(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005562
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G01C 21/30 20060101AFI20240110BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20240110BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
G01C21/30
G08G1/0969
G09B29/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105786
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】濱岡 達哉
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2C032HB05
2C032HB22
2C032HC08
2C032HD30
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB49
2F129EE02
2F129FF02
2F129FF15
2F129FF20
2F129FF57
2F129HH18
2F129HH19
2F129HH20
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB13
5H181FF04
5H181FF07
5H181FF13
5H181FF22
(57)【要約】
【課題】異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保すること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、第2の地図データに対し、第1の地図データにおけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するコントローラを備える。上記コントローラは、上記処理結果に含まれる位置情報と上記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、上記処理結果において上記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと上記近傍リンクとの角度差を算出し、2点の上記位置情報から上記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと上記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の上記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づいて1以上の上記近傍リンクのうちから上記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の地図データに対し、第1の地図データにおけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記処理結果に含まれる位置情報と前記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、
前記処理結果において前記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと前記近傍リンクとの角度差を算出し、
2点の前記位置情報から前記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと前記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の前記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、
前記垂直距離、前記角度差および前記類似度に基づいて1以上の前記近傍リンクのうちから前記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記コントローラは、
前記近傍リンクごとに前記垂直距離、前記角度差および前記類似度のそれぞれに関する評価値を算出し、前記近傍リンクのうち当該評価値の総和が最大となる前記近傍リンクを前記最適リンクとして決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記垂直距離が小さいほど値が大きくなるように前記評価値を算出する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記角度差が小さいほど値が大きくなるように前記評価値を算出する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記類似度が高いほど値が大きくなるように前記評価値を算出する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
予め生成された評価関数を用いて、前記評価値を算出するとともに当該評価値に基づいて前記最適リンクを決定する、
請求項2~5のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
決定した前記最適リンク上の前記交点の位置を前記位置情報に対応する前記第2の地図データ上の再マップマッチング位置として決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
車両に搭載される情報処理装置であって、
第2の地図データに対し、外部装置が用いる第1の地図データにおけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記処理結果に含まれる位置情報と前記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、
前記処理結果において前記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと前記近傍リンクとの角度差を算出し、
2点の前記位置情報から前記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと前記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の前記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、
前記垂直距離、前記角度差および前記類似度に基づいて1以上の前記近傍リンクのうちから前記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する、
情報処理装置。
【請求項9】
車載装置と、第1のサーバ装置と、第2のサーバ装置と、を備え、
前記車載装置は、
車両の起動中に測位した位置情報を前記第1のサーバ装置へ送信し、
前記第1のサーバ装置は、
前記車載装置から収集した位置情報群に基づいて第1の地図データにおけるマップマッチング処理を実行し、
前記第2のサーバ装置は、
第2の地図データに対し、前記マップマッチング処理の処理結果に基づいて実行する再マップマッチング処理において、
前記処理結果に含まれる前記位置情報と前記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、
前記処理結果において前記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと前記近傍リンクとの角度差を算出し、
2点の前記位置情報から前記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと前記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の前記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、
前記垂直距離、前記角度差および前記類似度に基づいて1以上の前記近傍リンクのうちから前記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する、
情報処理システム。
【請求項10】
第2の地図データに対し、第1の地図データにおけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行する情報処理装置が用いる情報処理方法であって、
前記処理結果に含まれる位置情報と前記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出することと、
前記処理結果において前記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと前記近傍リンクとの角度差を算出することと、
2点の前記位置情報から前記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと前記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の前記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出することと、
前記垂直距離、前記角度差および前記類似度に基づいて1以上の前記近傍リンクのうちから前記位置情報に対し最適な最適リンクを決定することと、
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーションシステムでは、GPS(Global Positioning System)によって測位された位置情報を各車両から収集し、各位置情報を地図データ上の道路ネットワークにマッピングするマップマッチングを行っている。このマップマッチングを行うことで、車両位置を地図データの道路ネットワーク上に正確に表示させることができる。
【0003】
なお、車両から収集された位置情報群を利活用する目的から、異なるナビゲーションシステムの間でこの位置情報群を共有する場合がある。ただし、異なるナビゲーションシステムの間では、そもそものデータ収集基盤や地図データなどが異なる場合も多い。
【0004】
このため、第1のシステムで収集された位置情報群を第2のシステムが共有しようとする場合、第1のシステムでマップマッチング済みの位置情報群であっても、第2のシステムの地図データ上で改めてマップマッチングを行う必要がある。
【0005】
しかし、地図データが異なる場合、それぞれが有する道路ネットワークの間には通常、道路ネットワークを構成するノードやリンクの数、位置、角度等に誤差が存在する。このことから、第1のシステムでマップマッチング済みの位置情報が第2のシステムで誤った道路ネットワークへ誤マッチングされてしまう可能性も高い。
【0006】
そこで、たとえば、誤マッチングが頻発する地点として交差点を挙げ、かかる交差点の近傍の領域をマップマッチングの対象外とすることで、誤マッチングが生じることを抑制するマップマッチング技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した従来技術には、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保するうえで、さらなる改善の余地がある。
【0009】
たとえば、異なるナビゲーションシステムの少なくともいずれかで上述した従来技術を用いた場合、交差点が密集している地域ではマップマッチングの対象外となる領域が大きくなってしまう。その結果、マップマッチングされた各位置情報の間隔が疎となり、実際に車両が走行した経路を正しく辿れないおそれがある。
【0010】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保することができる情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態の一態様に係る情報処理装置は、第2の地図データに対し、第1の地図データにおけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するコントローラを備える。前記コントローラは、前記処理結果に含まれる位置情報と前記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、前記処理結果において前記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと前記近傍リンクとの角度差を算出し、2点の前記位置情報から前記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと前記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の前記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、前記垂直距離、前記角度差および前記類似度に基づいて1以上の前記近傍リンクのうちから前記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する。
【発明の効果】
【0012】
実施形態の一態様によれば、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、既存技術に係る再マップマッチング方法の概要説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る再マップマッチング方法の概要説明図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るマップマッチングシステムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るセンタサーバの構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る評価関数の説明図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るセンタサーバが実行する処理手順を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係る車載装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
また、以下では、第1のナビゲーションシステムの地図データA上でマップマッチング済みである位置情報群を第2のナビゲーションシステムの地図データB上で改めてマップマッチングすることを「再マップマッチング」と言う。また、以下では、マップマッチングを単に「マッチング」と言う場合がある。同様に、再マップマッチングを単に「再マッチング」と言う場合がある。
【0016】
また、以下では、実施形態に係る情報処理方法が、再マップマッチング方法であるものとする。また、以下では、実施形態に係る情報処理装置が、センタサーバ500または車載装置10であるものとする。車載装置10は、たとえばナビゲーション装置である。
【0017】
まず、実施形態に係る再マップマッチング方法の概要について、
図1および
図2を用いて説明する。
図1は、既存技術に係る再マップマッチング方法の概要説明図である。また、
図2は、実施形態に係る再マップマッチング方法の概要説明図である。
【0018】
まず、第1のナビゲーションシステム(以下、「第1のシステム」と言う)においてマップマッチングが行われ、
図1の上段に示すように、地図データAの道路R1,R2,R3上に順に位置情報P1
A,P2
A,P3
A,P4
A,P5
A,P6
A,P7
Aがマッチングされているものとする。
【0019】
これを前提として、第2のナビゲーションシステム(以下、「第2のシステム」と言う)において、地図データBの道路R1,R2,R3上に順に位置情報P1A,P2A,P3A,P4A,P5A,P6A,P7Aにそれぞれ対応する位置情報P1B,P2B,P3B,P4B,P5B,P6B,P7Bを再マッチングする場合を考える。
【0020】
既に述べた通り、既存技術には、交差点の近傍の領域をマップマッチングの対象外とすることで、誤マッチングが生じることを抑制するものがある。しかしながら、この既存技術を用いた場合、交差点が密集している地域ではマップマッチングの対象外となる領域が大きくなってしまう。その結果、マップマッチングされた各位置情報の間隔が疎となり、実際に車両が走行した経路を正しく辿れないおそれがある。
【0021】
具体的には、既存技術を用いた場合、
図1の下段に示すように、道路R1,R2,R3によって形成される交差点の近傍はマップマッチングの対象外である非マッチング領域となる。すると、
図1の例では、位置情報P3
A,P4
A,P5
Aにそれぞれ対応する位置情報P3
B,P4
B,P5
Bは、地図データB上にマッチングされない。
【0022】
その結果、第2のシステムでは、位置情報P2B,P6Bの間隔が疎となり、第1のシステムで位置情報P1A~P7Aの推移から道路R1,R2,R3を経由するように辿れた正しい経路ではなく、道路R2を経由しない誤った経路を辿ってしまうおそれがある。
【0023】
そこで、実施形態に係る再マップマッチング方法では、地図データAにおけるマップマッチング処理の処理結果に含まれる位置情報と地図データBにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出することとした。また、上記処理結果において上記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと上記近傍リンクとの角度差を算出することとした。また、2点の上記位置情報から上記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと上記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の上記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出することとした。また、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づいて1以上の上記近傍リンクのうちから上記位置情報に対し最適な最適リンクを決定することとした。
【0024】
具体的には、
図2に示すように、実施形態に係る再マップマッチング方法では、位置情報P1
A~P7
Aがマッチング済みである地図データAの各位置情報および各リンクとの関係において、地図データB上の1以上の候補リンクのうち、垂直距離が短く、角度差が小さく、かつ地点間の移動距離が尤もらしいものを最適リンクとして選択し、再マッチングする。候補リンクは、地図データBにおいて、地図データAの位置情報が示す地点の近傍に存在するリンクである。候補リンクは、近傍リンクと言い換えてもよい。
【0025】
垂直距離が短いことは、マッチング済みの地図データAのリンクに対し最も距離が近いリンクであることを指す。また、角度差が小さいことは、地図データAのリンクに対し平行度が高いことを指す。また、地点間の移動距離が近いことは、地図データが異なってもリンク上の移動距離はほぼ同じであることを指す。
【0026】
なお、実施形態に係る再マップマッチング方法では、第1のシステムにおける位置情報P1A~P7Aを順次辿りながら、これらに対応する位置情報P1B~P7Bそれぞれに適する地図データB上の最適リンクを選択し、最適リンクを接続することで再マッチングを行う。
【0027】
最適リンクの選択に際し、実施形態に係る再マップマッチング方法では、地図データB上から抽出される候補リンクを評価する評価関数を用いる。複数の候補リンクのうち、評価関数を用いて算出される評価値が最も高い候補リンクが最適リンクとして選択される。この評価関数を用いた再マップマッチング処理の詳細については、
図5を用いた説明で後述する。
【0028】
これにより、第2のシステムにおいても、
図2の下段に示すように、位置情報P1
B~P7
Bの推移から第1のシステムと同様の道路R1,R2,R3を経由する正しい経路を辿ることが可能となる。すなわち、実施形態に係る再マップマッチングによれば、異なる地図データA,Bの間でのマップマッチングの精度をより確保することができる。
【0029】
以下、上述した実施形態に係る再マップマッチング方法を適用したマップマッチングシステム1の構成例について、より具体的に説明する。
【0030】
図3は、実施形態に係るマップマッチングシステム1の構成例を示す図である。
図3に示すように、マップマッチングシステム1は、1以上の車載装置10と、外部サーバ300と、センタサーバ500とを含む。
【0031】
車載装置10と、外部サーバ300と、センタサーバ500とは、ネットワークNを介し、相互に通信可能に設けられる。ネットワークNは、インターネットやC-V2X(Cellular Vehicle to Everything)通信網等である。
【0032】
車載装置10は、車両に搭載されるコンピュータである。上述したように、車載装置10は、たとえばナビゲーション装置である。車載装置10はそれぞれ、GPSセンサ3を有する。車載装置10は、車両が起動中の間、GPSセンサ3によって測位された位置情報を随時外部サーバ300へ送信する。
【0033】
外部サーバ300は、地図データAを用いた第1のシステムを統合する装置である。外部サーバ300は、各車載装置10から随時位置情報を収集して蓄積する。また、外部サーバ300は、収集して蓄積した位置情報群を地図データA上の各リンクにマッピングするマップマッチング処理を実行する。外部サーバ300は、マップマッチング処理をたとえばバッチ処理として実行する。また、外部サーバ300は、マップマッチング処理の処理結果を第1のシステムを利用する各車両の車載装置10へ配信する。
【0034】
また、外部サーバ300は、マップマッチング処理の処理結果をセンタサーバ500へ送信する。マップマッチング処理の処理結果は、処理対象となった位置情報群およびこれら位置情報群がマッピングされた地図データA上の各リンクに関する情報を含む。
【0035】
センタサーバ500は、地図データBを用いた第2のシステムを統合する装置である。センタサーバ500は、外部サーバ300から送信されたマップマッチング処理の処理結果を取得し、かかる処理結果に基づいて
図2を用いて説明した再マップマッチング処理を実行する。センタサーバ500は、再マップマッチング処理をたとえばバッチ処理として実行する。また、センタサーバ500は、再マップマッチング処理の処理結果を第2のシステムを利用する各車両の車載装置10へ配信する。
【0036】
次に、再マップマッチング処理を実行するセンタサーバ500の構成例について説明する。
図4は、実施形態に係るセンタサーバ500の構成例を示すブロック図である。なお、
図4および後に示す
図7では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0037】
換言すれば、
図4および
図7に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
【0038】
また、
図4および
図7を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、説明を省略する場合がある。
【0039】
図4に示すように、実施形態に係るセンタサーバ500は、通信部501と、記憶部502と、コントローラ503とを有する。通信部501は、ネットワークアダプタ等によって実現される。通信部501は、前述のネットワークNと有線または無線で接続され、車載装置10および外部サーバ300との間で各種情報の送受信を行う。
【0040】
記憶部502は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の記憶デバイス、または、ハードディスク装置、光ディスク装置等のディスク装置などによって実現される。
図4の例では、記憶部502は、地図データA処理結果502aと、地図データB情報502bと、評価情報502cとを記憶する。
【0041】
地図データA処理結果502aは、外部サーバ300から送信される地図データAに対するマップマッチング処理の処理結果である。地図データA処理結果502aは、マップマッチング処理の処理対象となった位置情報群およびこれら位置情報群がマッピングされた地図データA上の各リンクに関する情報を含む。
【0042】
地図データB情報502bは、第2のシステムにおける地図データである地図データBを含む情報である。地図データB情報502bは、地図データB上の各リンクに関する情報を含む。また、地図データB情報502bは、後述するコントローラ503が実行する再マップマッチング処理の処理結果が反映される。
【0043】
評価情報502cは、再マップマッチング処理における地図データB上の各候補リングの評価に関する情報であり、前述の評価関数を含む。
【0044】
コントローラ(controller)13は、いわゆる制御部であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部502に記憶されている図示略の各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、コントローラ503は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
【0045】
コントローラ503は、取得部503aと、抽出部503bと、算出部503cと、決定部503dとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0046】
取得部503aは、通信部501を介し、外部サーバ300から第1のシステムにおけるマップマッチング処理の処理結果を取得して地図データA処理結果502aへ格納する。
【0047】
抽出部503bは、地図データA処理結果502aから位置情報を処理対象として順次読み込み、処理中の位置情報に基づいて地図データB上から1以上の候補リンクを抽出する。
【0048】
算出部503cは、処理中の位置情報と候補リンクそれぞれとの垂直距離を算出する。算出部503cは、処理中の位置情報から候補リンクに対して垂線を下ろし、かかる垂線と候補リンクとの交点と、処理中の位置情報が示す地点との距離を垂直距離として算出する。
【0049】
また、算出部503cは、処理中の位置情報がマッチングされた地図データAのリンクと、候補リンクとの角度差を算出する。
【0050】
また、算出部503cは、処理中の位置情報と、1つ前に処理した位置情報とのリンク上の距離を算出する。また、算出部503cは、候補リンク上の前述の交点と、1つ前の最適リンク上の交点とのリンク上の距離を算出する。
【0051】
また、算出部503cは、算出した各算出値に基づいて候補リンクの評価値を算出する。評価値の算出には前述の評価関数が用いられる。算出部503cは、かかる候補リンクごとの評価値の算出を候補リンクの数だけ繰り返す。
【0052】
決定部503dは、算出した各評価値に基づいて、評価値が最大の候補リンクを処理中の位置情報に対応する最適リンクとして決定する。また、決定部503dは、決定した最適リンク上の前述の交点の位置を地図データB上の再マップマッチング位置として決定する。また、決定部503dは、決定した決定内容を地図データB情報502bへ反映する。
【0053】
抽出部503b、算出部503cおよび決定部503dは、これら一連の再マップマッチング処理を地図データA処理結果502aに含まれる位置情報群の数だけ繰り返すこととなる。
【0054】
次に、前述の評価関数の一例について説明する。
図5は、実施形態に係る評価関数の説明図である。前述の評価関数は、たとえば下記の式(1)として表される。
【0055】
【0056】
図5を参照しつつ説明すると、まずiは、地図データA上の位置情報pの時間軸上のシーケンス番号を示す。また、jは、各位置情報pに対する候補リンクのインデックス番号を示す。また、E(i)は、位置情報p(i)に対応する最適な地図データB上のリンクである最適リンクを示す。
【0057】
また、関数X()は、垂直距離r(i,j)が短いほど大きい値を評価値として返す評価関数である。また、関数Y()は、リンクkとリンクjとの角度差θ(k,j)が小さいほど大きい値を評価値として返す評価関数である。なお、リンクkは「比較対象リンク」の一例に相当する。
【0058】
また、関数α()は、2点間の距離が類似しているほど大きい値を評価値として返す評価関数である。つまり、関数αは、地図データAの位置p(i)と1つ前の位置p(i-1)の距離と、地図データBの候補リンクj上の交点q(i,j)と1つ前の最適リンクE(i-1)上の交点q(E(i-1))の距離とが類似しているほど大きい値を返す。言い換えると、関数α()は、地図データA上で進む距離は道路ネットワークの構成が異なる地図データB上でもほぼ同じとなるとの推定に基づくものである。
【0059】
そして、関数max()が示すように、関数X()、関数Y()および関数αの総和が最大となる候補リンクjが、位置情報p(i)に対応する最適リンクE(i)として選択されることとなる。また、最適リンクE(i)上の交点q(i,j)が、位置情報p(i)に対応する地図データB上の再マップマッチング位置として決定される。
【0060】
次に、センタサーバ500が実行する処理手順について、
図6を用いて説明する。
図6は、実施形態に係るセンタサーバ500が実行する処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
図6に示すように、センタサーバ500のコントローラ503はまず、地図データAにマップマッチング済みの位置情報群を外部サーバ300より取得する(ステップS101)。
【0062】
そして、コントローラ503は、トリップごとに再マップマッチング処理を開始する(ステップS102)。再マップマッチング処理においてコントローラ503は、未処理の位置情報があるか否かを判定する(ステップS103)。
【0063】
未処理の位置情報がある場合(ステップS103,Yes)、コントローラ503は、当該位置情報に基づいて地図データB上の候補リンクを抽出する(ステップS104)。そして、コントローラ503は、抽出した候補リンクのうち、未処理の候補リンクがあるか否かを判定する(ステップS105)。
【0064】
未処理の候補リンクがある場合(ステップS105,Yes)、コントローラ503は、処理中の位置情報につき、当該候補リンクとの垂直距離を算出する(ステップS106)。また、コントローラ503は、処理中の位置情報がマッチングされた地図データAのリンクと、候補リンクとの角度差を算出する(ステップS107)。
【0065】
また、コントローラ503は、処理中の位置情報と、1つ前の位置情報とのリンク上の距離を算出する(ステップS108)。また、コントローラ503は、候補リンク上の交点と、1つ前の最適リンク上の交点とのリンク上の距離を算出する(ステップS109)。
【0066】
そして、コントローラ503は、ステップS106~ステップS109で算出した各算出値に基づいて候補リンクの評価値を算出する(ステップS110)。そして、コントローラ503は、ステップS105からの処理を繰り返す。
【0067】
ステップS105で未処理の候補リンクがない場合(ステップS105,No)、コントローラ503は、評価値が最大の候補リンクを処理中の位置情報の最適リンクに決定する(ステップS111)。また、コントローラ503は、決定した最適リンク上の前述の交点の位置を地図データB上の再マップマッチング位置に決定する(ステップS112)。そして、コントローラ503は、ステップS103からの処理を繰り返す。
【0068】
ステップS103で未処理の位置情報がない場合は(ステップS103,No)、コントローラ503は、再マップマッチング処理を終了する(ステップS113)。そして、処理を終了する。
【0069】
ところで、これまでは、外部サーバ300とセンタサーバ500との間でのやり取りを例に挙げたが、外部サーバ300あるいはセンタサーバ500の地図データと車載装置10の地図データとの間で、車載装置10が再マップマッチング処理を実行するようにしてもよい。
【0070】
車載装置10が再マップマッチング処理を実行する場合の例について説明する。
図7は、実施形態に係る車載装置の構成例を示すブロック図である。
【0071】
なお、
図7は
図4に対応しているため、
図4で説明済みの内容については適宜説明を簡略するか省略する。また、
図7を用いた説明では、車載装置10が、外部サーバ300から地図データAにおけるマップマッチング処理の処理結果を取得し、この処理結果に基づいて地図データBにおける再マップマッチング処理を実行する場合を例に挙げる。
【0072】
図7に示すように、車載装置10は、通信部11と、記憶部12と、コントローラ13とを有する。また、車載装置10は、GPSセンサ3が接続される。通信部11は、前述の通信部501に相当する。記憶部12は、前述の記憶部502に相当する。コントローラ13は、前述のコントローラ503に相当する。
【0073】
記憶部12は、地図データA処理結果12aと、地図データB情報12bと、評価情報12cとを記憶する。地図データA処理結果12aは、前述の地図データA処理結果502aに相当する。地図データB情報12bは、前述の地図データB情報502bに相当する。評価情報12cは、前述の評価情報502cに相当する。
【0074】
コントローラ13は、取得部13aと、抽出部13bと、算出部13cと、決定部13dとを有する。
【0075】
取得部13aは、前述の取得部503aに相当し、取得部503aに対応する情報処理の機能や作用を実現または実行する。また、取得部13aは、GPSセンサ3によって測位された位置情報をGPSセンサ3から随時取得する。
【0076】
抽出部13bは、前述の抽出部503bに相当し、抽出部503bに対応する情報処理の機能や作用を実現または実行する。算出部13cは、前述の算出部503cに相当し、算出部503cに対応する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0077】
決定部13dは、前述の決定部503dに相当し、決定部503dに対応する情報処理の機能や作用を実現または実行する。コントローラ13は、これら抽出部13b、算出部13cおよび決定部13dによって、地図データAにおいてマップマッチング済みの位置情報群を地図データBに対して改めてマッチングする再マップマッチング処理を実行する。
【0078】
送信部13eは、通信部11を介し、取得部13aによってGPSセンサ3から取得された位置情報を随時外部サーバ300およびセンタサーバ500へ送信する。
【0079】
なお、
図7では、車載装置10が、外部サーバ300から地図データAにおけるマップマッチング処理の処理結果を取得し、この処理結果に基づいて地図データBにおける再マップマッチング処理を実行する場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。たとえば、車載装置10は、センタサーバ500から地図データBにおけるマップマッチング処理の処理結果を取得し、この処理結果に基づいて車載装置10自体が保有する地図データBにおける再マップマッチング処理を実行してもよい。
【0080】
上述してきたように、実施形態に係るセンタサーバ500(「情報処理装置」の一例に相当)は、地図データB(「第2の地図データ」の一例に相当)に対し、地図データA(「第1の地図データ」の一例に相当)におけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するコントローラ503を備える。コントローラ503は、上記処理結果に含まれる位置情報と地図データBにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、上記処理結果において上記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと上記近傍リンクとの角度差を算出し、2点の上記位置情報から上記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと上記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の上記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づいて1以上の上記近傍リンクのうちから上記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する。
【0081】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保することができる。
【0082】
また、コントローラ503は、上記近傍リンクごとに上記垂直距離、上記角度差および上記類似度のそれぞれに関する評価値を算出し、上記近傍リンクのうち当該評価値の総和が最大となる上記近傍リンクを上記最適リンクとして決定する。
【0083】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づく評価値が最大となる上記近傍リンクを上記最適リンクとして決定することが可能となる。
【0084】
また、コントローラ503は、上記垂直距離が小さいほど値が大きくなるように上記評価値を算出する。
【0085】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、処理中の位置情報に対し最も距離が近い近傍リンクを最適リンクとして選択することが可能となる。
【0086】
また、コントローラ503は、上記角度差が小さいほど値が大きくなるように上記評価値を算出する。
【0087】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、比較対象リンクに対し平行度の高い近傍リンクを最適リンクとして選択することが可能となる。
【0088】
また、コントローラ503は、上記類似度が高いほど値が大きくなるように上記評価値を算出する。
【0089】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、比較対象リンクに対し2点間の移動距離がほぼ同じとなる近傍リンクを最適リンクとして選択することが可能となる。
【0090】
また、コントローラ503は、予め生成された評価関数を用いて、上記評価値を算出するとともに当該評価値に基づいて上記最適リンクを決定する。
【0091】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、予め生成された評価関数を用いて簡便に最適リンクを決定することが可能となる。
【0092】
また、コントローラ503は、決定した上記最適リンク上の上記交点の位置を上記位置情報に対応する地図データB上の再マップマッチング位置として決定する。
【0093】
したがって、実施形態に係るセンタサーバ500によれば、最適リンク上に精度よく再マップマッチング位置を決定することができる。
【0094】
また、実施形態に係る車載装置10は、車両に搭載される情報処理装置であって、第2の地図データに対し、外部サーバ300またはセンタサーバ500(「外部装置」の一例に相当)が用いる第1の地図データ(地図データAまたは地図データB)におけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するコントローラ13を備える。コントローラ13は、上記処理結果に含まれる位置情報と前記第2の地図データにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、上記処理結果において上記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと上記近傍リンクとの角度差を算出し、2点の上記位置情報から上記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと上記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の上記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づいて1以上の上記近傍リンクのうちから上記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する。
【0095】
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、車載装置10自体が、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保することができる。
【0096】
また、実施形態に係るマップマッチングシステム1は、車載装置10と、外部サーバ300(「第1のサーバ装置」の一例に相当)と、センタサーバ(「第2のサーバ装置」の一例に相当)と、を備える。車載装置10は、車両の起動中に測位した位置情報を外部サーバ300へ送信する。外部サーバ300は、車載装置10から収集した位置情報群に基づいて地図データA(「第1の地図データ」の一例に相当)におけるマップマッチング処理を実行する。センタサーバ500は、地図データB(「第2の地図データ」の一例に相当)に対し、上記マップマッチング処理の処理結果に基づいて実行する再マップマッチング処理において、上記処理結果に含まれる上記位置情報と地図データBにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出し、上記処理結果において上記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと上記近傍リンクとの角度差を算出し、2点の上記位置情報から上記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと上記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の上記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出し、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づいて1以上の上記近傍リンクのうちから上記位置情報に対し最適な最適リンクを決定する。
【0097】
したがって、実施形態に係るマップマッチングシステム1によれば、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保することができる。
【0098】
また、実施形態に係る再マップマッチング方法は、地図データBに対し、地図データAにおけるマップマッチング処理の処理結果に基づく再マップマッチング処理を実行するセンタサーバ500が用いる情報処理方法であって、上記処理結果に含まれる位置情報と地図データBにおいて当該位置情報の近傍に存在するリンクである近傍リンクとの垂直距離を算出することと、上記処理結果において上記位置情報が関連付けられたリンクである比較対象リンクと上記近傍リンクとの角度差を算出することと、2点の上記位置情報から上記近傍リンクに対し延ばした垂線それぞれと上記近傍リンクとの2つの交点間の距離と、2点の上記位置情報が示す地点間の距離との類似度を算出することと、上記垂直距離、上記角度差および上記類似度に基づいて1以上の上記近傍リンクのうちから上記位置情報に対し最適な最適リンクを決定することと、を含む。
【0099】
したがって、実施形態に係る再マップマッチング方法によれば、異なる地図データ間に渡ってのマップマッチングの精度を確保することができる。
【0100】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0101】
1 マップマッチングシステム
3 GPSセンサ
10 車載装置
11 通信部
12 記憶部
12a 地図データA処理結果
12b 地図データB情報
12c 評価情報
13 コントローラ
13a 取得部
13b 抽出部
13c 算出部
13d 決定部
13e 送信部
300 外部サーバ
500 センタサーバ
501 通信部
502 記憶部
502a 地図データA処理結果
502b 地図データB情報
502c 評価情報
503 コントローラ
503a 取得部
503b 抽出部
503c 算出部
503d 決定部