(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057593
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】電気コネクタ用ハウジングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/629 20060101AFI20240417BHJP
【FI】
H01R13/629
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023174899
(22)【出願日】2023-10-10
(31)【優先権主張番号】202222689288.0
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521523202
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (スーチョウ) リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516193944
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス テクノロジー (エスアイピー) リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100229736
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 剛
(72)【発明者】
【氏名】ヂゥアンヂィー ビル ウー
(72)【発明者】
【氏名】カァイシュアン エヴァン ヂィアン
(72)【発明者】
【氏名】ヂィン ヅォン
(72)【発明者】
【氏名】イーハァオ タァン
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FB20
5E021FB21
5E021FC31
5E021FC40
5E021HB01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ロックレバーを有するコネクタのロックレバーのロックに関し、良好な操作性と小型化を実現する。
【解決手段】電気コネクタ用ハウジングアセンブリが開示される。例示的実施形態において、ハウジングアセンブリは、ハウジング本体100およびロックレバー200を含む。ロックレバー200は、ハウジング本体100に回動可能に接続され、ロック前位置とロック位置との間でハウジング本体100に対して回動するように構成され、溝110がハウジング本体100の外側面に形成され、弾性突出部がロックレバー200の内側面に形成され、溝110および弾性突出部は、ロックレバー200がロック前位置にあるときに、弾性突出部が溝110に係合し、ロックレバー200がロック前位置から離脱するときに、弾性突出部が溝110から係脱するように構成されている。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタ用ハウジングアセンブリであって、前記ハウジングアセンブリは、
ハウジング本体(100)と、
前記ハウジング本体に回動可能に接続され、ロック前位置とロック位置との間で前記ハウジング本体に対して回動するように構成されているロックレバー(200)と
を備え、
溝(110)が前記ハウジング本体の外側面に形成され、弾性突出部(210)が前記ロックレバーの内側面に形成され、前記溝および前記弾性突出部は、前記ロックレバーが前記ロック前位置にあるときに、前記弾性突出部が前記溝に係合し、前記ロックレバーが前記ロック前位置から離脱するときに、前記弾性突出部が前記溝から係脱するように構成されている、
ハウジングアセンブリ。
【請求項2】
摺動溝(120)も、前記ハウジング本体の前記外側面に形成され、前記摺動溝は、前記溝に隣接して配置され、前記摺動溝は、前記ロックレバーが前記ロック前位置から前記ロック位置に回動する間に、前記溝から係脱した前記弾性突出部が前記摺動溝に入り、前記摺動溝に沿って移動するように構成されている、
請求項1に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項3】
前記弾性突出部は、
前記ロックレバーの前記内側面から延びる弾性シート(212)と、
前記弾性シートから延びて突出するボス(211)と
をさらに備える、請求項2に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項4】
前記弾性シートの2つの反対側の端部は、それぞれ、前記ロックレバーの前記内側面から延び、前記2つの反対側の端部に隣接する前記弾性シートの2つの側部は、前記ロックレバーの前記内側面から分離し、前記ボスは、前記弾性シートの中間に配置されている、
請求項3に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項5】
前記ボスは、前記弾性シートを曲げることにより形成されている、
請求項3に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項6】
前記弾性突出部は、前記ロックレバーの前記内側面と一体に形成されている、
請求項3に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項7】
前記摺動溝に近い前記溝の壁面には、面取り部が形成され、
前記ボスは、前記面取り部に合致する傾斜面を有する、
請求項3に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項8】
前記溝に近い前記摺動溝の壁面には、面取り部が形成されている、
請求項7に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項9】
前記ロックレバーは、
一対のアーム部(201)と、
前記一対のアーム部に接続されている接続部(202)と
をさらに備え、
前記一対のアーム部は、それぞれ、前記ハウジング本体の両側の前記外側面に回動可能に接続され、
前記弾性突出部は、前記一対のアーム部の各アーム部の内側面に形成され、
前記溝および前記摺動溝は、それに対応して、前記ハウジング本体の両側の前記外側面の各外側面に形成されている、
請求項2から8のいずれか一項に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項10】
前記ロックレバーには、前記ロックレバーが前記ロック前位置から前記ロック位置とは反対の方向に回動することを防止するように構成されている誤り防止ストッパ(220)が形成されている、
請求項9に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項11】
前記誤り防止ストッパは、前記一対のアーム部の各アーム部から前記ハウジング本体の前記外側面に向かって延びている、
請求項10に記載のハウジングアセンブリ。
【請求項12】
前記ハウジングアセンブリは、新エネルギー車両のバッテリへの電気的接続のための電気コネクタの外側ハウジングとして用いられる、
請求項1から8のいずれか一項に記載のハウジングアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、中国国家知識産権局において2022年10月12日に出願された中国特許出願第CN202222689288.0号の利益を主張し、その全開示が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、一般に電気コネクタの技術分野に関し、特に電気コネクタ用ハウジングアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、内蔵ロックレバーを有する電気コネクタに関して、ロックレバーは、コネクタハウジングに回動可能に接続され、ロックレバーは、ロック前位置とロック位置との間でコネクタハウジングに対して回動することができる。ロックレバーをロック前位置とロック位置との間で効果的に回動させ位置決めできることを確実にするために、通常、ラグ構造体がコネクタハウジングの外側面に設けられ、外側面から外方に延びており、ラグ構造体をロックレバーの回動経路に設けることにより、ロックレバーの回動動作が単一の方向において制約される。しかしながら、実際には、このラグ構造体を設けることは、ロックレバーの回動動作を単一の方向において制約することしかできず、ロックレバーの安定的な位置決めを実現することができない。よって、ロックレバーの望まれていない回動動作のリスクがある。加えて、このラグ構造体を設けることで、コネクタハウジングのサイズが増大し、そのためコネクタハウジングの小型化が容易にならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、関連技術における上記のおよび他の課題および欠点のうちの少なくとも1つの側面を克服するために行われる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様において、電気コネクタ用ハウジングアセンブリが提供され、ハウジングアセンブリは、
ハウジング本体と、
ハウジング本体に回動可能に接続され、ロック前位置とロック位置との間でハウジング本体に対して回動するように構成されているロックレバーと
を備え、
溝がハウジング本体の外側面に形成され、弾性突出部がロックレバーの内側面に形成され、溝および弾性突出部は、ロックレバーがロック前位置にあるときに、弾性突出部が溝に係合し、ロックレバーがロック前位置から離脱するときに、弾性突出部が溝から係脱する(係合解除される、disengaged)ように構成されている。
【0006】
本開示の例示的実施形態によれば、摺動溝も、ハウジング本体の外側面に形成され、摺動溝は、溝に隣接して配置され、摺動溝は、ロックレバーがロック前位置からロック位置に回動する間に、溝から係脱した弾性突出部が摺動溝に入り、摺動溝に沿って移動するように構成されている。
【0007】
本開示の例示的実施形態によれば、弾性突出部は、ロックレバーの内側面から延びる弾性シートと、弾性シートから延びて突出するボスとをさらに含む。
【0008】
本開示の例示的実施形態によれば、弾性シートの2つの反対側の端部は、それぞれ、ロックレバーの内側面から延び、2つの反対側の端部に隣接する弾性シートの2つの側部は、ロックレバーの内側面から分離し、ボスは、弾性シートの中間に配置されている。
【0009】
本開示の例示的実施形態によれば、ボスは、弾性シートを曲げることにより形成される。
【0010】
本開示の例示的実施形態によれば、弾性突出部は、ロックレバーの内側面と一体に形成されている。
【0011】
本開示の例示的実施形態によれば、摺動溝に近い溝の壁面には、面取り部が形成され、ボスは、面取り部に合致する(一致する、対応する、matches)傾斜面を有する。
【0012】
本開示の例示的実施形態によれば、溝に近い摺動溝の壁面には、面取り部が形成されている。
【0013】
本開示の例示的実施形態によれば、ロックレバーは、一対のアーム部と、一対のアーム部に接続されている接続部とをさらに含み、一対のアーム部は、それぞれ、ハウジング本体の両側の外側面に回動可能に接続され、弾性突出部は、一対のアーム部の各々の内側面に形成され、溝および摺動溝は、それに対応して、ハウジング本体の両側の外側面の各外側面に形成されている。
【0014】
本開示の例示的実施形態によれば、ロックレバーには、ロックレバーがロック前位置からロック位置とは反対の方向に回動することを防止するように構成されている誤り防止ストッパ(エラープルーフストッパ、error-proofing stopper)が形成されている。
【0015】
本開示の例示的実施形態によれば、誤り防止ストッパは、一対のアーム部の各アーム部からハウジング本体の外側面に向かって延びている。
【0016】
本開示の例示的実施形態によれば、ハウジングアセンブリは、新エネルギー車両のバッテリへの電気的接続のための電気コネクタの外側ハウジングとして用いられる。
【0017】
本開示の前述の様々な例示的実施形態のコネクタハウジングによれば、ロックレバーに形成されている弾性突出部とハウジング本体に形成されている溝との間の係合により、ロックレバーをロック前位置に安定的にロックすることができ、ロックレバーをロック位置に回動させる必要がある場合、ロックレバーがロック前位置を滑らかに離脱することを可能にするために、小さい力を印加するだけでよく、これにより、ロックレバーのロック前位置における安定的なロックが実現する。
【0018】
本開示の前述の様々な例示的実施形態のコネクタハウジングによれば、ハウジング本体のサイズが低減し、電気コネクタ用ハウジングアセンブリの小型化が容易になる。
【0019】
本開示の前述の様々な例示的実施形態のコネクタハウジングによれば、ロックレバーの良好な操作感を提供することができる。
【0020】
本開示の上記および他の特徴が、添付の図面を参照して、その例示的実施形態を詳細に説明することによってより明らかとなり、本開示の完全な理解をもたらす助けとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの模式的構造図である。
【
図2】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの別の模式的構造図である。
【
図3】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリのハウジング本体の模式的構造図である。
【
図4】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリのロックレバーの模式的構造図である。
【
図5】
図4の破線ボックスにおける模式的拡大図である。
【
図6】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの部分的構造図である。
【
図7】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの部分的構造図である。
【
図8】本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの部分的構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面と併せて、本開示の実施形態を以下で詳細に説明する。本説明において、同じまたは類似の部分は、同じまたは類似の参照符号により示されている。添付の図面を参照した以下の本開示の実施形態の各々の説明は、本開示の一般的な発明概念を説明することを意図したものであり、本開示に対する限定として解釈されるべきではない。
【0023】
加えて、以下の詳細な説明においては、説明の目的で、多数の具体的な詳細事項が、開示された実施形態の完全な理解をもたらすために記載されている。しかしながら、1つまたは複数の実施形態が、これらの具体的な詳細事項なしで実施されてもよいことは明らかであろう。他の例において、図面を簡略化するために、周知の構造および装置は模式的に示されている。
【0024】
本開示の1つの一般的な技術的概念によれば、電気コネクタ用ハウジングアセンブリが提供される。ハウジングアセンブリは、ハウジング本体およびロックレバーを含む。ロックレバーは、ハウジング本体に回動可能に接続され、ロック前位置とロック位置との間でハウジング本体に対して回動するように構成されている。溝がハウジング本体の外側面に形成され、弾性突出部がロックレバーの内側面に形成されている。溝および弾性突出部は、ロックレバーがロック前位置にあるときに、弾性突出部が溝に係合し、ロックレバーがロック前位置を離脱するときに、弾性突出部が溝から係脱するように構成されている。
【0025】
図1および
図2は、本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの異なる模式的構造図である。
図1は、ロックレバー200がハウジング本体100に対してロック前位置にあることを示し、
図2は、ロックレバー200がハウジング本体100に対してロック位置にあることを示す。
図3は、本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリのハウジング本体の模式的構造図であり、ハウジング本体100の外側面に設けられている溝110および摺動溝120を示す。
図4は、本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリのロックレバーの模式的構造図であり、ロックレバー200の内側面に設けられている弾性突出部210および誤り防止ストッパ220を示す。
図5は、
図4の破線ボックスにおける模式的拡大図であり、弾性突出部210の具体的構造を示す。
図6~
図8は、本開示の例示的実施形態に係る電気コネクタ用ハウジングアセンブリの部分的な模式的構造図である。明確性のために、
図6~
図8においては、(以下で詳細に説明する)弾性突出部のボス211の移動軌道および誤り防止ストッパ220を示すべく、紙面の外側に向くロックレバー200のアーム部の一部分が省略されている。
図6は、ロック前位置におけるロックレバー200を示し、
図7は、ロック前位置からロック位置に回動する過程におけるロックレバー200を示し、
図8は、ロック位置におけるロックレバー200を示す。
【0026】
本開示の例示的実施形態によれば、
図1~
図8に示すように、電気コネクタ用ハウジングアセンブリが提供される。ハウジングアセンブリは、ハウジング本体100およびロックレバー200を主に含む。ハウジング本体100は、少なくとも2つのポートを有し、電気的接続のための接続端子(不図示)が、ハウジング本体100に設けられてよい。ロックレバー200は、ハウジング本体100を含むコネクタを、コネクタに合致する相手側コネクタにロックするために用いられる。ロックレバー200は、例えば、ハウジング本体100に形成されている回動シャフト130(
図3に示す)とロックレバー200に形成されている回動シャフト孔203(
図4に示す)との間に形成される回動嵌合関係により、ハウジング本体100に回動可能に接続されてよい。
ロックレバー200は、ロック前位置(
図2に示す)とロック位置(
図1に示す)との間でハウジング本体100に対して回動するように構成されている。本開示の例示的実施形態によれば、溝110がハウジング本体100の外側面に形成され、弾性突出部210がロックレバー200の内側面に形成されている。溝110および弾性突出部210は、
図6に示すように、ロックレバー200がロック前位置にあるときに、弾性突出部210が溝110に係合し、
図7および
図8に示すように、ロックレバー200がロック前位置を離脱するときに、弾性突出部210が溝110から係脱するように構成されている。
上述の構成に起因して、ロックレバーに形成されている弾性突出部とハウジング本体に形成されている溝との間の係合により、ロックレバーをロック前位置に安定的にロックすることができ、ロックレバーをロック位置に回動させる必要がある場合、ロックレバーがロック前位置を滑らかに離脱することを可能とするために、小さい力を印加するだけでよく、よって、ロックレバーのロック前位置における安定的なロックが実現する。加えて、本開示により提供されるハウジングアセンブリにおいては、溝をハウジング本体の外側面に形成することのみが必要であり、それにより、ハウジング本体のサイズを低減し、ハウジングアセンブリの小型化を容易にすることもできる。
【0027】
本開示の例示的実施形態によれば、
図3および
図6~
図8に示すように、摺動溝120も、ハウジング本体100の外側面に形成されている。具体的には、摺動溝120は、溝110に隣接して配置され、摺動溝120は、ロックレバー200が
図6に示すロック前位置から
図8に示すロック位置に回動する間に、溝110から係脱した弾性突出部のボス211(後で詳細に説明する)が摺動溝120に入り、摺動溝120に沿って移動するように構成されている。
【0028】
本開示の例示的実施形態によれば、
図4および
図5に示すように、弾性突出部210は、弾性シート212およびボス211をさらに含んでよい。具体的には、弾性シート212は、ロックレバー200の内側面から延び、ボス211は、弾性シート212から延びて突出している。図示の例示的実施形態において、弾性シート212の2つの反対側の端部は、それぞれ、ロックレバー200の内側面から延び、2つの反対側の端部に隣接する弾性シート212の2つの側部は、ロックレバー200の内側面から分離し、ボス211は、弾性シート212のほぼ中間に配置されている。加えて、ボス211は、弾性シート212を曲げることにより形成されてよい。もちろん、不図示の他の実施形態においては、弾性ロックを実現することを前提に、ロックレバー200が他の好適な構造を採用してもよい。
一例として、弾性シート212の一方の端部のみがロックレバー200の内側面から延び、別の例として、ボス211が弾性シート212の自由端部に配置されることなどがある。弾性突出部210は、ロックレバー200の内側面と一体に形成されることが好ましいが、本開示はこれに限定されない。
【0029】
本開示の例示的実施形態によれば、
図4および
図5に示すように、摺動溝120に近い溝110の壁面には、面取り部が形成され、ボス211は、面取り部に合致する傾斜面を有する。したがって、面取り部と傾斜面との間の嵌合により、ロックレバー200のボス211が、ハウジング本体100に形成されている溝110に入るまたは溝110から出るように滑らかに摺動することが容易になる。さらに、溝110に近い摺動溝120の壁面には、面取り部が形成され、それにより、溝110から係脱したボス211が、ハウジング本体100に形成されている摺動溝120に入るまたは摺動溝120から出るように滑らかに摺動することが容易になる。上述の構成により、ロックレバーの良好な操作感を提供することが可能である。
【0030】
本開示の例示的実施形態によれば、
図4に示すように、ロックレバー200は、一対のアーム部201および接続部202をさらに含む。接続部202は、一対のアーム部201に接続されている。一対のアーム部201は、それぞれ、ハウジング本体100の両側の外側面に回動可能に接続されている。弾性突出部210は、一対のアーム部201の各アーム部201の内側面に形成され、溝110および摺動溝120は、それに対応して、ハウジング本体100の両側の外側面の各外側面に形成されている。
【0031】
本開示の例示的実施形態によれば、
図4~
図8に示すように、ロックレバー200には、誤り防止ストッパ220が形成されている。誤り防止ストッパ220は、ロックレバー200がロック前位置からロック位置とは反対の方向に回動することを防止するように構成され、それにより、ロックレバー200が自由に回動し過ぎることを回避する。具体的には、誤り防止ストッパ220は、一対のアーム部201の各アーム部201からハウジング本体200の外側面に向かって延びている。これにより、ロックレバー200が自由に回動し過ぎることを防止するために、ロックレバー200がロック前位置にあるときに、誤り防止ストッパ220をハウジング本体100のポートの後端部の段差に当接させることができる。
【0032】
本開示の例示的実施形態により提供される電気コネクタ用ハウジングアセンブリは、新エネルギー車両のバッテリへの電気的接続のための電気コネクタの外側ハウジングとして、バッテリを充電するために用いられてよい。
【0033】
本開示の前述の様々な例示的実施形態に係るコネクタハウジングによれば、ロックレバーに形成されている弾性突出部とハウジング本体に形成されている溝との間の係合により、ロックレバーをロック前位置に安定的にロックすることができ、ロックレバーをロック位置に回動させる必要がある場合、ロックレバーがロック前位置を滑らかに離脱することを可能にするために、小さい力を印加するだけでよく、これにより、ロックレバーのロック前位置における安定的なロックが実現する。加えて、本開示の前述の様々な例示的実施形態に係るハウジングアセンブリにおいては、溝をハウジング本体の外側面に形成することのみが必要であり、それにより、ハウジング本体のサイズを低減し、ハウジングアセンブリの小型化を容易にすることもできる。加えて、本開示の前述の様々な例示的実施形態に係るハウジングアセンブリは、ロックレバーの良好な操作感を提供することもできる。
【0034】
上記の実施形態は例示を意図したものであり、多数の修正が当業者により上記の実施形態に対してなされてよいことが、当業者には理解されるべきである。さらに、様々な実施形態において説明されている様々な構造は、構成または原理において矛盾しない限り、互いに自由に組み合わされてよい。
【0035】
添付の図面を参照して本開示を上記で詳細に説明したが、添付の図面における開示された実施形態は、本開示の好適な実施形態を例として示すことを意図したものであり、本開示に対する限定として解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0036】
本開示の一般的な発明概念のいくつかの実施形態を示して説明したが、その範囲が特許請求の範囲およびその均等物において定められる一般的な発明概念の原理および趣旨から逸脱しない限りにおいて、これらの実施形態に対して変更または修正がなされてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0037】
「備える」または「含む」という語は、他の要素またはステップを除外するものではなく、「a」または「an」という語は、複数以上のものを除外するものではないことに留意されたい。加えて、特許請求の範囲における任意の参照符号は、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。
【外国語明細書】