(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055326
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】請求データ管理システム、管理プログラム及び、管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/04 20120101AFI20240411BHJP
【FI】
G06Q30/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162156
(22)【出願日】2022-10-07
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】520513510
【氏名又は名称】株式会社コマースロボティクス
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 彰弘
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 敏憲
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB11
5L049BB11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】請求データの生成及び送信を効率化する為の請求データ管理システムを提供する。
【解決手段】サーバ装置と、複数のユーザ端末装置とが、通信ネットワーク介して通信する請求データ管理システムにおいて、サーバ装置1は、データベースDB12と、請求データ管理手段13と、送信手段14と、を備える。データベースDBは、請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び請求のスケジュールを定義する請求テンプレート情報を格納する。請求テンプレート情報は、発行先情報及びアイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含む。請求データ管理手段は、請求テンプレート情報の発行先情報に対するアイテム情報を明細項目とする請求予定データを、日付情報に基づくタイミングで生成し、請求予定データに基づいて請求データを生成する。送信手段は、請求データを発行先に対して送信処理可能に構成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
請求データ管理システムであって、
前記請求データ管理システムは、記憶部、請求データ生成手段及び、送信手段を備え、
前記記憶部は、請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び、請求のスケジュールを定義する請求テンプレート情報を格納し、
前記請求テンプレート情報は、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含み、
前記請求データ生成手段は、前記請求テンプレート情報の前記発行先情報に対する前記アイテム情報を明細項目とする請求予定データを、前記日付情報に基づくタイミングで生成し、前記請求予定データに基づいて請求データを生成し、
前記送信手段は、前記請求データを前記発行先に対して送信処理可能に構成される、
請求データ管理システム。
【請求項2】
前記請求テンプレート情報は、条件により前記明細を変動する為のルール情報が対応付けられ、
前記請求データ生成手段は、前記アイテム情報及び前記ルール情報に基づいて、前記明細を決定する、
請求項1に記載の請求データ管理システム。
【請求項3】
前記請求データ管理システムは、前記ルール情報の設定をする為の設定手段を更に備え、
前記請求データは、前記明細項目として、前記アイテム情報に対応付いた数量を含み、
前記設定手段は、前記条件として、1又は複数のパラメータを受け付けて、該パラメータを用いて、前記数量と請求金額の関係を示す前記ルール情報を設定する、
請求項2に記載の請求データ管理システム。
【請求項4】
前記設定手段は、前記条件として、前記数量と前記請求金額の関係のパターンを示す請求パターン、及び前記請求パターンに対応する前記パラメータを受け付けて、前記ルール情報を設定する、
請求項3に記載の請求データ管理システム。
【請求項5】
前記ルール情報は、前記請求データに含まれる前記明細項目のグループに対する適用ルールを含む、
請求項2から請求項4の何れかに記載の請求データ管理システム。
【請求項6】
前記請求データ管理システムは、編集手段を更に備え、
前記記憶部は、前記請求データに前記明細項目として含める1又は複数の前記アイテム情報を格納し、
前記編集手段は、前記アイテム情報毎の数量を含むファイルを受け付けると、前記ファイルに基づいて、前記請求予定データの前記アイテム情報に対応する数量を編集する、
請求項1に記載の請求データ管理システム。
【請求項7】
前記ファイルは、前記数量に紐づけられた前記請求予定データ及びアイテム情報を一意に特定する情報を含み、
前記編集手段は、前記請求予定データ及びアイテム情報を一意に特定する情報に基づいて、前記数量を編集する請求予定データのアイテム情報を決定する、
請求項6に記載の請求データ管理システム。
【請求項8】
前記ルール情報を前記発行先の会社に属する顧客毎に紐づけて格納し、
前記請求データ生成手段は、前記ルール情報に基づいて、前記顧客毎に紐づけて前記請求予定データを作成し、
ある会社に属する複数の前記顧客にそれぞれ紐づく請求予定データの、前記明細項目毎の単価及び顧客数に基づいて、該会社における、前記明細項目毎の平均単価を算出し、
前記平均単価を明細に含む、該会社に紐づく請求予定データを生成する、
請求項2から請求項4の何れかに記載の請求データ管理システム。
【請求項9】
前記請求データ生成手段は、前記発行先の会社に属する顧客毎に紐づけて前記請求予定データを作成し、
ある会社に属する複数の前記顧客にそれぞれ紐づく請求予定データの、前記明細項目毎の単価及び顧客数に基づいて、該会社における、前記明細項目毎の平均単価を算出し、
前記明細項目毎の前記平均単価及び各顧客の明細項目毎の数量に基づいて、前記明細項目毎に請求金額を算出し、該請求金額を含む、該会社に紐づく請求予定データを生成する、
請求項1に記載の請求データ管理システム。
【請求項10】
請求データ管理プログラムであって、
コンピュータを記憶部、請求データ生成手段、及び送信手段として機能させ、
前記記憶部は、請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び、請求のスケジュールを定義する請求テンプレート情報を格納し、
前記請求テンプレート情報は、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含み、
前記請求データ生成手段は、前記請求テンプレート情報の前記発行先情報に対する前記アイテム情報を明細項目とする請求予定データを、前記日付情報に基づくタイミングで生成し、前記請求予定データに基づいて請求データを生成し、
前記送信手段は、前記請求データを前記発行先に対して送信処理可能に構成される、
請求データ管理プログラム。
【請求項11】
請求データ管理システムを用いた請求データ管理方法であって、
請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び、請求のスケジュールを定義する情報であって、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含む請求テンプレート情報を格納するステップと、
前記請求テンプレート情報は、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含み、
前記請求テンプレート情報の前記発行先情報に対する前記アイテム情報を明細項目とする請求予定データを、前記日付情報に基づくタイミングで生成するステップと、
前記請求予定データに基づいて請求データを生成し、前記請求データを前記発行先に対して送信処理するステップと、をコンピュータが実行する、
請求データ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求データ管理システム、管理プログラム及び、管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、取引に際して、紙媒体の請求書に代えて、電子的な請求書である請求データを、インターネットを介して送付することが一般的である。また、電子商取引による仕入れや納品等も行われている。
【0003】
特許文献1には、契約入力画面において、得意先毎にその契約内容の入力(請求月、数量、単価、金額、請求金額等)を受け付け、請求月の設定に相当する請求予定期日データを参照して、該当月の請求予定フラグ(0/1)により、請求する/しないを判断し、請求すると判断した得意先(請求先)の作業項目について、マスタ(契約入力)の登録内容に従って、請求内容を確定し、作業項目毎の請求金額を合計し、請求書を発行することを特徴とする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献に記載の技術を用いることで、定期的な請求データの生成について効率化が達成された。一方で、作成した請求データを効率的に請求先へ送信することについて、更なる改善の余地がある。
【0006】
上記事情を鑑みて、本発明は、請求データの生成及び送信を効率化する為の新規な技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記発明を解決するために、本発明は、
請求データ管理システムであって、
前記請求データ管理システムは、記憶部、請求データ生成手段、及び送信手段を備え、前記記憶部は、請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び、請求のスケジュールを定義する請求テンプレート情報を格納し、前記請求テンプレート情報は、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含み、前記請求データ生成手段は、前記請求テンプレート情報の前記発行先情報に対する前記アイテム情報を明細項目とする請求予定データを、前記日付情報に基づくタイミングで生成し、前記請求予定データに基づいて請求データを生成し、前記送信手段は、前記請求データを前記発行先に対して送信処理可能に構成される。
【0008】
また、本発明は、請求データ管理プログラムであって、コンピュータを記憶部、請求データ生成手段、及び送信手段として機能させ、前記記憶部は、請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び、請求のスケジュールを定義する請求テンプレート情報を格納し、前記請求テンプレート情報は、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含み、前記請求データ生成手段は、前記請求テンプレート情報の前記発行先情報に対する前記アイテム情報を明細項目とする請求予定データを、前記日付情報に基づくタイミングで生成し、前記請求予定データに基づいて請求データを生成し、前記送信手段は、前記請求データを前記発行先に対して送信処理可能に構成される。
【0009】
また、本発明は、請求データ管理システムを用いた請求データ管理方法であって、請求書の発行先に関する発行先情報、請求データの明細となるアイテム情報及び、請求のスケジュールを定義する情報であって、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含む請求テンプレート情報を格納するステップと、前記請求テンプレート情報は、前記発行先情報及び前記アイテム情報が紐づけられると共に、請求発生に関する日付情報を含み、前記請求テンプレート情報の前記発行先情報に対する前記アイテム情報を明細項目とする請求予定データを、前記日付情報に基づくタイミングで生成するステップと、前記請求予定データに基づいて請求データを生成し、前記請求データを前記発行先に対して送信処理するステップと、をコンピュータが実行する。
このような構成とすることで、請求テンプレートに含まれる日付情報に基づくタイミンで、請求予定データを生成し、請求予定データに基づいて請求データを生成して、発行先に請求データを送信することができる。これにより、自動的に請求データを送信することができる。
【0010】
より好ましい形態では、前記請求テンプレート情報は、条件により前記明細を変動する為のルール情報が対応付けられ、前記請求データ生成手段は、前記アイテム情報及び前記ルール情報に基づいて、前記明細を決定する。
このような構成とすることで、アイテム情報に応じて、請求データの明細を変動させることができる。
【0011】
より好ましい形態では、前記請求データ管理システムは、前記ルール情報の設定をする為の設定手段を更に備え、前記請求データは、前記明細項目として、前記アイテム情報に対応付いた数量を含み、前記設定手段は、前記条件として、1又は複数のパラメータを受け付けて、該パラメータを用いて、前記数量と請求金額の関係を示す前記ルール情報を設定する。
このような構成とすることで、パラメータを入力することで明細を設定する為のルール情報を設定することができる。これにより、パラメータを入力するだけで、ルール情報を設定することができるので、容易にルール情報の設定をすることができる。
【0012】
より好ましい形態では、前記設定手段は、前記条件として、前記数量と前記請求金額の関係のパターンを示す請求パターン、及び前記請求パターンに対応する前記パラメータを受け付けて、前記ルール情報を設定する。
このような構成とすることで、様々なパターンで明細を変更させることができる。これによりユーザのニーズに合わせた請求書を作成することができる。
【0013】
より好ましい形態では、前記ルール情報は、前記請求データに含まれる明細のグループに対する適用ルールを含む。
このような構成とすることで、グループに属する明細に対してもルール情報を適用することができる。これにより、まとまりを持つ明細に対してもルール情報を適用することができる。
【0014】
より好ましい形態では、前記請求データ管理システムは、編集手段を更に備え、前記記憶部は、前記請求データに前記明細項目として含める1又は複数の前記アイテム情報を格納し、前記編集手段は、前記アイテム情報毎の数量を含むファイルを受け付けると、前記ファイルに基づいて、前記請求予定データの前記アイテム情報に対応する数量を編集する。
このような構成とすることで、一度作成した請求予定データを変更することができる。これにより、容易に請求予定データの変更をすることができる。
【0015】
より好ましい形態では、前記ファイルは、前記数量に紐づけられた前記請求予定データ及びアイテム情報を一意に特定する情報を含み、
前記編集手段は、前記請求予定データ及びアイテム情報を一意に特定する情報に基づいて、前記数量を編集する請求予定データのアイテム情報を決定する。これにより、数量を編集する請求予定情報のアイテム情報を決定することができる。
【0016】
より好ましい形態では、前記ルール情報を前記発行先の会社に属する顧客毎に紐づけて格納し、前記請求データ生成手段は、前記ルール情報に基づいて、前記顧客毎に紐づけて前記請求予定データを作成し、ある会社に属する複数の前記顧客にそれぞれ紐づく請求予定データの、前記明細項目毎の単価及び顧客数に基づいて、該会社における、前記明細項目毎の平均単価を算出し、前記平均単価を明細に含む、該会社に紐づく請求予定データを生成する。
このような構成とすることで、顧客毎にルール情報を設定し、顧客毎にルール情報を適用した請求書を用いて、顧客が属する会社の請求書を発行することができる。
【0017】
より好ましい形態では、前記請求データ生成手段は、前記顧客毎に紐づけて前記請求予定データを作成し、ある会社に属する複数の前記顧客にそれぞれ紐づく請求予定データの、前記明細項目毎の単価及び顧客数に基づいて、該会社における、前記明細項目毎の平均単価を算出し、前記明細項目毎の前記平均単価及び各顧客の明細項目毎の数量に基づいて、前記明細項目毎に請求金額を算出し、該請求金額を含む、該会社に紐づく請求予定データを生成する。
このような構成とすることで、複数の顧客に対して作成した請求書をお用いて、該顧客が属する発行先の会社に対しても請求書を発行することができる。これにより複数の顧客を持つ会社に対しても請求書を作成することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、請求データの生成及び送信を効率化する為の新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】実施形態のシステムの構成を示すブロック図。
【
図3】実施形態のシステムの機能構成要素を示すブロック図。
【
図4】実施形態の請求データの管理画面の画面表示例。
【
図5】実施形態の請求データの登録から送信までの処理フローを示す図。
【
図6】実施形態の請求データの管理画面の画面表示例。
【
図7】実施形態の請求データを定期的に送信する場合の処理フローを示す図である。
【
図8】実施形態の明細を変更する為の課金テンプレートを設定する課金テンプレート設定画面の画面表示例。
【
図9】実施形態の支払通知データの登録から承認までの処理フローを示す図。
【
図10】実施形態の出力データセットの生成に関する図。
【
図11】実施形態のユーザを招待する際の処理フローを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0021】
本発明は、作成した請求データを定期的に支払元(得意先)に送信するシステムに関する。本実施形態においてユーザは、本発明のアプリにログインすることで、請求データの明細となる種々の情報を登録し、送信前の請求予定データを作成することができる。そして本発明は、登録された日付情報に基づいて定期的に請求予定データを請求データとして支払元に送信する。
【0022】
<システム構成>
図1は、本実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、請求データ管理システム0は、サーバ装置1及び、ユーザ端末装置2を備える。サーバ装置1は、ユーザ端末装置2とIPネットワークである通信ネットワークNW介して通信を行うが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0023】
例えば、本実施形態では請求データ管理システム0の構成、動作等について説明するが、実行される請求データ管理方法等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態にでは、請求データ管理プログラムを実行するサーバ装置であるサーバ装置1及び、ウェブブラウザを介して種々の画面を表示処理させ、操作要求を行うユーザ端末装置2によるサーバクライアント型のネットワークシステムによって、請求データ管理システム0の主要な機能構成要素が実現する。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよい。
【0024】
なお、サーバ装置1は、例えば、汎用のサーバ向けのコンピュータ、パーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。なお、サーバ装置1は、複数のコンピュータを用いて構成されてもよい。ユーザ端末装置2は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット端末等を利用することが可能である。
【0025】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態におけるハードウェア構成図である。
図2(a)は、サーバ装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置1は、ハードウェア構成として、処理部101と、記憶部102と、通信部103と、を備える。
【0026】
処理部101は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る請求データ管理プログラム、OSやその他のアプリケーションを実行することで、サーバ装置1の動作処理全体を制御する。記憶部102は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る請求データ管理プログラム、請求データ管理の為のウェブサイトのリソース情報及び、処理部101がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。処理部101が、記憶部102に記憶されている請求データ管理プログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。通信部103は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、サーバ装置1を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0027】
図2(b)は、はユーザ端末装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末装置2は、ハードウェア構成として、処理部201と、記憶部202と、通信部203と、入力部204と、出力部205と、を備える。
【0028】
処理部201は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、OSやその他のアプリケーションを実行することで、ユーザ端末装置2の動作処理全体を制御する。記憶部202は、HDD、ROM、RAM等であって、ウェブブラウザアプリケーション及び、ユーザ端末装置2を操作する為のアプリケーション等を記憶する。通信部203は、通信ネットワークNWと通信を制御する。入力部204は、マウス、キーボード、タッチパネル、物理スイッチ等であって、利用者による操作要求を処理部201に入力する。出力部205は、ディスプレイ等であって、処理部201の処理の結果等を表示する。
【0029】
<サーバ装置1の機能構成要素>
図3に示すように、サーバ装置1は、機能構成要素として、受付手段11、データベースDB12、請求データ管理手段13、送信手段14、出力手段15、表示処理手段16、契約管理手段17、設定手段18及び、編集手段19を備える。
【0030】
受付手段11は、ユーザから受け付けた情報を用いて、データベースDBに各種情報を登録可能に構成される。
【0031】
データベースDB12(記憶手段)は、ユーザ情報、支払元情報、支払先情報、請求書フォーマット、請求データ、明細情報、付加情報を格納する。
【0032】
<ユーザ情報>
ユーザ情報は、請求データの支払先として本システムを利用するユーザ(企業)に関する情報である。本実施形態では、ユーザ情報は、本システムにおけるユーザの識別情報、企業名、企業コード、法人番号、住所(郵便番号、都道府県、市区町村、番地以下等)、連絡先情報(電話番号、メールアドレス等)、アプリにログインする為のパスワード、請求データに押印する印影画像、請求データに挿入する企業ロゴ、請求書に掲載する1又は複数の口座情報等を有する。
【0033】
<支払元(得意先)情報>
ユーザは、更に、請求データの支払元情報である得意先(発行先)を、ユーザ情報と対応付けて登録することができる。本実施形態では、支払元(発行先)情報は、支払元の識別情報、支払元名、住所(郵便番号、都道府県、市区町村、番地以下等)、連絡先情報(電話番号、メールアドレス等)、振込期限(翌月1日払い、翌月5日払い、翌月10日払い、翌月15日払い、翌月20日払い、翌月25日払い又は、翌月月末払い等)、締日(1~29日又は、月末等)、を有する。なお、ユーザに対して請求データの発行を行う支払先(仕入先)情報についても、ユーザ情報と対応付けて登録できてもよい。なお、請求データの支払先である支払先情報(取引先)についても、支払元情報と同様の情報によって、データベースDB12に登録してもよい。またなお、支払元に支社がある場合には、支払元情報は、支社コード、支社名を含んでもよく、支払元が個人(社員等)の場合には、社員コード、社員名を含んでもよい。
【0034】
<請求書フォーマット>
あるユーザが、支払先の住所やメールアドレス、印影画像、企業ロゴ、口座情報等の組み合わせや、請求データの明細情報等のレイアウト等を、支払元等に応じて異ならせたい場合、請求書フォーマットとしてこれら情報の組み合わせを登録しておき、請求データを発行する際に請求書フォーマットを指定可能に構成してもよい。ここで、請求書フォーマットは、支払元情報にと紐付けされ、当該支払元に対して請求データを生成する際に当該請求書フォーマットを使用してもよい。
【0035】
<請求テンプレート要素データ>
請求テンプレート要素データは、請求テンプレートの要素となるデータである。本実施形態では、請求テンプレート要素データは、請求テンプレート要素名、請求テンプレート要素識別番号、請求データの明細となるアイテム情報、アイテム情報に対応付いた数量及び、後述のルール情報を識別するルール識別情報を有する。
【0036】
<請求テンプレート情報>
請求テンプレート情報は、支払元への送信スケジュールが設定された個別の請求書を示す情報である。本実施形態では、請求テンプレート情報は、請求テンプレート識別番号、請求タイプ(継続又は定期)、支払元情報(請求先ユーザの識別情報)、請求テンプレート要素データ、請求フォーマット情報及び、請求発生に関する日付情報を有する。日付情報は、受注開始日、受注終了日、週又は月、時間間隔、日付、曜日及び、次回作成日を含む。なお受付手段11は、日付情報のうち、週の選択入力を受け付けると、曜日の選択入力のみを受け付ける。一方受付手段11は、日付情報のうち、月の選択入力を受け付けると、日付の選択入力のみを受け付ける。
【0037】
<請求予定データ>
請求予定データは、支払元への送信スケジュールに基づいて、送信日が近い個別の請求書を示すデータである。本実施形態では、請求予定データは、請求予定データ識別番号、請求タイプ(継続又は定期)、支払元情報(請求先ユーザの識別情報)、請求発生に関する日付情報、請求テンプレート情報、請求予定データのステータス及び、請求予定データの作成日を有する。ステータスは、「作成前」、「作成済み」を含む。
【0038】
<請求データ>
請求データは、個別の請求書を示すデータである。請求データには、ユーザ自身が支払先となる請求データ(送信)と、ユーザが支払元となる請求データ(受信)を含まれる。本実施形態では、請求データは、請求書識別番号、請求日、支払元情報(請求先ユーザの識別情報)、明細情報、金額情報(小計、消費税、請求金額等)、請求データのステータスを有する。ステータスは、請求データ(送信)の場合、「下書き」、「送信待ち」、「送信済み」、「差し戻し」を含む。請求データ(受信)の場合、「受信」、「返送」を含む。
【0039】
<明細情報>
請求データには、1又は複数の明細情報が紐付けされており、紐づいた明細情報を集計することで金額情報が決定される。明細情報は、紐づいた請求データの識別番号、明細の並び順を示す順番、アイテム情報、数量、単位、小計(単価*数量)を有する。ここで、アイテム情報とは、明細の項目となる情報であって、項目名、単価、税率、アイテムグループ名等を含む。また、ユーザが、請求書データ(送信)及び/又は(受信)のアイテム情報に対して勘定科目等の付加情報を登録可能に構成されている。これにより、請求書データのデータ出力等に際して、登録した勘定科目等を出力されるデータセットに含めることもできる。例えば、付加情報として、明細情報に対して、勘定科目、補助科目、部門、税区分、独自項目、タグ、備考等が紐付け可能に構成されてもよい。
【0040】
<付加情報>
付加情報は、例えば、勘定科目、補助科目、部門、税区分、独自項目、タグ、備考等であり、ユーザは、明細情報に対して、これらをテキスト入力したり選択入力して、明細情報に紐づけることができる。選択入力を行いたい場合は、受付手段11を介して、事前にマスタとして登録することもでき、この場合は、個々の科目等に付与された識別情報が明細情報に対応付けられる。
【0041】
勘定科目マスタは、勘定科目識別情報、勘定科目コード、勘定科目名及び、独自項目等を含む。ここで、勘定科目コードは、ユーザが社内で使用する会計ソフト等別システムにおける科目のコード等であり、独自項目は、別システムにおける属性や後述のRPA(Robotic Process Automation)に用いるデータである。なお、後述する出力手段15を用いることで出力データセットが生成されるが、この出力データセットに別システムのコード等が含まれることで、別システムに対するデータ連携が簡単化される。
【0042】
補助科目マスタは、補助科目識別情報、補助科目コード、補助科目名及び、独自項目等を含む。ここで、補助科目コードは別システムにおける科目のコード等である。
部門マスタは、ユーザ社内の部門(チームや部署等)を示す情報であり、部門識別情報、部門コード、部門名、貸方/借方の指定及び、独自項目等を含む。ここで、部門コードは別システムにおける部門のコード等である。
税区分マスタは、税区分識別情報、税区分コード、税区分名、貸方/借方の指定及び、独自項目等を含む。ここで、税区分コードは別システムにおける部門のコード等である。
なお、独自項目、タグ、備考等は、例えば、テキスト形式で入力され、明細情報に紐づけられる。
【0043】
請求データ管理手段13は、請求データに関する管理を行う。本実施形態では、請求データ管理手段13は、請求データ生成手段131、支払通知データ生成手段132及び、ステータス変更手段133を有する。請求データ生成手段131は、ユーザから入力された情報に基づいて請求予定データを生成し、データベースDB12に格納可能に構成される。支払通知データ生成手段132は、支払通知データを生成し、データベースDB12に格納可能に構成される。ステータス変更手段133は、請求データ、支払通知データのステータスを変更可能に構成される。
【0044】
送信手段14は、データの送信を行う。本実施形態では、送信手段14は、請求データ送信手段141、支払通知データ送信手段142及び、登録リクエスト送信手段143を有する。請求データ送信手段141は、請求データを支払元に送信処理可能に構成される。支払通知データ送信手段142は、支払通知データを支払先に送信処理可能に構成される。登録リクエスト送信手段143は、ユーザに紐づけられた支払元又は、支払先に対する登録リクエストを、任意の宛先に対して送信可能に構成される。
【0045】
出力手段15は、請求データに基づいて出力データセットを生成可能に構成される。出力手段15は、出力設定情報に従って、ユーザに紐づけられた少なくとも一部の請求データの、少なくとも一部のデータを用いて、データセットを出力可能に構成される。
【0046】
データセットとして出力される請求データは、自身を支払先とする請求データであってもよいし、支払元とする請求データであってもよい。出力手段15は、複数の出力設定項目のうち、出力項目定義情報に基づいて指定される出力設定項目を出力項目とし、並び順に従って並べて出力データセットを出力可能に構成される。明細に対して科目情報が紐付けされる場合、出力手段15は、科目情報を出力項目として含む前記データセットを出力可能に構成される。
【0047】
表示処理手段16は、請求データの管理画面等を表示処理可能に構成される。表示処理手段16は、ユーザ端末装置2のウェブブラウザより、請求データ管理の為の管理画面等の表示処理要求を受け取ると、表示処理結果として、ウェブサイトのリソースを返送する。一般に、リソースは、複数のリソース情報を含む。リソース情報としては、全体構成の設計思想となり、所定のマークアップ言語(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language))により記述された文書(HTML文書)、意匠の設計書であって、Webページのスタイルを設定する情報(コード)であり、例えば、HTMLの要素を選択的にスタイル設定(文字の色や大きさなど)するために利用されるCSS(Cascading Style Sheets)、例えば、JavaScript(登録商標)等、HTML及びCSSでは表現できない動作及び効果を指定可能とするWebブラウザ上で動作するプログラム並びに、静止画像及び/または動画像が挙げられる。
【0048】
表示処理手段16は、請求データを並べて表示する為の管理画面を表示処理して、表示処理結果をユーザ端末装置2に送信する。管理画面は、メールボックス形式の表示インターフェースを備え、自身が支払先となる請求データ及び支払元となる請求データを選択可能に構成されると共に、選択された自信を支払先/支払元とする請求データを並べて表示する。また、自身を支払先とする請求データのうち、送信処理前の請求データ又は、送信処理後の請求データを並べて表示処理可能に構成される。
【0049】
契約管理手段17は、ユーザ契約に関する管理を行う。本実施形態では、契約管理手段17は、登録リクエスト送信手段143を介して送信された登録リクエストを承諾したユーザに、支払先として第1の請求データ送信件数の請求データの送信権限(第1の送信権限とする)を付与する。また、第1の送信権限を付与されたユーザが契約内容を更新することで、第2の請求データ送信件数の請求データの送信権限(第2の送信権限)を付与する。ここで、第1の請求データ送信件数(例えば10件)は、第2の請求データ送信件数(例えば、100件)を下回る。
【0050】
設定手段18は、条件により明細を変動する為のルール情報を設定する。本実施形態において設定手段18は、条件として、1又は複数のパラメータを受け付け、該パラメータを用いて、アイテム情報に対応する数量及び、請求金額の関係を示すルール情報を設定する。具体的に設定手段18は、条件として、数量と請求金額の関係のパターンを示す請求パターン、及び請求パターンに対応するパラメータを受け付けて、ルール情報を設定する。
【0051】
編集手段19は、アイテム情報を含むファイル、及び請求予定データに基づいて、請求予定データのアイテム情報に対応する数量を変更する。本実施形態において編集手段19は、アイテム情報毎の数量を含むファイルを受け付けると、ファイルに基づいて、請求予定データのアイテム情報に対応する数量を編集する。具体的にファイル情報は、数量に紐づけられた請求予定データ及びアイテム情報を一意に特定する情報を含み、編集手段19は、請求予定データ及びアイテム情報を一意に特定する情報に基づいて、数量を編集する請求予定データのアイテム情報を決定する。
【0052】
<請求データの管理>
次いで、
図4~6を用いて、請求データの管理について説明する。
図4、
図6は、請求データの管理画面の画面表示例である。表示処理手段16は、ユーザ端末装置2からの表示リクエストに応じて管理画面を表示処理し、表示処理結果を返送する。
図4(a)に示すように、管理画面Wは、データタイプ選択部W1、データ一覧表示部W2及びデータ表示部W3によって、メールボックス形式の表示インターフェースで、データを表示する。
【0053】
データタイプ選択部W1は、データ一覧表示部W2に表示させるデータのタイプを、入力部204を介して指定可能に構成される。本実施形態では、データタイプ選択部W1は、請求データ(送信)表示部W11、請求データ(受信)表示部W12及び、支払通知データ表示部W13を備える。管理画面Wは、データタイプ選択部W1の選択により、ユーザ自身が支払先となる請求データ及び支払元となる請求データを選択可能に構成されると共に、選択された自信を支払先/支払元とする請求データを並べて表示する。
【0054】
データ一覧表示部W2は、並べて配置された複数のデータ項目21を備え、データ表示部W3にプレビュー表示させるデータを、入力部204を介して指定可能に構成される。請求データ(送信)表示部W11、請求データ(受信)表示部W12及び、支払通知データ表示部W13の各項目を指定することで、データ一覧表示部W2に表示させる請求データ(送信)/請求データ(受信)/支払通知データを、ステータスに基づいてフィルタできる。これにより、自身を支払先とする請求データのうち、送信処理前の請求データ又は、送信処理後の請求データを並べて表示処理可能に構成される。
図4(a)では「下書き」ステータスの請求データ(送信)表示部W11が選択され、データ一覧表示部W2に「下書き」ステータスの請求データ(送信)が一覧表示されている。
【0055】
管理画面Wは、更に、表示形式指定部W4、データ複製部W5及び、請求データ登録部W6を備える。表示形式指定部W4が操作されると、データ表示部W3におけるデータの表示態様が切替られる。本実施形態では、管理画面Wは、ドキュメントファイルのイメージ(データ表示部W3A)を表示させるイメージ表示ボタンW4A及び、請求データ及び明細情報の各項目を表示させる詳細表示ボタンW4Bを備える。詳細表示ボタンW4Bが押下されると、
図4(b)に示すように、求データ及び請求データ及び明細情報(データ表示部W3B)が表示される。
【0056】
データ複製部W5が操作されると、指定されたデータ項目21に基づいて、請求データ生成手段131が同様の明細等を備えた請求データを生成する。
【0057】
<請求データ(送信)生成>
請求データ登録部W6が操作されると、請求データの登録が開始される。請求データ新規登録部W61が操作されると、支払元情報、請求書フォーマットの指定及び、1又は複数の明細情報を入力する請求データ入力画面が表示され、入力されたこれら情報に基づいて、請求データ生成手段131が「下書き」ステータスの請求データ(送信)を生成する。
【0058】
請求データ一括登録部W62が操作されると、支払元情報、請求書フォーマットの指定及び、1又は複数の明細情報が入力された所定フォーマットの入力ファイル(例えば、CSVファイル)をアップロードする請求データアップロード画面が表示され、アップロードされた入力ファイル(入力データ)に基づいて、請求データ生成手段131が「下書き」ステータスの請求データ(送信)を複数生成する。入力データは、複数の請求入力情報を含むことが可能に構成され、入力フォーマットとして1の請求入力情報は、請求書を識別する為の請求書識別情報、1の明細情報及び1の金額情報が対応付けられている。請求データ生成手段131は、請求書識別情報が共通する複数の請求入力情報が入力データセットに含まれる場合、複数の明細情報が対応付けられた請求データを生成して、データベースDB12に格納する。
【0059】
なお、「下書き」以外の別の送信前のステータスの請求データを生成してもよいし、請求データ送信手段141が生成した請求データ(送信)を送信し、「送信済み」ステータスの請求データ(送信)を格納するように構成してもよい。
【0060】
<単発的な請求データの送信>
図5は、単発的に請求データを送信する場合の、請求データの登録から送信までの処理フローを示す図である。まず、ステップS501(以降、単にSXXXとする)において、ユーザ端末装置2が請求データ登録部W6を操作することで、請求データ生成手段131は請求データを生成する。
【0061】
管理画面において、操作対象とするデータに係るデータ項目21が1又は複数選択されると、データ操作部W22が表示される。データ操作部W22は、複数の操作ボタンを備える。請求データ(送信)が「下書き」ステータスの場合、データ操作部W22は、請求データの削除を行う削除ボタン、出力手段15を介してデータセットを生成する出力ボタン、ステータス変更手段133を介してステータスを変更する変更ボタン及び、ドキュメントファイル(図示例ではPDFファイル)をダウンロードするダウンロードボタンを備える。S502において、変更ボタンが押下されることで(S502でYES)、請求データ(送信)のステータスが「下書き」から「送信待ち」に変化する。
【0062】
請求データ(送信)が「送信待ち」ステータスの場合、データ操作部W22は、削除ボタン、出力ボタン、請求データ送信手段141を介して選択された請求データを支払元に送信する送信ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。S503において、送信ボタンが押下されることで(S503でYES)、請求データ(送信)が送信される(S504)。本実施形態では、請求データ(送信)のステータスが「送信待ち」から「送信済み」に変化すると共に、請求データ生成手段131が「受信」ステータスの請求データ(受信)が生成する。この時、当該請求データ(受信)に対応付けられる明細情報についても請求データ生成手段131が生成してもよい。なお、請求データ(送信)が「送信済み」ステータスの場合、データ操作部W22は、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。
【0063】
<請求データ(受信)の管理>
図6(a)では「受信」ステータスの請求データ(受信)表示部W12が選択され、データ一覧表示部W2に「受信」ステータスの請求データ(受信)が一覧表示されている。
【0064】
請求データ(受信)が「受信」ステータスの場合、データ操作部W22は、請求データを返送する返送ボタン、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。S511において、返送ボタンが押下されることで(S511でYES)、支払先のユーザに紐づけられた請求データ(送信)のステータスが「送信済み」から「差し戻し」に変化すると共に、提供先のユーザに紐づけられた請求データ(受信)のステータスが「受信」から「返送」に変化する(S512)。なお、請求データ(送信)が「差し戻し」ステータスの場合、データ操作部W22は、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。
【0065】
更に、「受信」ステータスの請求データ(受信)表示部W12が選択されている場合、管理画面Wは、仕訳部W7を備える。仕訳部W7が選択されると、
図6(b)に示す仕訳画面W71が表示される。仕訳画面は、1又は複数の仕訳項目W72及び、仕訳ボタンW73を備える。仕訳画面W71には、請求データ(受信)に紐づけられた1又は複数の明細情報(図示例では、項目名「ワイン」の明細情報1点)のそれぞれに、科目情報等の付加情報を指定可能に構成されている。ここで、勘定科目、補助科目、部門、税区分等は、登録したマスタに基づいて、選択可能に構成される。これら付加情報を入力後、仕訳ボタンW73を押下することで、請求データ(受信)の明細情報に科目情報等の付加情報が対応付けられる。
【0066】
なお、本実施形態では、「受信」ステータスの請求データ(受信)表示部W12が選択されている場合、
図4(a)に示すデータ複製部W5は表示されず、請求データ(受信)を複製することもできない。
【0067】
<定期的な請求データの送信>
図6は、定期的に請求データを送信する場合の、請求データの登録から送信までの処理フローを示す図である。まずS701において、受付手段11は、アイテム情報の入力を受け付ける。なお、本実施形態において受付手段11は、アイテム情報のアイテムグループ名として事前にデータベース12に登録したアイテムグループ名を選択入力することで、アイテム情報をデータベース12に格納する。一方、受付手段11は、ユーザから任意のアイテムグループ名の入力を受け付けてもよい。
【0068】
次いで、S702において、設定手段18は、ルール情報を設定する為の条件の入力を受け付け、設定したルール情報をデータベース12に格納する。
図8は、設定画面W8の画面表示例である。設定画面W8は、パターン選択部W81、パラメータ数設定部W82及び、パラメータ設定部W83を備える。
【0069】
パターン選択部W81は、数量(図示例では使用量)と請求金額(図示例では料金)の関係のパターンを示す請求パターン(図示例では課金パターン)を指定可能に構成される。本実施形態では、設定手段18は、ルール情報を設定する為の条件として、請求パターンのうち「定額」、「従量」、「定額&重量」の何れかのパターンの選択入力を受け付ける。そして設定手段18は、請求金額とアイテム情報に対応する数量の関係を示す関数を決定する。
【0070】
パラメータ数設定部W82は、請求パターンの関数を決定する為のパラメータの個数を設定可能に構成される。本実施形態では、設定手段18は、パターン選択部W81において選択入力された請求パターンに対応するパラメータの個数の入力を受け付ける。
図8では、請求パターンとして「定額」が選択入力され、「定額」に対応するパラメータとして「a」と「b」それぞれの個数として「2」が入力されている。ここで、「a」は請求金額の固定値を示し、「b」は数量の閾値を示し、「b」の前後で請求金額の固定値(「a」)が変化する。また、「b」は数量の閾値に加えて、数量の上限数を示す。
【0071】
また設定手段18は、請求パターンとして「従量」が選択入力された場合には、パラメータとして「c」、「d」、「e」それぞれの個数の入力を受け付ける。ここで、「c」は従量単価(関数の傾き)を示し、「d」は従量計算が始まる数量の閾値を示し、「e」は、従量金額の上限を示す。また設定手段18は、請求パターンとして「定額&従量」が選択入力された場合には、パラメータとして「a」、「b」、「c」、「d」、「e」それぞれの個数の入力を受け付ける。
【0072】
パラメータ設定部W83は、パラメータの数値を設定可能に構成される。本実施形態では、設定手段18は、パラメータ数設定部W82において入力された数値に対応する個数分のパラメータ数値の入力を受け付ける。
【0073】
なお本実施形態において設定手段18は、条件として、請求パターン及び、パラメータに関する入力を受け付けることで、ルール情報を設定する。一方、設定手段18は、条件として、独自に設定した関数やパラメータの入力を受け付けてもよい。なお、本実施形態では、選択入力された請求パターンに対応するパラメータに関する入力を受け付け可能に表示するが、選択された請求パターンに関係なく、パラメータに関する入力を受け付け可能に表示されてもよい。
【0074】
本実施形態において設定手段18は、アイテム情報の項目名毎の数量と請求金額に対するルール情報を設定するが、より好ましい形態では、設定手段18は、請求データに含まれる明細のグループに対する適用ルールを含むルール情報を設定することができる。
【0075】
本実施形態において設定手段18は、S701において格納されたアイテムグループ名が共通する項目名の数量と請求金額に対するルール情報を設定する。即ち、アイテムグループ名が共通する項目名の数量の合計と、請求金額と、の関係を示すルール情報を設定することができる。なお、設定手段18は、明細のグループに対する適用ルールとして、アイテム情報に対応する数量全ての合計と、請求金額と、に対するルール情報を設定してもよい。
【0076】
S703において、受付手段11は、請求テンプレート要素データの入力を受け付ける。本実施形態において、受付手段11は、S701において登録したアイテム情報、該アイテム情報毎に対応する数量、単位、自社の部門(例えば経理部等)及び、S702において登録されたルール情報の選択入力を受け付け、請求テンプレート要素データとして格納する。なお、選択入力されるこれらの情報は、編集可能に表示されてもよい。
【0077】
なお本実施形態においては、1の発行先に対して1のルール情報が設定され、請求データ生成手段131は請求予定データを生成するが、より好ましい形態では、発行先の会社に属する複数の顧客に対してそれぞれルール情報が設定され、請求データ生成手段131は、該ルール情報を用いて顧客毎に生成した請求テンプレート要素データに基づいて、発行先の請求テンプレート要素データを生成することができる。
【0078】
本実施形態において請求データ生成手段131は、顧客に紐づくルール情報に基づいて、顧客毎に請求テンプレート要素データを作成する。そして、請求データ生成手段131は、ルール情報の請求金額とアイテム情報に対応する数量の関係を示す関数に基づいて、顧客毎に紐づけて請求予定データを作成し、ある会社に属する複数の顧客にそれぞれ紐づく請求予定データの、明細項目毎の単価及び顧客数に基づいて、該会社における、明細項目毎の平均単価を算出し、該平均単価、及び/又は各顧客における明細項目毎の小計の全顧客合計を明細に含む、該会社に紐づく請求予定データを生成する。
【0079】
なお、本実施形態において請求データ生成手段131は、顧客毎の請求テンプレート要素データを用いて、会社毎に顧客平均の単価を含む請求予定データを生成したが、ある顧客における、明細項目毎の平均単価を算出した請求テンプレート要素データを生成してもよい。即ち、ある顧客において、ルール情報によって変動する単価の平均を明細項目毎に算出し、該平均を平均単価として該顧客の請求テンプレート要素データを作成する。
【0080】
また、請求データ生成手段131は、ルール情報に依らず顧客毎に生成した請求テンプレート要素データに基づいて、発行先の請求テンプレート要素データを生成してもよい。本実施形態において請求データ生成手段131は、ある会社に属する1又は複数の顧客毎に紐づく請求テンプレート要素データの、明細項目毎の単価と顧客数を用いて、該会社における明細項目毎の平均単価を算出する。そして請求データ生成手段131は、各顧客における明細項目毎の単価及び数量に基づいて、各顧客の明細項目毎の小計を算出し、各顧客の明細項目毎の小計を総和することで、該会社における明細項目毎の小計(請求金額)を算出する。そして、請求データ生成手段131は、平均単価及び請求金額を含む、該会社に紐づく請求テンプレート要素データを生成する。即ち、ある会社に属する顧客の明細項目から、明細項目(アイテム情報)毎に平均単価を算出し、平均単価を該会社における明細項目の単価として、請求テンプレート要素データを作成する。また、顧客の明細項目毎の小計を合計した小計(総和)を該会社における明細項目の小計として、請求テンプレート要素データを作成する。
【0081】
次いでS704では、受付手段11は、請求テンプレート情報の入力を受け付ける。本実施形態において受付手段11は、S703において登録された請求テンプレート要素データ及び、請求発生に関する日付情報として、受注開始日と、請求書を発行する時間間隔と、週且つ曜日、又は月且つ日付と、を受け付け請求テンプレート情報として格納する。
【0082】
そしてS705では、請求データ生成手段131は、請求テンプレート情報の日付情報及びルール情報に基づいて、請求予定データをデータベース12に格納する。本実施形態において請求データ生成手段131は、ルール情報の請求パターン及び明細項目毎の数量に基づいて明細項目毎の請求金額(小計)を決定する。そして請求データ生成手段131は、受注開始日の1週間前となった請求テンプレート情報を請求予定データとして格納する。なお、請求予定データとしたい請求テンプレート情報を選択することで、受注開始日に関係なく請求テンプレートを請求予定データとして格納してもよい。
【0083】
S706では、編集手段19は、請求予定データに変更がある場合には(S706でYES)、入力設定情報及び、受け付けたファイルに基づいて請求予定データに含まれるデータを変更して、変更後の請求予定データを格納する(S707)。
【0084】
本実施形態において編集手段19は、項目として請求テンプレート識別番号、発行先を一意に特定する発行先識別情報、アイテム情報、及び数量等を含むCSVファイルの入力を受け付けると、アイテム情報に基づいて、CSVファイルに含まれる項目と、請求予定データに含まれる明細項目と、を対応付ける。そして、編集手段19は、対応付けられたテンプレート識別番号及び、アイテム情報を一意に特定する情報として項目名をキーにして請求予定データに含まれる数量をCSVファイルに含まれる数量に編集する。なお、編集手段19は、対応付けられた発行先識別情報、及びアイテム情報の項目名をキーにして請求予定データに含まれる全ての数量をCSVファイルに含まれる数量に変更してもよい。そして編集手段19が、請求予定データを格納したならば次のステップに進む。なお、請求予定データの変更を受け付けない場合には、請求予定データを変更せず次のステップに進む。
【0085】
次いで、S708では、請求データ生成手段131は、本システムが管理する現実世界の日時情報が請求予定データの受注開始日と一致する場合には(S708でYES)、該日時情報と受注開始日が一致する請求予定データに含まれる情報に基づいて、請求データを作成し、該請求予定データに含まれる発行先に対する請求データを登録する。なお、該日時情報と受注開始日が一致する請求予定データが無い場合には(S708でNO)、請求データ生成手段131は、該日時情報と受注開始日が一致する請求予定データが格納されるまで待機する。
【0086】
以上、S701~S709までの処理によって、請求データが作成され、作成された請求データが請求データ(送信)表示部に追加される。本実施形態では、「下書き」ステータスの請求データとして請求データ(送信)表示部に追加される。そして、
図5の処理が実行される。
【0087】
<支払通知データの管理>
次いで、
図9を用いて、支払通知データの管理について説明する。
図9は、支払通知データの登録から承認までの処理フローを示す図である。まず、S901において、ユーザ端末装置2は、支払通知データ生成手段132を用いて、請求データに代えて、又は加えて、支払通知データを生成することができる。表示処理手段16は、支払元であるユーザのユーザ端末装置2からの表示要求に応じて、支払元情報及び、1又は複数の明細情報を入力する支払通知データ入力画面を表示処理し、ユーザ端末装置2に返送する。支払通知データ生成手段132は、支払通知データ入力画面を介して入力されたこれら情報に基づいて「承認待ち」ステータスの支払通知データ(送信)を生成すると共に、支払通知データ送信手段142が支払通知データを支払元情報に送信する(S902)。なお、請求書フォーマットと同様に、支払通知データ生成手段132が、支払通知書フォーマットの指定を受け付けて、支払通知データを生成してもよい。
【0088】
支払通知データ(受信)が「承認待ち」ステータスの場合、データ操作部W22は、支払通知データ(受信)を返送する返送ボタン、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。支払先のユーザに返送ボタンが押下されることで(S903でYES)、支払先のユーザに紐づけられた支払通知データ(受信)のステータスが「承認待ち」から「差し戻し」に変化すると共に、支払元のユーザに紐づけられた支払通知データ(送信)のステータスが「承認待ち」から「返送」に変化する(S904)。
【0089】
支払通知データ(受信)が「承認待ち」ステータスの場合、支払先のユーザが返送ボタンを押下することで(S903でYES)、支払先のユーザに紐づけられた支払通知データ(受信)のステータスが「承認待ち」から「差し戻し」に変化すると共に、支払元のユーザに紐づけられた支払通知データ(送信)のステータスが「承認待ち」から「返送」に変化する(S904)。
【0090】
支払通知データ(送信)が「承認待ち」、「承認済み」、「差し戻し」ステータスの場合、データ操作部W22は、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備えると共に、管理画面Wに複製ボタンが表示される。支払通知データ(送信)が「承認済み」、「差し戻し」ステータスの場合、データ操作部W22は、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備えると共に、管理画面Wに複製ボタンが表示される。支払通知データ(受信)が「承認待ち」ステータスの場合、データ操作部W22は、承認ボタン、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。支払先のユーザが承認ボタンを押下することで(S905でYES)、ステータス変更手段133により、支払元のユーザに紐づけられた支払通知データ(受信)のステータスが「承認待ち」から「承認済み」に変化すると共に、支払先のユーザに紐づけられた支払通知データ(受信)のステータスが「承認待ち」から「承認済み」に変化する(S906)。なお、支払通知データ(受信)が「承認済み」、「差し戻し」ステータスの場合、データ操作部W22は、出力ボタン及び、ダウンロードボタンを備える。
【0091】
<出力データセットの生成>
次いで、
図10を用いて、出力データセットの生成について説明する。
図10(a)は、出力データセットCSV形式で出力した出力データセットの一例である。例えば、出力データセットには、請求データ等に基づいて与えられる複数の出力項目(図示例だと、管理番号、発注日、取引先、勘定科目、税区分、金額等)が含まれる。
【0092】
<出力設定情報>
図10(b)は、出力設定情報の管理画面の画面表示例である。表示処理手段16は、ユーザ端末装置2からの表示リクエストに応じて管理画面W9を表示処理し、表示処理結果を返送する。
図10(b)に示すように、出力設定情報は、複数の出力設定項目W91を有する。出力設定情報は、出力設定項目(出力項目)の並び順を定義する順番情報(図示例では「番号」)、出力設定項目定義情報(図示例では「非表示」)、出力データセットのカラム名となる出力項目(図示例では「入出力詳細名」)及び、紐付け内容を有する。出力手段15は、出力設定項目のうち、出力設定項目定義情報によって指定された項目を、出力項目として出力データセットに含める。一方、除外された出力設定項目は、出力データセットに含められず、
図10(b)のような出力設定情報により、
図10(a)のようなフォーマットの出力データセットが得られる。
【0093】
紐付け内容としては、データベースDB12に格納された任意のデータ(属性名)又は、RPA設定が指定可能に構成される。紐付け内容として指定可能なデータベースDB12に格納されたデータ(属性名)は、請求データに紐づけられた情報が好ましい。例えば、明細情報、付加情報、ユーザ情報、支払元情報等が、プルダウン選択等で指定可能に構成される。別システムにおいて、属性名の変更のみでデータの利用等が可能な場合、紐付け内容として、属性名が指定される。
【0094】
<RPA設定>
別システムにおいて、属性名の変更のみでデータの利用等ができない場合、紐付け内容としてRPA設定を指定することができる。ユーザが、設定ボタンW93を押下すると、
図8(c)に示すRPA情報の管理画面W10を介して、RPA情報が登録可能に構成される。
【0095】
管理画面W10は、紐付け設定部W101、条件設定部W102、フィルタ設定部W103及び、アクション設定部W104を備える。図示例では、番号8の出力設定項目に対して、RPA設定を行う場合について例示する。紐付け設定部W101は、順番情報により定義された出力設定項目W91の番号(図示例における「列番号」)及び、入出力詳細名(カラム・属性名)が表示されており、プロセスの目的や内容、出力項目名等を確認できる。
【0096】
条件設定部W102は、フィルタ設定部W103において定義された処理内容を、指定された列番号の値に適用するか否かの条件を定義する。例えば、条件設定>対象列で指定された番号の列における値それぞれに対して、条件設定>値と「=」、「空である」、「notイコール」、「空ではない」、「含む」、「<」、「>」等の場合に、処理内容を適用する。なお、値は数値でもよいし文字でもよい。
【0097】
条件設定部W102又はフィルタ設定部W103によって、処理に用いる列の番号(入力列)が指定される(図示例における「対象列」)。フィルタ設定部W103は、処理対象とする入力列の番号を直接指定することもできるし、条件設定部W102において処理内容を適用するか否は判断された列の番号を入力列として指定することもできる。図示例では条件設定部W102において入力列として番号6が直接指定されている。
【0098】
出力設定項目W91(紐付け設定部W101)、条件設定部W102又はアクション設定部W104によって、フィルタ設定部W103において定義された処理の処理結果を出力する列(出力列)の番号が指定される。本実施形態では、出力設定項目W91としてRPA設定が紐付けされる列の番号を出力列の番号とする。なお、それに加えて、アクション設定部W104は、出力列の番号を直接指定することもできるし、条件設定部W102において処理内容を適用するか否か判断された列の番号を出力列に指定することもできる。
【0099】
フィルタ設定部W103では、入力列に対して1又は複数の処理内容を定義可能に構成される。本実施形態では、処理内容として、「固定値を入力」、「数値を計算(定数)」、「数値を計算(対象列)」、「固定文字列を結合」、「対象列の文字列を結合」が指定可能に構成されている。
・「固定値を入力」は、フィルタ設定部W103の値(数値又は文字)を出力列に出力する
・「数値を計算(定数)」は、入力列の値(数値)と、フィルタ設定部W103に入力された値(数値)とを、フィルタ設定部W103に入力された演算子(例えば、「+」、「―」、「×」、「÷」、「余り」)で演算し、出力列に出力する
・「数値を計算(対象列)」は、入力列の値(数値)と、フィルタ設定部W103に入力された列番号(利用列)の値(数値)とをフィルタ設定部W103に入力された演算子で演算し、出力列に出力する
・「固定文字列を結合」は、入力列の値(文字)と、フィルタ設定部W103に入力された値(文字)とを結合した文字列を、出力列に出力する
・「対象列の文字列を結合」は、入力列の値(文字)と、フィルタ設定部W103に入力された列番号(利用列)の値(文字)とを結合した文字列を、出力列に出力する
【0100】
<データセットの出力>
ユーザは、管理画面W(データ一覧表示部W2)等において、複数の請求データ(送信)又は、複数の請求データ(受信)(データ項目21)を指定することができる。出力手段15は、出力設定情報に従って、指定されたデータ項目21に基づく出力データセットを生成し、ユーザ端末装置2に送信する。これにより、出力手段15は、ユーザに紐づけられた少なくとも一部の請求データの、少なくとも一部のデータ項目を用いて、データセットを出力可能に構成される。
【0101】
データセットとして出力される請求データは、ユーザが自身を支払先とする請求データであってもよいし、支払元とする請求データであってもよい。出力手段15は、複数の出力設定項目のうち、出力項目定義情報に基づいて指定される出力設定項目を出力項目とし、並び順に従って並べて出力データセットを出力可能に構成される。明細に対して科目情報が紐付けされる場合、出力手段15は、科目情報をデータ項目として含む前記データセットを出力可能に構成される。
【0102】
<入力データセットへの変換>
請求データ一括登録部W62が操作され、所定フォーマットの入力ファイル(例えば、CSVファイル)をアップロードした際に、別のフォーマットの入力データセットに変換可能に構成してもよい。入力設定情報は、入力設定項目(入力項目)の並び順を定義する順番情報、入力設定項目定義情報、入力データセットのカラム名となる入力項目及び、紐付け内容を有する。例えば、サーバ装置1は変換手段を更に備え、変換手段は、入力ファイル及び入力設定情報に基づいて、請求データ生成手段131が請求データを一括生成する為の入力データセットを生成する。入力設定項目のうち、入力設定項目定義情報によって指定された項目を、入力項目として入力データセットに含める。一方、除外された入力設定項目は、入力データセットに含められない。
【0103】
<ユーザの招待>
図11は、ユーザを招待する際の処理フローを示す図である。まず、S1101において、ユーザは、図示しない得意先や取引先の管理画面を介して、請求データ管理システムを利用していないユーザの支払先情報や支払元情報を登録する。そして、登録リクエスト送信手段143は、支払先情報や支払元情報に含まれた連絡先情報を用いて、請求データ管理システムを利用していないユーザに対して、請求データ管理システムの登録リクエストを送信可能に構成される。
【0104】
契約管理手段17は、S1102において、登録リクエスト送信手段143を介して送信された登録リクエストを承諾したユーザに、第1の送信権限を付与する(S1103)。また、第1の送信権限を付与されたユーザが契約内容を更新することで(S1104でYES)、第2の送信権限を付与する(S1105)。
【符号の説明】
【0105】
0 :請求データ管理システム
1 :サーバ装置
2 :ユーザ端末装置
11 :受付手段
12 :データベース
13 :請求データ管理手段
131 :請求データ生成手段
132 :支払通知データ生成手段
133 :ステータス変更手段
14 :送信手段
141 :請求データ送信手段
142 :支払通知データ送信手段
143 :登録リクエスト送信手段
15 :出力手段
16 :表示処理部
17 :契約管理手段
18 :設定手段
19 :編集手段
101 :処理部
102 :記憶部
103 :通信部
201 :処理部
202 :記憶部
203 :通信部
204 :入力部
205 :出力部
301 :処理部
302 :記憶部
303 :通信部
304 :入力部
305 :出力部
NW :通信ネットワーク
S501 :ステップ
W :管理画面
W1 :データタイプ選択部
W11 :請求データ(送信)表示部
W12 :請求データ(受信)表示部
W13 :支払通知データ表示部
W2 :データ一覧表示部
W21 :データ項目
W22 :データ操作部
W3 :データ表示部
W3A :データ表示部
W3B :データ表示部
W4 :表示形式指定部
W4A :イメージ表示ボタン
W5 :データ複製部
W6 :請求データ登録部
W61 :請求データ新規登録部
W62 :請求データ一括登録部
W7 :仕訳部
W71 :仕訳画面
W72 :仕訳項目
W73 :仕訳ボタン
W8 :設定画面
W81 :パターン選択部
W82 :パラメータ数設定部
W83 :パラメータ設定部
W9 :管理画面
W91 :出力設定項目
W92 :非表示選択部
W93 :設定ボタン
W10 :管理画面
W101 :紐付け設定部
W102 :条件設定部
W103 :フィルタ設定部
W104 :アクション設定部