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  • 特開-除草システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005794
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】除草システム
(51)【国際特許分類】
   A01M 7/00 20060101AFI20240110BHJP
【FI】
A01M7/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022106169
(22)【出願日】2022-06-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-06-20
(71)【出願人】
【識別番号】000003296
【氏名又は名称】デンカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100185591
【弁理士】
【氏名又は名称】中塚 岳
(74)【代理人】
【識別番号】100144440
【弁理士】
【氏名又は名称】保坂 一之
(72)【発明者】
【氏名】盛岡 実
(72)【発明者】
【氏名】山上 大智
(72)【発明者】
【氏名】後藤 慶次
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA19
2B121CB02
2B121CB24
2B121CB33
2B121CB61
2B121CB69
2B121CC05
2B121EA25
2B121FA15
(57)【要約】
【課題】除草液の散布範囲を拡大すること。
【解決手段】一例に係る除草システムは、撹拌機能によって除草液を生成するドラムを備えるアジテータ車と、ドラムから排出される除草液を収容する中継タンクと、中継タンク内の除草液を散布する散布機とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撹拌機能によって除草液を生成するドラムを備えるアジテータ車と、
前記ドラムから排出される前記除草液を収容する中継タンクと、
前記中継タンク内の前記除草液を散布する散布機と、
を備える除草システム。
【請求項2】
前記中継タンクの上部の全体が開口を形成する、
請求項1に記載の除草システム。
【請求項3】
前記中継タンクが、樹脂シートを用いて形成された折り畳み可能なタンクである、
請求項1または2に記載の除草システム。
【請求項4】
前記ドラムの容量が1m~10mであり、
前記中継タンクの容量が1m~3mである、
請求項1または2に記載の除草システム。
【請求項5】
前記散布機が、
前記中継タンク内の前記除草液を吸い上げるポンプと、
前記吸い上げられた除草液を放出するノズルと、
前記ポンプと前記ノズルとを接続するホースとを備え、
前記ホースの長さが5m以上である、
請求項1または2に記載の除草システム。
【請求項6】
前記散布機の吐出量が20L/min以上である、
請求項5に記載の除草システム。
【請求項7】
前記アジテータ車が、生コンクリートを運搬するために用いられる車両である、
請求項1または2に記載の除草システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面は、除草システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、除草剤を散布するための除草剤散布装置と、この除草剤散布装置に除草剤を自動散布させるための除草剤自動散布制御装置とを搭載して道路を走行する除草剤散布車が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5898813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
除草液の散布範囲を拡大することができる仕組みが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係る除草システムは、撹拌機能によって除草液を生成するドラムを備えるアジテータ車と、ドラムから排出される除草液を収容する中継タンクと、中継タンク内の除草液を散布する散布機とを備える。
【0006】
このような側面においては、アジテータ車のドラムで生成された除草液が一時的に中継タンクに移され、中継タンク内の除草液が散布機によって散布される。除草液の散布においてアジテータ車、中継タンク、および散布機を組み合わせることで、車両が進入できない場所でも除草液を散布することができる。その結果、除草液の散布範囲を拡大することができる。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一側面によれば、除草液の散布範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】除草システムの一例を示す図である。
図2】除草システムの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
[システムの構成]
実施形態に係る除草システム1は、除草液を所望の場所に散布するためのシステムである。図1は除草システム1の一例を示す図である。この例では、除草システム1は、除草液40を提供するアジテータ車10と、アジテータ車10から排出される除草液40を収容する中継タンク20と、中継タンク20内の除草液40を散布する散布機30とを備える。除草システム1のユーザ、すなわち作業者は、除草場所にアジテータ車10で赴き、除草液40をアジテータ車10から受けるために中継タンク20を設置し、散布機を使って除草液40を散布する。
【0011】
アジテータ車10は、除草液40を生成するためのドラム11と、除草液40の原料を受け入れるためのホッパ12と、除草液40を外部に排出するためのシュート13と、これらの部分を洗浄するための水を収容する水タンク14とを備える自走可能な車両である。本開示における「アジテータ車」とは、撹拌機能を有するドラムを備える車両をいい、一例では、一般に言われるアジテータ車およびミキサー車の双方を含む概念を意味する。ドラム11は撹拌機能を有する大型の槽であり、正方向および逆方向のいずれにも回転可能である。ホッパ12はドラム11の後端と連通する投入口である。シュート13はホッパ12の下部に設けられた流路である。水タンク14は、除草液40を蓄えるためではなく、洗浄用の水を蓄えるために用いられることに留意されたい。
【0012】
アジテータ車10の寸法は除草液40の量を考慮して選択されてよい。ドラム11の容量が1m~10mであるアジテータ車が用いられてもよい。例えば、その容量が2mである小型車が用いられてもよいし、その容量が6mである大型車が用いられてもよいし、その容量が10mである更に大型の車両が用いられてもよい。一例では、生コンクリートを生成または運搬するためのアジテータ車が、必要に応じてアジテータ車10として機能して、除草液40を生成および運搬してもよい。
【0013】
中継タンク20は、ドラム11から排出される除草液40を一時的に収容するタンクである。中継タンク20は底面および側面を有するが、底面を覆う上面を有しない。したがって、中継タンク20の上部の全体が開口を形成する。図1の例では中継タンク20は円柱状を呈するが、中継タンク20は角柱状などの別の形状を有してもよい。中継タンク20の容量は0.1m~3mでもよいし、1m~3mでもよい。一例では、中継タンク20は折り畳み可能であってもよく、例えば、プラスチックシートなどの樹脂シートを用いて形成された折り畳み可能なタンクでもよい。中継タンク20の底面の付近には、除草液40を排出するための排出口21が設けられる。この排出口21により、ポンプで吸い上げられなかった残液を簡単に排出して、中継タンク20を効率的に洗浄することができる。
【0014】
散布機30は、中継タンク20内の除草液40を除草対象の植物に散布するための機器である。一例では、散布機30は、中継タンク20内の除草液40を吸い上げるポンプ31と、吸い上げられた除草液40を通すホース32と、除草液40を外部に排出するノズル33とを備える。ポンプ31は電気、ガソリンなどのエネルギによって得られる動力によって作動し、除草液40をノズル33へと提供する。散布機30の吐出量、すなわちノズル33から吐出される除草液40の量は、20L/min以上でもよいし、40L/min以上であってもよい。ホース32の一端がポンプ31に接続され、ホース32の他端がノズル33に接続されることで、ポンプ31からノズル33までの流路が形成される。ホース32の長さは例えば5m以上、10m以上、または30m以上でもよい。ホース32の内径は10~50mmでもよいし、15~40mmでもよい。ノズル33は噴射の方法を切り替えるための構造を有してもよい。例えば、ノズル33の先端を回すことで直射と噴霧とを切り替え可能であってもよいし、ノズル33に設けられたスイッチによってその切り替えが行われてもよい。
【0015】
除草液の原料である水および除草剤はホッパ12に投入されてドラム11内に流入する。一例ではドラム11が正方向に回転することで、その水および除草剤が撹拌および混合されて、除草液40が生成される。一例ではドラム11が逆方向に回転することで、除草液40がドラム11からシュート13を介して排出される。ドラム11から排出された除草液40は中継タンク20内に一時的に蓄えられる。中継タンク20内にはポンプ31が置かれる。ポンプ31が作動してノズル33が操作されることで、中継タンク20内の除草液40がポンプ31からホース32を介してノズル33に至り、ノズル33の先端から外部に放出される。
【0016】
[システムの利用方法]
ユーザはアジテータ車10、中継タンク20、散布機30、および除草剤を用意する。ユーザはホッパ12から水をドラム11内に投入する。ユーザはアジテータ車10を運転して除草場所に赴く。ユーザは中継タンク20および散布機30をアジテータ車10に積んで除草場所に向かってもよいし、アジテータ車10とは別の車両で中継タンク20および散布機30を除草場所へ運搬してもよい。ユーザはホッパ12から所定量の除草剤を更にドラム11内に投入してドラム11を正回転させる。この操作によって水および除草剤がドラム11内で撹拌されて除草液40が生成される。ユーザはこのような除草液40の生成を、除草場所に向かう前に行ってもよいし、除草場所に着いた後に行ってもよい。
【0017】
ユーザはシュート13の先端の下に中継タンク20を設置する。中継タンク20の上部の全体が開いているので、ユーザは、シュート13の先端が中継タンク20の開口内に位置する限り、シュート13と中継タンク20との位置関係を柔軟に設定できる。ユーザはドラム11を逆回転させ、この操作によって除草液40がシュート13から排出されて中継タンク20に収容される。ユーザは中継タンク20内にポンプ31を入れてそのポンプ31を作動させる。ユーザはホース32を伸ばしつつノズル33を所望の場所まで移動し、ノズル33を操作して除草液40を散布する。ユーザは必要に応じてノズル33の噴射パターンを切り替えてもよい。除草剤の分量は、1mの水に対して、5L~50Lでもよいし、10L~40Lでもよい。除草液40の散布量は、1mあたり0.05~5Lでもよいし、1mあたり0.1~3Lでもよい。
【0018】
除草剤とは特定の植物を除去するための薬剤をいう。除草剤の例として、非選択的除草剤、選択的除草剤、バイオ除草剤、過酸化水素、およびオゾン水が挙げられる。非選択的除草剤は、例えばグリフォサートを主成分として有し、シキミ酸合成経路を阻害(EPSPS阻害)することで、植物の種類を問わず除草効果を発揮する。選択的除草剤は、例えばイネ科の植物には効果の薄い合成ホルモンを使ってホルモンバランスを崩すことで、芝以外の広葉雑草を枯らす。選択的除草剤の例としては、フェノキシ系(MCPP)が挙げられる。選択的除草剤は、葉面または茎から吸収されて効果を発揮してもよい。この場合には、根から吸収される除草剤と異なり、背丈の高い木を枯らすことなく、その木の周囲の雑草だけを枯らすことができる。バイオ除草剤は特定の微生物または昆虫から作られたバイオベースの除草剤である。バイオ除草剤は環境に優しく、従来の除草剤と比べてコストが低い。バイオ除草剤は従来の除草剤と比べて農作物および人間の健康に悪影響を与えない。
【0019】
本開示に係る除草システムは以下のように規定されてもよい。
(項目1)
撹拌機能によって除草液を生成するドラムを備えるアジテータ車と、
前記ドラムから排出される前記除草液を収容する中継タンクと、
前記中継タンク内の前記除草液を散布する散布機と、
を備える除草システム。
(項目2)
前記中継タンクの上部の全体が開口を形成する、
項目1に記載の除草システム。
(項目3)
前記中継タンクが、樹脂シートを用いて形成された折り畳み可能なタンクである、
項目1または2に記載の除草システム。
(項目4)
前記ドラムの容量が1m~10mであり、
前記中継タンクの容量が1m~3mである、
項目1~3のいずれか一項に記載の除草システム。
(項目5)
前記散布機が、
前記中継タンク内の前記除草液を吸い上げるポンプと、
前記吸い上げられた除草液を放出するノズルと、
前記ポンプと前記ノズルとを接続するホースとを備え、
前記ホースの長さが5m以上である、
項目1~4のいずれか一項に記載の除草システム。
(項目6)
前記散布機の吐出量が20L/min以上である、
項目1~5のいずれか一項に記載の除草システム。
(項目7)
前記アジテータ車が、生コンクリートを運搬するために用いられる車両である、
項目1~6のいずれか一項に記載の除草システム。
【0020】
項目1によれば、アジテータ車のドラムで生成された除草液が一時的に中継タンクに移され、中継タンク内の除草液が散布機によって散布される。除草液の散布においてアジテータ車、中継タンク、および散布機を組み合わせることで、車両が進入できない場所でも除草液を散布することができる。その結果、除草液の散布範囲を拡大することができる。例えば、土木分野、建築分野、農業分野に関する様々な場所で,近くに水源がなくても、除草作業を実施することができる。また、除草液がドラムの撹拌機能によって生成されるので除草液の準備に要する労力を軽減でき、中継タンクおよび散布機を用いることでその除草液を容易に散布できる。したがって、大規模な除草作業の省力化および合理化を実現することが可能になる。
【0021】
中継タンクを用いず、アジテータ車のドラムに挿入したポンプから直接に除草液を吸い上げることも考えられるが、この場合には散布作業の効率化を実現できない。また、ドラム内にポンプを入れた上でドラムを回転させると、ドラムまたはポンプが損傷する可能性がある。
【0022】
項目2によれば、ドラムから排出される除草液を受ける中継タンクの上部が覆われていないので、中継タンクをアジテータ車に対して位置付けるのが容易になる。例えば、アジテータ車のシュートの先端に対して中継タンクを容易に位置付けることができる。
【0023】
項目3によれば、軽量で折り畳み可能な中継タンクが提供されるので、中継タンクの持ち運びを容易にすることができる。例えば、アジテータ車に中継タンクを積んで運ぶことができる。
【0024】
項目4によれば、想定される除草液の必要量に応じたアジテータ車および中継タンクが提供されるので、除草システムの利便性を向上させることができる。
【0025】
項目5によれば、ホースの長さが5m以上であるので、アジテータ車および中継タンクから比較的離れた区域にも除草液を散布できる。したがって、より柔軟に様々な場所で除草液を散布することができる。
【0026】
項目6によれば、散布機の吐出量が高いので、より簡単に除草液を広く散布することができる。
【0027】
項目7によれば、生コンクリートを運搬するアジテータ車が除草システムのために用いられる。したがって、例えば、アジテータ車を除草サービスのために用いる機会を生コンクリート業者に提供できる。その生コンクリート業者は、自身のアジテータ車の稼働効率を向上したり、除草サービスを副業として実施してより多くの売上を得たりすることが可能になる。
【実施例0028】
以下、実施例を具体的に説明するが、本開示はそれらに何ら限定されるものではない。
【0029】
上記の実施形態に相当する除草システムを用いて、それぞれの面積が1000m、2000m、および5000mである3種類の法面を除草する作業を、実施例1~3としてそれぞれ行った。これらの実施例では、アジテータ車のドラムに水を収容して、除草現場まで移動した。除草現場でアジテータ車のドラム内にグリフォサート系除草剤を1mの水に30Lの割合で投入してドラムを撹拌し、これにより除草液を生成した。その後除草液を中継タンクに移し、吐出量が20L/minであり、ホースの内径が25mmであり、ホースの長さが5mである散布機で、1mあたり1Lの割合で法面に除草液を散布した。ノズルには、直射と噴射との切り替えが可能であり、吐出口から3m先まで除草液を吐出可能なものを用いた。実施例1,2では、ドラムの容量が2mであるアジテータ車を用い、実施例3では、その容量が6mであるアジテータ車を用いた。
【0030】
比較例として、草刈り機を使った除草作業(従来法1)と、背負いタイプの20L容量の小型散水機を用いて除草液を散布する除草作業(従来法2)とを実施した。従来法1,2のいずれも、面積が1000m、2000m、および5000mである3種類の法面で実施した。従来法2では実施例と同様に、グリフォサート系除草剤を1mの水に30Lの割合で添加し、除草液を1mあたり1Lの割合で散布した。
【0031】
各実施例および各比較例における、除草作業に要した工数(人日)と、除草液の効果の持続期間を表す除草効果(期間)とを表1に示す。この表1からわかるように、実施例はいずれの比較例よりも工数を大幅に削減しつつ、高い除草効果を発揮した。
【表1】
【0032】
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0033】
図2は除草システムの変形例を示す図である。この例では、中継タンク50がアジテータ車のドラムから排出される除草液を一時的に収容し、散布機60が中継タンク50内の除草液を散布する。中継タンク50は底面、側面、および上面を有し、上面のほぼ中央に開閉可能な蓋を有する。アジテータ車のドラムから排出される除草液は、その蓋を開けた際に露出する開口から中継タンク50内に流入する。中継タンク20と同様に、中継タンク50の底面の付近には、残った除草液を排出するための排出口51が設けられる。中継タンク50はプラスチックなどの樹脂で形成されてもよい。散布機60は、中継タンク50内の除草液を吸い上げるポンプ61と、吸い上げられた除草液を通すホース62と、その除草液を外部に排出するノズル63とを備える。散布機60の吐出量は散布機30と同様に選択されてよい。ホース62の長さはホース32と同様に選択されてよい。ノズル63は、ノズル33と同様に、噴射の方法を切り替えるための構造を有してもよい。
【0034】
上記の例では除草液がアジテータ車のドラム内で生成されるが、除草液は中継タンク内で生成されてもよい。この例では、ユーザは中継タンク内で水および除草剤を自身でまたは撹拌機を用いて撹拌して除草液を生成する。この場合には、アジテータ車のドラム内には水が積載され、ドラムから中継タンクには水が移される。
【符号の説明】
【0035】
1…除草システム、10…アジテータ車、11…ドラム、12…ホッパ、13…シュート、14…水タンク、20,50…中継タンク、30,60…散布機、31,61…ポンプ、32,62…ホース、33,63…ノズル、40…除草液、21,51…排出口。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撹拌機能によって除草液を生成するドラムと、該ドラムからの該除草液を外部に排出するためのシュートとを備えるアジテータ車と、
前記シュートの先端の下に配置され、前記シュートから排出される前記除草液を収容する中継タンクと、
前記中継タンク内の前記除草液を散布する散布機と、
を備える除草システム。
【請求項2】
前記中継タンクの上部の全体が開口を形成する、
請求項1に記載の除草システム。
【請求項3】
前記中継タンクが、樹脂シートを用いて形成された折り畳み可能なタンクである、
請求項1または2に記載の除草システム。
【請求項4】
前記ドラムの容量が1m~10mであり、
前記中継タンクの容量が1m~3mである、
請求項1または2に記載の除草システム。
【請求項5】
前記散布機が、
前記中継タンク内の前記除草液を吸い上げるポンプと、
前記吸い上げられた除草液を放出するノズルと、
前記ポンプと前記ノズルとを接続するホースとを備え、
前記ホースの長さが5m以上である、
請求項1または2に記載の除草システム。
【請求項6】
前記散布機の吐出量が20L/min以上である、
請求項5に記載の除草システム。
【請求項7】
前記アジテータ車が、生コンクリートを運搬するために用いられる車両である、
請求項1または2に記載の除草システム。