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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005503
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】間仕切りパーティション
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20240110BHJP
   E04C 2/20 20060101ALI20240110BHJP
   B32B 3/02 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
E04B2/74 561K
E04B2/74 501Z
E04C2/20 K
B32B3/02
E04B2/74 501J
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105706
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】513162952
【氏名又は名称】株式会社ディベロ
(74)【代理人】
【識別番号】100099634
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 安雄
(72)【発明者】
【氏名】林 泰司
(72)【発明者】
【氏名】宮地 秀典
【テーマコード(参考)】
2E162
4F100
【Fターム(参考)】
2E162CC06
2E162CD01
2E162CD02
2E162CE06
4F100AK01A
4F100BA02
4F100DB02
4F100DG10B
4F100DG11B
4F100DJ01A
4F100GB08
(57)【要約】
【課題】組み立て容易であり、収納も容易で、且つ軽量で、強度や断熱性に優れた間仕切りパーティションを提供する。
【課題を解決するための手段】間仕切りパーティションは、発泡樹脂からなる矩形状の基材をシート状の布地又は紙地で表面が被覆されて形成されるパーティション本体と、前記パーティション本体の端線に配設され、隣接配設される前記パーティション本体相互を連結する連結部と、を備える。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡樹脂からなる矩形状の基材をシート状の布地又は紙地で表面が被覆されて形成されるパーティション本体と、
前記パーティション本体の端線に配設され、隣接配設される前記パーティション本体相互を連結する連結部と、
を備えることを特徴とする
間仕切りパーティション。
【請求項2】
請求項1に記載の間仕切りパーティションにおいて、
前記パーティション本体が、少なくとも左右端部をテーパー状に切り欠いてなる当接部
を備えることを特徴とする
間仕切りパーティション。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の間仕切りパーティションにおいて、
前記連結部が、前記当接部の当接面に面ファスナーを有することを特徴とする
間仕切りパーティション。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の間仕切りパーティションにおいて、
前記連結部が、前記当接部の当接面にジッパーを有することを特徴とする
間仕切りパーティション。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の間仕切りパーティションにおいて、
前記連結部が、断面三角形状の長尺体にて形成され、当該長尺体の少なくとも一側端辺から側方に突出する舌状片を備える連結補助部を有し、
前記長尺体の少なくとも一側面に面ファスナー又はジッパーが配設されると共に、前記舌状片の両面に面ファスナーが配設されることを特徴とする
間仕切りパーティション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設内部をパネル材で間仕切りしてプライベート空間を形成する間仕切りパーティションに関し、特に、組み立て容易で断熱性にも優れる間仕切りパーティションに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の自然災害の増加に伴い、災害時に、体育館等の施設内部で一時的な避難生活を余儀なくされるケースが増えている。そのため、体育館等の施設内部にパネル材で簡易に間仕切りしてプライベート空間を一時的に形成できる快適な間仕切りパーティションのニーズが高い。
【0003】
従来から、間仕切りパーティションを構成するパネル材は、強度を高めるという点から、金属製の鋼板(例えば銅板)が主に用いられているが、その金属の重量がネックとなって簡単に持ち運びできるものではなく、組み立てに際しても重さのみならず金具による固定等も要求されて容易ではないという欠点がある。そのため、強度を維持しつつ、より軽量で、且つ簡易的に空間を仕切ることができる快適な間仕切りパーティションのニーズが高く、様々なものが開発されている。
【0004】
例えば、従来の間仕切りパーティションは、面ファスナまたは両面粘着テープを利用する貼り合せ連結手段を用いて一文字連結とL 字連結とT 字連結と十文字連結を可能とした段ボール製の複数の単位パネルを備え、前記複数の単位パネルは、それぞれ、単位パネルの遮断面積を確保する表裏一対のパネル面と、単位パネルの厚みを確保する上下一対のこぐち面と左右一対のこぐち面とから6面構成の箱体に形成されるとともに、前記上下一対のこぐち面と左右一対のこぐち面とのいずれか一対のこぐち面を開閉自在とすることによって、開閉自在とした一対のこぐち面を開いて厚みを消失させて収納し、前記複数の単位パネルは、それぞれ、開かれていた一対のこぐち面を閉じて箱体を形成するとともに、一文字連結とL 字連結とT 字連結と十文字連結とのいずれかの連結方法を任意に組み合わせて設置現場において組み立てることを特徴とする、段ボール製の組立て間仕切りが知られている(特許文献1参照)。
【0005】
また、例えば、従来の間仕切りパーティションは、積層段ボール板の接続構造体を、扁平状態から各種使用形態に容易に組み立てられるようにし、材料の使用面積も削減することを目的として、段ボールを貼り合わせた積層段ボール板に、端縁から少し間隔をあけて罫線を入れ、積層段ボール板同士を、その端縁と罫線に挟まれた部分の一面同士を貼り合わせて接続し、罫線に沿って折り曲げられるようにした積層段ボール板の接続構造体において、積層段ボール板の段ボールをずらして重ねることにより、積層段ボール板の端縁から罫線にかけて、枚の段ボールのみから成る単層部を形成し、単層部には、接続構造体同士の連結や、更衣時等に戸締りができるように、面ファスナが取り付けられており、積層段ボール板の単層部同士を段ボールの積層側の反対面で貼り合わせて、積層段ボール板同士を接続し、罫線に沿って90°や80°だけでなく、70°に無理なく折り曲げて、四角筒状又はコ字状に組み立てられるようにしたものが知られている(特許文献2参照)。
【0006】
また、例えば、従来の間仕切りパーティションは、外形状を矩形とされ、側辺および端辺の少なくとも一方にそれぞれ少なくとも1 個の連結小孔が形成された複数枚の間仕切り板と、前記側辺または端辺を互いに突き合わせるようにして配置された複数枚の間仕切り板の対応する前記連結小孔を貫通させ、前記複数枚の間仕切り板を結束する連結ベルトと、を備え、前記間仕切り板は紙製強化段ボール板であり、前記連結ベルトは長尺状の平面ファスナであるものが知られている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006-161523号公報
【特許文献2】特開2013-185313号公報
【特許文献3】特開2007-113366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来の間仕切りパーティションは、上記特許文献1~3のように、段ボールを用いて、段ボールの一側面を面ファスナを用いて接合するものがあるが、段ボールの軽さと引き換えに強度や断熱性が十分なものまでには至っていない。
【0009】
このような状況下で、組み立て容易であり、収納も容易で、且つ軽量で、強度や断熱性に優れた間仕切りパーティションが望まれているが、そのような間仕切りパーティションはこれまでのところ見当たらない。
【0010】
本発明は、前記課題を解消するためになされたものであり、組み立て容易であり、収納も容易で、且つ軽量で、強度や断熱性に優れた間仕切りパーティションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願に開示する間仕切りパーティションは、発泡樹脂からなる矩形状の基材をシート状の布地又は紙地で表面が被覆されて形成されるパーティション本体と、前記パーティション本体の端線に配設され、隣接配設される前記パーティション本体相互を連結する連結部と、を備えるものである。
【0012】
このように、発泡樹脂からなる矩形状の基材をシート状の布地又は紙地で表面が被覆されて形成されるパーティション本体と、前記パーティション本体の端線に配設され、隣接配設される前記パーティション本体相互を連結する連結部と、を備えることから、前記パーティション本体が、発泡樹脂による軽量化と高強度を奏すると共に、前記連結部により、安定的且つ確実に連結固定されることなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0013】
また、本願に開示する間仕切りパーティションは、必要に応じて、前記パーティション本体が、少なくとも左右端部をテーパー状に切り欠いてなる当接部を備えるものである。このように、前記パーティション本体が、少なくとも左右端部をテーパー状に切り欠いてなる当接部を備えることから、前記パーティション本体の左右端部で、切り欠かれたテーパー状の傾斜面が互いに重なり合うことで容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0014】
また、本願に開示する間仕切りパーティションは、必要に応じて、前記連結部が、前記当接部の当接面に面ファスナーを有するものである。このように、前記連結部が、前記当接部の当接面に面ファスナーを有することから、前記連結部が、当接面で対向する雌雄型の面ファスナーの固定によって容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0015】
また、本願に開示する間仕切りパーティションは、必要に応じて、前記連結部が、前記当接部の当接面にジッパーを有するものである。このように、前記連結部が、前記当接部の当接面にジッパーを有することから、前記連結部が、当接面のジッパーの固定によってジッパーの固定方向に沿って容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0016】
また、本願に開示する間仕切りパーティションは、必要に応じて、前記連結部が、断面三角形状の長尺体にて形成され、当該長尺体の少なくとも一側端辺から側方に突出する舌状片を備える連結補助部を有し、前記長尺体の少なくとも一側面に面ファスナー又はジッパーが配設されると共に、前記舌状片の両面に面ファスナーが配設されるものである。
【0017】
このように、前記連結部が、断面三角形状の長尺体にて形成され、当該長尺体の少なくとも一側端辺から側方に突出する舌状片を備える連結補助部を有し、前記長尺体の少なくとも一側面に面ファスナー又はジッパーが配設されると共に、前記舌状片の両面に面ファスナーが配設されることから、連結補助部の当該舌状片が、その両面に配設される面ファスナーによって、容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態に係る間仕切りパーティションの構成図を示す。
図2】本発明の第1の実施形態に係る間仕切りパーティションの当接部の形成についての説明図を示す。
図3】本発明の第1の実施形態に係る間仕切りパーティション本体相互の連結についての説明図を示す。
図4】本発明の第1の実施形態に係る間仕切りパーティションのパーティション本体の構成図を示す。
図5】本発明の第1の実施形態に係る間仕切りパーティションの斜視図を示す。
図6】本発明の第2の実施形態に係る間仕切りパーティションの構成図を示す。
図7】本発明の第2の実施形態に係る間仕切りパーティションの構成図を示す。
図8】本発明の第3の実施形態に係る間仕切りパーティションの構成図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施形態)
本願の第1の実施形態に係る間仕切りパーティションは、図1に示すように、発泡樹脂からなる矩形状の基材をシート状の布地12又は紙地で表面が被覆されて形成されるパーティション本体1と、このパーティション本体1の端線に配設され、隣接配設されるこのパーティション本体1相互を連結する連結部2と、を備える構成である。
【0020】
発泡樹脂の材質としては、発泡性の樹脂であれば特に限定されないが、ポリウレタンフォーム、メラミンフォーム、ポリエチレンフォーム又は発泡スチロールが挙げられる。発泡樹脂は、2~6倍発泡の独立気泡材料とすることができる。これにより、重量部分の大部分を占める主要部材である基材において軽量でありながら高い断熱性と強度を有することとなる。
【0021】
シート状の布地12としては、フェルト、不織布又は織布が挙げられる。また、用途に応じて、シート状の布地12に代替して、シート状の紙地を用いることも可能である。これにより、優れた外観と耐久性、防汚性を両立することができる。
【0022】
シート状の布地12で基材の表面を被覆する方法としては、特に限定されないが、基材の表面をこの布地12で散点状に接着剤を塗布することが挙げられる。このように、接着剤が散点状に塗布されることで、シート状の布地12と基材とを、簡易に着脱可能とすることができる。接着剤の材質としては、水溶性アクリル樹脂やアクリル酸系ポリマーが挙げられる。
【0023】
この連結部2は、このパーティション本体1の端線に配設される。すなわち、この連結部2は、矩形状のこのパーティション本体1の上下の端線(上辺・下辺)及び/又は左右の端線(左辺・右辺)に配設される。この連結部2によって、上下の端線又は左右の端線に隣接して配設されるこのパーティション本体1が相互に連結される。
【0024】
この連結部2の構成としては、特に限定されないが、図1(b)に示すように、この当接部11の当接面に面ファスナーを有する。図1(b)に示すように、この連結部2は、面ファスナーのループ面A、又はこのループ面Aに脱着可能な面ファスナーのフック面Bが配設される。面ファスナーのループ面Aとフック面Bについては、ループ面Aに複数形成された輪っか状のループの内部に、フック面Bに形成された引っ掛けが嵌合することで、容易に固定される。また、ループ面Aに複数形成された輪っか状のループの内部から、フック面Bに形成された引っ掛けが離脱することで、容易に固定が解除され、ループ面Aとフック面Bが引き離される。
【0025】
このように、この連結部2が、この当接部11の当接面に面ファスナーを有することから、この連結部2が、当接面で対向する雌雄型の面ファスナーが互いに固定されることによって容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0026】
この連結部2により隣接するこのパーティション本体1相互が連結される構造は、特に限定されないが、このパーティション本体1は、図1(a)に示しているように、少なくとも左右端部をテーパー状に切り欠いてなる当接部11を備える構造とすることができる。
【0027】
このテーパー状に切り欠いてなる形状としては、図2に示すように、直方体の端面から三角柱形状をそぎ落とすことで滑らかな斜面形状を簡易に形成することができる。
【0028】
このように、このパーティション本体1が、少なくとも左右端部をテーパー状に切り欠いてなる当接部11を備えることから、図3に示すように、このパーティション本体1の左右端部で、切り欠かれたテーパー状の傾斜面が互いに重なり合うことで容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0029】
このパーティション本体1の製造に際しては、特に限定されないが、図4(a)に示すように、基材の周囲表面をシート状の布地12で挟み込んで被覆することで形成することができる。この被覆に際しては、基材とシート状の布地12とを接着剤を用いて接着することができる。
【0030】
また、図4(b)に示すように、シート状の布地12上に、この連結部2の表面の一部又は全部に、上述した面ファスナーのループ面A及びフック面Bを各々固着することで、この連結部2が、この当接部11の当接面に面ファスナーを有する構造とすることができる。この固着の方法については、縫合でもよいし、融着でもよいし、接着剤を用いた接着でもよい。
【0031】
これにより、図5に示すように、この連結部2によって、複数のパーティション本体1相互を連結することができる。複数のパーティション本体1で左右の壁面のみを構成することも可能であるが、この他にも、複数のパーティション本体1で床面や天井面も構成することができ、高い断熱性が維持されて密閉されたプライベート空間を構築することが可能となる。
【0032】
このように、発泡樹脂からなる矩形状の基材をシート状の布地12又は紙地で表面が被覆されて形成されるパーティション本体1と、このパーティション本体1の端線に配設され、隣接配設されるこのパーティション本体1相互を連結する連結部2と、を備えることから、このパーティション本体1が、発泡樹脂による軽量化と高強度を奏すると共に、この連結部2により、安定的且つ確実に連結固定されることなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0033】
(第2の実施形態)
本願の第2の実施形態に係る間仕切りパーティションは、第1の実施形態と同様に、前記パーティション本体1と、前記連結部2と、を備え、さらに、図6(a)に示すように、前記連結部2が、前記当接部11の当接面にジッパーを有する構成である。
【0034】
ジッパーとは、チャックとも呼ばれる接続部材であり、嵌合する単位部材であるエレメント(務歯)、及びこのエレメント(務歯)を対向配置した1組のスライダーで構成される、開閉可能な線状のファスナーである。スライダーを順方向又は逆方向に動かすことで、左右対になった務歯同士が順に嵌合又は離脱を繰り返して、スライダーに沿っての開閉が自在に可能となる。
【0035】
図6(b)に示すように、この当接部11の当接面に配設されたジッパーをスライドさせるにつれて、対向するこの連結部2がジッパー同士が噛み合って閉じられることで接合される。
【0036】
この他にも、この連結部2が、この当接部11の当接面として、当接面内部のみならず、図7(a)に示すように、この当接部11の端面上にジッパーを有する構成とすることも可能である。この場合も同様に、図7(b)に示すように、この当接部11の当接面に配設されたジッパーをスライドさせるにつれて、対向するこの連結部2がジッパー同士が噛み合って閉じられることで接合され、ジッパー面が外部に露出することで開け閉めが行い易いというメリットがある。
【0037】
このように、この連結部2が、この当接部11の当接面にジッパーを有することから、この連結部2が、当接面のジッパーのシンプルな長手方向の開閉動作によって容易且つ強固に固定されることとなり、組み立て簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【0038】
(第3の実施形態)
本願の第3の実施形態に係る間仕切りパーティションは、第1の実施形態と同様に、前記パーティション本体1と、前記連結部2と、を備え、さらに、図8(a)に示すように、前記連結部2が、断面三角形状の長尺体にて形成され、前記長尺体の少なくとも一側端辺から側方に突出する舌状片21aを備える連結補助部21を有し、前記長尺体の少なくとも一側面に面ファスナー又はジッパーが配設されると共に、前記舌状片21aの両面に面ファスナーが配設される構成である。
【0039】
この舌状片21aは、断面三角形状の長尺体の少なくとも一側端辺から側方に突出するものであれば、その形状は特に限定されない。例えば、図8(a)に示すように、長方形状のシート体とすることができる。この他にも様々な形状とすることが可能であり、例えば、円形状や楕円形状のシート体とすることもできる。
【0040】
この舌状片21aの両面には、図8(a)に示すように、各々、面ファスナーのループ面Aと、このループ面Aに脱着可能な面ファスナーのフック面Bとが配設される。
【0041】
また、図8(a)に示すように、この長尺体の少なくとも一側面に面ファスナーのループ面Aが配設される。なお、この面ファスナーのループ面Aに限定されず、面ファスナーのループ面Aに代替して、このループ面Aに脱着可能な面ファスナーのフック面Bを配設することも可能であり、また、上記の第2の実施形態で示したジッパーを配設することも可能である。
【0042】
この連結補助部21によって、図8(b)に示すように、舌状片21aに配設された面ファスナーのループ面Aと、連結部2に面ファスナーのフック面Bが配設されたパーティション本体1の面ファスナーのフック面Bとを接合することができる。図8(b)に示すように、舌状片21aに配設された面ファスナーのフック面Bが余る状態となるが、図8(c)に示すように、この舌状片21aに配設された面ファスナーのフック面Bと、連結部2に面ファスナーのループ面Aが配設されたパーティション本体1の面ファスナーのループ面Aとを接合することができる。
【0043】
このように、2つのパーティション本体1の対向する連結部2を、1つの舌状片21aを挟み込んで容易に固定することができる。
【0044】
さらに、図8(d)に示すように、この連結補助部21の断面三角形状の長尺体を1つのパーティション本体1に接触固定することで、連結補助部21の断面三角形状の長尺体の一側面に配設された面ファスナーのループ面Aが余る状態となるが、図8(e)に示すように、この長尺体の一側面に配設された面ファスナーのループ面Aと、連結部2に面ファスナーのフック面Bが配設されたパーティション本体1の面ファスナーのフック面Bとを接合することができる。
【0045】
このように、1つの舌状片21aと断面三角形状の長尺体とを含む1つの連結補助部21によって、3つのパーティション本体1の対向する連結部2を省スペースで且つ容易に固定することができる。
【0046】
なお、上記では、断面三角形状の長尺体の一側端辺から側方に舌状片21aが突出する構成としたが、この構成に限定されず、用途に応じて、断面三角形状の長尺体の二以上の側端辺から側方に各々舌状片21aが突出する構成とすることも可能である。舌状片21aが複数配設されることで、複数の舌状片21aを介して、この連結補助部21にさらに多くのパーティション本体1を固定することができる。
【0047】
このように、この連結部2が、断面三角形状の長尺体にて形成され、この長尺体の少なくとも一側端辺から側方に突出する舌状片21aを備える連結補助部21を有し、この長尺体の少なくとも一側面に面ファスナー又はジッパーが配設されると共に、この舌状片21aの両面に面ファスナーが配設されることから、連結補助部21のこの舌状片21aが、その両面に配設される面ファスナーによって、容易且つ強固に固定されることとなり、簡易かつ高強度な間仕切りパーティションが実現される。
【符号の説明】
【0048】
1 パーティション本体
11 当接部
12 布地
2 連結部
21 連結補助部
21a 舌状片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8