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特開2024-57594情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057594
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/10 20180101AFI20240417BHJP
【FI】
G16H20/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023175260
(22)【出願日】2023-10-10
(31)【優先権主張番号】P 2022163914
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2023097649
(32)【優先日】2023-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】510210759
【氏名又は名称】ジェイフロンティア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】中村 篤弘
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】利便性の向上を図ることが可能な技術を提供すること。
【解決手段】登録部51は、所定ユーザU1、及び、当該所定ユーザU1に対し特定の関係にある特定ユーザU2乃至Unの夫々について、オンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報を取得すると共に、所定ユーザU1のアカウントに対応付けて登録する制御を実行する。オンライン診療等処理部52は、所定ユーザU1のアカウントにおいて、所定ユーザU1又は特定ユーザU2乃至Unの夫々がオンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理の制御を実行する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定ユーザ、及び、当該所定ユーザに対し特定の関係にある特定ユーザの夫々について、オンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報を、前記所定ユーザのアカウントに対応付けて登録する登録手段と、
前記所定ユーザのアカウントにおいて、前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理を実行するオンライン診療等処理手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けたときに、その結果を示す結果情報を取得するオンライン診療等結果取得手段と、
前記所定ユーザ及び前記特定ユーザ毎に、前記結果情報を履歴情報の一部として夫々管理する履歴管理手段と、
をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが受けた前記オンライン診療又は前記オンライン服薬指導に対する決済に関する処理を実行する決済処理手段、
をさらに備え、
前記履歴管理手段は、前記所定ユーザ及び前記特定ユーザ毎に、前記決済に関する決済情報をさらに履歴情報の一部として夫々管理する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療又は前記オンライン服薬指導を受けるための費用は、前記所定ユーザが契約した所定のサブスクリプションにより徴収され、
前記決済処理手段は、前記決済に関する処理として、前記所定のサブスクリプションの契約に従った処理を実行する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置が実行する情報処理方法において、
所定ユーザ、及び、当該所定ユーザに対し特定の関係にある特定ユーザの夫々について、オンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報を、前記所定ユーザのアカウントに対応付けて登録する登録ステップと、
前記所定ユーザのアカウントにおいて、前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理を実行するオンライン診療等処理ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
所定ユーザ、及び、当該所定ユーザに対し特定の関係にある特定ユーザの夫々について、オンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報を、前記所定ユーザのアカウントに対応付けて登録する登録ステップと、
前記所定ユーザのアカウントにおいて、前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理を実行するオンライン診療等処理ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
処方箋により調剤された薬剤を適切な方法によって、ユーザ(患者)が自宅等に居ながら受け取ることが可能な薬剤提供支援装置としては、下記特許文献1が知られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6995174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の従来技術では、ユーザが自宅等に居ながら薬剤を受け取ることができる他、オンライン診療やオンライン服薬指導を受けることもできる。このようなサービスは、ユーザが会員登録を済ませた後に利用可能となる。
ところで、ユーザの家族が前述のサービスを利用しようとする場合は、家族が個別に会員登録を済ませる必要がある。そのため、家族が例えば急な体調不良になったとすると、そのような状況の中で家族自らが新規登録をしなければならないことから、利便性の向上を図る必要があると考えられる。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、利便性の向上を図ることが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
所定ユーザ、及び、当該所定ユーザに対し特定の関係にある特定ユーザの夫々について、オンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報を、前記所定ユーザのアカウントに対応付けて登録する登録手段と、
前記所定ユーザのアカウントにおいて、前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理を実行するオンライン診療等処理手段と、
を備える。
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムの夫々は、本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムの夫々である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利便性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
図2】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4図2の情報処理システムを構成する図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図5】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスにおいて、特定ユーザが遠方の家族である場合の例を示す図である。
図6】本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスにおいて、同居の家族である特定ユーザが自身の特定ユーザ端末を持つ場合の例を示す図である。
図7図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(マイページ)の具体例を示す図である。
図8図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(家族アカウント画面)の具体例を示す図である。
図9図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(家族アカウント基本情報登録画面)の具体例を示す図である。
図10図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(登録完了画面)の具体例を示す図である。
図11図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(家族アカウント個人ページ)の具体例を示す図である。
図12図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(おくすりメモ画面)の具体例を示す図である。
図13図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(保険証登録画面)の具体例を示す図である。
図14図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(家族アカウント・決済金額確認画面(1))の具体例を示す図である。
図15図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(家族アカウント・決済金額確認画面(2))の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0011】
まず、図1を参照して、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システム(後述する図2参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、例えば図1に示す主契約者である所定ユーザU1が、例えば同居の家族である特定ユーザU2乃至Un(nは3以上の整数値)の夫々についてのユーザ情報を、所定ユーザU1のアカウントに対応付けて登録することにより、特定ユーザU2乃至Unが所定ユーザU1の所定ユーザ端末2を用いてオンライン診療を受けることができるようにしたものであり、以て利便性の向上を図ることができる。
【0013】
具体的には例えば、本サービスではステップS1において、サーバ1の後述する登録部51は、所定ユーザU1から送信された、特定ユーザU2乃至Unの夫々についてのユーザ情報を、所定ユーザU1のアカウントに対応付けて登録する制御を実行する。
ここで、所定ユーザU1のアカウントとは、例えばメールアドレスが該当するものとする。
本サービスにおいて、特定ユーザU2乃至Unの夫々についてのユーザ情報は、所定ユーザU1のアカウント(メールアドレス)に対応付けられる。言い換えれば、上記ユーザ情報は、所定ユーザU1の1つのアカウントによって取りまとめられる。
【0014】
同居の家族である特定ユーザU2が例えば急な体調不良になった場合、本サービスではステップS2において、所定ユーザU1の所定ユーザ端末2を用いてログイン(所定ユーザU1のアカウントに対するログイン)をすると、サーバ1の後述するオンライン診療等処理部52は、そのログインを受け付ける制御を実行する。
また、本サービスではステップS3において、オンライン診療等処理部52は、特定ユーザU2がオンライン診療を受けるために必要な処理の制御を実行する。
図1において、特定ユーザU2は、上記の通り所定ユーザU1の所定ユーザ端末2を用いるものとする。一方、医師Dは、医療機関等端末4を用いるものとする。
【0015】
このように、本サービスによれば、登録部51とオンライン診療等処理部52とを機能させることで、特定ユーザU2が例えば急な体調不良になった場合であっても、その時点で、体調不良な特定ユーザU2が一々アカウントを作成する必要がなく、迅速にオンライン診療を受けることができる。
また、本サービスによれば、所定ユーザU1が予め特定ユーザU2乃至Unの夫々についてのユーザ情報を登録しておくことで、例えば自身の端末を所有しない児童(特定ユーザ)であっても、或いは、例えば自身の端末を所有するものの操作に不慣れな高齢者(特定ユーザ)であっても、所定ユーザU1の所定ユーザ端末2を用いてログインすることで、オンライン診療を受けることができる。
なお、所定ユーザ端末2を用いない例については、図5及び図6を参照しながら後述する。
【0016】
本サービスではステップS4において、サーバ1の後述するオンライン診療等結果取得部53は、医師Dから送信された特定ユーザU2の診断結果を受け付ける制御を実行する。なお、診断結果には、処方箋情報も含まれるものとする。
診断結果は、サーバ1の後述する履歴管理部55が、後述するステップS6において、所定ユーザU1及び特定ユーザU2乃至Un毎に履歴情報の一部として夫々管理する制御を実行する。
これにより、所定ユーザU1は、特定ユーザU2乃至Un毎の診断結果の少なくとも一部を把握することが可能になる。
所定ユーザU1は、家族の受診履歴について代表者として把握することができる。即ち、所定ユーザU1は、家族のヘルスケア情報を管理することができる。
【0017】
本サービスではステップS5において、サーバ1の後述する決済処理部54は、特定ユーザU2が受けたオンライン診療に対する決済に関する処理の制御を実行する。
ここでは、ステップS6において、履歴管理部55が所定ユーザU1及び特定ユーザU2乃至Un毎に決済に関する決済情報を履歴情報の一部として夫々管理する制御を実行する。
これにより、所定ユーザU1は、特定ユーザU2乃至Un毎の決済情報を把握することが可能になる。
所定ユーザU1は、家族の受診履歴について代表者として把握することができる。即ち、所定ユーザU1は、家族が受けたオンライン診療に対する決済情報を管理することができる。
【0018】
本サービスでは、特に限定するものでないが、所定ユーザU1及び特定ユーザU2乃至Unがオンライン診療を受けるための費用は、所定ユーザU1が契約した所定のサブスクリプションにより徴収されるものとする。
この場合、上記決済処理部54は、決済に関する処理として、所定のサブスクリプションの契約に従った処理の制御を実行する。
【0019】
図1では、医師Dによるオンライン診療について説明してきたが、本サービスはこれに限らず、図示しない薬剤師によるオンライン服薬指導にも適用されるものとする。本サービスでは、オンライン服薬指導の後、薬剤の配送(即日配送、翌日配送)が行われる。
また、例えばオンライン服薬指導の際に必要に応じて、例えば薬剤師が所属するドラッグストアで、ついで買いした商品も薬剤と一緒の配送が行われる。
ついで買いに関しては、例えば市販薬を購入する場合、薬剤師から処方薬との飲み合わせの指導等を受けることができる。
【0020】
次に、図2を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成について説明する。
図2は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0021】
図2に示す情報処理システムは、サーバ1と、所定ユーザ端末2と、特定ユーザ端末3と、医療機関等端末4と、特に図2では示さないが図1の決済サーバKSとを含むように構成される。
サーバ1、所定ユーザ端末2、特定ユーザ端末3、医療機関等端末4、及び決済サーバKS(図1参照)は、インターネット等のネットワークを介して相互に接続される。
【0022】
サーバ1は、本サービスのサービス提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、所定ユーザ端末2、特定ユーザ端末3、医療機関等端末4、及び決済サーバKSと適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0023】
所定ユーザ端末2は、本サービスの主契約者である所定ユーザU1が操作する情報処理装置であって、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
特定ユーザ端末3は、特定ユーザU2乃至Unのうち、自身が所持して操作する情報処理装置であって、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
なお、特定ユーザ端末3は、後述するが、遠方の家族である特定ユーザUk(kは例えば上記nまでの整数値のいずれか)や、同居の家族である特定ユーザU2等が所持して操作する情報処理装置である。
【0024】
医療機関等端末4は、医師Dが操作する情報処理装置であって、医療機関に設けられる。医療機関等端末4は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
なお、医療機関等端末4は、前述のオンライン服薬指導を受ける場合、薬剤師が操作する情報処理装置であり、例えば薬局等に設けられる。
決済サーバKSは、オンライン診療に対する決済の処理を実行する情報処理装置であって、当該決済サーバKSの設置個所等については特に限定されないものとする。
【0025】
図3は、図2に示す情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0027】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0028】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0029】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図2の所定ユーザ端末2、特定ユーザ端末3、及び医療機関等端末4や、図1の決済サーバKS)との間で通信を行う。
【0030】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0031】
なお、図示はしないが、図2の所定ユーザ端末2、特定ユーザ端末3、及び医療機関等端末4や、図1の決済サーバKSも、図3に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。したがって、所定ユーザ端末2、特定ユーザ端末3、及び医療機関等端末4や、決済サーバKSのハードウェア構成についての説明は省略する。
【0032】
このような図3のサーバ1を含む図2の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、図1の本サービスを提供するための各種処理を実行することができる。
【0033】
図4は、図2の情報処理システムにおける図3のサーバの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0034】
図4に示すように、サーバ1のCPU11においては、登録部51、オンライン診療等処理部52、オンライン診療等結果取得部53、決済処理部54、及び履歴管理部55が機能する。
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、ユーザDB71が設けられている。
【0035】
登録部51は、所定ユーザU1、及び、当該所定ユーザU1に対し特定の関係にある特定ユーザU2乃至Unの夫々について、オンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報を取得すると共に、所定ユーザU1のアカウント(例えばメールアドレス)に対応付けて登録する制御を実行する。
ここで、所定ユーザU1に対し特定の関係にある、とは、同居の家族や遠方に住む家族(同居でない家族)等が該当するものとする。
取得したユーザ情報は、登録部51によりユーザDB71に格納される。ユーザDB71では、所定ユーザU1のアカウント(例えばメールアドレス)に対応付けて特定ユーザU2乃至Unの夫々のユーザ情報が登録される。ここでのユーザ情報には、特定ユーザU2乃至Unの夫々を特定する、名前や生年月日等の基本的な情報は勿論のこと、特定ユーザU2乃至Unの夫々の保険証情報やお薬手帳情報等も含まれる。なお、ユーザDB71には、所定のサブスクリプションの契約に関する情報(図4のサブスク情報)も登録される。
【0036】
オンライン診療等処理部52は、所定ユーザU1のアカウントにおいて、所定ユーザU1又は特定ユーザU2乃至Unの夫々がオンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理の制御を実行する。
このように、登録部51と、オンライン診療等結果取得部53とを機能させることで、利便性の向上を図ることができる。
即ち、例えば特定ユーザU2が急な体調不良になった場合であっても、その時点で、体調不良な特定ユーザU2が一々アカウントを作成し、そして新規会員登録等をしなくとも、迅速にオンライン診療を受けることができる。
また、所定ユーザU1が予め特定ユーザU2乃至Unの夫々についてのユーザ情報を登録しておくことで、例えば自身の端末を所有しない児童(特定ユーザ)であっても、或いは、例えば自身の端末を所有するものの操作に不慣れな高齢者(特定ユーザ)であっても、所定ユーザU1の所定ユーザ端末2を用いてログインすることで、オンライン診療を受けることができる(他の例については図5及び図6を参照しながら後述する)。
【0037】
オンライン診療等結果取得部53は、所定ユーザU1又は特定ユーザU2乃至Unの夫々がオンライン診療及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けたときに、その結果(図1のステップS4の診断結果(処方箋の情報を含む))を示す結果情報を、医療機関等端末4を介して取得する制御を実行する。
取得した結果情報は、オンライン診療等結果取得部53により履歴情報の一つとしてユーザDB71に格納される。
【0038】
決済処理部54は、所定ユーザU1又は特定ユーザU2乃至Unの夫々が受けたオンライン診療又はオンライン服薬指導に対する決済に関する処理の制御を実行する。また、決済処理部54は、決済に関する処理として、所定のサブスクリプションの契約に従った処理の制御も実行する。
決済に関する処理の情報は、決済処理部54により履歴情報の一部としてユーザDB71に格納される。
【0039】
履歴管理部55は、所定ユーザU1及び特定ユーザU2乃至Un毎に、ユーザDB71に格納された上記結果情報を履歴情報の一部として夫々管理する制御を実行する。また、履歴管理部55は、所定ユーザU1及び特定ユーザU2乃至Un毎に、上記決済に関する決済情報をさらに履歴情報の一部として夫々管理する制御を実行する。
【0040】
このように、オンライン診療等結果取得部53と、決済処理部54と、履歴管理部55とを機能させることで、所定ユーザU1は、家族のヘルスケア情報や、家族が受けたオンライン診療等に対する決済情報を管理することができる。
【0041】
図5は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスにおいて、特定ユーザが遠方の家族である場合の例を示す図である。
なお、所定ユーザU1によるユーザ情報の登録(図1のステップS1)については、予め行われているものとし、ここではその説明を省略する。
また、図5に示す特定ユーザUk(遠方の家族(遠方に住んでいる家族))は、自身が操作する特定ユーザ端末3に対し予め本サービスのアプリがダウンロードされているものとする。
【0042】
図5の本サービスでは、先ずステップS11において、遠方の家族である特定ユーザUkが自身の特定ユーザ端末3を用いてログイン(所定ユーザU1のアカウントに対するログイン)をすると、サーバ1のオンライン診療等処理部52は、そのログインを受け付ける制御を実行する。
次にステップS12において、オンライン診療等処理部52は、特定ユーザUkがオンライン診療を受けるために必要な処理の制御を実行する。
このように、本サービスによれば、登録部51とオンライン診療等処理部52とを機能させることで、遠方の家族である特定ユーザUkは上述同様、迅速にオンライン診療を受けることができる。
【0043】
次にステップS13において、サーバ1のオンライン診療等結果取得部53は、医師Dから送信された特定ユーザUkの診断結果を受け付ける制御を実行する。
次にステップS14において、サーバ1の決済処理部54は、特定ユーザUkが受けたオンライン診療に対する決済に関する処理の制御を実行する。
最後に、ステップS15において、サーバ1の履歴管理部55は、診断結果を履歴情報の一部として管理する制御を実行する。
【0044】
図6は、本発明の情報処理装置の一実施形態に係るサーバが適用される情報処理システムにより実現可能となる本サービスにおいて、同族の家族である特定ユーザが自身の特定ユーザ端末を持つ場合の例を示す図である。
なお、所定ユーザU1によるユーザ情報の登録(図1のステップS1)については、予め行われているものとし、ここではその説明を省略する。
また、図6に示す特定ユーザU2(同居の家族)は、自身が操作する特定ユーザ端末3に対し予め本サービスのアプリがダウンロードされているものとする。
【0045】
図6の本サービスでは、先ずステップS21において、同居の家族である特定ユーザU2が自身の特定ユーザ端末3を用いてログイン(所定ユーザU1のアカウントに対するログイン)をすると、サーバ1のオンライン診療等処理部52は、そのログインを受け付ける制御を実行する。
次にステップS22において、オンライン診療等処理部52は、特定ユーザU2がオンライン診療を受けるために必要な処理の制御を実行する。
このように、本サービスによれば、登録部51とオンライン診療等処理部52とを機能させることで、特定ユーザU2は所定ユーザU1の所定ユーザ端末2を用いなくとも、迅速にオンライン診療を受けることができる。
【0046】
次にステップS23において、サーバ1のオンライン診療等結果取得部53は、医師Dから送信された特定ユーザU2の診断結果を受け付ける制御を実行する。
次にステップS24において、サーバ1の決済処理部54は、特定ユーザU2が受けたオンライン診療に対する決済に関する処理の制御を実行する。
最後に、ステップS25において、サーバ1の履歴管理部55は、診断結果を履歴情報の一部として管理する制御を実行する。
【0047】
図7乃至図13を参照しながら、所定ユーザU1によるユーザ情報の登録(家族アカウント登録)について説明する。
図7は、図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(マイページ)の具体例を示す図である。
また、図8は、同じくユーザインターフェースの画面(家族アカウント画面)の具体例を示す図である。
また、図9は、同じくユーザインターフェースの画面(家族アカウント基本情報登録画面)の具体例を示す図である。
また、図10は、同じくユーザインターフェースの画面(登録完了画面)の具体例を示す図である。
また、図11は、同じくユーザインターフェースの画面(家族アカウント個人ページ)の具体例を示す図である。
また、図12は、同じくユーザインターフェースの画面(おくすりメモ画面)の具体例を示す図である。
また、図13は、同じくユーザインターフェースの画面(保険証登録画面)の具体例を示す図である。
【0048】
図7において、マイページの画面には、所定ユーザU1が「速薬 一郎」であることや、所定ユーザU1のアカウントとしてのメールアドレスが示されている。
また、マイページの画面には、ログアウト、家族アカウント登録、メールアドレス変更、パスワードセット、My薬局、保険証、クレジットカード、おくすりメモ、の各種ボタンが設けられている。
図7のマイページの画面において家族アカウント登録のボタンを操作すると、図8の家族アカウント画面が表示される。図8の例では、所定のボックスに「ソクヤクタロウ」、「速薬 太郎」を入力し、この後に家族アカウントを追加のボタンを操作すると、図9の家族アカウント基本情報登録画面が表示される。図9の例では、入力前の状態が示される。
図9の家族アカウント基本情報登録画面には、入力例が示された氏名のボック、氏名カナのボックス、性別を選択するラジオボタン、生年月日を入力するボックス、及び更新するためのボタンが設けられている。
所定の入力をして更新するためのボタンを操作すると、図10の登録完了画面が表示される。アカウント情報の登録が完了した旨の確認のOKボタンを操作すると、図11の家族アカウント個人ページの画面が表示される。家族アカウント個人ページの画面には、本人情報、保険証情報、及びおくすりメモのボタンが設けられている。
図11のおくすりメモのボタンを操作すると、図12のおくすりメモ画面が表示される。また、図11の保険証情報のボタンを操作すると、図13の保険証登録画面が表示される。このようにして、ユーザ情報が登録されていく。
【0049】
図14及び図15を参照しながら、所定ユーザU1による、家族が受けたオンライン診療等に対する決済情報の確認について説明する。
図14は、図4の機能的構成のサーバが適用される図1の本サービスで提供されるユーザインターフェースの画面(家族アカウント・決済金額確認画面(1))の具体例を示す図である。
また、図15は、同じくユーザインターフェースの画面(家族アカウント・決済金額確認画面(2))の具体例を示す図である。
【0050】
図14及び図15に示す通り、所定ユーザU1は、家族が受けたオンライン診療等に対する決済情報や、いつ・どこの医療機関を受診したのか等を含む各種情報を確認することができる。
【0051】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0052】
また、図2に示すシステム構成、及び図3に示すサーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0053】
また、図4に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した各種処理を全体として実行できる機能が図2の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは、特に図4の例に限定されない。
【0054】
また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図4に限定されず、任意でよい。
例えばサーバ1側に配置された機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、所定ユーザ端末2側、特定ユーザ端末3側、医療機関等端末4側、決済サーバKS側又は図示せぬ他の情報処理装置が備える構成としてもよい。
【0055】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0056】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0057】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0058】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0059】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図2乃至図4のサーバ1)は、
所定ユーザ(例えば図1の所定ユーザU1)、及び、当該所定ユーザに対し特定の関係にある特定ユーザ(例えば図1の特定ユーザU2乃至Un)の夫々について、オンライン診療(例えば図1に示すオンライン診療)及びオンライン服薬指導のうち少なくとも一方に必要となるユーザ情報(例えば図10に示す情報)を、前記所定ユーザのアカウント(例えば図4に示すユーザアカウント及び図7に示すアドレス)に対応付けて登録する登録手段(例えば図4の登録部51)と、
前記所定ユーザのアカウントにおいて、前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けるために必要な処理を実行するオンライン診療等処理手段(例えば図4のオンライン診療等処理部52)と、
を備えれば足りる。
【0060】
これにより、特定ユーザU2乃至Unのうち例えば特定ユーザU2が急な体調不良になった場合であっても、その時点で、体調不良な特定ユーザU2が一々アカウントを作成し、そして新規会員登録等をしなくとも、迅速にオンライン診療を受けることができる。従って、利便性の向上を図ることができる。
【0061】
前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療及び前記オンライン服薬指導のうち少なくとも一方を受けたときに、その結果を示す結果情報(例えば図1の診断結果)を取得するオンライン診療等結果取得手段(例えば図4のオンライン診療等結果取得部53)と、
前記所定ユーザ及び前記特定ユーザ毎に、前記結果情報を履歴情報の一部として夫々管理する履歴管理手段(例えば図4の履歴管理部55)と、
をさらに備えることができる。
これにより、家族のヘルスケア情報を管理することができる。
【0062】
前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが受けた前記オンライン診療又は前記オンライン服薬指導に対する決済に関する処理を実行する決済処理手段(例えば図4の決済処理部54)、
をさらに備え、
前記履歴管理手段は、前記所定ユーザ及び前記特定ユーザ毎に、前記決済に関する決済情報をさらに履歴情報の一部として夫々管理する、
ことができる。
これにより、家族が受けたオンライン診療等に対する決済情報を管理することができる。
【0063】
前記所定ユーザ又は前記特定ユーザが前記オンライン診療又は前記オンライン服薬指導を受けるための費用は、前記所定ユーザが契約した所定のサブスクリプションにより徴収され、
前記決済処理手段は、前記決済に関する処理として、前記所定のサブスクリプションの契約に従った処理を実行する、
ことができる。
これにより、決済に関する処理として、所定のサブスクリプションの契約をすることができる。
【符号の説明】
【0064】
1・・・サーバ、2・・・所定ユーザ端末、3・・・特定ユーザ端末、4・・・医療機関等端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、30・・・リムーバルメディア、51・・・登録部、52・・・オンライン診療等処理部、53・・・オンライン診療等結果取得部、54・・・決済処理部、55・・・履歴管理部、71・・・ユーザDB、KS・・・決済サーバ
図1
図2
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