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  • 特開-自動車暴走抑制装置 図1
  • 特開-自動車暴走抑制装置 図2
  • 特開-自動車暴走抑制装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055716
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】自動車暴走抑制装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 26/02 20060101AFI20240411BHJP
   B60K 28/10 20060101ALI20240411BHJP
   F02D 9/02 20060101ALI20240411BHJP
【FI】
B60K26/02
B60K28/10 Z
F02D9/02 341Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022171820
(22)【出願日】2022-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】596065278
【氏名又は名称】仲田 英夫
(72)【発明者】
【氏名】仲田 英夫
【テーマコード(参考)】
3D037
3G065
【Fターム(参考)】
3D037EA01
3D037EA08
3D037EB02
3D037EB04
3D037EB05
3D037EB25
3D037FA19
3D037FB03
3G065CA23
3G065CA32
3G065JA04
3G065KA02
3G065KA25
(57)【要約】
【課題】アクセルの踏み間違いによる人身事故等、大事故の抑制のために簡素な構成で取付けが容易な自動車暴走抑制装置を提供する。
【解決手段】非磁性材の第一のアーム部材と第二のアーム部材との双方に強磁気部材を上下で重なるよう設け、強磁気力を介して連結するよう構成される。 通常時は、第1のアームと第二のアームが常に連結される。 ブレーキとアクセルのペダル踏み違いが生ずると、第1のアームと第二のアームが分離され、アクセルセンサーに連結した第二のアームが反回旋しキャブレター側への信号の伝達が遮断されることにより、自動車の暴走が抑制されて事故が防止される。 本発明はブレーキとアクセルのペダルの踏み違いに対し、適合された自動車へ容易に提供できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセルペダルを設けた、アクセルセンサーの軸を自由回旋するアクセルペダル第一のアーム部材と、前記アクセルセンサーの軸に連結固定されて回旋するアクセルペダル第二のアーム部材とで、アクセルペダルアームが構成され、アクセル操作で通常運転時には、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材とが連結して同期回旋し、非常運転時には、前記第一のアーム部材は前記アクセルペダルの過剰踏み込み力に応じて、前記第二のアーム部材との連結が強制的に解除され、前記第二のアーム部材が初期位置に反回旋するように構成されていることを特徴とする自動車暴走抑制装置。
【請求項2】
前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材は、非磁性材で構成され、前記第一のアーム部材には、略中間部にあたる上部に水平の張出し部が設けられて、張出し部に磁気部材を備える縦穴が形成され、前記第二のアーム部材の手前端の上部には、前記第一のアーム部材の前記水平の張出し部分の上部の面とに、上下で一体に重なり合う水平の張出し部が形成され、張出し部には、前記第一のアーム部材の前記磁気部材設置縦孔とで上下対に向き合う磁気部材設置縦孔が設けられ、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材の前記磁気部材設置孔には、磁気極のS極とN極とを向き合いにして強磁気部材が備えられ、アクセル操作で通常運転時には、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材に備えた強磁気部材の強磁界力で連結し合って同期回旋し、非常運転時には、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材とが、強磁界を解離し連結が解除されるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車暴走抑制装置。
【請求項3】
前記第1のアーム部材と、前記第2のアーム部材は、アクセル操作で通常運転時には、アクセルセンサーのフルスロットル停止位置まで強磁気材部材を介して連結同期回旋し、非常運転時のアクセルペダルの過剰踏み込み力で、前記第1のアーム部材は余剰踏みしろを更に回旋し、前記第1のアーム部材に備えた前記強磁気部材と、第2のアーム部材に備えた前記強磁気部材とが連結を即解離し、前記第2のアーム部材は、アクセルセンサー備えのアクセルペダル反回旋スプリングによって、一瞬にスロットル停止の初期位置に回旋復位し、アクセルペダルの前記第1のアーム部材は、ペダルの踏み込みを止めることで、前記第2のアーム部材から作用するスプリングによって回旋復位し、第1のアーム部材と、第2のアーム部材とが、前記強磁気部材によって初期の状態に連結復位することを特徴とする請求項1に記載の自動車暴走抑制装置。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる、自動車事故を防止出来る抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最新の電子テクノロジーでは、各種センサーによる緊急停止装置が提供されている。
しかし、従来から市販された自動車には安全装置が殆ど設置されていない、既存車の対策に対して、ワンペダル式の安全なアクセル機構機材が有るが、後付けによる手間と費用がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5788187号公報
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の後付けによるワンペダル式アクセルシステムは、システムとして好適であるが、システムが大掛かりである。
【0006】
最新の自動車には、各種安全装置が設置されているが、低価格車や従来の車両に安全な電子自動制御装置を施すには、後付の複雑さが有る。
【0007】
従来の安全運転システムは、機構的には良く出来ているが、取付け構造が複雑であって市販済みの自動車に手軽に設置する事が難しい。
【0008】
本発明の目的は、アクセル踏み間違いに対して即時性があり、簡素で容易に装着できる自動車暴走抑制装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の自動車暴走抑制装置は、アクセルペダルを設けた、アクセルセンサーの軸を自由回旋するアクセルペダル第一のアーム部材と、前記アクセルセンサーの軸に連結固定されて回旋するアクセルペダル第二のアーム部材とで、アクセルペダルアームが構成され、アクセル操作で通常運転時には、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材とが連結して同期回旋し、非常運転時には、前記第一のアーム部材は前記アクセルペダルの過剰踏み込み力に応じて、前記第二のアーム部材との連結が強制的に解除され、前記第二のアーム部材が初期位置に反回旋するように構成されている。
【0010】
本発明の自動車暴走抑制装置において、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材は、非磁性材で構成され、前記第一のアーム部材には、略中間部にあたる上部に水平の張出し部が設けられて、張出し部に磁気部材を備える縦穴が形成され、前記第二のアーム部材の手前端の上部には、前記第一のアーム部材の前記水平の張出し部分の上部の面とに、上下で一体に重なり合う水平の張出し部が形成され、張出し部には、前記第一のアーム部材の前記磁気部材設置縦孔とで上下対に向き合う磁気部材設置縦孔が設けられ、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材の前記磁気部材設置孔には、磁気極のS極とN極とを向き合いにして強磁気部材が備えられ、アクセル操作で通常運転時には、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材に備えた強磁気部材の強磁界力で連結し合って同期回旋し、非常運転時には、前記第一のアーム部材と前記第二のアーム部材とが、強磁界を解離し連結が解除されるよう構成されている。
【0011】
本発明の自動車暴走抑制装置において、前記第1のアーム部材と、前記第2のアーム部材は、アクセル操作で通常運転時には、アクセルセンサーのフルスロットル停止位置まで強磁気材部材を介して連結同期回旋し、アクセルペダルの過剰踏み込み力で、前記第1のアーム部材は余剰踏みしろを更に回旋し、前記第1のアーム部材に備えた前記強磁気部材と、第2のアーム部材に備えた前記強磁気部材とが連結を即解離し、前記第2のアーム部材は、アクセルセンサー備えのアクセルペダル反回旋スプリングによって、一瞬にスロットル停止の初期位置に回旋復位し、アクセルペダルの前記第1のアーム部材は、ペダルの踏み込みを止めることで、前記第2のアーム部材から作用するスプリングによって回旋復位し、第1のアーム部材と、第2のアーム部材とが、前記強磁気部材によって初期の状態に連結復位する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ブレーキペダルとアクセルペダルの、踏み間違いで起こる自動車の暴走を抑制して、重大な交通事故の抑止効果がある。また、装置が簡素化されて装着も容易にできる自動車暴走抑止装置が提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の暴走装置に係わる自動車暴走抑制装置の正面図
図2】本発明の暴走装置に係わる自動車暴走抑制装置の上部からの分解図
図3】本発明の暴走装置に係わる自動車暴走抑制装置の運転席側からの分解図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係わる自動車暴走抑制装置の一実施形態を、図面に基づいて以下説明する。
図1図3は、本発明に係わる自動車暴走抑制装置の実施例を示す図であり、図1図3示すように、アクセルセンサーAのアクセルセンサー軸Bを、自由回旋するアクセルペダルCを備えたアクセルペダル第一のアーム部材1と、アクセルセンサー軸Bに連結固定し回旋するアクセルペダル第二のアーム部材2とでアクセルペダルアームDが構成され、通常運転時には、アクセルペダルアームDは、前記第一のアーム部材1と前記第二のアーム部材2とが連結状態で同期回旋することで、アクセルセンサー軸Bが回旋して、アクセルセンサーからの信号でキャブレターのスロットルが上昇調整される。アクセルペダル過剰踏み込みの非常時には、前記第一のアーム部材1と、前記第二のアーム部材2とが踏み込み力に応じて連結を解離し、アクセルセンサー軸Bに固定された第二のアーム部材が即座に初期位置に反回旋して戻り、アクセルスロットルが即時抑制される。
【0015】
第一のアーム部材1の先端に軸受孔11が形成され、略中間部の上部に水平の張り出し部12が形成され、張り出し部12に磁気部材を備える縦孔13が形成されている。第二のアーム部材2には、先端部にアクセルセンサー軸Bと連結する、連結軸孔21が形成され、手前端の上部には、第一のアーム部材1に設けた水平の張り出し部12の上部面14の上部に一対で重なる水平の張り出し部22が形成され、張り出し部22には、第一のアーム部材1に形成された磁気部材設置縦孔13とに、上下一対で対向する磁気部材設置縦孔23が形成されている。第一のアーム部材1と第二のアーム部材2の磁気部材設置孔13と23とには、S極とN極との磁気極を向き合いに強磁気部材31と32とが備えられて、第一のアーム部材1と第二のアーム部材2とが、強磁気部材31と32との強磁気力を介して連結し、通常運転時には、アクセルセンサーAのアクセルフルスロットル回旋停止位置まで第一のアーム部材1と第二のアーム部材2とが強磁気材部材31と32を介して同期連結回旋し、アクセルペダルとブレーキペダルの誤踏み込みによる非常運転時の過剰踏み込みでは、第一のアーム部材1の軸孔11が、アクセルセンサー回旋軸Bに設けた連結部材4を自由回旋し、第一のアーム部材1が、アクセルフルスロットル回旋停止位置から更に余剰回旋部分を回旋し、第一のアーム部材1に備えた強磁気部材31と、第二のアーム部材2に備えた強磁気部材32とによる、強磁界連結を瞬時解離し、第二のアーム部材2は、アクセルセンサーA内に構成されている、センサー軸Bを反回旋スプリングにより一瞬で初期位置に回旋復位し、アクセルのスロットルを下昇し抑制する。アクセルペダルCの踏み込みを止めると、第1のアーム部材1は、第2のアーム部材2の側面24から伸延するスプリング材5を介して、アクセルセンサー回旋軸Bを反回旋し、第1のアーム部材と、第2のアーム部材とが、強磁気部材31と32とを介して初期の連結状態に再連結復位する。アクセルセンサー回旋軸Bには、第一のアーム部材1が自由回旋し、第二のアーム部材2が固定連結する、連結部材4が、座金部材43に連結ビス44を通して連結固定されている。
【符号の説明】
【0016】
A アクセルセンサー
B アクセルセンサーの軸
C アクセルペダル
D アクセルアーム
1 第一のアクセルアーム部材
11 第一のアクセルアーム部材の軸受孔
12 第一のアクセルアーム部材の水平張出し部
13 第一のアクセルアーム部の強磁気部材設置孔
2 第二のアクセルアーム部材
21 第二のアクセルアーム部材の軸受孔
22 第二のアクセルアーム部材の水平張出し部
23 第二のアクセルアーム部材の強磁気部材設置孔
31 32 強磁気部材
4 アクセルセンサー軸の軸受
5 第一のアクセルアーム部材の反回旋復位スプリング
51 第一のアクセルアーム部材の反回旋復位スプリング固定ネジ
図1
図2
図3