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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057602
(43)【公開日】2024-04-24
(54)【発明の名称】表示パネルおよび表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3225 20160101AFI20240417BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240417BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240417BHJP
   H05B 33/14 20060101ALI20240417BHJP
   H10K 50/858 20230101ALI20240417BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240417BHJP
   H10K 59/123 20230101ALI20240417BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20240417BHJP
   H10K 59/90 20230101ALI20240417BHJP
   H10K 59/80 20230101ALI20240417BHJP
   H10K 50/115 20230101ALI20240417BHJP
【FI】
G09G3/3225
G09G3/20 621K
G09G3/20 624B
G09G3/20 622A
G09G3/20 680H
G09F9/30 365
G09F9/30 349Z
H05B33/14 Z
H10K50/858
H10K59/131
H10K59/123
H10K59/35
H10K59/90
H10K59/80
H10K50/115
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023177058
(22)【出願日】2023-10-12
(31)【優先権主張番号】10-2022-0130277
(32)【優先日】2022-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ソンホ
(72)【発明者】
【氏名】チョン, テソン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ファンジュ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ハクス
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107BB01
3K107BB08
3K107CC41
3K107EE03
3K107EE29
3K107FF15
3K107HH05
5C080AA06
5C080AA07
5C080BB05
5C080CC03
5C080FF01
5C080FF11
5C080FF12
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080JJ06
5C080KK20
5C080KK23
5C080KK43
5C094AA12
5C094BA03
5C094BA27
5C094ED01
5C094HA05
5C380AA01
5C380AA02
5C380AA03
5C380AB06
5C380AB15
5C380AB18
5C380AB21
5C380AB22
5C380AB23
5C380AB24
5C380AB34
5C380AB35
5C380AB36
5C380AB37
5C380AB41
5C380AB42
5C380AC13
5C380BA10
5C380BA48
5C380CB01
5C380CB17
5C380CB26
5C380CC26
5C380CC27
5C380CC33
5C380CC39
5C380CC55
5C380CC64
5C380CC66
5C380CD014
5C380CD018
5C380CD019
5C380CE01
5C380CE19
5C380CF07
5C380CF24
5C380CF66
5C380DA21
5C380DA58
(57)【要約】      (修正有)
【課題】モード制御部を用いて複数の発光素子を含む画素回路を効率的に制御する表示装置および表示パネルを提供する。
【解決手段】本明細書の一実施例による表示装置は、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、発光信号を生成するゲート駆動回路、駆動トランジスタ、前記第1制御信号の提供を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号の提供を受ける第2トランジスタ、前記発光信号の提供を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、および、前記第2発光素子上に配置される第2レンズを含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、
発光信号を生成するゲート駆動回路、
駆動トランジスタ、前記第1制御信号を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号を受ける第2トランジスタ、前記発光信号を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、
前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、並びに
前記第2発光素子上に配置される第2レンズ
を含む表示装置。
【請求項2】
前記ゲート駆動回路が、前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧を用いて前記発光信号を生成する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧を生成する電源部をさらに含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1発光素子が配置された領域の視野角が前記第1レンズによって決定され、且つ第1値に対応し、前記第2発光素子が配置された領域の視野角が前記第2レンズによって決定され、且つ前記第1値より小さい第2値に対応する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1画素回路が、前記第1制御信号が前記ゲートオン電圧に対応し、前記第2制御信号がゲートオフ電圧に対応することに基づいて、前記視野角が前記第1値に対応する第1モードで動作する、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1画素回路が、前記第1制御信号が前記ゲートオフ電圧に対応し、前記第2制御信号がゲートオン電圧に該当することに基づいて、前記視野角が前記第2値に対応する第2モードで動作する、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1画素回路と同じ行に配置される第2画素回路をさらに含み、
前記モード制御部が、前記第1画素回路と前記第2画素回路のそれぞれに個別に第1制御信号および第2制御信号を提供する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示装置が、運送手段の少なくとも一部に配置され、少なくとも1つのコンテンツを使用者に提供する、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記運送手段が、前記運送手段を制御する使用者が位置する運転領域、および前記使用者の同乗者が位置する同乗者領域を含み、
前記第1画素回路は、前記運転領域に隣接するように配置され、前記第2画素回路は、前記同乗者領域に隣接するように配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1画素回路に提供される前記第1制御信号が、第1-1制御信号を含み、前記第1画素回路に提供される前記第2制御信号は、第2-1制御信号を含み、
前記第2画素回路に提供される前記第1制御信号は第1-2制御信号を含み、前記第2画素回路に提供される前記第2制御信号は第2-2制御信号を含む、請求項7に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1-1制御信号が、前記ゲートオン電圧に対応し、前記第1-2制御信号が、前記ゲートオフ電圧に対応することに基づいて、前記第1画素回路は第1モードで動作し、前記第2画素回路は第2モードで動作する、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1-1制御信号と前記第1-2制御信号のそれぞれが、前記ゲートオン電圧に対応することに基づいて、前記第1画素回路と前記第2画素回路は、第1モードで動作する、請求項10に記載の表示装置。
【請求項13】
前記モード制御部が、使用者の入力に基づいて前記第1制御信号および前記第2制御信号を制御する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第1発光素子および前記第2発光素子のそれぞれが、発光ダイオードを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項15】
ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、
発光信号を生成するゲート駆動回路、
駆動トランジスタ、前記第1制御信号を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号を受ける第2トランジスタ、前記発光信号を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、
前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、並びに
前記第2発光素子上に配置される第2レンズ
を含む、表示パネル。
【請求項16】
前記ゲート駆動回路が、前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧を用いて前記発光信号を生成する、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記第1発光素子が配置された領域の視野角が前記第1レンズによって決定され、且つ第1値に対応し、前記第2発光素子が配置された領域の視野角が前記第2レンズによって決定され、且つ前記第1値より小さい第2値に対応する、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記第1画素回路が、前記第1制御信号が前記ゲートオン電圧に対応し、前記第2制御信号がゲートオフ電圧に対応することに基づいて、前記視野角が前記第1値に対応する第1モードで動作し、
前記第1画素回路は、前記第1制御信号が前記ゲートオフ電圧に対応し、前記第2制御信号がゲートオン電圧に対応することに基づいて、前記視野角が前記第2値に対応する第2モードで動作する、請求項17に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記第1画素回路と同じ行に配置される第2画素回路をさらに含み、
前記モード制御部が、前記第1画素回路と前記第2画素回路のそれぞれに個別に第1制御信号及び第2制御信号を提供する、請求項15に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記モード制御部が、使用者の入力に基づいて、前記第1制御信号および前記第2制御信号を制御する、請求項15に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示パネル及び表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現代社会の技術が進歩するにつれて、表示装置は使用者に情報を提供するために様々に利用されている。表示装置は、単に視覚的情報を一方向に伝達する電光板を始めとして、使用者の入力を確認し、確認した入力に対応して情報を提供する、より高い技術を求める様々な電子機器にも含まれる。
【0003】
例えば、表示装置は車両に含まれており、車両の運転者と同乗者に様々な情報を提供することができる。ただし、車両の表示装置は、車両の運行を妨げないように適切にコンテンツを表示する必要がある。例えば、表示装置は、車両の運転中に運転に対する集中度を低下させ得るコンテンツの表示を制限する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の実施例が解決しようとする課題は、モード制御部を用いて複数の発光素子を含む画素回路を効率的に制御する表示装置および表示パネルを提供することである。
【0005】
ただし、本明細書の課題は、上記で言及したものに限定されず、以下の実施例からまた他なる技術的課題を類推することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一実施例による表示装置は、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、発光信号を生成するゲート駆動回路、駆動トランジスタ、前記第1制御信号の提供を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号の提供を受ける第2トランジスタ、前記発光信号の提供を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結した第2発光素子を含む第1画素回路、前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、および前記第2発光素子上に配置される第2レンズを含むことができる。
【0007】
本明細書の一実施例による表示パネルは、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、発光信号を生成するゲート駆動回路、駆動トランジスタ、前記第1制御信号の提供を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号の提供を受ける第2トランジスタ、前記発光信号の提供を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、および前記第2発光素子上に配置される第2レンズを含むことができる。
【0008】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図に含まれている。
【0009】
本明細書に係る表示装置及び表示パネルは、モード制御部を用いて複数の発光素子を含む画素回路を効率的に制御することができる。また、本明細書に係る表示装置及び表示パネルは、モード制御部を用いて複数の発光素子に提供する信号を制御することにより、共通領域と制御領域の大きさを可変することができる。
【0010】
ただし、本明細書から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していないまた他の効果は、下記の記載から本明細書が属する技術分野において通常の知識を有する者には、明確に理解され得るだろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本明細書の実施例による表示装置の例である。
図2】本明細書の実施例による表示装置の機能ブロック図である。
図3】本明細書の実施例による表示装置の画素回路の例を示す。
図4】本明細書の実施例による表示装置のピクセルアレイの例を示す。
図5】本明細書の実施例による表示装置の画素回路の例を示す。
図6】本明細書の実施例による表示装置の画素回路の例を示す。
図7】本明細書の実施例による表示装置に含まれるレンズ配置の例を示す。
図8図7のI-I'断面の例を示す。
図9図7のII-II'断面の例を示す。
図10】本明細書の実施例による表示装置のゲート駆動回路を示す図である。
図11】本明細書の一実施例による表示装置を説明するための図である。
図12】本明細書の一実施例による表示装置を説明するための図である。
図13】本明細書の一実施例による表示装置を説明するための図である。
図14】本明細書の一実施例による表示装置の回路連結関係を説明するための図である。
図15】本明細書の他の実施例による表示装置を説明するための図である。
図16】本明細書の他の実施例による表示装置を説明するための図である。
図17】本明細書の他の実施例による表示装置を説明するための図である。
図18】本明細書の他の実施例による表示装置の回路連結関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施例で使用される用語は、本開示における機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事している技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明部分に詳細にその意味を記載する。したがって、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全体にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0013】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言う場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0014】
本明細書全体に記載の「a、b、およびcの中の少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびcのすべて」を包括することができる。本明細書の利点および特徴、およびそれらを達成する方法は、添付の図と共に詳細に後述されている実施例を参照することによって明らかになるであろう。
【0015】
本明細書における実施例を説明するための図に開示された形状、面積、比率、角度、数などは例示的なものであり、本明細書の実施例が図に示された事項に限定されるものではない。また、実施例の説明において、関連する公知技術の具体的な説明が実施例の要旨を不必要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0016】
本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、他の部分が追加され得る。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り複数を含む場合を含む。また、構成要素を解析する際に、別途の明示的記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0017】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」などで、2つの部分の位置関係を説明する場合、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。素子または層が他の素子または層「上」と記載する場合、他の素子の直上または中間に他の層または他の素子を介在した場合のすべてを含む。
【0018】
さらに、第1、第2などの用語が様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であり得る。
【0019】
明細書に記載された各構成の面積、長さ、または厚さは、説明の便宜のために示されており、本明細書が示した構成の面積および厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0020】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例は互いに独立して実施することもでき、関連して一緒に実施することもできる。
【0021】
そして、後述される用語は、本明細書の実施における機能を考慮し、定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図、または慣習などによって変わり得る。したがって、その定義は、本明細書全体にわたる内容を基に決められなければならない。
【0022】
本明細書の画素回路を構成するトランジスタは、酸化物TFT(Oxide Thin Film Transistor;Oxide TFT)、アモルファスシリコンTFT(a-Si TFT)、低温ポリシリコン(Low Temperature Poly Silicon;LTPS)TFTの中の少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0023】
以下の実施例は、有機発光表示装置を中心に説明する。しかし、本発明の実施例は有機発光表示装置に限定されず、無機発光物質を含む無機発光表示装置に適用することもできる。例えば、本発明の実施例は、量子ドット(Quantum Dot)表示装置にも適用することができる。
【0024】
「第1」、「第2」、「第3」などの表現は、実施例別に構成を区別するために使用する用語であり、これらの用語に実施例が限定されるものではない。したがって、同じ用語であっても実施例によって異なる構成を指すことができることを明らかにしておく。
【0025】
以下では、図を参照して本明細書の実施例を説明する。
【0026】
図1は、本明細書の一実施例による表示装置の例である。
【0027】
実施例では、表示装置100は、車両のダッシュボード(dash board)の少なくとも一部に配置することができる。車両のダッシュボードは、車両の前座席(例:運転席、助手席)の前面に配置される構成を含む。例えば、車両のダッシュボードは、車両内部の様々な機能(例:エアコン、オーディオシステム、ナビゲーションシステム)を操作するための入力構成を配置することができる。
【0028】
実施例では、表示装置100は、車両のダッシュボードに配置され、車両の前記様々な機能の少なくとも一部を操作する入力部として動作することができる。表示装置100は、車両に関する各種情報、例えば車両の走行情報(例:車両の現在速度、残留燃料量、走行距離)、車両の部品に関する情報(例:車両タイヤの損傷度)などを提供することができる。
【0029】
実施例では、表示装置100は、車両の前座席に配置された運転席と助手席を横切るように配置することができる。表示装置100の使用者は、車両の運転者と助手席に搭乗した同乗者を含むことができる。車両の運転者と同乗者の両方が表示装置100を利用することができる。
【0030】
実施例では、図1に示す表示装置100は、一部のみを示したものであり得る。図1に示す表示装置100は、表示装置100に含まれる様々な構成のうち、表示パネルを示したものであり得る。具体的には、例えば、図1に示す表示装置100は、表示パネルの表示領域と非表示領域の少なくとも一部を示すものであり得る。表示装置100の構成のうち、図1に示した部分以外の構成は、車両の内部(または少なくとも一部)に実装することができる。
【0031】
図2は、本明細書の実施例による表示装置の機能ブロック図である。
【0032】
本明細書の一実施例による表示装置は、電界発光表示装置(Electroluminescent Display)を適用することができる。電界発光表示装置としては、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)表示装置、量子ドット発光ダイオード(Quantum-dot Light Emitting Diode)表示装置、または無機発光ダイオード(Inorganic Light Emitting Diode)表示装置を用いることができる。
【0033】
図2を参照すると、表示装置は、表示パネル(DP)、データドライバ(DD)、ゲートドライバ(GD)、タイミングコントローラ(TC)及び電源ユニット(PU)を含むことができる。
【0034】
実施例では、表示パネル(DP)は、使用者に提供されるイメージを生成することができる。例えば、表示パネル(DP)は、画素回路が配置された画素領域(PA)を介して使用者に提供されるイメージを生成して表示することができる。
【0035】
データドライバ(DD)、ゲートドライバ(GD)、タイミングコントローラ(TC)および電源ユニット(PU)は、信号配線を介して各画素領域(PA)の動作のための信号を提供することができる。信号配線は、例えば、図2に示すデータライン(DL)、ゲートライン(GL)、および電源電圧供給ライン(PL)を含むことができる。
【0036】
一例として、データドライバ(DD)は、データライン(DL)を介して各画素領域(PA)にデータ信号を印加し、ゲートドライバ(GD)は、ゲートライン(GL)を介して各画素領域(PA)にデータ信号を印加し、電源ユニット(PU)は、電源電圧供給ライン(PL)を介して各画素領域(PA)に電源電圧を供給することができる。
【0037】
タイミングコントローラ(TC)は、データドライバ(DD)及びゲートドライバ(GD)を制御することができる。例えば、タイミングコントローラ(TC)は、外部から入力するデジタルビデオデータを表示パネル(DP)の解像度に合わせて再整列してデータドライバ(DD)に供給する。
【0038】
データドライバ(DD)は、データ制御信号に基づいてタイミングコントローラ(TC)から入力するデジタルビデオデータをアナログデータ電圧に変換して複数のデータラインに供給することができる。
【0039】
ゲートドライバ(GD)は、ゲート制御信号に基づいてスキャン信号と発光信号(または発光制御信号)を生成することができる。ゲートドライバ(GD)は、スキャン駆動部と発光信号駆動部を含むことができる。前記スキャン駆動部は、画素の行ごとに連結した少なくとも1つ以上のスキャンラインを駆動するために行順方式でスキャン信号を生成してスキャンラインに供給することができる。前記発光信号駆動部は、画素の行ごとに連結した少なくとも1つ以上の発光信号ラインを駆動するために行順方式で発光信号を生成して発光信号ラインに供給することができる。
【0040】
実施例によれば、ゲートドライバ(GD)は、GIP(Gate-driver In Panel)方式によって表示パネル(DP)に配置することができる。例えば、ゲートドライバ(GD)は、複数個に区分して表示パネル(DP)の少なくとも2つの側面にそれぞれ配置することができる。
【0041】
表示パネル(DP)の表示領域(AA)は、複数の画素領域(または画素、または画素回路)(PA)を含むことができる。画素領域(PA)には、複数のデータライン(例:図3のデータライン(DL))と複数のゲートライン(例:図3のゲートライン(GL))が交差し、この交差領域ごとに配置されるサブピクセルを含むことができる。1つの画素領域(PA)に含まれるサブピクセルのそれぞれは、互いに異なる色を発光することができる。例えば、画素領域(PA)は、3つのサブピクセルを用いて青色、赤色および緑色を具現することができる。ただし、これに限定されものではなく、場合によっては、画素領域(PA)は、特定の色(例:白色または黄色)をさらに具現するためのサブピクセルをさらに含むことができる。
【0042】
画素領域(PA)において青色を具現する領域は、青色サブピクセル領域、赤色を具現する領域は、赤色サブピクセル領域、緑色を具現する領域は、緑色サブピクセル領域と呼ぶことができる。
【0043】
実施例では、画素領域(PA)は複数のサブピクセルを含むことができる。複数のサブピクセルのそれぞれは、互いに異なる視野角を提供する第1レンズ領域と第2レンズ領域に区分することができる。例えば、画素領域(PA)は、光を第1範囲に提供して第1視野角を形成する第1レンズ領域と、光を第2範囲に提供して第2視野角を形成する第2レンズ領域を含むことができる。第1範囲は、第2範囲よりも広い範囲に該当し得る。
【0044】
非表示領域(BZ)は、表示領域(AA)の周囲に沿って配置することができる。非表示領域(BZ)には、画素領域(PA)に配置された画素回路を駆動するための様々な構成要素を配置することができる。例えば、非表示領域(BZ)には、ゲートドライバ(GD)の少なくとも一部を配置することができる。非表示領域(BZ)をベゼル(bezel)領域と呼ぶことができる。
【0045】
図3は、本明細書の一実施例による表示装置の画素回路の例を示す。画素領域(PA)は、それぞれ異なる色を示す複数のサブピクセルと、複数のサブピクセルのそれぞれに該当する画素回路とを含むことができる。図3は、画素領域(PA)に配置された1つのサブピクセルに対する画素回路の一例を示す。
【0046】
図3を参照すると、画素回路は、複数のトランジスタ(DT、ST、ET1、ET2)、キャパシタ(Cst)、複数の発光素子310、320を含むことができる。
【0047】
駆動トランジスタ(DT)とキャパシタ(Cst)は、スイッチングトランジスタ(ST)と連結することができる。駆動トランジスタ(DT)の第1電極は、電源電圧供給ライン(PL)と連結することができる。
【0048】
スイッチングトランジスタ(ST)は、ゲートライン(GL)に連結してゲート信号の供給を受けることができる。スイッチングトランジスタ(ST)は、ゲート信号によってターンオンまたはターンオフすることができる。スイッチングトランジスタ(ST)の第1電極は、データライン(DL)と連結することができる。スイッチングトランジスタ(ST)の第2電極は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極と連結ることができる。このような場合、スイッチングトランジスタ(ST)がターンオンすることに対応して、データ信号をスイッチングトランジスタ(ST)を介して駆動トランジスタ(DT)のゲート電極に供給することができる。
【0049】
キャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極と第2電極の間に配置することができる。キャパシタ(Cst)は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極に印加される信号、例えばデータ信号を1フレームの間、維持することができる。
【0050】
実施例によれば、駆動トランジスタ(DT)、スイッチングトランジスタ(ST)、及びキャパシタ(Cst)は、発光素子(例:第1発光素子310、第2発光素子320)の発光駆動のための構成要素として、駆動部分(DC)と呼ぶことができる。しかし、このような用語に限定されるものではない。
【0051】
第1発光素子310は、第1制御信号(S(k))によってターンオンまたはターンオフする第1トランジスタ(ET1)と連結することができる。第2発光素子320は、第2制御信号(P(k))によってターンオンまたはターンオフする第2トランジスタ(ET2)と連結することができる。
【0052】
このような場合、第1発光素子310または第2発光素子320は、モード(mode)に応じて画素回路の他の構成、例えば駆動トランジスタ(DT)と連結することができる。モードは、使用者の入力によって指定、または予め指定された条件を満足する場合に決定することができる。例えば、予め指定された第1条件を満足する場合、第1制御信号(S(k))が供給されることに基づいて第1発光素子310が発光することができる。予め指定された第2条件を満足する場合、第2制御信号(P(k))が供給されることに基づいて第2発光素子320が発光することができる。第1条件は、第1モードの駆動のために予め指定された条件を含むことができる。第2条件は、第2モードの駆動のために予め指定された条件を含むことができる。
【0053】
図3の複数のトランジスタ(DT、ST、ET1、ET2)は、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、IGZOなどの酸化物半導体の中の少なくとも1つを含むことができる。トランジスタの第1電極または第2電極は、ソース電極またはドレイン電極であり得る。例えば、第1電極はソース電極であり、第2電極はドレイン電極であり得る。他の例として、第1電極はドレイン電極であり、第2電極はソース電極であり得る。
【0054】
図4は、本明細書の実施例による表示装置のピクセルアレイの例を示す。図4は、ゲート駆動回路と画素回路を連結する例を示す。
【0055】
図4を参照すると、表示パネル(例:図2の表示パネル(DP))のピクセルアレイには、複数の水平ピクセルライン(L1、L2、L3、L4)を具備することができる。複数の水平ピクセルライン(L1、L2、L3、L4)の各々は水平に隣接してゲートライン(例:スキャンライン410、第1発光信号ライン420)に共通に連結する複数の画素(PXL)を配置することができる。ここで、ピクセル(PXL)は、図2のサブピクセルを含むことができる。
【0056】
ここで、水平ピクセルライン(L1、L2、L3、L4)のそれぞれは、水平に隣接したピクセル(PXL)によって具現される1本のラインに配置された複数のピクセル(PXL)を意味することができる。ピクセルアレイは、高電位電源電圧(ELVDD)をピクセル(PXL)に供給する第1電源ライン430と、基準電圧(Vref)をピクセル(PXL)に供給する第2電源ライン440とを含むことができる。また、ピクセル(PXL)は、低電位電源電圧(ELVSS)をピクセル(PXL)に供給する第3電源ライン435と連結することができる。
【0057】
実施例では、ゲートラインは、スキャン信号(Scan)が供給されるスキャンライン410、および発光信号(EM1)が供給される発光信号ライン420を含むことができる。例えば、いずれか1つの水平ピクセルライン(Ln、n=1~4)は、いずれか1つのスキャンライン410(n)といずれか1つの発光信号ライン420(n)を含むことができる。
【0058】
ピクセル(PXL)は、少なくとも1つの色を発光することができる。例えば、ピクセル(PXL)は、赤色、緑色、青色、白色のいずれか1つを発光することができる。ピクセル(PXL)は、1つの単位ピクセルを構成することができ、単位ピクセルで具現される色は、赤色、緑色、青色、白色の発光比率によって決定することができる。ピクセル(PXL)の各々には、スキャンライン410、発光信号ライン420、第1電源ライン430、第2電源ライン440、及びデータライン450が連結することができる。
【0059】
図5はおよび図6は、本明細書の実施例による表示装置の画素回路の一例を示す。図5及び図6は、ピクセルアレイに含まれる単位ピクセル(PXL)の画素回路の例を示す。
【0060】
図5を参照すると、画素回路500は、8個のトランジスタと1個のキャパシタを含むことができる。画素回路500に含まれる8個のトランジスタの少なくとも一部は、n型トランジスタまたはp型トランジスタであり得る。p型トランジスタの場合、各駆動信号のローレベル電圧はTFTをオンにする電圧を意味し、各駆動信号のハイレベル電圧はTFTをオフにする電圧を意味することができる。
【0061】
ここで、ローレベル電圧は、ハイレベルより低い予め指定された電圧に対応し得る。例えば、ローレベル電圧は、-8V~-12Vの範囲内に該当する電圧を含むことができ、ハイレベル電圧は、ローレベル電圧より高い予め指定された電圧に対応し得る。例えば、ハイレベル電圧は、6V~8Vの範囲内に該当する電圧を含むことができる。実施例によれば、ローレベル電圧は第1電圧と呼び、ハイレベル電圧は第2電圧と呼ぶことができる。このような場合、第1電圧は第2電圧より低い値であり得る。
【0062】
以下に説明するトランジスタの第1電極または第2電極は、ソース電極またはドレイン電極を意味することができる。ただし、第1電極と第2電極という用語は、各電極を区別するための用語であるだけで、各電極に対応するものが何であるかを限定するものではない。また、各電極ごとに第1電極が同じ電極を指すものではない場合がある。例えば、第1トランジスタ(T1)の第1電極は、第1トランジスタ(T1)のソース電極を意味し、第6トランジスタ(T6)の第1電極は、第6トランジスタ(T6)のドレイン電極を意味することができる。
【0063】
実施例では、駆動トランジスタ(DT)は、第1発光素子(ED1)に連結する第1トランジスタ(T1)、および第2発光素子(ED2)に連結する第2トランジスタ(T2)と連結することができる。例えば、駆動トランジスタ(DT)の第2電極は、第1トランジスタ(T1)および第2トランジスタ(T2)と連結することができる。
【0064】
実施例では、駆動トランジスタ(DT)は、高電位電源電圧(ELVDD)を提供する第1電源ライン517と連結することができる。例えば、駆動トランジスタ(DT)の第1電極は、第1電源ライン517と連結することができる。駆動トランジスタ(DT)がオンになると、第1電源ライン517を介して供給される高電位電源電圧(ELVDD)は、駆動トランジスタ(DT)の第1電極から第2電極に伝達することができる。
【0065】
実施例では、第1トランジスタ(T1)は、第1発光素子(ED1)、第2トランジスタ(T2)、第4-1トランジスタ(T41)、第5トランジスタ(T5)及び駆動トランジスタ(DT)の中の少なくとも1つと連結することができる。
【0066】
一実施例では、第1トランジスタ(T1)の第1電極は、駆動トランジスタ(DT)、第2トランジスタ(T2)、および第5トランジスタ(T5)の中の少なくとも1つと連結することができる。第1トランジスタ(T1)の第2電極は、第4-1トランジスタ(T41)及び第1発光素子(ED1)の中の少なくとも1つと連結することができる。第1トランジスタ(T1)のゲート電極は、第1制御ライン510と連結することができる。第1トランジスタ(T1)は、第1制御ライン510を介して提供される第1制御信号(S(k))によってオンまたはオフすることができる。第1トランジスタ(T1)がオンになると、駆動トランジスタ(DT)を介した電圧が第1発光素子(ED1)(例:第1発光素子(ED1)のアノード電極)に入力することができる。
【0067】
ここで、第1制御信号(S(k))は、画素回路500がk(kは正の整数)番目の列に配置されることに対応してk番目の列に供給されるk番目の第1制御信号を含むことができる。第1制御信号(S(k))はモード制御部によって提供されるものであり、第1レンズが配置される第1発光素子(ED1)の駆動(または発光)を制御することができる。
【0068】
実施例では、第2トランジスタ(T2)は、第2発光素子(ED2)、第1トランジスタ(T1)、第5トランジスタ(T5)、第4-2トランジスタ(T42)、及び駆動トランジスタ(DT)の中の少なくとも1つと連結することができる。
【0069】
一実施例では、第2トランジスタ(T2)の第1電極は、駆動トランジスタ(DT)、第1トランジスタ(T1)、および第5トランジスタ(T5)の中の少なくとも1つと連結することができる。第2トランジスタ(T2)の第2電極は、第2発光素子(ED2)及び第4-2トランジスタ(T42)の中の少なくとも1つに連結することができる。第2トランジスタ(T2)のゲート電極は、第2制御ライン520と連結することができる。第2トランジスタ(T2)は、第2制御ライン520を介して提供される第2制御信号(P(k))によってオンまたはオフすることができる。第2トランジスタ(T2)がオンになると、駆動トランジスタ(DT)を介した電圧が第2発光素子(ED2)(例:第2発光素子(ED2)のアノード電極)に入力することができる。
【0070】
実施例では、第1発光素子(ED1)および第2発光素子(ED2)のそれぞれは、発光ダイオードを含むことができる。例えば、第1発光素子(ED1)及び第2発光素子(ED2)のそれぞれは、有機発光ダイオードで構成することができる。
【0071】
ここで、第2制御信号(P(k))は、画素回路500がk番目の列に配置されることに対応してk番目の列に供給されるk番目の第2制御信号を含むことができる。第2制御信号(P(k))は、モード制御部によって提供されるものであり、第2レンズが配置される第2発光素子(ED2)の駆動(または発光)を制御することができる。
【0072】
実施例では、第1発光素子(ED1)上には、第1レンズを配置することができる。第1レンズによって第1発光素子(ED1)が配置された領域の視野角は、第1値に対応することができる。例えば、第1発光素子(ED1)が配置された領域の視野角は、第1値と同じか第1値以上であり得る。第2発光素子(ED2)は、上には第2レンズを配置することができる。第2レンズによって第2発光素子(ED2)が配置された領域の視野角は、第2値に対応することができる。第2値は、第1値より小さくてもよい。例えば、第2発光素子(ED2)が配置された領域の視野角は、第2値と同じか第2値未満であり得る。
【0073】
一実施例において、画素回路500が助手席に隣接して配置されると仮定する場合、画素回路500の第1発光素子(ED1)が配置された領域は、助手席及び助手席の隣の運転席に該当する範囲まで光を提供するようにする第1値の視野角を有することができる。第2発光素子(ED2)が配置された領域は、助手席に該当する範囲まで光を提供するようにする第2値の視野角を有することができる。
【0074】
実施例では、第3トランジスタ(T3)は、第4-1トランジスタ(T41)、第4-2トランジスタ(T42)、第6トランジスタ(T6)、およびキャパシタ(C1)の中の少なくとも1つと連結することができる。例えば、第3トランジスタ(T3)の第1電極は、第6トランジスタ(T6)およびキャパシタ(C1)と連結することができる。第3トランジスタ(T3)の第2電極は、第4-1トランジスタ(T41)及び第4-2トランジスタ(T42)と連結することができる。第3トランジスタ(T3)のゲート電極は、発光信号(EM(n))を供給する発光信号ライン515と連結することができる。発光信号(EM(n))は、画素回路500がn(nは正の整数)番目の画素行に配置されることに対応して、n番目の行に供給されるn番目の発光信号(EM(n))に対応することができる。第3トランジスタ(T3)は、発光信号(EM(n))によってオンまたはオフすることができる。第3トランジスタ(T3)の第2電極は、基準電圧(Vref)を供給する基準電圧ライン511、例えば図4の第2電源ライン440と連結することができる。
【0075】
実施例では、第4-1トランジスタ(T41)は、第1トランジスタ(T1)、第3トランジスタ(T3)、および第1発光素子(ED1)の中の少なくとも1つと連結することができる。例えば、第4-1トランジスタ(T41)の第1電極は、第3トランジスタ(T3)と連結することができる。第4-1トランジスタ(T41)の第2電極は、第1トランジスタ(T1)及び第1発光素子(ED1)と連結することができる。第4-1トランジスタ(T41)のゲート電極は、n-1番目のスキャンライン513と連結することができる。これにより、第4-1トランジスタ(T41)は、n-1番目のスキャン信号(Scan(n-1))の供給を受けることができ、n-1番目のスキャン信号(Scan(n))によってオンまたはオフすることができる。
【0076】
実施例では、第4-2トランジスタ(T42)は、第2トランジスタ(T2)、第3トランジスタ(T3)、および第2発光素子(ED2)の中の少なくとも1つと連結することができる。例えば、第4-2トランジスタ(T42)の第1電極は、第3トランジスタ(T3)と連結することができる。第4-2トランジスタ(T42)の第2電極は、第2トランジスタ(T2)及び第2発光素子(ED2)と連結することができる。第4-2トランジスタ(T42)のゲート電極は、n-1番目のスキャンライン513と連結することができる。これにより、第4-2トランジスタ(T42)は、n-1番目のスキャン信号(Scan(n-1))の供給を受けることができ、n-1番目のスキャン信号(Scan(n))によってオンまたはオフすることができる。
【0077】
実施例において、第5トランジスタ(T5)は、駆動トランジスタ(DT)、第4-1トランジスタ(T41)、第4-2トランジスタ(T42)、キャパシタ(C1)、第1トランジスタ(T1)及び第2トランジスタ(T2)の中の少なくとも1つと連結することができる。例えば、第5トランジスタ(T5)の第1電極は、駆動トランジスタ(DT)およびキャパシタ(C1)と連結することができる。第5トランジスタ(T5)の第2電極は、駆動トランジスタ(DT)、第1トランジスタ(T1)及び第2トランジスタ(T2)と連結することができる。第5トランジスタ(T5)のゲート電極は、n-1番目の行でスキャン信号(Scan)を供給するn-1番目のスキャンライン513と連結することができる。第5トランジスタ(T5)は、n-1番目のスキャン信号(Scan(n-1))の供給を受けることができ、n-1番目のスキャン信号(Scan(n-1))によってオンまたはオフすることができる。
【0078】
実施例では、第6トランジスタ(T6)は、第3トランジスタ(T3)およびキャパシタ(C1)の中の少なくとも1つと連結することができる。例えば、第6トランジスタ(T6)の第1電極は、第3トランジスタ(T3)およびキャパシタ(C1)と連結することができる。第6トランジスタ(T6)の第2電極は、データ電圧(Vdata)を供給するデータライン516と連結することができる。第6トランジスタ(T6)のゲート電極は、n番目のスキャン信号(Scan(n))を供給するn番目のスキャンライン518と連結することができる。第6トランジスタ(T6)は、n番目のスキャン信号(Scan(n))の供給を受けることができ、n番目のスキャン信号(Scan(n))によってオンまたはオフすることができる。第6トランジスタ(T6)がオンになると、データ電圧(Vdata)は、第2電極から第1電極に伝達することができる。
【0079】
実施例では、第1発光素子(ED1)および/または第2発光素子(ED2)は、低電位電源電圧(ELVSS)を供給する第3電源ライン519、例えば図4の第3電源ライン435と連結することができる。例えば、第1発光素子(ED1)のカソード電極と第2発光素子(ED2)のカソード電極は、第3電源ライン519と連結して低電位電源電圧(ELVSS)の供給を受けることができる。
【0080】
実施例によれば、低電位電源電圧はグランド(またはグランド電圧、0V(volt))を含むことができる。例えば、第1発光素子(ED1)のカソード電極と第2発光素子(ED2)のカソード電極は、グランドに対応する電圧の供給を受けることができる。
【0081】
図6は、図5とは異なる実施例による画素回路600を示す。以下では、図5で説明した内容と重複する内容を省略することができる。図6の画素回路600は、9個のトランジスタと1個のキャパシタを含むことができる。画素回路600に含まれる9個のトランジスタの中の少なくとも一部は、n型トランジスタまたはp型トランジスタであり得る。
【0082】
図6を参照すると、画素回路600は、第7トランジスタ(T7)を含むことができる。第7トランジスタ(T7)は、第1トランジスタ(T1)、第2トランジスタ(T2)、第5トランジスタ(T5)、及び駆動トランジスタ(DT)の中の少なくとも1つと連結することができる。例えば、第7トランジスタ(T7)の第1電極は、第5トランジスタ(T5)および駆動トランジスタ(DT)の中の少なくとも1つと連結することができる。第7トランジスタ(T7)の第2電極は、第1トランジスタ(T1)及び第2トランジスタ(T2)の中の少なくとも1つと連結することができる。
【0083】
実施例では、第7トランジスタ(T7)のゲート電極は、発光信号(EM(n))を提供する発光信号ライン610と連結することができる。第7トランジスタ(T7)は、発光信号(EM(n))に基づいてオンまたはオフすることができる。第7トランジスタ(T7)がオンになると、第7トランジスタ(T7)の第1電極から第2電極に電圧(または電流)を提供することができる。
【0084】
図7は、本明細書の実施例による表示装置の一部の平面を示す。図7は、画素領域(PA)に3つのサブピクセルが配置された場合、画素領域(PA)の平面を示す。図8は、図7のI-I'線に沿って切断した断面を示し、図9は、図7のII-II'線に沿って切断した断面を示す。以下では、図7~9を一緒に見ていく。
【0085】
図7において、画素領域(PA)は、青色を具現する青色サブピクセル領域(BPA)、赤色を具現する赤色サブピクセル領域(RPA)、及び緑色を具現する緑色サブピクセル領域(GPA)を含むことができる。実施例によれば、青色サブピクセル領域(BPA)は第1サブピクセル、赤色サブピクセル領域(RPA)は第2サブピクセル、そして緑色サブピクセル領域(GPA)は第3サブピクセルに対応することができる。サブピクセルのそれぞれには、画素回路を対応させることができる。サブピクセルの各々に対応する画素回路を配置することができる。
【0086】
画素領域(PA)は、互いに異なる視野角を提供する第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)および第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)を含むことができる。各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)は、該当する画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)と個別に動作することができる。例えば、各画素領域(PA)は、該当する画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、REW、GWE)上に位置する第1発光素子310(例:図2の第1発光素子310)及び該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2発光素子320(例:図2の第2発光素子320)を含むことができる。
【0087】
第1発光素子310は、特定の色を示す光を放出することができる。例えば、第1発光素子310は、基板10上に順に積層された第1下部電極311、第1発光層312、及び第1上部電極313を含むことができる。基板10は、絶縁性物質を含むことができる。基板10は、透明な物質を含むことができる。例えば、基板10は、ガラスまたはプラスチックを含むことができる。
【0088】
第1下部電極311は、導電性物質を含むことができる。第1下部電極311は、高い反射率を有する物質を含むことができる。例えば、第1下部電極311は、アルミニウム(Al)および銀(Ag)などの金属を含むことができる。第1下部電極311は、多重層構造を有することができる。例えば、第1下部電極311は、ITOまたはIZOなどの透明な導電性物質からなる透明電極間に金属からなる反射電極が位置する構造を有することができる。
【0089】
第1発光層312は、第1下部電極311と第1上部電極313の間の電圧差に対応する輝度の光を生成することができる。例えば、第1発光層312は、発光物質を含む発光物質層(Emission Material Layer;EML)を含むことができる。発光物質は、有機物質、無機物質、またはハイブリッド物質を含むことができる。
【0090】
第1発光層312は、多重層構造を有することができる。例えば、第1発光層312は、正孔注入層(Hole Injection Layer; HIL)、正孔輸送層(Hole Transport Layer; HTL)、電子輸送層(Electron Transport Layer; ETL)電子注入層(Electron Injection Layer; EIL)の中の少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0091】
第1上部電極313は、導電性物質を含むことができる。第1上部電極313は、第1下部電極311とは異なる物質を含むことができる。第1上部電極313の透過率は、第1下部電極311の透過率より高くてもよい。例えば、第1上部電極313は、ITOおよびIZOなどの透明な導電性物質からなる透明電極であり得る。これによって、本明細書の実施例による表示装置では、第1発光層312によって生成された光を第1上部電極313を介して放出することができる。
【0092】
第2発光素子320は、第1発光素子310と同じ色を具現することができる。第2発光素子320は、第1発光素子310と同じ構造を有することができる。例えば、第2発光素子320は、基板10上に順に積層された第2下部電極321、第2発光層322、及び第2上部電極323を含むことができる。
【0093】
第2下部電極321は第1下部電極311に対応し、第2発光層322は第1発光層312に対応し、第2上部電極323は第1上部電極313に対応することができる。例えば、第2下部電極321は、第2下部電極311と同じ構造で第2発光素子320に対して形成することができ、これは、第2発光層322と第2上部電極323についても同じである。例えば、第1発光素子310と第2発光素子320は、同じ構造を有するように形成することができる。ただし、これに限定されるものではなく、場合によっては、第1発光素子310と第2発光素子320の少なくとも一部の構成は、異なって形成することもできる。
【0094】
実施例では、第2発光層322は第1発光層312と離隔することができる。これにより、本明細書の実施例による表示装置では、リーク電流(leakage current)による発光を防止することができる。
【0095】
本明細書の実施例による表示装置では、使用者の選択または予め指定された条件によって、第1発光層312および第2発光層322の中の一方でのみ光を生成することができる。
【0096】
実施例では、画素領域(PA)の第1発光素子310及び第2発光素子320は、該当する画素領域(PA)の駆動部分(例:図3の駆動部分DC)上に位置することができる。例えば、基板10上には、少なくとも1つの絶縁膜(例:素子バッファ膜110、ゲート絶縁膜120、層間絶縁膜130、下部保護膜140、オーバーコート層150)が位置し、各画素領域(PA)の第1発光素子310および第2発光素子320は、絶縁膜の中の一方の上に配置することができる。これによって、本明細書の一実施例による表示装置では、各画素領域(PA)の第1発光素子310および第2発光素子320は、該当する画素領域(PA)の駆動部分DCと不必要に連結することを防止することができる。
【0097】
実施例では、基板10上には、バッファ膜110、ゲート絶縁膜120、層間絶縁膜130、下部保護膜140及びオーバーコート層150を積層することができる。バッファ膜110は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、バッファ膜110は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。バッファ膜110は、多重層構造を有することができる。例えば、バッファ膜110は、窒化シリコン(SiN)からなる膜と酸化シリコン(SiO)からなる膜の積層構造を有することができる。
【0098】
実施例では、バッファ膜110は、素子基板10と各画素領域(PA)の駆動部分DCとの間に位置することができる。バッファ膜110は、駆動部分DCの形成工程において基板10による汚染を防止することができる。例えば、各画素領域(PA)の駆動部分DCに向いた基板10の上部面は、バッファ膜110で覆われ得る。各画素領域(PA)の駆動部分DCは、バッファ膜110上に位置することができる。
【0099】
実施例では、ゲート絶縁膜120は、絶縁物質を含むことができる。例えば、ゲート絶縁膜120は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。ゲート絶縁膜120は、高い誘電率を有する物質を含むことができる。例えば、ゲート絶縁膜120は、酸化ハフニウム(HfO)などのHigh-K物質を含むことができる。ゲート絶縁膜120は、多重層構造を有することができる。
【0100】
ゲート絶縁膜120は、バッファ膜110上に位置することができる。ゲート絶縁膜120は、トランジスタの半導体層とゲート電極の間に延長することができる。例えば、駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)のゲート電極は、ゲート絶縁膜120によって駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)の半導体層と絶縁され得る。ゲート絶縁膜120は、各画素領域(PA)の第1半導体層及び第2半導体層を覆うことができる。駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)のゲート電極は、ゲート絶縁膜120上に位置することができる。
【0101】
層間絶縁膜130は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、層間絶縁膜130は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。層間絶縁膜130は、ゲート絶縁膜120上に位置することができる。層間絶縁膜130は、駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)のそれぞれのゲート電極とソース電極の間、及びゲート電極とドレイン電極の間に延長することができる。例えば、駆動トランジスタ(DT)およびスイッチングトランジスタ(ST)のそれぞれのソース電極およびドレイン電極は、層間絶縁膜130によってゲート電極と絶縁され得る。層間絶縁膜130は、駆動トランジスタ(DT)およびスイッチングトランジスタ(ST)のそれぞれのゲート電極を覆うことができる。各画素領域(PA)のソース電極及びドレイン電極は、層間絶縁膜130上に位置することができる。ゲート絶縁膜120及び層間絶縁膜130は、各画素領域(PA)内に位置する各半導体層のソース領域及びドレイン領域を露出することができる。
【0102】
実施例では、下部保護膜140は、絶縁物質を含むことができる。例えば、下部保護膜140は、酸化シリコン(SiO)および窒化シリコン(SiN)などの無機絶縁物質を含むことができる。下部保護膜140は、層間絶縁膜130上に位置することができる。下部保護膜140は、外部の水分および衝撃による駆動部分DCの損傷を防止することができる。下部保護膜140は、基板10と対向する駆動トランジスタ(DT)及びスイッチングトランジスタ(ST)の表面に沿って延長することができる。下部保護膜140は、各画素領域(PA)内に位置する駆動部分DCの外側で層間絶縁膜130と接触することができる。
【0103】
オーバーコート層150は、絶縁物質を含むことができる。オーバーコート層150は、下部保護膜140とは異なる物質を含むことができる。例えば、オーバーコート層150は、有機絶縁物質を含むことができる。オーバーコート層150は、下部保護膜140上に位置することができる。オーバーコート層150は、各画素領域(PA)の駆動部分DCによる段差を除去することができる。例えば、素子基板10と対向するオーバーコート層150の上面は、平らな平面(flat surface)であり得る。
【0104】
実施例では、第1トランジスタ(ET1)は、駆動トランジスタ(DT)のドレイン電極と第1発光素子310の第1下部電極311との間に電気的に接続することができる。第2トランジスタ(ET2)は、駆動トランジスタ(DT)のドレイン電極と第2発光素子320の第2下部電極321との間に電気的に接続することができる。
【0105】
第1トランジスタ(ET1)は、第1半導体層211、第1ゲート電極213、第1ソース電極215、及び第1ドレイン電極217を含むことができる。第1トランジスタ(ET1)は、スイッチングトランジスタ(ST)及び駆動トランジスタ(DT)と同じ構造を有することができる。例えば、第1半導体層211は、バッファ膜110とゲート絶縁膜120の間に位置し、第1ゲート電極213は、ゲート絶縁膜120と層間絶縁膜130の間に位置することができる。第1ソース電極215及び第1ドレイン電極217は、層間絶縁膜130と下部保護膜140の間に位置することができる。第1ゲート電極213は、第1半導体層211のチャネル領域と重畳することができる。第1ソース電極215は、第1半導体層211のソース領域と電気的に接続することができる。第1ドレイン電極217は、第1半導体層211のドレイン領域と電気的に接続することができる。
【0106】
実施例では、第2トランジスタ(ET2)は、第2発光半導体層221、第2発光ゲート電極223、第2発光ソース電極225、及び第2発光ドレイン電極227を含むことができる。例えば、第2発光半導体層221は、第1半導体層211と同じ層に位置し、第2発光ゲート電極223は、第1ゲート電極213と同じ層に位置し、第2発光ソース電極225および第2発光ドレイン電極227は、第1ソース電極215および第1ドレイン電極217と同じ層に位置することができる。
【0107】
実施例では、第1トランジスタ(ET1)は、スイッチングトランジスタ(ST)および駆動トランジスタ(DT)と同時に形成することができる。第1トランジスタ(ET1)は、第2トランジスタ(ET2)と同時に形成することができる。
【0108】
各画素領域(PA)の第1発光素子310及び第2発光素子320は、該当する画素領域(PA)のオーバーコート層150上に位置することができる。例えば、第1発光素子310の第1下部電極311は、下部保護膜140及びオーバーコート層150を貫通するコンタクトホールを通じて第1トランジスタ(ET1)の第1ドレイン電極217(または第1ソース電極215)と電気的に接続し、第2発光素子320の第2下部電極321は、下部保護膜140およびオーバーコート層150を貫通するコンタクトホールを通じて第2トランジスタ(ET2)の第2ドレイン電極227(または第2ソース電極225)と電気的と接続することができる。
【0109】
各画素領域(PA)の第2下部電極321は、該当する画素領域(PA)の第1下部電極311と離隔し得る。例えば、各画素領域(PA)の第1下部電極311と第2下部電極321の間には、バンク絶縁膜160が位置することができる。バンク絶縁膜160は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、バンク絶縁膜160は、有機絶縁物質を含むことができる。バンク絶縁膜160は、オーバーコート層150とは異なる物質を含むことができる。
【0110】
各画素領域(PA)の第2下部電極321は、バンク絶縁膜160によって該当する画素領域(PA)の第1下部電極311と絶縁され得る。例えば、バンク絶縁膜160は、各画素領域(PA)内に位置する第1下部電極311の端部及び第2下部電極321の端部を覆うことができる。これにより、表示装置では、第1発光素子310が位置する各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)によるイメージまたは第2発光素子320が位置する各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)によるイメージを使用者に提供することができる。
【0111】
各画素領域(PA)内に位置する第1発光素子310の第1発光層312及び第1上部電極313は、バンク絶縁膜160によって露出した該当第1下部電極311の一部領域上に積層することができる。各画素領域(PA)内に位置する第2発光素子320の第2発光層322及び第2上部電極323は、バンク絶縁膜160によって露出した該当第2下部電極321の一部領域上に積層することができる。例えば、バンク絶縁膜160は、各画素領域(PA)内に第1発光素子310による光が放出される第1発光領域(BE1、RE1、GE1)及び第2発光素子320による光が放出される第2発光領域(BE2、RE2、GE2)を区分することができる。各画素領域(PA)内で区分された第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の大きさは、第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の大きさより小さくてもよい。
【0112】
各画素領域(PA)の第2上部電極323は、該当する画素領域(PA)の第1上部電極313と電気的に接続することができる。例えば、各画素領域(PA)内に位置する第2発光素子320の第2上部電極323に印加される電圧は、該当画素領域(PA)内に位置する第1発光素子310の第1上部電極313に印加される電圧と同じであり得る。各画素領域(PA)の第2上部電極323は、該当画素領域(PA)の第1上部電極313と同じ物質を含むことができる。例えば、各画素領域(PA)の第2上部電極323は、該当画素領域(PA)の第1上部電極313と同時に形成することができる。各画素領域(PA)の第2上部電極323は、バンク絶縁膜160上に延長されて該当画素領域(PA)の第1上部電極313と直接に接触することができる。各画素領域(PA)内に位置する第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)の輝度および第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)の輝度は、該当画素領域(PA)で生成された駆動電流によって制御することができる。
【0113】
各画素領域(PA)の第1発光素子310及び第2発光素子320上には、封止部材800が位置することができる。封止部材800は、外部からの水分よび衝撃による発光素子310、320の損傷を防止することができる。封止部材800は、多重層構造を有することができる。例えば、封止部材800は、順に積層された第1封止層810、第2封止層820、および第3封止層830を含むことができる。本明細書の実施例は、これに限定されない。第1封止層810、第2封止層820、および第3封止層830は、絶縁物質を含むことができる。第2封止層820は、第1封止層810および第3封止層830とは異なる物質を含むことができる。例えば、第1封止層810および第3封止層830は、無機絶縁物質を含む無機封止層であり、第2封止層820は、有機絶縁物質を含む有機封止層を含むことができる。これにより、表示装置の発光素子310、320は、外部からの水分および衝撃による損傷をより効果的に防止することができる。
【0114】
各画素領域(PA)の封止部材800上には、第1レンズ510及び第2レンズ520が位置することができる。
【0115】
第1レンズ510は、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置することができる。例えば、各画素領域(PA)の第1発光素子310によって生成された光は、該当画素領域(PA)の第1レンズ510を介して放出され得る。第1レンズ510は、少なくとも一側方向の光が制限され得ない形状を有することができる。例えば、各画素領域(PA)内に位置する第1レンズ510の平面形状は、第1方向に延長するバー(bar)形状を有することができる。
【0116】
このような場合、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)から放出される光の進行方向は、第1方向に限定され得ない。例えば、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)を介して提供されるコンテンツ(またはイメージ)は、使用者と第1方向に隣接する周囲の人々と共有することができる。第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)を介してコンテンツを提供する場合は、第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)が提供する第2視野角範囲よりも広い第1視野角の範囲でコンテンツを提供するモード(mode)として第1モードと呼ぶことができる。
【0117】
第2レンズ520は、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置することができる。画素領域(PA)の第2発光素子320によって生成された光は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ520を介して放出され得る。第2レンズ520は、通過する光の進行方向を第1方向および/または第2方向に制限することができる。例えば、画素領域(PA)内に位置する第2レンズ520の平面形状は、円形形状を有することができる。このような場合、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)から放出される光の進行方向を第1方向および第2方向に制限することができる。すなわち、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)によって提供されるコンテンツは、使用者周辺の人々と共有されなくてもよい。第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)を介してコンテンツを提供する場合は、第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)が提供する第1視野角範囲より狭い第2視野角範囲でコンテンツを提供するモード(mode)として第2モードと呼ぶことができる。
【0118】
各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)に含まれる第1発光領域(BE1、RE1、GE1)は、該当する画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置する第1レンズ510に対応する形状を有することができる。例えば、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)内に定義された第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の平面形状は、第1方向に延びるバー(bar)形状を有することができる。画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置する第1レンズ510は、該当画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)に含まれる第1発光領域(BE1、RE1、GE1)より大きい大きさを有することができる。これにより、画素領域(PA)の第1発光領域(BE1、RE1、GE1)から放出される光の効率を向上させることができる。
【0119】
各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置した第2レンズ520に対応する形状を有することができる。例えば、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の平面形状は、円形形状を有することができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2レンズ520は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)よりも大きい大きさを有することができる。例えば、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の平面形状は、該当する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2レンズ520の平面形状と同心円であり得る。このような場合、画素領域(PA)の第2発光領域(BE2、RE2、GE2)から放出される光の効率を向上させることができる。
【0120】
実施例では、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)は、1つの第1発光領域(BE1、RE1、GE1)を含むことができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)は、多数の第2発光領域(BE2、RE2、GE2)を含むことができる。
【0121】
実施例では、画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上には、1つの第1レンズ510を配置することができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上には、多数の第2レンズ520を配置することができる。
【0122】
一実施例では、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)は、サブピクセル領域別に駆動することができる。1つのサブピクセル領域に含まれる第2発光領域(例:第2発光領域(BE2)、第2発光領域(RE2)、または第2発光領域(GE2))を同時に駆動することができる。
【0123】
実施例では、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上には、1つの第2下部電極321を配置することができる。第2発光領域(BE2、RE2、GE2)間において、バンク絶縁膜160は、第2下部電極321と第2発光層322の間に位置することができる。第2発光領域(BE2)間、第2発光領域(RE2)間、及び/又は第2発光領域(GE2)間においてバンク絶縁膜160は、第2下部電極321と第2発光層322の間に位置することができる。各第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)の第2発光領域(BE2、RE2、GE2)間で、第2発光層322は、バンク絶縁膜160によって第2下部電極321と離隔することができる。このような場合、第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の発光効率を向上させることができる。
【0124】
実施例では、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)それぞれの面積を特定の値に指定することができる。例えば、第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)それぞれの面積は、互いに等しく具現することができる。画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に位置する第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の各面積は、隣接する画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に含まれる第2発光領域(BE2、RE2、GE2)と同じ面積を有することができる。
【0125】
実施例では、サブピクセル領域(RPA、GPA、BPA)ごとに第2発光領域の数が異なり得る。例えば、青色サブピクセル領域(BPA)の第2レンズ領域(BNE)内に定義された第2発光領域(BE2)の数は、赤色サブピクセル領域(RPA)の第2レンズ領域(RNE)内に定義された第2発光領域(RE2)の数よりも多くてもよい。赤色サブピクセル領域(RPA)の第2レンズ領域(RNE)内に定義された第2発光領域(RE2)の数は、緑色サブピクセル領域(GPA)の第2レンズ領域(GNE)内に定義された第2発光領域(GE2)の数より多くてもよい。このような場合、画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)上に位置する第2発光素子320の効率偏差を、各画素領域(PA)の第2レンズ領域(BNE、RNE、GNE)内に定義される第2発光領域(BE2、RE2、GE2)の数によって補完することができる。
【0126】
実施例では、サブピクセル領域(RPA、GPA、BPA)ごとに第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の大きさが互いに異なっていてもよい。例えば、青色サブピクセル領域(BPA)の第1発光領域(BE1)は、赤色サブピクセル領域(RPA)の第1発光領域(RE1)と異なる大きさを有することができ、緑色サブピクセル領域(GPA)第1発光領域(GE1)とは異なる大きさを有することができる。青色サブピクセル領域(BPA)の第1発光領域(BE1)の大きさは、赤色サブピクセル領域(RPA)の第1発光領域(RE1)の大きさより大きくてもよい。赤色サブピクセル領域(RPA)の第1発光領域(RE1)の大きさは、緑色サブピクセル領域(GPA)の第1発光領域(GE1)の大きさより大きくてもよい。これによって、本明細書の実施例に係る表示装置では、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)上に位置する第1発光素子310の効率偏差を、各画素領域(PA)の第1レンズ領域(BWE、RWE、GWE)内に定義される第1発光領域(BE1、RE1、GE1)の大きさによって補完することができる。
【0127】
実施例では、画素領域(PA)の第1レンズ510および第2レンズ520上には、レンズ保護膜600が位置することができる。レンズ保護膜600は、絶縁性物質を含むことができる。例えば、レンズ保護膜600は、有機絶縁物質を含むことができる。レンズ保護膜600の屈折率は、各画素領域(PA)内に位置する第1レンズ510の屈折率および第2レンズ520の屈折率より小さくてもよい。これにより、本明細書の実施例に係る表示装置では、各画素領域(PA)の第1レンズ510及び第2レンズ520を通過した光が、レンズ保護膜600との屈折率差により基板10の方向に反射しないことがあり得る。
【0128】
図10は、本明細書の実施例による表示装置のゲート駆動回路を示す図である。図10は、ゲート駆動回路に含まれるエミッションドライバ1000の機能ブロック図を示す。エミッションドライバ1000は、発光信号(例:発光信号(EM(n)))を生成することができる。
【0129】
図10を参照すると、エミッションドライバ1000は、複数のステージ(例:第1ステージ(ST1)、第2ステージ(ST2)、第3ステージ(ST3)、第4ステージ(ST4))からなるゲートシフトレジスタで具現することができる。ステージは、パネル内に配置される方式であるゲートインパネル(GIP)方式で形成することができる。しかし、これに限定されるものではなく、ステージはパネルと区別して配置することもできる。
【0130】
実施例では、複数のステージ(ST1~ST4)のそれぞれは、スタート信号に従って順次に動作が活性化して発光信号を出力することができる。第1ステージ(ST1)は、エミッションドライバの最上段に配置されるステージを指すことができる。第2ステージ(ST2)~第4ステージ(ST4)は、第1ステージ(ST1)に続いて順次に配置されるステージを指すことができる。
【0131】
実施例では、第1ステージ(ST1)は、外部スタート信号(EVST)によって動作が活性化し、第2ステージ(ST2)及び残りのステージ(例:第3ステージ(ST3)、第4ステージ(ST4))は、前段ステージの信号、例えば発光信号に従って動作を活性化することができる。次のステージの動作を活性化する前段ステージの信号は、内部スタート信号としてキャリー信号(CRY)となり得る。ここで、「前段ステージ」とは、基準となるステージの上部に位置し、基準ステージから出力される発光信号と比較して位相が前の発光信号を生成するステージを意味することができる。
【0132】
実施例では、複数のステージ(ST1~ST4)が発光信号を出力するために、レベルシフタ(未図示)から外部スタート信号(EVST)、第1クロック信号(ECLK1)、及び第2クロック信号(ECLK2)の入力を受ける。外部スタート信号(EVST)、第1クロック信号(ECLK1)、及び第2クロック信号(ECLK2)は、いずれもゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)の間でスイングすることができる。ここで、ゲートオフ電圧は、トランジスタの種類によってゲートオン電圧より高い値を有するか、または低い値を有することができる。例えば、ゲートオフ電圧が入力するトランジスタがn型である場合、ゲートオフ電圧はゲートオン電圧より高くなり得る。他の例では、ゲートオフ電圧が入力するトランジスタがp型の場合、ゲートオフ電圧はゲートオン電圧より低くなり得る。
【0133】
本明細書の実施例では、ゲートオフ電圧(VGH)はゲートハイ電圧と呼び、ゲートオン電圧(VGL)はゲートロー電圧と呼ぶことができる。しかし、これに限定されるものではなく、トランジスタのタイプによってゲートオフ電圧(VGH)をゲートロー電圧と呼び、ゲートオン電圧(VGL)をゲートハイ電圧と呼ぶことができる。
【0134】
外部スタート信号(EVST)は、第1ステージ(ST1)に入力し、第1クロック信号(ECLK1)と第2クロック信号(ECLK2)は、全てのステージ(ST1~ST4、・・・)に入力することができる。第1クロック信号(ECLK1)と第2クロック信号(ECLK2)は、互いに反対の位相を有することができる。実施例によれば、カスケード(Cascade)方式で連結した各ステージが正常に動作するために、第1クロック信号(ECLK1)と第2クロック信号(ECLK2)が入力する位置は、奇数番目のステージと偶数番目のステージにおいて、互いに逆に設定することができる。例えば、奇数番目のステージで第1クロック信号(ECLK1)が第1端子に入力し、第2クロック信号(ECLK2)が第2端子に入力する場合、偶数番目のステージで第1クロック信号(ECLK1)は第2端子に入力し、第2クロック信号(ECLK2)は第1端子に入力することができる。
【0135】
実施例では、ステージ(ST1~ST4、・・・)の各々は、フレームごとにスタート端子に印加するスタート信号によってノード(Q)の動作を活性化することができる。ここで、ノードが活性化するという意味は、そのノードにゲート低電位(ロー)電圧(VGL)またはそれに相当する電圧が印加することを意味することができる。ノードが非活性化するという意味は、そのノードにゲート高電位(ハイ)電圧(VGH)またはそれに相当する電圧が印加することを意味する。ゲート低電位電圧(VGL)をゲートオン電圧と呼ぶことができ、ゲート高電位電圧(VGH)はゲートオフ電圧と呼ぶことができる。
【0136】
実施例によれば、図に示すように、各ステージ(ST1~ST4、・・・)は、外部の電源部からゲート高電位電圧(VGH)とゲート低電位電圧(VGL)の供給を受けることができる。ゲート高電位電圧(VGH)は、例えば、20V以上30V以下の間のいずれか1つの値に予め設定することができ、ゲート低電位電圧(VGL)は、-10V以上0V以下の間でいずれか1つの値に予め設定することができるが、これに限定されるものではない。
【0137】
実施例では、ゲート低電位電圧(VGL)は、第1値の電圧を提供する第1電圧ラインを介して提供することができる。実施例によれば、第1電圧ラインは、低電位ラインと呼ぶことができる。ゲート高電位電圧(VGH)は、第1値よりも高い第2値の電圧を提供する第2電圧ラインを介して提供することができる。実施例によれば、第2電圧ラインを高電位ラインと呼ぶことができる。
【0138】
本明細書の実施例によるゲート駆動回路は、スキャンドライバをさらに含むことができる。スキャンドライバは、スキャン信号(例:n番目のスキャン信号(Scan(n))、n-1番目のスキャン信号(Scan(n-1)))を生成することができる。スキャンドライバは、図10のエミッションドライバに対応することができる。例えば、スキャンドライバは、エミッションドライバの機能ブロック図のそれぞれに該当する構成を含むことができる。
【0139】
実施例では、スキャンドライバとエミッションドライバは並列に連結することができる。スキャンドライバとエミッションドライバは並列に連結し、上下または左右に配置することができるが、これに限定されるものではない。
【0140】
図11図13は、本明細書の一実施例による表示装置を説明するための図である。図11図12は、第1モードで動作する第1領域と、第1モード又は第2モードで動作する第2領域の大きさを変更する内容を示す。図13は、図11とび図12の領域が変化による信号の流れを示す。
【0141】
図11を参照すると、表示装置1100は、モード制御部1110、ゲート駆動回路1120、画素回路1150、第1レンズ及び第2レンズを含むことができる。第1レンズおよび第2レンズは、画素回路上に画素回路のそれぞれごとに配置することができる。
【0142】
実施例では、モード制御部1110は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いて、第1制御信号(S(k))(kは自然数)及び第2制御信号(P(k))を生成することができる。例えば、モード制御部1110は、第1制御信号(S(k))が提供される画素回路を第1モードで動作させようとする場合、第1制御信号(S(k))がゲートオン電圧(VGL)に対応し、第2制御信号(P(k))がゲートオフ電圧(VGH)に対応するように制御して提供することができる。モード制御部1110は、第1制御信号(S(k))が供給される画素回路を第2モードで動作させようとする場合、第1制御信号(S(k))がゲートオフ電圧(VGH)に対応して、第2制御信号(P(k))がゲートオン電圧(VGL)に対応するように制御して提供することができる。
【0143】
実施例によれば、表示装置1100は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を生成する電源部をさらに含むことができる。このような場合、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)は、電源部によって生成され、モード制御部1110に提供することができる。ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)は、ゲート駆動回路1120にも提供することができる。
【0144】
実施例では、ゲート駆動回路1120は、発光信号、例えば図5および図6の発光信号(EM(n))を生成することができる。ゲート駆動回路1120は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いて発光信号を生成することができる。ゲート駆動回路1120は、発光信号を画素回路1150に提供することができる。
【0145】
実施例では、ゲート駆動回路1120は、画素回路1150が配置されるアクティブ領域1130の少なくとも一方の側に配置することができる。例えば、ゲート駆動回路1120は、図に示すように2つに区分して、アクティブ領域1130の左右に対向するように配置することができる。ただし、これに限定されるものではなく、ゲート駆動回路1120は、アクティブ領域1130の端部の中の少なくとも一部に配置することができる。
【0146】
実施例では、ゲート駆動回路1120はモード制御部1110および/または電源部と連結することができる。例えば、ゲート駆動回路1120は電源部に連結し、電源部からゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を受けることができる。ゲート駆動回路1120は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いて画素回路1150の駆動に関連する信号、例えば発光信号及び/又はスキャン信号を生成することができる。ゲート駆動回路1120は、生成された信号を画素回路1150に提供することができる。
【0147】
実施例では、アクティブ領域1130は、画素回路1150が配置されることによって発光する領域を含むことができる。図11では、画素回路1150がアクティブ領域1130内に配置される例を示したが、これに限定されるものではなく、アクティブ領域を画素回路1150内に配置することもでき、アクティブ領域内に他の構成を含むこともできる。
【0148】
実施例では、アクティブ領域1130は、第1領域1101と第2領域1102を含むことができる。第1領域1101は、第1モードで動作可能な領域を含むことができる。第2領域1102は、第1モードまたは第2モードで動作可能な領域を含むことができる。例えば、第1領域1101は、第1モードに固定されて動作する領域を含むことができる。第2領域1102は、使用者の入力に基づいて第1モードまたは第2モードで流動的に動作する領域を含むことができる。
【0149】
ここで、第1モードは、発光時に第1視野角を有するモードを含むことができる。第2モードは、発光時に第2視野角を有するモードを含むことができる。第2視野角は、第1視野角より小さくてもよい。このような場合、第2モードよりも第1モードでより広い領域に光を提供することができる。
【0150】
図11は、第1領域1101が、第2領域1102よりも広い面積を有する例を示す図である。例えば、第1領域1101には、4つの画素回路1111~1114を含むことができる。第2領域1102には、2つの画素回路1115、1116を含むことができる。第1領域1101と第2領域1102に含まれる画素回路1111~1116のそれぞれは、互いに区分されてモード制御部1110と連結することができる。
【0151】
実施例では、表示装置1100は、アクティブ領域1130の他に非アクティブ領域を含むことができる。非アクティブ領域は、アクティブ領域1130の周囲の領域に対応し得る。実施例によれば、アクティブ領域1130は表示領域であり得、非アクティブ領域は非表示領域であり得る。しかし、このような用語に限定されるものではない。
【0152】
実施例では、モード制御部1110は、画素回路1150に制御信号を提供することができる。モード制御部1110は、画素回路1150のそれぞれに制御信号、例えば第1制御信号(S(k))および第2制御信号(P(k))を提供することができる。
【0153】
図11において、第1~第6画素回路1111~1116のそれぞれに提供される第1制御信号は、画素回路の配置順に、第1-1制御信号(S(1))、第1-2制御信号(S(2))、第1-3制御信号(S(3))、第1-4制御信号(S(4))、第1-5制御信号(S(5))、及び第1-6制御信号(S(6))と呼ぶことができる。第1~第6画素回路1111~1116のそれぞれに提供される第2制御信号は、画素回路の配置順に、第2-1制御信号(P(1))、第2-2制御信号(P(2))、第2-3制御信号(P(3))、第2-4制御信号(P(4))、第2-5制御信号(P(5))、及び第2-6制御信号(P(6))と呼ぶことができる。
【0154】
実施例では、モード制御部1110は、画素回路1150のそれぞれに連結する制御ライン1151を介して、第1制御信号(S(k)、k=1~6)または第2制御信号(P(k)、k=1~6)を提供することで、画素回路1150のモード動作を制御することができる。例えば、モード制御部1110は、第1モードで動作させようとする画素回路に第1制御信号を提供することができる。第2モードで動作させようとする画素回路に第2制御信号を提供することができる。これにより、モード制御部1110は、画素回路1150のモード動作を制御することができる。
【0155】
実施例では、第1モードまたは第2モードの動作は、画素回路を含む領域、例えば第1領域または第2領域と使用者の入力によって決定することができる。例えば、第1領域に含まれる画素回路は、第1モードで動作することができる。第2領域に含まれる画素回路は、使用者の入力によって第1モードまたは第2モードで動作することができる。
【0156】
一実施例では、第1画素回路1111~第4画素回路1114は、第1領域1101に含むことができる。第1画素回路1111~第4画素回路1114のそれぞれには、第1レンズおよび第2レンズを配置することができる。第1画素回路1111~第4画素回路1114が第1領域1101内に配置されることにより、第1画素回路1111~第4画素回路1114は、第1モードで動作することができる。このような場合、第1画素回路1111~第4画素回路1114は、第1モードに対応する第1レンズを介して発光することができる。例えば、第1画素回路1111~第4画素回路1114は、第1レンズ下の第1発光素子、例えば図5の第1発光素子(ED1)を用いて発光を行うことができる。第1画素回路1111~第4画素回路1114が第1領域内に含まれている間、第2レンズ下の第2発光素子、例えば図5の第2発光素子(ED2)は、動作しないことがあり得る。
【0157】
一実施例では、第1画素回路1111は、第1-1制御信号(S(1))を提供する第1-1制御ライン1151と連結することができる。第1画素回路1111は、第1-1制御ライン1151を介して第1-1制御信号(S(1))の入力を受けることができる。
【0158】
実施例によれば、第1領域1101に含まれる第1画素回路1111~第4画素回路1114は、上述した第1画素回路1111と同様に動作することができる。例えば、図に示すように、第2画素回路1112~第4画素回路1114のそれぞれは、対応する第1制御ライン、例えば第1-2制御ライン~第1-4制御ラインと連結し、各々から第1-2制御信号(S(2))~第1-4制御信号(S(4))を受信することができる。
【0159】
一実施例では、第5画素回路1115および第6画素回路1116は、第2領域1102に含むことができる。第5画素回路1115及び第6画素回路1116それぞれの上には、第1レンズ及び第2レンズを配置することができる。第5画素回路1115及び第6画素回路1116が第2領域1102内に配置されることによって、第5画素回路1115及び第6画素回路1116は、第1モード又は第2モードで動作することができる。このような場合、第5画素回路1115および第6画素回路1116は、第1モードに対応する第1レンズまたは第2モードに対応する第2レンズを介して発光することができる。例えば、第1モードで動作する場合、第5画素回路1115及び第6画素回路1116は、第1レンズ下の第1発光素子、例えば図5の第1発光素子(ED1)を用いて発光を行うことができる。第2モードで動作する場合、第5画素回路1115及び第6画素回路1116は、第2レンズ下の第2発光素子、例えば図5の第2発光素子(ED2)を用いて発光を行うことができる。
【0160】
実施例では、画素回路1150、例えば第1画素回路1111~第6画素回路1116は、第1制御信号(S(k)、k=1~6)がゲートオン電圧(VGL)に対応し、第2制御信号(P(k)、k=1~6)がゲートオフ電圧(VGH)に対応することに基づいて、視野角が第1値に対応する第1モードで動作することができる。画素回路1150、例えば第5画素回路1115及び第6画素回路1116は、第1制御信号(S(5)、S(6))がゲートオフ電圧(VGH)に対応し、第2制御信号(P(5)、P(6))がゲートオン信号に対応することに基づいて、視野角が第2値に対応する第2モードで動作することができる。
【0161】
図11では、説明の便宜上、同じ行に配置された画素回路1150を示しているが、これに限定されるものではない。画素回路1150は、マトリクス形態に配置して行列を成すことができる。行列を成す画素回路の例は、図14および図18を参照することができる。
【0162】
実施例では、表示装置100は、運送手段の少なくとも一部に配置され、少なくとも1つのコンテンツを提供することができる。運送手段は、運送手段を制御する使用者が位置する運転領域、および使用者の同乗者が位置する一般領域を含むことができる。第1領域1101または第1画素領域1101に含まれる画素回路(例:第1画素回路1111、第2画素回路1112、第3画素回路1113、第4画素回路1114)は、運転領域に隣接するように配置することができる。第2領域1102または第2領域1102に含まれる画素回路(例:第5画素回路1115、第6画素回路1116)は、一般領域に隣接するように配置することができる。
【0163】
一実施例では、第1領域1101が第1モードで動作し、第2領域が第2モードで動作する場合、第1領域1101は表示装置1100の周囲のすべての使用者にコンテンツ(または光)を提供することができる。一方、第2領域1102は、表示装置1100から特定の距離範囲内の使用者にコンテンツを提供することができる。第2領域1102によってコンテンツが提供される範囲は、第1領域1101によってコンテンツが提供される範囲より狭くてもよい。
【0164】
図12は、図11の第1領域1101と第2領域1102の大きさが可変した例を示す図である。以下、図12では、図11で説明した内容と重複する内容を省略することができる。
【0165】
図12を参照すると、表示装置1200は、第1領域1201と第2領域1202に区分することができる。実施例では、表示装置1200のアクティブ領域は、第1領域1201と第2領域1202を含むことができる。
【0166】
第1領域1201は、第1モードで動作する領域を含み、第2領域1202は、第1モードまたは第2モードで動作する領域を含むことができる。図12の第1領域1201は、図11の第1領域1101と比較して面積が減少したものであり得る。図12の第2領域1202は、図12の第2領域1102と比較して面積が増加したものであり得る。一例として、第1領域1201は、2つの画素回路を含むことができる。第2領域1202は4つの画素回路を含むことができる。
【0167】
本明細書の実施例では、モード制御部1210は、表示装置1200に配置された各画素回路と連結することに基づいて画素回路各々のモードを制御することができる。
【0168】
本明細書の一実施例では、モード制御部1201は、第1領域1201の面積が減少することによって、第1領域1201に含まれる画素回路が第1モードで動作するように制御することができる。第1領域1201に含まれる画素回路は、モード制御部1201の制御に基づいて第2モードで動作しなくてもよい。例えば、モード制御部1201は、第1領域1201に含まれる画素回路には第1モードで動作するための信号、例えば第1制御信号(S(1)、S(2))は、第1発光素子がオンに動作するように提供することができる。モード制御部1201は、第2モードで動作するための信号、例えば第2制御信号(P(1)、P(2))は、第2発光素子がオフに動作するように提供することができる。
【0169】
一実施例では、モード制御部1201は、第2領域1202の面積が増加することによって、第2領域1202に含まれる画素回路が第1モードまたは第2モードで動作するように制御することができる。モード制御部1201は、入力に基づいて第2領域1202に含まれる画素回路に、第1モードまたは第2モードで動作するための信号、例えば第1制御信号(S(3)~S(6))または第2制御信号(P(3)~P(6))を提供することができる。
【0170】
一例では、第1モードまたは第2モードの動作に関連する入力は、表示装置1200の使用者によって提供される予め指定された入力を含むことができる。他の例では、入力は、表示装置1200の状態によって生成される入力を含むことができる。例えば、入力は、表示装置1200が移動中の状態または表示装置1200の移動速度が所定の速度を超える状態に対応して生成される入力を含むことができる。このとき、表示装置1200が移動中の状態または表示装置1200の移動速度が予め指定された速度を超える状態に対する情報は、表示装置1200に含まれる他の構成、例えばセンサを介して獲得することができる。
【0171】
例えば、表示装置1200が移動中の状態を感知すると、第2モードで動作する入力を生成してモード制御部に提供することができる。他の例として、表示装置1200の移動速度が特定の値を超える状態が検出されると、第2モードで動作する入力を生成してモード制御部に提供することができる。
【0172】
図13は、図11から図12に第1領域と第2領域の大きさが変更されたときにモード制御部が提供する信号の一例を示す。
【0173】
実施例では、モード制御部、例えば図11のモード制御部1110または図12のモード制御部1210は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いて第1制御信号(S(k)、k=1~6)及び第2制御信号(P(k)、k=1~6)を制御することができる。例えば、モード制御部は、第1制御信号(S(k))および第2制御信号(P(k))のそれぞれがゲートオフ電圧(VGH)またはゲートオン電圧(VGL)に対応するように制御することにより、画素回路が第1モードまたは第2モードで動作するように制御することができる。
【0174】
実施例において、画素回路に含まれるトランジスタは全てp型であると仮定した場合、モード制御部は、第1領域に含まれる画素回路と連結する第1制御ラインには、ゲートオン電圧(VGL)に対応する第1制御信号(S(k))を提供することができる。モード制御部は、第1領域に含まれる画素回路と連結する第2制御ラインには、ゲートオフ電圧(VGH)に対応する第2制御信号(P(k))を供給することができる。このような場合、第1制御信号(S(k))が入力するトランジスタがオン状態となり、第2制御信号(P(k))が入力するトランジスタがオフ状態となることができる。第1領域に含まれる画素回路は、第1制御信号(S(k))が入力するトランジスタ、例えば図5の第1トランジスタ(T1)に連結する第1発光素子、例えば図5の第1発光素子(ED1)が発光することによって、第1モードで動作することができる。
【0175】
実施例において、画素回路に含まれるトランジスタが全てp型であると仮定した場合、モード制御部1110、1210は、第2領域に含まれる画素回路と連結する第1制御ラインには、ゲートオフ電圧(VGH)に対応する第1制御信号(S(k))を提供することができる。モード制御部1110、1210は、第2領域に含まれる画素回路と連結する第2制御ラインには、ゲートオン電圧(VGL)に対応する第2制御信号(P(k))を提供することができる。このような場合、第1制御信号(S(k))が入力するトランジスタがオフ状態となり、第2制御信号(P(k))が入力するトランジスタがオン状態となることができる。第2領域に含まれる画素回路は、第2制御信号(P(k))が入力するトランジスタ、例えば図5の第2トランジスタ(T2)と連結する第2発光素子、例えば図5の第2発光素子(ED2)が発光することによって、第2モードで動作することができる。
【0176】
図13を参照すると、モード制御部1110、1210は、第1-1~1-6制御信号(S(1)~S(6))及び第2-1~2-6制御信号(P(1)~P(6))を個別に制御することができる。
【0177】
一例として、図11のように第1~第4画素回路1111~1114が第1領域1101に含まれる場合、モード制御部1110は、第1-1~1-4制御信号(S(1)~S(4))がゲートオン信号(VGL)に対応するように制御することができる。モード制御部1110は、第2-1~2-4制御信号(P(1)~P(4))がゲートオフ電圧(VGH)に対応するように制御することができる。
【0178】
一例として、第5及び第6画素回路1115、1116が、第2領域1102に含まれて第2モードで動作する場合、モード制御部1110は、第1-5及び1-6制御信号(S(5)~S(6))がゲートオフ電圧(VGH)に対応するように制御することができる。モード制御部1110は、第2-5及び2-6制御信号(P(5)~P(6))がゲートオン電圧(VGL)に対応するように制御することができる。
【0179】
他の例として、第5及び第6画素回路1115、1116が、第2領域1102に含まれて第1モードで動作する場合、モード制御部1110は、第1-5及び1-6制御信号(S(5)~S(6))がゲートオン電圧(VGL)に対応するように制御することができる。モード制御部1110は、第2-5及び2-6制御信号(P(5)~P(6))がゲートオフ電圧(VGH)に対応するように制御することができる。
【0180】
実施例では、モード制御部1110、1210は、領域変更入力を受信することができる。例えば、モード制御部1110、1210は、図11の第1領域1101が図12の第1領域1201に変更され、図11の第2領域1102が図12の第2領域1202に変更するようにする領域変更入力を受信することができる。領域変更入力の受信時点が、第1視点1310に対応する場合、モード制御部は、第1視点1310を基準に第1画素回路~第6画素回路1111~1116の少なくとも一部の第1制御信号(S(k))および/または第2制御信号(P(k))を変更することができる。
【0181】
一例として、図12に示すように、モード制御部1210は、第1領域1201に第1画素回路及び第2画素回路を含み、第2領域1202に第3画素回路~第6画素回路を含むようにする領域変更入力を受信することができる。領域変更入力は、第2領域が第2モードで動作するようにする入力をさらに含むことができる。このような場合、モード制御部1210は、第1画素回路及び第2画素回路の第1-1及び1-2制御信号(S(1)~S(2))がゲートオン電圧(VGL)に対応するように制御することができる。モード制御部1210は、第2-1及び2-2制御信号(P(1)~P(2))がゲートオフ電圧(VGH)に対応するように制御することができる。モード制御部は、第3画素回路~第6画素回路の第1-3~1-6制御信号(S(3)~S(6))がゲートオフ電圧(VGH)に対応するように制御することができる。モード制御部1210は、第2-3及び2-6制御信号(P(3)~P(6))がゲートオン電圧(VGL)に対応するように制御することができる。
【0182】
図13に示すように、本明細書の実施例によるモード制御部は、画素回路のそれぞれに第1制御信号(例:第1-1制御信号~第1-6制御信号)と第2制御信号(例:第2-1制御信号~第2-6制御信号)を提供することができる。モード制御部は、第1制御信号と第2制御信号を互いに異なるラインを介して画素回路に提供することができる。これにより、表示装置は、画素回路別に第1制御信号及び第2制御信号を制御することにより、第1領域及び第2領域を可変することができる。
【0183】
本明細書の実施例による表示装置は、第1発光素子および第2発光素子の制御のための信号をモード制御部を介して提供することができる。これにより、表示装置のゲート駆動回路が配置されるベゼル部の大きさを最小限に抑えることができる。
【0184】
実施例によれば、モード制御部をプリント回路基板に配置することができる。プリント回路基板は、フレキシブルな物質で構成することができる。一実施例では、プリント回路基板は、下部ベゼルの大きさを確保するために曲げて、表示パネルの背面に曲げることができる。一実施例では、モード制御部は、表示装置の他の構成、例えばデータドライバおよび/またはタイミングコントローラと共にプリント回路基板に実装することができる。
【0185】
図14は、本明細書の一実施例による表示装置の回路連結関係を説明するための図である。図14は、説明の便宜上、第1画素回路1401及び第2画素回路1402、そして第1画素回路1401と同じ列に配置された第11画素回路1411と、第2画素回路1402と同じ列に配置された第12画素回路1412を例示的に示す。
【0186】
図14を参照すると、第1画素回路1401と第2画素回路1402は、n番目の行のn行に配置することができる。第11画素回路1411と第12画素回路1412は、n+1行に配置することができる。第1画素回路1401と第11画素回路1411は、k番目の列であるk列に配置することができる。第2画素回路1402と第12画素回路1412は、k+1列に配置することができる。
【0187】
実施例において、第1画素回路1401、第2画素回路1402、第11画素回路1411、及び第12画素回路1412は、モード制御部1420及びゲート駆動回路1430と、連結することができる。
【0188】
一実施例では、第1画素回路1401および第2画素回路1402は、ゲート駆動回路1430の第1ステージと連結することができる。例えば、第1画素回路1401及び第2画素回路1402の第3トランジスタ(T3)及び第7トランジスタ(T7)は、ゲート駆動回路1430の第1ステージと連結することができる。第1ステージは、n番目の行に該当する第1発光信号(EM1)を提供する構成であり得る。第11画素回路1411及び第12画素回路1412は、ゲート駆動回路1430の第2ステージと連結することができる。例えば、第11画素回路1411及び第12画素回路1412の第3トランジスタ(T3)及び第7トランジスタ(T7)は、ゲート駆動回路1430の第2ステージと連結することができる。第2ステージは、n+1番目の行に対応する第2発光信号(EM2)を提供する構成であり得る。
【0189】
一実施例では、第1画素回路1401と第2画素回路1402は、並列に連結することができる。例えば、第1画素回路1401と第2画素回路1402は、第1発光信号(EM1)を提供する第1発光信号ラインに対して並列に連結することができる。第1画素回路1401と第2画素回路1402の第3トランジスタ(T3)と第7トランジスタ(T7)は、第1発光信号ラインに対して並列に連結することができる。第11画素回路1411と第12画素回路1412は、並列に連結することができる。例えば、第11画素回路1411と第12画素回路1412は、第2発光信号(EM2)を提供する第2発光信号ラインに対して並列に連結することができる。第11画素回路1411と第12画素回路1412の第3トランジスタ(T3)と第7トランジスタ(T7)は、第2発光信号ラインに対して並列に連結することができる。
【0190】
一実施例では、第1画素回路1401および第11画素回路1411は、モード制御部1420の第1制御部と連結することができる。第1制御部は、第1-1制御信号(S(1))および/または第2-1制御信号(P(1))を提供する構成を含むことができる。第2画素回路1402及び第12画素回路1412は、モード制御部1420の第2制御部と連結することができる。第2制御部は、第1-2制御信号(S(2))及び第2-2制御信号(P(2))を提供する構成を含むことができる。
【0191】
ここで、第1制御部は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いて、第1-1制御信号(S(1))及び/又は第2-1制御信号(P(1))を制御することができる。第2制御部は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いて、第1-2制御信号(S(2))及び/又は第2-2制御信号(P(2))を制御することができる。
【0192】
一実施例では、第1画素回路1401と第11画素回路1411は、並列に連結することができる。例えば、第1画素回路1401と第11画素回路1411は、第1-1制御信号(S(1))を提供する第1-1制御ラインまたは第1制御部に対して並列に連結することができる。第1画素回路1401及び第11画素回路1411のそれぞれの第1トランジスタ(T1)は、第1-1制御信号(S(1))を提供する第1-1制御ライン又は第1制御部に対して並列に連結することができる。第1画素回路1401と第11画素回路1411は、第2-1制御信号(P(1))を提供する第2-1制御ラインまたは第1制御部に対して並列に連結することができる。第1画素回路1401及び第11画素回路1411のそれぞれの第2トランジスタ(T2)は、第2-1制御信号(P(1))を提供する第2-1制御ライン又は第1制御部に対して並列に連結することができる。
【0193】
一実施例では、第2画素回路1402と第12画素回路1412は並列に連結することができる。例えば、第2画素回路1402と第12画素回路1412は、第1-2制御信号(S(2))を提供する第1-2制御ラインまたは第2制御部に対して並列に連結することができる。第2画素回路1402と第12画素回路1412は、第2-2制御信号(P(2))を提供する第2-2制御ラインまたは第2制御部に対して並列に連結することができる。
【0194】
本明細書の実施例によるモード制御部1420は、図に示すように画素回路のそれぞれ、例えば第1画素回路1401、第2画素回路1402、第11画素回路1411、及び第12画素回路1412のそれぞれに連結することに基づいて、画素回路を個別にまたは独立して制御することができる。これにより、モード制御部は、第1領域または第2領域の変更情報を受信すると、変更情報に対応するように各画素回路の動作を制御することができる。
【0195】
実施例では、表示装置の第1領域および第2領域の大きさを左右に変更することができる。これに関して、図11図14を介して各列に配置される画素回路は、同じ制御ラインに連結することができることを確認した。モード制御部は、列ごとに第1制御ラインと第2制御ラインを配置および連結するようにして、第1領域および第2領域の大きさ(または範囲)を可変することができる。
【0196】
他の実施例では、表示装置の第1領域および第2領域は、大きさが一定で、互いスイッチングすることができる。例えば、第1領域は第2領域に変更し、第2領域は第1領域に変更して、表示装置を動作させることができる。これに関するより具体的な説明は、図15図18を参照することができる。
【0197】
図15図17は、本明細書の他の実施例による表示装置を説明するための図である。図15および図16は、第1モードで動作する第1領域と第1モードまたは第2モードで動作する第2領域を変更する例を示す。図17は、図15図16の領域変更に対応する信号フローを示す。
【0198】
図15を参照すると、第1領域1501は第1モードで動作し、第2領域1502は第2モードで動作することができる。第1領域1501及び第2領域1502のそれぞれは、複数の画素回路を含むことができる。
【0199】
実施例において、第1領域1501に含まれる複数の画素回路が第1画素回路1531及び第2画素回路1532であるとき、第1画素回路1531及び第2画素回路1532は、第1-1制御信号(S(1))を提供する第1-1制御ライン1511と連結することができる。第1画素回路1531と第2画素回路1532は、第2-1制御信号(P(1))を制御する第2-1制御ライン1521と連結することができる。
【0200】
実施例では、第2領域1502に含まれる複数の画素回路が第3画素回路1533及び第4画素回路1534であるとき、第3画素回路1533及び第4画素回路1534は、第1-2制御信号(S(2))を提供する第1-2制御ライン1512と連結することができる。第3画素回路1533と第4画素回路1534は、第2-2制御信号(P(2))を制御する第2-2制御ライン1522と連結することができる。
【0201】
実施例では、モード制御部1510は、第1-1制御信号(S(1))と第2-1制御信号(P(1))を用いて第1領域1501に配置された画素回路を制御することができる。モード制御部1510は、第1-2制御信号(S(2))と第2-2制御信号(P(2))を用いて第2領域1502に配置された画素回路を制御することができる。
【0202】
図15に対応する実施例によれば、第1領域1501に配置された画素回路、例えば第1画素回路1531及び第2画素回路1532の動作は共に(または同一に、または同時にまたは有機的に)制御することができる。第2領域1502に配置された画素回路、例えば第3画素回路1533及び第4画素回路1534の動作は、一緒に制御することができる。モード制御部1610によって提供される信号は、図17を参照することができる。
【0203】
図15の実施例のように、第1領域1501と第2領域1502の大きさは、固定することができる。第1領域1501は、第1モードで動作する領域を含むことができる。第1領域1501は、運転席に隣接して配置される領域を含むことができるが、これに限定されるものではない。第2領域1502は、第1モードおよび/または第2モードで動作する領域を含むことができる。第2領域1502は、助手席に隣接して配置される領域を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0204】
図16は、図15の第1領域1501と第2領域1502を互いにスイッチングする例を示す。図16の第1領域1601には、第3画素回路1633及び第4画素回路1634を含むことができる。第2領域1602には、第1画素回路1631及び第2画素回路1632を含むことができる。
【0205】
実施例では、モード制御部1610は、第1領域1601を第1モードで動作することができる。モード制御部1610は、第2領域1602を第1モードまたは第2モードで動作することができる。モード制御部1610によって提供される信号は、図17を参照することができる。
【0206】
図17は、図15から図16に第1領域と第2領域の位置が変更されたときにモード制御部が提供する信号の例を示す。以下では、前述した内容と重複する内容を省略することができる。
【0207】
図17を参照すると、モード制御部、例えば図15のモード制御部1510または図16のモード制御部1610は、ゲートオフ電圧(VGH)とゲートオン電圧(VGL)を用いた第1制御信号、第2制御信号を制御することができる。以下では、第1制御信号(例:第1-1制御信号(S(1))、第1-2制御信号(S(2)))と第2制御信号(例:第2-1制御信号(P(1))、第2-2制御信号(P(2)))が入力するトランジスタがp型である場合を仮定して説明する。しかし、これに限定されるものではない。
【0208】
実施例では、モード制御部1510は、第1領域、例えば図15の第1領域1501に含まれる画素回路に連結する第1制御ライン、例えば図15の第1-1制御ライン1511には、ゲートオン電圧(VGL)に対応する第1-1制御信号(S(1))を提供することができる。モード制御部1510は、第1領域に含まれる画素回路と連結する第2制御ライン、例えば図15の第2-1制御ライン1521にはゲートオフ電圧(VGH)に対応する第2-1制御信号(P(1))を提供することができる。このような場合、第1-1制御信号(S(1))が入力するトランジスタがオン状態となり、第2-1制御信号(P(1))が入力するトランジスタがオフ状態となり得る。これによって、第1領域は視野角が維持される第1モードで動作することができる。第1モードは、第1値の視野角を有するモードを含むことができる。後述する第2モードは、第1値より狭い(または小さい)視野角である第2値を有するモードを含むことができる。
【0209】
モード制御部1510は、第2領域、例えば図15の第2領域1502に含まれる画素回路と連結する第1制御ライン、例えば図15の第1-2制御ライン1512には、ゲートオフ電圧(VGH)に対応する第1-2制御信号(S(2))を提供することができる。モード制御部は、第2領域に含まれる画素回路と連結する第2制御ライン、例えば図15の第2-2制御ライン1522には、ゲートオン電圧(VGL)に対応する第2-2制御信号(P(2))を提供することができる。このような場合、第1-2制御信号(S(2))が入力するトランジスタがオフ状態となり、第2-2制御信号(P(2))が入力するトランジスタがオン状態となり得る。これによって、第2領域は、視野角が制限される第2モードで動作することができる。
【0210】
実施例では、モード制御部1510、1610は、領域変更入力を受信することができる。例えば、モード制御部1510、1610は、図15の第1領域1501と第2領域1502を入れ替える入力を受信することができる。領域変更入力の受信時点が第1視点1710に対応する場合、モード制御部1510、1610は、第1視点1710を基準に、第1領域と第2領域に提供する第1制御信号および/または第2制御信号を変更することができる。
【0211】
例えば、モード制御部1510、1610は、領域変更入力を受信すると、図15の第1領域1501に提供していた第1-1制御信号(S(1))をゲートオフ電圧(VGH)に対応するように変更し、そして、第2-1制御信号(P(1))をゲートオン電圧(VGL)に対応するように変更することができる。また、モード制御部1510、1610は、領域変更入力の受信に対応して、図15の第2領域1502に提供していた第1-2制御信号(S(2))をゲートオン電圧(VGL)に対応するように変更し、第2-2制御信号(P(2))をゲートオフ電圧(VGH)に対応するように変更することができる。
【0212】
図18は、本明細書の他の実施例による表示装置の回路連結関係を説明するための図である。図18は、説明の便宜上、図15の第2領域1502に配置された画素回路を例示的に示す。図18では、図14と重複する内容を省略することができる。
【0213】
図18を参照すると、1つの領域に配置された画素回路は、第1制御信号(例:第1-2制御信号(S(2))と第2制御信号(例:第2-2制御信号(P(2)))を提供することができる。
【0214】
実施例では、モード制御部1820は、同じラインを通じて同じ領域に含まれる画素回路に、第1制御信号または第2制御信号を提供することができる。例えば、第1画素回路1801、第2画素回路1802、第3画素回路1811、及び第4画素回路1812は、第1-2制御ライン1831と連結することができる。各画素回路に含まれる第1発光素子(ED1)の制御のためのトランジスタ、例えば第1トランジスタ(T1)は、第1-2制御ライン1831と連結することができる。第1画素回路1801、第2画素回路1802、第3画素回路1811、及び第4画素回路1812は、第2-2制御ライン1832と連結することができる。各画素回路に含まれる第2発光素子(ED2)の制御のためのトランジスタ、例えば第2トランジスタ(T2)は、第2-2制御ライン1832と連結することができる。
【0215】
図18に示すように、第1制御信号を提供するための第1制御ライン(例えば第1-2制御ライン1831)と、第2制御信号を提供するための第2制御ライン(例えば第2-2制御ライン1832)が、第1領域に含まれた画素回路または第2領域に含まれた画素回路のそれぞれに連結することにより、モード制御部1820は、1つの領域に含まれた画素回路のモードを一度に制御することができる。
【0216】
本明細書の実施例による表示装置は、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、発光信号を生成するゲート駆動回路、駆動トランジスタ、前記第1制御信号の提供を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号の提供を受ける第2トランジスタ、前記発光信号の提供を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、および前記第2発光素子上に配置される第2レンズを含むことができる。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によれば、前記ゲート駆動回路は、前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧を用いて前記発光信号を生成することができる。表示装置は、前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧を生成する電源部をさらに含むことができる。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1レンズによって前記第1発光素子が配置された領域の視野角は、第1値に対応することができる。第2レンズによって前記第2発光素子が配置された領域の視野角は、前記第1値より小さい第2値に対応することができる。第1画素回路は、第1制御信号がゲートオン信号に対応し、第2制御信号がゲートオフ信号に対応することに基づいて、視野角が前記第1値に対応する第1モードで動作することができる。第1画素回路は、前記第1制御信号が前記ゲートオフ信号に対応し、前記第2制御信号がゲートオン信号に対応することに基づいて、前記視野角が前記第2値に対応する第2モードで動作することができる。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示装置は、第1画素回路と同じ行に配置される第2画素回路をさらに含むことができる。モード制御部は、第1画素回路と前記第2画素回路のそれぞれに個別に第1制御信号および第2制御信号を提供することができる。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示装置は運送手段の少なくとも一部に配置されて少なくとも1つのコンテンツを提供することができる。前記運送手段は、前記運送手段を制御する使用者が位置する運転領域、および前記使用者の同乗者が位置する一般領域を含むことができる。第1画素回路は前記運転領域に隣接するように配置され、前記第2画素回路は前記一般領域に隣接するように配置することができる。
【0221】
本明細書のいくつかの実施例によれば、前記第1画素回路に提供される前記第1制御信号は第1-1制御信号を含み、前記第1画素回路に提供される第2制御信号は第2-1制御信号を含むことができる。前記第2画素回路に提供される前記第1制御信号は第1-2制御信号を含み、前記第2画素回路に提供される前記第2制御信号は第2-2制御信号を含むことができる。前記第1-1制御信号が前記ゲートオン信号に対応し、前記第1-2制御信号が前記ゲートオフ信号に対応することに基づいて、前記第1画素回路は第1モードで動作し、前記第2画素回路は第2モードで動作することができる。第1-1制御信号と前記1-2制御信号のそれぞれが前記ゲートオン信号に対応することに基づいて、前記第1画素回路と前記第2画素回路は、第1モードで動作することができる。
【0222】
本明細書のいくつかの実施例によれば、モード制御部は、使用者の入力に基づいて前記第1制御信号および前記第2制御信号を制御することができる。第1発光素子および前記第2発光素子のそれぞれは、発光ダイオードを含むことができる。
【0223】
本明細書の一実施例による表示パネルは、ゲートオフ電圧とゲートオン電圧を用いて第1制御信号および第2制御信号を生成するモード制御部、発光信号を生成するゲート駆動回路、駆動トランジスタ、前記第1制御信号の提供を受ける第1トランジスタ、前記第2制御信号の提供を受ける第2トランジスタ、前記発光信号の提供を受ける第3トランジスタ、前記第1トランジスタと連結する第1発光素子、および前記第2トランジスタと連結する第2発光素子を含む第1画素回路、前記第1発光素子上に配置される第1レンズ、および、前記第2発光素子上に配置される第2レンズを含むことができる。
【0224】
本明細書のいくつかの実施例によれば、ゲート駆動回路は、前記ゲートオフ電圧と前記ゲートオン電圧を用いて前記発光信号を生成することができる。前記第1レンズによって前記第1発光素子が配置された領域の視野角は第1値に対応し、前記第2レンズによって前記第2発光素子が配置された領域の視野角は前記第1値より小さい第2値に対応することができる。前記第1画素回路は、前記第1制御信号が前記ゲートオン信号に対応し、前記第2制御信号がゲートオフ信号に対応することに基づいて、前記視野角が前記第1値に対応する第1モードで動作することができる。前記第1画素回路は、前記第1制御信号が前記ゲートオフ信号に対応し、前記第2制御信号がゲートオン信号に対応することに基づいて、前記視野角が前記第2値に対応する第2モードで動作することができる。
【0225】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示装置は、前記第1画素回路と同じ行に配置される第2画素回路をさらに含むことができる。モード制御部は、前記第1画素回路と前記第2画素回路のそれぞれに個別に第1制御信号および第2制御信号を提供することができる。モード制御部は、使用者の入力に基づいて前記第1制御信号および前記第2制御信号を制御することができる。
【0226】
以上、添付の図を参照して本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変形して実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。したがって、上記で説明した実施例はすべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0227】
DP:表示パネル
TC:タイミングコントローラ
DD:データドライバ
GD:ゲートドライバ
PA:画素領域
PU:電源ユニット
AA:表示領域
BZ:非表示領域
310:第1発光素子
320:第2発光素子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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