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特開2024-57576霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置
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  • 特開-霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置 図1
  • 特開-霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置 図2
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  • 特開-霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置 図4
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  • 特開-霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置 図6
  • 特開-霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置 図7
  • 特開-霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057576
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、及び霧化装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20240417BHJP
【FI】
A24F40/53
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132231
(22)【出願日】2023-08-15
(31)【優先権主張番号】202211248386.9
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 増日
(72)【発明者】
【氏名】曽 昭煥
(72)【発明者】
【氏名】譚 華
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA21
4B162AB12
4B162AC12
4B162AC34
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本出願は、収容キャビティ内におけるエアロゾル生成マトリクスの存在状況をより正確に判断することができ、霧化装置の作動状態を正確に制御する。
【解決手段】霧化装置の作動状態を制御する方法は、収容キャビティの状態情報を取得することと、収容キャビティの画像情報を取得することと、状態情報及び画像情報に基づいて霧化装置の動作状態を制御することと、を含む。霧化装置が収容キャビティの状態を検出するのは持続的なプロセスである。収容キャビティは、エアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態と、エアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態という2つの異なる状態を含む。収容キャビティの状態情報及び収容キャビティ内の画像情報を取得し、両者を組み合わせることにより、現在時刻の収容キャビティの状態を確認し、霧化装置の作動状態を制御することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容キャビティの状態情報を取得することと、
前記収容キャビティの画像情報を取得することと、
前記状態情報及び前記画像情報に基づいて霧化装置の動作状態を制御することと、を含む霧化装置の動作状態を制御する方法であって、
前記霧化装置にエアロゾル生成マトリクスを収容するための前記収容キャビティが設置され、
前記収容キャビティの状態情報は前記収容キャビティ内に前記エアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態及び前記収容キャビティ内に前記エアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態を含む
ことを特徴とする霧化装置の動作状態を制御する方法。
【請求項2】
前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第1状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在することを確認すると、前記霧化装置が起動状態を維持するように制御されることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第1状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、前記霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御されることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第2状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、前記霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第2状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在することを確認するが、前記物体上の符号化画像情報を識別しないと、前記霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第2状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在することを確認し、且つ前記物体上の符号化画像情報を識別し、前記物体が前記エアロゾル生成マトリクスであることを確認し、前記霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替わるように制御されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1取得モジュールと、第2取得モジュールと、制御モジュールと、を含む霧化装置の動作状態の制御装置であって、
前記霧化装置にエアロゾル生成マトリクスを収容するための収容キャビティが設置され、
前記第1取得モジュールは前記収容キャビティの状態情報を取得することに用いられ、
前記第2取得モジュールは前記収容キャビティの画像情報を取得することに用いられ、
前記制御モジュールは前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することに用いられ、
前記収容キャビティの状態情報は前記収容キャビティ内に前記エアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態及び前記収容キャビティ内に前記エアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態を含むことを特徴とする霧化装置の動作状態の制御装置。
【請求項8】
プロセッサ及びメモリを含む霧化装置であって、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されることにより、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法が実現されることを特徴とする霧化装置。
【請求項9】
前記霧化装置はさらに前記プロセッサに接続された光学識別モジュールを含み、前記光学識別モジュールは前記収容キャビティの画像情報を収集することに用いられることを特徴とする請求項8に記載の霧化装置。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが一つ又は複数のプロセッサによって実行されることにより、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法が実現されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、消費エレクトロニクス技術分野に関し、特に霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、霧化装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
霧化装置は従来の火炎加熱の代わりに使用でき、見た目も味も紙巻きタバコに似ている。ユーザーの操作を容易にし、設備を安全に使用するために、霧化装置は、エアロゾル生成マトリクスが収容キャビティに挿入された後に加熱を開始し、エアロゾル生成マトリクスが引き抜かれた後に加熱を停止する必要がある。従いまして、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在するかどうかをどのように正確に検出するかが、解決すべき緊急の問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願は霧化装置の作動状態を制御する方法、霧化装置の作動状態の制御装置、霧化装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の霧化装置の動作状態を制御する方法であって、ここで、霧化装置にエアロゾル生成マトリクスを収容するための収容キャビティが設置され、霧化装置の動作状態を制御する方法は、前記収容キャビティの状態情報を取得することと、前記収容キャビティの画像情報を取得することと、前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することと、を含み、ここで、前記収容キャビティの状態情報は前記収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態及び前記収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態を含む。
【0005】
本出願では、霧化装置が収容キャビティの状態を検出することは持続的なプロセスである。収容キャビティは2つの異なる状態、すなわちエアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態及びエアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態を有する。収容キャビティの状態情報及び収容キャビティ内の画像情報を取得し、両者を組み合わせることにより、現在時刻の収容キャビティ内の状態を確認することができ、それにより霧化装置の動作状態を制御する。本出願は収容キャビティ内のエアロゾル生成マトリクスの存在状況をより正確に判断することができ、それにより霧化装置の動作状態を正確に制御する。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第1状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在することを確認すると、前記霧化装置が起動状態を維持するように制御されることを含む。
【0007】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する場合には、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されると、前記霧化装置が起動状態を維持するように制御される。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第1状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、前記霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御されることを含む。
【0009】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する場合には、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されないと、前記霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御される。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第2状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、前記霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることを含む。
【0011】
このように、収容キャビティ内にエーロゾル生成マトリクスが存在しない場合には、収容キャビティ内に物体が存在しないことが検出されると、前記霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第2状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在することを確認するが、前記物体上の符号化画像情報を識別しないと、前記霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることを含む。
【0013】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しない場合に、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されるが、物体がエアロゾル生成マトリクスであることを特徴とする符号化画像情報が検出されず、現在挿入されている物体がエアロゾル生成マトリクスではないこと又は収容キャビティ内のエアロゾル生成マトリクスが完全に挿入されていないことを確認することができ、前記霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することは、前記収容キャビティが前記第2状態にあると確定した後、前記画像情報に基づいて前記収容キャビティ内に物体が存在することを確認し、且つ前記物体上の符号化画像情報を識別することができ、物体が前記エアロゾル生成マトリクスであることを確認し、前記霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替わるように制御される。
【0015】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しない場合、収容キャビティ内に物体が存在することを検出する同時に、物体がエアロゾル生成マトリクスであることを特徴付けることができる符号化画像情報を検出することができ、現在挿入されている物体がエアロゾル生成マトリクスであることを確認することができ、霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替わるように制御される。
【0016】
本出願の霧化装置の動作状態の制御装置であって、ここで、霧化装置にエアロゾル生成マトリクスを収容するための収容キャビティが設置され、前記制御装置は第1取得モジュールと、第2取得モジュールと、制御モジュールと、を含み、前記第1取得モジュールは前記収容キャビティの状態情報を取得することに用いられ、前記第2取得モジュールは前記収容キャビティの画像情報を取得することに用いられ、前記制御モジュールは前記状態情報及び前記画像情報に基づいて前記霧化装置の動作状態を制御することに用いられ、ここで、前記収容キャビティの状態情報は前記収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態及び前記収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態を含む。
【0017】
本出願の霧化装置は、プロセッサ及びメモリを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されることにより、前記方法が実現される。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記霧化装置はさらに前記プロセッサに接続された光学識別モジュールを含み、前記光学識別モジュールは前記収容キャビティの画像情報を収集することに用いられる。
【0019】
本出願のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが一つ又は複数のプロセッサによって実行されることにより、上述の方法が実現される。
【0020】
本出願の実施形態の追加の態様および利点は、以下の説明に記載され、部分的にはその説明から明らかになるか、または本出願の実施形態の実践によって知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本出願の上記および/または追加の態様および利点は、以下の図面と併せて実施形態の説明から明らかとなり、容易に理解できるようになる。
図1】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を制御する方法のフローチャートである。
図2】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態の制御装置のモジュール模式図である。
図3】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を制御する方法のフローチャートである。
図4】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を示すシーン概略図である。
図5】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を示すシーン概略図である。
図6】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を示すシーン概略図である。
図7】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を示すシーン概略図である。
図8】本出願のいくつかの実施形態に係る霧化装置の動作状態を示すシーン概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本出願の実施形態を詳細に説明し、実施形態の例を図面に示す。図中、同一又は類似の要素、又は同一又は類似の機能を有する要素には同一又は類似の符号を付す。図面を参照して以下に説明する実施形態は、例示であり、本出願の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本出願の実施形態を限定するものではない。
【0023】
図1を参照すると、本出願は霧化装置の動作状態を制御する方法を提供し、該方法は以下を含む。
01:収容キャビティの状態情報を取得する;
02:収容キャビティの画像情報を取得する;
03:状態情報と画像情報に基づいて霧化装置の動作状態を制御する。
【0024】
本出願はさらに霧化装置を提供し、霧化装置はメモリとプロセッサを含む。本出願の霧化装置の動作状態を制御する方法は本出願の霧化装置によって実現されることができる。具体的には、メモリにコンピュータプログラムが記憶され、プロセッサは収容キャビティの状態情報、収容キャビティの画像情報を取得し、且つ状態情報及び画像情報に基づいて霧化装置の動作状態を制御することに用いられる。
【0025】
図2を参照すると、本出願はさらに霧化装置の動作状態の制御装置100を提供する。本出願における霧化装置の動作状態を制御する方法は本出願の霧化装置の動作状態の制御装置100によって実現されることができる。具体的には、霧化装置の動作状態の制御装置100は第1取得モジュール101、第2取得モジュール102及び制御モジュール103を含む。ここで、第1取得モジュール101は収容キャビティの状態情報を取得することに用いられる。第2取得モジュール102は収容キャビティの画像情報を取得することに用いられる。制御モジュール103は状態情報及び画像情報に基づいて霧化装置の動作状態を制御することに用いられる。
【0026】
本出願では、霧化装置がエーロゾル生成マトリクスまたはその類似物体を検出するのは持続的なプロセスであり、持続的な検出は霧化装置の動作中に短い時間間隔で実行される。収容キャビティは2つの異なる状態、すなわちエアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態とエアロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態を含む。収容キャビティの状態情報及び収容キャビティ内の画像情報を取得し、両者を組み合わせることにより、現在時刻の収容キャビティ内の状態を確認することができ、それにより霧化装置の動作状態を制御する。本出願は収容キャビティ内のエアロゾル生成マトリクスの存在状況をより正確に判断することができ、それにより霧化装置の動作状態を正確に制御する。
【0027】
具体的には、収容キャビティの状態情報は、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態と、収容キャビティ内にエーロゾル生成マトリクスが存在しない第2状態と、を含む。
【0028】
収容キャビティの画像情報は、収容キャビティ内の物体の存在状況、例えば、物体が存在するかどうかと、物体上の符号化画像などの情報と、を含む。
【0029】
霧化装置は、本体と加熱装置とをさらに含む。本体内に収容キャビティが形成される。収容キャビティはエアロゾル生成マトリクスを配置することに用いられる。加熱装置はエアロゾル生成マトリクスを加熱してエアロゾルを生成することに用いられる。
【0030】
霧化装置はさらに光学識別モジュールを含む。光学識別モジュールは画像収集装置及び画像処理装置を含むことができ、又は、光学識別モジュールは画像収集装置のみを含み、且つプロセッサによって収集画像を処理し、ここでは制限されない。ここで、画像収集装置はカメラ及び赤外線補光ランプを含むことができる。
【0031】
光学識別モジュールは本体の側壁内に設置され且つ収容キャビティに向くことができる。収容キャビティの全体又は少なくとも一部は透光性材料で製造され、それにより光学識別モジュールが収容キャビティ内の画像情報を収集することができる。エアロゾル生成マトリクスの状態を正確に識別するために、符号化画像をエーロゾル生成マトリクスの対応する位置に配置することができ、符号化画像に基づいて収容キャビティ内に挿入された物体がエアロゾル生成マトリクスまたは他の物品であるかどうかを認識することができる。エアロゾル生成マトリクスが実質的に完全に収容キャビティ内に挿入されると、光学識別モジュールはエアロゾル生成マトリクス上の符号化画像を収集することができ、又は、収集された状態画像は少なくとも符号化画像を含む。いくつかの例では、光学認識モジュールは、収容キャビティの開口部に近接した位置に配置されることができる。
【0032】
収容キャビティ内のいずれかの時刻の画像は光学識別モジュールによって取得することができ、さらに画像情報に基づいて収容キャビティが対応する時刻の状態情報を確認することができる。具体的には、収容キャビティの現在時刻の状態情報は過去の状態情報および現在の画像情報が組み合わせて共に確定され、画像情報のみに基づいて収容キャビティの現在の状態情報の誤判断を回避する。霧化装置は、その都度確定される状態情報を記憶し、それにより次の状態情報を判断することができる。すなわち、前記状態情報は、霧化装置に記録された現在時刻に最も近い一次の状態情報である。画像情報は現在時刻で取得された収容キャビティ内の画像である。該状態情報と現在時刻の収容キャビティ内の画像に基づいて、現在時刻の収容キャビティ内の状態情報を確認することができる。そして現在時刻の収容キャビティ内の状態情報を記憶し、次の収容キャビティの状態の確認に用いられる。
【0033】
収容キャビティの状態の確認は霧化装置の加熱制御に支持を提供することができ、ある程度エネルギー効率を節約し且つ安全のリスクを減少させ、霧化装置の使用体験を改善する。
【0034】
図3図4及び図5を参照すると、いくつかの実施形態において、ステップ03は以下を含む。
031:収容キャビティが第1状態にあると確定した後、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認すると、霧化装置が起動状態を維持するように制御される。
【0035】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、収容キャビティが第1状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認すると、霧化装置が起動状態を維持するように制御されることに用いられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、制御モジュール103は、収容キャビティが第1状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認すると、霧化装置が起動状態を維持するように制御されることに用いられる。
【0037】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する場合には、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されると、霧化装置が起動状態を維持するように制御される。
【0038】
具体的には、図4に示すとおり、収容キャビティが第1状態にあると確定した後、収容キャビティ内の前の時刻でエアロゾル生成マトリクスが存在することを確認し、この時に取得した収容キャビティ内の画像情報に基づいて、収容キャビティ内に物体が存在することを確認し、検出間隔が短いため、通常はその間隔時間内にエアロゾル生成マトリクスを取り出して収容キャビティ内の状態を変化させることができない。これにより、現状時刻の収容キャビティは依然として第1状態、すなわちエアロゾル生成マトリクスが存在する状態にあると考えられる。
【0039】
すなわち、この場合には、収容キャビティ内の物体がエアロゾル生成マトリクスであるか否かを確認する必要がない。あるいは、画像情報に鮮明な符号化画像情報が含まれているか否かに基づいて、物体がエアロゾル生成マトリクスであるか否かを確認する必要はない。理解できるように、収容キャビティが前の時刻に第1状態にあった場合、霧化装置が起動状態にある。現在時刻の収容キャビティが依然として第1状態にあると確認すると、霧化装置が起動状態を維持するように制御され、エアロゾル生成マトリクスを加熱し続ける。
【0040】
理解されるように、エアロゾル生成マトリクスは収容キャビティ内で加熱された後に水蒸気又はエアロゾル等の障害物を生成する可能性があり、さらに符号化画像を損傷又は遮蔽し、それにより鮮明な符号化画像情報を含む画像を収集することができない。図5に示すように、この時に収容キャビティは依然としてエアロゾル生成マトリクスが存在する第1状態にあるが、より鮮明な符号化画像情報を含む収容キャビティの画像情報を取得できない可能性がある。この場合、現在時刻の収容キャビティの画像情報のみに基づいてエアロゾル生成マトリクスが収容キャビティ内にないことを確認すると、収容キャビティがエアロゾル生成マトリクスの加熱を停止させる誤動作を引き起こす可能性がある。
【0041】
図3及び図6を参照すると、いくつかの実施形態において、ステップ03は以下を含む。
032:収容キャビティが第1状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御される。
【0042】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、収容キャビティが第1状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御されることに用いられる。
【0043】
いくつかの実施形態では、制御モジュール103は、収容キャビティが第1状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御されることに用いられる。
【0044】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する場合には、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されないと、霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替えるように制御される。
【0045】
具体的には、収容キャビティが第1状態にあると確定した後、すなわち収容キャビティ内に前の時刻でエアロゾル生成マトリクスが存在することを確認し、この時に取得された収容キャビティ内の画像情報に基づいて、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されないと、現在時刻でエアロゾル生成マトリクスが取り出されたとみなすことができる。前の時刻で収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在するため、霧化装置は起動状態にあり、この時、霧化装置が起動状態から閉鎖状態に切り替え、加熱を停止するように制御される。
【0046】
図3及び図6を参照すると、いくつかの実施形態において、ステップ03は以下を含む。
033:収容キャビティが第2状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0047】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、収容キャビティが第2の状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることに用いられる。
【0048】
いくつかの実施形態では、制御モジュール103は、収容キャビティが第2状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認すると、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることに用いられる。
【0049】
このように、収容キャビティ内にエーロゾル生成マトリクスが存在しない場合には、収容キャビティ内に物体が存在しないことが検出されると、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0050】
具体的には、収容キャビティが第2状態にあると確定した後、すなわち収容キャビティ内に前の時刻でエアロゾル生成マトリクスが存在しないことを確認、この時に取得された収容キャビティ内の画像情報に基づいて、収容キャビティ内に物体が存在しないことを確認する。前の確認時刻で収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在せず、これにより、霧化装置は閉鎖状態にあり、この時に霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることができる。
【0051】
図3図7及び図8を参照すると、いくつかの実施形態において、ステップ03は以下を含む。
034:収容キャビティが第2状態にあると確定した後、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認するが、物体上の符号化画像情報を識別できず、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0052】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、収容キャビティが第2の状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認するが、物体上の符号化画像情報を識別できず、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることに用いられる。
【0053】
いくつかの実施形態では、制御モジュール103は収容キャビティが第2状態にあると確定した後、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認するが、物体上の符号化画像情報を識別できず、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御されることに用いられる。
【0054】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しない場合、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されるが、物体がエアロゾル生成マトリクスであることを特徴とする符号化画像情報が検出されず、現在挿入されている物体がエアロゾル生成マトリクスではないこと又は収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが完全に挿入されていないことを確認することができ、霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0055】
具体的には、収容キャビティが第2状態にあると確定した後、すなわち収容キャビティ内に前の時刻でエアロゾル生成マトリクスが存在しないことを確認し、この時に取得された収容キャビティ内の画像情報に基づいて、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されるが、物体上の符号化画像情報を更に識別できず、この場合には2種の可能性が存在する。第一に、収容キャビティ内に存在する物体はエアロゾル生成マトリクスであるが、この時エアロゾル生成マトリクスは完全に挿入されず、図7に示すとおりである。エアロゾル生成マトリクス上の符号化画像情報の設置位置に基づいて、符号化画像情報を含む画像情報を取得するために、エアロゾル生成マトリクス全体を実質的に完全に収容キャビティ内に挿入する必要がある。第二に、図8に示されるように、挿入された物体はエーロゾル生成マトリクスではない。符号化画像情報を含まない物体が完全に収容キャビティに挿入されても、収容キャビティの画像情報から符号化画像情報を取得することができず、この場合、その時に収容キャビティに挿入されたのはエアロゾル生成マトリクスではなく他の物体であることを確認することができる。これら2種類の場合には、前の時刻で収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しないことを確認するため、霧化装置は閉鎖状態にあり、この時では霧化装置が閉鎖状態を維持するように制御される。
【0056】
図3及び図4を参照すると、いくつかの実施形態において、ステップ03は以下を含む。
035:収容キャビティが第2状態にあると確定した後、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認し、且つ物体上の符号化画像情報を識別することができ、物体がエアロゾル生成マトリクスであることを確認し、霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替えるように制御される。
【0057】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、収容キャビティが第2状態にあると確定した後に、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認するとともに、物体上の符号化画像情報を識別することができ、物体がエーロゾル生成マトリクスであることを確認し、霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替えるように制御されることに用いられる。
【0058】
いくつかの実施形態では、制御モジュール103は、収容キャビティが第2状態にあると確定した後、画像情報に基づいて収容キャビティ内に物体が存在することを確認し、且つ物体上の符号化画像情報を識別することができ、物体がエアロゾル生成マトリクスであることを確認し、霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替えるように制御されることに用いられる。
【0059】
このように、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在しない場合、収容キャビティ内に物体が存在することが検出されると同時に、物体がエアロゾル生成マトリクスであることを特徴付けることができる符号化画像情報を検出することができ、現在挿入されている物体がエアロゾル生成マトリクスであることを確認することができ、霧化装置は閉鎖状態から起動状態に切り替わる。
【0060】
具体的には、収容キャビティが第2状態にあると確定した後、すなわち収容キャビティ内に前の時刻でエアロゾル生成マトリクスが存在しないことを確認し、この時に取得された収容キャビティ内の画像情報に基づいて、収容キャビティ内に物体が存在することを確認し、且つ物体上の符号化画像情報を識別することができ、収容キャビティ内の物体がエアロゾル生成基質であることを確認する。前の確認時刻において、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在せず、霧化装置は閉鎖状態にあるため、この時、霧化装置が閉鎖状態から起動状態に切り替えるように制御される。
【0061】
理解できるように、現在時刻の収容キャビティの状態情報を確認することと類似して、収容キャビティの次時刻の状態情報は収容キャビティの現在時刻の状態情報と次時刻の収容キャビティの画像情報に基づいて確認することができ、具体的な方式は上記実施形態の説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。さらに収容キャビティの状態に基づいて霧化装置の動作状態を制御する。
【0062】
本出願はまた、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムが1つまたは複数のプロセッサによって実行されることにより、上記の方法が実現される。
【0063】
以上のように、本出願では、霧化装置の動作状態を制御する過程において、収容キャビティの現在の状態情報に基づき、収容キャビティに物体が存在するか否か、及び存在する物体がエアロゾル生成マトリクスであるか否かを異なる方式で処理する。具体的には、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在せず、即ち霧化装置が閉鎖状態にある場合、光学イメージングにより、収容キャビティ内に物体が存在することを検出し、且つ収容キャビティの画像情報中の符号化画像情報に基づいて、挿入された物体がエアロゾル生成マトリクスであることを確認して加熱を開始し、これにより、非エアゾール生成マトリクスの挿入される時に加熱することによる安全のリスクを効果的に防止できる。収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在する場合、即ち霧化装置が起動状態にある場合、同様に光学イメージング検出によって確認するが、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在せず且つ霧化装置が閉鎖状態にある場合と異なり、収容キャビティ内にエアロゾル生成マトリクスが存在し、霧化装置が起動状態にある場合、その中の符号化画像情報を検出する必要がなく、物体を含む画像を取得するか否かを確認する必要がある。エアロゾル生成マトリクスの加熱過程において誤って引き抜きと判断されず加熱を早期に終了することを保証し、エアロゾル生成マトリクスを引き抜く時に加熱をタイムリーに停止させる。それによりエアロゾル生成マトリクスをタイムリーに十分に加熱すると同時に、エアロゾル生成マトリクスが引き抜かれた後に霧化装置が空の収容キャビティに加熱することによる安全のリスクを防止し、ユーザの使用体験を向上させる。
【0064】
本明細書の説明において、「上記」、「具体的には」などの用語は、実施形態または実施例に関連して説明された特定の特徴、構造、材料または特性が少なくとも1つの実施形態または実施例に含まれることを意味する。本明細書において、上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施形態または実施例を指すものではない。さらに、記載された特定の特徴、構造、材料または特性は、任意の1つまたは複数の実施形態または実施例において適切な方法で組み合わせることができる。さらに、当業者であれば、矛盾しない限り、本明細書に記載されている様々な実施形態または実施例と異なる実施形態または実施例の特徴とを組み合わせることができる。
【0065】
フローチャートまたは他の方法で説明される任意のプロセスまたは方法は、特定の論理機能またはプロセスのステップを実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含むコードを表すモジュール、セグメントまたは部分を理解することができ、且つ本出願の好ましい実施形態の範囲は図示または説明した順序以外で機能を実行できる追加の実装を含まみ、関係する機能に応じて実質的に同様にまたは逆の順序で機能を実行することを含むことは、当業者であれば理解されるべきである。
【0066】
以上では本出願の実施形態を示し説明したが、理解できるように、上記実施形態は例示であり、本出願を制限するものと解釈すべきではなく、当業者が本出願の範囲内で上記実施形態に対して変更、修正、置換及び変形を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8