(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055711
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】シャワーヘッド固定装置
(51)【国際特許分類】
E03C 1/06 20060101AFI20240411BHJP
A47K 3/28 20060101ALI20240411BHJP
【FI】
E03C1/06
A47K3/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022171009
(22)【出願日】2022-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】521482172
【氏名又は名称】中村 嘉秀
(72)【発明者】
【氏名】中村 嘉秀
【テーマコード(参考)】
2D060
2D132
【Fターム(参考)】
2D060BA01
2D060BF07
2D132FA02
2D132FA05
2D132FB01
2D132FB02
2D132FC04
2D132FD01
2D132FE01
2D132FJ01
(57)【要約】
【課題】 汎用のシャワーヘッドを、フックなしで壁面に磁石で取り付けられるようにしたシャワーヘッド固定装置を提供する。
【解決手段】 接合部と保持部を有し、接合部は、基台部、孔、凹部、雄ネジ、凸部、雌ネジ、突起、窪みを備え、基台部は、上面から底面を貫通する孔を設け、基台部の側面の底面側端部に凹部を設け、凹部に雄ネジを設け、基台部の側面の上面側端部に凸部を設け、基台部の側面中央部に、突起、窪みを設け、孔の側面の上面側端部に雌ネジを設け、保持部は、基台部、孔、窪み、突起、突出部、永久磁石、緩衝材を備え、基台部は、上面から底面を貫通する孔を設け、基台部の孔の側面は、窪み、突起を設け、基台部の側面に、突出部を設け、突出部の先端に永久磁石を設け、永久磁石の着磁面、もしくはその周囲に、弾性を有した樹脂製緩衝材を設ける。
以上を特徴とするシャワーヘッド固定装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接合部と保持部の2つを有し、接合部は、基台部と、孔と、凹部と、雄ネジと凸部と雌ネジとを備え、円柱、または円錐台、または多角柱、または角錐台形状の基台部は、上面から底面を貫通する孔を設け、基台部の孔ではない側の側面の底面側端部に凹部を設け、凹部の基台部底面側端部に雄ネジを設け、基台部の孔ではない側の側面の上面側端部に凸部を設け、孔の側面の上面側端部に雌ネジを設け、保持部は、基台部と、孔と、突出部、永久磁石とを備え、円柱、または円錐台、または多角柱、または角錐台形状の基台部は、上面から底面を貫通する孔を設け、基台部の孔ではない側の側面に、突出部を設け、突出部の先端に永久磁石を設けたシャワーヘッド固定装置。
【請求項2】
接合部と保持部の2つを有し、接合部は、基台部と、孔と、凹部と、雄ネジと凸部と雌ネジと、突起、または窪み、またはその両方を備え、基台部の孔ではない側の側面中央部、またはその同一面に、単一、あるいは複数の突起、または窪み、またはその両方を設け、保持部は、基台部と、孔と、窪み、または突起、またはその両方、突出部、永久磁石を備え、基台部の孔の側面には、単一、あるいは複数の窪み、または突起、またはその両方を設けた、請求項1のシャワーヘッド固定装置。
【請求項3】
接合部と保持部の2つを有し、接合部は、基台部と、孔と、凹部と、雄ネジと凸部と雌ネジとを備え、保持部は、基台部と、孔と、窪み、または突起、またはその両方、突出部、永久磁石、緩衝材とを備え、永久磁石の着磁面、もしくはその周囲に、弾性を有した樹脂製緩衝材を被覆、または貼付により設けた請求項1のシャワーヘッド固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汎用のシャワーヘッドを、フックなしで壁面に磁石で取り付けられるようにしたシャワーヘッド固定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、磁石と一体型のシャワーヘッドがあった(特許文献1、2、3参照)。
また、ビス止め等でシャワーヘッドに磁石を固定する方法もあった。
(特許文献4、5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-025775号公報
【特許文献2】特開2020-005882号公報
【特許文献3】特開2003-88480号公報
【特許文献4】実全昭57-085069号公報
【特許文献5】実全昭47-037149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)シャワーヘッド本体の形態や付加機能、散水性能は多岐に渡り、消費者が様式や使用感に合うものを自由に選べるようになっている。
一方、壁面の自由な場所への容易な着脱を希望し、磁石一体型のシャワーヘッドに限定してしまうと、散水性能や持ちやすさ、止水ボタンの有無などの選択肢がなくなり、求める機能が得られないという点が問題だった。
(ロ)ビス止めや接着等で背面に取り付ける方法は、専用仕様でなければビス穴からの水漏れや接着外れ、背面のR形状も無限の種類があるため接合部に隙間ができ、カビの発生要因になるという点が問題だった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
接合部と保持部の2つを有し、接合部は、基台部と、孔と、凹部と雄ネジと凸部と雌ネジと、突起、または窪みその両方を備え、円柱または円錐台、または多角柱、または角錐台形状の基台部は、上面から底面を貫通する孔を設け、基台部の側面の底面側端部に凹部を設け、凹部は回転ホース金具を自由に着脱するための雄ネジを設け、基台部の側面の上面側端部に凸部を設け、基台部の側面中央部に、突起、または窪み、またはその両方を設け、孔の側面の上面側端部はシャワーヘッドを自由に着脱するための雌ネジを設け、保持部は、基台部と、孔と、窪み、または突起、またはその両方、突出部、永久磁石、緩衝材を備え、円柱、または円錐台、または多角柱、または角錐台形状の基台部は、上面から底面を貫通する孔を設け、基台部の孔の側面には、窪み、または突起、またはその両方を設け、基台部の側面に、突出部を設け、突出部の先端に永久磁石を設け、永久磁石の着磁面、もしくはその周囲に、弾性を有した樹脂製緩衝材を設ける。
以上を特徴とするシャワーヘッド固定装置である。
【発明の効果】
【0006】
ユニットバスなど鉄製の壁面の浴室において、使用者の生活に合った仕様の汎用のシャワーヘッドを使用したい人が、入浴時のシャワーの使用が容易になる。
シャワーヘッドを壁面から外す際、掴んで剥がす動作だけで外せて、壁面に固定する際も、吸着力を利用して、自由な場所に貼り付けることが可能である。
従来のようにフックの位置に合わせて設置する必要もなく、自分の体勢や身長に合った設置が可能である。
弱視の方や、健常者でもシャンプーで目を瞑っているときでも、容易な設置が可能である。
風呂掃除の際にも、掃除のしやすい位置に固定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本体(1)は、接合部(2)と保持部(3)の2つを有したシャワーヘッド固定装置で、接合部(2)は、基台部(4)と、孔(5)と、凹部(6)と、雄ネジ(7)と凸部(8)と雌ネジ(9)と、突起(10)、または窪み(11)、またはその両方とを備え、円柱、または円錐台、または多角柱、または角錐台形状の基台部(4)は、上面から底面を貫通する孔(5)を設け、基台部(4)の孔(5)ではない側の側面の底面側端部に、上面方向5~100mm、深さ方向0~10mmの凹部(6)を設け、凹部(6)の基台部(4)底面側端部に、上面方向5~30mmの、回転ホース金具(12)を自由に着脱するための雄ネジ(7)を設け、基台部(4)の孔ではない側の側面の上面側端部に、底面方向5~100mm、深さ方向0~10mmの凸部(8)を設け、基台部(4)の孔ではない側の側面中央部またはその同一面に、単一あるいは複数の、深さ0~10mmの突起(10)、または深さ0~10mmの窪み(11)、またはその両方を設け、孔(5)の側面の上面側端部に、底面方向5~30mmの、シャワーヘッド(13)を自由に着脱するための雌ネジ(9)を設け、保持部(3)は、基台部(14)と、孔(15)と、孔(23)と、窪み(16)または突起(17)、またはその両方と、突出部(18)と、永久磁石(19)と、緩衝材(20)とを備え、円柱、または円錐台、または多角柱、または角錐台形状の基台部(14)は、上面から底面を貫通する孔(15)と、側面を貫通する0個から無数の孔(23)とを設け、基台部(14)の孔(15)の太さは接合部(2)の基台部(4)の太さより太く、基台部(14)の孔(15)の側面には、単一、あるいは複数の、深さ0~10mmの窪み(16)、または深さ0~10mmの突起(17)、またはその両方を設け、基台部(14)の孔(15)ではない側の側面に、突出部(18)を設け、突出部(18)の先端に永久磁石(19)を設け、永久磁石(19)の着磁面、もしくはその周囲に、弾性を有した樹脂製緩衝材(20)を被覆、または貼付により設ける。
本発明は以上のような構成である。
本発明を使用するときは、シャワーヘッド(13)端部に含まれる雄ネジ(21)に、接合部(2)の雌ネジ(9)を嵌め、手で回して締め込む。
締め込んだ接合部(2)に、保持部(3)を下から被せ、その際は、シャワーヘッド(13)の通水方向と、保持部(3)の着磁面が、本体上面から見たときに垂直になる角度に被せる。
接合部(2)、保持部(3)が円柱や円錐台、かつ突起(10)、突起(17)や窪み(11)、窪み(16)の深さが0mmの仕様では首振り可能で、それ以外の仕様では、被せた後角度固定となる。
完全に被せた状態で、接合部(2)下部の雄ネジ(7)が保持部(2)からはみ出るため、そこに、回転ホース金具(12)の雌ネジ(22)を、手で回して締め込む。
それにより、シャワーヘッド(13)と永久磁石(19)が一体となり、鉄製の壁面の浴室で容易な着脱が可能となる。
【符号の説明】
【0009】
1 本体
2 接合部
3 保持部
4 基台部
5 孔
6 凹部
7 雄ネジ
8 凸部
9 雌ネジ
10 突起
11 窪み
12 回転ホース金具
13 シャワーヘッド
14 基台部
15 孔
16 窪み
17 突起
18 突出部
19 永久磁石
20 樹脂製緩衝材
21 雄ネジ
22 雌ネジ
23 孔