(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057122
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】金属製格子材
(51)【国際特許分類】
E04H 17/16 20060101AFI20240417BHJP
E06B 9/01 20060101ALI20240417BHJP
A47B 13/08 20060101ALI20240417BHJP
【FI】
E04H17/16 101
E06B9/01 B
A47B13/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163615
(22)【出願日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】514168094
【氏名又は名称】高橋 勇
(71)【出願人】
【識別番号】520245149
【氏名又は名称】筑波国際交易有限会社
(72)【発明者】
【氏名】田 紅新
【テーマコード(参考)】
2E020
2E142
3B053
【Fターム(参考)】
2E020CA02
2E020EA05
2E142AA01
2E142DD02
2E142DD06
3B053PA01
3B053PB05
3B053PC02
3B053PC05
(57)【要約】
【課題】簡易に組み立て(製造)でき、さらに複数を既存の連結具で容易に連結でき、かつ強度ある金属製格子材を提供する。
【解決手段】
格子と、前記格子の縁を嵌める溝を有するコの字状の内枠と、前記内枠を内側に溶接して備える外枠と、からなることを特徴とする金属製格子材の構成とした。そして、金属製材が、フェンス、トレリス、ラティス、テーブル天板、作業台、鉢台の内から選ばれる何れか1つとしたことを特徴とする構成とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
格子と、
前記格子の縁を嵌める溝を有するコの字状の内枠と、
前記内枠を内側に溶接して備える外枠と、
からなることを特徴とする金属製格子材。
【請求項2】
前記外枠が、規格パイプの曲げ成形体であることを特徴とする請求項1に記載の金属製格子材。
【請求項3】
前記格子が、正面背面方向に平坦であることを特徴とする請求項1に記載の金属製格子材。
【請求項4】
前記内枠に水抜き穴を備えることを特徴とする請求項1に記載の金属製格子材。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れか1項に記載の金属製格子材が、フェンス、トレリス、ラティス、テーブル天板、作業台、鉢台の内から選ばれる何れか1つとしたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易に組み立て(製造)でき、さらに複数を既存の連結具で容易に連結でき、かつ強度ある金属製格子材に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
金属製格子材として、特許文献1のトレリスが公開されている。
特許文献1の発明は、トレリスの素材に金属棒を用いて対腐食性及び対強風雨に効果のある園芸用トレリスを形態別に多種類形成し,トレリス単体でも使用するが,トレリス複数個を平面的及び立体的に組み合わせて任意の形状と大きさのトレリス集合体であって、
表面を非平滑仕上げとして更に段差,くぼみ等の凹凸を設けた直径5mm乃至20mm程度の金属棒によって,持ち運び容易な大きさの円形,多角形など多種類の平面トレリスを作成する。作成した多種類の平面トレリスの中から任意の形状のもの複数個を,平面的又立体的に継ぎ具によって接続して組み立て設置する場所に適した形態及び大きさのトレリス集合体を構成する。又,金属棒にて角筒形及び円筒形の筒形格子を構成し,一定の長さのブロックとして複数個を継ぎ具にて接続して庭園アーチを構成するというものである。
【0003】
しかしながら、特許文献1のトレリスは、格子と枠との組み合わせが容易でなく、連結に特殊な連結具を用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本願発明は、簡易に組み立て(製造)でき、さらに複数を既存の連結具で容易に連結でき、かつ強度ある金属製格子材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、
(1)
格子と、
前記格子の縁を嵌める溝を有する断面コの字状の内枠と、
前記内枠を内側に溶接して備える外枠と、
からなることを特徴とする金属製格子材。
(2)
前記外枠が、規格パイプの曲げ成形体であることを特徴とする(1)に記載の金属製格子材。
(3)
前記格子が、正面背面方向に平坦であることを特徴とする(1)に記載の金属製格子材。
(4)
前記内枠に水抜き穴を備えることを特徴とする(1)に記載の金属製格子材。
(5)
(1)~(4)の何れか1つに記載の金属製格子材が、フェンス、トレリス、ラティス、テーブル天板、作業台、鉢台の内から選ばれる何れか1つとしたことを特徴とする。
の構成とした。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、上記構成であるので、以下の効果を奏する。即ち、簡易に組み立て(製造)でき、さらに複数を既存の連結具で容易に連結でき、かつ強度ある金属製格子材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明である金属製格子材の正面写真である。背面も同じである。
【
図2】本発明である金属製格子材の左側面写真である。右側面も同じである。
【
図3】本発明である金属製格子材の平面写真である。底面も同じである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【実施例0010】
図1~5に示すように、本発明である金属製格子材は、金属製の格子と、格子の縁を嵌める溝を有する断面コの字状の金属製の内枠と、前記内枠を内側に溶接して備える金属製の外枠と、からなる。格子は、格子は、すくなくとも内枠の一辺が開放された状態で溝に嵌め、残りの一辺を内枠に溶接などして閉じ込めて組み立てる。この方式であれば組み立てが容易である。
【0011】
内枠の角には、その両辺に水抜き穴を備える。これにより内枠の溝の入り込んだ水は水抜き穴から排出され、内枠の錆びによる劣化を抑える。
【0012】
また、格子は、正面背面方向に転圧処理され、段差なく平坦である。水平に使用した場合、段差がないので、物を置いても、ガタつかず安定性がよい。したがって、鉢置きなどの好適である。
【0013】
ここでは、内枠は、四隅の溶接部と、4辺の連結材を介して外枠に溶接で連結している。外枠は、金属製で、一般に流通している太さの規格パイプを曲げた成形体である。これであれば、外枠同士の連結も、一般に流通する連結具を利用することができる。さらに、格子と内枠だけよりも強度が増す。筒状のパイプであれば、連結後の金属製格子材の固定角も無段階に自由に設定することができる。
【0014】
外枠にも4辺にそれぞれ、少なくとも1つの水抜き穴を備える。
【0015】
このようにしてなる金属製格子材は、仕切りフェンス、草木を誘引、鉢を引っ掛けるトレリス或いはラティスとして、またテーブルの天板、園芸などの作業台、鉢台、キャンプテーブルなど、野外で使用される台などとして利用できる。格子は穴が開いているので、水、土、ゴミが貯まらない。