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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055399
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】ストッカシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20230101AFI20240411BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162300
(22)【出願日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樋田 大起
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】納品者が物品を納品する際に、受取者が物品の受取に必要な番号を納品者に入力させる場合において、納品者による番号の入力間違いを防止する。
【解決手段】ストッカシステムは、納品者が物品を収容ボックスに納品する際に、物品の受取に必要な受取番号を納品者に入力させるものであり、納品処理部と出力部とを備える。納品処理部は、納品者により物品の納品が要求されると、所定の番号を入力させ、入力させた所定の番号を記憶部に記憶した後、受取番号を入力させて、空いている収容ボックスを解錠すると共に入力させた受取番号を記憶部に記憶する納品処理を実行する。出力部は、納品処理において、入力させた受取番号と記憶部に記憶した所定の番号とが一致している場合には、入力した番号の正否を納品者に確認させるための確認用の情報を出力する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施錠可能で操作者の操作に基づいて解錠する収容ボックスを有するストッカを備え、納品者が物品を前記収容ボックスに納品する際に、受取者が前記収容ボックスに収容されている物品の受取に必要な番号である受取番号を、当該納品者に入力させるストッカシステムであって、
データを記憶する記憶部と、
納品者により物品の納品が要求されると、所定の番号を入力させ、入力させた前記所定の番号を前記記憶部に記憶した後、前記受取番号を入力させて、空いている前記収容ボックスを解錠すると共に入力させた前記受取番号を前記記憶部に記憶する納品処理を実行する納品処理部と、
前記納品処理において、入力させた前記受取番号と前記記憶部に記憶した前記所定の番号とが一致している場合には、入力した番号の正否を納品者に確認させるための確認用の情報を出力する出力部と、
を備えるストッカシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のストッカシステムであって、
前記所定の番号は、納品者を認証するための認証用番号であり、
前記納品処理部は、前記認証用番号を入力させ、納品者の認証を行なった後、前記受取番号を入力させる、
ストッカシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のストッカシステムであって、
前記納品処理部は、前記出力部により出力された確認用の情報から納品者により正常が確認された後、空いている前記収容ボックスを解錠する、
ストッカシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ストッカシステムについて開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、解錠が可能で操作者の操作に基づいて解錠する納品庫を有するストッカが知られている。例えば、特許文献1には、配達者(納品者)が納品庫に物品を納品する際に、配達者が認証コードを入力するのを待って入力された認証コードと記憶部に記憶された認証コードと照合する配達認証を行ない、配達認証が完了すると、配達者に問い合わせ番号を入力させ、問い合わせ番号に対応する納品庫を解錠するものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2019/021791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
納品者に入力させた問い合わせ番号を受取者が物品の受取に必要な番号として記憶部に記憶しておき、受取者が物品を受け取る際に、受取者に問い合わせ番号を入力させ、入力させた番号を記憶部に記憶された番号と照合して納品庫を解錠する場合がある。この場合、配達者が問い合わせ番号として誤った番号を入力し、これを記憶部に記憶しまうと、受取者が入力した番号と一致せず、受取者が物品を受け取ることができない場合が生じる。
【0005】
本開示は、納品者が物品を納品する際に、受取者が物品の受取に必要な番号を納品者に入力させる場合において、納品者による番号の入力間違いを防止することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示のストッカは、
施錠可能で操作者の操作に基づいて解錠する収容ボックスを有するストッカを備え、納品者が物品を前記収容ボックスに納品する際に、受取者が前記収容ボックスに収容されている物品の受取に必要な番号である受取番号を、当該納品者に入力させるストッカシステムであって、
データを記憶する記憶部と、
納品者により物品の納品が要求されると、所定の番号を入力させ、入力させた前記所定の番号を前記記憶部に記憶した後、前記受取番号を入力させて、空いている前記収容ボックスを解錠すると共に入力させた前記受取番号を前記記憶部に記憶する納品処理を実行する納品処理部と、
前記納品処理において、入力させた前記受取番号と前記記憶部に記憶した前記所定の番号とが一致している場合には、入力した番号の正否を納品者に確認させるための確認用の情報を出力する出力部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
この本開示のストッカでは、納品処理において、納品者に入力させた所定の番号を記憶部に記憶し、続いて入力させた受取番号と記憶した所定の番号とが一致している場合には、入力した番号の正否を納品者に確認させるための確認用の情報を出力することとしている。これにより、納品者による受取番号の入力間違いを防止することができる。すなわち、納品者が受取番号として誤って先に入力した番号と同じ番号を入力した場合に、受取者が物品を受け取れなくなるといった不都合を回避することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】販売管理システムおよびストッカシステムの一例を示す概略説明図である。
図2】ストッカの概略構成図である。
図3】使用状況情報の一例を示す説明図である。
図4】納品処理の一例を示すフローチャートである。
図5】番号確認ダイアログ画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、販売管理システム10およびストッカシステム11の一例を示す概略説明図である。図2は、ストッカ40の概略構成図である。図1に示すように、販売管理システム10は、店舗20などを有する事業者が管理するシステムであり、販売管理装置21を備えている。販売管理装置21は、インターネットなどのネットワーク13を介して、購入者14の携帯端末15などと情報のやりとりを行ない、購入者14(顧客)に商品17の販売情報を提供する。この販売管理装置21は、制御部22と、記憶部23と、通信部26とを備えている。制御部22は、CPU、ROMおよびRAMなどにより構成され装置全体の制御を司るものである。記憶部23は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶するものである。通信部26は、ストッカ管理装置30などの外部機器と通信を行なうものである。事業者は、この販売管理装置21から、ストッカ管理装置30へストッカ40の使用要求などを送信する。また、事業者は、配達者19により店舗20などからストッカ40へ商品17を配送させる。
【0012】
ストッカシステム11は、ストッカ管理装置30と、1又は2以上のストッカ40とを備えている。
【0013】
ストッカ管理装置30は、ネットワーク12を介してストッカ40と情報のやりとりを行なう。ストッカ管理装置30は、制御部31と、通信部36とを備えている。制御部31は、CPU32や記憶部33などを含み、装置全体の制御を司るものである。記憶部33は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶するものである。通信部36は、販売管理装置21やストッカ40などの外部機器と通信を行なうものである。記憶部33には、ストッカ情報34や、ストッカ40毎の使用状況情報35などが記憶されている。ストッカ情報34には、例えば、ストッカシステム11が有するストッカ40を識別する識別情報(ストッカID)や配置場所などの情報が含まれる。
【0014】
使用状況情報35は、図3に示すように、ストッカIDと、納品庫41を識別する識別情報(納品庫ID)と、納品庫41の使用状況と、納品庫41を解錠するための解錠コードとが対応付けられたものである。本実施形態では、解錠コードには、購入者14が商品17の注文を行なった際に販売管理装置21により付与される注文番号が用いられる。勿論、販売管理装置21によって管理される顧客番号など、購入者14や、購入者14が注文した商品17を特定することができるものであれば如何なる情報であっても構わない。
【0015】
ストッカ40は、店舗20から配送された商品17を購入者14へ受け渡す際に用いられる装置である。ストッカ40は、多数の購入者14が利用可能であり、通勤などの外出時に商品17を受け取ることができるよう、オフィス、コンビニエンスストア、各種公共施設など様々な場所に設置されている。このストッカ40は、施錠可能な複数(例えば17個)の納品庫41を備えている。納品庫41の各々は、商品17等の物品を収容可能な内部空間を有しており、図2に示すように、前面の扉42と、扉42の施錠および解錠を行なうロック機構43と、納品庫41内の物品の有無を検出する物品センサ44と、扉42の開閉を検出する開閉センサ45とを備えている。物品センサ44は、光を用いた非接触式のセンサとしてもよいし、素子を用いた接触式のセンサとしてもよい。この納品庫41の一つには、制御装置50が収容され、その扉42には、操作表示部46と、読取部47とが配設されている。操作表示部46は、ストッカ40の前面に配置されたタッチパネルであり、商品17の配達者19および購入者14への各種情報の表示や、配達者19および購入者14からの各種操作の入力を行なう。読取部47は、配達者19を識別する配達者ID(配達者番号)がコード化されたものや、商品17を購入した際に付与される注文番号がコード化されたものを読み取るコードリーダである。制御装置50は、制御部51と、通信部56とを備えている。制御部51は、CPU52、記憶部53などを含み、装置全体の制御を司るものである。記憶部53は、各種アプリケーションプログラムや各種データファイルを記憶するものである。通信部56は、ストッカ管理装置30などの外部機器と通信を行なうものである。記憶部53には、ストッカ40の各納品庫41の使用状況情報55などが記憶されている。使用状況情報55は、該当するストッカ40においてストッカ管理装置30で管理される使用状況情報35に含まれるものと同様である。ストッカ管理装置30とストッカ40とは、通信を行なうことにより、これらの情報を最新のものに同期させる。
【0016】
こうして構成されたストッカシステム11の動作について説明する。販売管理装置21は、購入者14から商品17の注文を受け付けると、商品17の受取希望先を含む使用要求をストッカ管理装置30に送信する。ストッカ管理装置30は、使用要求を受信すると、商品17の受取希望先や各ストッカ40の使用状況から配達先のストッカ40を決定し、配達に必要な各種情報を配達者19に送信して配達を依頼する。この情報には、配達先のストッカ40を示す配達先情報や、配達者19の本人認証に必要な認証情報(配達者番号)、購入者14がストッカ40から商品17を受け取るのに必要な購入者情報(注文番号)が含まれる。配達者19は、配達先のストッカ40まで商品17を配送し、配達先のストッカ40において、操作表示部46への入力操作や読取部47への読み取り操作などにより配達者番号や注文番号などの必要な情報の入力を行なう。ストッカ40の制御部51は、配達者19が入力した配達者番号により配達者19の本人認証を行ない、納品庫41の扉42を解錠する。配達者19は、解錠された納品庫41の扉42を開けて商品17を納品し、納品庫41の扉42を閉じることにより、納品庫41に商品17を納品する。商品17の納品が完了すると、ストッカ40の制御部51は、納品庫41の扉42を施錠する。ストッカ40の制御部51は、配達者19が入力した注文番号を使用状況情報55に記憶する。また、ストッカ管理装置30は、受取先(配達先)のストッカ40を示す受取先情報を購入者14の携帯端末15に送信する。購入者14は、受取先のストッカ40に出向いて、操作表示部46への入力操作や読取部47への読み取り操作などにより注文番号を入力して、購入者14の本人認証を受ける。ストッカ40の制御部51は、購入者14の本人認証を行なうと、該当する納品庫41の扉42を解錠する。これにより、購入者14は、解錠された納品庫41の扉42を開けて商品17を取り出すことができる。
【0017】
次に、配達者19が商品17を納品する際の処理(納品処理)の詳細について説明する。図4は、制御部51のCPU52により実行される納品処理の一例を示すフローチャートである。納品処理が実行されると、CPU52は、まず、操作表示部46に配達者番号入力画面を表示して配達者番号の入力を受け付ける(S100)。配達者番号の入力は、配達者19が操作表示部46を操作して直接に番号を入力することにより行なってもよいし、配達者19が携帯する配達者コード(配達者番号)を読取部47に読み取らせてもよい。
【0018】
CPU52は、配達者番号の入力が完了すると(S102)、配達者19の本人認証を行なう(S104)。CPU52は、配達者19の本人認証が失敗した場合には、納品処理を終了する。一方、CPU52は、配達者19の本人認証が成功した場合には、入力した配達者番号を記憶部53に記憶し(S106)、操作表示部46に注文番号入力画面を表示して注文番号の入力を受け付ける(S108)。注文番号の入力は、配達者19が操作表示部46を操作して注文番号を直接入力することにより行なってもよいし、商品17の伝票に記された注文番号を含むコードを読取部47に読み取らせてもよい。
【0019】
CPU52は、注文番号の入力が完了すると(S110)、入力した注文番号と記憶した配達者番号とを比較し(S112)、両者の番号が一致するか否かを判定する(S114)。CPU52は、両者の番号が一致しないと判定すると、ストッカ40の空いている納品庫41を解錠する(S122)。配達者19は、解錠された納品庫41の扉42を開け、納品庫41に商品17を納品して扉42を閉める。CPU52は、物品センサ44により納品庫41内で物品(商品17)が検知され、且つ、開閉センサ45により納品庫41の扉42が閉鎖が検知されるのを待って(S124)、当該納品庫41を施錠する(S126)。そして、CPU52は、商品17が納品された納品庫41の納品庫IDの使用状況を「空き」から「納品済み」に変更すると共に解錠コードにS108で入力された注文番号を追加して使用状況情報55を更新すると共に、更新した使用状況情報55をストッカ管理装置30に送信して(S128)、納品処理を終了する。ストッカ管理装置30は、ストッカ40から受信した使用状況情報55に基づいて記憶部33に記憶される使用状況情報35を更新する。
【0020】
一方、CPU52は、S114において両者の番号が一致すると判定すると、配達者19に注文番号に間違いがないかを確認するための番号確認ダイアログ画面を操作表示部46に表示する(S116)。番号確認ダイアログ画面の一例を図5に示す。図示するように、番号確認ダイアログ画面には、注文番号入力欄に配達者番号と同じ番号が入力されている旨のメッセージと、入力した注文番号に間違いがないときに操作される「OK」ボタンと、入力した注文番号に間違いがあるときに操作される「やり直し」ボタンとが表示される。CPU52は、「OK」ボタンが操作されたと判定すると(S118)、S122に進み、空いている納品庫41を解錠する。一方、CPU52は、「やり直し」ボタンが操作されたと判定すると(S120)、S108に戻り、操作表示部46に注文番号入力画面を表示して注文番号の入力を再度、受け付ける。
【0021】
CPU52は、配達者19が納品庫41に商品17を納品する際に、配達者19に入力させた注文番号を記憶部53(使用状況情報55)に記憶し、購入者14が納品庫41から商品17を受け取る際に、購入者14に入力させた注文番号と記憶部53に記憶している注文番号とが一致するか否かを判定することにより購入者14の本人認証を行なう。購入者14は、事前に販売管理装置21から注文番号の通知を受けるため、配達者19により誤った注文番号が入力されて記憶部53に記憶されると、購入者14は、正しい注文番号を入力しても、記憶部53に記憶されている注文番号と一致せず、納品庫41を解錠させることができなくなってしまう。ここで、配達者19の入力間違いとしては、注文番号入力画面において、先に入力した番号(配達者番号)と同じ番号を入力してしまうことが考えられる。また、先に読取部47に読み取らせたコード(配達者番号)と同じコードを読取部47に読み取らせることも考えられる。そこで、本実施形態では、CPU52は、配達者19に配達者番号を入力させて配達者19の本人認証を行なった後に、配達者19に注文番号を入力させ、入力させた注文番号と先に入力させた配達者番号とが一致していれば、注文番号の入力に誤りがないかを確認するための番号確認ダイアログ画面を表示する。これにより、配達者19により誤った注文番号が入力されるのを効果的に防止することができる。
【0022】
尚、注文番号と配達者番号とが一致している場合にエラーとしないのは、注文番号は、販売管理装置21により付与されるため、ストッカ管理装置30により付与される配達者番号と偶然に一致する可能性があるためである。
【0023】
ここで、実施形態の主要な要素と請求の範囲に記載した本開示の主要な要素との対応関係について説明する。即ち、本実施形態の納品庫41が本開示の収容ボックスに相当し、ストッカ40がストッカに相当し、商品17が物品に相当し、配達者19が納品者に相当し、購入者14が受取者に相当し、ストッカシステム11がストッカシステムに相当し、記憶部53が記憶部に相当し、納品処理を実行する制御部51のCPU52が納品処理部に相当し、納品処理のS112~S120の処理を実行する制御部51のCPU52と操作表示部46とが出力部に相当する。
【0024】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0025】
例えば、上述した実施形態では、制御部51のCPU52は、配達者19に入力させた注文番号が先に入力させた配達者番号と一致する場合には、注文番号に間違いがないかを確認するための番号確認ダイアログ画面を操作表示部46に表示した。しかし、CPU52は、番号確認ダイアログ画面の表示に加えて、あるいは番号確認ダイアログ画面の表示に代えて、音声出力によって注文番号に間違いがないかの確認を促すようにしてもよい。
【0026】
上述した実施形態では、制御部51のCPU52は、注文番号の入力に先立って配達者19により入力された配達者番号を記憶部53に記憶し、注文番号が入力されると、入力された注文番号と記憶部53に記憶した配達者番号とを比較するものとした。しかし、CPU52は、注文番号の入力に先立って配達者19により入力された番号であれば、続いて入力される注文番号に同じ番号を入力するおそれがあるため、配達者番号に限られず、他の如何なる番号であってもよい。
【0027】
上述した実施形態では、ストッカ管理装置30の記憶部33とストッカ40の記憶部53とにそれぞれ使用状況情報を記憶するものとしたが、ストッカ管理装置30の記憶部33にのみ使用状況情報を記憶し、購入者14の本人認証をストッカ管理装置30が行なうようにしてもよい。
【0028】
上述した実施形態では、ストッカシステム11は、ストッカ管理装置30とストッカ40とを備えるものとしたが、これに限定されず、ストッカ40がストッカ管理装置30の機能を有するものとしてもよい。また、上述した実施形態では、販売管理装置21とストッカ管理装置30とが別のサーバであるものとしたが、ストッカ管理装置30が販売管理装置21の機能を有するものとしてもよい。
【0029】
以上説明したように、本開示のストッカシステムでは、納品処理において、納品者に入力させた所定の番号を記憶部に記憶し、続いて入力させた受取番号と記憶した所定の番号とが一致している場合には、入力した番号の正否を納品者に確認させるための確認用の情報を出力することとしている。これにより、納品者による受取番号の入力間違いを防止することができる。すなわち、納品者が受取番号として誤って先に入力した番号と同じ番号を入力した場合に、受取者が物品を受け取れなくなるといった不都合を回避することが可能である。
【0030】
こうした本開示のストッカシステムにおいて、前記所定の番号は、納品者を認証するための認証用番号であり、前記納品処理部は、前記認証用番号を入力させ、納品者の認証を行なった後、前記受取番号を入力させてもよい。こうすれば、認証用番号は正しい番号であることを確認できるため、受取番号との比較により受取番号の正否を適切に判定することができる。
【0031】
また、本開示のストッカシステムにおいて、前記納品処理部は、前記出力部により出力された確認用の情報から納品者により正常が確認された後、空いている前記収容ボックスを解錠してもよい。こうすれば、受取番号の入力に間違いがないかを確認した上で、収容ボックスを解錠することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、商品をストッカに配送する商品流通システムの技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0033】
10 販売管理システム、11 ストッカシステム、12,13 ネットワーク、14 購入者、15 携帯端末、17 商品、19 配達者、20 店舗、21 販売管理装置、22 制御部、23 記憶部、26 通信部、30 ストッカ管理装置、31 制御部、32 CPU、33 記憶部、34 ストッカ情報、35 使用状況情報、36 通信部、40 ストッカ、41 納品庫、42 扉、43 ロック機構、44 物品センサ、45 開閉センサ、46 操作表示部、47 読取部、50 制御装置、51 制御部、52 CPU、53 記憶部、55 使用状況情報、56 通信部。
図1
図2
図3
図4
図5