(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055151
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】マルチヒートマップ
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20230101AFI20240411BHJP
G06Q 50/40 20240101ALI20240411BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022161847
(22)【出願日】2022-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
5L049CC42
5L050CC42
(57)【要約】 (修正有)
【課題】各社のヒートマップを統合して用いることにより、複数社のサービスを最適化する制御装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】システム10において、制御装置である管理サーバ100は、車両管理に関連するヒートマップを各社から収集する情報取得部と、前記情報取得部が取得した、車両200による配達先の地域に関連する少なくとも2社のヒートマップを用いて、車両の配車に関連する制御を実行する制御実行部と、を備える。制御実行部は、前記少なくとも2社のヒートマップを用いて、前記ヒートマップ内の特定の地域に集中する負荷を調整したり、前記少なくとも2社のヒートマップから、1社目のヒートマップにおけるピークタイムに負荷が集中する特定地域に予め車両を手配し、その車両を、別の1社のヒートマップ上の特定地域に配車する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒートマップを各社から収集する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した少なくとも2社のヒートマップを用いた制御を実行する制御実行部と
を備える制御装置。
【請求項2】
前記ヒートマップは、車両管理に関連し、
前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップを用いて、車両の配車に関連する制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記ヒートマップは、車両による配達対象の配達元及び配達先の地域に関連し、
前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップを用いて、前記ヒートマップ内の特定の地域に集中する負荷を調整する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記ヒートマップは、車両による配達対象の配達元及び配達先の地域に関連し、
前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップから、1社目の前記ヒートマップにおけるピークタイムに負荷が集中する特定地域に予め車両を手配し、前記車両を、別の1社の前記ヒートマップ上の特定地域に配車する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記各社の前記ヒートマップは、前記各社が車両の配車に利用するヒートマップであって、配達対象の配達元の位置、配達先の位置、配達元の需要予測、及び配達先の需要予測の少なくともいずれかを含み、
前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップを用いて、前記少なくとも2社の配車の全体最適化に関する制御を実行する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項6】
コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の制御装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチヒートマップに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動運転機能を有する車両について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-035198号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、制御装置が提供される。前記制御装置は、ヒートマップ を各社から収集する情報取得部を備えてよい。前記制御装置は、前記情報取得部が取得した少なくとも2社のヒートマップを用いた制御を実行する制御実行部を備えてよい。
【0004】
前記制御装置において、前記ヒートマップは、車両管理に関連してよく、前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップを用いて、車両の配車に関連する制御を実行してよい。前記ヒートマップは、車両による配達先の地域に関連してよく、前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップを用いて、前記ヒートマップ内の特定の地域に集中する負荷を調整してよい。前記ヒートマップは、車両による配達先の地域に関連してよく、前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップから、1社目の前記ヒートマップにおけるピークタイムに負荷が集中する特定地域に予め車両を手配し、前記車両を、別の1社の前記ヒートマップ上の特定地域に配車してよい。前記各社の前記ヒートマップは、前記各社が車両の配車に利用するヒートマップであって、配達対象の配達元の位置、配達先の位置、配達元の需要予測、及び配達先の需要予測の少なくともいずれかを含んでよく、前記制御実行部は、前記少なくとも2社の前記ヒートマップを用いて、前記少なくとも2社の配車の全体最適化に関する制御を実行してよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記制御装置として機能させるためのプログラが提供される。
【0006】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】マルチヒートマップの利用に関する概念図である。
【
図3】管理サーバ100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図4】管理サーバ100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
市場においては、様々な企業が様々なサービスを提供しており、各社とも、自社サービスのヒートマップを保有している。しかし、企業/業態の横断的なヒートマップは存在しないので、個社での制御しかできなかった。本実施形態に係るシステム10は、各社のヒートマップを収集して、各社のヒートマップを統合して用いることにより、複数社のサービスを最適化する。
【0010】
本実施形態では、システム10が、車両200の配車を対象とする場合を主に例に挙げて、システム10について説明する。車両200は、例えば、自動運転車である。車両200は、手動運転車であってもよい。
【0011】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、管理サーバ100を備える。管理サーバ100は、制御装置の一例であってよい。管理サーバ100は、複数の会社のそれぞれの管理下にある複数の車両200の配車管理等を最適化するための処理を実行する。
【0012】
市場には、料理や商品等を配送する多数のデリバリー企業や、荷物や貨物等を配送するルート配送ロジスティクス企業等が存在しており、管理サーバ100は、各社のヒートマップを収集する。管理サーバ100は、各社のヒートマップを統合することにより、例えば、デリバリー・ロジスティクスにおける全体最適化(各企業/業態のピークシフト等)を実現する。管理サーバ100は、各社のヒートマップを統合することによって、デリバリー・ロジスティクスの個社毎に異なるピークタイムが把握できるようになり、ピークに合わせた配車をすることで、同一車両を各社で融通すること等が可能となり、自動車の稼働率を最大化できる。
【0013】
管理サーバ100は、例えば、各社のサーバ30から、各社のヒートマップをネットワーク20を介して受信する。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)を含んでよい。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。移動体通信ネットワークは、5G(5th Generation)通信方式、LTE(Long Term Evolution)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、及び6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。管理サーバ100は、可搬型の記憶媒体を用いる等、ネットワーク20を介した通信以外の方法で、各社のヒートマップを取得してもよい。
【0014】
図2は、マルチヒートマップの利用に関する概念図である。管理サーバ100は、各社のヒートマップを統合し、市街情報等の地域情報、時間情報、天気情報、需要情報、供給情報、及び他の情報を用いて、複数の車両200の配車を最適化するための処理を実行してよい。
【0015】
図3は、管理サーバ100の機能構成の一例を概略的に示す。管理サーバ100は、記憶部102、情報取得部104、車両情報管理部106、及び制御実行部108を備える。
【0016】
情報取得部104は、ヒートマップを各社から収集する。例えば、情報取得部104は、ネットワーク20を介して、各社のサーバ30から、各社のヒートマップを受信する。情報取得部104は、可搬型の記憶媒体に記憶されているヒートマップを読み出すことによって、ヒートマップを取得してもよい。
【0017】
情報取得部104は、収集したヒートマップを記憶部102に記憶させてよい。情報取得部104は、収集したヒートマップを統合することによってマルチヒートマップを生成してよく、生成したマルチヒートマップを記憶部102に記憶させてもよい。
【0018】
情報取得部104は、例えば、車両管理に関連するヒートマップを収集する。当該ヒートマップは、車両200による配達対象の配達先の地域に関連してよい。当該ヒートマップは、車両による配達対象の配達元の地域に関連してよい。配達対象は、任意のものであってよい。配達対象の例として、物質、物体、物品、物資、料理、商品、製品、人、動物、及び植物等が挙げられるが、これらに限られない。
【0019】
車両情報管理部106は、複数の車両200のそれぞれについて、車両情報を管理する。車両情報管理部106は、複数の企業のそれぞれの管理下の車両200の車両情報を、複数の企業のそれぞれから取得して管理してよい。例えば、車両情報管理部106は、複数の企業のそれぞれのサーバ30から、ネットワーク20を介して、車両情報を受信する。車両情報は、車両200の位置、種類、性能、配達対象、配達スケジュール、及び走行状況の少なくともいずれかを含んでよい。車両情報管理部106は、車両情報を記憶部102に記憶させる。
【0020】
制御実行部108は、情報取得部104が取得した少なくとも2社のヒートマップを用いた制御を実行する。制御実行部108は、情報取得部104が取得した少なくとも2社のヒートマップを統合することによってマルチヒートマップを生成し、生成したマルチヒートマップを用いた制御を実行してよい。制御実行部108は、情報取得部104が生成したマルチヒートマップを用いた制御を実行してもよい。
【0021】
制御実行部108は、例えば、車両管理に関連する少なくとも2社のヒートマップを用いて、車両200の配車に関連する制御を実行する。制御実行部108は、少なくとも2社のヒートマップと、記憶部102に記憶されている車両情報とを用いて、複数の車両200の配車に関連する制御を実行する。
【0022】
当該ヒートマップは、例えば、配達を依頼するニーズはどこにありそうか、配達を依頼するお店はどこが多そうか、配達先はどこに集中しそうかといった需要予測を可視化したものであってよい。また、その需要予測は、例えば、デリバリーや宅配を行う車両の配車需要を可視化したものであってもよい。需要予測は、現在のデータに基づいたものでもよく、また、過去の蓄積データをAI(Artificial Intelligence)で予測したものでもよい。更に、ヒートマップを作成する地域の地形、天気情報、時間帯、交通情報、人口密度、携帯位置情報などを利用してAIが予測してもよい。また、ヒートマップは、現在の状況を表すものでも良いし、1時間先、2時間先といった未来の時刻の状況を表すものでもよい。
【0023】
複数の車両200の配車に関連する制御とは、複数の車両200のそれぞれの管理元である企業のサーバ30に対して、配車に関連する情報を提供したり、配車に関連する指示を送信したりすることであってよい。サーバ30は、管理サーバ100から受信した情報を用いて、管理下の車両200の配車を調整したり、管理サーバ100から受信した指示に従って、管理下の車両200の配車を調整したりしてよい。
【0024】
複数の車両200の配車に関連する制御とは、複数の車両200のそれぞれに対して、配車に関連する情報を提供したり、配車に関連する指示を送信したりすることであってもよい。車両200が自動運転車である場合、車両200は、管理サーバ100から受信した情報を用いて自動運転の制御を調整したり変更したりしてよく、管理サーバ100から受信した指示に従った自動運手の制御を実行したりしてよい。車両200が手動運転車である場合、車両200は、管理サーバ100から受信した情報、管理サーバ100から受信した指示を、車両200の運転車に対して提示してよい。
【0025】
制御実行部108は、例えば、車両による配達対象の配達元及び配達先の地域に関連する少なくとも2社のヒートマップを用いて、ヒートマップ内の特定の地域に集中する負荷を調整する。
【0026】
例えば、デリバリー企業や、ルート配送ロジスティクス企業は、それぞれのヒートマップを用いて配車を管理しているが、情報取得部104は、各社のヒートマップを収集し、情報取得部104又は制御実行部108は、各社のヒートマップを集約する。少なくとも2社の負荷(例えば、デリバリー企業の配達先が集中する箇所とルート配送ロジスティクス企業の配達先が集中する箇所)が集中すると、相当な負荷が一地域に集中することが予想される。そのような場合、制御実行部108は、いずれかのヒートマップの負荷が集中する時間帯(ピークタイム)をずらすために、デリバリー企業の配達先又はルート配送ロジスティクス企業の配達先を変更する等の制御を行い、ヒートマップがカバーする範囲の特定の地域全体としての負荷を最適化する。
【0027】
また、例えば、制御実行部108は、車両による配達対象の配達元及び配達先の地域に関連する少なくとも2社のヒートマップから、1社目のヒートマップにおけるピークタイムに負荷が集中する特定地域に予め車両を手配し、当該車両を、別の1社のヒートマップ上の特定地域に配車する。
【0028】
2社以上のヒートマップを集約することで、例えば、各社のピークが異なる時間帯に訪れることを把握できる。制御実行部108は、その情報から、1社目のピークタイムに合わせてあらかじめ車両を手配し、次は同じ車両を2社目のピークタイムに合わせて配車をする。それにより、1社目と2社目は自社のヒートマップに合わせて別々に車両を手配する必要は無く、1社目の仕事が完了した車両はそのまま2社目の仕事で利用することができるため、車両の稼働率を上げることができる。
【0029】
図4は、管理サーバ100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0030】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0031】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0032】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0033】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0034】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0035】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0036】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0037】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0038】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0039】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0040】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0041】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0042】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0043】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0044】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0045】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0046】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0047】
10 システム、20 ネットワーク、30 サーバ、100 管理サーバ、102 記憶部、104 情報取得部、106 車両情報管理部、108 制御実行部、200 車両、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ