(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055050
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】CPAP装置
(51)【国際特許分類】
A61M 16/00 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
A61M16/00 380
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161644
(22)【出願日】2022-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 啓介
(57)【要約】
【課題】メインユニットをベースユニットから容易に外すことができる小型のCPAP装置を実現する。
【解決手段】
CPAP装置10は、吸気口281、排気口291、および、送風機を含む第1電気回路を備えるメインユニット20と、メインユニット20が装着可能であり、排気口38、吸気口39、送風管35、第1電気回路と異なる第2電気回路を備えるベースユニット30と、を備える。メインユニット20は、下面壁202を備え、下面壁202は、第1電気回路に接続する複数の接続端子24を備える。ベースユニット30は、上面壁311を備え、上面壁311は、第2電気回路に接続する複数の接続端子50を備える。複数の接続端子24と複数の接続端子50とは下面壁202と上面壁311の対向方向に対して略平行な方向に並んで配置される。複数の接続端子24と複数の接続端子50の一方は、下面壁202と上面壁311の対向方向に付勢力を発生する付勢力発生部材を備える。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1吸気口、第1排気口、および、送風機を含む第1電気回路を備えるメインユニットと、
前記メインユニットが装着可能であり、第2排気口、第2吸気口、送風管、前記第1電気回路と異なる第2電気回路を備えるベースユニットと、
を備え、
前記メインユニットは、前記ベースユニットに対向する第1壁を備え、前記第1壁は前記第1電気回路に接続する第1端子を備え、
前記ベースユニットは、前記メインユニットの前記第1壁に対向する第2壁を備え、前記第2壁は前記第2電気回路に接続する第2端子を備え、
前記第1端子と前記第2端子とは前記第1壁と前記第2壁の対向方向に対し略平行な方向に並んで配置され、
前記第1端子および前記第2端子の一方は、前記第1壁と前記第2壁の対向方向に付勢力を発生する付勢力発生部材を備える、
CPAP装置。
【請求項2】
前記メインユニットおよび前記ベースユニットの一方は、
前記メインユニットが前記ベースユニットに装着された装着状態と、前記装着状態が開放された開放状態とを前記付勢力を用いて切り替える切替器を備える、
請求項1に記載のCPAP装置。
【請求項3】
前記切替器は、
前記メインユニットおよび前記ベースユニットの一方に形成された溝と、
前記メインユニットおよび前記ベースユニットの他方に配置されたフック部材と、
を備え、
前記フック部材の前記溝への係止状態によって前記装着状態と前記開放状態とを切り替える、
請求項2に記載のCPAP装置。
【請求項4】
前記第1端子と前記第2端子の一方は、前記第1壁と前記第2壁の対向方向に前記付勢力を発生するピン端子であり、
前記第1端子と前記第2端子の他方は、膜状の電極パターンである、
請求項1に記載のCPAP装置。
【請求項5】
前記メインユニットは、
前記第1排気口が形成され、メインユニット側の気体の流路が形成される流路形成壁と、前記第1端子を備える前記第1壁と、を異なる面で備え、
前記ベースユニットは、
前記第2吸気口が形成され、ベースユニット側の気体の流路が形成される流路形成壁と、前記第2端子を備える前記第2壁の外面とを異なる面で備え、
前記メインユニット側の流路形成壁と前記ベースユニット側の流路形成壁とが対向し、前記メインユニット側の前記第1壁と前記ベースユニット側の前記第2壁とが対向した状態で、前記メインユニットは、前記ベースユニットに装着される、
請求項2に記載のCPAP装置。
【請求項6】
前記ベースユニットは、高背部と低背部とを備え、
前記高背部と前記低背部とは物理的に接続されており、
前記高背部と前記低背部との段差による側面が前記ベースユニット側の流路形成壁の外面であり、
前記低背部の上面が前記第2壁の外面である、
請求項5に記載のCPAP装置。
【請求項7】
前記第1排気口は、前記メインユニットの壁面から外部に突出する筒体であり、
前記装着状態において、前記筒体は、前記第2吸気口に挿嵌される、
請求項6に記載のCPAP装置。
【請求項8】
前記ベースユニット側の流路形成面と前記メインユニット側の流路形成面には、互いに挿嵌する凸部と凹部を備える、
請求項7に記載のCPAP装置。
【請求項9】
前記第2吸気口の形成位置は、前記段差による側面の幅方向の一方端の近傍であり、
段差による側面に形成される前記凸部または前記凹部の形成位置は、前記段差による側面の前記幅方向に他方端の近傍である、
請求項8に記載のCPAP装置。
【請求項10】
前記第1端子は、前記低背部の上面に対向する前記メインユニットの下面における前記メインユニット側の流路形成面と対向する面の近傍に配置され、
前記第2端子は、前記低背部の上面における前記段差による側面から最も離間した前記低背部の側面の近傍に配置される、
請求項6に記載のCPAP装置。
【請求項11】
前記低背部の上面には、該上面の外周に沿った形状の枠体を備え、
前記メインユニットは、前記下面の外周に沿った溝を備え、
前記溝に前記枠体が挿嵌される、
請求項10に記載のCPAP装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メインユニットがベースユニットに着脱可能なCPAP装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本体ユニット(メインユニット)とベースユニットとを備えるCPAP装置が記載されている。本体ユニットは、単独でも利用可能であるが、ベースユニットと組み合わせて利用することもある。
【0003】
本体ユニットとベースユニットとを組み合わせて利用する場合、本体ユニットは、ベースユニットに装着され、固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示すような従来の構成では、本体ユニット(メインユニット)をベースユニットから簡単に外すことができない。一方で、本体ユニットをベースユニットから容易に外す機構を独立で設けると、装置が大型になってしまう。
【0006】
したがって、本発明の目的は、メインユニットをベースユニットから容易に外すことができる小型のCPAP装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のCPAP装置は、第1吸気口、第1排気口、および、送風機を含む第1電気回路を備えるメインユニットと、メインユニットが装着可能であり、第2排気口、第2吸気口、送風管、第1電気回路と異なる第2電気回路を備えるベースユニットと、を備える。メインユニットは、ベースユニットに対向する第1壁を備え、第1壁は、第1電気回路に接続する第1端子を備える。ベースユニットは、メインユニットの第1壁に対向する第2壁を備え、第2壁は、第2電気回路に接続する第2端子を備える。第1端子と第2端子とは、第1壁と第2壁の対向方向に対して略平行な方向に並んで配置される。第1端子および第2端子の一方は、第1壁と第2壁の対向方向に付勢力を発生する付勢力発生部材を備える。
【0008】
この構成では、電気的接続を行う第1端子および第2端子の間で発生する付勢力および付勢力の反作用を利用して、メインユニットとベースユニットの装着状態を開放できる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、メインユニットをベースユニットから容易に外すことができる小型のCPAP装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係るCPAP装置の外観斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係るCPAP装置の外観斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係るCPAP装置の側面断面図である。
【
図4】
図4(A)、
図4(B)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの外観斜視図である。
【
図5】
図5(A)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの上面図であり、
図5(B)は、メインユニットの下面図である。
【
図6】
図6(A)、
図6(B)、
図6(C)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの各側面図であり、
図6(D)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの側面断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係るベースユニットの外観斜視図である。
【
図8】
図8(A)はベースユニットの上面図であり、
図8(B)はベースユニットの側面図である。
【
図9】
図9(A)、
図9(B)はベースユニットの側面図である。
【
図10】
図10(A)、
図10(B)は、ベースユニットに配置される端子電極の具体的構成の一例を示す斜視図である。
【
図11】
図11(A)は、フック部材の斜視図であり、
図11(B)は、フック部材の四面図である。
【
図12】
図12は、ポップアップ状態を示す側面断面図である。
【
図13】
図13(A)は、固定された状態を示す側面の一部の拡大断面図であり、
図13(B)は、ポップアップによるメインユニットをベースユニットから外す状態を示す側面の一部の各段断面図である。
【
図14】
図14は、ポップアップによるメインユニットをベースユニットから外す状態を示す側面の一部の各段断面図である。
【
図15】
図15は、変形例のCPAP装置におけるメインユニットがベースユニットに固定された状態を示す側面の一部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態に係るCPAP装置について、図を参照して説明する。
【0012】
(CPAP装置10の概要)
図1、
図2は、本発明の実施形態に係るCPAP装置の外観斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係るCPAP装置の側面断面図である。
図1、
図3は、メインユニットがベースユニットに装着された状態を示し、
図2は、メインユニットがベースユニットから外された状態を示す。
【0013】
図1、
図2、
図3に示すように、CPAP装置10は、メインユニット20、および、ベースユニット30を備える。
【0014】
メインユニット20は、平面視した状態では長尺方向と短尺方向とを有する矩形である。なお、本実施形態での矩形は、完全な矩形に限るものではなく、角が各種の面取りされているものも含む。メインユニット20の外形形状は、直方体であり、高さは長尺方向の長さおよび短尺方向の長さよりも短い。なお、本実施形態での直方体は、完全な直方体に限るものではなく、頂や稜が各種の面取りされているものも含む。
【0015】
ベースユニット30は、平面視した状態では長尺方向と短尺方向とを有する矩形である。ベースユニット30は、高背部と低背部とを有し、高背部は低背部よりも高い。すなわち、ベースユニット30の外形形状は、直方体の高背部と直方体の低背部とを、ベースユニット30の長尺方向に繋げた形状である。
【0016】
メインユニット20は、ベースユニット30の低背部の上面に装着可能である。メインユニット20がベースユニット30に装着された状態で、CPAP装置10の外形形状は、直方体である。
【0017】
メインユニット20がベースユニット30に装着された状態(装着状態)では、メインユニット20の気体の流路とベースユニット30の気体の流路とが連通する。また、メインユニット20の第1電気回路とベースユニット30の第2電気回路とは電気的に接続される。これにより、メインユニット20とベースユニット30とが協働して、CPAP装置10の機能を実現する。
【0018】
メインユニット20がベースユニット30から外された状態では、メインユニット20が単独で動作し、CPAP装置10の機能を実現する。
【0019】
メインユニット20とベースユニット30との装着状態、流路、電気接続の具体的な内容は後述し、メインユニット20とベースユニット30の具体的な構成例を先に説明する。
【0020】
(メインユニット20)
図4(A)、
図4(B)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの外観斜視図である。
図4(A)は上面側から視た図であり、
図4(B)は下面側から視た図である。
図5(A)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの上面図であり、
図5(B)は、メインユニットの下面図である。
図6(A)、
図6(B)、
図6(C)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの各側面図であり、
図6(D)は、本発明の実施形態に係るメインユニットの側面断面図である。
図6(A)は、短尺の側面壁203側から視た図であり、
図6(B)は、短尺の側面壁204側から視た図であり、
図6(C)は、長尺の側面壁205側から視た図である。
図6(D)は、
図6(C)と同じ側から視た側面断面図である。
【0021】
【0022】
筐体200の外形形状は、長尺方向(x20軸方向)と短尺方向(y20軸方向)を有し、所定の高さ(z20軸方向の長さ)を有する直方体である。上面壁201、下面壁202、側面壁203、側面壁204、側面壁205、および、側面壁206を備える。
【0023】
上面壁201と下面壁202とは、互いに対向する。側面壁203と側面壁204とは、短尺方向に平行な側面壁であり、互いに対向する。側面壁205と側面壁206とは、長尺方向に平行な側面壁であり、互いに対向する。
【0024】
側面壁203、側面壁204、側面壁205、および、側面壁206は、上面壁201および下面壁202の周部に接続している。これにより、筐体200は、上面壁201、下面壁202、側面壁203、側面壁204、側面壁205、および、側面壁206によって囲まれる内部空間S200を有する。内部空間S200には、第1電気回路が配置される(図示を省略)。
【0025】
側面壁203は、吸気口281および排気口291を有する。吸気口281が第1吸気口に対応し、排気口291が第1排気口に対応する。吸気口281および排気口291は、側面壁203を厚み方向に貫通している。これら吸気口281および排気口291によって、筐体200の内部空間S200は、筐体200の外部空間に連通する。側面壁203がメインユニット20の流路形成壁であり、側面壁203の外面がメインユニット20の流路形成面に対応する。
【0026】
吸気口281と排気口291は、側面壁203の幅方向に並んで配置される。側面壁203の幅方向の一方端部から他方端部に向かって、吸気口281、排気口291の順で配置される。側面壁203の幅方向の一方端部とは、側面壁203が側面壁205に接続する端部であり、他方端部とは、側面壁203が側面壁206に接続する端部である。
【0027】
側面壁203には、筒体290が設置されている。筒体290は、側面壁203の外面から突出する形状である。筒体290の中央の開口部が側面壁203に形成された排気口291に繋がり、この部分も排気口291として機能する。
【0028】
吸気口281には、エアフィルタ22が配置される。エアフィルタ22の外面側には、フィルタカバー21が設置される。エアフィルタ22は、フィルタカバー21と側面壁203に挟まれることで、吸気口281に固定される。
【0029】
側面壁203には、凹部231が形成されている。凹部231は、側面壁203における一方端部の近傍に形成されている。すなわち、凹部231は、排気口291を形成する筒体290と、側面壁203の幅方向に離間して配置される。
【0030】
側面壁204には、電源ポート26が配置されている。電源ポート26は、内部空間S200の第1電気回路に接続される。電源ポート26を外部の電源アダプタに接続することで、第1電気回路に電力が供給される。
【0031】
上面壁201には、操作ボタン29が配置されている。操作ボタン29は、内部空間S200の第1電気回路に接続される。操作ボタン29が操作されることで、第1電気回路の起動、停止等の動作が制御される。
【0032】
下面壁202には、凹部230が形成されている。凹部230は、下面壁202の一方端部よりも他方端部に近い位置に形成されている。下面壁202の一方端部とは、下面壁202が側面壁203に接続する端部であり、他方端部とは、下面壁202が側面壁204に接続する端部である。凹部230は、他方端部にできる限り近い位置に形成されること、言い換えれば、筒体290および凹部231からできる限り離れた位置に形成されることが好ましい。
【0033】
凹部230の底壁23の表面23F1には、複数の接続端子24が配置されている。複数の接続端子24は、下面壁202の短尺方向に平行に並んで配置される。複数の接続端子24は、膜状の電極パターン(例えば、平面視して矩形の電極パターン)であり、第1電気回路に接続する。
【0034】
底壁23には、溝25が形成されている。溝25は、底壁23を貫通しており、下面壁202の短尺方向に平行に延びる形状である。溝25は、複数の接続端子24よりも下面壁202の他方端部に近い位置に形成されている。
【0035】
(ベースユニット30)
図7は、本発明の実施形態に係るベースユニットの外観斜視図である。
図8(A)はベースユニットの上面図であり、
図8(B)、
図9(A)、
図9(B)はベースユニットの側面図である。
図8(B)は、長尺の側面壁315、325側から視た図であり、
図9(A)は、短尺の側面壁314、324側から視た図であり、
図9(B)は、短尺の側面壁313、323側から視た図である。
【0036】
図7、
図8(A)、
図8(B)、
図9(A)、
図9(B)に示すように、ベースユニット30は、複数の筐体31、32を備える。
【0037】
(ベースユニット30の概略形状)
筐体31および筐体32の外形形状は、長尺方向(x30軸方向)と短尺方向(y30軸方向)を有し、所定の高さ(z30軸方向の長さ)を有する直方体である。筐体31の長尺方向の長さは、筐体32の長尺方向の長さよりも長い。
【0038】
筐体32は、筐体31の上面壁311側に配置され、筐体31と筐体32とは接続されている。この筐体31の内部空間S31と筐体32の内部空間S32とは、筐体31の開口3110と筐体32の開口3220によって連通する。
【0039】
筐体31の側面壁313と筐体32の側面壁323とは面一であり、また、筐体31の側面壁315と筐体32の側面壁325とは面一であり、筐体31の側面壁316と筐体32の側面壁326とは面一である。
【0040】
これにより、ベースユニット30は、長尺方向の途中位置に段差を有し、筐体31と筐体32とが重なる高背部と、筐体31のみの低背部とを有する。
【0041】
(筐体31)
筐体31は、上面壁311、下面壁312、側面壁313、側面壁314、側面壁315、および、側面壁316を備える。上面壁311と下面壁312とは、互いに対向する。側面壁313と側面壁314とは、短尺方向に平行な側面壁であり、互いに対向する。側面壁315と側面壁316とは、長尺方向に平行な側面壁であり、互いに対向する。上面壁311が本発明の第2壁に対応する。
【0042】
側面壁313、側面壁314、側面壁315、および、側面壁316は、上面壁311および下面壁312の周部に接続している。これにより、筐体31は、上面壁311、下面壁312、側面壁313、側面壁314、側面壁315、および、側面壁316によって囲まれる内部空間S31を有する。内部空間S31には、第2電気回路の少なくとも一部が配置される(図示を省略)。
【0043】
上面壁311には、開口3110が形成されている。開口3110は、上面壁311を厚み方向に貫通する穴である。開口3110は、長尺方向の所定長さで、上面壁311の短尺方向における略全体において開口している。開口3110は、上面壁311における側面壁314に接続する側の所定面積を残すように形成されている。言い換えれば、開口3110は、筐体32が配置される領域に対して所定幅内側の領域に形成される。
【0044】
上面壁311には、周部に枠体344、345、346が形成されている。枠体344、345、346は、上面壁311の上面から上方に突出する。枠体344は、上面壁311と側面壁314との接続部に沿っており、枠体345は、上面壁311と側面壁315との接続部に沿っており、枠体346は、上面壁311と側面壁316との接続部に沿っている。
【0045】
上面壁311には、凸部40が形成されている。凸部40は、上面壁311における側面壁314に近い位置に形成されている。より具体的に、凸部40は、メインユニット20がベースユニット30に装着された状態で、メインユニット20の凹部230に嵌る位置に形成されている。
【0046】
凸部40の天面壁には、複数の接続端子50が配置されている。複数の接続端子50は、上面壁311の短尺方向に平行に並んで配置される。複数の接続端子50は、第2電気回路に接続する。
【0047】
複数の接続端子50は、メインユニット20がベースユニット30に装着された状態のCPAP装置10において、上面側から視て、複数の接続端子24に重なる位置に配置される。複数の接続端子50は、凸部40の天面壁の表面に直交する方向に延びる棒体である。複数の接続端子50が本発明のピン端子に対応する。
【0048】
図10(A)、
図10(B)は、ベースユニットに配置される端子電極の具体的構成の一例を示す斜視図である。なお、
図10では、バネを見やすくするため実線で記載しているが、端子電極の筐体の内部に収容されている。
【0049】
接続端子50は、円柱形のプランジャ501、円筒形の筐体502、底壁503、バネ509を備える。プランジャ501は、筐体502の延びる方向(円筒形の軸方向)に移動可能に、筐体502に収容される。底壁503は、筐体502の一方端を塞ぐ。
【0050】
バネ509は、筐体502に配置される。バネ509の一方端は、底壁503に接触し、バネ509の他方端は、プランジャ501の底面に接する。
【0051】
この構成によって、接続端子50は、
図10(A)、
図10(B)に示すように延びる方向に伸縮可能であり、延びる方向に付勢力を発生することが可能である。
【0052】
凸部40の天面壁には、溝600が形成されている。溝600は、凸部40の天面壁を貫通しており、上面壁311の短尺方向に平行に延びる形状である。溝600は、複数の接続端子50よりも上面壁311における側面壁314に近い位置に形成されている。
【0053】
筐体31の内部空間S31には、第2電気回路を構成する回路基板500が配置されている。複数の接続端子50は、凸部40の天面壁を貫通し、回路基板500に実装され、固定される。
【0054】
筐体31には、フック部材60が配置されている。
図11(A)は、フック部材の斜視図であり、
図11(B)は、フック部材の四面図である。
【0055】
図11(A)、
図11(B)に示すように、フック部材60は、ヘッド61、支持体62、および、操作体63を備える。支持体62および操作体63は平板である。操作体63は、支持体62の一方端に接続する。操作体63の主面と支持体62の主面は、略90°の角をなす。
【0056】
ヘッド61は、支持体62の他方端に接続する。ヘッド61は、支持体62における操作体63が延びる側と反対側に突出する形状である。ヘッド61における支持体62に接続する内側のフック面610は、支持体62の延びる方向に対して略直交する。
【0057】
フック部材60の支持体62は、溝600に挿通する。ヘッド61、支持体62のヘッド61側の一部は、凸部40の天面壁よりも外方に突出する。支持体62の他部および操作体63は、内部空間S31内に収容される。操作体63の先端部は、開口37を介した外部から操作が可能な位置に配置される。
【0058】
(筐体32)
筐体32は、上面壁321、側面壁323、側面壁324、側面壁325、および、側面壁326を備える。側面壁323と側面壁324とは、短尺方向に平行な側面壁であり、互いに対向する。側面壁325と側面壁326とは、長尺方向に平行な側面壁であり、互いに対向する。
【0059】
側面壁323、側面壁324、側面壁325、および、側面壁326は、上面壁321の周部に接続している。これにより、筐体32は、上面壁321、側面壁323、側面壁324、側面壁325、および、側面壁326によって囲まれる内部空間S32を有する。
【0060】
筐体32における上面壁321と対向する側には、開口3220が形成されている。
【0061】
上面壁311には、送風管35が形成されている。送風管35は、上面壁311から外方に且つ側面壁313側に突出する形状である。送風管35の開口350は、メインユニット20がベースユニット30に装着された状態での、ユーザに所望の空気(風)を供給する最終的な送風口になる。
【0062】
側面壁324は、ベースユニット30の段差を形成する面を有する壁である。側面壁324は、排気口38および吸気口39を有する。排気口38が第2排気口に対応し、吸気口39が第2吸気口に対応する。排気口38および吸気口39は、側面壁324を厚み方向に貫通している。排気口38および吸気口39によって、筐体32の内部空間S32は、筐体32の外部空間に連通する。側面壁324がベースユニット30側の流路形成壁であり、側面壁324の外面がベースユニット30の流路形成面に対応する。
【0063】
排気口38および吸気口39は、側面壁324の幅方向に並んで配置される。側面壁324の幅方向の一方端部から他方端部に向かって、排気口38、吸気口39の順で配置される。側面壁324の幅方向の一方端部とは、側面壁324が側面壁325に接続する端部であり、他方端部とは、側面壁324が側面壁326に接続する端部である。
【0064】
側面壁324には、凸部329が形成されている。凸部329は、側面壁324における一方端部の近傍に形成されている。すなわち、凸部329は、吸気口39に対して、側面壁324の幅方向に離間して配置される。
【0065】
(CPAP装置10の動作の概略)
(メインユニット20の単独使用)
メインユニット20は、第1電気回路に電気的に接続された送風機(図示を省略)を備える。送風機は、筐体200の内部空間S200に配置される。送風機が駆動すると、メインユニット20は、吸気口281から吸気して排気口291から排気する。吸気口281にエアフィルタ22を備えることによって、メインユニット20は、所望の清浄度の気体(空気)を、排気口291からユーザに供給する。
【0066】
(メインユニット20をベースユニット30に装着して使用)
メインユニット20がベースユニット30に装着される場合、メインユニット20は、ベースユニット30の低背部の上面(上面壁311の上面)上に配置される。メインユニット20の筐体200の下面壁202と、ベースユニット30の筐体31の上面壁311とは対向する。
【0067】
さらに、筐体200の側面壁203の外面と筐体32の側面壁324の外面とは、近接または当接し、密着状態となる。なお、側面壁203と側面壁324とは弾性体を介して密着してもよい。
【0068】
このとき、メインユニット20の排気口291を構成する筒体290は、ベースユニット30の吸気口39に挿嵌される。また、メインユニット20の吸気口281とベースユニット30の排気口38とは、x軸(x10軸)に視て重なる。これにより、メインユニット20側の流路形成面とベースユニット30側の流路形成面とが近接して対向する。そして、メインユニット20の吸気口281とベースユニット30の排気口38とは、気体の漏洩を起こさず挿通する。メインユニット20の排気口291とベースユニット30の吸気口39とは、気体の漏洩を起こさず挿通する。
【0069】
この状態で、送風機が駆動すると、ベースユニット30は、吸気口36から気体を吸気し、内部空間S31、内部空間S32を通じて、排気口38から排気する。メインユニット20は、排気口38から排気された気体を吸気口281から吸気し、排気口291から排気する。ベースユニット30は、排気口291から排気された気体を吸気口39から吸気し、送風管35の開口350から排気する。これにより、メインユニット20がベースユニット30に装着された状態のCPAP装置10は、所望の清浄度の気体(空気)を、送風管35の開口350からユーザに供給する。
【0070】
なお、図示を省略しているが、ベースユニット30の高背部には、貯水タンクが収容されている。また、ベースユニット30は、貯水タンクの水を温めるヒータを備える。
【0071】
ベースユニット30は、吸気口39から送風管35の開口350に繋がる流路に、ヒータによって温められた水蒸気を取り込む取り込み口を有する。これにより、メインユニット20がベースユニット30に装着された状態のCPAP装置10は、所望の湿度の気体(空気)を、送風管35の開口350からユーザに供給する。
【0072】
この際、ベースユニット30の凸部40は、メインユニット20の凹部230に嵌め込まれる。そして、ベースユニット30の複数の接続端子50の天面510は、メインユニット20の複数の接続端子24に当接し、電気的に接続される。
【0073】
このとき、複数の接続端子50は、メインユニット20(複数の接続端子24)によって押し込まれる。これにより、複数の接続端子50は、複数の接続端子24に接続する方向(電気接続的接続方向)に付勢力を発生する。したがって、複数の接続端子50と複数の接続端子24との接続抵抗を低くでき、電気的接続の信頼性は向上する。
【0074】
さらに、ベースユニット30のフック部材60は、メインユニット20の筐体200の溝25を挿通する。フック部材60のヘッド61は、筐体200の内部空間S200に達し、ヘッド61のフック面610は、凹部230の底壁23の裏面23F2に当接する。これにより、ヘッド61は、底壁23の溝25の部分に係る。この結果、メインユニット20は、ベースユニット30に固定される。
【0075】
また、ベースユニット30の凸部329は、メインユニット20の凹部231に挿嵌され、メインユニット20の筒体290は、ベースユニット30の吸気口39に挿嵌される。これにより、メインユニット20のベースユニット30への固定状態は、さらに安定する。
【0076】
また、ベースユニット30の枠体344、345、346は、メインユニット20の溝241、251、261に嵌る。これにより、メインユニット20は、ベースユニット30に、さらに確実に固定される。
【0077】
また、メインユニット20とベースユニット30とを接続する場合、気体の流路の接続に求められる条件(例えば密閉性)と、電気的接続に求められる条件(例えば電気接続の安定性等)とは、異なる。CPAP装置10では、メインユニット20とベースユニット30との気体流路の接続を行う面(壁)の組と、電気的接続を行う面(壁)の組とは、異なる面(壁)の組である。このため、CPAP装置10は、気体の流路の接続に求められる条件と、電気的接続に求められる条件とを、別々の面(壁)の組で実現できる。したがって、CPAP装置10では、気体の流路の接続に求められる条件と電気的接続に求められる条件とを同時に満たす構成を容易に実現できる。
【0078】
このように、メインユニット20の気体の流路とベースユニット30の気体の流路とは、密閉性を担保して連通され、メインユニット20の第1電気回路とベースユニット30の第2電気回路とは、高い信頼性で電気接続される。
【0079】
(ポップアップ機構)
(メインユニット20をベースユニット30から外すとき)
図12は、ポップアップ状態を示す側面断面図である。
図13(A)は、固定された状態を示す側面の一部の拡大断面図であり、
図13(B)は、ポップアップによるメインユニットをベースユニットから外す状態を示す側面の一部の各段断面図である。
【0080】
図13(A)に示すように、メインユニット20がベースユニット30に装着され固定された状態では、フック部材60のヘッド61のフック面610は、凹部230の底壁23の裏面23F2に当接する。これにより、ヘッド61が底壁23をベースユニット30の上面壁311側に押さえ込み、複数の接続端子24は、複数の接続端子50を押さえ込む。このため、複数の接続端子50は、軸方向に短くなり、バネ509による複数の接続端子24への付勢力が発生する。
【0081】
一方、底壁23は、フック部材60のヘッド61から裏面23F2に押圧力が加わる。そして、フック部材60は、ベースユニット30の筐体31に固定されている。これにより、複数の接続端子50による付勢力が複数の接続端子24および底壁23に加わっても、メインユニット20は、ベースユニット30から離間せず、固定される。
【0082】
図13(B)に示すように、フック部材60の操作体63が下面壁312側に押されると、フック部材60は、支持体62と操作体63との接続部を軸として回転する。これより、ヘッド61は、底壁23の裏面23F2から離間し、溝25内に移動する。
【0083】
このヘッド61の動きにより、底壁23の裏面23F2への押圧力が解放され、底壁23には、複数の接続端子50からの付勢力のみが加わる。これにより、メインユニット20は、ベースユニット30の筐体31の上面壁311から上方に押し上げられる。言い換えれば、メインユニット20は、ベースユニット30の筐体31の上面壁311からポップアップされる。
【0084】
このように、CPAP装置10は、電気接続用の複数の接続端子50の付勢力を用いて、メインユニット20をベースユニット30から容易に外すことができる。これにより、CPAP装置10は、付勢力を発生するための部材を別途個別に設けなくてもよく、小型化を実現できる。
【0085】
また、上述のように、筐体200の筒体290が筐体32の吸気口39に挿嵌され、筐体32の凸部329が筐体200の凹部231に挿嵌されているので、これらの部分が支点となり、メインユニット20は、筐体200における側面壁324側の部分だけが上方に押し上げられる。
【0086】
側面壁323と側面壁324とは、筐体200の長尺方向の両端の壁である。したがって、メインユニット20が押し上げられるときの支点を力点との距離を長くできる。これにより、メインユニット20は、より小さな力で押し上げられることが可能である。すなわち、CPAP装置10は、電気接続に利用する複数の接続端子50による付勢力だけで、別途大きな付勢力を有する機構を設けなくても、メインユニット20をベースユニット30からポップアップさせることができる。
【0087】
これにより、CPAP装置10は、メインユニット20をベースユニット30から容易に外すことを可能にしながら、小型化を実現できる。
【0088】
また、CPAP装置10では、フック部材60は、巻きバネ等のフック部材用の付勢力発生部材69によって、定常的に、側面壁203の方向に力が加わる。これにより、メインユニット20をベースユニット30に装着した状態では、複数の接続端子24で複数の接続端子50を押し込む方向のみでなく、メインユニット20をベースユニット30の側面壁324に押し込む方向の力が加わる。これにより、CPAP装置10は、メインユニット20とベースユニット30との間を連通する流路の密閉性をさらに向上できる。
【0089】
(メインユニット20をベースユニット30に装着するとき)
図14は、ポップアップによるメインユニットをベースユニットから外す状態を示す側面の一部の各段断面図である。
【0090】
メインユニット20をベースユニット30に装着するとき、筐体200の筒体290を筐体32の吸気口39に挿入し、筐体32の凸部329を筐体200の凹部231に挿入した状態で、メインユニット20をベースユニット30の筐体32の上面壁311に近づける。メインユニット20が上面壁311に近づくと、底壁23は、フック部材60のヘッド61に当接し、押圧力を与える。フック部材60は、底壁23からの押圧力によって回転し、ヘッド61は一時的に溝25側に移動する。
【0091】
そして、平面視において底壁23がヘッド61に重ならない位置まで回転すると、底壁23は、さらに筐体31側に押し込まれ、複数の接続端子24は、複数の接続端子50を押し込む。ヘッド61のフック面610が底壁23の裏面23F2よりも上方に達すると、ヘッド61は、フック部材用の付勢力発生部材69からの付勢力を受けて、側面壁203側に回転する。そして、ヘッド61のフック面610は、底壁23の裏面23F2に当接し、メインユニット20は、ベースユニット30に装着、固定される。
【0092】
このように、CPAP装置10は、メインユニット20をベースユニット30に装着するときも、メインユニット20をベースユニット30に容易に装着して固定できる。
【0093】
そして、上述の複数の接続端子50の付勢力と、フック部材60が底壁23の溝25に係合したり、離間したりする構造とによって、本願の切替器が実現される。
【0094】
(変形例)
図15は、変形例のCPAP装置におけるメインユニットがベースユニットに固定された状態を示す側面の一部の拡大断面図である。
【0095】
図15に示すように、変形例のCPAP装置10Aは、上述のCPAP装置10に対して、フック部材60をベースユニット30Aに備えず、メインユニット20Aに備える点で異なる。CPAP装置10Aの他の構成は、CPAP装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0096】
CPAP装置10Aは、メインユニット20Aとベースユニット30Aを備える。メインユニット20Aは、フック部材60を備える。メインユニット20Aがベースユニット30Aの装着された状態で、フック部材60の支持体62は、溝25および溝600を挿通し、ヘッド61は、凸部40の裏面401Rに当接する。
【0097】
このような構成であっても、CPAP装置10Aは、CPAP装置10と同様の作用効果を奏することができる。
【0098】
<1> 第1吸気口、第1排気口、および、送風機を含む第1電気回路を備えるメインユニットと、
前記メインユニットが装着可能であり、第2排気口、第2吸気口、送風管、前記第1電気回路と異なる第2電気回路を備えるベースユニットと、
を備え、
前記メインユニットは、前記ベースユニットに対向する第1壁を備え、前記第1壁は前記第1電気回路に接続する第1端子を備え、
前記ベースユニットは、前記メインユニットの前記第1壁に対向する第2壁を備え、前記第2壁は前記第2電気回路に接続する第2端子を備え、
前記第1端子と前記第2端子とは前記第1壁と前記第2壁の対向方向に対し略平行な方向に並んで配置され、
前記第1端子および前記第2端子の一方は、前記第1壁と前記第2壁の対向方向に付勢力を発生する付勢力発生部材を備える、CPAP装置。
【0099】
<2> 前記メインユニットおよび前記ベースユニットの一方は、
前記メインユニットが前記ベースユニットに装着された装着状態と、前記装着状態が開放された開放状態とを前記付勢力を用いて切り替える切替器を備える、<1>のCPAP装置。
【0100】
<3> 前記切替器は、
前記メインユニットおよび前記ベースユニットの一方に形成された溝と、
前記メインユニットおよび前記ベースユニットの他方に配置されたフック部材と、
を備え、
前記フック部材の前記溝への係止状態によって前記装着状態と前記開放状態とを切り替える、<2>のCPAP装置。
【0101】
<4> 前記第1端子と前記第2端子の一方は、前記第1壁と前記第2壁の対向方向に前記付勢力を発生するピン端子であり、
前記第1端子と前記第2端子の他方は、膜状の電極パターンである、<1>乃至<3>のいずれかのCPAP装置。
【0102】
<5> 前記メインユニットは、
前記第1排気口が形成され、メインユニット側の気体の流路が形成される流路形成壁と、前記第1端子を備える前記第1壁と、を異なる面で備え、
前記ベースユニットは、
前記第2吸気口が形成され、ベースユニット側の気体の流路が形成される流路形成壁と、前記第2端子を備える前記第2壁の外面とを異なる面で備え、
前記メインユニット側の流路形成壁と前記ベースユニット側の流路形成壁とが対向し、前記メインユニット側の前記第1壁と前記ベースユニット側の前記第2壁とが対向した状態で、前記メインユニットは、前記ベースユニットに装着される、<2>または<3>のCPAP装置。
【0103】
<6> 前記ベースユニットは、高背部と低背部とを備え、
前記高背部と前記低背部とは物理的に接続されており、
前記高背部と前記低背部との段差による側面が前記ベースユニット側の流路形成壁の外面であり、
前記低背部の上面が前記第2壁の外面である、<5>のCPAP装置。
【0104】
<7> 前記第1排気口は、前記メインユニットの壁面から外部に突出する筒体であり、
前記装着状態において、前記筒体は、前記第2吸気口に挿嵌される、<6>のCPAP装置。
【0105】
<8> 前記ベースユニット側の流路形成面と前記メインユニット側の流路形成面には、互いに挿嵌する凸部と凹部を備える、<7>のCPAP装置。
【0106】
<9> 前記第2吸気口の形成位置は、前記段差による側面の幅方向の一方端の近傍であり、
段差による側面に形成される前記凸部または前記凹部の形成位置は、前記段差による側面の前記幅方向に他方端の近傍である、<8>のCPAP装置。
【0107】
<10> 前記第1端子は、前記低背部の上面に対向する前記メインユニットの下面における前記メインユニット側の流路形成面と対向する面の近傍に配置され、
前記第2端子は、前記低背部の上面における前記段差による側面から最も離間した前記低背部の側面の近傍に配置される、<6>乃至<9>のいずれかのCPAP装置。
【0108】
<11> 前記低背部の上面には、該上面の外周に沿った形状の枠体を備え、
前記メインユニットは、前記下面の外周に沿った溝を備え、
前記溝に前記枠体が挿嵌される、<10>のCPAP装置。
【符号の説明】
【0109】
10、10A:CPAP装置
20、20A:メインユニット
21:フィルタカバー
23:底壁
23F1:表面
23F2:裏面
24:接続端子
25:溝
26:電源ポート
29:操作ボタン
30、30A:ベースユニット
31、32:筐体
35:送風管
36:吸気口
37:開口
38:排気口
39:吸気口
40:凸部
50:接続端子
60:フック部材
61:ヘッド
62:支持体
63:操作体
69:付勢力発生部材
200:筐体
201:上面壁
202:下面壁
203、204、205、206:側面壁
230:凹部
231:凹部
241:溝
281:吸気口
290:筒体
291:排気口
311:上面壁
312:下面壁
313、314、315、316:側面壁
321:上面壁
323、324、325、326:側面壁
329:凸部
344、345、346:枠体
350:開口
401R:裏面
500:回路基板
501:プランジャ
502:筐体
503:底壁
509:バネ
510:天面
600:溝
610:フック面
3110、3220:開口
S200、S31、S32:内部空間