IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東洋製罐グループホールディングス株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法 図1
  • 特開-樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法 図2
  • 特開-樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法 図3
  • 特開-樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法 図4
  • 特開-樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024057790
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 51/26 20060101AFI20240418BHJP
【FI】
B21D51/26 J
B21D51/26 K
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022164690
(22)【出願日】2022-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003768
【氏名又は名称】東洋製罐グループホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 淳
(57)【要約】
【課題】プレス後の樹脂被覆缶をトリミングする際、樹脂皮膜を均一に切断できる樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置及びプレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有することを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、
前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項2】
前記冷却装置は、前記樹脂被覆缶をエアで冷却することを特徴とする請求項1に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項3】
前記冷却装置は、前記シュートを囲う筐体を有し、送風機により前記筐体内にエアを吹き込むことを特徴とする請求項2に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項4】
前記冷却装置はスリット状のエアノズルを有し、前記樹脂被覆缶の前記トリマーによるトリミング箇所にエアを吹き付けることを特徴とする請求項2に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項5】
前記スリット状のエアノズルの長さは前記樹脂被覆缶の缶胴の周囲長以上の長さであることを特徴とする請求項4に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項6】
前記シュートは蛇行した経路を有することを特徴とする請求項1に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項7】
前記プレス機はボディメーカーであることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項8】
プレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、
前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有することを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項9】
前記冷却工程は、前記樹脂被覆缶をエアで冷却する工程であることを特徴とする請求項8に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項10】
前記冷却工程は、送風機により前記シュートを囲う筐体内にエアを吹き込む工程であることを特徴とする請求項9に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項11】
前記冷却工程は、スリット状のエアノズルにより前記樹脂被覆缶の前記トリマーによるトリミング箇所にエアを吹き付ける工程であることを特徴とする請求項9に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項12】
前記シュートは蛇行した経路を有し、前記冷却工程では前記蛇行した経路を通過中に冷却することを特徴とする請求項8に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項13】
前記冷却工程では、前記樹脂被覆缶に使用される樹脂のガラス転移温度より低い温度に冷却することを特徴とする請求項8~12の何れか1項に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法、特に、プレス機を用いて成形した後の樹脂被覆缶を冷却する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プレス機を用いた樹脂被覆缶の製造において、樹脂被覆缶を絞り加工及び/又は絞りしごき加工後、樹脂被覆缶の開口部のエッジ部をトリマーによりトリミング加工することが行われている。(特許文献1(図1)、特許文献2(図1)参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-296565号公報
【特許文献2】特開2009-178771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレス機を用いて、樹脂被覆缶を絞り加工及び/又は絞りしごき加工を行うと、その成形熱により樹脂被覆缶の温度は100℃程度まで上昇する。この温度上昇は、樹脂被覆缶の樹脂皮膜にも及び、樹脂皮膜は軟化する。
例えば、樹脂皮膜をPET樹脂で形成した場合、PET樹脂のガラス転移温度(TG点)は70℃程度あり、100℃まで上昇した樹脂被覆缶がトリマーでトリミングされるまでに70℃よりも低い温度まで低下しなければ、このガラス転移温度以上で軟化した樹脂皮膜を、トリマーを用いて金属缶とともに切断したとき、樹脂被覆缶の開口部のエッジ部で樹脂皮膜が伸びて、切断後の樹脂皮膜のエッジ部が不均一になる現象が発生する。
【0005】
本発明は、プレス後の樹脂被覆缶をトリミングする際、樹脂皮膜を均一に切断できる樹脂被覆缶の製造装置及び製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の樹脂被覆缶の製造装置は、以下の構成を具備するものである。
プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置。
【0007】
また、本発明の樹脂被覆缶の製造方法は、以下の構成を具備するものである。
プレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有することを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、プレス機により絞り加工及び/又は絞りしごき加工された樹脂被覆缶を冷却することにより、樹脂皮膜を均一に切断でき、不良缶数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1を説明する斜視図である。
図2】本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1の一部カバー開状態での斜視図である。
図3】本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1の一部カバー開状態での正面図である。
図4図3のシュート3付近を拡大した図である。
図5】本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1のエアノズル63を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0011】
[実施形態]
以下、本実施形態の、プレス機を用いた絞り加工及び/又は絞りしごき加工により製造される樹脂被覆缶は、主に飲料缶などに使用される缶の一種であり、カップ状に成形した中間加工品を、プレス機としてのボディメーカーを使用して絞りしごき加工により缶に成形されるものである。
【0012】
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1を説明する斜視図である。
製造装置1は、ボディメーカー2、シュート3、トリマー4を有する。
ボディメーカー2では、カップ状に形成された中間加工品をパンチと複数のダイにより絞りしごき加工を行い、最後に、缶底部の形状を加工して、缶体5を成形する。ボディメーカー2での加工は、絞り加工や、絞り加工と絞りしごき加工の併用でもよい。
成形された缶体5は、シュート3により、トリマー4に搬送される。
トリマー4では、ボディメーカー2で成形された缶体5の開口部51のエッジ部511をナイフで切断することによりトリミング加工する。
【0013】
[シュート]
図2は、本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1の一部カバー開状態での斜視図であり、図3は、本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1の一部カバー開状態での正面図であり、図4は、図3のシュート3付近を拡大した図である。
ボディメーカー2で成形された缶体5は、ボディメーカー2のアンローダー21により、ボディメーカー2から搬出される。アンローダー21では、アンローダーポケット211により、成形された缶体5を上方に移送する。
シュート3は、ボディメーカー2のアンローダー21から搬出された缶体5をトリマー4に搬送するものであり、その搬送経路として、筐体であるシュートボックス31の内部に、上部の流入口33と下部の流出口34をつなぐ側面視略S字状の流路32を有する。
流路32は、側面視略S字状に形成された複数のレール321から構成され、
ボディメーカー2のアンローダー排出口212からの缶体5が流入口33に流入し、缶体5は、複数のレール321の間を転動しながら流下して、流出口34からトリマー搬入口41に搬送される。
なお、レール321は、熱伝導率の高い金属で形成することが好ましく、さらに、缶体5からレール321に伝導された熱を放出するためのフィンなどの放熱手段を設けることもできる。
【0014】
[冷却装置(エアダクト)]
シュート3には、シュートボックス31内で缶体5を冷却する冷却装置6が設置されている。
冷却装置6の1つとして、シュートボックス31内に冷却用のエアを供給するエアダクト61が配置されている。
エアダクト61の一方の端部611には送風機62が接続されており、他方の端部612はシュートボックス31の上部のエア導入口35に接続されており、エア導入口35からシュートボックス31内にエアが吹き込まれる。なお、エアダクト61の他方の端部612は、シュートボックス31の上部に接続されなくてもよく、シュートボックス31の下部などの任意の箇所に接続されてもよい。送風機62の吸気口には、シュートボックス31内に異物が入らないように、フィルタが設置されている。
また、シュートボックス31には、エアダクト61から導入したエアがシュートボックス31内でスムーズに流れるように、シュートボックス31からエアを排気する排気口(図示していない)が設けられている。さらに、排気口には、排気ファンなどの強制排気装置を設けてもよい。
【0015】
さらに、シュートボックス31内には、エアダクト61から導入されたエアが、効率よく缶体5を冷却できるように、エアの流れを制御する整流板などを設けてもよい。
なお、流路32の形状は側面視略S字状に限られず、他の形状に蛇行したものでもよく、冷却に必要な流路長、シュートボックス31の大きさや形状、シュートボックス31内のエアの流れなどを考慮して設計すればよい。
【0016】
シュートボックス31内に導入されるエアは、製造装置1周辺の空気をそのまま導入したものであるが、空調装置などにより温度を下げた空気を導入してもよい。さらに、導入エアには、缶体5、レール321などの清浄化のためのオゾンやイオンなどを含有させてもよい。また、製造装置1周辺の空気ではなく、製造装置1が設置された建物の外の空気など、どのような場所の空気を導入してもよい。
以上のように、エアダクト61によりシュートボックス31内に導入されるエアにより、缶体5が流路32を通過中に、トリマー4で切断される箇所(トリミング箇所:図5(c)の矢印が指す黒帯で示す箇所)を含む缶体5全体が冷却され、シュートボックス31内の流路32を通過する間に、缶体5の温度が低下する。
【0017】
[冷却装置(エアノズル)]
図5は、本発明の実施形態である樹脂被覆缶の製造装置1のエアノズル63を説明する図であり、(a)と(b)は斜視図、(c)はエアノズル63による冷却を説明するための図である。
シュートボックス31内には、冷却装置6の1つとして、エアノズル63が設置されている。
エアノズル63は、流路32の最下流に配置されている。なお、エアノズル63の配置は、流路32の最下流には限られず、シュートボックス31内の流路の配置や形状、シュートボックス31の大きさや形状、シュートボックス31内のエアの流れなどを考慮して、設計すればよい。
エアノズル63は、スリット状のノズルであって、このスリット状のエアノズル63の長手方向が、缶体5が転動する方向(図5(b)の矢印の方向)
に沿うように配置されている。
エアノズル63は、缶体5の開口部51のエッジ部511の近傍で、トリマー4で切断される箇所に、スリット状にエアを吹き付けるような位置に設置されている。
【0018】
エアノズル63の長手方向の長さは、缶体5の缶胴の周囲長と同程度の長さとなっている。これにより、複数のレール321の間を転動する缶体5のエッジ部511近傍を全周にわたって冷却することができる。(図5(b)で示すように、缶体5がエアノズル63の長手方向を転動する間に、缶体5が1回転していることがわかる。)なお、エアノズル63の長手方向の長さは、缶体5の缶胴の周囲長以上の長さであればよい。
エアノズル63により、缶体5の開口部51近傍のトリマー4で切断される箇所を集中的に効率的に冷却することができる。
エアノズル63にも、エアダクト61と同様、送風機(図示しない)によりエアが供給される。このエアも製造装置1周辺の空気をフィルタ等を介して導入したものであるが、空調装置などにより温度を下げた空気を導入してもよい。さらに、導入エアには、缶体5、レール321などの清浄化のためのオゾンやイオンなどを含有させてもよい。また、製造装置1周辺の空気ではなく、製造装置1が設置された建物の外の空気など、どのような場所の空気を導入してもよい。また、コンプレッサで圧縮した高圧エアを導入してもよい。
【0019】
[冷却工程]
樹脂被覆缶の製造方法は、缶体5、少なくともトリマー4で切断される箇所を冷却する冷却工程を有する。
缶体5は、シュート3内を流下する間に、エアダクト61から導入されたエアにより冷却され、最後に、エアノズル63により、トリマー4で切断される箇所を集中的に冷却されて、所定の温度、例えば、樹脂皮膜をPET樹脂で形成している場合は、60℃以下、より好ましくは、50℃以下に冷却される。所定の温度は、使用している樹脂のガラス転移温度を考慮して適宜設定する。
さらに、缶体5の温度、特に、缶体5のトリマー4で切断される箇所の温度を測定して、その測定値が所定の温度となるように、冷却装置6を制御してもよい。流路32を流下中の缶体5の温度を、赤外線温度計などで測定し、測定値が所定の温度になるように、送風機62の運転を制御して、エアダクト61により導入するエアの量を増減したり、エアノズル63により吹き付けるエアの量を増減したりして、冷却量を最適化してもよい。
なお、冷却用のエアとして、空調装置などにより温度を下げたエアを使用する場合は、空調装置を制御して、エアダクト61により導入されるエアの温度、エアノズル63により吹き付けられるエアの温度を調整して、冷却量を最適化することもできる。
【0020】
[変形例]
本実施形態のシュート3は、冷却装置6として、エアダクト61とエアノズル63が設置されているが、どちらか一方のみを設置するだけでもよい。
また、本実施形態では、エアを使用した冷却装置を例に挙げて説明したが、冷却装置としては、これに限られない。
例えば、冷蔵庫のように、シュートボックス31内に熱交換器を設置して、シュートボックス31内全体を冷却する、レール321をパイプ状のものとして、レール321内に冷媒を通してレール321を冷却し、冷却されたレール321に缶体5が接触することにより缶体5を冷却することなどが考えられる。
さらに、エア、冷媒などの冷却手段を使用せずに、流路32の通過中に、缶体5の少なくともトリマー4で切断される箇所が、十分に冷却できるように、流路32を長くした構成でもよい。
【0021】
以上、本発明に係る実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、前述の各実施形態は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0022】
1 製造装置
2 ボディメーカー
21 アンローダー
211 アンローダーポケット
212 アンローダー排出口
3 シュート
31 シュートボックス
32 流路
321 レール
33 流入口
34 流出口
35 エア導入口
4 トリマー
41 トリマー搬入口
5 缶体
51 開口部
511 エッジ部
6 冷却装置
61 エアダクト
611 一方の端部
612 他方の端部
62 送風機
63 エアノズル
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、
前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置は、前記シュートを囲う筐体を有し、送風機により前記筐体内にエアを吹き込むことにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項2】
プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、
前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置はスリット状のエアノズルを有し、前記樹脂被覆缶の前記トリマーによるトリミング箇所にエアを吹き付けることにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項3】
前記スリット状のエアノズルの長さは前記樹脂被覆缶の缶胴の周囲長以上の長さであることを特徴とする請求項に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項4】
前記シュートは蛇行した経路を有することを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項5】
前記プレス機はボディメーカーであることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載された樹脂被覆缶の製造装置。
【請求項6】
プレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、
前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有し、
前記冷却工程は、送風機により前記シュートを囲う筐体内にエアを吹き込むことにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却する工程であることを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項7】
プレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、
前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有し、
前記冷却工程は、スリット状のエアノズルにより前記樹脂被覆缶の前記トリマーによるトリミング箇所にエアを吹き付けることにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却する工程であることを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項8】
前記シュートは蛇行した経路を有し、前記冷却工程では前記蛇行した経路を通過中に冷却することを特徴とする請求項6又は7に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【請求項9】
前記冷却工程では、前記樹脂被覆缶に使用される樹脂のガラス転移温度より低い温度に冷却することを特徴とする請求項6又は7に記載された樹脂被覆缶の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の樹脂被覆缶の製造装置は、以下の構成を具備するものである。
プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、
前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置は、前記シュートを囲う筐体を有し、送風機により前記筐体内にエアを吹き込むことにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置。
また、本発明の樹脂被覆缶の製造装置は、以下の構成を具備するものである。
プレス機と、トリマーと、前記プレス機と前記トリマーをつなぐシュートを備え、
前記シュートを通過中の樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置はスリット状のエアノズルを有し、前記樹脂被覆缶の前記トリマーによるトリミング箇所にエアを吹き付けることにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却することを特徴とする樹脂被覆缶の製造装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、本発明の樹脂被覆缶の製造方法は、以下の構成を具備するものである。
プレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、
前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有し、
前記冷却工程は、送風機により前記シュートを囲う筐体内にエアを吹き込むことにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却する工程であることを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。
また、本発明の樹脂被覆缶の製造方法は、以下の構成を具備するものである。
プレス機で加工した樹脂被覆缶をシュートによりトリマーに搬送する樹脂被覆缶の製造方法において、
前記シュートを通過中の前記樹脂被覆缶の少なくとも前記トリマーによるトリミング箇所を冷却する冷却工程を有し、
前記冷却工程は、スリット状のエアノズルにより前記樹脂被覆缶の前記トリマーによるトリミング箇所にエアを吹き付けることにより、前記樹脂被覆缶をエアで冷却する工程であることを特徴とする樹脂被覆缶の製造方法。