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特開2024-55432監視制御装置、監視制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055432
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】監視制御装置、監視制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240411BHJP
   G06Q 50/06 20240101ALI20240411BHJP
   G05B 23/02 20060101ALI20240411BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
G06Q50/06
G05B23/02 301V
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162358
(22)【出願日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】村山 佳祐
【テーマコード(参考)】
3C223
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3C223AA02
3C223AA06
3C223BA03
3C223EB01
3C223EB03
3C223EB05
3C223FF16
3C223FF17
3C223GG01
3C223HH02
3C223HH03
3C223HH26
3C223HH28
5L049CC06
5L049CC15
5L050CC06
(57)【要約】
【課題】 監視制御に関する状況を監視制御システム提供者に正確に伝えることが可能な監視制御装置を提供する。
【解決手段】 実施形態の監視制御装置は、監視制御システムを提供する提供者が所有する提供者側情報処理装置にネットワークを介して接続された監視制御装置であって、監視対象機器を監視制御した履歴データを含む第1データをサーバから取得するデータ取得部と、監視制御装置の操作者により入力されたデータ抽出条件に基づいて、第1データから第2データを抽出するデータ抽出部と、第2データに関する添付ファイルが添付された問い合わせフォームを生成する問い合わせフォーム生成部と、問い合わせフォームを提供者側情報処理装置に送信する送信部とを含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視制御システムを提供する提供者が所有する提供者側情報処理装置にネットワークを介して接続された監視制御装置であって、
監視対象機器を監視制御した履歴データを含む第1データをサーバから取得するデータ取得部と、
前記監視制御装置の操作者により入力されたデータ抽出条件に基づいて、前記第1データから第2データを抽出するデータ抽出部と、
前記第2データに関する添付ファイルが添付された問い合わせフォームを生成する問い合わせフォーム生成部と、
前記問い合わせフォームを前記提供者側情報処理装置に送信する送信部と、
を具備する監視制御装置。
【請求項2】
前記データ抽出条件は、事象発生期間を含む
請求項1に記載の監視制御装置。
【請求項3】
前記問い合わせフォーム生成部は、前記添付ファイルを生成するための第1アイコンを含む問い合わせ画面を表示部に表示し、
前記データ抽出部は、前記第1アイコンが押された場合に、データ抽出条件を設定する画面を前記表示部に表示する
請求項2に記載の監視制御装置。
【請求項4】
前記データ抽出条件を設定する画面は、トレンドグラフから時刻を設定するための第2アイコンを含み、
前記データ抽出部は、前記第2アイコンが押された場合に、前記トレンドグラフを前記表示部に表示し、前記操作者が前記トレンドグラフに入力した期間を、前記事象発生期間として設定する
請求項3に記載の監視制御装置。
【請求項5】
前記データ取得部により取得された前記第1データを格納する記憶部をさらに具備する
請求項1に記載の監視制御装置。
【請求項6】
監視制御システムを提供する提供者が所有する提供者側情報処理装置にネットワークを介して接続された監視制御装置であって、
前記監視制御装置の操作者の入力に基づいて、監視対象機器の信号と、前記信号ごとに設定され、かつデータ抽出を開始する開始条件とを含むトリガ信号を設定するトリガ信号設定部と、
前記監視対象機器を監視制御した履歴データを含む第1データをサーバから取得するデータ取得部と、
前記履歴データが前記トリガ信号と一致した場合に、前記トリガ信号に関する事象発生期間を含むデータ抽出期間に基づいて、前記第1データから第2データを抽出するデータ抽出部と、
前記第2データに関する添付ファイルが添付された問い合わせフォームを生成する問い合わせフォーム生成部と、
前記問い合わせフォームを前記提供者側情報処理装置に送信する送信部と、
を具備する監視制御装置。
【請求項7】
前記事象発生期間は、前記トリガ信号の事象が発生した時刻から前記監視対象機器の状態が前記トリガ信号と不一致になった時刻までの期間である
請求項6に記載の監視制御装置。
【請求項8】
前記データ抽出期間は、前記操作者により入力された事象発生前時間と事象発生後時間とを含む
請求項6に記載の監視制御装置。
【請求項9】
前記データ取得部により取得された前記第1データと、前記トリガ信号とを格納する記憶部をさらに具備する
請求項6に記載の監視制御装置。
【請求項10】
前記第1データは、前記履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフを含む
請求項1又は6に記載の監視制御装置。
【請求項11】
監視制御システムを提供する提供者が所有する提供者側情報処理装置にネットワークを介して接続された監視制御装置で用いられる監視制御方法であって、
監視対象機器を監視制御した履歴データを含む第1データをサーバから取得し、
前記監視制御装置の操作者により入力されたデータ抽出条件に基づいて、前記第1データから第2データを抽出し、
前記第2データに関する添付ファイルが添付された問い合わせフォームを生成し、
前記問い合わせフォームを前記提供者側情報処理装置に送信する
監視制御方法。
【請求項12】
監視制御システムを提供する提供者が所有する提供者側情報処理装置にネットワークを介して接続された監視制御装置で用いられる監視制御方法であって、
前記監視制御装置の操作者の入力に基づいて、監視対象機器の信号と、前記信号ごとに設定され、かつデータ抽出を開始する開始条件とを含むトリガ信号を設定し、
前記監視対象機器を監視制御した履歴データを含む第1データをサーバから取得し、
前記履歴データが前記トリガ信号と一致した場合に、前記トリガ信号に関する事象発生期間を含む抽出期間に基づいて、前記第1データから第2データを抽出し、
前記第2データに関する添付ファイルが添付された問い合わせフォームを生成し、
前記問い合わせフォームを前記提供者側情報処理装置に送信する
監視制御方法。
【請求項13】
請求項1又は6に記載の監視制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、監視制御装置、監視制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上下水道プラントや電力プラントでは、監視制御システムを利用し、操作者がプラントの監視制御を行っている。
【0003】
監視制御システムで監視制御中に挙がる操作者からの要望は、監視制御システムを製造及び納品した監視制御システム提供者にリアルタイムで伝える機会がないことから、いつまでも監視制御システムに反映されないことがある。
【0004】
また、トラブル発生時や監視制御システムへの疑問点がある場合に、監視制御システム提供者へ電話やメールを使って問い合わせをすることがあるが、主として言葉でしか伝わらず、状況を正確に伝えられないことがある。世間で提供されている各種アプリケーションを利用して画像データ等を作成し情報量を増やすことができるが、手間がかかることや、画像等の情報に限られてしまうことから、正確にかつ容易にかつ十分に状況を伝えられないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012-29380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、監視制御に関する状況を監視制御システム提供者に正確に伝えることが可能な監視制御装置、監視制御方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る監視制御装置は、監視制御システムを提供する提供者が所有する提供者側情報処理装置にネットワークを介して接続された監視制御装置であって、監視対象機器を監視制御した履歴データを含む第1データをサーバから取得するデータ取得部と、前記監視制御装置の操作者により入力されたデータ抽出条件に基づいて、前記第1データから第2データを抽出するデータ抽出部と、前記第2データに関する添付ファイルが添付された問い合わせフォームを生成する問い合わせフォーム生成部と、前記問い合わせフォームを前記提供者側情報処理装置に送信する送信部とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1実施形態に係る監視制御システムのブロック図である。
図2図2は、図1に示した監視制御装置のブロック図である。
図3図3は、図2に示した監視制御装置に適用されるコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4図4は、図1に示したサーバのブロック図である。
図5図5は、監視制御装置における問い合わせフォームを生成する動作を説明するフローチャートである。
図6図6は、問い合わせ画面を説明する図である。
図7図7は、データ抽出条件を設定する画面を説明する図である。
図8図8は、トレンドグラフから期間を設定する画面を説明する図である。
図9図9は、第2実施形態に係る監視制御装置のブロック図である。
図10図10は、監視制御装置におけるトリガ信号を設定する動作を説明するフローチャートである。
図11図11は、トリガ信号を設定する画面を説明する図である。
図12図12は、問い合わせフォームを生成する動作を説明するフローチャートである。
図13図13は、データの種類を設定する画面を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。各機能ブロックは、ハードウェア及びソフトウェアのいずれかまたは両者を組み合わせたものとして実現することができる。各機能ブロックが以下の例のように区別されていることは必須ではない。例えば、一部の機能が例示の機能ブロックとは別の機能ブロックによって実行されてもよい。さらに、例示の機能ブロックがさらに細かい機能サブブロックに分割されていてもよい。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
[1] 第1実施形態
[1-1] 監視制御システム1の構成
図1は、第1実施形態に係る監視制御システム1のブロック図である。監視制御システム1は、監視制御装置10、サーバ11、提供者側情報処理装置12、コントローラ13、及び監視対象機器14を備える。
【0011】
監視制御装置10と提供者側情報処理装置12とは、広域ネットワーク15を介して通信可能に接続される。広域ネットワーク15は、例えばインターネットである。監視制御装置10、サーバ11、及びコントローラ13は、ネットワーク16を介して通信可能に接続される。ネットワーク16は、LAN(Local Area Network)等の閉域通信網である。ネットワーク16は、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワーク16は、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。ネットワーク16は、典型的にはイーサネット(登録商標)である。
【0012】
監視制御装置10は、ヒューマンマシンインターフェースからなり、情報処理装置(パーソナルコンピュータを含む)で構成される。監視制御装置10は、監視制御装置10の操作者の操作に基づいて、コントローラ13を経由して監視対象機器14の状態を監視するとともに、監視対象機器14の動作を制御する。監視制御装置10は、監視対象機器14を構成する複数の機器の状態を示す状態信号をコントローラ13から受信し、この受信した状態信号に基づいて監視対象機器14の状態を表示部に表示する。また、監視制御装置10は、監視対象機器14を構成する複数の機器を制御するための操作を操作者から受け、この操作に応じた操作信号をコントローラ13に送信する。
【0013】
提供者側情報処理装置12は、監視制御装置10を顧客に提供した提供者(監視制御システム提供者)が所有する情報処理装置である。監視制御システム提供者は、監視制御装置10を製造し、この製造した監視制御装置10を顧客に納品した製造業者である。提供者側情報処理装置12は、例えばパーソナルコンピュータで構成される。提供者側情報処理装置12は、広域ネットワーク15を介して、監視制御装置10との間でデータの送受信を行う。
【0014】
サーバ11は、監視制御装置10から送信されるデータを格納する。サーバ11は、情報処理装置で構成される。サーバ11は、ネットワーク16を介して、監視制御装置10との間でデータの送受信を行う。
【0015】
コントローラ13は、監視制御装置10の下位のコントローラである。コントローラ13は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)で構成される。コントローラ13は、監視対象である監視対象機器14に接続され、監視対象機器14の監視及び制御を行う。監視対象機器14は、上下水道プラント、及び電力プラントを含む。コントローラ13は、監視対象機器14に設けられた電力計、水量計、流量計、及び温度計などと通信可能に接続されており、周期的に消費電力、水量、流量、及び温度などの情報を監視対象機器14から受信する。
【0016】
図2は、図1に示した監視制御装置10のブロック図である。監視制御装置10は、制御部20、記憶部21、通信部22、入力部23、及び表示部24を備える。制御部20、記憶部21、通信部22、入力部23、及び表示部24は、バス25を介して互いにデータの送受信が可能である。
【0017】
制御部20は、監視制御装置10の動作を統括的に制御する。制御部20は、データ取得部20A、問い合わせフォーム生成部20B、データ抽出部20C、添付ファイル生成部20D、及び送信部20Eを備える。
【0018】
データ取得部20Aは、監視制御の結果としてのデータを、サーバ11から取得する。データ取得部20Aにより取得されるデータは、履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフを含む。
【0019】
問い合わせフォーム生成部20Bは、問い合わせフォームに対応する問い合わせ画面を表示部24に表示する。問い合わせフォーム生成部20Bは、問い合わせ画面に入力された情報に基づいて、添付ファイル及び入力文章を含む問い合わせフォームを生成する。
【0020】
データ抽出部20Cは、データ抽出条件を設定する画面を表示部24に表示する。データ抽出部20Cは、データ抽出条件を設定する画面に入力された情報に基づいて、データ抽出条件を設定する。データ抽出部20Cは、データ取得部20Aにより取得されたデータから、データ抽出条件に合うデータを抽出する。
【0021】
添付ファイル生成部20Dは、データ抽出部20Cにより抽出されたデータに関する添付ファイルを生成する。添付ファイルは、問い合わせフォームに添付される。
【0022】
送信部20Eは、問い合わせフォーム生成部20Bにより生成された問い合わせフォームを、広域ネットワーク15を介して提供者側情報処理装置12に送信する。
【0023】
記憶部21は、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、及びSSD(Solid State Drive)等の不揮発性記憶装置と、RAM(Random Access Memory)、及びレジスタ等の揮発性記憶装置とを含む。記憶部21は、監視制御装置10のプロセッサが実行するプログラムを格納する。また、記憶部21は、履歴データ記憶部21A、動画記憶部21B、帳票記憶部21C、及びトレンドグラフ記憶部21Dを備える。履歴データ記憶部21Aは、サーバ11から取得された履歴データを格納する。動画記憶部21Bは、サーバ11から取得された動画を格納する。帳票記憶部21Cは、サーバ11から取得された帳票を格納する。トレンドグラフ記憶部21Dは、サーバ11から取得されたトレンドグラフを格納する。
【0024】
通信部22は、ネットワークインタフェース等の通信装置である。通信部22は、所定の通信プロトコルでネットワークに接続され、通信可能となる。通信部22は、LAN、WAN(Wide Area Network)、及びインターネット等のネットワークを介して、外部と通信を行い、データの送受信を行う。
【0025】
入力部23は、操作者の入力操作を受け付ける。入力部23は、キーボード、マウス、ボタン、及びタッチパネル等の入力装置を用いて構成される。操作者は、入力部23を用いて、監視制御装置10に情報を入力することが可能である。
【0026】
表示部24は、液晶表示装置、又は有機EL(Electro Luminescence)表示装置等の表示装置を用いて構成され、各種のデータを画面に表示する。
【0027】
図3は、図2に示した監視制御装置10に適用されるコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。監視制御装置10は、プロセッサ30、ROM31、RAM32、入出力インターフェース(入出力I/F)33、入力装置34、表示装置35、補助記憶装置36、及び通信インターフェース(通信I/F)37等を備える。プロセッサ30、ROM31、RAM32、入出力インターフェース33、及び通信インターフェース37は、バス38を介して互いに接続される。
【0028】
プロセッサ30は、監視制御装置10の動作を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)である。プロセッサ30は、ROM31、RAM32、及び補助記憶装置36に格納されたプログラム及びデータを用いて、各種の演算処理を実行する。
【0029】
本実施形態の機能を実現する特定のプログラムは、ROM31及び/又は補助記憶装置36に格納される。本実施形態の機能は、プロセッサ30が、ROM31及び/又は補助記憶装置36に格納された上記特定のプログラムを実行することにより実現される。
【0030】
ROM31は、コンピュータを機能させるための基本プログラムや環境ファイルなどを格納する読み取り専用の記憶装置である。RAM32は、プロセッサ30が実行するプログラム及びプログラムの実行に必要なデータを一時的に格納する記憶装置であり、高速な読み出しと書き込みが可能である。
【0031】
入出力インターフェース33は、各種のハードウェアとバス38との接続を仲介する装置である。入出力インターフェース33には、入力装置34、表示装置35、及び補助記憶装置36などのハードウェアが接続される。
【0032】
入力装置34は、ユーザからの入力を処理する装置であり、例えばキーボード及びマウスなどである。入力装置34は、図2の入力部23に対応する。
【0033】
表示装置35は、ユーザに対して演算結果及び画像などを表示する装置であり、例えば液晶表示装置、又は有機EL表示装置である。表示装置35は、図2の表示部24に対応する。
【0034】
補助記憶装置36は、プログラムやデータを格納する大容量の記憶装置であり、例えばHDD、又はSSDなどである。
【0035】
通信インターフェース37は、所定の通信プロトコルを用いて、ネットワークを介して外部装置との間で通信を実行する。通信インターフェース37は、図2の通信部22に対応する。
【0036】
図4は、図1に示したサーバ11のブロック図である。サーバ11は、制御部40、記憶部41、及び通信部42を備える。制御部40、記憶部41、及び通信部42は、バス43を介して互いにデータの送受信が可能である。
【0037】
制御部40は、サーバ11の動作を統括的に制御する。
【0038】
記憶部41は、揮発性記憶装置、及び不揮発性記憶装置を含む。記憶部41は、履歴データ記憶部41A、動画記憶部41B、帳票記憶部41C、及びトレンドグラフ記憶部41Dを備える。履歴データ記憶部41Aは、監視制御装置10から送信された履歴データを格納する。動画記憶部41Bは、監視制御装置10から送信された動画を格納する。帳票記憶部41Cは、監視制御装置10から送信された帳票を格納する。トレンドグラフ記憶部41Dは、監視制御装置10から送信されたトレンドグラフを格納する。
【0039】
通信部42は、ネットワークインタフェース等の通信装置である。通信部42は、所定の通信プロトコルでネットワークに接続され、通信可能となる。
【0040】
[1-2] 動作
次に、上記のように構成された監視制御システム1の動作について説明する。
【0041】
一般的な動作として、監視制御装置10は、コントローラ13、及び監視対象機器14の監視制御を実行する。監視制御装置10の制御部20は、監視制御の結果としてのデータを、サーバ11の記憶部41に格納する。監視制御装置10からサーバ11に送信されるデータは、履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフを含む。データ取得部20Aは、監視制御の結果としてのデータを、サーバ11から取得する。データ取得部20Aにより取得されたデータは、記憶部21に格納される。
【0042】
図5は、監視制御装置10における問い合わせフォームを生成する動作を説明するフローチャートである。本実施形態は、監視制御装置10の操作者がデータ抽出期間を手動で入力する実施例である。
【0043】
監視制御装置10の操作者は、入力部23を操作し、問い合わせ画面を起動する操作を行う。問い合わせフォーム生成部20Bは、問い合わせ画面を起動する操作を受け付けると、問い合わせ画面50を表示部24に表示する(ステップS100)。
【0044】
図6は、問い合わせ画面50を説明する図である。“添付ファイルを生成する”のアイコン51は、データ抽出条件を設定する画面を呼び出すためのアイコンである。“添付ファイル1”、及び“添付ファイル2”のアイコン52は、添付ファイルを示すアイコンである。テキストボックス53は、操作者が文章を入力する領域である。“送信”のアイコン54は、操作者が送信を実行するためのアイコンである。
【0045】
続いて、操作者は、入力部23を操作し、テキストボックス53に文章を入力する。問い合わせフォーム生成部20Bは、入力された文章をテキストボックス53に表示する(ステップS101)。テキストボックス53に入力する文章は、操作者が任意に設定できる。
【0046】
続いて、データ抽出部20Cは、“添付ファイルを生成する”のアイコン51が押されたか否かを監視している(ステップS102)。操作者は、“添付ファイルを生成する”のアイコン51を押す。操作者により“添付ファイルを生成する”のアイコン51が押された場合(ステップS102=Yes)、データ抽出部20Cは、データ抽出条件を設定する画面60を表示部24に表示する(ステップS103)。操作者により“添付ファイルを生成する”のアイコン51が押されない場合、ステップS111に移行する。
【0047】
図7は、データ抽出条件を設定する画面60を説明する図である。“手入力で期間を設定”のラジオボタン61は、手入力で期間を設定することを選択するためのボタンである。“トレンドグラフから設定”のラジオボタン62は、トレンドグラフから期間を設定することを選択するためのボタンである。操作者は、ラジオボタン61、62のいずれかを選択する。
【0048】
操作者により“手入力で期間を設定”のラジオボタン61が押された場合(ステップS104=Yes)、操作者は、データ抽出条件を設定する画面60において、事象発生期間を入力する。事象発生期間は、発生日時と終了日時との間の期間である。発生日時及び終了日時は、年月日、及び時刻を指定できる。
【0049】
また、操作者は、データ抽出条件を設定する画面60において、事象発生前時間、及び事象発生後時間を入力する。事象発生前時間は、事象が発生した時刻より前の時間を設定する項目である。事象発生前時間は、事象発生前の正常なデータ、或いは事象発生の原因となるデータを監視制御システム提供者へ提供することを主な目的としている。事象発生後時間は、事象が終了した時刻より後の時間を設定する項目である。事象発生後時間は、事象発生後正常となったデータ、或いはその他の異常が継続していないか確認するためのデータを監視制御システム提供者へ提供することを主な目的としている。事象発生前時間及び事象発生後時間の単位は変更可能であり、秒、分、時間、及び日を設定可能である。アイコン63は、時間単位を選択するアイコンである。アイコン63は、秒、分、時間、及び日を設定可能である。操作者は、事象発生前時間及び事象発生後時間に時間を入力する。
【0050】
事象発生前時間、事象発生期間、及び事象発生後時間を合わせた期間がデータ抽出期間である。なお、事象発生期間、及び事象発生後時間の項目は省略してもよい。この場合、操作者が入力した事象発生期間がデータ抽出期間となる。
【0051】
また、操作者は、データ抽出条件を設定する画面60において、データの種類を設定する。データの種類は、履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフを含む。履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフは、チェックボックス64によって選択可能である。
【0052】
履歴データは、監視対象機器14の状態、及び操作に関する過去のデータである。履歴データは、監視対象機器14で計測された消費電力、水量、流量、及び温度等のデータと、監視対象機器14を操作した操作信号に関するデータと、監視対象機器14の動作状態に関するデータとを含む。動画は、監視制御装置10の画面の動画であり、例えば、監視対象機器14のグラフィック画面の動画、及び監視制御装置10を操作中の画面の動画を含む。帳票は、監視制御装置10の運転日報、及び運転月報である。運転日報、及び運転月報は、操作者が作成する。トレンドグラフは、消費電力、水量、流量、及び温度等のデータに関する時系列のグラフである。
【0053】
続いて、データ抽出部20Cは、データ抽出条件を設定する画面60の“完了”のアイコン67が押されたか否かを監視している(ステップS108)。
【0054】
一方、操作者により“トレンドグラフから設定”のラジオボタン62が押された場合(ステップS104=No)、データ抽出部20Cは、“設定”のアイコン65が押されたか否かを監視している(ステップS105)。
【0055】
操作者により“設定”のアイコン65が押され場合(ステップS105=Yes)、データ抽出部20Cは、トレンドグラフから期間を設定する画面70を表示する(ステップS106)。
【0056】
図8は、トレンドグラフから期間を設定する画面70を説明する図である。トレンドグラフから期間を設定する画面70は、トレンドグラフ71を含む。トレンドグラフ71は、所定の数値(例えば消費電力)のトレンドグラフである。
【0057】
操作者は、開始時刻を設定するバー72と、終了時刻を設定するバー73とをマウスなどを用いて動かすことで、開始時刻と終了時刻とを指定する。トレンドグラフから期間を設定する画面70で指定された期間がデータ抽出期間である。その後、操作者は、トレンドグラフから期間を設定する画面70の“完了”のアイコン74を押す。
【0058】
操作者によりトレンドグラフから期間を設定する画面70の“完了”のアイコン74が押された場合(ステップS107=Yes)、データ抽出部20Cは、データ抽出条件を設定する画面60に戻る。
【0059】
続いて、操作者は、データ抽出条件を設定する画面60の“完了”のアイコン67を押す。操作者によりデータ抽出条件を設定する画面60の“完了”のアイコン67が押された場合(ステップS108=Yes)、データ抽出部20Cは、記憶部21に格納されたデータを用いて、操作者により指定されたデータ抽出期間における、操作者により指定された種類のデータを抽出する(ステップS109)。
【0060】
続いて、添付ファイル生成部20Dは、ステップS109で抽出したデータに関する添付ファイルを生成する(ステップS110)。添付ファイル生成部20Dは、問い合わせ画面50に戻り、添付ファイルのアイコン52を生成する。
【0061】
続いて、送信部20Eは、操作者により“送信”のアイコン54が押されたか否かを監視している(ステップS111)。再度、“添付ファイルを生成する”のアイコン51が押された場合、ステップS102以降の動作を繰り返す。
【0062】
操作者により“送信”のアイコン54が押された場合、問い合わせフォーム生成部20Bは、添付ファイル及び入力文章を含む問い合わせフォームを生成する(ステップS112)。続いて、送信部20Eは、問い合わせフォームを、広域ネットワーク15を介して提供者側情報処理装置12に送信する(ステップS113)。
【0063】
提供者側情報処理装置12は、監視制御装置10から、広域ネットワーク15を介して問い合わせフォームを受信する。提供者側情報処理装置12は、適宜、問い合わせに対する回答を、広域ネットワーク15を介して監視制御装置10に送信する。
【0064】
[1-3] 第1実施形態の効果
第1実施形態によれば、監視制御システム1に問い合わせ機能を組み込むことができる。また、監視制御システム1で保存されたデータを活用することで、操作者の要望を監視制御システム提供者に伝える機会を創出することができる。また、監視制御に関する状況を、監視制御システム提供者に、正確にかつ容易にかつ十分に伝えることが可能な監視制御装置10を実現できる。
【0065】
また、操作者が指定したデータ抽出期間(事象発生前時間、事象発生期間、及び事象発生後時間を合わせた期間)のデータを自動で抽出することができる。また、抽出したデータから添付ファイルを生成し、添付ファイルを問い合わせフォームに自動で添付することができる。また、定型の問い合わせフォームを監視制御システム提供者に送信することができる。
【0066】
また、トレンドグラフを用いてデータ抽出期間を指定できる。これにより、操作者による入力操作を簡略化できる。
【0067】
[2] 第2実施形態
第2実施形態は、事前にデータ抽出条件を設定し、データ抽出条件に一致した場合に、自動で問い合わせを行うようにしている。
【0068】
[2-1] 監視制御システム1の構成の構成
図9は、第2実施形態に係る監視制御装置10のブロック図である。
【0069】
制御部20は、トリガ信号設定部20Fをさらに備える。トリガ信号設定部20Fは、トリガ信号を設定する画面を表示部24に表示する。トリガ信号設定部20Fは、操作者の入力に基づいて、トリガ信号を設定する。トリガ信号は、自動で問い合わせを行う条件に関する信号である。
【0070】
記憶部21は、トリガ信号記憶部21Eをさらに備える。トリガ信号記憶部21Eは、トリガ信号設定部20Fにより設定されたトリガ信号を格納する。
【0071】
監視制御システム1における上記以外の構成は、第1実施形態と同じである。
【0072】
[2-2] 動作
まず、トリガ信号を設定する動作について説明する。図10は、監視制御装置10におけるトリガ信号を設定する動作を説明するフローチャートである。
【0073】
監視制御装置10の操作者は、入力部23を操作し、トリガ信号を設定する画面80を起動する操作を行う。トリガ信号設定部20Fは、トリガ信号を設定する画面80を起動する操作を受け付けると、トリガ信号を設定する画面80を表示部24に表示する(ステップS200)。
【0074】
図11は、トリガ信号を設定する画面80を説明する図である。トリガ信号を設定する画面80は、6列の項目81~86を含む。
【0075】
1列目の“信号”の項目81は、機器の信号を設定する項目である。信号は、監視対象機器14に含まれる複数の機器に対応して設定される。信号は、故障信号、機器の状態信号、ガイダンス信号、計測信号、及び積算信号を含む。計測信号は、計測値のレベル、及び変化率を含む。一例として、信号は、“緊急遮断弁”、“酸注入ポンプ”、及び“酸注入ポンプ回転数”を含む。操作者は、項目81に信号を入力する。
【0076】
2列目の“開始条件”の項目82は、データ抽出を開始する事象の条件を設定する項目である。開始条件は、信号に関する機器の動作に対応する。操作者は、項目82に開始条件を入力する。信号が故障信号、機器の状態信号、及びガイダンス信号である場合、開始条件は、オン状態、又はオフ状態が指定される。信号が計測信号、及び積算信号である場合、開始条件は、数値以上、数値以下、又は変化率が指定される。項目81の信号と、項目82の開始条件とからなる条件に対応する信号がトリガ信号となる。
【0077】
3列目の“発生前時間”の項目83は、トリガ信号と一致した事象が発生した時刻より前の時間を設定する項目である。事象発生前の正常なデータ、或いは事象発生の原因となるデータを監視制御システム提供者へ提供することを主な目的としている。時間の単位は変更可能であり、秒、分、時間、及び日を含む。操作者は、項目83に時間を入力する。
【0078】
4列目の“発生後時間”の項目84は、トリガ信号と一致した事象が終了した時刻より後の時間を設定する項目である。事象発生後正常となったデータ、或いはその他の異常が継続していないか確認するためのデータを監視制御システム提供者へ提供することを主な目的としている。時間の単位は変更可能である。操作者は、項目84に時間を入力する。
【0079】
5列目の項目85は、トリガ信号と一致中に有効になる、事象発生中を示す表示である。事象発生中である場合、“事象発生中”と表示される。
【0080】
6列目の項目86は、トリガ信号と一致中に有効になる、終了操作をするためのアイコンである。
【0081】
“完了”のアイコン87は、トリガ信号の設定を完了するためのアイコンである。
【0082】
図10に戻り、トリガ信号設定部20Fは、操作者により“完了”のアイコン87が押されたか否かを監視している(ステップS201)。操作者により“完了”のアイコン87が押された場合(ステップS201=Yes)、トリガ信号設定部20Fは、トリガ信号を設定する画面80において操作者が入力したデータを、トリガ信号記憶部21Eに格納する(ステップS202)。
【0083】
次に、監視制御装置10における問い合わせフォームを生成する動作について説明する。図12は、問い合わせフォームを生成する動作を説明するフローチャートである。
【0084】
データ抽出部20Cは、履歴データがトリガ信号と一致したか否かを監視している(ステップS300)。履歴データがトリガ信号と一致した場合、データ抽出部20Cは、トリガ信号を設定する画面80の“終了”のアイコン86が押されたか否かを監視するとともに(ステップS301)、履歴データがトリガ信号と不一致になったか否かを監視している(ステップS302)。
【0085】
“終了”のアイコン86が押された場合、又は履歴データがトリガ信号と不一致になった場合、データ抽出部20Cは、事象発生期間を、トリガ信号記憶部21Eに格納する(ステップS302)。事象発生期間は、事象発生時刻から事象終了時刻までの期間である。事象発生時刻は、トリガ信号の事象が発生した時刻である。事象終了時刻は、機器の状態がトリガ信号と不一致になった時刻である。また、トリガ信号を設定する画面80の“終了”のアイコン86が押された場合、事象終了時刻は、当該アイコンが押された時刻である。
【0086】
続いて、問い合わせフォーム生成部20Bは、問い合わせ画面50を表示部24に表示する(ステップS304)。問い合わせ画面50の内容は、図6と同じである。
【0087】
続いて、操作者は、入力部23を操作し、テキストボックス53に文章を入力する。問い合わせフォーム生成部20Bは、入力された文章をテキストボックス53に表示する(ステップS305)。
【0088】
続いて、データ抽出部20Cは、“添付ファイルを生成する”のアイコン51が押されたか否かを監視している(ステップS306)。操作者は、“添付ファイルを生成する”のアイコン51を押す。操作者により“添付ファイルを生成する”のアイコン51が押された場合(ステップS306=Yes)、データ抽出部20Cは、データの種類を設定する画面90を表示部24に表示する(ステップS307)。
【0089】
図13は、データの種類を設定する画面90を説明する図である。データの種類は、履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフを含む。履歴データ、動画、帳票、及びトレンドグラフは、チェックボックス91によって選択可能である。
【0090】
続いて、データ抽出部20Cは、データの種類を設定する画面90の“完了”のアイコン92が押されたか否かを監視している(ステップS308)。
【0091】
続いて、操作者は、データの種類を設定する画面90の“完了”のアイコン92を押す。操作者によりデータの種類を設定する画面の“完了”のアイコン92が押された場合(ステップS308=Yes)、データ抽出部20Cは、記憶部21に格納されたデータを用いて、自動で設定されたデータ抽出期間における、及び操作者により指定された種類のデータを抽出する(ステップS309)。自動で設定されたデータ抽出期間は、事象発生前時間と、事象発生期間と、事象発生後時間とを合わせた期間である。事象発生前時間は、トリガ信号を設定する画面80で入力された発生前時間である。事象発生後時間は、トリガ信号を設定する画面80で入力された発生後時間である。
【0092】
なお、トリガ信号を設定する画面80の“終了”のアイコン86が押された場合、データ抽出期間の終了時刻は、“終了”のアイコン86が押された時刻であってもよいし、“終了”のアイコン86が押された時刻から事象発生後時間が経過した時刻であってもよい。
【0093】
続いて、添付ファイル生成部20Dは、ステップS309で抽出したデータに関する添付ファイルを生成する(ステップS310)。添付ファイル生成部20Dは、問い合わせ画面50に、添付ファイルのアイコン52を生成する。
【0094】
続いて、送信部20Eは、操作者により“送信”のアイコン54が押されたか否かを監視している(ステップS311)。操作者により“送信”のアイコン54が押された場合、問い合わせフォーム生成部20Bは、添付ファイル及び入力文章を含む問い合わせフォームを生成する(ステップS312)。続いて、送信部20Eは、問い合わせフォームを、広域ネットワーク15を介して提供者側情報処理装置12に送信する(ステップS313)。
【0095】
提供者側情報処理装置12は、監視制御装置10から、広域ネットワーク15を介して問い合わせフォームを受信する。提供者側情報処理装置12は、適宜、問い合わせに対する回答を、広域ネットワーク15を介して監視制御装置10に送信する。
【0096】
[2-3] 第2実施形態の効果
第2実施形態によれば、監視制御システム1に問い合わせ機能を組み込むことができる。また、監視制御システム1で保存されたデータを活用することで、操作者の要望を監視制御システム提供者に伝える機会を創出することができる。また、監視制御に関する状況を、監視制御システム提供者に、正確にかつ容易にかつ十分に伝えることが可能な監視制御装置10を実現できる。
【0097】
また、操作者の入力により事前にトリガ信号を設定している。履歴データがトリガ信号と一致した時刻から不一致になった時刻までの期間、又は履歴データがトリガ信号と一致した時刻から操作者が終了操作をした時刻の期間を含むデータ抽出期間で自動的にデータを抽出している。これにより、問い合わせフォームを生成するための作業をより簡略化できる。
【0098】
上述した実施形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されてもよく、あるいは、各構成要素に適したプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。また、プログラムをDVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
【0099】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0100】
1…監視制御システム、10…監視制御装置、11…サーバ、12…提供者側情報処理装置、13…コントローラ、14…監視対象機器、15…広域ネットワーク、16…ネットワーク、20…制御部、21…記憶部、22…通信部、23…入力部、24…表示部、25…バス、30…プロセッサ、31…ROM、32…RAM、33…入出力インターフェース、34…入力装置、35…表示装置、36…補助記憶装置、37…通信インターフェース、38…バス、40…制御部、41…記憶部、42…通信部、43…バス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13