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特開2024-56116足でドアを開閉する方法、装置、足ノブ
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  • 特開-足でドアを開閉する方法、装置、足ノブ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056116
(43)【公開日】2024-04-22
(54)【発明の名称】足でドアを開閉する方法、装置、足ノブ
(51)【国際特許分類】
   E05F 1/00 20060101AFI20240415BHJP
   E05F 13/02 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
E05F1/00 Z
E05F13/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022162859
(22)【出願日】2022-10-10
(71)【出願人】
【識別番号】301062798
【氏名又は名称】ナレルシステム株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中村圭介
(57)【要約】
【課題】足で開閉等を操作できる、より簡単な機構の方法、装置、足ノブを提供すること。
【解決手段】操作者が手や足でドア板本体およびドアノブに触れることなく
片足でドア(開き戸式、引き戸式、等)を開ける又は閉めることが可能なように、
ドア板本体下部から少なくとも操作者側に張り出す姿勢で
ドア板本体に固定したドア用突出部品を提供する。接触カバー部は地面に斜めに降りる面を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者が手や足でドア板本体およびドアノブに触れることなく
片足でドア(開き戸式、引き戸式、等)を開ける又は閉めることが可能なように、
ドア板本体下部から少なくとも操作者側に張り出す姿勢でドア板本体に固定した
ドア用突出部品。
【請求項2】
足で前記突出部品を押してドア本体を開く際に、
足・ひざ・靴・靴下とドア本体とが直接接触しないようにした
接触カバー部を該突出部品が有することを特徴とする
請求項1に記載の突出部品。
【請求項3】
前記接触カバー部が弾性体である
請求項2に記載の突出部品。
【請求項4】
前記接触カバー部が地面に斜めに降りる面を有する
請求項2に記載の突出部品。
【請求項5】
前記突出部品が、
人の足の裏(くつを含んでよい)をのせられる形状を含み、
該形状が、
足の裏との摩擦力で水平方向に操作可能な表面性状を有する
請求項1に記載の突出部品。
【請求項6】
前記突出部品の姿勢または位置が、
前記ドアの鍵の施錠又は開錠の状態と連動している
請求項1に記載の突出部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足でドアを開閉する方法、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ドアは手で操作するノブか、自動・半自動式により開閉していた。
足で操作する場合にも手用のノブに力が伝わるようにして同様の操作をしてた(特許文献1)。
このため機構が複雑で高価であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許7135229
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明が解決すべき課題は、
足で開閉等を操作できる
より簡単な機構の方法、装置、足ノブを提供することである。
【課題を解決する手段】
【0005】
したがって、課題を解決するための
請求項1は、
操作者が手や足でドア板本体およびドアノブに触れることなく
片足でドア(開き戸式、引き戸式、等)を開ける又は閉めることが可能なように、
ドア板本体下部から少なくとも操作者側に張り出す姿勢でドア板本体に固定した
ドア用突出部品
を提供する。
:本発明の対象となるドアは、閉まるときだけ油圧・バネ・重し等で閉まるタイプの半自動ドア(開き戸式、引き戸式、等)が
特に好ましいが、そのようなドアに限らない。
:「ドア板本体下部」とは、ドア板の高さ方向中央より下を指し、足やひざでの押し操作がしやすい、
ドア板本体底から概ね0cm~50cmの範囲であり、典型的にはドア板本体底である。
:「少なくとも操作者側に張り出す」とは、操作者のドアをはさんで反対側からも同様の操作ができるように
同様のドア用突出部品が存在してもよいことを意味し、
好ましくは直径30cm程度の円盤状の踏板をドア板本体の底で半分に分断するように固定し
足のつま先側約半分だけをその突出すなわち踏板(直径15cm)に乗せる一方、
踵側を床につけたまま(つまり片足全体がすべりすぎないように)ドアの開閉を操作できるようにすることが好ましい。
30cm程度の円盤上の突出(踏板)の場合、ドアノブ中央の真下に円盤の中心がくるように配置することもでき、
ドアノブの真下から回転軸側へ3分の2移動した地点を円盤の中心とすることもでき、
3分の1、半分、または3分の2移動した地点を円盤の中心とすることもできる
(開けるのに力の必要なドアの場合はなるべく回転軸から遠い位置を円盤の中心とすることが好ましい)。
>これにより、コロナ禍等でも、ドアを往来する人間の手がドアノブ等を介して間接的に触れ合うことを減らし、
往来者の両手又は片手をより清潔にかつフリーハンドに保つことができる。
また、両手に荷物をもっていてもドアを開け閉めし易くする。
>なお、「突出」は「張出」(体積をもつ、もたないもの)を含む。
【0006】
また、請求項2は、
足で前記突出部品を押してドア本体を開く際に、
足・ひざ・靴・靴下とドア本体とが直接接触しないようにした
接触カバー部を該突出部品が有することを特徴とする
突出部品
を提供する。
>これにより、接触双方の汚れ、痛み、破損(ドア、くつ等)を防ぐことができる。
>また、接触カバー部でドア本体に固定するように構成してもよく、
ドア本体と突出部品を木ねじやボルトで回転可能に固定した場合に
回転角度を安全な範囲に制限するように構成することもできる。
【0007】
また、請求項3は、
前記接触カバー部が弾性体である
突出部品を提供する。
>これにより、足、ひざ、靴、靴下の損傷を減らすことができる。
【0008】
また、請求項4は、
前記接触カバー部が地面に斜めに降りる面を有する
突出部品を提供する。
>これにより、足、ひざ、靴、靴下による直角の衝突を減らすことができる。
【0009】
また、請求項5は、
前記突出部品が、
人の足の裏(くつを含んでよい)をのせられる形状を含み、
該形状が、
足の裏との摩擦力で水平方向に操作可能な表面性状を有する
突出部品を提供する。
>これにより、接触を足の裏(多くの場合に靴底)だけとすることができ、
操作の清潔度がより向上する。
>また、表面の垂直方向の打撃が少なく、部品が損傷しにくい。
>また、ドアの開き具合を、半自動等の場合にも、出入りするのに最も好ましい位置で、
一時的に固定
(例えば、その足に体重をかけて可撓性のある突出部品(底にゴム材を貼り付けたもの)を
地面に接触させその摩擦力などで固定、等)しやすくなる。
また、足の裏の前半分を突出部との摩擦力により、
足の裏の後半分を地面との摩擦力によりそれぞれ固定することによっても、
ドアの開き具合を一時的に固定し、本人や隣人の出入りを助けることができる。
【0010】
また、請求項6は、
前記突出部品の姿勢または位置が、
前記ドアの鍵の施錠又は開錠の状態と連動している
突出部品を提供する。
>これにより、ドアの鍵に対する施錠又は開錠の操作においても、
従来より清潔性とフリーハンドを促進することができる。
:図示しないが、突出部品が「さらなる出っ張り」や「ひっかかり部位」を有しており、
突出部品のドアおよびドア枠に対する姿勢または相対的な位置により、
ドア枠への
「ひっかかり」となったり
「ひっかかり」とならなくなったりさせることができるようにして、
鍵(ペット等に対する入室・通過等の制御)の施錠・開錠の機能を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明による一実施例の形状を示す説明図(正面図、側面図、平面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図を参照しながら発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による一実施例を示す説明図(正面図、側面図、平面図)である。
ドア板の本体1の底に、
ドアを開閉しようとする操作者側に突出する足踏台2(突出部)が配置される。
足踏台2の底には床に対して所定の摩擦係数を有する樹脂/ゴム/植物繊維を塗布して、
床との摩擦と互いの養生の役割も果たしている。
図1では、木ねじ4で固定されているが、木ねじ4を用いずカバーの挟む力で固定してもよい。
カバーは、ドア板本体の最大面に対して平行に立ち上げるようにしてもよく、
その場合は、別途ゴム製のクッション(図示しない)等を配置して衝撃をやわらげている。
カバーを30度に折り曲げて立ち上げたとき、
足でドアを押し開ける・押し閉めるときの(ゆるやかな)作用面になる。
折り曲げていない面は、摩擦のある構造とすることにより、
足でひっぱってドアを閉めたり、開けたりすることも可能にする。
【符号の説明】
【0013】
1 ドア板の本体(底の部分)
2 足踏み台(突出部)
3a 手前カバー(折出し前・折り曲げ前)
3b 奥側カバー(折出し前・折り曲げ前)
4 木ねじ
図1