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▶ エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055814
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】発光表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240411BHJP
   H10K 59/122 20230101ALI20240411BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20240411BHJP
   H10K 50/858 20230101ALI20240411BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20240411BHJP
   G02B 5/18 20060101ALN20240411BHJP
【FI】
G09F9/30 349Z
H10K59/122
H10K59/35
H10K50/858
G09F9/30 360
G09F9/302 C
G02B5/18
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023172531
(22)【出願日】2023-10-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0128537
(32)【優先日】2022-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲ヒュン▼ 行
(72)【発明者】
【氏名】呉 斗 煥
【テーマコード(参考)】
2H249
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
2H249AA03
2H249AA13
2H249AA50
2H249AA51
2H249AA60
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB06
3K107BB07
3K107BB08
3K107CC05
3K107CC14
3K107CC33
3K107DD02
3K107DD89
3K107EE22
3K107EE29
3K107FF06
3K107FF15
5C094AA06
5C094AA07
5C094AA11
5C094BA21
5C094CA20
5C094FA02
(57)【要約】
【課題】発光素子層で発光した光の光抽出効率を向上させることができる発光表示装置を提供する。
【解決手段】本明細書に係る発光表示装置は、基板と、基板上にある複数の副画素を有する複数の画素と、基板上に配置され、複数の副画素の各々にある光抽出部と、光抽出部上にある発光素子層とを含む。光抽出部は、複数の凹部と複数の凹部との間の凸部を含む。複数の副画素の中の1つ以上にある複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインは、基板の長手方向と平行な直線ラインから傾斜する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上にある複数の副画素を有する複数の画素と、
前記基板上に配置され、前記複数の副画素の各々にある光抽出部と、
前記光抽出部上にある発光素子層とを含み、
前記光抽出部は、複数の凹部と前記複数の凹部との間の凸部を含み、
前記複数の副画素の中の1つ以上にある前記複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインは、前記基板の長手方向と平行な直線ラインから傾斜した、発光表示装置。
【請求項2】
前記直線ラインと前記チルトラインとの間の角度は、0度以上60度未満である、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項3】
前記光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に回転された、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項4】
前記光抽出部は、該当する副画素にある複数の凹部の中のいずれか1つの中心部を中心に0度より大きく60度より小さい角度で回転された、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項5】
前記複数の副画素の各々において、前記複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインの各々は、前記直線ラインから互いに異なる角度で傾斜された、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項6】
前記複数の副画素の各々において、前記複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインの各々は、前記直線ラインから0度以上60度未満の範囲内で互いに異なる角度で傾斜された、請求項5に記載の発光表示装置。
【請求項7】
前記複数の副画素の各々にある前記光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に互いに異なる角度で回転された、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項8】
前記複数の副画素の各々にある前記光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に0度以上60度未満の範囲内で互いに異なる角度で回転された、請求項7に記載の発光表示装置。
【請求項9】
複数の画素グループを有する複数の画素ブロックをさらに含み、
前記複数の画素グループの各々は、前記複数の画素の中の1つ以上の画素を有する、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項10】
前記複数の画素の中の1つ以上は、1つ以上の画素を含み、
前記複数の画素の各々を構成する前記複数の副画素の各々にある前記光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に同じ角度で回転された回転角度を有し、
前記複数の画素グループの各々に含まれる前記1つ以上の画素にある光抽出部の画素別の回転角度は、該当する画素グループにおいて同一である、請求項9に記載の発光表示装置。
【請求項11】
前記複数の画素ブロックの各々に含まれる前記複数の画素グループの各々にある光抽出部の画素グループ別の回転角度は、該当する画素ブロックにおいて互いに異なる、請求項10に記載の発光表示装置。
【請求項12】
前記複数の画素グループは、隣接する2つの画素グループを含み、
前記複数の画素ブロックの各々にある隣接する2つの画素グループの光抽出部の画素別の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上の差または3度以上の差を有する、請求項11に記載の発光表示装置。
【請求項13】
前記複数の画素ブロックの各々にある光抽出部の画素ブロック別の回転角度は、互いに異なる、請求項9に記載の発光表示装置。
【請求項14】
前記複数の副画素の中のいずれか1つの副画素にある光抽出部と前記複数の副画素の中の残りの副画素の各々にある光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に互いに異なる角度で回転された、請求項1に記載の発光表示装置。
【請求項15】
前記複数の副画素の中の残りの副画素の各々にある光抽出部は、前記基準点を中心に同じ角度で回転された、請求項14に記載の発光表示装置。
【請求項16】
前記複数の副画素の中のいずれか1つの副画素にある光抽出部は、前記基準点を中心に0度以上60度未満の角度で回転され、
前記複数の副画素の中の残りの副画素の各々にある光抽出部は、前記基準点を中心に0度以上60度未満の角度で回転された、請求項14に記載の発光表示装置。
【請求項17】
前記複数の副画素の中のいずれか1つの副画素は、白色副画素であり、
前記複数の副画素の中の残りの副画素は、赤色副画素、青色副画素、および緑色副画素を含む、請求項14~16のいずれか一項に記載の発光表示装置。
【請求項18】
前記複数の画素の中の隣接する2個の画素にある白色副画素に配置された光抽出部の回転角度は、互いに異なる、請求項17に記載の発光表示装置。
【請求項19】
前記複数の画素の中の隣接する2個の画素にある白色副画素に配置された光抽出部の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上の差または3度以上の差を有する、請求項18に記載の発光表示装置。
【請求項20】
前記複数の凹部の中の1つの凹部を囲む前記凸部は、平面的に六角形態を有する、請求項1~16に記載に記載の発光表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光表示装置は、高速の応答速度を有し、消費電力が低く、液晶表示装置とは異なり、別途の光源を必要としない自己発光なので視野角に問題がなく、次世代平板表示装置として注目されている。
【0003】
発光表示装置は、2つの電極の間に介在した発光層を含む発光素子層の発光を通じて映像を表示する。
【0004】
しかしながら、発光表示装置は、発光素子層から発光した光の一部の光が発光素子層と電極の界面および/または基板と空気層の界面での全反射等により、外部に放出できないことによって、光抽出効率が低下するようになる。これにより、発光表示装置は、低い光抽出効率によって輝度が低下し、消費電力が増加するという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は、発光素子層で発光した光の光抽出効率を向上させることができる発光表示装置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
また、本明細書は、外部光の反射による光の多重干渉および/または補強干渉によって発生する反射光のまだらパターンを最小化または低減することができる発光表示装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
また、本明細書は、外部光の反射による光の多重干渉および/または補強干渉によって発生する反射光の回折パターンによる放射形態の虹パターンおよび放射形態の円形リングパターンの発生を最小化または減少することができる発光表示装置を提供することを技術的課題とする。
【0008】
また、本明細書は、外部光の反射によるブラック視感特性の低下を低減することができる発光表示装置を提供することを技術的課題とする。
【0009】
本明細書の1つ以上の実施例による解決課題らは、上で言及した課題らに制限されず、言及されていないまた他の課題らは、下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置は、複数の副画素を有する複数の画素を有する基板、基板上に配置され、複数の副画素の各々にある光抽出部、及び光抽出部上にある発光素子層を含み、光抽出部は複数の凹部と複数の凹部の間の凸部を含み、複数の副画素の中の1つ以上にある複数の凹部それぞれの中心部を通るチルトラインは、基板の長手方向と平行な直線ラインから傾斜することができる。
【0011】
本明細書のいくつかの実施例によれば、直線ラインとチルトラインとの間の角度は、0度以上60度未満であり得る。
【0012】
本明細書のいくつかの実施例によれば、光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に回転することができる。
【0013】
本明細書のいくつかの実施例によれば、光抽出部は、該当する副画素内の複数の凹部の中のいずれか1つの中心部を中心に0度より大きく60度より小さい角度で回転することができる。
【0014】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な例による具体的な事項は、以下の記載内容および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0015】
本明細書に係る発光表示装置は、発光素子層で発光された光の光抽出効率を向上させることができる。
【0016】
本明細書に係る発光表示装置は、複数の副画素の中の1つ以上にある光抽出部の凹部の中心部を通るチルトラインが基板の長手方向と平行な直線ラインから傾斜することにより、光抽出部で発生する反射光の回折パターンを相殺または最小化したり、反射光の回折パターンの非規則性またはランダム性により、反射光の放射形態の虹パターンと放射形態の円形リング(ring)パターンの発生を抑制または最小化したりすることができる。
【0017】
本明細書に係る発光表示装置は、外部光の反射によるブラック視感特性の低下が低減され、これにより非駆動またはオフ状態でリアルブラック(real black)を実現することができる。
【0018】
本明細書の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本明細書の一実施例に係る発光表示装置を概略的に示す図である。
図2図1に示した1つの副画素を示す断面図である。
図3図2に示した光抽出部の一部分を示す平面図である。
図4】本明細書の一実施例に係る発光表示装置において、光抽出部による外部光の反射現象を示す図である。
図5】本明細書の他の実施例に係る発光表示装置において、1つの画素を模式的に示す平面図である。
図6図5に示したA部分の拡大図である。
図7図5に示した線I-I’の断面図である。
図8】本明細書の他の実施例に係る発光表示装置において、光抽出部による外部光の反射現象を示す図である。
図9】本明細書の他の実施例に係る発光表示装置に構成された複数の画素ブロックを示す図である。
図10A図9に示した1つの画素ブロックに配置された画素別光抽出部の回転構造を示す図である。
図10B図10Aに示した1行j列の画素に構成された光抽出部を拡大して示す図である。
図10C図10Aに示した2行j列の画素に構成された光抽出部を拡大して示す図である。
図11図9に示した1つの画素ブロックに配置された画素グループ別の光抽出部の回転構造を示す図である。
図12図9に示した1つの画素ブロックに配置された副画素別の光抽出部の回転構造を示す図である。
図13図12に示した4個の副画素を示す図である。
図14A図13に示した第1副画素の光抽出部を示す図である。
図14B図13に示した第2副画素の光抽出部を示す図である。
図14C図13に示した第3副画素の光抽出部を示す図である。
図14D図13に示した第4副画素の光抽出部を示す図である。
図15】本明細書の他の実施例に係る発光表示装置において、1つの画素を示す図である。
図16A図2に示した本明細書の一実施例に係る発光表示装置のブラック視感特性を示す写真である。
図16B図5に示した本明細書の他の実施例に係る発光表示装置のブラック視感特性を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書の利点および特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する多様な例を参照すると明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する一実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に実現可能であり、本明細書の実施例等はただ本明細書の開示を完全にし、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に技術思想の範疇を完全に知らせるために提供され得る。
【0021】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0022】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0023】
位置関係に対する説明である場合、例えば、「上に」、「上部に」「下部に」、「隣に」などで、2つの部分の位置関係を説明する場合、例えば、「すぐ」または「直接」が使用されない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分を配置することもできる。空間的に相対的な用語である「下(below,beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは、図に示すように、1つの要素または構成要素と他の要素または構成要素との相関関係を容易に説明するために使用することができる。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用時または動作時に素子の互いに異なる方向を含む用語として理解されなければならない。例えば、図に示されている素子を反転する場合、他の素子の「下(below)」または「下(beneath)」と記載された素子は、他の素子の「上(above)」に置くことができる。したがって、例示的な用語である「下」は、下と上の方向の両方を含むことができる。
【0024】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、このような構成要素はこのような用語によって制限されない。このような用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0025】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用され得る。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その構成要素の本質、基礎、順番または個数な定義するために使用されない。ある構成要素または層が他の構成要素に「連結」、「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素また他の層が「介在」されることもあると理解されなければならない。
【0026】
「少なくとも1つ」は、関連する構成要素の1つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1、第2、および第3構成要素の中の少なくとも1つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素の2つ以上のすべての構成要素の組み合わせを含むとすることができる。
【0027】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0028】
以下、添付の図および実施例を参照して本明細書の実施例を見ると次の通りである。図に示した構成要素のスケール、寸法、大きさおよび厚さは、説明の便宜上、実際と異なるスケール、寸法、大きさおよび厚さを有するので、図に示したスケール、寸法、大きさおよび厚さに限定されない。
【0029】
図1は、本明細書の一実施例に係る発光表示装置を概略的に示す図である。
【0030】
図1を参照すると、本明細書の一例による発光表示装置は、表示パネル10およびパネル駆動回路を含むことができる。
【0031】
表示パネル10は、互い合着した基板100と対向基板300を含むことができる。
【0032】
基板100は、薄膜トランジスタを含むもので、第1基板、下部基板、透明ガラス基板、または透明プラスチック基板であり得る。基板100または表示パネル10は、表示領域(AA)と非表示領域(IA)を含むことができる。基板100または表示パネル10は、表示領域(AA)と非表示領域(IA)とに分離される領域を有することができる。
【0033】
表示領域(AA)は、映像が表示される領域であり、画素アレイ領域、活性領域、画素アレイ部、表示部、または画面であり得る。例えば、表示領域(AA)は、表示パネル10の中央部に配置され得る。表示領域(AA)は、複数の画素(P)を含むことができる。
【0034】
複数の画素(P)は、実際の光が発光する単位領域として定義することができる。複数の画素(P)の各々は、複数の副画素(SP)を含むことができる。一実施例によれば、複数の画素(P)の各々は、少なくとも1つの赤色副画素、少なくとも1つの緑色副画素、少なくとも1つの青色副画素、および少なくとも1つの白色副画素を含むことができるが、これに限定されるわけではない。例えば、複数の画素(P)の各々は、赤色副画素、緑色副画素、青色副画素、および白色副画素を含むことができる。複数の画素(P)の各々に含まれる複数の副画素の各々の大きさは、互いに同じかまたは相違することができる。
【0035】
非表示領域(IA)は、映像が表示されない領域であり、周辺回路領域、信号供給領域、非活性領域、またはベゼル領域であり得る。非表示領域(IA)は、表示領域(AA)を囲むように構成され得る。表示パネル10または基板100は、非表示領域(IA)に配置された周辺回路部120をさらに含むことができる。
【0036】
周辺回路部120は、複数の画素(P)に連結したゲート駆動回路を含むことができる。ゲート駆動回路は、薄膜トランジスタの製造工程によって基板100の一側非表示領域(IA)または両側非表示領域(IA)に集積され、複数の画素(P)に連結することができる。例えば、ゲート駆動回路は、公知のシフトレジシタを含むことができる。
【0037】
対向基板300は、基板100上に配置された表示領域(AA)を封止(または密閉)することができる。例えば、対向基板300は、接着部材(または透明接着剤)を介して基板100と対向合着することができる。対向基板300は、上部基板、第2基板、または封止基板であり得る。
【0038】
図2は、図1に示した1つの副画素を示す断面図である。
【0039】
図1及び図2を参照すると、本明細書の一実施例による発光表示装置(又は発光表示パネル)は、複数の副画素(SP)を含むことができる。
【0040】
複数の副画素(SP)の各々は、画素(P)(または画素領域)に配置された複数の副画素領域(SPA)にそれぞれ配置され得る。一実施例による副画素領域(SPA)は、回路領域(CA)と発光領域(EA)を含むことができる。回路領域(CA)は、副画素領域(SPA)内で発光領域(EA)と空間的に分離され得るが、これに限定されない。例えば、回路領域(CA)の少なくとも一部は、副画素領域(SPA)内の発光領域(EA)と重畳されるか、または発光領域(EA)の下に配置され得る。発光領域(EA)は、開口領域(OA)、光放出領域、透過領域、または透過部であり得る。例えば、回路領域(CA)は、非発光領域(NEA)または非開口領域であり得る。他の実施例による副画素領域(SPA)は、発光領域(EA)と回路領域(CA)の中の少なくとも一方の周辺に配置された透明部をさらに含むことができる。例えば、1つの画素は、複数の副画素(SP)の各々に対応する画素別発光領域、および複数の副画素(SP)の各々の周辺に配置された透明部を含むことができ、この場合、発光表示装置は、透明部の光透過によって透明発光表示装置を実現することができる。
【0041】
本明細書の一実施例による発光表示装置(または発光表示パネル)は、基板100上に配置された画素回路層110、保護層130、および発光素子層150を含むことができる。
【0042】
画素回路層110は、バッファ層112、画素回路、及びパッシベーション層118を含むことができる。
【0043】
バッファ層112は、基板100の第1面(または前面)100aの全体に配置され得る。バッファ層112は、薄膜トランジスタの製造工程中、高温工程時に基板100に含まれる物質がトランジスタ層に拡散するのを遮断する役割を果たすか、外部の水分や湿気が発光素子層150の方に浸透することを防止する役割を兼ねることができる。例えば、バッファ層112は、基板100の画素回路層に配置された複数の絶縁層のうち、第1絶縁層、第1無機物質層、または最下位絶縁層であり得る。
【0044】
画素回路は、各副画素(SP)(または副画素領域(SPA))の回路領域(CA)に配置された駆動薄膜トランジスタ(Tdr)を含むことができる。駆動薄膜トランジスタ(Tdr)は、アクティブ層113、ゲート絶縁層114、ゲート電極115、層間絶縁層116、ドレイン電極117a、及びソース電極117bを含むことができる。
【0045】
アクティブ層113は、アモルファスシリコン(amorphous silicon)、多結晶シリコン(polycrystalline silicon)、酸化物(oxide)、有機物(organic material)の中のいずれか1つを基盤とする半導体物質で構成され得る。
【0046】
ゲート絶縁層114は、アクティブ層113のチャネル領域113c上に形成され得る。一例として、ゲート絶縁層114は、アクティブ層113のチャネル領域113c上にのみ島形態に形成されるか、またはアクティブ層113を含む基板100またはバッファ層112の前面の全体に形成され得る。例えば、ゲート絶縁層114がバッファ層112の前面全体に形成される場合、ゲート絶縁層114は、基板100の画素回路層に配置される複数の絶縁層のうち、第2絶縁層、第2無機物質層、または最下位の中間絶縁層であり得る。
【0047】
ゲート電極115は、アクティブ層113のチャネル領域113cと重畳するようにゲート絶縁層114上に配置され得る。
【0048】
層間絶縁層116は、ゲート電極115とアクティブ層113のドレイン領域113dおよびソース領域113s上に形成され得る。層間絶縁層116は、基板100またはバッファ層112の前面の全面に形成され得る。例えば、層間絶縁層116は、基板100に配置された複数の絶縁層のうち、第3絶縁層、第3無機物質層、または上位絶縁層であり得る。
【0049】
ドレイン電極117aは、アクティブ層113のドレイン領域113dと電気的に連結されるように、層間絶縁層116上に配置され得る。ソース電極117bは、アクティブ層113のソース領域113dと電気的に連結されるように層間絶縁層116上に配置され得る。
【0050】
画素回路は、駆動薄膜トランジスタ(Tdr)と共に回路領域(CA)に配置された第1及び第2スイッチング薄膜トランジスタ、及び少なくとも1つのキャパシタをさらに含むことができる。本明細書による発光表示装置は、駆動薄膜トランジスタ(Tdr)、第1スイッチング薄膜トランジスタ、及び第2スイッチング薄膜トランジスタのうち、少なくとも1つのアクティブ層113の下に設けられた遮光層111をさらに含むことができる。遮光層111は、外部光による薄膜トランジスタのしきい値電圧変化を最小化または防止するように構成され得る。
【0051】
パッシベーション層118は、画素回路を覆うように基板100上に配置され得る。例えば、パッシベーション層118は、駆動薄膜トランジスタ(Tdr)のドレイン電極117a、ソース電極117b及び層間絶縁層116を覆うように構成され得る。例えば、パッシベーション層118は、無機絶縁物質からなり得る。例えば、パッシベーション層118は、基板100の画素回路層に配置される複数の絶縁層のうち、第4絶縁層、第4無機物質層、または最上位の中間絶縁層であり得る。
【0052】
保護層130は、画素回路層110を覆うように基板100上に設けることができる。保護層130は、非表示領域のうち、パッド領域を除く残りの領域および表示領域の全体に形成され得る。例えば、保護層130は、表示領域からパッド領域を除く残りの非表示領域の方に延びるまたは拡張された延長部(または拡張部)を含むことができる。したがって、保護層130は、表示領域よりも相対的広い大きさを有することができる。
【0053】
一実施例による保護層130は、相対的に厚い厚さを有するように形成され、画素回路層110上に上面(または平坦面)130aを提供することができる。例えば、保護層130は、フォトアクリル(photo acrylic)、ベンゾシクロブテン(benzocyclobutene)、ポリイミド(polyimide)、およびフッ素樹脂などのうちの1つの有機物質からなることができる。例えば、保護層130は、基板100に配置される複数の絶縁層のうち、第5絶縁層、有機物質層、または最上位の絶縁層であるか、平坦化層またはオーバーコート層であり得る。
【0054】
保護層130は、各副画素(SP)に配置された光抽出部140を含むことができる。光抽出部140は、副画素領域(SPA)の発光領域(EA)と重畳するように保護層130の上面130aに形成され得る。光抽出部140は、屈曲(または凸凹)形状を有するように発光領域(EA)の保護層130に形成されることにより、発光素子層150で発光された光の進行経路を変更して光抽出効率を向上させる。例えば、光抽出部140は、非平坦部、凸凹パターン部、マイクロレンズ部、または光散乱パターン部であり得る。いくつかの実施例では、光抽出部分140は、1つ以上の光抽出部であり得る。
【0055】
光抽出部140は、複数の凹部141、および複数の凹部141の各々の周辺に配置された凸部143を含むことができる。複数の凹部141は、保護層130の上面130aから凹状に形成されるか、または構成され得る。凸部143は、複数の凹部141の間に配置され得る。凸部143は、複数の凹部141の各々を囲むように形成され得る。
【0056】
凸部143の上部は、光抽出効率を向上させるために先のとがった先端構造を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、凸部143の上部は、凸な曲面形状を有することができる。例えば、凸部143の上部は、凸な断面形状のドーム(dome)またはベル(bell)構造を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0057】
凸部143は、底部と上部(または頂上部)との間の曲面形状を有する傾斜部を含むことができる。凸部143の傾斜部は、凹部141を形成または構成することができる。例えば、凸部143の傾斜部は、傾斜面または曲面部であり得る。一実施例による凸部143の傾斜部は、ガウス曲線の断面構造を有することができる。この場合、凸部143の傾斜部は、底部から上部まで徐々に増加した後、徐々に減少する接線傾きを有することができる。
【0058】
発光素子層150は、発光領域(EA)と重畳する光抽出部140上に配置され得る。発光素子層150は、下部発光(bottom emission)方式に従って基板100の方に光を放出されるように構成され得るが、これに限定されるものではない。一実施例による発光素子層150は、第1電極(E1)、発光層(EL)、及び第2電極(E2)を含むことができる。
【0059】
第1電極(E1)は、副画素領域(SPA)の保護層130上に形成され、駆動薄膜トランジスタ(Tdr)のソース電極117b(またはドレイン電極117b)と電気的に連結され得る。回路領域(CA)と隣接する第1電極(E1)の一端は、保護層130とパッシベーション層118に設けられた電極コンタクトホール(CH)を介して駆動薄膜トランジスタ(Tdr)のソース電極117b(あるいは、ドレイン電極117b)と電気的に連結され得る。
【0060】
第1電極(E1)は、光抽出部140と直接に接触するため、光抽出部140の形状に沿う形状を有する。第1電極(E1)は、相対的に薄い厚さを有するように保護層130上に形成(または蒸着)されるため、凸部143と複数の凹部141を含む光抽出部140の表面形状(morphology)をそのまま追従する表面形状を有する。例えば、第1電極(E1)は、透明導電物質の蒸着工程により光抽出部140の表面形状(またはモホロジー)にそのまま従う等角(conformal)形態に形成されることにより、光抽出部140と同じ形態の断面構造を有することができる。
【0061】
発光層(EL)は、第1電極(E1)に(または上に)形成され、第1電極(E1)と直接的に接触することができる。発光層(EL)は、第1電極(E1)に対して相対的に厚い厚さを有するように第1電極(E1)上に形成(または蒸着)されることにより、複数の凹部141と凸部143の各々の表面形状または第1電極(E1)の表面形状とは異なる表面形状を有する。例えば、発光層(EL)は、蒸着工程により第1電極(E1)の表面形状(またはモホロジー)にそのまま従わない非等角(non-conformal)形態で形成されることにより、第1電極(E1)とは異なる断面構造を有することができる。
【0062】
一実施例による発光層(EL)は、凸部143または凹部141の底面に行く程、段々に厚い厚さを有する。例えば、発光層(EL)は、凸部143の頂上部の上に第1厚さで形成することができ、凹部141の底面上に第1厚さより厚い第2厚さを有するように形成され得、凸部143の傾斜面(または曲面部)上に第1厚さよりも薄い第3厚さを有するように形成され得る。ここで、第1~第3厚さの各々は、第1電極(E1)と第2電極(E2)との間の最短距離に対応することができる。
【0063】
一実施例による発光層(EL)は、白色光を放出するための2つ以上の有機発光層を含む。一例として、発光層(EL)は、第1光と第2光の混合によって白色光を放出するための第1有機発光層と第2有機発光層を含むことができる。例えば、第1発光層は、第1光を放出するために、青色有機発光層、緑色有機発光層、赤色有機発光層、黄色有機発光層、および黄緑色有機発光層の中のいずれか1つを含むことができる。例えば、第2有機発光層は、青色有機発光層、緑色有機発光層、赤色有機発光層、黄色有機発光層、及び黄緑色有機発光層のうち、第1光との混合により白色光を実現するための第2光を放出する有機発光層を含むことができる。他の実施例による発光層(EL)は、青色有機発光層、緑色有機発光層、および赤色有機発光層の中のいずれか1つを含むことができる。さらに、発光層(EL)は、第1有機発光層と第2有機発光層の間に介在する電荷生成層を含むことができる。
【0064】
第2電極(E2)は、発光層(EL)に(または上に)形成され、発光層(EL)と直接的に接触することができる。第2電極(E2)は、発光層(EL)と比較して相対的に薄い厚さを有するように発光層(EL)に(または上に)形成(または蒸着)され得る。第2電極(E2)は、相対的に薄い厚さを有するように発光層(EL)に(または上に)形成(または蒸着)されることにより、発光層(EL)の表面形状にそのまま従う表面形状を有することができる。例えば、第2電極(E2)は、蒸着工程により発光層(EL)の表面形状(又はモホロジー)をそのまま追従する等角(conformal)形態に形成されることにより、発光層(EL)と同じ断面構造を有することができ、光抽出部140とは異なる断面構造を有することができる。
【0065】
一実施例による第2電極(E2)は、発光層(EL)から放出されて入射する光を基板100側に反射させるための反射率の高い金属物質を含むことができる。例えば、第2電極(E2)は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、またはバリウム(Ba)お中から選択されるいずれか1つの物質または2つ以上の合金物質からなる単一層構造または多層構造を含むことができる。第2電極(E2)は、反射性の高い不透明な導電物質を含むことができる。例えば、第2電極(E2)は、反射電極、カソード電極、光反射面、または光反射部であり得、この場合、第1電極(E1)は、アノード電極または透明電極であり得る。
【0066】
このような発光素子層150は、画素回路によって供給される電流によって発光して光を放出することができる。光抽出部140の凹部141または凸部143は、発光層(EL)で発光した光の経路を光出射面(または光抽出面または背面)100bに変更することにより、発光層(EL)で発光した光の外部抽出効率を高める。例えば、凸部143は、発光素子層150から発光した光が光出射面100bに進行できず、発光素子層150の第1電極(E1)と第2電極(E2)との間で全反射を繰り返し、発光素子層150内に閉じ込められる光による光抽出効率の低下を防止または最小化する。これにより、本明細書の一実施例による発光表示装置は、発光素子層150で発光した光の光抽出効率が向上され得る。
【0067】
本明細書の一実施例による発光表示装置は、バンク層170をさらに含むことができる。バンク層170は、第1電極(E1)の縁部と保護層130上に配置され得る。バンク層170は、ベンゾシクロブテン(benzocyclobutene;BCB)系樹脂、アクリル(acrylic)系樹脂、ポリイミド(polyimide)樹脂などの有機物で形成することができる。
【0068】
バンク層170は、回路領域(CA)上に延びる第1電極(E1)の縁を覆うように保護層130の上面130a上に配置され得る。バンク層170によって定義される発光領域(EA)は、平面的に保護層130の光抽出部130の領域より狭い大きさを有することができる。
【0069】
発光素子層150の発光層(EL)は、第1電極(E1)、バンク層170、及び第1電極(E1)とバンク層170との間の段差部上に形成され得る。この場合、発光層(EL)が、第1電極(E1)とバンク層170との間の段差部に相対的に薄い厚さで形成されたとき、第2電極(E2)が第1電極(E1)と電気的に接触(またはショート)し得る。このような問題を回避するために、発光領域(EA)に隣接するバンク層170の端(または最外郭のバンクライン)は、光抽出部140の縁部分を覆うように配置され得る。したがって、第1電極(E1)とバンク層170との間の段差部に配置されたバンク層170の端により、第1電極(E1)と第2電極(E2)の電気的接触(またはショート)を防ぐことができる。
【0070】
本明細書による発光表示装置は、カラーフィルタ層180をさらに含むことができる。
【0071】
カラーフィルタ層180は、少なくとも1つの発光領域(EA)と重畳するように基板100と保護層130との間に配置され得る。一実施例によるカラーフィルタ層180は、発光領域(EA)と重畳するようにパッシベーション層118と保護層130との間に配置され得る。他の実施例によるカラーフィルタ層180は、発光領域(EA)と重畳するように層間絶縁層116とパッシベーション層118との間に配置されるか、または基板100と層間絶縁層116との間に配置され得る。
【0072】
カラーフィルタ層180は、発光領域(EA)よりも広い大きさを有することができる。例えば、カラーフィルタ層180は、発光領域(EA)よりも大きく、保護層130の光抽出部140より小さい大きさを有することができるが、これに限定されず、光抽出部140よりも大きな大きさを有することができる。例えば、カラーフィルタ層180が光抽出部140よりも広い大きさを有する場合、内部光が隣接する副画素(SP)の方に進行する光漏れを低減または最小化することができる。
【0073】
一実施例に係るカラーフィルタ層180は、発光素子層150から基板100の方に放出(または抽出)される光のうち、副画素(SP)に設定された色の波長のみを透過させるカラーフィルタを含むことができる。例えば、カラーフィルタ層180は、赤色、緑色、または青色の波長を透過させることができる。1つの画素(P)が隣接する第1~第4副画素(SP)で構成される場合、第1副画素に設けられたカラーフィルタ層は、赤色カラーフィルタ、第2副画素に設けられたカラーフィルタ層は、緑色カラーフィルタ、及び第3副画素に設けられたカラーフィルタ層は、青色カラーフィルタをそれぞれ含むことができる。第4副画素は、カラーフィルタ層を含まないか、または段差補償のための透明物質を含むことができ、それによって白色光を放出することができる。
【0074】
本明細書の一実施例による発光表示装置(または発光表示パネル)は、封止部200を含むことができる。
【0075】
封止部200は、発光素子層150を覆うように基板100上に形成され得る。封止部200は、第2電極(E2)を覆うように基板100上に形成され得る。例えば、封止部200は、表示領域を囲むことができる。封止部200は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび発光層(EL)などを保護し、酸素または/および水分さらには異物(particles)が発光層(EL)に浸透するのを防止する役割をすることができる。
【0076】
一実施例による封止部200は、複数の無機封止層を含むことができる。そして、封止部200は、複数の無機封止層の間に介在された少なくとも1つの有機封止層をさらに含むことができる。有機封止層は、異物カバー層(particle cover layer)として表現することができる。
【0077】
他の実施例による封止部200は、表示領域を全体的に囲む充填材に変更され得、この場合、対向基板300は、充填材を介して基板100と合着され得る。充填材は、酸素または/および水分などを吸収するゲッター物質を含むことができる。
【0078】
対向基板300は、封止部200に結合され得る。対向基板300は、プラスチック材質、ガラス材質、または金属材質からなり得る。例えば、封止部200が複数の無機封止層を含む場合、対向基板300を省略され得る。
【0079】
選択的に、封止部200を充填材に変更される場合、対向基板300は、充填材と結合され得、この場合、対向基板300は、プラスチック材質、ガラス材質、または金属材質からなることができる。
【0080】
本明細書の一実施例による発光表示装置(または発光表示パネル)は、偏光部材400をさらに含むことができる。
【0081】
偏光部材400は、光抽出部140と画素回路等によって反射する外部光を遮断するように構成され得る。例えば、偏光部材400は、円偏光部材または円偏光フィルムであり得る。偏光部材400は、結合部材(または透明接着部材)を介して基板100の光出射面(または第2面または背面)100bに配置されるか、または結合され得る。
【0082】
このような、本明細書の一実施例に係る発光表示装置(または発光表示パネル)は、副画素(SP)の発光領域(EA)に配置されるか、または構成された光抽出部140を含むことにより、発光層(EL)で発生する光の経路が光抽出部140によって変更されて光抽出効率が向上され、それによって輝度が向上され、消費電力が低減され得る。
【0083】
図3は、図2に示した光抽出部の一部分を示す平面図であり、これは凹部と凸部の平面構造を説明するための図である。
【0084】
図2及び図3を参照すると、本明細書の実施例による複数の凹部141の各々は、第1方向(X)に沿って一定の間隔を有するように平行に配置され、第1方向(X)を横切る第2方向(Y)に沿って互いに行き違いに配置することができる。これにより、光抽出部140は、単位面積当たりより多くの凹部141を含むことができ、これにより、発光素子層150で発光した光の外部抽出効率を向上させることができる。例えば、第1方向(X)は、基板の第1長手方向、表示パネルの長辺長手方向、横方向、または第1水平方向であり得る。第2方向(Y)は、基板の第2長手方向、表示パネルの短辺長手方向、縦方向、または第2水平方向(または垂直方向)であり得る。
【0085】
一実施例によれば、第1方向(X)に沿って配置された複数の凹部141の各々の中心部(CP)は、第1方向(X)と平行な第1直線ライン(SL1)に位置するか、または整列され得る。そして、第2方向(Y)に沿って配置された複数の凹部141の各々の中心部(CP)は、第2方向(Y)と平行な第2直線ライン(SL2)に位置するか、または整列され得る。例えば、第1直線ライン(SL1)は、水平ラインまたは第1水平ラインであり得、第2直線ライン(SL2)は垂直ラインまたは第2水平ラインであり得る。
【0086】
他の実施例によれば、複数の凹部141は格子形態に配置され、第1方向(X)と平行な偶数番目の水平ラインに配置された複数の凹部141の各々は、第2方向(Y)に沿って隣接する奇数番目の水平ラインに配置された複数の凹部141の間に配置され得る。これにより、複数の凹部141を、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿ってジグザグ形状を有するジグザグ線(ZL)に位置するか、または整列され得る。
【0087】
一実施例によれば、隣接する3つの凹部141の各々の中心部(CP)は、三角形状(TS)をなすことができる。また、1つの凹部141の周辺に配置されるか、または1つの凹部141を囲む6つの凹部141の各々の中心部(CP)は、平面的に六角形状(HS)をなすことができる。例えば、複数の凹部141の各々は、ハチの巣構造、ハニカム構造、またはサークル構造で配置されるか、または配列され得る。
【0088】
本明細書の一実施例によれば、複数の凹部141がハチの巣構造に配置されたときに、第1方向(X)と第2方向(Y)との間の対角線方向(DD1、DD2)に沿って配置された凹部の中心部(CP)を通る対角線中心ライン(DCL1、DCL2)は、第1直線ライン(SL1)および第2直線ライン(SL2)の各々から傾斜することができる。例えば、対角線中心ライン(DCL1、DCL2)と第1直線ライン(SL1)との間の第1角度(θ1)は、30度であり、対角線中心ライン(DCL1、DCL2)と第2直線ライン(SL2)との間の第2角度(θ2)は、60度であり得る。
【0089】
本明細書の一実施例によれば、1つの画素を構成する複数の副画素(SP)の各々に配置された凹部141間のピッチ(または間隔)(L1)は、互いに同一または異なり得る。凹部141間のピッチ(L1)は、隣接する2つの凹部141の各々の中心部(CP)間の距離(または間隔)であり得る。
【0090】
一実施例として、赤色副画素、緑色副画素、青色副画素および白色副画素の各々に配置された凹部141の間のピッチ(L1)は、互いに同一または異なり得る。例えば、緑色の副画素に配置された凹部141間のピッチ(L1)は、青色の副画素に配置された凹部141間のピッチと異なり得る。
【0091】
他の実施例では、白色副画素および/または緑色副画素の各々に配置された凹部141間のピッチ(L1)は、赤色副画素および/または青色副画素に配置された凹部141間のピッチ(L1)と異なり得る。
【0092】
他の実施例では、赤色副画素、緑色副画素、青色副画素、および白色副画素の各々に配置された凹部141の数および/または密度は、互いに同一または異なり得る。例えば、白色副画素および/または緑色副画素の各々に配置された凹部141の数および/または密度は、赤色副画素および/または青色副画素に配置された凹部141の数および/または密度と異なり得る。
【0093】
凸部143は、複数の凹部141の各々を個別的に囲むように構成され得る。これにより、光抽出部140は、凸部143によって囲まれた複数の凹部141を含むことができる。1つの凹部141を囲む凸部143は、平面的に六角形態(またはハチの巣形態)を有することができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0094】
図4は、本明細書の一実施例に係る発光表示装置において、光抽出部による外部光の反射現象を示す図である。
【0095】
図2及び図4を参照すると、発光表示装置の非駆動またはオフ状態で、外部光が光抽出部140に入射したとき、光抽出部140の凸部(または屈曲部)143による反射光が発生し、これは薄膜の複屈折効果によって光出射面を介して外部に出光され得る。このような反射光は、発光素子層150の材質特性と層別屈折率差による波長別屈折角度の差による光の分散特性により、虹の色相を有しながら放射形態に広がる虹パターン(rainbow pattern)(または虹のまだらパターン)と放射形態の円形リング(ring)パターンを発生させ得る。例えば、反射光は、光の多重干渉および/または補強干渉によって、放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンを発生させ、ブラック視感特性を低下させ得る。例えば、放射形態の虹パターンは、反射型回折格子法則(または方程式)に従って回折格子パターンとして作用する光抽出部140の凸部143による反射光の回折次数(m=-1、m=0、m=1、m=2)による回折分散スペクトルが規則的に配列されて発生する。放射形態の虹パターンは、光抽出部140の凸部143を中心に放射形態に広がり、下記式1のような反射型回折格子法則により回折する光(または回折分散スペクトル)の大きさ及び強度は、光抽出部140の凸部143のピッチ(L1)によって変わり得る。
【0096】
α(sinθ+sinθ)=λm(m=0,±1,±2,±3,…) ・・・(式1)
【0097】
式1において、「α(alpha)」は凸部のピッチ(L1)または格子定数、「θ」は法線(NL)に対する入射光の角度(または入射角)、「θ」は法線(NL)に対して回折した光の角度(または回折角)、「m」は回折次数、および「λ(lamda)」は波長をそれぞれ表す。
【0098】
したがって、本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて放射形態の虹パターンの発生と放射形態の円形リングパターンの発生を抑制または最小化してブラック視感特性を向上させることができる新たな構造の発光表示装置を発明した。これについて、図5図15を参照して説明する。
【0099】
図5は、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置において、1つの画素を模式的に示す平面図であり、図6は、図5に示したA部分の拡大図であり、図7は、図5に示した線I-I’の断面図である。図5図7は、本明細書の他の実施例による光抽出部を説明するための図である。したがって、以下の説明では、光抽出部およびそれに関連される構成を除いて、残りの構成に対しては同一の図面符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0100】
図5図7を参照すると、本明細書の他の実施例による発光表示装置において、複数の画素(P)の各々は、4つの副画素(SP1~SP4)を含むことができる。例えば、複数の画素(P)の各々は、第1~第4副画素(SP1~SP4)を含むことができる。複数の画素(P)の各々は、赤色の第1副画素(SP1)、白色の第2副画素(SP2)、青色の第3副画素(SP3)、及び緑色の第4副画素(SP4)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0101】
第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々は、発光領域(EA)と回路領域(CA)を含むことができる。発光領域(EA)は、副画素領域の一側(または上側)に配置され、回路領域(CA)は、副画素領域の他側(または下側)に配置され得る。例えば、回路領域(CA)は、第2方向(Y)を基準に、発光領域(EA)の下側に配置され得る。第1~第4副画素(SP1~SP4)の各発光領域(EA)は、互いに異なる大きさ(または面積)を有することができる。
【0102】
第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々は、第1方向(X)に沿って互いに隣接して配置され得る。例えば、第1副画素(SP1)と第2副画素(SP2)との間、および第3副画素(SP3)と第4副画素(SP4)との間それぞれには、第2方向(Y)に沿って延びる2つのデータライン(DL)が互いに平行に配置され得る。第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々の発光領域(EA)と回路領域(CA)との間には、第1方向(X)に沿って延びるゲートライン(GL)が配置され得る。第1副画素(SP1)または第4副画素(SP4)の一側には、第2方向(Y)に沿って延びる画素電源ライン(PL)が配置され得る。第2副画素(SP2)と第3副画素(SP3)との間には、第2方向(Y)に沿って延びるリファレンスライン(RL)が配置され得る。リファレンスライン(RL)は、画素(P)のセンシング駆動モード時、回路領域(CA)に配置される駆動薄膜トランジスタの特性変化および/または発光素子層の特性変化を外部からセンシングするためのセンシングラインとして用いることができる。
【0103】
本明細書の他の実施例に係る発光表示装置において、複数の画素(P)の中の1つ以上の画素(P)に配置された光抽出部140は、複数の画素(P)の各々における反射光の多重干渉および/または補強干渉により、放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生を低減または最小化するために、任意の基準点を中心に予め設定された角度で回転(rotate)(または水平回転)されるように構成され得る。例えば、複数の画素(P)の中の1つ以上の画素(P)に配置された光抽出部140は、1つの画素(P)単位で対応する画素領域内の任意の基準点を中心に0度よりも大きく60度より小さい回転角度(θ3)で回転されて構成され得る。例えば、複数の画素(P)の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、0度より大きく60度より小さい回転角度(θ3)の範囲内で、第1方向(X)及び第2方向(Y)の中の1つ以上の方向に沿って非規則的またはランダムに設定され得る。例えば、任意の基準点は、画素(P)の第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々の発光領域(EA)内の任意の位置または複数の凹部141の中のいずれか1つの中心部(CP)であり得る。
【0104】
本明細書の第1実施例に係る光抽出部140は、1つの画素(P)単位で、画素(P)の第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々の発光領域(EA)内では、任意の基準点を中心に予め設定された第3角度(θ3)で回転(rotate)(または水平回転)または逆回転(reverse rotation)(または水平逆回転)されるように構成され得る。例えば、光抽出部140の凹部141がハチの巣構造に配置された場合、光抽出部140の凹部141は、第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々の発光領域(EA)内の任意の基準点を中心に、0度より大きく60度より小さい角度(θ3)で回転または逆回転されて構成され得る。例えば、光抽出部140の凹部141は、第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々の発光領域(EA)に配置されたいずれか1つの凹部141の中心部(CP)を中心に、0度より大きく60度より小さい角度(θ3)で回転または逆回転されて構成され得る。例えば、光抽出部140の凹部141が任意の基準点を中心に60度回転される場合には、光抽出部140の凹部141が任意の基準点を中心に回転されない場合と同一に構成され得る。
【0105】
一実施例によれば、第1方向(X)に沿って配置された複数の凹部141の各々の中心部(CP)は、第1直線ライン(SL1)と交差する第1チルトライン(TL1)に配置または整列され得る。そして、第2方向(Y)に沿って配置された複数の凹部141の各々の中心部(CP)は、第2直線ライン(SL2)と交差する第2チルトライン(TL2)に位置または整列され得る。第1チルトライン(TL1)は、第1直線ライン(SL1)から0度より大きく60度より小さい角度(θ3)で傾くまたは傾斜することができる。例えば、第1チルトライン(TL1)と第1直線ライン(SL1)との間および/または第2チルトライン(TL2)と第2直線ライン(SL2)との間の角度(θ3)は、0度より大きく60度より小さいことがあり得る。例えば、第1チルトライン(TL1)は、第1直線ライン(SL1)から傾くまたは傾斜していて、回転された凹部141の中心部(CP)を通過するもので、第1チルト中心ラインまたは第1中心延長ラインであり得、第2チルトライン(TL2)は、第2直線ライン(SL2)から傾くまたは傾斜していて、回転した凹部141の中心部(CP)を通過するもので、第2チルト中心ラインまたは第2中心延長ラインであり得る。
【0106】
本明細書の一実施例によると、複数の凹部141がハチの巣構造に配置され、基準点を中心に回転するとき、対角線中心ライン(DCL1、DCL2)と第1チルト線(TL1)との間の第4角度(θ4)は、30度であり、対角線中心ライン(DCL1、DCL2)と第2直線ライン(SL2)との間の第5角度(θ5)は、60度であり得る。例えば、凹部141の第1チルトライン(TL1)と第1直線ライン(SL1)との間の回転角度(または第3角度)(θ3)または凹部141の第2チルトライン(TL2)と第2直線ライン(SL2)との間の回転角度(または第3角度)(θ3)は、0より大きく60度より小さいことがあり得る。例えば、複数の凹部141が基準点を中心に回転しても、第4角度(θ4)と第5角度(θ5)の各々は、図3に示す凹部141が回転されない場合の第1角度(θ1)と第2角度(θ2)と、それぞれ同一に維持され得る。
【0107】
本明細書の一実施例に係る光抽出部140は、画素(P)の第1副画素(SP1)に配置された第1光抽出部140a、画素(P)の第2副画素(SP2)に配置された第2光抽出部140b、画素(P)の第3副画素(SP3)に配置された第3光抽出部140c、及び画素(P)の第4副画素(SP4)に配置された第4光抽出部140dを含むことができる。
【0108】
一実施例によると、第1~第4光抽出部140a~140dの各々は、対応する発光領域(EA)内の基準点または1つの凹部141の中心部(CP)を基準として、同一の回転角度(または第3角度)(θ3)で回転または逆回転され得る。第1~第4光抽出部140a~140dの各々の凹部141は、対応する発光領域(EA)内の基準点または1つの凹部141の中心部(CP)を基準として、同一の回転角度(または第3角度)(θ3)で回転または逆回転され得る。これにより、複数の画素(P)の各々の副画素(SP1~SP4)の各々に構成された光抽出部140は、同一の回転角度(または第3角度)(θ3)で回転または逆回転され得る。
【0109】
本明細書の一実施例によると、第1光抽出部140aの凹部141の回転角度、第2光抽出部140bの凹部141の回転角度、第3光抽出部140bの凹部141の回転角度、および第4光抽出部140dの凹部141の回転角度は、同じであり得る。例えば、第1~第4光抽出部140a~140dの各凹部141は、任意の基準点を中心に、0度より大きく60度より小さい角度(θ3)から選択された同じ角度で回転され得る。これにより、1つの画素(P)を構成する第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々に構成された光抽出部140a~140dは、同一の形状と同一の配置構造を有することにより、1つの画素(P)を構成する第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々で反射される反射光の回折パターン(または回折パターン分布)は、同じであり得る。
【0110】
本明細書の一実施例によると、光抽出部140による反射光の多重干渉および/または補強干渉による放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生を低減または最小化するために、複数の画素(P)の中で隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140は、互いに異なる回転角度を有することができる。例えば、第1方向(X)と第2方向(Y)の中の1つ以上の方向に沿って隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140は、互いに異なる回転角度を有することができる。例えば、すべての方向に隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140は、互いに異なる回転角度を有することができる。
【0111】
本明細書の一実施例によると、複数の画素(P)の中で隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140は、0度より大きく60度より小さい回転角度(θ3)内で互いに異なる回転角度を有することができる。これにより、複数の画素(P)の各々に配置された光抽出部140での反射によって発生される反射光の回折パターン(または回折パターン分布)が画素(P)単位で変更され、これにより複数の画素(P)の各光抽出部140で発生される反射光の回折パターン(または回折パターン分布)が相殺または最小化されたり、反射光の回折パターン(または回折パターン分布)の規則性が非規則性またはランダム性に変更されることで、反射光による放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され得る。
【0112】
本明細書の一実施例によると、複数の画素(P)の中で隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、1度以上の差を有することができる。第1方向(X)と第2方向(Y)の中の1つ以上の方向に沿って隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、1度以上の差を有することができる。例えば、全ての方向に隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、1度以上の差を有することができる。
【0113】
例えば、複数の画素(P)の中の任意の第1画素(P)に配置された光抽出部140は、回転しない構造で構成され得、第1画素(P)に隣接する第2画素(P)に配置された光抽出部140は、基準点を中心に1度以上または3度以上の回転角度を有するように構成され得る。これにより、隣接する2つの画素(P)の各々における反射光による放射形態の回折パターン(または回折パターン分布)は、隣接する2つの画素(P)の各々に配置された光抽出部140の回転角度の差によって相殺または最小化されるか、または非規則性またはランダム性のために抑制されるか、または最小化され得る。したがって、複数の画素(P)の各々における反射光による放射形態の回折パターン(または回折パターン分布)は、複数の画素(P)の各々に構成された光抽出部140の互いに異なる回転によって、非規則性またはランダム性を有することができ、これにより、複数の画素(P)の各々における反射光による放射形態の虹パターンおよび放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され得る。
【0114】
本明細書の一実施例によると、複数の画素(P)の中で隣接していない1つ以上の画素(P)に配置された光抽出部140の回転角度は、互いに同一または異なり得る。例えば、2つ以上の画素(P)を挟んで離隔された2つの画素(P)に配置された光抽出部140の回転角度は、互いに同一または異なり得る。
【0115】
このような、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、1つの画素(P)単位で、複数の画素(P)の各々において任意の基準点を中心に回転された光抽出部140を含むことにより、複数の画素(P)の各々に配置された光抽出部140での反射によって発生される反射光の回折パターンが、画素(P)単位で変更され、これにより複数の画素(P)の各々の光抽出部140で発生される反射光の回折パターンが相殺または最小化されたり、反射光の回折パターンの非規則性またはランダム性により、反射光の放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され得、これにより、非駆動またはオフ状態で外部光の反射によって発生されるブラック視感特性の低下が低減されてリアルブラック(real black)を実現することができる。
【0116】
図8は、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置において、光抽出部による外部光の反射現象を示す図である。
【0117】
図8を参照すると、1つの画素(P)単位で、複数の画素(P)の各々において任意の基準点を中心に回転された光抽出部140に入射される光は、回転された光抽出部140の凸部143の傾斜面で反射され得る。回転された光抽出部140の凸部143の傾斜面は、入射光の回折経路を垂直方向に変更し、0次の回折次数ではなく特定の次数で最大の強度を有する回折パターンを発生させることにより、光抽出部140によって発生される回折パターン(または回折パターン分布)を相殺させ、または最小化することができ、これにより光抽出部140によって発生される放射形態の虹パターンおよび放射形態の円形リングパターンの発生を抑制するか、または最小化することができる。
【0118】
本明細書の一実施例によると、隣接する2つの画素(P)の中、第1画素(P)に構成された光抽出部140が基準点を中心に回転されない構造を有し、第1画素(P)に隣接する第2画素(P)に構成された光抽出部140が基準点を中心に回転された構造を有する場合、第1画素(P)に構成された光抽出部140による第1反射光は、図4に示すように、0次の回折次数で最大の強度を有することができ、第2画素(P)に構成された光抽出部140による第2反射光は、図8に示すように、回転された光抽出部140によって、0次の回折次数ではなく、1次回折次数で最大の強度を有することができる。
【0119】
したがって、隣接する第1画素(P)と第2画素(P)の各々に配置された光抽出部140の回転角度の差により、第1反射光による放射形態の回折パターン(または回折パターン分布)と第2反射光による放射形態の回折パターン(または回折パターン分布)が相殺または最小化されるか、または非規則性またはランダム性により反射光の放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化される、これにより、非駆動またはオフ状態で外部光の反射によって発生されるブラック視感特性の低下が低減されてリアルブラック(real black)を実現することができる。
【0120】
図9は、本明細書の他の実施例による発光表示装置に構成された複数の画素ブロックを示す図であり、図10Aは、図9に示した1つの画素ブロックに配置された画素別光抽出部の回転構造を示す図である。図10Bは、図10Aに示した1行j列の画素に構成された光抽出部を拡大して示す図である。図10Cは、図10Aに示した2行j列の画素に構成された光抽出部を拡大して示す図である。
【0121】
図9及び図10Aを参照すると、本明細書の他の実施例による発光表示装置または表示領域(AA)は、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])を含むことができる。ここで、nとmのそれぞれは、正の整数である。
【0122】
表示領域(AA)は、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に分割またはブロック化され得る。複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])は、表示領域(AA)にn個の行とm個の列に沿って配置され得る。例えば、表示領域(AA)は、n×m個の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に分割またはブロック化され得る。
【0123】
複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])を含むことができる。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、i×j個(またはi個の行とj個の列)の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])を含むことができる。ここで、iとjのそれぞれは、正の整数です。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、5×4の行列からなる20個の画素グループを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0124】
表示領域(AA)に配置された複数の画素(P)は、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])にグループ化され得る。例えば、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々は、1つの画素(P)から構成され得る。例えば、表示領域(AA)に配置された複数の画素(P)は、i×j個(またはi個の行とj個の列)にグループ化(またはブロック化)されて、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に含まれ得る。
【0125】
本明細書の一実施例によると、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各画素(P)に配置された光抽出部140の中の1つ以上は、該当する画素(P)内の任意の基準点を中心に予め設定された角度で回転されて構成され得る。例えば、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々において、画素(P)に含まれる複数の副画素の各々に配置された光抽出部140は、該当する副画素内のいずれか1つの凹部141の中心部を中心に予め設定された角度で回転されて構成され得る。複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々の画素(P)に含まれる複数の副画素の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、同じであり得る。例えば、1つの画素(P)を構成する複数の副画素の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、図6に示すように同じであり得る。1つの画素(P)を構成する複数の副画素の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、画素別の回転角度であり得る。例えば、光抽出部140の画素別の回転角度は、1つの画素(P)を構成する複数の副画素の各々に同様に設定された光抽出部140の回転角度を意味することができる。
【0126】
例えば、1×1(または1行1列)の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるi×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の中、隣接する画素グループに配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、互いに異なり得る。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるi×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、互いに1度または3度以上の差を有することができる。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])に含まれる画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の中、互いに隣接しない1つ以上の画素グループに配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、0度であるか、同じであり得、残りの画素に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、0度より大きく60度より小さい範囲内で非規則的またはランダムに設定され得る。例えば、隣接する光抽出部140間の画素別の回転角度が3度以上の差を有する場合には、放射形態の虹パターンと共に発生される放射形態の円形リングパターンの発生が効果的に抑制されるか、または最小化され得る。
【0127】
一実施例によれば、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に該当するi×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。例えば、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に対応するi×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか1つの方向に沿って0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])の1×jの画素グループ(PG[1,j])に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、第1値に設定され得る。1×1の画素ブロック(PB[1,1])の2×jの画素グループ(PG[2,j])に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、第2値に設定され得る。第1値と第2値は、0度以上60度未満の範囲内で、第1値と第2値との差が1度以上または3度以上となるように異なるように設定され得る。
【0128】
他の実施例によれば、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に対応するi×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])それぞれに配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で、以下の条件1~条件6を満たすように設定され得る。
【0129】
条件1)、i×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])それぞれに配置された光抽出部140の画素別回転角度は、非規則性またはランダム性を有する。
【0130】
条件2)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する2つの画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、1度以上または3度以上の差を有する。1つ以上の実施例では、条件2は、画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の中の隣接する2つの画素グループの全てに適用され得る。
【0131】
条件3)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、0度であり得る。
【0132】
条件4)、光抽出部140の画素別回転角度が1度以上または3度以上の差を有する隣接する2つ以上の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])は、光抽出部140の画素別の回転角度が0度の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の間に配置される。
【0133】
条件5)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])に配置された光抽出部140の画素別の回転角度は、同じであり得る。
【0134】
条件6)、光抽出部140の画素別の回転角度が1度以上または3度以上の差を有する隣接する2つ以上の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])は、光抽出部140の画素別の回転角度が同一の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の間に配置される。
【0135】
本明細書の一実施例によると、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々において、i×j個の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度は、画素ブロック単位で異なるか、またはランダムに設定され得る。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する画素ブロックに配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度は、非対称性、非規則性、またはランダム性を有することができる。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する画素ブロックに配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度は、全体的に互いに異なり得る。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素ブロックに配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度のうちの一部は、0度であるか、同じであり得る。1つ以上の実施例では、光抽出部140の画素ブロック別回転角度は、1つの画素ブロックを構成する複数の副画素のそれぞれに同様に設定された光抽出部140の回転角度を意味することができる。
【0136】
例えば、図10B及び図10Cに示すように、1×1(または1行1列)の画素ブロック(PB[1,1])において、1×j(または1行j列)の画素グループ(PG[1,j])に配置された光抽出部140の回転角度(θ3)は、2×j(または2行j列)の画素グループ(PG[2,j])に配置された光抽出部140の回転角度(θ3)と異なり得る。例えば、1×j(または1行j列)の画素グループ(PG[1,j])に配置された光抽出部140の回転角度(θ3)は、2×j(または2行j列)の画素グループ(PG[2,j])に配置された光抽出部140の回転角度(θ3)と1度または3度以上の差を有することができる。例えば、図10Bに示す1×j(または1行j列)の画素グループ(PG[1,j])に配置された光抽出部140の回転角度(θ3)は、5度であり得る。図10Cに示す2×j(または2行j列)の画素グループ(PG[2,j])に配置された光抽出部140の回転角度(θ3)は、15度であり得る。
【0137】
したがって、本明細書の他の実施例による発光表示装置は、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度と、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に含まれる複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[i,j])の各々に配置された光抽出部140の画素別の回転角度が異なるように設定されるか、またはランダムに設定されることで、複数の画素(P)の各々に配置された光抽出部140での反射により発生される反射光の回折パターンが、画素(P)単位で変更され、これにより複数の画素(P)の各々の光抽出部140で発生される反射光の回折パターンが相殺または最小化されるか、または反射光の回折パターンの非規則性またはランダム性により反射光の放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され得、これにより、非駆動またはオフ状態で外部光の反射によって発生されるブラック視感特性の低下が低減されてリアルブラック(real black)を実現することができる。
【0138】
図11は、図9に示した1つの画素ブロックに配置された画素グループ別の光抽出部の回転構造を示す図である。
【0139】
図9及び図11図6と結び付けると、本明細書の他の実施例による発光表示装置において、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])を含むことができる。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、x×y個(またはx個の行とy個の列)の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])を含むことができる。ここで、nとmのそれぞれは、正の整数であり、iとjのそれぞれは、正の整数です。
【0140】
複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々は、4個以上(または2個以上)の画素(P)を含むことができる。例えば、表示領域(AA)に配置された複数の画素(P)の中、第1方向(X)に沿って隣接する4個の画素(P)は、1つの画素グループにグループ化され得る。
【0141】
本明細書の一実施例によると、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々において、4個の画素(P)の各々に配置された光抽出部140は、該当する画素(P)内の任意の基準点を中心に予め設定された角度で回転されて構成され得る。例えば、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々において、4個の画素(P)の各々に含まれる複数の副画素の各々に配置された光抽出部140は、該当する副画素内のいずれか1つの凹部141の中心部を中心に、予め設定された角度で回転されて構成され得る。例えば、複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、同じであり得る。光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、1つの画素グループを構成する複数の画素(または4個の画素)(P)の各々に含まれる複数の副画素(または4個の副画素)(SP)の各々に同様に設定された光抽出部140の回転角度を意味することができる。例えば、1つの画素グループを構成する16個の副画素の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、同じであり得る。例えば、1×1(または1行1列)の画素グループ(PG[1,1])において、4個の画素(P)の各々に含まれる複数の副画素の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、同じであり得る。
【0142】
例えば、1×1(または1行1列)の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるx×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の中、隣接する画素グループに配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、互いに異なり得る。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるx×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、互いに1度または3度以上の差を有することができる。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるx×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の中、互いに隣接しない1つ以上の画素グループに配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、0度であるか、同じであり得、残りの画素グループに配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、0度より大きく60度より小さい範囲内で非規則的またはランダムに設定され得る。
【0143】
一実施例によると、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に該当するx×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。例えば、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に対応するx×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか1つの方向に沿って0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。
【0144】
他の実施例によると、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に該当するx×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、条件1~条件6を満たすように0度以上60度未満に設定され得る。
【0145】
条件1)、x×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])それぞれに配置された光抽出部140の画素グループ別回転角度は、非規則性またはランダム性を有する。
【0146】
条件2)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する2つの画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、1度以上または3度以上の差を有する。1つ以上の実施例では、条件2は、画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の中の隣接する2つの画素グループの全てに適用され得る。
【0147】
条件3)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、0度であり得る。
【0148】
条件4)、光抽出部140の画素グループ別回転角度が1度以上または3度以上の差を有する隣接する2つ以上の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])は、光抽出部140の画素グループ別の回転角度が0度の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の間に配置される。
【0149】
条件5)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、同じであり得る。
【0150】
条件6)、光抽出部140の画素グループ別の回転角度が1度以上または3度以上の差を有する隣接する2つ以上の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])は、光抽出部140の画素グループ別の回転角度が同一の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の間に配置される。
【0151】
本明細書の一実施例によると、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々において、x×y個の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、画素ブロック単位で異なるか、またはランダムに設定され得る。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する画素ブロックに配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、非対称性、非規則性、またはランダム性を有することができる。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する画素ブロックに配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度は、全体的に互いに異なり得る。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素ブロックに配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度のうちの一部は、0度であるか、同じであり得る。
【0152】
したがって、本明細書の他の実施例による発光表示装置は、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度と、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に含まれる複数の画素グループ(PG[1,1]~PG[x,y])の各々に配置された光抽出部140の画素グループ別の回転角度が異なるように設定されるか、またはランダムに設定されることで、複数の画素(P)の各々に配置された光抽出部140での反射により発生される反射光の回折パターンが、画素(P)単位で変更され、これにより複数の画素(P)の各々の光抽出部140で発生される反射光の回折パターンが相殺または最小化されるか、または反射光の回折パターンの非規則性またはランダム性により反射光の放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され得、これにより、非駆動またはオフ状態で外部光の反射によって発生されるブラック視感特性の低下が低減されてリアルブラック(real black)を実現することができる。
【0153】
図12は、図9に示した1つの画素ブロックに配置された副画素別の光抽出部の回転構造を示す図である。図13は、図12に示した4個の副画素を示す図である。
【0154】
図9図12、及び図13を参照すると、本明細書の他の実施例による発光表示装置において、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、複数の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])を含むことができる。ここで、gとhのそれぞれは、正の整数である。
【0155】
複数の画素ブロック(PB[1、1]~PB[n、m])の各々は、複数の副画素を含むことができる。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々は、g×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])を含むことができる。例えば、表示領域(AA)に配置された複数の副画素(SP)は、g×h個(またはg個の行とh個の列)にグループ化(またはブロック化)されて、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に含まれ得る。
【0156】
本明細書の一実施例によると、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々において、複数の副画素(SP)の各々に配置された光抽出部140は、該当する副画素(SP)内の任意の基準点を中心に予め設定された角度で回転されて構成され得る。複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に含まれるg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])それぞれに配置された光抽出部140の回転角度は、互いに異なり得る。複数の副画素(SP)の各々に配置された光抽出部140の回転角度は、光抽出部140の副画素別の回転角度を意味することができる。例えば、1つの画素(P)に含まれる複数の副画素の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、互いに異なることができる。
【0157】
例えば、1×1(または1行1列)の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])それぞれに配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、互いに異なり得る。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])それぞれに配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、互いに1度または3度以上の差を有することができる。例えば、1×1の画素ブロック(PB[1,1])に含まれるg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の中、互いに隣接しない1つ以上の副画素に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、0度であるか、同じであり得、残りの副画素に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、0度より大きく60度より小さい範囲内で非規則的またはランダムに設定され得る。
【0158】
一実施例によると、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に該当するg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。例えば、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に対応するg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか1つの方向に沿って0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。
【0159】
一実施例によると、図13に示すように、1つの画素(P)に含まれる4個の副画素(SP[1,1]~SP[1,4])の各々に配置された第1~第4光抽出部140a~140dの各々の回転角度(θ6、θ7、θ8、θ9)は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上または3度以上異なるように設定され得る。例えば、図14Aに示すように、第1副画素(SP[1,1])に構成された第1光抽出部140aの回転角度(θ6)は、60度であるか、回転されない0度であり得る。例えば、図14Bに示すように、第2副画素(SP[1,2])に構成された第2光抽出部140bの回転角度(θ7)は、57度であり得る。例えば、図14Cに示すように、第3副画素(SP[1,3])に構成された第3光抽出部140cの回転角度(θ8)は、53度であり得る。例えば、図14Dに示すように、第4副画素(SP[1,4])に構成された第4光抽出部140dの回転角度(θ9)は、49度であり得る。
【0160】
他の実施例によると、1つの画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])に該当するg×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、条件1~条件6を満たすように0度以上60度未満に設定され得る。
【0161】
条件1)、g×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])それぞれに配置された光抽出部140の副画素別回転角度は、非規則性またはランダム性を有する。
【0162】
条件2)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する2つの副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、1度以上または3度以上の差を有する。1つ以上の実施例では、条件2は、副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の中の隣接する2つの副画素の全てに適用され得る。
【0163】
条件3)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない副画素(SP[1,1]~SP[g,h])に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、0度であり得る。
【0164】
条件4)、光抽出部140の副画素別回転角度が1度以上または3度以上の差を有する隣接する2つ以上の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])は、光抽出部140の副画素別の回転角度が0度の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の間に配置される。
【0165】
条件5)、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない副画素(SP[1,1]~SP[g,h])に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、同じであり得る。
【0166】
条件6)、光抽出部140の副画素別の回転角度が1度以上または3度以上の差を有する隣接する2つ以上の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])は、光抽出部140の副画素別の回転角度が同一の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の間に配置される。
【0167】
本明細書の一実施例によると、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々において、g×h個の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、画素ブロック単位で異なるか、またはランダムに設定され得る。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する画素ブロックに配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、非対称性、非規則性、またはランダム性を有することができる。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接する画素ブロックに配置された光抽出部140の副画素別の回転角度は、全体的に互いに異なり得る。例えば、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の中、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って直接的にすぐ隣接しない画素ブロックに配置された光抽出部140の副画素別の回転角度のうちの一部は、0度であるか、同じであり得る。
【0168】
したがって、本明細書の他の実施例による発光表示装置は、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に配置された光抽出部140の画素ブロック別の回転角度と、複数の画素ブロック(PB[1,1]~PB[n,m])の各々に含まれる複数の副画素(SP[1,1]~SP[g,h])の各々に配置された光抽出部140の副画素別の回転角度が異なるように設定されるか、またはランダムに設定されることで、複数の画素(P)の各々に配置された光抽出部140での反射により発生される反射光の回折パターンが、画素(P)単位で変更され、これにより複数の画素(P)の各々の光抽出部140で発生される反射光の回折パターンが相殺または最小化されるか、または反射光の回折パターンの非規則性またはランダム性により反射光の放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され得、これにより、非駆動またはオフ状態で外部光の反射によって発生されるブラック視感特性の低下が低減されてリアルブラック(real black)を実現することができる。
【0169】
図15は、本明細書の他の実施例による発光表示装置において、1つの画素を示す図である。図15は、1つの画素に構成された複数の副画素の各々に配置された光抽出部の回転角度を変更したものである。したがって、以下の説明では、複数の副画素の各々に配置された光抽出部の回転角度についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
【0170】
図15を参照すると、本明細書の他の実施例による発光表示装置において、複数の画素(P)の各々に含まれる複数の副画素(SP1~SP4)の各々に配置された光抽出部140中のいずれか1つは、異なる回転角度を有することができる。例えば、複数の画素(P)の各々に含まれる第1~第4副画素(SP1~SP4)の各々に配置された光抽出部140の中のいずれか1つは、異なる回転角度を有することができる。例えば、第1~第4副画素(SP1~SP4)の中の第2副画素(SP2)に配置された光抽出部140は、異なる回転角度を有することができる。
【0171】
一実施例によると、複数の画素(P)の各々に含まれる複数の副画素(SP1~SP4)の中の一部の副画素に配置された光抽出部140の回転角度は、残りの1つの副画素に配置された光抽出部140の回転角度と異なり得る。例えば、複数の画素(P)の各々に含まれる第1、第3、及び第4副画素(SP1、SP3、SP4)に配置された第1、第3、及び第4光抽出部140a、140c、140dの各々は、互いに同じ第10回転角度(θ10)を有することができ、第2副画素(SP2)に配置された第2光抽出部140bは、第11回転角度(θ11)を有することができる。例えば、第2副画素(SP2)は、他の副画素よりも相対的に反射光の量が多い白色副画素であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0172】
第10回転角度(θ10)は、0度より大きく60度より小さい角度であり得る。第11回転角度(θ11)は、0度以上60度未満の範囲内で、第10回転角度(θ10)よりも1度以上、または3度以上大きいか小さい角度であり得る。
【0173】
本明細書の一実施例によると、複数の画素(P)の各々の第2副画素(SP2)に配置された光抽出部140bの回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で、1度以上又は3度以上異なるように設定され得る。例えば、第2副画素別の光抽出部の回転角度は、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って0度以上60度未満の範囲内で、1度以上または3度以上に異なるように設定され得る。
【0174】
本明細書の他の実施例によると、第1方向、第2方向、及び対角線方向の中のいずれか一方向に沿って2以上の画素(P)を挟んで離隔した第2副画素別の光抽出部の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で同じであり得る。
【0175】
図15を参照して説明した画素(P)に含まれる複数の副画素(SP1~SP4)に対する光抽出部140の画素別の回転角度は、図9図11を参照して説明した光抽出部140にも同様に適用することができ、これに対する重複する説明は省略する。
【0176】
図16Aは、図2に示した本明細書の一実施例による発光表示装置のブラック視感特性を示す写真であり、図16Bは、図5に示した本明細書の他の実施例による発光表示装置のブラック視感特性を示す写真である。図16Aの実験に用いた発光表示装置において複数の画素の各副画素に配置された光抽出部は、0度の回転角度を有し、図16Bの実験に用いた発光表示装置で複数の画素の各副画素に配置された光抽出部の回転角度は、画素単位で3度以上の差を有する。図16Aおよび図16Bの各実験では、偏光部材を付着していない発光表示装置を用いた。
【0177】
図16Aから分かるように、本明細書の一実施例による発光表示装置は、保護層に配置された光抽出部によって反射される反射光によって放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンが発生し、これによりブラック視感特性が低下することが分かる。
【0178】
図16Bから分かるように、本明細書の他の実施例による発光表示装置は、複数の画素それぞれの副画素に配置された光抽出部が、画素単位で3度以上の差を有するように構成することにより、画素単位の光抽出部の回転角度の違いによって、放射形態の虹パターンと放射形態の円形リングパターンの発生が抑制されるか、または最小化され、これによりブラック視感特性が向上することが分かる。
【0179】
図16Bにおいて円形状の白色反射光を中心に同心円形状に発生された円形リング状のムラ(またはパターン)は、発光表示装置に偏光部材を付着する場合、偏光部材の反射防止機能により除去され得る。
【0180】
本明細書による発光表示装置は、以下のように説明することができる。
【0181】
本明細書のいくつかの実施例による発光表示装置は、基板、基板にある複数の副画素を有する複数の画素、基板上に配置され、複数の副画素の各々にある光抽出部、および光抽出部上にある発光素子層を含み、光抽出部は、複数の凹部と複数の凹部との間の凸部を含み、複数の副画素の中の1つ以上にある複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインは、基板の長手方向と平行な直線ラインから傾斜することができる。
【0182】
本明細書のいくつかの実施例によると、直線ラインとチルトラインとの間の角度は、0度以上60度未満であり得る。
【0183】
本明細書のいくつかの実施例によると、光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に回転され得る。
【0184】
本明細書のいくつかの実施例によると、光抽出部は、該当する副画素にある複数の凹部の中のいずれか1つの中心部を中心に0度より大きく60度より小さい角度で回転され得る。
【0185】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の各々において、複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインの各々は、直線ラインから互いに異なる角度で傾斜することができる。例えば、複数の副画素の中の1つの副画素のチルトラインがなす角度は、複数の副画素の中の他の副画素のチルトラインがなす角度とは異なり得る。例えば、複数の副画素の中の各々の副画素のチルトラインがなす角度は、複数の副画素の中の他の副画素のチルトラインがなす角度とは異なり得る。例えば、複数の副画素の中の1つ以上の副画素の1つ以上のチルトラインがなす1つ以上の角度は、複数の副画素の中の1つ以上の他の副画素の1つ以上のチルトラインがなす角度とは異なり得る。
【0186】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の各々において、複数の凹部の各々の中心部を通るチルトラインの各々は、直線ラインから0度以上60度未満の範囲内で互いに異なる角度で傾斜することができる。
【0187】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の各々にある光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に互いに異なる角度で回転され得る。例えば、複数の副画素の中の1つの副画素にある光抽出部の回転角度は、複数の副画素の中の他の副画素にある光抽出部の回転角度とは異なり得る。例えば、複数の副画素の中の各々にある光抽出部の回転角度は、複数の副画素の中の他の副画素にある光抽出部の回転角度とは異なり得る。例えば、複数の副画素の中の1つ以上の副画素にある光抽出部の回転角度は、複数の副画素の中の1つ以上の他の副画素にある1つ以上の光抽出部の回転角度とは異なり得る。
【0188】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の各々にある光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に0度以上60度未満の範囲内で互いに異なる角度で回転され得る。
【0189】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、複数の画素グループを有する複数の画素ブロックをさらに含み、複数の画素グループの各々は、複数の画素の中の1つ以上の画素を有することができる。本明細書の1つ以上の実施例によると、複数の画素ブロックの各々は、複数の画素グループを含むことができる。本明細書の1つ以上の実施例によると、複数の画素の各々は、複数の副画素を含むことができる。本明細書の1つ以上の実施例によると、複数の画素の中の1つ以上の画素の各々は、複数の副画素を含むことができる。
【0190】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の画素の中の1つ以上は、1つ以上の画素を含み、複数の画素の各々を構成する複数の副画素の各々にある光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に同じ角度で回転された回転角度を有し、複数の画素グループの各々に含まれる1つ以上の画素にある光抽出部の画素別の回転角度は、該当する画素グループにおいて同一であり得る。例えば、複数の副画素は、複数の画素の各画素を構成するか、または各画素に含まれ得る。例えば、光抽出部分は、1つ以上の画素にあり得る。例えば、1つ以上の画素は、複数の画素グループの各画素に含まれ得る。例えば、複数の画素グループの中の各画素グループ(または1つの画素グループ)に含まれた1つ以上の画素にある光抽出部の画素グループ別の回転角度は、複数の画素グループの中の他の画素グループに含まれた1つ以上の画素にある光抽出部の画素グループ別の回転角度とは同一であり得る。
【0191】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の画素ブロックの各々に含まれる複数の画素グループの各々にある光抽出部の画素グループ別の回転角度は、該当する画素ブロックにおいて互いに異なり得る。例えば、光抽出部は、複数の画素グループのそれぞれにあり得る。例えば、複数の画素グループは、複数の画素ブロックのそれぞれに含まれ得る。例えば、複数の画素ブロックのそれぞれに含まれた複数の画素グループのそれぞれにある光抽出部の画素グループ別の回転角度(各画素ブロックにある画素グループ別の回転角度」は、複数の画素ブロックの他の画素ブロックに含まれた複数の画素グループのそれぞれにある光抽出部の画素グループ別の回転角度(他の画素ブロックにある画素グループ別の回転角度」とは異なり得る。例えば、各画素ブロック(または1つの画素ブロック)にある光抽出部の画素グループ別の回転角度は、他の画素ブロックにある光抽出部の画素グループ別の回転角度とは異なり得る。
【0192】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の画素グループは、隣接する2つの画素グループを含み、複数の画素ブロックの各々にある隣接する2つの画素グループの光抽出部の画素別の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上の差または3度以上の差を有することができる。本明細書の1つ以上の実施例によると、複数の画素グループは、隣接する2つの画素グループを含むことができる。
【0193】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の画素ブロックの各々にある光抽出部の画素ブロック別の回転角度は、互いに異なり得る。
【0194】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の中のいずれか1つの副画素にある光抽出部と複数の副画素の中の残りの副画素の各々にある光抽出部は、該当する副画素内の基準点を中心に互いに異なる角度で回転され得る。例えば、複数の副画素の中の1つの副画素にある光抽出部は、1つの副画素内の基準点を中心に第1角度だけ回転され得る。複数の副画素の中の他の副画素のそれぞれにある光抽出部は、他の副画素の中の対応する副画素内の基準点を中心に第2角度だけ回転され得る。第1角度は、第2角度とは異なり得る。
【0195】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の中の残りの副画素の各々にある光抽出部は、基準点を中心に同じ角度で回転され得る。
【0196】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の中のいずれか1つの副画素にある光抽出部は、基準点を中心に0度以上60度未満の角度で回転され、複数の副画素の中の残りの副画素の各々にある光抽出部は、基準点を中心に0度以上60度未満の角度で回転され得る。
【0197】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の副画素の中のいずれか1つの副画素は、白色副画素であり、複数の副画素の中の残りの副画素は、赤色副画素、青色副画素、および緑色副画素を含むことができる。
【0198】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の画素の中の隣接する2個の画素にある白色副画素に配置された光抽出部の回転角度は、互いに異り得る。
【0199】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の画素の中の隣接する2個の画素にある白色副画素に配置された光抽出部の回転角度は、0度以上60度未満の範囲内で1度以上の差または3度以上の差を有することができる。
【0200】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の凹部の中の1つの凹部を囲む凸部は、平面的に六角形態を有することができる。
【0201】
本明細書による発光表示装置は、すべての電子機器に適用され得る。例えば、本明細書による発光表示装置は、モバイルデバイス、映像電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable device)、フォルダブル機器(foldable device)、ローラーブル機器(rollable device)、ベンダブル機器(bendable device)、フレキシブルデバイス(flexible device)、カーブ・ド・機器(curved device)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、映画エキスパートグループオーディオレイヤ3(MP3)プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wall paper)表示装置、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用され得る。
【0202】
以上で説明した本明細書は、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0203】
10:表示パネル
100:基板
110:画素回路層
112:バッファ層
114:ゲート絶縁層
116:層間絶縁層
118:パッシベーション層
130:保護層
140:光抽出部
141:凹部
143:凸部
150:発光素子層
180:カラーフィルタ層
400:偏光部材
図1
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