(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056539
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置、システムの製造方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240416BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163507
(22)【出願日】2022-10-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】505392916
【氏名又は名称】弁護士ドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】吉本 健吾
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC22
5L050CC22
(57)【要約】
【課題】電子契約に関するユーザの操作体験を向上させること。
【解決手段】外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、閲覧情報を外部のサービスのエンドユーザに対し提示させ、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付け、エンドユーザが閲覧情報を参照することに応答し、通信用の情報を要求するための画面を提示させ、通信用の情報を要求するための画面において、エンドユーザから通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、生成した認証用の情報を送信して、エンドユーザから認証用の情報の入力を受け付けることにより、エンドユーザに対し、契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示させ、エンドユーザから契約データの同意を受け付ける操作に応答して、エンドユーザが契約データに同意をしたものとして契約データを管理するプログラム。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記管理するステップにおいて、
前記エンドユーザが同意をした前記契約データについて、同意をしたことを証明する情報であって前記エンドユーザが入力した前記通信用の情報を含む前記証明する情報を、少なくとも前記エンドユーザに対し提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記管理するステップにおいて、前記エンドユーザが同意をした前記契約データについて、前記同意をしたことを示す情報を前記外部のサービスに送信することにより、
前記外部のサービスを介して、前記同意をしたことを示す情報を前記エンドユーザに対し提示させる、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサに、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行する、方法。
【請求項6】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記制御部が、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項7】
電子契約サービスをユーザに提供するためのシステムの製造方法であって、
制御部を備える情報処理装置に、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行させるプログラムを提供することを含む、システムの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置、システムの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
事業活動において、社内外で様々な取り決め、申請について承認をしつつ事業を進展させることが行われている。例えば、事業者の社内では、承認者が、承認すべき内容について決裁をすることが行われている。
また、事業者の社内外において、契約については、近年、IT技術の発達により、これまでは紙により締結が行われていたものが、徐々に電子契約で行われている。
【0003】
電子契約では、電子契約サービスの利用者が、署名対象の契約書に電子署名をする。電子契約サービスは、いわゆる当事者署名型のもの、いわゆる事業者署名型(立会人型)のもの等様々な方式により事業者によって提供されている。
電子契約サービスを用いて契約締結を結ぶ際、契約の当事者を特定する情報により、契約の当事者間で契約対象の契約書を閲覧可能としつつ締結作業を進めることがある。例えば、契約の当事者を特定する情報として、メールアドレスを用いて契約締結を進める場合、契約を行いたい者の一方が、他方のメールアドレスを指定した状態で契約書を電子契約サービスへ送信する。そして、契約書を受け取った者が、電子契約サービスを用いて、契約書を承認する等により、電子契約による締結作業を進める。
【0004】
下記の特開2019-144749号公報(特許文献1)には、借主との間で締結される複数の契約書の電子契約上の取り扱いを支援することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1の情報処理装置は、借主との間で締結される複数の契約書の電子契約上の取り扱いを支援することが可能なものの、契約書に関するユーザの操作体験については十分な改善の余地がある。本発明の課題は、電子契約に関するユーザの操作体験を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に示す一実施形態は、コンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、外部サービスから、エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、エンドユーザが閲覧情報を参照することに応答して、エンドユーザに対し通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、通信用の情報を要求するための画面において、エンドユーザから通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、通信用の情報に基づき、エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、エンドユーザから、認証用の情報の入力を受け付けることにより、エンドユーザに対し、契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、エンドユーザから、契約データの同意を受け付ける操作に応答して、エンドユーザが当該契約データに同意をしたものとして契約データを管理するステップと、を実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、電子契約に関してユーザの操作体験を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態の電子契約システム1の全体構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、電子契約サービスのサーバ20の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、外部サービスのサーバ30の機能的な構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、電子契約を説明するための概念図である。
【
図6】
図6は、契約管理のデータベース2021のデータ構造を示す図である。
【
図7】
図7は、契約書のデータベース2022のデータ構造を示す図である。
【
図8】
図8は、外部サービスのサーバ30と電子契約サービスのサーバ20と外部サービスのエンドユーザの端末装置10の間での契約書の処理の流れを示す図である。
【
図9】
図9は、外部サービスのサーバ30と電子契約サービスのサーバ20と外部サービスのエンドユーザの端末装置10の間での契約書の処理の流れを示す図である。
【
図10】
図10は、外部サービスのログイン画面を示す図である。
【
図11】
図11は、外部サービスのマイページにて、外部サービスのエンドユーザに関する契約書の情報を提示する画面を示す図である。
【
図12】
図12は、外部サービスのエンドユーザがSMS認証画面を行う画面を示す図である。
【
図13】
図13は、契約書の契約内容を提示する画面を示す図である。
【
図14】
図14は、外部サービスのマイページにて、外部サービスのエンドユーザに関する契約書の情報とともに、契約書における外部サービスのエンドユーザの認証方法の情報を提示する画面を示す図である。
【
図15】
図15は、契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類において、契約書の当事者の認証方法の情報を提示することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に説明するのは、本開示の実施形態である。本開示の実施形態の説明は、図面を参照しつつ説明を行う。また、本開示の実施形態の説明は、同一の部品に同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
<第1の実施形態の概略>
以下の実施形態の説明では、エンドユーザに対し、外部のサービスの画面を提示して契約内容を確認させつつ、エンドユーザが有する電話番号等の通信用の情報に宛てて認証コードを送信し、当該認証コードを外部サービスにおいてエンドユーザから入力を受け付けることで、エンドユーザと外部サービスの事業者とで契約締結を進める例について説明する。これにより、エンドユーザに対し外部サービスを利用している体験を維持させつつ、契約締結により契約データに電子署名を付して保管することについては電子契約システムを利用することができ、各当事者の利便性がよりいっそう向上することで電子契約の利用がより一層促されうる。
ここで、外部のサービスとしては、例えば、以下が含まれる。
・ 不動産賃貸借サービス。物件の所有者と、物件を借りたいエンドユーザとの契約を仲介し、物件を利用するための賃貸借契約を締結することを支援する
・ 保険会社等が提供する保険サービス。予め定められた補償内容、保険料の支払いにエンドユーザが合意をすることで、保険サービスを提供する。
・ 車両販売サービス。例えば、事業者が管理する新車・中古車に対し、エンドユーザから購入の申し出を受け付けて、支払方法を規定した売買契約を締結する。
また、エンドユーザが承認をする対象となる事項としては、当事者間で締結する契約書、サービスを利用するための利用規約(ソフトウェアを利用するための利用許諾などを含む)などが含まれる。
本実施形態において、ユーザは、PC(Personal Computer)を操作し、電子契約サービスにより契約を締結する。電子契約には契約書を承認するための承認者が一人以上存在する。承認者は契約書に基づき、当該契約書の内容に示される条件での契約締結の可否を判断する。
【0012】
<1.1 システム全体の構成図>
図1は、実施形態の電子契約システム1の全体構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、電子契約システム1は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10と、電子契約サービスのサーバ20と、外部サービスのサーバ30とを含む。電子契約システム1は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10と、外部サービスのサーバ30とがネットワーク80によって互いに通信可能に接続されている。また、電子契約システム1は、電子契約サービスのサーバ20と、外部サービスのサーバ30とがネットワーク80によって互いに通信可能に接続されている。
【0013】
図1の例は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10を示している。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、例えば、PC、スマートフォン等である。
【0014】
外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、プログラムを実行することにより、プログラムに応じたシステムを操作する環境をユーザに対して提供する。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、プログラムを読み込んで実行することにより、外部サービスのエンドユーザの端末装置10と、外部サービスのサーバ30とを通信接続する。そして、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、電子契約に関連するデータを、外部サービスのエンドユーザの端末装置10と外部サービスのサーバ30との間で送受信する。
【0015】
図1の例は、電子契約システム1に関連する各種データを管理する電子契約サービスのサーバ20を示している。電子契約サービスのサーバ20は、電子契約に必要なデータを、適宜、外部サービスのサーバ30へ送信することで、外部サービスのエンドユーザの端末装置10での電子契約の状況を可視化させる。また、電子契約サービスのサーバ20は、外部サービスのサーバ30と通信し、各ユーザの電子契約の進行に応じて、画像、ファイル、テキストデータ等を外部サービスのサーバ30へ送信する。
【0016】
例えば、電子契約サービスのサーバ20は、電子契約に関連するユーザの情報、電子契約に使用する契約書の情報等その他の各種データを管理する。
【0017】
外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0018】
通信IF12は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0019】
入力装置13は、外部サービスのエンドユーザ(以下、「エンドユーザ」と呼ぶ。)からの入力操作を受け付けるための装置である。入力操作を受け付けるための装置は、例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボードである。
【0020】
出力装置14は、エンドユーザに対して情報を提示するための装置(ディスプレイ、スピーカー等)である。
【0021】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ15は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0022】
記憶部16は、データを保存するためのものである。記憶部16は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0023】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0024】
電子契約サービスのサーバ20は、電子契約により契約締結を結ぶユーザの情報、電子契約の際に使用する契約書等の情報を管理する装置である。
【0025】
電子契約サービスのサーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0026】
通信IF22は、電子契約サービスのサーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0027】
入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0028】
メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ25は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0029】
ストレージ26は、データを保存するためのものである。ストレージ26は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0030】
プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0031】
外部サービスのサーバ30は、外部サービスにおけるエンドユーザの情報、エンドユーザに紐づく電子契約に関する情報等を管理する装置である。
【0032】
電子契約サービスのサーバ30は、通信IF32と、入出力IF33と、メモリ35と、ストレージ36と、プロセッサ39とを備える。
【0033】
通信IF32は、外部サービスのサーバ30が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0034】
入出力IF33は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し、情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0035】
メモリ35は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。メモリ35は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0036】
ストレージ36は、データを保存するためのものである。ストレージ36は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)である。
【0037】
プロセッサ39は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0038】
<1.2 外部サービスのエンドユーザの端末装置10の機能的な構成>
図2は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10の機能的な構成を示す図である。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、アンテナ111と、第1無線通信部121と、プロセッサ19と、操作受付部130と、記憶部16と、メモリ15と、ディスプレイ132と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカー142とを含む。
【0039】
アンテナ111は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が発する信号を電波として空間へ放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0040】
第1無線通信部121は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が他の通信機器と通信するため、アンテナ111等を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121は、チューナー、高周波回路等を含む無線通信用の通信モジュールであり、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が送受信する無線信号の変復調、周波数変換を行い、受信信号をプロセッサ19へ与える。
【0041】
プロセッサ19は、記憶部16に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、外部サービスのエンドユーザの端末装置10の動作を制御する。プロセッサ19は、例えばアプリケーションプロセッサによって実現される。
【0042】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。例えば、操作受付部130は、マウス、タッチパッド、タッチパネル等のポインティングデバイス、キーボード、コントローラ、エンドユーザの身体の動きを入力操作としてセンシングする撮影手段等として実現される。例えば、操作受付部130は、エンドユーザの身体の動きとして、手等の身体の部位の動き、エンドユーザの顔の表情等をセンシングすることにより、これら身体の部位等の動きを入力操作として受け付ける。操作受付部130は、タッチパネル等に対してエンドユーザが指を接触させる等により入力操作を受け付けた座標に基づいて、エンドユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0043】
記憶部16は、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)等により構成される。また、記憶部16は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が使用するプログラム、および、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が電子契約サービスのサーバ20から受信する各種データ等を記憶する。
【0044】
ディスプレイ132は、プロセッサ19の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置によって実現される。
【0045】
音声処理部140は音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号をプロセッサ19へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカー142へ与える。
【0046】
マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。
【0047】
スピーカー142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を外部サービスのエンドユーザの端末装置10の外部へ出力する。
【0048】
記憶部16は、契約管理情報161、契約書情報162を記憶する。
契約管理情報161は、電子契約システム1における、電子契約の契約状況の情報を管理するための情報である。
契約書情報162は、電子契約システム1における、契約書を管理するための情報である。
【0049】
プロセッサ19がプログラムにしたがって動作することにより、入力操作受付部191、送受信部192、データ処理部193、報知制御部194としての機能を発揮する。
入力操作受付部191は、操作受付部130等の入力装置に対するエンドユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、操作受付部130が例えばタッチデバイスである場合、タッチデバイスに対してエンドユーザが指等を接触させた座標の情報に基づき、エンドユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部192は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が、外部サービスのサーバ30等の外部の装置と通信プロトコルにしたがってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部193は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムにしたがって演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
報知制御部194は、情報をエンドユーザに提示する処理として、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカー142に出力させる処理、振動をバイブレータ等に発生させる処理等を行う。
【0050】
<1.3 電子契約サービスのサーバ20の機能的な構成>
図3は、電子契約サービスのサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図3に示すように、電子契約サービスのサーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0051】
通信部201は、電子契約サービスのサーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0052】
記憶部202は、契約管理のデータベース2021と、契約書のデータベース2022等の各種データベースを記憶する。
【0053】
契約管理のデータベース2021は、電子契約システム1における契約状況を管理するための情報を含むデータベースである。詳細は後述する。
【0054】
契約書のデータベース2022は、電子契約システム1における契約書の情報を管理するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0055】
制御部203は、プロセッサ29が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、プログラムにしたがって動作することにより、受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、契約管理の情報取得モジュール2033、契約書の情報取得モジュール2034として示す機能を発揮する。
【0056】
受信制御モジュール2031は、電子契約サービスのサーバ20が外部の装置から通信プロトコルにしたがって信号を受信する処理を制御する。
【0057】
送信制御モジュール2032は、電子契約サービスのサーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルにしたがって信号を送信する処理を制御する。
【0058】
契約管理の情報取得モジュール2033は、電子契約システム1において、契約状況を管理するための一連の処理を行うものである。
【0059】
契約書の情報取得モジュール2034は、電子契約システム1において、契約書の情報を管理するための一連の処理を行うものである。
【0060】
<1.4 外部サービスのサーバ30の機能的な構成>
図4は、外部サービスのサーバ30の機能的な構成を示す図である。
図4に示すように、外部サービスのサーバ30は、通信部301と、記憶部302と、制御部303としての機能を発揮する。
【0061】
通信部301は、外部サービスのサーバ30が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0062】
記憶部302は、契約管理のデータベース3021と、契約書のデータベース3022と、エンドユーザのデータベース3023等の各種データベースを記憶する。
【0063】
契約管理のデータベース3021は、電子契約システム1における契約状況を管理するための情報を含むデータベースである。
【0064】
契約書のデータベース3022は、電子契約システム1における契約書の情報を管理するためのデータベースである。
【0065】
エンドユーザのデータベース3023は、外部サービスにおけるエンドユーザの情報を管理するためのデータベースである。
【0066】
制御部303は、プロセッサ39が記憶部302に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部303は、プログラムにしたがって動作することにより、受信制御モジュール3031、送信制御モジュール3032、契約管理の情報取得モジュール3033、契約書の情報取得モジュール3034、エンドユーザの情報取得モジュール3035として示す機能を発揮する。
【0067】
受信制御モジュール3031は、外部サービスのサーバ30が外部の装置から通信プロトコルにしたがって信号を受信する処理を制御する。
【0068】
送信制御モジュール3032は、外部サービスのサーバ30が外部の装置に対し通信プロトコルにしたがって信号を送信する処理を制御する。
【0069】
契約管理の情報取得モジュール3033は、電子契約システム1において、契約状況を管理するための一連の処理を行うものである。
【0070】
契約書の情報取得モジュール3034は、電子契約システム1において、契約書の情報を管理するための一連の処理を行うものである。
【0071】
エンドユーザの情報取得モジュール3035は、外部サービスにおいて、エンドユーザの情報を管理するための一連の処理を行うものである。
【0072】
<1.5 電子契約を説明するための概念図>
図5は、電子契約を説明するための概念図である。本実施形態において、「電子契約」とは、契約書をインターネット上で交換し、契約当事者が合意の意思表示を行い、契約書に電子署名を付与することをいう。
【0073】
まず契約書送信者は、送信者端末装置50を操作することにより、契約書をクラウド上の電子契約サービスのサーバ20にアップロードする。電子契約サービスのサーバ20は、契約書送信者が送信することに承諾した契約書に対し、契約書送信者の電子署名を付与する。
【0074】
契約書送信者は、契約書受信者に合意締結を依頼するための操作を行う。具体的には、送信者端末装置50は、契約書受信者を指定する操作を契約書送信者から受け付けて、電子契約サービスのサーバ20へ送信する。本実施形態では、送信者端末装置50は、契約書受信者を特定する情報として、1名以上の契約書受信者のそれぞれのメールアドレスまたは電話番号を指定する操作を契約書送信者から受け付ける。
電子契約システム1の電子契約サービスのサーバ20は、契約書送信者のユーザによって指定された受信者側のメールアドレスまたは電話番号に宛てて、契約書にアクセスするための情報を契約書受信者に送付する。本実施形態では、電子契約システム1の電子契約サービスのサーバ20は、契約書送信者のユーザによって指定された受信者側のメールアドレスまたは電話番号に宛てて、契約書にアクセスするための情報を外部サービスのサーバ30に送付する。契約書にアクセスするための情報は、例えば、URL(Uniform Resource Locator)として記述されるリンク等である。なお、本実施形態は、外部サービスにおける契約書受信者のユーザ認証に関して、SMSを用いる。
【0075】
契約書受信者は、外部サービスのサーバ30において受信した契約書にアクセスするための情報を指定する操作(クリック、タップ等)をし、オンラインで電子契約サービスのサーバ20上の契約書の内容を確認して、合意締結することができる。受信者端末装置40は、契約書について合意をすることを示す操作を受け付けるための画面を受信者端末装置40のユーザに提示して、合意するための操作を契約書受信者から受け付ける。
この時点で契約内容に瑕疵があるような場合、電子契約サービスのサーバ20は、契約書受信者から、契約に合意をしない旨の操作を受け付けることとしてもよい。
【0076】
電子契約サービスのサーバ20は、契約書受信者から、契約書について合意する操作を受け付けることにより、当該契約書に、契約書受信者の電子署名を付与する。契約書は、電子契約サービスのサーバ20に保管される。契約当事者双方の電子署名が付与されることで、契約書の改ざんは防止される。
【0077】
本実施形態は、このようなクラウド型の電子契約サービスを実現するものである。
【0078】
<2 データ構造>
図6、
図7は、電子契約サービスのサーバ20が記憶するデータベースのデータ構造を示す図である。なお、
図6、
図7は一例であり、記載されていないデータを除外するものではない。
【0079】
図6は、契約管理のデータベース2021のデータ構造を示す図である。契約管理のデータベース2021は、電子契約システム1における契約状況を管理するための情報を含むデータベースである。
図6の契約管理のデータベース2021の各レコードは、項目「契約ID」と、項目「契約書ID」と、項目「送信者メールアドレス」と、項目「受信者メールアドレス」と、項目「受信者電話番号」と、項目「契約のステータス」と、項目「契約完了日時」とを含む。
【0080】
項目「契約ID」は、電子契約により締結される各契約について、例えば電子契約サービスのサーバ20により発行される識別情報を示す。
【0081】
具体的には、項目「契約ID」は、ユーザ間で電子契約により締結される各契約を管理する際に必要となる、電子契約に対して一意なIDのことである。
【0082】
項目「契約書ID」は、電子契約により締結される各契約について、電子契約の対象となる契約の際に契約書の送信者から指定される契約書に対して一意なIDのことを示す。例えば、契約書の識別情報として、電子契約サービスのサーバ20が電子契約の対象として契約書のアップロードを受け付けることにより、当該契約書と関連付けて発行する一意な情報を含む。当該契約書と関連付けて発行する一意な情報は、例えば、当該契約書に発行する識別情報、当該契約書に各端末装置がアクセスするためのリンク情報等である。
契約書は、典型的にはドキュメント作成用のソフトウェアで作成され、内容の改変ができないファイルである。契約書は、例えば、PDFファイル等である。
【0083】
項目「送信者メールアドレス」は、電子契約により締結される各契約について、契約書送信者となるユーザのメールアドレスのことを示す。
【0084】
項目「受信者メールアドレス」は、電子契約により締結される各契約について、契約書受信者となるユーザのメールアドレスのことを示す。
【0085】
項目「受信者電話番号」は、電子契約により締結される各契約について、契約書受信者となるユーザの電話番号のことを示す。
【0086】
項目「契約のステータス」は、契約書送信者と契約書受信者とで締結を進めている電子契約の締結の状況を示す。具体的には、項目「契約のステータス」は、当事者間での電子契約の締結の状況として、以下を含みうる。
・「未契約」は、電子契約の締結において、契約書受信者の指定もされておらず、電子契約による契約の締結がまだ開始されていない状態である。
・「契約完了」は、電子契約の締結において、契約書の当事者が承認する操作を電子契約サービスのサーバ20で受け付けて、電子契約による契約の締結が完了した状態である。
【0087】
項目「契約完了日時」は、電子契約により締結される各契約について、契約の締結が完了した日時を示す。
【0088】
図7は、契約書のデータベース2022のデータ構造を示す図である。契約書のデータベース2022は、電子契約システム1における契約書の情報を管理するためのデータベースである。
図7の契約書のデータベース2022の各レコードは、項目「契約書ID」と、項目「文書タイトル」と、項目「契約締結日」と、項目「契約開始日」と、項目「契約終了日」とを含む。
【0089】
項目「契約書ID」は、電子契約により締結される各契約について、電子契約の対象となる契約の際に契約書の送信者から指定される契約書に対して一意なIDのことを示す。例えば、契約書の識別情報として、電子契約サービスのサーバ20が電子契約の対象として契約書のアップロードを受け付けることにより、当該契約書と関連付けて発行する一意な情報を含む。当該契約書と関連付けて発行する一意な情報は、例えば、当該契約書に発行する識別情報、当該契約書に各端末装置がアクセスするためのリンク情報等である。
契約書は、典型的にはドキュメント作成用のソフトウェアで作成され、内容の改変ができないファイルである。契約書は、例えば、PDFファイル等である。
【0090】
項目「文書タイトル」は、各契約の際に用いられる契約書のタイトル名を示す。項目「文書タイトル」は、例えば、賃貸借契約書、秘密保持契約書等である。
【0091】
項目「契約締結日」は、契約書を締結した日を示す。
【0092】
項目「契約開始日」は、契約書の契約が開始した日を示す。
【0093】
項目「契約終了日」は、契約書の契約が終了した日を示す。
【0094】
<第1の実施形態の動作>
次に説明するのは、電子契約システム1を構成する各装置の動作についてである。
【0095】
図8は、外部サービスのサーバ30と電子契約サービスのサーバ20と外部サービスのエンドユーザの端末装置10の間での契約書の処理の流れを示す図である。
【0096】
ステップS8031において、外部サービスのサーバ30は、契約書作成、そして、契約書の締結依頼を行う入力操作を外部サービスに関するユーザから受け付ける。なお、本実施形態の例において、ステップS8031において作成、締結依頼を行われた契約書の受信者は、外部サービスのエンドユーザであるものとする。
【0097】
ステップS8021において、電子契約サービスのサーバ20は、エンドユーザの電話番号の情報を外部サービスのサーバ30から受け付ける。なお、本実施形態において、外部サービスのサーバ30は、エンドユーザの電話番号の情報を記憶部302に記憶しているものとする。
【0098】
ステップS8022において、電子契約サービスのサーバ20は、契約書に送信者の署名を付与する。電子契約サービスのサーバ20は、契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類に、契約書の送信者の署名を付与する。契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類は、例えば、署名パネル、合意締結証明書等である。契約書の当事者は、署名パネル、合意締結証明書等を閲覧して、契約書の送信者の署名を確認することができる。
【0099】
ステップS8023において、電子契約サービスのサーバ20は、同意用URLを生成する。同意用URLは、契約書の受信者が契約書の契約内容を確認でき、契約に同意することが可能なページへ遷移することができるURLのことである。同意用URLの生成後、電子契約サービスのサーバ20は、同意用URLの情報を外部サービスのサーバ30へ送信する。
【0100】
ステップS8032において、外部サービスのサーバ30は、外部サービスのエンドユーザに関連する情報を表示するウェブページ(以下、「マイページ」と呼ぶ。)に同意用URLを提示する。
外部サービスは、マイページを外部サービス内に用意しているものとする。外部サービスのマイページは、外部サービスのエンドユーザの端末装置10に提示される。
外部サービスのマイページは、例えば、エンドユーザのアカウントに関する情報、エンドユーザの個人情報に関する情報を提示する。また、マイページは、外部サービスで用いられるエンドユーザに関する契約書の情報を提示してもよいものとする。
【0101】
ステップS8011において、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、外部サービスのログイン画面を提示する。
外部サービスは、外部サービスを利用する際において、外部サービスのログイン画面にて、ログインする操作をエンドユーザから受け付けているものとする。外部サービスのログイン画面は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10に提示される。ログイン画面は、ID、パスワード等の情報を受け付けるものとする。
外部サービスのサーバ30は、外部サービスのログイン画面にて、IDとパスワードを入力する操作をエンドユーザから受け付けて、エンドユーザの認証を行う。
次に、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、マイページを提示する。マイページは、外部サービスで用いられるエンドユーザに関する契約書の情報を提示する。マイページに提示されている画面は、例えば、
図11のような画面である。
そして、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、契約書を選択する操作をエンドユーザから受け付ける。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、契約書を選択する操作をエンドユーザから受け付けると、マイページからSMS認証画面にページ遷移を行う。
【0102】
ステップS8024において、電子契約サービスのサーバ20は、SMS認証画面を提示する。SMS認証画面は、例えば、
図12のような画面である。
【0103】
ステップS8012において、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、SMS認証画面を提示する。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、まず、SMS認証画面にてエンドユーザの電話番号の入力をする操作をエンドユーザから受け付ける。そして、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、エンドユーザから入力を受け付けた電話番号の情報を電子契約サービスのサーバ20へ送信する。
【0104】
ステップS8025において、電子契約サービスのサーバ20は、外部サービスのサーバ30から受け付けた電話番号と、エンドユーザの端末装置10から入力を受け付けた電話番号が一致しているか判定する。そして、電話番号が一致していた場合、電子契約サービスのサーバ20は、認証コードを生成する。認証コードは、一時的に発行されるパスワードのようなものである。なお、電話番号が一致していなかった場合、電子契約サービスのサーバ20は、処理を終了する。
【0105】
ステップS8026において、電子契約サービスのサーバ20は、エンドユーザの電話番号の情報に基づいて、SMSにより、認証コードを外部サービスのエンドユーザの端末装置10に送信する。送信後、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、認証コードの情報を受信する。
【0106】
ステップS8013において、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、SMS認証画面にて認証コードの入力をエンドユーザから受け付ける。そして、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、エンドユーザから入力を受け付けた認証コードの情報を電子契約サービスのサーバ20へ送信する。
【0107】
ステップS8027において、電子契約サービスのサーバ20は、電子契約サービスのサーバ20が生成した認証コードと、外部サービスのエンドユーザの端末装置10から入力を受け付けた認証コードが一致しているか判定する。そして、認証コードが一致していた場合、電子契約サービスのサーバ20は、エンドユーザを認証する。なお、認証コードが一致していなかった場合、電子契約サービスのサーバ20は、エンドユーザの認証を行わない。
【0108】
図9は、外部サービスのサーバ30と電子契約サービスのサーバ20と外部サービスのエンドユーザの端末装置10の間での契約書の処理の流れを示す図である。
【0109】
【0110】
ステップS9021において、電子契約サービスのサーバ20は、契約書の契約内容を、外部サービスのエンドユーザの端末装置10に対して提示する。
【0111】
ステップS9011において、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、契約書の契約内容を提示する。エンドユーザは、契約書の契約内容を確認し、契約書に同意するか判断する。契約書に同意することを判断した場合、エンドユーザは、契約書に同意することを示す入力操作をする。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、契約書に同意することを示す入力操作をエンドユーザから受け付ける。
【0112】
ステップS9022において、電子契約サービスのサーバ20は、契約書の同意の完了に関する処理を行う。具体的には、電子契約サービスのサーバ20は、契約管理のデータベースの2021の項目「契約のステータス」を契約完了へと更新する。また、契約書に同意することを示す入力操作を受け付けたことに応じて、電子契約サービスのサーバ20は、契約管理のデータベースの2021の項目「契約完了日時」の値を更新する。
【0113】
ステップS9023において、電子契約サービスのサーバ20は、契約書に受信者の署名を付与する。電子契約サービスのサーバ20は、契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類に、契約書の受信者の署名を付与する。契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類は、例えば、署名パネル、合意締結証明書等である。契約書の当事者は、署名パネル、合意締結証明書等を閲覧して、契約書の受信者の署名を確認することができる。
【0114】
ステップS9031において、外部サービスのサーバ30は、外部サービスのマイページにて、エンドユーザに関する契約書の情報とともに、契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報を提示する画面を示す図である。契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報は、例えば、SMS認証の情報である。SMS認証の情報は、SMS認証を行った日時、SMS認証を行った際に用いた電話番号の情報等である。
なお、マイページに提示されている画面は、例えば、
図14のような画面である。
【0115】
<画面例>
図10は、外部サービスのログイン画面を示す図である。
【0116】
外部サービスは、外部サービスを利用する際において、外部サービスのログイン画面にて、エンドユーザからログインする操作を受け付けているものとする。外部サービスのログイン画面は、外部サービスのエンドユーザの端末装置10に提示される。ログイン画面は、ID、パスワード等の情報を受け付けるものとする。
外部サービスのサーバ30は、外部サービスのログイン画面にて、エンドユーザからIDとパスワードを入力する操作を受け付けて、エンドユーザの認証を行う。
【0117】
具体的には、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1000に以下の各情報を提示する。
・領域1001は、IDとパスワードの情報の入力をエンドユーザから受け付ける領域である。
・ボタン1002は、ログインする操作をエンドユーザから受け付けるボタンである。
【0118】
図11は、外部サービスのマイページにて、エンドユーザに関する契約書の情報を提示する画面を示す図である。
【0119】
外部サービスは、マイページを外部サービス内に用意しているものとする。外部サービスのマイページは、外部サービスのエンドユーザの端末装置10に提示される。
外部サービスのマイページは、例えば、エンドユーザのアカウントに関する情報、エンドユーザの個人情報に関する情報を提示する。また、外部サービスのマイページは、外部サービスで用いられるエンドユーザに関する契約書の情報を提示してもよい。例えば、外部サービスで用いられるエンドユーザに関する契約書の情報は、契約書の契約状況に応じて、ユーザが視認しやすいように表示を行ってもよい。例えば、外部サービスのマイページは、締結依頼された契約書と締結済みの契約書を分けて表示してもよい。
【0120】
具体的には、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1100に以下の各情報を提示する。なお、ダイアログ画面1100は、マイページの一部を表現しているものとする。
・領域1101は、締結依頼された契約書の情報を表示する領域である。
・領域1102は、締結済みの契約書の情報を表示する領域である。
【0121】
図12は、エンドユーザがSMS認証画面を行う画面を示す図である。
【0122】
図8にて説明した通り、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、SMS認証画面を提示する。外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、SMS認証画面にて、エンドユーザから電話番号の入力を受け付ける。電子契約サービスのサーバ20は、外部サービスのサーバ30から受け付けた電話番号と、外部サービスのエンドユーザの端末装置10から受け付けた電話番号が一致しているか判定する。そして、電話番号が一致していた場合、電子契約サービスのサーバ20は、認証コードを生成する。
認証コードの生成後、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、SMS認証画面にて、エンドユーザから認証コードの入力を受け付ける。電子契約サービスのサーバ20は、電子契約サービスのサーバ20が生成した認証コードと、外部サービスのエンドユーザの端末装置10から受け付けた認証コードが一致しているか判定する。そして、認証コードが一致していた場合、電子契約サービスのサーバ20は、認証する。
なお、認証後、SMS認証画面は、利用規約の確認を求める文言、契約書の内容を確認できるページへ遷移するボタン等を表示してもよい。
【0123】
具体的には、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1200に以下の各情報を提示する。
・領域1201は、電話番号の入力をエンドユーザから受け付ける領域である。
・ボタン1202は、認証コードを送信する操作をエンドユーザから受け付けるボタンである。
・領域1203は、認証コードの入力をエンドユーザから受け付ける領域である。
・ボタン1204は、契約書の内容を確認できるページへ遷移するボタンを押下する操作をエンドユーザから受け付けるボタンである。
【0124】
図13は、契約書の契約内容を提示する画面を示す図である。
【0125】
図8にて説明した通り、SMS認証後、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、契約書の契約内容を提示する。エンドユーザは、契約書の契約内容を確認し、契約書に同意するか判断する。契約書に同意することを判断した場合、エンドユーザは、契約書に同意することを示す入力操作をする。そして、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、契約書に同意することを示す入力操作をエンドユーザから受け付ける。
【0126】
具体的には、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1300に以下の各情報を提示する。
・領域1301は、契約書の契約内容を提示する領域である。
・ボタン1302は、契約書に同意することを示す入力操作をエンドユーザから受け付けるボタンである。
【0127】
図14は、外部サービスのマイページにて、エンドユーザに関する契約書の情報とともに、契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報を提示する画面を示す図である。
【0128】
図11にて説明した通り、外部サービスのマイページは、締結依頼された契約書と締結済みの契約書を分けて表示してもよい。
図14は、外部サービスのマイページにて、エンドユーザに関する契約書の情報とともに、契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報を提示してもよい。契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報は、例えば、SMS認証の情報である。SMS認証の情報は、SMS認証を行った日時、SMS認証を行った際に用いた電話番号の情報等である。
【0129】
具体的には、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1400に以下の各情報を提示する。なお、ダイアログ画面1400は、マイページの一部を表現しているものとする。
・領域1101は、締結依頼された契約書の情報を表示する領域である。
・領域1102は、締結済みの契約書の情報を表示する領域である。
・領域1401は、契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報を表示する領域である。
【0130】
図15は、契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類において、契約書の当事者の認証方法の情報を提示することを示す図である。
【0131】
契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類は、例えば、合意締結証明書、電子契約締結証明書等である。契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類は、誰が、いつ、どの契約書に合意したのかの情報が記載されている。
図15は、契約書の電子契約が取り交わされた事実を客観的に証明する書類において、契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報を提示する。契約書におけるエンドユーザの認証方法の情報は、例えば、SMS認証の情報である。SMS認証の情報は、SMS認証を行った日時、SMS認証を行った際に用いた電話番号の情報等である。
【0132】
具体的には、外部サービスのエンドユーザの端末装置10は、ダイアログ画面1500に以下の各情報を提示する。
・領域1501は、契約書の書誌情報を表示する領域である。契約書の書誌情報は、例えば、契約書のタイトル名、契約書の契約書ID等である。
・領域1502は、契約書の当事者の情報を表示する領域である。
・領域1503は、契約書における当事者の認証方法の情報を表示する領域である。
<変形例>
(1)外部サービスが提供するマイページ以外で契約書をユーザに閲覧させる方法
上記の実施形態の他に、例えば、電子契約サービスのサーバ20は、外部サービスのエンドユーザが契約内容に同意するために、契約書の契約内容を閲覧するためのURLをSMS等により送信することにより、外部サービスのエンドユーザの端末装置10で動作するブラウザ等により、エンドユーザに対して契約内容を閲覧させることとしてもよい。
例えば、外部サービスを運営する事業者(例えば、不動産事業者、通信事業者、保険事業者など)が、店頭などでエンドユーザに電話番号、エンドユーザの氏名等の情報を入力してもらうための端末(タブレット、PC等)を用意しているとする。エンドユーザは、SMSにより、端末装置10で、サーバ20から、契約書の内容を閲覧するためのURLを受け取り、ブラウザ等で契約内容を確認し、契約書に同意する操作を行う。外部サービスのサーバ30が提供するマイページへログインする操作をせずとも、エンドユーザが、端末装置10で、契約書の内容の確認を行うことができることとしてもよい。
(2)契約書を閲覧するための端末と、認証コードを受け取るための端末が同一ではない場合
上記の実施形態では、端末装置10において、外部サービスが提供するマイページで益約内容をエンドユーザに閲覧させることと、電話番号で認証コードを受け取ることを実行する例を説明した。
この他に、エンドユーザに契約内容を閲覧させるための端末と、電話番号で認証コードを受け取る端末とを分けることとしてもよい。
例えば、不動産賃貸事業者、保険事業者等が店舗に端末(タブレット等)を設置して、エンドユーザから、契約に必要な情報(個人名、電話番号など)の入力を当該店舗の端末で受け付けることとする。店舗の端末で、外部サービスをエンドユーザに利用させつつ、エンドユーザの端末に宛てて電話番号で認証コードを送信することとしてもよい。
【0133】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態、その変形は、発明の範囲、要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
【0134】
<付記>
以下に説明するのは、上記の各実施形態で説明した事項を付記したものである。
(付記1)
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、プログラムは、コンピュータのプロセッサに、外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップ(S8032)と、外部サービスから、エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップ(S8021)と、エンドユーザが閲覧情報を参照することに応答して、エンドユーザに対し通信用の情報を要求するための画面を提示するステップ(S8024)と、通信用の情報を要求するための画面において、エンドユーザから通信用の情報の入力を受け付けること(S8012)に応じて、認証用の情報を生成し(S8025)、通信用の情報に基づき、エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、エンドユーザから、認証用の情報の入力を受け付けること(S8013)により、エンドユーザに対し、契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップ(S9021)と、エンドユーザから、契約データの同意を受け付ける操作(S9011)に応答して、エンドユーザが契約データに同意をしたものとして契約データを管理するステップ(S9023)と、を実行させる、プログラム。
【0135】
(付記2)
管理するステップにおいて、エンドユーザが同意をした契約データについて、同意をしたことを証明する情報であってエンドユーザが入力した通信用の情報を含む証明する情報(1500)を、少なくともエンドユーザに対し提示する、請求項1に記載のプログラム。
【0136】
(付記3)
閲覧情報をエンドユーザに提示させるステップにおいて、外部サービスの呼び出しに応じて外部サービスに対し閲覧情報を応答することにより、外部サービスを介して、閲覧情報をエンドユーザに提示させる(1100)、請求項1に記載のプログラム。
【0137】
(付記4)
管理するステップにおいて、エンドユーザが同意をした契約データについて、同意をしたことを示す情報を外部のサービスに送信することにより、外部のサービスを介して、同意をしたことを示す情報をエンドユーザに対し提示させる(1401)、請求項3に記載のプログラム。
【0138】
(付記5)
コンピュータを動作させるための方法であって、コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、方法は、コンピュータのプロセッサに、外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップ(S8032)と、外部サービスから、エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップ(S8021)と、エンドユーザが閲覧情報を参照することに応答して、エンドユーザに対し通信用の情報を要求するための画面を提示するステップ(S8024)と、通信用の情報を要求するための画面において、エンドユーザから通信用の情報の入力を受け付けること(S8012)に応じて、認証用の情報を生成し(S8025)、通信用の情報に基づき、エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、エンドユーザから、認証用の情報の入力を受け付けること(S8013)により、エンドユーザに対し、契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップ(S9021)と、エンドユーザから、契約データの同意を受け付ける操作(S9011)に応答して、エンドユーザが当該契約データに同意をしたものとして契約データを管理するステップ(S9023)と、を実行する、方法。
【0139】
(付記6)
制御部を備える情報処理装置であって、情報処理装置は、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、制御部が、外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップ(S8032)と、外部サービスから、エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップ(S8021)と、エンドユーザが閲覧情報を参照することに応答して、エンドユーザに対し通信用の情報を要求するための画面を提示するステップ(S8024)と、通信用の情報を要求するための画面において、エンドユーザから通信用の情報の入力を受け付けること(S8012)に応じて、認証用の情報を生成し(S8025)、通信用の情報に基づき、エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、エンドユーザから、認証用の情報の入力を受け付けること(S8013)により、エンドユーザに対し、契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップ(S9021)と、エンドユーザから、契約データの同意を受け付ける操作(S9011)に応答して、エンドユーザが当該契約データに同意をしたものとして契約データを管理するステップ(S9023)と、を実行する、情報処理装置。
(付記7)
電子契約サービスをユーザに提供するためのシステムの製造方法であって、制御部を備える情報処理装置に、外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、外部サービスから、エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、エンドユーザが閲覧情報を参照することに応答して、エンドユーザに対し通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、通信用の情報を要求するための画面において、エンドユーザから通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、通信用の情報に基づき、エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、エンドユーザから、認証用の情報の入力を受け付けることにより、エンドユーザに対し、契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、エンドユーザから、契約データの同意を受け付ける操作に応答して、エンドユーザが契約データに同意をしたものとして契約データを管理するステップと、を実行させるプログラムを提供することを含む、システムの製造方法。
【符号の説明】
【0140】
1:電子契約システム、10:外部サービスのエンドユーザの端末装置、12:通信IF、13:入力装置、14:出力装置、15:メモリ、16:記憶部、19:プロセッサ、20:電子契約サービスのサーバ、22:通信IF、23:入出力IF、25:メモリ、26:ストレージ、29:プロセッサ、30:外部サービスのサーバ、32:通信IF、33:入出力IF、35:メモリ、36:ストレージ、39:プロセッサ、80:ネットワーク、111:アンテナ、121:第1無線通信部、130:操作受付部、132:ディスプレイ、140:音声処理部、141:マイク、142:スピーカー、161:契約管理情報、162:契約書情報、191:入力操作受付部、192:送受信部、193:データ処理部、194:報知制御部、201:通信部、202:記憶部、203:制御部、2021:契約管理のデータベース、2022:契約書のデータベース、2031:受信制御モジュール、2032:送信制御モジュール、2033:契約管理の情報取得モジュール、2034:契約書の情報取得モジュール、301:通信部、302:記憶部、303:制御部、3021:契約管理のデータベース、3022:契約書のデータベース、3023:エンドユーザのデータベース、3031:受信制御モジュール、3032:送信制御モジュール、3033:契約管理の情報取得モジュール、3034:契約書の情報取得モジュール、3035:エンドユーザの情報取得モジュール、40:受信者端末装置、50:送信者端末装置
【手続補正書】
【提出日】2023-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと
、を実行させ、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、プログラム。
【請求項2】
前記管理するステップにおいて、
前記エンドユーザが同意をした前記契約データについて、同意をしたことを証明する情報であって前記エンドユーザが入力した前記通信用の情報を含む前記証明する情報を、少なくとも前記エンドユーザに対し提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記管理するステップにおいて、前記エンドユーザが同意をした前記契約データについて、前記同意をしたことを示す情報を前記外部のサービスに送信することにより、
前記外部のサービスを介して、前記同意をしたことを示す情報を前記エンドユーザに対し提示させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサに、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと
、を実行し、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、方法。
【請求項5】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記制御部が、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと
、を実行し、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、情報処理装置。
【請求項6】
電子契約サービスをユーザに提供するためのシステムの製造方法であって、
制御部を備える情報処理装置に、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと
、を実行させ、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、
プログラムを提供することを含む、システムの製造方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記プログラムは、前記コンピュータのプロセッサに、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行させ、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、プログラム。
【請求項2】
前記管理するステップにおいて、
前記エンドユーザが同意をした前記契約データについて、同意をしたことを証明する情報であって前記エンドユーザが入力した前記通信用の情報を含む前記証明する情報を、少なくとも前記エンドユーザに対し提示する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記管理するステップにおいて、前記エンドユーザが同意をした前記契約データについて、前記同意をしたことを示す情報を前記外部のサービスに送信することにより、
前記外部のサービスを介して、前記同意をしたことを示す情報を前記エンドユーザに対し提示させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータを動作させるための方法であって、
前記コンピュータは、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記方法は、前記コンピュータのプロセッサに、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行し、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、方法。
【請求項5】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、電子契約サービスをユーザに提供するためのものであり、
前記制御部が、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行し、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる、情報処理装置。
【請求項6】
電子契約サービスをユーザに提供するためのシステムの製造方法であって、
制御部を備える情報処理装置に、
外部サービスからの呼び出しに応じて、契約データを閲覧させるための閲覧情報を発行し、発行した閲覧情報を、前記外部のサービスのエンドユーザに対し提示させるステップと、
前記外部サービスから、前記エンドユーザの本人確認に要する情報として、本人確認を経て発行される通信用の情報の入力を受け付けるステップと、
前記エンドユーザが前記閲覧情報を参照することに応答して、前記エンドユーザに対し前記通信用の情報を要求するための画面を提示するステップと、
前記通信用の情報を要求するための画面において、前記エンドユーザから前記通信用の情報の入力を受け付けることに応じて、認証用の情報を生成し、前記通信用の情報に基づき、前記エンドユーザに対し、生成した認証用の情報を送信するステップと、
前記エンドユーザから、前記認証用の情報の入力を受け付けることにより、前記エンドユーザに対し、前記契約データの閲覧および同意を受け付けるための画面を提示するステップと、
前記エンドユーザから、前記契約データの同意を受け付ける操作に応答して、前記エンドユーザが前記契約データに同意をしたものとして前記契約データを管理するステップと、を実行させ、
前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させるステップにおいて、
前記外部サービスの前記呼び出しに応じて前記外部サービスに対し前記閲覧情報を応答することにより、前記外部サービスを介して、前記閲覧情報を前記エンドユーザに提示させる処理を実行させるプログラムを、前記情報処理装置にインストールすることを含む、システムの製造方法。