(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057550
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】(10k+3)の倍数の判別用具
(51)【国際特許分類】
G09B 19/02 20060101AFI20240417BHJP
G09B 1/32 20060101ALI20240417BHJP
【FI】
G09B19/02 Z
G09B1/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022175044
(22)【出願日】2022-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】592234425
【氏名又は名称】中元 恒
(71)【出願人】
【識別番号】593142204
【氏名又は名称】中元 保子
(72)【発明者】
【氏名】中元 恒
(72)【発明者】
【氏名】中元 保子
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ある自然数(10a+b)が(10k+3)の倍数か否かを、比較的容易に幅広く判別できるようにして、用具として利用・応用し、事務処理・情報処理・データ処理や計数処理に役立てる。
【解決手段】自然数(10a+b)について、{a+(3k+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、操作{a+(3k+1)b}で得られる数字に、{a+(3k+1)b}を繰り返すと、最終的に(10k+3)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10k+3)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(3k+1)b}の繰り返しを利用することによる(10k+3)の倍数を判別する用具を提供できる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)(kは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10k+3)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、{a+(3k+1)b}=(10k+3){(3k+1)N-3a}となるので、この操作{a+(3k+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10k+3)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作{a+(3k+1)b}で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(3k+1)b}を繰り返すと、最終的に(10k+3)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10k+3)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(3k+1)b}の繰り返しを利用することによる(10k+3)の倍数を判別する用具。
【請求項2】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)(kは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10k+3)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、{a+(3k+1)b}=(10k+3){(3k+1)N-3a}となるので、この操作{a+(3k+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10k+3)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作{a+(3k+1)b}で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(3k+1)b}を繰り返すと、最終的に(10k+3)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10k+3)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(3k+1)b}の繰り返しを利用することによる(10k+3)の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器、電気機器、映像又は画像などの用具。
【請求項3】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)(kは1以上の自然数、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10k+3)N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、次の操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、{a+(3k+1)b}=(10k+3){(3k+1)N-3a}となるので、この操作{a+(3k+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10k+3)の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作{a+(3k+1)b}で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(3k+1)b}を繰り返すと、最終的に(10k+3)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10k+3)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(3k+1)b}の繰り返しを利用することによる(10k+3)の倍数を判別する講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などの用具。
【請求項4】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)のkを1とした13の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=13N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを1とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+4b)をおこなうと、a+4b=13(4N-3a)となるので、この操作(a+4b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は13の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+4b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+4b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+4b)を繰り返すと、最終的に13の倍数(2倍若しくは3倍など)又は13になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+4b)の繰り返しを利用することによる13の倍数を判別する用具。
【請求項5】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)のkを2とした23の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=23N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを2とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+7b)をおこなうと、(a+7b)=23(7N-3a)となるので、この操作(a+7b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は23の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+7b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+7b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+7b)を繰り返すと、最終的に23の倍数(2倍若しくは3倍など)又は23になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+7b)の繰り返しを利用することによる23の倍数を判別する用具。
【請求項6】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)のkを4とした43の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=43N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを4とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+13b)をおこなうと、(a+13b)=43(13N-3a)となるので、この操作(a+13b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は43の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+13b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+13b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+13b)を繰り返すと、最終的に43の倍数(2倍若しくは3倍など)又は43になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+13b)の繰り返しを利用することによる43の倍数を判別する用具。
【請求項7】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)のkを5とした53の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=53N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを5とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+16b)をおこなうと、(a+16b)=53(16N-3a)となるので、この操作(a+16b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は53の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+16b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+16b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+16b)を繰り返すと、最終的に53の倍数(2倍若しくは3倍など)又は53になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+16b)の繰り返しを利用することによる53の倍数を判別する用具。
【請求項8】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)のkを7とした73の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=73N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを7とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+22b)をおこなうと、(a+22b)=73(22N-3a)となるので、この操作(a+22b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は73の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+22b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+22b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+22b)を繰り返すと、最終的に73の倍数(2倍若しくは3倍など)又は73になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+22b)の繰り返しを利用することによる73の倍数を判別する用具。
【請求項9】
2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下同じ)について、(10k+3)のkを8とした83の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=83N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを8とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+25b)をおこなうと、(a+25b)=83(25N-3a)となるので、この操作(a+25b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は83の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+25b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+25b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+25b)を繰り返すと、最終的に83の倍数(2倍若しくは3倍など)又は83になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+25b)の繰り返しを利用することによる83の倍数を判別する用具。
【請求項10】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを10とした103の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=103N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを10とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+31b)をおこなうと、(a+31b)=103(31N-3a)となるので、この操作(a+31b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は103の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+31b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+31b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+31b)を繰り返すと、最終的に103の倍数(2倍若しくは3倍など)又は103になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+31b)の繰り返しを利用することによる103の倍数を判別する用具。
【請求項11】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを17とした173の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=173N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを17とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+52b)をおこなうと、(a+52b)=173(52N-3a)となるので、この操作(a+52b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は173の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+52b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+52b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+52b)を繰り返すと、最終的に173の倍数(2倍若しくは3倍など)又は173になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+52b)の繰り返しを利用することによる173の倍数を判別する用具。
【請求項12】
3桁以上のある自然数(10a+b)(aは10以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを82とした823の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=823N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを82とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+247b)をおこなうと、(a+247b)=823(247N-3a)となるので、この操作(a+247b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は823の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+247b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+247b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+247b)を繰り返すと、最終的に823の倍数(2倍若しくは3倍など)又は823になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+247b)の繰り返しを利用することによる823の倍数を判別する用具。
【請求項13】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを112とした1123の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=1123N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを112とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+337b)をおこなうと、(a+337b)=1123(337N-3a)となるので、この操作(a+337b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は1123の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+337b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+337b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+337b)を繰り返すと、最終的に1123の倍数(2倍若しくは3倍など)又は1123になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+337b)の繰り返しを利用することによる1123の倍数を判別する用具。
【請求項14】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを782とした7823の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=7823N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを782とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+2347b)をおこなうと、(a+2347b)=7823(2347N-3a)となるので、この操作(a+2347b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は7823の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+2347b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+2347b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+2347b)を繰り返すと、最終的に7823の倍数(2倍若しくは3倍など)又は7823になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+2347b)の繰り返しを利用することによる7823の倍数を判別する用具。
【請求項15】
5桁以上のある自然数(10a+b)(aは1000以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを2375とした23753の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=23753N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを2375とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+7126b)をおこなうと、(a+7126b)=23753(7126N-3a)となるので、この操作(a+7126b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は23753の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+7126b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+7126b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+7126b)を繰り返すと、最終的に23753の倍数(2倍若しくは3倍など)又は23753になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+7126b)の繰り返しを利用することによる23753の倍数を判別する用具。
【請求項16】
5桁以上のある自然数(10a+b)(aは1000以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを9175とした91753の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=91753N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを9175とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+27526b)をおこなうと、(a+27526b)=91753(27526N-3a)となるので、この操作(a+27526b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は91753の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+27526b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+27526b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+27526b)を繰り返すと、最終的に91753の倍数(2倍若しくは3倍など)又は91753になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+27526b)の繰り返しを利用することによる91753の倍数を判別する用具。
【請求項17】
4桁以上のある自然数(10a+b)(aは100以上の自然数、bは0又は1桁の自然数、以下この請求項同じ)について、(10k+3)のkを325とした3253の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=3253N(Nは1以上の自然数、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対して、kを325とした次の操作{a+(3k+1)b}、すなわち(a+976b)をおこなうと、(a+976b)=3253(976N-3a)となるので、この操作(a+976b)をすることにより、もとの自然数(10a+b)は3253の倍数であることが判明する。そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作(a+976b)をおこなうと、もとの自然数の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作(a+976b)で得られる数字に、次々とこのような操作(a+976b)を繰り返すと、最終的に3253の倍数(2倍若しくは3倍など)又は3253になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作(a+976b)の繰り返しを利用することによる3253の倍数を判別する用具。
【請求項18】
倍数判別にカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、映像、画像、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電子機器又は電気機器などを利用する請求項4~請求項17の用具。
【請求項19】
倍数判別に講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映などを利用する請求項4~請求項17の用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複雑な数字や桁数の多い数字(ある自然数)を因数分解したり、その約数を見つけたり、素数の判別や事務処理・情報処理・計数処理・データ処理に役立ち、13などの(10k+3)(kは1以上の自然数、以下同じ)で表される数の倍数か否かを判別することや、更に事務処理・情報処理・計数処理・データ処理に利用・応用できるカード、書類、書籍、メール、パソコン、スマートフォン、携帯電話、電子媒体、磁気媒体、記録媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、映像、画像、講演、講義、電子情報、情報、放送、放映、計算機、電子機器又は電気機器などの用具に関する。
【背景技術】
【0002】
大きい数字(ある自然数)を因数分解したり、約したりすることはよく行われることであり、従来より、2、3、4、5、6、8、9、11等の素数やその数倍の数字を判別することはよく知られている。
【0003】
また、(10k+3)で表わされる自然数の中の13等の倍数を判別することは、以下の特許文献に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06-130894号公報
【特許文献2】特開平07-325542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の先行技術文献よりも、2桁以上の(10k+3)(kは1以上の自然数、以下同じ)で示される13などの倍数を幅広く容易に判別することができるものであり、特に、桁数の多い自然数について、13などの(10k+3)の倍数か否かを判別するのに役立つほか、事務処理、情報処理、計数処理、データ処理などに利用・応用したり、素数の判別や因数分解などに役立てるものである。
従来の先行技術文献でも(10k+3)で示される13などの倍数を判別することができたが、さらに幅広く容易に判別できるようにすることが課題であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、2桁以上のある自然数(10a+b)(aは1以上の自然数、bは0または1桁の自然数、aの上限は特に制限無し、以下同じ)について、(10k+3)((kは1以上の自然数、kの上限は特に制限無し、以下同じ)の倍数か否かを判別するに際し、10a+b=(10k+3)N(Nは1以上の自然数、Nの上限は特に制限無し、以下同じ)ならば、ある自然数(10a+b)に対し、次の操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、{a+(3k+1)b}=(10k+3){(3k+1)N-3a}となるので、この操作{a+(3k+1)b}をすることにより、もとの自然数(10a+b)は(10k+3)の倍数であることが判明する。
そこで、もとの自然数(10a+b)について、このような操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、もとの自然数(10a+b)の桁数が操作1回で基本的に1桁少なくなるので、上記の操作{a+(3k+1)b}で得られる数字に、次々とこのような操作{a+(3k+1)b}を繰り返すと、最終的に(10k+3)の倍数(2倍若しくは3倍など)又は(10k+3)になる。そこで、もとの自然数(10a+b)について、上記の操作{a+(3k+1)b}の繰り返しを利用することによる(10k+3)の倍数を判別する用具を提供する。
上記の(10k+3)の例として、kを1にすると、13の倍数を判別する用具になる。
また、kを2にすると、23の倍数を判別する用具になり、kを4にすると、43の倍数判別の用具、kを5にすると、53の倍数を判別する用具、kを7にすると、73の倍数判別の用具、kを8にすると、83の倍数判別の用具、kを10にすると、103の倍数判別する用具、kを17にすると173の倍数判別の用具、kを23にすると233の倍数判別の用具、kを29にすると、293の倍数を判別する用具、kを52にすると523の倍数判別の用具、kを59にすると、593の倍数を判別する用具、kを61にすると613の倍数判別の用具、kを74にすると743の倍数判別用具、kを77にすると、773の倍数を判別する用具、kを82にすると、823の倍数を判別する用具、kを98にすると、983の倍数を判別する用具、kを112にすると1123の倍数判別の用具、kを128にすると、1283の倍数を判別する用具、kを221にすると、2213の倍数を判別する用具、kを325にすると、3253の倍数を判別する用具、kを511にすると、5113の倍数を判別する用具、kを637にすると、6373の倍数を判別する用具、kを782にすると、7823の倍数を判別する用具、kを862にすると、8623の倍数を判別する用具、kを2375にすると、23753の倍数判別の用具、kを9175にすると、91753の倍数判別の用具になる。kの大きさはここでは4桁まで示したが、1桁、2桁、3桁、4桁の数字はあくまでも例示であり、他の1桁~4桁までの数字も利用でき、5桁以上にしても同様に10000以上の数字が可能であり、kの上限は特に制限なく利用できる。特に末尾が3の(10k+3)のkの桁数の大きい数字(例えば素数など)の判別に役立つ。このように(10a+b)で示される2桁以上の自然数について、kを1以上の自然数にすれば、2桁以上の(10k+3)の倍数を判別することが可能であることが判明した。
なお、操作{a+(3k+1)b}で得られる数字が末尾として0や00など、0が続く場合は、これらの0を省いた残りの数字だけで続きの操作{a+(3k+1)b}をおこなっても、倍数判別が可能である。
【0007】
ここで、(10k+3)のkを2にした23の倍数判別をおこなう。自然数23の1倍から12倍の数について、倍数判別の操作{a+(3k+1)b}をおこなうと、kは2なので、操作は{a+(3×2+1)b}=(a+7b)となる。よって、23、46、69、92、115、138、161、184、207、230、253、276についてそれぞれ操作(a+7b)をおこなうと、23→2+7×3=23。46→4+7×6=46(23の2倍)。69→6+7×9=69(23の3倍)。
92→9+7×2=23。115→11+7×5=46(23の2倍)。138→13+7×8=69(23の3倍)。161→16+7×1=23。184→18+7×4=46(23の2倍)。207→20+7×7=69(23の3倍)。230は0を省くと23。253→25+7×3=46(23の2倍)。276→27+7×6=69(23の3倍)。以上のように自然数23の1倍から12倍の数について、(10k+3)のkを2にした23の倍数判別の操作の結果は、(10k+3)のkを2にした23の1倍、2倍、3倍の循環となった。
【0008】
次に、(10k+3)のkを17にした173の倍数判別をおこなう。自然数173の1倍から9倍の数について、上記と同様な倍数判別の操作{a+(3k+1)b}をすると、kは17なので、その操作は{a+(3×17+1)b=(a+52b)となる。よって、173の1倍から9倍の数について、それぞれ(a+52b)の操作をすると、173→17+52×3=173。346→34+52×6=346(173の2倍)。519→51+52×9=519(173の3倍)。692→69+52×2=173。865→86+52×5=346(173の2倍)。
1038→103+52×8=519(173の3倍)。1211→121+52×1=173。1384→138+52×4=346(173の2倍)。1557→155+52×7=519(173の3倍)。以上のように自然数173の1倍から9倍の数について、(10k+3)のkを17にした173の倍数判別操作の結果は、(10k+3)のkを17にした173の1倍、2倍、3倍の循環となった。
【0009】
さらに、(10k+3)のkを637とした6373の倍数判別をおこなう。自然数6373の1倍から6倍の数について、上記と同様な倍数判別の操作{a+(3k+1)b}をすると、kは637なので、その操作{a+(3k+1)b}={a+(3×637+1)b}=(a+1912b)となる。
よって、6373の1倍から6倍の数について、それぞれ(a+1912b)の操作をすると、6373→637+1912×3=6373。12746→1274+1912×6=12746(6373の2倍)。19119→1911+1912×9=19119(6373の3倍)。25492→2549+1912×2=6373。31865→3186+1912×5=12746(6373の2倍)。38238→3823+1912×8=19119(6373の3倍)。以上のように、自然数6373の1倍から6倍の数について、(10k+3)のkを637とした6373の倍数判別操作の結果は、(10k+3)のkを637とした6373の1倍、2倍、3倍の循環になった。
【0010】
本発明は上記の方法を利用・応用した2桁以上の(10k+3)で表される数の倍数を判別するカード、書類、書籍、メール、パソコン、携帯電話、スマートフォン、磁気媒体、記録媒体、電子媒体、印刷物、表示物、計算資料、教育資料、事務器具、計算機、電気機器、電子機器、映像又は画像など、用具として利用・応用するものであり、さらに、講演、講義、情報、電子情報、放送又は放映など用具として利用・応用してもよい。その材料は特に制限はなく、公知のものが使用でき、その大きさも利用目的によって自由に設定することができる。
【0011】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は2桁以上の自然数(10a+b)(桁数の上限は特に制限なし)に応用・利用できるものであり、本発明では、例示として、5~10桁の数字でおこなった。更に各実施例において、いずれも上記に例示した用具に利用や応用するものである。
【実施例0012】
自然数が5桁の32539について、(10k+3)のkを1として、13の倍数か否か検討する。(10a+b)で表した32539のaは3253、bは9なので、kを1として、{a+(3k+1)b}の操作、すなわち(a+4b)の操作を行うと、3253+4×9=3289となる。この3289について(10a+b)で表すと、aは328、bは9なので、上記と同様に(a+4b)の操作をおこなうと、328+4×9=364となる。続いて364について、上記と同様に(10a+b)で表すと、aは36、bは4なので、上記と同様な操作で36+4×4=52、同様に52について(10a+b)で表すと、aは5、bは2となり、上期と同様に(a+4b)すると、5+4×2=13になる。そこで、32539は13の倍数であることが分かる。
7桁の自然数が2129363について、(10k+3)のkを2として、23の倍数か否かを判別する。ここでは、(10a+b)のaは212936、bは3になる。kを2として{a+(3k+1)b}の操作、すなわち、(a+7b)の操作をすると(212936+7×3=212957)になる。さらにこの212957について(10a+b)で表すと、aは21295、bは7なので、(a+7b)の操作をすると、21295+7×7=21344になる。次に、21344について(10a+b)で表すと、aは2134、bは4となり、(a+7b)の操作で2134+7×4=2162となる。以下上記と同様な操作で、2162は(10a+b)のaは216、bは2で表され、(a+7b)は216+7×2=230、230は末尾が0なので、0を省くと、23になる。そこで、2129363は23の倍数であることがわかる。