(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056464
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】スケジュール管理システム、イベント管理サーバ、スケジューラ端末、プログラム、およびスケジュール管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1093 20230101AFI20240416BHJP
【FI】
G06Q10/10 344
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163355
(22)【出願日】2022-10-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴之
(72)【発明者】
【氏名】清水 貴樹
(72)【発明者】
【氏名】成田 憲司
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA13
5L049AA13
(57)【要約】
【課題】所望の参加者が参加できるようにイベントのスケジュールを調整できるスケジュール管理技術を提供する。
【解決手段】イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からイベントの各参加者および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得要求を受信すると、予め登録されているイベント情報を参照して開催可能期間を特定しスケジューラ端末2に送信する。つぎに、スケジューラ端末2から開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を受信すると、イベントの各参加者のクライアント端末3に、開催日時候補のリストを送信する。その後、クライアント端末3から回答通知を受信し、この回答通知に基づいて、回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補をスケジューラ端末2に送信する。それから、イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からイベント登録要求を受信して、イベントの各参加者および開催日時を含むイベント情報を登録する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバと、前記イベント管理サーバにイベントのスケジュールを登録するためのスケジューラ端末と、クライアント端末と、を備えたスケジュール管理システムであって、
前記イベント管理サーバは、
イベント毎に、当該イベントに参加する各参加者および開催日時を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
参加者毎に、当該参加者に紐付けられた前記クライアント端末のアドレス情報を含むクライアント端末情報を記憶するクライアント端末情報記憶手段と、
前記スケジューラ端末からイベントに参加する各参加者および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、前記イベント情報記憶手段を参照し、開催予定期間において、いずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、
前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間から前記イベント情報検索手段により検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間として前記スケジューラ端末に送信する開催可能期間送信手段と、
前記スケジューラ端末から開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を受信した場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、前記開催日時候補のリストを送信する開催日時候補リスト送信手段と、
前記クライアント端末から参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を受信した場合に、当該回答通知に基づいて、当該回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補である参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに前記スケジューラ端末に送信する参加可能日時リスト送信手段と、
前記スケジューラ端末からイベントの各参加者および開催日時を含むイベント登録要求を受信した場合に、当該イベント登録要求に含まれているイベントの各参加者および開催日時を含むイベント情報を前記イベント情報記憶手段に登録するイベント情報登録手段と、
前記イベント情報登録手段によりイベント情報が登録された場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、当該イベント情報に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、当該イベント情報を送信するイベント情報送信手段と、を有し、
前記スケジューラ端末は、
イベントの各参加者および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作を受け付けると、前記イベント管理サーバに、指定された各参加者および開催予定期間を含む前記スケジュール調整リスト取得要求を送信するスケジュール調整リスト取得要求送信手段と、
前記イベント管理サーバから前記開催可能期間を受信した場合に、当該開催可能期間を表示して、開催日時候補の指定を少なくとも一つ受け付ける開催日時候補受付手段と、
前記開催日時候補受付手段により受け付けた開催日時候補のリストを含む前記スケジュール調整要求を前記イベント管理サーバに送信するスケジュール調整要求送信手段と、
前記イベント管理サーバから前記参加可能日時のリストを前記参加者の情報とともに受信した場合に、当該参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに表示する参加可能日時リスト表示手段と、
前記スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストのなかから開催日時の指定を受け付けた場合に、当該開催日時および前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている各参加者の指定を含む前記イベント登録要求を、前記イベント管理サーバに送信するイベント登録要求送信手段と、を有し、
前記クライアント端末は、
前記イベント管理サーバから前記開催日時候補のリストを受信した場合に、当該開催日時候補のリストを表示して、参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補の指定を伴う回答操作を受け付ける回答操作受付手段と、
前記回答操作受付手段により受け付けた回答操作で指定されている参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む前記回答通知を前記イベント管理サーバに送信する回答通知送信手段と、
前記イベント管理サーバから前記イベント情報を受信した場合に、当該イベント情報を表示するイベント情報表示手段と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のスケジュール管理システムであって、
前記イベント登録要求送信手段は、
前記開催日時候補のリストに含まれているいずれかの開催日時候補の期間内において、開始日時および終了日時の指定を受け付け、指定された開始日時および終了日時により特定される開催日時と、前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている各参加者の指定とを含む前記イベント登録要求を、前記イベント管理サーバに送信する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のスケジュール管理システムであって、
前記イベント情報および前記スケジュール調整リスト取得要求は、それぞれ、イベントの利用設備の情報を含み、
前記イベント情報検索手段は、
前記スケジューラ端末から前記スケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、前記イベント情報記憶手段を参照し、当該スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間において、当該スケジュール調整リスト取得要求に含まれているいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報と当該スケジュール調整リスト取得要求に含まれている利用設備を利用するイベントのイベント情報とを検索する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール調整リスト取得要求送信手段は、
イベントの必須参加者の指定を伴う前記スケジュール調整リスト取得操作を受け付け可能であり、
前記イベント登録要求送信手段は、
前記スケジュール調整リスト取得操作においてイベントの必須参加者が指定されている場合、指定された全ての必須参加者について、前記イベント管理サーバから参加可能日時のリストを受信している場合にのみ、前記イベント登録要求を前記イベント管理サーバに送信する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項5】
請求項3に記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール調整リスト取得要求送信手段は、
イベントの必須参加者の指定を伴う前記スケジュール調整リスト取得操作を受け付け可能であり、
前記イベント登録要求送信手段は、
前記スケジュール調整リスト取得操作においてイベントの必須参加者が指定されている場合、指定された全ての必須参加者について、前記イベント管理サーバから参加可能日時のリストを受信している場合にのみ、前記イベント登録要求を前記イベント管理サーバに送信する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項6】
イベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバであって、
イベント毎に、当該イベントに参加する各参加者および開催日時を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
参加者毎に、当該参加者に紐付けられたクライアント端末のアドレス情報を含むクライアント端末情報を記憶するクライアント端末情報記憶手段と、
イベントのスケジュールを前記イベント管理サーバに登録するためのスケジューラ端末からイベントに参加する各参加者および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、前記イベント情報記憶手段を参照し、開催予定期間において、いずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、
前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間から前記イベント情報検索手段により検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間として前記スケジューラ端末に送信する開催可能期間送信手段と、
前記スケジューラ端末から開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を受信した場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、前記開催日時候補のリストを送信する開催日時候補リスト送信手段と、
前記クライアント端末から参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を受信した場合に、当該回答通知に基づいて、当該回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補である参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに前記スケジューラ端末に送信する参加可能日時リスト送信手段と、
前記スケジューラ端末からイベントの各参加者および開催日時を含むイベント登録要求を受信した場合に、当該イベント登録要求に含まれているイベントの各参加者および開催日時を含むイベント情報を前記イベント情報記憶手段に登録するイベント情報登録手段と、
前記イベント情報登録手段によりイベント情報が登録された場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、当該イベント情報に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、当該イベント情報を送信するイベント情報送信手段と、を有する
ことを特徴とするイベント管理サーバ。
【請求項7】
イベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバにイベントのスケジュールを登録するためのスケジューラ端末であって、
イベントの各参加者および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作を受け付けた場合に、指定された各参加者および開催予定期間を含む前記スケジュール調整リスト取得要求を前記イベント管理サーバに送信するスケジュール調整リスト取得要求送信手段と、
前記イベント管理サーバからイベントの開催可能期間を受信した場合に、当該開催可能期間を表示して、開催日時候補の指定を少なくとも一つ受け付ける開催日時候補受付手段と、
前記開催日時候補受付手段により受け付けた開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を前記イベント管理サーバに送信するスケジュール調整要求送信手段と、
前記イベント管理サーバから参加可能日時のリストを参加者の情報とともに受信した場合に、当該参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに表示する参加可能日時リスト表示手段と、
前記スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストのなかから開催日時の指定を受け付けた場合に、当該開催日時および前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている各参加者の指定を含むイベント登録要求を、前記イベント管理サーバに送信するイベント登録要求送信手段と、を有し、
前記スケジュール調整リスト取得要求送信手段は、
イベントの必須参加者の指定を伴う前記スケジュール調整リスト取得操作を受け付け可能であり、
前記イベント登録要求送信手段は、
前記スケジュール調整リスト取得操作で指定された全ての必須参加者について、前記イベント管理サーバから参加可能日時のリストを受信済みの場合にのみ、前記スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストのなかから開催日時の指定を受け付ける
ことを特徴とするスケジューラ端末。
【請求項8】
イベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバとしてコンピュータを機能させるプログラムであって、
イベント毎に、当該イベントに参加する各参加者および開催日時を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段、
参加者毎に、当該参加者に紐付けられたクライアント端末のアドレス情報を含むクライアント端末情報を記憶するクライアント端末情報記憶手段、
イベントのスケジュールを前記イベント管理サーバに登録するためのスケジューラ端末からイベントに参加する各参加者および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、前記イベント情報記憶手段を参照し、開催予定期間において、いずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索するイベント情報検索手段、
前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間から前記イベント情報検索手段により検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間として前記スケジューラ端末に送信する開催可能期間送信手段、
前記スケジューラ端末から開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を受信した場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、前記開催日時候補のリストを送信する開催日時候補リスト送信手段、
前記クライアント端末から参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を受信した場合に、当該回答通知に基づいて、当該回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補である参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに前記スケジューラ端末に送信する参加可能日時リスト送信手段、
前記スケジューラ端末からイベントの各参加者および開催日時を含むイベント登録要求を受信した場合に、当該イベント登録要求に含まれているイベントの各参加者および開催日時を含むイベント情報を前記イベント情報記憶手段に登録するイベント情報登録手段、および、
前記イベント情報登録手段によりイベント情報が登録された場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、当該イベント情報に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、当該イベント情報を送信するイベント情報送信手段として、前記コンピュータを機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項9】
イベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバと、前記イベント管理サーバにイベントのスケジュールを登録するためのスケジューラ端末と、クライアント端末と、を備えるスケジュール管理システムを用いたスケジュール管理方法であって、
前記イベント管理サーバは、
前記スケジューラ端末からイベントに参加する各参加者および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、イベント毎に予め登録された、当該イベントに参加する各参加者および開催日時を含むイベント情報を参照して、開催予定期間において、いずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索し、
前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間から前記検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間として前記スケジューラ端末に送信し、
前記スケジューラ端末から開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を受信した場合に、参加者毎に予め登録された、当該参加者に紐付けられた前記クライアント端末のアドレス情報を含むクライアント端末情報を参照し、前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、前記開催日時候補のリストを送信し、
前記クライアント端末から参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を受信した場合に、当該回答通知に基づいて、当該回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補である参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに前記スケジューラ端末に送信し、
前記スケジューラ端末からイベントの各参加者および開催日時を含むイベント登録要求を受信した場合に、当該イベント登録要求に含まれているイベントの各参加者および開催日時を含むイベント情報を登録するとともに、当該参加者各々の前記クライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、当該イベント情報を送信し、
前記スケジューラ端末は、
イベントの各参加者および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作を受け付けると、前記イベント管理サーバに、指定された各参加者および開催予定期間を含む前記スケジュール調整リスト取得要求を送信し、
前記イベント管理サーバから前記開催可能期間を受信した場合に、当該開催可能期間を表示して、開催日時候補の指定を少なくとも一つ受け付けて、当該受け付けた開催日時候補のリストを含む前記スケジュール調整要求を前記イベント管理サーバに送信し、
前記イベント管理サーバから前記参加可能日時のリストを前記参加者の情報とともに受信した場合に、当該参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに表示し、
前記スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストのなかから開催日時の指定を受け付けた場合に、当該開催日時および前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている各参加者の指定を含む前記イベント登録要求を、前記イベント管理サーバに送信し、
前記クライアント端末は、
前記イベント管理サーバから前記開催日時候補のリストを受信した場合に、当該開催日時候補のリストを表示して、参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補の指定を伴う回答操作を受け付けて、当該回答操作で指定されている参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む前記回答通知を前記イベント管理サーバに送信し、
前記イベント管理サーバから前記イベント情報を受信した場合に、当該イベント情報を表示する
ことを特徴とするスケジュール管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議等の複数人が参加するイベントのスケジュール管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数人が参加するイベントのスケジュール調整支援技術が開示されている。この技術において、クライアント端末は、イベント登録者の指示に従い、イベントに参加する各参加者およびイベントのスケジュール条件をスケジュール調整支援装置に送信する。これを受けて、スケジュール調整支援装置は、イベント管理サーバから各参加者および設備のスケジュールファイルを取得する。そして、各参加者および設備のスケジュールファイルを参照し、スケジュール条件に合致する期間内において、各参加者共通の空き時間のなかから、設備が予約されていない時間帯を候補日時として抽出し、抽出した候補日時をクライアント端末に送信する。これにより、イベント登録者は、候補日時のなかからイベントの開催日時を決定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザのなかには、日常的にイベント管理サーバを利用しておらず、このため、自身のスケジュールがイベント管理サーバのスケジュールファイルに正確に反映されていない者もいる。特許文献1に記載の技術において、このようなユーザがイベントの参加者に含まれていると、イベント登録者が候補日時のなかからイベントの開催日時を決定しても、一部の参加者は、イベントの開催日時にすでに別の予定を入れていて、イベントに参加できないことがある。イベントに参加できない参加者がイベントにとって重要な参加者である場合、イベント登録者は、スケジュール条件を変更して、再度、クライアント端末からスケジュール調整支援装置に各参加者およびイベントのスケジュール条件を送信し、スケジュール調整支援装置から候補日時を取得してイベントの開催日時を決定しなければならず煩雑である。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所望の参加者が参加できるようにイベントをスケジュールすることができるスケジュール管理技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明において、スケジューラ端末は、ユーザ(イベント登録者)からイベントの各参加者および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作を受け付けると、イベント管理サーバに、指定された各参加者および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を送信する。これを受けて、イベント管理サーバは、自身が管理しているイベント情報を参照し、開催予定期間において、いずれかの参加者が参加するイベントを検索する。そして、検索したイベントの開催日時を開催予定期間から除いた期間を、開催可能期間としてスケジューラ端末に送信する。つぎに、スケジューラ端末は、イベント管理サーバから受信した開催可能期間を表示して、イベント登録者から開催日時候補の指定を少なくとも一つ受け付ける。そして、指定された開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求をイベント管理サーバに送信する。イベント管理サーバは、スケジューラ端末からスケジュール調整要求を受信すると、これに先立ってスケジューラ端末から受信したスケジュール調整リスト取得要求で指定されている各参加者のクライアント端末に、スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストを送信する。これ受けて、各参加者のクライアント端末は、開催日時候補のリストを表示して、ユーザ(参加者)から参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補の指定を受け付ける。そして、指定された参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知をイベント管理サーバに送信する。イベント管理サーバはこの回答通知に基づいて、回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補を参加可能日時として回答通知元の参加者の情報とともにスケジューラ端末に送信する。そして、スケジューラ端末は、イベント管理サーバから受け取った参加可能日時を回答通知元の参加者の情報とともに表示する。これにより、イベント登録者は、所望の参加者の参加可能日時を考慮して、開催日時候補のリストのなかからイベントの開催日時を決定することができる。つぎに、スケジューラ端末は、イベント登録者から開催日時の指定を伴うイベント登録操作を受け付けると、この指定された開催日時とスケジュール調整リスト取得操作により指定された各参加者とを含むイベント登録要求を、イベント管理サーバに送信する。これを受けて、イベント管理サーバは、イベント登録要求により特定されるイベント情報を登録する。
【0007】
例えば、本発明は、
イベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバと、前記イベント管理サーバにイベントのスケジュールを登録するためのスケジューラ端末と、クライアント端末と、
を備えたスケジュール管理システムであって、
前記イベント管理サーバは、
イベント毎に、当該イベントに参加する各参加者および開催日時を含むイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
参加者毎に、当該参加者に紐付けられた前記クライアント端末のアドレス情報を含むクライアント端末情報を記憶するクライアント端末情報記憶手段と、
前記スケジューラ端末からイベントに参加する各参加者および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、前記イベント情報記憶手段を参照し、開催予定期間において、いずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、
前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間から前記イベント情報検索手段により検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間として前記スケジューラ端末に送信する開催可能期間送信手段と、
前記スケジューラ端末から開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を受信した場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、前記開催日時候補のリストを送信する開催日時候補リスト送信手段と、
前記クライアント端末から参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を受信した場合に、当該回答通知に基づいて、当該回答通知元の参加者が参加可能な開催日時候補である参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに前記スケジューラ端末に送信する参加可能日時リスト送信手段と、
前記スケジューラ端末からイベントの各参加者および開催日時を含むイベント登録要求を受信した場合に、当該イベント登録要求に含まれているイベントの各参加者および開催日時を含むイベント情報を前記イベント情報記憶手段に登録するイベント情報登録手段と、
前記イベント情報登録手段によりイベント情報が登録された場合に、前記クライアント端末情報記憶手段を参照し、当該イベント情報に含まれている参加者各々のクライアント端末情報により特定される前記クライアント端末に、当該イベント情報を送信するイベント情報送信手段と、を有し、
前記スケジューラ端末は、
イベントの各参加者および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作を受け付けると、前記イベント管理サーバに、指定された各参加者および開催予定期間を含む前記スケジュール調整リスト取得要求を送信するスケジュール調整リスト取得要求送信手段と、
前記イベント管理サーバから前記開催可能期間を受信した場合に、当該開催可能期間を表示して、開催日時候補の指定を少なくとも一つ受け付ける開催日時候補受付手段と、
前記開催日時候補受付手段により受け付けた開催日時候補のリストを含む前記スケジュール調整要求を前記イベント管理サーバに送信するスケジュール調整要求送信手段と、
前記イベント管理サーバから前記参加可能日時のリストを前記参加者の情報とともに受信した場合に、当該参加可能日時のリストを当該参加者の情報とともに表示する参加可能日時リスト表示手段と、
前記スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストのなかから開催日時の指定を受け付けた場合に、当該開催日時および前記スケジュール調整リスト取得要求に含まれている各参加者の指定を含む前記イベント登録要求を、前記イベント管理サーバに送信するイベント登録要求送信手段と、を有し、
前記クライアント端末は、
前記イベント管理サーバから前記開催日時候補のリストを受信した場合に、当該開催日時候補のリストを表示して、参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補の指定を受け付ける開催日時候補受付手段と、
前記開催日時候補受付手段により受け付けた参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む前記回答通知を前記イベント管理サーバに送信する回答通知送信手段と、
前記イベント管理サーバから前記イベント情報を受信した場合に、当該イベント情報を表示するイベント情報表示手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、イベントの参加者毎に、この参加者の参加可能日時がスケジューラ端末に表示される。このため、スケジューラ端末のユーザであるイベント登録者は、所望の参加者の参加可能日時を考慮して、開催日時候補のリストのなかからイベントの開催日時を決定することができる。したがって、所望の参加者が参加できるようにイベントをスケジュールすることができる
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの概略構成図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図であり、
図2の続きである。
【
図4】
図4は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図であり、
図3の続きである。
【
図5】
図5は、イベント管理サーバ1の概略機能構成図である。
【
図6】
図6は、イベント情報記憶部101の登録内容例を模式的に表した図である。
【
図7】
図7は、クライアント端末情報記憶部102の登録内容例を模式的に表した図である。
【
図8】
図8は、イベント管理サーバ1の動作を説明するためのフロー図である。
【
図9】
図9は、イベント管理サーバ1の動作を説明するためのフロー図であり、
図8の続きである。
【
図10】
図10は、スケジューラ端末2の概略機能構成図である。
【
図11】
図11は、スケジューラ端末2の動作を説明するためのフロー図である。
【
図12】
図12は、スケジューラ端末2の動作を説明するためのフロー図であり、
図11の続きである。
【
図13】
図13は、クライアント端末3の概略機能構成図である。
【
図14】
図14は、クライアント端末3の動作を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施の形態に係るスケジュール管理システムの概略構成図である。
【0012】
図示するように、本実施の形態に係るスケジュール管理システムは、会議等のイベントのスケジュールを管理するイベント管理サーバ1と、イベント管理サーバ1にイベントのスケジュールを登録するためのスケジューラ端末2と、イベントに参加する各参加者の端末であるクライアント端末3-1~3-n(以下、単にクライアント端末3とも呼ぶ)とが、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワーク4に接続されて構成されている。
【0013】
図2~
図4は、本実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0014】
まず、スケジューラ端末2が、イベントの各参加者、利用設備(会議室、機材等)、および開催予定期間の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作をユーザ(イベント登録者)から受け付けたものとする(S100)。これを受けて、スケジューラ端末2は、このスケジュール調整リスト取得操作によってユーザから受け付けたイベントの各参加者、利用設備、および開催予定期間の指定を含むスケジュール調整リスト取得要求をイベント管理サーバ1に送信する(S101)。
【0015】
イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からスケジュール調整リスト取得要求を受信すると、イベント毎に予め登録された、イベントの各参加者、利用設備、および開催日時を含むイベント情報を参照して、スケジュール調整リスト取得要求で指定された開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求で指定されたいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索する(S102)。また、この開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求で指定された利用設備を利用するイベントのイベント情報を検索する(S103)。
【0016】
つぎに、イベント管理サーバ1は、S102で検索された参加者のイベント情報およびS103で検索された利用設備のイベント情報各々に含まれている開催日時を開催予定期間から除いた期間を、開催可能期間として特定する(S104)。そして、特定した開催可能期間をスケジューラ端末2に送信する(S105)。
【0017】
スケジューラ端末2は、イベント管理サーバ1から開催可能期間を受信すると、これを表示する(S106)。そして、ユーザから、少なくとも一つの開催日時候補の指定を伴う開催日時候補指定操作を受け受け付けると(S107)、指定された開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求をイベント管理サーバ1に送信する(S108)。
【0018】
イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からスケジュール調整要求を受信すると、クライアント端末3のユーザ毎に予め登録された、ユーザに紐付けられたクライアント端末3のアドレス情報を含むクライアント端末情報を参照して、スケジュール調整要求に先立ってスケジューラ端末2から受信したスケジュール調整リスト取得要求に含まれる参加者各々のクライアント端末3を特定する(S109)。ここでは、クライアント端末3-1~3-3が特定されたものとする。そして、イベント管理サーバ1は、特定したクライアント端末3-1~3-3に開催日時候補のリストを送信する(S110~S112)。
【0019】
クライアント端末3-1~3-3は、イベント管理サーバ1から開催日時候補のリストを受信すると、これを表示する(S113~S115)。そして、ユーザ(参加者)によって、開催日時候補のリストのなかから、参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を指定する回答操作がなされるのを待つ。ここでは、クライアント端末3-1、3-2がユーザから回答操作を受け付けたものとする(S116、S121)。
【0020】
これを受けて、クライアント端末3-1は、回答操作により指定された参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知をイベント管理サーバ1に送信する(S117)。そして、イベント管理サーバ1は、クライアント端末3-1から受信した回答通知に基づいて、クライアント端末3-1に紐付けられている参加者が参加可能な開催日時候補を参加可能日時として特定し(S118)、特定した参加可能日時のリストを、この参加者の情報とともにスケジューラ端末2に送信する(S119)。これを受けて、スケジューラ端末2は、クライアント端末3-1に紐付けられている参加者の参加可能日時のリストを、この参加者の情報とともに表示する(S120)。
【0021】
同様に、クライアント端末3-2は、回答操作により指定された参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知をイベント管理サーバ1に送信する(S122)。そして、イベント管理サーバ1は、クライアント端末3-2から受信した回答通知に基づいて、クライアント端末3-2に紐付けられている参加者が参加可能な開催日時候補を参加可能日時として特定し(S123)、特定した参加可能日時のリストを、この参加者の情報とともにスケジューラ端末2に送信する(S124)。これを受けて、スケジューラ端末2は、クライアント端末3-2に紐付けられている参加者の参加可能日時のリストを、この参加者の情報とともに表示する(S125)。
【0022】
その後、スケジューラ端末2のユーザが、スケジューラ端末2に表示された、クライアント端末3-1、3-2にそれぞれ紐付けられている各参加者の参加可能日時のリストを参照し、開催日時候補指定操作で指定したいずれかの開催日時候補の期間内において、開始日時および終了日時を含む開催日時の指定を伴う開催日時指定操作をスケジューラ端末2に対して行ったものとする(S126)。
【0023】
これを受けて、スケジューラ端末2は、スケジュール調整リスト取得操作において、イベントの参加者のうちのいずれかが必須参加者に指定されているか否かを確認する。そして、いずれかの参加者が必須参加者に指定されているならば、必須参加者の参加可能日時のリストをイベント管理サーバ1から受信済みであるか否かを確認する(S127)。必須参加者の参加可能日時のリストを未受信の場合は、開催日時指定操作を無効とし、必須参加者の参加可能日時のリストを受信するまで開催日時指定操作を待つことを促すメッセージを表示する。一方、必須参加者の参加可能日時のリストを受信済みの場合は、開催日時指定操作を有効として受け付ける。
【0024】
ここでは、イベントの参加者であるクライアント端末3-1~3-3のユーザのうち、クライアント端末3-1のユーザが必須参加者に指定されたものとする。スケジューラ端末2は、クライアント端末3-1のユーザの参加可能日時のリストを受信済みであるので、開催日時指定操作を有効として受け付ける。そして、この開催日時指定操作で指定された開催日時と、スケジュール調整リスト取得操作により指定されたイベントの各参加者および利用設備と、を含むイベント登録要求をイベント管理サーバ1に送信する(S128)。
【0025】
イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からイベント登録要求を受信すると、イベント登録要求に含まれているイベントの各参加者、利用設備、および開催日時を含むイベント情報を登録する(S129)。
【0026】
それから、イベント管理サーバ1は、クライアント端末3のユーザ毎に予め登録されたクライアント端末情報を参照して、登録したイベント情報に含まれている参加者各々のクライアント端末3-1~3-3を特定し、特定したクライアント端末3-1~3-3に、このイベント情報を送信する(S130~S132)。
【0027】
クライアント端末3-1~3-3は、イベント管理サーバ1からイベント情報を受信すると、これを表示する(S133~S135)。
【0028】
つぎに、本実施の形態に係るスケジュール管理システムを構成するイベント管理サーバ1、スケジューラ端末2、およびクライアント端末3の詳細について説明する。
【0029】
まず、イベント管理サーバ1の詳細を説明する。
【0030】
図5は、イベント管理サーバ1の概略機能構成図である。
【0031】
図示するように、イベント管理サーバ1は、ネットワークインターフェース部100と、イベント情報記憶部101と、クライアント端末情報記憶部102と、イベント情報検索部103と、開催可能期間特定部104と、開催可能期間送信部105と、開催日時候補リスト送信部106と、参加可能日時リスト送信部107と、イベント情報登録部108と、イベント情報送信部109と、を備えている。
【0032】
ネットワークインターフェース部100は、ネットワーク4を介してスケジューラ端末2およびクライアント端末3と通信するためのインターフェースである。
【0033】
イベント情報記憶部101には、イベント毎にイベント情報が記憶されている。
【0034】
図6は、イベント情報記憶部101の登録内容例を模式的に表した図である。
【0035】
図示するように、イベント情報記憶部101には、イベント毎にイベント情報のレコード1010が記憶される。イベント情報のレコード1010は、イベントの識別情報であるイベントIDが登録されたフィールド1011と、イベントのタイトルが登録されたフィールド1012と、イベントの開催日時が登録されたフィールド1013と、イベントの参加者各々のユーザ名が登録されたフィールド1014と、イベントの利用設備(例えば、施設、機材)が登録されたフィールド1015と、を有する。また、開催日時が登録されたフィールド1013は、イベントの開始日時が登録されたサブフィールド1016と、イベントの終了日時が登録されたサブフィールド1017と、を有する。
【0036】
クライアント端末情報記憶部102には、クライアント端末3のユーザ毎にクライアント端末情報が記憶されている。
【0037】
図7は、クライアント端末情報記憶部102の登録内容例を模式的に表した図である。
【0038】
図示するように、クライアント端末情報記憶部102には、クライアント端末3のユーザ毎にクライアント端末情報のレコード1020が登録されている。クライアント端末情報のレコード1020は、ユーザのユーザ名が登録されたフィールド1021と、ユーザの所属が登録されたフィールド1022と、クライアント端末3のアドレス情報が登録されたフィールド1023と、を有する。
【0039】
イベント情報検索部103は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2からスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、スケジュール調整リスト取得要求で指定された開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求で指定されたいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報のレコード1010をイベント情報記憶部101から検索する。また、この開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求で指定された利用設備を利用するイベントのイベント情報のレコード1010をイベント情報記憶部101から検索する。
【0040】
開催可能期間特定部104は、スケジュール調整リスト取得要求で指定された開催予定期間から、イベント情報検索部103により検索されたイベント情報のレコード1010に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間として特定する。
【0041】
開催可能期間送信部105は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2に、開催可能期間特定部104により特定された開催可能期間を送信する。
【0042】
開催日時候補リスト送信部106は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2からスケジュール調整要求を受信した場合に、このスケジュール調整要求に先立ってスケジューラ端末2から受信したスケジュール調整リスト取得要求に含まれている各参加者のクライアント端末情報のレコード1020をクライアント端末情報記憶部102から検索する。そして、検索されたクライアント端末情報のレコード1020により特定されるクライアント端末3に、スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストを、ネットワークインターフェース部100を介して送信する。
【0043】
参加可能日時リスト送信部107は、ネットワークインターフェース部100を介してクライアント端末3から、このクライアント端末3のユーザ(参加者)が参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を受信した場合に、この回答通知に基づいて、スケジュール調整要求に含まれている開催日時候補のリストのなかから、クライアント端末3のユーザが参加可能な開催日時候補を参加可能日時として特定する。また、クライアント端末情報記憶部102を参照し、クライアント端末3のアドレス情報に基づいて、クライアント端末3のクライアント端末情報のレコード1020を特定する。そして、特定した参加可能日時のリストを、特定したクライアント端末情報とともに、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2に送信する。
【0044】
イベント情報登録部108は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2からイベント登録要求を受信した場合に、イベント情報記憶部101にイベント情報のレコード1010を追加して、このレコード1010に、このイベント登録要求に含まれるイベント情報を登録する。
【0045】
そして、イベント情報送信部109は、イベント情報登録部108によりイベント情報記憶部101にイベント情報のレコード1010が新たに登録された場合に、このイベント情報に含まれているイベントの各参加者のクライアント端末情報のレコード1020をクライアント端末情報記憶部102から検索する。そして、検索したクライアント端末情報のレコード1020により特定される各クライアント端末3に、ネットワークインターフェース部100を介してこのイベント情報を送信する。
【0046】
上述のイベント管理サーバ1の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースを備えたパーソナルコンピュータ等において、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することによりプロセスとして実現されるものでもよい。
【0047】
図8および
図9は、イベント管理サーバ1の動作を説明するためのフロー図である。
【0048】
このフローは、イベント情報検索部103が、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2からスケジュール調整リスト取得要求を受信することにより開始される。
【0049】
まず、イベント情報検索部103は、スケジュール調整リスト取得要求で指定されている開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求で指定されたいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報のレコード1010をイベント情報記憶部101から検索する(S200)。
【0050】
また、イベント情報検索部103は、この開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求で指定された利用設備を利用するイベントのイベント情報のレコード1010をイベント情報記憶部101から検索する(S201)。
【0051】
それから、イベント情報検索部103は、検索したイベント情報のレコード1010を、スケジュール調整リスト取得要求とともに開催可能期間特定部104に通知する。
【0052】
これを受けて、開催可能期間特定部104は、スケジュール調整リスト取得要求で指定された開催予定期間から、イベント情報検索部103により検索されたイベント情報のレコード1010に含まれる開催日時を除いた期間を、開催可能期間として特定する(S202)。そして、開催可能期間を開催可能期間送信部105に通知する。また、スケジュール調整リスト取得要求を開催日時候補リスト送信部106に通知する。
【0053】
これを受けて、開催可能期間送信部105は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2に開催可能期間を送信する(S203)。
【0054】
また、開催日時候補リスト送信部106は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2からスケジュール調整要求が送られてくるのを待つ(S204)。そして、スケジューラ端末2からスケジュール調整要求を受信すると(S204でYES)、開催可能期間特定部104より通知されたスケジュール調整リスト取得要求に含まれる各参加者のクライアント端末情報のレコード1020をクライアント端末情報記憶部102から検索し、検索したクライアント端末情報のレコード1020に基づいて各参加者のクライアント端末3を特定する(S205)。それから、開催日時候補リスト送信部106は、ネットワークインターフェース部100を介して各参加者のクライアント端末3に、スケジュール調整要求に含まれる開催日時候補のリストを送信する(S206)。また、開催日時候補リスト送信部106は、スケジュール調整要求を参加可能日時リスト送信部107に通知する。
【0055】
その後、参加可能日時リスト送信部107は、ネットワークインターフェース部100を介してクライアント端末3から回答通知を受信する毎に(S207でYES)、受信した回答通知に基づいて、スケジュール調整要求に含まれる開催日時候補のリストのなかから、クライアント端末3のユーザが参加可能な開催日時候補を参加可能日時として特定する(S208)。また、クライアント端末情報記憶部102を参照し、クライアント端末3のアドレス情報に基づいて、クライアント端末3のクライアント端末情報のレコード1020を特定する(S209)。それから、特定したレコード1020に含まれているクライアント端末情報とともに、特定した参加可能日時のリストを、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2に送信する(S210)。
【0056】
一方、イベント情報登録部108は、ネットワークインターフェース部100を介してスケジューラ端末2からイベント登録要求を受信すると(S211でYES)、イベント情報記憶部101にイベント情報のレコード1010を追加して、このレコード1010に、イベント登録要求に含まれるイベント情報を登録する(S212)。それから、イベント情報登録部108は、登録したイベント情報をイベント情報送信部109に通知する。
【0057】
これを受けて、イベント情報送信部109は、イベント情報に含まれている参加者ごとにクライアント端末情報のレコード1020をクライアント端末情報記憶部102から検索し、検索したクライアント端末情報のレコード1020に基づいて参加者のクライアント端末3を特定する(S213)。それから、ネットワークインターフェース部100を介して各参加者のクライアント端末3にイベント情報を送信する(S214)。
【0058】
つぎに、スケジューラ端末2の詳細を説明する。
【0059】
図10は、スケジューラ端末2の概略機能構成図である。
【0060】
図示するように、スケジューラ端末2は、ネットワークインターフェース部200と、マンマシンインターフェース部201と、スケジュール調整リスト取得要求送信部202と、開催日時候補受付部203と、スケジュール調整要求送信部204と、参加可能日時リスト表示部205と、イベント登録要求送信部206と、を備えている。
【0061】
ネットワークインターフェース部200は、ネットワーク4を介してイベント管理サーバ1と通信するためのインターフェースである。
【0062】
マンマシンインターフェース部201は、ユーザに情報を提示したり、ユーザから情報の入力を受け付けたりするためのインターフェースであり、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置と、液晶ディスプレイ等の表示装置と、を有している。
【0063】
スケジュール調整リスト取得要求送信部202は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザ(イベント登録者)から、イベントの各参加者、利用設備、開催予定期間、および、必要に応じて、イベントの必須参加者の指定を伴うスケジュール調整リスト取得操作を受け付けた場合に、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1に、指定された情報(各参加者、利用設備、および開催予定期間)を含むスケジュール調整リスト取得要求を送信する。
【0064】
開催日時候補受付部203は、イベント管理サーバ1からイベントの開催可能期間を受信した場合に、この開催可能期間をマンマシンインターフェース部201に表示して、ユーザから、少なくとも一つの開催日時候補の指定を伴う開催日時候補指定操作を受け付ける。
【0065】
スケジュール調整要求送信部204は、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1に、開催日時候補受付部203によってユーザより受け付けた開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を送信する。
【0066】
参加可能日時リスト表示部205は、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1から参加可能日時のリストをクライアント端末情報とともに受信した場合に、この参加可能日時のリストを、このクライアント端末情報に含まれている参加者の情報とともに、マンマシンインターフェース部201に表示する。
【0067】
イベント登録要求送信部206は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、スケジュール調整要求に含まれる開催日時候補のリストに示されたいずれかの開催日時候補の範囲内において、開始日時および終了日時を含む開催日時を指定する開催日時指定操作を受け付けた場合に、スケジュール調整リスト取得操作においてイベントの必須参加者が指定されているならば、この必須参加者の参加可能日時のリストを受信済みであるか否かを確認する。そして、スケジュール調整リスト取得操作においてイベントの必須参加者が指定されている場合、必須参加者の参加可能日時のリストを未受信ならば、開催日時指定操作を無効とし、必須参加者の参加可能日時のリストを受信するまで開催日時指定操作を待つことを促すメッセージをマンマシンインターフェース部201に表示する。一方、必須参加者の参加可能日時のリストを受信済である場合、あるいは、スケジュール調整リスト取得操作においてイベントの必須参加者が指定されてない場合は、開催日時指定操作で指定された開催日時と、スケジュール調整リスト取得要求で指定されている各参加者および利用設備と、を含むイベント登録要求を、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1に送信する。
【0068】
上述のスケジューラ端末2の機能構成は、イベント管理サーバ1の機能構成と同様に、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、および、NIC等の通信インターフェースを備えたパーソナルコンピュータ、スマートフォン等において、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することによりプロセスとして実現されるものでもよい。
【0069】
図11および
図12は、スケジューラ端末2の動作を説明するためのフロー図である。
【0070】
このフローは、スケジュール調整リスト取得要求送信部202が、マンマシンインターフェース部201を介してユーザ(イベント登録者)からスケジュール調整取得操作を受け付けることにより開始される。
【0071】
まず、スケジュール調整リスト取得要求送信部202は、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1に、スケジュール調整取得操作に含まれているイベントの各参加者、利用設備、および開催予定期間を含むスケジュール調整リスト取得要求を送信する(S300)。
【0072】
つぎに、開催日時候補受付部203は、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1からイベントの開催可能期間を受信すると(S301でYES)、マンマシンインターフェース部201にこの開催可能期間を表示する(S302)。そして、ユーザにより開催日時候補指定操作がなされるのを待つ(S303)。
【0073】
その後、開催日時候補受付部203は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから開催日時候補指定操作を受け付けると(S303でYES)。この開催日時候補指定操作で指定されている開催日時候補のリストをスケジュール調整要求送信部204に通知する。これを受けて、スケジュール調整要求送信部204は、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1に、開催日時候補受付部203から通知された開催日時候補のリストを含むスケジュール調整要求を送信する(S304)。
【0074】
つぎに、参加可能日時リスト表示部205は、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1から参加可能日時のリストをクライアント端末情報とともに受信すると(S305でYES)、この参加可能日時のリストを、このクライアント端末情報に含まれている参加者の情報とともに、マンマシンインターフェース部201に表示する(S306)。
【0075】
これにより、ユーザは、所望の参加者の参加可能日時のリストを参照して、開催日時候補指定操作で指定した開催日時候補のリストに示された範囲内において、開催日時(開始日時および終了日時)を決定することができる。
【0076】
また、イベント登録要求送信部206は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから、開催日時候補のリストに示されたいずれかの開催日時候補の範囲内において、開始日時および終了日時を含む開催日時の指定を伴う開催日時指定操作を受け付けると(S307でYES)、この開催日時指定操作で先立ってユーザから受け付けたスケジュール調整リスト取得操作において、イベントの必須参加者が指定されているか否かを判断する(S308)。そして、必須参加者が指定されている場合(S308でYES)、イベント登録要求送信部206は、参加可能日時リスト表示部205が必須参加者の参加可能日時のリストをこの必須参加者の情報を含むクライアント端末情報ともに受信済みであるか否かを判断する(S309)。
【0077】
必須参加者の参加可能日時のリストを未受信の場合(S309でNO)、イベント登録要求送信部206は、マンマシンインターフェース部201を介してユーザから受け付けた開催日時指定操作を無効として(S310)、マンマシンインターフェース部201に、必須参加者の参加可能日時のリストを受信するまで開催日時指定操作を待つことを促す待機メッセージを表示する(S311)。
【0078】
一方、必須参加者の参加可能日時のリストを受信済である場合(S309でYES)、あるいは、スケジュール調整リスト取得操作においてイベントの必須参加者が指定されていない場合(S308でNO)、イベント登録要求送信部206は、開催日時指定操作で指定された開催日時(開始日時および終了日時)と、スケジュール調整リスト取得要求で指定されている各参加者および利用設備と、を含むイベント登録要求を、ネットワークインターフェース部200を介してイベント管理サーバ1に送信する(S312)。
【0079】
つぎに、クライアント端末3の詳細を説明する。
【0080】
図13は、クライアント端末3の概略機能構成図である。
【0081】
図示するように、クライアント端末3は、ネットワークインターフェース部300と、マンマシンインターフェース部301と、回答操作受付部302と、回答通知送信部303と、イベント情報表示部304と、を備えている。
【0082】
ネットワークインターフェース部300は、ネットワーク4を介してイベント管理サーバ1と通信するためのインターフェースである。
【0083】
マンマシンインターフェース部301は、ユーザに情報を提示したり、ユーザから情報の入力を受け付けたりするためのインターフェースであり、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置と、液晶ディスプレイ等の表示装置と、を有している。
【0084】
回答操作受付部302は、ネットワークインターフェース部300を介してイベント管理サーバ1から開催日時候補のリストを受信した場合に、これをマンマシンインターフェース部301に表示して、開催日時候補のリストに示された開催日時候補のうち、参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補の指定を伴う回答操作をユーザから受け付ける。
【0085】
回答通知送信部303は、ネットワークインターフェース部300を介してイベント管理サーバ1に、回答操作受付部302より受け付けた回答操作で指定されている参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補を含む回答通知を送信する。
【0086】
イベント情報表示部304は、ネットワークインターフェース部300を介してイベント管理サーバからイベント情報を受信した場合に、これをマンマシンインターフェース部301に表示する。
【0087】
上述のクライアント端末3の機能構成は、イベント管理サーバ1およびスケジューラ端末2の機能構成と同様に、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、および、NIC等の通信インターフェースを備えたパーソナルコンピュータ、スマートフォン等において、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することによりプロセスとして実現されるものでもよい。
【0088】
図14は、クライアント端末3の動作を説明するためのフロー図である。
【0089】
このフローは、回答操作受付部302がネットワークインターフェース部300を介してイベント管理サーバ1から開催日時候補のリストを受信することにより開始される。
【0090】
まず、回答操作受付部302は、イベント管理サーバ1から受信した開催日時候補のリストをマンマシンインターフェース部401に表示する(S400)。
【0091】
つぎに、回答操作受付部302は、マンマシンインターフェース部401を介してユーザから、マンマシンインターフェース部401に表示されている開催日時候補のリストにおいて少なくとも一つの参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補の指定を伴う回答操作を受け付けると(S401でYES)、指定された参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補のリストを回答通知送信部303に通知する。これを受けて、回答通知送信部303は、ネットワークインターフェース部300を介してイベント管理サーバ1に、回答操作受付部302より通知された参加可能あるいは参加不可能な開催日時候補のリストを含む回答通知を送信する(S402)。
【0092】
また、イベント情報表示部304は、ネットワークインターフェース部300を介してイベント管理サーバ1からイベント情報を受信すると(S403でYES)、この受信したイベント情報をマンマシンインターフェース部401に表示する(S404)。
【0093】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0094】
本実施の形態では、イベントの参加者毎に、この参加者の参加可能日時のリストがスケジューラ端末2に表示される。このため、スケジューラ端末2のユーザであるイベント登録者は、所望の参加者の参加可能日時を考慮して、開催日時候補指定操作により指定した開催日時候補のリストのなかからイベントの開催日時を決定することができる。したがって、本実施の形態によれば、所望の参加者が参加できるようにイベントをスケジュールすることができる。
【0095】
また、本実施の形態において、スケジューラ端末2は、開催日時候補指定操作により指定された開催日時候補のリストに含まれているいずれかの開催日時候補の期間内において、開始日時および終了日時を含む開催日時指定操作を受け付け、指定された開始日時および終了日時により特定される開催日時と、スケジュール調整リスト取得操作により指定されたイベントの各参加者の指定とを含むイベント登録要求を、イベント管理サーバ1に送信する。したがって、イベント登録者は、開催日時候補のリストに含まれているいずれかの開催日時候補の期間内において、開始日時および終了日時を調整することが可能となり、利便性が向上する。
【0096】
また、本実施の形態において、イベント情報は、イベントの利用設備の情報を含んでおり、スケジュール調整リスト取得要求は、スケジュール調整リスト取得操作で指定されたイベントの利用設備の情報を含んでいる。そして、イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、イベント情報記憶部101を参照し、スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求に含まれているいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報とスケジュール調整リスト取得要求に含まれている設備を利用するイベントのイベント情報とを検索し、開催予定期間から検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間としてスケジューラ端末2に送信する。したがって、本実施の形態によれば、イベントの参加者のスケジュールのみならず、このイベントの利用設備の予約状況も考慮してイベントの開催日時を決定することができるので、利便性がさらに向上する。
【0097】
さらに、本実施の形態において、スケジューラ端末2は、ユーザから開催日時操作を受け付けた場合に、この開催日時操作に先立ってユーザから受け付けたスケジュール調整リスト取得操作において、イベントの必須参加者が指定されているならば、指定されているすべての必須参加者について、イベント管理サーバ1から参加可能日時のリストを受信済みの場合にのみ、このスケジュール調整要求を有効として、このスケジュール調整要求で指定されている開催日時の指定を含むイベント登録要求をイベント管理サーバ1に送信する。したがって、本実施の形態によれば、ユーザが必須参加者の参加可能日時を確認することなく、開催日時を決定することを防止することができる。
【0098】
なお、スケジュール調整リスト取得操作において、イベントの必須参加者が指定されていない場合、スケジューラ端末2のユーザは、いずれの参加者の参加可能日時のリストを確認することなく、開催日時指定操作を行ってスケジューラ端末2からイベント管理サーバ1にイベント登録要求を送信することもできる。
【0099】
なお、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0100】
例えば、上記の実施の形態において、スケジューラ端末2は、開催日時候補指定操作により指定された開催日時候補のリストに含まれているいずれかの開催日時候補の期間内において、開始日時および終了日時を含む開催日時指定操作を受け付けている。しかし、本発明はこれに限定されない。開催日時指定操作において、開催日時候補のリストに含まれているいずれかの開催日時候補の選択を受け付けてもよい。この場合、スケジューラ端末2は、選択された開催日時候補の開始日時および終了日時により特定される開催日時を含むイベント登録要求を、イベント管理サーバ1に送信する。
【0101】
また、上記の実施の形態では、イベント情報に、イベントの利用設備の情報を含めるとともに、スケジュール調整リスト取得要求に、スケジュール調整リスト取得操作で指定されたイベントの利用設備の情報を含めている。そして、イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、イベント情報記憶部101を参照し、スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求に含まれているいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報とスケジュール調整リスト取得要求に含まれている利用設備を利用するイベントのイベント情報とを検索し、開催予定期間から検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を、開催可能期間としてスケジューラ端末2に送信する。しかし、本発明はこれに限定されない。イベント情報およびスケジュール調整リスト取得操作からイベントの利用設備の情報を除外してもよい。この場合、イベント管理サーバ1は、スケジューラ端末2からスケジュール調整リスト取得要求を受信した場合に、イベント情報記憶部101を参照し、スケジュール調整リスト取得要求に含まれている開催予定期間において、スケジュール調整リスト取得要求に含まれているいずれかの参加者が参加するイベントのイベント情報を検索し、開催予定期間から検索されたイベント情報に含まれている開催日時を除いた期間を開催可能期間としてスケジューラ端末2に送信する。
【0102】
さらに、上記の実施の形態において、スケジューラ端末2は、スケジュール調整リスト取得操作において、イベントの必須参加者の指定を可能としている。しかし、本発明は、これに限定されない。スケジュール調整リスト取得操作において、イベントの必須参加者の指定を省略してもよい。この場合、
図2および
図3に示すS107~S125(スケジューラ端末2による開催日時候補指定操作の受付およびスケジュール調整要求のイベント管理サーバ1への送信、イベント管理サーバ1による開催日時候補リストのクライアント端末3への送信、クライアント端末3による開催日時候補リストの表示、回答操作の受付、および回答通知のイベント管理サーバ1への送信、イベント管理サーバ1による参加可能日時リストのスケジューラ端末2への送信、および、スケジューラ端末2による参加可能日時リストの表示)を省略し、スケジューラ端末2は、開催可能期間を表示した後(S106)、直ちにユーザから、開催可能期間内において開始日時および終了日時を含む開催日時の指定を伴う開催日時指定操作を受け付けるようにしてもよい(S126)。このようにすることにより、各参加者のスケジュールを確認せずに、強制的にイベントのスケジュールを決定しイベント情報を登録することができる。
【0103】
また、上記の実施の形態では、スケジューラ端末2とクライアント端末3とを別個に用意しているが、本発明はこれに限定されない。スケジューラ端末2とクライアント端末3とを統合して両者を一体化してもよい。
【符号の説明】
【0104】
1:イベント管理サーバ 2:スケジューラ端末
3、3-1~3-n:クライアント端末 4:ネットワーク
100:ネットワークインターフェース部
101:イベント情報記憶部
102:クライアント端末情報記憶部
103:イベント情報検索部 104:開催可能期間特定部
105:開催可能期間送信部 106:開催日候補リスト送信部
107:参加可能日時リスト送信部
108:イベント情報登録部 109:イベント情報送信部
200:ネットワークインターフェース部
201:マンマシンインターフェース部
202:スケジュール調整リスト取得要求送信部
203:開催日時候補受付部
204:スケジュール調整要求送信部
205:参加可能日時リスト表示部
206:イベント登録要求送信部
300:ネットワークインターフェース部
301:マンマシンインターフェース部
302:回答操作受付部 303:回答通知送信部
304:イベント情報表示部