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特開2024-5601モータ制御ユニット、モータおよびポンプ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005601
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】モータ制御ユニット、モータおよびポンプ装置
(51)【国際特許分類】
   H02P 27/08 20060101AFI20240110BHJP
   F04D 29/00 20060101ALI20240110BHJP
【FI】
H02P27/08
F04D29/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022105852
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】ニデックインスツルメンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(74)【代理人】
【識別番号】100196140
【弁理士】
【氏名又は名称】岩垂 裕司
(72)【発明者】
【氏名】谷邑 敏
【テーマコード(参考)】
3H130
5H505
【Fターム(参考)】
3H130AA03
3H130AB07
3H130AB22
3H130AB46
3H130AC16
3H130BA13G
3H130BA13H
3H130DF01Z
3H130DF02Z
3H130DF08Z
5H505AA01
5H505BB04
5H505CC01
5H505DD03
5H505DD08
5H505EE49
5H505HA03
5H505HA05
5H505HA09
5H505HA16
5H505HB01
5H505JJ03
5H505JJ26
5H505LL01
(57)【要約】
【課題】モータから発生するノイズを抑制することが可能なモータ制御ユニットを提供すること。
【解決手段】モータ制御ユニット10は、駆動電圧線13と、3相コイル6の中性点65に接続されるコモン線14と、駆動電圧線13に直列に電気的に接続されたインダクタ18と、駆動電圧線13におけるインバータ12とインダクタ18との間の部分とグランド100との間に電気的に接続された第1コンデンサ21と、第1コンデンサ21より駆動電圧線13における入力側の部分とグランド100との間に電気的に接続された第2コンデンサ22と、第2コンデンサ22とグランド100との間に電気的に接続された第3コンデンサ23と、ステータコア70に電気的に接続されたコア接続線20と、を有する。コモン線14は、第2コンデンサ22と第3コンデンサ23との間に電気的に接続される。コア接続線20は、グランド100に電気的に接続される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータコアに巻回された3相コイルを備えるモータを制御するモータ制御ユニットにおいて、
前記モータの回転を制御信号により制御するモータ制御部と、
前記モータ制御部からの出力信号に基づいて前記3相コイルに、駆動電源から供給される駆動電圧を印加するインバータと、
前記駆動電圧を前記インバータに供給する駆動電圧線と、
前記3相コイルの中性点に電気的に接続されるコモン線と、
前記駆動電圧線に直列に電気的に接続されたインダクタと、
前記駆動電圧線における前記インバータと前記インダクタとの間の部分とグランドとの間に電気的に接続された第1コンデンサと、
前記第1コンデンサより前記駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第2コンデンサと、
前記第2コンデンサとグランドとの間に電気的に接続された第3コンデンサと、
前記ステータコアに電気的に接続されたコア接続線と、
を有し、
前記コモン線は、前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとの間に電気的に接続され、
前記コア接続線は、グランドに電気的に接続されることを特徴とするモータ制御ユニット。
【請求項2】
前記コア接続線は、前記コモン線に電気的に接続され、前記コモン線を介してグランドに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項3】
前記接続線は、直接グランドに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項4】
前記第2コンデンサおよび前記第3コンデンサのそれぞれの静電容量をC1とすると、次の条件式
0.047μF≦C1≦0.33μF
を満たすことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項5】
前記第2コンデンサは、前記インダクタより前記駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項6】
前記第1コンデンサの静電容量をC2とすると、次の条件式
100μF≦C2
を満たすことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項7】
前記制御信号を前記モータ制御部に入力するための制御信号線と、
前記制御信号線とグランドとの間に電気的に接続された第4コンデンサと、
を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項8】
前記第4コンデンサより前記制御信号線における入力側の部分において、前記制御信号線に直列に電気的に接続されたフェライトビーズと、
前記フェライトビーズより前記制御信号線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第6コンデンサと、
を有することを特徴とする請求項7に記載のモータ制御ユニット。
【請求項9】
前記モータの回転数に応じた回転数信号を外部機器に伝達するためのFG出力線と、
前記FG出力線とグランドとの間に電気的に接続された第5コンデンサと、
を有することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御ユニット。
【請求項10】
前記第5コンデンサの静電容量をC3とすると、次の条件式
C3≦0.1μF
を満たすことを特徴とする請求項9に記載のモータ制御ユニット。
【請求項11】
中心軸を中心として回転可能なロータと、
3相コイルを備えるステータコアと、
請求項1から10のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニットと、を有するモータ。
【請求項12】
請求項11に記載のモータと、
前記ロータに固定されるインペラと、
前記インペラを収容し、ポンプ室を区画するケースと、
を有するポンプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ装置等で使用されるモータに関する。また、本発明は、このモータを制御するモータ制御ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ポンプ装置が開示されている。同文献のポンプは、モータと、モータのロータに固定されるインペラと、インペラを収容しポンプ室を区画するケースとを有する。このモータは、中心軸を中心として回転可能なロータと、3相コイルを備えるステータコアとを有する。
【0003】
上記ポンプ装置のモータとして、ノイズ対策が施されたモータを用いることがある(例えば、特許文献2)。特許文献2のモータは、3相コイルの中性点と予め定める基準電位との間に並列に配置された1つのコンデンサを備える制御装置を有する。制御装置は、コンデンサを備えるので、中性点の電圧が平滑化する。これにより、モータから発生するノイズが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-159336号公報
【特許文献2】特開2001-352792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ポンプ装置は、他の精密機器とともに使用されることが多くなってきており、車載用途ポンプなどの用途で使用される場合には、ポンプ装置のモータから発生するノイズをさらに抑制することが求められている。この場合、特許文献2のモータをポンプ装置に用いるだけでは、ノイズ対策としては十分ではないという問題がある。そして、本願発明者は、ノイズ対策を検討した結果、モータのステータコアから発生するノイズの影響が大きく、このノイズを抑制する必要があるとの知見を得た。
【0006】
そこで、本発明の課題は、モータから発生するノイズを抑制することが可能なモータ制御ユニットを提供することにある。また、モータ制御ユニットを有するモータおよびこのモータを有するポンプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のモータ制御ユニットは、ステータコアに巻回された3相コイルを備えるモータを制御するモータ制御ユニットにおいて、前記モータの回転を制御信号により制御するモータ制御部と、前記モータ制御部からの出力信号に基づいて前記3相コイルに、駆動電源から供給される駆動電圧を印加するインバータと、前記駆動電圧を前記インバータに供給する駆動電圧線と、前記3相コイルの中性点に電気的に接続されるコモン線と、前記駆動電圧線に直列に電気的に接続されたインダクタと、前記駆動電圧線における前記インバータと前記インダクタとの間の部分とグランドとの間に電気的に接続された第1コンデンサと、前記第1コンデンサより前記駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第2コンデンサと、前記第2コンデンサとグランドとの間に電気的に接続された第3コンデンサと、前記ステータコアに電気的に接続されたコア接続線と、を有し、前記コモン線は、前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとの間に電気的に接続され、前記コア接続線は、グランドに電気的に接続されること
を特徴とする。
【0008】
本発明では、駆動電圧線に直列に電気的に接続されたインダクタと、駆動電圧線におけるインバータとインダクタとの間の部分とグランドとの間に電気的に接続された第1コンデンサと、を有する。このように構成すれば、駆動電圧線を流れる駆動電圧を平滑化することができるので、駆動電圧線で発生するノイズを抑制することが可能である。
【0009】
また、本発明では、第1コンデンサより駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第2コンデンサと、第2コンデンサとグランドとの間に電気的に接続された第3コンデンサと、を有する。コモン線は、第2コンデンサと第3コンデンサとの間に電気的に接続される。このように構成すれば、コモン線に電気的に接続された中性点は、第2コンデンサおよびと第3コンデンサによってクランプされているので、中性点に比較的大きな振幅の電圧が発生した場合でも、電圧を平滑化することができる。これにより、モータで発生するノイズを抑制することが可能である。
【0010】
また、本発明では、ステータコアに電気的に接続されたコア接続線を備える。コア接続線は、グランドに電気的に接続される。このように構成すれば、モータのステータコアで発生するノイズを抑制することができるので、モータで発生するノイズを、より抑制することが可能である。
【0011】
本発明において、前記コア接続線は、前記コモン線に電気的に接続され、前記コモン線を介してグランドに電気的に接続されることとすることができる。また、本発明において、前記接続線は、直接グランドに電気的に接続されることとすることができる。
【0012】
本発明において、前記第2コンデンサおよび前記第3コンデンサのそれぞれの静電容量をC1とすると、次の条件式
0.047μF≦C1≦0.33μF
を満たすことが好ましい。ここで、第2コンデンサおよび第3コンデンサのそれぞれの静電容量C1は、0.047μFより小さい場合には、中性点の電圧を平滑化することが十分にできず、モータで発生するノイズ低減効果が比較的低い。また、それぞれの静電容量C1は、0.33μFより大きい場合には、中性点の電圧が平滑化されすぎるため、モータの回転特性が比較的低下する。これにより、モータの性能を発揮することが困難となる。したがって、第2コンデンサおよび第3コンデンサのそれぞれの静電容量C1は、0.047μF≦C1≦0.33μFを満たせば、モータの回転特性を低下させることなく、モータで発生するノイズを抑制することが可能である。
【0013】
本発明において、前記第2コンデンサは、前記インダクタより前記駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続されることが好ましい。このように構成すれば、第2コンデンサがインダクタより駆動電圧線における出力側の部分とグランドとの間で電気的に接続される場合と比べて、モータで発生するノイズを抑制する効果が大きい。
【0014】
本発明において、前記第1コンデンサの静電容量をC2とすると、次の条件式
100μF≦C2
を満たすことが好ましい。ここで、第1コンデンサの静電容量C2が100μFより小さい場合には、電流リップが比較的大きくなりやすく、駆動電圧線を流れる駆動電圧を十分に平滑化することができない。このため、駆動電圧線で発生するノイズを効果的に抑制することが難しい。したがって、第1コンデンサの静電容量C2は、100μF≦C2を満たせば、電圧線で発生するノイズを抑制することが可能である。また、電流リップルが抑制されるので、第1コンデンサが過度に発熱しない。したがって、第1コンデンサの特性
および信頼性を確保することができる。
【0015】
本発明において、前記制御信号を前記モータ制御部に入力するための制御信号線と、前記制御信号線とグランドとの間に電気的に接続された第4コンデンサと、を有することが好ましい。このように構成すれば、制御信号線で伝達される制御信号を平滑化することができるので、制御信号線で発生するノイズを除去することが可能である。
【0016】
本発明において、前記第4コンデンサより前記制御信号線における入力側の部分において、前記制御信号線に直列に電気的に接続されたフェライトビーズと、前記フェライトビーズより前記制御信号線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第6コンデンサと、を有するが好ましい。このように構成すれば、制御信号線で発生するノイズを、より除去することが可能である。
【0017】
本発明において、前記モータの回転数に応じた回転数信号を外部機器に伝達するためのFG出力線と、前記FG出力線とグランドとの間に電気的に接続された第5コンデンサと、を有することが好ましい。このように構成すれば、FG出力線で伝達される回転数信号を平滑化することができるので、FG出力線で発生するノイズを除去することが可能である。
【0018】
本発明において、前記第5コンデンサの静電容量をC3とすると、次の条件式
C3≦0.1μF
を満たすことが好ましい。ここで、第5コンデンサの静電容量C3は、0.1μFより大きい場合には、FG出力線で発生するノイズを除去することができるが、回転数信号の出力波形が比較的鈍りやすい。このため、外部機器がモータの回転数信号を精度よく検知できないので、モータを所望の回転数に制御することが難しくなる。したがって、第5コンデンサの静電容量C3は、C3≦0.1μFを満たせば、FG出力線で発生するノイズを除去することが可能であるとともに、モータを所望の回転数に制御することが可能である。
【0019】
本発明のモータは、中心軸を中心として回転可能なロータと、3相コイルを備えるステータコアと、上記のモータ制御ユニットと、を有することを特徴とする。このように構成すれば、モータで発生するノイズを抑制することが可能となる。
【0020】
本発明のポンプ装置は、上記のモータと、前記ロータに固定されるインペラと、前記インペラを収容し、ポンプ室を区画するケースとを有することを特徴とする。このように構成すれば、ポンプ装置から発生するノイズが抑制されているので、ポンプ装置の周辺で用いられる精密機器は、ノイズの影響を受けにくい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、インダクタおよび第1コンデンサによって駆動電圧線を流れる駆動電圧を平滑化することができるので、駆動電圧線で発生するノイズを抑制することが可能である。また、コモン線に電気的に接続された中性点は、第2コンデンサおよびと第3コンデンサによってクランプされているので、中性点に比較的大きな振幅の電圧が発生した場合でも、電圧を平滑化することができる。さらに、グランドに電気的に接続されたコア接続線は、モータのステータコアで発生するノイズを抑制することができる。これにより、モータ制御ユニットは、モータで発生するノイズを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係るポンプ装置の断面を模式的に示す説明図である。
図2】実施形態1のモータ制御ユニットの概略の回路図である。
図3】比較例のモータ制御ユニットの概略の回路図である。
図4】ノイズ低減効果を説明する図である。
図5】コンデンサの静電容量を比較した図である。
図6】実施形態2のモータ制御ユニットの概略の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(実施形態1)
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るポンプ装置の断面を模式的に示す説明図である。図1に示すように、ポンプ装置1は、中心軸Lを中心として回転可能なロータ5を備えるモータ2と、ロータ5に対して中心軸Lの一方側L1に固定されるインペラ3と、インペラ3を収容し、ポンプ室4Aを区画するケース4とを有する。ケース4は、モータ2の一方側L1からモータ2に取り付けられる。ポンプ装置1は、インペラ3がロータ5と一体に中心軸Lを中心として回転することによりポンプ室4A内の流体を移動させる。
【0024】
モータ2は、中心軸Lを中心として回転可能なロータ5と、3相コイル6を備えるステータ7と、ステータ7を覆う樹脂封止部材8と、3相コイル6に接続された回路基板9とを備える。モータ2は3相モータであり、3相コイル6には、U相コイル、V相コイル、およびW相コイルが含まれている。3相コイル6は、ステータ7のステータコア70にインシュレータ71を介して巻回されている。ロータ5の外周面には、磁石が設けられている。
【0025】
回路基板9は、ステータ7の他方側L2に位置する。回路基板9には、モータ2を制御するためのモータ制御ユニット10が構成されている。モータ制御ユニット10は、3相コイル6に対する給電を制御することにより、モータ2の回転を制御する。
【0026】
図2は、モータ制御ユニット10の概略の回路図である。図2に示すように、モータ制御ユニット10によって制御されるモータ2は、U相コイル61、V相コイル62、およびW相コイル63を備えている。3相コイル6はスター結線されている。
【0027】
モータ制御ユニット10は、モータ2の回転をPWM信号により制御するモータ制御部11と、モータ制御部11からの出力信号に基づいて3相コイル6に、駆動電源から供給される駆動電圧を印加するインバータ12と、駆動電圧をインバータ12に供給する駆動電圧線13と、3相コイル6の中性点65に接続されるコモン線14と、ステータコア70に電気的に接続されたコア接続線20と、を備える。モータ制御ユニット10は、外部機器からのPWM信号をモータ制御部11に入力するための制御信号線15と、モータ2の回転数に応じた回転数信号を外部機器に伝達するためのFG出力線16とを備える。
【0028】
モータ制御ユニット10は、インダクタ18と、第1コンデンサ21と、第2コンデンサ22と、第3コンデンサ23と、第4コンデンサ24と、第5コンデンサ25と、第6コンデンサ26と、フェライトビーズ19とを有する。
【0029】
モータ制御部11は、回路基板9に配置されたICチップ等からなる。モータ制御部11は、外部機器から入力されるPWM信号に基づいて、インバータ12を制御するための出力信号を出力する。また、モータ制御部11は、ロータ5の回転数に応じた回転数信号を外部機器に出力する。外部機器は、回転数信号に基づいて、モータ2を所望の回転数にするために、PWM信号をモータ制御部11に出力する。
【0030】
インバータ12は、U相用の上下のアームを構成するスイッチング素子Q1,Q2と、V相用の上下のアームを構成するスイッチング素子Q3,Q4と、W相用の上下のアーム
を構成するスイッチング素子Q5,Q6とを備える。各スイッチング素子Q1~Q6には、例えば、MOS型FETが使用されている。
【0031】
スイッチング素子Q1のドレイン、スイッチング素子Q3のドレインおよびスイッチング素子Q5のドレインは、駆動電圧線13と接続している。スイッチング素子Q2のソース、スイッチング素子Q4のソースおよびスイッチング素子Q6のソースは、シャント抵抗Rsを介してグランド100と接続している。シャント抵抗Rsの両端は出力線121および出力線122から抵抗R33、R34を介してモータ制御部11に接続されている。
【0032】
スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q2のドレインとには、3相コイル6のU相コイル61が接続されている。スイッチング素子Q3のソースとスイッチング素子Q4のドレインとには、3相コイル6のV相コイル62が接続されている。スイッチング素子Q5のソースとスイッチング素子Q6のドレインとには、3相コイル6のW相コイル63が接続されている。
【0033】
スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q2のドレインとには、3相コイル6のU相コイル61が接続された側とは反対側において、コンデンサ51が接続されている。スイッチング素子Q3のソースとスイッチング素子Q4のドレインとには、3相コイル6のV相コイル62が接続された側とは反対側において、コンデンサ52が接続されている。スイッチング素子Q5のソースとスイッチング素子Q6のドレインとには、3相コイル6のW相コイル63が接続された側とは反対側において、コンデンサ53が接続されている。コンデンサ51~53は、ブートストラップ回路の充放電用コンデンサとなる。
【0034】
コンデンサ51~53とモータ制御部11との間には、ブートストラップ用のダイオードD31~D33がそれぞれ接続されている。ダイオードD31~D33は、抵抗R31を介して、モータ制御部11と接続している。
【0035】
各スイッチング素子Q1~Q6のゲートとソースとの間には、抵抗R11~R16がそれぞれ接続されている。各スイッチング素子Q1~Q6のゲートとモータ制御部11との間には、抵抗R21~R26がそれぞれ接続されている。各スイッチング素子Q1~Q6のドレインとソースとの間には、フィルタ41~46がそれぞれ接続されている。フィルタ41~46は、直列接続された抵抗とコンデンサとから構成されている。
【0036】
インバータ12は、駆動電圧線13から供給される駆動電圧を各スイッチング素子Q1~Q6のスイッチングによって3相交流に変換し、3相交流の駆動電圧をモータ2に流すことによって、モータ2のロータ5を回転させる回路である。インバータ12は、モータ制御部11が出力した出力信号に基づいて、モータ2を駆動する。
【0037】
駆動電圧線13は、モータ制御部11およびインバータ12に電力を供給する。本形態では、定格12Vの電圧が駆動電圧線13にかかっている。駆動電圧線13には、インダクタ18と、第1コンデンサ21とが接続されている。インダクタ18は、駆動電圧線13に直列に電気的に接続されている。第1コンデンサ21は、駆動電圧線13におけるインバータ12とインダクタ18との間の部分とグランドとの間に電気的に接続されている。本形態では、第1コンデンサ21の静電容量C2は、150μFである。
【0038】
駆動電圧線13には、コンデンサ27と、ダイオード31とが接続されている。コンデンサ27は、第1コンデンサ21より駆動電圧線13における出力側の部分とグランド100との間に電気的に接続されている。ダイオード31は、駆動電圧線13におけるインダクタ18と第1コンデンサ21との間の部分とグランド100との間に電気的に接続さ
れている。
【0039】
駆動電圧線13には、第1線131および第2線132が接続されている。第1線131および第2線132は、モータ制御部11と電気的に接続し、モータ制御部11に電力を供給する。第1線131は、コンデンサ27より出力側で分岐し、モータ制御部11と電気的に接続している。第1線131には、グランド100と電気的に接続されたコンデンサ28が接続されている。第2線132は、抵抗R32を介して、モータ制御部11と電気的に接続している。
【0040】
駆動電圧線13には、第2コンデンサ22が接続されている。第2コンデンサ22は、第1コンデンサ21より駆動電圧線13における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続されている。より具体的には、第2コンデンサ22は、インダクタ18より駆動電圧線13における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続されている。第3コンデンサ23は、第2コンデンサ22とグランド100との間に電気的に接続されている。すわなち、第2コンデンサ22およびと第3コンデンサ23は、インダクタ18より駆動電圧線13における入力側において、駆動電圧線13とグランド100との間に直列接続されている。本形態では、第2コンデンサ22と第3コンデンサ23とは、同一のコンデンサで構成されている。すなわち、第2コンデンサ22の静電容量C1と第3コンデンサ23の静電容量C1とは、同一である。第2コンデンサ22および第3コンデンサ23のそれぞれの静電容量C1は、0.1μFである。
【0041】
ここで、コモン線14は、第2コンデンサ22と第3コンデンサ23との間に電気的に接続されている。すなわち、コモン線14に電気的に接続された中性点65は、第2コンデンサ22およびと第3コンデンサ23によってクランプされている。また、第3コンデンサ23とグランド100との間には、グランド線17が接続されている。
【0042】
また、コア接続線20は、グランド100に電気的に接続されている。より具体的には、コア接続線20は、コモン線14に電気的に接続され、コモン線14を介してグランド100に電気的に接続されている。
【0043】
制御信号線15は、外部機器からのPWM信号をモータ制御部11に伝達する。制御信号線15には、フェライトビーズ19と、第4コンデンサ24と、第6コンデンサ26と、抵抗R3とが接続されている。第4コンデンサ24は、制御信号線15とグランド100との間に電気的に接続されている。フェライトビーズ19は、第4コンデンサ24より制御信号線15における出力側の部分において、制御信号線15に直列に電気的に接続されている。第6コンデンサ26は、フェライトビーズ19より制御信号線15における出力側の部分とグランド100との間に電気的に接続されている。抵抗R3は、第6コンデンサ26より制御信号線15における出力側の部分において、制御信号線15に直列に電気的に接続されている。
【0044】
制御信号線15には、第1線131と接続する第3線151が接続されている。第3線151は、フェライトビーズ19と抵抗R3との間において、制御信号線15と電気的に接続している。第3線151には、抵抗R2が直列に電気的に接続されている。
【0045】
FG出力線16は、モータ制御部11から出力されたモータ2の回転数信号を外部機器に伝達する。FG出力線16には、第5コンデンサ25と、抵抗R1と、NOTゲートQ7とが接続されている。第5コンデンサ25は、FG出力線16とグランド100との間に電気的に接続されている。抵抗R1は、第5コンデンサ25よりFG出力線16における入力側の部分において、FG出力線16に直列に電気的に接続されている。NOTゲートQ7は、抵抗R1よりFG出力線16における入力側の部分において、FG出力線16
に直列に電気的に接続されている。本形態では、第5コンデンサ25の静電容量C3は、0.047μFである。
【0046】
(作用効果)
本形態のモータ制御ユニット10は、駆動電圧線13に直列に電気的に接続されたインダクタ18と、駆動電圧線13におけるインバータ12とインダクタ18との間の部分とグランド100との間に電気的に接続された第1コンデンサ21と、を有する。このように構成すれば、駆動電圧線13を流れる駆動電圧を平滑化することができるので、駆動電圧線13で発生するノイズを抑制することが可能である。
【0047】
また、本形態のモータ制御ユニット10は、第1コンデンサ21より駆動電圧線13における入力側の部分とグランド100との間に電気的に接続された第2コンデンサ22と、第2コンデンサ22とグランド100との間に電気的に接続された第3コンデンサ23と、を有する。コモン線14は、第2コンデンサ22と第3コンデンサ23との間に電気的に接続される。したがって、コモン線14に電気的に接続された中性点65は、第2コンデンサ22およびと第3コンデンサ23によってクランプされているので、中性点65に比較的大きな振幅の電圧が発生した場合でも、電圧を平滑化することができる。これにより、モータ2で発生するノイズを抑制することが可能である。また、第2コンデンサ22は、インダクタ18より駆動電圧線13における入力側の部分とグランド100との間に電気的に接続されるので、第2コンデンサ22がインダクタ18より駆動電圧線13における出力側の部分とグランド100との間に電気的に接続される場合と比べて、モータ2で発生するノイズを抑制する効果が大きい。
【0048】
また、本形態のモータ制御ユニット10は、ステータコア70に電気的に接続されたコア接続線20を備える。コア接続線20は、コモン線14に電気的に接続され、コモン線14を介してグランド100に電気的に接続されている。したがって、モータ2のステータコア70で発生するノイズを抑制することができるので、モータ2で発生するノイズを、より抑制することができる。
【0049】
ここで、本形態のモータ制御ユニット10を備えたモータ、および比較例のモータ制御ユニット10Bを備えたモータにおけるノイズについて説明する。図3は、比較例のモータ制御ユニット10Bの概略の回路図である。図3に示す比較例のモータ制御ユニット10Bは、コア接続線20を備えない点を除き、本形態のモータ制御ユニット10と同じ構成である。なお、図3では、モータ制御部11、インバータ12、制御信号線15およびFG出力線16等は、省略してある。図4は、ノイズ低減効果を説明する図である。なお、図4は、本形態のモータ制御ユニット10を備えるモータおよび比較例のモータ制御ユニット10Bを備えるモータから発生するノイズレベルを、ALSE法(アブソーバラインドチャンバー法)試験によって測定した結果を示している。図4に示すように、AM帯(0.51~1.71MHz)では、本形態のモータは、比較例のモータより、ノイズが約5dB抑制されている。よって、コア接続線20によるノイズ低減効果が高いことが分かる。
【0050】
本形態のモータ制御ユニット10は、外部機器からのPWM信号をモータ制御部11に入力するための制御信号線15と、制御信号線15とグランド100との間に電気的に接続された第4コンデンサ24と、を有する。したがって、制御信号線15で伝達されるPWM信号を平滑化することができるので、制御信号線15で発生するノイズを除去することが可能である。さらに、本形態のモータ制御ユニット10は、第4コンデンサ24より制御信号線15における出力側の部分において、制御信号線15に直列に電気的に接続されたフェライトビーズ19と、フェライトビーズ19より制御信号線15における出力側の部分とグランド100との間に電気的に接続された第6コンデンサ26と、を有する。
このように構成すれば、制御信号線15で発生するノイズを、より除去することが可能である。
【0051】
本形態のモータ制御ユニット10は、モータ2の回転数に応じた回転数信号を外部機器に伝達するためのFG出力線16と、FG出力線16とグランド100との間に電気的に接続された第5コンデンサ25と、を有する。したがって、FG出力線16で伝達される回転数信号を平滑化することができるので、FG出力線16で発生するノイズを除去することが可能である。
【0052】
ここで、第1コンデンサ21、第2コンデンサ22、第3コンデンサ23、および第5コンデンサ25の静電容量について説明する。図5は、コンデンサの静電容量を比較した図である。
【0053】
図5(A)に示すように、第1コンデンサ21の静電容量C2が100μFより小さい場合には、電流リップが比較的大きくなりやすく、駆動電圧線13を流れる駆動電圧を十分に平滑化することができない。このため、駆動電圧線13で発生するノイズを効果的に抑制することが難しい。したがって、本形態では、第1コンデンサ21の静電容量C2は、150μFであり、100μF≦C2を満たすので、駆動電圧線13で発生するノイズを抑制することが可能である。また、電流リップルが抑制されるので、第1コンデンサ21が過度に発熱しない。したがって、第1コンデンサ21の特性および信頼性を確保することができる。
【0054】
図5(B)に示すように、第2コンデンサ22および第3コンデンサ23のそれぞれの静電容量C1は、0.047μFより小さい場合には、中性点の電圧を平滑化することが十分にできず、モータ2で発生するノイズ低減効果が比較的低い。また、それぞれの静電容量C1は、0.33μFより大きい場合には、中性点の電圧が平滑化されすぎるため、モータ2の回転特性が比較的低下する。これにより、モータ2の性能を発揮することが困難となる。したがって、本形態では、第2コンデンサ22および第3コンデンサ23のそれぞれの静電容量C1は、0.1μFであり、0.047μF≦C1≦0.33μFを満たすので、モータ2の回転特性を低下させることなく、モータ2で発生するノイズを抑制することが可能である。
【0055】
図5(C)に示すように、第5コンデンサ25の静電容量C3は、0.1μFより大きい場合には、FG出力線16で発生するノイズを除去することができるが、回転数信号の出力波形が比較的鈍りやすい。このため、外部機器がモータ2の回転数信号を精度よく検知できないので、モータ2を所望の回転数に制御することが難しくなる。したがって、本形態では、第5コンデンサ25の静電容量C3は、0.047μFであり、C3≦0.1μFを満たすので、FG出力線16で発生するノイズを除去することが可能であるとともに、モータ2を所望の回転数に制御することが可能である。
【0056】
本形態のモータ2は、上記のモータ制御ユニット10を備えるので、モータ2が発生するノイズが抑制される。これにより、本形態のモータ2をポンプ装置1に用いた場合、ポンプ装置1から発生するノイズが抑制されているので、ポンプ装置1の周辺で用いられる精密機器は、ノイズの影響を受けにくい。なお、上記形態では、モータ2をポンプ装置1に用いた場合について説明したが、モータ2は様々な用途に用いることが可能である。
【0057】
(実施形態2)
次に、実施形態2のモータ制御ユニット10Aについて説明する。実施形態2のモータ制御ユニット10Aは、コア接続線20が直接グランド100に電気的に接続される点で、実施形態1のモータ制御ユニット10と相違する。よって、実施形態2では、実施形態
1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する場合がある。図6は、実施形態2のモータ制御ユニット10Aの概略の回路図である。なお、図6では、モータ制御部11、インバータ12、制御信号線15およびFG出力線16等は、省略してある。
【0058】
図6に示すように、本形態のモータ制御ユニット10Aでは、コア接続線20が直接グランド100に電気的に接続されている。したがって、実施形態1と同様に、モータ2のステータコア70で発生するノイズを抑制することができるので、モータ2で発生するノイズを、より抑制することができる。また、図4に示すように、AM帯(0.51~1.71MHz)では、本形態のモータ制御ユニット10Aを備えるモータは、比較例のモータ制御ユニット10Bを備えるモータより、ノイズが約5dB抑制されている。よって、本形態においても、コア接続線20によるノイズ低減効果が高いことが分かる。
【0059】
なお、本技術は以下のような構成をとることが可能である。
【0060】
(1)
ステータコアに巻回された3相コイルを備えるモータを制御するモータ制御ユニットにおいて、
前記モータの回転を制御信号により制御するモータ制御部と、
前記モータ制御部からの出力信号に基づいて前記3相コイルに、駆動電源から供給される駆動電圧を印加するインバータと、
前記駆動電圧を前記インバータに供給する駆動電圧線と、
前記3相コイルの中性点に電気的に接続されるコモン線と、
前記駆動電圧線に直列に電気的に接続されたインダクタと、
前記駆動電圧線における前記インバータと前記インダクタとの間の部分とグランドとの間に電気的に接続された第1コンデンサと、
前記第1コンデンサより前記駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第2コンデンサと、
前記第2コンデンサとグランドとの間に電気的に接続された第3コンデンサと、
前記ステータコアに電気的に接続されたコア接続線と、
を有し、
前記コモン線は、前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとの間に電気的に接続され、
前記コア接続線は、グランドに電気的に接続されることを特徴とするモータ制御ユニット。
【0061】
(2)
前記コア接続線は、前記コモン線に電気的に接続され、前記コモン線を介してグランドに電気的に接続されることを特徴とする(1)に記載のモータ制御ユニット。
【0062】
(3)
前記接続線は、直接グランドに電気的に接続されることを特徴とする(1)に記載のモータ制御ユニット。
【0063】
(4)
前記第2コンデンサおよび前記第3コンデンサのそれぞれの静電容量をC1とすると、次の条件式
0.047μF≦C1≦0.33μF
を満たすことを特徴とする(1)から(3)のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニット。
【0064】
(5)
前記第2コンデンサは、前記インダクタより前記駆動電圧線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続されることを特徴とする(1)から(4)のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニット。
【0065】
(6)
前記第1コンデンサの静電容量をC2とすると、次の条件式
100μF≦C2
を満たすことを特徴とする(1)から(5)のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニット。
【0066】
(7)
前記制御信号を前記モータ制御部に入力するための制御信号線と、
前記制御信号線とグランドとの間に電気的に接続された第4コンデンサと、
を有することを特徴とする(1)から(6)のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニット。
【0067】
(8)
前記第4コンデンサより前記制御信号線における入力側の部分において、前記制御信号線に直列に電気的に接続されたフェライトビーズと、
前記フェライトビーズより前記制御信号線における入力側の部分とグランドとの間に電気的に接続された第6コンデンサと、
を有することを特徴とする(7)に記載のモータ制御ユニット。
【0068】
(9)
前記モータの回転数に応じた回転数信号を外部機器に伝達するためのFG出力線と、
前記FG出力線とグランドとの間に電気的に接続された第5コンデンサと、
を有することを特徴とする(1)から(8)のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニット。
【0069】
(10)
前記第5コンデンサの静電容量をC3とすると、次の条件式
C3≦0.1μF
を満たすことを特徴とする(9)に記載のモータ制御ユニット。
【0070】
(11)
中心軸を中心として回転可能なロータと、
3相コイルを備えるステータコアと、
(1)から(10)のうち何れか一項に記載のモータ制御ユニットと、を有するモータ。
【0071】
(12)
(11)に記載のモータと、
前記ロータに固定されるインペラと、
前記インペラを収容し、ポンプ室を区画するケースと、
を有するポンプ装置。
【符号の説明】
【0072】
1…ポンプ装置、2…モータ、3…インペラ、4…ケース、4A…ポンプ室、5…ロータ、6…3相コイル、7…ステータ、8…樹脂封止部材、9…回路基板、10・10A…モ
ータ制御ユニット、11…モータ制御部、12…インバータ、13…駆動電圧線、14…コモン線、15…制御信号線、16…FG出力線、17…グランド線、18…インダクタ、19…フェライトビーズ、20…コア接続線、21…第1コンデンサ、22…第2コンデンサ、23…第3コンデンサ、24…第4コンデンサ、25…第5コンデンサ、26…第6コンデンサ、61…U相コイル、62…V相コイル、63…W相コイル、65…中性点、70…ステータコア、71…インシュレータ、100…グランド
図1
図2
図3
図4
図5
図6