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特開2024-55513情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
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  • 特開-情報処理方法、プログラム及び情報処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055513
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】情報処理方法、プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20240411BHJP
【FI】
G06Q20/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162512
(22)【出願日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】518088727
【氏名又は名称】GMOクリエイターズネットワーク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】次松 武大
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA52
5L055AA52
(57)【要約】
【課題】クレジットカードの加盟店でなくともクレジットカードを用いた決済を利用することができる情報処理方法等を提供する。
【解決手段】情報処理方法は、ユーザへのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行し、前記URLに対応するWebページを介してクレジットカード決済の申込を受け付け、クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記ユーザの金融口座への振込処理を行う処理をコンピュータが実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザへのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行し、
前記URLに対応するWebページを介してクレジットカード決済の申込を受け付け、
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記ユーザの金融口座への振込処理を行う
処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
【請求項2】
前記URLは、前記ユーザの金融口座とは異なる中間口座へのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLであり、
前記Webページを介して前記中間口座へのクレジットカード決済の申込を受け付け、
前記中間口座へのクレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記金融口座への振込処理を行う
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記中間口座は、管理者の金融口座に関連付けられた金融口座であって、前記管理者の金融口座の口座番号と、前記ユーザの名義とに関連付けて口座番号が発行された振込専用口座であり、
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記ユーザの金融口座へ振込処理を行い、
前記中間口座に入金された場合、入金額を前記管理者の金融口座に振り替える
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記ユーザからクライアントへの請求書の作成を受け付け、
前記請求書の作成を受け付けた場合、前記URLを発行する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記URL又は該URLを表す二次元コードを記載した前記請求書を生成する
請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記ユーザからクライアントへの請求書の登録を受け付け、
前記請求書の登録を受け付けた場合、前記URLを発行する
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記URLへのアクセスを受け付けた場合、前記ユーザへの支払い内容を示す債権情報を入力する前記Webページを出力し、
前記Webページを介して、前記債権情報と、クレジットカード情報との入力を受け付ける
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記振込処理に代えて、前記ユーザが所持するデビットカードの利用可能金額をクレジットカード決済の決済額に応じて引き上げる処理を行う
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
ユーザへのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行し、
前記URLに対応するWebページを介してクレジットカード決済の申込を受け付け、
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記ユーザの金融口座への振込処理を行う
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項10】
制御部を備えた情報処理装置であって、
前記制御部が、
ユーザへのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行し、
前記URLに対応するWebページを介してクレジットカード決済の申込を受け付け、
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記ユーザの金融口座への振込処理を行う
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
事業者間の取引において、クレジットカードを用いて決済を行うケースは依然として少ないという現状がある。そこで、クレジットカードを用いた決済を推進する様々な方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-18388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る発明は法人企業を対象としており、クレジットカードの加盟店になることが難しい個人事業主が利用できるものではない。
【0005】
一つの側面では、クレジットカードの加盟店でなくともクレジットカードを用いた決済を利用することができる情報処理方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの側面に係る情報処理方法は、ユーザへのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行し、前記URLに対応するWebページを介してクレジットカード決済の申込を受け付け、クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、前記ユーザの金融口座への振込処理を行う処理をコンピュータが実行する。
【発明の効果】
【0007】
一つの側面では、クレジットカードの加盟店でなくともクレジットカードを用いた決済を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システムの構成例を示す説明図である。
図2】サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】ユーザDB、請求書DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図4】実施の形態1の概要を示す説明図である。
図5】サーバが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6】実施の形態2に係るサーバが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7】債権情報の入力ページ例を示す説明図である。
図8】実施の形態3に係るサーバが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9】実施の形態4の概要を示す説明図である。
図10】実施の形態4に係るサーバが実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、情報処理システムの構成例を示す説明図である。本実施の形態では、本システムのユーザがクライアントへ請求書を送付して請求額を請求する場合に、クレジットカードを用いた決済を可能とする情報処理システムについて説明する。情報処理システムは、情報処理装置1、ユーザ端末2、クライアント端末3を含む。各装置は、インターネット等のネットワークNを介して相互に通信接続されている。
【0010】
情報処理装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。本実施の形態では情報処理装置1がサーバコンピュータであるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。後述するように、サーバ1は、BPSP(Business Payment Solution Provider)と呼ばれる決済スキームを利用して、クライアントからユーザへのクレジットカードによる支払いを仲介する。
【0011】
ユーザ端末2及びクライアント端末3はそれぞれ、本システムのユーザ、及び当該ユーザのクライアント企業が使用する端末装置であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。なお、本システムのユーザは好適には個人事業主であるが、特に個人事業主に限定されない。
【0012】
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、及び補助記憶部14を備える。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。
【0013】
補助記憶部14は、大容量メモリ、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1(プログラム製品)、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、ユーザDB141、請求書DB142を記憶している。ユーザDB141は、各ユーザの情報を格納するデータベースである。請求書DB142は、ユーザからクライアントへの請求書の情報を格納するデータベースである。
【0014】
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであっても良く、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0015】
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。また、サーバ1は、CD(Compact Disk)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の可搬型記憶媒体1aを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体1aからプログラムP1を読み取って実行するようにしても良い。
【0016】
図3は、ユーザDB141、請求書DB142のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
ユーザDB141は、ユーザID列、氏名列、ユーザ情報列、個人口座列、バーチャル口座列を含む。ユーザIDは、各ユーザを識別するためのユーザIDを記憶している。氏名列、ユーザ情報列、個人口座列、及びバーチャル口座列はそれぞれ、ユーザIDと対応付けて、ユーザの氏名、氏名以外の個人情報、ユーザ個人の金融口座番号、及びユーザ名義のバーチャル口座の口座番号を記憶している。バーチャル口座については後述する。
【0017】
請求書DB142は、請求書ID列、ユーザ列、クライアント列、取引金額列、請求日列、期限列を含む。請求書ID列は、各請求書を識別するための請求書IDを記憶している。ユーザ列、クライアント列、取引金額列、請求日列、及び期限列はそれぞれ、請求書IDと対応付けて、請求元であるユーザのID、請求先であるクライアントのID、取引金額(請求額)、請求日、及び支払期限を記憶している。
【0018】
図4は、実施の形態1の概要を示す説明図である。図4では、本システムのユーザ(会員)からクライアント企業へ請求書を送付する場合に、クライアントからユーザへ現金で振込を行うほかに、クレジットカードによる支払いを受け付ける様子を図示している。図4に基づき、本実施の形態の概要を説明する。
【0019】
図4に示すように、ユーザ(個人事業主)から当該ユーザのクライアントへ請求書を送り、請求額の入金を受け付ける場合について考える。この場合、ユーザがクライアントから直接クレジットカードで支払いを受け付けるためには、ユーザがクレジットカードの加盟店になる必要がある。
【0020】
しかし、個人事業主はクレジットカード決済の加盟店になることが難しく、加盟店になれたとしても、多くは物販に限定されたり、審査期間も1か月近くかかったりすることが多い。従って、クレジットカードを利用することが難しく、多くは現金振込で支払いを行っていた。
【0021】
そこで本実施の形態では、BPSPと呼ばれる決済スキームを導入することで、上記の問題を解決する。BPSPとは、クレジットカードによる支払いを行う企業間に中間的な事業者(BPSP)を置き、その中間事業者がカード代金の受領と入金を肩代わりすることで、入金先が加盟店でなくともクレジットカードによる支払いを可能とする決済スキームである。
【0022】
本実施の形態では、本システムの管理者が加盟店となり、個人事業主であるユーザは疑似的な加盟店として位置づけられる。本システムの管理者はクライアント企業からクレジットカードによる支払いを受け付け、そこから手数料を差し引いた金額をユーザに現金で支払う。これにより、ユーザがカード加盟店にならなくともクレジットカードによる支払いを可能とする。
【0023】
具体的には、ユーザの金融口座(以下、「個人口座」と呼ぶ)とは異なる中間口座をカード決済用の口座として用意しておき、当該中間口座へカード決済を行うためのURL(Uniform Resource Locator)付きの請求書をクライアント企業へ送付する。クライアントは当該URLにアクセスし、クレジットカード決済の申込を行う。
【0024】
中間口座は、最終的な支払先であるユーザの個人口座とは異なる口座であればよいが、本実施の形態では、いわゆるバーチャル口座を中間口座として用いる。バーチャル口座とは、管理者(カード加盟店)の金融口座に関連付けられた金融口座であり、管理者の金融口座の口座番号と、ユーザの名義とに関連付けて口座番号が発行された振込専用口座である。バーチャル口座を用いることで、個々の請求書の支払いを好適に整理することができる。
【0025】
例えばサーバ1はまず、所定の文書作成プラットフォーム(ホームページ)上でユーザから請求書の作成操作を受け付ける。具体的には、サーバ1は、請求先であるクライアント企業、請求額、請求日、支払期限等の情報の入力を受け付ける。サーバ1は、作成された請求書の情報を請求書DB142に記憶する。
【0026】
請求書の作成を受け付けた場合、サーバ1は、ユーザへのクレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページ(不図示)のURLを発行する。当該Webページは、上述の中間口座への支払いを申し込むためのWebページであり、カード決済に必要なクレジットカード情報(カード番号等)を入力するためのページである。
【0027】
サーバ1は、上記で作成された請求書を電子メール等の手段でクライアントへ送信する。この場合にサーバ1は、上記で発行したURL、及び/又は当該URLを表す二次元コード(QRコード(登録商標)等)を請求書に記載した上で、クライアントへ送信する。また、電子メールの本文にもURL及び/又は二次元コードを記載して送信する。
【0028】
なお、本実施の形態では請求書を電子的に送信するものとするが、紙媒体に印刷した請求書を送付するようにしてもよいことは勿論である。
【0029】
請求書を受領(受信)したクライアントは、URL又は二次元コードを元に上記のWebページにアクセスし、クレジットカード情報を入力する。これにより、クレジットカード決済の申込を行う。
【0030】
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、サーバ1は、ユーザの個人口座へ現金の振込処理を行う。なお、ユーザの個人口座への振込はクレジットカードによる決済の後に行うようにしてもよいが、決済の前に行ってもよい。サーバ1は、請求書の請求額から所定の手数料を差し引いた金額を個人口座に振り込む。
【0031】
一方で、クライアントから中間口座(バーチャル口座)に請求額が入金された場合、サーバ1は、入金額を管理者の金融口座に振り替える処理を行う。このように、本実施の形態では中間口座を用いてカード代金の受領と入金を肩代わりする。
【0032】
以上より、本実施の形態によれば、ユーザがカード加盟店にならずともクレジットカードを利用した支払いを受けることができる。
【0033】
図5は、サーバ1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。図5に基づき、サーバ1が実行する処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、ユーザからクライアントに送る請求書の作成操作をユーザ端末2から受け付ける(ステップS11)。制御部11は、作成された請求書の情報(請求額、請求日、支払期限等)を請求書DB142に記憶する。
【0034】
請求書の作成を受け付けた場合、制御部11は、クレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行する(ステップS12)。当該Webページは、カード決済に必要なクレジットカード情報を入力するためのページであり、上述のバーチャル口座を支払先としたクレジットカード決済を申し込むためのページである。
【0035】
制御部11は、ステップS11で作成した請求書をクライアントへ送信する(ステップS13)。この場合に制御部11は、ステップS12で発行したURL、及び/又は当該URLを表す二次元コードを請求書に記載した請求書を作成し、クライアントへ送信する。
【0036】
制御部11は、上述のURL又は二次元コードによりWebページにアクセスしたクライアント端末3から、クレジットカード決済の申込を受け付ける(ステップS14)。具体的には上述の如く、制御部11は、ユーザの個人口座とは異なる中間口座(バーチャル口座)を支払先としたクレジットカード決済の申込を受け付ける。
【0037】
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合、制御部11は、ユーザへの現金の振込処理を行う(ステップS15)。具体的には上述の如く、制御部11は、ユーザの個人口座に請求額から手数料を差し引いた金額を振り込む。なお、制御部11は、中間口座に入金された場合、入金額を管理者の金融口座に振り替える処理を行う。制御部11は一連の処理を終了する。
【0038】
以上より、本実施の形態1によれば、カード加盟店でなくともクレジットカードを用いた決済を利用することができる。
【0039】
(実施の形態2)
本実施の形態では、本システム上で請求書を作成しない形態について述べる。なお、実施の形態1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
実施の形態1では、本システムのプラットフォーム(ホームページ)上で請求書を作成するものとして説明した。一方で、サーバ1は請求書の登録を受け付けるのみで、請求書自体は本システム外で作成されたものであってもよい。
【0041】
図6は、実施の形態2に係るサーバ1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
サーバ1の制御部11はまず、請求書の登録を受け付ける(ステップS201)。例えば制御部11は、請求書(文書ファイル)のアップロードを受け付ける。
【0042】
請求書の登録を受け付けた場合、制御部11は、クレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行する(ステップS202)。制御部11は、ステップS201で登録された請求書を電子メール等の手段でクライアントに送信する(ステップS203)。この場合に制御部11は、電子メールの本文にURLを記載して送信する。制御部11は処理をステップS14に移行する。
【0043】
以上より、本実施の形態2によれば、本システムに請求書の作成機能を備える構成は必須ではなく、請求書の登録を受け付けるのみであってもよい。
【0044】
(実施の形態3)
実施の形態1では、URL付きの請求書を送付する形態について説明した。一方で、ユーザはクライアントにURLを伝えることができればよく、その形態は請求書に限定されない。本実施の形態では、請求書以外にURLを記載する形態について説明する。
【0045】
図7は、債権情報の入力ページ例を示す説明図である。図7に基づき、本実施の形態の概要を説明する。
【0046】
本実施の形態では、請求書以外の媒体に、ユーザへのクレジットカード決済を行うためのURLを記載する。当該媒体は、例えば名刺などである。このように、ユーザは自身への支払い専用URLを様々な形でクライアントに伝えることができる。このとき、債権情報(クライアント名、件名、請求額など)は未確定でもよい。
【0047】
本実施の形態ではURLにアクセスした場合、まず図7に示すWebページに遷移する。当該ページは、債権情報を入力するためのWebページである。クライアントは当該ページで、クライアント名(自社名)、件名、請求額などを記入し、サーバ1に送信する。続いてクライアントは実施の形態1と同じくクレジットカード情報の入力ページへ遷移する。
【0048】
このように、請求書を送付する形態は必ずしも必須ではない。ユーザは自身への支払い専用URLをクライアントに伝えることができればよく、URL発行時において債権情報は未確定であってもよい。
【0049】
図8は、実施の形態3に係るサーバ1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
サーバ1の制御部11はまず、クレジットカード決済の申込を受け付けるためのWebページのURLを発行する(ステップS301)。本実施の形態では、制御部11は、クレジットカード情報のほかに、債権情報を入力するためのWebページのURLを発行する。
【0050】
制御部11は当該Webページを介して、債権情報の入力を受け付ける(ステップS302)。その後、制御部11はクレジットカード情報の入力を受け付けるためのWebページに遷移し、クレジットカード決済の申込を受け付ける(ステップS303)。制御部11は処理をステップS15に移行する。
【0051】
以上より、本実施の形態3によれば、請求書以外にも様々な形でURLを伝えることができる。
【0052】
(実施の形態4)
本実施の形態では、ユーザの個人口座へ現金振込をする以外に、デビットカード決済を可能する形態について説明する。
【0053】
図9は、実施の形態4の概要を示す説明図である。図9では、ユーザの個人口座へ現金振込をする以外に、ユーザに対して発行したデビットカードの利用可能金額を引き上げる(チャージする)様子を図示している。
【0054】
例えばサーバ1は、ユーザによる事前設定に応じて、現金の振込処理に代えて、デビットカードの利用可能金額を引き上げる処理を行う。当該デビットカードは、本システム独自のデビットカードであり、上述の中間口座(バーチャル口座)に関連付けて即時決済が可能なカードである。クライアント企業からクレジットカード決済の申込を受け付けた場合、サーバ1は、そのクレジットカードの決済額に応じて、デビットカードの利用可能金額を引き上げる。
【0055】
実施の形態1のように現金の振込処理を行う場合、クレジットカード決済の申込を受け付けてから実際にユーザの個人口座へ現金振込が行われるまでタイムラグが発生する。これに対し、デビットカードはクライアント企業から申込があった時点で即時に決済に利用することができるようになる。また、本システムの管理者としては、デビットカード利用による手数料を徴収できるというメリットもある。
【0056】
図10は、実施の形態4に係るサーバ1が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
サーバ1の制御部11はまず、個人口座への現金振込を受けるか、又はデビットカードの利用可能金額を引き上げるかについて、ユーザから事前設定(選択)を受け付ける(ステップS401)。制御部11は処理をステップS11に移行する。
【0057】
クレジットカード決済の申込を受け付けた場合(ステップS14)、制御部11は、ステップS401における事前設定に応じて、ユーザの個人口座への現金の振込処理、又はユーザが所持するデビットカードの利用可能金額を引き上げる処理を行う(ステップS402)。制御部11は一連の処理を終了する。
【0058】
以上より、本実施の形態によれば、現金振込に代えてデビットカードを利用可能とすることで、クライアントからの入金を即時に決済に利用することができる。
【0059】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0060】
各実施の形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
【符号の説明】
【0061】
1 サーバ(情報処理装置)
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
2 ユーザ端末
3 クライアント端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10