特開 2024-57964 食器洗浄機

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2024057964

(43)【公開日】2024-04-25

(54)【発明の名称】食器洗浄機

(51)【国際特許分類】

   A47L 15/42 20060101AFI20240418BHJP

【ＦＩ】

A47L15/42 A

A47L15/42 B

【審査請求】未請求

【請求項の数】3

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2022164986

(22)【出願日】2022-10-13

(71)【出願人】

【識別番号】000115854

【氏名又は名称】リンナイ株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】110000305

【氏名又は名称】弁理士法人青莪

(72)【発明者】

【氏名】佐橋 敏男

【テーマコード（参考）】

3B082

【Ｆターム（参考）】

3B082BA01

3B082BB01

(57)【要約】

【課題】ハウジング内に前方に引出し自在に収納される、食器類を収納可能な上面が開放された洗浄槽２を備える食器洗浄機であって、洗浄槽２の前方に化粧面材３が取付けられるものにおいて、化粧面材３を前後方向だけでなく上下方向にも位置調節可能に取付けられるようにする。
【解決手段】洗浄槽２と化粧面材３との間に裏板部材５が設けられる。化粧面材３を裏板部材５に対し前後方向に位置調節可能に取付ける第１取付手段と、裏板部材５を洗浄槽２に対し上下方向に位置調節可能に取付ける第２取付手段とを備える。
【選択図】図２

【特許請求の範囲】

【請求項1】

前面が開放されたハウジングと、ハウジング内に前方に引出し自在に収納される、食器類を収納可能な上面が開放された洗浄槽とを備える食器洗浄機であって、洗浄槽の前方に化粧面材が取付けられるものにおいて、
洗浄槽と化粧面材との間に裏板部材が設けられ、化粧面材を裏板部材に対し前後方向に位置調節可能に取付ける第１取付手段と、裏板部材を洗浄槽に対し上下方向に位置調節可能に取付ける第２取付手段とを備え、
第１取付手段は、化粧面材と裏板部材との一方に固定された、前後方向に長手の第１長孔を有する第１被締結部と、第１長孔に挿通される第１固定ネジと、化粧面材と裏板部材との他方に固定された、第１固定ネジが締め込まれる第１ネジ孔を有し、第１固定ネジによって第１被締結部が締結される第１締結部とで構成され、
第２取付手段は、裏板部材と洗浄槽との一方に固定された、上下方向に長手の第２長孔を有する第２被締結部と、第２長孔に挿通される第２固定ネジと、裏板部材と洗浄槽との他方に固定された、第２固定ネジが締め込まれる第２ネジ孔を有し、第２固定ネジによって第２被締結部が締結される第２締結部とで構成されることを特徴とする食器洗浄機。

【請求項2】

請求項１記載の食器洗浄機であって、前記洗浄槽の前方に、前記化粧面材の上方に位置する、取手部と食器洗浄機の操作部との少なくとも一方を有する上枠が取付けられるものにおいて、上枠は、前記裏板部材に固定され、前記第２取付手段の構成要素である前記第２被締結部と前記第２締結部とのうち裏板部材に固定されるものが上枠に設けられることを特徴とする食器洗浄機。

【請求項3】

請求項２記載の食器洗浄機であって、前記裏板部材を前記洗浄槽に対し上下方向に変位自在に支持する支持手段を備え、この支持手段は、裏板部材に設けられた上下方向に長手の第３長孔と、第３長孔に挿通される段付きネジと、段付きネジの先端の雄ネジ部が締め込まれる、洗浄槽に設けられた第３ネジ孔とで構成され、段付きネジは、雄ネジ部からのびる、雄ネジ部より大径で第３長孔に挿通される軸部と、軸部の雄ネジ部とは反対側の端に位置する軸部より大径の頭部とを有し、軸部の長さは、第３ネジ孔に雄ネジ部を完全に締め込んだ状態で裏板部材が上下方向に変位自在となるように、裏板部材の板厚よりも僅かに長いことを特徴とする食器洗浄機。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、前面が開放されたハウジングと、ハウジング内に前方に引出し自在に収納される、食器類を収納可能な上面が開放された洗浄槽とを備える食器洗浄機に関する。

【背景技術】

【0002】

この種の食器洗浄機は、一般的に、システムキッチンのカウンタトップの下に設置される。そして、システムキッチンに組み込まれる厨房家具の前面と色彩等が同一の化粧面板を洗浄槽の前方に取付け、厨房家具との統一感が醸し出されるようにしている。

【0003】

ところで、ハウジングや洗浄槽の製造公差等により、化粧面板の前面が厨房家具の前面と面一にならないことがある。そこで、従来、化粧面材を洗浄槽に対し前後方向に位置調節可能に取付ける取付手段を設けたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。このもので、取付手段は、化粧面材と洗浄槽との一方に固定された、前後方向に長手の長孔を有する被締結部と、長孔に挿通される固定ネジと、化粧面材と裏板部材との他方に固定された、固定ネジが締め込まれるネジ孔を有し、固定ネジにより被締結部が締結される締結部とで構成されている。これによれば、化粧面板を、厨房家具の前面と面一になるように前後方向に位置調節して、洗浄槽に取付けることができる。

【0004】

ところで、食器洗浄機に隣接して前扉付きの厨房家具が設置される場合、厨房家具の前扉の上縁と化粧面材の上縁の高さを揃えれば、体裁が良好になる。然し、上記従来例のものでは、化粧面材の上下方向位置は一義的に決まってしまい、ハウジングや洗浄槽の製造公差等により化粧面材の上縁の高さが隣接する厨房家具の前扉の上縁の高さからずれても修正することができない。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特開２００５－２５３８２５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明は、以上の点に鑑み、洗浄槽の前方に化粧面材を前後方向だけでなく上下方向にも位置調節可能に取付けられるようにした食器洗浄機を提供することをその課題としている。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上記課題を解決するために、本発明は、前面が開放されたハウジングと、ハウジング内に前方に引出し自在に収納される、食器類を収納可能な上面が開放された洗浄槽とを備える食器洗浄機であって、洗浄槽の前方に化粧面材が取付けられるものにおいて、洗浄槽と化粧面材との間に裏板部材が設けられ、化粧面材を裏板部材に対し前後方向に位置調節可能に取付ける第１取付手段と、裏板部材を洗浄槽に対し上下方向に位置調節可能に取付ける第２取付手段とを備え、第１取付手段は、化粧面材と裏板部材との一方に固定された、前後方向に長手の第１長孔を有する第１被締結部と、第１長孔に挿通される第１固定ネジと、化粧面材と裏板部材との他方に固定された、第１固定ネジが締め込まれる第１ネジ孔を有し、第１固定ネジによって第１被締結部が締結される第１締結部とで構成され、第２取付手段は、裏板部材と洗浄槽との一方に固定された、上下方向に長手の第２長孔を有する第２被締結部と、第２長孔に挿通される第２固定ネジと、裏板部材と洗浄槽との他方に固定された、第２固定ネジが締め込まれる第２ネジ孔を有し、第２固定ネジによって第２被締結部が締結される第２締結部とで構成されることを特徴とする。

【0008】

本発明によれば、化粧面材を裏板部材に対し、第１長孔に対する第１固定ネジの遊び分だけ前後方向に位置調節して取付けることができ、更に、裏板部材を洗浄槽に対し、第２長孔に対する第２固定ネジの遊び分だけ上下方向に位置調節して取付けることができる。そして、裏板部材の上下方向の位置調節に伴い、これに取付けられる化粧面材も洗浄槽に対し上下方向に位置調節されることになる。従って、洗浄槽の前方に化粧面材を前後方向だけでなく上下方向にも位置調節可能に取付けることができる。

【0009】

また、本発明において、洗浄槽の前方に、化粧面材の上方に位置する、取手部と食器洗浄機の操作部との少なくとも一方を有する上枠が取付けられる場合、上枠を裏板部材に固定し、第２取付手段の構成要素である第２被締結部と第２締結部とのうち裏板部材に固定されるものを上枠に設けることが望ましい。これによれば、第２取付手段によって上枠が洗浄槽に対し上下方向に位置調節して取付けられることになり、この際、上枠を固定した裏板部材も洗浄槽に対し上下方向に位置調節して取付けられることになる。従って、上枠と裏板部材とを洗浄槽に対し個別に上下方向に位置調節して取付ける必要がなく、組立作業性が向上する。

【0010】

また、このものでは、裏板部材を洗浄槽に対し上下方向に変位自在に支持する支持手段を備え、この支持手段は、裏板部材に設けられた上下方向に長手の第３長孔と、第３長孔に挿通される段付きネジと、段付きネジの先端の雄ネジ部が締め込まれる、洗浄槽に設けられた第３ネジ孔とで構成され、段付きネジは、洗浄槽に形成された第３ネジ孔に螺合する先端の雄ネジ部と、雄ネジ部からのびる、雄ネジ部より大径で第３長孔に挿通される軸部と、軸部の雄ネジ部とは反対側の端に位置する軸部より大径の頭部とを有し、軸部の長さは、洗浄槽のネジ孔に雄ネジ部を完全に締め込んだ状態で裏板部材が上下方向に変位自在となるように、裏板部材の板厚よりも僅かに長いことが望ましい。これによれば、裏板部材が洗浄槽に対し支持手段により前後方向及び横方向にラフに位置決めされた状態で上下方向に変位自在に支持されることになる。そのため、上枠を第２被締結部及び第２締結部により洗浄槽に対し上下方向に位置調節して取付ける際に裏板部材が前後方向や横方向に振れることがなく、作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】本発明の実施形態の食器洗浄機の斜視図。

【図2】本発明の実施形態の食器洗浄機における洗浄槽と裏板部材と化粧面材と上枠の分離状態の斜視図。

【図3】本発明の実施形態の食器洗浄機における化粧面材を取付けた状態の洗浄槽の前部の側面図。

【図4】本発明の実施形態の食器洗浄機における化粧面材を取外した状態の洗浄槽の正面図。

【図5】本発明の実施形態の食器洗浄機における化粧面材の斜め後方から見た斜視図。

【図6】図３のＶＩ―ＶＩで切断した拡大切断平面図。

【図7】図３のＶＩＩ―ＶＩＩで切断した拡大切断背面図。

【図8】図４のＶＩＩＩ―ＶＩＩＩで切断した拡大切断側面図。

【発明を実施するための形態】

【0012】

図1を参照して、本発明の実施形態の食器洗浄機は、前面が開放されたハウジング１と、ハウジング１内に前方に引出し自在に収納される、食器類を収納可能な洗浄槽２とを備えている。この食器洗浄機は、システムキッチンのカウンタトップの下に設置される。洗浄槽２の前方には、システムキッチンに組み込まれる厨房家具の前面と色彩等が同一の化粧面材３と、化粧面材３の上方に位置する、取手部４１と食器洗浄機の各種操作ボタン４２ａが配置された操作部４２とを有する上枠４が取付けられている。そして、洗浄槽２をハウジング１内に収納したときに、化粧面材３及び上枠４でハウジング１の前面開口が全面に亘って覆われるようにしている。

【0013】

図２を参照して、洗浄槽２は、その前面の横方向両側部から前方にのびる目隠し板部２１，２１を有している。そして、洗浄槽２の前面に、両側の目隠し板部２１，２１の間に位置させて、図示省略したコントローラを含む各種部品を取付けている。また、洗浄槽２と化粧面材３との間に、部品配置部を前方から覆うシールドを兼ねる裏板部材５が設けられている。図２、図４を参照して、上枠４は、その下面に垂設した複数の舌片部４３を裏板部材５の上縁部に設けた複数の締結部５１にネジ４４止めすることにより、裏板部材５に固定されている。また、図３も参照して、上枠４は、両側の目隠し板部２１，２１の上縁間に跨るように後方に延出されたカバー部４５を有している。

【0014】

ここで、体裁を良くするには、化粧面材３の前面をシステムキッチンに組み込む厨房家具の前面と面一にし、また、化粧面材３の上縁の高さを隣接する厨房家具の前扉の上縁の高さに一致させることが必要で、化粧面材３を前後方向及び上下方向に位置調節して洗浄槽２の前方に取付けられるようにすることが望まれる。そこで、本実施形態の食器洗浄機は、化粧面材３を裏板部材５に対し前後方向に位置調節可能に取付ける後述する第１取付手段６と、裏板部材５を洗浄槽２に対し上下方向に位置調節可能に取付ける後述する第２取付手段７とを備えている。

【0015】

図５を参照して、化粧面材３の背面の上下左右４箇所には、上下方向及び前後方向に平行な側板部３１ａを有する各取付金具３１がネジ３１ｂ止めされている。図６を参照して、第１取付手段６は、化粧面材３と裏板部材５との一方に固定された、前後方向に長手の第１長孔６１ａを有する第１被締結部６１と、第１長孔６１ａに挿通される第１固定ネジ６２と、化粧面材３と裏板部材５との他方に固定された、第１固定ネジ６２が締め込まれる第１ネジ孔６３ａを有し、第１固定ネジ６２によって第１被締結部６１が締結される第１締結部６３とで構成されている。本実施形態では、上記取付金具３１の側板部３１ａが横方向外方から重なる裏板部材５の横方向各側の側縁の部分に第１ネジ孔６３ａを形成して、当該部分を裏板部材５に固定される第１締結部６３に構成し、また、取付金具３１の側板部３１ａに第１長孔６１ａを形成して、当該側板部３１ａを化粧面材３に固定される第１被締結部６１に構成している。これにより、化粧面材３を裏板部材５に対し、第１長孔６１ａに対する第１固定ネジ６２の遊び分だけ前後方向に位置調節して取付けることができる。尚、目隠し板部２１には、第１固定ネジ６２を第１長孔６１ａを通して第１ネジ孔６３ａに締め込み可能とする作業孔２１ａが形成されている。

【0016】

図７を参照して、第２取付手段７は、裏板部材５と洗浄槽２との一方に固定された、上下方向に長手の第２長孔７１ａを有する第２被締結部７１と、第２長孔７１ａに挿通される第２固定ネジ７２と、裏板部材５と洗浄槽２との他方に固定された、第２固定ネジ７２が締め込まれる第２ネジ孔７３ａを有し、第２固定ネジ７２によって第２被締結部７１が締結される第２締結部７３とで構成されている。本実施形態では、図１～図３に示す如く、洗浄槽２の上面前端の横方向両側部に、前方に開口するポケット部２２を立設し、ポケット部２２の横方向外側の側板部２２ａに図７に示す如く第２長孔７１ａを形成して、側板部２２ａを洗浄槽２に固定される第２被締結部７１に構成している。また、上枠４のカバー部４５の上面後端部の横方向両側部に、ポケット部２２に対向する上方への膨出部４６を設けて、この膨出部４６の後面に、ポケット部２２内に差し込まれる突起部４７を突設している。そして、突起部４７に第２ネジ孔７３ａを形成して、この突起部４７を裏板部材５に固定される第２締結部７３に構成している。尚、突起部４７は、直接的には上枠４に固定であるが、上枠４が裏板部材５に固定されるため、間接的に裏板部材５に固定されることになる。

【0017】

これによれば、上枠４及び裏板部材５を洗浄槽２に対し、第２長孔７１ａに対する第２固定ネジ７２の遊び分だけ上下方向に位置調節して取付けることができる。そして、裏板部材５の上下方向の位置調節に伴い、これに取付けられる化粧面材３も洗浄槽２に対し上下方向に位置調節されることになる。従って、洗浄槽２の前方に化粧面材３を前後方向だけでなく上下方向にも位置調節可能に取付けることができる。また、上枠４と裏板部材５とを洗浄槽２に対し個別に上下方向に位置調節して取付ける必要がなく、組立作業性が向上する。

【0018】

更に、本実施形態では、裏板部材５を洗浄槽２に対し上下方向に変位自在に支持する支持手段８を備えている。支持手段８は、図４、図８に示す如く、裏板部材５の上下左右の４箇所に設けられた上下方向に長手の第３長孔８１と、第３長孔８１に挿通される段付きネジ８２と、段付きネジ８２の先端の雄ネジ部８２ａが締め込まれる、洗浄槽２に設けられた第３ネジ孔８３とで構成されている。尚、第３ネジ孔８３は、洗浄増２に、目隠し板部２１の内側に沿って前方にのびるように設けられた柱状部２３の先端部に形成されている。

【0019】

段付きネジ８２は、雄ネジ部８２ａからのびる、雄ネジ部８２ａより大径で第３長孔８１に挿通される軸部８２ｂと、軸部８２ｂの雄ネジ部８２ａとは反対側の端部に位置する軸部８２ｂより大径の頭部８２ｃとを有する。そして、軸部８２ｂの長さは、第３ネジ孔８３に雄ネジ部８２ａを完全に締め込んだ状態で裏板部材５が上下方向に変位自在となるように、裏板部材５の板厚よりも僅かに長い。

【0020】

これによれば、裏板部材５が洗浄槽２に対し支持手段８、即ち、段付きネジ８２により前後方向及び横方向にラフに位置決めされた状態で上下方向に変位自在に支持されることになる。そのため、上枠４を第２取付手段７により洗浄槽に対し上下方向に位置調節して取付ける際に裏板部材５が前後方向や横方向に振れることがなく、作業性が向上する。

【0021】

以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、化粧面材２に第１被締結部６１、裏板部材５に第１締結部６３を固定し、洗浄槽２に第２被締結部７１、裏板部材５に第２締結部７３を固定しているが、裏板部材５に第１被締結部６１、化粧面材２に第１締結部６３を固定し、また、裏板部材５に第２被締結部７１、洗浄槽２に第２締結部７３を固定してもよい。

【符号の説明】

【0022】

１…ハウジング、２…洗浄槽、３…化粧面材、４…上枠、５…裏板部材、６…第１取付手段、６１…第１被締結部、６１ａ…第１長孔、６２…第１固定ネジ、６３…第１締結部、６３ａ…第１ネジ孔、７…第２取付手段、７１…第２被締結部、７１ａ…第２長孔、７２…第２固定ネジ、７３…第２締結部、７３ａ…第２ネジ孔、８…支持手段、８１…第３長孔、８２…段付きネジ、８２ａ…雄ネジ部、８２ｂ…軸部、８２ｃ…頭部、８３…第３ネジ孔。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【手続補正書】

【提出日】2023-04-25

【手続補正1】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００２

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0002】

この種の食器洗浄機は、一般的に、システムキッチンのカウンタトップの下に設置される。そして、システムキッチンに組み込まれる厨房家具の前面と色彩等が同一の化粧面材を洗浄槽の前方に取付け、厨房家具との統一感が醸し出されるようにしている。

【手続補正2】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0003】

ところで、ハウジングや洗浄槽の製造公差等により、化粧面材の前面が厨房家具の前面と面一にならないことがある。そこで、従来、化粧面材を洗浄槽に対し前後方向に位置調節可能に取付ける取付手段を設けたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。このもので、取付手段は、化粧面材と洗浄槽との一方に固定された、前後方向に長手の長孔を有する被締結部と、長孔に挿通される固定ネジと、化粧面材と洗浄槽との他方に固定された、固定ネジが締め込まれるネジ孔を有し、固定ネジにより被締結部が締結される締結部とで構成されている。これによれば、化粧面材を、厨房家具の前面と面一になるように前後方向に位置調節して、洗浄槽に取付けることができる。