(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056378
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】コイル装置
(51)【国際特許分類】
H01F 30/10 20060101AFI20240416BHJP
H01F 27/30 20060101ALI20240416BHJP
H01F 27/24 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
H01F30/10 E
H01F27/30 101Z
H01F27/24 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163203
(22)【出願日】2022-10-11
(71)【出願人】
【識別番号】000220125
【氏名又は名称】東京パーツ工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】石川 一彰
(72)【発明者】
【氏名】町田 守
(72)【発明者】
【氏名】杉本 将平
(72)【発明者】
【氏名】小林 将寛
(72)【発明者】
【氏名】野本 雅貴
【テーマコード(参考)】
5E070
【Fターム(参考)】
5E070AA01
5E070AA11
5E070AB01
5E070BA08
(57)【要約】
【課題】ボビン部同士の結合が強化されたコイル装置を提供する。
【解決手段】コイル装置10は、第1コイル装置部1101と、第2コイル装置部1201と、を具備する。第1コイル装置部1101は、第1コア部1102と、第1コア部1102が収納される第1ボビン部1107と、第1ボビン部1107に巻回される第1巻回部1115を有する第1コイル部1114と、を有する。第2コイル装置部1201は、第2コア部1202と、第2コア部1202が収納される第2ボビン部1207と、第2ボビン部1207に巻回される第2巻回部1217を有する第2コイル部1216と、を有する。第1ボビン部1107および第2ボビン部1207は、嵌合凸部および嵌合凹部を有し、嵌合凸部および嵌合凹部を嵌合することで強固に結合される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コイル装置部と、第2コイル装置部と、を具備し、
前記第1コイル装置部は、第1コア部と、前記第1コア部が収納される第1ボビン部と、前記第1ボビン部に巻回される第1巻回部を有する第1コイル部と、を有し、
前記第2コイル装置部は、第2コア部と、前記第2コア部が収納される第2ボビン部と、前記第2ボビン部に巻回される第2巻回部を有する第2コイル部と、を有し、
前記第1ボビン部および前記第2ボビン部の何れか一方に嵌合凸部を設け、前記第1ボビン部および前記第2ボビン部の何れか他方に嵌合凹部を設け、
前記嵌合凸部は前記嵌合凹部に嵌合することを特徴とするコイル装置。
【請求項2】
前記第2ボビン部に収納される第3コア部を、更に有し、
前記第1コイル装置部によりインダクタが構成され、
前記第2コイル装置部によりトランスが構成されることを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記嵌合凸部は、前記一方を、前記他方に接近する側に向かって突出させた部位であり、
前記嵌合凹部は、前記他方を、前記一方から離れる側に向かって窪ませた部位であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記第1ボビン部は前記第2ボビン部に当接する第1当接面を有し、
前記第2ボビン部は前記第1ボビン部に当接する第2当接面を有し、
前記嵌合凸部および前記嵌合凹部は、前記第1当接面および前記第2当接面に対して傾斜するように形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記一方は、前記他方に接近する側に向かって突出する当接部を有し、
前記他方は、前記一方から離れる側に向かって窪む当接受部を有し、
前記当接部が、前記当接受部に当接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記第1ボビン部は、第1巻芯部と、前記第1巻芯部の両端部に夫々形成された第1鍔部と、前記第1鍔部の側面を溝状に窪ませた第1溝部と、を有し、
前記第2ボビン部は、第2巻芯部と、前記第2巻芯部の両端部に夫々形成された第2鍔部と、前記第2鍔部の側面を溝状に窪ませた第2溝部と、を有し、
前記第1溝部に、前記第1コイル部を構成する第1導線を配設し、
前記第2溝部に、前記第2コイル部を構成する第2導線を配設することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記嵌合凸部および前記嵌合凹部は、前記第1鍔部および前記第2鍔部の側面に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記第1ボビン部は、前記第1鍔部の下方に形成された第1端子台部と、前記第1端子台部に配設された第1端子部と、を有し、
前記第2ボビン部は、前記第2鍔部の下方に形成された第2端子台部と、前記第2端子台部に配設された第2端子部と、を有し、
前記第1導線は、前記第1端子部と接続され、
前記第2導線は、前記第2端子部と接続されることを特徴とする請求項6に記載のコイル装置。
【請求項9】
前記第2導線の端部を、前記第2鍔部の下端よりも下方に延在することを特徴とする請求項6に記載のコイル装置。
【請求項10】
前記第1コア部は、第1コア基部と、前記第1コア基部から略直角に伸びる第1コア脚部と、を有し、
前記第2コア部は、第2コア基部と、前記第2コア基部から略直角に伸びる第2コア脚部と、を有し、
前記第1コア基部および前記第2コア基部の長手方向は、実装面に対して略垂直であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコイル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル装置に関し、特に、複数のコイル装置部を有するコイル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コイル装置は、螺旋状また円状に巻かれた導線から成り、様々な機器に組み込まれて使用される。例えば、コイル装置は、インダクタ、トランス、スピーカ、マイク、モータ等として各種機器に用いられる。
【0003】
特許文献1には、複数のコイル機能素子を1つの装置とする発明が記載されている。具体的には、特許文献1には、電源供給装置を構成するに際し、コイル装置として、トランスとインダクタが一体化されたトランスフォーマーが記載されている。このトランスフォーマーは、第1コアおよび第2コアを有するトランスフォーマー部と、第3コアを有するインダクター部と、を具備する。係る構成により、システム構成を単純化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたトランスフォーマーでは、その構成の観点から改善の余地があった。
【0006】
具体的には、特許文献1に記載されたトランスフォーマーは、トランスフォーマー部とインダクター部とを有するが、トランスフォーマー部を構成するボビンと、インダクター部を構成するボビンの接合構造には言及されていない。よって、特許文献1に記載されたトランスフォーマーでは、両ボビンの接合構造に関して、改善の余地がある課題があった。
【0007】
また、特許文献1に記載されたようなトランスフォーマーでは、トランスフォーマー部とインダクター部とが適切に構成されない場合、逆にトランスフォーマーの大型化を招き、その結果、実装に多くの面積が必要とされ、トランスフォーマーが組み込まれる機器の小型化を阻害する課題があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ボビン部同士の結合が強化されたコイル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のコイル装置は、第1コイル装置部と、第2コイル装置部と、を具備し、前記第1コイル装置部は、第1コア部と、前記第1コア部が収納される第1ボビン部と、前記第1ボビン部に巻回される第1巻回部を有する第1コイル部と、を有し、前記第2コイル装置部は、第2コア部と、前記第2コア部が収納される第2ボビン部と、前記第2ボビン部に巻回される第2巻回部を有する第2コイル部と、を有し、前記第1ボビン部および前記第2ボビン部の何れか一方に嵌合凸部を設け、前記第1ボビン部および前記第2ボビン部の何れか他方に嵌合凹部を設け、前記嵌合凸部は前記嵌合凹部に嵌合することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のコイル装置では、前記第2ボビン部に収納される第3コア部を、更に有し、前記第1コイル装置部によりインダクタが構成され、前記第2コイル装置部によりトランスが構成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のコイル装置では、前記嵌合凸部は、前記一方を、前記他方に接近する側に向かって突出させた部位であり、前記嵌合凹部は、前記他方を、前記一方から離れる側に向かって窪ませた部位であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のコイル装置では、前記第1ボビン部は前記第2ボビン部に当接する第1当接面を有し、前記第2ボビン部は前記第1ボビン部に当接する第2当接面を有し、前記嵌合凸部および前記嵌合凹部は、前記第1当接面および前記第2当接面に対して傾斜するように形成されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のコイル装置では、前記一方は、前記他方に接近する側に向かって突出する当接部を有し、前記他方は、前記一方から離れる側に向かって窪む当接受部を有し、前記当接部が、前記当接受部に当接することを特徴とする。
【0014】
また、本発明のコイル装置では、前記第1ボビン部は、第1巻芯部と、前記第1巻芯部の両端部に夫々形成された第1鍔部と、前記第1鍔部の側面を溝状に窪ませた第1溝部と、を有し、前記第2ボビン部は、第2巻芯部と、前記第2巻芯部の両端部に夫々形成された第2鍔部と、前記第2鍔部の側面を溝状に窪ませた第2溝部と、を有し、前記第1溝部に、前記第1コイル部を構成する第1導線を配設し、前記第2溝部に、前記第2コイル部を構成する第2導線を配設することを特徴とする。
【0015】
また、本発明のコイル装置では、前記嵌合凸部および前記嵌合凹部は、前記第1鍔部および前記第2鍔部の側面に形成されていることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のコイル装置では、前記第1ボビン部は、前記第1鍔部の下方に形成された第1端子台部と、前記第1端子台部に配設された第1端子部と、を有し、前記第2ボビン部は、前記第2鍔部の下方に形成された第2端子台部と、前記第2端子台部に配設された第2端子部と、を有し、前記第1導線は、前記第1端子部と接続され、前記第2導線は、前記第2端子部と接続されることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のコイル装置では、前記第2導線の端部を、前記第2鍔部の下端よりも下方に延在することを特徴とする。
【0018】
また、本発明のコイル装置では、前記第1コア部は、第1コア基部と、前記第1コア基部から略直角に伸びる第1コア脚部と、を有し、前記第2コア部は、第2コア基部と、前記第2コア基部から略直角に伸びる第2コア脚部と、を有し、前記第1コア基部および前記第2コア基部の長手方向は、実装面に対して略垂直であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のコイル装置によれば、嵌合凸部を嵌合凹部に嵌合させることで、第1ボビン部と第2ボビン部とを結合させると共に、両者の相対位置を固定することができる。よって、第1ボビン部と第2ボビン部との結合を強化し、コイル装置自体の強度を向上できる。
【0020】
本発明のコイル装置によれば、1つの装置に複数の機能が異なるコイル装置部を備えることができ、コイル装置の付加価値を向上できる。
【0021】
また、本発明のコイル装置によれば、インダクタを構成することにより比較的幅狭である第1ボビン部に嵌合凸部を形成し、トランスを構成することにより比較的幅広である第2ボビン部に嵌合凹部を形成することにより、各ボビンの強度の低下を抑止しつつ、第1ボビン部と第2ボビン部とを強固に結合できる。
【0022】
また、本発明のコイル装置によれば、嵌合凸部および嵌合凹部が当接面に対して傾斜することにより、第1ボビン部と第2ボビン部とを強固に結合させる。
【0023】
また、本発明のコイル装置によれば、当接部が当接受部に当接することにより、第1ボビン部と第2ボビン部との相対位置を正確に規定できる。
【0024】
また、本発明のコイル装置によれば、第1溝部および第2溝部に、第1コイル部および第2コイル部を構成する導線を配設することにより、当該導線を、コイル装置が実装される実装面の方に向かって好適に引き回すことができる。
【0025】
また、本発明のコイル装置によれば、第1鍔部および第2鍔部の側面に、嵌合凸部および嵌合凹部を容易に形成できる。
【0026】
また、本発明のコイル装置によれば、第1端子部まで引き回される第1導線を第1溝部に配設し、第2端子部まで引き回される第2導線を第2溝部に配設することにより、各導線の途中部分が外側に突出することを抑止できる。
【0027】
また、本発明のコイル装置によれば、前記第2鍔部よりも下方に延在する部分の第2導線を、接続用端子として用いることができる。
【0028】
また、本発明のコイル装置によれば、第1コア基部および第2コア基部が、実装面に対して立設されることから、コイル装置の実装に要する面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明の一実施形態に係るコイル装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るコイル装置を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るコイル装置を別の角度により示す分解斜視図である。
【
図4A】本発明の一実施形態に係るコイル装置を示す図であり、第1ボビン部を示す斜視図である。
【
図4B】本発明の一実施形態に係るコイル装置を示す図であり、第2ボビン部を示す斜視図である。
【
図5A】本発明の一実施形態に係るコイル装置を示す図であり、コイル装置が組み込まれる回路の一例を示す図である。
【
図5B】本発明の一実施形態に係るコイル装置を示す図であり、コイル装置の内部に形成される磁気回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態のコイル装置10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、以下の説明では上下前後左右の各方向を用いてコイル装置10を説明する。ここで、後述する実装面14に対してコイル装置10が配置される方向が上方である。また、第1コイル装置部1101および第2コイル装置部1201が配列する方向が前後方向である。更に、左右は、前方からコイル装置10を見た場合の左右である。
【0031】
図1は、一実施形態に係るコイル装置10を示す斜視図である。
【0032】
コイル装置10は、第1コイル装置部1101と、第2コイル装置部1201と、を具備する。ここで、第1コイル装置部1101と、第2コイル装置部1201とは、機能が異なる。一例として、第1コイル装置部1101はインダクタとしての機能を有する。第2コイル装置部1201は、トランスとしての機能を有する。コイル装置10は、後述するように、共振電源の一部を構成する構成機器である。コイル装置10は、エアコン等の電子機器、乗用車等の車両等に用いられる。
【0033】
第1コイル装置部1101は、第1コア部1102と、第1コア部1102が収納される第1ボビン部1107と、第1ボビン部1107に巻回される第1巻回部1115を有する第1コイル部1114と、を主要に有する。
【0034】
第2コイル装置部1201は、第2コア部1202と、第2コア部1202が収納される第2ボビン部1207と、第2ボビン部1207に巻回される第2巻回部1217を有する第2コイル部1216と、を主要に有する。
【0035】
コイル装置10は、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207を結合させるための嵌合構造を有する。具体的には、当該嵌合構造は、第1ボビン部1107に形成された嵌合凸部1125と、第2ボビン部1207に形成された嵌合凹部1227により形成される。当該嵌合構造は、
図2等を参照して、詳述する。
【0036】
第1コイル装置部1101の下端には、第1端子部1121および第1端子部1122が配設されている。また、第2コイル装置部1201の下端には、第2端子部1223および第2端子部1224が配設されている。これらの端子は、コイル装置10の外部接続端子であり、差込構造または半田溶着等により、実装面14に実装される。
【0037】
実装面14は、コイル装置10が実装される面であり、例えば、回路基板等から成る面である。
【0038】
図2は、コイル装置10を示す分解斜視図である。
図3は、コイル装置10を別の角度により示す分解斜視図である。
【0039】
図2を参照して、コイル装置10は、前方側から、第1コア部1102、第1ボビン部1107、第3コア部13、第2ボビン部1207および第2コア部1202を主要に有する。第1コア部1102が第1ボビン部1107に挿入されることにより、第1コイル装置部1101が構成される。また、第3コア部13および第2コア部1202が、第2ボビン部1207に挿入されることにより、第2コイル装置部1201が構成される。
【0040】
第1ボビン部1107は、所定形状に形成された合成樹脂等から成る部材であり、第1コイル装置部1101の本体部を構成する。第1ボビン部1107は、第1コア部1102が挿入され、第1コイル部1114を構成する第1導線1116を巻回することができ、更に、第1端子部1121等を形成することが可能な形状を呈している。
【0041】
具体的には、第1ボビン部1107は、第1巻芯部1108と、第1巻芯部1108の両端部に夫々形成された第1鍔部1109および第1鍔部1110と、第1溝部1111等と、を主要に有する。
【0042】
第1巻芯部1108は、第1コイル部1114を構成する第1導線1116が巻回される部位である。第1コイル装置部1101がインダクタとして機能する場合、第1巻芯部1108に巻回される第1コイル部1114の巻回数は少ないため、第1巻芯部1108は略溝状に形成される。
【0043】
第1鍔部1109は、第1巻芯部1108の前方側端部を鍔状とした部位である。
【0044】
第1鍔部1110は、第1巻芯部1108の後方側端部を鍔状とした部位である。
【0045】
図2を参照して、第1溝部1111は、第1鍔部1110の右側面を部分的に溝状に窪ませた部位である。第1溝部1111の上端は、第1鍔部1110の途中部分に配置され、第1巻芯部1108と繋がる。第1溝部1111の下端は、第1鍔部1110の下端まで伸びる。
【0046】
図3を参照して、第1溝部1112は、第1鍔部1110の左側面を部分的に溝状に窪ませた部位である。第1溝部1112の上端は、第1鍔部1110の途中部分に配置され、第1巻芯部1108と繋がる。第1溝部1112の下端は、第1鍔部1110の下端まで伸びる。
【0047】
第1ボビン部1107の下端部を略土台形状とすることで、第1端子台部1117、第1端子台部1118、第1端子台部1119および第1端子台部1120が形成される。
図2を参照して、第1端子台部1117は第1鍔部1109の右側下端に形成され、第1端子台部1118は、第1鍔部1110の右側下端に形成される。
図3を参照して、第1端子台部1119は、第1鍔部1109の左側下端に形成され、第1端子台部1120は、第1鍔部1110の左側下端に形成される。
【0048】
第1端子部1121、第1端子部1122、第1端子部1123および第1端子部1124(
図3参照)は、その上部分が第1ボビン部1107に埋め込まれた、硬銅線等から成る外部接続端子である。
図2を参照して、第1端子部1121は、第1端子台部1117に配設され、第1端子部1122は、第1端子台部1118に配設される。
図3を参照して、第1端子部1123は第1端子台部1119に配設され、第1端子部1124は第1端子台部1120に配設される。
【0049】
壁状部1129は、第1ボビン部1107の前面を略壁状にした部位である。壁状部1129は、上下方向に沿って略直線状に形成される。壁状部1129は、2つが形成され、壁状部1129どうしが離間する長さは、左右方向における第1コア部1102の幅と同等とされる。壁状部1129は、後述する第1コア部1102の第1コア基部1103が収納され、第1コア部1102と第1ボビン部1107との相対位置を固定する。
【0050】
第1当接面1113は、第1ボビン部1107の後方側に形成された平坦面である。第1当接面1113は、後述する第2ボビン部1207の第2当接面1215と当接する。
【0051】
嵌合凸部1125は、第1ボビン部1107の第1当接面1113を、他方側である第2ボビン部1207に接近する側、即ち後方に向かって突出させた部位である。嵌合凸部1125は、第1ボビン部1107の右端側および左端側の両方に2つが形成される。嵌合凸部1125は、上下方向に於いて、第1ボビン部1107の略中央部に形成される。嵌合凸部1125は、第1当接面1113に対して傾斜するように形成される。具体的には、嵌合凸部1125は、第1当接面1113に対して、後方に向かって下方に傾斜する。嵌合凸部1125が、このように傾斜することにより、後述する嵌合凹部1227との嵌合が強化され、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207との結合を更に強化できる。
【0052】
当接部1126は、第1ボビン部1107の後方側上端部分を、第2ボビン部1207の側である後方に向かって突出させた部位である。当接部1126は、第1ボビン部1107の後方側上端部分において、右端側および左端側に2つが形成される。当接部1126は、略直方体形状を呈するように後方に向かって突出する。当接部1126は、後述する第2ボビン部1207の当接受部1228と当接することで、上下方向に於いて、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207との相対位置を、所定のものに規定する。
【0053】
前述したように、第1ボビン部1107の第1巻芯部1108に、第1導線1116を巻回することにより、インダクタが形成される。
図2を参照して、第1導線1116の一端は、第1端子部1122に絡げられることにより電気的に接続される。
図3を参照して、第1導線1116の他端は、第1端子部1124に絡げられることにより電気的に接続される。
【0054】
収納凹部1127は、第1ボビン部1107の後面を凹状にすることで形成される空間である。左右方向に於いて、第1ボビン部1107後面の中央近傍に、収納凹部1127は形成される。また、収納凹部1127は、第1ボビン部1107の上端から下端に至るまで形成される。収納凹部1127が窪む形状および大きさは、後述する第3コア部13の第3コア基部131の前方部分と、略同一とされる。よって、第3コア部13の第3コア基部131の前方部分は、第1ボビン部1107の収納凹部1127に、填まり込むように収納される。
【0055】
第2コイル装置部1201は、第2コア部1202と、第2コア部1202が収納される第2ボビン部1207と、第2ボビン部1207に巻回される第2巻芯部1208を有する第2コイル部1216と、を主要に有する。
【0056】
第2ボビン部1207は、所定形状に形成された合成樹脂等から成る部材であり、第2コイル装置部1201の本体部を構成する。第2ボビン部1207は、第2コア部1202および第3コア部13が挿入され、第2コイル部1216を構成する第2導線1218を巻回することができ、更に、その下端に第2端子部1223等を形成することが可能な形状を呈している。
【0057】
具体的には、第2ボビン部1207は、第2巻芯部1208と、第2巻芯部1208の両端部に夫々形成された第2鍔部1209および第2鍔部1210と、第2溝部1211等と、を主要に有する。
【0058】
第2巻芯部1208は、第2コイル部1216を構成する第2導線1218が巻回される部位である。本実施形態では、第2導線1218として、三相絶縁線が採用される。第2コイル装置部1201がトランスとして機能する場合、第2巻芯部1208に巻回される第2コイル部1216の巻回数は多い。よって、前後方向に於いて、第2巻芯部1208は、前述した第1巻芯部1108よりも長い。また、第2コイル部1216は、ここでは図示しない樹脂膜により被覆される。
【0059】
第2鍔部1209は、第2巻芯部1208の前方側端部を鍔状とした部位である。
【0060】
第2鍔部1210は、第2巻芯部1208の後方側端部を鍔状とした部位である。
【0061】
第2溝部1211は、第2鍔部1209の右方側面を部分的に溝状に窪ませた部位である。第2溝部1211の上端は、第2鍔部1209の途中部分に配置され、第2巻芯部1208と繋がる。第2溝部1211の下端は、第2鍔部1209の下端まで伸びる。
【0062】
第2溝部1212は、第2鍔部1210の右方側面を部分的に溝状に窪ませた部位である。第2溝部1212の上端は、第2鍔部1210の途中部分に配置され、第2巻芯部1208と繋がる。第2溝部1212の下端は、第2鍔部1210の下端まで伸びる。
【0063】
図3を参照して、第2溝部1213は、第2鍔部1209の左方側面を部分的に溝状に窪ませた部位である。第2溝部1213の上端は、第2鍔部1209の途中部分に配置され、第2巻芯部1208と繋がる。第2溝部1213の下端は、第2鍔部1209の下端まで伸びる。
【0064】
図3を参照して、第2溝部1214は、第2鍔部1210の左方側面を部分的に溝状に窪ませた部位である。第2溝部1214の上端は、第2鍔部1210の途中部分に配置され、第2巻芯部1208と繋がる。第2溝部1214の下端は、第2鍔部1210の下端まで伸びる。
【0065】
第2ボビン部1207の下端近傍には、第2端子部1223等およびそれを支える第2端子台部1219等が配設される。
【0066】
図2を参照して、第2鍔部1209の右方下端が第2端子台部1219とされる。また、第2鍔部1210の右方下端が第2端子台部1220とされる。
図3を参照して、第2鍔部1209の左方下端が第2端子台部1221とされる。また、第2鍔部1210の左方下端が第2端子台部1222とされる。
【0067】
図2を参照して、第2端子部1223は、その上部分が第2端子台部1219に埋め込まれた、硬銅線等から成る外部接続端子である。第2端子部1223には、第2溝部1211を引き回された第2導線1218の端部が絡げられて電気的に接続される。
【0068】
図3を参照して、第2端子部1225は、その上部分が第2端子台部1221に埋め込まれた、硬銅線等から成る外部接続端子である。第2端子部1225には、第2溝部1213を引き回された第2導線1218の端部が絡げられて電気的に接続される。
【0069】
図2に示す様に、第2端子部1224は、第2溝部1212の下端から下方に突出する、第2巻回部1217を構成する第2導線1218の端部である。
図3に示す様に、第2端子部1226は、第2溝部1214の端部から下方に突出する、第2巻回部1217を構成する第2導線1218の端部である。第2導線1218の下方に突出する部分において、第2導線1218の周囲を被覆する絶縁皮膜は除去される。第2端子部1224および第2端子部1226を構成する第2導線1218は、太い導線から成るため、端子部を別途用意せずとも、導線自体を端子として差込実装することができる。
【0070】
第2当接面1215は、第2ボビン部1207の前方側に形成された平坦面である。第2当接面1215は、前述した第1ボビン部1107の第1当接面1113と当接する。
【0071】
嵌合凹部1227は、第2ボビン部1207の前面の一部を、一方である第1ボビン部1107から離れる側、即ち後方に向かって窪ませた部位である。嵌合凹部1227は、第2ボビン部1207の右端側および左端側に2つが形成される。嵌合凹部1227が窪む形状および大きさは、前述した嵌合凸部1125が突出する形状および大きさと同等である。前述したように、第1ボビン部1107の嵌合凸部1125は、第2ボビン部1207の嵌合凹部1227と嵌合する。係る構成により、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207とは強固に結合する。
【0072】
また、嵌合凹部1227は、第2当接面1215に対して、後方に向かって下方に傾斜する凹状部として形成される。更に、嵌合凹部1227が傾斜する方向および角度は、前述した嵌合凸部1125が傾斜する方向および角度と略同一である。係る構成により、嵌合凹部1227と嵌合凸部1125との嵌合強度を強化し、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207とを強固に結合できる。
【0073】
当接受部1228は、第2ボビン部1207の前方側上端部分を、第1ボビン部1107から離れる側である後方に向かって窪ませた部位である。当接受部1228は、第2ボビン部1207の前方側上端部分において、右端側および左端側に2つが形成される。当接受部1228は、略直方体形状の空間を形成するように、後方に向かって窪む。当接受部1228が窪む形状および大きさは、前述した当接部1126が突出する形状および大きさと同等である。前述したように、第1ボビン部1107の当接部1126の下面が、第2ボビン部1207の当接受部1228の下面に当接することにより、上下方向に於いて、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207との位置関係が所定の位置に規定される。
【0074】
前述したように、第2ボビン部1207の第2巻芯部1208に第2導線1218を巻回することにより、トランスが形成される。
【0075】
第2コイル部1216を構成する第2導線1218は、第2端子部1223等と接続される。具体的には、
図2を参照して、第2導線1218の一端は、第2溝部1211の内部を引き回され、第2端子部1223と絡げられて電気的に接続される。更に、第2導線1218の他端は、第2溝部1212の内部を引き回され、更に、第2溝部1212の下端から下方に導出される。また、
図3を参照して、第2導線1218の更なる他端は、第2溝部1214の内部を引き回され、更に、第2溝部1214の下端から下方に導出される。また、第2導線1218の更なる他端は、第2溝部1213の内部を引き回され、第2端子部1225と絡げられることにより電気的に接続される。
【0076】
収納凹部1229は、第2ボビン部1207の前面を凹状にすることで形成される空間である。左右方向に於いて、第2ボビン部1207の中央近傍に、収納凹部1229は形成される。また、収納凹部1229は、第2ボビン部1207の上端から下端に至るまで形成される。収納凹部1229が窪む形状および大きさは、後述する第3コア部13の第3コア基部131の後方部分と略同一とされる。よって、第3コア部13の第3コア基部131の後方部分は、第2ボビン部1207の収納凹部1229に、填まり込むように収納される。
【0077】
収納凹部1230は、第2ボビン部1207の後面を凹状にすることで形成される空間である。左右方向に於いて、第2ボビン部1207の中央近傍に、収納凹部1230は形成される。また、収納凹部1230は、第2ボビン部1207の上端から下端に至るまで形成される。収納凹部1230が窪む形状および大きさは、後述する第2コア部1202の第2コア基部1203と略同一とされる。よって、第2コア部1202の第2コア基部1203は、第2ボビン部1207の収納凹部1230に、填まり込むように収納される。
【0078】
コイル装置10は、コアとして、第1コア部1102、第2コア部1202および第3コア部13を有する。第1コア部1102は、インダクタを構成するコアであり、その形状からEコアと称される。第2コア部1202は、トランスを構成するコアであり、その形状からEコアと称される。第3コア部13は、インダクタおよびトランスを構成するコアであり、Eコアと称される。これらのコアの材料としては、アモルファス合金、けい素鋼板、フェライト等の磁性体を採用することができる。
【0079】
第1コア部1102は、第1コア基部1103と、第1コア脚部1104と、第1コア脚部1105と、第1コア脚部1106と、を有する。第1コア基部1103は、上下方向に沿って伸びる長尺部位である。第1コア脚部1104は、第1コア基部1103の上端から、後方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第1コア脚部1104の後端は、第3コア部13の前面に当接する。第1コア脚部1105は、第1コア基部1103の中間部から後方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第1コア脚部1105の後端は、第3コア部13の前面と所定の間隙を介して対向する。第1コア脚部1106は、第1コア基部1103の下端から後方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第1コア脚部1106の後端は、第3コア部13の前面に当接する。
【0080】
第2コア部1202は、第2コア基部1203と、第2コア脚部1204と、第2コア脚部1205と、第2コア脚部1206と、を有する。第2コア基部1203は、上下方向に沿って伸びる長尺部位である。第2コア脚部1204は、第2コア基部1203の上端から、前方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第2コア脚部1204の前端は、第3コア部13の第3コア脚部132の後端に当接する。第2コア脚部1205は、第2コア基部1203の中間部から前方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第2コア脚部1205の前端は、第3コア部13の第3コア脚部133の後端と所定の間隙を介して対向する。第2コア脚部1206は、第2コア基部1203の下端から前方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第2コア脚部1206の前端は、第3コア部13の第3コア脚部134の後端に当接する。
【0081】
第3コア部13は、第3コア基部131と、第3コア脚部132と、第3コア脚部133と第3コア脚部134と、を有する。第3コア基部131は、上下方向に沿って伸びる長尺部位である。第3コア脚部132は、第3コア基部131の上端から、後方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第3コア脚部132の後端は、第2コア部1202の第2コア脚部1204の前端に当接する。第3コア脚部133は、第3コア基部131の中間部から後方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第3コア脚部133の後端は、第2コア部1202の第2コア脚部1205の前端と所定の間隙を介して対向する。第3コア脚部134は、第3コア基部131の下端から後方に向かって略直角に伸びる長尺部位であり、第3コア脚部134の後端は、第2コア部1202の第2コア脚部1206の前端に当接する。
【0082】
第1コア部1102、第2コア部1202、第3コア部13の周囲に、図示しない樹脂膜を設けることによって、第1コア部1102、第2コア部1202、第3コア部13が離間しないように固定される。
【0083】
ここで、第1コア部1102の第1コア基部1103、第3コア部13の第3コア基部131、および、第2コア部1202の第2コア基部1203は、
図1に示した実装面14に対して略垂直とされる。また、第1コア部1102の第1コア脚部1104等、第3コア部13の第3コア脚部132等、および、第2コア部1202の第2コア脚部1204等は、
図1に示した実装面14に対して略平行に伸びる。コイル装置10の第1コア部1102、第3コア部13、第2コア部1202が、実装面14に対して立設されることで、コイル装置10の左右方向の形状を小さくすることができる。よって、コイル装置10の実装に要する面積を最小化できる。
【0084】
図4Aは、第1ボビン部1107を示す斜視図である。第1ボビン部1107には、その前面から後面に至るまで貫通孔1128が形成されている。また、貫通孔1128は、第1巻芯部1108を貫通している。貫通孔1128は、
図2に示した、第1コア部1102の第1コア脚部1105と同等の形状および大きさを呈する。貫通孔1128には、第1コア部1102の第1コア脚部1105が、前方側から挿入される。また、
図2を参照して説明した第1コイル部1114の第1導線1116は、第1巻芯部1108に巻回される。
【0085】
図4Bは、第2ボビン部1207を示す斜視図である。貫通孔1231は、第2ボビン部1207の、前端から後端に至るまで貫通する孔である。貫通孔1231は第2巻芯部1208の内部も貫通している。貫通孔1231は、
図2に示した、第3コア部13の第3コア脚部133、および、第2コア部1202の第2コア脚部1205と同等の形状および大きさを呈する。貫通孔1231には、前方から、
図2に示した、第3コア部13の第3コア脚部133が挿入される。また、貫通孔1231には、後方から、第2コア部1202の第2コア脚部1205が挿入される。第3コア脚部133の後端と、第2コア脚部1205の前端とは、貫通孔1231の内部で所定の間隙を介して対向する。また、
図2を参照して説明した第2コイル部1216の第2導線1218は、第2巻芯部1208に巻回される。
【0086】
図5Aは、コイル装置10に形成される電気回路の一例を示す回路図である。前述したように、コイル装置10は、第1コイル装置部1101および第2コイル装置部1201を含む。第1コイル装置部1101は、共振電源回路のインダクタとして機能する。また、第2コイル装置部1201は、共振電源回路のトランスとして機能する。
図1等に示したように、コイル装置10は、インダクタとして機能する第1コイル装置部1101と、トランスとして機能する第2コイル装置部1201とが一体化した装置である。よって、コイル装置10を採用することにより、共振電源回路の構成を簡略化でき、共振電源回路が占有する実装基板の面積を小型化できる。また、
図5Aでは、コイル装置10に形成される回路における第1端子部1122等の位置を示している。
【0087】
図5Bは、コイル装置10の各コアを示す模式図である。ここでは、磁束の向きを矢印で示す。
【0088】
前述したように、コイル装置10は、前方側から、第1コア部1102、第3コア部13および第2コア部1202を有する。
【0089】
コイル装置10の使用状況下にて、
図2に示した第1コイル部1114および第2コイル部1216に電流が流れると、第1コア部1102、第2コア部1202および第3コア部13の内部で、所定の磁束が発生する。
【0090】
第1コイル部1114に電流が流れることにより、第1コア部1102および第3コア部13の内部で、インダクタを形成する磁束が発生する。インダクタを構成する磁束は、第3コア部13の第3コア基部131に於いて、主として前方部分に発生する。
【0091】
第2コイル部1216に電流が流れることにより、第2コア部1202および第3コア部13の内部で、トランスを形成する磁束が発生する。当該磁束は、第3コア部13の第3コア基部131に於いて、主として後方部分に発生する。
【0092】
上記のように構成することで、第3コア部13の第3コア基部131がインダクタおよびトランスの両方を構成する磁束を通過させることができる。よって、インダクタおよびトランスとして機能するコイル装置10の構成を簡略化できる。
【0093】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能である。また、前述した各形態は相互に組み合わせることが可能である。
【0094】
例えば、
図2および
図3を参照して、第2端子部1224および第2端子部1226として、下方に引き出された第2導線1218の端部を採用したが、これらの端子の構成を、
図2に示す第2端子部1223と同様にすることもできる。
【0095】
更に、
図2および
図3を参照して、前述した実施形態では、第1ボビン部1107に嵌合凸部1125を形成し、第2ボビン部1207に嵌合凹部1227を形成したが、これを逆としても良い。即ち、第1ボビン部1107に嵌合凹部を形成し、第2ボビン部1207に嵌合凸部を形成することもできる。係る構成であっても、嵌合構造により、第1ボビン部1107と第2ボビン部1207とを良好に接合する効果が奏される。
【符号の説明】
【0096】
10…コイル装置、1101…第1コイル装置部、1102…第1コア部、1103…第1コア基部、1104…第1コア脚部、1105…第1コア脚部、1106…第1コア脚部、1107…第1ボビン部、1108…第1巻芯部、1109…第1鍔部、1110…第1鍔部、1111…第1溝部、1112…第1溝部、1113…第1当接面、1114…第1コイル部、1115…第1巻回部、1116…第1導線、1117…第1端子台部、1118…第1端子台部、1119…第1端子台部、1120…第1端子台部、1121…第1端子部、1122…第1端子部、1123…第1端子部、1124…第1端子部、1125…嵌合凸部、1126…当接部、1127…収納凹部、1128…貫通孔、1129…壁状部、1201…第2コイル装置部、1202…第2コア部、1203…第2コア基部、1204…第2コア脚部、1205…第2コア脚部、1206…第2コア脚部、1207…第2ボビン部、1208…第2巻芯部、1209…第2鍔部、1210…第2鍔部、1211…第2溝部、1212…第2溝部、1213…第2溝部、1214…第2溝部、1215…第2当接面、1216…第2コイル部、1217…第2巻回部、1218…第2導線、1219…第2端子台部、1220…第2端子台部、1221…第2端子台部、1222…第2端子台部、1223…第2端子部、1224…第2端子部、1225…第2端子部、1226…第2端子部、1227…嵌合凹部、1228…当接受部、1229…収納凹部、1230…収納凹部、1231…貫通孔、13…第3コア部、131…第3コア基部、132…第3コア脚部、133…第3コア脚部、134…第3コア脚部、14…実装面