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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057244
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】情報処理システム、方法、装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/163 20240101AFI20240417BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163850
(22)【出願日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】398067904
【氏名又は名称】株式会社ビーマップ
(71)【出願人】
【識別番号】592108942
【氏名又は名称】南海電気鉄道株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】598011787
【氏名又は名称】阪神電気鉄道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003454
【氏名又は名称】弁理士法人友野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】根来 英雄
(72)【発明者】
【氏名】民山 浩輔
(72)【発明者】
【氏名】杉野 文則
(72)【発明者】
【氏名】馬谷 聡
(72)【発明者】
【氏名】小山 純
(72)【発明者】
【氏名】三谷 卓哉
(72)【発明者】
【氏名】中川 和幸
(72)【発明者】
【氏名】谷本 晃久
(72)【発明者】
【氏名】藤原 隆行
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC28
5L050CC28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】利用者の便宜の向上と、利用者増による不動産事業者、交通機関の売上の増加を支援し、解決することが可能な情報処理システム、会員向け情報システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】システム100は、利用客に係る携帯情報端末6から第1の会員情報と第1の最寄り駅情報とを取得し、不動産管理に係る情報処理端末3及び/又はテナントに係る情報処理端末4から第2の会員情報と第2の最寄り駅情報とを取得し、第1の最寄り駅と第2の最寄り駅との区間に使用可能な「デジタルきっぷ」を作成し、利用客に係る携帯情報端末に配付し、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末に「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額の請求に係る処理と、交通機関に係る情報処理システム5への請求額の支払に係る処理と、を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
精算システムと、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末と、交通機関に係る情報処理システムと、会員の利用客に係る携帯情報端末とを備えて構成され、
前記精算システムは、
前記利用客に係る携帯情報端末より第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報を取得し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末より第2の会員情報と第2の最寄り駅情報を取得し、
前記第1の最寄り駅と前記第2の最寄り駅との区間に使用可能なデジタルきっぷを作成し、前記利用客に係る携帯情報端末に配付し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末に前記デジタルきっぷに係る運賃に相当する請求額の請求に係る処理と、
前記交通機関に係る情報処理システムに前記請求額の支払に係る処理と、
を特徴とする交通機関を利用する会員向け情報処理システム。
【請求項2】
第1の会員より指定された住所より検索される駅を第1の最寄り駅情報とし、および/または第2会員より指定された住所より検索される駅を前記第2の最寄り駅情報とするデジタルきっぷを特徴とする請求項1に記載の交通機関を利用する会員向け情報システム。
【請求項3】
本人確認、同居者確認、親族確認、契約者確認、住所確認のいずれか少なくとも一つの確認を特徴とする請求項1または請求項2に記載の交通機関を利用する会員向け情報システム。
【請求項4】
公的個人認証サービスまたはSMSとの連携により、本人確認の処理を特徴とする請求項3に記載の交通機関を利用する会員向け情報システム。
【請求項5】
前記デジタルきっぷを使用してイベントに参加した会員に、復路に係るデジタルきっぷを配付することを特徴とする請求項1に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理システム。
【請求項6】
往路に係る運賃に相当する金額を支払い、前記デジタルきっぷを使用してイベントに参加した会員に、往路に係る運賃に相当する金額の払戻し処理を特徴とする請求項5に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理システム。
【請求項7】
交通機関の沿線に立地する都市部と郊外の2つ以上のテナントと契約する会員に対し、前記テナントの最寄り駅間に利用可能な前記デジタルきっぷを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理システム。
【請求項8】
精算システムと、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末と、交通機関に係る情報処理システムと、会員の利用客に係る携帯情報端末とを備えて構成され
前記精算システムは、
前記利用客に係る携帯情報端末より第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報を取得処理し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末より第2の会員情報と第2の最寄り駅情報を取得処理し、
前記第1の最寄り駅と前記第2の最寄り駅との区間に使用可能なデジタルきっぷを作成処理し、前記利用客に係る携帯情報端末に配付処理し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末に前記デジタルきっぷに係る運賃に相当する請求額の請求に係る処理と、
前記交通機関に係る情報処理システムに前記請求額の支払に係る処理と、
を特徴とする交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項9】
第1の会員より指定された住所より検索処理される駅を第1の最寄り駅情報と処理し、および/または第2会員より指定された住所より検索処理される駅を前記第2の最寄り駅情報と処理するデジタルきっぷを特徴とする請求項8に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項10】
本人確認、同居者確認、親族確認、契約者確認、住所確認のいずれか少なくとも一つの確認処理を特徴とする請求項8または請求項9に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項11】
公的個人認証サービスまたはSMSとの連携処理により、本人確認の処理を特徴とする請求項10に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項12】
前記デジタルきっぷを使用してイベントに参加した会員に、復路に係るデジタルきっぷを配付する処理を特徴とする請求項8に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項13】
往路に係る運賃に相当する金額を支払い処理し、前記デジタルきっぷを使用してイベントに参加した会員に、往路に係る運賃に相当する金額の払戻し処理を特徴とする請求項12に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項14】
交通機関の沿線に立地する都市部と郊外の2つ以上のテナントと契約する会員に対し、前記テナントの最寄り駅間に利用可能な前記デジタルきっぷの配付処理を特徴とする請求項8または請求項9に記載の交通機関を利用する会員向け情報処理方法。
【請求項15】
精算システムと、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末と、交通機関に係る情報処理システムと、会員の利用客に係る携帯情報端末とを備えて構成され、
コンピュータを、
前記利用客に係る携帯情報端末より第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報を取得する手段と、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末より第2の会員情報と第2の最寄り駅情報を取得する手段と、
前記第1の最寄り駅と前記第2の最寄り駅との区間に使用可能なデジタルきっぷを作成する手段と、前記利用客に係る携帯情報端末に配付する手段と、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末に前記デジタルきっぷに係る運賃に相当する請求額の請求に係る手段と、
前記交通機関に係る情報処理システムに前記請求額の支払に係る手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムが記録された記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共交通機関に係る情報処理システム、情報処理方法および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各鉄道会社は、鉄道沿線に、デパート、観劇を楽しめる劇場、ゆとりある生活を提案する住宅の造成や施設の誘致と、鉄道網の延長開発とを融合することから、理想のライフスタイルの提案と事業の拡大を行ってきた。
【0003】
しかし、都市部への人口集中の問題もある。総務省でとりまとめている白書(令和2年次報告書)によると、以下の報告がある。
【0004】
「国連の調査によると、世界の都市圏の人口割合は年々増加傾向にあり、都市人口は2015年の約40億人から2030年に50億人を超え、2040年には60億人まで増加すると推定されている。中でも東京の都市人口は2025年まで世界第1位の予測となっており、埼玉、千葉、神奈川を含む東京圏には日本の総人口の約3割が居住するなど、我が国の都市への人口集中の度合は世界の中でも特に高くなっているといえる。」
【0005】
「都市部への人口集中は、都市における過密化等による感染症リスクや自然災害リスクの増加や交通混雑等を引き起こす一方で、地方においては都市部への人口流出による地域経済・産業の担い手不足やコミュニティ維持の困難も引き起こす要因となる。」と報告されている。
【0006】
また、令和2年9月25日の国土交通省からの報道発表記事によると、「令和元年度の三大都市圏における、通勤通学時間帯の鉄道の混雑状況は、最混雑時間帯1時間の平均した混雑率が、東京圏:163%、大阪圏:126%、名古屋圏:132%」と報告されている。
【0007】
2021年7月15日の東洋経済オンライン記載の記事からの抜粋によると、「鉄道業界では、コロナ禍が収束しても「以前の利用者数と同水準には戻らない」との見方がほとんどだ。JR東日本や西日本は、混雑時とそれ以外で運賃を変える「変動運賃制」の導入検討を表明している。鉄道各社の経営改善という点でも、時差通勤を広めて鉄道側のラッシュ時の負担を減らし、利用を分散させることがこれまで以上に課題となってくるだろう。」と提言されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2013-210790
【特許文献2】特開2021-131718
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された技術思想では、二次元バーコード乗車券情報は、購入金額の支払いを行った店舗のキャッシュレジスターから発行される。キャッシュレジスターから発行された二次元バーコードに、乗車券情報が付されている。乗車券の支払代金の一部として代用され使用されることが発案されている。
【0010】
特許文献2に記載された技術思想では、顧客は乗車券情報発行管理システムが実施するキャンペーンに参加申込を行い、所定の交通機関で利用可能な往復
乗車券を取得する。乗車券情報発行管理システムは、顧客が往路乗車券を使用してから復路乗車券を使用するまで所定の商業施設で決済された情報を抽出し、その総額が所定の金額未満の場合は乗車券費用を顧客の支払情報で決済し、所定の金額以上の場合は無料として処理することが発案されている。
【0011】
鉄道会社などの交通機関は、郊外から都市部に向かう朝の電車・バスならびに郊外から都市部に向かう夕方の電車・バスの高い混雑率を下げるために、運行本数を相当数に確保する必要がある。しかし、混雑する方向と反対の列車の乗車率は、往路に比して極端に下がるため、列車を都心から郊外に回送する必要もあり、交通機関は、この固定費を回収できていない。
【0012】
また、各企業は、郊外から都市部へ通勤する従業員の通勤によるストレスや疲労による労働効率の低下、コロナ禍による人々の移動制限、デジタル化の進展や価値観の多様化による生活スタイルの変化に対し、企業側の働き方改革の必要性を言われている。都市部のオフィス・商業ビルテナントのテナント料は高いことも企業が解決すべき課題の一つである。
【0013】
本発明は、こうした従来技術上の問題点に鑑み、交通機関の利用客の利便性の向上と、交通機関の沿線の地域活性化のための情報処理システム、方法、情報処理装置を提供する。なお、本発明において、会員とは、交通機関を利用する利用客で、会員向け情報処理システムに登録した者を指し、以降、会員と利用客は特段区別することなく記載する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、
精算システムと、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末と、交通機関に係る情報処理システムと、会員の利用客に係る携帯情報端末とを備えて構成され、
前記精算システムは、
前記利用客に係る携帯情報端末より第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報とを取得し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末より第2の会員情報と第2の最寄り駅情報とを取得し、
前記第1の最寄り駅と前記第2の最寄り駅との区間に使用可能な「デジタルきっぷ」を作成し、前記利用客に係る携帯情報端末に配付し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末に前記「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額の請求に係る処理と、
前記交通機関に係る情報処理システムに前記請求額の支払に係る処理を特徴とする。
【0015】
本発明の第2の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、第1の態様において、第1の会員より指定された住所より検索される駅を第1の最寄り駅情報とし、および/または第2会員より指定された住所より検索される駅を前記第2の最寄り駅情報とする「デジタルきっぷ」を特徴としてもよい。
【0016】
本発明の第3の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、第1の態様または第2の態様において、本人確認、同居者確認、親族確認、契約者確認、住所確認のいずれか少なくとも一つの確認を特徴としてもよい。
【0017】
本発明の第4の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、第3の態様において、公的個人認証サービスまたはSMSとの連携により、本人確認の処理を特徴としてもよい。
【0018】
本発明の第5の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、第1の態様において、前記「デジタルきっぷ」を使用してイベントに参加した会員に、復路に係る「デジタルきっぷ」を配付することを特徴としてもよい。
【0019】
本発明の第6の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、第5の態様において、往路に係る運賃に相当する金額を支払い、前記「デジタルきっぷ」を使用してイベントに参加した会員に、往路に係る運賃に相当する金額の払戻し処理を特徴としてもよい。
【0020】
本発明の第7の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理システムは、第1の態様または第2の態様において、交通機関の沿線に立地する都市部と郊外の2つ以上のテナントと契約する会員に対し、前記テナントの最寄り駅間に利用可能な前記「デジタルきっぷ」を特徴としてもよい。
【0021】
本発明の第8の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、精算システムと、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末と、交通機関に係る情報処理システムと、会員の利用客に係る携帯情報端末とを備えて構成され、
前記精算システムは、
前記利用客に係る携帯情報端末より第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報を取得処理し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末より第2の会員情報と第2の最寄り駅情報を取得処理し、
前記第1の最寄り駅と前記第2の最寄り駅との区間に使用可能な「デジタルきっぷ」を作成処理し、前記利用客に係る携帯情報端末に配付処理し、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末に前記「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額の請求に係る処理と、
前記交通機関に係る情報処理システムに前記請求額の支払に係る処理
を特徴とする。
【0022】
本発明の第9の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、第8の態様において、第1の会員より指定された住所より検索処理される駅を第1の最寄り駅情報と処理し、および/または第2会員より指定された住所より検索処理される駅を前記第2の最寄り駅情報と処理する「デジタルきっぷ」を特徴としてもよい。
【0023】
本発明の第10の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、第8の態様または第9の態様において、本人確認、同居者確認、親族確認、契約者確認、住所確認のいずれか少なくとも一つの確認処理を特徴としてもよい。
【0024】
本発明の第11の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、第10の態様において、公的個人認証サービスまたはSMSとの連携処理により、本人確認の処理を特徴としてもよい。
【0025】
本発明の第12の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、第8の態様において、前記「デジタルきっぷ」を使用してイベントに参加した会員に、復路に係る「デジタルきっぷ」を配付する処理を特徴としてもよい。
【0026】
本発明の第13の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、第12の態様において、往路に係る運賃に相当する金額を支払い処理し、前記「デジタルきっぷ」を使用してイベントに参加した会員に、往路に係る運賃に相当する金額の払戻し処理を特徴としてもよい。
【0027】
本発明の第14の態様に係る交通機関を利用する会員向け情報処理方法は、第8の態様または第9の態様において、交通機関の沿線に立地する都市部と郊外の2つ以上のテナントと契約する会員に対し、前記テナントの最寄り駅間に利用可能な前記「デジタルきっぷ」の配付処理を特徴としてもよい。
【0028】
本発明の第15の態様に係るプログラムは、精算システムと、不動産管理に係る情報処理端末および/またはテナントに係る情報処理端末と、交通機関に係る情報処理システムと、会員の利用客に係る携帯情報端末とを備えて構成され、
コンピュータを、
前記利用客に係る携帯情報端末より第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報を取得する手段と、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末より第2の会員情報と第2の最寄り駅情報を取得する手段と、
前記第1の最寄り駅と前記第2の最寄り駅との区間に使用可能な「デジタルきっぷ」を作成する手段と、前記利用客に係る携帯情報端末に配付する手段と、
前記不動産管理に係る情報処理端末および/または前記テナントに係る情報処理端末に前記「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額の請求に係る手段と、
前記交通機関に係る情報処理システムに前記請求額の支払に係る手段
として機能させることを特徴とする。
【0029】
本発明の第16の態様は、第15の態様に記載のプログラムが記録された記憶媒体として実現してもよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明の各態様によれば、交通機関沿線の地域活性化を可能とする基盤を与える情報システムが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報システムの構成を説明するための概略図である。
図2】本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報システム100を構成する各システムおよび各端末の概略構成を示すブロック図である。
図3】本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース1の情報の流れを示すシーケンス図である。
図4】本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース2の情報の流れを示すシーケンス図である。
図5】本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース3の情報の流れを示すシーケンス図である。
図6】本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース4の情報の流れを示すシーケンス図である。
図7】本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース5の情報の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して本発明を実施する為の形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0033】
本発明は、利用客に係る携帯情報端末に二次元バーコード(デジタル情報を包含(印刷、刻印、もしくは可視的/不可視的な書き込みを含む))に変換された情報、または交通系ICカードに記録された情報を「デジタルきっぷ」と定義し、利用客に配付し、「デジタルきっぷ」の有効期間と有効区間の確認と、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額を請求し、請求額を配分する会計処理に関するシステムである。
【0034】
ここで説明する交通機関には、鉄道、バス以外に、飛行機、タクシー、ほかの交通手段を含んでもよい。
【0035】
図1は、本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報システム100の構成を説明するための概略図である。
【0036】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る情報システム100は、精算システム2と、不動産管理に係る情報処理端末3と、テナントに係る情報処理端末4と、交通機関に係る情報処理システム5と、利用客に係る携帯情報端末6と、(本人認証システム7)とは、通信網10を経由して、相互の機能に必要なデータの送受信を行う。本人認証システム7は、接続されていなくてもよい。
【0037】
相互の機能に必要なデータのやり取りは、インターネット(無線/有線)、LANなどの通信網10によるリアルタイム処理に限定されず、一部もしくは全部と特に接続されていてもいない態様をとることもできる(図示せず)。一定時間間隔ごとのバッチ処理、可搬式記録媒体にて吸い上げるバッチ処理、書類の送付などによるバッチ処理で行われてもよい態様をとることもできる。(図示せず)。ただし、以下の本発明の一実施形態は、相互の機能に必要なデータのやり取りは、通信網10を経由する処理による説明とする。
【0038】
また、精算システム2に代わり、AWS(アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッドの商標)などのクラウドコンピューティングサービスを利用し、インターネット経由でデータベース、ストレージ、アプリケーションを、オンデマンドで利用してもよい(図示せず)。本発明の一実施形態は、精算システム2を使用した情報システムを前提として、以下に説明する。
【0039】
「デジタルきっぷ」は、CBT(Card Based Ticketing)方式と、ABT(Account Based Ticketing)方式に対応する。
【0040】
図1に示すように、交通機関に係る情報処理システム5は、改札装置と券売装置を含み、改札装置と券売装置は、交通機関に係る情報処理システム5のサーバと通信網で接続されている。
【0041】
図2は、本発明に至るコンセプトに基づく本発明の一実施形態に係る情報システム100を構成する各システムおよび各端末の概略構成を示すブロック図である。
【0042】
図2に示すように、精算システム2は、ハードウエアとしては、好適には、通信モジュール、ハードディスクやSSDなどの記憶装置、メモリー、CPUを内蔵したサーバと、キーボード、ディスプレイによって構成される(図示しない)。送受信部2Aにより、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行い、制御部2Cと記録部2Bにより記憶装置に格納されたプログラムを実行することでデータの処理を行い、管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを保存処理する。入出力部2Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う機能を有する。表示部2Eは、ディスプレイ等に対応した、情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。精算システム2は最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムから構成されていてもかまわない。精算システム2を構成する送受信部2A、記録部2B、制御部2C、入出力部2D、表示部2Eは、上述したハードウエア資源を記憶装置に格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部2Cが動作させることで上述した各機能を精算システムに果たさせることで所望の情報処理を達成することができる。
【0043】
不動産管理に係る情報処理端末3は、ハードウエアとしては、好適には、通信モジュール、ハードディスクやSSDなどの記憶装置、メモリー、CPUを内蔵したパソコンやサーバとキーボード、ディスプレイによって構成される(図示しない)。送受信部3Aにより、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行い、制御部3Cと記録部3Bにより記憶装置に格納された不動産管理に係る情報処理に関連するプログラムを実行することでデータの処理を行い、不動産管理情報処理に係る管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを記憶する。入出力部3Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う機能を有する。表示部3Eは、ディスプレイ等に対応した、不動産管理情報機能に係る情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。不動産管理に係る情報処理端末3は最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数の端末から構成されていてもかまわない。不動産管理に係る情報処理端末3を構成する送受信部3A、記録部3B、制御部3C、入出力部3D、表示部3Eは、上述したハードウエア資源を記憶装置に格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部3Cが動作させることで上述した各機能を不動産管理に係る情報処理端末3に果たさせることで所望の情報処理を達成することができる。
【0044】
不動産管理に係る情報処理端末3には、住宅展示場の受付・予約管理する企業、不動産の賃貸管理・販売を行う企業など、不動産を管理、販売する企業、店舗、個人などが、業務で使用する情報処理端末を含んでいる。
【0045】
テナントに係る情報処理端末4は、ハードウエアとしては、好適には、通信モジュール、ハードディスクやSSDなどの記憶装置、メモリー、CPUを内蔵したパソコンやサーバとキーボード、ディスプレイによって構成される(図示しない)。送受信部4Aにより、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行い、制御部4Cと記録部4Bにより記憶装置に格納されたプログラムを実行することでデータの処理を行い、管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを保存処理する。入出力部4Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う機能を有する。表示部4Eは、ディスプレイ等に対応した、情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。テナントに係る情報処理端末4は、最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数の端末から構成されていてもかまわない。テナントに係る情報処理端末4を構成する送受信部4A、記録部4B、制御部4C、入出力部4D、表示部4Eは、上述したハードウエア資源を記憶装置に格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部4Cが動作させることで上述した各機能をテナントに係る情報処理端末4に果たさせることで所望の情報処理を達成することができる。
【0046】
交通機関に係る情報処理システム5は、ハードウエアとしては、好適には、通信モジュール、ハードディスクやSSDなどの記憶装置、メモリー、CPUを内蔵したパソコンやサーバと、キーボード、ディスプレイを備え(図示しない)、通信網により接続された改札装置や券売装置を含めて構成されている。上述したサーバ、パソコン、改札装置、券売装置の各々は、送受信部5Aにより、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行い、制御部5Cと記録部5Bにより記憶装置に格納されたプログラムを実行することでデータの処理を行い、管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを記憶する。入出力部5Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う機能を有する。表示部5Eは、ディスプレイ等に対応した、情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。交通機関に係る情報処理システム5は、最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数の端末から構成されていてもかまわない。交通機関に係る情報処理システム5を構成する送受信部5A、記録部5B、制御部5C、入出力部5D、表示部5Eは、上述したハードウエア資源を記憶装置に格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部5Cが動作させることで上述した各機能を交通機関に係る情報処理システム5に果たさせることで所望の情報処理を達成することができる。
【0047】
利用客に係る携帯情報端末6は、ハードウエアとしては、好適には、通信モジュール、タッチパネル付きディスプレイ、メモリー、CPUを内蔵したスマートフォン、スマートウォッチ、センサーデバイスを備えて構成される(図示しない)。また、ICカードの場合のハードウエアとしては、メモリー、CPUを内蔵したICチップ、アンテナが好適である(図示しない)。利用客に係る携帯情報端末6は、送受信部6Aにより、通信モジュールを使用してデータの送信及び/又は受信処理を行い、制御部6Cと記録部6Bによりメモリーに格納されたプログラムを実行することでデータの処理を行い、利用客の情報処理に係る管理および情報処理のためのプログラム、当該プログラムにより処理された各種情報等のデータを記憶する。入出力部6Dは、プリンタ、スピーカ等に対応した、必要に応じて各種情報を出力する出力機能と、タッチパネル、キーボード、バーコードリーダ、スキャナ等に対応した、必要に応じて情報の入力を行う機能を有する。表示部6Eは、ディスプレイ等に対応した、利用客情報処理機能に係る情報のディスプレイ等へ出力する機能を担う。利用客に係る携帯情報端末6は最終的に本発明の態様に係る情報処理システムとしての機能遂行が可能であれば、単独でも複数のシステムから構成されていてもかまわない。利用客に係る携帯情報端末6を構成する送受信部6A、記録部6B、制御部6C、入出力部6D、表示部6Eは、上述したハードウエア資源をメモリーに格納されたソフトウェアに基づいて動作する制御部6Cが動作させ、クラウド上のアプリケーションと接続させ、上述した各機能を利用客に係る携帯情報端末6に果たさせることで所望の情報処理を達成することができる。
【0048】
(ケース1)不動産の賃借契約者、および家族利用の場合について。
不動産管理企業(含む不動産業を営む商店や個人)と、交通機関との提携により、賃借契約者、同居人、契約者の親族など、会員登録した会員に対し、たとえば会員の勤務先などの最寄り駅(第1の最寄り駅)の区間と、不動産の賃貸借契約物件の最寄り駅(第2の最寄り駅)との区間に使用可能な、必要ならば期間は限定され、たとえば契約が継続している限り有効の「デジタルきっぷ」は配付される。
【0049】
「デジタルきっぷ」の配付は、本人確認された賃借契約者とは同居していない親族に配付されてもよい。また、第1の最寄り駅情報は、会員の通勤先の最寄り駅の他、現在の住所の最寄り駅、同居しない親族の最寄り駅の他、会員に指定された最寄り駅でもよい。
【0050】
第1の最寄り駅と第2の最寄り駅は、交通機関の路線全域に使用可能な「デジタルきっぷ」が会員に配付されてもよい。一定期間の有効期限が設定されても、されなくてもよい。
【0051】
「デジタルきっぷ」は、会員は無料の扱いで交通機関を利用可能であるが、無料に限定されなくてもよい。
【0052】
本システムを採用した交通機関の沿線の不動産を賃貸借契約する動機の一つになり、賃借契約者が増える事から沿線への人口流入を加速させ地域活性化につなげることを可能とする。
【0053】
精算システムより、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額を不動産管理企業に請求し、交通機関に請求額を配分する会計処理がされる。
【0054】
図3は、本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース1の情報の流れを示すシーケンス図である。ただし、各ステップSの順番はこれに限定されるものではない。
【0055】
図3に示すように、利用客が本システムに会員登録されるために、当該利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報は、タッチパネル操作から入力され、送受信部6Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報は、記憶装置に保存される(ステップS1)。
【0056】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報を入力する。交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、第1の会員情報は、送受信部5Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0057】
不動産管理事業者は、賃貸借契約物件の契約に合わせて、契約者の利用客に係る携帯情報端末6のディスプレイに精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される第1の会員情報を確認すると、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報と、会員に指定された第1の最寄り駅情報または会員の指定に係る第1の住所と、賃貸借契約物件の最寄り駅にあたる第2の最寄り駅情報または賃貸借契約物件に係る第2の住所と、有効期限情報とは紐づけて入力され、記憶装置に保存される(ステップS2)。
【0058】
または、ICカードが利用される場合は、不動産管理事業者は、物件契約に合わせて、賃借契約者のICカードに表示されたカード番号などの第1の会員情報に係る情報、免許証、マイナンバーカード、社員証などにより本人確認、住所確認、賃貸借契約物件の居住者、同居者、親族などの本人確認を処理し、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報に係る情報と、会員に指定された第1の最寄り駅情報または会員の指定に係る第1の住所と、賃貸借契約物件の最寄り駅に係る第2の最寄り駅情報または賃貸借契約物件の住所に係る第2の住所と、有効期限情報とは紐付けて入力され、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0059】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、送受信部3Aにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、不動産管理事業者に係る第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づくプログラムの情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報とは、記憶装置に保存される(ステップS3)。
【0060】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、公的個人認証サービスや、他の本人認証に係るシステムを利用した本人確認、住所確認のための要求は、第1の会員情報に紐づく利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信される(ステップS4)。
【0061】
会員は、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、精算システム2経由で公的個人認証サービスや、他の本人認証に係るシステムにアクセスされ、賃借契約者確認は処理され確認されたのち、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と第1の最寄り駅情報または第1の住所とは紐付けられ、記憶装置に保存される(ステップS5)。次に、(ステップS8)へ進む。
【0062】
あるいは、(ステップS3)から(ステップS5)に代わり、不動産管理事業者は、免許証、マイナンバーカード、社員証などにより本人確認、住所確認、賃貸借契約物件の居住者、同居者、親族などの本人確認を処理し、登録された会員の電話番号を使用したSMSにより賃借契約者確認は処理され、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、会員の利用客に係る携帯情報端末6のディスプレイに精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは紐付けられ、記憶装置に保存される(ステップS6)。
【0063】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは、送受信部3Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づくプログラムの情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは、記憶装置に保存される(ステップS7)。
【0064】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報が不足する場合は、第1の住所および/または第2の住所より検索される第1の最寄り駅情報と、第2の最寄り駅情報と、第1の会員情報と、第2の会員情報とは紐づけられ、「デジタルきっぷ」は作成され、記憶装置に保存される(ステップS8)。
【0065】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、送受信部2Aにより処理され、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS9)。
【0066】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅に使用可能な「デジタルきっぷ」は、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される(ステップS10)。
【0067】
ステップS10の処理において、ABT方式に対応した精算システムの場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0068】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置に、ICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、ICカードのメモリーに「デジタルきっぷ」は保存される(図示せず)。ABT方式に対応した精算システムの場合は、この処理は必要としない。
【0069】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額は算出され、送受信部2Aにより処理され、請求額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第2の会員情報に該当する提携先の不動産管理に係る情報処理端末3に通信網10経由で送信され、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、請求額は、記憶装置に保存される(ステップS11)。
【0070】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、請求額は表示され、請求額の支払い処理はされ、送受信部3Aにより処理され、請求額の支払いに係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、請求額の支払いに係る情報は、記憶装置に保存される(ステップS12)。
【0071】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、改札装置および/または券売装置の入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が「デジタルきっぷ」に付加され、記憶装置に保存される(ステップS13)。
【0072】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、「デジタルきっぷ」は記憶装置に保存される(図示せず)。
【0073】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づく該当する交通機関の精算処理は行われ、送受信部2Aにより処理され、精算に係る情報は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信される(ステップS14)。
【0074】
(ケース2)不動産の物件購入者、および家族利用の場合について。
不動産開発会社(含む不動産販売代理会社)、あるいは不動産仲介会社と、交通機関との提携により、不動産の物件購入者、購入者の親族、物件への投資者などの会員登録した会員に対し、たとえば会員の住所の最寄り駅(第1の最寄り駅)から、購入物件の最寄り駅(第2の最寄り駅)の区間に適用できる。あるいは、会員が購入物件に居住するなど他も含め、会員の住所の最寄り駅に代わり、会員が指定する第1の最寄り駅(たとえば勤務先の最寄り駅など他)と、購入物件の最寄り駅(第2の最寄り駅)との区間に使用可能な「デジタルきっぷ」は配付される。
【0075】
「デジタルきっぷ」の配付は、物件購入者との関係を確認された親族に配付されてもよい。第1の最寄り駅情報は、会員の通勤先の最寄り駅、現在の住所の最寄り駅、同居しない親族の最寄り駅の他、会員に指定された最寄り駅でよい。
【0076】
第1の最寄り駅と第2の最寄り駅は、交通機関の路線全域に使用可能な「デジタルきっぷ」が会員に配付されてもよい。物件の購入から一定期間の有効期限が設定されても、されなくてもよい。
【0077】
たとえば、不動産開発会社(含む不動産販売代理会社)、あるいは不動産仲介会社による販売物件の宣伝広告費との相対的な費用対効果とを考え、「デジタルきっぷ」の使用期限の設定はされなくてもよい。
【0078】
「デジタルきっぷ」の配付が販売訴求効果となり、結果として本システムを採用した交通機関の沿線へ人口流入を加速させることになる。
【0079】
図4は、本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース2の情報の流れを示すシーケンス図である。ただし、各ステップSの順番はこれに限定されるものではない。
【0080】
図4に示すように、「デジタルきっぷ」を取得するにあたり、まず、利用客は本システムに会員登録されるために、当該利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eに処理され、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報は、タッチパネル操作から入力され、送受信部6Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報は、記憶装置に保存される(ステップS21)。
【0081】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報を入力する。交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、第1の会員情報は、送受信部5Aにより処理され、精算システム2に通信網10を経由して送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0082】
不動産開発会社(含む不動産販売代理会社)、あるいは不動産仲介会社は、物件契約に合わせて、契約者の利用客に係る携帯情報端末6のディスプレイに精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される第1の会員情報を確認し、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報と、会員に指定された第1の最寄り駅情報または会員の指定に係る第1の住所と、購入物件の最寄り駅に係る第2の最寄り駅情報または、購入物件の住所に係る第2の住所と、有効期限情報とは、紐づけて入力され、記憶装置に保存される(ステップS22)。
【0083】
または、ICカードが利用される場合は、不動産開発会社(含む不動産販売代理会社)、あるいは不動産仲介会社は、物件契約に合わせて、契約者のICカードに表示されたカード番号などの第1の会員情報に係る情報、免許証、マイナンバーカード、社員証などにより本人確認、住所確認、契約物件の居住者、同居者、親族などの本人確認は処理され、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報と、会員に指定された第1の最寄り駅情報または会員の指定に係る第1の住所と、購入物件の最寄り駅に係る第2の最寄り駅情報または購入物件の住所に係る第2の住所と、有効期限情報とは、紐づけて入力され、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0084】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、不動産管理事業者に係る第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは処理され、送受信部3Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づくプログラムの情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、不動産管理事業者に係る第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは、記憶装置に保存される(ステップS23)。
【0085】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、公的個人認証サービスや、他の本人認証に係るシステムを利用した本人確認、住所確認のための要求は、第1の会員情報に紐づく利用客に係る携帯情報端末6に送信される(ステップS24)。
【0086】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、精算システム2経由で公的個人認証サービスや、他の本人認証に係るシステムにアクセスされ購入者確認は処理され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と第1の最寄り駅情報または第1の住所とは、紐付けられ、記憶装置に保存される(ステップS25)。次に、ステップS28へ進む。
【0087】
あるいは、(ステップS23)から(ステップS25)に代わり、不動産開発会社(含む不動産販売代理会社)、あるいは不動産仲介会社は、免許証、マイナンバーカード、社員証などにより本人確認、住所確認、契約物件の居住者、同居者、親族などの本人確認は処理され、登録された会員の電話番号を使用したSMSにより購入者確認は処理され、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは紐付けて処理され、記憶装置に保存される(ステップS26)。
【0088】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所とは、送受信部3Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づくプログラムの情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所とは、記憶装置に保存される(ステップS27)。
【0089】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報が不足する場合は、第1の住所および/または第2の住所より検索される、第1の最寄り駅情報と、第2の最寄り駅情報と、第1の会員情報と、第2の会員情報と、有効期限情報とは紐づけ処理され、「デジタルきっぷ」は作成され、記憶装置に保存される(ステップS28)。
【0090】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、送受信部2Aにより処理され、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS29)。
【0091】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅に使用可能な「デジタルきっぷ」は、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される(ステップS30)。
【0092】
ステップS30の処理において、ABT方式に対応した精算システム2の場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0093】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置に、ICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、ICカードのメモリーに保存される(図示せず)。ABT方式に対応した精算システム2の場合は、この処理は必要としない。
【0094】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額は算出され、送受信部2Aにより処理され、請求額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第2の会員情報に該当する提携先の不動産管理に係る情報処理端末3に送信される(ステップS31)。
【0095】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、請求額は表示され、請求額の支払い処理はされ、送受信部3Aにより処理され、支払いに係る情報は、精算システム2に送信される(ステップS32)。
【0096】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、改札装置および/または券売装置の入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が「デジタルきっぷ」に付加され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS33)。
【0097】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入し、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0098】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され「デジタルきっぷ」紐づく該当する交通機関の精算処理は行われ、送受信部2Aにより処理され、精算に係る情報は、交通機関に係る情報処理システム5に送信される(ステップS34)。
【0099】
(ケース3)イベント参加者利用の場合について。
不動産管理企業には、住宅展示場の受付・予約管理する企業、不動産の賃貸管理・販売などを行う企業、不動産に係る店舗・個人などが含まれている。不動産管理企業は、住宅展示場や他のイベントへの参加を募ることを目的に、不動産管理企業と、交通機関との提携により、会員登録した会員に対し、会員の居住地の最寄り駅(第1の最寄り駅)と、イベント開催地の最寄り駅(第2の最寄り駅)の区間に使用可能な「デジタルきっぷ」は配付される。あるいは、住宅に関係のないイベント(アーティストのライブ、企業のPRイベント)など、会員参加のイベントなどを企画・販売する企業と、交通機関との提携により、会員登録した会員に対し、会員の居住地の最寄り駅(第1の最寄り駅)と、イベント開催地の最寄り駅(第2の最寄り駅)の区間に使用可能な「デジタルきっぷ」は配付されてもよい。本発明の一実施形態は、会員参加のイベントを企画・販売する企業に係る情報処理端末は、不動産管理に係る情報処理端末3として、以下に説明する。
【0100】
ケース3は、「デジタルきっぷ」にはイベント開催期間に使用可能なため、有効期限の設定を特徴としている。しかし、有効期限の設定を特徴としなくてもよい。
【0101】
会員は無料の扱いで交通機関に係る指定区間の運賃にかわり「デジタルきっぷ」は使用可能であるが、無料に限定されなくてもよい。
【0102】
上述した「デジタルきっぷ」を利用できることが、イベント参加への訴求効果となり、結果として本システムを採用した交通機関の沿線利用者を増やし、交通機関、イベント開催者の売上増加に貢献することを可能となる。
【0103】
ケース3には、以下の3つが含まれる。
(1)会員は往路に使用できる「デジタルきっぷ」を配付され、「デジタルきっぷ」を使用し、イベントに参加した場合は、復路で使用できる「デジタルきっぷ」を配付される。
(2)会員は往路に使用できる「デジタルきっぷ」を配付され、「デジタルきっぷ」を使用し、イベントに不参加の場合は、往路の運賃を請求される。
(3)会員は往路に使用できる「デジタルきっぷ」を配付され、「デジタルきっぷ」を使用しない場合は、「デジタルきっぷ」のキャンセル処理が行われる。
【0104】
図5は、本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース3の情報の流れを示すシーケンス図である。ただし、各ステップSの順番はこれに限定されるものではない。
【0105】
図5に示すように、イベントに参加する利用客は、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、タッチパネル操作から不動産管理企業のホームページなどより開催期間情報の含まれた住宅などの展示場やイベント開催の告知などに係るイベント案内情報にアクセスし、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報と、住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員の住所に係る第1の住所と、選択されたイベント案内情報とは入力され、送受信部6Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報と、住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員の住所に係る第1の住所と、選択されたイベント案内情報とは、記憶装置に保存される(ステップS41)。
【0106】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報、住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報と、イベント案内情報を入力する。交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eと送受信部5Aにより処理され、第1の会員情報は、精算システム2に送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0107】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、送受信部3Aにより処理され、不動産管理会社に係る第2の会員情報と、イベント開催先の最寄り駅にあたる第2の最寄り駅情報またはイベント開催先に係る第2の住所と、イベント案内情報とは、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、記憶装置に保存される(ステップS42)
【0108】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報が不足している場合は、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報は、第1の住所および/または第2の住所より検索処理され、第1の最寄り駅情報と、第2の最寄り駅情報と、第1の会員情報と、第2の会員情報と、イベント案内情報とは、紐づけ処理され「デジタルきっぷ」は作成され、記憶装置に保存される(ステップS43)。
【0109】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eと送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS44)。
【0110】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、往路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅の往路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、ダウンロードされ、ディスプレイに表示される(ステップS45)。
【0111】
ステップS45の処理において、ABT方式に対応した精算システム2の場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0112】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、ICカードのメモリーに保存される(図示せず)。ABT方式に対応した精算システム2の場合は、この処理は必要としない。
【0113】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、改札装置および/または券売装置の入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報は、記憶装置に保存される(ステップS46)。
【0114】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0115】
ケース3の(1)。
「会員は往路に使用できる「デジタルきっぷ」を配付され、「デジタルきっぷ」を使用し、イベントに参加した場合は、復路で使用できる「デジタルきっぷ」を配付される。」場合について。
【0116】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eに処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示され、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、イベント参加に係る処理はされ、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS47)。
【0117】
または、ICカードが利用される場合は、不動産に係る情報処理システム3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、契約者のICカードに表示されたカード番号などの第1の会員情報は入力され、イベント参加情報に係る処理はされ、第1の会員情報とイベント参加に係る情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0118】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、送受信部3Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS48)。
【0119】
または、ICカードが利用される場合は、不動産に係る情報処理システム3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、送受信部3Aにより処理され、第1の会員情報とイベント参加に係る情報は、精算システム2に送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報とイベント参加に係る情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0120】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS49)。
【0121】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、復路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に係る利用客に係る携帯情報端末6に、送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅の復路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、ディスプレイに表示処理される(ステップS50)。
【0122】
ステップS50の処理において、ABT方式に対応した精算システム2の場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0123】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、ICカードのメモリーに保存される(図示せず)。ABT方式に対応した精算システムの場合は、この処理は必要としない。
【0124】
ケース3の(2)。
「会員は往路に使用できる「デジタルきっぷ」を配付され、「デジタルきっぷ」を使用し、イベントに不参加の場合は、往路の運賃を請求される。」場合について。
【0125】
上述した(ステップS41)から(ステップS45)までは、(1)と同様のステップになり、次のステップとして、精算システム2は、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部2Aと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づくイベント案内情報の開催期間が経過した処理により、送受信部2Aにより処理され、往路の運賃に相当する金額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより、「デジタルきっぷ」の往路の運賃に相当する金額はディスプレイに表示される(ステップS51)。
【0126】
あるいは、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅の途中駅までの使用実績があれば、往路の運賃に相当する金額にかわり途中駅までの運賃に相当する金額の請求処理がされてもよい。
【0127】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、往路の運賃に相当する金額の支払い、または途中駅までの運賃に相当する支払いの処理はされ、送受信部6Aにより処理され、支払い処理に係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信される(ステップS52)。
【0128】
または、ICカードが利用される場合は、精算システム2は、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、保存された「デジタルきっぷ」に紐づくイベント案内情報の開催期間が経過した処理により、送受信部2Aの処理により、往路の運賃に相当する金額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客にメールアドレス等を利用して請求され、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、往路の運賃に相当する金額の支払いに係る処理はされ、送受信部5Aにより処理され、往路の運賃に相当する金額の支払いに係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信される(図示せず)。
【0129】
ケース3の(3)。
「会員は往路に使用できる「デジタルきっぷ」を配付され、「デジタルきっぷ」を使用しない場合は、「デジタルきっぷ」のキャンセル処理が行われる。」場合について。
【0130】
上述した(ステップS41)から(ステップS45)までは(3)ケースは、(1)、(2)のケースと同様のステップになり、(3)の次のステップは、精算システム2は、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部2Aと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づくイベント案内情報の開催期間が経過したという処理により、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」の使用キャンセルに係る情報は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信される(ステップS53)。
【0131】
(ステップS50)、(ステップS52)、(ステップS53)の次のステップとして、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS54)。
【0132】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額は算出され、送受信部2Aにより処理され、請求額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第2の会員情報に該当する提携先の不動産管理に係る情報処理端末3に、通信網10経由で送信される(ステップS55)。
【0133】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、請求額はディスプレイに表示され、請求額の支払いに係る処理はされ、送受信部3Aにより処理され、請求額の支払いに係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信される(ステップS56)。
【0134】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」紐づく該当する交通機関の精算処理は行われ、送受信部2Aにより処理され、精算に係る情報は、該当する交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信される(ステップS57)。
【0135】
(ケース4)会員が往路に使用できる「デジタルきっぷ」を購入し、イベントに参加した場合に、復路で使用できる「デジタルきっぷ」は配付され、往路の運賃に相当する費用は後から還元される場合について。
【0136】
図6は、本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース4の情報の流れを示すシーケンス図である。ただし、各ステップSの順番はこれに限定されるものではない。
【0137】
図6に示すように、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、送受信部3Aにより処理され、不動産管理会社に係る第2の会員情報と、最寄り駅にあたる第2の最寄り駅情報またはイベント開催先に係る第2の住所と、イベント案内情報とは、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報と、イベント案内情報とは、記憶装置に保存される(ステップS61)
【0138】
イベントに参加する利用客は、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、タッチパネル操作から不動産管理企業のホームページなどより開催期間情報の含まれた住宅などの展示場やイベント開催の告知などに係るイベント案内情報にアクセスし、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つとからなる第1の会員情報と、会員の住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員に係る第1の住所と、アクセスされたイベント案内情報とは入力され、送受信部6Aにより処理され、第1の会員情報と、会員の住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員に係る第1の住所と、イベント案内情報とは、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システムの記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と、会員の住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員に係る第1の住所と、イベント案内情報とは、記憶装置に保存される(ステップS62)。
【0139】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報と、住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員に係る第1の住所と、イベント案内情報とは入力され、送受信部5Aにより処理され、第1の会員情報と、住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報と、イベント案内情報とは、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eに処理され、第1の会員情報と、会員の住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員に係る第1の住所と、イベント案内情報とは、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0140】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報が不足している場合は、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報は、第1の住所および/または第2の住所より検索され、第1の最寄り駅情報と、第2の最寄り駅情報と、第1の会員情報と、イベント案内情報と、第2の会員情報とは、紐づけ処理され、「デジタルきっぷ」は作成され、記憶装置に保存される(ステップS63)。
【0141】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」の第1の最寄り駅から第2の最寄り駅までの往路の運賃に相当する金額は算出され、記憶装置に保存される(ステップS64)。
【0142】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、往路の運賃に相当する金額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、往路の運賃に相当する金額は、ディスプレイにされる(ステップS65)。
【0143】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、往路の運賃に相当する金額の支払いは処理され、送受信部6Aにより処理され、往路の運賃に相当する金額の支払い処理に係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信される(ステップS66)。
【0144】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、往路の運賃に相当する金額は、ディスプレイに表示され、往路の運賃に相当する金額の支払いが処理され、ICカードのメモリーに、「デジタルきっぷ」は保存され、送受信部5Aにより処理され、往路の運賃に相当する金額の支払い処理に係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信される。(図示せず)。
【0145】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報に該当する利用客の往路の運賃に相当する金額の支払い処理に係る情報は、記憶装置に保存される(ステップS67)。
【0146】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、往路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅の往路に使用可能な「デジタルきっぷ」はディスプレイに表示される(ステップS68)。
【0147】
ステップS68の処理において、ABT方式に対応した精算システム2の場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0148】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、精算システム2より「デジタルきっぷ」はダウンロードされ、ディスプレイに表示され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、改札装置および/または券売装置の入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、記憶装置に保存される(ステップS69)。
【0149】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0150】
利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示され、不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、イベント参加の処理がされ、記憶装置に保存される(ステップS70)。
【0151】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、送受信部3Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2に通信網10経由で送信され保存される(ステップS71)。
【0152】
または、ICカードが利用される場合は、不動産に係る情報処理システム3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、利用客のICカードに表示されたカード番号などの第1の会員情報とイベント参加情報に係る情報とは、記憶装置に保存され、送受信部3Aにより処理され、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより入力処理され、第1の会員情報とイベント参加情報に係る情報とは、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0153】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、復路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に係る利用客に係る携帯情報端末6に、通信網10経由で送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅に復路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、ディスプレイに表示される(ステップS72)。
【0154】
ステップS72の処理において、ABT方式に対応した精算システム2の場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0155】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部5Dと表示部5Eにより処理され、ICカードのメモリーに、第1の最寄り駅から第2の最寄り駅に復路に使用可能な「デジタルきっぷ」は保存される(図示せず)。ABT方式に対応した精算システムの場合は、この処理は必要としない。
【0156】
復路の使用において、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、精算システム2より「デジタルきっぷ」はダウンロードされ、ディスプレイに表示され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、改札装置および/または券売装置の入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0157】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0158】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額は算出され、送受信部2Aにより処理され、請求額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第2の会員情報に該当する提携先の不動産管理に係る情報処理端末3に通信網10経由で送信される(ステップS73)。
【0159】
不動産管理に係る情報処理端末3の記憶部3Bと制御部3Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部3Dと表示部3Eにより処理され、請求額は表示され、請求額の支払い処理はされ、送受信部3Aにより処理され、支払いに係る情報は、精算システム2に送信される(ステップS74)。
【0160】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eに処理され、「デジタルきっぷ」紐づく該当する交通機関の精算処理は行われ、送受信部2Aにより処理され、精算に係る情報は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信される(ステップS75)。
【0161】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」紐づく第1の会員に往路の運賃に相当する金額の還元処理がされ、送受信部2Aにより処理され、往路の金額の還元処理に係る情報は、利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信される(ステップS76)。
【0162】
または、ICカードが利用される場合は、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aに処理され、「デジタルきっぷ」に紐づく往路の運賃に相当する金額の還元処理に係る情報は、交通機関に係る情報処理システム5に送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部5Dと表示部5Eにより処理され、記憶装置に保存される。利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部5Dと表示部5Eにより処理され、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、往路の運賃に相当する金額は、ディスプレイに表示され、往路の運賃に相当する金額の払戻しに係る処理はされ、ICカードのメモリーに「デジタルきっぷ」は保存され、送受信部5Aにより処理され、往路の運賃に相当する金額の払戻し処理に係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信される。(図示せず)。
【0163】
会員がイベントに不参加の場合は、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づくイベント案内情報の開催期間が経過した処理により、復路に使用可能な「デジタルきっぷ」は、利用客に係る携帯情報端末6に配付されない。
【0164】
会員の購入後に往路に使用できる「デジタルきっぷ」が、交通機関で使用されなかった場合は、精算システム2は、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に紐づくイベント案内情報の開催期間が経過した処理により、交通機関および/または不動産管理に係る企業で使用可能なポイントが、利用客に係る携帯情報端末6に配付されてもよい。
【0165】
(ケース5)テナントに入居する企業/店舗の従業員利用の場合について。
【0166】
テナント事業者と、交通機関との提携により、テナントに入居した企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者に対し、会員登録した会員の居住所の最寄り駅(第1の最寄り駅)から、テナントの最寄り駅(第2の最寄り駅)までの区間に使用可能な、期間限定(たとえば毎月の定期券として)の「デジタルきっぷ」は配付される。
【0167】
配付される「デジタルきっぷ」は、会員は無料の扱いで交通機関を利用可能であるが、無料に限定されなくてもよい。
【0168】
本システムを採用した交通機関の沿線の特に郊外のテナント契約をする動機の一つになり、テナント契約者が増える事から、沿線への人口流入を加速させ、地域の活性化につなげることを可能とする。
【0169】
また、「デジタルきっぷ」の配付は、郊外のテナントに入居した企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者に限定されず、交通機関の沿線の都市部に立地するテナントと郊外に立地するテナントの2つ以上を利用したペアオフィスを採用する企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者の会員が含まれてもよい。この場合、都市部のテナントの最寄り駅を第1の最寄り駅とし、郊外のテナントの最寄り駅を第2の最寄り駅としてもよい。
【0170】
図7は、本発明に至るコンセプトに基づく、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100のケース5の情報の流れを示すシーケンス図である。ただし、各ステップSの順番はこれに限定されるものではない。
【0171】
図7に示すように、テナントとして入居した企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者は、本システムに会員登録されるために、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部6Dと表示部6Eにより処理され、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報は、タッチパネル操作から入力され、記憶部6Bによりメモリーに保存され、送受信部6Aにより処理され、通信網10経由で精算システム2に送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報は記憶装置に保存される(ステップS81)。
【0172】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、氏名、電話番号、メールアドレスなどの少なくとも一つの情報からなる第1の会員情報を入力する。交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、送受信部5Aにより処理され、第1の会員情報は、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eに処理され、第1の会員情報は、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0173】
テナント事業者は、テナントとして入居した企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者の利用客に係る携帯情報端末6のディスプレイに精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される第1の会員情報を確認し、テナントに係る情報処理端末4の記憶部4Bと制御部4Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部4Dと表示部4Eにより、第1の会員情報と、会員の住所の最寄り駅にあたる第1の最寄り駅情報または会員の住所に係る第1の住所と、テナント物件の所在地の最寄り駅にあたる第2の最寄り駅情報または所在地に係る第2の住所とは入力部4Dと表示部4Eにより処理され、記憶装置に保存される(ステップS82)。
【0174】
または、ICカードが利用される場合は、テナント事業者は、テナントとして入居した企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者のICカードに表示されたカード番号などの第1の会員情報に係る情報、免許証、マイナンバーカード、社員証などにより本人確認、住所確認は処理され、テナントに係る情報処理端末4の記憶部4Bと制御部4Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部4Dと表示部4Eに処理され、第1の会員情報と、会員に指定された第1の最寄り駅情報または会員の指定に係る第1の住所と、テナント物件の所在地の最寄り駅にあたる第2の最寄り駅情報または所在地に係る第2の住所とは、記憶装置に保存される(図示せず)。
【0175】
都市部に立地するテナントと郊外に立地するテナントの2つ以上を利用したペアオフィスを採用する企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者の会員は、第1の最寄り駅または第1の住所に代わり、都市部のテナントの最寄り駅を第1の最寄り駅または第1の住所としてもよい。
【0176】
テナントに係る情報処理端末4の記憶部4Bと制御部4Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部4Dと表示部4Eにより処理され、送受信部4Aにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、テナントに係る第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づくプログラムの情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、第1の会員情報と、第1の最寄り駅情報または第1の住所と、テナントに係る第2の会員情報と、第2の最寄り駅情報または第2の住所と、有効期限情報とは、記憶装置に保存される(ステップS83)。
【0177】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eより処理され、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報が不足している場合は、第1の最寄り駅情報および/または第2の最寄り駅情報は、第1の住所および/または第2の住所より検索され、第1の最寄り駅情報と、第2の最寄り駅情報と、第1の会員情報と、第2の会員情報と、有効期限情報とは紐づけ処理され、「デジタルきっぷ」は作成され、記憶装置に保存される(ステップS84)。
【0178】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、記憶装置に保存される(ステップS85)。
【0179】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、送受信部2Aにより処理され、「デジタルきっぷ」は、「デジタルきっぷ」に紐づく第1の会員情報に該当する利用客に係る携帯情報端末6に通信網10経由で送信され、利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示される(ステップS86)。
【0180】
ステップS86の処理において、ABT方式に対応した精算システム2の場合は、「デジタルきっぷ」は、少なくとも第1の会員情報で構成されていればよい。
【0181】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置に、ICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、ICカードのメモリーに、「デジタルきっぷ」は保存される(図示せず)。ABT方式に対応した精算システムの場合は、この処理は必要としない。
【0182】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、「デジタルきっぷ」に係る運賃に相当する請求額は算出され、送受信部2Aにより処理され、請求額は、「デジタルきっぷ」に紐づく第2の会員情報に該当する提携先のテナントに係る情報処理端末4に通信網10経由で送信され、テナントに係る情報処理端末4の記憶部4Bと制御部4Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部4Dと表示部4Eにより処理され、請求額は、記憶装置に保存される(ステップS87)。
【0183】
テナントに係る情報処理端末4の記憶部4Bと制御部4Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部4Dと表示部4Eにより処理され、請求額は表示され、請求額の支払い処理はされ、送受信部3Aにより処理され、支払いに係る情報は、精算システム2に通信網10経由で送信され、精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより処理され、支払いに係る情報は記憶装置に保存される(ステップS88)。
【0184】
テナントとして入居した企業/店舗の従業員やコワーキングスペースの契約者の利用客に係る携帯情報端末6の記憶部6Bと制御部6Cによるメモリーに保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部6Dと表示部6Eにより処理され、「デジタルきっぷ」は、精算システム2よりダウンロードされ、ディスプレイに表示され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、改札装置および/または券売装置の入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、「デジタルきっぷ」は記憶装置に保存される(ステップS89)。
【0185】
または、ICカードが利用される場合は、利用客は、交通機関に係る情報処理システム5の改札装置および/または券売装置にICカードを挿入、もしくはスキャンさせ、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され「デジタルきっぷ」は読取られ、有効期間と有効区間の確認処理が行われ、当該利用客による改札装置の通過に対し、許容するかどうかの判定と、ゲートの開閉などの必要な処理がされ、「デジタルきっぷ」の使用履歴に係る情報が付加され、「デジタルきっぷ」は記憶装置に保存される(図示せず)。
【0186】
精算システム2の記憶部2Bと制御部2Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入力部2Dと表示部2Eにより「デジタルきっぷ」紐づく該当する交通機関の精算処理は行われ、送受信部2Aにより処理され、精算に係る情報は、交通機関に係る情報処理システム5に通信網10経由で送信され、交通機関に係る情報処理システム5の記憶部5Bと制御部5Cによる記憶装置に保存されたプログラムに基づく情報処理により、入出力部5Dと表示部5Eにより処理され、精算に係る情報は記憶装置に保存される(ステップS90)。
【0187】
以上により、事前登録された会員の利用客に係る携帯情報端末またはICカードに「デジタルきっぷ」は配付され、交通機関の指定区間で使用可能となり、不動産管理企業に運賃に相当する請求額を請求し、交通機関に請求額を配分する会計処理が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0188】
本発明にかかる情報システムは、工業的に製造することができ、また商取引の対象とすることができるため、経済的価値を有しており、産業上利用することができる発明である。
【符号の説明】
【0189】
2 精算システム
2A 送受信部
2B 記録部
2C 制御部
2D 入出力部
2E 表示部
3 不動産管理に係る情報処理端末
3A 送受信部
3B 記録部
3C 制御部
3D 入出力部
3E 表示部
4 テナントに係る情報処理端末
4A 送受信部
4B 記録部
4C 制御部
4D 入出力部
4E 表示部
5 交通機関に係る情報処理システム
5A 送受信部
5B 記録部
5C 制御部
5D 入出力部
5E 表示部
6 利用客に係る携帯情報端末
6A 送受信部
6B 記録部
6C 制御部
6D 入出力部
6E 表示部
7 本人認証に係るシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7