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特開2024-56113販売促進システム及び販売促進プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056113
(43)【公開日】2024-04-22
(54)【発明の名称】販売促進システム及び販売促進プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240415BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162853
(22)【出願日】2022-10-10
(71)【出願人】
【識別番号】503069355
【氏名又は名称】株式会社菜の花エッグ
(74)【代理人】
【識別番号】100174805
【弁理士】
【氏名又は名称】亀山 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】梅原 正一
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】クーポン等の顧客吸引力が維持されやすい販売促進システム及び販売促進プログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバ10において、ROM13に記憶された基本OSや各種プログラム(例えば、販売促進プログラム)がCPU11によって実行されると、CPU11は、生産業者管理部112と、購入者管理部114と、飲食業者管理部115と、商品コードの管理を行う商品コード管理部120と、所定の条件で抽選を行う抽選部130と、ポイントを管理するポイント管理部140と、購入者端末の近傍にある店舗を検索する店舗検索部150と、クーポンを管理するクーポン管理部160と、生産業者と飲食業者の間の精算を行う精算管理部170と、購入者に対し所定の情報を配信するための情報配信管理部180と、所定の端末に対し所定の要求を行う要求部800と、して機能する。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小売業者で購入した商品又は前記商品の包装容器に付されたコード情報であって、購入者端末から送信された前記コード情報を購入者IDと関連付けて記憶手段に記憶するコード記憶ステップと、
前記コード情報に基づく抽選を行うとともに抽選結果によって生成したポイントを購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する抽選ステップと、

前記購入者端末の要求により前記ポイントをクーポンに交換するとともに、前記クーポンと購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶するクーポン交換ステップと、
前記クーポンの利用に伴う前記店舗の割引額を店舗IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する割引額記憶ステップと、
前記商品の生産業者との間で前記店舗の割引額が精算されたことを契機に、前記記憶手段に記憶された前記店舗の割引総額を更新する割引総額更新ステップと、を備え、
前記コード情報には、前記商品の生産業者の識別子が含まれており、
前記クーポンは、前記小売業者以外の店舗で利用可能なものであることを特徴とする販売促進システム。
【請求項2】
前記抽選ステップでは、前記抽選結果に関する情報及び前記商品に関する情報を前記購入者端末に送信することを特徴とする請求項1記載の販売促進システム。
【請求項3】
前記抽選ステップでは、前記抽選結果に関する情報及び前記店舗に関する情報情報を前記購入者端末に送信することを特徴とする請求項1記載の販売促進システム。
【請求項4】
前記クーポンには、当該クーポンを利用できる店舗の識別子とともに、当該クーポンの発行者である前記商品の生産業者の識別子とが関連付けられることを特徴とする請求項1記載の販売促進システム。
【請求項5】
前記店舗は、前記商品の生産業者の卸先であることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項記載の販売促進システム。
【請求項6】
小売業者で購入した商品又は前記商品の包装容器に付されたコード情報であって、購入者端末から送信された前記コード情報を購入者IDと関連付けて記憶手段に記憶するコード記憶ステップと、
前記コード情報に基づく抽選を行うとともに抽選結果によって生成したポイントを購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する抽選ステップと、
前記購入者端末の要求により前記ポイントをクーポンに交換するとともに、前記クーポンと購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶するクーポン交換ステップと、
前記クーポンの利用に伴う前記店舗の割引額を店舗IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する割引額記憶ステップと、
前記商品の生産業者との間で前記店舗の割引額が精算されたことを契機に、前記記憶手段に記憶された前記店舗の割引総額を更新する割引総額更新ステップと、をコンピュータに実行させるものであり、
前記コード情報には、前記商品の生産業者の識別子が含まれており、
前記クーポンは、前記小売業者以外の店舗で利用可能なものであること
を特徴とする販売促進プログラム。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売促進システム及び販売促進プログラム
に関する。
【背景技術】
【0002】
商品を購入した際、次回の購入の確率を高めるために、商品の生産業者が購入者に対し抽選の機会やクーポン等を提供しているケースがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-77149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、抽選の機会やクーポン等を提供しているのは生産業者であり、販売者ではない。このため、販売者が、抽選の機会やクーポン等の提供に協力するインセンティブは働きにくい。結果、抽選の機会やクーポン等を提供による販売促進の効果は、生産業者の力量に委ねられることとなり、限界がある。また、宣伝広告やクーポン等の利用先が生産業者に限定されると、購入者も飽きてしまい、生産業者に対する印象が悪くなり、結果として、クーポン等の顧客吸引力が弱まる。
【0005】
本発明は、斯かる実情に鑑み、クーポン等の顧客吸引力が維持されやすい
販売促進システム及び販売促進プログラム
を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の販売促進システムは、小売業者で購入した商品又は前記商品の包装容器に付されたコード情報であって、購入者端末から送信された前記コード情報を購入者IDと関連付けて記憶手段に記憶するコード記憶ステップと、前記コード情報に基づく抽選を行うとともに抽選結果によって生成したポイントを購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する抽選ステップと、前記購入者端末の要求により前記ポイントをクーポンに交換するとともに、前記クーポンと購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶するクーポン交換ステップと、前記クーポンの利用に伴う前記店舗の割引額を店舗IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する割引額記憶ステップと、前記商品の生産業者との間で前記店舗の割引額が精算されたことを契機に、前記記憶手段に記憶された前記店舗の割引総額を更新する割引総額更新ステップと、を備え、前記コード情報には、前記商品の生産業者の識別子が含まれており、前記クーポンは、前記小売業者以外の店舗で利用可能なものであることを特徴とする。
【0007】
本発明の販売促進プログラムは、小売業者で購入した商品又は前記商品の包装容器に付されたコード情報であって、購入者端末から送信された前記コード情報を購入者IDと関連付けて記憶手段に記憶するコード記憶ステップと、前記コード情報に基づく抽選を行うとともに抽選結果によって生成したポイントを購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する抽選ステップと、前記購入者端末の要求により前記ポイントをクーポンに交換するとともに、前記クーポンと購入者IDと関連付けて前記記憶手段に記憶するクーポン交換ステップと、前記クーポンの利用に伴う前記店舗の割引額を店舗IDと関連付けて前記記憶手段に記憶する割引額記憶ステップと、前記商品の生産業者との間で前記店舗の割引額が精算されたことを契機に、前記記憶手段に記憶された前記店舗の割引総額を更新する割引総額更新ステップと、をコンピュータに実行させるものであり、前記コード情報には、前記商品の生産業者の識別子が含まれており、前記クーポンは、前記小売業者以外の店舗で利用可能なものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、実行の負荷を軽減しつつも精度の高い特性評価プログラム及び特性評価ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】販売促進システムの概要を示す説明図である。
図2】管理サーバのハードウェア構成図である。
図3】購入者端末のハードウェア構成図である。
図4】(A)は、管理サーバの機能ブロック図である。(B)、(C)及び(D)は、それぞれ、生産業者端末、購入者端末、及び飲食業者端末の概要を示す機能ブロック図である。
図5】(A)は、生産業者DBの概要を示す説明図である。(B)、(C)及び(D)は、それぞれ、購入者DB、飲食業者DB及びコードDBの概要を示す説明図である。
図6】(A)は、ポイントDBの概要を示す説明図である。(B)、(C)及び(D)は、それぞれ、クーポンDB、精算DB及び情報配信DBの概要を示す説明図である。
図7】販売促進システムにおけるフロー図である。
図8】販売促進システムにおけるフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示すように、販売促進システム2は、卵(商品)の販売促進を行うためのものであり、システムを管理するための管理サーバ10と、卵に所定の商品コードを付与する生産業者端末20と、卵を購入した購入者が利用する購入者端末40と、飲食業者端末50と、を備える。管理サーバ10及び各端末20,40,50は、通信回線80により、それぞれ電気的に接続している。
【0011】
図2に示すように、管理サーバ10は、CPU11と、RAM12と、ROM13と、外部記憶装置14と、入力装置15と、出力装置16と、入出力インターフェース18と、バス19と、を備えている。
【0012】
CPU11は、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて管理サーバ10の各種サービスを実現する。RAM12は、いわゆるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)であり、CPU11の作業領域として使用される。ROM13は、いわゆるROM(リード・オンリー・メモリ)であり、CPU11で実行される基本OSや各種プログラム(例えば、販売促進プログラム)を記憶する。
【0013】
外部記憶装置14は、各種プログラムの演算結果などを記憶するものであり、内蔵型の記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)、着脱可能な記憶装置(例えば、メモリーカード等)がある。なお、外部記憶装置14としては、NAS(ネットワークアタッチストレージ)のように、通信回線80経由で接続されるものでもよい。
【0014】
入力装置15は、入力キーやキーボード、マウスであり、各種情報を入力する。出力装置16は、ディスプレイであり、各種動作状態を表示する。
【0015】
入出力インターフェース18は、通信回線80における通信を可能にするものである。バス19は、CPU11、RAM12、ROM13、入力装置15、出力装置16、入出力インターフェース18などを一体的に接続して通信を行う配線となる。
【0016】
図3に示すように、購入者端末40は、CPU41と、RAM42と、ROM43と、外部記憶装置44と、入力装置45と、出力装置46と、GPS受信機47と、入出力インターフェース48と、バス49と、を備えている。
【0017】
購入者端末40と同様に、生産業者端末20及び飲食業者端末50も、それぞれ、CPUと、RAMと、ROMと、外部記憶装置と、入力装置と、出力装置と、入出力インターフェースと、バスと、を備えている。
【0018】
図2に示す管理サーバ10において、ROM13に記憶された基本OSや各種プログラム(例えば、販売促進プログラム)がCPU11によって実行されると、図4(A)に示すように、CPU11は、生産業者管理部112と、購入者管理部114と、飲食業者管理部115と、商品コードの管理を行う商品コード管理部120と、所定の条件で抽選を行う抽選部130と、ポイントを管理するポイント管理部140と、購入者端末の近傍にある店舗を検索する店舗検索部150と、クーポンを管理するクーポン管理部160と、生産業者と飲食業者の間の精算を行う精算管理部170と、購入者に対し所定の情報を配信するための情報配信管理部180と、所定の端末に対し所定の要求を行う要求部800と、して機能する。
【0019】
生産業者管理部112は、生産業者の新規登録やログイン等の管理を行うためのものである。生産業者管理部112の管理対象となる生産業者に関する情報は、生産業者DBとして、外部記憶装置14に記憶される。図5(A)に示すように、生産業者DBには、生産業者の識別子となる生産業者IDと、システムにログインするためのパスワード(PW)と、生産業者の名称と、生産業者の所在地と、生産業者の電話番号と、生産業者の担当者と、生産業者のホームページのURLと、生産業者の口座情報と、が関連付けられる。
【0020】
図4(A)に戻って、購入者管理部114は、購入者の新規登録やログイン等の管理を行う。購入者管理部114の管理対象となる購入者に関する情報は、購入者DBとして、外部記憶装置14に記憶される。図5(B)に示すように、購入者DBには、購入者の識別子となる購入者IDと、システムにログインするためのパスワードと、購入者の氏名と、購入者の電話番号と、購入者が閲覧できるMYページのURLと、が関連付けられる。
【0021】
図4(A)に戻って、飲食業者管理部115は、飲食業者の新規登録やログイン等の管理を行う。飲食業者管理部115の管理対象となる購入者に関する情報は、飲食業者DBとして、外部記憶装置14に記憶される。図5(C)に示すように、飲食業者DBには、飲食業者の識別子となる飲食業者IDと、システムにログインするためのパスワードと、飲食業者の名称と、飲食業者の所在地と、飲食業者の担当者と、飲食業者のホームページのURLと、飲食業者の口座情報と、が関連付けられる。
【0022】
図4(A)に戻って、商品コード管理部120は、商品コードの生成や、商品コードと他の情報との関連付け等を行う。商品コードとしては、QRコード(登録商標)が知られているが、これに限られず、その他の二次元コードやバーコード等も利用できる。商品コード管理部120は、管理対象となる商品コードに関する情報を商品コードDBとして、外部記憶装置14に記憶する。図5(D)に示すように、商品コードDBには、商品コードと、商品コードの識別子となるコードIDと、商品コードが発行された発行日と、商品コードを発行した発行者ID(本実施形態では、生産業者ID)と、商品コードが付与された商品の識別子(商品ID)と、抽選サイトのURLと、商品の卸先(小売業者)から購入した消費者の識別子となる購入者IDと、抽選が行われた抽選日と、抽選結果と、が関連付けられる。
【0023】
図4(A)に戻って、抽選部130は、購入者端末からの要求に従って、抽選を行う。抽選結果は、購入者に付与するポイント数であり、例えば、「1ポイント付与」、「5ポイント付与」、「10ポイント付与」、「100ポイント付与」等がある。抽選結果の種類(ポイント数)及びその当選確率は、商品の生産業者によって決定される。
【0024】
ポイント管理部140は、抽選部130による抽選結果に基づいて、当該抽選結果と、購入者IDとの関連付けを行う。ポイント管理部140は、管理対象となるポイントに関する情報をポイントDBとして、外部記憶装置14に記憶する。図6(A)に示すように、ポイントDBには、購入者IDと、ポイント残数(合計)と、が関連付けられる。
【0025】
図4(A)に戻って、店舗検索部150は、購入者端末40から送信された購入者端末40の位置情報に基づき、購入者端末40から所定の範囲にある飲食業者の店舗を検索するとともに、検索結果を購入者端末へ送信する。
【0026】
クーポン管理部160は、購入者端末40からの要求に従って、所定のポイント数に応じたクーポン券を当該購入者に付与する。クーポン券としては、飲食業者にて利用できる割引券であり、例えば、「50円割引」、「100円割引」、「5%割引」、「10%割引」等がある。割引額や割引割合は、商品の生産業者及び飲食業者によって決定される。なお、クーポン券としては、割引券に替えて、回数券や商品交換券などでもよい。クーポン管理部160は、管理対象となるクーポンに関する情報をクーポンDBとして、外部記憶装置14に記憶する。図6(B)に示すように、クーポンDBには、端末に表示されるクーポンコードと、クーポンIDと、クーポンの発行者の識別子(本実施形態では、生産業者ID)と、クーポンの内容を示す割引内容と、クーポンが利用できる店舗の識別子(飲食業者ID)と、交換に必要なポイント数と、クーポンに交換した交換日と、クーポンの保有者を示す購入者IDと、クーポンの使用日と、が関連付けられる。クーポンコードとしては、QRコード(登録商標)が知られているが、これに限られず、その他の二次元コードやバーコード等も利用できる。
【0027】
図4(A)に戻って、精算管理部170は、購入者のクーポンの使用により、飲食業者で割引された割引額を、生産業者と飲食業者との間で精算をするものである。精算管理部170は、管理対象となる精算に関する情報を精算DBとして、外部記憶装置14に記憶する。図6(C)に示すように、精算DBには、飲食業者IDと、クーポンの発行者の識別子と、割引総額と、が関連付けられる。
【0028】
図4(A)に戻って、情報配信管理部180は、生産業者、小売業者や飲食業者が制作した商品の広告、商品の記事、商品の利用方法等を配信するためのものである。情報配信管理部180は、管理対象となる精算に関する情報を情報配信DBとして、外部記憶装置14に記憶する。図6(D)に示すように、情報配信DBには、コンテンツの内容と、コンテンツIDと、コンテンツの制作者IDと、コンテンツの配信者IDと、コンテンツの配信先条件と、コンテンツの配信期間条件と、が関連付けられる。
【0029】
図1に示す生産業者端末20において、ROMに記憶された基本OSや各種プログラムがCPUによって実行されると、図4(B)に示すように、CPUは、商品に商品コードを付与するコード付与部210と、商品にコードを付与した旨を管理サーバ10に通知するコード付与通知部220と、精算を承認する精算承認部230と、情報配信DBに記憶された所定のコンテンツの配信を要求する配信要求部240と、所定の情報を情報配信DBにアップロードするアップロード部810と、管理サーバ10に対し所定の要求を行う要求部800と、して機能する。
【0030】
図3に示す購入者端末40において、ROMに記憶された基本OSや各種プログラムがCPU41によって実行されると、図4(C)に示すように、CPU41は、商品コードを読み取るコード読取部410と、所定の情報を情報配信DBにアップロードするアップロード部810と、管理サーバ10に対し所定の要求を行う要求部800と、して機能する。
【0031】
図1に示す飲食業者端末50において、ROMに記憶された基本OSや各種プログラムがCPUによって実行されると、図4(D)に示すように、CPUは、クーポンコードを読み取るクーポン読取部510と、クーポン読取部510が読み取ったクーポンが利用された旨を管理サーバ10に通知するクーポン利用通知部520と、精算の要求を行う精算要求部530と、情報配信DBに記憶された所定のコンテンツの配信を要求する配信要求部540と、管理サーバ10に対し所定の要求を行う要求部800と、所定の情報を情報配信DBにアップロードするアップロード部810と、して機能する。
【0032】
図7を用いて販売促進システム2の利用方法について説明する。
【0033】
(商品コードの発行)
図7(A)に示すように、生産業者端末20の要求部800は、管理サーバ10に対して、生産業者の商品に付与するための商品コードの発行の要求をする(S110)。管理サーバ10の商品コード管理部120は、生産業者端末20からの要求に従って、生産業者の商品に付与するための商品コードを発行する(S120)。発行された商品コードは、商品コードDB(図に追加される。このとき、発行された商品コードには、それぞれ、商品コードと、固有のコードIDと、発行日と、商品コード発行を要求した発行者ID(本実施形態では、生産業者ID)と、抽選サイト情報(URL)と、が関連付けられる(S130)。その後、商品コード管理部120は、生産業者端末20に対し、商品コードの発行完了の送信を行う(S140)。
【0034】
(二次元コードを商品に付与)
生産業者端末20の商品コード付与部210は、管理サーバ10及び商品コードDBを介して、未使用の商品コードを参照しながら、生産業者の商品のパッケージに未使用の商品コードを付与する。なお、この商品コードは、商品のパッケージの内側に表示されるため、パッケージ開封後(すなわち、適法な購入後)のみ読み取り可能となっている。生産業者端末20のコード付与通知部220は、生産業者の商品のパッケージに商品コードを付与した旨を管理サーバ10へ通知する。管理サーバ10が、生産業者端末20から生産業者の商品のパッケージに商品コードを付与した旨を通知した際、管理サーバ10の商品コード管理部120は、当該商品コードの識別子(コードID)と、当該商品の識別子(商品ID)と、を関連づける。
【0035】
(クーポン制作)
飲食業者は、飲食業者端末50を用いて、自らの店舗で利用できるクーポンを制作するとともに、管理サーバ10へのアップロードの操作を行うと、アップロード部810は、管理サーバ10に対し、制作されたクーポンの情報(クーポン情報)を管理サーバ10へ送信する。アップロード部810が管理サーバ10へ送信するクーポン情報では、図6(B)に示すように、クーポンIDと、発行者IDと、割引内容と、利用可能な店舗IDと、交換に必要なポイント数と、が関連付けられている。管理サーバ10のクーポン管理部160は、受信したクーポン情報に基づいてクーポンコードを生成する。さらに、クーポン管理部160は、受信したクーポン情報と生成したクーポンコードとを関連付けて、クーポンDBへ反映させる。その後、クーポン管理部160は、飲食業者端末50に対し、クーポンコードの登録作業が完了した旨の通知を行う。
【0036】
(広告制作)
飲食業者等は、自社のサービスに関するコンテンツ(サービスの広告、サービスに関する記事、サービス等の利用方法、ポイントで交換可能なクーポンの紹介記事等)を制作する。飲食業者端末50のアップロード部810は、管理サーバ10に対し、制作されたコンテンツの情報(コンテンツ情報)を管理サーバ10へ送信する。アップロード部810が管理サーバ10へ送信するコンテンツ情報では、図6(D)に示すように、コンテンツの内容と、コンテンツIDと、コンテンツの制作者の識別子(本実施形態では飲食業者ID)と、コンテンツの配信者の識別子(本実施形態では生産者ID)と、コンテンツの配信先条件と、コンテンツの配信期間条件と、が関連付けられている。これにより、情報配信管理部180は、例えば、コンテンツの配信者(生産者ID)の名義にて、飲食業者に関するチラシを、所定の配信先(例えば、購入者IDに関連付けられたMYページのURL)、所定の配信期間(抽選結果表示と同時又はその後)やその他の配信条件にて配信する。
【0037】
(コンテンツ制作)
また、生産業者等は、自社商品に関するコンテンツ(商品の広告、商品の記事、商品の利用方法等)を制作する。生産業者端末20のアップロード部810は、管理サーバ10に対し、制作されたコンテンツの情報(コンテンツ情報)を管理サーバ10へ送信する。アップロード部810が管理サーバ10へ送信するコンテンツ情報では、図6(D)に示すように、コンテンツの内容と、コンテンツIDと、コンテンツの制作者の識別子(本実施形態では生産業者ID)と、コンテンツの配信者の識別子(本実施形態では生産者ID)と、コンテンツの配信先条件と、コンテンツの配信期間条件と、が関連付けられている。これにより、情報配信管理部180は、例えば、コンテンツの配信者(生産者ID)の名義にて、生産者の商品に関するコンテンツを、所定の配信先(例えば、購入者IDに関連付けられたMYページのURL)、所定の配信期間(抽選結果表示と同時又はその後)やその他の配信条件にて配信する。
【0038】
(消費者による商品コードの読み取り)
図7(B)に示すように、購入者端末40の商品コード読取部410が、購入した生産業者の商品のパッケージを開封し、パッケージに付与された商品コードを読み取る(S210)と、購入者端末40の要求部800は、当該商品コードに関連付けられた抽選サイトのURLにアクセスする(S220)。
【0039】
(抽選)
管理サーバ10は、購入者端末40が抽選サイトにアクセスしたことを契機に、抽選処理を行う(S230)。抽選処理では、まず、管理サーバ10は、抽選サイトにアクセスした購入者端末40から送信された当該商品コードが使用済みであるか否かを判断する。当該商品コードが未使用の場合には、抽選部130は当該商品コードのコードIDに対し、購入者IDと、抽選日とを関連付ける。抽選日との関連付けにより、当該商品コードのコードIDは使用済みとなる。その後、抽選部130が所定の抽選を行うとともに、当該商品コードのコードIDに対し抽選結果を関連付ける。さらに、ポイント管理部140は、抽選部130による抽選結果に基づくポイント数を、ポイント生成日時、購入者端末40の購入者IDに関連付け、ポイントDBを更新する。
【0040】
(抽選結果表示)
抽選部130は、購入者端末40に対して、抽選結果を送信する。抽選結果としては、購入者に付与するポイント数が表示される(S240)。ここで、情報配信管理部180は、抽選を行った購入者の購入者IDと、コンテンツIDとを関連付けることが好ましい。関連付けの対象となる購入者IDと、コンテンツIDとは、それぞれ、共通のポイントの発行者ID(本実施形態では生産業者ID)に関連付けられていることが好ましい。これにより、購入者に配信されるコンテンツは、抽選の機会を与えた生産業者に関連するものとなるためである。そして、情報配信管理部180は、購入者端末40に対して、コンテンツを送信することが好ましい(S250)。このコンテンツには、飲食業者のサービスに関するコンテンツ(サービスの広告、サービスに関する記事、サービス等の利用方法等)や、生産業者の自社商品に関するコンテンツ(商品の広告、商品の記事、商品の利用方法等)が含まれる。購入者端末40において、抽選結果とともにコンテンツが表示されるため、購入者のコンテンツに対する注意力が高まる。
【0041】
(保有ポイントの照会)
図7(C)に示すように、購入者端末40の要求部800が管理サーバ10に対し保有ポイントの照会を要求する(S310)と、管理サーバ10のポイント管理部140は、ポイントDBを参照し、当該購入者IDに関連付けられたポイント残数(合計)を読み込む。管理サーバ10は、当該購入者端末40に、当該ポイント残数(合計)を返す。これにより、購入者端末40では、当該購入者が保有するポイント残数(合計)を照会することができる(S320)。
【0042】
(クーポン交換)
購入者端末40の要求部800が、管理サーバ10に対し、交換可能なクーポンの紹介を要求する(S330)と、管理サーバ10のクーポン管理部160は、クーポンDBを参照し、当該購入者IDに関連付けられたポイント残数(合計)に基づき、交換可能なクーポンの一覧情報を購入者端末40へ送信する(S340)。これにより、購入者端末40では、当該購入者の保有ポイントで交換可能なクーポンを照会することができる。購入者端末40の操作により、交換を希望するクーポンを選択すると(S350)、ポイント管理部140は、当該クーポンに必要なポイント数を減じるとともに、クーポン管理部160は、当該クーポンのクーポンIDに対し、当該購入者IDと、クーポン交換日とを関連付けるようにクーポンDBを更新する(S360)。
【0043】
なお、クーポン管理部160は、店舗検索部150によって得られた「購入者端末40から所定の範囲にある飲食業者の店舗」情報に基づいて、交換可能なクーポンの一覧情報に絞り込みをかけた後、当該一覧情報を購入者端末40へ送信してもよい。また、当該一覧情報とともに、飲食業者のサービスに関するコンテンツや、生産業者の自社商品に関するコンテンツを購入者端末40へ送信してもよい。
【0044】
(クーポン利用)
購入者による購入者端末40の操作を介して、購入者端末40の要求部800は、利用したいクーポンコードを購入者端末40に表示する(S410)。クーポンが利用可能な店舗に設置される飲食業者端末50に購入者端末40をかざすと、飲食業者端末50のクーポン読取部510は、購入者端末40に表示されたクーポンコードを読み取る(S420)。これにより、飲食業者端末50のクーポン利用通知部520は、管理サーバ10に対し、クーポン読取部510が読み取ったクーポンコードに関連付けられたクーポンIDを送信する。
【0045】
管理サーバ10は、飲食業者端末50からのクーポンIDの受信を契機に、クーポン利用処理を行う(S430)。クーポン利用処理では、まず、管理サーバ10は、飲食業者端末50から送信された当該クーポンIDが使用済みであるか否かを判断する。当該クーポンIDが未使用の場合には、管理サーバ10のクーポン管理部160は当該クーポンIDに対し、クーポンの使用日と、クーポンの使用先の飲食業者IDとを関連付けるようにクーポンDBを更新する。クーポンの使用日との関連付けにより、当該クーポンコードは使用済みとなる。購入者は、利用したクーポンの割引内容の特典を受けて、当該店舗でのサービスを受けることができる(S440)。
【0046】
さらに、管理サーバ10の精算管理部170は、クーポン利用の都度、クーポンコードに関連付けられた生産業者ID及びクーポンの割引内容と、クーポンが利用された店舗にかかる飲食業者IDと、を精算DBに記憶する。これにより、精算DBには、クーポン利用に伴う飲食業者の割引総額が更新される(450)。
【0047】
(精算)
飲食業者端末50の精算要求部530が、管理サーバ10に対し、クーポン利用に伴う飲食業者の割引総額の照会を要求すると、精算管理部170は、精算DBを読み込み、クーポン利用に伴う飲食業者の割引総額と、生産者IDに関連付けられた情報(生産業者の名称等)を飲食業者端末50に送信する(S520)。飲食業者端末50の精算要求部530が、管理サーバ10に対し、精算の実行を要求すると(S530)、管理サーバ10は、生産業者端末20に対し、飲食業者端末50から精算要求があった旨を送信する。生産業者端末20の精算承認部230が精算の承認を送信され、管理サーバ10がそれを受信すると、精算管理部170は、当該生産者IDに関連付けられた口座情報から、当該飲食業者の飲食業者IDに関連付けられた口座情報へ、割引総額の送金が実行される。割引総額の送金が実行された後、精算管理部170は、精算DBを参照し、クーポン利用に伴う飲食業者の割引総額をゼロにする(540)。
【0048】
販売促進システム2では、卵の生産業者が、卵の購入者に対して、抽選の機会を与える。このため、卵の購入者に対して、次回の購入へのインセンティブを与える。さらに、購入者に対するコンテンツや広告の表示タイミングが、抽選結果の表示と同時又はその後、あるいは、購入者のMYページ閲覧したときとなるため、購入者がコンテンツや広告を確実に視認することとなる。
【0049】
また、この広告は、生産業者の商品のみならず、卵の購入先(小売店)以外の他の業者の広告も含まれる。そして、卵の購入先(小売店)以外の他の業者の広告は、生産業者が配信することもできる。このため、この卵の購入者に対して自社サービス等を認知させたい他の業者も、販売促進システム2に参画しやすくなる。結果、卵の生産業者の販売に協力する企業が増える。
【0050】
また、購入者にとっては、毎回、卵の生産者の広告のみならず、他の業者の広告も閲覧することとなるため、飽きにくく、毎回新鮮な気持ちで閲覧することができる。結果、広告を通して生産業者に対する印象が向上し、クーポン等による顧客吸引力がさらに高まる。
【0051】
クーポンに関する情報として、クーポンが利用できる店舗の情報とともに、クーポンを発行した生産業者とが関連付けられる。このため、クーポンの利用による割引額の精算を発行元である生産業者に求めることが可能となる。生産業者から見れば、卵の卸先である飲食業者が販売促進システム2に参画することにより、卵の卸先である飲食業者との関係が良好なものとなる。
【0052】
上記実施形態では、生産業者の商品として、卵を例にして説明したが、本発明はこれに限られず、野菜、魚、食肉、乳製品、加工品等他の商品であってもよい。
【0053】
上記実施形態では、クーポンの利用先が飲食業者であるとしたが、本発明はこれに限られず、商品の小売店以外の業者であればよい。
【0054】
上記実施形態では、生産業者の商品のパッケージに未使用の商品コードを付与したが、本発明はこれに限られず、生産業者の商品に商品コードを付与してもよい。この場合には、適法な購入後のみ商品コードが読み取り可能となるように、販売時には商品コードにカバーを付し、購入後に当該カバーを外す等してもよい。
【0055】
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0056】
2 販売促進システム
10 管理サーバ
20 生産業者端末
40 購入者端末
50 飲食業者端末
80 通信回線
112 生産業者管理部
114 購入者管理部
115 飲食業者管理部
120 商品コード管理部
130 抽選部
140 ポイント管理部
150 店舗検索部
160 クーポン管理部
170 精算管理部
170 生産管理部
180 情報配信管理部
210 コード付与部
210 商品コード付与部
220 コード付与通知部
230 精算承認部
240 配信要求部
410 コード読取部
410 商品コード読取部
510 クーポン読取部
520 クーポン利用通知部
530 精算要求部
540 配信要求部
800 要求部
810 アップロード部



図1
図2
図3
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図8