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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055269
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】液体分配具又は液体分配具組立セット
(51)【国際特許分類】
   B01D 29/07 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
B01D29/06 510A
B01D29/06 510D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162056
(22)【出願日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】593208751
【氏名又は名称】株式会社ナベル
(74)【代理人】
【識別番号】100094156
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 民安
(72)【発明者】
【氏名】安藤 淑一
(72)【発明者】
【氏名】永井 規夫
(72)【発明者】
【氏名】山下 将史
【テーマコード(参考)】
4D116
【Fターム(参考)】
4D116BB01
4D116BC13
4D116BC27
4D116BC42
4D116BC45
4D116BC46
4D116BC75
4D116DD06
4D116FF15B
4D116GG12
4D116QB03
4D116QB13
4D116QB23
4D116QB49
4D116VV30
(57)【要約】
【課題】工作機械の属性や使用者の属性に応じて、少なくともフィルタケースの全長を適宜短くすることができ、ひいては、製造時や販売時或いはメンテナンス時における管理・運用も容易となる新規なフィルタケース等を提供する。
【解決手段】内部に液体用フィルタ100が収容されるフィルタ収容空間が形成されたフィルタケース1であって、最下段に配置される最下段用ケースパーツ2と、最上段に配置される最上段用ケースパーツ3と、上記最下段用ケースパーツ2と上記最上段用ケースパーツ3との間に段積みされてなる複数の中間用ケースパーツ4と、を備え、上記それぞれの中間用ケースパーツ4は、何れも同一形状に成形されてなる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタケース内に収容された液体用フィルタ内に配置される液体分配具であって、
上記フィルタケースは、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備え、
上記液体用フィルタは、高さ方向に伸縮可能とされてなるか、又は複数の小型フィルタが段積みされてなるものであって、
上記液体分配具は、それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口がそれぞれ形成されてなる最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを備え、
上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が段積みされてなることを特徴とする液体用分配具。
【請求項2】
前記最下段用分配パーツと前記中間用分配パーツと前記最上段用分配パーツには、それぞれが段積みされた状態を保持する一方の位置決め部と、この一方の位置決め部に係合する他方の位置決め部とがそれぞれ相対的に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の液体分配具。
【請求項3】
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、それぞれの中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされてなるとともに、
上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの下面と、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面と、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面及び下面の双方には、前記一方の位置決め部としての凸条又は前記他方の位置決め部としての凹溝が相対的に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の液体分配具。
【請求項4】
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
前記排水口は、上記最上段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、及び上記中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、並びに上記最下段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の液体分配具。
【請求項5】
前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成され、
上記内圧調整具は、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周に形成されてなるとともに、上記内圧調整具装着空間内に装着されることにより前記各排水口からの排水の全部又は一部を遮断する排水遮断部と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載の液体分配具。
【請求項6】
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一となる正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の形状は同一に成形され、該中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されてなるとともに、
前記内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されてなることを特徴とする請求項5記載の液体分配具。
【請求項7】
前記それぞれの中間用分配パーツには、正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
前記排水口は、該中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間であって、該中間用分配パーツの高さ方向に長さを有した状態で形成されてなり、
該中間用分配パーツの内側に形成された前記調整具装着空間は、複数の前記内圧調整具が高さ方向に並んだ状態で装着可能な空間として形成されてなることを特徴とする請求項5又は6記載の何れかの液体分配具。
【請求項8】
前記内圧調整具を構成する流通遮断板部は板状に成形され、前記排水遮断部は上記流通遮断板部の下方の空間を周囲から囲んだ状態で成形されてなるとともに、
該内圧調整具は、上記流通遮断板部が上方に位置する状態及び該流通遮断板部が下方に位置する状態の何れの状態でも、前記中間用分配パーツの調整具装着空間に対して装着可能とされてなることを特徴とする請求項5記載の液体分配具。
【請求項9】
最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備えたフィルタケース内の液体用フィルタ内に配置される液体分配具を組み立てる際に使用される液体分配具組立セットであって、
それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口が形成されてなる最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを含み、
上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、
上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が選択されて段積みされるものであることを特徴とする液体分配具組立セット。
【請求項10】
前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成され、
この調整具装着空間に装着される上記内圧調整具であって、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周にそれぞれ形成され調整具装着空間内に装着されるとともに前記各排水口からの排水を遮断する排水遮断部と、を備えてなる複数の内圧調整具、又は
前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一となる正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、
上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されてなるとともに、
この調整具装着空間に装着される内圧調整具であって、該内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されてなる複数の内圧調整具
が含まれてなることを特徴とする請求項9記載の液体分配具組立セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段積みされたフィルタケース内の液体用フィルタ内に配置される液体分配具又は液体分配具組立セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、放電加工機のように金属材料を切削加工する工作機械や、金属材料を研磨加工する工作機械では、切削時における冷却性、潤滑性、防錆性又は切子付着防止性等を高めることを目的に、刃物に切削油(クーラント液又は加工液。以下、これらをクーラント液と言う。)が放出される。そして、こうしたクーラント液は、上記刃物等に放出された後に、所定のフィルタにより濾過され、該フィルタによって金属加工の結果生じたスラッジ等の異物を除去し、再び上記刃物等に供給されるように循環されて繰り返し使用される場合が多い。特に、金属材料を微細加工する場合には、使用されるクーラント液にスラッジ等の異物が混入している場合には、加工機等を傷めるばかりか、高精度な加工を阻害する危険性もある。こうした背景から、金属加工の技術分野では、濾過効率が高いフィルタが求められるとともに、濾過可能時間が短い場合には、早期に交換する必要性が生じることから、フィルタとしての使用可能な時間も長時間化される機能を備えたものが市場ニーズとしては強い。
【0003】
そこで、本願出願人は、これまで略長方形状に成形された濾紙を、所定箇所にて山折り及び谷折りに折曲し、中央に上記クーラント液が流入する新規な液体用フィルタを提案した(特許文献1,2参照)。この特許文献1に開示された液体用フィルタは、上述した濾紙の折曲により、複数の内側頂部や外側頂部を形成することにより、濾過される部位に偏りがなく全体で万遍なく濾過されるようにしたものであり、また、上記特許文献2に開示された液体フィルタは、上記特許文献1に開示された液体用フィルタの所定箇所にスペーサを配置し、このスペーサにより濾過される部位に偏りがなく全体でより一層万遍なく濾過されるようにしたものである。
【0004】
そして、こうした種々の液体用フィルタは、上記特許文献1,2に開示された液体用フィルタケースに収容されており、このフィルタケースは、外形形状が略直方体状に成形されたものであって、該フィルタケースを構成する4つの側板には、該液体用フィルタによって濾過された液体(クーラント液)が外部に流出する多数の透孔又は排水用開口が形成されている。また、上記フィルタケース内に収容された上記液体用フィルタの中央には、内側間隔保持部材又は支柱部材が収容されており、これら内側間隔保持部材又は支柱部材内に流入したクーラント液は、該内側間隔保持部材又は支柱部材に形成された開口を通過して上記液体用フィルタに供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-063743号
【特許文献2】特開2021-159819号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述した工作機械に対して、上記フィルタケース内に収容した液体用フィルタが該工作機械の付属品として使用される場合、例えば放電加工機にその付属品として配置され又は組み込まれて使用される場合、該放電加工機の大きさ、処理能力、配置可能な位置又はスペース等のような放電加工機(工作機械)自体の属性に関係する条件は勿論、該放電加工機(工作機械)の使用頻度等のような使用者の属性に関係する条件もまた区々である。そこで、こうした放電加工機(工作機械)自体の属性及び該放電加工機(工作機械)の使用者の属性に毎に、フィルタケースを製造し、提供することも考えられる。
【0007】
しかしながら、このように上記属性毎に対応したフィルタケースを製造し、その中に液体用フィルタを収納するとすれば、膨大な製品アイテムとなり個々のフィルタケースの製造コストだけを見ても膨大なものとならざるを得ず、また製造時や販売時或いはメンテナンス時における管理・運用にも多大労力が必要となる。そこで、上述した工作機械の属性や使用者の属性に応じて、少なくともフィルタケースの全長を適宜短くすることができ、ひいては、製造時や販売時或いはメンテナンス時における管理・運用も容易となる新規なフィルタケース等を発明した。
【0008】
この新規なフィルタケースは、内部に液体用フィルタが収容されるフィルタ収容空間が形成されたものであって、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなる複数の中間用ケースパーツと、を備え、上記それぞれの中間用ケースパーツは、何れも同一形状に成形されてなるものである。上記新規なフィルタケースによれば、上記中間用ケースパーツを適宜取り除くことにより、該フィルタケース全体の全長を短いものとすることができる。
【0009】
しかしながら、上記特許文献1,2に開示されたフィルタケースを上記新規なフィルタケースに替えて使用する場合、上記特許文献1,2に開示された内側間隔保持部材又は支柱部材は、複数の部材(パーツ)からなるものではないことから、これらをそのまま濾過装置に使用することはできない。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、上記最下段用ケースパーツ、最上段用ケースパーツ及び複数の中間用ケースパーツを備えたフィルタケース内であって該フィルタケース内に収容された液体用フィルタ内に配置される部材を液体用分配具とし、その新規な該液体用分配具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、フィルタケース内に収容された液体用フィルタ内に配置される液体分配具であって、上記フィルタケースは、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備え、上記液体用フィルタは、高さ方向に伸縮可能とされてなるか、又は複数の小型フィルタが段積みされてなるものであって、上記液体分配具は、それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口がそれぞれ形成されてなる最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを備え、上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が段積みされてなることを特徴とするものである。
【0012】
この第1の発明に係る液体分配具は、フィルタケース内に収容された液体用フィルタ内に配置されるものである。そして、上記フィルタケースは、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備えている。こうした構成に係るフィルタケースによれば、例えば、上記複数段積みされた中間用ケースパーツの1つ又は2つを取り除くことにより高さが短いフィルタケースとすることができ、また、このように短い高さとされたフィルタケースを元の高さのものに変更することができる。また、上記液体用フィルタは、高さ方向に伸縮可能とされてなるか、又は複数の小型フィルタが段積みされてなるものである。上記液体用フィルタとして、伸縮可能な液体用フィルタを使用すれば、例えば、上述したように、中間用ケースパーツの1つ又は2つを取り除くことにより高さが短くされたフィルタケースに収容することができ、又は複数の小型フィルタが段積みされている場合、すなわち複数個が段積みされた小型フィルタ群が収容されている場合には、高さが短いフィルタケースとする場合には、上記段積みされた複数の小型フィルタから1つ又は2つを取り除くことにより全体の高さが低い液体用フィルタとして該フィルタケースに収容することができる。
【0013】
以上説明したフィルタケースの構成と液体用フィルタの構成とを前提として、この第1の発明に係る液体分配具は、最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを備えている。また、これら最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツには、それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口がそれぞれ形成されている。また、上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されている。また、上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が段積みされている。
【0014】
上記第1の発明に係る液体分配具によれば、上述したように、フィルタケースを構成する上記段積みされた中間用ケースパーツを一部取り除き全体の高さが低いフィルタケースに変更された場合であっても、こうした変更に対応するように、所定の複数の中間用分配パーツを取り除くことにより、上記変更後のフィルタケース内に収容することができる。
【0015】
また、第2の発明(請求項2記載の)は、上記第1の発明において、前記最下段用分配パーツと前記中間用分配パーツと前記最上段用分配パーツには、それぞれが段積みされた状態を保持する一方の位置決め部と、この一方の位置決め部に係合する他方の位置決め部とがそれぞれ相対的に形成されてなることを特徴とする前記最下段用ケースパーツと前記中間用ケースパーツと前記最上段用ケースパーツには、それぞれが段積みされた状態を保持する一方の位置決め部と、この一方の位置決め部に係合する他方の位置決め部とがそれぞれ相対的に形成されてなることを特徴とするものである。
【0016】
この第2の発明に係る液体分配では、前記最下段用分配パーツと前記中間用分配パーツと前記最上段用分配パーツには、それぞれが段積みされた状態を保持する一方の位置決め部と、この一方の位置決め部に係合する他方の位置決め部とがそれぞれ相対的に形成されてなることから、それぞれが段積みされた状態を保持することができる。
【0017】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第2の発明において、前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、それぞれの中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされてなるとともに、上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの下面と、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面と、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面及び下面の双方には、前記一方の位置決め部としての凸条又は前記他方の位置決め部としての凹溝が相対的に形成されてなることを特徴とするものである。
【0018】
この第3の発明に係る液体分配具では、前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備えている。そして、上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、それぞれの中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされ、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の外側面の形状は同一とされている。したがって、上記中間用分配パーツは、上記最下段用分配パーツ上に段積みする際、又は特定の中間用分配パーツ上に中間用分配パーツを段積みする際、該最下段用分配パーツに対する中間用分配パーツの方向性は問われず、迅速に段積み作業を行うことができる。そしてさらに、この第3の発明では、上記最上段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの下面には、前記一方の位置決め部としての凸条又は前記他方の位置決め部としての凹溝が形成されている。また、上記最下段用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面前記一方の位置決め部としての凸条又は前記他方の位置決め部としての凹溝が形成されている。また、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの上面及び下面の双方には、前記一方の位置決め部としての凸条又は前記他方の位置決め部としての凹溝が形成されている。したがって、この第3の発明によれば、より一層段積みされた状態を保持することができる。
【0019】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1の発明において、前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一とされた正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、前記排水口は、上記最上段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、及び上記中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、並びに上記最下段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間に形成されてなることを特徴とするものである。
【0020】
この第4の発明に係る液体分配具では、上記第1の発明を構成する排水口が、上記最上段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間及び該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、及び上記中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間及び該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間、並びに上記最下段用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間及び該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間に形成されている。したがって、この液体分配具内に流入した濾過される前の液体は、上記最上段用分配パーツと中間用分配パーツと並びに上記最下段用分配パーツのそれぞれ4ヶ所から液体用フィルタ側に分配される。そして、こうした構成に係る液体分配具によれば、前記特許文献1又は2に開示された液体用フィルタが上記フィルタケース内に収容される場合には、該液体用フィルタ全体から万遍なく濾過される液体が行き渡り濾過効率を格段に向上させることができる。
【0021】
すなわち、上記前記特許文献1又は2に開示された液体用フィルタは、内側面から外側面に亘って液体を通過させる濾紙からなるフィルタ本体を備え、上記フィルタ本体には、平面形状は略方形状に成形され、中央には濾過される液体が流入するとともに略方形状に成形された液体流入空間と、正面及び背面並びに左側面及び右側面の外側に露出し、それぞれ高さ方向と直交する方向に長さを有するとともに高さ方向にそれぞれ並列してなる山折り部と、上記それぞれの山折り部と山折り部との間に形成され、一部は上記液体流入空間を形成するとともに、該山折り部の長さと同じか又は短い長さとされた谷折り部と、上記液体流入空間の角部から外側方向に形成され、該液体流入空間の中央を中心に放射方向に長さを有する傾斜折り部と、これらの傾斜折り部の何れかを一辺としてなりそれぞれ平面視において三角形状とされたポケット部と、を備えてなるものである。なお、上記液体用フィルタには、上記それぞれのポケット部の内部にスペーサが固定されてなるものであっても良い。また、上記フィルタ本体は、長方形状の濾紙を、山折り部、谷折り部、傾斜折り部等が形成されるようにそれぞれ折曲し、次いで、これら折曲された一方及び他方のフィルタ半体の端部同士が互いに溶着されてなるものである。
【0022】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第1の発明において、前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成され、上記内圧調整具は、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周に形成され前記各排水口からの排水の全部又は一部を遮断する排水遮断部と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0023】
この第5の発明に係る液体分配具では、前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成されている。そして、この調整具装着空間には、内圧調整具が装着されている。この内圧調整具は、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周にそれぞれ形成され前記各排水口からの排水の全部又は一部を遮断する排水遮断部と、を備えている。そして、この第5の発明に係る液体分配具では、上記内圧調整具が任意の中間用分配パーツに取り付けられることにより、この液体分配具内に流入した液体は、上記開口を除いて該内圧調整具を構成する流通遮断板部の上面に当たり、その後に上記開口を通過して下方に流れる。この際、上記排水遮断部により、前記各排水口からの排水の全部又は一部が遮断されることから、該内圧調整具が取り付けられた中間用分配パーツに形成された排水口から液体の全部又は一部は排水されない。したがって、この第5の発明に係る液体分配具によれば、上記内圧調整具により、前記液体用フィルタ内の液体の内圧を調整することができ、ひいては上記液体用フィルタの全部又は一部に過度な内圧が作用し、この結果、該液体用フィルタの一部に偏って液体が濾過される等の危険性を有効に防止することができる。
【0024】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、上記第5の発明において、前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一となる正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の形状は同一に成形され、該中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されてなるとともに、前記内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されてなることを特徴とするものである。
【0025】
上記第6の発明に係る液体分配具では、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部の形状は全て同一に成形されている。すなわち、該中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部により、平面視においては正方形状が形成され、それぞれの幅及び高さは同一とされている。そして、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されている。また、この液体分配具では、前記内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されている。したがって、上記内圧調整具は、特定の位置から90度毎に該内圧調整具の中央を軸芯として回転させた場合であっても、必ず上記それぞれの排水遮断部は、各調整具装着空間に装着される。この場合、この内圧調整具に形成された上記開口は、流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成されていることから、上述のように、90度毎に回転させることにより、該開口の位置を適宜変更することができる。
【0026】
また、第7の発明(請求項7記載の発明)は、上記第5又は第6の発明の何れかにおいて、前記それぞれの中間用分配パーツには、正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、前記排水口は、該中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間であって、該中間用分配パーツの高さ方向に長さを有した状態で形成されてなり、該中間用分配パーツの内側に形成された前記調整具装着空間は、複数の前記内圧調整具が高さ方向に並んだ状態で装着可能な空間として形成されてなることを特徴とするものである。
【0027】
上記第7の発明に係る液体分配具では、前記中間用分配パーツには、正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備えてなることを前提に、前記排水口は、該中間用分配パーツの上記正面板部と左側面板部との間、該正面板部と右側面板部との間、上記背面板部と左側面板部との間及び該背面板部と右側面板部との間であって、該中間用分配パーツの高さ方向に長さを有した状態で形成されている。したがって、上記液体分配具内に流入した濾過される前の液体は、前記第4の発明と同じように、上記正面板部と右側面板部との間等の4つの部位から液体用フィルタ側に排水されるところ、この第7の発明では、それぞれの排水口は、中間用分配パーツの高さ方向に長さを有した状態で形成されていることから、上記液体用フィルタの内側において上下方向に幾重にも並んだ濾紙と濾紙との間に万遍なく液体を流入させることができる。さらにまた、この第7の発明では、上記中間用分配パーツの内側に形成された前記調整具装着空間は、複数の前記内圧調整具が高さ方向に並んだ状態で装着可能な空間として形成されている。すなわち、この第7の発明では、複数の中間用分配パーツの内で、特定の1つの中間用分配パーツに対して、上記内圧調整具を例えば2つ上下に装着することができることから、より該内圧調整具により液体用フィルタの中央における内圧を調整することができる。特に、上記第6の発明を引用した第7の発明によれば、これら複数の内圧調整具の両方又は何れか一方を適宜回転させ、上記開口の位置を上下で同一の位置としたり、上下で位置を変えたりすることができるので、上記内圧をより一層高精度又は緻密に調整することができる。
【0028】
また、第8の発明(請求項8記載の発明)は、上記第5の発明において、前記内圧調整具を構成する流通遮断板部は板状に成形され、前記排水遮断部は上記流通遮断板部の下方の空間を周囲から囲んだ状態で成形されてなるとともに、該内圧調整具は、上記流通遮断板部が上方に位置する状態及び該流通遮断板部が下方に位置する状態の何れの状態でも、前記中間用分配パーツの調整具装着空間に対して装着可能とされてなることを特徴とするものである。
【0029】
この第8の発明に係る液体分配具では、前記内圧調整具を構成する流通遮断板部は板状に成形され、前記排水遮断部は上記流通遮断板部の下方の空間を周囲から囲んだ状態で成形されている。そして、内圧調整具は、上記流通遮断板部が上方に位置する状態及び該流通遮断板部が下方に位置する状態の何れの状態でも、前記中間用分配パーツの調整具装着空間に対して装着可能とされている。その結果、上記流通遮断板部が特定の高さに接近した位置に配置されるように上記中間用分配パーツに装着することができるばかりではなく、該特定の高さから離間した位置に装着することもできる。したがって、この第8の発明に係る液体分配具によれば、上記内圧調整具を、上記流通遮断板部が上方位置するようにする下方に位置するようにするかを適宜選択することにより、上記液体用フィルタ内の内圧を調整することができる。
【0030】
また、第9の発明(請求項9記載の発明)は、液体分配具組立セットに係るものであって、最下段に配置される最下段用ケースパーツと、最上段に配置される最上段用ケースパーツと、上記最下段用ケースパーツと上記最上段用ケースパーツとの間に段積みされてなるとともに互いに同一形状に成形された複数の中間用ケースパーツと、を少なくとも備えたフィルタケース内の液体用フィルタ内に配置される液体分配具を組み立てる際に使用される液体分配具組立セットであって、それぞれ内部に濾過される液体が流入する液体流入空間と、この液体流入空間内に流入した液体を上記液体用フィルタ側に排出する排水口が形成されてなる最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツを含み、上記最上段用分配パーツは、上記最上段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、上記最下段用分配パーツは、上記最下段用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形され、上記複数の中間用分配パーツのそれぞれは、上記中間用ケースパーツの高さと略同程度の高さに成形されてなるとともに全て同一の形状に成形され、上記最下段用分配パーツと最上段用分配パーツとの間において上記中間用ケースパーツが段積みされた数と同じ数が選択されて段積みされるものであることを特徴とするものである。
【0031】
上記第9の発明に係る液体分配具セットによれば、上記第1の発明に係る液体分配具と同じ作用効果を奏するばかりではなく、上記フィルタケースを構成する中間用ケースパーツが増加された場合には、その増加されて完成されるフィルタケースに対応した液体分配具として段積みし、該フィルタケース内に収容することができる。
【0032】
また、第10の発明(請求項8記載の発明)は、上記第9の発明において、前記それぞれ中間用分配パーツの内側には、内圧調整具が着脱自在に装着される調整具装着空間が形成され、この調整具装着空間に装着される上記内圧調整具であって、上方から内部に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部と、この流通遮断板部の中心からは偏心した位置に形成された開口と、上記流通遮断板部の外周にそれぞれ形成され調整具装着空間内に装着されるとともに前記各排水口からの排水を遮断する排水遮断部と、を備えてなる複数の内圧調整具、又は前記最上段用分配パーツ、複数の中間用分配パーツ及び最下段用分配パーツは、それぞれ段積みされた状態において互いに面一となる正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部をそれぞれ備え、上記中間用分配パーツの正面板部、背面板部、左側面板部及び右側面板部のそれぞれの内側には、前記調整具装着空間がそれぞれ同一の形状にて形成されてなるとともに、この調整具装着空間に装着される内圧調整具であって、該内圧調整具を構成する前記流通遮断板部の外周には、上記各調整具装着空間に装着される排水遮断部がそれぞれ同一の形状にて形成されてなる複数の内圧調整具
が含まれてなることを特徴とするものである。
【0033】
すなわち、この第10の発明に係る液体分配具セットは、前記第5の発明を構成する複数の内圧調整具、又は前記第6の発明を構成する複数の内圧調整具を含むものである。こうした第10の発明に係る液体分配具セットによれば、上記第5の発明又は第6の発明と同じ作用効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明に係る液体分配具や液体分配具セットによれば、フィルタケースが、最下段用ケースパーツ、最上段用ケースパーツ及び複数の中間用ケースパーツが段積みされたフィルタケースであっても、該フィルタケース内に確実に収容することができるとともに、該フィルタケースを構成する中間用ケースパーツの一部が取り除かれて段積みされた場合であっても、何ら支障なく該フィルタケース内に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】フィルタケースの外観を示す斜視図である。
図2図1に示すフィルタケースの分解斜視図である。
図3】液体用フィルタの斜視図である。
図4】フィルタ本体を構成する一方及び他方のフィルタ半体の展開図である。
図5】フィルタ本体を伸長させた状態を示す正面図である。
図6】フィルタ本体を伸長させた状態を示す側面図である。
図7】液体用フィルタの平面図である。
図8】流入口と一部破断した三角形状のポケット部を示す斜視図である。
図9】本発明の実施の形態に係る液体分配具を示す斜視図である。
図10図9に示す液体分配具の分解斜視図である。
図11】最下段用分配パーツを平面側から示す斜視図である。
図12】最下段用分配パーツの平面図である。
図13】最下段用分配パーツを底面側から示す斜視図である。
図14】中間用分配パーツを示す平面側から示す斜視図である。
図15】中間用分配パーツを底面側から示す斜視図である。
図16】中間用分配パーツの底面図である。
図17】最上段用分配パーツを平面側から示す斜視図である。
図18】最上段用分配パーツを底面側から示す斜視図である。
図19】最上段用分配パーツの底面図である。
図20】内圧調整具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る液体分配具を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】
なお、この液体分配具は、図1又は図2に示すフィルタケース1の内部に収容される液体用フィルタ100の更に内部に収容されるものであることから、先ず、該フィルタケース1の構成を説明し、次いで上記液体用フィルタ100の構成を図3以下の図面を参照しながら説明し、その後に本発明に係る液体分配具201の構成を詳細に説明する。
【0038】
上記フィルタケース1は、最下段に配置された最下段用ケースパーツ2と、最上段に配置される最上段用ケースパーツ3と、上記最下段用ケースパーツ2と上記最上段用ケースパーツ3との間に段積みされてなる複数(4つ)の中間用ケースパーツ4と、上記最下段用ケースパーツ2の底面に配置された下面プレート5と、上記最上段用ケースパーツ3の上面に配置された上面プレート6と、これら下段用ケースパーツ2、最上段用ケースパーツ3、複数(4つ)の中間用ケースパーツ4、下面プレート5及び上面プレート6を一体化する8本の長尺ボルト7及びこれらの長尺ボルト7の上端側に螺着される8つのナット8と、を備えたものである。なお、本実施の形態に係るフィルタケース1では、上記下段用ケースパーツ2、最上段用ケースパーツ3及び複数(4つ)の中間用ケースパーツ4は、それぞれ樹脂(POM樹脂)により一体成型されてなるものであり、上記下面プレート5と上面プレート6は、それぞれステンレススチールを素材としたものである。
【0039】
また、上記下段用ケースパーツ2、最上段用ケースパーツ3、複数(4つ)の中間用ケースパーツ4は、図1又は図2に示すように、内側には後述する液体用フィルタ100が収容される収容空間(符号は省略する。)が形成された枠体である。また、上記下段用ケースパーツ2、最上段用ケースパーツ3、複数(4つ)の中間用ケースパーツ4のそれぞれの外形形状は、略正方形状に成形されてなるものであり、外周に形成されたそれぞれ4つの面(正面、背面、左側面及び右側面)及び各角部に形成された円弧状の曲面は、それぞれ鉛直方向に亘って全て面一とされ、また、これらの内側面も外側面と同じように鉛直方向に亘って全て面一とされている。なお、上記最下段用ケースパーツ2には、図示しない挿通穴及び4つの円筒状ボルト挿通部及び4つの角部側円筒状ボルト挿通部が形成され、上記各中間用ケースパーツ4には、図示しない4つの円筒状ボルト挿通部及び4つの角部側円筒状ボルト挿通部が形成され、また上記最上段側ケースパーツ3には図示しない挿通穴が形成されている。
【0040】
また、上記下面プレート5は、図2に示すように、前記最下段用ケースパーツ2の下面の形状と同一の形状に成形されたものである。なお、上記最下段用ケースパーツ2には、図示しない8つの挿通穴が形成され、この下面プレート2にも、該挿通穴に対応した位置に上記長尺ボルト7がそれぞれ挿通される挿通穴5aが(計8つ)形成されている。一方、上記上面プレート6は、上記下面プレート5と同一の外形形状に成形されており、それぞれ上記長尺ボルト7が挿通される挿通穴6aが(計8つ)形成されているが、該上面プレート6の中央には、液体用フィルタにより濾過される液体が流入し、又はこの液体を流入させる図示しない管体の内部と連通する液体流入穴6bが形成されている。また、上記それぞれ長尺ボルト7は、下端に頭部7aが形成された軸部7bと、この軸部7bの上端側周面に螺刻されたネジ部7cとから構成されている。そして、これらの長尺ボルト7は、上記軸部7bが上記下面プレート5に形成された挿通穴5a、上記最下段用ケースパーツ2に形成された図示しない挿通穴及び円筒状ボルト挿通部又は角部側円筒状ボルト挿通部、上記各中間用ケースパーツ4に形成された円筒状ボルト挿通部又は角部側円筒状ボルト挿通部、上記最上段側ケースパーツ3の上面に形成された挿通穴及び上記上面プレート6に形成された上記挿通穴6aにそれぞれ挿通されるものである。そして、上記上面プレート6上に突出した各長尺ボルト7のネジ部7cには上記ナット8が螺着され、それぞれのナット8が螺進されることにより、このフィルタケース1全体は強固に一体化される。なお、上記8つの長尺ボルト7に形成されたネジ部7cの長さは、上記中間用ケースパーツ4が1つ又は複数取り除かれた上で組み立てる場合であっても、該長尺ボルト7と上記ナット8による締結作業が可能となる長さに亘って形成されている。そして、このフィルタケース1には、図1に示すように、該フィルタケース1の正面、背面、左側面及び右側面には、濾過された液体が外部に排水される排水用開口1aが形成されている。
【0041】
次に、上記液体用フィルタ100について詳細に説明する。なお、この液体用フィルタ100は、上記フィルタケース1の高さ方向に伸縮可能とされてなるものであり、この実子の形態では3つの液体用フィルタ100が該フィルタケース1内に段積みされている。そこで、以下では、3つが段積みされた内の1つの液体用フィルタ100を説明する。
【0042】
この液体用フィルタ100は、フィルタ本体101(濾紙)と、このフィルタ本体101に固定された複数のスペーサ102とから構成されている。上記フィルタ本体101は、アクリル繊維やポリエステル繊維等の合成繊維等からなる濾紙(不織布)であって、通水性・透水性を有するとともに液体に含まれた異物を捕捉するものであり、図3に示すように、概略的な全体形状は略直方体状に成形されてなるものである。また、このフィルタ本体101は、図7に示すように、平面視における外形形状は、略正方形状に成形されている。そして、このフィルタ本体101は、図4の(A)と(B)にそれぞれ示す長方形状の濾紙である一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bを、後述する山折り部、谷折り部、傾斜折り部等が形成されるようにそれぞれ折曲し、次いで、これら折曲された一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bの端部同士を互いに溶着することにより、図3又は図7に示す形状としたものである。なお、図4にそれぞれ示す一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bは、それぞれ該一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bの内側面を示すものである。すなわち、図4の(A)は、上記一方のフィルタ半体100Aとなる濾紙の展開図であり、(B)は、上記他方のフィルタ半体100Bとなる濾紙の展開図である。これらの展開図において、上記一方のフィルタ半体100Aの長さ方向の左右両側には、それぞれ溶着代部100Aa,100Abが形成され、上記他方のフィルタ半体100Bの長さ方向の左側には、上記溶着代100Abに溶着される溶着部100Baが形成され、該他方のフィルタ半体100Bの長さ方向の右側には、上記溶着代100Aaに溶着される溶着部100Bbが形成されている。
【0043】
また、図4に示す上記一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bにおいて、それぞれ符号100aとして示す部位は、左側面側又は右側面側に露出する長尺山折り部であり、これら符号100aと100aとの間に形成されそれぞれ符号100bとして示す部位は、短尺谷折り部であって、図7である液体用フィルタ100の平面図に示すように、この液体用フィルタ3の内側に互いに対向した状態で位置する部位である。また、図7中において、それぞれ符号100cとして示す部位は傾斜折り部であり、液体用フィルタ100の中央を中心として放射状に形成された部位である。すなわち、上記各傾斜折り部100cは、図3に示すように、後述する液体流入空間Sの角部から外側方向に形成され、該液体流入空間Sの中央を中心に放射方向に長さを有するものである。また、図4に示す上記一方及び他方のフィルタ半体100A,10Bにおいて、それぞれの符号100d,100eは、上記短尺谷折り部100bよりも長尺な長尺谷折り部であり、これらの長尺谷折り部100d,100eの上方及び下方には、図3又は図5に示すようにこの液体用フィルタ100の正面又は背面に露出する長尺山折り部100f,100gとされている。なお、上記それぞれ長尺谷折り部100d,100eの一部は、図7に示すように、この液体用フィルタ100の平面視において、該液体用フィルタ100の中央に形成された液体流入空間S内側に露出した状態で位置する部位である。
【0044】
また、上記それぞれの短尺谷折り部100bと上記長尺谷折り部100d,100eとの間には、図4に示す上記一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bにおいて、該短尺谷折り部100bと上記長尺谷折り部100d,100eとは反対方向に折られる短尺山折り部100h,100iが形成されている。これら短尺山折り部100h,100iは、図7に示すように、上記それぞれ長尺山折り部100aとは直交する方向に長さを有する部位である。また、上記それぞれの長尺谷折り部100dと上記それぞれの短尺山折り部100hとの間には、一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bの長さ方向に長さを有する左長尺山折り部100jが形成され、それぞれの長尺谷折り部100eと上記それぞれの短尺山折り部100iとの間には、一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bの長さ方向に長さを有する右長尺山折り部100kが互いに平行に形成されている。上記左長尺山折り部100jは、図6に示すように、この液体用フィルタ100の左側面又は右側面に>形状に露出される部位であり、上記右長尺山折り部100kは、<形状に露出される部位である。
【0045】
そして、上述した一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bが上述したように折曲されるとともに互いに溶着されてなる液体用フィルタ100には、図4においてそれぞれ示す傾斜折り部100cと、上記短尺山折り部100hに近接する長尺谷折り部100dの一部又は短尺山折り部100iに近接する長尺谷折り部100eの一部と、上記左長尺山折り部100j又は上記右長尺山折り部100jとの3辺により囲まれた三角形状の濾過面100m,100nが形成される。そして、これら三角形状の濾過面100m,100nは、上記長尺谷折り部100d,100eと上記左長尺山折り部100j又は上記右長尺山折り部100jと上記長尺山折り部100f,100gと図4中二点鎖線で示す線とにより囲まれた三角形状の濾過面100p,100qに対向し、該濾過面100m,100nと濾過面100p,100qとは互いに対向した状態となり、且つ、上記短尺山折り部100hや短尺山折り部100i(又は左長尺山折り部100j又は上記右長尺山折り部100k)により閉塞されたポケット部100r,100sとされる。そして、こうしたポケット部100r,100sと同様のポケット部は、この液体用フィルタ100の平面視において、上記4つの傾斜折り部100cを境に全部で4つ形成されている。換言すれば、上記それぞれのポケット部100r,100sを含めたそれぞれのポケット部は、図8に示すように、上記傾斜折り部100cの何れかを一辺としてなりそれぞれ平面視において三角形状とされた部位である。
【0046】
そして、上述した一方及び他方のフィルタ半体100A,100Bが上述したように折曲されるとともに互いに溶着されてなる液体用フィルタ100の中央には、濾過される液体が流入する液体流入空間Sが該液体用フィルタ100の高さ方向に形成され、この液体流入空間Sは、上記互いに対向する長尺谷折り部100d,100eの中央と、上記互いに対向する短尺谷折り部100bとにより形成された空間である。そして、この液体用フィルタ100では、図8に示すように、該液体用フィルタ100の平面視において、互いに対向する上記短尺谷折り部100b、100bの長さは、上記長尺谷折り部100d,100eの一部であって上記液体流入空間S側に露出した部位の長さよりも短くされてなるとともに、該短尺谷折り部100b、100bの左右両側には、上記長尺谷折り部100d,100eとは離間してなり、ポケット部100r,100sを含めたそれぞれのポケット部方向に液体が流入する流入口Hが形成されている。すなわち、これらの流入口Hは、この液体用フィルタ100の同一平面上において、それぞれ4つ形成されている。
【0047】
そして、この液体用フィルタ100では、図8に示すように、上記ポケット部100m,100nを含めた各ポケット部の入り口となる上記各傾斜折り部100cの近傍には、互いに対向する上記濾過面100m,100nと濾過面100p,100qとが重なることを防止し、互いの距離が所定の間隔となるよう保持する上記複数のスペーサ102が固定されている。これらのスペーサ102の配置位置を展開図で示したものが図4である。これらのスペーサ102は、ウレタン樹脂等の弾力性及び可撓性を有する素材により長方形状に成形されたものであり、上記三角形状の濾過面100m,100nに対して、所定間隔を開けてそれぞれ2つずつ固定されている。これらのスペーサ102は、上記傾斜折り部100cの長さの半分の長さよりも短い長さに成形されてなるものであり、肉厚は略0.5~1.5mm程度とされ、上記傾斜折り部100cに平行に固定されている。また、上記個々のスペーサ102は、この液体用フィルタ100の平面視において(該液体用フィルタ100の高さ方向において)、それぞれ同一位置に固定されている。
【0048】
そして、上述のように構成された液体用フィルタ100の上記液体流入空間S内に収容されたものが、本発明に係る液体分配具201である。この実施の形態に係る液体分配具201は、図9に示すように、最下段用分配パーツ202と、最上段用分配パーツ203と、上記最下段用分配パーツ202と最上段用分配パーツ203との間に段積みされた複数(4つ)の中間用分配パーツ204と、これらが段積みされた状態を保持する保持手段としてのボルト205及びナット206とから構成されている。なお、上記最下段用分配パーツ202、最上段用分配パーツ203、中間用分配パーツ204の中央には、上方から流入した濾過前の液体が下方に流通する液体流入空間202a,203a,204aが形成されている。
【0049】
上記最下段用分配パーツ202、最上段用分配パーツ203及びそれぞれの中間用分配パーツ203は、何れも樹脂により一体成形されてなるものであって、それぞれの内側には、液体流入空間202a,203a,204aが形成されている。そして、上記最下段用分配パーツ202は、図11に示すように、略正方形状に成形された底板部221と、この底板部221の各角部(符号は省略する。)が切り欠かれて傾斜してなり該底板部221の各辺との間で45度の角度で傾斜してなる傾斜面部221aとを有している。そして、この底板部221には、図13に示すように、それぞれ上記傾斜面部221aの近傍に上記ボルト205が挿通される挿通穴221bが該傾斜面部221aの数に対応して計4つ形成されている。なお、上記底板部221の下面には、それぞれの挿通穴221b内に挿通される上記ボルト205の軸部205aの基端に形成された頭部205bが収容され該挿通穴221bの軸芯と同一の軸芯となされた頭部用凹部221cが形成されている。また、上記底板部221の上面には、図12に示すように、上記それぞれの頭部用凹部221cが内側に形成された円筒部221dが該底板部221の上面から起立されている。そしてさらに、これらの円筒部221dの上面からは、上記ボルト205の軸部205aが挿通される円筒状ボルト挿通部221eが起立されている。なお、これら各円筒状ボルト挿通部221eの上端面は、後述する正面板部222、左側面板部223、右側面板部224及び背面板部225の上端面と面一とされている。また、上記各円筒状ボルト挿通部221eの外径寸法は、上記円筒部221dの外形寸法よりも小径とされている。
【0050】
そして、この最下段用分配パーツ202には、図11又は図12に示すように、上記傾斜面部221aと傾斜面部221aとの間であって該底板部221の正面から起立してなる正面板部222と、この正面板部222と同一の形状に成形されてなる左側面板部223と、該正面板部222と同一の形状に成形されてなるとともに上記左側面板部223に面対向してなる右側面板部224と、上記正面板部222と同一の形状に成形されてなるとともに該正面板部222に面対向してなる背面板部225とを備えている。そして、上記正面板部222の左側端面と上記左側面板部223の正面側端面との間、上記正面板部222の右側端面と上記右側面板部224の正面側端面との間、上記背面板部225の左側端面と上記左側面板部223の背面側端面との間、及び上記背面板部225の右側端面と上記右側面板部224の背面側端面との間には、それぞれ該最下段用分配パーツ202の高さ方向に長さを有する排水口202bが形成されている。
【0051】
また、図11に示すように、上記正面板部222の内側の左側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面から上記正面板部222の内側の右側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面に亘って、上記左側面板部223の内側の正面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面から該左側面板部223の内側の背面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面に亘って、上記背面板部225の内側の左側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面から該背面板部225の内側の右側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面に亘って、また上記右側面板部224の内側の背面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面から該右側面板部224の内側の正面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部221eの外周面に亘って、それぞれ仕切り板部221fが形成されている。そして、上記仕切り板部221fは、上記正面板部222の背面又は上記左側面板部223の右側面又は上記右側面板部224の左側面又は上記背面板部225の正面と、それぞれ所定間隔を空けた状態で対向している。そして、上記それぞれの仕切り板部221fの中央には、該仕切り板部221fの上端から下方の中途部に亘って直方体状の排水用切欠き221gが形成されている。したがって、この最下段用分配パーツ202内に流入した濾過前の液体は、上記4つの排水用切欠き221gを通過し、上記仕切り板部221fの外側や円筒状ボルト挿通部221eの外周面側であって、上記正面板部222又は左側面板部223又は右側面板部224若しくは背面板部225の内側面との間を流路として流れ、その後に上記排水口202bから外部に排水される。なお、上記最下段用分配パーツ202に形成された上記流路の一部は、後述する内圧調整具が装着される調整具装着空間である。
【0052】
また、上記正面板部222、左側面板部223、右側面板部224及び背面板部225の上面には、図11又は図12に示すように、本発明を構成する一方の位置決め部としての凸条222a,223a,224a,225aが形成されている。なお、これらの凸条222a,223a,224a,225aは、後述する各中間用分配パーツ204を構成する正面板部242、左側面板部243、右側面板部244及び背面板部245の下面に形成された凹溝242b,243b,244b,245b内に嵌め込まれて互いに係合する部位である。なお、上記凹溝242b,243b,244b,245bは、本発明を構成する他方の位置決め部である。
【0053】
次に、上記各中間用分配パーツ204に付いて説明する。これらの中間用分配パーツ204は、図14又は図16に示すように、上端と下端との中間位置に板状に成形されてなり、平面視において略正方形状に成形された中間仕切り板部241と、この中間仕切り板部241の各角部(符号は省略する。)が切り欠かれて傾斜してなり該中間仕切り板部241の各辺との間で45度の角度で傾斜してなる傾斜面部241aとを有している。また、この中間用分配パーツ204には、それぞれ高さ方向に長さを有する長方形状に成形された正面板部242、左側面板部243、右側面板部244及び背面板部245を備えている。これら正面板部242、左側面板部243、右側面板部244及び背面板部245は、同一の形状とされている。また、図9又は図10に示すように、上記正面板部242は、上記最下段用分配パーツ202を構成する正面板部222の正面と面一とされ、該左側面板部243の左側面は、上記最下段用分配パーツ202を構成する左側面板部223の左側面と面一とされ、該右側面板部244の右側面は、上記最下段用分配パーツ202を構成する右側面板部224の右側面と面一とされ、そして、上記背面板部245の背面は、上記最下段用分配パーツ202を構成する背面板部225の背面と面一とされている。そして、上記中間仕切り板部241の正面は、上記正面板部242の背面であって該正面板部242の高さの中間位置と一体化され、上記中間仕切り板部241の左側面は、上記左側面板部243の右側面であって該左側面板部243の高さの中間位置と一体化され、上記中間仕切り板部241の左側面は、上記右側面板部244の右側面であって該右側面板部244の高さの中間位置と一体化され、また上記中間仕切り板部241の背面は、上記背面板部225の正面であって該背面板部225の高さの中間位置と一体化されている。
【0054】
そして、上記中間仕切り板部241の上面上に形成された構成と、該中間仕切り板部241の下面下に形成された構成とは、後述する凸条と凹溝とを除いて、面対称とされている。そこで、先ず、上記中間仕切り板部241の上面上に形成された構成を説明する。この中間仕切り板部241の上面であって、上記正面板部242の左側面と上記左側面板部243の正面との間、上記正面板部242の右側面と上記右側面板部244の正面との間、上記背面板部245の左側面と上記左側面板部243の背面との間、及び該背面板部245の右側面と上記右側面板部244の背面との間には、図16に示すように、それぞれ該中間用分配パーツ204の高さ方向に長さを有する排水口204bが形成されている。
【0055】
そして、上記正面板部242の左側面と上記左側面板部243の正面との間に形成された排水口204bからこの中間用分配パーツ204のやや中央側、上記正面板部242の右側面と上記右側面板部244の正面との間に形成された排水口204bからこの中間用分配パーツ204のやや中央側、また上記背面板部245の左側面と上記左側面板部243の背面との間に形成された排水口204bからこの中間用分配パーツ204の中央側、そして上記背面板部245の右側面と上記右側面板部244の背面との間に形成された排水口204bからこの中間用分配パーツ204の中央側には、それぞれ円筒状ボルト挿通部241eが上記中間仕切り板部241の上面から起立された状態で形成されている。これらの円筒状ボルト挿通部241eは、上記ボルト205の軸部205aが挿通される部位である。そして、上記正面板部242の内側の左側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面から上記正面板部242の内側の右側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面に亘って、上記左側面板部243の内側の正面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面から該左側面板部243の内側の背面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面に亘って、上記背面板部245の内側の左側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面から該背面板部245の内側の右側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面に亘って、また上記右側面板部244の内側の背面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面から該右側面板部244の内側の正面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部241eの外周面に亘って、それぞれ仕切り板部241fが形成されている。そして、これらの仕切り板部241fは、上記正面板部242の背面又は上記左側面板部243の右側面又は上記右側面板部244の左側面又は上記背面板部245の正面と、それぞれ所定間隔を空けた状態で対向している。そして、上記それぞれの仕切り板部241fの中央には、該仕切り板部241fの上端から下方の中途部に亘って直方体状の排水用切欠き241gが形成されている。なお、上記それぞれの排水用切欠き241gの下端の高さは、上記中間仕切り板部241の上面よりもやや上方に位置している。そして、上記中間仕切り板部241の中央であって、上記4つの仕切り板部241fと4つの円筒状ボルト挿通部241eとの内側には、この中間用分配パーツ204内に流入した濾過前の液体が下方に流れる上記液体流入空間204aが形成されている。したがって、この中間用分配パーツ204内に流入した濾過前の液体は、上記液体流入空間204aを通過して下方に流れるとともに、上記フィルタケース1内に充満した液体は、上記4つの排水用切欠き241gを通過し、上記仕切り板部241fの外側や円筒状ボルト挿通部241eの外周面側であって、上記正面板部242又は左側面板部243又は右側面板部244若しくは背面板部245の内側面との間を流路として流れ、その後に上記排水口204bから外部に排水される。なお、上記中間用分配パーツ204のそれぞれに形成された上記流路の一部は、後述する内圧調整具が装着される調整具装着空間である。
【0056】
そして、上記正面板部242、左側面板部243、右側面板部244及び背面板部245の上面には、図14に示すように、本発明を構成する一方の位置決め部としての凸条242a,243a,244a,245aが形成されている。また、図15に示すように、上記正面板部242、左側面板部243、右側面板部244及び背面板部245の下面には、本発明を構成する他方の位置決め部としての凹溝242b,243b,244b,245bが形成されている。なお、上記中間用分配パーツ204に形成された上記凸条242a,243a,244a,245aは、特定の中間用分配パーツ204上に段積みされた中間用分配パーツ204を構成する上記正面板部242、左側面板部243、右側面板部244及び背面板部245の下面に形成された凹溝242b,243b,244b,245b内に嵌め込まれ互いに位置決めされる部位である。
【0057】
次に、上記最上段用分配パーツ203の構成について説明する。この最上段用分配パーツ203は、図17に示すように、正方形状に成形された天板部231と、図18又は図19に示すように、この天板部231の下面から垂下してなる正面垂下板部232と、上記天板部231の下面から垂下してなる左垂下板部233と、上記天板部231の下面から垂下してなり上記左垂下板部233と面対向してなる右垂下板部234と、上記天板部231の下面から垂下してなり上記正面垂下板部232と面対向してなる背面垂下板部235と、を備えている。上記正面垂下板部232、左垂下板部233、右垂下板部234及び背面垂下板部235は、何れもこの液体分配具201の高さ方向とは直交する方向に長さを有してなるものであるとともに、それぞれ同一の形状に成形されたものである。そして、上記正面垂下板部232と上記左垂下板部233との間、上記正面垂下板部232と上記右垂下板部234との間、上記背面垂下板部235と上記左垂下板部233との間及び上記背面垂下板部235と右垂下板部234との間には、それぞれ濾過される前の液体が排出される排水口203bが形成されている。
【0058】
そして、上記正面板部232と上記左側面板部233との間に形成された排水口203bからこの最上段用分配パーツ203のやや中央側、上記正面板部232と上記右側面板部244との間に形成された排水口203bからこの最上段用分配パーツ203のやや中央側、また上記背面板部235と上記左側面板部233との間に形成された排水口203bからこの最上段用分配パーツ203の中央側、そして上記背面板部235と上記右側面板部234との間に形成された排水口203bからこの最上段用分配パーツ203の中央側には、図17に示す天板部231から下方に窪み前記ナット206が収容され中央側が一部切り欠かれた凹部(符号は省略する。)を囲む円弧状垂下部231aが該天板部231から垂下した状態で形成されている。そして、これらの円弧状垂下部231aの中央には、上記凹部の中心と同一の軸芯を有する円筒状ボルト挿通部231eが該円弧状垂下部231aの下面から垂下した状態で形成されている。これらの円筒状ボルト挿通部231eは、上記ボルト205の軸部205aが挿通される部位である。
【0059】
そして、図18又は図19中において、上記正面垂下板部232の内側の左側(図18中右側)に形成された上記ボルト挿通部231eの外周面から上記正面垂下板部232の内側の右側に形成された上記ボルト挿通部231eの外周面に亘って、上記左垂下板部233の内側の正面側に形成された上記ボルト挿通部231eの外周面から該左垂下板部233の内側の背面側に形成された上記ボルト挿通部231eの外周面に亘って、上記背面垂下板部235の内側の左側に形成された上記ボルト挿通部231eの外周面から該背面垂下板部235の内側の右側に形成された上記ボルト挿通部231eの外周面に亘って、また上記右垂下板部234の内側の背面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部231eの外周面から該右垂下板部234の内側の正面側に形成された上記円筒状ボルト挿通部231eの外周面に亘って、それぞれ仕切り板部231fが形成されている。そして、これらの仕切り板部231fは、上記正面垂下部232の背面又は上記左垂下板部233の右側面又は上記右垂下板部234の左側面又は上記背面垂下板部235の正面と、それぞれ所定間隔を空けた状態で対向している。そして、上記それぞれの仕切り板部231fの中央には、該仕切り板部231fの下端から上方の中途部に亘って直方体状の排水用切欠き231gが形成されている。なお、上記それぞれの排水用切欠き241gの下端の高さは、上記中間仕切り板部241の上面よりもやや上方に位置している。そして、上記中間仕切り板部241の中央であって、上記4つの仕切り板部241fと4つの円筒状ボルト挿通部241eとの内側には、この最上段用分配パーツ203内に流入した濾過前の液体が下方に流れる上記液体流入空間203aが形成されている。したがって、この最上段用分配パーツ203内に流入した濾過前の液体は、上記液体流入空間203aを通過して下方に流れるとともに、上記フィルタケース1内に充満した液体は、上記4つの排水用切欠き231gを通過し、上記仕切り板部231fの外側や円筒状ボルト挿通部231eの外周面側であって、上記正面板部232又は左側面板部233又は右側面板部234若しくは背面板部235の内側面との間を流路として流れ、その後に上記排水口203bから外部に排水される。なお、上記最上段用分配パーツ203に形成された上記流路の一部は、後述する内圧調整具が装着される調整具装着空間である。
【0060】
そして、上述した最下段用分配パーツ202、上記複数(4つ)段積みされた中間用分配パーツ204及び上記最上段用分配パーツ203は、図9又は図10に示すように、上記4つのボルト205及びナット206により、該段積み状態が保持されている。これらのボルト205は、上記各円筒状ボルト挿通部221e,231e,241e等に挿通されるものであり、それぞれの軸部205aの上端側から下方の周面には、上記ナット206に螺着されるネジ205cが螺刻されている。したがって、こうした構成からなる液体分配具201によれば、先に説明したフィルタケース1を構成する中間用ケースパーツ4が取り除かれて該フィルタケース1の全長が短くされた場合には、上記中間用分配パーツ204を取り除いた状態で上記ボルト205及びナット206により段積みすることにより、該フィルタケース1内に収容することができる。
【0061】
そして、上述した液体分配具201には、上記最下段分配パーツ202又は上記中間用分配パーツ204若しくは上記最上段用分配パーツ203の何れかに、1つ又は複数の内圧調整具209が装着されている。この内圧調整具209は、上記最下段分配パーツ202又は上記中間用分配パーツ204若しくは上記最上段用分配パーツ203に形成された流路の一部である調整具装着空間に装着されるものである。なお、この内圧調整具209は、図20に示す状態から上下反転した状態で装着することもできるものである。そして、この内圧調整具209は、上記液体流入空間202a,203a,204a内に流入した液体が下方に流通することを遮断する流通遮断板部291と、この流通遮断板部291の外周に形成されてなるとともに、上記内圧調整具装着空間内に装着されることにより前記各排水口202b,203b,204bからの排水を遮断する4つの排水遮断部292とから構成されている。上記流通遮断板部291は、上記最下段用分配パーツ202、上記最上段用分配パーツ203及び中間用分配パーツ204の内側に形成された上記液体流入空間202a,203a,204aの平面視における形状はそれぞれ同一とされ、該液体流入空間202a,203a,204aを取り囲む形状と同じ形状に成形されている。そして、上記流通遮断板部291の中心からは偏心した位置には、該流通遮断板部291により遮断された液体を下方に流通させる開口291aが形成されている。
【0062】
また、上記それぞれ排水遮断部292は、上記流通遮断板部291の外周から垂下又は起立してなり4つの該排水遮断部292全体で該流通遮断板部291を取り囲むように形成されてなるものであり、該流通遮断板部291を中心として時計の6時の方向と9時の方向と12時の方向と15時の方向にそれぞれ同一形状にて、それぞれ形成されている。すなわち、上記排水遮断部292は、上記最上段用ケースパーツ202又は最上段用分配パーツ203若しくは中間用分配パーツ204を構成し液体の流路の一部である各排水用切欠き221g,231g,241g内に嵌め込まれる切欠き用閉塞板部292aと、該排水用切欠き221g,231g,241gが形成された仕切り板部221f,231f,241fと、これに対向する正面板部、左側面板部、右側面板部又は背面面板部若しくは正面垂下板部、左垂下板部、右垂下板部、背面垂下板部(それぞれ符号は省略する)との間の流路の一部を閉塞する一方及び他方の排水遮断部292b,292cとから構成されている。また、上記内圧調整具209の高さである上記切欠き用閉塞板部292aと一方及び他方の排水遮断部292b,292cの高さは、上記最下段用分配パーツ202と上記中間用分配パーツ204とに形成された排水用切欠き221g,241gの深さに約半分の高さとされ、また上記最上段用分配パーツ203に形成された排水用切欠き231gの深さと同じ高さとされている。なお、上記切欠き用閉塞板部292aの先端側であって上記一方の排水遮断部292bと他方の排水遮断部292cとの間には、この内圧調整具209の高さ方向に長さを有する縦溝292dが形成されている。そして、こうした構成に係る上記内圧調整具209の上記一方の排水遮断部292bと他方の排水遮断部292cとはバネ性を有し、該一方の排水遮断部292bと他方の排水遮断部292cとが互に接近する方向に力が作用した場合には、それぞれが僅かに撓んで互いに離間する方向に付勢される。したがって、この内圧調整具209が上記中間用分配パーツ204等に装着されると、該一方の排水遮断部292bと他方の排水遮断部292cとは僅かに互いに離間する方向に付勢され、その装着位置が保持される。
【0063】
したがって、上記内圧調整具209は、一旦装着された状態から90度ずつ回転させて上記開口291aの位置を変更することができるとともに、上下反転させても使用することができ、更に上記最下段用分配パーツ202と中間用分配パーツ204には、2つ装着することができる。なお、上記中間用分配パーツ204には、上記中間仕切り板部241を挟んで上方にも下方にも1又は複数の内圧調整具209を装着することができる。換言すれば、この実施の形態に係る内圧調整具209は、上下の反転と、同一平面上における90度毎の回転と、装着する数と言う4つの条件を適宜選択することにより、上記フィルタケース1内に流入する液体の種類や粘性率又は流入速度更には使用する液体用フィルタ100の素材による透水率等の不確定要素に適宜応じて該フィルタケース1内の内圧を制御することが可能となる。
【0064】
なお、上述した液体分配具201は、以下に説明する液体分配具セットとしても良い。この液体分配具セットは、上記最下段用分配パーツ202と、上記最上段用分配パーツ203と、複数の中間用分配パーツ204と、上記複数の内圧調整具209を含むものであって、上記最下段用分配パーツ202と最上段用分配パーツ203と複数の中間用分配パーツ204とが段積みされた状態を保持する保持手段としての複数のボルト205及びナット206が含まれるものである。特に、上記中間用分配パーツ204の数を増加してこの液体分配具セットに含め、このように増加した中間用分配パーツ204の数に対応した長さを有する複数のボルト205を複数セット含ませることにより、より一層フィルタケース1の変更に対応することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 フィルタケース
1a 排水用開口
2 最下段用ケースパーツ
3 最上段用ケースパーツ
5 中間用ケースパーツ
100 液体用フィルタ
201 液体分配具
202 最下段用分配パーツ
202a 液体流入空間
202b 排水口
203 最上段用分配
203a 液体流入空間
203b 排水口
204 中間用分配パーツ
204a 液体流入空間
204b 排水口
222 正面板部
223 左側面板部
224 右側面板部
225 背面板部
232 正面垂下板部
233 左垂下板部
234 右垂下板部
235 背面垂下板部
242 正面板部
243 左側面板部
244 右側面板部
245 背面板部
209 内圧調整具
291 流通遮断板部
291a 開口
292 排水遮断部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20