(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055817
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】候補セカンダリセルグループによる条件付きハンドオーバの処理方法、ソースマスターノード、及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
H04W 36/24 20090101AFI20240411BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240411BHJP
H04W 16/32 20090101ALI20240411BHJP
H04W 72/27 20230101ALI20240411BHJP
【FI】
H04W36/24
H04W72/0457 110
H04W16/32
H04W72/27
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023172650
(22)【出願日】2023-10-04
(31)【優先権主張番号】63/413,971
(32)【優先日】2022-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/472,189
(32)【優先日】2023-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】509024640
【氏名又は名称】エイサー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100204490
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 葉子
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲迺▼倫
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE24
5K067JJ39
5K067JJ52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法、ソースマスタノード及びユーザ機器を提供する。
【解決手段】方法は、ソースマスターノード(S-MN)を介して、第1の候補プライマリセル(PCell)の第1の実行条件を決定することと、S-MNを介して、第1のターゲットマスターノード(T-MN)1から第1の候補プライマリセカンダリSCG(候補セカンダリセルグループ)セル(PSCell)の第2の実行条件のパラメータを受信することと、を含む。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースマスターノード(MN)に適用される、候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法であって、
前記ソースMNを介して、第1の候補プライマリセル(PCell)の第1の実行条件を決定することと、
前記ソースMNを介して、第1の候補MNから第1の候補プライマリSCGセル(PSCell)の第2の実行条件のパラメータを受信することと、を含む方法。
【請求項2】
前記ソースMNを介して、前記第1の候補PCellの前記第1の実行条件を提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ソースMNを介して、前記第1の候補PSCellの前記第2の実行条件を提供することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の候補PCellの前記第1の実行条件を提供する前記ステップは、
前記ソースMNを介して、ユーザ機器(UE)に前記第1の候補PCellの前記第1の実行条件を含む構成メッセージを送信することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記構成メッセージは、前記第1の候補PSCellの前記第2の実行条件をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構成メッセージは、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージである 、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ソースMNを介して、前記第1の候補MNから、前記第1の候補PSCellの第1の構成を受信することと、
前記ソースMNを介して、前記第1の候補PSCellの第1の構成を前記構成メッセージに含めることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の実行条件の前記パラメータは、トリガ量に関連付けられた閾値及びオフセット値のうちの少なくとも1つを含み、前記トリガ量は、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉電力と雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記構成メッセージ内の前記第1の実行条件及び前記第2の実行条件により、前記UEは、前記第1の候補PCellへの条件付きハンドオーバを実行するかどうか、及び現在サービス中のPSCellを前記第1の候補PSCellに変更するかどうか、又は、前記第1の候補PSCellを現在サービス中のPSCellとして追加するかどうかを判断することができる、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の候補PCellは、前記第1の候補MNに属し、前記第1の候補PCellは、前記第1の候補PSCellに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
トランシーバと、
前記トランシーバに結合され、
第1の候補プライマリセル(PCell)の第1の実行条件を決定することと、
第1の候補MNから第1の候補プライマリセカンダリセルグループ(SCG)セル(PSCell)の第2の実行条件のパラメータを受信するように前記トランシーバを制御することと、
前記第1の候補PCellの前記第1の実行条件を含む構成メッセージをユーザ機器(UE)に送信することと、
を実行するプロセッサと、
を備えるソースマスタノード(MN)。
【請求項12】
前記構成メッセージは、前記第1の候補PSCellの前記第2の実行条件.をさらに含む、請求項11に記載のソースマスタノード。
【請求項13】
前記UEを介して、少なくとも1つの候補プライマリセル(PCell)の少なくとも1つの第1の実行条件を含む前記構成メッセージを受信することであって、前記少なくとも1つの候補PCellは第1の候補PCellを含み、前記第1の候補PCellは第1の候補MNに属することと、
を備える、ユーザ機器(UE)に適用される、候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法。
【請求項14】
前記構成メッセージは、少なくとも1つの候補プライマリSCGセル(PSCell)の少なくとも1つの第2の実行条件をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の候補PCellの第1の実行条件が満たされた場合、前記UEを介して、前記第1の候補PCellに同期して、前記第1の候補MNに無線リソース制御(RRC)再構成完了メッセージを送信することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の候補PCellの前記第1の実行条件が満たされ、前記構成メッセージが少なくとも1つの候補プライマリSCGセル(PSCell)の少なくとも1つの第2の実行条件を含まないか、又は、前記少なくとも1つの候補PSCellのいずれかの第2の実行条件を含まない場合、前記第1の候補PCellに同期して、前記第1の候補MNに前記RRC再構成完了メッセージを送信する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの候補PSCellは、第1の候補PCellに関連付けられた前記第1の候補PSCellを含み、
前記方法は、
前記UEを介して、前記第1の候補PCellの第1の実行条件及び前記第1の候補PSCellの第2の実行条件を評価することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
第1の候補PSCellの第2の実行条件が満たされ、前記少なくとも1つの候補PCellのいずれの第1の実行条件も満たされない場合、前記UEを介して、前記少なくとも1つの候補PCellの前記少なくとも1つの第1の実行条件及び前記少なくとも1つの候補PSCellの前記少なくとも1つの第2の実行条件を評価することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の候補PCellの前記第1の実行条件が満たされ、前記第1の候補PSCellの前記第2の実行条件が満たされた場合、前記第1の候補PSCellの第1の構成及び前記第1の候補PCellの第2の構成を適用することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つの候補PSCellのうちの候補PSCellの通知条件が満たされた場合、前記UEを介して、前記候補PSCellのセル識別子を提供することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の候補PCellの第1の実行条件が満たされた場合、前記UEを介して、前記第1の候補PCellに同期して、前記第1の候補MNに無線リソース制御(RRC)再構成完了メッセージを送信することと、
前記候補PSCellの前記通知条件が満たされたことに応答して、前記RRC再構成完了メッセージに前記候補PSCellの前記セル識別子を含ませることと、をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記通知条件は、前記少なくとも1つの候補PSCellによって共有される、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記通知条件は、前記候補PSCellに対する専用条件であり、前記専用条件は、前記候補PSCellの第2の実行条件を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記RRC再構成完了メッセージは、前記通知条件が前記候補PSCellに対する専用条件である場合、前記候補PSCellの前記通知条件をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記候補PSCellの前記通知条件が満たされたことに応答して、前記第1の候補MNに送信される通知メッセージに前記候補PSCellの前記セル識別子を含ませることをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記通知メッセージは、前記通知条件が前記候補PSCellに対する専用条件である場合、前記候補PSCellの前記通知条件をさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも1つの候補プライマリSCGセル(PSCell)のそれぞれのセル識別子と、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉電力と雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを前記RRC再構成完了メッセージに含ませることをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
トランシーバと、
前記トランシーバに結合され、
少なくとも1つの候補プライマリセル(PCell)の少なくとも1つの第1の実行条件を含む構成メッセージを受信するように前記トランシーバを制御することであって、前記少なくとも1つの候補PCellは第1の候補PCellを含み、前記第1の候補PCellは第1の候補MNに属することと、
前記第1の候補PCellの第1の実行条件が満たされた場合、前記第1の候補PCellに同期して、前記第1の候補MNに無線リソース制御(RRC)再構成完了メッセージを送信することと、
を実行するプロセッサと、を備える、ユーザ機器(UE)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、通信の分野に関し、特に、候補セカンダリセルグループ(secondary cell group,SCG)による条件付きハンドオーバ(conditional handover,CHO)を処理する方法、ソースマスタノード(master node,MN)、及びユーザ機器(user equipment,UE)に関する。
【背景技術】
【0002】
5G通信システムにおいて、UEは、デュアルコネクティビティ(dual connectivity,DC)構造を採用しても良く、それは、UEが2つのノードに結合され、異なる無線アクセス技術(radio access technology,RAT)(例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)又は5G NR(new radio,NR)によって提供される無線リソースを同時に使用することを可能にする。具体的には、UEは、マスタノード(MN)として機能する基地局と、セカンダリノード(secondary node,SN)として機能する別の基地局とに接続することができる。DC構造において、UEは、マスターノードに対応するマスターセルグループ(master cell group,MCG)及びセカンダリノードに対応するセカンダリセルグループ(SCG)に結合され得る。MCG及びSCGは、それぞれ、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation,CA)技術に基づいて集約される複数のサービスセルを含んでも良い。MCGは、プライマリセル(primary cell,PCell)及びセカンダリセル(secondary cell,SCell)を含んでも良い。SCGは、プライマリセカンダリセル(primary secondary cell,PSCell)及びセカンダリセル(SCell)を含んでも良い。一部の文書では、「PSCell」という用語が「プライマリSCGセル」の略語である場合もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
3GPP(3rd Generation Partnership Project,3GPP(登録商標))リリース17(Rel-17)では、ターゲットソースノード(target source node,T-SN)を有するCHOが指定されている。ただし、ターゲットPSCellの無線リンク品質は考慮されていないため、これだけではDCモビリティを最適化するのに十分ではない可能性がある。
【0004】
さらに、関連するPSCellの実行条件の1つが満たされるまでCHO実行を遅らせることは、MCG無線リンクの障害につながる可能性があるため現実的ではない。したがって、当業者にとって、候補PSCellの無線リンク状態を考慮しながら、CHO実行の遅延を回避するメカニズムを開発することが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明は、上記の技術的問題を解決するために使用され得る、候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法、ソースマスタノード、及びユーザ機器を対象とする。
【0006】
本発明の実施形態は、ソースマスタノード(MN)に適用される、候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法を提供する。この方法は、ソースMNを介して、第1の候補プライマリセル(PCell)の第1の実行条件を決定することと、ソースMNを介して、第1の候補MNから第1の候補プライマリSCGセル(PSCell)の第2の実行条件のパラメータを受信することと、を含む。
【0007】
本発明の実施形態は、トランシーバ及びプロセッサを含むソースマスタノード(MN)を提供する。プロセッサはトランシーバに結合され、第1の候補プライマリセル(PCell)の第1の実行条件を決定することと、第1の候補MNから第1の候補プライマリセカンダリセルグループ(SCG)セル(PSCell)の第2の実行条件のパラメータを受信するようにトランシーバを制御することと、第1の候補PCellの第1の実行条件を含む構成メッセージをユーザ機器(UE)に送信することと、を実行する。
【0008】
本発明の実施形態は、ユーザ機器(UE)に適用される、候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法を提供する。この方法は、UEを介して、少なくとも1つの候補プライマリセル(PCell)の少なくとも1つの第1の実行条件を含む構成メッセージを受信することを含み、ここで、少なくとも1つの候補PCellは第1の候補PCellを含み、第1の候補PCellは第1の候補MNに属する。
【0009】
本発明の実施形態は、トランシーバ及びプロセッサを含むユーザ機器(UE)を提供する。プロセッサは、トランシーバに結合され、少なくとも1つの候補プライマリセル(PCell)の少なくとも1つの第1の実行条件を含む構成メッセージを受信するようにトランシーバを制御することを実行する。ここで、少なくとも1つの候補PCellは第1の候補PCellを含み、第1の候補PCellは第1の候補MNに属する。第1の候補PCellの第1の実行条件が満たされた場合、第1の候補PCellに同期して、第1の候補MNに無線リソース制御(radio resource control,RRC)再構成完了メッセージを送信する。
【発明の効果】
【0010】
したがって、候補PSCellの無線リンク状態を考慮することによって、CHOの実行を遅らせることなく、ロバストなDCを確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は本発明の実施形態を示しており、説明とともに本発明の原理を説明するのに役立つ。
【
図1】本発明の一実施形態による通信装置の機能ブロック図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態による、候補SCGを用いてCHOを処理する方法のフローチャートを示す。
【
図11】本発明の一実施形態による、候補SCGによる条件付きハンドオーバを処理する方法のフローチャートを示す。
【
図12】本発明の別の実施形態による、候補SCGによる条件付きハンドオーバを処理する方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な限り、図面及び説明では、同じ又は類似の部分を指すために同じ符号が使用される。
【0013】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による通信装置の機能ブロック図を示す。
【0014】
図1において、通信装置100は、トランシーバ102と、プロセッサ104と、を含む。トランシーバ102は、そのカバーエリア内の他の装置から信号を送受信するように構成されて良い。トランシーバ102は、アナログ/デジタル信号変換(analog to digital signal conversion,ADC)、デジタル/アナログ信号変換(digital to analog signal conversion,DAC)、変調、復調、信号増幅、ローパスフィルタリング、及びバンドパスフィルタリングを実行することができる。例えば、トランシーバ102は、受信信号に関する情報をプロセッサ104に提供し、プロセッサ104から受信したデータを変調信号に変調し、変調信号を他の装置に送信するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、通信装置100は、トランシーバ102及びプロセッサ104の前述の機能を実施するための、アンテナモジュールなどの他の要素をさらに含んでも良い。
【0016】
プロセッサ104は、トランシーバ102に結合されても良く、プロセッサ104は、例えば、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)回路、他の類型の集積回路(IC)、ステートマシンなどであって良い。
【0017】
本発明の実施形態において、通信装置100は、UE及び/又は通信ノードなどの装置を実装するために使用することができる。いくつかの実施形態では、本発明の通信ノードは、ターゲットマスターノード(target master node,T-MN)、ソースマスターノード(source master node,S-MN)、ターゲットセカンダリノード(target secondary node,T-SN)及び/又はソースソースセカンダリノード(source secondary node,S-SN)を含んでも良く、各通信ノードの意味は、関連する通信規格 (3GPP Rel-17/Rel-18 など)の仕様を参照することができるが、本発明はこれに限定されない。本発明の実施形態において、T-MN及びT-SNは、それぞれ候補T-MN及び候補T-SNともいう。
【0018】
図2を参照すると、本発明の一実施形態による、候補SCGを用いてCHOを処理する方法のフローチャートを示す。実施形態において、候補SCGは条件付きで設定されてもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0019】
図2では、DCを有するUEが現在S-MN及びS-SNによってサービスを受けていると仮定する。一実施形態では、S-MNがUEを他のMNにハンドオーバする必要があると判断した場合、S-MNはステップS210でUEに関連付けられたハンドオーバ要求を送信することができる。
【0020】
図2において、S-MNは、例えば、それぞれPCell_1(第1の候補PCellとして理解できる)及びPCell_2(第2の候補PCellとして理解できる)を含むT-MN1(第1の候補MNとして理解できる)及びT-MN2(第2の候補MNとして理解できる)にハンドオーバ要求を送信すると仮定することができる。すなわち、PCell_1及びPCell_2は、それぞれT-MN1及びT-MN2に属する。
【0021】
ハンドオーバ要求に応答して、ステップS220aにおいて、T-MN1は、PSCell_1(第1の候補PSCellとして理解できる)に属するT-SN1に、T-SN1をT-MN1のSNとして招待するためのSN追加要求を送信することができる。同様に、ステップS220bにおいて、T-MN2は、T-SN2をT-MN2のSNとして招待するために、PSCell_2(第2の候補PSCellとして理解できる)に属するT-SN2にSN追加要求を送信することができる。
【0022】
本実施形態では、T-SN1がT-MN1のSNであることに同意すると仮定すると、T-SN1は、ステップS230aにおいて、T-MN1にSN追加要求確認を送信することができる。
【0023】
本発明の実施形態では、T‐SN1がT‐MN1のSNであることに同意する状況を、T‐MN1とT‐SN1が互いに関連付けられているということができる。
【0024】
実施形態において、ステップS230aにおけるSN追加要求応答は、PSCell_1の第1の構成を含んでも良く、ここで、PSCell_1の第1の構成は、例えば、無線ベアラ設定などが含まれても良い。同様に、T‐SN2がT‐MN2のSNであることに同意するものと仮定すると、T‐SN2は、ステップS230bにおいて、T‐MN2にSN追加要求確認を送信することができる。
【0025】
本発明の実施形態では、T‐SN2がT‐MN2のSNであることに同意する状況を、T‐MN2とT‐SN2が互いに関連付けられているということができる。
【0026】
実施形態において、ステップS230bにおけるSN追加要求確認は、PSCell_2の第1の構成を含んでも良く、ここで、PSCell_2の第1の構成は、例えば、無線ベアラ設定などを含んでも良い。
【0027】
ステップS240aにおいて、T-MN1は、ステップS210におけるハンドオーバ要求に対応するハンドオーバ要求確認をS-MNに送信する。実施形態において、ステップS240aにおけるハンドオーバ要求確認は、PCell_1の第2の構成及びPSCell_1の第1の構成(ステップS230aでT-MN1によって受信された)を含んでも良い。様々な実施形態において、PCell_1の第2の構成は、無線ベアラ構成などを含んでも良いが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
一実施形態では、ステップS240aでハンドオーバ要求確認を受信した後、S‐MNはステップS250aを実行して、PCell_1の第1の実行条件を決定する。一実施形態では、S‐MNは、PCell_1の第2の構成に基づいて、PCell_1の第1の実行条件を決定することができる。
【0029】
本発明の実施形態において、実行条件は、ハンドオーバ動作の実行をトリガする条件又は基準を指す。一般的な実行条件では、ネットワークパフォーマンス、サービス品質、信号強度、及びその他の関連指標に基づく。実行条件が満たされた場合、UEはハンドオーバを実行し、UEの接続を1つの基地局(又はセル)から別の基地局に転送する。
【0030】
一実施形態では、決定されたPCell_1の第1の実行条件がUEに提供され、UEは、PCell_1の第1の実行条件が満たされたとの判断に応答して、PCell_1に対するハンドオーバ動作を実行することを決定することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0031】
一実施形態では、ステップS230aにおいて、T‐MN1がSN追加要求確認からPSCell_1の第1の構成を取得すると、T‐MN1は、PSCell_1の第1の構成に従ってPSCell_1の第2の実行条件を決定することができる。
【0032】
一実施形態では、決定されたPSCell_1の第2の実行条件がUEに提供され、UEは、PSCell_1の第2の実行条件が満たされたとの判断に応答して、PSCell_1へのハンドオーバ動作を実行することを決定することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
一実施形態では、PSCell_1の第2の実行条件が決定された後、T-MN1は、ステップS240aにおけるハンドオーバ要求確認を介して、PSCell_1の第2の実行条件のパラメータを提供することができる。すなわち、S-MNは、ステップS240aにおけるハンドオーバ要求確認を介して、PSCell_1の第2の実行条件のパラメータを受信する。
【0034】
一実施形態では、T-MN1は、例えば、ステップS240aにおけるハンドオーバ要求確認を介して、PSCell_1の第1の構成をS-MNに送信することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、PSCell_1の第2の実行条件のパラメータは、例えば、トリガ量に関連付けられた閾値及びオフセット値のうちの少なくとも1つを含み、ここで、トリガ量は、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)、基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)、及び信号対干渉電力と雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio,SINR)のうちの少なくとも1つを含むが、本発明はこれらに限定されない。
【0036】
ステップS240bにおいて、T-MN2は、ステップS210におけるハンドオーバ要求に対応するハンドオーバ要求確認をS-MNに送信する。実施形態において、ステップS240bにおけるハンドオーバ要求確認は、PCell_2の第2の構成及びPSCell_2の第1の構成(ステップS230bでT-MN2によって受信された)を含んでも良い。様々な実施形態において、PCell_2の第2の構成は、無線ベアラ構成などを含んでも良いが、本発明はこれに限定されない。
【0037】
一実施形態では、ステップS240bにおいてでハンドオーバ要求確認を受信した後、S‐MNはステップS250bを実行して、PCell_2の第1の実行条件を決定する。一実施形態では、S‐MNは、PCell_2の第2の構成に基づいて、PCell_2の第1の実行条件を決定することができる。
【0038】
一実施形態では、決定されたPCell_2の第1の実行条件がUEに提供され、UEは、PCell_2の第1の実行条件が満たされたとの判断に応答して、PCell_2へのハンドオーバ動作を実行することを決定することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0039】
一実施形態では、T‐MN2がステップS230bにおけるSN追加要求確認からPSCell_2の第1の構成を取得すると、T‐MN2は、PSCell_2の第1の構成に基づいて、PSCell_2の第2の実行条件を決定することができる。
【0040】
一実施形態では、決定されたPSCell_2の第2の実行条件がUEに提供され、UEは、PSCell_2の第2の実行条件が満たされたとの判断に応答して、PSCell_2へのハンドオーバ動作を実行することを決定することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0041】
一実施形態において、PSCell_2の第2の実行条件が決定された後、T-MN2は、ステップS240bにおけるハンドオーバ要求確認を介して、PSCell_2の第2の実行条件のパラメータを提供することができる。すなわち、S-MNは、ステップS240bにおけるハンドオーバ要求確認を介して、PSCell_2の第2の実行条件のパラメータを受信する。
【0042】
一実施形態では、T-MN2は、例えば、ステップS240bにおけるハンドオーバ要求確認を介して、PSCell_2の第1の構成をS-MNに送信することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、PSCell_2の第2の実行条件のパラメータは、例えば、トリガ量に関連付けられた閾値及びオフセット値のうちの少なくとも1つを含み、ここで、トリガ量は、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、又は信号対干渉電力と雑音比(SINR)のうちの少なくとも1つを含むが、本発明はこれらに限定されない。
【0044】
一実施形態では、ステップS260において、S-MNは、PCell_1及び/又はPCell_2の第1の実行条件をUEに提供することができる。さらに、S-MNは、ステップS260において、PSCell_1及び/又はPSCell_2の第2の実行条件をUEに提供することができる。
【0045】
一実施形態では、S‐MNは、PCell_1及び/又はPCell_2の第1の実行条件を含む構成メッセージをUEに送信することによって、PCell_1及び/又はPCell_2の第1の実行条件をUEに提供することができる。さらに、構成メッセージは、PSCell_1及び/又はPSCell_2の第2の実行条件を伝えることができる。
【0046】
一実施形態では、構成メッセージは、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージであってもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0047】
一実施形態では、UEが構成メッセージを受信した後、ステップS270において、UEは完了メッセージをS-MNに返送することができる。すなわち、S-MNは、UEから完了メッセージを受信する。いくつかの実施形態では、完了メッセージはRRC完了メッセージであっても良いが、本発明はそれに限定されない。
【0048】
一実施形態では、S-MNが、T-MN1からPSCell_1の第1の構成、及び/又はT-MN2からPSCell_2の第1の構成を受信した場合、S-MNは、構成メッセージに、PSCell_1の第1の構成、及び/又はPSCell_2の第1の構成をさらに含んでも良いが、本発明はこれに限定されない。
【0049】
一実施形態では、構成メッセージ内の第1の実行条件及び第2の実行条件により、UEは、対応する候補PCellへの条件付きハンドオーバを実行するかどうか、及び現在サービス中のPSCellを対応する候補PSCellに変更するかどうかを判断するか、又は、対応する候補PSCellを現在サービス中のPSCellとして追加するかどうかを判断することができる。
【0050】
例えば、UEが、PCell_1の第1の実行条件が満たされたと判断した場合、UEは、PCell_1への条件付きハンドオーバを実行することができる。加えて、又は代わりに、UEが、PSCell_1の第2の実行条件が満たされたと判断した場合、UEは、現在サービス中のPSCellをPSCell_1に変更するか、又はPSCell_1を現在サービス中のPSCellとして追加することができる。
【0051】
別の例として、UEが、PCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断した場合、UEは、PCell_2への条件付きハンドオーバを実行することができる。加えて、又は代わりに、UEが、PSCell_2の第2の実行条件が満たされたと判断した場合、UEは、現在サービス中のPSCellをPSCell_2に変更するか、又はPSCell_2を現在サービス中のPSCellとして追加することができる。
【0052】
したがって、構成メッセージ内の第1の実行条件及び第2の実行条件を取得した後、UEは、条件付きハンドオーバを実行するかどうかを判断する過程において、候補PSCellの無線リンク状態を考慮することができる。
【0053】
本発明の実施形態では、UEが構成メッセージを受信した後、UEは、PCell_1の第1の実行条件及びPSCell_1の第2の実行条件を評価することができる。例えば、UEは、PCell_1の第1の実行条件及び/又はPSCell_1の第2の実行条件が満たされたかどうかを判断することができる。本発明では、条件を評価することは、条件が満たされたかどうかを判断することを含んでも良い。
【0054】
同様に、UEは、PCell_2の第1の実行条件及びPSCell_2の第2の実行条件を評価することができる。例えば、UEは、PCell_2の第1の実行条件及び/又はPSCell_2の第2の実行条件が満たされたかどうかを判断することができる。
【0055】
一実施形態では、PCell_1の第1の実行条件が満たされた場合、UEは、PCell_1に同期して、T-MN1にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。他の実施形態では、PCell_2の第1の実行条件が満たされた場合、UEは、PCell_2に同期して、T‐MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0056】
一実施形態では、PCell_1の第1の実行条件が満たされ、構成メッセージがPSCell_1及び/又はPSCell_2の少なくとも1つの第2の実行条件を含まないか、又はPSCell_1及び/又はPSCell_2のいずれか1つの第2の実行条件を満たさない場合、UEは、PCell_1に同期して、T-MN1にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。
【0057】
他の実施形態では、PCell_2の第1の実行条件が満たされ、構成メッセージがPSCell_1及び/又はPSCell_2の少なくとも1つの第2の実行条件を含まないか、又はPSCell_1及び/又はPSCell_2のいずれか1つの第2の実行条件を満たさない場合、UEは、PCell_2に同期し、T-MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。
【0058】
図3Aを参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図3Aにおいて、UEがステップS310においてPCell_2の第1の条件が満たされたと判断したと仮定する。この場合、UEは、ステップS320において、例えば、PCell_2に同期して、T‐MN2にRRC再構成メッセージを送信することによって、CHO実行(CHO execution)を行う。
【0059】
また、UEは、ステップS330においてPSCell_2の第2の実行条件が満たされたと判断することができる。この場合、UEは、ステップS340においてPSCell追加実行(addition execution)を行う。すなわち、UEは、PCell_2及びPSCell_2を用いてDCの機能を実現できるように、対応するPSCellとしてPSCell_2を追加することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、PSCell_1の第2の実行条件が満たされ、PCell_1及びPCell_2のいずれの第1の実行条件も満たされない場合、UEは、PCell_1及びPCell_2の第1の実行条件と、PCell_1及びPCell_2の第2の実行条件を評価することができる。同様に、PSCell_2の第2の実行条件が満たされ、PCell_1及びPCell_2のいずれの第1の実行条件も満たされない場合、UEは、PCell_1及びPCell_2の第1の実行条件と、PSCell_1及びPSCell_2の第2の実行条件とを評価することができる。
【0061】
一実施形態では、PCell_1の第1の実行条件が満たされ、PSCell_1の第2の実行条件が満たされた場合、UEは、PSCell_1の第1の構成とPCell_1の第2の構成を適用することができる。同様に、PCell_2の第1の実行条件が満たされ、PSCell_2の第2の実行条件が満たされた場合、UEは、PSCell_2の第1の構成とPCell_2の第2の構成を適用することができる。
【0062】
図3Bを参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図3Bにおいて、UEは、ステップS310aにおいてPSCell_2の第2の実行条件が満たされたと判断したと仮定する。この場合、PCell_1及びPCell_2のいずれの第1の実行条件も満たされないため、UEは、PCell_1及びPCell_2の第1の実行条件と、PSCell_1及びPSCell_2の第2の実行条件とを評価しても良い。
【0063】
図3Bでは、UEは、PCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断したと仮定する。この場合、UEは、ステップS330aにおいて、例えば、PCell_2に同期して、RRC再構成メッセージをT‐MN2に送信することによって、CHO実行を行う。
【0064】
次に、ステップS340aにおいて、UEは、PSCell追加実行を行う。すなわち、UEは、PCell_2及びPSCell_2を用いてDCの機能を実現できるように、対応するPSCellとしてPSCell_2を追加することができる。一実施形態において、ステップS340aは、ステップS320a及び/又はステップS330aの後、UEが、PSCell_2の第2の実行条件が依然として満たされていると判断した場合に実行されても良いが、本発明はこれに限定されない。
【0065】
また、PCell_2の第1の実行条件及びPSCell_2の第2の実行条件が満たされたため、UEは、PSCell_2の第1の構成及びPCell_2の第2の構成を適用しても良いが、本発明はこれに限定されない。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態では、UEは、PSCell_1及びPSCell_2のうちの(特定の)候補PSCellの通知条件が満たされたかどうかを判断することができる。PSCell_1及びPSCell_2のうちの(特定の)候補PSCellの通知条件が満たされた場合、UEは、(特定の)候補PSCellのセル識別子(例えば、物理セル識別子(Physical Cell Identifier、PCI))を提供しても良い。
【0067】
様々な実施形態では、通知条件は、3GPP仕様で指定されているイベントA3、A4、及び/又はA5に基づいて定義されて良い。
【0068】
候補PSCellの通知条件がイベントA4によって定義される実施形態では、UEは、候補PSCellのリンク品質がトリガ量(例えば、RSRP、RSRQ、SINRなど)に関連付けられた閾値よりも良くなるかどうかを判断することができる。そうである場合、UEは、候補PSCellの通知条件が満たされたと判断することができる。そうでない場合、UEは、候補PSCellの通知が満たされていないと判断することができる。
【0069】
候補PSCellの通知条件がイベントA5によって定義される実施形態では、UEは、候補PSCellのリンク品質が現在サービス中のPSCellと比較してトリガ量(例えば、RSRP、RSRQ、SINRなど)に関連付けられた閾値よりもオフセット値だけ良くなるかどうかを判断することができる。そうである場合、UEは、候補PSCellの通知条件が満たされたと判断することができる。そうでない場合、UEは、候補PSCellの通知が満たされていないと判断することができる。
【0070】
候補PSCellの通知条件がイベントA3によって定義される実施形態では、UEは、候補PSCellのリンク品質がトリガ量(例えば、RSRP、RSRQ、SINRなど)に関連付けられた第1の閾値よりも良くなり、且つ、現在サービス中のPSCellのリンク品質が、トリガ量に関連付けられた第2の閾値よりも悪くなるかを判断することができる。そうである場合、UEは、候補PSCellの通知条件が満たされたと判断することができる。そうでない場合、UEは、候補PSCellの通知が満たされていないと判断することができる。
【0071】
一実施形態では、PCell_1の第1の実行条件が満たされた場合、UEは、PCell_1に同期して、T-MN1にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。同様に、PCell_2の第1の実行条件 が満たされた場合、UEは、PCell_2に同期して、T-MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。さらに、候補PSCell(例えば、PSCell_1又はPSCell_2)の通知条件が満たされたことに応答して、UEは、RRC再構成完了メッセージに候補PSCellのセル識別子を含めることができる。
【0072】
一実施形態では、通知条件は、PSCell_1及びPSCell_2によって共有され得る。別の実施形態では、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件を専用にすることができる。この場合、候補PSCセルの通知条件は、候補PSCセルの第2の実行条件を含む、候補PSCセルに対する専用条件であってもよいが、本発明はこれに限定されない。
【0073】
一実施形態では、通知条件が候補PSCellに対する専用条件である場合、RRC再構成完了メッセージは、候補PSCellの通知条件をさらに含んでも良い。
【0074】
図4を参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図4において、UEは、ステップS410において、PSCell_1の通知条件が満たされたと判断したと仮定する。すなわち、PSCell_1は、
図4において検討された候補PSCellとみなすことができる。
【0075】
次に、UEは、ステップS420において、PCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断することができる。この場合、UEは、ステップS430において、PCell_2に同期して、ステップS440において、T-MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。
【0076】
実施形態において、RRC再構成完了メッセージは、候補PSCell(例えば、PSCell_1)のセル識別子を含んでも良い。一実施形態では、ステップS420の後、UEが、候補PSCell(例えば、PSCell_1)の通知条件が依然として満たされていると判断した場合、UEは、RRC再構成完了メッセージを使用して、候補PSCell(例えば、PSCell_1)のセル識別子を搬送することができるが、本発明はこれに限定されない。別の実施形態では、ステップS420の実行中に、UEが、候補PSCell(例えば、PSCell_1)の通知条件が依然として満たされていると判断した場合、UEは、RRC再構成完了メッセージを使用して、候補PSCell(例えば、 PSCell_1)のセル識別子を搬送することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0077】
一実施形態では、ステップS420の前に、UEがPSCell_2の通知条件が依然として満たされているとさらに判断した場合、UEはさらに、PSCell_2を別のPSCell候補とみなし、RRC再構成完了メッセージにそのセル識別子を含めることができるが、本発明はこれに限定されない。
【0078】
一実施形態では、通知条件がPSCell_1及びPSCell_2によって共有される場合、RRC構成メッセージは、候補PSCellによって満たされる通知条件を含んでも良く、含まなくても良い。
【0079】
別の実施形態では、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件が専用である場合、RRC再構成完了メッセージは、PSCell_1専用の通知条件など、候補PSCellの対応する通知条件を含んでも良い。
【0080】
本発明の実施形態では、ステップS440において、T‐MN2がUEからRRC再構成完了メッセージを受信した後、T‐MN2は、通知条件が満たされた候補PSCellがPSCell_1であることを知ることができる。
【0081】
上述したように、PCell_2に関連付けられるPSCellは、RRC再構成完了メッセージで示されるPSCell_1ではなく、PSCell_2である。この場合、T‐MN2は、PSCell_1をT‐MN2のSNとして招待するかどうかを判断することができ、T‐MN2は、対応する判断結果に従って後続の動作を実行しても良く、これについては
図5Aから
図5Dを用いて説明する。
【0082】
図5Aを参照すると、
図4による第1の概略図を示す。
図5Aにおいて、T‐MN2がPSCell_1をT‐MN2のSNとして招待することを判断したと仮定し、したがって、T‐MN2は、ステップS511において、PSCell_1にSN追加要求を送信することができる。
【0083】
PSCell_1がT-MN2のSNであることに同意すると仮定すると、PSCell_1は、ステップS512において、SN追加要求確認をT-MN2に送信することができる。この場合、T-MN2は、ステップS513において、対応する通常PSCell追加構成をUEに提供することができ、UEは、これに応じて、ステップS514においてPSCell追加実行を行うことができる。
【0084】
図5Bを参照すると、
図4による第2の概略図を示す。
図5Bにおいて、T-MN2がPSCell_1をT-MN2のSNに招待しないことを判断したと仮定し、したがって、T-MN2は、ステップS521において、PSCell_1に対するPSCell追加実行を行わないことを通知する第1のメッセージをUEに送信することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、T-MN2がPSCell_1をT-MN2のSNとして招待することに同意しない理由を含んでも良いが、本発明はこれに限定されない。
【0086】
図5C参照すると、
図4による第3の概略図を示す。
図5Cにおいて、T‐MN2がPSCell_1をT‐MN2のSNとして招待することを判断したと仮定し、したがって、T‐MN2は、ステップS511において、PSCell_1にSN追加要求を送信することができる。
【0087】
しかしながら、PSCell_1がT-MN2のSNであることに同意しないと仮定すると、PSCell_1は、ステップS531において、T-MN2にSN追加要求拒絶を送信することができる。この場合、T-MN2は、ステップS532において、UEに通知するために第2のメッセージをUEに送信することができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、PSCell_1がT-MN2からのSN追加要求を拒絶したことを示しても良いが、本発明はこれに限定されない。
【0089】
図5Dを参照すると、
図4による第4の概略図を示す。
図5Dにおいて、T‐MN2がPSCell_1をT‐MN2のSNとして招待することを判断したと仮定し、したがって、T‐MN2は、ステップS511において、PSCell_1にSN追加要求を送信することができる。
【0090】
しかしながら、PSCell_1が時間内に対応するSN追加要求確認をT-MN2に返信できなかったと仮定すると、T-MN2はタイムアウト状況が発生したと判断することができる。この場合、T-MN2は、ステップS541において、T-MN2がPSCell_1を対応するSNとして追加することに同意しないことをUEに通知する第3のメッセージをUEに送信することができる。いくつかの実施形態では、第3のメッセージは、PSCell_1が期間内に対応するSN追加要求確認を提供しないことを示しても良いが、本発明はこれに限定されない。
【0091】
図6Aを参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図6Aにおいて、UEは、ステップS610でPSCell_2の通知条件が満たされたと判断したと仮定する。すなわち、
図6Aでは、PSCell_2を検討された候補PSCellとみなすことができる。
【0092】
次に、UEは、ステップS620において、PCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断することができる。この場合、UEは、ステップS630において、PCell_2に同期して、ステップS640において、T‐MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することができる。
【0093】
実施形態において、RRC再構成完了メッセージは、候補PSCell(例えば、PSCell_2)のセル識別子を含んでも良い。一実施形態では、ステップS620の後、UEが、候補PSCell(例えば、PSCell_2)の通知条件が依然として満たされていると判断した場合、UEは、RRC再構成完了メッセージを使用して、候補PSCell(例えば、PSCell_2)のセル識別子を搬送することができるが、本発明はこれに限定されない。別の実施形態では、ステップS620の実行中に、UEが、候補PSCell(例えば、PSCell_2)の通知条件が依然として満たされていると判断した場合、UEは、RRC再構成完了メッセージを使用して、候補PSCell(例えば、PSCell_2)のセル識別子を搬送することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0094】
一実施形態では、ステップS620の前に、UEがPSCell_1の通知条件が依然として満たされているとさらに判断した場合、UEはさらに、PSCell_1を別のPSCell候補とみなし、そのセル識別子をRRC再構成完了メッセージに含めることができるが、本発明はこれに限定されない。
【0095】
一実施形態では、通知条件がPSCell_1及びPSCell_2によって共有される場合、RRC構成メッセージは、候補PSCellによって満たされた通知条件を含んでも良く、含まなくても良い。
【0096】
別の実施形態では、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件が専用である場合、RRC再構成完了メッセージは、PSCell_2専用の通知条件など、候補PSCellの対応する通知条件を含んでも良い。
【0097】
本発明の実施形態では、ステップS640において、T‐MN2がUEからRRC再構成完了メッセージを受信した後、T‐MN2は、通知条件が満たされた候補PSCellがPSCell_2であることを知ることができる。
【0098】
上述したように、PCell_2とPSCell_2とは互いに関連付けられている。この場合、T-MN2は、ステップS650において、PSCell_2が属するT-SN2へのPSCell追加実行を行うことをUEに(直接)同意することができ、それに応じて、UEは、ステップS660において、PSCell追加実行を行うことができる。
【0099】
図6Bを参照すると、
図6による別の概略図を示す。
図6Bにおいて、ステップS610からS640を実行することができ、関連する詳細は、
図6Aに関連する説明を参照することができる。
【0100】
図6Aと
図6Bとの相違点は、ステップS670において、T-MN2が、PSCell_2が属するT-SN2へのPSCell追加実行を行うことにUEに同意しなくても良いことである。この場合、UEは、T-SN2へのPSCell追加実行を実行しないが、本発明はこれに限定されない。
【0101】
いくつかの実施形態では、UEは、代わりに、セル識別子と、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれのRSRP、RSRQ、及びSINRのうちの少なくとも1つとをRRC再構成完了メッセージに含めることができる。この場合、T-MN2は、RRC再構成完了メッセージを受信すると、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件が満たされているかどうかを判断し、それに応じて、後続の動作(例えば、SN追加要求の送信)を実行することができる。すなわち、UEは、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件が満たされているかどうかを判断する必要はなく、RRC再構成完了メッセージ(PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれのRSRP、RSRQ、及び/又はSINRを含む)をT-MN2に提供し、T-MN2にそれに応じて関連する判断を実行させるだけで良いが、本発明はこれに限定されない。
【0102】
図7Aを参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図7Aにおいて、UEは、ステップS710において、PCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断したと仮定する。この場合、UEは、ステップS720において、例えば、PCell_2に同期して、T‐MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することによって、CHO実行を行う。
【0103】
実施形態において、UEは、ステップS730において、PSCell_2の通知条件が満たされたと判断したと仮定する。すなわち、
図7AではPSCell_2を検討された候補PSCellとみなすことができる。
【0104】
しかしながら、UEは、ステップS720においてCHO実行を行ったため、UEは、RRC再構成完了メッセージを使用して、候補PSCell(例えば、PSCell_2)のセル識別子を搬送してT‐MN2に通知することができない。
【0105】
この場合、UEは、ステップS740において、通知メッセージをT‐MN2に送信することができ、通知メッセージは、候補PSCell(例えば、PSCell_2)のセル識別子を含んでも良い。
【0106】
一実施形態では、通知条件がPSCell_1及びPSCell_2によって共有される場合、通知メッセージは、候補PSCellによって満たされたた通知条件を含んでも良く、含まなくても良い。
【0107】
別の実施形態では、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件が専用である場合、通知メッセージは、PSCell_2専用の通知条件など、候補PSCellの対応する通知条件を含んでも良い。
【0108】
本発明の実施形態では、ステップS740において、T-MN2がUEから通知メッセージを受信した後、T-MN2は、通知条件が満たされた候補PSCellがPSCell_2であることを知ることができる。
【0109】
上述したように、PCell_2とPSCell_2とは互いに関連付けられている。この場合、T-MN2は、ステップS750において、PSCell_2が属するT-SN2へのPSCell追加実行を行うことにUEに(直接)同意することができ、それに応じて、UEは、ステップS770において、PSCell追加実行を行うことができる。
【0110】
図7Bを参照すると、
図7Aによる別の概略図を示す。
図7Bにおいて、ステップS710からS740を実行することができ、関連する詳細については、
図7Aに関連する説明を参照することができる。
【0111】
図7Aと
図7Bとの相違点は、ステップS770において、T-MN2が、PSCell_2が属するT-SN2へのPSCell追加実行を行うことにUEに同意しなくても良いことである。この場合、UEは、T-SN2へのPSCell追加実行を実行しないが、本発明はこれに限定されない。
【0112】
図8を参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図8において、UEは、ステップS810において、PCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断したと仮定する。この場合、UEは、ステップS820において、例えば、PCell_2に同期して、T-MN2にRRC再構成完了メッセージを送信することによって、CHO実行を行う。
【0113】
実施形態では、ステップS830において、UEは、PSCell_1の通知条件が満たされたと判断したと仮定する。すなわち、PSCell_1を
図8において検討された候補PSCellとみなすことができる。
【0114】
しかしながら、UEは、ステップS820においてCHO実行を行ったため、UEは、RRC再構成完了メッセージを使用して、候補PSCell(例えば、PSCell_1)のセル識別子を搬送してT‐MN2に通知することができない。
【0115】
この場合、UEは、ステップS840において、通知メッセージをT‐MN2に送信することができ、通知メッセージは、候補PSCell(例えば、PSCell_1)のセル識別子を含んでも良い。
【0116】
一実施形態では、通知条件がPSCell_1及びPSCell_2によって共有される場合、通知メッセージは、候補PSCellによって満たされた通知条件を含んでも良く、含まなくても良い。
【0117】
別の実施形態では、PSCell_1及びPSCell_2のそれぞれの通知条件が専用である場合、通知メッセージは、PSCell_1専用の通知条件など、候補PSCellの対応する通知条件を含んでも良い。
【0118】
本発明の実施形態では、T-MN2がステップS840でUEから通知メッセージを受信した後、T-MN2は、通知条件が満たされた候補PSCellがPSCell_1であることを知ることができる。
【0119】
上述したように、PCell_2に関連付けられたPSCellは、通知メッセージに示されるPSCell_1ではなく、PSCell_2である。この場合、T-MN2は、PSCell_1をT-MN2のSNとして招待するかどうかを判断しても良く、T-MN2は、対応する判断結果に従って後続の動作を実行することができ、これについては
図9Aから
図9Dを用いて説明する。
【0120】
図9Aを参照すると、
図8による第1の概略図を示す。
図9Aにおいて、T‐MN2が、PSCell_1をT‐MN2のSNとして招待することを判断したと仮定し、したがって、T‐MN2は、ステップS911において、PSCell_1にSN追加要求を送信することができる。
【0121】
PSCell_1がT-MN2のSNであることに同意したと仮定すると、ステップS912において、PSCell_1は、T-MN2にSN追加要求確認を送信することができる。この場合、T-MN2は、ステップS913において、対応する通常PSCell追加構成をUEに提供することができ、UEは、これに応じて、ステップS914においてPSCell追加実行を行うことができる。
【0122】
図9Bを参照すると、
図8による第2の概略図を示す。
図9Bにおいて、T-MN2が、PSCell_1をT-MN2のSNに招待しないと判断したと仮定し、したがって、T-MN2は、ステップS921において、PSCell_1に対するPSCell追加実行を行わないことを通知する第1のメッセージをUEに送信することができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、第1のメッセージは、T-MN2がPSCell_1をT-MN2のSNとして招待することに同意しない理由を含んでも良いが、本発明はこれに限定されない。
【0124】
図9Cを参照すると、
図8による第3の概略図を示す。
図9Cにおいて、T‐MN2が、PSCell_1をT‐MN2のSNとして招待することを判断したと仮定し、したがって、T‐MN2は、ステップS911において、PSCell_1にSN追加要求を送信することができる。
【0125】
しかしながら、PSCell_1がT-MN2のSNであることに同意しないと仮定すると、PSCell_1は、ステップS931において、T-MN2にSN追加要求拒絶を送信することができる。この場合、T-MN2は、ステップS932において、UEに通知するために第2のメッセージをUEに送信することができる。
【0126】
いくつかの実施形態では、第2のメッセージは、PSCell_1がT-MN2からのSN追加要求を拒絶したことを示しても良いが、本発明はこれに限定されない。
【0127】
図9Dを参照すると、
図8による第4の概略図を示す。
図9Dにおいて、T‐MN2が、PSCell_1をT‐MN2のSNとして招待することを判断したと仮定し、したがって、T‐MN2は、ステップS911において、PSCell_1にSN追加要求を送信することができる。
【0128】
しかしながら、PSCell_1が時間内に対応するSN追加要求確認をT-MN2に返信できなかったと仮定すると、T-MN2はタイムアウト状況が発生したと判断することができる。この場合、T-MN2は、ステップS941において、T-MN2がPSCell_1を対応するSNとして追加することに同意しないことをUEに通知する第3のメッセージをUEに送信することができる。いくつかの実施形態では、第3のメッセージは、PSCell_1が期間内に対応するSN追加要求確認を提供しないことを示しても良いが、本発明はこれに限定されない。
【0129】
図10を参照すると、本発明の一実施形態による概略図を示す。
図10において、ステップS1010でPCell_2の第1の実行条件が満たされたと判断したことに応答して、UEは、ステップS1020において、CHO実行を(直接)行うことができる。
【0130】
別の実施形態では、PCell_1の第1の実行条件が満たされたとの判断に応答して、UEは、対応するCHO実行も(直接)行う。すなわち、一旦、候補PCellのいずれかの第1の実行条件が満たされると、UEは対応するCHOの実行を遅らせることはない。
【0131】
図11を参照すると、本発明の一実施形態による、候補SCGによる条件付きハンドオーバを処理する方法のフローチャートを示す。この実施形態の方法は、S‐MNによって実行されても良い。
【0132】
ステップS1110において、S‐MNは、第1の候補PCellの第1の実行条件を決定する。ステップS1120において、S‐MNは、第1の候補PSCellの第2の実行条件のパラメータを受信する。ステップS1130において、S-MNはUEに構成メッセージを送信する。
図11の各ステップの詳細は上記の実施形態を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0133】
図12を参照すると、本発明の別の実施形態による、候補SCGによる条件付きハンドオーバを処理する方法のフローチャートを示す。この実施形態の方法は、UEによって実行されても良い。
【0134】
ステップS1210において、UEは構成メッセージを受信する。ステップS1220において、第1の候補PCellの第1の実行条件が満たされた場合、UEは第1の候補PCellに同期して、第1の候補MNにRRC再構成完了メッセージを送信する。
図12の各ステップの詳細は上記の実施形態を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0135】
まとめると、本発明の実施形態は、CHOの実行を遅らせることなく、候補PSCellの無線リンク条件を考慮することによって、ロバストなDCを確立するための解決策を提供する。
【0136】
本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、本発明の構造に対してさまざまな修正及び変更を加えることができることは、当業者には明らかである。上記を考慮して、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内にある限り、本発明の修正及び変形を包含することが意図されている。
【産業上の利用可能性】
【0137】
候補セカンダリセルグループ(SCG)による条件付きハンドオーバを処理する方法、ソースマスタノード、及びユーザ機器は、通信システムに適用され得る。
【符号の説明】
【0138】
100: 通信装置
102: トランシーバ
104: プロセッサ
S210, S220a, S220b, S230a, S230b, S240a, S240b, S250a, S250b, S260, S270, S310, S310a, S320, S320a, S330, S330a, S340, S340a, S410, S420, S430, S440, S511, S512, S513, S514, S521, S531, S532, S541, S610, S620, S630, S640, S650, S660, S670, S710, S720, S730, S740, S750, S760, S770, S810, S820, S830, S840, S911, S912, S913, S914, S931, S932, S941, S1010, S1020, S1110, S1120, S1130, S1210, S1220: ステップ
【外国語明細書】