(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057245
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/04 20090101AFI20240417BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20240417BHJP
【FI】
H04W24/04
H04W60/00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163851
(22)【出願日】2022-10-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】397036309
【氏名又は名称】株式会社インターネットイニシアティブ
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【弁理士】
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】柿島 純
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
【課題】非常時において、事業者間の携帯通信サービスの利用を可能にする方法を提供する。
【解決手段】情報処理装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、情報処理装置は、第1事業者の統合データ管理サーバにおける障害の発生を示す異常発生通知を取得し、情報処理装置は、第1事業者の加入者の保持するユーザ端末から位置登録要求信号を取得すると、異常発生通知の取得に応じて、第1事業者の第1ネットワークとは異なる第2事業者の第2ネットワークへの接続先を特定する、方法。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、
前記情報処理装置は、第1事業者の統合データ管理サーバにおける障害の発生を示す異常発生通知を取得し、
前記情報処理装置は、前記第1事業者の加入者のユーザ端末から位置登録要求信号を取得すると、前記異常発生通知の取得に応じて、前記第1事業者の第1ネットワークとは異なる第2事業者の第2ネットワークへの接続先を特定する、方法。
【請求項2】
特定された前記接続先は、異常時に前記情報処理装置が接続すべき前記第2事業者の加入者サーバのアドレスである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記異常発生通知を取得すると、前記情報処理装置は、前記位置登録要求信号に、前記ユーザ端末の電話番号と、緊急パラメータとを付加した更新された位置登録要求信号を、前記特定された接続先の前記第2事業者の前記加入者サーバを介して前記第2事業者の統合データ管理サーバへ送信する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2事業者の統合データ管理サーバは、
前記更新された位置登録要求信号が前記緊急パラメータを含む場合に、前記ユーザ端末の加入者識別番号に対する一時的な契約プロファイル情報を作成する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2事業者の統合データ管理サーバは、前記ユーザ端末の前記第1ネットワークにおける在圏情報を管理する在圏管理情報を作成する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2事業者の統合データ管理サーバは、前記一時的な契約プロファイル情報と、前記在圏管理情報を作成すると、位置登録完了通知を前記ユーザ端末へ送信する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記一時的な契約プロファイル情報は、前記ユーザ端末の電話番号と、前記加入者識別番号と、前記第1事業者と前記第2事業者が共通に提供可能なサービスの種別との項目を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サービスは、緊急呼の発信、一般呼の発信、SMSサービス、データ通信サービスの少なくとも一部を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
命令を記憶する記憶部と、プロセッサを備えた情報処理装置であって、前記プロセッサは前記記憶部に記憶された命令を実行することにより、
第1事業者の統合データ管理サーバにおける障害の発生を示す異常発生通知を取得し、
前記第1事業者の加入者のユーザ端末から位置登録要求信号を取得すると、前記異常発生通知の取得に応じて、前記第1事業者の第1ネットワークとは異なる第2事業者の第2ネットワークへの接続先を特定する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、携帯通信システムにおける、事業者間の通信サービスの利用を可能にする方法および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯通信サービスは経済活動や国民生活に不可欠なライフラインである。このため、障害発生時などの非常時においても確実に端末装置のデータ通信、音声通話等の各種サービスを利用できる仕組みが求められている。
【0003】
さて、携帯通信サービスにおいては、特定の通信事業者とユーザがサービス契約をすることで、契約した通信事業者のサービスエリア内で移動体通信が行われる。ホーム側の通信事業者において障害などが発生すると、他通信事業者のサービスを利用するためには、他通信事業者に別の加入者識別番号を割り当ててもらう必要がある。しかしながら、別の加入者識別番号を割り当ててもらうためには、ユーザは、他通信事業者とも別途サービス契約しなければならず、このような手続は煩雑であり、また手続には時間がかかる。このため、非常時において、ユーザに対し迅速に他通信事業者の通信サービスの提供をすることができなかった。
【0004】
特許文献1には、同一の加入者識別番号で事業者間のローミングを図る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、ホーム側の通信事業者における移動通信網から移動先の移動通信網に移動してローミングを要求したときに、移動先の交換機はローミング番号を割り当てする。ホーム側のメモリ局は、ローミング番号を格納し、ローミング中の加入者に対する着呼接続があったとき、加入者識別番号に対するローミング番号を移動先の交換局に送出する。特許文献1の技術では、ホーム側のメモリ局が動作していることが必要であり、ホーム側の通信事業者において障害などが発生したときに、事業者間でローミングを図ることができない。
【0007】
本開示の目的の一つは、障害発生時などの非常時において、事業者間の携帯通信サービスの利用を可能にする方法および情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、情報処理装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、前記情報処理装置は、第1事業者の統合データ管理サーバにおける障害の発生を示す異常発生通知を取得し、前記情報処理装置は、前記第1事業者の加入者の保持するユーザ端末から位置登録要求信号を取得すると、前記異常発生通知の取得に応じて、前記第1事業者の第1ネットワークとは異なる第2事業者の第2ネットワークへの接続先を特定する、方法を提供する。
【0009】
本発明の他の態様は、命令を記憶する記憶部と、プロセッサを備えた情報処理装置であって、前記プロセッサは前記記憶部に記憶された命令を実行することにより、第1事業者の統合データ管理サーバにおける障害の発生を示す異常発生通知を取得し、前記第1事業者の加入者の保持するユーザ端末から位置登録要求信号を取得すると、前記異常発生通知の取得に応じて、前記第1事業者の第1ネットワークとは異なる第2事業者の第2ネットワークへの接続先を特定する、情報処理装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態における事業者間のネットワーク切り替えシステムのブロック図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係るネットワーク切り替システムのシーケンス図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る通信制御サーバの記憶部に登録されるルート情報のデータ構造を例示する。
【
図4】本開示の一実施形態に係る統合データ管理サーバの記憶部に登録される一時的契約プロファイル情報のデータ構造を例示する。
【
図5】本開示の一実施形態に係る統合データ管理サーバの記憶部に登録される在圏管理情報のデータ構造を例示する。
【
図6】本開示の一実施形態に係るネットワーク切り替システムのシーケンス図である。
【
図7】本開示の一実施形態に係る情報処理装置である統合データ管理サーバのハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構成を備える。
【0012】
〔項目1〕
情報処理装置(126)を備えるシステムにおいて実行される方法であって、
前記情報処理装置は、第1事業者の統合データ管理サーバ(122)における障害の発生を示す異常発生通知を取得し(S210)、
前記情報処理装置は、前記第1事業者の加入者のユーザ端末(150)から位置登録要求信号を取得すると、前記異常発生通知の取得に応じて、前記第1事業者の第1ネットワーク(120)とは異なる第2事業者の第2ネットワーク(140)への接続先を特定する、方法。
【0013】
〔項目2〕
特定された前記接続先は、異常時に前記情報処理装置が接続すべき前記第2事業者の加入者サーバ(144)のアドレスである、項目1に記載の方法。
【0014】
〔項目3〕
前記異常発生通知を取得すると、前記情報処理装置は、前記位置登録要求信号に、前記ユーザ端末の電話番号と、緊急パラメータとを付加した更新された位置登録要求信号を、前記特定された接続先の前記第2事業者の前記加入者サーバ(144)を介して前記第2事業者の統合データ管理サーバ(142)へ送信する(S226)、項目2に記載の方法。
【0015】
〔項目4〕
前記第2事業者の統合データ管理サーバ(142)は、
前記更新された位置登録要求信号が前記緊急パラメータを含む場合に、前記ユーザ端末の加入者識別番号に対する一時的な契約プロファイル情報を作成する(S228)、項目3に記載の方法。
【0016】
〔項目5〕
前記第2事業者の統合データ管理サーバ(142)は、前記ユーザ端末の前記第1ネットワークにおける在圏情報を管理する在圏管理情報を作成する(S228)、項目4に記載の方法。
【0017】
〔項目6〕
前記第2事業者の統合データ管理サーバ(142)は、前記一時的な契約プロファイル情報と、前記在圏管理情報を作成すると、位置登録完了通知を前記ユーザ端末へ送信する(S230)、項目5に記載の方法。
【0018】
〔項目7〕
前記一時的な契約プロファイル情報は、前記ユーザ端末の電話番号と、前記加入者識別番号と、前記第1事業者と前記第2事業者が共通に提供可能なサービスの種別との項目を含む、項目6に記載の方法。
【0019】
〔項目8〕
前記サービスは、緊急呼の発信、一般呼の発信、SMSサービス、データ通信サービスの少なくとも一部を含む、項目7に記載の方法。
【0020】
〔項目9〕
命令を記憶する記憶部と、プロセッサを備えた情報処理装置(126)であって、前記プロセッサは前記記憶部に記憶された命令を実行することにより、
第1事業者の統合データ管理サーバ(122)における障害の発生を示す異常発生通知を取得し(S208)、
前記第1事業者の加入者の保持するユーザ端末(150)から位置登録要求信号を取得すると、前記異常発生通知の取得に応じて、前記第1事業者の第1ネットワーク(120)とは異なる第2事業者の第2ネットワーク(140)への接続先を特定する、情報処理装置。
【0021】
[本発明の実施形態の詳細]
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が本開示に含まれることが意図される。以下の説明では、各図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。
【0022】
図1は、本開示の一実施形態における事業者間のネットワーク切り替えシステム100のブロック図である。ネットワーク切り替えシステム100は、ホーム側の通信事業者1の提供するネットワークと、切り替え先の通信事業者2の提供するネットワークと、これらネットワークのカバレッジエリア内にあるユーザ端末(UE:User Equipment)150とを備える。本開示によると、携帯電話、データ通信サービス等において、通信事業者間の提携により、ユーザが契約しているホーム側の通信事業者1のサービスが利用できないときも、ユーザ端末150が、提携先の他の通信事業者2のカバレッジエリア内にあれば、ホーム側の通信事業者1の提供するサービスを継続して利用することができる。ユーザは、切り替え先の他の通信事業者2と別途サービス契約はしていなくともよい。
【0023】
通信事業者1は、ユーザ端末150のユーザがサービス契約をしているホーム側の事業者である。通信事業者1は、UDR(統合/ユーザデータリポジトリ: Unified Data Repository)を備える統合データ管理サーバ122と、通信事業者1の加入者情報を管理等する加入者サーバ124と、通信制御サーバ126と、基地局128とを少なくとも備える。通信事業者2は、ユーザがサービス契約をしていない切り替え先の事業者である。通信事業者2は、UDR(統合/ユーザデータリポジトリ: Unified Data Repository)を備える統合データ管理サーバ142と、加入者サーバ144とを少なくとも備える。通信事業者2は、通信事業者1と提携しているものの、統合データ管理サーバ142は、通信事業者1と契約しているユーザの加入者情報は保持していない。以下、統合データ管理サーバ122、統合データ管理サーバ142を区別する必要のない場合、単に統合データ管理サーバと記載することがある。また、加入者サーバ124と、加入者サーバ144とを区別する必要のない場合、単に加入者サーバと記載することがある。
【0024】
図1の構成は例示であり、この構成には限定されず、他の付随的な要素を含むことができる。例えば、図示において、切り替え先の通信事業者(通信事業者2)は1つであるが、複数あってもよい。また、統合データ管理サーバ122、142と、加入者サーバ124、144と、通信制御サーバ126と、基地局128とは、それぞれ1つであるが、論理的または、物理的に1つの装置あるいは、複数の装置を用いて実現されてもよい。つまり、1つの装置に機能が集約されてもよいし、複数の個別の装置に機能が分散されてもよい。例えば、通信制御サーバ126、基地局128は1つであるが、複数の通信制御サーバ126と、基地局128とがそれぞれ配置されてもよい。さらに、統合データ管理サーバ122(142)と加入者サーバ124(144)とは、それぞれ別の装置として示されているが、加入者サーバ124(144)が、統合データ管理サーバ122(142)の機能を収容するよう構成されてもよい。
【0025】
ユーザ端末150は、「正常時」は、通信事業者1のネットワーク120で構成された、第1ルート162で通信事業者1が提供する通信サービス(携帯電話、データ通信サービス等)を利用する。通信事業者1のネットワーク120の一部(統合データ管理サーバ122)で障害等が発生する「異常時」では、ユーザ端末150は、異常の発生している通信事業者1のネットワーク120の一部を通信事業者2のネットワーク140へ切り替えする。切り替え後、ユーザ端末150は、異常の発生していない通信事業者1のネットワーク120と、通信事業者2のネットワーク140とで構成された第2ルート164で、通信事業者1の提供する通信サービスと「同等の通信サービス」を継続して利用する。ユーザ端末150のユーザは、異常の発生を意識することなく、通信事業者1の提供する通信サービスと同等の通信サービスを、通信事業者1のネットワーク120と、通信事業者2のネットワーク140とを組み合わせたネットワークを介して利用することができる。
【0026】
ここで、「正常時」とは、通信事業者1のネットワーク120に異常がない状態をいう。
【0027】
また、「異常時」とは、通信事業者1のネットワーク120に異常がある状態であり、統合データ管理サーバ122における障害や故障の発生により、あるいは統合データ管理サーバ122のメンテナンスなどにより、一時的にホーム側の統合データ管理サーバ122にアクセスできない状態をいう。
【0028】
「同等の通信サービス」とは、通信事業者1および通信事業者2が共通に提供可能なサービスであり、通信事業者1の提供する通信サービスの少なくとも一部を含む。「同等の通信サービス」は、例えば、緊急呼の発信、一般呼の発信、SMSサービス、データ通信サービス等の少なくとも一部を含む。「同等の通信サービス」は、通信事業者1、あるいは通信事業者2が独自に提供する付加的なネットワークサービスを含まない。
【0029】
第1ルート162は、通信事業者1のネットワーク120のみで構成される。詳細には、第1ルート162は、ユーザ端末150から始まり、通信事業者1の基地局128と、通信制御サーバ126と、加入者サーバ124とを経由し、統合データ管理サーバ122までに至るルートである。第1ルート162において、通信制御サーバ126が接続する加入者サーバ124のアドレス、加入者サーバ124が接続する統合データ管理サーバ122のアドレスは予め定められているものとする。
【0030】
第2ルート164は、通信制御サーバ126より上位のネットワークは通信事業者2のネットワーク140で構成され、通信制御サーバ126より下位のネットワークは通信事業者1のネットワーク120で構成される。換言すると、第2ルート164は、ユーザ端末150から始まり、通信事業者1の基地局128と、通信制御サーバ126とを経由し、さらに通信事業者2の加入者サーバ144とを経由して、通信事業者2の統合データ管理サーバ142までに至るルートである。第2ルート164において、加入者サーバ144が接続する統合データ管理サーバ142のアドレスは予め定められているものとする。
【0031】
(ユーザ端末150)
ユーザ端末150は、SIM152を備えていればよく、例えば、スマートフォンなどの携帯端末、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ(いわゆる、ノートパソコン)などとして実現される。ユーザ端末150は、周知の構成の情報処理装置によって実現され得る。ユーザ端末150は、CPU(プロセッサ)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などのハードウェア資源を有する。CPUは記憶部が記憶している各種プログラムを実行する。これにより、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現される。各種プログラムは、ROM、RAMなどの各種メモリ、HDD(ストレージ)などの記録媒体に記憶することができる。
【0032】
ユーザ端末150に搭載されるSIM152には、通信事業者1と契約するユーザの契約プロファイルが格納されている。SIM152の契約プロファイルには、ユーザの加入者情報が格納され、携帯電話の回線契約に割り当てられる加入者識別番号(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)、加入者であるユーザの電話番号(MSISDN:Mobile Subscriber International Subscriber Directory Number)、SIMカード番号(ICCID:Integrated Circuit Card Identifier)といった個別の識別子情報が含まれる。
【0033】
ユーザ端末150のユーザは、通信事業者1と契約していればよく、通信事業者2と契約していなくてもよい。通信事業者1のネットワーク120に異常が検出されると、ユーザ端末150のSIM152に格納されている契約プロファイルに基づいて、ユーザの一時的な契約プロファイル情報400が、通信事業者2の統合データ管理サーバ142に作成される。また、加入者サーバ144の接続先となる通信制御サーバ126のアドレスを含む在圏管理情報500が、通信事業者2の統合データ管理サーバ142に作成される。ユーザ端末150は、この一時的契約プロファイル情報400と、在圏管理情報500とが作成されると、通信事業者2の通信サービスを利用することができる。
【0034】
(統合データ管理サーバ122、142)
統合データ管理サーバ122は、周知の構成の情報処理装置によって実現され得る。統合データ管理サーバ122は、コンピュータ、又はクラウド上に配置されたサーバコンピュータである。統合データ管理サーバ122は、CPU(プロセッサ)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などのハードウェア資源を有するコンピュータで構成される。CPUは記憶部が記憶している各種プログラムを実行する。これにより、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現される。各種プログラムは、ROM、RAMなどの各種メモリ、HDD(ストレージ)などの記録媒体に記憶することができる。
【0035】
統合データ管理サーバ122は、UDR(統合/ユーザデータリポジトリ: Unified Data Repository)を備える。統合データ管理サーバ122は、UDRにおいて、検索または蓄積ができるよう整理された通信事業者1に契約する加入者情報の集まりを格納する。
【0036】
統合データ管理サーバ142は、統合データ管理サーバ122と同様に、UDRにおいて、検索または蓄積ができるよう整理された通信事業者2に契約する加入者情報の集まりを格納する。統合データ管理サーバ142は、さらに、一時的に、通信事業者1の加入者に対する一時的契約プロファイル情報400と、加入者サーバ144の接続先となる通信制御サーバ126のアドレスを含む在圏管理情報500とを格納することができる。統合データ管理サーバ142は、一時的契約プロファイル情報400に基づいて、UE150に提供する通信サービス種別を管理する。統合データ管理サーバ142は、在圏管理情報500に基づいて、UE150が在圏する通信事業者1の通信制御サーバ126のアドレスを管理する。加入者情報と、一時的契約プロファイル情報400と、在圏管理情報500は、記憶部であるメモリまたはストレージに記憶される。一時的契約プロファイル情報400と、在圏管理情報500の詳細は、
図4と、
図5を用いてそれぞれ後述する。
【0037】
(加入者サーバ124、144)
加入者サーバ124は、通信事業者1の提供するシステムに加入しているユーザの契約情報や認証情報を管理し、これらの情報を位置登録契機で通信制御サーバ126に通知する。
【0038】
(通信制御サーバ126)
通信制御サーバ126は、ユーザ端末150の位置登録や、呼出・基地局間ハンドオーバなどの管理を行う。さらに、通信制御サーバ126は、異常の発生を検出したことを契機として、接続先の加入者サーバ124を、加入者サーバ144に変更することを決定する。通信制御サーバ126は、予め、異常時の接続先となる加入者サーバ144のアドレスが定められたルート情報300を格納しており、異常の発生を検出すると、通信制御サーバ126の接続先を、加入者サーバ124から加入者サーバ144に切り替える。ルート情報300の詳細は、
図3を用いて後述する。
【0039】
通信事業者1と通信事業者2とは同じ通信規格(例えば、第4世代(4th Generation、4G)通信規格、あるいは第5世代(5th Generation、5G)通信規格)に準拠するものとする。システム100が4G通信規格に準拠するとき、加入者サーバ124、144は、HSS(Home Subscriber Server)、通信制御サーバ126はMME(Mobility Management Entity)118である。システム100が5G通信規格に準拠するとき、加入者サーバ124,144はUDM(Unified Data Management)、通信制御サーバ126はAMF(Access and Mobility management Function)である。
【0040】
図2は、本開示の一実施形態に係るネットワークを切り替えるシステム100のシーケンス図である。本実施形態においては、通信事業者1のネットワーク120の一部(統合データ管理サーバ122)で異常が発生すると、この異常は検知され、異常の発生している通信事業者1のネットワーク120の一部が通信事業者2のネットワーク140へ切り替えされる。
【0041】
処理に先立ち、ユーザ端末150は、通信事業者1の提供するネットワーク120のみを使用して、つまり第1ルート162を介して各種通信サービスを利用しているものとする。また、通信制御サーバ126は、通信制御サーバ126の異常時および正常時の接続先を特定するためのルート情報300を予め登録しているものとする。
【0042】
図3は、通信制御サーバ126の記憶部に登録されるルート情報300のデータ構造を例示する。
図3に示すように、「ルート情報」は、加入者識別番号と、正常時の接続先である通信事業者1の加入者サーバ124のアドレスと、異常時の接続先である通信事業者の加入者サーバ144のアドレスとの項目を含む。1つの加入者識別番号に対し、正常時の接続先と、異常時の接続先との両方が割り当てられる。異常時の接続先である加入者サーバ144のアドレスは、複数あってもよい。複数ある場合、「ルート情報」は、さらに優先度の項目を含んでもよい。複数の異常時の接続先である加入者サーバ144のアドレスに優先度をつけ、優先度の高い加入者サーバ144のアドレスから順に接続先を割り当てることができる。災害時には複数の通信事業者に異常が発生することがある。異常時の接続先に複数のアドレスを割り当てることで、優先度の最も高い通信事業者に異常が発生していたとき、次の優先度の通信事業者を割り当てることができる。
【0043】
処理はステップS202において開始する。ステップS202において、加入者サーバ124は、統合データ管理サーバ122の状態を監視するためヘルスチェックを行う。統合データ管理サーバ122のヘルスチェックは定期的に行われる。
【0044】
ステップS204において、統合データ管理サーバ122において異常が発生すると、ステップS206において、加入者サーバ124は、統合データ管理サーバ122から異常を示すヘルスチェック結果を取得、あるいは統合データ管理サーバ122からヘルスチェックに対する応答を取得しない。ステップS208において、異常を示すヘルスチェック結果を取得、あるいはヘルスチェック結果への応答がないことを検知すると、加入者サーバ124は、統合データ管理サーバ122に異常が発生したと判定する。次に、ステップS210において、加入者サーバ124は、異常が発生したことを示す異常発生通知を通信制御サーバ126へ送信する。
【0045】
ステップS212において、通信制御サーバ126は異常が発生したことを示す異常発生フラグをオンにして通信制御サーバ126の記憶部に格納する。
【0046】
ステップS214において、通信制御サーバ126は、ユーザ端末150から位置登録要求信号を、基地局128を介して受信する。位置登録要求信号は、ユーザ端末150のSIM152から読み出された加入者識別番号を含む。本例においては、説明の便宜のためにユーザ端末150の加入者識別番号を「aa」とする。なお、本開示においては、同じ信号が1以上のノードを経由して送信されるときは、一つのステップで表すことがある。例えば、ステップS214では、位置登録要求信号の、ユーザ端末150から基地局128への送信と、基地局128から通信制御サーバ126への送信とを、一つのステップで表す。なお、
図2に示す処理は例示的なものにすぎず、その順序が変更されてもよく、処理が追加されてもよい。例えば、ステップS214は、ステップS212の後でなくてもよく、ステップS218の前であればよい(例えばステップ202の前でもよい)。
【0047】
ステップS216において、通信制御サーバ126は、異常発生フラグがオンであると、第1ルート162に障害があり、第1ルート162から他のルートへ切り替えが必要であると判定する。通信制御サーバ126は、加入者識別番号をキーに、通信制御サーバ126の通信事業者2における接続先を特定する。通信制御サーバ126は、ルート情報300(
図3)から、ユーザ端末150の加入者識別番号に対応する、異常時の接続先である加入者サーバ144のアドレスを読み出しする。
図3の例において、加入者識別番号「aa」に対応する異常時の接続先の加入者サーバアドレスは、第2事業者の加入者サーバのアドレス「BBB」、および第3事業者の加入者サーバの「CCC」である。
図3の例において、「1」が最も優先度が高く、2,3と値が大きくなるにつれて順に優先度が低くなるものとする。通信制御サーバ126は、最も優先度の高い、通信事業者2の加入者サーバ124のアドレス「BBB」を特定する。
【0048】
図2に戻り、ステップS218において、通信制御サーバ126は、位置登録要求信号に含まれる加入者識別番号に基づき、ユーザ端末150に対し電話番号を問い合わせする。
【0049】
ステップS220において、ユーザ端末150は、SIM152から、加入者識別番号「aa」に対応する契約プロファイルを読み出しする。
【0050】
ところで、通信事業者1の統合データ管理サーバ122は、ユーザ端末150の加入者識別番号と電話番号等とを関連付けた契約プロファイルを格納する。しかし、通信事業者1の統合データ管理サーバ122に異常が発生すると、統合データ管理サーバ122において、加入者識別番号に対する契約プロファイルにアクセスすることはできない。このような状況において、ユーザ端末150に対し、通信事業者1の通信サービスと同等の通信サービスを、第2ルート164を介して提供するためには、通信事業者2において、加入者識別番号に対する契約プロファイルを作成する必要がある。以下のステップS222からステップS228の処理に従って、一時的な契約プロファイルを作成する。
【0051】
ステップS222において、ユーザ端末150は契約プロファイルに含まれる、ユーザ端末150に関連付けられた電話番号を、加入者識別番号と共に、通信制御サーバ126に送信する。
【0052】
次に、ステップS224において、通信制御サーバ126は、ユーザ端末150から取得した位置登録要求信号に、ステップS222で取得した電話番号と、異常が発生したことを示す緊急パラメータとを追加して、更新された位置登録要求信号を作成する。
【0053】
ステップS226において、通信制御サーバ126は、ステップS216にて特定されたアドレス(「BBB」)の通信事業者2の加入者サーバ144を介して、通信事業者2の統合データ管理サーバ142へ、更新された位置登録要求信号を送信する。
【0054】
次に、ステップS228において、通信事業者2の統合データ管理サーバ142は、更新された位置登録要求信号が緊急パラメータを含むか否か判定し、緊急パラメータを含む場合に、更新された位置登録要求信号に基づいて、一時的契約プロファイル情報400と、在圏管理情報500を作成し、記憶部に格納する。
【0055】
一時的契約プロファイル情報400は、通信事業者1の提供していた通信サービスと同等の通信サービスを継続して提供するために必要な情報を含む。
【0056】
図4は、統合データ管理サーバ142の記憶部に登録される一時的契約プロファイル情報400のデータ構造を例示する。一時的契約プロファイル情報400は、ユーザ端末150に対し、通信事業者2の提供するネットワークサービスの一時的な利用を可能にするために作成される。
図4に示すように、「一時的契約プロファイル情報」は、加入者識別番号と、電話番号と、通信事業者1がユーザ端末150に対し提供し、通信事業者2も提供可能なサービス種別との項目を含む。ここで、サービス種別は、緊急呼の発信、一般呼の発信、SMSサービス、データ通信サービス等の少なくとも一部の項目を含む。
【0057】
在圏管理情報500は、通信事業者1の加入者識別番号に対応するUE150が在圏する、通信制御サーバ126のアドレスを含む。通信事業者2の統合データ管理サーバ142は、在圏管理情報500を使用して、加入者識別番号「aa」に対応する通信事業者1の管理するユーザ端末150の在圏情報を管理する。
【0058】
図5は、統合データ管理サーバ142の記憶部に登録される在圏管理情報500のデータ構造を例示する。
図5に示すように、「在圏管理情報」は、加入者識別番号と、UE150が在圏する通信制御サーバのアドレスとの項目を含む。
【0059】
図2に戻り、ステップS230において、通信事業者2の統合データ管理サーバ142は、ユーザ端末150の位置登録完了が通知した旨の通知を、加入者サーバ144と、通信制御サーバ126と、基地局128とを介して、ユーザ端末150へ送信する。
【0060】
ステップS232において、位置登録完了通知を取得すると、ユーザ端末150は、第2ルート164を介して、一時的契約プロファイル情報400で特定される通信サービスを利用することができる。
【0061】
本開示によると、通信事業者1のネットワーク120の一部(統合データ管理サーバ122)で障害等が発生しても、ユーザ端末150は、通信事業者1の提供する通信サービスと同等の通信サービスを通信事業者2の提供するネットワークシステムを用いて、利用することができる。ユーザ端末150にユーザは、異常の発生を意識することなく、通信事業者2とサービス契約をしなくとも、通信事業者2の提供するネットワークシステムを利用することができる。
【0062】
図6は、本開示の一実施形態に係るネットワークを切り替えるシステム100のシーケンス図である。本実施形態においては、通信事業者1のネットワーク120の一部(統合データ管理サーバ122)の異常が正常に戻ったときに、切り替え先の通信事業者2のネットワーク140から、通信事業者1のネットワーク120へ接続先を戻す。
【0063】
処理はステップS602において開始する。ステップS602において、加入者サーバ124は、統合データ管理サーバ122の状態を監視するヘルスチェックを定期的に行っている。ステップS606において、正常を示すヘルスチェック結果を取得、あるいは統合データ管理サーバ122からヘルスチェックに対する応答が返ってくると、ステップS608において、加入者サーバ124は、統合データ管理サーバ122が異常状態から正常状態に戻ったと判定する。次に、ステップS610において、加入者サーバ124は、正常に戻ったことを示す通知を通信制御サーバ126へ送信する。
【0064】
ステップS612において、通信制御サーバ126は正常に戻ったことを示す、異常発生フラグをオフにして通信制御サーバ126の記憶部に格納する。異常発生フラグのオフは、第1ルート162が正常であることを示す。従って、ユーザ端末150の通信ルートを、異常時の一時的な第2ルート164から、正常時の第1ルート162に戻す。
【0065】
ステップS614において、通信制御サーバ126は、ユーザ端末150から位置登録要求信号を、基地局128を介して受信する。位置登録要求信号は、ユーザ端末150のSIMから読み出された加入者識別番号を含む。
【0066】
ステップS616において、通信制御サーバ126は、異常発生フラグがオフであると、第1ルート162が正常に戻り、ルートを異常時の第2ルート164から正常の第1ルート162に戻す。通信制御サーバ126は、ステップS614にて取得した加入者識別番号に基づいて、通信制御サーバ126の通信事業者1における接続先を特定する。通信制御サーバ126は、ルート情報300(
図3)から、ユーザ端末150の加入者識別番号に対応する、正常時の接続先である加入者サーバのアドレス「AAA」を読み出しする。
【0067】
図6に戻り、ステップS618において、通信制御サーバ126は、ステップS616にて特定された通信事業者1の加入者サーバ124を介して、第1ルート162の通信事業者1の統合データ管理サーバ122へ、位置登録要求信号を送信する。
【0068】
次に、ステップS620において、通信事業者1の統合データ管理サーバ122は、第1ルート162における位置登録完了が通知した旨の通知を、加入者サーバ124と、通信制御サーバ126と、基地局128とを介して、ユーザ端末150へ送信する。
【0069】
ステップS622において、位置登録完了通知を取得すると、ユーザ端末150は、第1ルート162を介して、通信事業者1の提供する通信サービスを利用することができる。
【0070】
図7は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置である統合データ管理サーバ142(122)のハードウェア構成図である。
【0071】
統合データ管理サーバ142は
図7に示すように、プロセッサ702と、メモリ704と、ストレージ706と、通信インターフェイス(IF)708とを備えるコンピュータ装置として実現することができる。統合データ管理サーバ142が備えるこれらの構成は、バス714によって互いに電気的に接続される。統合データ管理サーバ142のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0072】
プロセッサ702は、統合データ管理サーバ142の全体の動作を制御する。プロセッサ702は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、およびGPU(Graphics Processing Unit)を含むことができる。プロセッサ702は、それぞれ、後述するストレージ706からプログラムを読み出す。そして、プロセッサ702は、それぞれ、読み出したプログラムを、後述するメモリ704に展開する。プロセッサ702は、展開したプログラムを実行する。一例として、プロセッサ702は、統合データ管理サーバ142に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、メモリ704に展開したプログラムに含まれる一連の命令を実行する。
【0073】
メモリ704は主記憶装置である。メモリ704は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの記憶装置で構成される。一例として、メモリ704は、プロセッサ702が後述するストレージ706から読み出したプログラムおよび各種データを一時的に記憶することにより、プロセッサ702に作業領域を提供する。メモリ704には、少なくともオペレーティングシステムが格納されている。オペレーティングシステムは、統合データ管理サーバ142の全体的な動作を制御するためのコンピュータプログラムである。
【0074】
ストレージ706は補助記憶装置である。ストレージ706は、プログラムおよびデータを永続的に保持する。ストレージ706は、不揮発性記憶装置として実現される。ストレージ706は、不揮発性半導体メモリ、フラッシュメモリ等の他の不揮発性記憶装置で実現されてもよい。ストレージ706には、例えば、他のコンピュータや端末との通信を実現するためのプログラムなどが格納される。
【0075】
通信IF708は、統合データ管理サーバ142における各種データの送受信を制御する。通信IF708は、通信事業者の提供するコアネットワークを介した通信を制御する。
【0076】
入出力インターフェイス(IF)710は、統合データ管理サーバ142がデータの入力を受け付けるため、また、データを出力するためのインターフェイスである。入出力IF710は、USB(Universal Serial Bus)などを介してデータの入出力を行ってもよい。入出力IF710と接続される入力装置は、物理ボタン、カメラ、マイク、マウス、キーボード、スティック、レバー、タッチパネル、指紋読み取りセンサ、静脈センサなどを含み得る。入出力IF710と接続される出力装置は、ディスプレイ、スピーカなどを含み得る。
【0077】
なお、ユーザ端末150、通信制御サーバ126、および加入者サーバ124、144のハードウェア構成は基本的に統合データ管理サーバ142と同様であるので、これらの説明は省略する。
【0078】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0079】
120…通信事業者1のネットワーク
122/142…統合データ管理サーバ
124/144…加入者サーバ
126…通信制御サーバ
128…基地局
140…通信事業者2のネットワーク
150…ユーザ端末
162…第1ルート
164…第2ルート
300…ルート情報
400…一時的契約プロファイル情報
500…在圏管理情報