(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055305
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】オフィス管理装置、オフィス管理方法、及び、記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20240411BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240411BHJP
G10L 17/00 20130101ALI20240411BHJP
G10L 15/22 20060101ALI20240411BHJP
H04L 67/131 20220101ALI20240411BHJP
【FI】
G06F3/01 510
G06F3/16 620
G06F3/16 640
G06F3/16 650
G10L17/00 200C
G10L15/22 460Z
H04L67/131
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162124
(22)【出願日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107331
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 聡延
(74)【代理人】
【識別番号】100104765
【弁理士】
【氏名又は名称】江上 達夫
(74)【代理人】
【識別番号】100131015
【弁理士】
【氏名又は名称】三輪 浩誉
(72)【発明者】
【氏名】野中 崇史
(72)【発明者】
【氏名】西田 健太郎
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA27
5E555AA64
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555BD05
5E555BD09
5E555BE17
5E555CA47
5E555CB64
5E555CB82
5E555CC05
5E555CC19
5E555DB32
5E555DB51
5E555DC13
5E555DC14
5E555DC19
5E555DC61
5E555DC84
5E555EA05
5E555EA23
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとを管理することで、物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとのシームレスな連携を可能とするオフィス管理装置を提供する。
【解決手段】入退出認証手段は、物理オフィスへのユーザの入室の認証を行う。バーチャルオフィス生成手段は、バーチャルオフィスを生成する。アバター管理手段は、前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示する。音声データ取得手段は、前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得する。音声認証手段は、前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定する。音声データ分析手段は、前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換する。発言表示手段は、前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行う入退出認証手段と、
バーチャルオフィスを生成するバーチャルオフィス生成手段と、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示するアバター管理手段と、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得する音声データ取得手段と、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定する音声認証手段と、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換する音声データ分析手段と、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する発言表示手段と、
を備えるオフィス管理システム。
【請求項2】
前記物理オフィスにいるユーザの位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記アバター管理手段は、前記位置情報に基づいて、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示する請求項1に記載のオフィス管理システム。
【請求項3】
前記発言表示手段は、ユーザの所定の発言に基づいて、前記発言の内容を示す文字の表示を停止する請求項1に記載のオフィス管理システム。
【請求項4】
前記バーチャルオフィス生成手段は、異なる表示態様のバーチャルオフィスを生成し、
前記アバター管理手段は、ユーザが選択したバーチャルオフィス上にアバターを配置する請求項1に記載のオフィス管理システム。
【請求項5】
ユーザが設定したキーワードを取得するタグ取得手段を備え、
前記アバター管理手段は、前記ユーザのキーワードをもとに、同一または類似のキーワードをもつユーザのアバター同士をグループ化し、前記グループをバーチャルオフィス上に表示する請求項1に記載のオフィス管理システム。
【請求項6】
前記音声認証の結果と、前記発言の内容を示す文字とに基づいて、ユーザが所定の回数以上発言したワードを抽出するワード抽出手段を備え、
前記アバター管理手段は、前記抽出したワードと同一または類似のワードを所定の回数以上発言したユーザのアバター同士をグループ化し、前記グループをバーチャルオフィス上に表示する請求項5に記載のオフィス管理システム。
【請求項7】
前記ワード抽出手段は、前記抽出したワードを、前記ユーザにキーワードとして設定するよう案内する請求項6に記載のオフィス管理システム。
【請求項8】
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行い、
バーチャルオフィスを生成し、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示し、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得し、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定し、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換し、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示するオフィス管理方法。
【請求項9】
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行い、
バーチャルオフィスを生成し、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示し、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得し、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定し、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換し、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バーチャルオフィスの管理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、バーチャルオフィスの普及が進んでいるが、現実の物理オフィスとの連携が十分ではなく、バーチャルオフィス上のアバターと物理オフィス上の人物のシームレスな連携が困難だった。特許文献1では、バーチャルオフィスで働く人とリアルオフィスで働く人の間において、互いの状態が認識し易く、コミュニケーションを取りやすい情報処理システムおよび情報処理方法を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1によっても、バーチャルオフィス上のアバターと物理オフィス上の人物のシームレスな連携が十分にできるとは限らない。
【0005】
本開示の1つの目的は、物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとを管理することで、物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとのシームレスな連携を可能とするオフィス管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本開示の一つの観点では、オフィス管理装置は、
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行う入退出認証手段と、
バーチャルオフィスを生成するバーチャルオフィス生成手段と、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示するアバター管理手段と、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得する音声データ取得手段と、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定する音声認証手段と、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換する音声データ分析手段と、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する発言表示手段と、
を備える。
【0007】
本開示の他の観点では、オフィス管理方法は、
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行い、
バーチャルオフィスを生成し、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示し、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得し、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定し、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換し、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する。
【0008】
本開示のさらに他の観点では、記録媒体は、
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行い、
バーチャルオフィスを生成し、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示し、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得し、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定し、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換し、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとを管理することで、物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとのシームレスな連携が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係るオフィス管理システムの全体構成を示す。
【
図6】第1実施形態に係るバーチャルオフィス制御処理のフローチャートである。
【
図10】第2実施形態のオフィス管理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図11】第2実施形態のオフィス管理装置による処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
[システム構成]
図1は、本開示に係るオフィス管理装置を適用したオフィス管理システムの全体構成を示す。オフィス管理システム1は、サーバ100と、物理オフィス200と、従業員が利用する端末装置300とを含む。サーバ100はオフィス管理装置の一例である。サーバ100と物理オフィス200とは有線又は無線により通信可能であり、サーバ100と端末装置300とは有線又は無線により通信可能である。また、端末装置300は、複数台存在しているものとする。
【0012】
基本的な動作として、オフィス管理システム1は、物理オフィスの状況を反映したバーチャルオフィスを生成する。そして、オフィス管理システム1は、生成したバーチャルオフィスを端末装置300へ送信する。なお、バーチャルオフィスとは、仮想的なオフィス空間であり、バーチャルオフィスを生成するとは、仮想的なオフィス空間を示す画像や音声のデータ(以下、単に「バーチャルオフィスのデータ」とも呼ぶ。)を生成することを言う。また、バーチャルオフィスを端末装置へ送信するとは、バーチャルオフィスのデータを端末装置へ送信することを言う。端末装置のユーザは、バーチャルオフィスのデータを取得し、ディスプレイなどに表示することにより、自身がバーチャルオフィスにいるような体験をすることができる。
【0013】
具体的に、まず、サーバ100は、バーチャルオフィスを生成する。そして、サーバ100は、物理オフィス200から物理オフィスの情報を受信する。物理オフィスの情報には、例えば、物理オフィスに出勤している従業員(以下、「出勤従業員」とも呼ぶ。)の入退室情報、位置情報、音声データなどが含まれる。サーバ100は、出勤従業員の入退室情報と位置情報とを基にアバターを生成し、バーチャルオフィスの所定の位置にアバターを配置する。また、サーバ100は、出勤従業員の音声データをテキストデータに変換し、その発言をした出勤従業員のアバターの近くにテキストデータを含む吹き出しを配置する。
【0014】
外出先や自宅にいる従業員(以下、「リモート従業員」とも呼ぶ。)は、端末装置300を介して、サーバ100が提供するバーチャルオフィスへログインする。リモート従業員は、端末装置300を介して、サーバ100へログイン情報を送信する。サーバ100は、リモート従業員のログイン情報を基にアバターを生成し、バーチャルオフィスに配置する。そして、サーバ100は、出勤従業員のアバター及びバーチャルオフィスにログインしたリモート従業員のアバターを含むバーチャルオフィスを端末装置300へ送信する。
【0015】
このように、出勤従業員のアバターや発言内容をバーチャルオフィスに表示させることにより、リモート従業員は、バーチャルオフィスを介して、物理オフィスの様子を把握することができる。
【0016】
なお、上記の説明では、サーバ100が「バーチャルオフィスを生成する」と記載しているが、既にバーチャルオフィスが生成済みである場合には、サーバ100は、そのバーチャルオフィスを選択して利用すればよい。よって、「バーチャルオフィスを生成する」とは、新たにバーチャルオフィスを生成することのみならず、既に存在するバーチャルオフィスを選択して利用することを含むものとする。
【0017】
同様に、上記の説明では、サーバ100が「アバターを生成する」と記載しているが、既にその従業員に対応するアバターが生成済みである場合には、サーバ100は、そのアバターを選択して利用すればよい。よって、「アバターを生成する」とは、新たにアバターを生成することのみならず、既に存在するアバターを選択して利用することを含むものとする。
【0018】
[物理オフィス]
図2は、物理オフィスの一例を示す。物理オフィス200は、オフィスエリアと機械室エリアとを有する。オフィスエリアの出入口には、入退室の管理を行うための認証装置10が設置されている。認証装置10で用いられる認証方法には、例えば、顔認証、ICカード認証、スマートフォンアプリによる認証などがある。オフィスエリア内には、出勤従業員5がおり、マイク15と、Wi-Fi(登録商標)アクセスポイント20と、が設置されている。マイク15は、例えば、物理オフィス内の各テーブルに設置され、近くにいる出勤従業員5の発言を集音する。Wi-Fiアクセスポイント20は、オフィス内の所定の位置に設置され、出勤従業員5の所有するスマートフォンなどの端末と通信する。
【0019】
機械室エリア内には、無線LAN装置25と、通信部30と、制御部35と、が含まれている。無線LAN装置25は、Wi-Fiアクセスポイント20の情報を収集し、出勤従業員5のスマートフォンの位置情報を推定する。そして、無線LAN装置25は、出勤従業員5のスマートフォンの位置情報を制御部35へ出力する。制御部35は、認証装置10から入退室者の認証の対象となる情報(以下、「入退室認証情報」とも呼ぶ。)を取得する。入退室認証情報には、例えば、入退室者の顔画像や、ICカード内の情報などがある。また、制御部35は、マイク15から音声データを収集する。制御部35は、入退室認証情報と、位置情報と、音声データとを通信部30へ出力する。通信部30は、制御部35から取得した入退室認証情報と、位置情報と、音声データとを、物理オフィスの情報として、サーバ100へ送信する。
【0020】
なお、マイク15の設置位置はテーブルに限らず、例えば、オフィスの壁際等に設置するようにしてもよい。また、出勤従業員の位置情報は、ビーコンや指向性マイクを用いて取得するようにしてもよい。
【0021】
[サーバ]
(ハードウェア構成)
図3は、サーバ100のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ100は、主に、通信部111と、プロセッサ112と、メモリ113と、記録媒体114と、データベース(DB)115と、を備える。
【0022】
通信部111は、外部装置との間でデータの送受信を行う。具体的に、通信部111は、物理オフィス200と、端末装置300との間で情報を送受信する。
【0023】
プロセッサ112は、CPU(Central Processing Unit)などのコンピュータであり、予め用意されたプログラムを実行することにより、サーバ100の全体を制御する。なお、プロセッサ112は、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Demand-Side Platform)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などであってもよい。
【0024】
メモリ113は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。メモリ113は、プロセッサ112により実行される各種のプログラムを記憶する。また、メモリ113は、プロセッサ112による各種の処理の実行中に作業メモリとしても使用される。
【0025】
記録媒体114は、ディスク状記録媒体、半導体メモリなどの不揮発性で非一時的な記録媒体であり、サーバ100に対して着脱可能に構成される。記録媒体114は、プロセッサ112が実行する各種のプログラムを記録している。
【0026】
データベース(DB)115は、従業員に関する情報(以下、「従業員情報」とも呼ぶ。)などを記憶する。DB115は、サーバ100に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置を含んでもよく、着脱自在なフラッシュメモリなどの記憶媒体を含んでもよい。なお、DB115をサーバ100に備える代わりに、外部のサーバなどにDB115を設け、通信により当該サーバへ従業員情報などを記憶するようにしてもよい。
【0027】
なお、サーバ100は、管理者などが指示や入力を行うためのキーボード、マウスなどの入力部、及び、液晶ディスプレイなどの表示部を備えていてもよい。
【0028】
(機能構成)
図4は、サーバ100の機能構成を示すブロック図である。サーバ100は、機能的には、前述の通信部111に加えて、管理DB115と、入退室管理部41と、位置検出部42と、音声認証部43と、音声データ分析部44と、バーチャルオフィス生成部45と、を含む。管理DB115は、
図3に示すDB115により実現される。
【0029】
通信部111は、物理オフィス200から、出勤従業員5の入退室認証情報と、位置情報と、音声データとを受信する。通信部111は、入退室認証情報を入退室管理部41へ出力し、位置情報を位置検出部42へ出力し、音声データを音声認証部43及び音声データ分析部44へ出力する。また、通信部111は、端末装置300から、リモート従業員のログイン情報を取得する。通信部111は、リモート従業員のログイン情報を入退室管理部41へ出力する。
【0030】
管理DB115には、従業員情報が予め登録されている。
図5は、従業員情報のデータ構造の一例である。従業員情報は、ID、氏名、所属、役職、状態、場所、座席情報、位置情報、タグ情報、アバター情報、認証用情報などの情報を含む。「ID」は、従業員を一意に識別するための識別情報である。「状態」は、従業員が現在バーチャルオフィスを利用しているか否かを示す情報である。例えば、
図5では、従業員がバーチャルオフィスを利用している場合は「ログイン」、従業員がバーチャルオフィスを利用していない場合は「ログアウト」が示されている。「場所」は、従業員がどこで働いているかを示す情報である。例えば、
図5では、従業員が物理オフィスで働いている場合は「オフィス」、従業員が物理オフィスにおらずバーチャルオフィスを利用している(即ち、従業員が物理オフィス以外の場所で働いている)場合は「サテライト」が示されている。なお、従業員が物理オフィスにおらずかつバーチャルオフィスを利用していない場合は「-(ハイフン)」が示されている。「座席情報」は、バーチャルオフィスにおける従業員の座席位置を示す。座席情報は、後述する管理者モードでバーチャルオフィスを表示する際に用いられる。「位置情報」は、アバターの表示位置を示す。位置情報は、出勤従業員が物理オフィス内を移動したり、バーチャルオフィスを利用しているリモート従業員が自身のアバターを移動させる度に更新される。位置情報は、後述するリアルモードでバーチャルオフィスを表示する際に用いられる。「タグ情報」は、従業員に関するキーワードである。従業員は、タグ情報として、興味のある事柄などを予め管理DB115に登録しておく。「アバター情報」は、アバターの外観に関する情報である。従業員は、自身のアバターの髪型や服の色などを予め管理DB115に登録しておく。「認証用情報」は、入退室の認証や音声認証、ログイン時の認証などに用いる照合データである。
【0031】
図4に戻り、入退室管理部41は、物理オフィスに入室した従業員及び物理オフィスから退室した従業員を特定する。入退室管理部41は、通信部111から取得した入退室認証情報と、管理DB115に予め登録された認証用情報とを照合し、物理オフィスの入退室者を特定する。例えば、入退室の認証に顔認証が用いられる場合、入退室管理部41は、通信部111から入退室認証情報として、顔画像データを取得する。また、入退室管理部41は、管理DB115から、認証用情報として、各従業員の顔画像の特徴量を取得する。そして、入退室管理部41は、認証の対象となる顔画像データから抽出した特徴量と、管理DB115から取得した各従業員の顔画像の特徴量とを照合していく。入退室管理部41は、照合に成功すると、照合に成功した従業員のIDと、当該従業員が入室するのか退室するのかといった情報とを、バーチャルオフィス生成部45へ出力する。そして、入退室管理部41は、当該従業員について、管理DB115の「場所」を更新する。
【0032】
また、入退室管理部41は、バーチャルオフィスを利用するリモート従業員をログイン認証する。入退室管理部41は、通信部111から取得したリモート従業員のログイン情報と、管理DB115に予め登録された当該従業員の認証用情報とを照合する。入退室管理部41は、照合に成功すると、当該従業員のIDをバーチャルオフィス生成部45へ出力する。そして、入退室管理部41は、当該従業員について、管理DB115の「状態」を更新する。
【0033】
位置検出部42は、通信部111から取得した位置情報を基に、出勤従業員の位置情報を、物理オフィスに対応するバーチャルオフィスの位置情報へ変換する。位置検出部42は、変換後の位置情報を当該従業員のIDと関連付けて、バーチャルオフィス生成部45へ出力する。また、位置検出部42は、当該従業員について、管理DB115の「位置情報」を更新する。
【0034】
音声認証部43は、通信部111から取得した音声データと、管理DB115に予め登録された認証用情報とを照合し、発話者を特定する。具体的に、音声認証部43は、音声データに含まれる音声の特徴量と、管理DB115に予め登録された各従業員の音声の特徴量とを照合していく。音声認証部43は、照合に成功すると、照合に成功した従業員のIDと、タイムスタンプの情報等とを、音声データ分析部44へ出力する。
【0035】
音声データ分析部44は、通信部111から取得した音声データを文字に変換する。例えば、音声データ分析部44は、音声認識エンジンを用いて、音声データをテキストデータに変換する。そして、音声データ分析部44は、音声認証部43から取得した従業員のIDとタイムスタンプの情報等を基に、テキストデータ化した音声内容と、その内容を発話した従業員のIDとを関連付けて、バーチャルオフィス生成部45へ出力する。
【0036】
バーチャルオフィス生成部45は、バーチャルオフィスを生成する。なお、前述のように、バーチャルオフィス生成部45は新たにバーチャルオフィスを生成する代わりに、既に生成済のバーチャルオフィスを選択して使用してもよい。バーチャルオフィス生成部45は、主なバーチャルオフィスの表示態様として、管理者モードと、リアルモードと、ソーシャルモードとを有する。「管理者モード」とは、予め定めた位置にアバターを表示するモードである。管理者モードは、例えば、役職者が従業員の出退勤状況を把握するような場合に使用される。「リアルモード」とは、実際の物理オフィスのようなレイアウトを表示するモードである。リアルモードでは、従業員は自身のアバターを移動させることができる。リアルモードは、例えば、従業員同士でコミュニケーションをとりたい場合に使用される。「ソーシャルモード」とは、類似の話題や類似の課題をもつ従業員同士のアバターをグループ化し、表示するモードである。ソーシャルモードは、例えば、部署や役職に関係なく、類似の話題や類似の課題について話したい場合に使用される。
【0037】
また、バーチャルオフィス生成部45は、従業員のアバターを生成し、バーチャルオフィスに配置する。なお、前述のように、バーチャルオフィス生成部45は、新たにアバターを生成する代わりに、既に生成済のアバターを選択して使用してもよい。具体的に、バーチャルオフィス生成部45は、入退室管理部41から物理オフィスに入室した出勤従業員のIDと、物理オフィスから退出した従業員のIDと、バーチャルオフィスにログインしたリモート従業員のIDとを取得する。そして、バーチャルオフィス生成部45は、物理オフィスに入室した出勤従業員のIDと、バーチャルオフィスにログインしたリモート従業員のIDとを基に、管理DB115からアバター情報や位置情報、座席情報、タグ情報などを取得する。バーチャルオフィス生成部45は、アバター情報や位置情報、座席情報、タグ情報などを基に、バーチャルオフィスの所定の位置にアバターを配置する。なお、バーチャルオフィス生成部45は、物理オフィスから退室した従業員については、当該従業員のアバターをバーチャルオフィスから削除する処理を行う。
【0038】
また、バーチャルオフィス生成部45は、物理オフィスで行われた会話をバーチャルオフィスに表示する。バーチャルオフィス生成部45は、音声データ分析部44から取得したテキストデータ化した音声内容と、その内容を発話した出勤従業員のIDとを基に、吹き出しを生成し、発話をした出勤従業員のアバターの近くに配置する。
【0039】
上記の構成において、通信部111は、音声データ取得手段の一例であり、入退室管理部41は、入退出認証手段の一例であり、位置検出部42は、位置情報取得手段の一例であり、音声認証部43は、音声認証手段の一例であり、音声データ分析部44は、音声データ分析手段の一例であり、バーチャルオフィス生成部45は、バーチャルオフィス生成手段と、アバター管理手段と、発言表示手段の一例である。
【0040】
[バーチャルオフィス制御処理]
図6は、サーバ100が実行するバーチャルオフィス制御処理のフローチャートである。バーチャルオフィス制御処理とは、物理オフィスにおいて収集した情報を、バーチャルオフィスに反映する処理である。この処理は、
図3に示すプロセッサ112が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
【0041】
まず、通信部111は、物理オフィス200から、出勤従業員の入退室認証情報と、位置情報と、音声データとを取得する(ステップS61)。通信部111は、入退室認証情報を入退室管理部41へ出力し、位置情報を位置検出部42へ出力し、音声データを音声認証部43及び音声データ分析部44へ出力する。次に、入退室管理部41は、入退室認証情報を基に、物理オフィスの入退室者の認証を行う(ステップS62)。次に、位置検出部42は、出勤従業員の位置情報を基に、当該従業員のアバターの表示位置を推定する(ステップS63)。具体的に、位置検出部42は、出勤従業員の位置情報を、物理オフィスに対応するバーチャルオフィスの位置情報へ変換する。
【0042】
次に、音声認証部43は、物理オフィスの音声データを基に、音声認証を行い(ステップS64)、発話者を特定する。次に、音声データ分析部44は、物理オフィスの音声データを分析する(ステップS65)。具体的に、音声データ分析部44は、音声認識エンジンを用いて、音声データをテキストデータに変換する。次に、バーチャルオフィス生成部45は、バーチャルオフィスに物理オフィスで取得した情報を反映する(ステップS66)。具体的には、バーチャルオフィス生成部45は、バーチャルオフィスに、出勤従業員及びバーチャルオフィスにログインしたリモート従業員のアバターを配置する。また、バーチャルオフィス生成部45は、音声データ分析部44がテキストデータ化した音声内容を基に吹き出しを生成し、その発話をした出勤従業員のアバターの近くに吹き出しを配置する。そして、バーチャルオフィス制御処理は終了する。
【0043】
[表示例]
次に、端末装置300によるバーチャルオフィスの表示例を説明する。
(管理者モード)
図7は、管理者モードのバーチャルオフィスの表示例を示す。なお、
図7は、オフィスを上方から見た表示例である。管理者モードでは、各従業員の座席が予め決められており、各従業員のアバターはその従業員の座席の位置に表示される。
図7の表示例では、管理者モードのバーチャルオフィス71内に、座席72と、アバター73と、吹き出し74と、が表示されている。座席72は、個々の従業員の座席を示す。
図7では、座席72は、「営業一課」、「営業二課」、「営業三課」の課ごとに島をなすよう配置されている。また、座席72aは、管理職の座席であり、各課を見渡せる位置に配置されている。アバター73は、従業員のアバターを示す。アバター73は、自身の座席に位置するよう表示される。また、アバター73は、従業員の出社状況に応じて表示態様が異なる。例えば、グレーのアバター(アバター73a及び73b)は、出勤従業員を示す。斜めのハッチングのアバター(アバター73c)は、物理オフィスにいないが、バーチャルオフィスを利用しているリモート従業員を示す。白のアバター(アバター73d)は、物理オフィスにおらず、リモートワークもしていない従業員を示す。吹き出し74は、出勤従業員が発言した内容を示す。このように、管理者モードの表示により、管理職は従業員の出社状況を容易に把握することが可能となる。
【0044】
(リアルモード)
図8は、リアルモードによる表示例を示す。リアルモードでは、実際の物理オフィスと同じレイアウトでバーチャルオフィスが表示される。
図8の表示例では、実際の物理オフィスのレイアウト上に、アバター73が表示されている。
図8の表示例では、アバター73は移動することができ、例えば、出勤従業員が物理オフィス内を移動すると、それに伴い、バーチャルオフィスのアバターも移動する。また、バーチャルオフィスを利用している従業員(以下、「バーチャルオフィス利用者」とも呼ぶ。)は、端末装置300で自身のアバターを操作することで、バーチャルオフィス内を自由に移動することができる。なお、端末装置300を用いてバーチャルオフィスにログインしているリモート従業員は基本的にバーチャルオフィス利用者となるが、物理オフィスにいる出勤従業員も自己の端末装置300を用いてバーチャルオフィスにログインすることができ、その場合は出勤従業員もバーチャルオフィス利用者となる。
【0045】
また、バーチャルオフィス利用者は、話したい相手のアバターに接近することで、会話をすることが可能となる。なお、バーチャルオフィスを利用しているリモート従業員と、出勤従業員とが会話をする場合は、予め物理オフィスに導入したロボットやマイクなどを介して会話をするようにしても良い。なお、ロボットは、物理オフィスの所定の位置に設置しても良いし、物理オフィス内を自由に移動できるようにしても良い。また、出勤従業員が端末装置300を介してバーチャルオフィスにログインし、バーチャルオフィス上でリモート従業員と会話をするようにしても良い。
図8のようなリアルモードの表示により、リモート従業員は、物理オフィスの様子を把握でき、出勤従業員とコミュニケーションをとることが可能となる。
【0046】
(ソーシャルモード)
図9は、ソーシャルモードによる表示例を示す。ソーシャルモードでは、類似の話題や類似の課題をもつ従業員のアバター同士がグループ化され、表示される。サーバ100は、予め従業員がDB115に登録したタグ情報を基に、類似の話題や類似の課題をもつ従業員のアバター同士をグループ化し、表示する。
図9の表示例では、ルーム91内に、アバター92とキーワード93とが表示されている。キーワード93は、サーバ100が従業員のタグ情報から抽出した共通のワードである。具体的に、ルーム91aはキーワード「ドローン」のグループにより構成され、ルーム91bはキーワード「AI」のグループにより構成され、ルーム91cはキーワード「雑談したい」のグループにより構成されている。なお、
図9の例では、3つのグループをそれぞれ1つのルームとして表示しているが、1つのルーム内に複数のグループを同時に表示してもよい。
【0047】
バーチャルオフィス利用者は、キーワード93を見ることにより、集められた従業員の共通点を把握することができる。また、ルーム91bの例に示すように、バーチャルオフィス利用者は、相手のアバターをクリックなどの操作により指定することで、プロフィール94を表示させることができる。プロフィール94には、従業員の氏名、所属、タグ情報などの情報が含まれる。
図9のような表示により、同じ課題をもつ他部署の従業員との連携が可能になり、情報収集や情報提供などを円滑に行うことが可能となる。
【0048】
[変形例]
次に、第1実施形態の変形例を説明する。以下の変形例は、適宜組み合わせて第1実施形態に適用することができる。
【0049】
(変形例1)
上記の第1実施形態では、サーバ100は、出勤従業員の発言をバーチャルオフィスに表示しているが、サーバ100は、オフレコ(Off The Record)モードを設け、出勤従業員の発言を表示しないようにしてもよい。例えば、サーバ100は、管理DB115にオフレコフラグ用の列を追加する。そして、出勤従業員が「オフレコで」などの所定の発言をすると、サーバ100は、当該従業員について、管理DB115にフラグを設定する。そして、サーバ100は、オフレコフラグを設定した従業員の発言については、バーチャルオフィスに表示しないよう制御する。これにより、出勤従業員は、秘密にしたい会話などが、バーチャルオフィスに表示されることを防ぐことができる。
【0050】
(変形例2)
第1実施形態のソーシャルモードでは、予め従業員が管理DB115に登録したタグ情報を基に、従業員同士をグループ化している。その代わりに、サーバ100は、従業員の発言内容を基に、従業員同士をグループ化しても良い。例えば、サーバ100は、同じまたは似た言葉を所定の回数以上発言した従業員同士をグループ化する。また、サーバ100は、管理DB115に登録されたタグ情報と、従業員の発言内容との両方を基に、類似の話題や類似の課題をもつ従業員同士をグループ化しても良い。また、サーバ100は、ある従業員が所定の回数以上発言した言葉をDB115に登録するよう、その従業員に通知しても良い。
【0051】
(変形例3)
上記の第1実施形態では、物理オフィスの認証装置10が入退室認証情報をサーバ100へ送信し、サーバ100が従業員の入退室の認証を行っている。その代わりに、物理オフィス200の認証装置10が入退室認証情報に基づいて入退室の認証を行い、その結果をサーバ100へ送信することとしてもよい。これにより、物理オフィス200からサーバ100への通信負荷、及び、サーバ100における処理負荷を軽減することができる。
【0052】
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態のオフィス管理装置の機能構成を示すブロック図である。オフィス管理装置50は、入退出認証手段51と、バーチャルオフィス生成手段52と、アバター管理手段53と、音声データ取得手段54と、音声認証手段55と、音声データ分析手段56と、発言表示手段57と、を備える。
【0053】
図11は、第2実施形態のオフィス管理装置による処理のフローチャートである。
入退出認証手段51は、物理オフィスへのユーザの入室の認証を行う(ステップS51)。バーチャルオフィス生成手段52は、バーチャルオフィスを生成する(ステップS52)。アバター管理手段53は、前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示する(ステップS53)。音声データ取得手段54は、前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得する(ステップS54)。音声認証手段55は、前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定する(ステップS55)。音声データ分析手段56は、前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換する(ステップS56)。発言表示手段57は、前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する(ステップS57)。
【0054】
第2実施形態のオフィス管理装置によれば、物理オフィス上の人物とバーチャルオフィス上のアバターとのシームレスな連携が可能となる。
【0055】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0056】
(付記1)
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行う入退出認証手段と、
バーチャルオフィスを生成するバーチャルオフィス生成手段と、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示するアバター管理手段と、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得する音声データ取得手段と、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定する音声認証手段と、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換する音声データ分析手段と、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する発言表示手段と、
を備えるオフィス管理システム。
【0057】
(付記2)
前記物理オフィスにいるユーザの位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記アバター管理手段は、前記位置情報に基づいて、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示する付記1に記載のオフィス管理システム。
【0058】
(付記3)
前記発言表示手段は、ユーザの所定の発言に基づいて、前記発言の内容を示す文字の表示を停止する付記1に記載のオフィス管理システム。
【0059】
(付記4)
前記バーチャルオフィス生成手段は、異なる表示態様のバーチャルオフィスを生成し、
前記アバター管理手段は、ユーザが選択したバーチャルオフィス上にアバターを配置する付記1に記載のオフィス管理システム。
【0060】
(付記5)
ユーザが設定したキーワードを取得するタグ取得手段を備え、
前記アバター管理手段は、前記ユーザのキーワードをもとに、同一または類似のキーワードをもつユーザのアバター同士をグループ化し、前記グループをバーチャルオフィス上に表示する付記1に記載のオフィス管理システム。
【0061】
(付記6)
前記音声認証の結果と、前記発言の内容を示す文字とに基づいて、ユーザが所定の回数以上発言したワードを抽出するワード抽出手段を備え、
前記アバター管理手段は、前記抽出したワードと同一または類似のワードを所定の回数以上発言したユーザのアバター同士をグループ化し、前記グループをバーチャルオフィス上に表示する付記5に記載のオフィス管理システム。
【0062】
(付記7)
前記ワード抽出手段は、前記抽出したワードを、前記ユーザにキーワードとして設定するよう案内する付記6に記載のオフィス管理システム。
【0063】
(付記8)
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行い、
バーチャルオフィスを生成し、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示し、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得し、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定し、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換し、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示するオフィス管理方法。
【0064】
(付記9)
物理オフィスへのユーザの入室の認証を行い、
バーチャルオフィスを生成し、
前記入室の認証が成功したユーザについてアバターを生成し、前記アバターを前記バーチャルオフィス上に表示し、
前記物理オフィス内に設置されたマイクから前記ユーザの発言を取得し、
前記発言の音声認証を行い、前記発言をしたユーザを推定し、
前記発言の音声分析を行い、前記発言の内容を文字に変換し、
前記発言の内容を示す文字を、前記発言をしたユーザのアバターに対応付けて表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録した記録媒体。
【0065】
以上、実施形態及び実施例を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0066】
1 オフィス管理システム
10 認証装置
15 マイク
20 Wi-Fiアクセスポイント
25 無線LAN装置
30 通信部(物理オフィス)
35 制御部
41 入退室管理部
42 位置検出部
43 音声認証部
44 音声データ分析部
45 バーチャルオフィス生成部
100 サーバ
111 通信部(サーバ100)
115 データベース(DB)
200 物理オフィス
300 端末装置