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特開2024-5795紹介システム、方法および、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024005795
(43)【公開日】2024-01-17
(54)【発明の名称】紹介システム、方法および、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240110BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20240110BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06Q30/02 446
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022106170
(22)【出願日】2022-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】514010427
【氏名又は名称】株式会社シンプルワークス
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】岡山 茂弘
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】契約者のサービス又は商品の紹介を、提携先が紹介ページを用いてより効果的に行うサービス紹介システム及び照会方法を提供する。
【解決手段】サーバ装置と、複数の、契約者端末、申込者端末及び提携先端末とを有する紹介システム1において、サーバ装置は、受付部と、提携先用ページ作成部と、を備える。受付部は、契約者により入力された契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先により入力された提携先を特定可能な情報を含む提携先データと、を記憶する。契約者提供ページは、契約者により提供され、エンドユーザである申込者が商品又はサービスの利用の申し込みを行うためのページである。提携先用ページ作成部は、契約者データと提携先データに基づいて、提携先を特定可能な情報と、紹介ページ用画像と、契約者提供ページ情報と、を含む紹介ページを生成し、紹介ページ情報として提携先データを対応付けて記憶する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紹介ページを介して契約者の商品またはサービスの紹介を行うための紹介システムであって、
前記紹介システムは、受付部と、提携先用ページ作成部と、を備え、
前記受付部は、契約者により入力された契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先により入力された提携先を特定可能な情報を含む提携先データと、を記憶し、
契約者提供ページは、前記契約者により提供され、エンドユーザである申込者が商品またはサービスの利用の申し込みを行うためのページであって、
前記契約者提供ページ情報は、前記契約者提供ページに関する情報であり、
前記提携先用ページ作成部は、前記契約者データと前記提携先データに基づいて、前記提携先を特定可能な情報と、前記紹介ページ用画像と、前記契約者提供ページ情報と、を含む前記紹介ページを生成し、紹介ページ情報として提携先データと対応付けて記憶する、
紹介システム。
【請求項2】
前記提携先用ページ作成部は、前記契約者データの入力を受け付けると、前記契約者データに基づき、提携先用申し込みページを生成し、
前記受付部は、前記提携先用申し込みページを介して、前記提携先データの入力を受け付け、前記契約者データに紐づけて記憶する、請求項1に記載の紹介システム。
【請求項3】
前記紹介システムは更に、表示処理部と管理ページ作成部を有し、
前記提携先データは、前記紹介ページを介した紹介に基づく、紹介回数を含み、
前記管理ページ作成部は、前記契約者データと前記提携先データに基づき、契約者用管理ページを含む管理ページを生成し、
前記表示処理部は、前記紹介回数を含む、前記管理ページを表示処理する、請求項1に記載の紹介システム。
【請求項4】
前記受付部は、前記契約者用管理ページにおいて、提携先アカウントの設定情報を含む前記提携先データおよび、前記契約者データの変更を受け付け、記憶する、請求項3に記載の紹介システム。
【請求項5】
前記紹介システムは更に、送信部を有し、
前記提携先を特定可能な情報は紹介コードであり、
前記送信部は、前記受付部が前記契約者データの入力を受け付けると、前記契約者提供ページを介して前記申込者により入力される前記紹介コードを受け付け可能とするタグ情報を、送信する、請求項1に記載の紹介システム。
【請求項6】
前記タグ情報は更に、前記契約者提供ページを介して、前記申込者に関する情報を受け付け可能とする、
請求項5に記載の紹介システム。
【請求項7】
前記紹介システムは更に、紹介回数取得部を備え、
前記受付部は、前記契約者提供ページに埋め込まれた前記タグ情報を介して、前記申込者による、前記紹介コードの入力を受け付け、
前記紹介回数取得部は、前記紹介コードの利用回数から紹介回数を取得し、前記提携先データに紐づけて、記憶する、
請求項5に記載の紹介システム。
【請求項8】
前記紹介システムは更に、報酬算出部を備え、
前記提携先データは、前記紹介ページを介した紹介に基づく紹介回数と、紹介単価と、を含み、
前記報酬算出部は、前記紹介単価と前記紹介回数と、に基づき、報酬額を算出し、前記提携先データとして記憶する、請求項1~請求項7の何れかに記載の紹介システム。
【請求項9】
紹介ページを介して契約者の商品またはサービスの紹介を行う紹介方法であって、
コンピュータが、受付ステップと、提携先用ページ作成ステップと、を実行し、
前記受付ステップは、契約者による、契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先による提携先データと、の入力を受け付けて記憶し、
前記提携先用ページ作成ステップは、前記契約者データと前記提携先データに基づいて、提携先データに含まれる提携先を特定できる情報と、前記紹介ページ用画像と、前記契約者提供ページ情報と、を含む前記紹介ページを生成し、
紹介ページ情報として提携先データと対応付けて記憶する、
紹介方法。
【請求項10】
紹介ページを介して契約者の商品またはサービスの紹介を行うための紹介プログラムであって、
前記紹介プログラムは、コンピュータを、受付部と、提携先用ページ作成部、として機能させ、
前記受付部は、契約者により入力された、契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先により入力された、提携先データと、を受け付けて記憶し、
前記提携先用ページ作成部は、前記契約者データと前記提携先データに基づいて、前記提携先データに含まれる提携先を特定できる情報と、前記紹介ページ用画像と、前記契約者提供ページ情報と、を含む紹介ページを生成し、紹介ページ情報として提携先データと対応付けて記憶する、
紹介プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紹介システム、方法および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業にとって新規顧客の獲得は非常に重要な課題である。現在、多くの企業がインターネットを介して顧客の獲得を行う、デジタルマーケティングを行っており、様々な手法が存在するが、その一つとして、従来は紙のクーポン券などを配るなどして、従来の顧客が新規顧客の紹介を行うようにしていたリファラルマーケティングを、インターネット上でギフトコードなどを送信することで、デジタルで行うことが知られている。
【0003】
特許文献1では、紹介者は新規顧客となる知人にサービスの紹介を行い、紹介者と被紹介者である新規顧客の両者がギフトコードなどのインセンティブを受け取るリファラルマーケティングを、SNS(Social Networking Service)などを介してインターネット上で行い、氏名やメールアドレスを含む、紹介者および被紹介者に関する情報をコード化し、サービス提供者の情報と関連付けて収集し、記憶することが可能なシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-026334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る発明では、従来の顧客が商品やサービスを知人に紹介することで新規顧客の獲得を行うリファラルマーケティングの際、被紹介者がコードを介して紹介者の情報を被紹介者自身の情報とともに提示し、紹介者の情報と被紹介者の情報をサービス提供者と関連付けて記憶することが開示されている。一方で、被紹介者となる知人への紹介の方法や提示する情報等の紹介内容を紹介者に任せてしまっているため、紹介者によって紹介の効果に差が出てしまうことが考えられる。
【0006】
上述したような課題に鑑みて、本発明は、サービスまたは商品の提供者である契約者のサービスまたは商品の紹介を、紹介ページを用いて提携先がより効果的に行うためのサービス紹介システム、方法およびプログラムを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような課題を解決するために、本発明は、受付部と、提携先用ページ作成部と、を備え、
前記受付部は、契約者により入力された契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先により入力された提携先を特定可能な情報を含む提携先データと、を記憶し、
契約者提供ページは、前記契約者により提供され、エンドユーザである申込者が商品またはサービスの利用の申し込みを行うためのページであって、
前記契約者提供ページ情報は、前記契約者提供ページに関する情報であり、
前記提携先用ページ作成部は、前記契約者データと前記提携先データに基づいて、前記提携先を特定可能な情報と、前記紹介ページ用画像と、前記契約者提供ページ情報と、を含む前記紹介ページを生成し、紹介ページ情報として提携先データと対応付けて記憶する。
このような構成とすることで、紹介ページから契約者提供ページまでの紹介をインターネット上で行うことが可能となる。また、画像を入力することで、ページの作成の際にプログラミング言語等によるコードの入力を必要とせず、容易に紹介ページを作成することができる。また、紹介ページを介してエンドユーザである申込者に紹介する際に、URL等を直接送信するのみでなく、ホームページに紹介ページのリンクを提示することが可能である。画像を含む紹介ページを表示させることで、見やすく、どの申込者にも同様の内容の情報を提示し、提携先によって効果に差の少ない、好適な紹介を行うことができる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記提携先用ページ作成部は、前記契約者データの入力を受け付けると、前記契約者データに基づき、提携先用申し込みページを生成し、前記受付部は、前記提携先用申し込みページを介して、前記提携先データの入力を受け付け、前記契約者データに紐づけて記憶する。
このような構成とすることで、提携先が契約者との提携の申し込みを行うことが容易となり、契約者と提携先との提携関係を記憶することができる。
【0009】
本発明の望ましい形態では、更に、表示処理部と管理ページ作成部を有し、前記提携先データは、前記紹介ページを介した紹介に基づく、紹介回数を含み、前記管理ページ作成部は、前記契約者データと前記提携先データに基づき、契約者用管理ページを含む管理ページを生成し、前記表示処理部は、前記紹介回数を含む、前記管理ページを表示処理する。
このような構成とすることで、契約者および提携先が紹介回数を含む提携先データを閲覧し、紹介の状況を確認することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記受付部は、前記契約者用管理ページにおいて、前記契約者データおよび、提携先アカウントの設定情報を含む前記提携先データの変更を受け付け、記憶する。
このような構成とすることで、契約者が、紹介ページ用画像や提携先アカウントの設定情報等を変更し、より好適な紹介のための設定を行うことができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、更に、送信部を有し、前記提携先を特定可能な情報は紹介コードであり、前記送信部は、前記受付部が、前記契約者データの入力を受け付けると、前記契約者提供ページを介して前記申込者により入力される前記紹介コードを受け付け可能とするタグ情報を、送信する。
このような構成とすることで、契約者は、タグ情報を契約者提供ページに埋め込むことができ、契約者提供ページが既存のWEBページであっても、契約者提供ページを介して商品やサービスの提供を行う際も、紹介コードを受け付けることができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記タグ情報は更に、前記契約者提供ページを介して、前記申込者に関する情報を受け付け可能とする。
このような構成とすることで、契約者提供ページに入力された、エンドユーザである申込者に関する情報を、紹介コードとは別に収集することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、紹介回数取得部を備え、前記受付部は、前記契約者提供ページに埋め込まれた前記タグ情報を介して、前記申込者による、前記紹介コードの入力を受け付け、前記紹介回数取得部は、前記紹介コードの利用回数から紹介回数を取得し、前記提携先データに紐づけて、記憶する。
このような構成とすることで、どの提携先が紹介した紹介コードを利用してサービスまたは商品の提供が行われたかを集計し、紹介状況を把握することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、更に、報酬算出部を備え、前記提携先データは、前記紹介ページを介した紹介に基づく紹介回数と、紹介単価と、を含み、前記報酬算出部は、前記紹介単価と前記紹介回数と、に基づき、報酬額を算出し、前記提携先データとして記憶する。
このような構成とすることで、提携先の報酬額を自動で算出することができる。
【0015】
本発明は、紹介方法であって、コンピュータが、受付ステップと、提携先用ページ作成ステップと、を実行し、前記受付ステップは、契約者による、契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先による提携先データと、の入力を受け付けて記憶し、前記提携先用ページ作成ステップは、前記契約者データと前記提携先データに基づいて、提携先データに含まれる提携先を特定できる情報と、前記紹介ページ用画像と、前記契約者提供ページ情報と、を含む前記紹介ページを生成し、紹介ページ情報として提携先データと対応付けて記憶する。
【0016】
本発明は、紹介プログラムであって、前記紹介プログラムは、コンピュータを、受付部と、提携先用ページ作成部、として機能させ、前記受付部は、契約者により入力された、契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像を含む契約者データと、提携先により入力された、提携先データと、を受け付けて記憶し、前記提携先用ページ作成部は、前記契約者データと前記提携先データに基づいて、前記提携先データに含まれる提携先を特定できる情報と、前記紹介ページ用画像と、前記契約者提供ページ情報と、を含む紹介ページを生成し、紹介ページ情報として提携先データと対応付けて記憶する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、サービスまたは商品の提供者である契約者のサービス紹介を、提携先が紹介ページを用いてより効果的に行うための紹介システム、方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る紹介システムの構成を示すブロック図を示す。
図2】本発明の実施形態に係る紹介システムの各装置のハードウェア構成図を示す。
図3】本発明の実施形態に係る装置の機能ブロック図を示す。
図4】本発明の実施形態に係るデータ構成図を示す。
図5】本発明の実施形態に係るデータ構成図を示す。
図6】本発明の実施形態に係るデータ構成図を示す。
図7】本発明の実施形態に係る紹介ページの画面表示例を示す。
図8】本発明の実施形態に係る契約者提供ページの画面表示例を示す。
図9】本発明の実施形態に係る管理ページの画面表示例を示す。
図10】本発明の実施形態に係る処理フローチャートを示す。
図11】本発明の実施形態に係る処理フローチャートを示す。
図12】本発明の実施形態に係る処理フローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下図面を用いて、本発明の紹介システム、方法および、プログラムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することができる。
【0020】
以下に示す、紹介システムの各機能構成部と、紹介方法の各ステップと、は同様の作用効果を実現する。
【0021】
本実施形態では紹介システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータ・プログラムおよび当該プログラムを格納したプログラム記録媒体なども、同様の作用効果を奏することができる。以下で説明する本実施形態にかかる一連の処理は、コンピュータで実現可能なプログラムとして提供され、CD-ROMやフレキシブルディスク等の非一過性コンピュータ可読記録媒体、さらには、通信回線を介して提供可能である。
【0022】
本実施形態では、システム管理者と契約した契約者が、契約者が提供するサービスまたは商品の紹介を提携先に依頼し、提携先により紹介された申込者が当該サービスまたは商品の購入する場合について説明する。
【0023】
本実施形態では、契約者は、サービスまたは商品を契約者提供ページを介して販売する。提携先は、契約者から依頼されたサービスまたは商品を紹介ページを介して申込者に紹介する。
【0024】
本実施形態では、管理者とは、紹介システムの管理を行う者を示す。契約者とは、システム管理者と契約して自身が提供するサービスまたは商品の紹介をされる者を示す。提携先とは、契約者と提携を結び紹介ページを介して契約者のサービスまたは商品の紹介を行う者を示す。申込者とは、提携先の紹介を受け、契約者提供ページを介して契約者が提供するサービスまたは商品の購入を行うエンドユーザである。
【0025】
図1は、本実施形態における紹介システム1のシステム構成図を示す。紹介システム1は、各機能構成部を実行するサーバ装置2と、管理者によって操作される端末装置である管理者端末3と、契約者が操作する端末装置である契約者端末4と、提携先が操作する端末装置である提携先端末5と、申込者が操作する端末装置である申込者端末6と、がネットワークNWを介して通信可能に構成される。なお、図1において管理者端末3は1つのみ示したが、複数存在してもよい。また、契約者端末4と、提携先端末5と、申込者端末6と、は図1に示すように複数存在する。
【0026】
図2は、各装置のハードウェア構成図である。図2(a)は、サーバ装置2のハードウェア構成図を示す。サーバ装置2は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置による処理部201と、HDD(Hard Disc Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などによる記憶部202と、ネットワークNWを介して外部の装置と通信するための通信部203と、を備えている。記憶部202は、紹介プログラムおよび、処理部201がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。通信部203は、ネットワークNWとの通信制御を行い、各種装置とデータ通信させるために必要な処理を行う。サーバ装置2において、紹介プログラムが処理部201により実行されることで、後述する機能構成を実現することができる。また、サーバ装置2は、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することや、複数のコンピュータを用いて構成することも可能である。
【0027】
図2(b)は、端末11(管理者端末3、契約者端末4、提携先端末5および、申込者端末6)のハードウェア構成の1例を示す図である。端末11はハードウェア構成として、処理部111と、記憶部112と、通信部113と、入力部114と、出力部115と、を備える。処理部111はCPU等の演算装置を含み、端末11の動作処理を制御する。記憶部112はHDD、RAM、ROM等を備え、サーバ装置2にアクセスするためのアプリケーション等を記憶する。通信部113はネットワークNWとの通信を制御する。入力部114は、タッチパネル、マウス、およびキーボード等であって、ユーザによる操作要求を処理部111に入力する。出力部115は、ディスプレイ等であって、処理部111の処理の結果等を出力する。端末11はパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などのコンピュータ端末を用いて構成される。
【0028】
図3に示すように、紹介システム1におけるサーバ装置2は、機能構成要素として、情報を受け付けて記憶する受付部301と、契約者データと提携先データに基づいて管理ページを作成する管理ページ作成部302と、紹介ページと提携先用申し込みページを作成する提携先用ページ作成部303と、端末11からの要求に基づいて表示処理を行う表示処理部304と、タグ情報を送信する送信部305と、紹介コードの利用履歴から紹介回数を取得する紹介回数取得部306と、紹介回数と紹介単価から報酬を算出する報酬算出部307と、を備える。
【0029】
受付部301は、契約者データと、提携先データと、申込者に関する情報と、紹介コードと、を受け付けて記憶部202に記憶する。契約者データは、契約者用申し込みページを介して契約者端末4から入力され、提携先データは、提携先用申し込みページを介して提携先端末5から入力され、申込者に関する情報と紹介コードとは、契約者提供ページを介して申込者端末6から入力される。また、受付部301は、管理ページを介して、管理者端末3または契約者端末4から契約者データの入力を受け付け記憶部202に記憶する。また、受付部301は、管理者端末3または契約者端末4または提携先端末5から提携先データの入力を受け付け記憶部202に記憶する。
【0030】
契約者用申し込みページは、契約者が自身の提供するサービスまたは商品の紹介を行ってもらうための管理者との契約の申込を行い、契約者に関する情報の入力を受け付けるWEBページである。提携先用申し込みページは、契約者データに基づいて作成され、提携先が契約者と提携の申し込みを行い、提携先に関する情報の入力を受け付けるWEBページである。受付部301は、提携先用申し込みページを介して入力された提携先に関する情報を、提携先用申し込みページを作成する際に元になった契約者データに含まれる契約者IDに紐づけて、提携先データとして記憶部202に記憶する。
【0031】
本実施形態における契約者データのデータ構成の例を図4に示す。契約者データとは契約者が契約者用申し込みページを介して入力した契約者に関する情報と、契約者に関する情報が入力された際に割り振られる契約者IDおよび契約日時と、契約者用管理ページのログインIDおよびパスワードと、紹介ページを作成するために必要となる紹介ページ用画像および契約者提供ページ情報と、を含む情報である。また、契約者データは、規約ページのリンクおよび、提携先用申し込みページのリンクを有する。
【0032】
契約者提供ページは、契約者がサービスまたは商品の提供を行うためのWEBページである。契約者提供ページ情報は、契約者提供ページに関する情報であり、申込者が契約者提供ページにアクセス可能とするための情報である。本実施形態では、契約者提供ページ情報は、契約者提供ページのURL(Uniform Resource Locator)であるが、契約者提供ページにアクセス可能とするような情報であるならURLに限定されない。例えば、契約者提供ページ情報は、検索エンジンを介して契約者提供ページを検索するためのワード等でもよい。
【0033】
契約者が契約者用申し込みページを介して入力した契約者に関する情報は、本実施形態では、法人名、担当者名、住所、メールアドレス、電話番号、報酬支払口座情報、利用プラン情報と、を含む。利用プラン情報は、契約者が提携可能な提携先数と管理者へ支払うシステム利用料を決定する利用プランに関する情報である。
【0034】
本実施形態における提携先データのデータ構成の例を図5に示す。提携先データは、提携先用申し込みページを介して入力された提携先に関する情報と、提携先を特定可能な情報と、提携先アカウントの設定情報と、紹介回数と、紹介単価と、紹介提携先IDと、提携日時と、を有する。
【0035】
提携先に関する情報は、法人名、担当者名、住所、電話番号、メールアドレス、報酬振込先口座情報と、を含む。報酬振込先口座情報は、契約者が提携先に紹介の報酬を支払う際に必要となる情報である。
【0036】
本実施形態では、提携先を特定可能な情報は、文字列からなる一意な紹介コードを利用しているが、例えば、縞模様状の線の太さによって数値あるいは文字を示すバーコードを含む一次元コード、または、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方法のQRコード(登録商標)を含む二次元コードを用いてもよい。紹介コードは、提携先を一意に特定可能なコードであればその態様に限定はなく、例えば、提携先ID等を用いることができる。受付部301は、提携先端末5を介して任意の紹介コードの入力を受け付けてもよく、また、入力された任意の紹介コードが他の提携先によって重複して登録されている場合、当該紹介コードの入力を制限し、他の紹介コードの入力を促す表示を提示することができる。紹介コードは紹介提携先IDに紐づき、提携先を特定可能である。
【0037】
提携先データに含まれる提携先アカウントの設定情報は、本実施形態では、そのアカウントが利用可能であるかを設定するアカウントの有効・無効設定と、紹介ページを表示・非表示か設定する紹介ページ表示設定と、である。
【0038】
本実施形態では、受付部301は、契約者提供ページに埋め込まれたタグ情報を介して入力された紹介コードを受け付けて、図6(a)のデータ構成のように紹介コードの利用履歴を記憶する。紹介コードの利用履歴は、紹介コードと、紹介コードが利用された日時と、を含む。紹介コードの利用履歴は紹介回数を取得するためのデータであり、紹介提携先IDに紐づいている。また、受付部301は、契約者提供ページを介して申込者に関する情報を受け付ける。本実施形態では、申込者に関する情報は、メールアドレス、企業名、担当者名であるが、住所、電話番号、支払口座情報等の情報を含んでもよい。なお、データ構成は図4図5図6に示す図示例に限定されない。
【0039】
管理ページ作成部302は契約者データと提携先データに基づいて管理ページを作成する。管理ページは、ログインIDとパスワードによりアクセスできる、WEBページである。本実施形態では、管理ページにアクセスする為のログインID及びパスワードを記憶部202に登録することで、ユーザ毎の管理ページを作成する。管理ページは契約者用のほかに、管理者用管理ページ、提携先用管理ページを含む。
【0040】
管理者用管理ページはすべての契約者と、すべての提携先と、に関する情報を表示・編集可能な、管理者端末3を介してアクセスできるWEBページである。
【0041】
管理ページ作成部302は、受付部301に契約者により契約者に関する情報が入力されると、入力された契約者データに基づいて、契約者がログインIDとパスワードによりアクセス可能な契約者用管理ページを作成する。契約者用管理ページの作成と同時に契約者のアカウントが生成される。本実施形態において、契約者用管理ページは、紹介ページ用画像と契約者に関する情報とを含む契約者データと、契約者IDに紐づく提携先データに含まれる、提携先に関する情報と提携先ごとの紹介回数と、1ヶ月ごとの紹介回数および報酬と、契約者が提携先に支払う報酬額の合計と、を表示・編集可能なWEBページである。
【0042】
管理ページ作成部302は、提携先用申し込みページを介して提携先データが入力されると、提携先データに基づいて、提携先がアクセス可能な提携先用管理ページを作成する。提携先用管理ページは、紹介回数、報酬額を含む提携先データを表示・編集可能なWEBページである。また、管理ページ作成部302は、提携先データが入力されると、提携先データを契約者用管理ページに反映させる。
【0043】
提携先用ページ作成部303は、記憶部202に記憶された契約者データと、提携先データと、に基づいて提携先を特定可能な情報と、紹介ページ用画像と、契約者提供ページ情報と、を有する紹介ページを作成する。提携先を特定可能な情報は本実施形態では一意な紹介コードであるが、紹介提携先IDなどであってもよい。紹介ページ情報は、紹介ページに関する情報であって、申込者が紹介ページにアクセスするためのリンクや検索ワードなどの情報を含む。端末11は、紹介ページ情報を用いて紹介ページにアクセスすることができる。
【0044】
また、提携先用ページ作成部303は、契約者データに基づいて提携先用申し込みページを作成する。提携先用申し込みページは提携先が契約者との提携を申し込むためのWEBページであり、提携先に関する情報を入力することが可能である。本実施形態では提携先用申し込みページは、契約者名と、契約者が設定した利用規約を表示するWEBページへのリンクと、を含む。受付部301は、提携先用申し込みページに、提携先データが入力されると、提携先用申し込みページを作成した際に元となった契約者IDに紐づいて、提携先データを記憶する。また、作成された提携先用申し込みページは、作成した際に元になった契約者データの契約者IDに紐づいて記憶される。
【0045】
表示処理部304は、端末11からの要求に応じて必要な情報を用いて各種画面および、情報を表示処理し、表示処理結果を端末11に送信する。本実施形態では、表示する画面はURL等により指定され、運用および/または管理しているWEBページ等の画面および情報を端末11で表示可能とする処理を行う。また、表示処理の一部または全部は端末11で行われてもよい。
【0046】
送信部305は、紹介コードを受け付け可能とするタグ情報を送信する。タグ情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)により記述され、契約者提供ページのHTMLに埋め込むことができる追加のタグを示す。契約者提供ページのHTML(Hyper Text Markup Language)は、申込者端末6を介してメールアドレス、企業名、担当者名、を含む申込者に関する情報の入力を受け付ける既設フォームを表示するためのタグにより構成されている。タグ情報は、契約者提供ページ上に紹介コードを入力可能な紹介コード入力フォームを生成する生成タグと、契約者提供ページを介して入力された各種情報をサーバ装置2に送信する送信タグと、を有する。生成タグは、契約者提供ページに埋め込まれることで、契約者提供ページに紹介コード入力フォームを生成する。送信タグは、少なくとも紹介コード入力フォームに入力された情報をサーバ装置2に送信するよう定義されているが、既設フォームに入力された申込者に関する情報の一部または全部をサーバ装置2に送信するよう定義されてもよい。なお、送信部305は、少なくとも送信タグを含むタグ情報を送信すればよく、その場合、例えば、契約者端末4を介して作成された生成タグが契約者提供ページに埋め込まれる。
【0047】
本実施形態では送信部305は、契約者用の管理ページを介してタグ情報を送信しているが、送信の態様はこれに限定されず、例えば、電子メールやSNS、専用アプリケーションなどを用いてタグ情報を送信してもよい。また、送信部305は、タグ情報を契約者提供ページに自動埋め込み可能なプログラム等を送信してもよい。
【0048】
また、送信部305は、契約者に関する情報または提携先に関する情報を受け付けた際に、申し込み完了の通知を、契約者端末4または提携先端末5に送信する。
【0049】
紹介回数取得部306は、図6(a)に示すような紹介コードの利用履歴に記憶された紹介コードに紐づく提携先データの紹介回数を紹介コードの利用回数から取得する。紹介コードの利用回数は、契約者提供ページを介して紹介コードが入力された回数である。本実施形態において、紹介回数は、1日、1週間、1カ月、半年、1年など所定期間毎に集計される。紹介回数取得部306は、紹介コードは、提携先に一意であるため、利用履歴に基づき提携先毎の利用回数、紹介回数を取得することができる。
【0050】
報酬算出部307は、記憶部202に記憶される紹介提携先IDに紐づいている紹介単価と、紹介ページを介した紹介に基づく紹介回数と、に基づいて報酬額を算出し、報酬履歴データとして記憶部202に記憶する。報酬履歴データは、図6(b)に示すように、期間と、報酬単価と、紹介回数と、報酬額とを含み、提携先IDに紐づけて記憶されている。図6(b)の報酬履歴データは、1か月ごとの紹介回数と報酬額を示しているが、契約者と提携しているすべての提携先に支払う報酬額の合計や、特定の提携先に1年間に支払われた報酬額の合計等を算出して示してもよい。なお、報酬履歴データのデータ構成は、図示例に限定されず、例えば、提携先IDを有してもよい。
【0051】
紹介単価は、契約者端末4を介して設定可能であって、提携先毎にそれぞれ異なる金額が設定されてもよい。本実施形態において、報酬は、提携先データに登録された報酬振込口座宛に現金として振込されるものとしたが、これに限定されず、商品やサービスと交換可能なポイントデータなどの付与であってもよい。
【0052】
以下、契約者端末4や申込者端末6等における各種画面表示について図面を参酌しながら説明する。表示処理部304は各種画面を表示処理し、各端末11はその表示処理結果に基づいて各種画面をディスプレイなどの出力部115に表示させることができる。なお、図7図9の各種画面表示は一例であり、各画面要素のレイアウトなどに制限はない。
【0053】
図7は、提携先が申込者に紹介を行うための紹介ページ画面W1の画面表示例を示す。紹介ページ画面W1は、申込者に契約者のサービスまたは商品の紹介を行い、契約者提供ページにアクセスしてもらうためのWEBページである。紹介ページ画面W1にアクセスするためのリンク情報は、提携先のHPやSNSなどに掲載されるか、電子メールなどにより特定の申込者に送信することで提示される。
【0054】
提携先用ページ作成部303は、提携先を特定可能な情報である紹介コードと、紹介ページ用画像と、契約者提供ページにアクセス可能とするための契約者提供ページ情報と、をテンプレートデータにより定義されたレイアウトに配置することで紹介ページを作成する。テンプレートデータとは、紹介ページを自動生成する際に、紹介ページのデザインまたは形式を決定するデータであり、管理者端末3によって入力され、サーバ装置2の記憶部202に記憶される。提携先用ページ作成部303は、紹介ページ用画像を、テンプレートデータにより定義されたレイアウトで配置することで、それぞれの紹介ページ画像表示W11を生成する。
【0055】
表示処理部304が、提携先用ページ作成部303によって作成された紹介ページに基づき表示処理することで、紹介ページ画像表示W11と、提携先を特定可能な情報として紹介コードを表示する紹介コード表示部W12と、契約者提供ページにアクセス可能とするための契約者提供ページ情報であるURLに基づく契約者提供ページリンクW13と、を有する紹介ページ画面W1として端末11上に表示する。
【0056】
紹介ページ画像表示W11は契約者が提供するサービスまたは商品に関する情報が含まれている紹介ページ用画像を、テンプレートデータに当てはめて表示処理した画面であり、契約者は契約者用管理ページを介して紹介ページ用画像を変更することで紹介ページ画面W1上の紹介ページ画像表示W11を自由に変更することが可能である。
【0057】
契約者提供ページリンクW13が押下されると紹介ページに含まれる契約者提供ページ情報に従い、契約者提供ページに移動する。
【0058】
本実施形態では、提携先用ページ作成部303は、紹介ページを、紹介ページ用画像と、提携先を特定可能な情報である紹介コードと、契約者提供ページ情報と、をテンプレートデータに当てはめることで、自動で生成するが、契約者または提携先が、紹介ページ用のテンプレートデータを変更する等、紹介ページ画面W1を編集可能にしてもよい。
また、紹介ページを作成する際、どの提携先が紹介を行ったのか特定するための情報として、図示例では紹介コードを利用しているが、提携先を特定可能であるなら、紹介提携先ID等でもよい。
【0059】
図8は、申込者端末6を用いて、紹介ページ画面W1に表示される契約者提供ページリンクW13を介して契約者提供ページにアクセスした申込者が、契約者提供ページにおいてサービスまたは商品の利用の申し込みを行う際の画面表示例として申し込み画面W2を示す。申し込み画面W2は申込者情報入力部W21と、紹介コード入力部W22と、購入決定ボタンW23を備える。本実施形態では、申込者情報入力部W21は、申込者に関する情報としてメールアドレス、法人名、担当者名、電話番号、支払い方法の入力を受け付ける。申込者に関する情報は図示例に限定されず、住所等の情報を更に含んでもよい。紹介コードを入力できる紹介コード入力部W22は、紹介コードを入力可能なフォームとして構成され、契約者提供ページのHTMLに埋め込まれた追加のタグ情報に基づき生成される。紹介コード入力部W22に入力される紹介コードは、提携先を特定可能な情報であるならば紹介提携先IDなどであってもよい。購入決定ボタンW23が押下されると、取得した申込者情報と、紹介コードと、をサーバ装置2に対して送信する。このとき送信する情報は、タグ情報に含まれる送信タグにより選択可能に構成されている。
【0060】
図9は、契約者用管理ページにおいて提携先データを閲覧するための提携先一覧画面W3の画面表示例を示す。提携先一覧画面W3は、選択ボタンW31と、提携先データ表示部W32と、報酬明細ボタンW33と、紹介回数表示部W34と、報酬表示部W35と、紹介ページ情報表示部W36と、編集ボタンW37と、消去ボタンW38と、を備える。紹介ページは提携先ごとの提携先データに基づいて作成され、表示される紹介コードや紹介ページにアクセス可能とするための紹介ページ情報であるURL等がそれぞれ異なる。
【0061】
選択ボタンW31は、有効な提携先等の条件を選択可能であり、押下すると提携先データに基づいて、押下されたボタンによって選択された条件を満たす提携先のみを表示するフィルター機能を実行する。提携先データ表示部W32は、提携先に関する情報を表示する。報酬明細ボタンW33は、押下されると1か月などの所定期間における提携先の紹介回数や報酬額の履歴を含む詳細等の提携先データを閲覧・編集できる報酬明細ページへ遷移させる。紹介回数表示部W34は、提携先の紹介回数を表示する。報酬表示部W35は、契約者が提携先に支払う報酬額を表示する。紹介ページ情報表示部W36は、それぞれの提携先データに基づいて作成された紹介ページに関する、紹介ページにアクセス可能とするための紹介ページ情報である紹介ページのURL等の紹介ページにアクセス可能とするための情報を表示する。編集ボタンW37は、押下すると提携先データ編集ページに移動する。消去ボタンW38は、提携先データを消去する。
【0062】
選択ボタンW31は管理ページ上に表示する提携先を絞り込むフィルター機能を実行するためのボタンである。本実施形態では有効な提携先、無効な提携先、すべての提携先の何れかを選択して、選択された条件に合致する提携先のみを表示するフィルター機能を実行することが可能であるが、紹介実績を判断するために紹介回数順に並び変えるソート機能等があってもよい。提携先データ表示部W32は提携先データから提携先に関する情報として、紹介提携先ID、住所、法人名、担当者、契約日、契約期間を表示しているが、表示可能な提携先に関する情報は図示例に限定されず、紹介提携先IDに紐づく情報であれば表示してもよい。
【0063】
本実施形態では、紹介回数表示部W34には提携先が今まで紹介した回数の合計が表示されており、報酬表示部W35には契約者が今まで提携先に支払った報酬の合計が表示されているが、1か月間など特定の期間内の提携先の紹介回数と報酬額を表示してもよい。紹介ページ情報表示部W36は本実施形態では、紹介ページ情報として紹介ページのURLを表示する。編集ボタンW37は提携先データを編集できる管理ページ内の提携先データ編集ページに移動するためのボタンである。編集ボタンW37を押下により遷移される提携先データ編集ページでは、提携先アカウントの設定情報と、提携先ごとの紹介単価を編集することが可能である。提携先アカウントの設定情報は本実施形態では提携先アカウントの有効・無効の設定と、紹介ページ表示設定を含んでおり、図5に示すように紹介提携先IDに紐づいている。
【0064】
図10図11は、紹介システム1において、紹介コードを含む紹介ページの作成と、契約者提供ページの紹介コード入力フォームの作成と、が行われ、紹介ページを介したサービスまたは商品の紹介の準備ができるまでの処理のフローである。
【0065】
契約者は、紹介システム1を利用するにあたり、契約者用申し込みページにアクセスし利用申し込みを行う。本実施形態では、契約者用申し込みページにアクセスするためのリンク等は、管理者が管理するWEBページ上に提示してあり、契約者はそこからアクセスする態様をとるが、管理者によって契約者にメール等を介してリンクが送信されてもよい。
【0066】
契約者端末4が契約者用申し込みページにアクセスすると、サーバ装置2は契約者用申し込みページを表示処理する(ステップS200)。契約者端末4の出力部115は表示処理された契約者用管理ページを表示する(ステップS401)。
【0067】
契約者端末4の通信部113は、契約者用申し込みページを介して契約者により入力された、契約者提供ページ情報と、を含む契約者に関する情報を、サーバ装置2に送信する(ステップS402)。サーバ装置2の受付部301は、契約者端末4から送信された契約者に関する情報を受け付けて、契約者データとして記憶部202に記憶する(ステップS201)。契約者に関する情報を受け付けた際に割り振られる、契約者IDと契約日も、契約者に関する情報とともに、契約者データとして記憶部202に記憶される。
【0068】
管理ページ作成部302は、契約者データに基づいて、契約者用管理ページを作成する(ステップS202)。契約者用管理ページは契約者のアカウントとともに作成され、ログインIDとパスワードによりアクセスできる、紹介ページ用画像を含む契約者データの表示・編集が可能なページである。提携先用ページ作成部303は、契約者データに基づいて、提携先用申し込みページを作成する(ステップS203)。提携先用申し込みページは提携先が契約者に、契約者のサービスまたは商品の紹介を行う提携を申し込み、提携先データを入力するためのページであり、契約者IDに紐づいて記憶される。サーバ装置2の送信部305は、受付部301が契約者により入力された契約者に関する情報を受け付けた際、契約者端末4に、申し込み完了の通知を送信する(ステップS204)。契約者端末4の通信部113はサーバ装置2から送信された通知を受信する(ステップS403)。申し込み完了の通知には契約者用管理ページにアクセスするためのリンクのような契約者用管理ページにアクセスするための情報等が含まれていてもよい。
【0069】
サーバ装置2の送信部305は、契約者提供ページを介して紹介コードと申込者に関する情報を受け付け可能とするタグ情報を、契約者端末4に送信する(ステップS205)。契約者端末4の通信部113でタグ情報は受信される(ステップS404)。タグ情報が契約者提供ページに埋め込まれると、紹介コード入力フォームが作成され、入力された提携先を特定可能な情報である紹介コードおよび申込者に関する情報を契約者提供ページより取得可能となる。本実施形態では、タグ情報は契約者によって契約者用管理ページを介してサーバ装置2から取得されているが、メールなどを介して契約者端末4に送信されてもよい。また、図10では、タグ情報を送信するステップS205は、申し込み完了の通知を送信するステップS204の後に独立して存在するが、申し込み完了の通知とともにメール等を介してタグ情報を送信する等、ステップS204と同時に実行されてもよい。
【0070】
提携先は、紹介システム1を利用するにあたり、提携先用申し込みページにアクセスし利用申し込みを行う。サーバ装置2の表示処理部304は、提携先端末5で提携先用申し込みページを表示するための表示処理を行う(ステップS206)。提携先端末5の出力部115は、提携先用申し込みページの表示処理の結果を表示する(ステップS501)。本実施形態で提携先は、提携先用申し込みページにアクセスするためのURL等の情報を契約者からメール等を介して受け取ることで、提携先用管理ページにアクセスするが、管理者または契約者の管理するページに表示された提携先用申し込みページのリンクを介して、提携先用申し込みページにアクセスしてもよい。提携先端末5の通信部113は、提携先用申し込みページを介して入力された提携先に関する情報をサーバ装置2に送信する(ステップS502)。
【0071】
サーバ装置2の受付部301は、提携先用申し込みページを介して提携先に関する情報を受け付け、提携先用申し込みページを作成時に元になった、契約者データに含まれる契約者IDと紐づけて、提携先データとして記憶部202に記憶する(ステップS207)。また、提携先に関する情報を受け付けた際に割り振られる紹介提携先IDと提携日時も、契約者に関する情報とともに、提携先データとして記憶部202に記憶される。サーバ装置2の管理ページ作成部302は、記憶部202に記憶された契約者データと、提携先データと、に基づいて、提携先用管理ページを作成する(ステップS208)。
【0072】
提携先用ページ作成部303は、契約者データに含まれる、紹介ページ用画像および契約者提供ページ情報と、提携先データに含まれる、提携先を特定可能な情報である紹介コードと、に基づいて紹介ページを作成する(ステップS209)。提携先用管理ページは、提携先のアカウントとともに作成される、ログインIDとパスワードによりアクセスできる、紹介コードの利用履歴と報酬履歴等、紹介提携先IDに紐づいたデータを表示・編集可能なページである。
【0073】
サーバ装置2の送信部305は、受付部301が提携先により入力された提携先に関する情報を受け付けると、申し込み完了の通知を、提携先端末5に送信する(ステップS210)。提携先端末5の通信部113はサーバ装置2から送信された通知を受信する(ステップS503)。申し込み完了の通知は提携先用管理ページのURL等の提携先用管理ページにアクセスするための情報を含んでもよい。
【0074】
図12では、紹介システム1を介して申込者が紹介コードを利用してサービスまたは商品の購入を行った際の紹介コードの取得および報酬算出の処理のフローを示す。
【0075】
申込者は、紹介システム1を介して商品またはサービスを購入するにあたり、紹介ページにアクセスし、当該紹介ページを経由して契約者提供ページにアクセスする。本実施形態では、申込者が紹介ページにアクセスするための紹介ページのURL等は、提携先によって申込者端末6にメール等を介して送信されるが、提携先が管理するWEBページやSNS上に提示され、提示された紹介ページのリンク等を介して申込者が紹介ページにアクセスする形でもよい。
【0076】
申込者端末6が紹介ページにアクセスすると、サーバ装置2の表示処理部304は、契約者データに含まれる契約者提供ページ情報と紹介ページ用画像と、提携先データに含まれる提携先を特定可能な情報である紹介コードと、に基づいて作成された紹介ページを表示処理する(ステップS211)。申込者端末6は表示処理された紹介ページを表示する(ステップS601)。
【0077】
申込者は紹介ページに含まれる契約者提供ページ情報を利用して契約者提供ページにアクセスする際、紹介ページで紹介コード等の提携先を特定可能な情報を取得する。申込者端末6の出力部115は契約者提供ページを表示する(ステップS602)。契約者提供ページは契約者がサービスまたは商品の提供を行う、契約者によって別のウェブサーバ上でページのソース情報が管理されたWEBページである。
【0078】
申込者端末6の通信部113は、契約者提供ページを介して入力された、紹介コードおよび、企業名と担当者名とメールアドレスとを含む申込者に関する情報を、タグ情報に基づいてサーバ装置2に送信する(ステップS603)。サーバ装置2の受付部301は、送信された申込者に関する情報と、紹介コードと、を受け付けて(ステップS212)、紹介コードを、紹介提携先IDと紐づいた紹介コードの利用履歴として、申込者に関する情報を申込者データとして、記憶部202に記憶する(ステップS213)。紹介コードの利用履歴は紹介コードの利用日時を含む。
【0079】
紹介回数取得部306は、記憶部202に記憶された紹介コードの利用履歴における紹介コードの利用回数から、利用された紹介コードに紐づいた紹介提携先IDに紐づく紹介回数を取得し(ステップS214)、記憶部202に記憶する(ステップS215)。本実施形態では、紹介回数は紹介コードの利用回数から得られるが、紹介ページを介して契約者提供ページにアクセスした人の数等から取得してもよい。
【0080】
報酬算出部307は、取得した紹介回数と紹介単価に基づいて報酬額を算出し、提携先データとして記憶部202に記憶する(ステップS216)。本実施形態では、報酬は1か月ごとに集計され、提携先データに含まれる報酬振込先口座に付与される。表示処理部304は管理ページ上で報酬額を含む提携先データを表示するための表示処理を行う(ステップS217)。
【0081】
管理者端末3で管理者用管理ページの表示処理が行われる際は、管理ページ上ではすべての提携先の紹介回数と報酬履歴を表示する。契約者端末4で契約者用管理ページの表示処理が行われる際は、契約者が提携する提携先の紹介回数と報酬履歴を表示する。提携先端末5で提携先用管理ページの表示処理が行われる際は、提携先自身の紹介回数と報酬履歴を表示する。
【0082】
契約者端末4が契約者用管理ページを表示・編集する処理のフローを説明する。
サーバ装置2の表示処理部304が契約者用管理ページを表示処理する。契約者端末4の出力部115は表示処理された契約者用管理ページを表示する。契約者端末4の通信部113は契約者管理ページを介して入力された、紹介ページ用画像と契約者提供ページを含む契約者データおよび/または提携先データの変更内容をサーバ装置2に送信する。サーバ装置2の受付部301は契約者データおよび/または提携先データの変更内容を受け付け、受け付けた変更内容を契約者データまたは提携先データとして記憶部202に記憶する。受付部301は、契約者用管理ページで変更できる情報として、契約者データおよび、提携先アカウントの設定情報と紹介単価とを含む提携先データを受け付けることができる。
【0083】
管理者用管理ページの表示・編集を行う際はサーバ装置2と管理者端末3との間で、提携先用管理ページの表示・編集を行う際はサーバ装置2と提携先端末5との間で、契約者用管理ページの表示・編集処理と同様の、管理ページを介して変更の入力を受け付けるような処理が行われる。
【0084】
本発明において、契約者が、提携先として、自身の紹介ページを作成して、自身または他の契約者の、サービスまたは商品の紹介を行ってもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 紹介システム
2 サーバ装置
3 管理者端末
4 契約者端末
5 提携先端末
6 申込者端末
301 受付部
302 管理ページ作成部
303 提携先用ページ作成部
304 表示処理部
305 送信部
306 紹介回数取得部
307 報酬算出部
W1 紹介ページ画面
W2 申し込み画面
W3 提携先一覧画面
NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12