(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057048
(43)【公開日】2024-04-23
(54)【発明の名称】導電性ビアを含む積層セラミックコンデンサ
(51)【国際特許分類】
H01G 4/30 20060101AFI20240416BHJP
H01G 2/06 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
H01G4/30 513
H01G4/30 516
H01G4/30 201C
H01G4/30 201F
H01G2/06 500
H01G4/30 201D
H01G4/30 201G
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024027405
(22)【出願日】2024-02-27
(62)【分割の表示】P 2021547433の分割
【原出願日】2020-02-12
(31)【優先権主張番号】62/804,944
(32)【優先日】2019-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500047848
【氏名又は名称】キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】ベロリーニ,マリアンヌ
(72)【発明者】
【氏名】ホーン,ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】カイン,ジェフリー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】回路板上により小さい占有面積を有する積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】上面235、底面245および上面と底面とを接続する少なくとも1つの側面を備えるコンデンサであって、複数の交互の誘電層と、複数の第1の複数の内部電極層205及び第2の複数の内部電極層215を備える内部電極層と、を含む本体を備える。第1の導電性ビア225は、第1の複数の内部電極層を、コンデンサの上面における第1の外部端子および底面における第1の外部端子に電気的に接続する。第2の導電性ビア285は、第2の複数の内部電極層を、コンデンサの上面における第2の外部端子および底面における第2の外部端子に電気的に接続する。少なくとも1つの側面は、外部端子を含まない。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層セラミックコンデンサであって、
上面、底面、および、前記上面と前記底面とを接続する少なくとも1つの側面と、
複数の交互の、誘電層と、第1の複数の内部電極層および第2の複数の内部電極層を備える内部電極層とを含む、本体と、
前記第1の複数の内部電極層を、前記コンデンサの前記上面における第1の外部端子および前記底面における第1の外部端子に電気的に接続する第1の貫通孔導電性ビアと、
前記第2の複数の内部電極層を、前記コンデンサの前記上面における第2の外部端子および前記底面における第2の外部端子に電気的に接続する第2の貫通孔導電性ビアとを備え、
前記少なくとも1つの側面が、外部端子を含まない、積層セラミックコンデンサ。
【請求項2】
前記第1の複数の内部電極層が、第1の活性電極および第1のアンカ電極を備える、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
前記第2の貫通孔導電性ビアが、前記第1のアンカ電極に接触する、請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項4】
前記第2の複数の内部電極層が、第2の活性電極および第2のアンカ電極を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項5】
前記第1の貫通孔導電性ビアが、前記第2のアンカ電極に接触する、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項6】
前記本体がさらに、シールド電極層を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項7】
前記本体が、前記内部電極層の上下にシールド電極層を含む、請求項6に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項8】
前記第1の貫通孔導電性ビアと前記第2の複数の内部電極層との間に、電気的に絶縁されたギャップが形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項9】
前記第2の貫通孔導電性ビアと前記第1の複数の内部電極層との間に、前記電気的に絶縁されたギャップが形成される、請求項1から8のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項10】
前記第1の貫通孔導電性ビアの平均長さが、前記第1の貫通孔導電性ビアと、隣接する第2の貫通孔導電性ビアとの間の平均ピッチの10倍以下から0.01倍以上である、請求項1から9のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項11】
第1の貫通孔導電性ビアと第2の貫通孔導電性ビアとの間の平均ピッチが、0.1mmから2mmである、請求項1から10のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項12】
前記誘電層が、セラミックを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項13】
前記セラミックが、チタン酸塩を備える、請求項12に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項14】
前記内部電極層が、導電性金属を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項15】
前記導電性金属が、ニッケルまたはその合金を備える、請求項14に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項16】
前記外部端子が、電解めっき層である、請求項1から15のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項17】
前記外部端子が、無電解めっき層である、請求項1から16のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項18】
前記外部端子が、導電性金属を備える、請求項1から17のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項19】
前記導電性金属が、銀、金、パラジウム、白金、すず、ニッケル、クロム、チタン、タングステン、またはそれらの組み合わせまたは合金を備える、請求項18に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項20】
前記導電性金属が、銅またはその合金を備える、請求項18に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか一項に記載のコンデンサを含む回路板。
【請求項22】
前記回路板が、集積回路パッケージをさらに備える、請求項21に記載の回路板。
【請求項23】
前記コンデンサは、前記回路板、前記コンデンサ、および前記集積回路パッケージが、積層構成で存在するように、前記回路板と前記集積回路パッケージとの間に垂直方向に配置される、請求項22に記載の回路板。
【請求項24】
前記コンデンサが、前記回路板および前記集積回路パッケージに直接接続される、請求項22に記載の回路板。
【請求項25】
請求項21から24のいずれか一項に記載の回路板を備える通信デバイス。
【請求項26】
前記デバイスが、イーサネットシステム、ワイヤレスネットワークルータ、光ファイバ通信システム、または記憶デバイスを含む、請求項25に記載の通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[001]本出願は、2019年2月13日の出願日を有する米国仮特許出願第62/80
4,944号の出願利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[002]積層コンデンサは、一般的に、複数の誘電層および内部電極層が積み重ねて配置
されて構築される。製造中、積み重ねられた誘電層および内部電極層は、押圧および焼結されて、実質的に一体型のコンデンサ本体を達成する。これらのコンデンサの性能に改良を加える試みにおいて、様々な構成および設計が、誘電層および内部電極層のために用いられてきた。
【0003】
[003]しかしながら、電子工業において、新しい性能基準を要する素早い変化が起こる
と、これらの構成は、共通して操作される。特に、様々な応用設計検討事項は、コンデンサパラメータ、および高速環境におけるコンデンサの性能を、特に、より高速かつ高密度の集積回路の観点から、再規定する必要性を作り出してきた。例えば、より大きい電流、より高密度の回路板、および費用の高騰はすべて、より優れた、およびより効率的なコンデンサの必要性を重要視することにつながっている。さらに、様々な電子コンポーネントの設計は、小型化ならびに機能性の増大に向かう一般的な業界動向によって動かされてきた。
【0004】
[004]そのため、改善された動作特徴をコンデンサに提供する必要性が存在する。さら
に、いくつかの応用はまた、回路板上により小さい占有面積を有することができるコンデンサを提供することにより恩恵を受ける。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
[005]本発明の1つの実施形態に従って、積層コンデンサが開示される。コンデンサは
、上面、底面、および、上面と底面とを接続する少なくとも1つの側面を備える。コンデンサは、複数の交互の、誘電層と、第1の複数の内部電極層および第2の複数の内部電極層を備える内部電極層とを含む、本体を備える。第1の貫通孔導電性ビア(through-hole
conductive via)は、第1の複数の内部電極層を、コンデンサの上面における第1の外
部端子および底面における第1の外部端子に電気的に接続する。第2の貫通孔導電性ビアは、第2の複数の内部電極層を、コンデンサの上面における第2の外部端子および底面における第2の外部端子に電気的に接続する。少なくとも1つの側面は、外部端子を含まない。
【0006】
[006]本発明の別の実施形態に従って、積層コンデンサを備える回路板が開示される。
コンデンサは、上面、底面、および、上面と底面とを接続する少なくとも1つの側面を備える。コンデンサは、複数の交互の、誘電層と、第1の複数の内部電極層および第2の複数の内部電極層を備える内部電極層とを含む、本体を備える。第1の貫通孔導電性ビアは、第1の複数の内部電極層を、コンデンサの上面における第1の外部端子および底面における第1の外部端子に電気的に接続する。第2の貫通孔導電性ビアは、第2の複数の内部電極層を、コンデンサの上面における第2の外部端子および底面における第2の外部端子に電気的に接続する。少なくとも1つの側面は、外部端子を含まない。
【0007】
[007]本発明の他の特徴および態様は、以下により詳細に記載される。
[008]当業者にとっての本発明の最良の形態を含む、本発明の完全かつ実施可能な開示
は、添付の図面を参照して、本明細書の残りの部分においてより具体的に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】[009]本発明に従う、4行4列のパッケージコンデンサの1つの実施形態の全体的な上面および側面外側斜視図である。
【
図1B】[0010]
図1Aのコンデンサの内部電極層の1つの構成の側面斜視図である。
【
図1C】[0011]
図1Aのコンデンサの内部電極層の別の構成の側面斜視図である。
【
図2】[0014]本発明の積層コンデンサを含む回路板および集積回路パッケージの側面図である。
【
図3】[0015]従来技術の積層コンデンサを含む回路板および集積回路パッケージの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0016]本議論は、単に例示的な実施形態の説明にすぎず、本発明の幅広い態様を制限することを目的としないことは、当業者によって理解されるものとする。
[0017]一般的に言えば、本発明は、回路板に取り付けるための表面実装積層セラミックコンデンサなどの積層セラミックコンデンサに関する。積層コンデンサは、複数の誘電層および複数の内部電極層を含み、内部電極層は、導電性ビアを使用してそれぞれの外部端子に接続される。本発明者らは、単一の本体またはパッケージ内の要素の特定の構成が、いくつかの利点を提供できることを発見した。例えば、以下にさらに論じられるように、本発明のコンデンサは、表面実装コンデンサとして回路板上に搭載されてもよく、回路板上により小さい接地面積を提供し得る。ひいては、これにより回路板のサイズの低減も可能にすることができる。
【0010】
[0018]
図2に移って示すように、コンデンサ408は、上面および下面を有する基板(例えば、絶縁層)を含む回路板406上に取り付けられる(例えば、表面に取り付けられる)。回路板406は、その中に画定された複数の電流経路(図示せず)を有する。コンデンサ408の外部端子は、回路板406の所定の電流経路とそれぞれ電気的に通信する。さらに、コンデンサ408の外部端子は、一般的なはんだ付け技法(soldering technique)など、当該技術分野で一般に知られている任意の方法を使用して、回路板406に
物理的に接続することができる。
【0011】
[0019]
図2に例証されるように、集積回路パッケージ402もまた、回路板406上に設けられてもよい。集積回路パッケージ402は、ボールグリッドアレイ404を使用して回路板406に接続されてもよい。回路板は、プロセッサ400をさらに備えてもよい。プロセッサ400は、同様にボールグリッドアレイ412を使用して、集積回路パッケージ402に接続されてもよい。
【0012】
[0020]一般に、ボールグリッドアレイ404は、特定のピッチを有するように構成されてもよい。当該技術分野において一般的に知られているように、ピッチは、中心同士間の公称距離を意味している(中心間間隔とも呼ばれる)。ボールグリッドアレイ404およびコンデンサ408の外部端子同士のピッチは、特定の回路板構成によって決定付けられ得る。1つの方向(すなわち、xまたはy方向)における外部端子同士のピッチは、他の方向(すなわち、それぞれyまたはx方向)における隣接する外部端子同士のピッチと同じであってもよい。すなわち、任意の2つの隣接する外部端子同士のピッチは、任意の他
の2つの隣接する外部端子同士のピッチと実質的に同じであってもよい。
【0013】
[0021]ピッチは、約0.1mm以上、例えば約0.2mm以上、例えば約0.3mm以上、例えば約0.4mm以上、例えば約0.5mm以上、例えば約0.6mm以上、例えば約0.7mm以上、例えば約0.8mm以上、例えば約0.9mm以上、例えば約1.0m以上、であってもよい。ピッチは、約2.0mm以下、例えば約1.5mm以下、例えば約1.4mm以下、例えば約1.3mm以下、例えば約1.2mm以下、例えば約1.1mm以下、例えば約1.0mm以下、であってもよい。例えば、ピッチは、約0.2mm、約0.4mm、約0.6mm、約0.8mm、約1.0mm、約1.2mmなどであってもよい。特に、ピッチは、0.6mm、0.8mm、または1.0mmであってもよい。1つの実施形態において、ピッチは、約0.6mm、例えば0.6mm+/-10%、例えば+/-5%、例えば+/-2%、例えば+/-1%、であってもよい。別の実施形態において、ピッチは、約0.8mm、例えば0.8mm+/-10%、例えば+/-5%、例えば+/-2%、例えば+/-1%、であってもよい。さらなる実施形態において、ピッチは、約1mm、例えば1mm+/-10%、例えば+/-5%、例えば+/-2%、例えば+/-1%、であってもよい。
【0014】
[0022]同様の方法で、コンデンサ408の外部端子同士のピッチも、ボールグリッドアレイ404のピッチと同じピッチであってもよい。例えば、外部端子は、ボールグリッドアレイ、特に周囲のボールグリッドアレイによって典型的に用いられるように接触を行うために設けられてもよい。この点に関して、外部端子のピッチは、周囲のボールグリッドアレイのピッチと同じであってもよい。すなわち、ピッチは、周囲のボールグリッドアレイのピッチの10%以内、例えば5%以内、例えば2%以内、例えば1%以内、例えば0.5%以内、例えば0.1%以内、であってもよい。
【0015】
[0023] さらに、ボールグリッドアレイのように、外部端子は、行および/または列で
設けられてもよい。すなわち、外部端子は、それらが少なくとも1つの行および少なくとも2つの列内に存在するように設けられてもよい。例えば、外部端子は、少なくとも2つの行、例えば少なくとも3つの行、例えば少なくとも4つの行内に存在してもよい。さらに、外部端子は、少なくとも2つの列、例えば少なくとも3つの列、例えば少なくとも4つの列内に存在してもよい。行および列の数は、交互の誘電層および内部電極層の異なるセットの数によって決定付けられ得る。
【0016】
[0024]さらに、ボールグリッドアレイ412は、ボールグリッドアレイ404に関して上で言及したようなピッチを有することになる。1つの実施形態において、ボールグリッドアレイ412のピッチは、ボールグリッドアレイ404およびコンデンサ408の外部端子同士のピッチ未満であってもよい。ボールグリッドアレイ412のためのいくつかの共通ピッチは、0.1mmおよび0.2mmを含む。
【0017】
[0025] さらに、集積回路パッケージ402もまた、本明細書内で規定されるようなコ
ンデンサ408を使用して回路板406に接続されてもよい。この点に関して、コンデンサ408の内部電極層は、それらが回路板406および集積回路パッケージ402の水平平面に平行になるように位置付けられ得る。例えば、コンデンサ408は、コンデンサ408が集積回路パッケージ402と回路板406との間に「挟まれる」ように、これらの2つの構成要素の間に位置付けられ得る。この点に関して、コンデンサ408は、集積回路パッケージ402および回路板406に直接接続される。例えば、コンデンサ408は、一般的なはんだ付け技法などの当該技術分野において一般的に知られている任意の方法を使用して、回路板406および/または回路パッケージ402に物理的に接続され得る。
【0018】
[0026]前述の配置でコンデンサを用いることにより、コンデンサ408は、元々のボールグリッドアレイ404の一部の除去を可能にし得る。しかしながら、コンデンサ408は、
図2に例証されるように、依然としてボールグリッドアレイ404に囲まれ得る。
【0019】
[0027]上記に加えて、本明細書には示されていないが、1つの実施形態では、集積回路パッケージ自体が、積層コンデンサを含み得る。この点に関して、コンデンサは、パッケージに直接埋め込まれ得る。コンデンサのそのような組込みは、サイズの縮小を可能にし得、これは、様々な電子用途に有用となる。
【0020】
[0028]一方、先行技術の回路板506は、
図3に例証される。回路板506は、プロセッサ500、集積回路パッケージ502、ならびにボールグリッドアレイ504および512を含む。しかしながら、
図2のコンデンサ408のような単一の一体型のコンデンサパッケージを用いるのではなく、
図3の回路板506は、複数の個別の積層セラミックコンデンサ508を用いる。しかしながら、本明細書において言及されている理由のために、単一の一体型のコンデンサを用いるこの構成は、個別の複数のセラミックコンデンサを用いる回路板と比較して、様々な利点および利益を可能にし得る。
【0021】
[0029]複数の個別の積層セラミックコンデンサを適用することと比較した、本発明のコンデンサおよび構成の1つの明確な利点は、直接電源接地接続(direct power ground connection)に関することである。
図2に示されるように、本発明のコンデンサ408は、集積回路パッケージ402、およびプリント回路板などの回路板406に直接接続することができる。この直接接続により、コンデンサに電流が流れるようになり、直接電源接地接続を提供する。一方、
図3に示される従来技術では、特定の積層コンデンサ508は、高さのわずかな違いを含む様々な理由のために、回路板506および集積回路パッケージ502に直接接続することができない。そのような均一性の問題により、複数の個別の積層コンデンサを使用して接続するのには難しい場合がある。
【0022】
[0030]さらに、本発明のコンデンサおよび構成は、挿入損失を最小化する能力を可能にし得る。このような最小挿入損失は、インピーダンス差を最小化する能力に帰属され得る。この点に関して、挿入損失は、0.5dB以下、例えば0.25dB以下、例えば0.15dB以下、例えば0.1dB以下、例えば0.05dB以下であってもよい。このような挿入損失は、当該技術分野において一般的に知られている任意の方法を使用して計算され得る。
【0023】
[0031] さらに、静電容量値は必ずしも制限され得ない。例えば、コンデンサの静電容
量は、マイクロファラド、ピコファラドまたはナノファラドの範囲であってもよい。特に、静電容量は、1,000μF以下、例えば750μF以下、例えば500μF以下、例えば250μF以下、例えば100μF以下、例えば50μF以下、例えば25μF以下、例えば10μF以下、例えば5μF以下、例えば2.5μF以下、例えば1μF以下、例えば750nF以下、例えば500nF以下、例えば250nF以下、例えば100nF以下であってもよい。静電容量は、例えば10pF以上、例えば25pF以上、例えば50pF以上、例えば100pF以上、例えば250pF以上、例えば500pF以上、例えば750pF以上、例えば1nF以上、例えば10nF以上、例えば100nF以上、例えば500nF以上、例えば1μF以上、例えば5μF以上、例えば10μF以上のように1pF以上であり得る。静電容量は、当該技術分野において知られているような一般的な技法を使用して測定され得る。
【0024】
[0032]さらに、コンデンサの抵抗は必ずしも制限され得ない。例えばコンデンサの抵抗は、100mOhm以下、例えば75mOhm以下、例えば50mOhm以下、例えば40mOhm以下、例えば30mOhm以下、例えば25mOhm以下、例えば20mOh
m以下、例えば15mOhm以下、例えば10mOhm以下、例えば5mOhm以下であってもよい。抵抗は、0.01mOhm以上、例えば0.1mOhm以上、例えば0.25mOhm以上、例えば0.5mOhm以上、例えば1mOhm以上、例えば1.5mOhm以上、例えば2mOhm以上、例えば5mOhm以上、例えば10mOhm以上であってもよい。抵抗は、当該技術分野において知られているような一般的な技法を使用して測定され得る。
【0025】
[0033] さらに、コンデンサのインダクタンスは必ずしも制限され得ない。例えば、コ
ンデンサのインダクタンスは、1ナノヘンリー未満であってもよい。特に、インダクタンスは、900ピコヘンリー以下、例えば750ピコヘンリー以下、例えば500ピコヘンリー以下、例えば400ピコヘンリー以下、例えば250ピコヘンリー以下、例えば100ピコヘンリー以下、例えば50ピコヘンリー以下、例えば25ピコヘンリー以下、例えば15ピコヘンリー以下、例えば10ピコヘンリー以下、であってもよい。インダクタンスは、1フェムトヘンリー以上、例えば25フェムトヘンリー以上、例えば50フェムトヘンリー以上、例えば100フェムトヘンリー以上、例えば250フェムトヘンリー以上、例えば500フェムトヘンリー以上、例えば750フェムトヘンリー以上、であってもよい。
【0026】
[0034]本発明者らは、コンデンサの構成を制御することにより、前述の利点が得られることを発見した。一般に、本発明は、上面と、上面の反対側の底面とを含む積層コンデンサを含む。本コンデンサはまた、上面と底面との間に延在する少なくとも1つの側面を含む。本コンデンサは、少なくとも3つの側面、例えば少なくとも4つの側面、を含んでもよい一般に、側面は、コンデンサの上面と底面とを接続する。1つの実施形態では、コンデンサは、少なくとも合計6つの表面(例えば、1つの上面、1つの底面、4つの側面)を含む。例えば、本コンデンサは、平行6面体形状、例えば直方体、を有し得る。
【0027】
[0035]さらに、コンデンサは、所望の高さ(または厚さ)を有し得る。例えば、高さは、10ミクロン以上、例えば25ミクロン以上、例えば50ミクロン以上、例えば100ミクロン以上、例えば200ミクロン以上、例えば250ミクロン以上、例えば300ミクロン以上、例えば350ミクロン以上、例えば500ミクロン以上、例えば1,000ミクロン以上、例えば2,000ミクロン以上、であってもよい。高さは、5,000ミクロン以下、例えば4,000ミクロン以下、例えば2,500ミクロン以下、例えば2,000ミクロン以下、例えば1,000ミクロン以下、例えば750ミクロン以下、例えば500ミクロン以下、例えば450ミクロン以下、であってもよい。ボールグリッドアレイによって囲まれるとき、コンデンサの高さは、ボールグリッドアレイのボールの高さ(または直径)の、10%以内、例えば7%以内、例えば5%以内、例えば3%以内、例えば2%以内、例えば1%以内、であってもよい。例えば、そのような高さは、任意のリフローの前の元の高さであってもよい。
【0028】
[0036]1つの実施形態において、コンデンサの高さは、ピッチの10%以上、例えば20%以上、例えば30%以上、例えば40%以上、例えば45%以上であってもよい。高さは、ピッチの100%未満、例えば90%以下、例えば80%以下、例えば70%以下、例えば60%以下、例えば55%以下であってもよい。
【0029】
[0037]さらに、コンデンサは、所望の幅および/または長さを有し得る。例えば、幅および/または長さは、例えば25ミクロン以上、例えば50ミクロン以上、例えば100ミクロン以上、例えば200ミクロン以上、例えば250ミクロン以上、例えば300ミクロン以上、例えば350ミクロン以上、例えば500ミクロン以上、例えば1,000ミクロン以上、例えば2,000ミクロン以上、例えば3,000ミクロン以上、例えば5,000ミクロン以上のように10ミクロン以上であり得る。幅および/または長さは
、例えば15,000ミクロン以下、例えば10,000ミクロン以下、例えば7,500ミクロン以下、例えば5,000ミクロン以下、例えば4,000ミクロン以下、例えば3,000ミクロン以下、例えば2,500ミクロン以下、例えば2,000ミクロン以下、例えば1,000ミクロン以下、例えば750ミクロン以下、例えば500ミクロン以下、例えば450ミクロン以下のように20,000ミクロン以下であり得る。
【0030】
[0038]一般に、積層コンデンサは、複数の誘電層と複数の内部電極層とを交互に含む。交互の誘電層および内部電極層は、コンデンサの本体の少なくとも一部を形成し得る。したがって、コンデンサは、例えば誘電層がセラミックを備える場合、積層コンデンサ、特に積層セラミックコンデンサと呼ばれ得る。一般に、コンデンサはまた、複数の内部電極層に電気的に接続された外部端子を含み、外部端子は、コンデンサの上面、およびコンデンサの上面の反対のコンデンサの底面に形成される。特に、複数の内部電極層は、本明細書に開示されるように、導電性ビアを使用してそれぞれの外部端子に電気的に接続される。
【0031】
[0039]コンデンサ本体は、積層またはラミネート構成で、複数の誘電層および内部電極層を含む。内部電極層は一般に平面であり、コンデンサの上面および底面のうちの少なくとも1つを備える。1つの実施形態では、内部電極層は、一般に、コンデンサの上面および底面の両方を備える平面である。したがって、内部電極層は、コンデンサの少なくとも4つの側面など、少なくとも2つの側面に直交し得る。同様に、誘電層は一般に平面であり、コンデンサの上面と底面とのうちの少なくとも1つを備える。1つの実施形態では、誘電層は、一般に、コンデンサの上面と底面との両方を備える平面である。したがって、誘電層は、コンデンサの少なくとも4つの側面など、少なくとも2つの側面に直交し得る。
【0032】
[0040]複数の内部電極層は、第1の複数の内部電極層と、各内部電極層の間に配置された誘電層と反対の離間関係(spaced apart relation)でインタリーブされた第2の複数
の内部電極層とを含み得る。この点に関して、それぞれの内部電極層は全く別であり、また、個別の内部電極層である。
【0033】
[0041]1つの実施形態では、第1の複数の内部電極層は、第1の外部端子または第1の複数の外部端子に電気的に接続され、第2の複数の内部電極層は、第2の外部端子または第2の複数の外部端子に電気的に接続される。例えば、第1の複数の内部電極層は、コンデンサの上面における第1の複数の外部端子などの第1の外部端子に電気的に接続され得、第2の複数の内部電極は、コンデンサの上面における第2の複数の外部端子などの隣接する第2の外部端子に電気的に接続され得る。さらに、第1の複数の内部電極層は、コンデンサの底面における第1の複数の外部端子などの第1の外部端子に電気的に接続され得、第2の複数の内部電極は、コンデンサの底面における第2の複数の外部端子などの隣接する第2の外部端子に電気的に接続され得る。例えば、それぞれの複数の内部電極層は、導電性ビアがコンデンサの上面からコンデンサの底面まで延びると、コンデンサの上面および底面における外部端子に電気的に接続され得る。
【0034】
[0042]さらに、内部電極層は、コンデンサ内で所与の方向に対称的であり得る、かつ/または、対称的に配置され得る、内部電極を含み得る。例えば、それらは対角線(すなわち、電極の一方のコーナから、電極の反対側のコーナまで延びる線)に関して対称的であり得る。さらに、第1の複数の内部電極層(例えば、活性内部電極層)および第2の複数の内部電極層(例えば、活性内部電極層)の中心は、コンデンサ本体の中心と実質的に同じ位置にあってもよい。
【0035】
[0043]1つの実施形態では、複数の内部電極層は、活性電極層を含み得る。この点に関
して、コンデンサは、複数の誘電層と複数の活性電極層とを交互に含む活性電極領域を含み得る。しかしながら、コンデンサはまた、追加の電極層を含み得る。例えば、コンデンサは、少なくとも1つのシールド電極を含む少なくとも1つのシールド電極層を含むシールド電極領域を含み得る。さらに、コンデンサは、当該技術分野で一般に知られている他のタイプの電極を含み得ることを理解されたい。例えば、コンデンサはまた、アンカ(またはダミー)電極を含み得る。1つの実施形態では、コンデンサは、活性電極層内などで、シールド電極層およびアンカ電極を含む。
【0036】
[0044]上に示したように、コンデンサは、シールド電極層を含み得る。シールド電極層は、少なくとも1つのシールド電極を含み得る。1つの実施形態では、シールド電極層は、第1のシールド電極および第2のシールド電極を含み得る。したがって、そのような第1および第2のシールド電極は、縦方向および横方向に同じ平面内にあり得る。シールド電極層は、追加の静電容量、電磁干渉からの保護、および/または他のシールド特性を提供するために適用され得る。
【0037】
[0045]一般に、シールド電極層は、交互の誘電層および活性内部電極層の積層の上および/または下に提供され得る。例えば、シールド電極層は、誘電層および活性内部電極層の積層されたアセンブリのすぐ上など、上側に提供され得る。別の実施形態では、シールド電極層は、誘電層および活性内部電極層の積層されたアセンブリの真上および真下のように、上および下に提供され得る。1つの実施形態では、シールド電極領域は、誘電体領域、例えば、あらゆる電極層を含まない領域によって、活性電極領域から分離され得る。存在する場合、シールド電極層のシールド電極は、活性内部電極および外部端子に接触する導電性ビアに接触し得る。特に、第1のシールド電極は、第1の外部端子に接触する第1の導電性ビアに接触し得、第2のシールド電極は、第2の外部端子に接触する第2の導電性ビアに接触し得る。
【0038】
[0046]一般に、シールド電極層は、当該技術分野で知られている任意の構成を有し得る。例えば、シールド電極は、長方形の構成を有し得る。一般に、シールド電極は、上記の第1および第2の活性電極層、ならびに下記のアンカ(またはダミー)電極の構成とは異なる構成および寸法を有し得る。
【0039】
[0047]さらに、実施形態では、シールド電極は、コンデンサ内に埋め込まれ得る。例えば、コンデンサの本体は、上面および/または底面にセラミックカバーまたは層を含み得る。1つの実施形態では、コンデンサは、上面と底面との両方にセラミックカバーまたは形状を含む。セラミックカバーまたは層は、誘電層のために適用されるものと同じ材料であり得る。しかしながら、1つの実施形態では、コンデンサは、コンデンサの上面および/または底面に隣接するシールド電極層を含み得る。別の実施形態では、シールド電極層が提供され、コンデンサの上面および/または底面に露出され得る。そのようなシールド電極は、外部端子の形成を支援し得る。
【0040】
[0048]コンデンサはまた、当該技術分野で知られているように、アンカ(またはダミー)電極を含み得る。例えば、そのようなアンカ(またはダミー)電極は、内部電極層、特に活性内部電極層の一部を形成し得る。アンカ電極は、第1のアンカ電極および第2のアンカ電極を含み得る。第1および第2のアンカ電極は、活性内部電極層と同様の反対の交互構成で存在し得る。例えば、活性内部電極層は、活性内部電極およびアンカ電極を含み得る。したがって、第1の活性内部電極層および第2の活性内部電極層は、間に配置された誘電層を有する反対の関係でインタリーブされ得る。さらに、第1の活性内部電極層内で、第1の活性内部電極は、第1の導電性ビアに電気的に接続され得る一方、第1のアンカ電極は、第2の導電性ビアに接続される。同様に、第2の活性内部電極層内で、第2の活性内部電極は、第2の導電性ビアに電気的に接続され得る一方、第2のアンカ電極は、
第1の導電性ビアに接続される。さらに、所与の層内に存在する場合、アンカ電極の前縁(leading edge)と、活性内部電極の前縁との間に、それらが接続されないようにするギャップが存在し得る。例えば、そのようなギャップは、ギャップが電気的に絶縁されたギャップであるように、誘電層の誘電体材料から形成され得る。
【0041】
[0049]アンカ電極層は、当該技術分野で知られている任意の構成を有し得る。一般に、アンカ電極は、上記の第1および第2の活性電極ならびに上記のシールド電極の構成とは異なる構成を有し得る。さらに、アンカ電極層は、例えば、表面に沿って露出された電極層に直接導電性材料の薄膜層をめっきする場合に、外部終端のための追加の核形成点(nucleation point)およびガイドを提供するために適用され得る。本明細書でさらに説明されるようなそのようなめっき技法は、無電解めっきおよび/または電解めっき(electroless and/or electrolytic plating)と呼ばれ得る。
【0042】
[0050]一般に、誘電層と、活性内部電極、アンカ(またはダミー電極)、およびシールド電極を含む内部電極層との厚さは制限されず、性能特性に応じて、所望されるような任意の厚さにすることができる。例えば、内部電極層の厚さは、限定されるものではないが、約500nm以上、例えば約1μm以上、例えば約2μm以上~約10μm以下、例えば約5μm以下、例えば約4μm以下、例えば約3μm以下、例えば約2μm以下、であってもよい。例えば、内部電極層は、約1μm~約2μmの厚さを有し得る。さらに、1つの実施形態では、誘電層の厚さは、前述の電極層の厚さに従って画定され得る。また、誘電層のそのような厚さは、存在する場合、および本明細書で定義される場合、任意のアンカ電極層、シールド電極層、および/または浮遊電極層の間の層にも適用し得ることを理解されたい。
【0043】
[0051]さらに、内部電極層(例えば、活性内部電極)の横方向および縦方向の寸法(例えば、長さおよび幅)は、コンデンサ本体の側面の対応する寸法未満、すなわちより小さい場合がある。この点に関して、内部電極層(例えば、活性内部電極)の端部は、コンデンサ本体の端部において露出されない。
【0044】
[0052] さらに、本発明は、コンデンサ全体における、内部電極層の数によって必ずし
も制限されない。例えば、コンデンサは、5以上、例えば10以上、例えば25以上、例えば50以上、例えば100以上、例えば200以上、例えば300以上、例えば500以上、例えば600以上、例えば750以上、例えば1,000以上の内部電極層を含んでもよい。コンデンサは、5,000以下、例えば4,000以下、例えば3,000以下、例えば2,000以下、例えば1,500以下、例えば1,000以下、例えば750以下、例えば500以下、例えば400以下、例えば300以下、例えば250以下、例えば200以下、例えば175以下、例えば150以下の内部電極層を有してもよい。
【0045】
[0053]本明細書に示されるように、本発明のコンデンサはまた、上面および底面において外部端子を含む。1つの特定の実施形態において、外部端子は、コンデンサの側面上に存在しなくてもよい。
【0046】
[0054]外部端子は、少なくとも1つの第1の極性端子および少なくとも1つの第2の反対の極性端子を含む。本コンデンサは、コンデンサの上面に、少なくとも1つの、例えば少なくとも2つの、例えば少なくとも4つの、例えば少なくとも6つの、例えば少なくとも8つの、第1の極性端子および/または第2の反対の極性端子を含んでもよい。さらに、コンデンサは、コンデンサの底面に上述の数量の端子を含んでもよい。
【0047】
[0055]本コンデンサは、コンデンサの上面およびコンデンサの底面に、等しい数の第1の極性端子および/または第2の極性端子を含んでもよい。第1の極性端子の数は、コン
デンサの上面における第2の反対の極性端子の数と等しくてもよい。第1の極性端子の数は、コンデンサの底面における第2の反対の極性端子の数と等しくてもよい。コンデンサの上面に存在する端子の総数は、コンデンサの底面に存在する端子の総数と等しくてもよい。コンデンサの上面および底面に存在する第1の極性端子の総数は、コンデンサの上面および底面に存在する第2の反対の極性端子の総数と等しくてもよい。
【0048】
[0056]一般に、コンデンサの上面および底面に位置する極性端子は、入れ子配置されなくてもよい。この点に関して、上面および底面における対応する極性端子は、端子位置だけオフセットされてなくてもよいが、代わりに、対向する上面または底面における別の極性端子の上または下に直接位置付けられてもよい。言い換えると、交互の誘電層および内部電極層の特定のセットに対応する、対応する極性端子は、実質的に整列されてもよい。実質的に整列されるとは、上面の極性端子の1つの横縁のコンデンサの側面からのオフセットが、底面の対応する極性端子の側縁からのオフセットの+/-10%以内、例えば+/-5%以内、例えば+/-4%以内、例えば+/-3%以内、例えば+/-2%以内、例えば+/-1%以内、例えば+/-0.5%以内であることを意味する。しかしながら、1つの実施形態において、外部端子は互いに組み合わされてもよい。
【0049】
[0057]したがって、外部端子は上面および底面に存在するため、誘電層および電極層が、コンデンサが取り付けられる面と実質的に平行になるようにコンデンサを取り付けることができる。この点に関して、誘電層および/または電極層は、垂直方向に積層される。
【0050】
[0058]本明細書でも示されるように、内部電極層は、例えば、導電性ビアを使用して、外部端子に電気的に接続される。特に、第1の複数の内部電極層は、第1の外部端子に電気的に接続された第1の導電性ビアに電気的に接触し得る。第1の導電性ビアが、第2の電極層を通過するとき、導電性ビアが通過する部分の周囲にギャップが形成され、その結果、ビアは第2の内部電極層から絶縁される。この点に関して、第1の導電性ビアは、第1の複数の内部電極層と電気的に接続され、第2の複数の内部電極層の非接触穴(non-contact hole)を通過する。一般に、そのような非接触穴は、導電性ビアよりも大きな直径からなる。そのようなギャップは、ギャップが電気的に絶縁されたギャップであるように、誘電層の誘電体材料から形成され得る。
【0051】
[0059]さらに、第2の複数の内部電極層は、第2の外部端子に電気的に接続された第2の導電性ビアに電気的に接触し得る。第2の導電性ビアが第1の電極層を通過するとき、導電性ビアが通過する部分の周囲にギャップが形成され、その結果、ビアは第1の内部電極層から絶縁される。この点に関して、第2の導電性ビアは、第2の複数の内部電極層と電気的に接続され、第1の複数の内部電極層の非接触穴を通過する。一般に、そのような非接触穴は、導電性ビアよりも大きな直径からなる。そのようなギャップは、ギャップが電気的に絶縁されたギャップであるように、誘電層の誘電体材料から形成され得る。
【0052】
[0060]さらに、導電性ビアは、コンデンサの上面からコンデンサの底面まで延び得る。この点に関して、導電性ビアは、コンデンサの厚さを通って延びる柱状であり得る。したがって、導電性ビアは、貫通孔導電性ビアであり得る。さらに、第1の導電性ビアおよび第2の導電性ビアは、同じ長さを有し得る。
【0053】
[0061]ビアホールの断面積は、例えば1×10-4mm2以上、例えば1×10-3mm2以上、例えば1×10-2mm2のように、5×10-4mm2以上であり得る。ビアホールの断面積は、例えば0.5mm2以下、0.1mm2以下、0.09mm2以下、0.07mm2以下、0.05mm2以下のように、1mm2以下であり得る。
【0054】
[0062]また、本明細書で述べたように、外部端子は、特定のピッチを有し得る。この点
に関して、導電性ビアはまた、同じまたは同様のピッチを有し得る。さらに、第1の導電性ビアと、隣接する第2の導電性ビアとの間の平均ピッチは、第1の導電性ビアと、別の第1の導電性ビアとの間の平均ピッチよりも小さくてもよい。
【0055】
[0063]さらに、第1および第2の導電性ビアの平均長さは、第1の導電性ビアと、隣接する第2の導電性ビアとの間の平均ピッチと比較して、特定の長さであり得る。1つの実施形態では、平均長さは、第1の導電性ビアと、隣接する第2の導電性ビアとの間の平均ピッチ以上であり得る。さらなる実施形態では、平均長さは、第1の導電性ビアと、隣接する第2の導電性ビアとの間の平均ピッチ以下であり得る。例えば、平均長さは、第1の導電性ビアと、隣接する第2の導電性ビアとの間の平均ピッチの例えば8倍以下、例えば6倍以下、例えば5倍以下、例えば4倍以下、例えば3倍以下、例えば2倍以下、例えば1倍以下のように、10倍以下であり得る。平均長さは、第1の導電性ビアと、隣接する第2の導電性ビアとの間の平均ピッチの例えば0.01倍以上、例えば0.1倍以上、例えば0.2倍以上、例えば0.3倍以上、例えば0.5倍以上、例えば0.7倍以上、例えば0.9倍以上、例えば1倍以上などのように、0.001倍以上であり得る。
【0056】
[0064]上記に加えて、本発明はまた、積層コンデンサを作製する方法に関する。この方法は、代替の誘電層と、第1の複数の活性内部電極層および第2の複数の活性内部電極層などの複数の内部電極層とを提供することを含む。この方法はまた、例えば、シールド領域が、活性電極層の上および/または下に存在する、少なくとも1つのシールド電極を含むシールド領域を提供することを含み得る。この方法はまた、活性電極と併せて活性電極層内にアンカ電極を提供することを必要とし得る。活性電極、シールド電極、および/またはアンカ電極を含む内部電極層は、積層する前に、セラミックグリーンシートの片面に導電性金属のペーストを印刷することによって形成され得る。したがって、本体は、セラミックグリーンシート上に内部電極を形成し、シートを積層し、シートをプレスし、必要に応じてシートを切断して、その後ベークまたは焼結される未加工のデバイスまたはグリーンデバイスを得ることによって提供され得る。
【0057】
[0065]さらに、この方法は、外部端子を形成することを含み得る。そのような外部端子は、シールド電極の存在により形成され得る。この点に関して、外部端子がコンデンサの2つの面(すなわち、底面および上面)にのみ形成されるように、本体を露出させることができる。
【0058】
[0066]この方法はまた、導電性ビアを形成することを含み得る。導電性ビアは、単一の終端層または複数の終端層を介して形成され得る。1つの実施形態では、導電性ビアは、それらがともに積層される前にセラミックグリーンシートに穴を形成し、それらが積層される前または後に導電性ペーストで穴を埋めることによって形成され得る。あるいは、導電性ビアは、本明細書に記載のめっき技法(例えば、電解、無電解)を使用して形成され得る。
【0059】
[0067]本発明の積層コンデンサは、
図1A~
図1Eに示されるような実施形態に従ってさらに説明することができる。
[0068]例えば、
図1Aは、4×4構成のコンデンサ20を示す。したがって、コンデンサは、上面および底面の1次元に沿った4つの外部端子と、別の次元に沿った4つの端子とを含む(図示せず)。この点に関して、コンデンサは、合計して、上面に16個の外部端子32、24と、底面に16個の対応する外部端子とを含み、上面における外部端子32、34は、底面における対応する外部端子に、電気的に接続され得る。したがって、
図1Aのコンデンサ20は、上面に少なくとも1つの第1の極性端子と、少なくとも1つの第2の逆極性端子とを含み得る。図示されていないが、底面はまた、少なくとも第1の極性端子および第2の逆端子を含み得る。
【0060】
[0069]
図1Aのコンデンサは、上面および底面ごとに16個の外部端子を適用し、したがって、16個の導電性ビアを適用するが、他の構成も適用され得ることを理解されたい。すなわち、コンデンサは、より少ない、またはより多い数の外部端子および/または導電性ビアを含み得る。
【0061】
[0070]
図1Bおよび
図1Cに示されるように、コンデンサ20は、複数の内部電極層205および215と、電極層が、隣接する各電極層間に位置する誘電層と、反対の離間関係でインタリーブされる交互配置の複数の誘電層とを含む。一般に、内部電極層は、第1の導電性ビア225および第2の導電性ビア285などの導電性ビアを介して外部端子に電気的に接続される。導電性ビアは、コンデンサの上面235およびコンデンサの底面245まで延びる。この点に関して、導電性ビアは、コンデンサの上面235およびコンデンサの底面245に露出され得る。この露出は、コンデンサの上面235および底面245に外部端子を形成することを支援することができる。さらに、内部電極層205および215は、長方形の構成を有し、それらがコンデンサの側面まで延びないように提供される。
【0062】
[0071]さらに、上に示したように、積層コンデンサは、シールド電極を含むシールド電極層を含み得る。例えば、
図1Bおよび
図1Cに示されるように、積層コンデンサ20は、第1のシールド領域255および第2のシールド領域265を含み得、シールド領域のおのおのは、1つまたは複数のシールド電極層275を含み得る。図示されるように、シールド領域は、活性電極領域および活性電極層205、215の上下に設けられる。
【0063】
[0072]さらに、
図1Cは、活性内部電極層内のアンカ(またはダミー)タブを示す。例えば、
図1Cは、第1のアンカ電極305および第2のアンカ電極295を示す。第1のアンカ電極305は、第1の活性電極とともに第1の活性電極層205に設けられる。この点に関して、第1の活性電極は、第1の導電性ビア225に電気的に接続される一方、第1のアンカ電極は、第2の導電性ビア285に接続される。同様に、第2のアンカ電極295は、第2の活性電極とともに第2の活性電極層215に設けられる。この点に関して、第2の活性電極は、第2の導電性ビア285に電気的に接続される一方、第2のアンカ電極は、第1の導電性ビア225に接続される。
【0064】
[0073]さらに、
図1Bに示されるように、第1の導電性ビア225は、第1の複数の内部電極層205を通って延び、電気的に接触する。しかしながら、第1の導電性ビア225は、非接触穴105を通って延び、ギャップ105が、第1の導電性ビア225と、第2の複数の内部電極層215の電極との間に形成される。そのようなギャップ105は、第2の複数の内部電極層215を第1の導電性ビア225から絶縁することを可能にする。
【0065】
[0074]同様に、
図1Bおよび
図1Dに示されるように、第2の導電性ビア285は、第2の複数の内部電極層215を通って延びて、電気的に接触する。しかしながら、第2の導電性ビア285は、非接触穴115を通って延び、ギャップ115は、第2の導電性ビア285と、第1の複数の内部電極層205の電極との間に形成される。そのようなギャップ115は、第1の複数の内部電極層205を第2の導電性ビア285から絶縁することを可能にする。
【0066】
[0075]
図1Cに示されるようにアンカ(またはダミー)電極が存在する場合、そのような層はまた、
図1Cおよび
図1Eに示されるようにギャップ125および135を含む。
図1Cに示されるように、第1の導電性ビア225は、第1の複数の内部電極層205を通って延び、電気的に接触し、第2のアンカタブ295に接触する。しかしながら、第2
のアンカタブ295は、アンカタブ295と活性電極215との間に形成されたギャップ125を介して、第2の複数の内部電極層215の活性電極から分離される。そのようなギャップ125は、第2のアンカタブ295および第1の導電性ビア225からの第2の複数の内部電極層215の絶縁を可能にする。
【0067】
[0076]同様に、
図1Cおよび
図1Eに示されるように、第2の導電性ビア285は、第2の複数の内部電極層215を通って延び、電気的に接触し、第1のアンカタブ305に接触する。しかしながら、第1のアンカタブ305は、アンカタブ305と活性電極205との間に形成されたギャップ135を介して、第1の複数の内部電極層205の活性電極から分離される。そのようなギャップ205は、第1のアンカタブ305および第2の導電性ビア285からの第1の複数の内部電極層205の絶縁を可能にする。
【0068】
[0077]一般に、本発明は、様々な利益および利点を提供する特有の構成を有するコンデンサを提供する。この点に関して、本コンデンサを構築するのに用いられる材料は、制限されることなく当該技術分野において一般的に用いられるような任意のものであってもよく、また当該技術分野において一般的に用いられる任意の方法を使用して形成されてもよいことが理解されるべきである。
【0069】
[0078]一般に、誘電層は、典型的には、約10~約40,000、いくつかの実施形態においては約50~約30,000、およびいくつかの実施形態においては約100~約20,000などの、比較的高い誘電率(K)を有する材料から形成される。
【0070】
[0079]この点に関して、誘電材料は、セラミックであってもよい。セラミックは、ウェハ(例えば、事前焼成された)、またはデバイス自体と共焼成される誘電材料など、様々な形態で提供されてもよい。
【0071】
[0080]高誘電材料のタイプの特定の例としては、例えば、NPO(COG)(最大約100)、X7R(約3,000~約7,000)、X7S、Z5U、および/またはY5V材料が挙げられる。前述の材料は、それらの産業分野で認められた定義により説明されるものであり、そのような定義の一部は、米国電子工業会(EIA)によって確立された標準分類であり、また前述の材料は、そのようなものとして、当業者によって認識されるべきであるということを理解されたい。例えば、そのような材料は、セラミックを含んでもよい。そのような材料は、チタン酸バリウムおよび関連固溶体(例えば、チタン酸バリウムストロンチウム、チタン酸バリウムカルシウム、チタン酸ジルコン酸バリウム、チタン酸バリウムストロンチウムジルコン酸、チタン酸バリウムカルシウムジルコン酸など)、チタン酸鉛および関連固溶体(例えば、チタン酸ジルコニウム酸鉛、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン)、ビスマスチタン酸ナトリウムなどのペロブスカイトを含んでもよい。1つの特定の実施形態において、例えば、式BaxSr1-xTiO3のチタン酸バリウムストロンチウム(「BSTO」)が用いられてもよく、式中、xは、0~1、いくつかの実施形態においては、約0.15~約0.65、およびいくつかの実施形態においては、約0.25~約0.6である。他の好適なペロブスカイトは、例えば、BaxCa1-xTiO3(式中、xは、約0.2~約0.8、およびいくつかの実施形態においては、約0.4~約0.6である)、PbxZr1-xTiO3(「PZT」)(式中、xは、約0.05から約0.4の範囲にわたる)、チタン酸ジルコニウム鉛ランタン(「PLZT」)、チタン酸鉛(PbTiO3)、チタン酸バリウムカルシウムジルコン酸(BaCaZrTiO3)、硝酸ナトリウム(NaNO3)、KNbO3、LiNbO3、LiTaO3、PbNb2O6、PbTa2O6、KSr(NbO3)、およびNaBa2(NbO3)5KHb2PO4を含んでもよい。依然としてさらなる複雑なペロブスカイトは、A[B11/3B22/3]O3材料を含んでもよく、式中、AはBaxSr1-x(xは0~1の値であり得る)、B1は、MgyZn1-y(yは0~1の値であり得る)、
B2はTazNb1-zである(zは0~1の値であり得る)。1つの特定の実施形態において、誘電層は、チタン酸を含んでもよい。
【0072】
[0081]内部電極層は、当該技術分野において知られているような様々な異なる金属のいずれかから形成されてもよい。内部電極層は、導電性金属などの金属製であってもよい。材料は、貴金属(例えば、銀、金、パラジウム、白金など)、卑金属(例えば、銅、すず、ニッケル、クロム、チタン、タングステンなど)など、ならびにそれらの様々な組み合わせを含んでもよい。スパッタされたチタン/タングステン(Ti/W)合金、ならびにクロム、ニッケル、および金のそれぞれのスパッタされた層もまた好適であり得る。1つの特定の実施形態において、内部電極層は、ニッケル、またはその合金を含んでもよい。
【0073】
[0082]外部端子は、当該技術分野において知られているような様々な異なる金属のいずれかから形成されてもよい。外部端子は、導電性金属などの金属製であってもよい。材料は、貴金属(例えば、銀、金、パラジウム、白金など)、卑金属(例えば、銅、すず、ニッケル、クロム、チタン、タングステンなど)など、ならびにそれらの様々な組み合わせを含んでもよい。1つの特定の実施形態において、外部端子は、銅、またはその合金を含んでもよい。
【0074】
[0083]外部端子は、当該技術分野において一般的に知られている任意の方法を使用して形成されてもよい。外部端子は、スパッタリング、塗装、印刷、無電解めっきまたは微細銅終端処理(FCT:fine copper termination)、電解めっき、プラズマ蒸着、高圧ガス噴霧/エアブラシなどの技法を使用して形成されてもよい。
【0075】
[0084]外部端子は、外部端子が金属の薄膜めっきであるように形成されてもよい。そのような薄膜めっきは、導電性金属などの導電材料を、内部電極層の露出部分に蒸着することによって形成されてもよい。例えば、内部電極層の前縁は、それがめっき終端の形成を可能にすることができるように露出されてもよい。
【0076】
[0085]外部端子は、例えば約400μm以下、例えば約250μm以下、例えば約150μm以下、例えば約100μm以下、例えば約50μm以下、例えば約40μm以下、例えば約30μm以下、例えば約25μm以下、例えば約20μm以下のような約500μm以下から、例えば約10μm以上、例えば約15μm以上、例えば約25μm以上、例えば約50μm以上のような約5μm以上の平均厚さを有し得る。例えば、外部端子は、約5μm~約50μm、例えば約10μm~約40μm、例えば約15μm~約30μm、例えば約15μm~約25μmの平均厚さを有してもよい。
【0077】
[0086]一般に、外部端子は、めっき端子を備えてもよい。例えば、外部端子は、電解めっき端子、無電解めっき端子、またはそれらの組み合わせを備えてもよい。例えば、電解めっき端子は、電解めっきにより形成されてもよい。無電解めっき端子は、無電解めっきにより形成されてもよい。
【0078】
[0087]複数の層が外部端子を構成するとき、外部端子は、電解めっき端子および無電解めっき端子を含んでもよい。例えば、まず、無電解めっきが、材料の最初の層を蒸着するために用いられてもよい。次いで、めっき技法は、材料のより速い構築を可能にすることができる電気化学めっきシステムへと切り替えられてもよい。
【0079】
[0088]いずれかのめっき法を使用してめっき端子を形成するとき、コンデンサの本体から露出される内部電極層の前縁は、めっき溶液にさらされる。さらすとは、1つの実施形態において、本コンデンサは、めっき溶液に浸漬されてもよい。
【0080】
[0089]めっき溶液は、めっき終端を形成するために用いられる、導電性金属などの導電材料を含む。そのような導電材料は、前述の材料のうちのいずれか、または当該技術分野において一般的に知られているような任意のものであってもよい。例えば、めっき溶液は、めっき層および外部端子がニッケルを含むように、スルファミン酸ニッケル浴溶液または他のニッケル溶液であってもよい。代替的に、めっき溶液は、めっき層および外部端子が銅を含むように、銅酸浴または他の好適な銅溶液であってもよい。
【0081】
[0090] さらに、めっき溶液は、当該技術分野において一般的に知られているような他
の添加剤を含んでもよいということが理解されるべきである。例えば、添加剤は、めっきプロセスを助けることができる他の有機添加剤および媒体を含んでもよい。さらに、添加剤は、めっき溶液を所望のpHで用いるために用いられてもよい。1つの実施形態において、抵抗低減添加剤が、コンデンサ、および内部電極層の露出された前縁への、完全なめっき被覆およびめっき材料の結合を助けるために溶液で用いられてもよい。
【0082】
[0091]本コンデンサは、既定の時間量の間、めっき溶液に露出、浸水、浸漬されてもよい。そのような露出時間は、必ずしも制限されず、めっき端子を形成するのに十分なめっき材料が蒸着することを可能にするための十分な時間量であり得る。この点に関して、この時間は、交互の誘電層および内部電極層のセット内のそれぞれの内部電極層の所与の極性の内部電極層の所望の露出された隣接する前縁同士の連続的接続の形成を可能にするのに十分なものでなければならない。
【0083】
[0092]一般に、電解めっきと無電解めっきの違いは、電解めっきが、外部電源を使用することなどによって、電気的バイアスを用いることである。電解めっき溶液は、典型的には、高電流密度範囲、例えば、10~15amp/ft2(定格9.4ボルト)にさらされ得る。めっき端子の形成を必要とするコンデンサへの負の接続、および同じめっき溶液内の固体材料(例えば、Cuめっき溶液内のCu)への正の接続により接続が形成され得る。すなわち、コンデンサは、めっき溶液の極性と反対の極性にバイアスされる。そのような方法を使用して、めっき溶液の導電材料は、内部電極層の露出された前縁の金属に添着される。
【0084】
[0093]コンデンサをめっき溶液に浸す、またはさらす前に、様々な前処理ステップが用いられ得る。そのようなステップは、内部電極層の前縁へのめっき材料の添着に触媒作用を及ぼすこと、添着を加速すること、および/または添着を改善することを含む様々な目的のために行われてもよい。
【0085】
[0094] さらに、めっき、または任意の他の前処理のステップの前に、最初のクリーニ
ングステップが用いられてもよい。そのようなステップは、内部電極層の露出された縁上に形成されるいかなる酸化物の蓄積も除去するために用いられてもよい。このクリーニングステップは、内部電極または他の導電性素子がニッケルから形成されるときに酸化ニッケルのいかなる蓄積も除去することを助けるのに特に役立ち得る。構成要素クリーニングは、酸クリーナを含むものなど、プレクリーン浴への完全浸水によって達成されてもよい。1つの実施形態において、露出は、およそ約10分など、既定の時間にわたり得る。クリーニングはまた、代替的に、化学研磨またはハーパライジングステップによって達成されてもよい。
【0086】
[0095] さらに、内部電極層の露出された金属前縁を活性化するためのステップが、導
電材料の蒸着を促進するために実施されてもよい。活性化は、パラジウム塩、フォトパターニングされたパラジウム有機金属前駆体(マスクまたはレーザにより)、スクリーン印刷もしくはインクジェット蒸着されたパラジウム化合物、または電気泳動パラジウム堆積物内への浸水によって達成され得る。パラジウムベースの活性化は、現下、ニッケルまた
はその合金から形成された露出されたタブ部の活性化にしばしばよく作用する活性化液の単なる例として開示されることを理解されたい。しかしながら、他の活性化液もまた利用されてもよいことが理解されるべきである。
【0087】
[0096]また、前述の活性化ステップに代わって、またはそれに加えて、コンデンサの内部電極層を形成するときに、活性化ドーパントが、導電材料内に導入されてもよい。例えば、内部電極層がニッケルを含み、活性化ドーパントがパラジウムを含むとき、パラジウムドーパントが、内部電極層を形成するニッケルインクまたは組成物内へ導入され得る。そうすることにより、パラジウム活性化ステップを除去することができる。有機金属前駆体など、上の活性化方法のうちの一部はまた、コンデンサの全体的にセラミック製の本体への添着の増大のためのガラス形成剤の共蒸着に適していることをさらに理解されたい。活性化ステップが上に説明されるように行われるとき、活性剤材料の痕跡が、しばしば、終端めっきの前後に、露出された導電性部分において残っていることがある。
【0088】
[0097] さらに、めっき後の後処理ステップも、用いられてもよい。そのようなステッ
プは、材料の添着の強化および/または改善を含む、様々な目的のために行われてもよい。例えば、加熱(またはアニーリング)ステップが、めっきステップを実施した後に用いられてもよい。そのような加熱は、焼付、レーザサブジェクション、UV露光、マイクロ波露出、アーク溶接などにより行われてもよい。
【0089】
[0098]本明細書に示されるように、外部端子は、少なくとも1つのめっき層を備える。1つの実施形態において、外部端子は、1つのみのめっき層を備えてもよい。しかしながら、外部端子は複数のめっき層を備えてもよいことが理解されるべきである。例えば、外部端子は、第1のめっき層および第2のめっき層を備えてもよい。さらに、外部端子はまた、第3のめっき層を備えてもよい。これらのめっき層の材料は、前述したもののうちのいずれか、および当該技術分野において一般的に知られているようなものであってもよい。
【0090】
[0099]例えば、第1のめっき層などの1つのめっき層は、銅またはその合金を含んでもよい。第2のめっき層などの別のめっき層は、ニッケルまたはその合金を含んでもよい。第3のめっき層などの別のめっき層は、すず、鉛、金、または、合金などの組み合わせを含んでもよい。代替的に、最初のめっき層が、ニッケルを含み、すずまたは金のめっき層がそれに続いてもよい。別の実施形態において、銅の最初のめっき層、次いでニッケル層が形成されてもよい。
【0091】
[00100]1つの実施形態において、最初または第1のめっき層は、導電性金属(例えば
、銅)であってもよい。この領域は、次いで、密閉のために抵抗体高分子材料を含む第2の層で被覆されてもよい。この領域は、次いで、抵抗性高分子材料を選択的に取り除くために研磨され、次いで、導電性の金属材料(例えば、銅)を含む第3の層で再びめっきされてもよい。
【0092】
[00101]最初のめっき層の上の前述の第2の層は、はんだバリア層、例えば、ニッケル
はんだバリア層に対応し得る。いくつかの実施形態において、前述の層は、最初の無電解または電解めっきされた層(例えば、めっき銅)の上に金属(例えば、ニッケル)の追加層を電解めっきすることによって形成されてもよい。層前述のはんだバリア層のための他の例示的な材料としては、ニッケルリン、金、および銀が挙げられる。前述のはんだバリア層の上の第3の層は、いくつかの実施形態において、めっきされたNi、Ni/Cr、Ag、Pd、Sn、Pb/Sn、または他の好適なめっきされたはんだなどの導電性層に対応する。
【0093】
[00102] さらに、そのような金属めっきの上に、抵抗性合金またはより高い抵抗金属合金被覆、例えば、無電解Ni-P合金などを提供するために、金属めっきの層が形成された後に電解めっきステップが続いてもよい。しかしながら、当業者が本明細書による完全な開示により理解するような任意の金属被覆を含むことが可能であることが理解されるべきである。
【0094】
[00103]前述のステップのいずれも、バレルめっき、流動床めっきおよび/またはフロ
ースルーめっき終端プロセスなどの、バルクプロセスとして行われてもよく、それらのすべてが当該技術分野において一般的に知られているということを理解されたい。そのようなバルクプロセスは、複数の成分が一度に処理されることを可能にして、効率的かつ迅速な終端プロセスを提供する。これは、個々の成分の処理を必要とする厚膜終端の印刷などの、従来の終端方法に関する特定の利点である。
【0095】
[00104]本明細書で説明されるように、外部端子の形成は、概して、内部電極層の露出
された前縁の位置によって誘導される。そのような現象は、外部めっき端子の形成が、コンデンサ上の選択された周囲の場所における内部電極層の露出された導電性金属の構成によって決定されることから、「自己決定」と称され得る。
【0096】
[00105]薄膜めっきされた終端を形成するための上記の技術の追加の態様は、あらゆる
目的のために参照により本明細書に組み込まれる、Ritterらに対する米国特許第7,177,137号において説明される。コンデンサ終端を形成するための追加の技術もまた、本技術の範囲内であり得ることを理解されたい。例示的な代替案は、限定されるものではないが、厚膜もしくは薄膜導電性層の両方を形成するための、めっき、磁性、マスキング、電気泳動/静電、スパッタリング、真空蒸着、印刷または他の技法による終端の形成を含む。
【0097】
[00106]さらに、本明細書に示されるように、コンデンサは、導電性ビアを含む。導電
性ビアは、内部電極層に関して本明細書に開示されるものなどの任意の導電性材料を含み得る。特に、導電性材料は、金属材料であり得る。金属材料は、純粋な金属を備え得る。金属材料は、金属合金を備え得る。金属材料は、Al、Cu、Au、Ag、Co、W、Ti、およびTaからなる群からの1つまたは複数の元素を備え得る。可能な材料の例は、限定されないが、純アルミニウム、アルミニウム合金、純銅、銅合金、純金、金合金、純銀、銀合金、純コバルト、コバルト合金、純タングステン、タングステン合金、純チタン、チタン合金、タンタル、およびタンタル合金を含む。材料の組み合わせも、使用され得る。さらに、導電性材料は、ポリシリコン(例えば、ドープされたポリシリコン)材料などのシリコン材料であり得る。導電性材料は、グラファイトであり得る。あるいは、導電性材料は、導電性ポリマであり得る。
【0098】
[00107]本発明のコンデンサは多くの応用に用いられ得る。例えば、それらは、高速イ
ンタフェース(例えば高速差動インタフェース)を必要とする様々な応用に用いられ得る。これらの応用は、SerDes(すなわち並直列変換器/直並列変換器)機能またはアーキテクチャを用いる応用を含み得る。また、これらは、PCIE(すなわちPCI Express)および/またはQPI(すなわちQuickPath Interconnect)機能またはアーキテクチャを用いる応用を含み得る。これらの応用は様々な通信デバイスを含み得る。例えば、それらは、Gigabit EthernetシステムなどのEthernetシステム、無線ネットワークルータ、光ファイバ通信システムおよび記憶デバイスを含み得る。
【0099】
[00108]本発明のこれらおよび他の修正形態および変異形は、本発明の趣旨および範囲
から逸脱することなく、当業者により実践され得る。さらに、様々な実施形態の態様は、
全体または部分の両方において交換可能であり得ることが理解されるべきである。さらには、当業者は、先の説明は、単に例にすぎず、添付の特許請求の範囲においてそのようにさらに説明される本発明を制限することは意図されないことを理解するものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層セラミックコンデンサであって
上面、下面、前記上面と前記下面とを接続する少なくとも1つの側面と、
複数の誘電層と、第1の複数の内部電極層および第2の複数の内部電極層からなる内部電極層とを交互に含む本体であって、第1の複数の内部電極層が第1の活性電極および第1のアンカ電極からなり、第2の複数の内部電極層が第2の活性電極および第2のアンカ電極からなる、本体と、
第1の複数の内部電極層の第1の活性電極をコンデンサの上面の第1の外部端子および下面の第1の外部端子に電気的に接続する第1の貫通孔導電性ビアと、
第2の複数の内部電極層の第2の活性電極をコンデンサの上面の第2の外部端子および下面の第2の外部端子に電気的に接続する第2の貫通孔導電性ビアと、を備え、
前記第1の貫通孔導電性ビアは第2のアンカ電極に接触し、第2の貫通孔導電性ビアは第1のアンカ電極に接触し、前記少なくとも1つの側面は外部端子を含まない、積層セラミックコンデンサ。
【請求項2】
前記第1の複数の内部電極層が、第1の活性電極および第1のアンカ電極を備える、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
前記第2の貫通孔導電性ビアが、前記第1のアンカ電極に接触する、請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項4】
前記第2の複数の内部電極層が、第2の活性電極および第2のアンカ電極を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項5】
前記第1の貫通孔導電性ビアが、前記第2のアンカ電極に接触する、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項6】
前記本体がさらに、シールド電極層を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項7】
前記本体が、前記内部電極層の上下にシールド電極層を含む、請求項6に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項8】
前記第1の貫通孔導電性ビアと前記第2の複数の内部電極層との間に、電気的に絶縁されたギャップが形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項9】
前記第2の貫通孔導電性ビアと前記第1の複数の内部電極層との間に、前記電気的に絶縁されたギャップが形成される、請求項1から8のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項10】
前記第1の貫通孔導電性ビアの平均長さが、前記第1の貫通孔導電性ビアと、隣接する第2の貫通孔導電性ビアとの間の平均ピッチの10倍以下から0.01倍以上である、請求項1から9のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項11】
第1の貫通孔導電性ビアと第2の貫通孔導電性ビアとの間の平均ピッチが、0.1mmから2mmである、請求項1から10のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項12】
前記誘電層が、セラミックを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項13】
前記セラミックが、チタン酸塩を備える、請求項12に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項14】
前記内部電極層が、導電性金属を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項15】
前記導電性金属が、ニッケルまたはその合金を備える、請求項14に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項16】
前記外部端子が、電解めっき層である、請求項1から15のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項17】
前記外部端子が、無電解めっき層である、請求項1から16のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項18】
前記外部端子が、導電性金属を備える、請求項1から17のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項19】
前記導電性金属が、銀、金、パラジウム、白金、すず、ニッケル、クロム、チタン、タングステン、またはそれらの組み合わせまたは合金を備える、請求項18に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項20】
前記導電性金属が、銅またはその合金を備える、請求項18に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか一項に記載のコンデンサを含む回路板。
【請求項22】
前記回路板が、集積回路パッケージをさらに備える、請求項21に記載の回路板。
【請求項23】
前記コンデンサは、前記回路板、前記コンデンサ、および前記集積回路パッケージが、積層構成で存在するように、前記回路板と前記集積回路パッケージとの間に垂直方向に配置される、請求項22に記載の回路板。
【請求項24】
前記コンデンサが、前記回路板および前記集積回路パッケージに直接接続される、請求項22に記載の回路板。
【請求項25】
請求項21から24のいずれか一項に記載の回路板を備える通信デバイス。
【請求項26】
前記デバイスが、イーサネットシステム、ワイヤレスネットワークルータ、光ファイバ通信システム、または記憶デバイスを含む、請求項25に記載の通信デバイス。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層セラミックコンデンサであって
上面、下面、前記上面と前記下面とを接続する少なくとも1つの側面と、
活性電極領域と、前記活性電極領域と前記上面との間の少なくとも1つのシールド電極層を含む第1のシールド電極領域と、前記活性電極領域と前記下面との間の少なくとも1つのシールド電極層を含む第2のシールド電極領域との少なくとも一方を含む本体であって、
前記活性電極領域は、複数の誘電層と、第1の複数の内部電極層および第2の複数の内部電極層からなる内部電極層とを交互に含み、第1の複数の内部電極層が第1の活性電極および第1のアンカ電極からなり、第2の複数の内部電極層が第2の活性電極および第2のアンカ電極からなる、本体と、
第1の複数の内部電極層の第1の活性電極をコンデンサの上面の第1の外部端子および下面の第1の外部端子に電気的に接続する第1の貫通孔導電性ビアと、
第2の複数の内部電極層の第2の活性電極をコンデンサの上面の第2の外部端子および下面の第2の外部端子に電気的に接続する第2の貫通孔導電性ビアと、を備え、
前記第1の貫通孔導電性ビアは第2のアンカ電極に接触し、第2の貫通孔導電性ビアは第1のアンカ電極に接触し、前記少なくとも1つの側面は外部端子を含まない、積層セラミックコンデンサ。
【請求項2】
前記第1の複数の内部電極層が、第1の活性電極および第1のアンカ電極を備える、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
前記第2の貫通孔導電性ビアが、前記第1のアンカ電極に接触する、請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項4】
前記第2の複数の内部電極層が、第2の活性電極および第2のアンカ電極を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項5】
前記第1の貫通孔導電性ビアが、前記第2のアンカ電極に接触する、請求項4に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項6】
前記本体がさらに、シールド電極層を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項7】
前記本体が、前記内部電極層の上下にシールド電極層を含む、請求項6に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項8】
前記第1の貫通孔導電性ビアと前記第2の複数の内部電極層との間に、電気的に絶縁されたギャップが形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項9】
前記第2の貫通孔導電性ビアと前記第1の複数の内部電極層との間に、前記電気的に絶縁されたギャップが形成される、請求項1から8のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項10】
前記第1の貫通孔導電性ビアの平均長さが、前記第1の貫通孔導電性ビアと、隣接する第2の貫通孔導電性ビアとの間の平均ピッチの10倍以下から0.01倍以上である、請求項1から9のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項11】
第1の貫通孔導電性ビアと第2の貫通孔導電性ビアとの間の平均ピッチが、0.1mmから2mmである、請求項1から10のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項12】
前記誘電層が、セラミックを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項13】
前記セラミックが、チタン酸塩を備える、請求項12に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項14】
前記内部電極層が、導電性金属を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項15】
前記導電性金属が、ニッケルまたはその合金を備える、請求項14に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項16】
前記外部端子が、電解めっき層である、請求項1から15のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項17】
前記外部端子が、無電解めっき層である、請求項1から16のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項18】
前記外部端子が、導電性金属を備える、請求項1から17のいずれか一項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項19】
前記導電性金属が、銀、金、パラジウム、白金、すず、ニッケル、クロム、チタン、タングステン、またはそれらの組み合わせまたは合金を備える、請求項18に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項20】
前記導電性金属が、銅またはその合金を備える、請求項18に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか一項に記載のコンデンサを含む回路板。
【請求項22】
前記回路板が、集積回路パッケージをさらに備える、請求項21に記載の回路板。
【請求項23】
前記コンデンサは、前記回路板、前記コンデンサ、および前記集積回路パッケージが、積層構成で存在するように、前記回路板と前記集積回路パッケージとの間に垂直方向に配置される、請求項22に記載の回路板。
【請求項24】
前記コンデンサが、前記回路板および前記集積回路パッケージに直接接続される、請求項22に記載の回路板。
【請求項25】
請求項21から24のいずれか一項に記載の回路板を備える通信デバイス。
【請求項26】
前記通信デバイスが、イーサネットシステム、ワイヤレスネットワークルータ、光ファイバ通信システム、または記憶デバイスを含む、請求項25に記載の通信デバイス。
【外国語明細書】