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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024055828
(43)【公開日】2024-04-18
(54)【発明の名称】ワイヤ加工デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/052 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
H01R43/052
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023173348
(22)【出願日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】17/962027
(32)【優先日】2022-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518345815
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ソリューソンズ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100229736
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 剛
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド アラン カレッジ
【テーマコード(参考)】
5E063
【Fターム(参考)】
5E063CB06
5E063CB09
5E063CC05
5E063CD23
5E063XA01
5E063XA05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】端子をツイストペアケーブルなどのマルチワイヤケーブルのワイヤに取り付けるための改良されたシステムに関する。
【解決手段】ワイヤ保持デバイスは、ベース210およびクランプアセンブリ230を備える。クランプアセンブリは、ベースに取り付けられ、ケーブル10の第1のワイヤ12を把持するように適合されている第1のグリッパ、および、ケーブルの第2のワイヤ14を把持するように適合されている第2のグリッパ250を含む。第2のグリッパは、第1のグリッパに対して移動可能であり、第1のグリッパとは独立して動作可能である。
【選択図】図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(210)と、
前記ベース(210)に取り付けられ、ケーブル(10)の第1のワイヤ(12)を把持するように適合されている第1のグリッパ(230)、および、
前記ケーブル(10)の第2のワイヤ(14)を把持するように適合されている第2のグリッパ(250)であって、前記第2のグリッパ(250)は、前記第1のグリッパ(230)に対して移動可能であり、前記第1のグリッパ(230)とは独立して動作可能である、第2のグリッパ(250)
を含むクランプアセンブリと
を備える、ワイヤ保持デバイス。
【請求項2】
前記第2のグリッパ(250)は、前記ケーブル(10)の中心軸に垂直な軸の周りで回動可能に前記第1のグリッパ(230)に装着されている、請求項1に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項3】
前記第2のグリッパ(250)は、前記第1のグリッパ(230)に対して少なくとも20度回転可能である、請求項2に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項4】
前記第2のグリッパ(250)を前記第1のグリッパ(230)に対して回転させるワイヤ分離アクチュエータ(261)をさらに備える、請求項2に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項5】
前記第1のグリッパ(230)および前記第2のグリッパ(250)は、縦方向(V)において前記ベース(210)と共に移動可能である、請求項2に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項6】
ブラケット(226)であって、前記ベース(210)および前記第1のグリッパ(230)は、前記ブラケット(226)に取り付けられている、ブラケット(226)と、
前記ブラケット(226)を前記縦方向(V)に垂直な挿入方向(D)に移動させるための第1のアクチュエータ(228)と
をさらに備える、請求項5に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項7】
各グリッパ(230、250)は、対向配置可能な複数のクランプ部材(231、232、251、252)を含み、前記クランプ部材のうちの少なくとも1つ(232、252)は、前記ケーブル(10)の前記第1のワイヤ(12)および前記第2のワイヤ(14)のうちのそれぞれ1つを独立して把持するために、前記クランプ部材のうちの他方(231、251)に対して移動可能である、請求項1に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項8】
各グリッパ(230、250)は、対向する前記クランプ部材(231、232、251、252)のうちの少なくとも1つを前記クランプ部材(231、232、251、252)のうちの他方に対して付勢するように動作する把持アクチュエータ(234、254)を含み、
各把持アクチュエータ(234、254)は、カム(235、255)に固定的に取り付けられている端部を有するリニアアクチュエータを備え、
前記カム(235、255)は、前記クランプ部材のうちの少なくとも1つ(232、252)の表面と係合する、
請求項7に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項9】
前記ケーブル(10)の中心軸に垂直な方向において前記第1のグリッパ(230)と前記第2のグリッパ(250)との間に延在し、前記ケーブル(10)の前記第1のワイヤ(12)と前記第2のワイヤ(14)との間に配置され前記第1のワイヤ(12)および前記第2のワイヤ(14)を分離するような大きさの突出部(265)をさらに備える、請求項1に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項10】
前記ケーブル(10)を前記クランプアセンブリに対して所定位置で選択的にクランプするためのケーブルクランプ(220)をさらに備える、請求項1に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項11】
前記クランプアセンブリは、3つの互いに垂直な軸に沿って独立して移動可能である、請求項1に記載のワイヤ保持デバイス。
【請求項12】
圧着ラム(122)および一対の対向する圧着ダイ(141、142)を含むアプリケータ(110)と、
前記対向する圧着ダイ(141、142)に隣接して装着され、
ベース(210)に取り付けられ、ケーブル(10)の第1のワイヤ(12)を把持するように適合されている第1のグリッパ(230)、および、
前記第1のグリッパ(230)に対して移動可能であり、前記ケーブル(10)の第2のワイヤ(14)を把持するように前記第1のグリッパ(230)とは独立して動作可能である第2のグリッパ(250)
を含むクランプアセンブリと
を備える、端子アプリケータシステム。
【請求項13】
前記クランプアセンブリは、前記第1のワイヤ(12)または前記第2のワイヤ(14)のうちの一方を前記対向する圧着ダイ(141、142)の間の圧着位置へと選択的に配置し、前記第1のワイヤ(12)および前記第2のワイヤ(14)のうちの他方を非圧着位置へと付勢するように、前記アプリケータ(110)の前記圧着ダイ(141、142)に対して位置決めされている、請求項12に記載の端子アプリケータシステム。
【請求項14】
前記クランプアセンブリは、3つの互いに垂直な軸に沿って独立して移動可能である、請求項12に記載の端子アプリケータシステム。
【請求項15】
前記第2のグリッパ(250)は、前記ケーブル(10)の中心軸に垂直な軸の周りで前記第1のグリッパ(230)に対して回転可能である、請求項14に記載の端子アプリケータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本主題は、ワイヤまたはケーブルおよび付随する端子の加工に関し、より詳細には、端子をツイストペアケーブルなどのマルチワイヤケーブルのワイヤに取り付けるための改良されたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
端子を電気導体などの要素に固定するための圧着または成端システムは、通常、端子のストリップをリールから導体に圧着するための位置へと、より具体的には下側圧着器具またはダイの上方の位置へと送るように構成されたアプリケータを含む。端子が所定位置に来ると、成端すべきワイヤまたはケーブルの端部が、端子の上方または内部の位置へと送られる。端子は、上側圧着ダイを駆動するために用いられるアプリケータラムの可動端部に取り付けられるせん断デプレッサを用いて、端子のストリップから分離される場合がある。アプリケータラムが移動すると、デプレッサが、端子が圧着器具に捕捉された直後に端子をストリップからせん断する受動端子せん断器またはせん断器具と係合する。
【0003】
上述の構成は、シングルワイヤでの使用には効果的である一方、ツイストペアケーブルなどのマルチワイヤケーブルでの使用にはあまり適していない。具体的には、マルチワイヤケーブルの適用例においては、最終的な成端済みアセンブリの要件に起因して、ワイヤ端部が、ケーブル(例えばそのジャケット)を越えて比較的短い距離しか延びない場合がある。これにより、圧着作業中に個々の端部をアプリケータ内に配置することが困難になる。また、信号ノイズを防止するために、一対の別個のワイヤを互いに近接した状態に維持しなければならないという要件に起因して、さらなる課題が生じる。具体的には、上述の圧着プロセスにおいて、一対のワイヤは、圧着器具のための十分なスペースを形成する形状に予備成形される場合がある。
しかしながら、この分離は、コネクタにおける最終的間隔よりも大きく、信号品位のためのワイヤ間の許容可能間隔よりも大きい。よって、圧着後にワイヤを再成形して、互いにより近接するように配置する必要がある。この成形および再成形のプロセスにより、ワイヤペア間に長さの差異が生じる、または、内部応力によりワイヤが曲がって離れ過ぎる場合がある。さらに、成形済みワイヤの後方のケーブルジャケットに対して把持が行われるため、圧着中に成形済みワイヤは個別に支持または制御されない。ワイヤの剛性によっては、垂れ下がりが生じる場合があり、それにより、端子内での正確なワイヤの配置の再現性に影響が及ぶ場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの欠点に対処する改良されたシステムおよび方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態において、ワイヤ保持デバイスは、ベースおよびクランプアセンブリを備える。クランプアセンブリは、ベースに取り付けられ、ケーブルの第1のワイヤを把持するように適合されている第1のグリッパ、および、ケーブルの第2のワイヤを把持するように適合されている第2のグリッパを含む。第2のグリッパは、第1のグリッパに対して移動可能であり、第1のグリッパとは独立して動作可能である。
【0006】
ここで、添付の図面を参照して、本発明を例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の実施形態を説明するために有用な端子アプリケータの正面斜視図である。
図2】本開示の一実施形態に係るワイヤ位置決めデバイスの一部分を含む図1の端子アプリケータの側面斜視図である。
図3A】本開示の一実施形態に係るワイヤ位置決めデバイスの上面斜視図である。
図3B図3Aのワイヤ位置決めデバイスの部分的な上面斜視図である。
図4】前出の図のワイヤ位置決めデバイスの正面斜視図である。
図5】前出の図のワイヤ位置決めデバイスの別の上面斜視図である。
図6】前出の図のワイヤ位置決めデバイスの別の正面斜視図である。
図7】前出の図のワイヤ位置決めデバイスの底面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
概して図1および図2を参照して、本開示の実施形態を例示的な圧着システム100との使用に関して説明する。圧着システム100は、概して、アプリケータまたはアプリケータアセンブリ110、ラムアセンブリ120、端子せん断器(terminal shear)130、および互いに対向する圧着器具またはダイ141、142を含む。システム100は、複数の相互に接続された端子を含む端子ストリップまたはキャリア150からせん断された端子152を、ワイヤまたはケーブルの端部に圧着するように適合される。具体的には、端子アプリケータ110は、端子ストリップ150の端子152を、移動可能な上側圧着ダイ141とそれに対向する固定の下側ダイ142との間の圧着位置へと送るように適合される。論じる実施形態において、端子ストリップ150は、端子152の前方にある。
ただし、キャリアストリップ150が端子152の後方にある代替的実施形態も可能である。上側圧着ダイ141は、アプリケータラム122の可動端部に固定的に接続される。圧着システム100は、例えば、縦方向においてアプリケータラム122およびそれに装着された圧着ダイ141を含む、ラムアセンブリ120を選択的に移動させるための1つまたは複数の空気圧もしくは液圧シリンダまたはモータ駆動機構を含んでよい。成端シーケンス中、ラムアセンブリ120が下降して、端子せん断器130により端子152をストリップ150から分離し、圧着ダイ141、142により、端子152をそこに挿入されたワイヤまたはケーブルの自由端部に圧着する。
後方のキャリアストリップの実施形態(不図示)の場合にそうであるように、端子せん断器がアンビルの後方にある場合、可能な限り短いワイヤ突出長さを維持するために、本発明は、圧着ダイ141、142のよりいっそう近くに位置決めされてよい。代替的に、本発明は、図示のように、前方のキャリアストリップおよび前方のストリップせん断器およびより長いワイヤ突出と共に用いられてよい。図2において具体的に示すように、ケーブル10の一対のワイヤ12、14のうちのワイヤ12を上述の上側圧着ダイ141と下側圧着ダイ142との間の圧着位置に向けている、本開示の一実施形態に係るワイヤ加工または位置決めデバイスまたはアセンブリ200の一部分が示されている。図示のように、位置決めデバイス200は、他方のワイヤ14を圧着領域の外側に付勢または変位させる。ワイヤの付勢または変位は、ワイヤを恒久的に変形させる程度までは行われないことが好ましい。
【0009】
概して図3A図7を、特に図6および図7を参照すると、ワイヤ位置決めアセンブリ200は、移動可能な第1のベースまたはプラットフォーム210、および移動可能な第2のベースまたはプラットフォーム211を含む。ベース210は、例えば少なくとも1つのアクチュエータ212(例えばリニアアクチュエータ)によりプラットフォーム211に対して縦方向Vに移動可能であってよい。安定性および並進精度を向上させるために、追加の直線状サポートまたはガイド213、214がベース210、211の間に設けられてよい。一実施形態において、ロッドアイ215が、アクチュエータ212をベース210および211の間に接続するために用いられる。可動ベース211は、不図示のアクチュエータおよび機構により、V方向に垂直な平面においてI方向およびD方向に移動してよい。
【0010】
図6に示すように、ケーブルクランプ220が、ベース210に装着され、内部のケーブル10を加工のために選択的に把持するように適合されてよい。アクチュエータ221(例えば空気圧グリッパ、図7参照)が、クランプ220を操作するように適合される。具体的には、クランプ220は、第2のクランプ半部224に回動可能に接続される第1のクランプ半部222を含む。アクチュエータ221は、ケーブル10を第1の半部222と第2の半部224との間の図示の開口部内に固定するために、第2の半部224を第1の半部222に対して選択的に回転させるように適合される。明確性のために、ケーブルクランプ220は図3A図5から取り除かれている。
【0011】
図3A図5において最も明確に示すように、第1のグリッパまたはクランプアセンブリ230は、固定部材231および可動部材232を含む。可動部材232は、ピン233(図4参照)により案内されるように、固定部材231に対してカムスロットにおいて移動可能である。リニアアクチュエータ234が、可動部材232を固定部材231に対して関節接合するためにリニアアクチュエータ234に取り付けられるカム235と共に動作する。具体的には、カム235は、可動部材232の対応するカム面またはスロット232’と係合して、可動部材を固定部材231に対して変位させ、それらの対向するクランプ面の間でケーブル10の個々のワイヤ14を選択的にクランプする。部材231、232の間の動きは、カム235の線形位置(直線的な位置、linear position)により、かつスロット232’に対してアクチュエータ234により駆動されることによりに実現されてよい。
【0012】
同様に、第2のグリッパまたはクランプアセンブリ250は、固定部材251および可動部材252を含む。第1のクランプ230と同様に、可動部材252は、ピン253により案内されるように固定部材251に対してカムスロットにおいて移動可能である。リニアアクチュエータ254が、可動部材252を固定部材251に対して関節接合するためにリニアアクチュエータ254に取り付けられるカム255と共に動作する。カム255は、可動部材252の対応するカム面またはスロット252’と係合して、可動部材を固定部材251に対して移動させ、それらの対向するクランプ面の間でワイヤ12を選択的にクランプする。ワイヤ12、14の各々の選択的な把持を可能とするためにリニアアクチュエータを用いることが示されているが、本開示の範囲から逸脱しない限りにおいて、他のタイプのアクチュエータが同様に用いられてもよい(例えばロータリアクチュエータ)。
【0013】
第2のグリッパまたはアセンブリ250は、例えば固定部材231、251の各々を通って延びる接続ピン260を介して、第1のグリッパ230に回動可能に接続される。第2のグリッパ250を第1のグリッパ230に対して選択的に回転させるために、リニアアクチュエータ261が設けられる。一実施形態においては、アクチュエータ261の可動端部が固定部材251に接続されるが、アセンブリ間の相対的回転を実現するための他の構成も考えられる。アセンブリ230、250の間の回転は、図4および図5に示すように、ケーブル10のワイヤ12、14を選択的に広げるまたは離隔させる。これにより、2つのワイヤのうちの一方(例えば図5におけるワイヤ14)が、アプリケータアセンブリ110内の圧着位置に挿入されてよく、他方のワイヤ(例えば図5におけるワイヤ12)が、付随する加工または圧着器具と干渉しないように圧着領域から一時的に出される。
一実施形態において、ワイヤ広げピンまたは突出部265が、アセンブリ230、250の間から延び、ケーブル10のワイヤ12、14の間の所望の離隔距離を維持するように動作する。ピン265は、第1の固定部材231と第2の固定部材251との間に配置される接続ピン260と一体に形成されてよい。
【0014】
図7に示すように、アセンブリ230は、ブラケット226と回動可能に係合してよい。ブラケット226は、ベース210に移動可能に装着されてよい。具体的には、ブラケット226は、少なくとも1つの方向においてベース210に対して移動可能または摺動可能であってよい。例示的実施形態において、ブラケット226は、リニアアクチュエータ228により前後方向D(すなわち端子へのワイヤの軸方向の挿入方向)に移動可能である。挿入方向Dにおけるこの動きを検出するために、一対のセンサ227が設けられる。インデックス送り方向(indexing direction)または横方向Iにおけるワイヤ位置決めアセンブリ200の動きは、単に例として、リニアアクチュエータによりベース210、211を並進させることにより実現されてよい。
【0015】
当業者には理解されるように、本明細書において説明されているアクチュエータの各々の制御は、本質的にプログラム可能(すなわち、少なくとも1つのプロセッサおよび付随するメモリデバイスの制御下)であってよい。この制御は、本明細書に記載のアクチュエータの各々の状態または位置を検出するための複数の位置センサにより実現される。例えば、図4および図6に示すように、例えばカム235、255およびケーブルクランプ220の位置を監視および/または制御するために、複数のセンサ270が設けられる。これらのセンサを含む制御システムが、上述のシステムの動作(例えばアクチュエータの各々の動き)を自動化するために用いられてよい。
これにより、本開示の実施形態に係るシステムは、コンピュータ制御下において作業者の入力なしで、ケーブルまたはワイヤの成端作業を行うために、端子アプリケータと共に用いられてよい。簡単のために、この制御システムのさらなる詳細は、本明細書において省略されている。
【0016】
上記の実施形態は、限定ではなく例示を意図したものであることが、当業者には理解されるべきである。例えば、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよく、種々の実施形態において説明されている様々な特徴は、構成または原理において矛盾しない限り、互いに自由に組み合わされてよい。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】