(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055332
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】目地シール施工用マスキングテープ及びこれを用いた目地シール施工方法
(51)【国際特許分類】
B05B 12/24 20180101AFI20240411BHJP
B05D 1/32 20060101ALI20240411BHJP
B05D 7/24 20060101ALI20240411BHJP
B05D 7/00 20060101ALI20240411BHJP
【FI】
B05B12/24
B05D1/32 B
B05D7/24 301N
B05D7/00 L
B05D7/00 P
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162166
(22)【出願日】2022-10-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-24
(71)【出願人】
【識別番号】522297421
【氏名又は名称】株式会社赤米
(74)【代理人】
【識別番号】100151208
【弁理士】
【氏名又は名称】植田 吉伸
(72)【発明者】
【氏名】森 遼平
【テーマコード(参考)】
4D073
4D075
【Fターム(参考)】
4D073AA01
4D073BB03
4D073DB03
4D073DB08
4D073DB14
4D073DB29
4D073DB32
4D075AC57
4D075AC88
4D075AD06
4D075CA38
4D075CA47
4D075CA48
4D075DA23
4D075DA33
4D075DC02
4D075EA05
4D075EA39
(57)【要約】
【課題】建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地のシールの仕上がりを良くすることである。
【解決手段】複数の壁部材4によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材4間の目地を挟んで位置する各壁部材4の目地側縁部に対して貼り付けられる目地シール施工用マスキングテープ10であって、目地シール施工用マスキングテープ10は、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されていることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープであって、
前記マスキングテープは、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されていることを特徴とする目地シール施工用マスキングテープ。
【請求項2】
請求項1に記載の目地シール施工用マスキングテープにおいて、
前記目印部は、三角形状を有しており、
前記端部の位置が三角形の頂点に位置していることを特徴とする目地シール施工用マスキングテープ。
【請求項3】
請求項1に記載の目地シール施工用マスキングテープにおいて、
前記目印部は、矢印形状を有しており、
前記端部の位置が矢印の先端に位置していることを特徴とする目地シール施工用マスキングテープ。
【請求項4】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける工程と、
前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する工程と、
前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端部の位置が識別となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する工程と、
を備えることを特徴とする目地シール施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目地シール施工用マスキングテープ及びこれを用いた目地シール施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建築物の外壁や屋内の内壁には、サイディング、ALC、ガラス、タイル、PC板等のパネル材や、打ち継いで一体化されたブロック、レンガ等が用いられている。サイディング、ALC、ガラス、タイル、PC板等のパネル材を壁部材として用いた場合には隣接する壁部材間に目地が発生し、また、打ち継いで一体化されたブロック、レンガ等を壁部材として用いた場合には、打ち継ぎ部分に目地が発生する。これらの目地部分においては、何れも、防水等の目的でシール施行が行われている。
【0003】
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、壁下地の入隅部分に形成される隙間にシーリング目地が形成され、該シーリング目地に近接させて前記壁下地の表面にタイルが貼着されるタイル貼着構造において、前記シーリング目地に近接する前記壁下地の表面に、導電性を有する薄帯体が、前記シーリング目地に沿って連続するように貼着され、前記薄帯体を含む壁下地の表面に、常温で接着作業性を有し、かつ、加熱によって接着力を低減させる接着剤が塗布され、該接着剤を介して、前記薄帯体を含む壁下地の表面にタイルが貼着されたことを特徴とするタイル貼着構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような不定形シーリング材による目地シール施工方法としては、一般的に、壁部材の端縁部へのプライマ塗布の後に目地へ不定形シーリング材を注入、充填することによって行われるが、その際、不定形シーリング材の目地からのはみ出しによる壁部表面の汚れを防止すると共に、不定形シーリング材の端縁部を蛇行しないできれいに揃えるために、目地を挟んだ両側に配された壁部材の端縁部にマスキングテープを貼着した後、不定形シーリング材を目地に注入する。
【0006】
しかしながら、不定形シーリング材がマスキングテープ上に残った状態のままマスキングテープテープを剥がすと、目地シール部の端部が捲れて仕上がりが非常に悪くなるという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地のシールの仕上がりを良くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る目地シール施工用マスキングテープは、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープであって、前記マスキングテープは、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る目地シール施工用マスキングテープにおいて、前記目印部は、三角形状を有しており、前記端部の位置が三角形の頂点に位置していることが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る目地シール施工用マスキングテープにおいて、前記目印部は、矢印形状を有しており、前記端部の位置が矢印の先端に位置していることが好ましい。
【0011】
本発明に係る目地シール施工方法は、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける工程と、前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する工程と、前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端部の位置が識別となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地のシールの仕上がりを良くすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープを用いて目地シールの施工をしている様子を示す図である。
【
図2】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープの変形例を示す図である。
【
図3】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープを壁部材に貼り付けた様子を示す図である。
【
図4】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープを貼り付けた後、目地に不定形シーリング材を充填した様子を示す図である。
【
図5】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープを貼り付けて目地に不定形シーリング材を充填した後、不要な不定形シーリング材を除去している様子を示す図である。
【
図6】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープを貼り付けて目地に不定形シーリング材を充填し、不要な不定形シーリング材を除去した後の様子を示す図である。
【
図8】本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープを貼り付けて目地に不定形シーリング材を充填し、不要な不定形シーリング材を除去し、マスキングテープを剥がした様子を示す図である。
【
図10】比較するために、マスキングテープを貼り付けて不要な不定形シーリング材を除去しない状態を示す図である。
【
図11】比較するために、マスキングテープを貼り付けて不要な不定形シーリング材を除去しない状態を示す図である。
【
図12】比較するために、マスキングテープを貼り付けて不要な不定形シーリング材を除去しない状態でマスキングテープを剥がした様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
【0015】
図1は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10を用いて目地シールの施工をしている様子を示す図である。
図2は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10の変形例を示す図である。
【0016】
図3は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10を壁部材4に貼り付けた様子を示す図である。
図4は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10を貼り付けた後、目地に不定形シーリング材6を充填した様子を示す図である。
【0017】
図5は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10を貼り付けて目地に不定形シーリング材6を充填した後、不要な不定形シーリング材6を除去している様子を示す図である。
【0018】
図6は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10を貼り付けて目地に不定形シーリング材6を充填し、不要な不定形シーリング材6を除去した後の様子を示す図である。
【0019】
図7は、
図6の部分拡大図である。
図8は、本発明に係る実施形態の目地シール施工用マスキングテープ10を貼り付けて目地に不定形シーリング材を充填し、不要な不定形シーリング材を除去し、マスキングテープを剥がした様子を示す図である。
図9は、
図8の斜視図である。
【0020】
図10,11は、比較するために、マスキングテープを貼り付けて不要な不定形シーリング材を除去しない状態を示す図であり、
図12は、この状態でマスキングテープを剥がした状態を示す図である。
【0021】
平面視略T字状に配置された2面の壁部材4が壁下地の入隅部分を形成している。2面の壁部材4は、
図1に示されるように、垂直となるように設置されており、若干の隙間(目地)が形成されている。
【0022】
壁部材4は、サイディング、ALC、ガラス、タイル、PC板等のパネル材や、打ち継いで一体化されたブロック、レンガ等であるものとして説明するが、もちろん、その他のものであってもよい。
【0023】
目地シール施工用マスキングテープ10は、複数の壁部材4によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材4間の目地を挟んで位置する各壁部材4の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープである。
【0024】
目地シール施工用マスキングテープ10は、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部12が所定の間隔を置いて複数配置されている。目印部12は、
図1に示されるように、複数の二等辺三角形が並んで構成されている。なお、ここでは、二等辺三角形であるものとして説明するが、その他の三角形であってもよく、例えば、正三角形でもよい。ここで、
図1に示されるように、目印部12の頂点がマスキングテープの幅方向の端部に位置するように設定されている。
【0025】
マスキングテープは、長尺帯状に形成されており、熱可塑性基材と粘着剤層とを厚み方向に備える。
【0026】
熱可塑性基材は、熱可塑性樹脂からシート状に形成されている。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレートなど)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体など)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアミド(例えば、ナイロンなど)、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂(例えば、4フッ化エチレンなど)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、アクリロニトリル-スチレン共重合体、アクリロニトリル-エチレン-スチレン共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体などが挙げられる。これら熱可塑性樹脂は、単独で使用し、または、2種類以上を併用することができる。
【0027】
好ましくは、PVC、EVAが挙げられ、より好ましくは、PVCが挙げられる。これにより、加熱工程におけるカットパネル表面への凹部追従性に優れる。また、マスキングテープを剥離する際に、マスキングテープの破断を抑制することができる。
【0028】
熱可塑性基材、すなわち、熱可塑性樹脂の軟化温度は、例えば、40℃ 以上、好ましくは、60℃ 以上、より好ましくは、100℃ を超過し、また、例えば、300℃以下、好ましくは、200℃ 以下である。
【0029】
粘着剤層は、熱可塑性基材の厚み方向他方側に、熱可塑性基材の表面と接触するように設けられている。粘着剤層の形状は、厚み方向に投影したときに、熱可塑性基材の形状と一致する。
【0030】
粘着剤層は、感圧接着性を有する粘着剤組成物からシート状に形成されている。粘着剤組成物としては、例えば、ゴム系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤組成物、シリコーン系粘着剤組成物、ポリエステル系粘着剤組成物、ウレタン系粘着剤組成物、ポリアミド系粘着剤組成物、エポキシ系粘着剤組成物、ビニルアルキルエーテル系粘着剤組成物、フッ素系粘着剤組成物などが挙げられる。これら粘着剤組成物は、単独で使用し、または、2種類以上を併用することができる。
【0031】
不定形シーリング材6は、シリコーン系、変成シリコーン系、ポリサルファイド系および変成ポリサルファイド系の何れかの1成分形または2成分形のシーリング材であるものとして説明するが、もちろん、その他のシーリング材であってもよい。
【0032】
続いて、上記構成の目地シール施工用マスキングテープ10を用いた目地シール施工方法の作用について説明する。最初に、当該目地シール施工方法の作用を理解するために、比較例として、
図10~
図12を用いて従来の施工例を説明する。
【0033】
図10に示されるように、壁部材にマスキングテープを貼り付けて、不定形シーリング材を充填する。このときの
図10の部分拡大図を
図11に示している。ここでは、マスキングテープ上に記された三角形状の先端部が露出せずに隠れている状態である。すなわち、マスキングテープの端部にシーリング材が載置されたままである。
【0034】
従来のマスキングテープは、目地シール施工用マスキングテープ10の目印部12が存在せずマスキングテープの端部を把握することができないため、シーリング材が載置されたたまマスキングテープが剥がされることになる。これにより、
図12に示されるようにシーリング材の端部が捲れ上がったような施行不良となるという課題がある。このような課題に対し、本発明の実施形態に係る目地シール施工用マスキングテープ10を用いた施工方法は顕著な効果を発揮する。
【0035】
最初に、建築物壁部において隣接して設けられた2つの壁部材4間の目地を挟んで位置する各壁部材14の目地側縁部に対して、目地シール施工用マスキングテープ10を貼り付ける。これにより、
図3に示されるように、所定の隙間(目地部分)を挟んで2つの目地シール施工用マスキングテープ10が貼り付けられることになる。
【0036】
次に、当該隙間(目地部分)に不定形シーリング材6を充填すると、
図4に示されるように、隙間を埋めつつ、一部が目地シール施工用マスキングテープ10上にも載置されるようになる。その後、専用のヘラなどを用いて、
図5に示されるように、不要な不定形シーリング材6を取り除く。
【0037】
不定形シーリング材6の除去の工程を
図6,
図7に示されるように目地シール施工用マスキングテープ10の目印部12の先端部12Tが見える状態まで行う。これにより、不定形シーリング材6が隙間のみに充填された状態となる。
【0038】
このような状態で目地シール施工用マスキングテープ10を剥がすと、
図8,
図9に示されるように、不定形シーリング材6の端部が捲れ上がることなく良好な施行状態とすることが出来る。
【0039】
なお、上記では、目地シール施工用マスキングテープ10のように二等辺三角形で構成される目印部12であるものとして説明したが、その他の形状のように、
図2(a)に示されるように、両端に矢印を有する白抜き矢印で構成される目印部22を有する目地シール施工用マスキングテープ20であってもよい。
【0040】
また、その他の形状として、
図2(b)に示されるように、両端に矢印を有する矢印で構成される目印部32を有する目地シール施工用マスキングテープ30であってもよく、
図2(c)に示されるように、隣接する矢印の向きが逆方向となるように配置された目印部42を有する目地シール施工用マスキングテープ40であっても同様の効果を奏する。
【0041】
なお、
図2(a)~
図2(c)に示される目印部22,32,42は矢印で構成されており、それぞれの図で示されるように、矢印の先端部が目地シール施工用マスキングテープ20,30,40の端部に位置するように設定されている。
【符号の説明】
【0042】
4 壁部材、6 不定形シーリング材、10 目地シール施工用マスキングテープ、12 目印部、12T 先端部、14 壁部材、20 目地シール施工用マスキングテープ、22 目印部、30 目地シール施工用マスキングテープ、32 目印部、40 目地シール施工用マスキングテープ、42 目印部。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープであって、
前記マスキングテープは、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されており、
前記目印部は、対向する線が所定の角度をなすように設けられ、前記端部に向けて徐々に前記対向する線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、
前記端部の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置していることを特徴とする目地シール施工用マスキングテープ。
【請求項2】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける第1工程と、
前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する第2工程と、
前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端部の位置が識別可能となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する第3工程と、
を備え、
前記目印部は、対向する線が所定の角度をなすように設けられ、前記端部に向けて徐々に前記対向する線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、
前記端部の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、
前記第3工程は、前記対向する線が近づくことにより前記端部が近づいていることを確認しながら前記シーリング材を除去することを特徴とする目地シール施工方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る目地シール施工用マスキングテープは、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープであって、前記マスキングテープは、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されており、前記目印部は、対向する線が所定の角度をなすように設けられ、前記端部に向けて徐々に前記対向する線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、前記端部の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置していることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明に係る目地シール施工方法は、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端部の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける第1工程と、前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する第2工程と、前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端部の位置が識別可能となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する第3工程と、を備え、前記目印部は、対向する線が所定の角度をなすように設けられ、前記端部に向けて徐々に前記対向する線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、前記端部の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、前記第3工程は、前記対向する線が近づくことにより前記端部が近づいていることを確認しながら前記シーリング材を除去することを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープであって、
前記マスキングテープは、幅方向の端辺の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されており、
前記目印部は、対向する2本の線が所定の角度をなすように設けられ、前記端辺に向けて徐々に前記対向する2本の線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、
前記端辺の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、
前記対向する2本の線と前記端辺とが夫々なす角度が等しく、前記三角形の頂点又は矢印の先端が所定の間隔をあけて端辺に沿うように前記目印部が複数配置されていることを特徴とする目地シール施工用マスキングテープ。
【請求項2】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端辺の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける第1工程と、
前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する第2工程と、
前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端辺の位置が識別可能となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する第3工程と、
を備え、
前記目印部は、対向する2本の線が所定の角度をなすように設けられ、前記端辺に向けて徐々に前記対向する2本の線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、
前記端辺の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、
前記対向する2本の線と前記端辺とが夫々なす角度が等しく、前記三角形の頂点又は矢印の先端が所定の間隔をあけて端辺に沿うように前記目印部が複数配置されており、
前記第3工程は、前記対向する線が近づくことにより前記端辺が近づいていることを確認しながら前記シーリング材を除去することを特徴とする目地シール施工方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る目地シール施工用マスキングテープは、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において、隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して貼り付けられるマスキングテープであって、前記マスキングテープは、幅方向の端辺の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されており、前記目印部は、対向する2本の線が所定の角度をなすように設けられ、前記端辺に向けて徐々に前記対向する2本の線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、前記端辺の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、前記対向する2本の線と前記端辺とが夫々なす角度が等しく、前記三角形の頂点又は矢印の先端が所定の間隔をあけて端辺に沿うように前記目印部が複数配置されていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明に係る目地シール施工方法は、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端辺の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける第1工程と、前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する第2工程と、前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端辺の位置が識別可能となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する第3工程と、を備え、前記目印部は、対向する2本の線が所定の角度をなすように設けられ、前記端辺に向けて徐々に前記対向する2本の線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、前記端辺の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、前記対向する2本の線と前記端辺とが夫々なす角度が等しく、前記三角形の頂点又は矢印の先端が所定の間隔をあけて端辺に沿うように前記目印部が複数配置されており、前記第3工程は、前記対向する線が近づくことにより前記端辺が近づいていることを確認しながら前記シーリング材を除去することを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端辺の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける第1工程と、
前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する第2工程と、
前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端辺の位置が識別可能となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する第3工程と、
を備え、
前記目印部は、対向する2本の線が所定の角度をなすように設けられ、前記端辺に向けて徐々に前記対向する2本の線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、
前記端辺の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、
前記対向する2本の線と前記端辺とが夫々なす角度が等しく、前記三角形の頂点又は矢印の先端が所定の間隔をあけて端辺に沿うように前記目印部が複数配置されており、
前記第3工程は、前記対向する線が近づくことにより前記端辺が近づいていることを確認しながら前記不定形シーリング材を除去することを特徴とする目地シール施工方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明に係る目地シール施工方法は、複数の壁部材によって構成された建築物壁部において隣接して設けられた壁部材間の目地を挟んで位置する各壁部材の目地側縁部に対して、幅方向の端辺の位置を識別可能な目印部が所定の間隔を置いて複数配置されているマスキングテープを貼り付ける第1工程と、前記目地に不定形シーリング材を注入し、前記マスキングテープ上に位置するまで前記不定形シーリング材を充填する第2工程と、前記マスキングテープ上の目印部を利用して前記幅方向の端辺の位置が識別可能となる状態まで前記不定形シーリング材を除去する第3工程と、を備え、前記目印部は、対向する2本の線が所定の角度をなすように設けられ、前記端辺に向けて徐々に前記対向する2本の線が近づくような三角形状又は矢印形状を有しており、前記端辺の位置が三角形の頂点又は矢印の先端に位置しており、前記対向する2本の線と前記端辺とが夫々なす角度が等しく、前記三角形の頂点又は矢印の先端が所定の間隔をあけて端辺に沿うように前記目印部が複数配置されており、前記第3工程は、前記対向する線が近づくことにより前記端辺が近づいていることを確認しながら前記不定形シーリング材を除去することを特徴とする。