(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056661
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20240416BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20240416BHJP
G09G 3/32 20160101ALI20240416BHJP
G09G 3/3233 20160101ALI20240416BHJP
H05B 33/14 20060101ALI20240416BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20240416BHJP
H10K 50/81 20230101ALI20240416BHJP
H10K 59/122 20230101ALI20240416BHJP
H10K 50/16 20230101ALI20240416BHJP
H10K 50/15 20230101ALI20240416BHJP
H10K 59/123 20230101ALI20240416BHJP
H10K 59/86 20230101ALI20240416BHJP
H10K 50/82 20230101ALI20240416BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20240416BHJP
H01L 33/62 20100101ALI20240416BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20240416BHJP
H01L 33/26 20100101ALI20240416BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 365
G09F9/30 349Z
G09G3/20 611A
G09G3/32 A
G09G3/3233
G09G3/20 624B
G09G3/20 621J
G09G3/20 621M
H05B33/14 Z
H10K50/10
H10K50/81
H10K59/122
H10K50/16
H10K50/15
H10K59/123
H10K59/86
H10K50/82
H10K59/131
H01L33/62
H01L33/00 L
H01L33/26
H01L33/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023175990
(22)【出願日】2023-10-11
(31)【優先権主張番号】10-2022-0130100
(32)【優先日】2022-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0032769
(32)【優先日】2023-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】シン,ドン ヒ
(72)【発明者】
【氏名】ノ,サン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ソン クォン
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
5F142
5F241
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
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3K107CC14
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3K107DD26
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3K107HH05
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5F142AA34
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5F241AA24
5F241BB18
5F241BC47
5F241CA45
5F241FF06
(57)【要約】
【課題】発光効率を増加させて消費電力を減少させ得る表示装置が提供しようとする。
【解決手段】表示装置は、(1)基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路、(2)前記画素回路上に配置されて前記画素回路に電気的に接続された第1画素電極、前記第1画素電極上に配置されて第1ないし第4オープン部を含むバンク、(3)前記バンク、及び前記第1および第2オープン部の上に配置され、前記第1オープン部を介して前記第1画素電極にコンタクトされる第1コンタクト電極、(5)前記第1画素電極と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なる第2画素電極、(6)前記バンク、及び前記第3および第4オープン部の上に配置され、前記第3オープン部を介して前記第2画素電極にコンタクトされる第2コンタクト電極、および、(7)前記第2画素電極と同一の層に配置されて前記第4オープン部と重なる共通画素電極を含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路;
前記画素回路上に配置されて前記画素回路に電気的に接続された第1画素電極;
前記第1画素電極上に配置されて第1ないし第4オープン部を含むバンク;
前記バンク、及び前記第1および第2オープン部の上に配置され、前記第1オープン部を介して前記第1画素電極にコンタクトされる第1コンタクト電極;
前記第1画素電極と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なる第2画素電極;
前記バンク、及び前記第3および第4オープン部の上に配置され、前記第3オープン部を介して前記第2画素電極にコンタクトされる第2コンタクト電極;および
前記第2画素電極と同一の層に配置されて前記第4オープン部と重なる共通画素電極を含む、表示装置。
【請求項2】
前記第1コンタクト電極に相当する第1電極、および前記第2画素電極に相当する第2電極を含む第1発光素子;および、
前記第2コンタクト電極に相当する第1電極、および前記共通画素電極に相当する第2電極を含む第2発光素子をさらに含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1発光素子は、
前記第2画素電極上に配置された電子輸送層;
前記電子輸送層上に配置された発光層;および、
前記発光層と前記第1コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2発光素子は、
前記共通画素電極上に配置された電子輸送層;
前記電子輸送層上に配置された発光層;および、
前記発光層と前記第2コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記バンク上に配置されて前記第1コンタクト電極と第2コンタクト電極とを分離させる分離部をさらに含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
高電位電圧を供給する第1電圧線;
データ電圧を供給するデータ線;および、
初期化電圧を供給する初期化電圧線をさらに含み、
前記画素回路は、
第1ノードの電圧に基づいて前記第1電圧線と前記第1画素電極とを電気的に接続する第1トランジスタ;
第1ゲート信号に基づいて前記データ線と前記第1トランジスタのゲート電極とを電気的に接続する第2トランジスタ;および
前記第1ゲート信号と異なる第2ゲート信号に基づいて前記初期化電圧線と前記第1画素電極とを電気的に接続する第3トランジスタを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
低電位電圧を供給する垂直電圧線をさらに含み、
前記共通画素電極は前記垂直電圧線に電気的に接続される、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路;
前記画素回路上に配置されて前記画素回路に電気的に接続された第1画素電極;
前記第1画素電極上に配置されて第1ないし第3オープン部および電源オープン部を含むバンク;
前記バンク、及び前記第1および第2オープン部の上に配置されたコンタクト電極;
前記第1画素電極と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なり、前記第2オープン部を介して前記コンタクト電極にコンタクトされる第2画素電極;
前記バンク、前記第3オープン部、および前記電源オープン部の上に配置された共通カソード電極;および
前記第2画素電極と同一の層に配置されて前記電源オープン部と重なり、前記電源オープン部を介して前記共通カソード電極にコンタクトされる共通画素電極を含む、表示装置。
【請求項9】
前記第1画素電極に相当する第1電極、および前記コンタクト電極に相当する第2電極を含む第1発光素子;および
前記第2画素電極に相当する第1電極、および前記共通カソード電極に相当する第2電極を含む第2発光素子をさらに含む、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1発光素子は、
前記第1画素電極上に配置された正孔輸送層;
前記正孔輸送層上に配置された発光層;および
前記発光層と前記コンタクト電極との間に配置された電子輸送層をさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第2発光素子は、
前記第2画素電極上に配置された正孔輸送層;
前記正孔輸送層上に配置された発光層;および
前記発光層と前記共通カソード電極との間に配置された電子輸送層をさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記バンク上に配置されて前記コンタクト電極と前記共通カソード電極とを分離させる分離部をさらに含む、請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
低電位電圧を供給する垂直電圧線をさらに含み、
前記共通画素電極は前記垂直電圧線に電気的に接続される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項14】
基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路;
前記画素回路上に配置されて高電位電圧を供給する駆動電圧線;
前記駆動電圧線上に配置されて第1ないし第4オープン部を含むバンク;
前記バンク、及び前記第1および第2オープン部の上に配置され、前記第1オープン部を介して前記駆動電圧線にコンタクトされる第1コンタクト電極;
前記駆動電圧線と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なる第1画素電極;
前記バンク、及び前記第3および第4オープン部の上に配置され、前記第3オープン部を介して前記第1画素電極にコンタクトされる第2コンタクト電極;および
前記第1画素電極と同一の層に配置されて前記第4オープン部と重なる第2画素電極を含む、表示装置。
【請求項15】
前記第1コンタクト電極に相当する第1電極、および前記第1画素電極に相当する第2電極を含む第1発光素子;および
前記第2コンタクト電極に相当する第1電極、および前記第2画素電極に相当する第2電極を含む第2発光素子をさらに含む、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1発光素子は、
前記第1画素電極上に配置された電子輸送層;
前記電子輸送層上に配置された発光層;および
前記発光層と前記第1コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第2発光素子は、
前記第2画素電極上に配置された電子輸送層;
前記電子輸送層上に配置された発光層;
前記発光層と前記第2コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
前記バンク上に配置されて前記第1コンタクト電極と第2コンタクト電極とを分離させる分離部をさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項19】
データ電圧を供給するデータ線;
初期化電圧を供給する初期化電圧線;および
低電位電圧を供給する低電位線をさらに含み、
前記画素回路は、
第1ノードの電圧に基づいて駆動電流を制御する第1トランジスタ;
ゲート信号に基づいて前記データ線と前記第1トランジスタのゲート電極とを電気的に接続する第2トランジスタ;
前記ゲート信号に基づいて前記初期化電圧線と前記第1トランジスタのソース電極とを電気的に接続する第3トランジスタ;
前記ゲート信号に基づいて前記駆動電圧線と前記第1トランジスタのドレイン電極とを電気的に接続する第4トランジスタ;
発光制御信号に基づいて前記第2発光素子の第2電極と前記第1トランジスタのドレイン電極とを電気的に接続する第5トランジスタ;および
前記発光制御信号に基づいて前記第1トランジスタのソース電極と前記低電位線とを電気的に接続する第6トランジスタを含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第2画素電極は前記第5トランジスタのドレイン電極に電気的に接続される、請求項19に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会の発展につれて、映像を表示するための表示装置に対する要求も、多様な形態に増加している。例えば、表示装置はスマートフォン、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ、ナビゲーション、およびスマートテレビのように多様な電子機器に適用されている。表示装置は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、電界放出表示装置(Field Emission Display Device)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)等のような平板表示装置であり得る。このような平板表示装置のうち発光表示装置は表示パネルの画素それぞれが自ら発光できる発光素子を含むことによって、表示パネルに光を提供するバックライトユニットがなくとも画像を表示することができる。発光素子は有機物を蛍光物質として用いる有機発光ダイオードおよび無機物を蛍光物質として用いる無機発光ダイオードであり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、発光効率を増加させ、駆動電流の大きさを減少させて消費電力を減少させ得る表示装置を提供することにある。
【0004】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための一実施形態の表示装置は、(1)基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路、(2)前記画素回路上に配置されて前記画素回路に電気的に接続された第1画素電極、(3)前記第1画素電極上に配置されて第1ないし第4オープン部を含むバンク、(4)前記バンク、及び前記第1および第2オープン部の上に配置され、前記第1オープン部を介して前記第1画素電極にコンタクトされる第1コンタクト電極、(5)前記第1画素電極と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なる第2画素電極、(6)前記バンク、及び前記第3および第4オープン部の上に配置され、前記第3オープン部を介して前記第2画素電極にコンタクトされる第2コンタクト電極、および、(7)前記第2画素電極と同一の層に配置されて前記第4オープン部と重なる共通画素電極を含む。
【0006】
前記表示装置は、(1)前記第1コンタクト電極に相当する第1電極、および前記第2画素電極に相当する第2電極を含む第1発光素子、および、(2)前記第2コンタクト電極に相当する第1電極、および前記共通画素電極に相当する第2電極を含む第2発光素子をさらに含み得る。
【0007】
前記第1発光素子は、(1)前記第2画素電極上に配置された電子輸送層、(2)前記電子輸送層上に配置された発光層、及び、(3)前記発光層と前記第1コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含み得る。
【0008】
前記第2発光素子は、(1)前記共通画素電極上に配置された電子輸送層、(2)前記電子輸送層上に配置された発光層、および、(3)前記発光層と前記第2コンタクト電極の間に配置された正孔輸送層をさらに含み得る。
【0009】
前記表示装置は、前記バンク上に配置されて前記第1コンタクト電極と第2コンタクト電極とを分離させる分離部をさらに含み得る。
【0010】
前記表示装置は、高電位電圧を供給する第1電圧線、データ電圧を供給するデータ線、および初期化電圧を供給する初期化電圧線をさらに含み、前記画素回路は、(1)第1ノードの電圧に基づいて前記第1電圧線と前記第1画素電極とを電気的に接続する第1トランジスタ、(2)第1ゲート信号に基づいて前記データ線と前記第1トランジスタのゲート電極とを電気的に接続する第2トランジスタ、および、(3)前記第1ゲート信号と異なる第2ゲート信号に基づいて前記初期化電圧線と前記第1画素電極とを電気的に接続する第3トランジスタを含み得る。
【0011】
前記表示装置は、低電位電圧を供給する垂直電圧線をさらに含み、前記共通画素電極は前記垂直電圧線に電気的に接続され得る。
【0012】
前記課題を解決するための一実施形態の表示装置は、(1)基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路、(2)前記画素回路上に配置されて前記画素回路に電気的に接続された第1画素電極、(3)前記第1画素電極上に配置されて第1ないし第3オープン部および電源オープン部を含むバンク、(4)前記バンク、及び、前記第1および第2オープン部の上に配置されたコンタクト電極、(5)前記第1画素電極と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なり、前記第2オープン部を介して前記コンタクト電極にコンタクトされる第2画素電極、(6)前記バンク、前記第3オープン部、および前記電源オープン部の上に配置された共通カソード電極、および、(7)前記第2画素電極と同一の層に配置されて前記電源オープン部と重なり、前記電源オープン部を介して前記共通カソード電極にコンタクトされる共通画素電極を含む。
【0013】
前記表示装置は、(1)前記第1画素電極に相当する第1電極、および前記コンタクト電極に相当する第2電極を含む第1発光素子、および、(2)前記第2画素電極に相当する第1電極、および前記共通カソード電極に相当する第2電極を含む第2発光素子をさらに含み得る。
【0014】
前記第1発光素子は、(1)前記第1画素電極上に配置された正孔輸送層、(2)前記正孔輸送層上に配置された発光層、および、(3)前記発光層と前記コンタクト電極との間に配置された電子輸送層をさらに含み得る。
【0015】
前記第2発光素子は、(1)前記第2画素電極上に配置された正孔輸送層、(2)前記正孔輸送層上に配置された発光層、および、(3)前記発光層と前記共通カソード電極の間に配置された電子輸送層をさらに含み得る。
【0016】
前記表示装置は、前記バンク上に配置されて、前記コンタクト電極と前記共通カソード電極とを分離させる分離部をさらに含み得る。
【0017】
前記表示装置は、低電位電圧を供給する垂直電圧線をさらに含み、前記共通画素電極は前記垂直電圧線に電気的に接続され得る。
【0018】
前記課題を解決するための一実施形態の表示装置は、(1)基板上に配置されて少なくとも一つのトランジスタを含む画素回路、(2)前記画素回路上に配置されて高電位電圧を供給する駆動電圧線、(3)前記駆動電圧線上に配置されて第1ないし第4オープン部を含むバンク、(4)前記バンク、及び前記第1および第2オープン部の上に配置され、前記第1オープン部を介して前記駆動電圧線にコンタクトされる第1コンタクト電極、(5)前記駆動電圧線と同一の層に配置されて前記第2および第3オープン部と重なる第1画素電極、(6)前記バンク、及び前記第3および第4オープン部の上に配置され、前記第3オープン部を介して前記第1画素電極にコンタクトされる第2コンタクト電極、および、(7)前記第1画素電極と同一層に配置されて前記第4オープン部と重なる第2画素電極を含む。
【0019】
前記表示装置は、(1)前記第1コンタクト電極に相当する第1電極、および前記第1画素電極に相当する第2電極を含む第1発光素子、および、(2)前記第2コンタクト電極に相当する第1電極、および前記第2画素電極に相当する第2電極を含む第2発光素子をさらに含み得る。
【0020】
前記第1発光素子は、(1)前記第1画素電極上に配置された電子輸送層、(2)前記電子輸送層上に配置された発光層、および、(3)前記発光層と前記第1コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含み得る。
【0021】
前記第2発光素子は、(1)前記第2画素電極上に配置された電子輸送層、(2)前記電子輸送層上に配置された発光層、および、(3)前記発光層と前記第2コンタクト電極との間に配置された正孔輸送層をさらに含み得る。
【0022】
前記表示装置は、前記バンク上に配置されて、前記第1コンタクト電極と第2コンタクト電極とを分離させる分離部をさらに含み得る。
【0023】
前記表示装置は、データ電圧を供給するデータ線、初期化電圧を供給する初期化電圧線、および低電位電圧を供給する低電位線をさらに含み、前記画素回路は、(1)第1ノードの電圧に基づいて駆動電流を制御する第1トランジスタ、(2)ゲート信号に基づいて前記データ線および前記第1トランジスタのゲート電極を電気的に接続する第2トランジスタ、(3)前記ゲート信号に基づいて前記初期化電圧線と前記第1トランジスタのソース電極とを電気的に接続する第3トランジスタ、(4)前記ゲート信号に基づいて前記駆動電圧線と前記第1トランジスタのドレイン電極とを電気的に接続する第4トランジスタ、(5)発光制御信号に基づいて前記第2発光素子の第2電極と前記第1トランジスタのドレイン電極とを電気的に接続する第5トランジスタ、および、(6)前記発光制御信号に基づいて前記第1トランジスタのソース電極と前記低電位線とを電気的に接続する第6トランジスタを含み得る。
【0024】
前記第2画素電極は、前記第5トランジスタのドレイン電極に電気的に接続され得る。
【0025】
その他の実施形態の具体的な内容は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0026】
実施形態による表示装置によれば、画素回路の駆動電流を、互いに同一の層に配置され直列に連結された、第1および第2発光素子に供給することによって、一つの発光素子を含む場合よりも発光効率を増加させ、駆動電流の大きさを減少させて消費電力を減少させることができる。
【0027】
実施形態による効果は以上で例示した内容によって制限されず、より多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】一実施形態による表示装置を示す平面図である。
【
図2】一実施形態による表示装置の画素およびラインを示す図である。
【
図3】一実施形態による表示装置の画素を示す回路図である。
【
図4】
図3の表示装置の薄膜トランジスタ層を示す平面図である。
【
図5】
図4のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【
図6】一実施形態による表示装置の発光素子層を示す平面図である。
【
図7】
図6のII-II’線に沿って切断した断面図である。
【
図8】
図6のIII-III’線に沿って切断した断面図である。
【
図9】
図6のIV-IV’線に沿って切断した断面図である。
【
図10】一実施形態による表示装置における発光素子の配列の一例を示す平面図である。
【
図11】一実施形態による表示装置における発光素子の配列の他の例を示す平面図である。
【
図12】一実施形態による表示装置における発光素子の配列のまた他の例を示す平面図である。
【
図13】一実施形態による表示装置における発光素子の配列のまた他の例を示す平面図である。
【
図14】他の実施形態による表示装置の発光素子層を示す平面図である。
【
図16】さらに他の実施形態による表示装置の画素を示す回路図である。
【
図17】
図16の表示装置の薄膜トランジスタ層を示す平面図である。
【
図19】
図18のVI-VI’線に沿って切断した断面図である。
【
図20】さらに他の実施形態による表示装置の発光素子層を示す平面図である。
【
図21】
図20のVII-VII’線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の利点および特徴、並びにこれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下に開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されることができ、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によってのみ定義される。
【0030】
素子(elements)または層が他の素子または層の「上(on)」と称される場合は、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子が介在する場合をすべて含む。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指すものとする。実施形態を説明するための図面に開示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであるから、本発明は図示された内容に限られない。
【0031】
第1、第2などが多様な構成要素を叙述するために使われるが、これらの構成要素は、これらの用語によって制限されないことはもちろんのことである。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用する。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であり得ることはもちろんである。
【0032】
本発明の様々な実施形態のそれぞれの特徴を部分的にまたは全体的に互いに結合または組み合わせることが可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施形態が互いに対して独立して実施可能でありうるのであって、連関した関係でもって共に実施することもできる。
【0033】
以下、添付する図面を参照して具体的な実施形態について説明する。
【0034】
図1は一実施形態による表示装置を示す平面図である。
【0035】
本明細書で、「上部」、「トップ」、「上面」は表示装置を基準として上部方向、すなわちZ軸方向を指し、「下部」、「ボトム」、「下面」は表示装置を基準として下部方向、すなわちZ軸の逆方向を指す。また、「左側」、「右側」、「上側」、「下側」は表示装置を平面から見たときの方向を指す。例えば、「左側」はX軸の逆方向、「右側」はX軸方向、「上側」はY軸方向、「下側」はY軸の逆方向を指す。
【0036】
図1を参照すると、表示装置10は、動画や静止映像を表示する装置であって、モバイルフォン(Mobile Phone)、スマートフォン(Smart Phone)、タブレットPC(Tablet PC)、スマートウォッチ(Smart Watch)、ウォッチフォン(Watch Phone)、移動通信端末機、電子手帳、電子ブック、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション、およびUMPC(Ultra Mobile PC)等のような携帯用電子機器だけでなく、テレビ、ノートパソコン、モニタ、広告板、およびモノのインターネット(Internet of Things,IOT)等の多様な製品の表示画面として使用することができる。
【0037】
表示装置10は表示パネル100、軟性フィルム210、表示駆動部220、回路ボード230、タイミング制御部240、電源供給部250、およびゲート駆動部260を含み得る。
【0038】
表示パネル100は平面上で長方形形状からなる。例えば、表示パネル100は、第1方向(X軸方向)の長辺と第2方向(Y軸方向)の短辺を有する長方形の平面形状を有することができる。第1方向(X軸方向)の長辺と第2方向(Y軸方向)の短辺が交わるコーナは直角に形成されるか所定の曲率を有するように丸く形成されることができる。表示パネル100の平面形状は、長方形に限定されず、他の多角形、円形または楕円形に形成されうる。例えば、表示パネル100は平坦に形成されるが、これに限られない。他の例としては、表示パネル100は、所定の曲率で曲がるように形成されうる。
【0039】
表示パネル100は表示領域DAと非表示領域NDAを含み得る。
【0040】
表示領域DAは、映像を表示する領域であって、表示パネル100の中央領域であると定義することができる。表示領域DAは、画素SP、ゲート線GL、データ線DL、初期化電圧線VIL、第1電圧線VDL、水平電圧線HVDL、垂直電圧線VVSL、および第2電圧線VSLを含み得る。画素SPは、データ線DLとゲート線GLにより交差する画素領域ごとに形成されうる。画素SPは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3を含み得る。第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれは、ゲート線GLおよびデータ線DLに接続され得る。第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれは、光を出力する最小単位の領域であると定義することができる。
【0041】
第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれは、有機発光層を含む有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)、量子ドット発光層を含む量子ドット発光素子(Quantum Dot LED)、超小型発光ダイオード(Micro LED)、または無機半導体を含む無機発光ダイオード(Inorganic LED)を含むことができる。
【0042】
第1画素SP1は第1色の光または赤色光を放出し、第2画素SP2は第2色の光または緑色光を放出し、第3画素SP3は第3色の光または青色光を放出し得る。第2画素SP2の画素回路、第1画素SP1の画素回路、および第3画素SP3の画素回路は、第2方向(Y軸方向)の逆方向に配列されるが、画素回路の順序はこれに限られない。
【0043】
ゲート線GLは、第1ゲート線GL1および第2ゲート線GL2を含み得る。第1ゲート線GL1は、第1方向(X軸方向)に延び、第2方向(Y軸方向)に互いに離隔され得る。第1ゲート線GL1は、ゲート駆動部260から第1ゲート信号を受信して第1補助ゲート線BGL1に第1ゲート信号を供給し得る。第1補助ゲート線BGL1は、第1ゲート線GL1から延びて、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3に第1ゲート信号を供給し得る。
【0044】
第2ゲート線GL2は第1方向(X軸方向)に延び、第2方向(Y軸方向)に互いに離隔し得る。第2ゲート線GL2は、ゲート駆動部260から第2ゲート信号を受信して第2補助ゲート線BGL2に第2ゲート信号を供給し得る。第2補助ゲート線BGL2は、第2ゲート線GL2から延びて第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3に第2ゲート信号を供給し得る。
【0045】
データ線DLは、第2方向(Y軸方向)に延び、第1方向(X軸方向)に互いに離隔し得る。データ線DLは第1ないし第3データ線DL1,DL2,DL3を含み得る。第1ないし第3データ線DL1,DL2,DL3のそれぞれは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれにデータ電圧を供給し得る。
【0046】
初期化電圧線VILは、第2方向(Y軸方向)に延び、第1方向(X軸方向)に互いに離隔し得る。初期化電圧線VILは表示駆動部220から受信された初期化電圧を第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3それぞれの画素回路に供給し得る。初期化電圧線VILは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3それぞれの画素回路からセンシング信号を受信して表示駆動部220に供給し得る。
【0047】
第1電圧線VDLは、第2方向(Y軸方向)に延び、第1方向(X軸方向)に互いに離隔され得る。第1電圧線VDLは、電源供給部250から受信された駆動電圧または高電位電圧を第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3に供給し得る。
【0048】
水平電圧線HVDLは、第1方向(X軸方向)に延び、第2方向(Y軸方向)に互いに離隔され得る。水平電圧線HVDLは第1電圧線VDLに接続され得る。水平電圧線HVDLは、第1電圧線VDLから駆動電圧または高電位電圧を受信し得る。
【0049】
垂直電圧線VVSLは、第2方向(Y軸方向)に延び、第1方向(X軸方向)に互いに離隔され得る。垂直電圧線VVSLは第2電圧線VSLに接続され得る。垂直電圧線VVSLは、電源供給部250から受信された低電位電圧を第2電圧線VSLに供給し得る。
【0050】
第2電圧線VSLは、第1方向(X軸方向)に延び、第2方向(Y軸方向)に互いに離隔され得る。第2電圧線VSLは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3に低電位電圧を供給し得る。
【0051】
画素SP、ゲート線GL、データ線DL、初期化電圧線VIL、第1電圧線VDL、および第2電圧線VSLの接続関係は、画素SPの個数および配列に応じて設計変更されうる。
【0052】
非表示領域NDAは、表示パネル100において表示領域DAを除く残りの領域であると定義することができる。例えば、非表示領域NDAは、データ線DL、初期化電圧線VIL、第1電圧線VDL、および垂直電圧線VVSLと、表示駆動部220とを連結するファンアウトライン、ゲート駆動部260、および、軟性フィルム210と接続されるパッド部(図示せず)を含み得る。
【0053】
軟性フィルム210は、非表示領域NDAの下側に配置されたパッド部に接続され得る。軟性フィルム210の一方の側に備えられた入力端子は、フィルム貼付・取付工程により、回路ボード230に取り付けられうるのであって、軟性フィルム210の他方の側に備えられた出力端子は、フィルム貼付・取付工程によりパッド部に取り付けられうる。例えば、軟性フィルム210は、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package)またはチップオンフィルム(Chip on Film)のように曲げられうる。軟性フィルム210は、表示装置10のベゼル領域を減少させるために、表示パネル100の下方へと曲げられる。
【0054】
表示駆動部220は、軟性フィルム210上に実装されうる。例えば、表示駆動部220は集積回路(IC)として実装することができる。表示駆動部220は、タイミング制御部240からデジタルビデオデータおよびデータ制御信号を受信し、データ制御信号に応じてデジタルビデオデータをアナログデータ電圧に変換して、ファンアウトラインを介してデータ線DLに供給し得る。
【0055】
回路ボード230は、タイミング制御部240および電源供給部250を支持し、信号および電源を表示駆動部220に供給し得る。例えば、回路ボード230は、各画素に映像を表示するためにタイミング制御部240から供給される信号と、電源供給部250から供給される電源電圧とを、軟性フィルム210および表示駆動部220に供給し得る。このために、信号線と電源線が回路ボード230上に備えられうる。
【0056】
タイミング制御部240は回路ボード230上に実装され、回路ボード230上に備えられたユーザーコネクタを介して、表示駆動システムまたはグラフィック装置から、供給される映像データとタイミング同期信号を受信し得る。タイミング制御部240は、タイミング同期信号に基づいて、映像データを画素配置構造に合うように整列してデジタルビデオデータを生成しうるのであって、生成されたデジタルビデオデータを表示駆動部220に供給し得る。タイミング制御部240は、タイミング同期信号に基づいてデータ制御信号とゲート制御信号を生成し得る。タイミング制御部240は、データ制御信号に基づいて表示駆動部220のデータ電圧の供給タイミングを制御しうるのであって、ゲート制御信号に基づいてゲート駆動部260のゲート信号の供給タイミングを制御し得る。
【0057】
電源供給部250は、回路ボード230上に配置されて、軟性フィルム210および表示駆動部220に電源電圧を供給し得る。例えば、電源供給部250は、駆動電圧または高電位電圧を生成して第1電圧線VDLに供給し得るのであって、低電位電圧を生成して垂直電圧線VVSLに供給し得るのであり、初期化電圧を生成して初期化電圧線VILに供給し得る。
【0058】
ゲート駆動部260は非表示領域NDAの左側および右側に配置される。ゲート駆動部260は、タイミング制御部240から供給されるゲート制御信号に基づいてゲート信号を生成し得る。ゲート制御信号は、スタート信号、クロック信号、および電源電圧を含み得るが、これに限られない。ゲート駆動部260は、設定された順序に従ってゲート信号をゲート線GLに供給し得る。
【0059】
図2は、一実施形態による表示装置の画素およびラインを示す図である。
【0060】
図2を参照すると、画素SPは第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3を含み得る。第2画素SP2の画素回路、第1画素SP1の画素回路、および第3画素SP3の画素回路は第2方向(Y軸方向)の逆方向に配列されるが、画素回路の順序はこれに限られない。
【0061】
第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれは、第1電圧線VDL、初期化電圧線VIL、ゲート線GL、およびデータ線DLに接続され得る。
【0062】
第1電圧線VDLは第2方向(Y軸方向)に延び得る。第1電圧線VDLは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路の左側に配置される。第1電圧線VDLは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3それぞれのトランジスタに駆動電圧または高電位電圧を供給し得る。
【0063】
水平電圧線HVDLは第1方向(X軸方向)に延び得る。水平電圧線HVDLは第k行(ROWk,kは正の整数)に配置された第1ゲート線GL1の上側に配置される。水平電圧線HVDLは第1電圧線VDLに接続され得る。水平電圧線HVDLは、第1電圧線VDLから駆動電圧または高電位電圧を受信し得る。
【0064】
初期化電圧線VILは第2方向(Y軸方向)に延び得る。初期化電圧線VILは第2補助ゲート線BGL2の左側に配置される。初期化電圧線VILは垂直電圧線VVSLと第2補助ゲート線BGL2の間に配置される。初期化電圧線VILは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの画素回路に初期化電圧を供給し得る。初期化電圧線VILは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの画素回路から、センシング信号を受信して表示駆動部220に供給し得る。
【0065】
垂直電圧線VVSLは第2方向(Y軸方向)に延び得る。垂直電圧線VVSLは初期化電圧線VILの左側に配置される。垂直電圧線VVSLは電源供給部250と第2電圧線VSLの間に接続され得る。垂直電圧線VVSLは、電源供給部250から供給された低電位電圧を第2電圧線VSLに供給し得る。
【0066】
第2電圧線VSLは第1方向(X軸方向)に延び得る。第2電圧線VSLは、第k+1行(ROWk+1)に配置された第1ゲート線GL1の上側に配置される。第2電圧線VSLは、垂直電圧線VVSLから受信された低電位電圧を、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の発光素子層に供給し得る。
【0067】
第1ゲート線GL1は第1方向(X軸方向)に延び得る。第1ゲート線GL1は第2画素SP2の画素回路の上側に配置される。第1ゲート線GL1は、ゲート駆動部260から受信された第1ゲート信号を第1補助ゲート線BGL1に供給し得る。第1補助ゲート線BGL1は、第1ゲート線GL1から第2方向(Y軸方向)の逆方向に延び得る。第1補助ゲート線BGL1は第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路の右側に配置される。第1補助ゲート線BGL1は、第1ゲート線GL1から受信された第1ゲート信号を第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路に供給し得る。
【0068】
第2ゲート線GL2は第1方向(X軸方向)に延び得る。第2ゲート線GL2は第3画素SP3の画素回路の下側に配置される。第2ゲート線GL2は、ゲート駆動部260から受信された第2ゲート信号を第2補助ゲート線BGL2に供給し得る。第2補助ゲート線BGL2は第2ゲート線GL2から第2方向(Y軸方向)に延び得る。第2補助ゲート線BGL2は第1電圧線VDLの左側に配置される。第2補助ゲート線BGL2は、第2ゲート線GL2から受信された第2ゲート信号を第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路に供給し得る。
【0069】
データ線DLは第2方向(Y軸方向)に延び得る。データ線DLは画素SPにデータ電圧を供給し得る。データ線DLは第1ないし第3データ線DL1,DL2,DL3を含み得る。
【0070】
第1データ線DL1は第2方向(Y軸方向)に延び得る。第1データ線DL1は第1補助ゲート線BGL1の右側に配置される。第1データ線DL1は表示駆動部220から受信されたデータ電圧を第1画素SP1の画素回路に供給し得る。
【0071】
第2データ線DL2は第2方向(Y軸方向)に延び得る。第2データ線DL2は第1データ線DL1の右側に配置される。第2データ線DL2は、表示駆動部220から受信されたデータ電圧を第2画素SP2の画素回路に供給し得る。
【0072】
第3データ線DL3は第2方向(Y軸方向)に延び得る。第3データ線DL3は第2データ線DL2の右側に配置される。第3データ線DL3は、表示駆動部220から受信されたデータ電圧を第3画素SP3の画素回路に供給し得る。
【0073】
図3は一実施形態による表示装置の画素を示す回路図である。
【0074】
図3を参照すると、画素SPのそれぞれは、第1電圧線VDL、データ線DL、初期化電圧線VIL、第1ゲート線GL1、第2ゲート線GL2、および垂直電圧線VVSLに接続され得る。
【0075】
第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれは、画素回路および複数の発光素子EDを含み得る。第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの画素回路は、第1ないし第3トランジスタST1,ST2,ST3および第1キャパシタC1を含み得る。
【0076】
第1トランジスタST1はゲート電極、ドレイン電極、およびソース電極を含み得る。第1トランジスタST1のゲート電極は第1ノードN1に接続され、ドレイン電極は第1電圧線VDLに接続され、ソース電極は第2ノードN2に接続されるのであり得る。第1トランジスタST1は、ゲート電極に印加されるデータ電圧に基づいてドレイン-ソース電流(または駆動電流)を制御し得る。
【0077】
発光素子EDは第1および第2発光素子ED1,ED2を含み得る。第1および第2発光素子ED1,ED2は直列に連結され得る。第1および第2発光素子ED1,ED2は駆動電流を受信して発光し得る。発光素子EDの発光量または輝度は、駆動電流の大きさに比例する。発光素子EDは、有機発光層を含む有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)、量子ドット発光層を含む量子ドット発光素子(Quantum Dot LED)、超小型発光ダイオード(Micro LED)、または、無機半導体を含む無機発光ダイオード(Inorganic LED)であり得る。
【0078】
第1発光素子ED1の第1電極は第2ノードN2に接続され、第1発光素子ED1の第2電極は第3ノードN3に接続されるのであり得る。第1発光素子ED1の第1電極は、第2ノードN2を介して第1トランジスタST1のソース電極、第3トランジスタST3のドレイン電極、および第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極に接続され得る。第1発光素子ED1の第2電極は、第3ノードN3を介して第2発光素子ED2の第1電極に接続され得る。
【0079】
第2発光素子ED2の第1電極は第3ノードN3に接続され、第2発光素子ED2の第2電極は垂直電圧線VVSLに接続され得る。
【0080】
第2トランジスタST2は、第1ゲート線GL1の第1ゲート信号によってターン-オンされ、データ線DLと第1トランジスタST1のゲート電極である第1ノードN1を電気的に接続し得る。第2トランジスタST2は、第1ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、データ電圧を第1ノードN1に供給し得る。第2トランジスタST2のゲート電極は第1ゲート線GL1に接続され、ドレイン電極はデータ線DLに接続され、ソース電極は第1ノードN1に接続され得る。第2トランジスタST2のソース電極は、第1ノードN1を介して第1トランジスタST1のゲート電極および第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極に接続され得る。
【0081】
第3トランジスタST3は、第2ゲート線GL2の第2ゲート信号によってターン-オンされ、初期化電圧線VILと第1トランジスタST1のソース電極である第2ノードN2を電気的に接続し得る。第3トランジスタST3は、第2ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、初期化電圧を第2ノードN2に供給し得る。第3トランジスタST3は、第2ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、センシング信号を初期化電圧線VILに供給し得る。第3トランジスタST3のゲート電極は第2ゲート線GL2に接続され、ドレイン電極は第2ノードN2に接続され、ソース電極は初期化電圧線VILに接続され得る。第3トランジスタST3のドレイン電極は、第2ノードN2を介して第1トランジスタST1のソース電極、第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極、および第1発光素子ED1の第1電極に接続され得る。
【0082】
図4は、
図3の表示装置の薄膜トランジスタ層を示す平面図であり、
図5は、
図4のI-I’線に沿って切断した断面図である。
【0083】
図4および
図5を参照すると、表示領域DAは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3、第1電圧線VDL、水平電圧線HVDL、初期化電圧線VIL、第1および第2ゲート線GL1,GL2、第1および第2補助ゲート線BGL1,BGL2、データ線DL、第2電圧線VSL、および垂直電圧線VVSLを含み得る。
【0084】
画素SPは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3を含み得る。第2画素SP2の画素回路、第1画素SP1の画素回路、および第3画素SP3の画素回路は、第2方向(Y軸方向)の逆方向に配列されるが、画素回路の順序はこれに限られない。
【0085】
第1電圧線VDLは、基板SUB上の第1金属層MTL1に配置される。第1電圧線VDLは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路の左側に配置される。第1電圧線VDLは、第2金属層MTL2の第1補助電極AUE1および第3金属層MTL3の第2補助電極AUE2と重なり得る。第2金属層MTL2は、アクティブ層ACTLを覆うゲート絶縁層GI上に配置され、第3金属層MTL3は、第2金属層MTL2を覆う層間絶縁層ILD上に配置される。保護層PVは第3金属層MTL3を覆い得る。第1補助電極AUE1は第1電圧線VDLに接続され得る。第2補助電極AUE2は第1補助電極AUE1に接続され得る。第1電圧線VDLは、第1および第2補助電極AUE1,AUE2に接続されることによって、ライン抵抗を減少させることができる。
【0086】
第2補助電極AUE2は、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第1トランジスタST1のドレイン電極DE1に接続され得る。したがって、第1電圧線VDLは、第2補助電極AUE2を介して第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3に駆動電圧を供給できる。
【0087】
水平電圧線HVDLは第3金属層MTL3に配置されうる。水平電圧線HVDLは第1ゲート線GL1の上側に配置される。水平電圧線HVDLは、第1電圧線VDLに接続されて駆動電圧を受信し得る。
【0088】
初期化電圧線VILは第1金属層MTL1に配置されうる。初期化電圧線VILは第1電圧線VDLの左側に配置される。初期化電圧線VILは第3金属層MTL3の第5補助電極AUE5と重なり得、第5補助電極AUE5に接続され得る。初期化電圧線VILは、第5補助電極AUE5に接続されることによって、ライン抵抗を減少させることができる。
【0089】
第5補助電極AUE5は第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第3トランジスタST3のソース電極SE3に接続され得る。したがって、初期化電圧線VILは、第5補助電極AUE5を介して第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3それぞれの第3トランジスタST3に初期化電圧を供給でき、第3トランジスタST3からセンシング信号を受信できる。
【0090】
垂直電圧線VVSLは第1金属層MTL1に配置されうる。垂直電圧線VVSLは初期化電圧線VILの左側に配置される。垂直電圧線VVSLは、第2金属層MTL2の第3補助電極AUE3および第3金属層MTL3の第4補助電極AUE4と重なり得る。第3補助電極AUE3は垂直電圧線VVSLに接続され得るのであって、第4補助電極AUE4は第3補助電極AUE3に接続され得る。垂直電圧線VVSLは、第3および第4補助電極AUE3,AUE4に接続されることによって、ライン抵抗を減少させることができる。垂直電圧線VVSLは第2電圧線VSLに接続され、第2電圧線VSLに低電位電圧を供給し得る。
【0091】
第2電圧線VSLは第3金属層MTL3に配置されうる。第2電圧線VSLは第2ゲート線GL2の下側に配置される。第2電圧線VSLは、垂直電圧線VVSLから低電位電圧を受信し得る。
【0092】
第1ゲート線GL1は第3金属層MTL3に配置されうる。第1ゲート線GL1は第2画素SP2の画素回路の上側に配置される。第1ゲート線GL1は第1補助ゲート線BGL1に接続され得、ゲート駆動部260から受信された第1ゲート信号を第1補助ゲート線BGL1に供給し得る。
【0093】
第1補助ゲート線BGL1は第2金属層MTL2に配置されうる。第1補助ゲート線BGL1は第1ゲート線GL1から第2方向(Y軸方向)の逆方向に突出し得る。第1補助ゲート線BGL1は第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路の右側に配置される。第1補助ゲート線BGL1は、第1ゲート線GL1から受信された第1ゲート信号を第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第2トランジスタST2に供給し得る。
【0094】
第2ゲート線GL2は第3金属層MTL3に配置されうる。第2ゲート線GL2は第3画素SP3の画素回路の下側に配置される。第2ゲート線GL2は、第2補助ゲート線BGL2に接続され得、ゲート駆動部260から受信された第2ゲート信号を第2補助ゲート線BGL2に供給し得る。
【0095】
第2補助ゲート線BGL2は第2金属層MTL2に配置されうる。第2補助ゲート線BGL2は第2ゲート線GL2から第2方向(Y軸方向)に突出し得る。第2補助ゲート線BGL2は初期化電圧線VILと第1電圧線VDLの間に配置されうる。第2補助ゲート線BGL2は、第2ゲート線GL2から受信された第2ゲート信号を第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第3トランジスタST3に供給し得る。
【0096】
第1データ線DL1は第1金属層MTL1に配置されうる。第1データ線DL1は第1補助ゲート線BGL1の右側に配置される。第3金属層MTL3の第2連結電極CE2は第1データ線DL1および第1画素SP1の第2トランジスタST2のドレイン電極DE2を電気的に接続し得る。したがって、第1データ線DL1は、第2連結電極CE2を介して第1画素SP1の第2トランジスタST2にデータ電圧を供給しうる。
【0097】
第2データ線DL2は第1金属層MTL1に配置されうる。第2データ線DL2は第1データ線DL1の右側に配置される。第3金属層MTL3の第5連結電極CE5は、第2データ線DL2および第2画素SP2の第2トランジスタST2のドレイン電極DE2を電気的に接続し得る。したがって、第2データ線DL2は、第5連結電極CE5を介して、第2画素SP2の第2トランジスタST2にデータ電圧を供給しうる。
【0098】
第3データ線DL3は第1金属層MTL1に配置されうる。第3データ線DL3は第2データ線DL2の右側に配置されうる。第3金属層MTL3の第8連結電極CE8は、第3データ線DL3および第3画素SP3の第2トランジスタST2のドレイン電極DE2を電気的に接続し得る。したがって、第3データ線DL3は、第8連結電極CE8を介して第3画素SP3の第2トランジスタST2にデータ電圧を供給しうる。
【0099】
第1画素SP1の画素回路は、第1ないし第3トランジスタST1,ST2,ST3を含み得る。第1画素SP1の第1トランジスタST1は、アクティブ領域ACT1、ゲート電極GE1、ドレイン電極DE1、およびソース電極SE1を含み得る。第1トランジスタST1のアクティブ領域ACT1は、アクティブ層ACTLに配置され、第1トランジスタST1のゲート電極GE1と重なり得る。アクティブ層ACTLは、第1金属層MTL1を覆うバッファ層BF上に配置されうる。
【0100】
第1トランジスタST1のゲート電極GE1は第2金属層MTL2に配置される。第1トランジスタST1のゲート電極GE1は、第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極CPE1の一部分であり得る。
【0101】
第1トランジスタST1のドレイン電極DE1およびソース電極SE1は、アクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。ドレイン電極DE1およびソース電極SE1はN型半導体に導体化できるが、これに限られない。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は第2補助電極AUE2を介して第1電圧線VDLに電気的に接続され得る。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は第1電圧線VDLから駆動電圧を受信し得る。
【0102】
第1トランジスタST1のソース電極SE1は第3金属層MTL3の第1連結電極CE1に接続され得る。第1連結電極CE1は第1金属層MTL1の第2キャパシタ電極CPE2に接続され得る。したがって、第1キャパシタC1は、第1キャパシタ電極CPE1と第2キャパシタ電極CPE2の間と、第1キャパシタ電極CPE1と第1連結電極CE1の間にて、二重に形成されうる。
【0103】
第1連結電極CE1は、第1画素SP1の発光素子EDに電気的に接続され得る。したがって、第1連結電極CE1は、第1画素SP1の画素回路から受信された駆動電流を発光素子EDに供給できる。
【0104】
第1画素SP1の第2トランジスタST2は、アクティブ領域ACT2、ゲート電極GE2、ドレイン電極DE2、およびソース電極SE2を含み得る。第2トランジスタST2のアクティブ領域ACT2は、アクティブ層ACTLに配置され、第2トランジスタST2のゲート電極GE2と重なり得る。
【0105】
第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第2金属層MTL2に配置される。第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第1補助ゲート線BGL1の一部分であり得る。
【0106】
第2トランジスタST2のドレイン電極DE2およびソース電極SE2は、アクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。第2トランジスタST2のドレイン電極DE2は、第2連結電極CE2を介して第1データ線DL1に電気的に接続され得る。したがって、第1データ線DL1は、第2連結電極CE2を介して第1画素SP1の第2トランジスタST2にデータ電圧を供給できる。第2トランジスタST2のソース電極SE2は、第3金属層MTL3の第3連結電極CE3を介して、第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極CPE1に電気的に接続されうる。
【0107】
第1画素SP1の第3トランジスタST3は、アクティブ領域ACT3、ゲート電極GE3、ドレイン電極DE3、およびソース電極SE3を含み得る。第3トランジスタST3のアクティブ領域ACT3は、アクティブ層ACTLに配置され、第3トランジスタST3のゲート電極GE3と重なり得る。
【0108】
第3トランジスタST3のゲート電極GE3は第2金属層MTL2に配置される。第3トランジスタST3のゲート電極GE3は、第2補助ゲート線BGL2の一部分であり得る。
【0109】
第3トランジスタST3のドレイン電極DE3およびソース電極SE3はアクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は、第1連結電極CE1の延長部に接続され得る。第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は、第1連結電極CE1を介して、第1トランジスタST1のソース電極SE1および第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極CPE2に電気的に接続され得る。
【0110】
第3トランジスタST3のソース電極SE3は、第5補助電極AUE5を介して初期化電圧線VILに電気的に接続され得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は、初期化電圧線VILから初期化電圧を受信し得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は、初期化電圧線VILにセンシング信号を供給し得る。
【0111】
第2画素SP2の画素回路は、第1ないし第3トランジスタST1,ST2,ST3を含み得る。第2画素SP2の第1トランジスタST1は、アクティブ領域ACT1、ゲート電極GE1、ドレイン電極DE1、およびソース電極SE1を含み得る。第1トランジスタST1のアクティブ領域ACT1は、アクティブ層ACTLに配置され、第1トランジスタST1のゲート電極GE1と重なり得る。
【0112】
第1トランジスタST1のゲート電極GE1は第2金属層MTL2に配置される。第1トランジスタST1のゲート電極GE1は、第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極CPE1の一部分であり得る。
【0113】
第1トランジスタST1のドレイン電極DE1およびソース電極SE1は、アクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。ドレイン電極DE1およびソース電極SE1はN型半導体に導体化できるが、これに限られない。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は、第2補助電極AUE2を介して第1電圧線VDLに電気的に接続され得る。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は第1電圧線VDLから駆動電圧を受信し得る。
【0114】
第1トランジスタST1のソース電極SE1は第3金属層MTL3の第4連結電極CE4に接続され得る。第4連結電極CE4は第1金属層MTL1の第2キャパシタ電極CPE2に接続され得る。したがって、第1キャパシタC1は、第1キャパシタ電極CPE1と第2キャパシタ電極CPE2の間と、第1キャパシタ電極CPE1と第4連結電極CE4の間にて、二重に形成されうる。
【0115】
第4連結電極CE4は、第2画素SP2の発光素子EDに電気的に接続され得る。したがって、第4連結電極CE4は、第2画素SP2の画素回路から受信された駆動電流を発光素子EDに供給できる。
【0116】
第2画素SP2の第2トランジスタST2は、アクティブ領域ACT2、ゲート電極GE2、ドレイン電極DE2、およびソース電極SE2を含み得る。第2トランジスタST2のアクティブ領域ACT2は、アクティブ層ACTLに配置され、第2トランジスタST2のゲート電極GE2と重なり得る。
【0117】
第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第2金属層MTL2に配置される。第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第1補助ゲート線BGL1の一部分であり得る。
【0118】
第2トランジスタST2のドレイン電極DE2およびソース電極SE2はアクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。第2トランジスタST2のドレイン電極DE2は第5連結電極CE5を介して第2データ線DL2に電気的に接続され得る。したがって、第2データ線DL2は、第5連結電極CE5を介して第2画素SP2の第2トランジスタST2にデータ電圧を供給できる。第2トランジスタST2のソース電極SE2は第3金属層MTL3の第6連結電極CE6を介して第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極CPE1に電気的に接続されうる。
【0119】
第2画素SP2の第3トランジスタST3は、アクティブ領域ACT3、ゲート電極GE3、ドレイン電極DE3、およびソース電極SE3を含み得る。第3トランジスタST3のアクティブ領域ACT3はアクティブ層ACTLに配置され、第3トランジスタST3のゲート電極GE3と重なり得る。
【0120】
第3トランジスタST3のゲート電極GE3は第2金属層MTL2に配置される。第3トランジスタST3のゲート電極GE3は第2補助ゲート線BGL2の一部分であり得る。
【0121】
第3トランジスタST3のドレイン電極DE3およびソース電極SE3はアクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は第4連結電極CE4の延長部に接続され得る。第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は第4連結電極CE4を介して第1トランジスタST1のソース電極SE1および第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極CPE2に電気的に接続され得る。
【0122】
第3トランジスタST3のソース電極SE3は第5補助電極AUE5を介して初期化電圧線VILに電気的に接続され得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は初期化電圧線VILから初期化電圧を受信し得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は初期化電圧線VILにセンシング信号を供給し得る。
【0123】
第3画素SP3の画素回路は第1ないし第3トランジスタST1,ST2,ST3を含み得る。第3画素SP3の第1トランジスタST1はアクティブ領域ACT1、ゲート電極GE1、ドレイン電極DE1、およびソース電極SE1を含み得る。第1トランジスタST1のアクティブ領域ACT1はアクティブ層ACTLに配置され、第1トランジスタST1のゲート電極GE1と重なり得る。
【0124】
第1トランジスタST1のゲート電極GE1は第2金属層MTL2に配置される。第1トランジスタST1のゲート電極GE1は、第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極CPE1の一部分であり得る。
【0125】
第1トランジスタST1のドレイン電極DE1およびソース電極SE1はアクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。ドレイン電極DE1およびソース電極SE1はN型半導体に導体化できるが、これに限られない。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は第2補助電極AUE2を介して第1電圧線VDLに電気的に接続され得る。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は第1電圧線VDLから駆動電圧を受信し得る。
【0126】
第1トランジスタST1のソース電極SE1は、第3金属層MTL3の第7連結電極CE7に接続され得る。第7連結電極CE7は第1金属層MTL1の第2キャパシタ電極CPE2に接続され得る。したがって、第1キャパシタC1は、第1キャパシタ電極CPE1と第2キャパシタ電極CPE2との間、及び、第1キャパシタ電極CPE1と第7連結電極CE7との間にて、二重に形成されうる。
【0127】
第7連結電極CE7は第3画素SP3の発光素子EDに電気的に接続され得る。したがって、第7連結電極CE7は、第3画素SP3の画素回路から受信された駆動電流を発光素子EDに供給できる。
【0128】
第3画素SP3の第2トランジスタST2は、アクティブ領域ACT2、ゲート電極GE2、ドレイン電極DE2、およびソース電極SE2を含み得る。第2トランジスタST2のアクティブ領域ACT2は、アクティブ層ACTLに配置され、第2トランジスタST2のゲート電極GE2と重なり得る。
【0129】
第2トランジスタST2のゲート電極GE2は、第2金属層MTL2に配置される。第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第1補助ゲート線BGL1の一部分であり得る。
【0130】
第2トランジスタST2のドレイン電極DE2およびソース電極SE2は、アクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。第2トランジスタST2のドレイン電極DE2は第8連結電極CE8を介して第3データ線DL3に電気的に接続され得る。したがって、第3データ線DL3は第8連結電極CE8を介して第3画素SP3の第2トランジスタST2にデータ電圧を供給できる。第2トランジスタST2のソース電極SE2は、第3金属層MTL3の第9連結電極CE9を介して、第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極CPE1に電気的に接続されうる。
【0131】
第3画素SP3の第3トランジスタST3は、アクティブ領域ACT3、ゲート電極GE3、ドレイン電極DE3、およびソース電極SE3を含み得る。第3トランジスタST3のアクティブ領域ACT3はアクティブ層ACTLに配置され、第3トランジスタST3のゲート電極GE3と重なり得る。
【0132】
第3トランジスタST3のゲート電極GE3は、第2金属層MTL2に配置される。第3トランジスタST3のゲート電極GE3は、第2補助ゲート線BGL2の一部分であり得る。
【0133】
第3トランジスタST3のドレイン電極DE3およびソース電極SE3はアクティブ層ACTLを熱処理することで導体化されうる。第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は第7連結電極CE7の第2延長部に接続され得る。第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は、第7連結電極CE7を介して、第1トランジスタST1のソース電極SE1および第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極CPE2に電気的に接続され得る。
【0134】
第3トランジスタST3のソース電極SE3は、第5補助電極AUE5を介して初期化電圧線VILに電気的に接続され得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は初期化電圧線VILから初期化電圧を受信し得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は初期化電圧線VILにセンシング信号を供給し得る。
【0135】
図6は一実施形態による表示装置の発光素子層を示す平面図であり、
図7は
図6のII-II’線に沿って切断した断面図である。
図8は
図6のIII-III’線に沿って切断した断面図であり、
図9は
図6のIV-IV’線に沿って切断した断面図である。以下では、薄膜トランジスタ層TFTLの説明は、
図4および
図5に開示した内容と同様であるため、前述した構成と同じ構成は、簡略に説明するか省略する。
【0136】
図6ないし
図9を参照すると、表示パネル100は、基板SUB、薄膜トランジスタ層TFTL、および発光素子層EDLを含み得る。
【0137】
薄膜トランジスタ層TFTLは基板SUB上に配置される。薄膜トランジスタ層TFTLは、第1金属層MTL1、バッファ層BF、アクティブ層ACTL、ゲート絶縁層GI、第2金属層MTL2、層間絶縁層ILD、第3金属層MTL3、保護層PV、およびビア層VIAを含み得る。
【0138】
第1金属層MTL1は第1電圧線VDLおよび垂直電圧線VVSLを含み得る。
【0139】
アクティブ層ACTLは第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第1トランジスタST1のドレイン電極DE1、アクティブ領域ACT1、およびソース電極SE1を含み得る。
【0140】
第2金属層MTL2は、第1トランジスタST1のゲート電極GE1、第1補助電極AUE1、および第3補助電極AUE3を含み得る。
【0141】
第3金属層MTL3は、第1連結電極CE1、第2補助電極AUE2、および第4補助電極AUE4を含み得る。
【0142】
発光素子層EDLは、薄膜トランジスタ層TFTL上に配置される。発光素子層EDLは、第4金属層MTL4、バンクBNK、電子輸送層ETL、発光層EL、正孔輸送層HTL、第1および第2分離部SEP1,SEP2、および第5金属層MTL5を含み得る。
【0143】
第4金属層MTL4は、薄膜トランジスタ層TFTLのビア層VIA上に配置される。第4金属層MTL4は、第1画素SP1の第1画素電極PXR1および第2画素電極PXR2、第2画素SP2の第1画素電極PXG1および第2画素電極PXG2、第3画素SP3の第1画素電極PXB1および第2画素電極PXB2、共通画素電極CPXを含み得る。
【0144】
バンクBNKは、薄膜トランジスタ層TFTLのビア層VIAおよび第4金属層MTL4上に配置される。バンクBNKはパターニングされた第4金属層MTL4を電気的に絶縁させ得る。バンクBNKは複数のオープン部を含み得る。複数のオープン部の一部は、第4金属層MTL4と第5金属層MTL5とをコンタクトさせ得るのであって、複数のオープン部の他の一部は発光素子EDが配置された発光領域に相当する。
【0145】
第1および第2分離部SEP1,SEP2は、バンクBNKの上面上に配置される。第5金属層MTL5は、単一の工程でもって表示領域DAの全面に形成され、第1および第2分離部SEP1,SEP2により、互いに分離され得る。第1分離部SEP1は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1および第2オープン部OPR2を取り囲み得る。第1分離部SEP1は、第1画素SP1の第3オープン部OPR3および第4オープン部OPR4を囲み得る。第1分離部SEP1は、第3画素SP3の第1オープン部OPB1および第2オープン部OPB2を取り囲み得る。第1分離部SEP1は、第3画素SP3の第3オープン部OPB3および第4オープン部OPB4を囲み得る。第2分離部SEP2は、第2画素SP2の第1オープン部OPG1および第2オープン部OPG2を取り囲み得る。第2分離部SEP2は、第2画素SP2の第3オープン部OPG3および第4オープン部OPG4を囲み得る。
【0146】
例えば、第1分離部SEP1は、第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1と第2コンタクト電極CTR2、第3画素SP3の第1コンタクト電極CTB1と第2コンタクト電極CTB2、および共通カソード電極CCTを分離および絶縁させ得る。第2分離部SEP2は、第2画素SP2の第1コンタクト電極CTG1と第2コンタクト電極CTG2、および共通カソード電極CCTを分離および絶縁させ得る。
【0147】
第5金属層MTL5は、第4金属層MTL4、正孔輸送層HTL、バンクBNK、第1および第2分離部SEP1,SEP2上に配置される。第5金属層MTL5は、第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1および第2コンタクト電極CTR2、第2画素SP2の第1コンタクト電極CTG1および第2コンタクト電極CTG2、第3画素SP3の第1コンタクト電極CTB1および第2コンタクト電極CTB2、および共通カソード電極CCTを含み得る。
【0148】
図6および
図7にて、第1画素SP1の第1画素電極PXR1は第1画素SP1の第1オープン部OPR1と重なり得る。第1画素SP1の第1画素電極PXR1は第1画素SP1の画素回路と電気的に接続され得る。第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1連結電極CE1を介して第1トランジスタST1のソース電極SE1に電気的に接続され得る。第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1オープン部OPR1を介して第1コンタクト電極CTR1に接続され得る。
【0149】
第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1および第2オープン部OPR2上に配置される。第1コンタクト電極CTR1は第1発光素子ED1の第1電極に相当する。
【0150】
第1画素SP1の第1発光素子ED1は、第1画素SP1の第2オープン部OPR2に配置される。第1発光素子ED1は第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第1発光素子ED1の第1電極は、第1コンタクト電極CTR1であり得、第1発光素子ED1の第2電極は第2画素電極PXR2であり得る。したがって、第1コンタクト電極CTR1は、第1発光素子ED1のアノード電極であり得、第2画素電極PXR2は第1発光素子ED1のカソード電極であり得る。
【0151】
第1発光素子ED1の電子輸送層ETLは第2画素電極PXR2上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは、発光層EL上に配置され、第1コンタクト電極CTR1は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第1コンタクト電極CTR1が第1画素SP1の画素回路を介して駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子とは発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0152】
第1画素SP1の第2画素電極PXR2は、第1画素SP1の第2オープン部OPR2および第3オープン部OPR3と重なり得る。第2オープン部OPR2および第3オープン部OPR3は、第1分離部SEP1を挟むようにして離隔され得る。第1画素SP1の第2画素電極PXR2は、第1発光素子ED1の第2電極に相当し、第3オープン部OPR3を介して第1画素SP1の第2コンタクト電極CTR2に接続され得る。
【0153】
第1画素SP1の第2コンタクト電極CTR2は、第1画素SP1の第3オープン部OPR3および第4オープン部OPR4上に配置される。第2コンタクト電極CTR2は第2発光素子ED2の第1電極に相当する。
【0154】
第1画素SP1の第2発光素子ED2は、第1画素SP1の第4オープン部OPR4に配置される。第2発光素子ED2は、第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第2発光素子ED2の第1電極は第2コンタクト電極CTR2であり得、第2発光素子ED2の第2電極は共通画素電極CPXであり得る。したがって、第2コンタクト電極CTR2は第2発光素子ED2のアノード電極であり得、共通画素電極CPXは第2発光素子ED2のカソード電極であり得る。
【0155】
第2発光素子ED2の電子輸送層ETLは、共通画素電極CPX上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは、発光層EL上に配置され、第2コンタクト電極CTR2は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第2コンタクト電極CTR2が第1発光素子ED1を通過した駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0156】
共通画素電極CPXは、第1画素SP1の第4オープン部OPR4、第2画素SP2の第4オープン部OPG4、第3画素SP3の第4オープン部OPB4、および電源オープン部OPCと重なり得る。第1画素SP1の第4オープン部OPR4および電源オープン部OPCは第1分離部SEP1を挟むようにして離隔され得る。共通画素電極CPXは第3および第4補助電極AUE3,AUE4を介して垂直電圧線VVSLに電気的に接続され得る。したがって、共通画素電極CPXは垂直電圧線VVSLから低電位電圧を受信できる。
【0157】
表示装置10は第1画素SP1の駆動電流を同一層に配置され、直列連結された第1および第2発光素子ED1,ED2に供給することによって、一つの発光素子を含む場合よりも発光効率を増加させることができ、駆動電流の大きさを減少させることができる。したがって、表示装置10は消費電力を減少させることができる。
【0158】
図6および
図8で、第2画素SP2の第1画素電極PXG1は第2画素SP2の第1オープン部OPG1と重なり得る。第2画素SP2の第1画素電極PXG1は第2画素SP2の画素回路と電気的に接続され得る。第2画素SP2の第1画素電極PXG1は第4連結電極CE4を介して第1トランジスタST1のソース電極SE1に電気的に接続され得る。第2画素SP2の第1画素電極PXG1は第1オープン部OPG1を介して第1コンタクト電極CTG1に接続され得る。
【0159】
第2画素SP2の第1コンタクト電極CTG1は、第2画素SP2の第1オープン部OPG1および第2オープン部OPG2上に配置される。第1コンタクト電極CTG1は第1発光素子ED1の第1電極に相当する。
【0160】
第2画素SP2の第1発光素子ED1は、第2画素SP2の第2オープン部OPG2に配置される。第1発光素子ED1は第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第1発光素子ED1の第1電極は第1コンタクト電極CTG1であり得、第1発光素子ED1の第2電極は第2画素電極PXG2であり得る。したがって、第1コンタクト電極CTG1は第1発光素子ED1のアノード電極であり得、第2画素電極PXG2は第1発光素子ED1のカソード電極であり得る。
【0161】
第1発光素子ED1の電子輸送層ETLは第2画素電極PXG2上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは発光層EL上に配置され、第1コンタクト電極CTG1は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第1コンタクト電極CTG1が第2画素SP2の画素回路を介して駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0162】
第2画素SP2の第2画素電極PXG2は、第2画素SP2の第2オープン部OPG2および第3オープン部OPG3と重なり得る。第2オープン部OPG2および第3オープン部OPG3は第2分離部SEP2を挟むようにして離隔され得る。第2画素SP2の第2画素電極PXG2は、第1発光素子ED1の第2電極に相当し、第3オープン部OPG3を介して第2画素SP2の第2コンタクト電極CTG2に接続され得る。
【0163】
第2画素SP2の第2コンタクト電極CTG2は、第2画素SP2の第3オープン部OPG3および第4オープン部OPG4上に配置される。第2コンタクト電極CTG2は第2発光素子ED2の第1電極に相当する。
【0164】
第2画素SP2の第2発光素子ED2は第2画素SP2の第4オープン部OPG4に配置される。第2発光素子ED2は、第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第2発光素子ED2の第1電極は第2コンタクト電極CTG2であり得、第2発光素子ED2の第2電極は共通画素電極CPXであり得る。したがって、第2コンタクト電極CTG2は、第2発光素子ED2のアノード電極であり得るのであって、共通画素電極CPXは第2発光素子ED2のカソード電極であり得る。
【0165】
第2発光素子ED2の電子輸送層ETLは、共通画素電極CPX上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは発光層EL上に配置され、第2コンタクト電極CTG2は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第2コンタクト電極CTG2が第1発光素子ED1を通過した駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は、発光層ELにて互いに結合して発光し得る。
【0166】
共通画素電極CPXは、第1画素SP1の第4オープン部OPR4、第2画素SP2の第4オープン部OPG4、第3画素SP3の第4オープン部OPB4、および電源オープン部OPCと重なり得る。第2画素SP2の第4オープン部OPG4および電源オープン部OPCは第2分離部SEP2を挟むようにして離隔され得る。共通画素電極CPXは、第3および第4補助電極AUE3,AUE4を介して垂直電圧線VVSLに電気的に接続され得る。したがって、共通画素電極CPXは、垂直電圧線VVSLから低電位電圧を受信できる。
【0167】
表示装置10は第2画素SP2の駆動電流を同一層に配置され、直列連結された第1および第2発光素子ED1,ED2に供給することによって、一つの発光素子を含む場合よりも発光効率を増加させることができ、駆動電流の大きさを減少させることができる。したがって、表示装置10は消費電力を減少させることができる。
【0168】
図6および
図9で、第3画素SP3の第1画素電極PXB1は第3画素SP3の第1オープン部OPB1と重なり得る。第3画素SP3の第1画素電極PXB1は第3画素SP3の画素回路と電気的に接続され得る。第3画素SP3の第1画素電極PXB1は第7連結電極CE7を介して第1トランジスタST1のソース電極SE1に電気的に接続され得る。第3画素SP3の第1画素電極PXB1は第1オープン部OPB1を介して第1コンタクト電極CTB1に接続され得る。
【0169】
第3画素SP3の第1コンタクト電極CTB1は第3画素SP3の第1オープン部OPB1および第2オープン部OPB2上に配置される。第1コンタクト電極CTB1は第1発光素子ED1の第1電極に相当する。
【0170】
第3画素SP3の第1発光素子ED1は第3画素SP3の第2オープン部OPB2に配置される。第1発光素子ED1は第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第1発光素子ED1の第1電極は第1コンタクト電極CTB1であり得、第1発光素子ED1の第2電極は第2画素電極PXB2であり得る。したがって、第1コンタクト電極CTB1は第1発光素子ED1のアノード電極であり得、第2画素電極PXB2は第1発光素子ED1のカソード電極であり得る。
【0171】
第1発光素子ED1の電子輸送層ETLは、第2画素電極PXB2上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは発光層EL上に配置され、第1コンタクト電極CTB1は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第1コンタクト電極CTB1が第3画素SP3の画素回路を介して駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0172】
第3画素SP3の第2画素電極PXB2は第3画素SP3の第2オープン部OPB2および第3オープン部OPB3と重なり得る。第2オープン部OPB2および第3オープン部OPB3は第1分離部SEP1を挟むようにして離隔され得る。第3画素SP3の第2画素電極PXB2は、第1発光素子ED1の第2電極に相当し、第3オープン部OPB3を介して第3画素SP3の第2コンタクト電極CTB2に接続され得る。
【0173】
第3画素SP3の第2コンタクト電極CTB2は第3画素SP3の第3オープン部OPB3および第4オープン部OPB4上に配置される。第2コンタクト電極CTB2は第2発光素子ED2の第1電極に相当する。
【0174】
第3画素SP3の第2発光素子ED2は、第3画素SP3の第4オープン部OPB4に配置される。第2発光素子ED2は、第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第2発光素子ED2の第1電極は、第2コンタクト電極CTB2であり得、第2発光素子ED2の第2電極は共通画素電極CPXであり得る。したがって、第2コンタクト電極CTB2は第2発光素子ED2のアノード電極であり得、共通画素電極CPXは第2発光素子ED2のカソード電極であり得る。
【0175】
第2発光素子ED2の電子輸送層ETLは、共通画素電極CPX上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは、発光層EL上に配置され、第2コンタクト電極CTB2は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは、有機物質を含む有機発光層であり得る。第2コンタクト電極CTB2が第1発光素子ED1を通過した駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0176】
共通画素電極CPXは、第1画素SP1の第4オープン部OPR4、第2画素SP2の第4オープン部OPG4、第3画素SP3の第4オープン部OPB4、および電源オープン部OPCと重なり得る。第3画素SP3の第4オープン部OPB4および電源オープン部OPCは、第1分離部SEP1を挟むようにして離隔され得る。共通画素電極CPXは、第3および第4補助電極AUE3,AUE4を介して垂直電圧線VVSLに電気的に接続され得る。したがって、共通画素電極CPXは、垂直電圧線VVSLから低電位電圧を受信できる。
【0177】
表示装置10は第3画素SP3の駆動電流を同一層に配置され、直列連結された第1および第2発光素子ED1,ED2に供給することによって、一つの発光素子を含む場合よりも発光効率を増加させることができ、駆動電流の大きさを減少させることができる。したがって、表示装置10は消費電力を減少させることができる。
【0178】
図10は、一実施形態による表示装置における発光素子の配列の一例を示す平面図である。
図10の発光素子の配列は、
図6の発光素子の配列と実質的に同一であり得る。
【0179】
図10を参照すると、第1画素SP1の第1発光素子ED1は、第1画素SP1の第2オープン部OPR2に配置され、第2発光素子ED2は第4オープン部OPR4に配置されうる。したがって、第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2の配列は第2オープン部OPR2および第4オープン部OPR4の形状によって決定することができる。
【0180】
第2画素SP2の第1発光素子ED1は、第2画素SP2の第2オープン部OPG2に配置され、第2発光素子ED2は第4オープン部OPG4に配置されうる。したがって、第2画素SP2の第1および第2発光素子ED1,ED2の配列は、第2オープン部OPG2および第4オープン部OPG4の形状によって決定することができる。
【0181】
第3画素SP3の第1発光素子ED1は、第3画素SP3の第2オープン部OPB2に配置され、第2発光素子ED2は第4オープン部OPB4に配置される。したがって、第3画素SP3の第1および第2発光素子ED1,ED2の配列は、第2オープン部OPB2および第4オープン部OPB4の形状によって決定することができる。
【0182】
第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2は第1方向(X軸方向)の短辺および第2方向(Y軸方向)の長辺を含み得る。第1発光素子ED1は、第2発光素子ED2の右側に配置される。
【0183】
第2画素SP2の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の長辺および第2方向(Y軸方向)の短辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の下側に配置される。
【0184】
第3画素SP3の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の短辺および第2方向(Y軸方向)の長辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の左側に配置される。
【0185】
図11は、一実施形態による表示装置における発光素子の配列の他の例を示す平面図である。
【0186】
図11を参照すると、第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の短辺および第2方向(Y軸方向)の長辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の右側に配置される。
【0187】
第2画素SP2の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の短辺および第2方向(Y軸方向)の長辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の右側に配置される。
【0188】
第3画素SP3の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の短辺および第2方向(Y軸方向)の長辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の左側に配置される。
【0189】
図12は、一実施形態による表示装置における発光素子の配列についての、さらに他の例を示す平面図である。
【0190】
図12を参照すると、第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2は第1方向(X軸方向)の長辺および第2方向(Y軸方向)の短辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の上側に配置される。
【0191】
第2画素SP2の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の長辺および第2方向(Y軸方向)の短辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の下側に配置される。
【0192】
第3画素SP3の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の長辺および第2方向(Y軸方向)の短辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の下側に配置される。
【0193】
図13は、一実施形態による表示装置における発光素子の配列のまた他の例を示す平面図である。
【0194】
図13を参照すると、第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の長辺および第2方向(Y軸方向)の短辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の上側に配置される。
【0195】
第2画素SP2の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の長辺および第2方向(Y軸方向)の短辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の下側に配置される。
【0196】
第3画素SP3の第1および第2発光素子ED1,ED2は、第1方向(X軸方向)の短辺および第2方向(Y軸方向)の長辺を含み得る。第1発光素子ED1は第2発光素子ED2の左側に配置される。
【0197】
図14は他の実施形態による表示装置の発光素子層を示す平面図であり、
図15は、
図14のV-V’線に沿って切断した断面図である。以下では、前述した構成と同じ構成は簡略に説明するか省略する。
【0198】
図14および
図15を参照すると、表示パネル100は、基板SUB、薄膜トランジスタ層TFTL、および発光素子層EDLを含み得る。
【0199】
発光素子層EDLは、薄膜トランジスタ層TFTL上に配置される。発光素子層EDLは、第4金属層MTL4、バンクBNK、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、第1および第2分離部SEP1,SEP2、および第5金属層MTL5を含み得る。
【0200】
第4金属層MTL4は、薄膜トランジスタ層TFTLのビア層VIA上に配置される。第4金属層MTL4は第1画素SP1の第1画素電極PXR1および第2画素電極PXR2、第2画素SP2の第1画素電極PXG1および第2画素電極PXG2、第3画素SP3の第1画素電極PXB1および第2画素電極PXB2、共通画素電極CPXを含み得る。
【0201】
バンクBNKは、薄膜トランジスタ層TFTLのビア層VIAおよび第4金属層MTL4の上に配置される。バンクBNKは、パターニングされた第4金属層MTL4を電気的に絶縁させ得る。バンクBNKは複数のオープン部を含み得る。複数のオープン部の一部は、第4金属層MTL4と第5金属層MTL5をコンタクトさせ得るのであって、複数のオープン部の他の一部は、発光素子EDが配置された発光領域に相当する。
【0202】
第1および第2分離部SEP1,SEP2は、バンクBNKの上面上に配置されうる。第5金属層MTL5は、単一の工程でもって、表示領域DAの全面に形成され、第1および第2分離部SEP1,SEP2により、互いに分離され得る。第1分離部SEP1は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1および第2オープン部OPR2を囲み得る。第1分離部SEP1は、第3画素SP3の第1オープン部OPB1および第2オープン部OPB2を取り囲み得る。第2分離部SEP2は、第2画素SP2の第1オープン部OPG1および第2オープン部OPG2を取り囲み得る。
【0203】
例えば、第1分離部SEP1は、第1画素SP1のコンタクト電極CTR、第3画素SP3のコンタクト電極(図示せず)および共通カソード電極CCTを分離させ得る。第2分離部SEP2は、第2画素SP2のコンタクト電極(図示せず)と共通カソード電極CCTを分離させ得る。
【0204】
第5金属層MTL5は、第4金属層MTL4、正孔輸送層HTL、バンクBNK、第1および第2分離部SEP1,SEP2上に配置されうる。第5金属層MTL5は、第1画素SP1のコンタクト電極CTR、第2画素SP2のコンタクト電極、第3画素SP3のコンタクト電極、および共通カソード電極CCTを含み得る。
【0205】
第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1と重なり得る。第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1画素SP1の画素回路と電気的に接続され得る。第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1連結電極CE1を介して第1トランジスタST1のソース電極SE1に電気的に接続され得る。
【0206】
第1画素SP1の第1発光素子ED1は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1に配置されうる。第1発光素子ED1は第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第1発光素子ED1の第1電極は第1画素電極PXR1であり得、第1発光素子ED1の第2電極はコンタクト電極CTRであり得る。したがって、第1画素電極PXR1は第1発光素子ED1のアノード電極であり得るのであって、コンタクト電極CTRは第1発光素子ED1のカソード電極であり得る。
【0207】
第1発光素子ED1の正孔輸送層HTLは、第1画素電極PXR1上に配置され、発光層ELは正孔輸送層HTL上に配置されうる。電子輸送層ETLは発光層EL上に配置され、コンタクト電極CTRは電子輸送層ETL上に配置されうる。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第1画素電極PXR1が第1画素SP1の画素回路を介して駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は、発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0208】
第1画素SP1のコンタクト電極CTRは、第1画素SP1の第1オープン部OPR1および第2オープン部OPR2上に配置されうる。コンタクト電極CTRは、第1発光素子ED1の第2電極に相当し、第2オープン部OPR2を介して第1画素SP1の第2画素電極PXR2に接続され得る。
【0209】
第1画素SP1の第2画素電極PXR2は、第1画素SP1の第2オープン部OPR2および第3オープン部OPR3と重なり得る。第2オープン部OPR2および第3オープン部OPR3は第1分離部SEP1を挟むようにして離隔され得る。第1画素SP1の第2画素電極PXR2は第2発光素子ED2の第1電極に相当する。
【0210】
第1画素SP1の第2発光素子ED2は、第1画素SP1の第3オープン部OPR3に配置されうる。第2発光素子ED2は第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第2発光素子ED2の第1電極は第2画素電極PXR2であり得、第2発光素子ED2の第2電極は共通カソード電極CCTであり得る。したがって、第2画素電極PXR2は第2発光素子ED2のアノード電極であり得、共通カソード電極CCTは第2発光素子ED2のカソード電極であり得る。
【0211】
第2発光素子ED2の正孔輸送層HTLは第2画素電極PXR2上に配置され、発光層ELは正孔輸送層HTL上に配置されうる。電子輸送層ETLは発光層EL上に配置され、共通カソード電極CCTは電子輸送層ETL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第2画素電極PXR2が第1発光素子ED1を通過した駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は、発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0212】
共通画素電極CPXは、第1画素SP1の第1画素電極PXR1および第2画素電極PXR2、第2画素SP2の第1画素電極PXG1および第2画素電極PXG2、及び、第3画素SP3の第1画素電極PXB1および第2画素電極PXB2のいずれからも離隔され得る。共通画素電極CPXは、電源オープン部OPCと重なり得る。共通画素電極CPXは、電源オープン部OPCを通じて、共通画素電極CPXに接続され得る。
【0213】
共通画素電極CPXは、第3および第4補助電極AUE3,AUE4を介して、垂直電圧線VVSLに電気的に接続され得る。したがって、共通画素電極CPXは、垂直電圧線VVSLから低電位電圧を受信しうる。
【0214】
表示装置10は、第1画素SP1の駆動電流を、互いに同一の層に配置され直列に連結された、第1および第2発光素子ED1,ED2に供給することによって、一つの発光素子を含む場合よりも、発光効率を増加させることができ、駆動電流の大きさを減少させることができる。したがって、表示装置10は消費電力を減少させることができる。
【0215】
第2および第3画素SP2,SP3のそれぞれについての第1および第2発光素子ED1,ED2は、
図15に示す第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2と同じ方式で形成することができる。
【0216】
図16は、さらに他の実施形態による表示装置の画素を示す回路図である。
【0217】
図16を参照すると、画素SPのそれぞれは、駆動電圧線VDDL、データ線DL、初期化電圧線VIL、ゲート線GL、発光制御線EML、および低電位線VSSLに接続され得る。
【0218】
画素SPは画素回路および発光素子EDを含み得る。画素SPの画素回路は、第1ないし第6トランジスタST1,ST2,ST3,ST4,ST5,ST6および第1キャパシタC1を含み得る。
【0219】
第1トランジスタST1はゲート電極、ドレイン電極、およびソース電極を含み得る。第1トランジスタST1のゲート電極は第1ノードN1に接続され、ドレイン電極は第3ノードN3に接続され、ソース電極は第2ノードN2に接続され得る。第1トランジスタST1は、ゲート電極に印加されるデータ電圧に基づいてドレイン-ソース電流(または駆動電流)を制御し得る。
【0220】
第2トランジスタST2は、ゲート線GLのゲート信号によってターン-オンされて、データ線DLと、第1トランジスタST1のゲート電極である第1ノードN1とを、電気的に接続し得る。第2トランジスタST2は、ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、データ電圧を第1ノードN1に供給し得る。第2トランジスタST2のゲート電極はゲート線GLに接続され、ドレイン電極はデータ線DLに接続され、ソース電極は第1ノードN1に接続され得る。第2トランジスタST2のソース電極は、第1ノードN1を介して、第1トランジスタST1のゲート電極および第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極に接続され得る。
【0221】
第3トランジスタST3は、ゲート線GLのゲート信号によってターン-オンされて、初期化電圧線VILと、第1トランジスタST1のソース電極である第2ノードN2とを電気的に接続し得る。第3トランジスタST3は、ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、初期化電圧を第2ノードN2に供給し得る。第3トランジスタST3は、ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、センシング信号を初期化電圧線VILに供給し得る。第3トランジスタST3のゲート電極はゲート線GLに接続され、ドレイン電極は第2ノードN2に接続され、ソース電極は初期化電圧線VILに接続され得る。第3トランジスタST3のドレイン電極は、第2ノードN2を介して、第1トランジスタST1のソース電極、第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極、および第6トランジスタST6のドレイン電極に接続され得る。
【0222】
第4トランジスタST4は、ゲート線GLのゲート信号によってターン-オンされて、駆動電圧線VDDLと、第1トランジスタST1のドレイン電極である第3ノードN3とを電気的に接続し得る。第4トランジスタST4は、ゲート信号に基づいてターン-オンされることによって、駆動電圧または高電位電圧を第3ノードN3に供給し得る。第4トランジスタST4のゲート電極はゲート線GLに接続され、ドレイン電極は駆動電圧線VDDLに接続され、ソース電極は第3ノードN3に接続され得る。第4トランジスタST4のソース電極は、第3ノードN3を介して、第1トランジスタST1のドレイン電極、および第5トランジスタST5のソース電極に接続され得る。
【0223】
第5トランジスタST5は、発光制御線EMLの発光制御信号によってターン-オンされて、発光素子EDと、第1トランジスタST1のドレイン電極である第3ノードN3とを電気的に接続し得る。第5トランジスタST5は、発光制御信号に基づいてターン-オンされることによって、発光素子EDを通過した駆動電流を第1トランジスタST1に供給し得る。第5トランジスタST5のゲート電極は発光制御線EMLに接続され、ドレイン電極は第2発光素子ED2の第2電極に接続され、ソース電極は第3ノードN3に接続され得る。第5トランジスタST5のソース電極は、第3ノードN3を介して、第1トランジスタST1のドレイン電極、および第4トランジスタST4のソース電極に接続され得る。
【0224】
第6トランジスタST6は、発光制御線EMLの発光制御信号によってターン-オンされて、第1トランジスタST1のソース電極である第2ノードN2と、低電位線VSSLとを電気的に接続し得る。第6トランジスタST6は、発光制御信号に基づいてターン-オンされることによって、第2ノードN2の電圧を低電位電圧に放電させ得る。第6トランジスタST6のゲート電極は発光制御線EMLに接続され、ドレイン電極は第2ノードN2に接続され、ソース電極は低電位線VSSLに接続され得る。第6トランジスタST6のドレイン電極は、第2ノードN2を介して、第1トランジスタST1のソース電極、第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極、および第3トランジスタST3のドレイン電極に接続され得る。
【0225】
第1キャパシタC1は、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続され得る。第1キャパシタC1は、第1ノードN1と第2ノードN2との間の電位差を維持し得る。第1キャパシタC1の第1キャパシタ電極は、第1ノードN1を介して、第1トランジスタST1のゲート電極および第2トランジスタST2のソース電極に接続され得る。第1キャパシタC1の第2キャパシタ電極は、第2ノードN2を介して、第1トランジスタST1のソース電極、第3トランジスタST3のドレイン電極、および第6トランジスタST6のドレイン電極に接続され得る。
【0226】
発光素子EDは、第1および第2発光素子ED1,ED2を含み得る。第1および第2発光素子ED1,ED2は直列に連結され得る。第1および第2発光素子ED1,ED2は、駆動電流を受信して発光し得る。発光素子EDの発光量または輝度は、駆動電流の大きさに比例する。発光素子EDは、有機発光層を含む有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)、量子ドット発光層を含む量子ドット発光素子(Quantum Dot LED)、超小型発光ダイオード(Micro LED)、または無機半導体を含む無機発光ダイオード(Inorganic LED)であり得る。
【0227】
第1発光素子ED1の第1電極は駆動電圧線VDDLに接続され、第1発光素子ED1の第2電極は第4ノードN4に接続され得る。第1発光素子ED1の第1電極は駆動電圧線VDDLから駆動電圧または高電位電圧を受信し得る。第1発光素子ED1の第2電極は、第4ノードN4を介して第2発光素子ED2の第1電極に接続され得る。
【0228】
第2発光素子ED2の第1電極は第4ノードN4に接続され、第2発光素子ED2の第2電極は第5トランジスタST5のドレイン電極に接続され得る。
【0229】
図17は、
図16の表示装置の薄膜トランジスタ層を示す平面図であり、
図18は、
図17の第1画素を示す平面図であり、
図19は、
図18のVI-VI’線に沿って切断した断面図である。第2および第3画素SP2,SP3の画素回路は、第1画素SP1の画素回路と同じ構成を有するので、第2および第3画素SP2,SP3の画素回路に係る説明は、省略する。
【0230】
図17ないし
図19を参照すると、画素SPは第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3を含み得る。第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれは、画素回路および発光素子EDを含み得る。第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの画素回路は、第1ないし第6トランジスタST1,ST2,ST3,ST4,ST5,ST6および第1キャパシタC1を含み得る。
【0231】
駆動電圧線VDDLは、第1駆動電圧線VDDL1および第2駆動電圧線VDDL2を含み得る。第1駆動電圧線VDDL1は、第1金属層MTL1に配置されて、第2方向(Y軸方向)に延び得る。第1駆動電圧線VDDL1は、第1画素SP1の画素回路の左側に配置される。第1駆動電圧線VDDL1は、第2駆動電圧線VDDL2に駆動電圧または高電位電圧を供給し得る。
【0232】
第2駆動電圧線VDDL2は、第3金属層MTL3に配置されて第1方向(X軸方向)に延び得る。第2駆動電圧線VDDL2は、第2初期化電圧線VIL2の下側に配置される。第2駆動電圧線VDDL2は、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれにおける第4トランジスタST4に接続され得る。
【0233】
低電位線VSSLは、第1低電位線VSSL1および第2低電位線VSSL2を含み得る。第1低電位線VSSL1は、第1金属層MTL1に配置されて第2方向(Y軸方向)に延び得る。第1低電位線VSSL1は、第2画素SP2の画素回路の左側に配置されうる。第1低電位線VSSL1は、第2低電位線VSSL2に低電位電圧を供給し得る。
【0234】
第2低電位線VSSL2は、第3金属層MTL3に配置されて第1方向(X軸方向)に延び得る。第2低電位線VSSL2は、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路の上側に配置される。第2低電位線VSSL2は、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第6トランジスタST6に接続され得る。
【0235】
初期化電圧線VILは、第1初期化電圧線VIL1および第2初期化電圧線VIL2を含み得る。第1初期化電圧線VIL1は第1金属層MTL1に配置されて第2方向(Y軸方向)に延び得る。第1初期化電圧線VIL1は第3画素SP3の画素回路の左側に配置される。第1初期化電圧線VIL1は、第2初期化電圧線VIL2に初期化電圧を供給し得る。
【0236】
第2初期化電圧線VIL2は、第3金属層MTL3に配置されて第1方向(X軸方向)に延び得る。第2初期化電圧線VIL2は、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3の画素回路の下側に配置されうる。第2初期化電圧線VIL2は、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第3トランジスタST3に接続され得る。
【0237】
データ線DLは、第1ないし第3データ線DL1,DL2,DL3を含み得る。第1ないし第3データ線DL1,DL2,DL3は、第2方向(Y軸方向)に延び得る。第1データ線DL1は、第1画素SP1の画素回路の右側に配置され、データ電圧を第1画素SP1の画素回路に供給し得る。第2データ線DL2は、第2画素SP2の画素回路の右側に配置され、データ電圧を第2画素SP2の画素回路に供給し得る。第3データ線DL3は、第3画素SP3の画素回路の右側に配置され、データ電圧を第3画素SP3の画素回路に供給し得る。第1ないし第3データ線DL1,DL2,DL3のそれぞれは、第1ないし第3画素SP1,SP2,SP3のそれぞれの第2トランジスタST2に接続され得る。
【0238】
第1トランジスタST1は、アクティブ領域ACT1、ゲート電極GE1、ドレイン電極DE1、およびソース電極SE1を含み得る。第1トランジスタST1のアクティブ領域ACT1、ドレイン電極DE1、およびソース電極SE1は、アクティブ層ACTLに配置されるのであって、第1トランジスタST1のゲート電極GE1は、第2金属層MTL2に配置されるのでありうる。第1トランジスタST1のゲート電極GE1は、第2金属層MTL2の第1キャパシタ電極CPE1の一部分であり得るのであって、第1トランジスタST1のアクティブ領域ACT1と重なり得る。
【0239】
第1トランジスタST1のゲート電極GE1は、第3金属層MTL3の第3連結電極CE3を介して第2トランジスタST2のソース電極SE2に電気的に接続され得る。第1トランジスタST1のドレイン電極DE1は、第4トランジスタST4のソース電極SE4および第5トランジスタST5のソース電極SE5に接続され得る。第1トランジスタST1のソース電極SE1は、第6トランジスタST6のドレイン電極DE6に接続され得る。第1トランジスタST1のソース電極SE1は、第3金属層MTL3に配置された第1連結電極CE1を介して、第3トランジスタST3のドレイン電極に電気的に接続され得る。
【0240】
第1連結電極CE1は、第1金属層MTL1に配置された第2キャパシタ電極CPE2に接続され得る。したがって、第1キャパシタC1は、第1キャパシタ電極CPE1と第2キャパシタ電極CPE2との間、及び、第1キャパシタ電極CPE1と第1連結電極CE1との間にて、二重に形成されることができる。
【0241】
第2トランジスタST2はアクティブ領域ACT2、ゲート電極GE2、ドレイン電極DE2、およびソース電極SE2を含み得る。第2トランジスタST2のアクティブ領域ACT2、ドレイン電極DE2、およびソース電極SE2はアクティブ層ACTLに配置され、第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第2金属層MTL2に配置される。第2トランジスタST2のゲート電極GE2は第2金属層MTL2の補助ゲート線BGLの一部分であり得、第2トランジスタST2のアクティブ領域ACT2と重なり得る。補助ゲート線BGLは第3金属層MTL3のゲート線GLに接続され、ゲート信号を受信し得る。
【0242】
第2トランジスタST2のドレイン電極DE2は第3金属層MTL3の第2連結電極CE2を介して第1金属層MTL1の第1データ線DL1に電気的に接続され得る。第2トランジスタST2のドレイン電極DE2は第1データ線DL1から第1画素SP1のデータ電圧を受信し得る。
【0243】
第2トランジスタST2のソース電極SE2は第3連結電極CE3を介して第1トランジスタST1のゲート電極GE1に電気的に接続され得る。
【0244】
第3トランジスタST3はアクティブ領域ACT3、ゲート電極GE3、ドレイン電極DE3、およびソース電極SE3を含み得る。第3トランジスタST3のアクティブ領域ACT3、ドレイン電極DE3、およびソース電極SE3はアクティブ層ACTLに配置され、第3トランジスタST3のゲート電極GE3は第2金属層MTL2に配置される。第3トランジスタST3のゲート電極GE3は第2金属層MTL2の補助ゲート線BGLの一部分であり得、第3トランジスタST3のアクティブ領域ACT3と重なり得る。
【0245】
第3トランジスタST3のドレイン電極DE3は、第3金属層MTL3の第1連結電極CE1を介して、第1トランジスタST1のソース電極SE1に電気的に接続され得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は第3金属層MTL3の第2初期化電圧線VIL2に接続され得る。第3トランジスタST3のソース電極SE3は第2初期化電圧線VIL2から初期化電圧を受信し得る。
【0246】
第4トランジスタST4はアクティブ領域ACT4、ゲート電極GE4、ドレイン電極DE4、およびソース電極SE4を含み得る。第4トランジスタST4のアクティブ領域ACT4、ドレイン電極DE4、およびソース電極SE4はアクティブ層ACTLに配置され、第4トランジスタST4のゲート電極GE4は第2金属層MTL2に配置される。第4トランジスタST4のゲート電極GE4は第2金属層MTL2の補助ゲート線BGLの一部分であり得、第4トランジスタST4のアクティブ領域ACT4と重なり得る。
【0247】
第4トランジスタST4のドレイン電極DE4は第3金属層MTL3の第2駆動電圧線VDDL2に接続され得る。第4トランジスタST4のソース電極SE4は第1トランジスタST1のドレイン電極DE1および第5トランジスタST5のソース電極SE5に接続され得る。
【0248】
第5トランジスタST5は、アクティブ領域ACT5、ゲート電極GE5、ドレイン電極DE5、およびソース電極SE5を含み得る。第5トランジスタST5のアクティブ領域ACT5、ドレイン電極DE5、およびソース電極SE5は、アクティブ層ACTLに配置されるのであって、第5トランジスタST5のゲート電極GE5は、第2金属層MTL2に配置されるのでありうる。第5トランジスタST5のゲート電極GE5は、第2金属層MTL2の補助発光制御ラインBELの一部分であり得、第5トランジスタST5のアクティブ領域ACT5と重なり得る。
【0249】
第5トランジスタST5のドレイン電極DE5は、第3金属層MTL3のカソード連結電極CCEを介して発光素子EDに電気的に接続され得る。第5トランジスタST5のドレイン電極DE5は、発光素子EDを通過した駆動電流を受信し得る。第5トランジスタST5のソース電極SE5は、第1トランジスタST1のドレイン電極DE1および第4トランジスタST4のソース電極SE4に接続され得る。
【0250】
第6トランジスタST6は、アクティブ領域ACT6、ゲート電極GE6、ドレイン電極DE6、およびソース電極SE6を含み得る。第6トランジスタST6のアクティブ領域ACT6、ドレイン電極DE6、およびソース電極SE6はアクティブ層ACTLに配置され、第6トランジスタST6のゲート電極GE6は第2金属層MTL2に配置されうる。第6トランジスタST6のゲート電極GE6は、第2金属層MTL2の補助発光制御ラインBELの一部分であり得るのであって、第6トランジスタST6のアクティブ領域ACT6と重なり得る。
【0251】
第6トランジスタST6のドレイン電極DE6は、第1トランジスタST1のソース電極SE1に接続され得る。第6トランジスタST6のソース電極SE6は、第3金属層MTL3の第2低電位線VSSL2に接続され得る。第6トランジスタST6のソース電極SE6は、第2低電位線VSSL2から低電位電圧を受信し得る。
【0252】
図20は、さらに他の実施形態による表示装置の発光素子層を示す平面図であり、
図21は
図20のVII-VII’線に沿って切断した断面図である。
【0253】
図20および
図21を参照すると、発光素子層EDLは、薄膜トランジスタ層TFTL上に配置される。発光素子層EDLは、第4金属層MTL4、バンクBNK、電子輸送層ETL、発光層EL、正孔輸送層HTL、分離部SEP、および第5金属層MTL5を含み得る。
【0254】
第4金属層MTL4は、薄膜トランジスタ層TFTLのビア層VIA上に配置される。第4金属層MTL4は、第3駆動電圧線VDDL3、第1画素SP1の第1画素電極PXR1および第2画素電極PXR2、第2画素SP2の第1画素電極PXG1および第2画素電極PXG2、第3画素SP3の第1画素電極PXB1および第2画素電極PXB2を含み得る。
【0255】
バンクBNKは、薄膜トランジスタ層TFTLのビア層VIAおよび第4金属層MTL4上に配置される。バンクBNKは、パターニングされた第4金属層MTL4を電気的に絶縁させ得る。バンクBNKは複数のオープン部を含み得る。複数のオープン部の一部は第4金属層MTL4と第5金属層MTL5をコンタクトさせ得るのであって、複数のオープン部の他の一部は発光素子EDが配置された発光領域に相当する。
【0256】
分離部SEPは、バンクBNKの上面上に配置される。第5金属層MTL5は、単一の工程でもって表示領域DAの全面に形成され、分離部SEPにより互いに分離され得る。分離部SEPは、第1画素SP1の第1オープン部OPR1および第2オープン部OPR2を囲み得る。分離部SEPは、第1画素SP1の第3オープン部OPR3および第4オープン部OPR4を取り囲み得る。分離部SEPは、第2画素SP2の第1オープン部OPG1および第2オープン部OPG2を取り囲み得る。分離部SEPは、第2画素SP2の第3オープン部OPG3および第4オープン部OPG4を囲み得る。分離部SEPは、第3画素SP3の第1オープン部OPB1および第2オープン部OPB2を取り囲み得る。分離部SEPは、第3画素SP3の第3オープン部OPB3および第4オープン部OPB4を取り囲み得る。
【0257】
例えば、分離部SEPは、第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1と第2コンタクト電極CTR2とを分離させ、第2画素SP2の第1コンタクト電極(図示せず)と第2コンタクト電極(図示せず)とを分離させ、第3画素SP3の第1コンタクト電極(図示せず)と第2コンタクト電極(図示せず)とを分離させ得る。
【0258】
第5金属層MTL5は、第4金属層MTL4、正孔輸送層HTL、バンクBNK、分離部SEP上に配置される。第5金属層MTL5は、第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1および第2コンタクト電極CTR2、第2画素SP2の第1コンタクト電極および第2コンタクト電極、第3画素SP3の第1コンタクト電極および第2コンタクト電極を含み得る。
【0259】
駆動電圧線VDDLは、第1駆動電圧線VDDL1、第2駆動電圧線VDDL2、および第3駆動電圧線VDDL3を含み得る。第3駆動電圧線VDDL3は、第4金属層MTL4に配置されて第1方向(X軸方向)に延び得る。第3駆動電圧線VDDL3は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1、第2画素SP2の第1オープン部OPG1、および第3画素SP3の第1オープン部OPB1と重なり得る。第3駆動電圧線VDDL3は、第3金属層MTL3に配置された第2駆動電圧線VDDL2および第1金属層MTL1に配置された第1駆動電圧線VDDL1から駆動電圧または高電位電圧を受信し得る。第3駆動電圧線VDDL3は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1を介して第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1に接続され得る。
【0260】
第1画素SP1の第1コンタクト電極CTR1は、第1画素SP1の第1オープン部OPR1および第2オープン部OPR2上に配置される。第1コンタクト電極CTR1は、第1発光素子ED1の第1電極に相当する。
【0261】
第1画素SP1の第1発光素子ED1は、第1画素SP1の第2オープン部OPR2に配置される。第1発光素子ED1は、第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第1発光素子ED1の第1電極は第1コンタクト電極CTR1であり得、第1発光素子ED1の第2電極は第1画素電極PXR1であり得る。したがって、第1コンタクト電極CTR1は、第1発光素子ED1のアノード電極であり得、第1画素電極PXR1は第1発光素子ED1のカソード電極であり得る。
【0262】
第1発光素子ED1の電子輸送層ETLは、第1画素電極PXR1上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは発光層EL上に配置され、第1コンタクト電極CTR1は正孔輸送層HTL上に配置されうる。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第1コンタクト電極CTR1が駆動電圧線VDDLから駆動電圧を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを介して発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを介して発光層ELに移動し得る。正孔と電子は発光層ELで互いに結合して発光し得る。
【0263】
第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1画素SP1の第2オープン部OPR2および第3オープン部OPR3と重なり得る。第2オープン部OPR2および第3オープン部OPR3は、分離部SEPを挟むようにして離隔され得る。第1画素SP1の第1画素電極PXR1は、第1発光素子ED1の第2電極に相当し、第3オープン部OPR3を介して第1画素SP1の第2コンタクト電極CTR2に接続され得る。
【0264】
第1画素SP1の第2コンタクト電極CTR2は、第1画素SP1の第3オープン部OPR3および第4オープン部OPR4上に配置されうる。第2コンタクト電極CTR2は第2発光素子ED2の第1電極に相当する。
【0265】
第1画素SP1の第2発光素子ED2は第1画素SP1の第4オープン部OPR4に配置される。第2発光素子ED2は、第1電極、正孔輸送層HTL、発光層EL、電子輸送層ETL、および第2電極を含み得る。第2発光素子ED2の第1電極は第2コンタクト電極CTR2であり得、第2発光素子ED2の第2電極は第2画素電極PXR2であり得る。したがって、第2コンタクト電極CTR2は第2発光素子ED2のアノード電極であり得、第2画素電極PXR2は第2発光素子ED2のカソード電極であり得る。
【0266】
第2発光素子ED2の電子輸送層ETLは第2画素電極PXR2上に配置され、発光層ELは電子輸送層ETL上に配置される。正孔輸送層HTLは発光層EL上に配置され、第2コンタクト電極CTR2は正孔輸送層HTL上に配置される。例えば、発光層ELは有機物質を含む有機発光層であり得る。第2コンタクト電極CTR2が第1発光素子ED1を通過した駆動電流を受信すれば、正孔が正孔輸送層HTLを通じて発光層ELに移動し、電子が電子輸送層ETLを通じて発光層ELに移動し得る。正孔と電子とは、発光層ELにて互いに結合して発光し得る。
【0267】
第2画素電極PXR2は、第3金属層MTL3のカソード連結電極CCEを介して第1画素SP1の画素回路に電気的に接続され得る。第1および第2発光素子ED1,ED2を通過した駆動電流は、カソード連結電極CCEを介して第1画素SP1の第5トランジスタST5に供給され得る。
【0268】
表示装置10は、第1画素SP1の駆動電流を、同一の層に配置され直列に連結された、第1および第2発光素子ED1,ED2に供給することによって、一つの発光素子を含む場合よりも発光効率を増加させることができ、駆動電流の大きさを減少させることができる。したがって、表示装置10は消費電力を減少させることができる。
【0269】
第2および第3画素SP2,SP3のそれぞれの第1および第2発光素子ED1,ED2は、
図21に示す第1画素SP1の第1および第2発光素子ED1,ED2と同じ方式で形成することができる。
【0270】
以上、添付する図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明のその技術的思想や必須の特徴を変更せずに、他の具体的な形態で実施できることを理解しうるであろう。したがって、上記の一実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解しなければならない。
【0271】
好ましい一実施形態によると、下記のとおりである。
【0272】
まず、本件の背景及び課題は下記(i)~(ii)のとおりである。
(i) 有機発光表示装置(OLED)やこれに類似の表示装置は、省電力、高速応答性、高いコントラスト及び色の再現性などを備え、さらには、フレキシブル表示基板の作成も可能であることから、近年、広く用いられている。
【0273】
(ii) ところが、モバイル機器などの用途において、発光効率をさらに増大させ、消費電力を低減させることが望まれている。このためには、従来に行われた部分的な改良だけでなく、革新的なアイデアが求められるように思われる。
【0274】
このような中で、本件発明者らは、各々のサブ画素を、2つまたはそれ以上の小さな発光素子の組み合わせと、サブ画素ごとの複数の発光素子を互いに直列に接続するという、全く新しい構造とするという着想を得た。そして、この場合に、実際に発光効率の向上及び消費電力の低減が可能であることを確かめた。
【0275】
より具体的には、好ましい一実施形態によると、下記A1~A6のとおりとすることができる(
図3及び7など)。また、下記A7~A8のとおりとすることができる。
【0276】
A1 各サブ画素(各原色または白色を表示する単位)(SP)を、複数の発光素子(ED1, ED2)で構成し、これらの発光素子(ED1, ED2)が直列に接続される(
図3など)。
【0277】
A2 上記A1を実現すべく、下記A2-1~A2-2または下記A2-1~A2-3とすることができる。
【0278】
A2-1 第1の発光素子(ED1)の一方の電極(例えば上側電極)(第1コンタクト電極CTR1)に、画素回路からの駆動電流を供給する。
【0279】
A2-2 第1の発光素子(ED1)の他方の電極(例えば下側電極)(第2画素電極PXR2)が、第2の発光素子(ED2)の一方の電極(例えば上側電極)(第2コンタクト電極CTR2)に連結される。
【0280】
A2-3 第2の発光素子(ED2)の他方の電極(例えば下側電極)は、各画素への共通電圧が供給される電極(共通画素電極CPX)である。
【0281】
A3 上記A2-1を実現すべく、画素回路からの出力電極(第1画素電極PXR1)が、第1の発光素子(ED1)の一方の電極(例えば上側電極)(第1コンタクト電極CTR1)に連結される。
【0282】
具体的には、平坦化膜(ビア層VIA)上に位置する出力電極(第1画素電極PXR1)と、バンク層(BNK)の上に位置する、第1の発光素子(ED1)の一方の電極(例えば上側電極)(第1コンタクト電極CTR1)とが、バンク層(BNK)に備えられたコンタクト用開口部(第1オープン部OPR1)内にて、直接に重ね合わされる。
【0283】
A4 上記A2-2を実現すべく、平坦化膜(ビア層VIA)上に位置する出力電極(第1画素電極PXR1)と、バンク層(BNK)の上に位置する、第2の発光素子(ED2)の一方の電極(例えば上側電極)(第2コンタクト電極CTR2)とが、バンク層(BNK)に備えられたコンタクト用開口部(第3オープン部OPR3)内にて、直接に重ね合わされる。
【0284】
A5 上記A2-1~A2-2を実現すべく、バンク層(BNK)の上にて、第1の発光素子(ED1)の一方の電極(例えば上側電極)(第1コンタクト電極CTR1)と、第2の発光素子(ED2)の一方の電極(例えば上側電極)(第2コンタクト電極CTR2)とは、互いに導通しないように、分離部(SEP1)により分離される。
【0285】
A6 上記A5を実現すべく、バンク層(BNK)を形成した後、この上の電極層(第1及び第2コンタクト電極CTR1,CTR2)を形成する前に、絶縁層の成膜及びパターニングを含む単一の膜パターン形成工程により、逆テーパー状の側面を有する隔壁としての分離部(SEP1)を形成する。
【0286】
A7 上記A2-1を実現するにあたり、画素回路からの出力電極(第1画素電極PXR1)が、第1の発光素子(ED1)の一方の電極(例えば下側電極)をなすようにすることもできる(
図15)。
この場合、第1の発光素子(ED1)の上側電極(コンタクト電極CTR)が、第2の発光素子(ED2)の下側電極(第2画素電極PXR2)に、直接に重ね合わされて連結されるようにすることができる。
【0287】
A8 分離部(SEP1)は、第1の発光素子(ED1)の近傍と、第2の発光素子(ED2)の近傍との間に延びるとともに、このサブ画素を取り囲むように配置することができる(
図6)。
また、第1の発光素子(ED1)及び第2の発光素子(ED2)のうちの一方だけを取り囲むように配することもできる(
図14)。
【符号の説明】
【0288】
SP1,SP2,SP3 第1ないし第3画素
DL1,DL2,DL3 第1ないし第3データ線
GL ゲート線
VDL 第1電圧線
HVDL 水平電圧線
VVSL 垂直電圧線
VSL 第2電圧線
VIL 初期化電圧線
ED1,ED2 第1および第2発光素子
PXR1,PXR2 第1画素の第1および第2画素電極
PXG1,PXG2 第2画素の第1および第2画素電極
PXB1,PXB2 第3画素の第1および第2画素電極
CPX 共通画素電極
CCT 共通カソード電極
CTR1,CTR2 第1画素の第1および第2コンタクト電極
CTG1,CTG2 第2画素の第1および第2コンタクト電極
CTB1,CTB2 第3画素の第1および第2コンタクト電極
SEP1,SEP2 第1および第2分離部