(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056425
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】清掃装置
(51)【国際特許分類】
A47L 5/30 20060101AFI20240416BHJP
【FI】
A47L5/30 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163290
(22)【出願日】2022-10-11
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森本 健太
(57)【要約】
【課題】清掃装置の清掃性を向上すること。
【解決手段】清掃装置は、本体と、本体を支持した状態で回転する車輪と、本体に支持され、清掃対象面のゴミを掻き上げるように回転するメインブラシと、本体に着脱可能であり、メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第1ダストユニットと、本体に着脱可能であり、メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第2ダストユニットと、集塵ファンと、集塵ファンを回転させる集塵モータと、集塵ファンを通過した気体が流出する流出口と、を含み、メインブラシの掻き上げにより発生する塵埃を吸引する集塵アセンブリと、を備える。第1ダストユニットは、流出口からの気体が流入する第1流路を有する。第2ダストユニットは、流出口からの気体が流入する第2流路を有する。
【選択図】
図23
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体を支持した状態で回転する車輪と、
前記本体に支持され、清掃対象面のゴミを掻き上げるように回転するメインブラシと、
前記本体に着脱可能であり、前記メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第1ダストユニットと、
前記本体に着脱可能であり、前記メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第2ダストユニットと、
集塵ファンと、前記集塵ファンを回転させる集塵モータと、前記集塵ファンを通過した気体が流出する流出口と、を含み、前記メインブラシの掻き上げにより発生する塵埃を吸引する集塵アセンブリと、を備え、
前記第1ダストユニットは、前記流出口からの気体が流入する第1流路を有し、
前記第2ダストユニットは、前記流出口からの気体が流入する第2流路を有する、
清掃装置。
【請求項2】
前記第1ダストユニットは、前記本体に着脱可能であり前記ゴミが送られる第1コンテナを含む、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
前記第1コンテナは、前記第1流路と、前記第1流路を流通した気体を前記第1コンテナの外部に排出する排気口と、を有する、
請求項2に記載の清掃装置。
【請求項4】
前記排気口は、前記第1コンテナの側面に設けられる、
請求項3に記載の清掃装置。
【請求項5】
前記第2ダストユニットは、前記ゴミが送られる第2コンテナと、前記第2流路を流通した気体を前記第2コンテナの内部に噴射する噴射口と、を有する、
請求項1に記載の清掃装置。
【請求項6】
前記第2ダストユニットは、前記第2流路及び前記噴射口を有するアダプタを含み、
前記第2コンテナは、前記アダプタに着脱可能であり、
前記アダプタは、前記本体に着脱可能である、
請求項5に記載の清掃装置。
【請求項7】
前記アダプタは、前記本体に着脱可能なフレーム部材と、前記フレーム部材に着脱可能な噴射パイプと、を含み、
前記第2流路の少なくとも一部は、前記フレーム部材に設けられ、
前記噴射口は、前記噴射パイプに設けられる、
請求項6に記載の清掃装置。
【請求項8】
前記噴射口は、前記第2コンテナの入口の下部に気体を噴射する、
請求項7に記載の清掃装置。
【請求項9】
前記噴射口は、所定方向に間隔をあけて複数設けられる、
請求項8に記載の清掃装置。
【請求項10】
前記第2コンテナは、前記アダプタに着脱可能なフレームに取り付けられる、
請求項6に記載の清掃装置。
【請求項11】
前記噴射パイプは、前記車輪の回転軸に平行な左右方向に長い、
請求項7に記載の清掃装置。
【請求項12】
前記噴射口は、左右方向に間隔をあけて複数設けられる、
請求項11に記載の清掃装置。
【請求項13】
前記噴射パイプの一端部に、前記フレーム部材の内部に設けられた前記第2流路の下端部に接続される開口が設けられ、
前記噴射パイプの他端部は、閉鎖されている、
請求項11に記載の清掃装置。
【請求項14】
前記フレーム部材の内部に左右方向に延びる挿入部が設けられ、
前記噴射パイプは、前記挿入部の他端部の開口から前記挿入部に挿入されることにより、前記フレーム部材に装着される、
請求項13に記載の清掃装置。
【請求項15】
前記第2コンテナは、袋状のメッシュ部と、前記メッシュ部の上部に設けられた窓部と、を有する、
請求項10に記載の清掃装置。
【請求項16】
前記第2コンテナの一部に開口が設けられ、
前記第2コンテナは、前記開口を開閉するファスナを有する、
請求項10に記載の清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃装置に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような床面清掃車が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
清掃装置は、様々な区域で使用される。清掃装置は、例えば屋内と屋外とで使用される場合がある。区域に応じてメインブラシが掻き上げるゴミの種類が異なることから、清掃性の向上のために、ゴミの種類に応じてダストユニットが選択されることが望まれる。
【0005】
本明細書で開示する技術は、清掃装置の清掃性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、清掃装置を開示する。清掃装置は、本体と、本体を支持した状態で回転する車輪と、本体に支持され、清掃対象面のゴミを掻き上げるように回転するメインブラシと、本体に着脱可能であり、メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第1ダストユニットと、本体に着脱可能であり、メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第2ダストユニットと、塵ファンと、集塵ファンを回転させる集塵モータと、集塵ファンを通過した気体が流出する流出口と、を含み、メインブラシの掻き上げにより発生する塵埃を吸引する集塵アセンブリと、を備えてもよい。第1ダストユニットは、流出口からの気体が流入する第1流路を有し、第2ダストユニットは、流出口からの気体が流入する第2流路を有してもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、清掃装置の清掃性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る清掃装置を左上後方から見た図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る清掃装置を右上前方から見た図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る清掃装置を上方から見た図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る清掃装置を下方から見た図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る清掃装置を前方から見た図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る清掃装置を後方から見た図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る清掃装置を右方から見た図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る清掃装置を左方から見た図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る清掃装置の一部を左方から見た拡大図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る清掃装置を右上前方から見た分解図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る清掃装置を示す断面図である。
【
図12】
図12は、実施形態に係る清掃装置を示す断面図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係る清掃装置の内部構造を右方から見た図である。
【
図14】
図14は、実施形態に係る清掃装置の内部構造を上方から見た図である。
【
図15】
図15は、実施形態に係る清掃装置を左上後方から見た分解図である。
【
図16】
図16は、実施形態に係る清掃装置の本体を後方から見た図である。
【
図17】
図17は、実施形態に係るインタフェースユニットを示す図である。
【
図18】
図18は、実施形態に係るハードダストユニットを左上後方から見た図である。
【
図19】
図19は、実施形態に係るハードダストユニットを右上前方から見た図である。
【
図20】
図20は、実施形態に係る清掃装置を左上後方から見た図である。
【
図21】
図21は、実施形態に係る清掃装置を左上後方から見た分解図である。
【
図22】
図22は、実施形態に係る清掃装置を左上後方から見た分解図である。
【
図23】
図23は、実施形態に係る清掃装置を示す断面図である。
【
図24】
図24は、実施形態に係るソフトダストユニットを左上後方から見た分解図である。
【
図25】
図25は、実施形態に係るソフトコンテナを左上後方から見た図である。
【
図26】
図26は、実施形態に係るソフトコンテナを右上前方から見た図である。
【
図27】
図27は、実施形態に係るアダプタを左上後方から見た図である。
【
図28】
図28は、実施形態に係るアダプタを前方から見た図である。
【
図29】
図29は、実施形態に係るアダプタを右上前方から見た図である。
【
図30】
図30は、実施形態に係るアダプタを後方から見た図である。
【
図31】
図31は、実施形態に係るアダプタを左上後方から見た分解図である。
【
図32】
図32は、実施形態に係るアダプタを右上前方から見た分解図である。
【
図33】
図33は、実施形態に係るソフトダストユニットを示す断面図である。
【
図34】
図34は、実施形態に係るソフトコンテナを左上後方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、清掃装置は、本体と、本体を支持した状態で回転する車輪と、本体に支持され、清掃対象面のゴミを掻き上げるように回転するメインブラシと、本体に着脱可能であり、メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第1ダストユニットと、本体に着脱可能であり、メインブラシにより掻き上げられたゴミが送られる第2ダストユニットと、集塵ファンと、集塵ファンを回転させる集塵モータと、集塵ファンを通過した気体が流出する流出口と、を含み、メインブラシの掻き上げにより発生する塵埃を吸引する集塵アセンブリと、を備えてもよい。第1ダストユニットは、流出口からの気体が流入する第1流路を有してもよい。第2ダストユニットは、流出口からの気体が流入する第2流路を有してもよい。
【0010】
上記の構成では、ゴミの種類に応じてダストユニットを選択することができるので、清掃装置の清掃性が向上する。また、集塵アセンブリの流出口から流出した気体は、第1ダストユニットの第1流路又は第2ダストユニットの第2流路に送られる。ゴミの種類に応じて第1流路及び第2流路のそれぞれが最適化されることにより、清掃装置の清掃性が向上する。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1ダストユニットは、本体に着脱可能でありゴミが送られる第1コンテナを含んでもよい。
【0012】
上記の構成では、メインブラシからのゴミが第1コンテナに収容される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第1コンテナは、第1流路と、第1流路を流通した気体を第1コンテナの外部に排出する排気口と、を有してもよい。
【0014】
上記の構成では、集塵アセンブリの流出口から流出した気体は、第1コンテナの第1流路及び排気口を介して第1コンテナの外部に排出される。ゴミが収容される第1コンテナの収容空間と気体が流れる第1流路とが分離されることにより、集塵アセンブリの流出口から流出した気体が第1コンテナの収容空間に供給されることが抑制される。第1コンテナの収容空間に収容されているゴミが集塵アセンブリの流出口から流出した気体により撹拌されることが抑制される。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、排気口は、第1コンテナの側面に設けられてもよい。
【0016】
上記の構成では、集塵アセンブリの流出口から流出した気体は、排気口から第1コンテナの側方に排出される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2ダストユニットは、ゴミが送られる第2コンテナと、第2流路を流通した気体を第2コンテナの内部に噴射する噴射口と、を有してもよい。
【0018】
上記の構成では、第2コンテナの入口付近にゴミが滞留しても、噴射口から噴射された気体により、ゴミの滞留が解消される。第2コンテナの入口付近に滞留するゴミは、噴射口から噴射された気体により、第2コンテナの奥側に移送される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2ダストユニットは、第2流路及び噴射口を有するアダプタを含んでもよい。第2コンテナは、アダプタに着脱可能でもよい。アダプタは、本体に着脱可能でもよい。
【0020】
上記の構成では、第2コンテナの構造が、本体にダイレクトに装着することが困難な構造でも、アダプタを介して第2コンテナを本体に装着することができる。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アダプタは、第2流路と、第2流路を流通した気体を第2コンテナの内部に噴射する噴射口と、を有してもよい。
【0022】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アダプタは、本体に着脱可能なフレーム部材と、フレーム部材に着脱可能な噴射パイプと、を含んでもよい。第2流路の少なくとも一部は、フレーム部材に設けられてもよい。噴射口は、噴射パイプに設けられてもよい。
【0023】
上記の構成では、アダプタのフレーム部材と噴射パイプとが分離可能なので、フレーム部材及び噴射部材のそれぞれをメンテナンスし易い。
【0024】
1つ又はそれ以上の実施形態において、噴射口は、第2コンテナの入口の下部に気体を噴射してもよい。
【0025】
上記の構成では、第2コンテナの入口の下部にゴミが滞留しても、噴射口から噴射された気体により、第2コンテナの入口の下部に滞留するゴミは、第2コンテナの奥側に移送される。
【0026】
1つ又はそれ以上の実施形態において、噴射口は、所定方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0027】
上記の構成では、噴射口が複数設けられるので、ゴミの滞留が効果的に解消される。
【0028】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2コンテナは、アダプタに着脱可能なフレームに取り付けられてもよい。
【0029】
上記の構成では、第2コンテナは、フレームを介してアダプタに着脱される。
【0030】
1つ又はそれ以上の実施形態において、噴射パイプは、車輪の回転軸に平行な左右方向に長くてもよい。
【0031】
上記の構成では、左右方向に長い噴射パイプがフレーム部材に着脱される。
【0032】
1つ又はそれ以上の実施形態において、噴射口は、左右方向に間隔をあけて複数設けられてもよい。
【0033】
上記の構成では、噴射口が左右方向に複数設けられるので、ゴミの滞留が効果的に解消される。
【0034】
1つ又はそれ以上の実施形態において、噴射パイプの一端部に、フレーム部材の内部に設けられた第2流路の下端部に接続される開口が設けられてもよい。噴射パイプの他端部は、閉鎖されてもよい。
【0035】
上記の構成では、フレーム部材の第2流路を流通した気体は、噴射パイプの一端部の開口から噴射パイプの内部に流入して、噴射口から噴射される。
【0036】
1つ又はそれ以上の実施形態において、フレーム部材の内部に左右方向に延びる挿入部が設けられてもよい。噴射パイプは、挿入部の他端部の開口から挿入部に挿入されることにより、フレーム部材に装着されてもよい。
【0037】
上記の構成では、噴射パイプがフレーム部材に円滑に着脱される。
【0038】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2コンテナは、袋状のメッシュ部と、メッシュ部の上部に設けられた窓部と、を有してもよい。
【0039】
上記の構成では、第2コンテナがメッシュ部を有するので、第2コンテナの通気性が確保される。例えば、第2コンテナの通気性が悪い場合、噴射口から噴射された気体により、第2コンテナの内部に収容されているゴミが、第2コンテナの入口からメインブラシ側に逆流してしまう可能性がある。すなわち、第2コンテナの通気性が悪い場合、噴射口から第2コンテナの内部に噴射された気体が、第2コンテナの内面で反射して、第2コンテナの内部に収容されているゴミを第2コンテナの前方に出してしまう可能性がある。メッシュ部により第2コンテナの通気性が調整されることにより、第2コンテナの内部に収容されているゴミが第2コンテナから出てしまうことが抑制される。また、メッシュ部の上部に窓部が設けられることにより、清掃装置の使用者は、窓部を介して第2コンテナの内部を視認することができる。
【0040】
1つ又はそれ以上の実施形態において、第2コンテナの一部に開口が設けられ、第2コンテナの開口がファスナにより開閉されてもよい。
【0041】
上記の構成では、第2コンテナの開口の大きさがファスナにより調整される。第2コンテナの開口の大きさがファスナにより調整されることにより、第2コンテナの通気性が調整される。例えば、第2コンテナの通気性が悪い場合、噴射口から噴射された気体により、第2コンテナの内部に収容されているゴミが、第2コンテナの入口からメインブラシ側に逆流してしまう可能性がある。すなわち、第2コンテナの通気性が悪い場合、噴射口から第2コンテナの内部に噴射された気体が、第2コンテナの内面で反射して、第2コンテナの内部に収容されているゴミを第2コンテナの前方に出してしまう可能性がある。ファスナにより第2コンテナの通気性が調整されることにより、第2コンテナの内部に収容されているゴミが第2コンテナから出てしまうことが抑制される。
【0042】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示は実施形態に限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0043】
実施形態においては、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、及び「下」の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、清掃装置1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0044】
[清掃装置]
図1は、実施形態に係る清掃装置1を左上後方から見た図である。
図2は、実施形態に係る清掃装置1を右上前方から見た図である。
図3は、実施形態に係る清掃装置1を上方から見た図である。
図4は、実施形態に係る清掃装置1を下方から見た図である。
図5は、実施形態に係る清掃装置1を前方から見た図である。
図6は、実施形態に係る清掃装置1を後方から見た図である。
図7は、実施形態に係る清掃装置1を右方から見た図である。
図8は、実施形態に係る清掃装置1を左方から見た図である。
図9は、実施形態に係る清掃装置1の一部を左方から見た拡大図である。
【0045】
図1から
図9に示すように、清掃装置1は、本体2と、車輪3と、キャスタ4と、ハンドル5と、メインブラシ6と、サイドブラシ7と、インタフェースユニット9と、ハードダストユニット100とを備える。
【0046】
本体2は、ハンドル5、メインブラシ6、サイドブラシ7、インタフェースユニット9、及びハードダストユニット100のそれぞれを支持する。本体2は、フロントカバー2Fと、左サイドカバー2Lと、右サイドカバー2Rと、トップカバー2Tと、バッテリカバー2Bと、サイドブラシカバー2Sとを含む。フロントカバー2Fは、本体2の前部に配置される。フロントカバー2Fにハンドル2Hが設けられる。清掃装置1の使用者は、ハンドル2Hを手で握って清掃装置1を引っ張ったり立てたりすることができる。左サイドカバー2Lは、本体2の左部に配置される。右サイドカバー2Rは、本体2の右部に配置される。トップカバー2Tは、フロントカバー2F、左サイドカバー2L、及び右サイドカバー2Rのそれぞれの上部に接続される。バッテリカバー2Bは、トップカバー2Tの中央部に設けられた開口を開閉する。バッテリカバー2Bは、トップカバー2Tの中央部の開口を開閉する。バッテリカバー2Bは、ラッチ2Aによりトップカバー2Tに固定される。サイドブラシカバー2Sは、サイドブラシ7を保持する。
【0047】
車輪3及びキャスタ4のそれぞれは、本体2を支持した状態で回転する。車輪3は、固定輪であり、キャスタ4は、自在輪である。車輪3の回転軸は、左右方向に延びる。車輪3及びキャスタ4のそれぞれが清掃対象面に接触した状態で回転することにより、清掃装置1が清掃対象面を走行する。車輪3は、左車輪3Lと、右車輪3Rとを含む。左車輪3Lは、本体2の後部の左部に取り付けられる。右車輪3Rは、本体2の後部の右部に取り付けられる。
【0048】
ハンドル5は、本体2の後部に連結される。清掃装置1の使用者は、ハンドル5を手で握った状態で、清掃装置1を前進させたり後進させたりすることができる。本体2がハンドル5を介して使用者により前方に押されることにより、車輪3及びキャスタ4のそれぞれが回転する。ハンドル5は、折り畳み可能である。
【0049】
メインブラシ6は、本体2に回転可能に支持される。メインブラシ6は、清掃対象面に対向する。メインブラシ6は、清掃対象面のゴミを掻き上げるように回転する。メインブラシ6の回転軸は、左右方向に延びる。メインブラシ6は、前後方向に2つ配置される。メインブラシ6は、前メインブラシ6Fと、前メインブラシ6Fよりも後方に配置される後メインブラシ6Bと、を含む。清掃対象面のゴミは、回転する前メインブラシ6Fと回転する後メインブラシ6Bとに挟まれることにより、掻き上げられる。
【0050】
サイドブラシ7は、本体2に回転可能に支持される。サイドブラシ7は、清掃対象面に対向する。サイドブラシ7は、清掃対象面のゴミがメインブラシ6に移送されるように回転する。サイドブラシ7の回転軸は、上下方向に延びる。サイドブラシ7は、本体2の右前部に配置される。サイドブラシ7の上方にローラ14が配置される。ローラ14は、本体2に回転可能に支持される。ローラ14の回転軸は、上下方向に延びる。ローラ14は、本体2の右前部から前方に突出する。例えば本体2の右部が壁に沿って移動されるとき、本体2が壁に当たるよりも先にローラ14が壁に当たる。ローラ14は、壁に接触した状態で回転することができる。ローラ14により、本体2が壁に接触することが抑制される。
【0051】
インタフェースユニット9は、使用者に操作される操作部と、使用者に情報を提供する出力部とを含む。インタフェースユニット9は、ハンドル5に取り付けられる。
【0052】
ハードダストユニット100は、本体2に着脱可能である。ハードダストユニット100は、本体2の後部に装着される。ハードダストユニット100は、ゴミを収容可能なハードコンテナ8を有する。メインブラシ6により掻き上げられたゴミは、ハードダストユニット100のハードコンテナ8に送られる。ハードダストユニット100が本体2から外された場合、後述するソフトダストユニット200が本体2の後部に装着可能である。
【0053】
また、清掃装置1は、フロントフラップ10と、左サイドフラップ11と、右サイドフラップ12と、リヤフラップ13とを備える。フロントフラップ10、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれは、清掃対象面に対向するように配置される。フロントフラップ10、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれは、プレート状である。フロントフラップ10、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれは、ゴム製である。なお、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれは、合成樹脂製でもよい。フロントフラップ10、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれの上端部は、本体2に固定される。フロントフラップ10、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれの上端部は、清掃対象面に対向する。フロントフラップ10は、メインブラシ6よりも前方に配置される。左サイドフラップ11は、メインブラシ6よりも左方に配置される。右サイドフラップ12は、メインブラシ6よりも右方に配置される。リヤフラップ13は、メインブラシ6よりも後方に配置される。フロントフラップ10、左サイドフラップ11、右サイドフラップ12、及びリヤフラップ13のそれぞれは、清掃対象面の粉塵がメインブラシ6の回転により2の周囲に飛散することを抑制する。
【0054】
フロントフラップ10は、メインブラシ6よりも前方において、左右方向に延在する。
図5に示すように、フロントフラップ10は、複数のカット部10Aを有する。カット部10Aは、左右方向に間隔をあけて複数設けられる。カット部10Aは、フロントフラップ10の下端部から上方に向かって形成される。カット部10Aは、フロントフラップ10の上端部には達しないように形成される。フロントフラップ10の上部にベース部10Bが設けられる。カット部10Aにより、複数の分割フラップ部10Cが設けられる。フロントフラップ10により、清掃対象面のゴミがメインブラシ6の回転により前方に飛び出ることが抑制する。フロントフラップ10が複数の分割フラップ部10Cを含むので、大きいゴミがフロントフラップ10に当たっても、フロントフラップ10がゴミから受ける力が緩和される。左サイドフラップ11は、メインブラシ6よりも左方において、前後方向に延在する。右サイドフラップ12は、メインブラシ6よりも右方において、前後方向に延在する。
【0055】
リヤフラップ13は、メインブラシ6よりも後方において、左右方向に延在する。
図9に示すように、リヤフラップ13は、第1リヤフラップ13Aと、第2リヤフラップ13Bと、を含む。第1リヤフラップ13Aの下端部は、第2リヤフラップ13Bの下端部よりも前方に配置される。第1リヤフラップ13Aの上端部と第2リヤフラップ13Bの上端部とは、結合される。第1リヤフラップ13Aと第2リヤフラップ13Bとは、単一部材である。リヤフラップ13は、後メインブラシ6Bの後部に近接する位置に配置される。なお、リヤフラップ13は、後メインブラシ6Bの後部に接触してもよい。清掃装置1が前進するときに、メインブラシ6により掻き上げられたゴミの少なくとも一部がハードコンテナ8に送られずに、後メインブラシ6Bの後方に移動する可能性がある。後メインブラシ6Bの後方に移動したゴミは、リヤフラップ13により前方に送られる。後メインブラシ6Bの後方に移動したゴミは、清掃対象面に落下することなく、後メインブラシ6Bに再び接触することができる。後メインブラシ6Bに再び接触したゴミは、メインブラシ6に掻き上げられ、ハードコンテナ8に送られる可能性が高くなる。
【0056】
図10は、実施形態に係る清掃装置1を右上前方から見た分解図である。
図11は、実施形態に係る清掃装置1を示す断面図であり、
図3のA-A線断面矢視図に相当する。
図12は、実施形態に係る清掃装置1を示す断面図であり、
図3のB-B線断面矢視図に相当する。
図13は、実施形態に係る清掃装置1の内部構造を右方から見た図であり、
図7から右サイドカバー2R及びトップカバー2Tを除去した図に相当する。
図14は、実施形態に係る清掃装置1の内部構造を上方から見た図であり、
図3からトップカバー2T及びバッテリカバー2Bを除去した図に相当する。
図15は、実施形態に係る清掃装置1を左上後方から見た分解図である。
図15は、本体2からハードダストユニット100が外された状態を示す図である。
図16は、実施形態に係る清掃装置1の本体2を後方から見た図である。
図16は、ハードダストユニット100が外された状態の本体2を示す図である。
【0057】
図11及び
図12に示すように、前メインブラシ6F及び後メインブラシ6Bのそれぞれは、シャフト部6Aと、シャフト部6Aに固定されるブラシ部6Cとを有する。シャフト部6Aは、左右方向に延びる。シャフト部6Aは、メインブラシ6の回転軸を含む。
【0058】
本体2の内部に収容部材15が設けられる。収容部材15は、バッテリ室16を規定する。バッテリ室16の内側にバッテリ装着部18が設けられる。バッテリ装着部18にバッテリパック17が装着される。バッテリパック17は、バッテリ装着部18に着脱可能である。バッテリカバー2Bは、バッテリ室16の上部を覆うように配置される。使用者は、バッテリカバー2Bを開けることにより、トップカバー2Tに設けられた開口部を介して、バッテリパック17をバッテリ装着部18に着脱することができる。実施形態において、バッテリ装着部18は、左右方向に2つ設けられる。バッテリパック17は、1つのバッテリ装着部18に1つ装着される。バッテリパック17は、バッテリ室16に2つ配置される。バッテリパック17は、種々の電気機器の電源として使用可能な汎用バッテリである。バッテリパック17は、電動工具の電源として使用可能である。バッテリパック17は、電動工具以外の電気機器の電源として使用可能である。バッテリパック17は、実施形態に係る1とは別の清掃装置の電源として使用可能である。バッテリパック17は、リチウムイオンバッテリを含む。バッテリパック17は、充電可能な充電式バッテリである。バッテリ装着部18は、電動工具のバッテリ装着部と同等の構造を有する。
【0059】
バッテリ装着部18は、一対のガイドレールと、一対のガイドレールの間に配置される端子台とを有する。ガイドレールは、上下方向に延びる。一対のガイドレールは、左右方向に間隔をあけて配置される。バッテリ装着部18は、バッテリパック17の着脱においてバッテリパック17を上下方向にガイドする。清掃装置1の使用者は、バッテリ装着部18にバッテリパック17を装着する作業及びバッテリ装着部18からバッテリパック17を外す作業を実施することができる。使用者は、バッテリカバー2Bを開けた状態で、バッテリパック17を上方からバッテリ装着部18に挿入することにより、バッテリパック17をバッテリ装着部18に装着することができる。バッテリパック17は、バッテリ装着部18のガイドレールにガイドされながらバッテリ装着部18に挿入される。バッテリパック17がバッテリ装着部18に装着されることにより、バッテリパック17の端子とバッテリ装着部18の端子台とが電気的に接続される。使用者は、バッテリパック17を上方に移動することにより、バッテリ装着部18からバッテリパック17を外すことができる。
【0060】
清掃装置1は、コントローラ19と、清掃モータ20と、フィルタユニット21と、集塵ファン24及び集塵モータ25を含む集塵アセンブリ22と、フィルタモータ26とを備える。清掃モータ20、集塵モータ25、及びフィルタモータ26のそれぞれは、インナロータ型のブラシレスモータである。
【0061】
コントローラ19は、清掃モータ20、集塵モータ25、及びフィルタモータ26のそれぞれを制御する。コントローラ19は、複数の電子部品が実装された回路基板を含む。回路基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗器が例示される。
図10に示すように、コントローラ19は、収容部材15の前方に配置される。コントローラ19は、本体2の少なくとも一部に支持される。
【0062】
清掃モータ20は、メインブラシ6及びサイドブラシ7を回転させる動力を発生する。清掃モータ20が発生した動力は、メイン動力伝達機構27を介してメインブラシ6に伝達される。
図13に示すように、メイン動力伝達機構27は、モータプーリ27Mと、前プーリ27Fと、後プーリ27Bと、中間プーリ27Cと、中間プーリ27Dと、ベルト27Tとを有する。モータプーリ27M、前プーリ27F、後プーリ27B、中間プーリ27C、及び中間プーリ27Dのそれぞれは、ブラケット27Aに回転可能に支持される。ブラケット27Aは、本体2の少なくとも一部に支持される。モータプーリ27Mは、清掃モータ20の出力シャフトに連結される。清掃モータ20が駆動することにより、モータプーリ27Mが回転する。前プーリ27Fは、前メインブラシ6Fのシャフト部6Aの左端部に連結される。後プーリ27Bは、後メインブラシ6Bのシャフト部6Aの左端部に連結される。モータプーリ27M、前プーリ27F、後プーリ27B、中間プーリ27C、及び中間プーリ27Dのそれぞれは、本体2の少なくとも一部に固定された27Aに回転可能に支持される。ベルト27Tは、モータプーリ27M、前プーリ27F、後プーリ27B、中間プーリ27C、及び中間プーリ27Dのそれぞれに掛けられる。清掃モータ20が駆動してモータプーリ27Mが回転すると、ベルト27Tが回転する。ベルト27Tの回転により、前プーリ27F及び後プーリ27Bのそれぞれが回転する。前プーリ27Fと後プーリ27Bとは、相互に逆方向に回転する。前プーリ27Fと後プーリ27Bとは、前メインブラシ6Fと後メインブラシ6Bとの間に配置されたゴミが上方に掻き上げられるように回転する。
【0063】
前プーリ27Fの回転は、サイド動力伝達機構28を介してサイドブラシ7に伝達される。サイド動力伝達機構28は、プーリ28Cと、ベルト28Tとを含む。ベルト28Tは、プーリ28C及びサイドブラシ7のそれぞれに掛けられる。前プーリ27Fが回転し、ベルト28Tが回転すると、サイドブラシ7が回転する。このように、実施形態においては、1つの清掃モータ20で、前メインブラシ6F、後メインブラシ6B、及びサイドブラシ7のそれぞれが同期して回転する。
【0064】
集塵アセンブリ22は、メインブラシ6の掻き上げにより発生する塵埃を吸引する。メインブラシ6の掻き上げにより、メインブラシ6の上方において塵埃が浮遊したり、ハードコンテナ8の内部において塵埃が浮遊したりする可能性がある。集塵アセンブリ22は、メインブラシ6の上方又はハードコンテナ8の内部において浮遊する塵埃を吸引する。集塵アセンブリ22は、フィルタユニット21を介して塵埃を吸引する。フィルタユニット21は、ハードコンテナ8の内部に面するように配置される。
【0065】
集塵アセンブリ22は、左右方向において清掃装置1の中心よりも左方に配置される。集塵アセンブリ22は、本体2の少なくとも一部に支持される集塵部材23と、集塵部材23に収容される集塵ファン24及び集塵モータ25とを有する。集塵部材23は、左右方向において2の中心よりも左方に配置される。集塵部材23は、流入口50と、流出口29とを有する。流入口50は、後方を向く。流入口50は、フィルタユニット21の前面に接続される。流出口29は、後方を向く。流出口29は、流入口50よりも後方且つ左方に配置される。流出口29は、ハードコンテナ8に接続される。
【0066】
集塵モータ25は、集塵ファン24を回転させる。集塵ファン24が回転することにより、流入口50に吸引力が発生する。フィルタユニット21の後面は、ハードコンテナ8の内部に面する。流入口50は、フィルタユニット21の前面に接続される。流入口50に吸引力が発生することにより、ハードコンテナ8の内部を浮遊する塵埃は、フィルタユニット21に付着する。フィルタユニット21の後面からフィルタユニット21に流入した気体は、フィルタユニット21の前面を介して流入口50に流入する。流入口50に流入した気体は、集塵ファン24を通過するように、集塵部材23の内部を流通する。集塵ファン24を通過するように集塵部材23の内部を流通した気体は、流出口29から流出する。流出口29から流出した気体は、ハードコンテナ8に送られる。
【0067】
フィルタユニット21は、フィルタユニット21を通過する気体に含まれる異物を捕捉する。フィルタユニット21は、流入口50に対向するように、本体2の後部に取り付けられる。フィルタユニット21は、フィルタホルダ21Aと、メインフィルタ21Bと、プレフィルタ21Cとを有する。フィルタホルダ21Aは、メインフィルタ21B及びプレフィルタ21Cを保持する。フィルタホルダ21Aは、本体2の後部に着脱可能である。メインフィルタ21Bは、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタである。プレフィルタ21Cは、例えば、スポンジフィルタ及び布フィルタの一方又は両方を含む。プレフィルタ21Cは、ハードコンテナ8の内部に面する。メインフィルタ21Bは、流入口50に対向する。ハードコンテナ8の内部の気体は、プレフィルタ21Cを通過した後、メインフィルタ21Bを通過して、集塵部材23の内部に流入する。
【0068】
フィルタモータ26は、フィルタユニット21に付着した塵埃をフィルタユニット21から振り落とすために駆動される。上述のように、集塵ファン24の回転により、ハードコンテナ8の内部の塵埃がフィルタユニット21に付着する。フィルタモータ26は、フィルタユニット21に振動を与えることによって、フィルタユニット21に付着した塵埃をフィルタユニット21から分離させる。フィルタユニット21から分離された塵埃は、ハードコンテナ8の内部に落下する。
【0069】
図17は、実施形態に係るインタフェースユニット9を示す図である。インタフェースユニット9は、メインスイッチ9Aと、モード切換ボタン9Bと、クリーニングボタン9Cと、バッテリ残容量表示ボタン9Dと、前照灯ボタン9Eと、強弱ボタン9Fと、表示部9Gとを有する。
【0070】
メインスイッチ9Aは、少なくとも清掃モータ20を起動又は停止させるために操作される。モード切換ボタン9Bは、清掃モータ20及び集塵モータ25の動作モードを設定するために操作される。モード切換ボタン9Bが1回押されることにより、清掃モータ20と集塵モータ25とが一緒に起動したり停止したりする第1モードに設定される。モード切換ボタン9Bが更に1回押されることにより、集塵モータ25が停止したままで清掃モータ20が起動したり停止したりする第2モードに設定される。第1モードに設定された状態で、メインスイッチ9Aの上部が左側に回転するように操作されると、清掃モータ20と集塵モータ25とが一緒に起動し、メインスイッチ9Aの上部が右側に回転するように操作されると、清掃モータ20と集塵モータ25とが一緒に停止する。第1モードに設定された状態で、メインスイッチ9Aの上部が左側に回転するように操作されると、集塵モータ25が停止したままで清掃モータ20が起動し、メインスイッチ9Aの上部が右側に回転するように操作されると、清掃モータ20が停止する。
【0071】
クリーニングボタン9Cは、フィルタモータ26を起動又は停止させるために操作される。クリーニングボタン9Cが1回押されると、フィルタモータ26が起動し、クリーニングボタン9Cが更に1回押されると、フィルタモータ26が停止する。なお、実施形態においては、集塵モータ25が駆動している状態でフィルタモータ26が起動するようにクリーニングボタン9Cが操作されると、集塵モータ25が停止する。
【0072】
バッテリ残容量表示ボタン9Dは、バッテリパック17の残容量を表示部9Gに表示させるために操作される。表示部9Gは、複数の発光素子を有する。発光素子は、例えば発光ダイオード(LED:light emitting diode)である。上述のように、バッテリパック17は、2つ設けられる。表示部9Gは、一方のバッテリパック17の残容量を表示する第1表示部と、他方のバッテリパック17の残容量を表示する第2表示部とを含む。残容量が多いほど、点灯する発光素子の数が多くなり、残容量が少ないほど、点灯する発光素子の数が少なくなる。バッテリ残容量表示ボタン9Dが1回押されると、表示部9Gの発光素子が点灯し、バッテリ残容量表示ボタン9Dが更に1回押されると、表示部9Gの発光素子が消灯する。
【0073】
前照灯ボタン9Eは、2の前端部に設けられた前照灯51を点灯又は消灯させるために操作される。前照灯ボタン9Eが1回押されると、前照灯51が点灯し、前照灯ボタン9Eが更に1回押されると、前照灯51が消灯する。
【0074】
強弱ボタン9Fは、フィルタモータ26の回転数を調整するために操作される。フィルタモータ26が駆動している状態で、強弱ボタン9Fが1回押されると、フィルタモータ26の回転数が増加し、強弱ボタン9Fが更に1回押されると、フィルタモータ26の回転数が低下する。
【0075】
[ハードダストユニット]
図18は、実施形態に係るハードダストユニット100を左上後方から見た図である。実施形態に係るハードダストユニット100を右上前方から見た図である。
【0076】
ハードダストユニット100は、ハードコンテナ8と、ラッチ31と、2つのグリップ32とを有する。ハードコンテナ8は、合成樹脂製である。ハードコンテナ8は、本体2に着脱可能である。メインブラシ6からのゴミは、ハードコンテナ8に送られる。ハードコンテナ8は、メインブラシ6から送られたゴミを収容する収容空間8Aと、流出口29からの気体が流入する第1流路8Bとを有する。メインブラシ6からのゴミは、収容空間8Aの前部に設けられた開口部から収容空間8Aに送られる。第1流路8Bは、ハードコンテナ8の左上部の角部に設けられる。ハードダストユニット100が本体2の後部に装着されることにより、第1流路8Bと流出口29とが接続される。流出口29から流出した気体は、第1流路8Bに供給される。収容空間8Aと第1流路8Bとは、区画壁8Cにより仕切られる。区画壁8Cにより、収容空間8Aのゴミが第1流路8Bに流入することが抑制される。区画壁8Cにより、流出口29から流出した気体が収容空間8Aに流入することが抑制される。
【0077】
ハードコンテナ8の左側面の上部に排気口30が設けられる。排気口30は、第1流路8Bとハードコンテナ8の外部とを繋ぐように形成される。流出口29から第1流路8Bに供給され、第1流路8Bを流通した気体は、排気口30からハードコンテナ8の外部に排出される。
【0078】
ハードコンテナ8の下壁の前端近傍には、左右方向に延びる係合溝8Dが形成されている。ラッチ31は、ハードコンテナ8の上壁の前端近傍に取り付けられている。2つのグリップ32は、ハードコンテナ8と一体的に形成されている。2つのグリップ32は、ハードコンテナ8の上壁の前端近傍に配置されている。左右方向において、ラッチ31は、2つのグリップ32の間に配置されている。
【0079】
ハードコンテナ8は、本体2に着脱可能である。
図15に示すように、本体2の後側下部には、係合シャフト2Kが取り付けられている。係合シャフト2Kは、左右方向に延びている。本体2の上壁の後端近傍には、被係合部33が形成されている。
【0080】
ハードダストユニット100を本体2に取り付ける場合、使用者は、グリップ32を手で把持する。次に、使用者は、ハードコンテナ8の係合溝8Dに本体2の係合シャフト2Kを係合させる。次に、使用者は、係合シャフト2Kを軸にして、ハードコンテナ8の上端を本体2に向かって回転させる。最後に、使用者は、手でハードコンテナ8のラッチ31を操作して、ラッチ31を本体2の被係合部33に係合させる。
【0081】
[ソフトダストユニット]
図20は、実施形態に係る清掃装置1を左上後方から見た図である。
図21は、実施形態に係る清掃装置1を左上後方から見た分解図である。
図22は、実施形態に係る清掃装置1を左上後方から見た分解図である。
図23は、実施形態に係る清掃装置1を示す断面図である。
図20から
図23に示すように、本体2には、ハードダストユニット100の代わりに、ソフトダストユニット200を取り付けることができる。ハードダストユニット100と同様、ソフトダストユニット200は、本体2に着脱可能である。メインブラシ6により掻き上げられたゴミは、ソフトダストユニット200に送られる。
【0082】
ソフトダストユニット200は、アダプタ34と、ソフトコンテナ35とを有する。アダプタ34は、本体2に着脱可能である。アダプタ34は、合成樹脂製である。ソフトコンテナ35は、アダプタ34に着脱可能である。メインブラシ6により掻き上げられたゴミは、アダプタ34を介してソフトコンテナ35に送られる。
【0083】
図24は、実施形態に係るソフトダストユニット200を左上後方から見た分解図である。
図25は、実施形態に係るソフトコンテナ35を左上後方から見た図である。
図26は、実施形態に係るソフトコンテナ35を右上前方から見た図である。
図27は、実施形態に係るアダプタを左上後方から見た図である。
図28は、実施形態に係るアダプタ34を前方から見た図である。
図29は、実施形態に係るアダプタ34を右上前方から見た図である。
図30は、実施形態に係るアダプタ34を後方から見た図である。
図31は、実施形態に係るアダプタ34を左上後方から見た分解図である。
図32は、実施形態に係るアダプタ34を右上前方から見た分解図である。
図33は、実施形態に係るソフトダストユニット200を示す断面図である。
【0084】
アダプタ34は、本体2に着脱可能なフレーム部材42と、フレーム部材42の上部に設けられるラッチ39と、フレーム部材42の上部に設けられるグリップ40と、フレーム部材42に着脱可能な噴射パイプ44とを含む。フレーム部材42の内側には、メインブラシ6により掻き上げられたゴミが通過可能な開口47が設けられる。開口47の上部には格子部43が設けられる。格子部43によりフレーム部材42の強度の低下が抑制される。
【0085】
アダプタ34の下壁には、左右方向に延びる係合溝52が形成されている。ラッチ39は、アダプタ34の上壁に取り付けられている。2つのグリップ40は、フレーム部材42の上壁に設けられている。左右方向において、ラッチ39は、2つのグリップ40の間に配置される。
【0086】
グリップ40は、アダプタ34を本体2に取り付ける際に使用者に手で把持される。具体的には、使用者は、グリップ40を手で把持して、アダプタ34の係合溝52に本体2の係合シャフト2Kを係合させる。次に、使用者は、係合シャフト2Kを軸にして、アダプタ34の上端を本体2に向かって回転させる。最後に、使用者は、手でアダプタ34のラッチ39を操作して、ラッチ39を本体2の被係合部33に係合させる。
【0087】
アダプタ34は、流出口29に接続される流入口46と、アダプタ34の内部に気体を噴射する噴射口45と、流入口46と噴射口45とを繋ぐ第2流路49とを有する。流入口46は、フレーム部材42の前面の左上部の角部に設けられる。噴射口45は、噴射パイプ44に設けられる。噴射パイプ44は、左右方向に長い。噴射口45は、左右方向に間隔をあけて複数設けられる。噴射口45は、後方に向かって気体を噴射する。噴射口45は、ソフトコンテナ35の入口の下部に気体を噴射する。ソフトコンテナ35の入口に留まっているゴミは、噴射口45から噴射される気体により、ソフトコンテナ35の奥側に移動される。
【0088】
第2流路49の少なくとも一部は、フレーム部材42に設けられる。第2流路49は、フレーム部材42の左壁の内部に設けられる。フレーム部材42の左壁の内部において、第2流路49は、上下方向に延びるように設けられる。第2流路49の少なくとも一部は、噴射パイプ44の内部に設けられる。噴射パイプ44の左端部には、フレーム部材42の左壁の内部に設けられた第2流路49の下端部に接続される開口が設けられる。噴射パイプ44の右端部は閉鎖されている。第2流路49には、流出口29からの気体が流入口46を介して流入する。第2流路49を流通した気体は、噴射口45からソフトコンテナ35の内部に噴射される。
【0089】
噴射パイプ44は、フレーム部材42に着脱可能である。
図32に示すように、フレーム部材42の下壁に挿入部48が設けられる。挿入部48は、フレーム部材42の下壁の内部に設けられた通路である。挿入部48は、左右方向に延びる。噴射パイプ44は、挿入部48の右端部の開口から挿入部48に挿入されることにより、フレーム部材42に装着される。
【0090】
ソフトコンテナ35は、袋状の部材である。ソフトコンテナ35は、通気性である。ソフトコンテナ35は、袋状のメッシュ部36と、メッシュ部36の上部に設けられた窓部41とを有する。メッシュ部36は、メッシュ素材からなる。メッシュ部36は、目が粗い布製でもよい。気体はメッシュ部36を通過することができるが、ソフトコンテナ35に入れられたゴミは、メッシュ部36を通過することができない。窓部41は、例えば透明な合成樹脂製のシート部材である。使用者は、窓部41を介してソフトコンテナ35の内部を視認することができる。
【0091】
ソフトコンテナ35は、フレーム60を介してアダプタ34に取り付けられる。フレーム60は、アダプタ34に着脱可能である。フレーム60は、金属製である。なお、フレーム60は、合成樹脂製でもよい。フレーム60は、本体フレーム61と、一対のフック37と、把持フレーム38とを有する。ソフトコンテナ35の前端部は、本体フレーム61に固定される。フック37は、フレーム部材42の上部に設けられた凹部に掛けられる。把持フレーム38は、本体フレーム61の上部に接続される。把持フレーム38は、本体フレーム61の上部から後方上側に向かって延びている。把持フレーム38は、使用者により把持される。使用者は、把持フレーム38を手で把持して、フック37をアダプタ34の上部に設けられた凹部に差し込むことにより、ソフトコンテナ35をアダプタ34に取り付けることができる。
【0092】
ソフトコンテナ35は、フレーム60に着脱可能に取り付けられている。ソフトコンテナ35の前部に開口部が設けられる。メインブラシ6からのゴミは、アダプタ34の開口47及びソフトコンテナ35の前部に設けられている開口部を介してソフトコンテナ35の内部に送られる。
【0093】
[効果]
以上説明したように、実施形態において、清掃装置1は、本体2と、本体2を支持した状態で回転する車輪3と、本体2に支持され、清掃対象面のゴミを掻き上げるように回転するメインブラシ6と、本体2に着脱可能であり、メインブラシ6により掻き上げられたゴミが送られる第1ダストユニットであるハードダストユニット100と、本体2に着脱可能であり、メインブラシ6により掻き上げられたゴミが送られる第2ダストユニットであるソフトダストユニット200と、集塵ファン24と、集塵ファン24を回転させる集塵モータ25と、集塵ファン24を通過した気体が流出する流出口29と、を含み、メインブラシ6の掻き上げにより発生する塵埃を吸引する集塵アセンブリ22と、を備える。ハードダストユニット100は、流出口29からの気体が流入する第1流路8Bを有する。ソフトダストユニット200は、流出口29からの気体が流入する第2流路49を有する。
【0094】
上記の構成では、ゴミの種類に応じてダストユニットを選択することができるので、清掃装置1の清掃性が向上する。また、集塵アセンブリ22の流出口29から流出した気体は、ハードダストユニット100の第1流路8B又はソフトダストユニット200の第2流路49に送られる。ゴミの種類に応じて第1流路8B及び第2流路49のそれぞれが最適化されることにより、清掃装置1の清掃性が向上する。
【0095】
実施形態において、ハードダストユニット100は、本体2に着脱可能でありゴミが送られる第1コンテナであるハードコンテナ8を含む。
【0096】
上記の構成では、メインブラシ6からのゴミがハードコンテナ8に収容される。
【0097】
実施形態において、ハードコンテナ8は、第1流路8Bと、第1流路8Bを流通した気体をハードコンテナ8の外部に排出する排気口30と、を有する。
【0098】
上記の構成では、集塵アセンブリの流出口29から流出した気体は、ハードコンテナ8の第1流路8B及び排気口30を介してハードコンテナ8の外部に排出される。ゴミが収容されるハードコンテナ8の収容空間8Aと気体が流れる第1流路8Bとが分離されることにより、集塵アセンブリ22の流出口29から流出した気体がハードコンテナ8の収容空間8Aに供給されることが抑制される。ハードコンテナ8の収容空間8Aに収容されているゴミが集塵アセンブリ22の流出口29から流出した気体により撹拌されることが抑制される。
【0099】
実施形態において、排気口30は、ハードコンテナ8の側面に設けられる。
【0100】
上記の構成では、集塵アセンブリの流出口29から流出した気体は、排気口30からハードコンテナ8の側方に排出される。
【0101】
実施形態において、ソフトダストユニット200は、ゴミが送られる第2コンテナであるソフトコンテナ35と、第2流路49を流通した気体をソフトコンテナ35の内部に噴射する噴射口45と、を有する。
【0102】
上記の構成では、ソフトコンテナ35の入口付近にゴミが滞留しても、噴射口45から噴射された気体により、ゴミの滞留が解消される。ソフトコンテナ35の入口付近に滞留するゴミは、噴射口45から噴射された気体により、ソフトコンテナ35の奥側に移送される。
【0103】
実施形態において、ソフトダストユニット200は、第2流路49及び噴射口45を有するアダプタ34を含む。ソフトコンテナ35は、アダプタ34に着脱可能である。アダプタ34は、本体2に着脱可能である。
【0104】
上記の構成では、ソフトコンテナ35の構造が、本体2にダイレクトに装着することが困難な構造でも、アダプタ34を介してソフトコンテナ35を本体2に装着することができる。
【0105】
実施形態において、アダプタ34は、第2流路49と、第2流路49を流通した気体をソフトコンテナ35の内部に噴射する噴射口45と、を有する。
【0106】
実施形態において、アダプタ34は、本体2に着脱可能なフレーム部材42と、フレーム部材42に着脱可能な噴射パイプ44と、を含む。第2流路49の少なくとも一部は、フレーム部材42に設けられる。噴射口45は、噴射パイプ44に設けられる。
【0107】
上記の構成では、アダプタ34のフレーム部材42と噴射パイプ44とが分離可能なので、フレーム部材42及び噴射部材のそれぞれをメンテナンスし易い。
【0108】
実施形態において、噴射口45は、ソフトコンテナ35の入口の下部に気体を噴射する。
【0109】
上記の構成では、ソフトコンテナ35の入口の下部にゴミが滞留しても、噴射口45から噴射された気体により、ソフトコンテナ35の入口の下部に滞留するゴミは、ソフトコンテナ35の奥側に移送される。
【0110】
実施形態において、噴射口45は、ソフトコンテナ35の入口の下辺と平行な左右方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0111】
上記の構成では、噴射口45が左右方向に複数設けられるので、ソフトコンテナ35の入口付近のゴミの滞留が効果的に解消される。
【0112】
実施形態において、ソフトコンテナ35は、アダプタ34に着脱可能なフレーム60に取り付けられる。
【0113】
上記の構成では、ソフトコンテナ35は、フレーム60を介してアダプタ34に着脱される。
【0114】
実施形態において、噴射パイプ44は、車輪3の回転軸に平行な左右方向に長い。
【0115】
上記の構成では、左右方向に長い噴射パイプ44がフレーム部材42に着脱される。
【0116】
実施形態において、噴射口45は、左右方向に間隔をあけて複数設けられる。
【0117】
上記の構成では、噴射口45が左右方向に複数設けられるので、ゴミの滞留が効果的に解消される。
【0118】
実施形態において、噴射パイプ44の一端部に、フレーム部材42の内部に設けられた第2流路49の下端部に接続される開口が設けられる。噴射パイプ44の他端部は、閉鎖される。
【0119】
上記の構成では、フレーム部材42の第2流路49を流通した気体は、噴射パイプ44の一端部の開口から噴射パイプ44の内部に流入して、噴射口45から噴射される。
【0120】
実施形態において、フレーム部材42の内部に左右方向に延びる挿入部48が設けられる。噴射パイプ44は、挿入部48の他端部の開口から挿入部48に挿入されることにより、フレーム部材42に装着される。
【0121】
上記の構成では、噴射パイプ44がフレーム部材42に円滑に着脱される。
【0122】
実施形態において、ソフトコンテナ35は、袋状のメッシュ部36と、メッシュ部36の上部に設けられた窓部41と、を有する。
【0123】
上記の構成では、ソフトコンテナ35がメッシュ部36を有するので、ソフトコンテナ35の通気性が確保される。これにより、ソフトコンテナ35の内部に収容されているゴミがソフトコンテナ35の入口を介してソフトコンテナ35から出てしまうことが抑制される。例えば、ソフトコンテナ35の通気性が悪い場合、噴射口45から噴射された気体により、ソフトコンテナ35の内部に収容されているゴミが、ソフトコンテナ35の入口からメインブラシ6側に逆流してしまう可能性がある。すなわち、ソフトコンテナ35の通気性が悪い場合、噴射口45からソフトコンテナ35の内部に噴射された気体がソフトコンテナ35の内面で反射して、ソフトコンテナ35の内部に収容されているゴミをソフトコンテナ35の前方に出してしまう可能性がある。メッシュ部36によりソフトコンテナ35が適度な通気性を有することにより、噴射口45からソフトコンテナ35の内部に噴射された気体がソフトコンテナ35の内面で反射することが抑制される。そのため、ソフトコンテナ35の内部に収容されているゴミがソフトコンテナ35から出てしまうことが抑制される。また、メッシュ部36の上部に窓部が設けられることにより、清掃装置1の使用者は、窓部41を介してソフトコンテナ35の内部を視認することができる。
【0124】
[その他の実施形態]
図34は、実施形態に係るソフトコンテナ350を左上後方から見た図である。ソフトコンテナ350のメッシュ部36の一部に開口が設けられ、その開口を開閉するファスナ300が設けられてもよい。ファスナ300が開かれることにより、ソフトコンテナ350の通気性が高められる。ファスナ300により開口の大きさが調整されることにより、ソフトコンテナ350の通気性が調整される。
【0125】
上述のように、ソフトコンテナ350の通気性が悪い場合、噴射口45からソフトコンテナ350の内部に噴射された気体がソフトコンテナ350の内面で反射して、ソフトコンテナ350の内部に収容されているゴミをソフトコンテナ350の前方に出してしまう可能性がある。ソフトコンテナ350の開口の大きさがファスナ300により調整されることにより、ソフトコンテナ350の通気性が調整される。ソフトコンテナ350の通気性が調整されることにより、噴射口45からソフトコンテナ350の内部に噴射された気体がソフトコンテナ350の内面で反射することが抑制される。そのため、ソフトコンテナ350の内部に収容されているゴミがソフトコンテナ350から出てしまうことが抑制される。
【0126】
上述の実施形態においては、ソフトダストユニット200がアダプタ34とソフトコンテナ35(350)とを有することとした。アダプタ34とソフトコンテナ35(350)とは、一体でもよい。アダプタ34が省略され、ソフトコンテナ35(350)が本体2に着脱されてもよい。
【符号の説明】
【0127】
1…清掃装置、2…本体、2A…ラッチ、2B…バッテリカバー、2F…フロントカバー、2H…ハンドル、2K…係合シャフト、2L…左サイドカバー、2R…右サイドカバー、2T…トップカバー、2S…サイドブラシカバー、3…車輪、3L…左車輪、3R…右車輪、4…キャスタ、5…ハンドル、6…メインブラシ、6A…シャフト部、6B…後メインブラシ、6C…ブラシ部、6F…前メインブラシ、7…サイドブラシ、8…ハードコンテナ、8A…収容空間、8B…第1流路、8C…区画壁、8D…係合溝、9…インタフェースユニット、9A…メインスイッチ、9B…モード切換ボタン、9C…クリーニングボタン、9D…バッテリ残容量表示ボタン、9E…前照灯ボタン、9F…強弱ボタン、9G…表示部、10…フロントフラップ、10A…カット部、10B…ベース部、10C…分割フラップ部、11…左サイドフラップ、12…右サイドフラップ、13…リヤフラップ、13A…第1リヤフラップ、13B…第2リヤフラップ、14…ローラ、15…収容部材、16…バッテリ室、17…バッテリパック、18…バッテリ装着部、19…コントローラ、20…清掃モータ、21…フィルタユニット、21A…フィルタホルダ、21B…メインフィルタ、21C…プレフィルタ、22…集塵アセンブリ、23…集塵部材、24…集塵ファン、25…集塵モータ、26…フィルタモータ、27…メイン動力伝達機構、27A…ブラケット、27B…後プーリ、27C…中間プーリ、27D…中間プーリ、27F…前プーリ、27M…モータプーリ、27T…ベルト、28…サイド動力伝達機構、28C…プーリ、28T…ベルト、29…流出口、30…排気口、31…ラッチ、32…グリップ、33…被係合部、34…アダプタ、35…ソフトコンテナ、36…メッシュ部、37…フック、38…把持フレーム、39…ラッチ、40…グリップ、41…窓部、42…フレーム部材、43…格子部、44…噴射パイプ、45…噴射口、46…流入口、47…開口、48…挿入部、49…第2流路、50…流入口、51…前照灯、52…係合溝、60…フレーム、61…本体フレーム、100…ハードダストユニット(第1ダストユニット)、200…ソフトダストユニット(第2ダストユニット)、300…ファスナ、350…ソフトコンテナ。