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  • 特開-スマートフォン用充電ケーブル 図1
  • 特開-スマートフォン用充電ケーブル 図2
  • 特開-スマートフォン用充電ケーブル 図3
  • 特開-スマートフォン用充電ケーブル 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057295
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】スマートフォン用充電ケーブル
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/70 20060101AFI20240417BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20240417BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240417BHJP
   H01R 13/717 20060101ALI20240417BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240417BHJP
【FI】
H01R13/70
F21V33/00
H02J7/00 301B
H01R13/717
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163934
(22)【出願日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】522314739
【氏名又は名称】OTIS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100195143
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 幸男
(72)【発明者】
【氏名】広中 修
【テーマコード(参考)】
3K014
5E021
5G503
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014PF00
5E021FA05
5E021FA09
5E021FA14
5E021FB07
5E021FB21
5E021FC31
5E021MA06
5E021MA19
5E021MA20
5E021MA29
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503EA01
5G503FA03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】充電ケーブルの端子をスマホの充電用端子に接続する際に部屋の電灯を消した場合のような暗闇で、端子を十分な照明によって見易くすると共に接続後は安眠妨害を避けると共にスマホケーブルのスマホへの充電能力を低下させないように照明を消す。
【解決手段】スマホ側端子基部3を含む充電ケーブルのケーブル部分1又はAC―USB電源アダプター5の外面に照明用LED6を取り付けて点灯しておき、両端子を接続したことをセンサーにより検出して、スイッチ回路を介して前記LEDを消灯させるようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子を含む充電ケーブルのいずれかの部分又は当該充電ケーブルを接続するAC―USB電源アダプターの外面にスマートフォンの充電用端子と充電ケーブルのスマートフォン側接続端子の照明用LEDを取り付けて、前記AC―USB電源アダプターの直流側を電源として点灯させ、前記充電ケーブルのスマートフォン側端子とスマートフォンの充電用端子を接続したことを検出するセンサーを設けて接続したら前記LEDのスイッチ回路によりLEDへの通電を停止させることを特徴とするスマートフォン用充電ケーブル
【請求項2】
前記センサーはリミットスイッチである請求項1に記載したスマートフォン用充電ケーブル
【請求項3】
前記センサーは充電ケーブルをスマートフォンへ接続して充電が開始された
ことを検出する直流電流センサーである請求項1に記載したスマートフォン用
充電用ケーブル
【請求項4】
LEDを取り付ける位置を充電ケーブルのスマートフォン側端子の基部にし
た請求項1乃至3に記載したスマートフォン用充電ケーブル
















【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は部屋の電灯を消した状態のような暗闇でスマートフォン(以下スマホという)へ充電する際に、AC-USB電源アダプターを含むスマホケーブル側からスマホの充電用端子及び充電ケーブルのスマホ側端子をLEDにより明るく照らしてそれぞれの端子に傷つけることなく充電ケーブルのスマホ側端子をスマホの充電用端子に接続し易くすると共に接続後は眠りに就くことの妨害の回避とLEDによる電力消費のために充電ケーブルのスマホ充電能力を低下させないためにLEDを消灯させるAC-USB電源アダプターを含む充電ケーブルに関する。以下、明細書において充電ケーブルというときはAC-USB電源アダプターを含む。
【背景技術】
【0002】
従来、暗い場所でスマホに充電する際に使う各種の光る充電ケーブルが販売されている。それらの目的や機能は下記のとおりである。
即ち、おしゃれのためやイルミネーションを楽しむことを兼ねるものもある。また、充電中はケーブルの中を電流が流れるので光を発し、満充電になると電流が流れなくなって発光が止まるので充電状況を一目で確認できるものもある。複数個のスマホを同時に充電する場合、スマホによって端子の形状が異なるものがあり、それらに対応した充電ケーブルを使用する必要があるので光の色を変えることにより簡単に判別できるようにするもの。
なお、マグネットを利用して充電ケーブル側の端子とスマホ側の端子を接続し易くするようにしたものもある。
【0003】
即ち、これらのものは暗いところでも充電ケーブル側からスマホの充電用端子及び充電ケーブルのスマホ側端子を明るく照らして充電ケーブル側の端子をスマホ側の充電用端子に接続し易くするための充電ケーブルの技術ではない。また、両端子間の接続をセンサーによって検出して照明用LEDを消灯させるものでもない。
【0004】
特許文献1の考案はスマホに対するコネクタの装着や取り外しの際に接続部分が損傷してしまう事態を抑止しようとするものであるが、暗闇でLEDによってスマホ端子及び充電ケーブル端子を明るく照らして装着の際に容易に装着できて端子の損傷を防止しようとするものではない。
【0005】
特許文献2の考案はLEDも使用して充電中及び満充電という2種類の視覚的表示をする充電ケーブルであり、スマホ端子及び充電ケーブル端子をLEDで明るく照らして端子を容易にスムースに接続しようとするものではない。
【0006】
特許文献3の考案は、充電電流を測定する電流センサーを備えてケータイ端末と電源回路との切断以降に充電電流を切断状態から接続状態に切り替えることにより、接続初期の微弱な電流を監視して電源回路とケータイ端末との接続、非接続を判定する機能を備えるものであって、電流センサーにより充電開始を検出して接続端子照明用LEDを消灯させるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3230057号
【特許文献2】実用新案登録第3225713号
【特許文献3】実用新案登録第3216232号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
就寝前等に部屋を暗くした状態でスマホの充電をセットしようとする際に、充電ケーブル側の端子とスマホ側の充電用端子の接続が容易ではなく端子を損傷することもある。本発明は前記接続に必要な部分である端子を十分な照明によって見易くすることを目的にすると共に、端子間を接続した後も照明が継続していると、眠りへの導入の邪魔になるので接続すると照明が消えるようにするものである。
【0009】
また、端子間の接続がされた後にも前記照明がされたままであると、AC―USB電源アダプターを含む充電ケーブルの電気容量が限定されている中で前記照明のための電力の消耗により、スマホへの充電能力が減少してしまうのでそれを防ぐ目的もある。
【0010】
更に、大量に流通しているスマホの改造や変更なしに充電ケーブルの発明で当該充電ケーブルを前記流通しているスマホにも使用できるようにして目的を達するようにするということも課題である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
端子を含む充電ケーブルのいずれかの部分又は当該充電ケーブルを接続するAC―USB電源アダプターの外面に必要な明るさを発するLEDを取り付けて前記AC―USB電源アダプターの直流側を電源として点灯させ、充電ケーブルをスマホと接続する端子をスマホの充電用端子に接続したことを検出するセンサーを充電ケーブル側に設けて、接続を検出したらスイッチ回路を介して前記LEDへの通電を停止して消灯させるようにした。
前記センサーは接触式変異センサー、マイクロセンサー、光電スイッチ他いろいろあり限定されない。
【0012】
前記センサーはリミットスイッチでもよい。
【0013】
前記センサーは充電ケーブル側端子がスマホの端子に接続されたことで充電ケーブルに流れる直流電流を検出するセンサーでもよい。
【0014】
前記LEDは充電ケーブルのスマホと接続する端子の基部に設けると良い。
【発明の効果】
【0015】
就寝直前に部屋を暗くしてスマホの最後のチェックをして充電をセットして眠りにつくことはよくあることである。
AC―USB電源アダプターをたとえば家庭用コンセントに接続することにより、充電ケーブルの端子をスマホの端子に容易に接続するために必要な明るさを発するLEDは点灯している。従って暗闇でも充電ケーブル側端子をスマホの端子へ容易に接続できる。これにより端子の損傷も防止できる。
また接続後はLEDは消灯するので明るさが眠りにつくことを妨害することなく眠りに入れる。また、その後の安眠を妨害することも無い。
【0016】
また、接続後消灯するのでLEDによる電力の消費はなくAC―USB電源アダプターを含む充電ケーブルのスマホへの充電能力が低下することはない。
また、充電ケーブル側の端子とスマホ側の端子を接続したことを検出するセンサーを充電ケーブル側に設けたので大量に通通しているスマホの改造、変更等はすることなく充電ケーブルの新しい技術を提供することで目的を達成できる。
【0017】
充電ケーブルの端子とスマホの端子を接続したことを検出する充電ケーブル側に取り付けるセンサーをリミットスイッチとすれば当該リミットスイッチのレバーがスマホに接触することにより端子間が接続されたことを簡易に接続できるのでLEDのスイッチング回路によりLEDを消灯させることができる。また、スマホの充電が完了してもLEDを消灯のままにすることができる。
【0018】
充電ケーブルの端子とスマホの端子を接続したことを検出するセンサーを充電ケーブルに流れる電流を検出する直流電流センサーとすれば充電ケーブルとスマホとの接続を機械的に検出する必要はなく充電の開始を直接検出できてスイッチング回路によりLEDを消灯させることができる。
また、直流電流センサーにより充電の完了を検出すればLEDは点灯するが、これは充電時間の後であり眠りに就くことを妨害することはなく通常眠り入って十分な時間経過の後であるので安眠妨害ということもあまりない。また充電完了後であるのでLEDによる電力消耗により充電ケーブルのスマホへの充電能力が低下するという問題はない。
また、点灯により充電の完了を知るという効果もある。
【0019】
前記LEDを充電ケーブルのスマホ側端子の近傍に設ければスマホ側の充電端子及び充電ケーブル側の端子がより良く照らされて端子間の接続を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1の実施形態の説明図である。
図2】本発明の第2の実施形態の説明図である。
図3】本発明の第3の実施形態の説明図である。
図4】本発明の他の実施形態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態は
以下のものに限定されるものではなく発明の範囲内で適宜変更し得る。
【0022】
図1は本発明の第1の実施形態の説明図である。
充電ケーブルのケーブル部分1の電源側端子4はAC―USB電源アダプター
5に接続されプラグ14によって家庭用電灯線等のコンセントに差し込まれる。
これによりUSB側に接続された端子照明用LED6は点灯する。そして暗闇
でも点灯し続ける。
充電ケーブルのスマホ側端子2はスマホ部分10(A)のスマホ充電用端子9へ
接続される。
端子照明用LED6は充電ケーブル端子2の充電ケーブル端子基部3に取り付
けられている。
【0023】
また、充電ケーブル端子2の充電ケーブル端子基部3にはリミットスイッチ7
が取り付けられており、リミットスイッチレバー8の先端がスマホカバー部分
10(B)に接触して押されることによりリミットスイッチ7のスイッチが入る。
これにより電線13を介してスイッチ回路12のスイッチにより端子照明用L
ED6が消灯する。なお、符号11はスマホ部分10(A)とスマホカバー部分
10(B)を開閉するためのヒンジである。
符号10はスマホの平面図である。10(A)、10(B)はスマホ平面図10
に対応する側面図である。
【0024】
図2は本発明の第2の実施形態である。
端子照明用LED6をAC-USB電源アダプター5の外面に取り付けている。
また更に別の実施形態として端子照明用LED6を充電ケーブルのケーブル部
分1に取り付けてもよい。充電ケーブルのスマホ側端子2とスマホの充電用端
子9を端子照明用LED6の近くへ持っていって接続すれば十分な照明の下で
接続できる。符号を付していない部品の符号は他の図面で同じ部品で付した符
号と同じである。
【0025】
図3は本発明の第3の実施形態である。
充電ケーブルのスマホ接続端子2がスマホの充電用端子9へ接続したことを直
流電流センサー15で検出する。そしてスイッチ回路12により端子照明用L
ED6を消灯させる。
この場合、端子照明用LED6は図3のように充電ケーブルスマホ側接続端子
基部3に取り付けてもよく、図2で示したようにAC-USB電源アダプター
5の外面に取り付けてもよく、また、充電ケーブルのケーブル部分1に取り付
けてもよい。
この実施形態の場合充電が完了すれば直流電流センサー15でそれが検出され
て端子照明用LED6は再び点灯する。符号を付していない部品の符号は他の
図面で同じ部品に付した符号と同じである。
【0026】
図4は本発明の他の実施形態である。
スイッチ回路12のAC-USB電源アダプター側に手動のスイッチ16を設
けてある。本発明の他の実施形態においてはAC-USB電源アダプターのプ
ラグ14を家庭用電灯線等のコンセントに差し込んでおけば照明用LED6は
点灯したままになり、充電ケーブルの端子がスマホの充電用端子に接続された
ことを検出してスイッチ回路12を介してLED6が消灯するが日中明るい時
とかその他LED6を消灯させておきたいときは、プラグ14を引き抜かなく
ても手動スイッチ16によりLED6を消灯させておくこともできる。符号を
付していない部品の符号は他の図面で同じ部品に付した符号と同じである。
【符号の説明】
【0027】
1 充電ケーブルのケーブル部分
2 充電ケーブルスマホ側端子
3 充電ケーブルスマホ側端子基部
4 充電ケーブル電源側端子
5 AC-USB電源アダプター
6 端子照明用LED
7 リミットスイッチ
8 リミットスイッチレバー
9 スマホ充電用端子
10 スマホ平面図
10(A)スマホ本体部分
10(B)スマホカバー部分
11 スマホヒンジ
12 スイッチ回路
13 電線
14 AC―USB電源アダプタープラグ
15 直流電流センサー
16 手動スイッチ












図1
図2
図3
図4