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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057553
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】Level6 SOS
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/02 20060101AFI20240417BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240417BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20240417BHJP
   G08B 31/00 20060101ALI20240417BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20240417BHJP
   H04W 4/48 20180101ALI20240417BHJP
   H04W 4/90 20180101ALI20240417BHJP
   H04L 67/12 20220101ALI20240417BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20240417BHJP
   H04L 67/55 20220101ALI20240417BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240417BHJP
【FI】
G08B21/02
G08B25/04 K
G08B27/00 C
G08B31/00 B
G08B21/00 U
H04W4/48
H04W4/90
H04L67/12
H04L67/52
H04L67/55
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022178315
(22)【出願日】2022-11-07
(31)【優先権主張番号】P 2022164370
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5K067
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C086AA11
5C086AA22
5C086BA22
5C086DA08
5C086FA18
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA19
5C087BB20
5C087BB73
5C087DD03
5C087DD13
5C087EE07
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG08
5C087GG14
5C087GG66
5C087GG68
5C087GG83
5K067EE02
5K067JJ20
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】生命の危険に関わる事象が発生すると判断した場合、車両及び予め登録した連絡先へ判断結果を通報する情報処理システム、制御装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システム10において、制御装置は、所定時間が経過する毎に、要求信号を情報処理装置であるサーバへ出力する。サーバは、制御装置から出力された要求信号を受け付けた場合、記憶部に格納された各種情報に基づいて、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測し、当該事象が発生する確率が所定値以上の場合に当該事象が発生すると判断し、制御装置及び複数の端末の少なくとも1つの機器に判断結果を通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたCentral Brainと、
生命を脅かす危機の情報を保有するクラウド上の情報蓄積部と、
前記情報蓄積部の情報から、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測するクラウド上の予測部と、を有し、
前記Central Brainが前記予測部へ10億分の1秒ごとに問い合わせを行い、
前記予測部が生命の危機に関わる事象が発生すると判断した場合は、前記車両と予め登録した連絡先へ、判断結果を通報する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記Central Brainは、前記車両の位置情報を前記クラウドへ逐次送信し、
前記予測部は、前記位置情報に応じた前記事象の発生を予測し、当該位置に存在する前記車両と予め登録した連絡先へ、判断結果を通報する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
車両に搭載された制御装置と、情報処理装置と、複数の端末とを含む情報処理システムにおける情報処理装置であって、
前記制御装置は、所定時間が経過する毎に、要求信号を前記情報処理装置へ出力し、
前記情報処理装置は、
前記制御装置から出力された前記要求信号を受け付けた場合、記憶部に格納された各種情報に基づいて、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測し、
前記事象が発生する確率が所定値以上の場合に前記事象が発生すると判断し、前記制御装置及び前記複数の端末の少なくとも1つの機器に判断結果を通知する、
情報処理装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記車両の避難場所を表すアクセスポイントに関する情報を、前記制御装置及び前記複数の端末の少なくとも1つの機器に更に通知する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記車両の位置情報を前記情報処理装置へ逐次出力し、
前記情報処理装置は、前記位置情報に応じた前記事象の発生を予測し、当該位置に存在する前記制御装置及び前記複数の端末の少なくとも1つの機器に、判断結果を通知する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、請求項3~請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Level6 SOSに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動運転機能を有する車両について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-035198号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施態様によれば、情報処理システムが提供される。前記情報処理システムは、車両に搭載されたCentral Brainと、生命を脅かす危機の情報を保有するクラウド上の情報蓄積部と、前記情報蓄積部の情報から、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測するクラウド上の予測部と、を有し、前記Central Brainが前記予測部へ10億分の1秒ごとに問い合わせを行い、前記予測部が生命の危機に関わる事象が発生すると判断した場合は、前記車両と予め登録した連絡先へ、前記判断結果を通報する。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。前記情報処理装置は、車両に搭載された制御装置と、情報処理装置と、複数の端末とを含む情報処理システムにおける情報処理装置であって、前記制御装置は、所定時間が経過する毎に、要求信号を前記情報処理装置へ出力し、前記情報処理装置は、前記制御装置から出力された前記要求信号を受け付けた場合、記憶部に格納された各種情報に基づいて、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測し、前記事象が発生する確率が所定値以上の場合に前記事象が発生すると判断し、前記制御装置及び前記複数の端末の少なくとも1つの機器に判断結果を通知する。
【0006】
前記情報処理装置は、前記車両の避難場所を表すアクセスポイントに関する情報を、前記制御装置及び前記複数の端末の少なくとも1つの機器に更に通知するよう構成されてよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0008】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】情報処理システム10の機能構成の一例を概略的に示す。
図2】本実施形態に係るネットワーク構成の一例を概略的に示す。
図3】本実施形態に係る車両内のネットワーク構成の一例を概略的に示す。
図4】情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す。
図5】Level6 SOSの概要図である。
図6】Level6 SOSの概要図である。
図7】制御装置120、Central Brain120、サーバ14、又は複数の端末18A,18B,18Cとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
本実施形態の情報処理システムは、人の生命を脅かす危機を予め予測し、その危機を表すリスクが増した場合は、即時に車両の保有者とその家族へ自動的に連絡する。更に、本実施形態の情報処理システムは、車両の避難ルートや避難所までにかかる時間等も常に計算し、上記通報時にその情報も車両の保有者とその家族へ知らせる。更に、本実施形態の情報処理システムは、車両等の避難所といったアクセスポイントに予め連絡しても良い。なお、本実施形態の情報処理システムは、アクセスポイントが定まらない場合、第2、第3のアクセスポイントも計算し、車両の保有者及びその家族へアクセスポイントの場所等を通知する。
【0012】
なお、人の生命を脅かす危機としては、例えば、地震、大火事、雷、台風、大雪、嵐、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等の発生が挙げられる。
【0013】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム10の一例の概略図である。情報処理システム10は、車両12に搭載される制御装置120と、情報処理装置の一例であるサーバ14と、複数の端末18A,18B,18Cとを備えている。制御装置120と、サーバ14と、複数の端末18A,18B,18Cとは、インターネット等の通信回線16によって通信可能に接続されている。
【0014】
制御装置120は、車両の制御装置の一例である。なお、以下では、制御装置120をCentral Brain120と称する。
【0015】
なお、以下において説明される「Level6」とは自動運転を表すレベルであり、完全自動運転を表すLevel5よりも更に上のレベルに相当する。Level5は完全自動運転を表すものの、それは人が運転するのと同等のレベルであり、それでも未だ事故等が発生する確率はある。Level6とは、Level5よりも上のレベルを表すものであり、Level5よりも事故が発生する確率が低いレベルに相当する。
【0016】
図2は、本実施形態に係るCentral Brain120が接続される通信環境を説明するための図である。図2に示されるように、Central Brain120は、通信先として一般クラウドとプライベートクラウドとを切り替えることが可能である。例えば、プライベートクラウドは、VPN(Virtual Private Network)によって実現される。
【0017】
図3は、Central Brain120の車両12内の構成を説明するための図である。図3に示されているように、Central Brain120のSoCには、複数のGate Wayが通信可能に接続されている。Central Brain120は、Gate Wayを介して外部のクラウドに接続されている。Central Brain120は、Gate Wayを介して外部のクラウドへアクセスすることができるように構成されている。その一方で、Gate Wayの存在により、外部からCentral Brain120へ直接アクセスすることはできないように構成されている。
【0018】
Central Brain120は、所定時間が経過する毎に、要求信号をサーバ14へ出力する。具体的には、Central Brain120は、10億分の1秒毎に、問い合わせを表す要求信号をサーバ14へ出力する。
【0019】
サーバ14は、図4に示されているフローチャートを繰り返し実行する。
【0020】
ステップS100において、サーバ14の受付部140は、Central Brain120から出力された要求信号を受け付ける。
【0021】
サーバ14の情報蓄積部141には、地震、大火事、雷、台風、大雪、嵐、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等の前兆となるあらゆる情報が24時間、365日、いつでも蓄積されている。情報蓄積部141は記憶部の一例である。
【0022】
ステップS102において、サーバ14の予測部142は、Central Brain120から出力された要求信号を受け付けた場合、情報蓄積部141に格納された各種情報に基づいて、生命を脅かす危機に関わる事象の発生を予測する。
【0023】
ステップS104において、サーバ14の予測部142は、ステップS102での予測結果に基づいて、実際に生命を脅かす危機に関わる事象が発生するか否かを判断する。例えば、サーバ14の予測部142は、生命を脅かす危機に関わる事象が発生する確率が所定値以上の場合に、当該事象が発生すると判断する。
【0024】
なお、サーバ14の予測部142は、情報蓄積部141に蓄積された情報をAI(Artificial intelligence)を用いて分析することにより、生命を脅かす危機の発生のタイミングと発生確率とを常に計算している。常にとは、10億分の1秒であってよい。なお、生命を脅かす危機の予兆は発生1時間以上前にわかっている場合があるため、この情報を利用しても良い。
【0025】
ステップS106において、サーバ14の通知部144は、予測部142によってある事象が発生すると判断された場合、その判断結果を車両12のCentral Brain120及び複数の端末18A,18B,18Cの少なくとも1つの機器へ通知する。なお、この際、例えば、サーバ14の通知部144は、車両12の避難場所であるアクセスポイントの候補地に関する情報も、車両12のCentral Brain120と複数の端末18A,18B,18Cへ通知するようにしてもよい。
【0026】
Central Brain120は、車両12内の表示装置(図示省略)等に、生命を脅かす危機に関わる事象が発生する旨を出力する。車両12内の乗員は、それを確認し、アクセスポイントへ向かう等する。
【0027】
複数の端末18A,18B,18Cの各々は、例えば、車両12の乗員の家族が保有している端末である。複数の端末18A,18B,18Cの各々は、自らの表示装置(図示省略)等に、生命を脅かす危機に関わる事象が発生する旨を出力する。乗員の家族は、それを確認し、車両12のアクセスポイント等を確認する。
【0028】
上記のように、サーバ14は、Central Brain120を搭載する車両12や、あらかじめ登録したメンバー(例えば、家族等)が保有する複数の端末18A,18B,18Cへ危機の発生を連絡する。その際に、サーバ14は、危機のリスク度合いや、安全な場所までのルートや、安全な場所までにかかる時間を知らせても良い。また、サーバ14は、避難の行先、ルート、アクセス時間を知らせてもよい。また、サーバ14は、アクセス先に電話連絡、アポ取りし、連絡が取れない場合は、第2、第3の候補のアクセスポイントに連絡しても良い。
【0029】
また、Central Brain120が利用する交通情報はミッションクリティカルであるため、サーバ14は、完全プライベートなCentral Brain120にVPN経由で接続して、Chip対ChipレベルのセキュリティでCentral Brain120とのみ接続している。その一方で、Zone Gatewayを介してクラウドと接続されているCentral Brain120は常に一般クラウド情報に繋げることができる。
【0030】
また、上述したように、GatewayからCentral Brain120に入ることはできないが、逆にCentral Brain120から他に問いかけることは可能である。Central Brain120から、他の車両のCentral Brainに問い合わせしても良い。
【0031】
上述したように、本実施形態に係る情報処理システム10は、AIの技術を活用し、自然災害や原発事故などの生命を脅かす危機の発生確率と発生時期を予測してPush型のSOS機能を提供し人命を守る。具体的には、本実施形態に係る情報処理システム10は、ゾーンゲートウェイに接続されたCentral Brain120がパブリッククラウドの情報へアクセスし、スマートカーの持ち主とその家族の命を守るためにナノ秒毎に試算を行う。
【0032】
本実施形態の情報処理システム10によれば、全てのリスク(例えば、地震、火事、雷、台風、大雪、大雨、津波、ミサイル、核爆発、及び戦争等)を事前に予測し、リスクが上昇した時に自動で家族へ通知をする。具体的には、本実施形態の情報処理システム10は、事象が発生するタイミングと安全性を計算しながらPUSH SOSを発動する。また、情報処理システム10は、ナノ秒単位でのシミュレーションを行う(例えば、避難先、避難経路、及びアクセス時間等)。また、本実施形態の情報処理システム10は、アクセスポイントに事前連絡し、予約を取る(例えば、アクセスポイントが利用できない場合は、2番目、3番目、それ以上の選択肢のリスク計算をすべて行う。)
【0033】
上述した例ではCentral Brain120から出力された要求信号を受け付けた場合に、予測部142がリスクの発生を予測していたが、本発明は係る例に限定されない。
【0034】
例えば、Central Brain120は、車両12に備えられた位置情報センサが逐次取得した位置情報をサーバ14に逐次送信し、サーバ14の予測部142は、Central Brain120から逐次送信された車両12の位置に応じたリスクの発生を予測するようにしてもよい。逐次とは、例えば10億分の1秒である。予測部142は、車両12の位置に応じたリスクの発生を予測する際に、リスクの種類に応じて車両12の位置からの範囲を変更してもよい。例えば、火事の場合は車両12の位置から数メートル程度の範囲に絞って予測し、ミサイル、核爆発の場合は車両12の位置から数キロ~数十キロ程度の範囲に広げて予測してもよい。
【0035】
そして、リスクの発生確率が閾値以上であると予測部142が予測した場合に、通知部144は、その位置に存在するCentral Brain120へリスクが発生する恐れがある旨を通知してもよい。また、リスクの発生レベルを予測部142が予測し、所定のレベル以上であった場合、リスクが発生する恐れがある旨を通知部144が通知してもよい。
【0036】
予測部142が車両12の位置に応じたリスクの発生を予測することで、サーバ14は、車両12の乗員及び乗員の家族に、場所に応じたリスクの発生の予測結果を知らせることが可能となる。
【0037】
図5図6は、上記内容の概要図である。
【0038】
図7は、制御装置120、Central Brain120、サーバ14、又は複数の端末18A,18B,18Cとして機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0039】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0040】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0041】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0042】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0043】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0044】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0045】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0046】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0047】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0048】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0049】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0050】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0051】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0052】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0053】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0054】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0055】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0056】
120 制御装置、14 サーバ、端末18A,18B,18C、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7