(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005569
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステム
(51)【国際特許分類】
F16K 27/00 20060101AFI20240110BHJP
F25B 41/31 20210101ALI20240110BHJP
F16L 1/00 20060101ALI20240110BHJP
F16L 13/08 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
F16K27/00 C
F25B41/31
F16L1/00 F
F16L13/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105800
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000143949
【氏名又は名称】株式会社鷺宮製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】森 未帆
(72)【発明者】
【氏名】中川 大樹
【テーマコード(参考)】
3H013
3H051
【Fターム(参考)】
3H013CA03
3H051AA01
3H051BB02
3H051CC15
3H051DD01
3H051DD03
3H051FF08
(57)【要約】
【課題】機器本体におけるステンレス製の部分とアルミニウム製の冷媒配管とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステムを提供する。
【解決手段】冷媒を流通させる冷凍サイクルを構成する冷媒機器が、機器本体11と、機器本体11に接続されるアルミニウム製の冷媒配管12と、を備え、機器本体11において少なくとも冷媒配管12が接合される部分がステンレス製であり、当該部分で機器本体11と冷媒配管12とがろう材15によりろう付け接合され、機器本体11の接合面111eには、冷媒配管12の軸線方向D11に交差して延びて、軸線方向D11の負荷荷重F11を受け止める荷重受け部111fが設けられていることを特徴とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷媒を流通させる冷凍サイクルを構成する冷媒機器であって、
機器本体と、
前記機器本体に接続されるアルミニウム製の冷媒配管と、を備え、
前記機器本体において少なくとも前記冷媒配管が接合される部分がステンレス製であり、当該部分で前記機器本体と前記冷媒配管とがろう材によりろう付け接合され、
前記機器本体の接合面には、前記冷媒配管の軸線方向に交差して延びて、前記軸線方向の負荷荷重を受け止める荷重受け部が設けられていることを特徴とする冷媒機器。
【請求項2】
前記荷重受け部は、前記機器本体の前記接合面から凹んだ溝で構成され、前記ろう材を内側に入り込ませることで前記負荷荷重を受け止めることを特徴とする請求項1に記載の冷媒機器。
【請求項3】
前記溝は、前記軸線方向に並んで複数列設けられるか、又は螺旋状に設けられた部位であることを特徴とする請求項2に記載の冷媒機器。
【請求項4】
前記荷重受け部は、前記機器本体の前記接合面に対して傾斜した傾斜面を有していることを特徴とする請求項1に記載の冷媒機器。
【請求項5】
前記荷重受け部の前記軸線方向の寸法は、前記接合面との間に形成される前記ろう材との金属間化合物の層厚よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の冷媒機器。
【請求項6】
前記荷重受け部の前記軸線方向と交差する軸線交差方向の寸法は、前記接合面との間に形成される前記ろう材との金属間化合物の層厚よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の冷媒機器。
【請求項7】
請求項1~6のうちの何れか一項に記載の冷媒機器としての弁装置であって、
前記機器本体は、内部に弁室を形成する弁本体であることを特徴とする弁装置。
【請求項8】
請求項1~6のうちの何れか一項に記載の冷媒機器を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機等の冷凍サイクルシステムを構成する冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気調和機(冷凍サイクルシステム、冷凍装置)等を構成する機器として、冷媒の吐出管及び吸入管として継手部材(冷媒配管)が機器本体に接続された冷媒機器が知られている(例えば特許文献1参照)。このような冷媒機器では、多くの場合、機器本体と冷媒配管とがろう付けによって接続されている。
【0003】
近年、材料高騰等の影響により、機器本体や冷媒配管の構成材料が従来の銅から安価なステンレスやアルミニウムに変わりつつある。このとき、ある程度の強度が必要な機器本体のハウジング等はステンレス製とされ、加工の容易性等から冷媒配管がアルミニウム製とされる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、一般的に、アルミニウムについてはろう付けの難易度が高い。特にステンレスとのろう付けは非常な困難を伴うことが多く、その困難さ故に接合強度が不安定になることがある。ステンレス製の部材におけるアルミニウム製の冷媒配管との接合面には、アルミニウム用のろう材とステンレスとの金属間化合物が形成される。アルミニウム用のろう材とアルミニウム製の冷媒配管との境界は合金化して高い接合強度が得られる一方、ステンレス製の部材との接合面に形成される金属間化合物は、硬く脆い性質があってステンレスとの密着性がそれほど高くない。ステンレス製の部材の接合面におけるこの金属間化合物の性質が、ろう付けの困難さと接合強度の不安定さをもたらす一因となっている。このため、上記のように機器本体におけるステンレス製のハウジング等の部分にアルミニウム製の冷媒配管をろう付けして冷媒機器を製造するに当たっては、冷媒配管と機器本体との接合強度を維持するために高い品質管理が要求されるのが現状である。
【0006】
本発明の目的は、機器本体におけるステンレス製の部分とアルミニウム製の冷媒配管とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の冷媒機器は、冷媒を流通させる冷凍サイクルを構成する冷媒機器であって、機器本体と、前記機器本体に接続されるアルミニウム製の冷媒配管と、を備え、前記機器本体において少なくとも前記冷媒配管が接合される部分がステンレス製であり、当該部分で前記機器本体と前記冷媒配管とがろう材によりろう付け接合され、前記機器本体の接合面には、前記冷媒配管の軸線方向に交差して延びて、前記軸線方向の負荷荷重を受け止める荷重受け部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
この冷媒機器によれば、機器本体の接合面に設けられた荷重受け部が、接合面からの金属間化合物の剥がれの原因となり易いせん断方向(即ち軸線方向)の負荷荷重を受け止めることができる。そして、このような受止めにより、上記の負荷荷重が金属間化合物に直に掛かることを抑えることで金属間化合物の剥がれが抑えられるので、冷媒配管の軸線方向への力に抵抗することができる。つまり、上記の冷媒機器によれば、機器本体におけるステンレス製の部分とアルミニウム製の冷媒配管とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【0009】
ここで、前記荷重受け部は、前記機器本体の前記接合面から凹んだ溝で構成され、前記ろう材を内側に入り込ませることで前記負荷荷重を受け止めることで前記負荷荷重を受け止めることが好適である。
【0010】
この構成によれば、荷重受け部を構成する溝の内側にろう材を入り込ませるという単純な構成によって効果的に軸線方向の負荷荷重を受け止めて金属間化合物の剥がれを一層抑えることができる。
【0011】
また、前記溝は、前記軸線方向に並んで複数列設けられるか、又は、前記冷媒配管の軸線回りに螺旋状に設けられた部位であることが好適である。
【0012】
この構成によれば、接合面における軸線方向の断面には、複数の凹部が軸線方向に並ぶことになり、これら複数の凹部にろう材が入り込むことで、軸線方向の負荷荷重を一層効果的に受け止めて金属間化合物の剥がれを更に抑えることができる。
【0013】
また、前記荷重受け部は、前記機器本体の前記接合面に対して傾斜した傾斜面を有していることが好適である。
【0014】
この構成によれば、荷重受け部における傾斜面によって、軸線方向の負荷荷重を広域に受け止めて金属間化合物の剥がれを広範囲に抑えることができるので、ろう付け箇所について接合強度を一層高めることができる。
【0015】
また、前記荷重受け部の前記軸線方向の寸法は、前記接合面との間に形成される前記ろう材との金属間化合物の層厚よりも大きいことが好適である。
【0016】
この構成によれば、荷重受け部の軸線方向の寸法が金属間化合物の層厚よりも大きいことから、接合面からの金属間化合物の剥がれの原因となり易いせん断方向(即ち軸線方向)の負荷荷重を、軸線方向に十分な長さに亘って受け止めることができる。このような受止めにより、上記の負荷荷重が金属間化合物に直に掛かることを効果的に抑えることができる。
【0017】
また、前記荷重受け部の前記軸線方向に対する軸線交差方向の寸法は、前記接合面との間に形成される前記ろう材との金属間化合物の層厚よりも大きいことが好適である。
【0018】
この構成によれば、せん断方向(即ち軸線方向)の負荷荷重を上記の軸線交差方向に十分な長さに亘って受け止めることができ、このような受止めによっても、上記の負荷荷重が金属間化合物に直に掛かることを効果的に抑えることができる。
【0019】
また、本発明の弁装置は、上述の冷媒機器としての弁装置であって、前記機器本体は、内部に弁室を形成する弁本体であることを特徴とする。
【0020】
この弁装置によれば、当該弁装置が上述の冷媒機器であることから、機器本体におけるステンレス製の部分とアルミニウム製の冷媒配管とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【0021】
また、本発明の冷凍サイクルシステムは、上述の冷媒機器を備えたことを特徴とする。
【0022】
この冷凍サイクルシステムによれば、上述の冷媒機器を備えていることから、機器本体におけるステンレス製の部分とアルミニウム製の冷媒配管とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステムによれば、機器本体におけるステンレス製の部分とアルミニウム製の冷媒配管とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】冷媒機器及び弁装置の第1実施形態である電動弁を示す部分断面図である。
【
図2】
図1に示されている電動弁を備えた冷凍サイクルシステムを示す模式図である。
【
図5】第1変形例における第1荷重受け部を、
図3と同様の拡大断面で示した図である。
【
図6】第1変形例における第2荷重受け部を、
図4と同様の拡大断面で示した図である。
【
図7】第2実施形態における荷重受け部を、
図3と同様の拡大断面で示した図である。
【
図8】第2変形例における荷重受け部を、
図7と同様の拡大断面で示した図である。
【
図9】第3実施形態における荷重受け部を、
図3と同様の拡大断面で示した図である。
【
図10】第3変形例における荷重受け部を、
図9と同様の拡大断面で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステムの第1実施形態について
図1~
図4に基づいて説明する。
【0026】
図1は、冷媒機器及び弁装置の第1実施形態である電動弁を示す部分断面図であり、
図2は、
図1に示されている電動弁を備えた冷凍サイクルシステムを示す模式図である。また、
図3は、
図1中の第1エリアA11の拡大図であり、
図4は、
図1中の第2エリアA12の拡大図である。
【0027】
本実施形態の電動弁10は、
図2に示されている冷凍サイクルシステム1において後述の膨張弁100として利用される。この電動弁10は、機器本体11と、第1冷媒配管12と、第2冷媒配管13と、を備えている。電動弁10は、モータ駆動により弁室11a内の弁体11bを弁座部材11cに対して進退動作させることで、弁室11aを介して第1冷媒配管12と第2冷媒配管13の間を流れる冷媒の流量を調節する弁装置となっている。機器本体11は、内部に弁室11aが形成された弁本体111-1と、弁体11bの進退機構を内蔵したケース111-2とを備えている。弁本体111-1にケース111-2が溶接されて両端閉塞の円筒形状を有する機器本体11のハウジング111が構成される。第1冷媒配管12は、機器本体11の弁本体111-1における弁室11aの底壁部分111aに、軸線Xに沿って延在するように一端がろう付けによって接続された円筒配管である。また、第2冷媒配管13は、この弁本体111-1における弁室11aの周壁部分111bに、軸線Xと直交して延在するように一端がろう付けによって接続された円筒配管である。本実施形態では、機器本体11において第1冷媒配管12及び第2冷媒配管13が接合される弁本体111-1がステンレス製の部分となっている。他方、第1冷媒配管12及び第2冷媒配管13はアルミニウム製の配管となっている。そして、ろう付けはアルミニウム用のろう材が使われている。このろう材を用いたろう付け構造については、
図3及び
図4を参照して後で詳述する。
【0028】
まず、電動弁10におけるろう付け構造の説明に先立って、この電動弁10を膨張弁100として備えて冷媒を流通させる冷凍サイクルシステム1について、
図2を参照してその概要を説明する。本実施形態の冷凍サイクルシステム1は、膨張弁100、室外熱交換器200、室内熱交換器300、流路切換弁400、及び圧縮機500、を備え、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成している。尚、アキュムレータ、圧力センサ、温度センサ等は図示を省略してある。
【0029】
冷凍サイクルの流路は、流路切換弁400により冷房運転時の流路と暖房運転時の流路の2通りに切換えられる。冷房運転時には、
図2に実線の矢印で示したように、圧縮機500で圧縮された冷媒は流路切換弁400から室外熱交換器200に流入される。この室外熱交換器200は凝縮器として機能し、室外熱交換器200から流出された液冷媒は膨張弁100を介して室内熱交換器300に流入され、この室内熱交換器300は蒸発器として機能する。
【0030】
一方、暖房運転時には、
図2に破線の矢印で示したように、圧縮機500で圧縮された冷媒は流路切換弁400から室内熱交換器300、膨張弁100、室外熱交換器200、流路切換弁400、そして、圧縮機500の順に循環される。室内熱交換器300が凝縮器として機能し、室外熱交換器200が蒸発器として機能する。膨張弁100は、冷房運転時に室外熱交換器200から流入する液冷媒、または暖房運転時に室内熱交換器300から流入する液冷媒を、それぞれ減圧膨張し、さらにその冷媒の流量を制御する。尚、
図2においては、冷房運転時に室外熱交換器200から液冷媒が第2の継手管102(第2冷媒配管13)に流入し、暖房運転時には、室内熱交換器300からの液冷媒が第1の継手管101(第1冷媒配管12)に流入するように膨張弁100を設けている。しかしながら、これに限らず、冷房運転時に室外熱交換器200からの液冷媒が第1の継手管101に流入し、暖房運転時には室内熱交換器300からの液冷媒が第2の継手管102に流入するように膨張弁100を設けてもよい。
【0031】
次に、
図1に示されている電動弁10における機器本体11のステンレス製のハウジング111と、アルミニウム製の第1冷媒配管12及び第2冷媒配管13と、のろう付け構造について
図3及び
図4も参照して説明する。まず、
図1及び
図3を参照し、ハウジング111と第1冷媒配管12とのろう付け構造について説明する。
図3には、このろう付け構造が、
図1中の第1エリアA11の拡大図として示されている。
【0032】
図1に示されているように、機器本体11のハウジング111における弁室11aの底壁部分111aには、第1冷媒配管12と連通する底壁貫通孔111cが形成されている。この底壁貫通孔111cの外周部からは、弁室11aの外側に向かって、第1冷媒配管12の一端を受け入れる配管受筒111dが突出している。底壁貫通孔111cには電動弁10の弁座部材11cがろう付け等のより固着される。第1冷媒配管12は、この配管受筒111dに一端が挿入され、底壁貫通孔111cを介して弁室11aと連通可能な状態でろう付け固定されている。このとき、
図3に示されているように、ハウジング111における第1冷媒配管12との接合面111e、即ち、配管受筒111dの内周面には、次のような第1荷重受け部111fが設けられている。第1荷重受け部111fは、第1冷媒配管12等を介してろう付け箇所に掛かる、第1冷媒配管12の軸線方向D11の負荷荷重F11を受け止める部位である。この軸線方向D11の負荷荷重F11は、ろう付け箇所に対するせん断負荷となる。この負荷荷重F11を受け止める第1荷重受け部111fは、第1冷媒配管12の軸線方向D11に交差して軸線交差方向D12に延びた部位である。具体的には、接合面111eから軸線交差方向D12に凹んだ矩形状の溝で構成され、ろう材14を内側に入り込ませることで負荷荷重F11を受け止める。
【0033】
ここで、第1荷重受け部111fの軸線方向D11の溝幅寸法W11は、第1冷媒配管12との接合面111eとアルミニウム用のろう材14との間に形成される金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。詳述すると、この溝幅寸法W11は、金属間化合物15の層厚t11の2倍よりも大きい。
【0034】
尚、金属間化合物15の層厚t11は、ろう付けの温度、加熱時間の影響を受けるため具体的な数値には幅があるが、概ね数μm~10μmである。この値は、ろう材14が無い場合の接合面111eと第1冷媒配管12とのクリアランスt12、つまり、接合面111eにおいて第1荷重受け部111fが形成されていない部分と第1冷媒配管12との間のろう材14の厚みの、概ね3~25%程度の厚みに当たる。
【0035】
また、第1荷重受け部111fの軸線交差方向D12の溝深さ寸法W12は、金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。この溝深さ寸法W12について、詳述すると、溝深さ寸法W12は、金属間化合物15の層厚t11の1倍よりも大きい。また、この溝深さ寸法W12は、接合面111eと第1冷媒配管12とのクリアランスt12よりも大きくなっている。
【0036】
次に、第2冷媒配管13と、ハウジング111における弁室11aの周壁部分111bと、のろう付け箇所について
図1及び
図4を参照して説明する。
【0037】
図1に示されているように、弁室11aのステンレス製の周壁部分111bには、第2冷媒配管13の端部が貫通する周壁貫通孔111gが形成されている。第2冷媒配管13は、この周壁貫通孔111gに一端が挿入された状態でろう付け固定されている。このとき、
図4に示されているように、ハウジング111における第2冷媒配管13との接合面111h、即ち、周壁貫通孔111gの内周面には、次のような第2荷重受け部111jが設けられている。この第2荷重受け部111jは、第2冷媒配管13等を介してろう付け箇所に掛かる、第2冷媒配管13の軸線方向D13の負荷荷重F12を受け止める部位である。この軸線方向D13の負荷荷重F12も、ろう付け箇所に対するせん断負荷となる。この第2荷重受け部111jは、第2冷媒配管13の軸線方向D13に交差して軸線交差方向D14に延びた部位であり、具体的には、周壁貫通孔111gの内周の内外それぞれの角部について全周に亘って形成されたC面取り状の部位である。このC面取り状の第2荷重受け部111jも、接合面111hから下がって形成されており、その下がった部分にろう材14を入り込ませることで負荷荷重F12を受け止める。
【0038】
この第2荷重受け部111jの軸線方向D13の面取り寸法W13は、第2冷媒配管13との接合面111hとアルミニウム用のろう材14との間に形成される金属間化合物15の層厚t13よりも大きい。より細かく言うと、この軸線方向D13の面取り寸法W13は、金属間化合物15の層厚t13の1倍よりも大きい。
【0039】
また、第2荷重受け部111jにおける、第2冷媒配管13の軸線交差方向D14の面取り寸法W14も金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。また、この軸線交差方向D14の面取り寸法W14は、ろう材14が存在しない場合の接合面111hと第2冷媒配管13とのクリアランスt14よりも大きくなっている。
【0040】
以上に説明した第1実施形態における、冷媒機器及び弁装置の一例としての電動弁10、及び、この電動弁10を膨張弁100として備える冷凍サイクルシステム1によれば、以下のような効果を奏することができる。即ち、本実施形態によれば、機器本体11における第1荷重受け部111f及び第2荷重受け部111jが各配管の軸線方向D11,D13の負荷荷重F11,F12を受け止めることができる。アルミニウム用のろう材14とアルミニウム製の第1冷媒配管12や第2冷媒配管13との境界は合金化して高い接合強度が得られる。一方で、ステンレス製のハウジング111の接合面111e,111hに形成される金属間化合物15は、硬く脆い性質があってステンレスとの密着性がそれほど高くない。接合面111e,111hにおけるこの金属間化合物15の性質が、ろう付けの困難さと接合強度の不安定さをもたらす一因となっている。本実施形態では、第1荷重受け部111f及び第2荷重受け部111jが、接合面111e,111hからの金属間化合物15の剥がれの原因となり易いせん断方向(即ち軸線方向D11,D13)の負荷荷重F11,F12を受け止めることができる。そして、このような受止めにより、上記の負荷荷重F11,F12が金属間化合物15に直に掛かることを抑えることで金属間化合物15の剥がれが抑えられるので、各負荷荷重F11,F12に抵抗することができる。つまり、本実施形態によれば、機器本体11におけるステンレス製のハウジング111とアルミニウム製の第1冷媒配管12及び第2冷媒配管13とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【0041】
ここで、本実施形態では、第1荷重受け部111fは、第1冷媒配管12との接合面111eから凹んだ溝で構成され、ろう材14を内側に入り込ませることで負荷荷重F11を受け止める。この構成によれば、溝の内側にろう材14を入り込ませるという単純な構成によって効果的に負荷荷重F11を受け止めて金属間化合物15の剥がれを一層抑えることができる。
【0042】
また、本実施形態では、第1荷重受け部111f及び第2荷重受け部111jの各配管の軸線方向D11,D13の寸法(溝幅寸法W11及び面取り寸法W13)は、金属間化合物15の層厚t11,t13よりも大きい。この構成によれば、接合面111e,111hからの金属間化合物15の剥がれの原因となり易いせん断方向(即ち、各軸線方向D11,D13)の負荷荷重F11,F12を、各軸線方向D11,D13に十分な長さに亘って受け止めることができる。このような受止めにより、上記の負荷荷重F11,F12が金属間化合物15に直に掛かることを効果的に抑えることができる。
【0043】
また、本実施形態では、第1荷重受け部111f及び第2荷重受け部111jの各軸線交差方向D12,D14の寸法(溝深さ寸法W12及び面取り寸法W14)も金属間化合物15の層厚t11,t13よりも大きい。この構成によれば、せん断方向(即ち、各軸線方向D11,D13)の負荷荷重F11,F12を軸線交差方向D12,D14に十分な長さに亘って受け止めることができる。このような受止めによっても、上記の負荷荷重F11,F12が金属間化合物15に直に掛かることを効果的に抑えることができる。
【0044】
以上で第1実施形態についての説明を終了し、次に、当該第1実施形態を変形した第1変形例について説明する。この第1変形例は、上記の接合面111e,111hから凹んだ第1荷重受け部111f及び第2荷重受け部111jの凹凸の向きを第1実施形態とは逆向きの凸形状に変形したものである。以下、この変形点のみに注目して説明を行う。
【0045】
図5は、第1変形例における第1荷重受け部を、
図3と同様の拡大断面で示した図であり、
図6は、第1変形例における第2荷重受け部を、
図4と同様の拡大断面で示した図である。尚、
図5及び
図6では、
図3及び
図4に示されている構成要素と同等な構成要素のうち説明に必要なものについて
図3及び
図4と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
【0046】
まず、第1変形例における第1荷重受け部111f-1は、機器本体11のハウジング111における第1冷媒配管12との接合面111eから突出した矩形リブとなっている。この第1荷重受け部111f-1の軸線方向D11のリブ幅寸法W11-1は金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。また、軸線交差方向D12のリブ高さ寸法W12-1は、金属間化合物15の層厚t11よりも大きいが、接合面111eと第1冷媒配管12とのクリアランスt12よりも小さくなっている。
【0047】
次に、第1変形例における第2荷重受け部111j-1は、機器本体11のハウジング111における第2冷媒配管13との接合面111h-1(即ち、周壁貫通孔111gの内周面)から突出した三角リブとなっている。この三角リブは、周壁貫通孔111gの内周面の内外それぞれの端縁から突出して形成されている。第2荷重受け部111j-1をなす各三角リブの軸線方向D13のリブ幅寸法W13-1は金属間化合物15の層厚t13よりも大きい。また、軸線交差方向D14のリブ高さ寸法W14-1は、金属間化合物15の層厚t13よりも大きいが、接合面111h-1と第2冷媒配管13とのクリアランスt14-1よりも小さくなっている。
【0048】
以上に説明した第1変形例によれば、リブ状に突出した第1荷重受け部111f-1及び第2荷重受け部111j-1が各配管の軸線方向D11,D13の負荷荷重F11,F12を受け止めることで、各負荷荷重F11,F12に抵抗することができる。つまり、本変形例によっても、機器本体11におけるステンレス製のハウジング111とアルミニウム製の第1冷媒配管12及び第2冷媒配管13とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【0049】
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、荷重受け部の形状が上述の第1実施形態と異なっている。以下、この第1実施形態との相違点に注目して第2実施形態の説明を行い、第1実施形態と同等な電動弁や冷凍サイクルシステムの構成については図示や説明を省略する。また、以下では、第2実施形態について、2つの配管のうち、弁室の底壁に接合される第1冷媒配管を代表例に挙げて図示及び説明を行う。そして、以下の説明では、第1、第2の区別を無くし、単に、冷媒配管、荷重受け部、と呼ぶ。
【0050】
図7は、第2実施形態における荷重受け部を、
図3と同様の拡大断面で示した図である。尚、
図7では、
図3に示されている構成要素と同等な構成要素のうち説明に必要なものについて
図3と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
【0051】
第2実施形態における荷重受け部211fは、三角溝が軸線方向に沿って設けられている。この三角溝は、冷媒配管22の軸線方向D11に並んで接合面111eに三角溝が複数列設けられることとしてもよく、又は三角溝が螺旋状に設けられたものとしてもよい。何れの場合でも、軸線方向D11に沿った荷重受け部211fの断面形状は、
図7に示されているように鋸歯状となる。この鋸歯状をなす1つの三角溝について、軸線方向D11の溝幅寸法W21は金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。この溝幅寸法W21は金属間化合物15の層厚t11の2倍より大きいことが好ましい。また、軸線交差方向D12の溝深さ寸法W22は、金属間化合物15の層厚t11よりも大きく、接合面111eと冷媒配管22とのクリアランスt12よりも大きくなっている。
【0052】
次に、上記の第2実施形態を変形した第2変形例について説明する。この第2変形例は、上記の接合面111eにおける荷重受け部211fの凹凸の向きを第2実施形態とは逆向きに変形したものである。以下、この変形点のみに注目して説明を行う。
【0053】
図8は、第2変形例における荷重受け部を、
図7と同様の拡大断面で示した図である。尚、
図8では、
図7に示されている構成要素と同等な構成要素のうち説明に必要なものについて
図7と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
【0054】
第2変形例における荷重受け部211f-1は、三角リブが軸線方向に沿って設けられている。この三角リブは、冷媒配管22の軸線方向D11に並んで接合面111eに三角リブが複数列設けられることとしてもよく、又は三角リブが螺旋状に設けられたものとしてもよい。何れの場合でも、軸線方向D11に沿った荷重受け部211f-1の断面形状は、
図8に示されているように鋸歯状となる。この鋸歯状をなす1つの三角リブについて、軸線方向D11のリブ幅寸法W21-1は金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。このリブ幅寸法W21-1は金属間化合物15の層厚t11の2倍より大きいことが好ましい。また、軸線交差方向D12のリブ高さ寸法W22-1は、金属間化合物15の層厚t11よりも大きいが、接合面111eと冷媒配管22とのクリアランスt12よりも小さくなっている。
【0055】
以上に説明した第2実施形態及び第2変形例によっても、上述した第1実施形態や第1変形例と同様の効果を奏することは言うまでもないことである。即ち、第2実施形態及び第2変形例によっても、機器本体11におけるステンレス製のハウジング111とアルミニウム製の冷媒配管22とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【0056】
また、第2実施形態及び第2変形例では、接合面111eにおける軸線方向D11の断面には、複数の三角溝や三角リブが軸線方向D11に並ぶことになる。これら複数の三角溝や三角リブの間にろう材14が入り込むことで、軸線方向D11の負荷荷重F11を一層効果的に受け止めて金属間化合物15の剥がれを更に抑えることができる。
【0057】
次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形態も、荷重受け部の形状が上述の第1実施形態と異なっている。以下、第3実施形態についても、第1実施形態との相違点に注目して説明を行い、電動弁や冷凍サイクルシステムの構成については図示や説明を省略する。また、第3実施形態でも、第1冷媒配管を代表例に挙げて図示するとともに、単に、冷媒配管、荷重受け部、と呼んで説明を行う。
【0058】
図9は、第3実施形態における荷重受け部を、
図3と同様の拡大断面で示した図である。尚、
図9では、
図3に示されている構成要素と同等な構成要素のうち説明に必要なものについて
図3と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
【0059】
第3実施形態における荷重受け部311fは、機器本体11のハウジング111における冷媒配管32との接合面111eに対して傾斜した傾斜面311kを有した1つの長尺三角溝形状となっている。この長尺三角溝形状の荷重受け部311fについて、軸線方向D11の溝幅寸法W31は金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。尚、軸線方向D11の溝幅寸法W31は金属間化合物15の層厚t11の2倍よりも大きいことが好ましい。また、軸線交差方向D12の溝深さ寸法W32は、金属間化合物15の層厚t11よりも大きく、接合面111eと冷媒配管22とのクリアランスt12よりも大きくなっている。
【0060】
次に、上記の第3実施形態を変形した第3変形例について説明する。この第3変形例は、上記の接合面111eにおける荷重受け部311fの凹凸の向きを第3実施形態とは逆向きに変形したものである。以下、この変形点のみに注目して説明を行う。
【0061】
図10は、第3変形例における荷重受け部を、
図9と同様の拡大断面で示した図である。尚、
図10では、
図9に示されている構成要素と同等な構成要素のうち説明に必要なものについて
図9と同じ符号が付されており、以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
【0062】
第3変形例における荷重受け部311f-1は、冷媒配管32との接合面111eから長尺三角リブが突出したものとなっている。この長尺三角リブ状の荷重受け部311f-1について、軸線方向D11のリブ幅寸法W31-1は金属間化合物15の層厚t11よりも大きい。また、軸線交差方向D12のリブ高さ寸法W32-1は、金属間化合物15の層厚t11よりも大きいが、接合面111eと冷媒配管22とのクリアランスt12よりも小さくなっている。
【0063】
以上に説明した第3実施形態及び第3変形例によっても、上述した第1実施形態や第1変形例と同様の効果を奏することは言うまでもないことである。即ち、第3実施形態及び第3変形例によっても、機器本体11におけるステンレス製のハウジング111とアルミニウム製の冷媒配管32とのろう付け箇所について接合強度を高めることができる。
【0064】
また、第3実施形態及び第3変形例によれば、長尺三角溝状の荷重受け部311fや長尺三角リブ状の荷重受け部311f-1における傾斜面311k,311k-1によって、軸線方向D11の負荷荷重F11を広域に受け止めることができる。これにより、金属間化合物15の剥がれを広範囲に抑えることができるので、ろう付け箇所について接合強度を一層高めることができる。
【0065】
尚、以上に説明した第1~第3実施形態及び第1~第3変形例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらに限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によっても尚本発明の冷媒機器、弁装置、及び冷凍サイクルシステムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【0066】
例えば、上述の第1~第3実施形態及び第1~第3変形例では、冷媒機器及び弁装置の一例として、冷凍サイクルシステム1における膨張弁100として利用される電動弁10が例示されている。しかしながら、冷媒機器及び弁装置は、これに限るものではない。弁装置については、膨張弁としての電動弁に限るものではなく、電磁弁や手動弁等といった電動弁以外の各種弁装置や、流路切換弁、逆止弁、閉鎖弁等といった膨張弁以外の各種弁装置であってもよい。また、冷媒機器については、弁装置に限るものでもなく、アキュレータ、オイルセパレータ、圧縮機等といった各種機器であってもよい。
【0067】
また、上述の第1~第3実施形態及び第1~第3変形例では、冷媒機器及び弁装置の一例として、第1冷媒配管12(冷媒配管22,32)及び第2冷媒配管13という2本の継手管を備えた電動弁10が例示されている。そして、この電動弁10では、第1冷媒配管12(冷媒配管22,32)との接合面111eに第1荷重受け部111f,111f-1(荷重受け部211f,・・・,311f-1)が形成されている。更に、第2冷媒配管13との接合面111h,111h-1にも、第2荷重受け部111j,111j-1が形成されている。しかしながら、冷媒機器及び弁装置は、これに限るものではない。継手管等の冷媒配管の本数は任意の本数に設定し得るものであり、また、上述した冷媒配管との接合面における荷重受け部は、使用環境に応じて必要となる一部の冷媒配管との接合面にのみ形成されることとしてもよい。
【0068】
また、上述の第1~第3実施形態及び第1~第3変形例では、荷重受け部の一例として次のような各種の荷重受け部が例示されている。即ち、1つの溝で構成された第1荷重受け部111f、荷重受け部311f、複数の溝で鋸歯状に構成された荷重受け部211f、及びC面取りで構成された第2荷重受け部111jが例示されている。また、1つの矩形リブで構成された第1荷重受け部111f-1、及び1つの三角リブで構成された荷重受け部311f-1が例示されている。更に、2つの三角リブで構成された第2荷重受け部111j-1、及び複数の三角リブで鋸歯状に構成された荷重受け部211f-1が例示されている。しかしながら、荷重受け部は、これらに限るものではなく、冷媒配管の軸線方向の負荷荷重を受け止めるものであれば、その具体的な形状等を問うものではない。ただし、溝やリブで構成される荷重受け部によれば単純な構成によって効果的に負荷荷重を受け止めることができる点は上述した通りである。
【0069】
また、上述の第1~第3実施形態及び第1~第3変形例では、荷重受け部の一例として、軸線方向の寸法が金属間化合物15の層厚t11,t13より大きい第1荷重受け部111f,111f-1及び第2荷重受け部111j,111j-1が例示されている。また、軸線方向の寸法が金属間化合物15の層厚t11,t13より大きい他の荷重受け部211f,211f-1,311f,311f-1も例示されている。これらの荷重受け部は、何れも軸線交差方向の寸法も金属間化合物15の層厚t11,t13よりも大きくなっている。しかしながら、荷重受け部は、これらに限るものではなく、軸線方向や軸線交差方向の寸法が金属間化合物の層厚と同じか、当該層厚よりも小さいものであってもよい。ただし、軸線方向や軸線交差方向の寸法を金属間化合物15の層厚t11,t13よりも大きくすることで負荷荷重F11,F12が金属間化合物15に直に掛かることを効果的に抑えることができる点は上述した通りである。
【符号の説明】
【0070】
1 冷凍サイクルシステム
10 電動弁
11 機器本体
11a 弁室
11b 弁体
11c 弁座部材
12 第1冷媒配管
13 第2冷媒配管
14 ろう材
15 金属間化合物
22 冷媒配管
100 膨張弁
101 第1の継手管
102 第2の継手管
111 ハウジング
111-1 弁本体
111-2 ケース
111a 底壁部分
111b 周壁部分
111c 底壁貫通孔
111d 配管受筒
111e,111h,111h-1 接合面
111f,111f-1 第1荷重受け部
111g 周壁貫通孔
111j,111j-1 第2荷重受け部
200 室外熱交換器
211f,211f-1,311f,311f-1 荷重受け部
300 室内熱交換器
311k,311k-1 傾斜面
400 流路切換弁
500 圧縮機
t11,t13 層厚
t12,t14,t14-1 クリアランス
D11,D13 軸線方向
D12,D14 軸線交差方向
F11,F12 負荷荷重
W11,W21,W31 溝幅寸法
W11-1,W13-1,W21-1,W31-1 リブ幅寸法
W12,W22,W32 溝深さ寸法
W12-1,W14-1,W22-1,W32-1 リブ高さ寸法
W13,W14 面取り寸法
X 軸線