(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055741
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】クリップ
(51)【国際特許分類】
B42F 1/02 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
B42F1/02 D
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023064499
(22)【出願日】2023-03-27
(31)【優先権主張番号】P 2022170199
(32)【優先日】2022-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】595102787
【氏名又は名称】小林 浩二
(72)【発明者】
【氏名】小林 浩二
【テーマコード(参考)】
2C017
【Fターム(参考)】
2C017BA04
(57)【要約】
【課題】 本発明は、複数の紙葉などをまとめて挟むためのクリップを提供する。
【解決手段】 弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線を形成し、向かい合う両面を密着させて一方を第1挟持体、もう一方を第2挟持体として、第1挟持体の片端から一定の幅を残して前記折れ線と並行に切断し又、第2挟持体の第1挟持体とは反対側の片端から一定の幅を残して同じく折れ線と並行に切断し、第1挟持体と第2挟持体のいずれかの挿入部の側辺に突出部を設けたことを特徴としたクリップ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線を形成し、向かい合う両面を密着させて一方を第1挟持体、もう一方を第2挟持体として、第1挟持体の片端から一定の幅を残して前記折れ線と並行に切断し又、第2挟持体の第1挟持体とは反対側の片端から一定の幅を残して同じく折れ線と並行に切断し、第1挟持体と第2挟持体のいずれかの挿入部の側辺に突出部を設けたことを特徴としたクリップ。
【請求項2】
弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線を形成し、向かい合う両面を密着させて一方を第1挟持体、もう一方を第2挟持体として、前記二つ折れによる折れ線上の中央部分を一定の幅を残して左右の端まで折れ線上に切断し、両挟持体のそれぞれの折れ線に面した辺側の両端を一定の幅を残して折れ線に並行に切断し、折れ線に並行に形成した切断線の両端は他の辺の連続する内周縁を成す切断線と接続して両挟持体の内側の部分を取り除き、第1挟持体と第2挟持体のいずれかの挿入部の側辺に突出部を設けたことを特徴としたクリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の紙葉などをまとめて挟むためのクリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、針金を細長い楕円状に1回半程巻いたもので、外側の輪と内側の輪の間に用紙等を差し込んで挟むゼムクリップがあった。
また、ワイヤーレバーを使ってテコの力で板バネの口を開く構造を持ち、板バネの強固な閉じる力で固定するダブルクリップがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-310708 (ゼムクリップ)
【特許文献2】特開平2020-075468 (ダブルクリップ)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(ゼムクリップ)
(イ)外輪部は内輪部を内包して同一平面を形成し、外輪に内輪が押し込まれて被挟持物はその剪断力により挟持される構造であり、外輪と内輪の間には隙間があり外輪部と内輪部とは相互に直接密着して押圧していないために固定する力が一定程度漏逸してしまい、その分固定する力が弱くなり用紙等もズレ易くなる。
(ロ)上記のように構造的に挟む力が弱いため、厚いものを挟む時等、強い挟持力を必要とする場合は、固定力が強いより大型化したものとなり、一定の大きさのもので対応できる範囲は極めて限定されている。
(ハ)ゼムクリップは線材で構成されているために変形しやすく、横ずれが生じることで挟持力(固定力)が弱まってしまう。
(ニ)剪断力による挟持法は構造上固定力が弱いため、用紙等をめくるのに邪魔にならないようにするために横長式にして挿入部分を浅くすると、被挟持物から外れやすくなってしまう。
(ホ)挟むものが薄い場合は、被狭持物が剪断力により波型にゆがんでしまい皺が残る。
(ダブルクリップ)
(ヘ)ダブルクリップの本体では、挿入口を除いて他の部位は固定したままであり、被挟持物の厚みが変わっても挿入口以外はその変化に対応していないため、被挟持物の厚さがダブルクリップの底部の縦幅と異なった場合では、広い時にはその分が余分にかさ張って不要な部分となって取り扱いにも邪魔になり、狭い時には使用不能となるために適合する被挟持物の厚みは一定程度のものに限られ、有効に使用できる厚みの範囲は極めて限定される。
(ト)長方形で三角柱を成す頑丈な板バネが特徴であるため構造的に重くなり易く且つ、ワイヤーレバーもあるために全体的に重いものとなり、薄い用紙を挟んで手に持った時等では用紙が重さで折れ曲がってしまい、腰の弱い被挟持物を挟む場合等には適さない。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、第1の手段を記載する。
弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして、同形を成して向かい合った両面を密着させる。
一方の面を第1挟持体として折れ線に沿って第1挟持体の片端から一定の幅を残して切断し、もう一方の面を第2挟持体として折れ線に沿って第1挟持体とは反対側の片端から一定の幅を残して切断する。
二つ折れとなって両挟持体のそれぞれの片端を除いて切り離されて、逆「U」字形になった細長い部位を第1挟持体と第2挟持体の連結部とする。
連結部は第1挟持体と第2挟持体とでは反対側となるそれぞれの片端で接続している。
被挟持物の厚みに応じて連結部と第1挟持体と第2挟持体のいずれかが弾性変形する。
第1挟持体と第2挟持体のいずれかの被挟持物の挿入口となる部位の側辺に、引っ掛けて開口部を開け易くするための突出部を設ける。
本発明の第1は、以上の構成よりなるクリップである。
以下、第2の手段を記載する。
弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにし、一方を第1挟持体、もう一方を第2挟持体として向かい合った両面を密着させる。
両挟持体の二つ折れの部分に面する辺側の両端をそれぞれ一定の幅を残して折れ線に沿って切断する。両挟持体の二つ折れ部分に面する辺以外のそれぞれの側辺は、周縁が連続する内周縁を成して切断し、この連続した切断線は二つ折れの部分に沿った切断線の両端とそれぞれ接続することで、内側の部分を取り除く。
二つ折れによる折れ線上の中央部分を一定の幅を残して左右の折れ線上をそれぞれ端まで切断する。二つ折れとなって中央部で接続し、両挟持体とは両端でそれぞれ接続して逆「U」字形となった細長い部位を連結部とする。
被挟持物を挟むことにより、連結部の切断されていない中央部を境にして二分割になって折れ線上で切断された連結部がそれぞれ扇型に開閉し、被挟持物の厚みに応じて生じた弾性力が連結部に繋がる両挟持体の相対する周縁部分によって挟持力となる。
第1挟持体と第2挟持体のいずれかの被挟持物の挿入口となる部位の側辺に、引っ掛けて開口部を開け易くするための突出部を設ける。
本発明の第2は、以上の構成よりなるクリップである。
【発明の効果】
【0006】
以下、第1の効果を記載する。
(イ)固定力は平板の固有の弾性力によるが、固定は両挟持体の面同士で直接挟持しているため力の漏逸が発生せずに固定でき又、被挟持物の厚さが大きく変わっても連結部の弾性変形によって一定の大きさのものでも対応できる範囲が広いため、使用に当たってゼムクリップのように随時、大きさや挟持力の適性を選択する必要が無くなる。
(ロ)挟持体本体は平板で組成されているために横ずれによる変形が発生しにくく、第1挟持体と第2挟持体との重なる面がずれるのを防止でき、被挟持物をしっかりと固定することができる。
(ハ)連結部は折れ曲がって二重になっているため、変形に対する応力の度合いが強くなり、強度が増して細くても曲がりにくくなる。
(ニ)両面で直接挟むことで挟持力の漏逸が無く強固に保てるため、形状は必ずしも縦長である必要は無く、横長式の形状にして挿入部分を浅くすることで挟んだ用紙等をめくるのに邪魔になら無いようにすることができる。
(ホ)強い押圧力で薄い用紙を挟持しても、表面が平らな挟持面同士で直接挟むため、ゼムクリップのように交互に波状に挟むことによる用紙等の変形が無く、挟持力の強弱に関わらず挟持した用紙等に皺等ができにくい。
(ヘ)両挟持体は一定の面積があるため本体部分を色分け、図案化(数字・アルファベット・キャラクター等々)してタブとしての見分け機能を持たせることができる。
(ト)
図6に示すように挟持体本体の形体を「0」又は「U」形等々として挟持体の周辺部を残して内側を除去することで容易に全体の軽量化を図ることができる。
(チ)ダブルクリップにおいては、頑丈な板バネの底部が被挟持物の厚さよりも広い場合では、その分かさ張って邪魔となり無駄に重くもなるが、本発明では全部位が被挟持物の厚みの変化に幅広く対応し機能しながらも変化で新たに不要になるいずれの部位も発生せず全体的に被挟持物に密着していることで取扱いが容易になる。
以下、第2の効果を記載する。
(イ)固定力は平板の固有の弾性力によるが、挟持面となる両挟持体は両端の各側辺部がどれもが開閉する連結部と直結しているため、連結部の弾力性が直接それぞれに伝わることで、相対する両面からの固定力となり、片辺だけからでしか固定力を受けられないものよりも挟持力は倍増して一層強固に固定することができる。
従って平板をより薄いものにして更なる軽量化を図ることもでき、形状や素材の選択肢もその分拡げることができる。
(ロ)第1の効果の(イ)(ロ)(ニ)(ホ)(ヘ)(チ)は第2の効果でも同様に共有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】本発明の第1の被挟持物を挟み保持した状態での平面図である。
【
図6】本発明の第1の両挟持体の内側を除去し周辺部を残した一形体の正面図である。(尚、図中の内側上辺の山型は挿入時の引っ掛りを防止する為のもの)
【
図12】本発明の第2の被挟持物を挟み保持した状態での平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。
(イ)弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線を形成する。平板は鉄、ステンレス、プラスチック等の弾性素材である。
(ロ)一方を第1挟持体(1)、他方を第2挟持体(2)として、同形を成して向かい合った面同士を密着して直接重なり合わせる。
(ハ)第1挟持体(1)を前記折れ線に並行して片端から一定の幅を残して第1切断跡線(4)で切断し又、第2挟持体(2)を同じく折れ線に並行して第1挟持体(1)とは反対側の片端から一定の幅を残して第2切断跡線(5)で切断する。
(ニ)二つ折れして逆「U」字形となり両挟持体のそれぞれ反対側となる片端を除いて切り離された細長い部位を第1挟持体(1)と第2挟持体(2)の連結部(3)とし、連結部(3)は第1挟持体(1)と第2挟持体(2)とではそれぞれ反対側となる片端で接続している。
(ホ)被挟持物を挟んだ場合には、被挟持物の厚みに応じて第1挟持体(1)と第2挟持体(2)と連結部(3)のいずれかが弾性変形する。
(ヘ)両挟持体の被挟持物の挿入口となる部位で第1挟持体(1)と第2挟持体(2)のいずれかの側辺に引っ掛けて開口し易くするための突出部(6)を設ける。なお、突出部(6)の代わりに第1挟持体(1)と第2挟持体(2)の「大きさの差異」又は、「ずれ」等を突出部(6)の代わりとすることができる。
本発明の第1は、以上の構造である。
本発明の第1を使用するときは、挿入部に設けられた突出部(6)に被狭持物を当て、そのまま押し下げて開口部を広げてから被挟持物を挿入する。
連結部(3)は被狭持物の厚みに応じて固定力となるネジレが加わり被挟持物と接する角度は変化しながらも、被挟持物に密着して連結機能を保つ。
被挟持物は第1挟持体(1)と第2挟持体(2)の向かい合う平面により挟持され、弾性力を持つ連結部(3)と第1挟持体(1)と第2挟持体(2)のねじれの戻り力が一体となって被狭持物を固定し、保持する。
被狭持物を取り外すときは、本体を摘まんでそのまま被狭持物から引き抜く。
なお、第1挟持体は平板を弾性限界を超えて二つ折りにした一方の平板。第2挟持体は基本的には第1挟持体と同形を成しているが異形となる場合もあり、どちらにしても第1挟持体と第2挟持体との向かい合う面同士は直接密着している。
連結部は二つ折りにして第1挟持体と第2挟持体となる両平板をそれぞれの反対側となる片方の端部の一部を残して折れ線に並行して切断して逆「U」字形になった部位であり、第1挟持体と第2挟持体とではそれぞれ反対側となる片端の一部で接続している。
第1切断跡線(4)は第1挟持体と連結部とに分離切断した跡を示す線。第2切断跡線(5)は第2挟持体と連結部とに分離切断した跡を示す線。
第2挟持体の突出部(6)は第2挟持体(又は、第1挟持体のいずれか)の挿入部の側辺に設けられ被挟持物等で引っ掛けて開口部を広げて、被挟持体を挿入し易くするためのもの。
第1挟持体、第2挟持体あるいは突出部の挿入口となる側辺部は、被挟持物全体が滑らかに挿入できるように内側に向かって傾斜している。
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。
(イ)弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線を形成する。平板は鉄、ステンレス、プラスチック等の弾性素材である。
(ロ)一方を第1挟持体(11)、他方を第2挟持体(21)として、同形を成して向かい合った面同士を直接密着して重なり合わせる。
(ハ)両挟持体共に二つ折れ部分に面する辺側の両端をそれぞれ一定の幅を残して前記折れ線に並行して切断する。
(ニ)両挟持体のそれぞれ二つ折れ部分に面する辺以外の側辺は、周縁が連続する内周縁を成して切断し、この連続した切断線は折れ線に並行した切断線の両端とそれぞれ接続することで内側の部分を取り除く。
(ホ)二つ折りによる折れ線上の中央部分を一定の幅を残してそれぞれ左右の端まで折れ線上に切断し、折れ線上の中央部分で接続し、両挟持体とは両端でそれぞれ接続して逆「U」字形となった細長い部位を連結部とする。
(ヘ)被挟持物を挟んだときは、連結部の切断されていない中央部を境にして二分割になって折れ線上で切断された連結部が被挟持物の厚みに応じてそれぞれ扇型に弾性変形し、両挟持体が中空になっていることにより連結部が被挟持物を跨ぐ形で開閉するため厚みの変化に対応することが可能となって、連結部の弾性力が連結部に連なる両挟持体の周縁部同士によって被挟持物を挟持し固定する。
(ト)第1挟持体と第2挟持体のいずれかの被挟持物の挿入口となる部位の側辺に引っ掛けて開口部を開け易くするための突出部を設ける。なお、突出部の代わりに第1挟持体(11)と第2挟持体(21)の「大きさの差異」又は、「ずれ」等を突出部(61)の代わりとすることができる。
本発明の第2は、以上の構造である。
本発明の第2を使用するときは、挿入部に設けられた突出部(61)に被狭持物を当て、そのまま押し下げて開口部を広げてから被挟持物を挿入する。
連結部(31)は二つ折れとなって逆「U」字形となった細長い部位であり、中央部で接続しているが中央部を除いて折れ線上にそれぞれ左右の端まで切断され両挟持体とはそれぞれ両端で接続している。連結部は中央部を境にして二分割になり、それぞれ二つ折れ線上に切断されていることにより被狭持物の厚みの変化に応じて折れ線上で切断された連結部がそれぞれ扇型に開閉し、そのねじれによる弾性力が連結部に繋がる両挟持体の平面を成す向かい合う周縁部同士によって挟持され被挟持物を固定する。
連結部は被挟持物と接する角度は変化しながらも被挟持物に密着して連結機能を保つ。
被狭持物を取り外すときは、本体を摘まんでそのまま被狭持物から引き抜く。
なお、第1挟持体は平板を弾性限界を超えて二つ折りにした一方の平板。第2挟持体は基本的には第1挟持体とは同形であるが異形となる場合もあり、どちらにしても第1挟持体と第2挟持体との向かい合う面同士は直接密着している。
第1切断跡線(41)は第1挟持体(11)と連結部(31)とを両端を除いて分離切断した跡を示す線。第2切断跡線(51)は第2挟持体(21)と連結部(31)とを両端を除いて分離切断した跡を示す線。
連結部切断跡線(71)は連結部の二つ折れ線上を切断した跡を示す線。内周縁切断跡線(81)は二つ折れ部に面する辺以外の辺の連続する内周縁を成す切断跡を示す線。
第2挟持体の突出部は第2挟持体(又は、第1挟持体のいずれか)の挿入部の側辺に設けられ被挟持物等で引っ掛けて開口部を広げて被挟持体を挿入し易くするもの。
第1挟持体、第2挟持体あるいは突出部の挿入口となる側辺部は被挟持物全体が滑らかに挿入できる様に内側に向かって傾斜している。
なお、本発明の第1、第2ともに、被挟持物が薄い場合でも一定の挟持力が発揮できるように、二つ折れにして両挟持体を密着させる前の状態において、折れ線の近傍で折れ線に並行して両挟持体をそれぞれ内側に一定の角度をなして屈折させた後に、完全に二つ折れにして両面を密着させることで屈折により成る弾性力をさらなる挟持力として加えてもよい。
【0009】
1 第1挟持体
2 第2挟持体
3 連結部
4 第1切断跡線
5 第2切断跡線
6 第2挟持体の突出部
7 折れ線
11 第1挟持体
21 第2挟持体
31 連結部
41 第1切断跡線
51 第2切断跡線
61 第2挟持体の突出部
71 連結部切断跡線
81 内周縁切断跡線
【手続補正書】
【提出日】2024-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線が形成され、向かい合う両面を密着させて一方を第1挟持体、もう一方を第2挟持体として、第1挟持体の片端から一定の幅を残して前記折れ線と並行に第1切断跡線が形成され、又、第2挟持体の第1挟持体とは反対側の片端から一定の幅を残して同じく折れ線と並行に第2切断跡線が形成され、第1挟持体と第2挟持体のいずれかの挿入部の側辺に突出部を設けたことを特徴としたクリップ。
【請求項2】
弾性力を有する平板を弾性限界を超えて二つ折りにして折れ線が形成され、向かい合う両面を密着させて一方を第1挟持体、もう一方を第2挟持体として、前記二つ折れによる折れ線上の中央部分を一定の幅を残して左右の端まで折れ線上に連結部切断跡線が形成され、両挟持体のそれぞれの折れ線に面した辺側の両端を一定の幅を残して折れ線に並行に切断線が形成され、折れ線に並行に形成された切断線の両端は他の辺の連続する内周縁を成す切断線と接続して両挟持体の内側の部分が取り除かれており、第1挟持体と第2挟持体のいずれかの挿入部の側辺に突出部を設けたことを特徴としたクリップ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【特許文献1】特開平9-310708 (ゼムクリップ)
【特許文献2】特開2020-075468 (ダブルクリップ)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】