(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024056994
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】導体アダプタを受けるための貫通開口部を有するプラガブルコネクタを備えた電気アセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 9/24 20060101AFI20240416BHJP
H01R 4/48 20060101ALI20240416BHJP
H01R 4/18 20060101ALI20240416BHJP
H01R 13/42 20060101ALI20240416BHJP
H01R 13/11 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
H01R9/24
H01R4/48 A
H01R4/18 A
H01R13/42 B
H01R13/11 A
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024025051
(22)【出願日】2024-02-22
(62)【分割の表示】P 2022072940の分割
【原出願日】2022-04-27
(31)【優先権主張番号】21305582.5
(32)【優先日】2021-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】518105024
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクス フランス エスアーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ロマン ヴィラール
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー モワヌ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プラガブルコネクタの構造を簡略化により電気アセンブリの信頼性向上を実現する。
【解決手段】電気アセンブリは、端子ブロックと、前記端子ブロックに解放可能に取り付けるように構成されたプラガブルコネクタ5とを備えている。端子ブロックは、端子ブロックの受入れ凹部内に延びる接続端部9を備えた導電性バー7を含む。前記接続端部9は、取付け位置において受入れ凹部内でプラガブルコネクタ5の挿入方向13に従って延びる。電気アセンブリは、取付け位置において接続端部9と協働するように構成されたレセプタクル17を備えた導体アダプタ15をさらに備え、プラガブルコネクタ5は、前記導体アダプタ15を受けて取り外し可能に留めるように適合された中央貫通開口部19を有している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子ブロック(3)と、前記端子ブロック(3)に解放可能に取り付けるように構成されたプラガブルコネクタ(5)とを備えた電気アセンブリ(1)であって、
前記端子ブロック(3)は、前記端子ブロック(3)の受入れ凹部(11)内に延びる接続端部(9)を備えた導電性バー(7)を含み、
前記接続端部(9)は、取付け位置において、前記受入れ凹部(11)内で前記プラガブルコネクタ(5)の挿入方向(13)に従って延び、
前記電気アセンブリ(1)は、取付け位置において前記接続端部(9)と協働するように構成されたレセプタクル(17)を備えた導体アダプタ(15)をさらに備え、
前記プラガブルコネクタ(5)は、前記導体アダプタ(15)を受けて取り外し可能に留めるように適合された中央貫通開口部(19)を有している、
電気アセンブリ(1)。
【請求項2】
前記導体アダプタ(15)は、導電性ワイヤ端部(23)と協働するように構成された圧着接続部(21)を備えている、
請求項1に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項3】
前記圧着接続部(21)は、前記レセプタクル(17)に連結され、前記レセプタクル(17)と整列し、取付け位置において前記導電性ワイヤ端部(23)が前記挿入方向(13)に従って延びるようになっている、
請求項2に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項4】
前記導体アダプタ(15)は、取付け位置において前記導電性ワイヤ端部(23)および前記接続端部(9)が配置される内部領域を画定する中空部品である、
請求項2または3に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項5】
前記レセプタクル(17)は、取付け位置において前記接続端部(9)を前記レセプタクル(17)の内部の接触面(31)に対して適切な位置に保持するように構成された可動折込み部(29)を含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項6】
前記中央貫通開口部(19)は、前記導体アダプタ(15)のための案内・受入れシステム(35)を備え、
前記案内・受入れシステム(35)は、取付け位置において前記挿入方向(13)に対して横に延びる当接壁(37)と、前記導体アダプタ(15)を前記中央貫通開口部(19)内の装着位置に保持するための留め脚部(39)とを含む、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項7】
前記留め脚部(39)は、取付け位置において、前記挿入方向(13)に実質的に従って、または前記挿入方向(13)に対して傾いて延び、
前記留め脚部(39)は、取付け位置において前記挿入方向(13)に対して横に延びるブロッキング面(41)を有し、前記ブロッキング面(41)は、前記導体アダプタ(15)の相補的な面と協働するように構成されている、
請求項6に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項8】
前記プラガブルコネクタ(5)は、一体の絶縁ケーシングによって構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項9】
前記端子ブロック(3)は、前記導電性バー(7)を受けるための横開口部(43)を有し、前記導電性バー(7)は前記挿入方向(13)に対して横に延びる主要部分(45)を備え、前記接続端部(9)は前記主要部分(45)に連結された折込み部分である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項10】
前記導電性バー(7)の前記主要部分(45)は、前記端子ブロック(3)に接続される追加の導体のための少なくとも1つの端子(47)を備え、
前記少なくとも1つの端子(47)は、前記追加の導体と協働するために、前記端子ブロック(3)のばね(49)用の協働孔および/または取付けスロットを含む、
請求項9に記載の電気アセンブリ(1)。
【請求項11】
前記端子ブロック(3)の前記導電性バー(7)は、切断され折り込まれた一体部品によって構成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電気アセンブリ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導体アダプタを受けるための貫通開口部を有するプラガブルコネクタ(pluggable connector:差込み可能なコネクタ)を備えた電気アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
端子ブロックと、前記端子ブロックに取り外し可能に取り付けるように構成されたプラガブルコネクタとを備えた電気アセンブリを用いることが知られている。プラガブルコネクタは、外部の導体を端子ブロックの導電性バーに電気的に接続する中間の差込み部分として働く。
【0003】
また、プラガブルコネクタは、外部の導体をプラガブルコネクタに差し込んだまま、簡単に端子ブロックから取り外し、再び取り付けることが可能である。
【0004】
しかしながら、この有利なモジュール構造は、プラガブルコネクタに導電部と2つの接続要素を組み込むべきであることを意味する。実際には、第1の接続要素が外部の導体に接続され、第2の接続要素が導電性バーの相補的な端部と協働するように設計される。
【0005】
したがって、プラガブルコネクタは、中間の差込み部分として、様々な機能を保証する多くの部分(絶縁ケーシング、導電部、クリッピングデバイス、または接続要素として働くばね)を備えた複雑な構造を有することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、プラガブルコネクタの構造を簡略化する必要がある。本発明は、前述の欠点のすべてまたはいくつかを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的のために、本発明は、端子ブロックと、前記端子ブロックに解放可能に取り付けるように構成されたプラガブルコネクタとを備えた電気アセンブリに関し、端子ブロックは、端子ブロックの受入れ凹部内に延びる接続端部を備えた導電性バーを含む。前記接続端部は、取付け位置において、受入れ凹部内でプラガブルコネクタの挿入方向に従って延びる。電気アセンブリは、取付け位置において接続端部と協働するように構成されたレセプタクルを備えた導体アダプタをさらに備え、プラガブルコネクタは、前記導体アダプタを受けて取り外し可能に留める(removably clip)ように適合された中央貫通開口部を有している。
【0008】
換言すれば、プラガブルコネクタは、中央貫通開口部に挿入された別個の要素と協働するように適合され、前記別個の要素は、導電性バーと直接的に協働するように構成された導体アダプタである。
【0009】
したがって、導電性バーと導体アダプタの間に中間部分は存在しない。実際に、導体アダプタと導電性バーは、そのそれぞれの末端、すなわち、レセプタクルと接続端部によって直接的に協働する。
【0010】
その場合、プラガブルコネクタが電気的接続および機械的接続のための中間部分を含まないため、電気アセンブリは簡略化される。中間部分のない直接の電気的接続によって、信頼性のある電気的接続部を有することも可能になる。
【0011】
本発明の一態様によれば、導体アダプタは、導電性ワイヤ端部と協働するように構成された圧着接続部(crimp connection)を備えている。
【0012】
これにより、導電性ワイヤ端部を導体アダプタに固定し、次いで、前記導体アダプタを取り付けられた導電性ワイヤ端部と共に、プラガブルコネクタ内に取り外し可能に取り付けることが可能になる。
【0013】
したがって、導体アダプタは取り付けられた導電性ワイヤ端部と共に、プラガブルコネクタと協働することができる協働ユニットを形成する。本発明の一態様によれば、前記導電性ワイヤ端部は電気アセンブリの一部である。
【0014】
本発明の一態様によれば、圧着接続部は、レセプタクルに連結され、レセプタクルと整列し、取付け位置において導電性ワイヤ端部が挿入方向に従って延びるようになっている。
【0015】
換言すれば、導体アダプタは、取付け位置において、導電性ワイヤ端部と整列するように、また導電性バーの接続端部とも整列するように構成された細長い部分を形成する。
【0016】
導電性ワイヤ端部は接続端部と直接接触せず、それらを電気的に接続するための追加の部品として導体アダプタが用いられる。
【0017】
本発明の一態様によれば、導体アダプタは、取付け位置において導電性ワイヤ端部および接続端部が配置される内部領域を画定する中空部品である。
【0018】
取付け位置では、接続端部と導電性ワイヤ端部は離れている。中空部品は、レセプタクルと圧着接続部の2つの部分に分かれている。
【0019】
圧着接続部は、取付け部分と、複数の対向する側部アームとを備え、これらは導電性ワイヤ端部に対して圧着される。
【0020】
本発明の一態様によれば、レセプタクルは、取付け位置において接続端部をレセプタクルの内部の接触面に対して適切な位置に保持するように構成された可動折込み部(movable folded portion)を含む。
【0021】
こうした対応によって、取付け位置における電気接触の質が高められる。好ましくは、レセプタクルは、矩形ベースの細長い構造を形成する折り込まれた金属シートである。本発明の一態様によれば、レセプタクルの壁は、接続端部を導入するときに、協働して可動折込み部の動きを制限するように構成された切断・折込み部を含む。この構造により、取付け位置において接続端部を保持する適切な位置が与えられる。
【0022】
本発明の一態様によれば、中央貫通開口部は、導体アダプタのための案内・受入れシステムを備えている。前記案内・受入れシステムは、取付け位置において挿入方向に対して横に延びる当接壁と、導体アダプタを中央貫通開口部内の装着位置に保持するための留め脚部(clipping leg)とを含む。
【0023】
こうした対応によって、導体アダプタをプラガブルコネクタ内で適切な位置に保持することが可能になる。留め脚部は、専用工具を用いて導体アダプタを引き出すように適合されている。しかしながら、端子ブロックでのプラガブルコネクタの取り付けおよび取り外しのための工具は不要である。
【0024】
本発明の一態様によれば、留め脚部は、取付け位置において、挿入方向に実質的に従って、または挿入方向に対して傾いて延びる。留め脚部は、取付け位置において挿入方向に対して横に延びるブロッキング面を有し、前記ブロッキング面は、導体アダプタの相補的な面と協働するように構成されている。
【0025】
こうした対応によって、簡単な構成で適正な位置を保持することが可能になる。
【0026】
本発明の一態様によれば、プラガブルコネクタは、一体の絶縁ケーシングによって構成されている。
【0027】
こうした対応によって、電気アセンブリの構成が簡略化される。実際に、プラガブルコネクタには、電気部品または導電性部品が存在しない。好ましくは、プラガブルコネクタはプラスチックで形成され、すなわち、プラスチックのみから構成されている。
【0028】
本発明の一態様によれば、留め脚部は、導体アダプタの引き出しを可能にするように連結される。好ましくは、プラガブルコネクタは、1回の成形作業で得られる幾何学的形状を有する成形部品である。
【0029】
本発明の一態様によれば、端子ブロックは導電性バーを受けるための横開口部を有し、導電性バーは挿入方向に対して横に延びる主要部分を備え、接続端部は主要部分に連結された折込み部分(folded part)である。
【0030】
したがって、接続端部は、レセプタクルである相補的なプラグ端部と協働するように設計されたプラグ端部であるだけでなく、前記導電性バーを折り込むことによって簡単に得られる、導電性バーの一部でもあることは明らかである。
【0031】
接続端部は、細い末端で終わる導電性バーの細長く平坦な部分である。前記細い末端によって、レセプタクルとの協働が容易になる。
【0032】
本発明の一態様によれば、端子ブロックは成形された絶縁ハウジングを備え、絶縁ハウジングには横開口部が形成されている。好ましくは、絶縁ハウジングは、プラスチックで形成され、すなわち、プラスチックのみから構成されている。絶縁ハウジングは、支持レール、好ましくはDINレールに差し込むように構成されている。
【0033】
本発明の一態様によれば、導電性バーの主要部分は、端子ブロックに接続される追加の導体のための少なくとも1つの端子を備え、少なくとも1つの端子は、前記追加の導体と協働するために、端子ブロックのばね用の協働孔および/または取付けスロットを含む。
【0034】
導電性バーは複数の導体に接続するように構成されていることは明らかである。
【0035】
本発明の一態様によれば、端子ブロックの導電性バーは、切断され折り込まれた一体部品によって構成されている。
【0036】
これまでに定めた互換性のある様々な態様を組み合わせることが可能である。
【0037】
本発明は、添付図面を参照しながら述べる以下の詳細な説明の助けによって、より適切に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】端子ブロックの導電性バー、導体アダプタ、取付け位置における導電性ワイヤ端部、およびプラガブルコネクタの斜視断面図である。
【
図2】プラガブルコネクタおよび内部に導入された導体アダプタの細部の斜視断面図である。
【
図3】取付け位置における導電性バーおよび導体アダプタの斜視図である。
【
図4】取付け位置におけるプラガブルコネクタ、および端子ブロックの導電性バーの斜視断面図である。
【
図6】プラガブルコネクタと、端子ブロックと、導体アダプタと、導電性ワイヤ端部とを備えた電気アセンブリの取付け位置における斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
これまでに定められた図に関する以下の詳細な説明では、本発明の理解を容易にするように、同じ要素、または同一の機能を果たす要素は、同じ参照符号とする場合がある。
【0040】
図1~
図6に示すように、電気アセンブリ1は、端子ブロック3と、前記端子ブロック3に解放可能に取り付けるように構成されたプラガブルコネクタ5とを備えている。
【0041】
端子ブロック3は、端子ブロック3の受入れ凹部11内に延びる接続端部9を備えた導電性バー7を含む。接続端部9は、取付け位置において、受入れ凹部11内でプラガブルコネクタ5の挿入方向13に従って延びる。
【0042】
電気アセンブリ1は、取付け位置において接続端部9と協働するように構成されたレセプタクル17を備えた導体アダプタ15をさらに備え、プラガブルコネクタ5は、前記導体アダプタ15を受けて取り外し可能に留めるように適合された中央貫通開口部19を有している。
【0043】
換言すれば、プラガブルコネクタ5は、中央貫通開口部19に挿入された別個の要素と協働するように適合され、前記別個の要素は、導電性バー7と直接的に協働するように構成された導体アダプタ15である。
【0044】
導体アダプタ15は、導電性ワイヤ端部23と協働するように構成された圧着接続部21を備えている。
【0045】
したがって、導体アダプタ15は取り付けられた導電性ワイヤ端部23と共に、プラガブルコネクタ5と協働することができる協働ユニットを形成する。導電性ワイヤ端部23は電気アセンブリ1の一部である。
【0046】
圧着接続部21は、レセプタクル17に連結され、レセプタクル17と整列し、取付け位置において導電性ワイヤ端部23が挿入方向13に従って延びるようになっている。
【0047】
換言すれば、導体アダプタ15は、取付け位置において、導電性ワイヤ端部23と整列するように、また導電性バー7の接続端部9とも整列するように構成された細長い部分を形成する。
【0048】
導電性ワイヤ端部23は接続端部9と直接接触せず、それらを電気的に接続するための追加の部品として導体アダプタ15が用いられる。
【0049】
導体アダプタ15は、取付け位置において導電性ワイヤ端部23および接続端部9が配置される内部領域を画定する中空部品である。
【0050】
取付け位置では、接続端部9と導電性ワイヤ端部23は離れている。前記中空部品は、レセプタクル17と圧着接続部21の2つの部分に分かれている。
【0051】
圧着接続部21は、取付け部分25と、複数の対向する側部アーム27とを備え、これらは導電性ワイヤ端部23に対して圧着される。
【0052】
レセプタクル17は、取付け位置において接続端部9をレセプタクル17の内部の接触面31に対して適切な位置に保持するように構成された可動折込み部29を含む。
【0053】
レセプタクル17は、矩形ベースの細長い構造を形成する折り込まれた金属シートである。レセプタクルの壁は、接続端部9を導入するときに、協働して可動折込み部29の動きを制限するように構成された切断・折込み部33を含む。
【0054】
中央貫通開口部19は、導体アダプタ15のための案内・受入れシステム35を備えている。案内・受入れシステム35は、取付け位置において挿入方向13に対して横に延びる当接壁37と、導体アダプタ15を中央貫通開口部19内の装着位置に保持するための留め脚部39とを含む。
【0055】
留め脚部39は、専用工具を用いて導体アダプタ15を引き出すように適合されている。しかしながら、端子ブロック3でのプラガブルコネクタ5の取り付けおよび取り外しのための工具は不要である。
【0056】
留め脚部39は、取付け位置において、挿入方向13に実質的に従って、または挿入方向13に対して傾いて延びる。留め脚部39は、取付け位置において挿入方向13に対して横に延びるブロッキング面41を有し、前記ブロッキング面41は、導体アダプタ15の相補的な面と協働するように構成されている。
【0057】
プラガブルコネクタ5は、一体の絶縁ケーシングによって構成されている。プラガブルコネクタ5は、プラスチックで形成され、すなわち、プラスチックのみから構成されている。
【0058】
留め脚部39は、導体アダプタ15の引き出しを可能にするように連結されている。好ましくは、プラガブルコネクタ5は、1回の成形作業で得られる幾何学的形状を有する成形部品である。
【0059】
端子ブロック3は導電性バー7を受けるための横開口部43を有し、導電性バー7は挿入方向13に対して横に延びる主要部分45を備え、接続端部9は主要部分45に連結された折込み部分である。
【0060】
接続端部9は、細い末端で終わる導電性バー7の細長く平坦な部分である。前記細い末端によって、レセプタクル17との協働が容易になる。
【0061】
端子ブロック3は成形された絶縁ハウジングを備え、絶縁ハウジングには横開口部43が形成されている。絶縁ハウジングは、プラスチックで形成され、すなわち、プラスチックのみから構成されている。絶縁ハウジングは、支持レール、好ましくはDINレールに差し込むように構成されている。
【0062】
導電性バー7の主要部分45は、端子ブロック3に接続される追加の導体のための少なくとも1つの端子47を備え、少なくとも1つの端子47は、前記追加の導体と協働するために、ばね49用の協働孔および/または取付けスロットを含む。
【0063】
端子ブロック3の導電性バー7は、切断され折り込まれた一体部品によって構成されている。
【0064】
これまでの説明から、導電性バー7と導体アダプタ15の間に中間部分が存在しないことは明らかである。実際に、導体アダプタ15と導電性バー7は、そのそれぞれの末端、すなわち、レセプタクル17と接続端部9によって直接的に協働する。
【0065】
その場合、プラガブルコネクタ5が電気的接続および機械的接続のための中間部分を含まないため、電気アセンブリ1は簡略化される。中間部分のない直接の電気的接続によって、信頼性のある電気的接続部を有することも可能になる。
【0066】
もちろん、本発明は、例としてこれまでに説明した実施形態のみに限定されず、すべての変更形態を包含する。
【符号の説明】
【0067】
1 電気アセンブリ
3 端子ブロック
5 プラガブルコネクタ
7 導電性バー
9 接続端部
11 受入れ凹部
13 挿入方向
15 導体アダプタ
17 レセプタクル
19 中央貫通開口部
21 圧着接続部
23 導電性ワイヤ端部
25 取付け部分
27 対向する側部アーム
29 可動折込み部
31 接触面
33 切断・折込み部
35 案内・受入れシステム
37 当接壁
39 留め脚部
41 ブロッキング面
43 横開口部
45 主要部分
47 少なくとも1つの端子
49 ばね