(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056119
(43)【公開日】2024-04-22
(54)【発明の名称】薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法
(51)【国際特許分類】
A01G 31/00 20180101AFI20240415BHJP
C05G 5/20 20200101ALI20240415BHJP
C05D 9/02 20060101ALI20240415BHJP
C05F 15/00 20060101ALI20240415BHJP
A01G 22/00 20180101ALI20240415BHJP
【FI】
A01G31/00 601
C05G5/20
C05D9/02
C05F15/00
A01G22/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023084226
(22)【出願日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】202211233943.X
(32)【優先日】2022-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】523191351
【氏名又は名称】貴州省天然産物研究中心
【住所又は居所原語表記】Guizhou Science City, Baiyun District, Guiyang City, Guizhou Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】胡 華林
(72)【発明者】
【氏名】孫 超
(72)【発明者】
【氏名】潘 衛東
(72)【発明者】
【氏名】洪 江
(72)【発明者】
【氏名】汪 建文
(72)【発明者】
【氏名】岑 建国
【テーマコード(参考)】
2B022
2B314
4H061
【Fターム(参考)】
2B022AB17
2B314MA14
2B314PA01
2B314PB17
4H061AA01
4H061AA04
4H061BB21
4H061CC58
4H061EE07
4H061EE41
4H061EE51
4H061EE61
4H061FF01
4H061HH07
4H061JJ02
4H061JJ04
4H061KK09
4H061LL25
4H061LL26
4H061LL30
(57)【要約】
【課題】本発明は、クリサンセマムの栽培技術に関し、具体的に、薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法に関するものである。
【解決手段】前記薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法は育苗用葉面肥料と施肥方法を含み、前記育苗用葉面肥料は、15~30質量%の腐熟バイオガススラリー、5~10質量%のキトサン、3~5質量%のアルギン、8~15質量%のニトロフミン酸アンモニウム、6~12質量%のフミン酸ポタシウム、1~3質量%のセレン酸ナトリウム、5~8質量%の過リン酸塩、10~15質量%の植物性複合剤を含み、前記方法は、制御剤を調合するステップ一、制御剤を水で希釈するステップ二、噴霧装置を配置するステップ三及び肥料を噴出するステップ四を含む。本発明の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法において、制御剤と育苗用葉面肥料は二通路パイプの上下側の2つの傾斜方向の噴出孔からそれぞれ噴出され、二通路パイプの上下側の2つの噴出孔の噴射範囲が重畳する最大の高さは15mm以下である。噴出された制御剤内のラムノリピドがサシチョウバエエッグを包むことにより、サシチョウバエエッグはインドemオイル、ライラック及びココナッツオイルの効力を発揮しないとき効力を発揮する。前記発明の方法により、薬用クリサンセマムの栄養を確保し、コナジラミ、菊アブラムシ、菊の葉ダニ等の害虫を防止することができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法であって、前記薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法は育苗用葉面肥料と施肥方法を含み、前記育苗用葉面肥料は、15~30質量%の腐熟バイオガススラリー、5~10質量%のキトサン、3~5質量%のアルギン、8~15質量%のニトロフミン酸アンモニウム、6~12質量%のフミン酸ポタシウム、1~3質量%のセレン酸ナトリウム、5~8質量%の過リン酸塩、10~15質量%の植物性複合剤を含み、
前記方法は、制御剤を調合するステップ一であって、インドemオイル、ライラック及びココナッツオイル等を同量に取って混合させ、ラムノリピドで包んだサシチョウバエエッグ(Sandfly egg)を混合後のインドemオイル、ライラック及びココナッツオイル内に添加することにより制御剤を獲得するステップ一と、
制御剤を水で希釈するステップ二であって、制御剤と水を1:25の重量比例で混合させることにより制御剤を希釈するステップ二と、
噴霧装置を配置するステップ三であって、支持枠により断面が8字型である二通路パイプを支持し、かつ二通路パイプの2つの通路が上下に配置されるように支持し、二通路パイプの2つの通路の幅方向の両側に二通路パイプの2つの通路の長手方向に配列される3~5列の傾斜方向の噴出孔を形成し、二通路パイプをクリサンセマムのプラントの平均高さの4/7の高さに達する箇所に取り付けるステップ三と、
肥料を噴出するステップ四であって、育苗用葉面肥料と水が1:2~3.5の比例に混合された液体を二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔から噴出させ、希釈された制御剤を二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔から噴出させ、育苗用葉面肥料と希釈後の制御剤を噴出するとき、クリサンセマムのプラントにプリンシパルディフォーメーションが生ずると、プリンシパルディフォーメーションが生ずる小枝をカットし、小枝に側芽がないとき、頭状花と葉面をカットし、枝用プレーンヌードルサンドを二通路パイプの下側に横方向に埋葬することにより、水分を維持し、スプラウトのインサーションを確保するステップ四とを含むことを特徴とする薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法。
【請求項2】
前記植物性複合剤は、キャスターリーフを粉砕して煮込み、それを冷却した液体に粉砕したニラを導入して5時間の含侵を実施した後、それを濾過してえたものであることを特徴とする請求項1に記載の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法。
【請求項3】
前記サシチョウバエエッグの使用量はラムノリピドの使用量の2倍であり、前記ラムノリピドの重量は制御剤の重量の5%であり、前記制御剤の重量は育苗用葉面肥料の重量の8%~12%であることを特徴とする請求項1に記載の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法。
【請求項4】
前記支持枠の下端をクリサンセマムのプラントの苗植地に挿入し、前記二通路パイプをクリサンセマムのプラントの間の隙間に配置し、前記二通路パイプの両側にクリサンセマムのプラントを三列ずつ配置することを特徴とする請求項1に記載の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法。
【請求項5】
前記二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔と水平面との間の夾角は30°~45°であり、前記二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔と水平面との間の夾角は50°~65°であることを特徴とする請求項1に記載の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法。
【請求項6】
前記二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔の内径は1.2mmであり、前記二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔の内径は0.5mmであることを特徴とする請求項1に記載の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリサンセマムの栽培技術に関し、具体的に、薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
クリサンセマムは植物分類学(Plant taxonomy)のクリサンセマム課、クリサンセマム属に属する多年生草本植物(Perennial herbaceous plant)である。クリサンセマムは栽培の方法が異なることにより多頭クリサンセマム(Multiheaded chrysanthemum)、スタンダードクリサンセマム(Standard Chrysanthemum)、ダリアピンナータクリサンセマム(Dahlia pinnata Cav)、デンドランテマコフ(Dendranthemacv)、芸菊、デスククリサンセマム(Desk Chrysanthemum)等に大別される。「新農本草経」と「本草綱目」の記載によると、クリサンセマムを漢方薬として用いることができる。
【0003】
薬用クリサンセマムの品質を向上させ、漢方薬の原料として用いるクリサンセマムが患者に与える影響を低減するため、クリサンセマムを栽培するとき、農薬の使用量を低減する必要がある。しかしながら、農薬の使用量を低減することによりコナジラミ(Whitefly)、菊アブラムシ(Chrysanthemum aphid)、菊の葉ダニ(Chrysanthemum leaf mite)等の害虫が増加するおそれがある。天敵を引き入れること(天敵導入方法ともいう)により前記害虫を防止することができるが、天敵を引き入れる利便性がよくなく、天敵を均等に引き入れることができず、かつ天敵を引き入れる効率が低いとの欠点を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の問題を解決するため、本発明は薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法を提供する。その方法により、クリサンセマムの栽培において天敵導入方法を採用するとき、天敵を引き入れる利便性がよくなく、天敵を均等に引き入れることができず、かつ天敵を引き入れる効率が低いとの欠点を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を実現するため、本発明は下記薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法を提供する。前記方法は育苗用葉面肥料と施肥方法を含み、前記育苗用葉面肥料は、15~30質量%の腐熟バイオガススラリー、5~10質量%のキトサン、3~5質量%のアルギン、8~15質量%のニトロフミン酸アンモニウム、6~12質量%のフミン酸ポタシウム、1~3質量%のセレン酸ナトリウム、5~8質量%の過リン酸塩、10~15質量%の植物性複合剤を含み、
前記方法は、制御剤を調合するステップ一であって、インドemオイル、ライラック及びココナッツオイル等を同量に取って混合させ、ラムノリピドで包んだサシチョウバエエッグ(Sandfly egg)を混合後のインドemオイル、ライラック及びココナッツオイル内に添加することにより制御剤を獲得するステップ一と、
制御剤を水で希釈するステップ二であって、制御剤と水を1:25の重量比例で混合させることにより制御剤を希釈するステップ二と、
噴霧装置を配置するステップ三であって、支持枠により断面が8字型である二通路パイプを支持し、かつ二通路パイプの2つの通路が上下に配置されるように支持し、二通路パイプの2つの通路の幅方向の両側に二通路パイプの2つの通路の長手方向に配列される3~5列の傾斜方向の噴出孔を形成し、二通路パイプをクリサンセマムのプラントの平均高さの4/7の高さに達する箇所に取り付けるステップ三と、
肥料を噴出するステップ四であって、育苗用葉面肥料と水が1:2~3.5の比例に混合された液体を二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔から噴出させ、希釈された制御剤を二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔から噴出させ、育苗用葉面肥料と希釈後の制御剤を噴出するとき、クリサンセマムのプラントにプリンシパルディフォーメーションが生ずると、プリンシパルディフォーメーションが生ずる小枝をカットし、小枝に側芽がないとき、頭状花と葉面をカットし、枝用プレーンヌードルサンドを二通路パイプの下側に横方向に埋葬することにより、水分を維持し、スプラウトのインサーションを確保するステップ四とを含む。
【0006】
好ましくは、前記植物性複合剤は、キャスターリーフを粉砕して煮込み、それを冷却した液体に粉砕したニラを導入して5時間の含侵を実施した後、それを濾過してえたものである。
【0007】
好ましくは、前記サシチョウバエエッグの使用量はラムノリピドの使用量の2倍であり、前記ラムノリピドの重量は制御剤の重量の5%であり、前記制御剤の重量は育苗用葉面肥料の重量の8%~12%である。
【0008】
好ましくは、前記支持枠の下端をクリサンセマムのプラントの苗植地に挿入し、前記二通路パイプをクリサンセマムのプラントの間の隙間に配置し、前記二通路パイプの両側にクリサンセマムのプラントを三列ずつ配置する。
【0009】
好ましくは、前記二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔と水平面との間の夾角は30°~45°であり、前記二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔と水平面との間の夾角は50°~65°である。
【0010】
好ましくは、前記二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔の内径は1.2mmであり、前記二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔の内径は0.5mmである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法により下記発明の効果を奏することができる。
本発明の薬用クリサンセマムの育苗方法及び施肥方法において、制御剤と育苗用葉面肥料は二通路パイプの上下側の2つの傾斜方向の噴出孔からそれぞれ噴出され、二通路パイプの上下側の2つの噴出孔の噴射範囲が重畳する最大の高さは15mm以下である。噴出された制御剤内のラムノリピドがサシチョウバエエッグを包むことにより、サシチョウバエエッグはインドemオイル、ライラック及びココナッツオイルの効力を発揮しないとき効力を発揮する。前記発明の方法により、薬用クリサンセマムの栄養を確保し、コナジラミ、菊アブラムシ、菊の葉ダニ等の害虫を防止することができる。また、薬用クリサンセマム中の農薬と重金屬の残留量を無くすことにより薬用クリサンセマムの安全性を確保することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例に係る技術的事項を詳細に説明するが、下記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明のすべての実施例を示すものでない。この技術分野の技術者は創造的な研究をしなくても本発明の下記実施例により他の実施例を想到することができ、それらがあっても本発明に含まれることは当然である。
【0013】
本発明の実施例において薬用クリサンセマム(chrysanthemum)の育苗方法及び施肥方法を提供する。前記方法は育苗用葉面肥料(foliar fertilizer)と施肥方法を含む。前記育苗用葉面肥料は、15~30質量%の腐熟バイオガススラリー(Biogas slurry)、5~10質量%のキトサン(chitosan)、3~5質量%のアルギン(ALGIN)、8~15質量%のニトロフミン酸アンモニウム(Ammonium nitro humic acid)、6~12質量%のフミン酸ポタシウム(Potassium humate)、1~3質量%のセレン酸ナトリウム(Sodium selenate)、5~8質量%の過リン酸塩(superphosphate)、10~15質量%の植物性複合剤(Plant-based composite agent)を含む。植物性複合剤は、キャスターリーフ(Castor Leaf)を粉砕して煮込み、それを冷却した液体に粉砕したニラを導入して5時間の含侵を実施した後、それを濾過してえたものである。育苗用葉面肥料を噴射するとき、育苗用葉面肥料が薬用クリサンセマムのプラントに付着することにより葉面施肥を実施することができる。腐熟バイオガススラリーに含まれている尿素により、菊の葉ダニ(Chrysanthemum leaf mite)を防止し、育ったクリサンセマムにセレニジウム(selenium)が含まれることを確保することができる。
【0014】
施肥方法は下記ステップを含む。
【0015】
ステップ一において、制御剤(Control agent)を調合する
インドemオイル、ライラック(lilac)及びココナッツオイル(coconut oil)等を同量に取って混合させる。つぎに、ラムノリピド(rhamnolipid)で包んだサシチョウバエエッグ(Sandfly egg)を混合後のインドemオイル、ライラック及びココナッツオイル内に添加することにより制御剤を獲得する。サシチョウバエエッグの使用量はラムノリピドの使用量の2倍であり、ラムノリピドの重量は制御剤の重量の5%であり、制御剤の重量は育苗用葉面肥料の重量の8%~12%である。インドemオイルはコナジラミ(Whitefly)の防止に使用され、ライラックとココナッツオイルはレッドスパイダー(Red Spider)等の害虫の防止に使用され、ライラックとココナッツオイルによりレッドスパイダー等の害虫の呼吸システムを破壊することができる。ラムノリピドでサシチョウバエエッグを包むことによりインドemオイル、ライラック及びココナッツオイルがサシチョウバエエッグを殺すことを防止し、クリサンセマムのプラントがラムノリピドを吸収するときサシチョウバエエッグを放出することができる。サシチョウバエエッグはインドemオイル、ライラック及びココナッツオイルの効力を発揮しないとき効力を発揮し、ラムノリピドはサシチョウバエエッグがクリサンセマムのプラントの上部の葉面に付着することを確保することができる。
【0016】
ステップ二において、制御剤を水で希釈する
制御剤と水を1:25の重量比例で混合させることにより制御剤を希釈する。制御剤を希釈することにより制御剤の噴出を確保することができる。
【0017】
ステップ三において、噴霧装置(spraying devices)を配置する
支持枠により断面が8字型である二通路パイプを支持し、かつ二通路パイプの2つの通路が上下に配置されるように支持する。二通路パイプの2つの通路の幅方向の両側には二通路パイプの2つの通路の長手方向に配列される3~5列の傾斜方向の噴出孔が形成されている。二通路パイプはクリサンセマムのプラントの平均高さの4/7の高さに達する箇所に取り付けられ、二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔の内径は1.2mmであり、内径が1.2mmであることによりサシチョウバエエッグが二通路パイプの上側の通路から噴出されることを確保することができる。二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔の内径は0.5mmである。二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔と水平面との間の夾角は30°~45°であり、二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔と水平面との間の夾角は50°~65°である。二通路パイプの上下側の通路に対応する噴出孔が噴出方向に配置されることにより、希釈された制御剤をクリサンセマムのプラントの上部に効率的に噴射し、育苗用葉面肥料をクリサンセマムのプラントの下部の葉面に容易に噴射することができる。二通路パイプの上下側の通路に対応する2つの噴出孔の噴射範囲が重畳する最大の高さは15mm以下である。
【0018】
ステップ四において、肥料を噴出する
育苗用葉面肥料と水が1:2~3.5の比例に混合された液体は二通路パイプの下側の通路に対応する噴出孔から噴出され、希釈された制御剤は二通路パイプの上側の通路に対応する噴出孔から噴出される。育苗用葉面肥料と希釈後の制御剤を噴出するとき、クリサンセマムのプラントにプリンシパルディフォーメーション(principal deformation)が生ずると、プリンシパルディフォーメーションが生ずる小枝をカットする。小枝に側芽(lateral bud)がないとき、頭状花(Flower head)と葉面をカットすることができる。枝用プレーンヌードルサンド(Plain Noodle Sand)を二通路パイプの下側に横方向に埋葬することにより、水分を維持し、スプラウトのインサーションを確保することができる。
【0019】
支持枠の下端をクリサンセマムのプラントの苗植地(Seedling planting area)に挿入し、二通路パイプをクリサンセマムのプラントの間の隙間に配置する。二通路パイプの両側にクリサンセマムのプラントが三列ずつ配置されることにより希釈後の制御剤と育苗用葉面肥料をクリサンセマムのプラントに充分に噴出することができる。
【0020】
以上、本発明の好適な実施例を詳述してきたが、前記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は前記実施例の構成にのみ限定されるものでない。この技術分野の技術者は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において設計の変更、改良、一部の特徴の代替等をすることができ、それらがあっても本発明の特許請求の範囲が定めた範囲に含まれることは当然である。