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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057513
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】サーバ装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240417BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022164315
(22)【出願日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】514220174
【氏名又は名称】株式会社メディア・ソリューション・センター
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】井手 将典
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】あるユーザから受信した情報に基づいて、他のユーザにポイントを付与できるサーバ装置を提供する。
【解決手段】システム1において、サーバ装置のプロセッサは、第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して第1のユーザとは異なる第2のユーザにポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報及びポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信し、少なくとも付与条件情報に基づいて、第1のユーザから第2のユーザへのポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断し、ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、第2のユーザにポイント数情報により示される数のポイントを付与するための処理を実行する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを含むサーバ装置であって、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して前記第1のユーザとは異なる第2のユーザに前記ポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及び前記ポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して前記第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信し、
少なくとも前記付与条件情報に基づいて、前記第1のユーザから前記第2のユーザへの前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断し、
前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、前記第2のユーザに前記ポイント数情報により示される数の前記ポイントを付与する、
ための処理を実行するように構成される、サーバ装置。
【請求項2】
前記第1のユーザを識別する第1のユーザ識別情報は、前記第2のユーザに前記ポイントを付与するポイントサービスの提供を受けるために、予め当該サーバ装置に登録される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記第2のユーザを識別する第2のユーザ識別情報は、前記ポイントサービスを提供するために当該サーバ装置に予め登録される、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記第2のユーザを識別する第2のユーザ識別情報は、前記ポイントサービス以外の任意のソーシャルメディアに予め登録される、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記ポイント付与情報は、前記第1のユーザが使用可能なポイントの残りの数を示すポイント残数情報を含み、
前記付与条件情報は、先着順に前記ポイントの少なくとも一部が付与される前記第2のユーザの数を示す先着数情報を含み、
前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かは、前記ポイント数情報と、前記ポイント残数情報と、前記先着数情報とに基づいて判断される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記付与条件情報は、前記ポイントの少なくとも一部の付与の対象となる前記第2のユーザの少なくとも一部を示す付与先情報を含み、
前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かは、前記付与先情報に基づいて判断される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記ポイント付与情報は、前記ポイントの少なくとも一部の有効期間を示す有効期間情報を含み、
前記第2のユーザによる前記ポイントの少なくとも一部の使用が可能か否かは、前記有効期間情報に基づいて判断される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記ポイント付与情報は、前記第1のユーザから、前記第2のユーザに付与可能なポイント数の上限値を示す上限値情報を含み、
前記上限値情報は、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザの少なくとも一方の行動が、前記ポイント数の上限値を更新する条件を満たす場合に更新される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かは、前記第1のユーザが予め登録した任意のソーシャルメディアにおいて、前記第2のユーザが前記第1のユーザをフォローしているか否かに基づいて判断される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記ポイント付与情報は、前記ポイントの少なくとも一部の使用が可能な場所を示す第1の場所情報を含み、
前記ポイントの少なくとも一部の使用が可能か否かは、前記第1の場所情報と、前記第2のユーザから通知された第2の場所情報とに基づいて判断される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項11】
前記第1のユーザにより当該サーバ装置に作成されたアカウントと、前記第1のユーザによりソーシャルメディアに作成された1以上のアカウントとが対応づけられる、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項12】
前記第2のユーザにより当該サーバ装置に作成されたアカウントと、前記第2のユーザによりソーシャルメディアに作成された1以上のアカウントとが対応づけられる、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項13】
前記付与条件情報は、前記第2のユーザが、前記第1のユーザにより予め設定されたソーシャルメディアのアカウントを用いて、当該サーバ装置にソーシャルログインするためのソーシャルメディアを示すソーシャルメディア情報を含む、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項14】
前記第2のユーザに当該サーバへのアクセスを促すコードが作成され、
前記コードは、前記第1のユーザが受けることを希望する種類の前記ポイントを所有する前記第2のユーザに通知される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記第2のユーザに当該サーバへのアクセスを促すコードが作成され、
前記コードは、前記第2のユーザが受けることを希望する種類の前記ポイントを所有する前記第2のユーザに通知される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項16】
前記第1のユーザが保有する前記ポイントが、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの間で取引される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項17】
前記第2のユーザが保有する前記ポイントが、前記第2のユーザの間で取引される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項18】
前記第1のユーザ又は前記第2のユーザが保有する前記ポイントが、前記第2のユーザを対象とするオークションにより取引される、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項19】
少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサが所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、
第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して前記第1のユーザとは異なる第2のユーザに前記ポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及び前記ポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して前記第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信する段階と、
少なくとも前記付与条件情報に基づいて、前記第1のユーザから前記第2のユーザへの前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断する段階と、
前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、前記第2のユーザに前記ポイント数情報により示される数の前記ポイントを付与する段階と、
を含む方法。
【請求項20】
コンピュータを、
第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して前記第1のユーザとは異なる第2のユーザに前記ポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及び前記ポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して前記第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信し、
少なくとも前記付与条件情報に基づいて、前記第1のユーザから前記第2のユーザへの前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断し、
前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、前記第2のユーザに前記ポイント数情報により示される数の前記ポイントを付与する、
ための処理を実行するように構成されたプロセッサとして機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイントの付与及び使用のためのサーバ装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者等のユーザによる事業者等の商品の購入又は役務(サービス)の使用に応じて、事業者等に代わってユーザにポイントを付与し、ユーザが付与されたポイントを使用して、ユーザが便宜の提供を得られるようにするポイントサービスが一般に広く知られている(特許文献1)。ポイントサービスにおいては、ユーザにより事業者等の商品が購入され、又は役務が使用されると、予め決められたポイント付与の条件、及び付与されたポイントの使用等の条件に従ってユーザにポイントが付与される。また、ポイントサービスにおいては、ユーザが付与済みのポイントを使用すると、予め決められた条件に従って、ユーザに、商品購入又は役務使用の代金の割引、あるいは代金の一部の返却(キャッシュバック)等の便宜が提供される。しかしながら、このようなポイントサービスでは、ある個人ユーザが、自由に条件を決め、他の個人ユーザにポイントを付与して便宜を提供できない。
【0003】
また、消費者等のユーザがSNS等のソーシャルメディアを使用するために作成したアカウントのID及びパスワードにより、上述したポイントサービス以外の他のサービスにログインする機能が一般に広く知られている(特許文献2)。このような機能は、ソーシャルログイン又はソーシャルサインインとも呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-057678号公報
【特許文献2】特開2020-191123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上述した背景からなされたものであり、あるユーザから受信した情報に基づいて、他のユーザにポイントを付与できるサーバ装置、方法及びプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを含むサーバ装置であって、前記少なくとも一つのプロセッサは、第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して前記第1のユーザとは異なる第2のユーザに前記ポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及び前記ポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して前記第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信し、少なくとも前記付与条件情報に基づいて、前記第1のユーザから前記第2のユーザへの前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断し、前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、前記第2のユーザに前記ポイント数情報により示される数の前記ポイントの少なくとも一部を付与するための処理を実行するように構成されるサーバ装置」が提供される。
【0007】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサが所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して前記第1のユーザとは異なる第2のユーザに前記ポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及び前記ポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して前記第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信する段階と、少なくとも前記付与条件情報に基づいて、前記第1のユーザから前記第2のユーザへの前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断する段階と、前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、前記第2のユーザに前記ポイント数情報により示される数の前記ポイントの少なくとも一部を付与する段階とを含む方法」が提供される。
【0008】
本開示の一態様によれば、「コンピュータを、第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して前記第1のユーザとは異なる第2のユーザに前記ポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及び前記ポイントの少なくとも一部に相当するポイント数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して前記第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信し、少なくとも前記付与条件情報に基づいて、前記第1のユーザから前記第2のユーザへの前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断し、前記ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、前記第2のユーザに前記ポイント数情報により示される数の前記ポイントの少なくとも一部を付与するための処理を実行するように構成されたプロセッサとして機能させるプログラム」が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の様々な実施形態によれば、様々な実施形態により、あるユーザから受信した情報に基づいて、他のユーザにポイントを付与できる。
【0010】
なお、上述した効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上述した効果に加えて、又は上述した効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、ポイントサービスを提供する第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1に、ポイント付与対象となる第2のユーザのソーシャルメディアのアカウント等を設定するために表示されるUI画面を例示する図である。
図2図2は、図1を参照して説明したポイントサービスを実現する本開示に係るシステム1の構成を概略的に示す図である。
図3A図3Aは、本開示に係るユーザ端末装置100の構成の例を示すブロック図である。
図3B図3Bは、本開示に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。
図4A図4Aは、サーバ装置200のメモリ213に記憶されるポイント付与情報テーブルを示す図である。
図4B図4Bは、図4Aに示したポイント残数情報Eの詳細を示す図である。
図4C図4Cは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される属性情報テーブルを示す図である。
図4D図4Dは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される保有ポイント情報テーブルを示す図である。
図4E図4Eは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される交換ポイント情報テーブルを示す図である。
図5A図5Aは、図1に示したユーザ端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
図5B図5Bは、第1のユーザによる新たな情報の登録に応じて、新たなポイントサービスを提供するための通信シーケンスを示す図である。
図5C図5Cは、第1のユーザ端末装置100-1からのSM情報Pの登録に応じてポイントサービスを提供するための通信シーケンスを示す図である。
図5D図5Dは、第1のユーザ端末装置100-1からのSM情報Pの登録に応じてポイントサービスを提供するための通信シーケンスを示す図である。
図5E図5Eは、第1のユーザ端末装置100-1からの先着数情報Rの登録に応じてポイント付与を行うための通信シーケンスを示す図である。
図5F図5Fは、第1のユーザ端末装置100-1からの先着数情報Rの登録に応じてポイント付与を行うための通信シーケンスを示す図である。
図6A図6Aは、図5Aに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6B図6Bは、図5Aに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6C図6Cは、図5Bに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6D図6Dは、図5Cに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6E図6Eは、図5Dに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6F図6Fは、図5Eに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6G図6Gは、図5Fに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図7A図7Aは、図2に示した第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されるUI画面を示す図である。
図7B図7Bは、図2に示した第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されるUI画面を示す図である。
図7C図7Cは、図2に示した第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されるUI画面を示す図である。
図7D図7Dは、図2に示した第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されるUI画面を示す図である。
図7E図7Eは、図2に示した第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されるUI画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面において共通する構成要素及び処理には同一の参照符号が付されている。
【0013】
<本開示に係るシステムの概要>
まず、図1及び図2を参照して、本開示に係るポイントサービスの概要を説明する。図1は、ポイントサービスを提供する第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1に、ポイントを付与する対象となりうる第2のユーザのソーシャルメディアのアカウント等を設定するために表示されるUI画面を例示する図である。図2は、図1を参照して説明したポイントサービスを実現する本開示に係るシステム1の構成を概略的に示す図である。なお、ソーシャルメディアは、インターネットを前提とした技術を用いて、個人同士が社会的相互性を通じて広がっていくように設計されたメディアあり、SNS、動画配信サービス、音楽配信サービス及びソーシャルネットワーキングサービス等を提供する。
【0014】
システム1の個人ユーザは、この個人ユーザとは異なる個人ユーザに対してポイントサービスを提供できる。なお、以下、「ポイントサービスを提供する個人ユーザ」は「第1のユーザ」と記載される。また、「第1のユーザとは異なり、ポイントサービスの対象となり得る個人ユーザ」は「第2のユーザ」と記載される。また、「第1のユーザ」及び「第2のユーザ」は、これらを区別する必要がない場合には、単に「ユーザ」と記載される。
【0015】
第1のユーザが第2のユーザにポイントサービスを提供する場合には、図1に示したように第1のユーザ端末装置100-1のディスプレイ装置に表示されるUI画面が用いられる。第1のユーザは、ポイントサービスを受けるために第2のユーザがログインすべきアカウントの1つ以上(AAA、BBB、CCC、DDD、EEE、FFF、YYY及びZZZ)を、図1に示したUI画面の付与先アカウントとして設定する。ポイントサービスを受けるために第2のユーザがログインすべきアカウントは、このポイントサービスを提供するサーバ装置200に第2のユーザが作成したアカウントを含みうる。また、ポイントサービスを受けるために第2のユーザがログインすべきアカウントは、銀行、クレジットカード会社、航空会社、鉄道事業者、小売業者、メーカー及びソーシャルメディア等に第1のユーザが作成したアカウントを含みうる。なお、以下、「サーバ装置200、銀行、クレジットカード会社、航空会社、鉄道事業者、小売業者、メーカー社及びソーシャルメディア等」は総称されて、「ソーシャルメディア」とも記載される。
【0016】
設定された付与先アカウントは、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントと対応づけられる。付与先アカウントの設定により、第1のユーザ及び第2のユーザは、ポイントサービスを提供するサーバ装置200のアカウントのID及びパスワード(PW)により、サーバ装置200に直接的にログインできる。また、付与先アカウントの設定により、第2のユーザは、第1のユーザにより設定されたソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを用いたソーシャルログインにより、サーバ装置200にログインできる。また、第1のユーザは、自らソーシャルメディアにアカウントを作成し、付与元アカウントとすることができる。付与元アカウントは、第1のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントと対応づけられる。第1のユーザもまた、付与元アカウントのID及びPWを用いたソーシャルログインにより、サーバ装置200にログインできる。なお、ソーシャルログインとは、ソーシャルメディアのアカウントとそのID及びPWを使って、サーバ装置200といったソーシャルメディア以外のWebサービスにログインできるようにする機能であり、既に周知で一般的に使用されている。ユーザがソーシャルメディアのアカウント、ID及びPWを用いてサーバ装置200にソーシャルログインすることにより、このユーザには、このアカウントによる本人証明等を受けられるというメリットがある。
【0017】
ソーシャルメディアは、そのサービスをユーザが使用すると、ユーザがその代償として支払った金銭等に応じた数のポイントを、このユーザに対して独自に発行することがある。ソーシャルメディアが発行したポイントは、発行したソーシャルメディアが提供するサービスについてのみ使用できる。また、ソーシャルメディアが発行したポイントは、発行したソーシャルメディア以外が提供するサービスについても使用できたり、さらに、商品券等に交換できたりする。サーバ装置200においては、第1のユーザがサーバ装置200の運営者から発行されたポイントを第2のユーザに付与する他に、ソーシャルメディアが発行したポイントのユーザの間における取引も行われうる。
【0018】
また、サーバ装置200においては、第1のユーザは、サーバ装置200に予め登録した第2のユーザに対してのみポイントサービスを提供できる。このような場合には、第1のユーザは、図1に示したUI画面の付与先IDに対して、ポイントサービスの提供先となる第2のユーザを識別可能な情報、例えば、第2のユーザの第2のユーザ識別情報Cを、付与先IDとして設定できる。サーバ装置200において、付与先IDは、第2のユーザがサーバ装置200に作成したまた、第1のユーザは、図1に示したUI画面に対して、第2のユーザにポイントを付与するための条件を示すポイント付与情報(図4A図4Cを参照して後述)を設定できる。このポイント付与情報は、第2のユーザに1回ごとに付与されるポイント数(XXX)を示すポイント付与数情報Dを含む。つまり、ポイント付与数情報Dは、第1のユーザが第2のユーザに付与可能な全てのポイントの少なくとも一部を示す。さらに、第1のユーザは、ポイントを付与された第2のユーザが、ポイントを用いて第1のユーザからの便宜を受けられる期間、つまり、ポイントの有効期間(図1において「20gh年i月j日~k月l日」)を示す有効期間情報Oを設定できる。
【0019】
また、第1のユーザは、ソーシャルメディアに作成したアカウントを、図1に示したUI画面を用いてサーバ装置200に、付与元アカウントとして登録できる。第1のユーザもまた、付与元アカウントとして登録されたアカウント、ID及びPWを用いて、サーバ装置200にソーシャルログインできる。「付与元ID」ボックスには、第1のユーザが1つのソーシャルメディアに複数のIDを有する場合に、このソーシャルメディアにおいて使用するユーザ識別情報が入力される。
【0020】
パスコード送信ボタンは、第1のユーザが、ソーシャルメディアに作成したアカウントのIDと、第1のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントのIDが異なる場合に、ソーシャルメディアが第1のユーザを認証するために用いられる。より具体的には、第1のユーザが「パスコード送信ボタン」を操作することにより、パスコードの送信がサーバ装置200を介してソーシャルメディアに要求される。ソーシャルメディアはこの要求に応じてパスコードを発行し、サーバ装置200を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1は、パスコードを受信して「パスコード」ボックスに表示し、第1のユーザに示す。第1のユーザが、「パスコード」ボックスに表示されたパスコードをソーシャルメディアに入力すると、ソーシャルメディアは第1のユーザを認証できる。
【0021】
さらに、第1のユーザは、第2のユーザへのポイントサービスを、図1に示す「開始」ボタンを押下することにより開始できる。このポイントサービスの開始にあたり、第2のユーザに、このポイントサービスに用いられるQRコード(登録商標)等のコード、又はURLが通知される。なお、ユーザは、ポイント付与情報にさらに含まれ、ポイントサービスを提供する条件等を示す各種情報を、図1に示したUI画面以外のUI画面(図7A図7Eを参照して後述)を用いて設定できる。ただし、このコードは、ポイントサービスのためだけではなく、後述するように、あるユーザが保有するポイントを対象とするオークションを行う場合等に、第2のユーザに、サーバ装置200へのアクセスを促すために広く用いられうる。
【0022】
サーバ装置200は、第1のユーザから第2のユーザへのポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断する。この判断の結果、第2のユーザにポイントの付与が可能と判断した場合には、サーバ装置200は、第2のユーザにポイントを付与する。さらに、サーバ装置200は、第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1に、第2のユーザにポイントが付与されたことを、通信インターフェイスを介して通知する。
【0023】
システム1においては、第1のユーザは、第2のユーザに対するポイントサービスを提供するために、例えば、サーバ装置200の運営者により予め決められた条件に従う必要はなく、第1のユーザ自身が設定した条件に従って第2のユーザにポイントを付与できる。また、第2のユーザは、第1のユーザが設定した条件に従って、ポイントの付与を受け、付与されたポイントを使用できる。
【0024】
なお、上述したように、ユーザへの便宜の提供に使用されるポイントは、クーポン等の他の名称で呼ばれることがある。ポイントの概念とクーポン等の概念とは完全に同じではないが、以下の記載において、ポイントは、クーポン等の概念を含む用語として用いられる。また、ポイントを付与する個人としての第1のユーザは、ポイントの付与の対象となる第2のユーザとなりえ、同様に、第2のユーザは第1のユーザとなりうる。つまり、第1のユーザと第2のユーザとの間に本質的な差異はない。
【0025】
また、第1のユーザ端末装置100-1は第2のユーザにより用いられれば第2のユーザ端末装置100-2として機能する。反対に、第2のユーザ端末装置100-2は第1のユーザにより用いられれば第1のユーザ端末装置100-1として機能する。従って、第1のユーザ端末装置100-1と第2のユーザ端末装置100-2との間にも本質的な差異はない。なお、以下、第1のユーザ及び第2のユーザの両方が個人である場合を例示するが、第1のユーザは個人である必要はなく、例えば事業者等の法人であってもよい。第2のユーザもまた個人である必要はなく、例えば事業者等の法人であってもよい。
【0026】
なお、上述したように、事業者が個人に対してネットワークを介してポイントを付与し、便宜を提供するポイントサービスは既に一般に広く知られ、使用されている。しかしながら、個人がネットワークを介して他の個人にポイントを付与し、便宜を提供するポイントサービスは現在のところ全く知られておらず、使用もされていない。このような個人間のネットワークを介したポイントサービスが実現されれば、ある個人が、当人が使用しているソーシャルメディアの使用を他のユーザに推奨できるようになるといったように、ポイントサービスの使用の多様性及び可能性が大きく広げられる。
【0027】
1.本開示の第1の実施形態に係るシステム1の構成
図2に示すように、システム1は、第1のユーザが用いる第1のユーザ端末装置100-1と、第2のユーザが用いる第2のユーザ端末装置100-2と、本開示に係るポイントサービのための処理を行うサーバ装置200とを含む。なお、第1のユーザ端末装置100-1と第2のユーザ端末装置100-2とが総称される場合は、単に、ユーザ端末装置100と記載されることがある。ユーザ端末装置100とサーバ装置200とは、インターネット、WAN、VPN及びLAN等の通信ネットワーク140を介して、相互に情報及びデータの伝送が可能に接続される。なお、図2には、第1のユーザ端末装置100-1、第2のユーザ端末装置100-2及びサーバ装置200がそれぞれ1つずつ含む構成が示されている。しかしながら、この構成は例示であって、システム1は、これらの装置を複数ずつ含みうる。
【0028】
2.ユーザ端末装置100の構成
図3Aは、本開示に係るユーザ端末装置100の構成の例を示すブロック図である。ユーザ端末装置100は、図3Aに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であり、他の構成要素を加えることも可能である。ユーザ端末装置100は、例えば、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコンなどである。ユーザ端末装置100としては、本開示に係るポイントサービスに必要とされるアプリケーションプログラムを実行可能であれば、これらの装置のいずれも好適に使用されうる。
【0029】
システム1が複数の第1のユーザ端末装置100-1を含む場合には、複数の第1のユーザ端末装置100-1の全てが同種の装置である必要はない。また、同様に、システム1が複数の第2のユーザ端末装置100-2を含む場合には、複数の第2のユーザ端末装置100-2の全てが同種の装置である必要はない。例えば、ある第1のユーザ端末装置100-1はデスクトップパソコンであってよく、他の第1のユーザ端末装置100-1は携帯情報端末であってよい。また、例えば、ある第2のユーザ端末装置100-2はスマートフォンであってよく、他の第2のユーザ端末装置100-2はPDAであってよい。
【0030】
図3Aに示すように、ユーザ端末装置100は、ディスプレイ装置及びスピーカ(不図示)等を接続する出力インターフェイス(出力IF)111、プロセッサ112、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ113、通信処理回路115及びアンテナを含む通信インターフェイス114、タッチパネル及びハードキー等を接続する入力インターフェイス116、写真撮影のほかにQRコード(登録商標)等のコードの読み取りに用いられうるカメラ117、及びユーザ端末装置100が存在する場所の緯度及び経度を検出するGPS装置119を含む。そして、これらの各構成要素は制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。なお、タッチパネル、ディスプレイ装置及びスピーカ等は、ユーザ端末装置100の外部に配置され、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116を介して接続されてよい。あるいは、タッチパネル、ディスプレイ装置及びスピーカ等は、ユーザ端末装置100に含まれ、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116を介して接続されてもよい。
【0031】
プロセッサ112は、少なくとも一つのプロセッサ(CPU)、又は、少なくとも1つのCPU及び画像処理等の特定の処理に特化した少なくとも1つのGPUの組合せから構成される。プロセッサ112は、メモリ113に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ112は、本開示に係るポイントサービスを実現するアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ113から読み出して実行する。
【0032】
メモリ113は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーション、システム1を使用するためのアプリケーションプログラムやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、プログラムの実行が終了した後でも保存される。なお、メモリ113には、着脱可能な記憶媒体やデータベース等と接続されてもよい(不図示)。
【0033】
通信インターフェイス114は、通信処理回路115及びアンテナを介して、遠隔に配置されたサーバ装置200や他のユーザ端末装置100との間で情報を送受信し、ビーコンからの無線信号を受信する通信部として機能する。通信処理回路115は、本開示に係るアプリケーションプログラムを実行するためのプログラムや、アプリケーションプログラムにおいて使用される各種情報等を、アプリケーションプログラムの進行に応じて、サーバ装置200から受信するための処理をする。また、アプリケーションプログラムの実行による処理の結果をサーバ装置200に送信するための処理をする。
【0034】
通信処理回路115は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0035】
出力インターフェイス111は、ディスプレイ装置及びスピーカ等の出力デバイスと接続され、各種情報の出力を行う出力部として機能する。入力インターフェイス116は、タッチパネル及びハードキー等の入力デバイスと接続され、各種情報の入力を受ける入力部として機能する。ただし、ユーザ端末装置100は、これら全ての出力デバイス及び入力デバイスを含んでいなかったり、これら以外の出力デバイス及び入力デバイスを含んでいたりしてよい。出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116の例としては、シリアルポート、パラレルポート、USB及びHDMI(登録商標)など、様々な方式が挙げられる。また、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116が無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))で出力デバイス及び入力デバイスを接続するような場合がある。この場合には、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116は、通信インターフェイス114とそれらの機能を兼用することも可能である。
【0036】
ここで、第1のユーザ端末装置100-1におけるプロセッサ112及びメモリ113をさらに説明する。第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1において、プロセッサ112は、第1のユーザが入力デバイス(不図示)に対して入力したポイント付与情報を、入力インターフェイス116を介して受け入れ、さらに、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信して登録する処理を行う。また、第1のユーザ端末装置100-1において、プロセッサ112は、第1のユーザが入力デバイスに対して行った第1の操作を、入力インターフェイス116を介して検出し、第1の操作を示す第1の操作情報をサーバ装置200に送信し、第2のユーザへのポイントの付与を行わせる処理を行う。
【0037】
なお、第1の操作は、例えば、第1のユーザがサーバ装置200の運営者に金銭を支払うことにより、第2のユーザに提供するポイントサービスにおいて用いられるポイントを得るための操作である。また、サーバ装置200のプロセッサ212は、ポイント付与情報に含まれる第2のユーザ識別情報、使用条件情報及びポイント数情報の少なくともいずれかに基づいて、第1のユーザから第2のユーザへのポイントの付与が可能か否かを判断する。この判断の結果として、第1のユーザから第2のユーザへのポイントの付与が可能と判断された場合には、プロセッサ212は、第2のユーザにポイントを付与する。この場合、プロセッサ212は、ポイントが第2のユーザに付与されたことを示す情報を、第1のユーザ端末装置100-1に、通信インターフェイス214を介して送信する。
【0038】
また、第1のユーザ端末装置100-1において、プロセッサ112は、第1のユーザが入力デバイスに対して入力した第2の操作を、入力インターフェイス116を介して検出し、第2の操作を示す第2の操作情報をサーバ装置200に送信する処理を行う。第2の操作は、第1のユーザがポイント数の上限値を増やすための操作であって、例えばサーバ装置200の運営者に金銭を支払うための操作である。また、第1のユーザ端末装置100-1において、プロセッサ112は、第2のユーザへのポイントの付与のために用いられるコードをサーバ装置200から通信インターフェイス114を介して受信し、受信したコードを第2のユーザ端末装置100-2に通知する処理を行う。また、第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、第2のユーザが、付与されたポイントを使用した場合に、第2のユーザによる付与済のポイントの使用の通知を、サーバ装置200から通信インターフェイス114を介して受信する処理を行う。
【0039】
また、第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1において、プロセッサ112は、第1のユーザが入力デバイス(不図示)に対して入力したポイント付与情報を、入力インターフェイス116を介して受け入れ、さらに、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信して登録する処理を行う。さらに、プロセッサ112は、第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第2のユーザが付与済のポイントを使用した場合に、第2のユーザによる付与済のポイントの使用の通知をサーバ装置200から通信インターフェイス114を介して受信する処理のためのアプリケーションプログラムを実行する。
【0040】
第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第1のユーザが入力デバイス(不図示)に対して入力したポイント付与情報を、入力インターフェイス116を介して受け入れ、さらに、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信して登録する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第1のユーザが入力デバイスに対して行った第1の操作を、入力インターフェイス116を介して検出し、第1の操作を示す第1の操作情報をサーバ装置200に送信し、第2のユーザへのポイントの付与を行わせる処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。なお、第1の操作は、例えば、第1のユーザがサーバ装置200の運営者に金銭を支払うことにより、第2のユーザに提供するポイントサービスにおいて用いられるポイントを得るための操作である。
【0041】
また、第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第1のユーザが入力デバイスに対して入力した第2の操作を、入力インターフェイス116を介して検出し、第2の操作を示す第2の操作情報をサーバ装置200に送信する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第2のユーザへのポイントの付与のために用いられるコードをサーバ装置200から通信インターフェイス114を介して受信し、受信したコードを第2のユーザ端末装置100-2に通知する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、第1のユーザ端末装置100-1のメモリ113は、第2のユーザが、付与されたポイントを使用した場合に、第2のユーザによる付与済のポイントの使用の通知を、サーバ装置200から通信インターフェイス114を介して受信する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。
【0042】
また、第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第1のユーザが入力デバイス(不図示)に対して入力したポイント付与情報を、入力インターフェイス116を介して受け入れ、さらに、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信して登録する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。さらに、第1のユーザ端末装置100-1において、メモリ113は、第2のユーザが付与済のポイントを使用した場合に、第2のユーザによる付与済のポイントの使用の通知をサーバ装置200から通信インターフェイス114を介して受信する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。
【0043】
また、ここで、第2のユーザの第2のユーザ端末装置100-2におけるプロセッサ112及びメモリ113をさらに説明する。第2のユーザの第2のユーザ端末装置100-2において、プロセッサ112は、第1のユーザ端末装置100-1から通信インターフェイス114等を介してコードの通知を受け、通知されたコードを用いてポイントの付与を受ける処理を行う。また、第2のユーザ端末装置100-2において、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200との間で情報の通信を行い、付与済のポイントを使用して、第1のユーザから便宜の提供を受ける処理を行う。
【0044】
また、第2のユーザの第2のユーザ端末装置100-2において、メモリ113は、第1のユーザ端末装置100-1から通信インターフェイス114等を介してコードの通知を受け、通知されたコードを用いてポイントの付与を受ける処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、第2のユーザ端末装置100-2において、メモリ113は、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200との間で情報の通信を行い、付与済のポイントを使用して、第1のユーザから便宜の提供を受ける処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。
【0045】
3.サーバ装置200の構成
図3Bは、本開示に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。サーバ装置200は、図3Bに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であり、他の構成要素を加えることも可能である。図3Bに示すように、サーバ装置200は、入出力インターフェイス211、1以上のCPU、又は1以上のCPU及び1以上のGPUの組合せ等から構成されるプロセッサ212、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ213、及び通信インターフェイス214を含む。そして、これらの各構成要素は、制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0046】
入出力インターフェイス211は、特に図示はしていないが、プリンタやディスプレイ装置等の様々な外部機器との間で情報の入出力をするための情報入出力部として機能する。入出力インターフェイス211は、シリアルポート、パラレルポート、USB、HDMI(登録商標)等、その用途等に応じて公知の接続形式を採用することが可能である。
【0047】
プロセッサ212は、ユーザ端末装置100のプロセッサ112と同様に、少なくとも一つのプロセッサ(CPU)、又は、少なくとも1つのCPU及び画像処理等の特定の処理に特化した少なくとも1つのGPUの組合せから構成される。メモリ213に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本開示においては、特に、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100で入力された操作情報を受信する処理、受信した操作情報に応じてユーザ端末装置100においてアプリケーションプログラムを進行させる処理を実行する。
【0048】
さらに、プロセッサ212は、第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して第1のユーザとは異なる第2のユーザにポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及びポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信する処理を実行する。また、プロセッサ212は、少なくとも付与条件情報に基づいて、第1のユーザから第2のユーザへのポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断する処理を実行する。また、プロセッサ212は、ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、第2のユーザにポイント数情報により示される数のポイントを付与する処理を実行する。
【0049】
メモリ213は、上述した記憶デバイスを含み、記憶部として機能する。さらに、メモリ213は、第1のユーザに対応付けられたポイントを使用して第1のユーザとは異なる第2のユーザにポイントの少なくとも一部を付与するための条件を示す付与条件情報、及びポイントの少なくとも一部に相当するポイントの数を示すポイント数情報を含むポイント付与情報を、通信インターフェイスを介して第1のユーザの第1のユーザ端末装置から受信する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、メモリ213は、少なくとも付与条件情報に基づいて、第1のユーザから第2のユーザへのポイントの少なくとも一部の付与が可能か否かを判断する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、メモリ213は、ポイントの少なくとも一部の付与が可能と判断された場合には、第2のユーザにポイント数情報により示される数のポイントを付与する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。
【0050】
通信インターフェイス214は、一例として、通信ネットワーク140を介して、ユーザ端末装置100と、本開示に係るアプリケーションプログラムの実行のためのプログラム、各種情報等を送受信するために、変調や復調などの処理を行う。通信インターフェイス214は、上述した無線通信方式や公知の有線通信方式に従って、ユーザ端末装置100との間で情報及びデータの通信を行う。
【0051】
4.サーバ装置200のメモリ213に記憶される情報
以下、図4A図4Eを参照して、システム1におけるポイントサービスの提供のためにサーバ装置200のメモリ213に記憶される情報を説明する。図4A図4Eは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される情報を示す図である。これらの図のうち、図4Aは、サーバ装置200のメモリ213に記憶されるポイント付与情報テーブルを示す。図4Bは、図4Aに示したポイント残数情報Eの詳細を示す。図4Aに示すように、ポイント付与情報テーブルは1以上の行を含む。ポイント付与情報テーブルの各行は、ポイントサービス識別情報Aと、第1のユーザ識別情報(第1のユーザID)Bと、第2のユーザ識別情報(第2のユーザID)Cと、ポイント付与数情報Dと、ポイント残数情報Eと、上限値情報Fと、上限値更新条件情報Gと、属性識別情報(属性ID)Hとを対応付けて含む。
【0052】
図4A及び図4Bに示すように、ポイント残数情報Eは、第1のユーザ識別情報Bにより識別される第1のユーザが保有するソーシャルメディアのアカウント(AAA~ZZZ)ごとのポイント残数情報E(EA~EZ)を含む。ただし、ソーシャルメディアのアカウントごとのポイント残数情報Eのいずれかは、第1のユーザがサーバ装置200の運営者から発行されたポイントの残数を示す。なお、図4Bには、全ての第1のユーザが共通のソーシャルメディアのアカウントごとのポイントを保有する場合が例示されているが、複数の第1のユーザは、それぞれ異なるソーシャルメディアのアカウントごとのポイントを保有しうる。また、図4B等に示される情報には、ソーシャルメディアのアカウントとしてAAA~ZZZが含まれているが、これは単なる例示であり、図4B等に示される情報には、1以上のソーシャルメディアのアカウント及びそのポイント残数情報Eが含まれればよい。
【0053】
図4Cは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される属性情報テーブルを示す。図4Cに示すように、属性情報テーブルは1以上の行を含む。属性情報テーブルの各行は属性情報を含む。属性情報は、図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブルにも含まれる属性識別情報Hと、ポイントサービス名情報Iと、ポイントサービス内容情報Jと、使用条件情報Kと、コード通知方法情報Lと、用途情報Mと、付与条件情報Nとを含む。
【0054】
使用条件情報Kは、使用条件として必要であれば、有効期間情報Oを含みうる。また、付与条件情報Nは、付与条件として必要であれば、ソーシャルメディア情報P(SM情報P)、場所情報Q(第1の場所情報)、先着数情報R、付与先情報S、提供ポイント情報T及び希望ポイント情報Uを含みうる。ただし、付与条件情報Nは、SM情報P、場所情報Q、先着数情報R及び付与先情報Sのすべてを常に含む必要はない。つまり、付与条件情報Nは、これらの情報のうち、付与条件として必要とされる情報を1以上、含めばよい。ただし、付与条件情報Nにこれらの情報が複数、含まれる場合には、これら複数の情報に基づいて行われる処理に矛盾が生じてはならない。あるいは、付与条件情報Nは、付与条件として必要とされなければ、付与条件情報Nは、これらの情報のいずれをも含まなくてよい。
【0055】
図4Cに示した属性情報テーブルは、図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブルの属性識別情報Hの部分に含まれうる。しかしながら、図示の都合上、これらのテーブルは別々の図に示されている。図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブルの各行に含まれる情報と、図4Cに示したポイント付与情報テーブルの各行と同じ属性識別情報Hを共有する属性情報テーブルの各行に含まれる属性情報の集合が、ポイント付与情報として定義される。
【0056】
なお、図4A図4Cに示したポイント付与情報に含まれる情報のうち、ポイントサービス識別情報A、第1のユーザ識別情報B、上限値情報F、上限値更新条件情報G及び属性識別情報Hは、例えば、サーバ装置200の運営者によりポイントサービス開始前にポイント付与情報テーブルに登録される。あるいは、これらの情報のうち、上限値情報F及び上限値更新条件情報Gは、サーバ装置200の運営者と第1のユーザとの契約に基づいて、ポイントサービス開始前にポイント付与情報テーブルに登録される。
【0057】
第2のユーザ識別情報Cは、第1のユーザの設定に従って、ポイントサービス開始前に予めサーバ装置200に登録されたり、ポイントサービスの処理の進行に応じて更新されたりする。ポイント残数情報Eもまた、ポイントサービスの処理の進行に応じて、ポイント付与情報テーブルに登録されたり更新されたりする。ポイント付与情報テーブルに含まれるその他の情報、つまり、ポイント付与数情報D(図4A)及び属性情報(図4C)は、例えば、第1のユーザにより、図1に示したUIに対して付与ポイントとして設定され、ポイントサービス開始前にポイント付与情報テーブルに登録される。
【0058】
図4Dは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される保有ポイント情報テーブルを示す。図4Dに示すように、保有ポイント情報テーブルは1以上の行を含む。保有ポイント情報テーブルの各行は、第2のユーザ識別情報Cと、ソーシャルメディアのアカウント(AAA~ZZZ)ごとの保有ポイント数情報V(VA~VZ)とを対応付けて含む。ただし、ソーシャルメディアのアカウントごとの保有ポイント数情報のいずれかは、サーバ装置200の運営者が発行したポイントの残数を示しうる。保有ポイント情報テーブルにおいて、第2のユーザ識別情報C及び保有ポイント数情報Vは、ポイントサービスの処理の進行に応じて、サーバ装置200のプロセッサ212により順次、変更されうる。なお、図4Dに示した保有ポイントテーブルは例示であって、第2のユーザ識別情報Cごとに、ソーシャルメディアのアカウント(AAA~ZZZ)の全てを含まなくてよく、1以上のソーシャルメディアのアカウント及びその保有ポイント数情報Vを含めばよい。また、図4Bに示したソーシャルメディアAAA~ZZZと、図4Dに示したソーシャルメディアAAA~ZZZとは、同じであっても異なってもよい。
【0059】
図4Eは、サーバ装置200のメモリ213に記憶される交換ポイント情報テーブルを示す。図4Eに示すように、交換ポイント情報テーブルは1以上の行を含む。交換ポイント情報テーブルの各行は、第2のユーザ識別情報Cと、提供ポイント情報W及び希望ポイント情報Xとを含む。交換ポイント情報テーブルにおいて、第2のユーザ識別情報C、提供ポイント情報W及び希望ポイント情報Xは、第2のユーザ端末装置100-2からサーバ装置200のプロセッサ212が通信インターフェイス214を介して情報を受信するたびに、及びポイントサービスの処理の進行に応じて、サーバ装置200のプロセッサ212により順次、変更されうる。
【0060】
図4A及び図4Bに示すポイント付与情報テーブルの各行に含まれるポイントサービス識別情報Aは、第1のユーザが第2のユーザに対して提供するポイントサービスを一意に識別する。第1のユーザ識別情報Bは、ポイントサービス識別情報Aにより識別されるポイントサービスを提供する第1のユーザを一意に識別する。第1のユーザ識別情報Bは、第2のユーザにポイントの少なくとも一部を付与し、付与されたポイントの少なくとも一部を第2のユーザに使用させるポイントサービスを提供するために用いられる。
【0061】
第2のユーザ識別情報Cは、ポイントサービス識別情報Aにより識別されるポイントサービスの対象となる第2のユーザ、及びポイントサービスにおいてポイントを付与された第2のユーザの少なくともいずれかを一意に識別する。また、第2のユーザ識別情報Cは、第2のユーザの第2のユーザ端末装置100-2への通信に必要とされるアドレス等の情報を含み、ポイントサービスを提供するために用いられる。ポイント付与数情報Dは、第1のユーザ識別情報Bにより識別される第1のユーザから、第2のユーザ識別情報Cにより識別される第2のユーザに1回のポイント付与ごとに与えられるポイント数の一部を示す。つまり、ポイント付与数情報Dは、第1のユーザが第2のユーザに付与しうるポイントの少なくとも一部の数を示す。
【0062】
図4Bに示すように、ポイント残数情報E(EA~EZ)は、第1のユーザが使用しうる1以上のソーシャルメディアのポイントの数を、ソーシャルメディアのアカウント(AAA~ZZZ)ごとに示す。つまり、ポイント残数情報Eは、サーバ装置200により第1のユーザに対して発行されたポイントの総数から、ポイントサービス及びポイントの購入の提供ために使用されたポイントの総数と、上限値情報Fが示すポイント数の上限を増やすために使用されたポイントの総数とを減算したポイントの残数を示す。
【0063】
また、ポイント残数情報Eは、第1のユーザがソーシャルメディアそれぞれから受けたポイントの総数に、ポイントの取引により第2のユーザから受けたポイントの総数を加算し、第2のユーザに支払ったポイントの総数を減算したポイントの残数を、ソーシャルメディアのアカウントごとに示す。つまり、ポイント残数情報Eは、ポイントサービスの処理の進行中の各時点において、第1のユーザが、第2のユーザに付与したり、サーバ装置200の運営者に対して使用したりできるポイントの数を、第1のユーザがサーバ装置200に作成したアカウント及びソーシャルメディアごとに示す。
【0064】
上限値情報F(図4A)は、第1のユーザがサーバ装置200の運営者から発行されたポイントの数の上限値を示す。上限値更新条件情報Gは、上限値情報Fにより示されるポイント数の上限を、増やしたり減らしたりするように変更するための条件を示す。ただし、以下、上限値更新条件情報Gが、上限値情報Fが示す数を増やすための条件である場合を説明する。
【0065】
上限値更新条件情報Gが示す条件は、例えば、第1のユーザがサーバ装置200の運営者に、第1のユーザ端末装置100-1を用いて予め決められた額の金銭を支払うことを含みうる。また、上限値更新条件情報Gが示す条件は、第1のユーザ及びポイントを付与された第2のユーザの少なくともいずれかが、サーバ装置200の運営者により予め決められた宣伝動画又はウェブサイトを、ユーザ端末装置100から通信ネットワーク14を介して閲覧することを含みうる。また、上限値更新条件情報Gが示す条件は、第1のユーザ及びポイントを付与された第2のユーザの少なくともいずれかが、サーバ装置200の運営者から商品又は役務の提供を受けることを含みうる。
【0066】
また、上限値更新条件情報Gが示す条件は、サーバ装置200の運営者により予め決められたアプリケーションプログラムを、第1のユーザ及びポイントの付与を受けた第2のユーザのいずれかが、ユーザ端末装置100にインストールすることを含みうる。また、上限値更新条件情報Gが示す条件は、第1のユーザが、第2のユーザを含む他のユーザから付与されたポイントを、上限値を増やすために使用することを含みうる。また、上限値更新条件情報Gが示す条件は、ポイントを付与された第2のユーザが、ポイントを付与した第1のユーザが使用する1以上のソーシャルメディアに、いわゆる「いいね」を、予め決められた数以上、付すことを含みうる。
【0067】
また、上限値更新条件情報Gが示す条件は、第1のユーザ及びポイントを付与された第2のユーザの少なくともいずれかが、サーバ装置200の運営者により予め決められた場所に行ったことを含みうる。この場所は、第1のユーザが第2のユーザに紹介した店舗の場所、あるいはサーバ装置200の運営者の広告が掲載されている場所等である。第1のユーザ等が予め決められた場所に行ったことは、ユーザ端末装置100が、この場所に配置されたビーコンの信号を受信し、ビーコン信号に含まれる情報(第2の場所情報)をサーバ装置200に通知することにより検出されうる。また、第1のユーザ等がこの場所に行ったことは、ユーザ端末装置100のプロセッサ112が、GPS装置119により検出したこの場所の緯度及び経度等の位置情報を、サーバ装置200に送信することにより検出されうる。
【0068】
属性識別情報Hは、ポイントサービス識別情報Aにより識別されるポイントサービスの属性情報を一意に識別する。つまり、図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブルの各行と、図4Cに示した属性情報テーブルの各行とは、属性識別情報Hを介して対応付けられる。
【0069】
図4Cに示す属性情報テーブルの各行に含まれるポイントサービス名情報Iは、ポイントサービス識別情報Aにより識別されるポイントサービスの名称を示す。第1のユーザは、第2のユーザがポイントサービスの名称を見て、このポイントサービスに参加したくなるように、ポイントサービスの任意の名称を決めることができる。ポイントサービス内容情報Jは、ポイントサービスにおいて、第2のユーザが第1のユーザから便宜の提供を受けるために使用しなければならないポイント数を示す。また、ポイントサービス内容情報Jは、ポイントサービスにおいて、第1のユーザから第2のユーザに提供される便宜の紹介及び内容等を示す。
【0070】
使用条件情報Kは、第2のユーザがポイントを使用して第1のユーザから便宜の提供を受けるための条件を示す。使用条件情報Kが示す条件は、第1のユーザが使用しているソーシャルメディアにおいて、第2のユーザが第1のユーザをフォローしていることを含みうる。また、使用条件情報Kが示す条件は、第2のユーザが使用しているソーシャルメディアにおいて、第1のユーザが第2のユーザをフォローしていることを含みうる。
【0071】
また、使用条件情報Kが示す条件は、第2のユーザが、サーバ装置200の運営者が使用しているソーシャルメディアを使用したり、サーバ装置200の運営者をフォローしたりしていることを含みうる。また、使用条件情報Kが示す条件は、第2のユーザが、第1のユーザにより予め決められた特定の店舗等の場所に行くことを含みうる。この場所に第2のユーザが行ったことは、上限値更新条件情報Gについて上述したように検出されうる。なお、使用条件情報Kは、有効期間情報Oを含みうる。有効期間情報Oは、第2のユーザに付与されたポイントを使用可能な期間、つまり、ポイントの有効期間を示す。
【0072】
コード通知方法情報Lは、ポイントサービスを第2のユーザに提供するために用いられるQRコード(登録商標)等のコードを、第2のユーザに通知する方法を示す。コード通知方法情報Lが示す通知方法は、サーバ装置200の運営者が運営するウェブサイトのURLを示すコードを紙媒体に印刷して第2のユーザに配布することにより、コードを第2のユーザに通知することを含みうる。このように紙媒体を介して第2のユーザに通知されたコードは、第2のユーザが第2のユーザ端末装置100-2のカメラ117を用いて通知されたコードを読み取ることにより使用される。また、コード通知方法情報Lが示す方法は、第2のユーザが、サーバ装置200に直接的にログインするために作成したアカウントのID及びPWを用いて、サーバ装置200にログインした場合に、第2のユーザにコードが通知されることを含みうる。
【0073】
さらに、コード通知方法情報Lが示す方法は、第2のユーザが、サーバ装置200へのソーシャルログインに用いるソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを作成し、第1のユーザにより指定されたソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを用いて、サーバ装置200にソーシャルログインした場合に、第2のユーザにコードが通知されることを含みうる。
【0074】
用途情報Mは、第2のユーザによるポイントの用途を示す。用途情報Mは、例えば、第2のユーザによるポイントサービスにおけるポイントの使用より、第1のユーザが提供しうる複数の便宜のうちのいずれかを選択するために用いられる。このような場合には、用途情報Mにより、第2のユーザが、第1のユーザからプレゼントを受ける用途にポイントを使えることが示されうる。また、この場合、用途情報Mにより、第2のユーザが、第1のユーザからサービスを受ける用途にポイントを使えることが示されうる。用いうることを示すことができる。また、この場合、用途情報Mにより、第2のユーザが、第1のユーザが事業者である場合に、事業者から商品を購入する際に、割引を受けたり、キャッシュバックを受けたりする用途にポイントを使えることが示されうる。
【0075】
付与条件情報Nは、ポイントを第2のユーザに付与する条件を示す。付与条件情報Nが示す条件は、第2のユーザが、第1のユーザにより予め決められた宣伝動画又はウェブサイトを、第2のユーザ端末装置100-2から通信ネットワーク14を介して閲覧することを含みうる。また、付与条件情報Nが示す条件は、第2のユーザが、サーバ装置200の運営者から商品又は役務の提供を受けることを含みうる。また、付与条件情報Nが示す条件は、第2のユーザが、第1のユーザ又はサーバ装置200により予め決められたアプリケーションプログラムを、第2のユーザ端末装置100-2にインストールすることを含みうる。また、付与条件情報Nが示す条件は、第2のユーザが、第1のユーザを含む他のユーザから付与されたポイントを、ポイントの付与を受けるために使用することを含みうる。また、付与条件情報Nが示す条件は、第2のユーザが、第1のユーザのSNSに、いわゆる「いいね」を少なくとも1回、付すことを含みうる。
【0076】
さらに、付与条件情報Nに含まれうる情報のうち、SM情報Pは、1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示し、例えば、第1のユーザにより、図1に示したUI画面に対して付与先アカウントとして設定される。SM情報Pは、付与条件が、第2のユーザが、第1のユーザにより指定されたソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを用いてソーシャルログインすることを含む場合に用いられる。この場合には、第2のユーザが、第1のユーザにより指定されたソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを用いてソーシャルログインした場合に、第2のユーザへのポイントの付与が行われたり、ポイントの付与が確定されたりする。SM情報Pを用いることにより、ポイントの付与先の第2のユーザが、ソーシャルメディアにより証明されることを条件としてポイントを付与できる。
【0077】
場所情報Qは、付与条件が、第1のユーザ又はサーバ装置200の運営者により予め決められた場所に第2のユーザが行ったことを含む場合に用いられる。場所情報Qは、このような場所の緯度及び経度、及び地名等、予め決められた場所を特定可能な情報を含む。予め決められた場所とは、例えば、第1のユーザが第2のユーザに紹介した店舗の場所等である。この場所に第2のユーザが行ったことは、上限値更新条件情報Gについて上述したように検出されうる。なお、付与条件が、第1のユーザ又はサーバ装置200の運営者により予め決められた場所にビーコンが配置されている場合には、場所情報Qとして、このビーコンが送信する無線信号を第2のユーザ端末装置100-2が受信して得られた情報が用いられうる。
【0078】
先着数情報Rは、付与条件が、ポイントの付与が、ポイントの付与を要求した第2のユーザに先着順に行われること含む場合に、第2のユーザにポイントを付与できる回数を示す。先着数情報Rは、第1のユーザが、ポイントを先着順に予め決められた回数だけ第2のユーザに付与する場合等に用いられる。
【0079】
付与先情報Sは、属性テーブルに登録された第2のユーザの少なくとも一部がポイントの付与を要求することを含む場合に、ポイントの付与先となりうる第2のユーザのサーバ装置200及びソーシャルメディアの識別情報を示す。付与先情報Sは、例えば、図1に示したUI画面の付与先IDに対して設定される。付与先情報Sは、例えば、ポイントの付与先となりうる第2のユーザの少なくとも一部の第2のユーザ識別情報Cを含みうる。
【0080】
提供ポイント情報Tは、第1のユーザが、他のユーザとの間でソーシャルメディアのアカウントごとのポイントを交換する場合に、他のユーザに提供して渡してもよいと考えるポイントの1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す。提供ポイント情報Tとしては、例えば、図1に示したUI画面に対して入力された付与元アカウントの一部又は全部が用いられる。なお、以下、「ソーシャルメディアのアカウントごとのポイント」は、特記なき限り、単に「ポイント」と記載される。
【0081】
希望ポイント情報Uは、第1のユーザが、他のユーザとの間でポイントを交換する場合に、他のユーザから受けることを希望するポイントの1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す。希望ポイント情報Uとしては、例えば、図1に示したUI画面に対して入力された付与先アカウントの一部又は全部が用いられる。
【0082】
図4Dに示した保有ポイント数情報テーブルに含まれる保有ポイント数情報V(VA~VZ)は、第2のユーザ識別情報Cにより識別される第2のユーザが保有する1以上のポイントの数を示す。第2のユーザが使用しうるソーシャルメディアのアカウント(AAA~ZZZ)は、図1を参照して説明したように、第1のユーザにより設定される。
【0083】
保有ポイント数情報Vは、第2のユーザがソーシャルメディアそれぞれから受けたポイントの総数に、ポイントの取引のために第1のユーザから受けたポイントの総数を加算し、第1のユーザに支払ったポイントの総数を減算したポイントの残数を、ソーシャルメディアのアカウントごとに示す。つまり、保有ポイント数情報Vは、ポイントサービスの処理の進行中の各時点において、第2のユーザが取引等に使用可能なポイントの数を、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウント及びソーシャルメディアごとに示す。
【0084】
図4Eに示した提供ポイント情報Wは、第2のユーザが、他のユーザとポイントを交換する場合に、他のユーザに提供して渡してもよいと考えるポイントの1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す。提供ポイント情報Wは、例えば、第2のユーザ端末装置100-2の入力インターフェイス116を介して検出された第2のユーザによる提供ポイント情報Wの入力操作を示す情報に基づいて設定される。
【0085】
希望ポイント情報Xは、第2のユーザが、他のユーザとポイントを交換する場合に、他のユーザ等から受けることを希望するポイントの1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す。希望ポイント情報Xもまた、例えば、第2のユーザ端末装置100-2を介して検出された第2のユーザによる希望ポイント情報Xの入力操作を示す情報に基づいて設定される。
【0086】
5.ポイントの交換方法
サーバ装置200においては、上述したポイントサービスの他に、以下に説明するポイントの交換、購入及び販売が行われうる。なお、以下、販売及び購入は売買とも記載される。
【0087】
(1)希望ポイントと提供ポイントとのマッチング及び交換
第1のユーザは、提供ポイント情報T(図4C)が示す種類のポイントを第2のユーザに渡し、希望ポイント情報Uが示す種類のポイントを第2のユーザから受けうる。これにより、第1のユーザは、第2のユーザに渡してもよい種類のポイントの所定数と、所望の種類のポイントの所定数とを、これらのポイントの交換レートに基づいて交換できる。なお、この交換は、希望ポイント情報Uが示す種類のポイントが所定数以上、いずれかの第2のユーザにより保有されていることを前提とする。また、この交換は、第1のユーザと第2のユーザとの間で、提供ポイント情報Tが示すポイントの数と、希望ポイント情報Uが示すポイントの数との交換レートの合意がなされることを前提とする。なお、第1のユーザは、提供ポイント情報Tが示す種類のポイントの代わりに金銭を第2のユーザに支払って、希望ポイント情報Uが示す種類のポイントを購入してもよい。
【0088】
同様に、第2のユーザは、提供ポイント情報W(図4E)が示す種類のポイント又は金銭を第1のユーザに渡して、希望ポイント情報Xが示す種類のポイントを他のユーザから受けて、交換できる。なお、このようなポイントの交換は、サーバ装置200が、図4C及び図4Eに示した情報を参照してあるユーザの需要と他のユーザの供給とをマッチングさせるので、以下、マッチング方式と記載される。
【0089】
マッチング方式の実現方法は、以下の通りである。まず、第1のユーザが、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、交換を希望する種類のポイント及びその数を入力する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力されたポイントの種類及びその数を検出し、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ポイントの種類及びその数を受信する。プロセッサ212は、第1のユーザが入力した種類及び数のポイントを保有する第2のユーザの第2のユーザ識別情報Cを、保有ポイント情報テーブル(図4D)を参照することにより取得する。
【0090】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、取得した第2のユーザ識別情報Cを、第1のユーザ端末装置100-1に送信する。上述したように、第2のユーザ識別情報Cは、第2のユーザの第2のユーザ端末装置100-2への通信に必要とされるアドレス等の情報を含む。第1のユーザは、第2のユーザ識別情報Cに含まれるアドレスを用いて、希望ポイント情報Uが示す種類のポイントを保持している第2のユーザと、ポイントの交換のための連絡をとる。この連絡の結果、第1のユーザと第2のユーザとが交換に同意すれば、これらのユーザの間でポイントの交換が可能となる。以上、第1のユーザが所望の種類及び数のポイントを第2のユーザのポイントとの交換により得る処理を説明した。この処理を適切に変更することにより、第2のユーザが所望の種類及び数のポイントを他のユーザのポイントとの交換により得られることは、当業者にとって自明であろう。
【0091】
(2)希望ポイントのリクエスト
第1のユーザは、希望ポイント情報U(図4C)が示す種類のポイントを所定数、所有する第2のユーザを、図4Dに示した保有ポイント情報テーブルを参照することにより見つける。さらに、第1のユーザは、検索により見つかった1以上の第2のユーザに、希望ポイント情報Uが示す種類の所定数のポイントを交換又は購入したい旨を通知する。なお、この通知は、検索により複数の第2のユーザが見つかった場合には、見つかった複数の第2のユーザの全てに対して行われる。通知を受けた第2のユーザが、希望ポイント情報Uが示す種類の所定数のポイントの代償として第1のユーザから支払われる種類のポイント及びその数、又は金銭の額に同意すると、ポイントの交換又は購入が成立する。第1のユーザが、同意された種類及び所定数のポイント又は金銭を第2のユーザに渡すと、希望ポイント情報Uが示す種類の所定数のポイントの所有権が第2のユーザから第1のユーザに移り、第1のユーザに渡される。
【0092】
反対に、第2のユーザが、希望ポイント情報X(図4E)が示す種類のポイントを所定数、所有する他のユーザを、サーバ装置200を用いて検索して見つける。さらに、第2のユーザは、検索により見つかった1以上のユーザに、希望ポイント情報Uが示す種類の所定数のポイントを交換又は購入したい旨を通知する。この通知により、第2のユーザは希望ポイント情報Xが示す所定の種類のポイントを、他のユーザと交換したり、他のユーザから購入したりできる。なお、このようなポイントの交換又は購入を、ユーザから他のユーザにポイントの交換又は購入をリクエストするので、以下、リクエスト方式と記載される。
【0093】
なお、リクエスト方式によるポイントの交換は、マッチング方式の実現方法に適宜の変更を加えることにより実現されうる。リクエスト方式によりポイントが交換又は購入される場合には、第1のユーザと第2のユーザとの間で直接的に金銭の授受が行われる他に、サーバ装置200は、第1のユーザ及び第2のユーザに、いわゆるウォレット機能を提供して金銭の授受を容易にしてもよい。また、サーバ装置200は、第1のユーザ及び第2のユーザ又はこれらのいずれかに、サーバ装置200の使用料金を課金してもよい。リクエスト方式によるポイントの交換又は購入は、第1のユーザ及び第2のユーザに、ポイントの価格及び交換率の相場を確認する機会が与えられるので便利である。
【0094】
(3)提供ポイントのオークション
第1のユーザは、提供ポイント情報T(図4C)が示す種類のポイントを所定数、特定の種類のポイント又は金銭を、最も多く支払った第2のユーザと交換し、又は第2のユーザに販売することを1以上の第2のユーザに通知する。つまり、第1のユーザは、提供ポイント情報T(図4C)が示す種類のポイントの所定数を、1以上の第2のユーザが参加するオークションにかけて交換又は販売することを、例えば、終了時刻を定めて、1以上の第2のユーザに通知する。第1のユーザがオークションにかけた種類のポイントに、最も価値の高いポイント又は最も高い金額の金銭を入札した第2のユーザが、第1のユーザがオークションにかけたポイントを落札する。落札した第2のユーザが、落札の際に提示した種類及び数のポイント、又は落札の際に提示した額の金銭を、第1のユーザに支払う。これにより、オークションの対象とされたポイントの所有権が落札した第2のユーザに移り、第1のユーザから第2のユーザに渡される。なお、第2のユーザが、提供ポイント情報W(図4E)が示す種類のポイントを所定数、オークションにかけることを、他のユーザに通知することにより、第2のユーザがオークションを行うこともできる。なお、このようなポイントの交換又は販売は、以下、オークション方式と記載される。
【0095】
オークション方式によるポイントの交換の実現方法は、以下の通りである。まず、第1のユーザが、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、オークションにかける種類のポイント及びその数を入力する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介して、オークションの対象とする種類のポイント及びその数を検出し、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してポイントの種類及びその数を受信する。プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザにオークションの対象とされているポイントの種類と数とを、1以上の第2のユーザ端末装置100-2に送信する。
【0096】
第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス214を介して、オークションの対象とされているポイントの種類と数とを受信する。プロセッサ112は、オークションの対象とされているポイントの種類と数とを、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示し、第2のユーザに示す。このように、第1のユーザが保有するポイントがオークションの対象とされていることが第2のユーザに伝えられると、第2のユーザは、適宜、オークションに応札する。オークションの終了時刻になると、第1のユーザは、最も多くのポイント又は金銭を応札した第2のユーザとポイントを交換したり、この第2のユーザにポイントを売却したりする。
【0097】
なお、オークション方式によりポイントが交換又は販売される場合には、リクエスト方式においてと同様に、サーバ装置200は、ユーザに、いわゆるウォレット機能を提供して金銭の授受を容易にしてもよい。また、サーバ装置200は、第1のユーザ及び第2のユーザ又はこれらのいずれかに、サーバ装置200の使用料金を課金してもよい。オークション方式によるポイントの交換又は販売もまた、第1のユーザ及び第2のユーザに、ポイントの価格及び交換率の相場を確認する機会が与えられるので便利である。なお、マッチング方式、リクエスト方式及びオークション方式においては、第1のユーザ及びポイントサービスの対象とされる第2のユーザ以外のユーザ(第3のユーザ及び第4のユーザ等)も、第1のユーザ又は第2のユーザとの間でポイントの交換、販売又は購入が可能である。
【0098】
6.ユーザ端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンス
以下、図2図3A及び図3Bに示したユーザ端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを説明する。図5A図5Fは、図1に示したユーザ端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
【0099】
(1)第1のユーザ端末装置100-1にポイントを発行する処理
これらの図のうち、図5Aは、サーバ装置200の運営者から第1のユーザへのポイント発行、及び図4Aに示したポイントの数の上限値情報Fの更新のための通信シーケンスを示す。まず、第1のユーザがサーバ装置200の運営者により発行されたり、ソーシャルメディアから受けたりしたポイントを、図4A及び図4Bに示したポイント残数情報Eに反映させるための処理を説明する。図5Aに示すように、第1のユーザが、第1のユーザ端末装置100-1の入力インターフェイス116に接続された入力デバイスに対して、第1の操作を行うと、プロセッサ112は、入力インターフェイス116を介して第1の操作を検出する。第1の操作は、サーバ装置200の運営者が第1のユーザにポイントを発行する条件を満たす何らかの操作である。例えば、第1の操作は、上述したように、第1のユーザが、サーバ装置200の運営者に予め決められた額の金銭を支払う操作である(S100)。
【0100】
第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、検出された第1の操作を示す第1の操作情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する(S102)。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1の操作情報等を受信すると、例えば、第1のユーザがサーバ装置200の運営者に支払った金銭に応じた数のポイントを、第1のユーザに対応づけて発行する。さらに、プロセッサ212は、発行したポイント数を加算するようにポイント残数情報Eを更新する。ただし、更新前のポイント残数情報Eが示すポイント数に、支払われた金銭に応じたポイント数を加算すると、上限値情報Fが示すポイント数を超えることがある。この場合には、プロセッサ212は、上限値情報Fが示すポイント数を上限とした数のポイントを第1のユーザに発行する。さらに、プロセッサ212は、上限を超えたポイントに対応する金銭を第1のユーザに返却する(S104)。
【0101】
以下、第1のユーザが受けたり支払ったりしたポイントを、図4A及び図4Bに示したポイント残数情報Eに反映させるための処理を説明する。第1のユーザは、第1のユーザ端末装置100-1を用いてソーシャルメディアが提供するサービスを使用する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、このソーシャルメディアのポイントを受け、あるいは支払う(S106)。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、いずれのソーシャルメディアのアカウントを用いて、第1のユーザが、いくつのポイントを受けたか、又は支払ったかを示すポイント情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。ポイント情報の送信により、第1のユーザがポイントを受けたこと、又は支払ったことが、サーバ装置200に通知される(S108)。
【0102】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第1のユーザ端末装置100-1から、第1のユーザが、いくつのポイントを受けたか、又は支払ったかを示す情報を受信する。第1のユーザがポイントを受けた場合には、プロセッサ212は、図4A及び図4Bに示したポイント残数情報Eが示すポイントの残数に、第1のユーザが受けたポイントの数を加算して記憶する。一方、第1のユーザがポイントを支払った場合には、プロセッサ212は、ポイント残数情報Eが示すポイントの残数から、第1のユーザが支払ったポイントの数を減算して記憶する(S109)。
【0103】
(2)保有ポイント数情報Vを更新する処理
なお、図5Aに示したS106~S109の処理において、第1のユーザ端末装置100-1を第2のユーザ端末装置100-2に置き換える。さらに、S106~S109の一連の処理の内容を適宜、変更する。これらにより、第2のユーザがソーシャルメディアのアカウントごとに受けたり支払ったりしたポイントを、図4Cに示した保有ポイント数情報Vに反映させることができる。以下、このような処理を、図5Aを参照して具体的に説明する。
【0104】
第2のユーザは、第2のユーザ端末装置100-2を用いてソーシャルメディアが提供するサービスを使用する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、このソーシャルメディアのポイントを受け、あるいは支払う(S106)。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、いずれのソーシャルメディアのアカウントを用いて、第2のユーザが、いくつのポイントを受けたか、又は支払ったかを示す情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。この情報の送信により、第2のユーザがポイントを受けたこと、又は支払ったことが、サーバ装置200に通知される(S108)。
【0105】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザ端末装置100-2から、第2のユーザが、いくつのポイントを受けたか、又は支払ったかを示す情報を受信する。第2のユーザがポイントを受けた場合には、プロセッサ212は、図4Dに示した保有ポイント数情報Vが示すポイントの残数に、第2のユーザが受けたポイントの数を加算して記憶する。一方、第1のユーザがポイントを支払った場合には、プロセッサ212は、保有ポイント数情報Vが示すポイントの残数から、第2のユーザが支払ったポイントの数を減算して記憶する(S109)。
【0106】
(3)ポイント数の上限値を増やす処理
次に、第1のユーザが、上限値情報Fが示すポイント数の上限値を増やすための処理を説明する。なお、上限値情報Fが示すポイント数の上限値を増やすための条件は、図4Aを参照して上述したように上限値更新条件情報Gにより示される。なお、図5Aにおいてさらに示すS110~S116の処理は、第1のユーザが、サーバ装置200の運営者が発行するポイント数の上限値を増やすための処理である。第1のユーザ及び第2のユーザのソーシャルメディアのアカウントごとのポイント数には上限値が定められていないので、S110~S116の処理は適用されえない。
【0107】
第1のユーザが、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、第2の操作を行うと、プロセッサ112は、第2の操作を、入力インターフェイス116を介して検出する(S110)。さらに、プロセッサ112は、検出した第2の操作を示す第2の操作情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、第2の操作情報を、通信インターフェイス214を介して受信する(S112)。
【0108】
プロセッサ212は、図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブルを参照し、上限値更新条件情報Gを読み出す(S114)。プロセッサ212は、第2の操作情報が示す第2の操作の内容が、上限値更新条件情報Gが示す条件を満たす場合には、上限値情報Fが示すポイント数の上限値を予め決められた数だけ増やす。さらに、プロセッサ212は、ポイント数の上限値が予め決められ数だけ増えるように、上限値情報Fを更新する(S116)。
【0109】
なお、S100~S104に示した一連の処理と、S106~S109に示した一連の処理とは逆に行われても、並行して行われてもよい。また、S100~S109に示した一連の処理と、S110~S116に示した一連の処理とは、逆の順に行われても、並行して行われてもよい。また、図4Aを参照して上述したように、上限値更新条件情報Gが示す条件は、第1のユーザの行動に応じて上限値情報Fが示すポイント数を増やすことと、第2のユーザの行動に応じて上限値情報Fが示すポイント数を増やすこととを含む。従って、第1のユーザ及び第2のユーザの少なくとも一方の行動が、上限値更新条件情報Gが示す条件を満たせば、上限値情報Fが示すポイント数が増えるように上限値情報Fが更新される。
【0110】
(4)新たなポイントサービスを開始する処理
図5Bは、第1のユーザによる新たな情報の登録に応じて、新たなポイントサービスを提供するための第1のユーザ端末装置100-1とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。なお、以下の説明においては、第1のユーザが第1のユーザ端末装置100-1を用いて、ポイントを付与する相手となる第2のユーザと付与するポイント数を自由に選択して実行する場合の処理を説明する。なお、以下に説明する処理を適切に変更することにより、ポイントを付与する相手となる第2のユーザと付与するポイント数を、マッチング方式、リクエスト方式及びオークション方式のいずれかによって決められた第2のユーザとポイント数を適用することが可能である。
【0111】
図5Bに示すように、第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、サーバ装置200を使用するためのアプリケーションプログラム(APP)を起動する(S120)。起動されたアプリケーションプログラムを使用して、第1のユーザは第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、サーバ装置200にログインするための第1のユーザのアカウントのID及びPWを入力する。あるいは、第1のユーザは、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、サーバ装置200にソーシャルログインするために、第1のユーザのソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを入力する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介して入力されたID及びPWを示す情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する(S122)。
【0112】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してユーザ情報を受信すると、認証処理を行う(S124)。第1のユーザの認証処理が成功すると、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に、第1のユーザのログインを許可することを示す許可情報を送信する(S126)。
【0113】
第1のユーザは、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、ポイントサービス、マッチング方式、及びリクエスト方式及びオークション方式によるポイントの交換又は売買のいずれかの処理を選択する選択操作を行う。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、この選択操作を、入力インターフェイス116を介して受け入れる。なお、上述したように、この選択操作により、第1のユーザによりポイントサービスが選択される(S127)。第1のユーザは、S127の処理において選択した処理に必要とされる情報を入力する操作を、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して行う。プロセッサ112は、この操作を、入力インターフェイス116を介して受け入れる(S128)。
【0114】
S127の処理において、第1のユーザから第2のユーザへのポイントサービスの処理が選択された場合、S128の処理において入力される情報は、ポイント付与情報のうち、図4Aに示したポイント付与数情報Dを少なくとも含む。また、第1のユーザが登録する新たな情報は、図4Cに示した属性情報テーブルに含まれる情報のうち、ポイントサービス名情報I、ポイントサービス内容情報J、使用条件情報K、コード通知方法情報L、用途情報M及び付与条件情報Nを含む。
【0115】
また、使用条件が有効期間を含む場合には、第1のユーザが登録する新たな情報は、使用条件情報Kに含まれる有効期間情報Oを含む。また、付与条件が、第2のユーザが特定のソーシャルメディアのアカウントのID及びPWでサーバ装置200にソーシャルログインすることを含む場合には、付与条件情報Nは、付与条件情報Nに含まれるSM情報Pを含む。付与条件が、第2のユーザが特定の場所にいることを含む場合には、付与条件情報Nは、場所情報Qを含む。付与条件が、第2のユーザに先着順にポイントを付与することを示す場合には、付与条件情報Nは、第2のユーザに先着順にポイントを付与する回数を示す先着数情報Rを含む。付与条件が、特定の第2のユーザにポイントを付与することを含む場合には、付与条件情報Nは、付与先情報Sを含む(S130)。
【0116】
サーバ装置200のプロセッサ212は、S130の処理において受信したポイント付与情報を、ポイント付与情報テーブル及び属性テーブルに登録し、メモリ113に記憶する(S132)。プロセッサ212は、ポイント付与情報の登録及び記憶が終わると、これらの情報が登録されたことを示す登録情報を、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して登録情報を受信する(S134)。
【0117】
第1のユーザは、新たなポイントサービスを開始させるための操作を、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して行う。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してこの操作を検出する(S136)。プロセッサ112は、新たなポイントサービスをサーバ装置200に開始させるためのポイントサービス開始情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第1のユーザ端末装置100-1からポイントサービス開始情報を受信する(S138)。
【0118】
サーバ装置200のプロセッサ212は、図4A及び図4Bに示したポイント残数情報Eに、新たなポイントサービスに必要とされるソーシャルメディアのアカウントが存在するかを判断する。プロセッサ212は、このソーシャルメディアのアカウントが存在し、かつ、このアカウントに対応するポイント残数情報Eが示すポイント数が、ポイント付与数情報Dが示すポイント数よりも多い場合に、新たなポイントサービスを開始可能と判断する。新たなポイントサービスを開始可能と判断すると、プロセッサ212はこの新たなポイントサービスを開始する(S140)。
【0119】
サーバ装置200のプロセッサ212は、QRコード(登録商標)等、第1のユーザが第2のユーザにポイントを付与するために用いられるコードを生成する(S142)。プロセッサ212は、S144の処理において生成したコードを、コード通知方法情報Lに従って、例えば、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、サーバ装置200からコードを受信する(S144)。
【0120】
第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、第2のユーザ端末装置100-2に、S144の処理において受信したコードを送信する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、第1のユーザ端末装置100-1からコードを受信する。S128の処理において新たなポイントサービスの対象として第2のユーザが選択された場合には、選択された第2のユーザ端末装置100-2に、S144の処理において受信したコードを、コード通知方法情報Lが示す方法に従って送信し、通知する(S146)。コードが通知された第2のユーザは、コード通知方法情報Lが示す方法に従って、第1のユーザから通知されたコードを、例えば、第2のユーザ端末装置100-2を用いて取得する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、第2のユーザが取得したコードを、入力インターフェイス116を介してディスプレイ装置に表示し、第2のユーザに示す(S148)。
【0121】
第2のユーザは、第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されたコードを使用してサーバ装置200に対してポイントの使用を要求するポイント使用要求情報を送信する(S150)。サーバ装置200のプロセッサ212は、S150の処理において、ポイント使用要求情報の送信元の第2のユーザに、ポイントサービスを提供可能か否かを判断する。なお、ポイントサービスの提供を可能か否かは、ポイント使用要求情報の送信の時刻、及びユーザの行動等が図4Cに示した使用条件情報K及び付与条件情報Nに適合するか否かにより判断される(S152)。ポイント使用要求情報を送信した第2のユーザにポイントサービスを提供可能と判断すると、サーバ装置200のプロセッサ212は、第2のユーザにポイントサービスを提供するための処理を行う(S154)。
【0122】
なお、S127の処理において、マッチング方式、リクエスト方式及びオークション方式のいずれかによる方式によるポイントの交換又は売買の処理が選択されることがある。この場合には、S128以降の処理において、選択された方式によるポイントの交換又は売買のための処理が、上述したように行われる。
【0123】
(5)SM情報Pを用いてポイントサービスを提供する処理
図5C及び図5Dは、SM情報Pを含むポイント付与情報を用いることにより、第2のユーザがサーバ装置200にソーシャルログインすることを条件としてポイントサービスを提供するための通信シーケンスを示す図である。
【0124】
まず、第1のユーザ端末装置100-1とサーバ装置200との間で、図5Bに示したS120~S126の処理が行われ、第1のユーザが認証され、第1のユーザがサーバ装置200にソーシャルログインし、サーバ装置200へのアクセスが許可される。ただし、図5Cに示す処理においては、S120~S126の処理によるソーシャルログインは必須ではない。つまり、第1のユーザは、サーバ装置200に作成したアカウントのID及びPWを用いて、サーバ装置200に直接的にログインしてもよい。さらに、図5Bに示したS127の処理が行われる。なお、図5Cにおいても、以下、S127の処理において、ポイントサービスが選択された場合が具体例とされる。
【0125】
第1のユーザは、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、SM情報Pを含むポイント付与情報を入力する操作を行う。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力された情報を、入力インターフェイス116を介して検出する(S160)。
【0126】
第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、S160の処理において検出したSM情報Pを含むポイント付与情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第1のユーザ端末装置100-1からSM情報Pを含むポイント付与情報を受信する(S162)。プロセッサ212は、SM情報Pを含むポイント付与情報を、ポイント付与テーブル及び属性テーブル(図4A図4C)に登録し、メモリ213に記憶する(S164)。
【0127】
プロセッサ212は、SM情報Pを含むポイント付与情報を、ポイント付与テーブル及び属性テーブルに登録したことを示す登録情報を、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して登録情報を受信する(S166)。さらに、第1のユーザ端末装置100-1とサーバ装置200との間で、図5Bに示したS136~142の処理が行われる。
【0128】
プロセッサ212は、SM情報Pが示す1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す情報、及びS142の処理において生成されたコードを、コード通知方法情報Lに従って、例えば、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、SM情報Pが示す1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す情報、及びS142の処理において生成されたコードを受信する(S172)。
【0129】
第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、第2のユーザ端末装置100-2に、SM情報Pが示す1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す情報、及びコードを送信する(S174)。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、SM情報Pが示す1種類以上のソーシャルメディアのアカウントを示す情報、及びコードを取得する(S176)。
【0130】
図5Dに示すように、図5Cに示したS176の処理においてコード及び情報を受信した第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ212は、サーバ装置200を使用するためのアプリケーションプログラム(APP)を起動する(S178)。さらに、プロセッサ212は、受信した情報に含まれるSM情報Pが示すソーシャルメディアに第2のユーザが作成したアカウントのID及びPWを、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信し、ソーシャルログインするための処理を行う。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、SM情報Pが示すソーシャルメディアに第2のユーザが作成したアカウントのID及びPWを受信する(S180)。
【0131】
サーバ装置200のプロセッサ212は、例えば、通信インターフェイス214を介してSM情報Pが示すソーシャルメディアの提供元(不図示)と通信を行い、サーバ装置200へのソーシャルログインのために必要とされる処理を行う(S182)。プロセッサ212は、S182における処理が成功すると、通信インターフェイス214を介して第2のユーザ端末装置100-2に、サーバ装置200へのアクセスを許可する許可情報を送信する。この許可情報は、図4Cに示したポイントサービス名情報I、ポイントサービス内容情報J、用途情報M、及び図4Dに示した保有ポイント数情報Vを含む。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して許可情報を受信する(S184)。
【0132】
プロセッサ112は、受信した許可情報に含まれるポイントサービス名情報I、ポイントサービス内容情報J、用途情報M及び保有ポイント数情報Vを、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示して第2のユーザに示す(S186)。第2のユーザは、第2のユーザ端末装置100-2の入力デバイスに対して、ポイントの付与を要求するための操作を行う。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してこの操作を検出する(S188)。プロセッサ112は、検出した操作に従って、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に、第2のユーザへのポイントの付与を要求するポイント付与要求情報を送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ポイント付与要求信号を受信する(S190)。
【0133】
プロセッサ212は、図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブル、及び図4Cに示した属性情報テーブルを参照し、ポイント残数情報E、付与条件情報Nを読み出す。プロセッサ212は、使用条件情報Kが有効期間情報Oを含む場合には、この有効期間情報Oをさらに読み出す。プロセッサ212は、ポイント付与要求信号を受信した時刻が有効期間情報Oにより示される期間の範囲内であり、ポイント残数情報Eが示すポイント数が第2のユーザに付与するポイント数より多く、かつ、第2のユーザの行動が、付与条件情報Nが示す条件を満たす場合に、第2のユーザにポイントを付与可能と判断する。
【0134】
具体的には、例えば、ポイント付与要求信号を受信した時刻が、有効期間情報Oにより示される期間の範囲内であり、かつ、ポイント残数情報Eが示すポイント数が第2のユーザに付与するポイント数より多く、かつ、第2のユーザが、第1のユーザが登録した任意のソーシャルメディアにおいて第1のユーザをフォローしている場合に、プロセッサ212は第2のユーザにポイントを付与可能と判断する。また、例えば、ポイント付与要求信号を受信した時刻が、有効期間情報Oにより示される期間の範囲内であり、かつ、ポイント残数情報Eが示すポイント数が第2のユーザに付与すべきポイント数より多く、かつ、第2のユーザが、場所情報Qにより示される場所にいる場合に、プロセッサ212は第2のユーザにポイントを付与可能と判断する。
【0135】
あるいは、例えば、ポイント付与要求信号を受信した時刻が、有効期間情報Oにより示される期間の範囲内であり、かつ、ポイント残数情報Eが示すポイント数が第2のユーザに付与するポイント数より多く、かつ、第2のユーザが、第1のユーザにより設定された付与先情報Sにより示される第2のユーザに含まれる場合に、プロセッサ212は第2のユーザにポイントを付与可能と判断する(S192)。
【0136】
S192の処理において、第2のユーザにポイントを付与可能と判断すると、プロセッサ212は、第2のユーザに、ポイント付与数情報Dが示す数のポイントを付与する。また、プロセッサ212は、保有ポイント数情報Vが示すポイント数が、付与したポイント数を加算された数になるように、図4Dに示した第2のユーザの保有ポイント数情報Vを更新し、ポイントを付与したことを示すポイント付与情報を第2のユーザ端末装置100-2に送信する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してポイント付与情報を受信する(S194)。さらに、プロセッサ112は、受信したポイント付与情報を、入力インターフェイス116を介してディスプレイ装置に表示し、第2のユーザに示す(S196)。
【0137】
さらに、プロセッサ212は、第2のユーザにポイントを付与したことを通知するポイント付与通知情報を、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してポイント付与通知情報を受信する(S198)。
【0138】
表示されたポイント付与情報を見た第2のユーザは、保有しているポイントを使用して第1のユーザが提供する便宜を選択する操作を入力デバイスに対して行う。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、この操作を、入力インターフェイス116を介して検出する(S200)。さらに、プロセッサ112は、第2のユーザが保有しているポイントを使用して便宜の提供を第1のユーザに要求するポイント使用要求情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス114を介してポイント要求情報を受信する(S202)。
【0139】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してポイント使用要求情報を受信すると、図4A及び図4Bに示したポイント付与情報テーブルを参照してポイントサービス内容情報J及び使用条件情報Kを読み出し、図4Cに示した属性情報テーブルを参照して有効期間情報Oを読み出し、図4Dに示した保有ポイント情報テーブルを参照して保有ポイント数情報Vを読み出す。
【0140】
プロセッサ212は、ポイント使用要求を受信した時刻が有効期間情報Oにより示される有効期間の範囲内であり、かつ、保有ポイント数情報Vが示すポイント数が、ポイントサービス内容情報Jが示す便宜の提供を受けるために必要なポイント数よりも多く、かつ、第2のユーザの行動が、使用条件情報Kが示す条件を満たす場合に、第2のユーザがポイントを使用できると判断する。
【0141】
具体的には例えば、ポイント使用要求を受信した時刻が有効期間情報Oにより示される有効期間の範囲内であり、かつ、保有ポイント数情報Vが示すポイント数が、ポイントサービス内容情報Jが示す便宜の提供を受けるために必要なポイント数より多く、かつ、第1のユーザが使用しているソーシャルメディアにおいて、第2のユーザが第1のユーザをフォローしている場合に、プロセッサ212は、第2のユーザがポイントを使用できると判断する。
【0142】
あるいは、例えば、ポイント使用要求を受信した時刻が有効期間情報Oにより示される有効期間の範囲内であり、かつ、プロセッサ212は、保有ポイント数情報Vが示すポイント数が、ポイントサービス内容情報Jが示すポイント数よりも多く、かつ、第2のユーザが、第1のユーザにより予め決められた特定の店舗等の場所に行った場合に、プロセッサ212は、第2のユーザがポイントを使用できると判断する(S204)。
【0143】
S204の処理において、第2のユーザがポイントを使用できると判断すると、サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザにポイントの使用を許可する使用許可情報を第2のユーザ端末装置100-2に送信する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して使用許可情報を受信する(S206)。
【0144】
プロセッサ112は、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に用途情報Mを表示する。表示された用途情報Mを見た第2のユーザは、用途情報Mが示すポイントの使用により提供される便宜のいずれか、つまり、ポイントの用途を選択する操作を、第2のユーザ端末装置100-2の入力デバイスに対して行う。プロセッサ112は、この操作を、入力インターフェイス116を介して受け入れる(S208)。さらに、プロセッサ112は、選択されたポイントの用途を示す用途情報Mを、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する(S210)。
【0145】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して用途情報Mを受信し、第2のユーザが選択した便宜の提供に必要とされる数を、保有ポイント数情報Vから減算して更新する(S212)。さらに、プロセッサ212は、ポイントの使用と、その用途とを示す使用・用途情報を、通信インターフェイス214を介して第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1に送信する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して使用・用途情報を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する(S214)。
【0146】
(7)先着数情報Rを用いてポイントサービスを提供する処理
図5E及び図5Fは、第1のユーザ端末装置100-1からの先着数情報Rの登録に応じて、第2のユーザに先着順に予め決められた回数だけポイント付与を行うための第1のユーザ端末装置100-1と、第2のユーザ端末装置100-2と、サーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
【0147】
まず、第1のユーザ端末装置100-1とサーバ装置200との間で、図5Bに示したS120~S126の処理が行われ、第1のユーザ端末装置100-1が認証され、サーバ装置200へのアクセスが許可される。さらに、図5Bに示したS127の処理が行われる。なお、図5Cにおいても、以下、S127の処理において、ポイントサービスが選択された場合が具体例とされる。
【0148】
第1のユーザは、第1のユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して、先着数情報Rを含むポイント付与情報(図4A図4C)を入力する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力された先着数情報Rを含むポイント付与情報を、入力インターフェイス116を介して検出する(S220)。
【0149】
第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、S220の処理において検出した先着数情報Rを含むポイント付与情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第1のユーザ端末装置100-1から先着数情報Rを含むポイント付与情報を受信する(S222)。
【0150】
サーバ装置200のプロセッサ212は、S222の処理において受信した先着数情報Rを含むポイント付与情報を、図4A図4Cに示したポイント付与情報テーブルに登録し、メモリ213に記憶する。また、第1のユーザ端末装置100-1とサーバ装置200との間で、図5Bに示したS136~S148の処理が行われる。
【0151】
さらに、図5Fに示すように、第1のユーザ端末装置100-1、第2のユーザ端末装置100-2及びサーバ装置200の間で、図5Dに示したS178~S192の処理が行われる。サーバ装置200のプロセッサ212は、前回のS232の処理により得られ、メモリ213に記憶された計数値と、先着数情報Rにより示され、第2のユーザへのポイントの付与の回数とを比較する。プロセッサ212は、計数値が先着数情報Rにより示される回数よりも大きい場合には、第2のユーザへのポイント付与の継続が不可能と判断し、計数値が先着数情報Rにより示される回数以下の場合には、第2のユーザへのポイント付与の継続が可能と判断する。プロセッサ212は、第2のユーザへのポイント付与の継続を不可能と判断した場合には、第2のユーザへのポイントの付与を終了する。あるいは、プロセッサ212は、S232の処理において、第2のユーザへのポイント付与の継続を可能と判断した場合には、第2のユーザへのポイントの付与を継続する(S230)。
【0152】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1にポイント付与通知情報を送信するたびに、第2のユーザ端末装置100-2に何回ポイントを付与したかを計数する。プロセッサ212は、次回のS230の処理のために、計数値をメモリ213に記憶する(S232)。
【0153】
プロセッサ212は、S230の処理において、第2のユーザへのポイント付与を継続すると判断した場合には、第1のユーザ端末装置100-1及び第2のユーザ端末装置100-2に、通信インターフェイス214を介してポイントの付与を継続することを示す情報を送信する。あるいは、プロセッサ212は、S212の処理において、第2のユーザへのポイント付与を終了すると判断した場合には、第1のユーザ端末装置100-1及び第2のユーザ端末装置100-2に、通信インターフェイス214を介してポイントの付与を終了することを示す情報を送信する(S236及びS238)。
【0154】
なお、S230の処理において、第2のユーザへのポイントの付与を継続すると判断した場合、及び既に第2のユーザへのポイントの付与がなされている場合には、点線で示すように、図5Dに示したS194~S214の処理が行われる。一方、S230の処理において、第2のユーザへのポイントの付与を終了すると判断し、その時点で第2のユーザへのポイントの付与が行われていない場合には、点線で示した図5Dに示したS194~S214の処理は行われない。また、有効期間情報Oが示す有効期間の範囲内において、図5Fに示した処理と前後して、あるいは並行して、図5Dに示した第2のユーザによるポイント使用のための処理が行われうる。
【0155】
7.ユーザ端末装置100及びサーバ装置200の処理
以下、図6A図6Gを参照してユーザ端末装置100及びサーバ装置200の処理を説明する。図6A図6Gは、図5A図5Fに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。なお、図6A図6Gには、開始された処理が無限にループせず、必ず終了する場合が例示されている。しかしながら、ポイントサービスの提供のための処理を実行しているサーバ装置200においては、開始された処理がループして、ポイントサービスに関する全ての処理が終了しない限り続く処理がありうる。
【0156】
(1)ポイント残数情報Eを記憶する処理
これらのフローチャートのうち、図6Aは、図5Aに示したサーバ装置200がポイントを発行したり、受け取ったり、支払ったりした後に、図4A及び図4Bに示したポイント残数情報Eに記憶する処理を示す。図6Aに示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第1のユーザ端末装置100-1から第1のユーザによる金銭の支払い等の第1の操作情報を受信したか否かを判断する。第1の操作情報を受信した場合(Y)にはプロセッサ212はS302の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS300の処理に留まる(S300)。
【0157】
サーバ装置200のプロセッサ212は、S300の処理において受信した第1の操作情報が、ポイント発行の条件を満たすか否を判断する。具体的には、例えば、プロセッサ212は、第1の操作情報が、第1のユーザによりポイントを発行するために定められた金額以上の金銭が支払われたか否かを判断する(S302)。プロセッサ212は、第1の操作情報が、ポイントを発行する条件を満たした場合(Y)にはS306の処理に進み、満たさない場合(N)にはS308の処理に進む(S304)。
【0158】
プロセッサ212は、第1のユーザに対して、支払われた金銭等に応じた数のポイントを発行し、ポイントを発行したことを、通信インターフェイス214を介して第2のユーザ端末装置100-2に通知する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してこの通知を受信する(S306)。プロセッサ212は、ポイントを発行しないことを、通信インターフェイス114を介して第1のユーザ端末装置100-1に通知する。第1のユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、この通知を、通信インターフェイス114を介して受信する(S308)。
【0159】
サーバ装置200のプロセッサ212は、第1のユーザ端末装置100-1から、ポイントを、第1のユーザが第2のユーザ及びサーバ装置200の運営者から受け取ったこと及びその数を示す情報を受信したか否かを判断する。あるいは、プロセッサ212は、ポイントを、第1のユーザが第2のユーザ及びサーバ装置200の運営者に支払ったこと、及びその数を示す情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、第1のユーザ端末装置100-1から、この該情報を受信した場合(Y)にはS312の処理に進み、受信なかった場合(N)にはS300の処理に戻る(S310)。プロセッサ212は、ポイントを受け取った後、又は支払った後のポイントの残数を、ソーシャルメディアのアカウントごとにポイント残数情報Eに記憶する(S312)。
【0160】
(2)上限値情報Fを更新する処理
図6Bは、図5Aに示したサーバ装置200が、図4Aに示した上限値情報Fを更新する処理を示す。図6Bに示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、第1のユーザの第1のユーザ端末装置100-1から第2の操作情報を受信したか否かを判断する(S320)。プロセッサ212は、第1のユーザ端末装置100-1から第2の操作情報を受信した場合(Y)にはS322の処理に進み、受信しなかった場合にはS320の処理に留まる。
【0161】
プロセッサ212は、第2の操作情報が、上限値更新条件情報Gにより示される条件を満たすか否かを判断する(S322)。プロセッサ212は、第2の操作情報が上限値更新条件情報Gにより示される条件を満たす場合(Y)にはS326の処理に進み、条件を満たさない場合には処理を終了する(S324)。プロセッサ212は、例えば、上限値情報Fにより示されるポイントの数を、予め決められた数だけ増やすように、メモリ213に記憶された上限値情報Fを更新する(S326)。
【0162】
なお、上限値情報Fが示すポイント数は、第2のユーザの操作に応じて増やされてよい。つまり、上限値情報Fが示すポイントの数は、第1のユーザ及び第2のユーザのいずれかの操作を示す第2の操作情報によっても増やされうる。例えば、上限値更新条件情報Gが示す条件は、第1のユーザのSNSに、第2のユーザが、いわゆる「いいね」を付けること、及びサーバ装置200の運営者の商品を購入することなどを含みうる。第2のユーザの第2のユーザ端末装置100-2から、通信インターフェイス214を介してプロセッサ212が、これらの操作を示す第2の操作情報を受信した場合に、プロセッサ212は、第1のユーザの第1のユーザ識別情報Bに対応する上限値情報Fが示すポイント数を増やしてよい。
【0163】
(3)新たなポイントサービスを開始する処理
図6Cは、図5Bに示したサーバ装置200が新たなサービスを介する処理を示す。なお、図6Cには、サーバ装置200が主にポイントサービスを行う場合が例示されている。図6Cに示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、第1のユーザ端末装置100-1から、サーバ装置200又はソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを受信したか否かを判断する(S340)。ID及びPWを受信した場合(Y)にはプロセッサ212は受信したID及びPWに基づいて第1のユーザを認証する処理を行い(S342)、受信しなかった場合(N)にはプロセッサ212はS340の処理に留まる。
【0164】
プロセッサ212は、S342の処理において、認証が成功したか否かを判断する。プロセッサ212は、認証が成功した場合(Y)には、第1のユーザ端末装置100-1からサーバ装置200へのアクセスを許可してS346の処理に進み、認証が成功しなかった場合(N)には処理を終了する(S344)。プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に、許可情報を送信する(S346)。プロセッサ212は、ポイントサービス、マッチング方式、リクエスト方式及びオークション方式のポイントの交換又は売買のうち、第1のユーザにより、ポイントサービスが選択されたか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイントサービスが選択された場合(Y)にはS348の処理に進み、いずれかの方式によるポイントの交換又は売買が選択された場合にはS364の処理に進む。
【0165】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2から、図4A図4Cに示したポイント付与情報に含まれる情報を受信したか否かを判断する。ポイント付与情報を受信した場合(Y)には、プロセッサ212はS350の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS348の処理に留まる(S348)。サーバ装置200のプロセッサ212は、受信した情報を、ポイント付与情報テーブル及び属性情報テーブルに登録し、メモリ213に記憶する。さらに、プロセッサ212は、ポイント付与情報テーブルに情報を登録したことを、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に通知する(S350)。
【0166】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1からポイントサービス開始情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイントサービス開始情報を受信した場合(Y)にはS354の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS352の処理に留まる(S352)。プロセッサ212は、ポイントサービスの開始が可能であることを確認し、コードを生成し、生成したコードを、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する(S354)。
【0167】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2から、ポイントサービスの提供を受けるためのアクセスがあったか否かを判断する。プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2からのアクセスがあった場合にはS358の処理に進み、アクセスがなかった場合にはS348の処理に戻る(S358)。プロセッサ212は、アクセスしてきた第2のユーザ端末装置100-2へのポイントサービスの提供が可能か否かを判断する。プロセッサ212は、ポイントサービスの提供が可能な場合(Y)にはS362の処理に進み、不可能な場合(N)には処理を終了する(S360)。プロセッサ212は、第1のユーザによるポイントサービスの提供のための処理を行う(S362)。プロセッサ212は、マッチング方式、リクエスト方式及びオークション方式によるポイントの交換又は売買のいずれかのための処理を行う(S364)。
【0168】
(4)SM情報Pを用いてポイントサービスを提供する処理
図6D及び図6Eは、図5C及び図5Dに示したサーバ装置200のSM情報Pを用いてポイントサービスを提供する処理を示す。図6Dに示すように、まず、図6Cに示したサーバ装置200による第1のユーザ端末装置100-1の認証のための処理が行われる(S340~S346)。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1から、SM情報Pを含むポイント付与情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、SM情報P等の情報を受信した場合(Y)にはS382の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS380処理に留まる(S380)。プロセッサ212は、第1のユーザ端末装置100-1から受信したSM情報Pを含むポイント付加情報を、図4A図4Cに示したポイント付与情報テーブルに登録し、メモリ213に記憶する(S382)。
【0169】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、S384の処理において、受信したSM情報Pを含むポイント付与情報をポイント付与情報テーブルに登録したことを、第1のユーザ端末装置100-1に通知する(S384)。プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第1のユーザ端末装置100-1からポイントサービス開始情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイントサービス開始情報を受信した場合(Y)にはS388の処理に進み、受信しなかった場合にはS386の処理に留まる(S386)。
【0170】
プロセッサ212は、QRコード(登録商標)等、第1のユーザが第2のユーザにポイントを付与するために用いられるコードを生成する(S388)。プロセッサ212は、SM情報Pが示すソーシャルメディアを示す情報、及びS388の処理において生成されたコードを、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1に送信する(S390)。
【0171】
図6Eは、図5Dに示したサーバ装置200の処理を示す。図6Eに示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザ端末装置100-2から、ソーシャルログイン用のソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ID及びPWを受信した場合(Y)にはS402の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS400の処理に留まる。
【0172】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2から受信したソーシャルメディアのアカウントのID及びPWを用いてソーシャルログインのための処理を行い、第2のユーザ端末装置100-2のサーバ装置200へのアクセスを許可する(S402)。プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザ端末装置100-2に、許可情報を送信する(S404)。
【0173】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザ端末装置100-2からポイント付与要求情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイント付与要求情報を受信した場合(Y)にはS408の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS406の処理に留まる(S406)。
【0174】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2にポイントを付与可能か否かを判断する(S408)。プロセッサ212は、S408の処理において、ポイントの付与が可能と判断されたか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイントの付与が可能と判断された場合(Y)にはS412の処理に進み、可能と判断されなかった場合(N)には処理を終了する(S410)。プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザ端末装置100-2に対してポイント付与情報を送信し、第1のユーザ端末装置100-1に対してポイント付与通知情報を送信する(S412)。プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2から、用途情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、用途情報を受信した場合(Y)には、S416の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS414の処理に留まる(S414)。
【0175】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2からポイント使用要求情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイント使用要求情報を受信した場合(Y)にはS418の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS416の処理に留まる(S416)。プロセッサ212は、ポイントを使用できるか否かを判断する(S418)。プロセッサ212は、ポイントが使用できる場合(Y)にはS422の処理に進み、使用できない場合(N)にはS420の処理に留まる(S420)。
【0176】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、第2のユーザ端末装置100-2に使用許可情報を送信する(S422)。プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2から、用途情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、用途情報を受信した場合(Y)にはS426の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS424の処理に留まる(S424)。プロセッサ212は、保有ポイント数情報V(図4D)を更新して処理を終了する(S426)。なお、第2のユーザに付与されたポイントは、図6Eに示した処理の前後、及び図6Eに示した処理と並行して適宜、使用される。
【0177】
(5)先着数情報Rを用いてポイントサービスを提供する処理
図6F及び図6Gは、図5E及び図5Fに示したサーバ装置200の先着数情報Rを用いてポイントサービスを提供する処理を示す。まず、図6C及び図6Dに示したサーバ装置200による第1のユーザ端末装置100-1の認証のための処理が行われる(S340~S346)。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して第1のユーザ端末装置100-1から、図4A図4Cに示したポイント付与情報に含まれる先着数情報Rとその他の情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、先着数情報R等の情報を受信した場合(Y)にはS442の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS440処理に留まる(S440)。プロセッサ212は、第1のユーザ端末装置100-1から受信した先着数情報R等の情報を、図4A図4Cに示したポイント付与情報テーブルに登録し、メモリ213に記憶する(S442)。プロセッサ212は、さらに、図6Dを参照して説明したS384~S390の処理を行う。
【0178】
図6Gは、図5Fに示したサーバ装置200の処理を示す。まず、サーバ装置200のプロセッサ212は、図6Eに示したS400~S406の処理を行う。S406において、プロセッサ212は、ポイント付与要求情報を、第1のユーザ端末装置100-1から受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイント付与要求信号を受信した場合(Y)にはS462の処理に進み、受信しなかった場合にはS460の処理に留まる。
【0179】
プロセッサ212は、前回の処理までに計数され、メモリ213に記憶されていたポイント付与の回数が、先着数情報Rが示す数より多いか否かに基づいて、ポイントの付与を継続するか否かを判断する。プロセッサ212は、ポイント付与の回数が先着数情報Rにより示される数よりも多い場合(N)にはポイント付与を終了すると判断し、S462の処理に進む。一方、プロセッサ212は、イント付与の回数が先着数情報Rにより示される数以下の場合(Y)にはポイント付与を継続すると判断し、S466の処理に進む。
【0180】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2へのポイントの付与を終了する(S460)。プロセッサ212は、ポイント付与の終了を、通信インターフェイス214を介して第2のユーザ端末装置100-2に通知する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してこの通知を受信する(S462)。なお、第2のユーザに付与されたポイントは、図6Gに示した処理の前後、及び図6Gに示した処理と並行して適宜、使用される。
【0181】
プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2へのポイントの付与を継続する(S466)。プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2へのポイントの回数を計数し、メモリ213に記憶する(S468)。プロセッサ212は、第2のユーザ端末装置100-2に、通信インターフェイス214を介してポイント付与の継続を通知する。第2のユーザ端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス214を介してこの通知を受信し、S406の処理に戻る(S470)。
【0182】
8.第2のユーザ端末装置100-2に表示されるUI画面
図7A図7Fは、図2に示した第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示されるUI画面を例示する図である。図5BのS128の処理において、第1のユーザがポイントサービスの対象となる第2のユーザを選択する場合には、例えば、図7Aに示すUI画面が用いられる。図7Aに示すUI画面には、図1に示したUI画面に、ポイントサービスの対象となる第2のユーザを選択するために、ポイントサービスの対象となる第2のユーザのアカウントのIDを入力するためのボックス(ポイントサービス対象者ID)を加えてある。第1のユーザは、このボックスに、ポイントサービスの対象となる第2のユーザのアカウントのIDを入力することにより、ポイントサービスの対象となる第2のユーザの選択を行う。
【0183】
図5Bに示したS146及びS148の処理において、第1のユーザ端末装置100-1からコードを取得すると、第2のユーザは、コードを用いて、例えば、サーバ装置200の運営者のウェブサイトにアクセスし、ログインする。第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントのIDと、第2のユーザがソーシャルメディアに作成したアカウントのIDとが連携された状態にある場合には、図7Bに示すUI画面が第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示される。
【0184】
図7Bに示すUI画面は、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントに対応し、ポイントアイコン、属性情報テーブルに含まれるポイントサービス名情報Iが示すポイントサービス名、ポイントの取得を第2のユーザに推奨するポイントの概要、及びポイントを使用して第1のユーザから便宜として提供されるプレゼント及びサービス(役務)の表示を含む。さらに、このUI画面は、第2のユーザに付与されるポイントの数を示す「贈呈ポイント:XXX pt」、ポイントの取得のためのソーシャルログインに用いられるソーシャルメディアを示す「ポイントの取得には YYYYY ZZZZZZ のアカウントが指定されています」との語句と、ログインのためのアイコンとを含む。なお、ソーシャルメディア及びそのアカウントの情報は、属性情報テーブルのSM情報P(図4C)により示される。
【0185】
第2のユーザは、図7Bに示したディスプレイ装置に表示されるUI画面に含まれるポイントの概要及びプレゼント及びサービスを見て、ポイントの付与を受けようとする。この場合には、第2のユーザは、ソーシャルログインに用いられるソーシャルメディアのアカウント「YYYYY」又は「ZZZZZZ」を選択し、ログインアイコンに対するクリック又はタップなどの操作を行う。この操作が行われると、サーバ装置200の運営者のウェブサイトには、図7Cに示すように、第2のユーザに付与されたポイントを示すポイント名と、ユーザに付与されたポイントの数を示す「XXX pt を獲得しました」との語句が表示される。なお、図7B及び図7Cに示したUI画面は、語句及びアイコンをさらに含んでもよく、あるいは、図7B及び図7Cに示した語句及びアイコンの全てを含まなくてもよい。
【0186】
なお、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントのIDと、第2のユーザがソーシャルメディアに作成したアカウントのIDとが連携された状態にない場合に、第2のユーザがサーバ装置200の運営者のウェブサイトにアクセスし、ログインすると、図7Dに示すUI画面が第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に表示される。図7Dに示すUI画面は、図7Cに示したUI画面に加え、「あなたのソーシャルメディアのアカウントはサーバ装置のアカウントに連携していません」との文章と、「連携させる」と記載されたボタンを含む。
【0187】
このように、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウント及びIDと、ソーシャルメディアに作成したアカウント及びIDが連携されていない状態になる理由は、第2のユーザが、IDとして、様々なハンドルネームを使用するからである。第2のユーザが、このUI画面に含まれる「連携させる」と記載されたボタンを操作すると、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントのIDと、第2のユーザが1以上のソーシャルメディアに作成し、サーバ装置200へのソーシャルログインに用いたアカウントのIDとが対応づけられ、連携された状態となる。このような連携により、図4B及び図4Dに示したポイント残数情報E及び保有ポイント数情報Vにおいてソーシャルメディアのアカウントの重複が生じていた場合に、これらの情報におけるソーシャルメディアのアカウントが整理され、この重複が解消される。
【0188】
第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウント及びそのIDと、第2のユーザが1以上のソーシャルメディアに作成し、サーバ装置200へのソーシャルログインに用いたアカウント及びそのIDとが対応づけられ、連携された状態となる。このように対応づけられ連携された状態となったこれらのアカウント及びこれらのIDは、第2のユーザ端末装置100-2のディスプレイ装置に、図7Eに示すように表示される。つまり、図7Eに示すUI画面においては、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウント及びそのIDと、第2のユーザがサーバ装置200へのソーシャルメディアに作成したアカウント及びそのIDとが対応づけられて表示される。このようにサーバ装置200へのソーシャルログインに用いられる複数のアカウント及びIDが対応づけられ、連携された状態になると、これらのアカウント及びIDを管理するための第2のユーザの手間が省かれて便利である。
【0189】
以上説明したように、システム1によれば、第1のユーザは、第1のユーザ自身が自由に作った条件に従って、第2のユーザに対してポイントサービスを提供できる。また、システム1においては、第2のユーザがサーバ装置200に作成したアカウントではなく、任意のソーシャルメディアのアカウントを用いてサーバ装置200にソーシャルログインできる。従って、第2のユーザは、任意のソーシャルメディアのアカウントにより、第2のユーザ自身の身元及び信用等を証明できる。また、システム1においては1種類のポイントの付与数の上限値がサーバ装置200の運営者等により決められるので、ポイントそれぞれの付与数が課題にならず、その価値が保証される。さらに、ポイントの付与数の上限値は、第2のユーザのポイントの使用状況、又は第1のユーザの料金の支払い等により増やすことができるので、特定のポイントに人気が出た場合に、その付与数を増やせるなど、ポイントサービスの柔軟な運用が可能である。
【0190】
本明細書で説明された処理及び手順は、実施形態において明示的に説明された態様のみならず、コンピュータにより実行されるソフトウェア、コンピュータのハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク及び光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することにより実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバ装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0191】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールにより実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールにより実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することにより実現されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0192】
100 ユーザ端末装置
111 出力インターフェイス
112,212 プロセッサ
113,213 メモリ
114,214 通信インターフェイス
115 通信処理回路
116 入力インターフェイス
117 カメラ
200 サーバ装置
211 入出力インターフェイス
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図5F
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E