(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058044
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】カテーテルコネクタ
(51)【国際特許分類】
A61M 39/10 20060101AFI20240418BHJP
【FI】
A61M39/10 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165156
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】390029676
【氏名又は名称】株式会社トップ
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】荻田 健人
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066JJ04
4C066JJ06
(57)【要約】
【課題】カテーテルを容易かつ迅速に接続でき、カテーテルの接続状態を確実に維持できるカテーテルコネクタを提供する。
【解決手段】本発明のカテーテルコネクタ(100)は、カテーテル先端部(13)が接続される第1部材(20)、及びカテーテル途中部(14)を保持するカテーテル保持部(272)と、第1部材(20)の中心軸線X方向に第1部材(20)を挿入して、第1部材(20)を保持可能な中空部(95)と、を有する第2部材(70)を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテル先端部が接続される第1部材、及び
カテーテル途中部を保持するカテーテル保持部と、前記第1部材の中心軸線方向に前記第1部材を挿入して、前記第1部材を保持可能な中空部と、を有する第2部材を備える、カテーテルコネクタ。
【請求項2】
前記第1部材の挿入方向は、カテーテルの前記第1部材への接続方向と略平行である、請求項1に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項3】
前記第2部材は、前記第1部材の外面を挟持する挟持部を有し、
前記第2部材は、前記挟持部の弾性力により前記第1部材を挟持して前記第1部材を保持する、請求項2に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項4】
前記挟持部は、前記第1部材のレバー部を閉方向に付勢している、請求項3に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項5】
前記第1部材、及び前記第2部材の少なくとも一方には、前記第2部材の前記第1部材への取り付け時の定位置を示す止め部が設けられている、請求項1~3の何れか一項に記載のカテーテルコネクタ。
【請求項6】
前記第1部材は、前記第1部材の中心軸線方向に垂直な断面が楕円形状に形成されている、請求項1~3の何れか一項に記載のカテーテルコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルと輸液器具とを接続するカテーテルコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されているように、医療分野において、カテーテルと輸液器具とを接続するためにカテーテルコネクタが用いられている。カテーテルは、一方端が患者に装着され、他方端がカテーテルコネクタの挿入孔に差し込まれる。カテーテルコネクタの一端部には、輸液器具としてシリンジ等が装着され、カテーテルコネクタを介してシリンジから麻酔液等の薬液が注入される。
【0003】
特許文献1に示されているカテーテルコネクタは、互いにねじ嵌合可能な本体と、キャップとを備えている。カテーテルコネクタは、カテーテルが挿入孔に差し込まれた状態で、キャップが本体に対して締め回される。それにより、本体内に配置されており、カテーテルが貫通しているゴムが外面側から押圧されて、カテーテルがしっかり保持される。この構造により、カテーテルはカテーテルコネクタからの抜け防止が図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のカテーテルコネクタは、カテーテルを接続するために、キャップを本体に対しねじ締めするため、回転操作を何回かする必要があった。したがって、カテーテルはカテーテルコネクタに確実に固定できる反面、カテーテルの接続作業は、手間がかかっていた。
【0006】
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであり、カテーテルを容易かつ迅速に接続でき、カテーテルの接続状態を確実に維持できるカテーテルコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテル先端部が接続される第1部材、及び、カテーテル途中部を保持するカテーテル保持部と、第1部材の中心軸線方向に第1部材を挿入して、第1部材を保持可能な中空部と、を有する第2部材を備えている。
【0008】
本発明に係るカテーテルコネクタは、第2部材が第1部材の中心軸線方向に第1部材を挿入して、第1部材を保持可能な中空部を有している。したがって、本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテルを容易かつ迅速に接続でき、カテーテルの接続状態を確実に維持することができる。
【0009】
また、本発明に係るカテーテルコネクタにおいて、第1部材の挿入方向は、カテーテルの第1部材への接続方向と略平行であることが好ましい。
【0010】
本発明に係るカテーテルコネクタは、第1部材の挿入方向は、カテーテルの第1部材への接続方向と略平行である。すなわち、第1部材の挿入方向はカテーテルの延在方向と同じ方向である。そのため、第1部材を第2部材に挿入する時に、カテーテルが接続された状態でも、カテーテルが邪魔にならない。したがって、本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテルを容易かつ迅速に接続することができる。
【0011】
また、本発明に係るカテーテルコネクタの第2部材は、第1部材の外面を挟持する挟持部を有し、第2部材は挟持部の弾性力により第1部材を挟持して第1部材を保持することが好ましい。
【0012】
本発明に係るカテーテルコネクタにおいて、第2部材の挟持部は挟持部の弾性力により第1部材を挟持して第1部材を保持する。したがって、本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテルの接続状態を確実に維持できるカテーテルコネクタとすることができる。
【0013】
また、本発明に係るカテーテルコネクタの挟持部は、第1部材のレバー部を閉方向に付勢していることが好ましい。
【0014】
本発明に係るカテーテルコネクタの第2部材の挟持部は、第1部材のレバー部を閉方向に付勢して第1部材を保持している。したがって、本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテルの接続状態を確実に維持できるカテーテルコネクタとすることができる。
【0015】
また、本発明に係るカテーテルコネクタにおける、第1部材、及び第2部材の少なくとも一方には、第2部材の第1部材への取り付け時の定位置を示す止め部が設けられていることが好ましい。
【0016】
本発明に係るカテーテルコネクタにおける、第1部材、及び第2部材の少なくとも一方には、第2部材の第1部材への取り付け時の定位置を示す止め部が設けられている。そのため、第1部材を第2部材に挿入した時に、作業者は第1部材が定位置まで挿入されたことを認識できる。したがって、本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテルを容易かつ迅速に接続できる。
【0017】
また、本発明に係るカテーテルコネクタの第1部材は、第1部材の中心軸線方向に垂直な断面が楕円形状に形成されていることが好ましい。
【0018】
本発明に係るカテーテルコネクタの第1部材は、第1部材の中心軸線方向に垂直な断面が楕円形状に形成されている。それにより、第1部材を収容する中空部を含む第2部材を略楕円形状に形成することができる。そのため、角部を有する断面形状に比べて、第2部材の拡径、及び縮径変形が第2部材全体に均一に伝わりやすく、また平たいので断面形状が真円より持ちやすい。したがって、本発明に係るカテーテルコネクタは、カテーテルを容易かつ迅速に接続でき、カテーテルの接続状態を確実に維持できるカテーテルコネクタとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第1実施例に係るカテーテルコネクタの斜視図である。
【
図15】
図1のカテーテルコネクタへのカテーテルの接続方法を示す概要図である。
【
図16】
図1のカテーテルコネクタへのカテーテルの接続方法を示す概要図である。
【
図17】
図1のカテーテルコネクタへのカテーテルの接続方法を示す概要図である。
【
図18】
図1のカテーテルコネクタへのカテーテルの接続方法を示す概要図である。
【
図19】本発明の第2実施例に係る第2部材の側面図である。
【
図20】本発明の第2実施例に係る第2部材の下面図である。
【
図21】本発明の第2実施例に係る第2部材の前面図である。
【
図22】本発明の第3実施例に係る第2部材の側面図である。
【
図23】本発明の第3実施例に係る第2部材の下面図である。
【
図24】本発明の第3実施例に係る第2部材の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
<第1実施例>
図1~
図5を参照して、本発明の第1実施例に係るカテーテルコネクタ100の構成について説明する。
図1から
図5は、カテーテルコネクタ100のそれぞれ斜視図、側面図、上面図、下面図、及び前面図である。カテーテルコネクタ100は、カテーテル10と、図示されないシリンジ等の輸液器具とを接続するために用いるものである。カテーテルコネクタ100は、例えば、持続硬膜外麻酔の際に、留置用カテーテルに接続される。
図1に示されているように、カテーテルコネクタ100は、カテーテル10が接続される方向に沿って長手方向に形成されており、中心軸線Xを有している。
【0021】
カテーテルコネクタ100は、第1部材20、及び第2部材70を備えている。第1部材20は、カテーテル10と、図示されない輸液器具とが接続される部材である。第2部材70は、カテーテル10の途中部分を保持するとともに、第1部材20を収容して保持する部材である。
【0022】
図5~
図10を参照して、第1部材20の構成について説明する。
図6~
図10は、第1部材20のそれぞれ側面図、上面図、下面図、
図7におけるIX-IX断面図、及び第1部材20下側部分の側面図である。
【0023】
図6および
図9に示されているように、第1部材20は、第1基部30、及び第1基部30に回動自在に取り付けられるレバー部50を有している。
図6に示されているように、レバー部50は、第1基部30の対応する部位に嵌るように構成されており、レバー部50が閉じられた状態では、レバー部50の外面と、前記外面が隣接する第1基部30の外面とは、段差がない面を形成するよう構成されている。
図5に示されているように、第1部材20は、第1部材20の断面が、カテーテルコネクタ100の中心軸線Xを楕円の中心とした、短径と長径とを有する略楕円形状に形成されている。
【0024】
図6に示されているように、第1基部30は、第1基部30のカテーテル10が接続される側の端部である一端部31、一端部31と反対側の端部の他端部33、及びそれらの間に設けられている中間部32を有している。また、
図10に示されているように、中間部32には、レバー部50が嵌め合わされる面である上面34、及び上面34に対し反対側面に下面35が設けられている。
【0025】
図9に示されているように、一端部31には、カテーテル先端部13からカテーテル10が挿入されるカテーテル挿入部37が設けられている。一端部31は、略半球形状に形成された第1基部30の先端部分である。カテーテル挿入部37は、入り口側の直径が大きく、内部に向かうにつれて直径が徐々に小さく形成された略円錐形状の穴である。カテーテル挿入部37は、円錐形状の穴の中心が第1部材20の中心軸線Xに一致させて配置されている。カテーテル挿入部37は、入り口側の直径が奥側の直径より大きく形成されているため、カテーテル10の先端を容易に差し込むことができる。
【0026】
図10、及び
図11を参照して、中間部32の構成について説明する。
図10、及び
図11は、第1基部30のそれぞれ側面図、及び上面図である。中間部32の上面34には、フック部39、嵌合突起46、レバー取り付け部41が設けられている。
【0027】
フック部39は、レバー部50が閉じられた時に、レバー部50を閉状態に維持する部材である。フック部39は、上面34の一端部31側において、一端部31に対して、空間40を介して配置されている。フック部39は、上面34から上面34に対して垂直に設けられており、中心軸線X方向視で円弧状に形成されている。フック部39の上端側には、中心軸線Xと平行、かつ他端部33の方向に向かって係止突起42が形成されている。
図6に示されているように、レバー部50が閉じられている状態では、係止突起42がレバー部50の先端部分のへこみ部分に嵌め込み、レバー部50を保持する。上面34のフック部39と、レバー取り付け部41との間には、カテーテルコネクタ100の中心軸線Xに対し平行に、2つの嵌合突起46がそれぞれ設けられている。嵌合突起46は、レバー部50の対応部位と嵌合して、閉じられた状態のレバー部50をずれないように保持する。
【0028】
図10及び
図11に示されているように、中間部32の他端部33側の端部には、レバー取り付け部41が設けられている。レバー取り付け部41は、レバー部50を回動可能に保持している部材である。レバー取り付け部41は、円筒形状の軸部43を有している。軸部43は、カテーテルコネクタ100の中心軸線Xに対し垂直方向の両側において、上面34に平行、かつ中心軸線Xに対し垂直方向に、突出してそれぞれ形成されている。
【0029】
図10及び
図11に示されているように、一端部31と、フック部39との間には、空間40がカテーテルコネクタ100の中心軸線Xに対し垂直な幅方向の全体にわたって形成されている。空間40は、後述するインサート成形にて形成される筒状部材12の材料を射出するための空間である。
【0030】
図9~
図11を参照して、筒状部材12の構成について説明する。第1基部30の上面34には、筒状部材12がインサート成形により形成されている。筒状部材12は、筒状部材12の中心軸線をカテーテルコネクタ100の中心軸線Xと同軸にして、一端部31から中間部32の他端部33側の端部まで設けられている。筒状部材12は、一端がカテーテル挿入部37に連通し、他端が接続穴38に連通しているカテーテル挿通孔36を有している。筒状部材12の中心軸線は、筒状部材12のほぼ全長にわたって、カテーテルコネクタ100の中心軸線Xと同軸にされている。筒状部材12は、弾性変形可能な材料で形成されており、例えば中心孔を有するゴムチューブである。
図9に示されているように、筒状部材12の一端部31側の端部は、フック部39を貫通し、一端部31の内部に差し込まれて固定されている。また、筒状部材12の他端部33側の端部は、レバー取り付け部41に差し込まれて固定されている。筒状部材12の第1基部30に覆われている部分以外の外面は、第1基部30から露出している。
【0031】
図9を参照して、カテーテルコネクタ100内のカテーテル10への薬液等の流れを説明する。他端部33には、接続穴38が形成されている。接続穴38は、輸液器具が接続され、薬液等の入り口部である大径部と、前記大径部の奥に形成されて前記大径部と連通しており、カテーテル10の先端部が一端部31側から挿入される小径部と、を有している。第1基部30に形成されているカテーテル挿入部37、接続穴38、及びそれらの間に配置されている筒状部材12のカテーテル挿通孔36は、互いに連通している。
【0032】
カテーテル挿入部37から挿入されたカテーテル10は、カテーテル挿通孔36を通され、前記小径部の途中部に突き当たるまで差し込まれる。カテーテル10の先端部分は、筒状部材12のカテーテル挿通孔36を通され、筒状部材12の他端部33側の端部から突出して固定されていてよい。カテーテルコネクタ100は、接続穴38から流入した薬液等を、筒状部材12のカテーテル挿通孔36に差し込まれたカテーテル10を通して患者に送ることができる。閉じられたレバー部50の第1突起57、及び第2突起61は、筒状部材12の外面に接触して押圧する。
【0033】
他端部33は、シリンジ等の輸液器具と接続される部分である。他端部33は、ISO80369-6規格に対応したメス接続部として形成されていてよい。他端部33には、例えば麻酔用フィルター等の硬膜外麻酔用の上流側機器が接続される。他端部33は、接続される相手機器とねじ嵌合するためのねじ突起44、及び中心軸線Xと同軸に設けられ、外部に開口している接続穴38を有している。
【0034】
図8を参照して、第1基部30の下面35の構成について説明する。下面35には、カテーテルコネクタ100の中心軸線Xに平行に、2本の溝45が設けられている。溝45は、下面35を画定する外形線の内、下面35の中心軸線Xに平行な1組の外形線に隣接して、中間部32のほぼ全長にわたって設けられている。溝45を設けることにより、第1基部30の形成に必要な樹脂の量が低減されている。
【0035】
図7、及び
図12を参照して、レバー部50の構成について説明する。
図12は、レバー部50の下面図である。レバー部50は、カテーテルコネクタ100の中心軸線X方向に長い略長方形形状の板状部材であり、上面51、下面52、ノッチ54、及び一対の腕部55を有している。レバー部50は、レバー部50の長手方向の一端側において、一対の腕部55により第1基部30と回動可能に保持されている。
【0036】
一対の腕部55は、レバー部50の長手方向の一端側の両側において、中心軸線Xに平行に延びてそれぞれ設けられている。一対の腕部55は、軸孔56をそれぞれ有している。軸孔56は、レバー部50の長手方向と直交する方向、すなわちカテーテルコネクタ100の中心軸線X方向に垂直な方向に平行な中心軸を有する円筒状の孔である。一対の腕部55は、当該一対の腕部55の間隔を広げる方向に弾性変形可能であり、腕部55の間隔を広げた状態で、対応するレバー取り付け部41の軸部43が軸孔56にそれぞれ挿入される。レバー部50は、第1基部30に対し、軸部43を回転中心として回動可能に保持されている。
【0037】
図7に示されているように、レバー部50の上面51には、複数の突条53が設けられている。突条53は、レバー部50の表面上の指の滑りを防止して操作性を向上させる部分である。突条53は、中心軸線X方向と直交する方向に対し平行であり、レバー部50の一方端から他方端まで直線状に形成されており、レバー部50の先端から後端まで平行に10本設けられている。突条53は、上記に替えて他の形状でもよい。突条53は、例えば、カテーテルコネクタ100の中心軸線Xを通る垂直面と上面51との交差線上を中心にして、レバー部50の上方視においてV字状の突条であってよい。V字状の突条の場合は、V字の先端の向きが一端部31向き、又は他端部33向きに形成され、レバー部50の長手方向に連続して複数、例えば10本形成されていてよい。
【0038】
図6を参照して、腕部55に対し反対側の端部に設けられているノッチ54の構成について説明する。ノッチ54は、第1基部30のフック部39と凹凸嵌合して、レバー部50が第1基部30に当接した閉状態に維持する部分である。ノッチ54は、レバー部50の先端部の下側、すなわち第1基部30側が突出して形成されている部分である。ノッチ54の上側は、ノッチ54の中心軸X方向における先端位置に対してカテーテルコネクタ100の中心軸線X方向にへこんでおり、係止突起42がちょうど嵌合する凹部形状に形成されている。一方、フック部39の先端部に設けられている係止突起42よりフック部39の基端側は、係止突起42よりへこんだ空間となっており、ノッチ54がちょうど嵌合する形状に形成されている。すなわち、レバー部50の先端部と、フック部39とは、互いに凹凸嵌合する形状に形成されている。レバー部50が閉じられる際、ノッチ54が係止突起42を押圧して、フック部39が弾性変形する。そして、ノッチ54が係止突起42を乗り越えて所定位置に到達し、レバー部50の先端部と、フック部39とが嵌合する。
【0039】
図12~
図14を参照して、レバー部50の下面52の構成について説明する。
図13は、下面52の長手方向に対して直角な平面による第1突起57の断面図である。
図14は、下面52の長手方向に対し垂直な平面による第2突起61の断面図である。
【0040】
図12に示されているように、下面52には、下面52の長手方向に沿って、一対の嵌合凹部59が設けられている。一対の嵌合凹部59は、レバー部50が閉じられた時に、第1基部30の嵌合突起46が嵌合し、第1基部30に対してレバー部50をずれなく保持する凹部である。カテーテルコネクタ100の中心軸線Xを通る垂直面が下面52と交差する下面52上の直線をレバー部中心線X1とすると、嵌合凹部59はレバー部中心線X1に平行、かつレバー部中心線X1の両側にそれぞれ設けられている直線状の溝である。また、レバー部中心線X1上に複数の突起が設けられている。
図12に示されているように、第1突起57は、下面52の先端部周辺、及び下面52の長手方向中央部より腕部55寄りの2か所にそれぞれ設けられている。また、
図12に示されているように、第2突起61は、腕部55側の第1突起57と、下面52の腕部55との間に1つ設けられている。
【0041】
図12、及び
図13を参照して、第1突起57の構成について説明する。第1突起57は筒状部材12の上面を押圧し、筒状部材12内に差し込まれたカテーテル10の抜けを防止する部分である。第1突起57は、下面52から突出しており、先端には当接面58が形成されている。当接面58は、レバー部50が閉じられている状態で筒状部材12の外面に対応して、レバー部中心線X1の方向視で、中央部分がへこんだ円弧面に形成されている。当接面58が筒状部材12を押圧することで筒状部材12が弾性変形する。第1突起57は、筒状部材12内に挿入されているカテーテル10を筒状部材12の内面の上面と下面とで挟み込み、カテーテル10の抜けを防止する。
【0042】
図12、及び
図14を参照して、第2突起61の構成について説明する。第2突起61は、第1基部30との間で筒状部材12の外面の全周を押圧し、カテーテル10の気密性を維持する部分である。第2突起61は、筒状部材12に挿入されたカテーテル10の先端に近い位置に配置されている。第2突起61は、水平面63と、水平面63の両端部で水平面63に垂直に交差する2つの垂直面64とで形成される内面62を有している。内面62は第2突起61の下面において、下側の一面が開口されている直方体形状の空間を形成している。
【0043】
レバー部50が閉じられた時、筒状部材12は第2突起61の下側の前記開口から前記直方体形状の空間に入り込む。その状態で、筒状部材12は水平面63、2つの垂直面64、及び筒状部材12の下側に位置する第1基部30の上面34の4面で囲まれて、筒状部材12の外面の全周が押圧される。そのため、カテーテル10の外面の全周と、筒状部材12の内面の全周とは面接触し、両者の間を通って薬液等が漏れることが防止されて、気密性が保持される。したがって、カテーテルコネクタ100は、筒状部材12の中心孔内を伝って流れ出すことなく、第1基部30に接続された輸液器具から他端部33の内部空間に吐出される薬液等を全量、カテーテル10の内部に流入させることができる。
【0044】
図1~
図5を参照して、第2部材70の構成について説明する。第2部材70は、カテーテル途中部14を保持するとともに、第1部材20のロック状態を維持する部材である。第2部材70がカテーテル10のカテーテル途中部14を保持することで、カテーテルコネクタ100はカテーテル10の抜けの発生が低減される。カテーテル途中部14とは、カテーテルコネクタ100に挿入されるカテーテル10のカテーテル先端部13に続く部分である。具体的には、例えばカテーテルコネクタ100に固定されるカテーテル10の先端から約5cmの位置から約30cmの範囲の部分である。
【0045】
第2部材70は、第2部材本体部71、及びカテーテル保持部72を有している。第2部材70は、樹脂で一体的に形成されている。
【0046】
図5に示されているように、第2部材70は、第2部材本体部71の内部に中空部95を有している。第1部材20は、第1部材20を第1部材20の中心軸線X方向に相対移動させることにより第1部材20を中空部95に挿入して保持可能である。第2部材本体部71は、第2基部73、及び第2基部73にそれぞれ接続されている2つの挟持部74を有している。第2部材本体部71は、第2基部73、及び挟持部74にわたって、外面75と、内面76とを有している。中空部95は、第2基部73、及び2つの挟持部74により囲まれた空間として形成されている。
【0047】
第2基部73の上面は、第1部材20の下面35に接している。
図5に示されているように、第2基部73は、中心軸線X方向に垂直な断面が略U字状となるように形成されている。
図5に示されているように、第2基部73の外面75は、第2基部73の長手方向に垂直な方向である幅方向の所定範囲、及び第2基部73の長手方向全長に形成されている平面部77を有している。
図5に示されているように、第2基部73の内面76は、内面76が接する部分の第1部材20の外面が適合する曲面形状に形成されている。
【0048】
挟持部74は、第2基部73に接続されている垂直部78、及び円弧部79を有している。垂直部78は、第2基部73の幅方向の両端部から、平面部77に対して垂直方向に延びてそれぞれ形成されている。垂直部78は、第2部材70が第1部材20に取り付けられている状態において、第1部材20の最大幅部分の外面に接する位置まで形成されている。
【0049】
垂直部78の両方の端部には、円弧部79がそれぞれ接続されている。円弧部79は、垂直部78に続けて第1部材20の外面を覆うように垂直部78に接続されている。円弧部79は、第1部材20の外面の曲面に沿う湾曲した板状部材である。円弧部79は、各垂直部78から、互いに近づくように延びて形成されている。2つの円弧部79の先端部どうしは接触しておらず、両者の間には、間隙80が存在する。2つの円弧部79の先端部どうしは接触していないため、それぞれの挟持部74は間隙80を拡大、又は縮小する方向、すなわち第2部材70の外径を拡大、又は縮小する方向に弾性変形可能である。第1部材20が第2部材70の内部に保持されている状態では、第1部材20は、第2部材70の挟持部74による弾性力により、2つの挟持部74と、第2基部73とにより挟持されている。
【0050】
第2基部73、垂直部78、及び円弧部79の各内面76は、内面76が接する第1部材20のそれぞれの外面の形状に適合する曲面形状に形成されている。第2基部73、垂直部78、及び円弧部79の各外面75は、第2基部73から円弧部79まで連続した曲面を形成している。
【0051】
図3を参照して、止め部94の構成について説明する。止め部94は、第2部材の第1部材への取り付け時の定位置を示している。止め部94は、第1部材20と、第2部材70とが組み立てられるときに、両者の相対移動が止められるストッパである。止め部94は、円弧部79の間隙80に接する内面76の間隙80を挟んだ両側に設けられている。止め部94は、円弧部79の内面76から突出して形成されている線状の突起である。止め部94は、中心軸線X方向に対し、平行に形成されている。止め部94は、第2部材が第1部材に取り付けられ、第1部材の中心軸線X方向にスライドして定位置に到達した時に、レバー部50の上面51に設けられている突条53のうち、腕部55に一番近い突条53に隣接する位置に形成されている。
【0052】
止め部94が設けられていることで、カテーテルコネクタ100の使用者は、第2部材を第1部材に対しスライドさせ、止め部94が腕部55に一番近い突条53に当接することで、定位置に到達したことが認識できる。止め部94は、線状の突起に替えて、1つ以上の点状の突起であってよい。又は、止め部94の配置箇所は、腕部55に一番近い突条53に隣接する位置に替えて、又は加えて、フック部39の上面であってよい。止め部94は、フック部39の上面において、第2部材70のカテーテル挿入部37側の先端部が当接する線状、又は1つ以上の点状の突起として形成されていてもよい。
【0053】
2つの円弧部79の外面75には、突条81がそれぞれ形成されている。突条81は、第2部材70の第1部材20への脱着等の際に、指の滑りを防止して操作性を向上させる部分である。突条81は、第2部材70の長手方向に対し垂直方向に平行な直線状に複数、例えば10本形成されている。突条81は、両側の円弧部79の外面75上にわたって、間隙80の部分を除いて突条81が連続しているように形成されている。突条81は、上記以外の形態でもよい。突条81は、例えば間隙80を中心にして、第2部材70の上方視においてV字状の突条であってよい。V字状の突条の場合は、V字の先端の向きが一端部31向き、又は他端部33向きに形成され、第2部材70の長手方向に連続して複数、例えば10本形成されていてよい。
【0054】
図2、
図4、及び
図5を参照して、カテーテル保持部72の構成について説明する。カテーテル保持部72は、カテーテル途中部14の外面に接触して保持する部分である。カテーテル保持部72は、第2部材70の一面に形成されており、第1保持部82、及び第2保持部83を有している。
【0055】
第2保持部83は、カテーテル途中部14を引っ掛けて保持する部分である。第1保持部82は、カテーテル途中部14の第2保持部83が保持する部分の前後部分を保持する部分である。第2保持部83は、第2基部73の平面部77に設けられている巻きつけ部84、及び巻きつけ部84に固定されている外れ防止部85を有している。外れ防止部85と、平面部77との間には、空間87が形成されている。
【0056】
図2に示されているように、巻きつけ部84の一端部31側はなだらかな傾斜部86が形成され、巻きつけ部84の他端部33側は半円状の曲面が形成されている。
図2に示されているように、傾斜部86は平面部77から徐々に高くなる、なだらかな曲面である。巻きつけ部84の他端部33側は、半円状の曲面が形成されており、カテーテル途中部14が引っ掛けられる部分である。第2保持部83が傾斜部86を有しているため、カテーテル途中部14を傾斜部86の表面上を滑らせ、外れ防止部85を過ぎるまで案内することができる。したがって、カテーテル途中部14を第2保持部83の空間87に容易に引っ掛けることができる。
【0057】
図2に示されているように、第1保持部82は、第2部材本体部71の間隙80とは反対側の面に設けられ、略U字形状に形成されている。第1保持部82は、第2部材本体部71に接続されている垂直部88と、第2部材本体部71との間の空間を取り囲むように形成されている水平部89とを有している。第1保持部82が形成する空間には、曲げられたカテーテル途中部14の湾曲部分が通される。
【0058】
[第1部材20と第2部材70との脱着方法]
図1を参照しながら、第1部材20と第2部材70との脱着方法を説明する。第2部材70を第1部材20に取り付ける時は、第2部材70の開口に第1部材20の一端部31を差し込み、第1部材20を第2部材70の所定位置まで押し込んで、両者を合体させる。また、第2部材70を第1部材20から取り外す時は、第2部材70を保持しながら第1部材20の一端部31、又は他端部33を、指で第1部材20の中心軸線X方向に押す。そして、第2部材70の挟持部74による第1部材20を保持する弾性力に抗して、第1部材20を第2部材70に対し摺動させながら両者を取り外す。第1部材20にカテーテル10が接続されている状態で脱着を行う時には、カテーテル10を間隙80に通すことで、上記方法を行うことができる。
【0059】
[カテーテル10の第2部材70への固定方法]
図15~
図18を参照して、カテーテル10をカテーテルコネクタ100に固定する方法を、ステップごとに説明する。
【0060】
(1)カテーテル先端部13の固定(
図15参照)
第1部材20と、第2部材70とを合体させた状態のカテーテルコネクタ100を保持し、カテーテル先端部13をカテーテル挿入部37から所定位置まで挿入する。
図15に示されているように、カテーテル10の先端から10センチ~15センチ程のカテーテル途中部14に湾曲部分を作り、A方向に移動して第1保持部82に近づける。
【0061】
(2)カテーテル途中部14の差し込み(
図16参照)
カテーテル途中部14に作った湾曲部分をA方向に移動して、第2部材本体部71と、水平部89との間の空間に差し込む。差し込んだ前記湾曲部分は、傾斜部86の表面上を滑らせるようにして、外れ防止部85を過ぎるまで押し込む。
【0062】
(3)カテーテル途中部14の引っ掛け(
図17参照)
差し込んだカテーテル途中部14を外れ防止部85の空間87に引っ掛け、カテーテル途中部14をB方向に引く。
【0063】
(4)カテーテル10の取り付け完了(
図18参照)
カテーテル10の前記湾曲部分よりカテーテル先端部13と反対側の部分を持ち、B方向に軽く引っ張って、カテーテル10のたるみをなくす。以上により、カテーテルコネクタ100にカテーテル10を取り付けることができる。
【0064】
なお、カテーテル先端部13のみを固定し、カテーテル保持部72によるカテーテル途中部14の保持が不要な時は、第2部材70を取り付けずに、第1部材20のみで利用可能である。その場合は、第2部材70が不要となる他、カテーテルコネクタ100が第2部材70を含まない分、カテーテルコネクタ100を小型に構成することができる。
【0065】
<第2実施例>
図19~
図21を参照して、本発明に係る第2実施例を説明する。第2実施例のカテーテルコネクタ200は、第1実施例のカテーテルコネクタ100の第2部材70に替えて、一部形状が異なる第2部材270を備えることのみが異なり、その他は同じである。第2実施例に関する以下の説明において、同じ部材、同じ構造は、同じ符号を用いて記載し、その説明を省略する。
【0066】
図21に示されているように、第2部材270が有する第2部材本体部71は、第1部材20を第1部材20の中心軸線X方向に相対移動させることにより第1部材20を挿入して保持可能な中空部95を内部に有している。第2部材本体部71は、第2基部73、及び第2基部73にそれぞれ接続されている2つの挟持部74を有している。第2部材本体部71は、第2基部73、及び挟持部74にわたって、外面75と、内面76とを有している。中空部95は、第2基部73、及び2つの挟持部74により囲まれた空間として形成されている。
【0067】
図19に示されているように、第2部材270は、第2部材本体部71、及びカテーテル保持部272を有している。第2部材270は、第1実施例の第2部材70に対し、カテーテル保持部272の形状が異なる。カテーテル保持部272は、第1保持部282、及び第2保持部283を有している。
【0068】
第2保持部283は、第2部材本体部71の平面部77上に突出して形成されているU字状の突条である。第2保持部283は、U字状の突条の外周全体に、巻きつけ部284を有している。巻きつけ部284には、カテーテル途中部14が巻きつけられる。第1保持部282は、U字状に形成されている第2保持部283の外面に沿って、各直線部と、曲線部とにそれぞれ1つずつ設けられている。
【0069】
図21に示されているように、第1保持部282は、水平部289、及び各水平部289の先端部分に形成されている突起部290を有している。水平部289は、第2保持部283の外面から平面部77に平行に突出して形成されている。突起部290は、各水平部289の先端部分において、第2部材本体部71に向かって突出して形成されている。
【0070】
水平部289と、第2部材本体部71とは、両者の間にカテーテル途中部14をはめ込んで保持する空間291を形成している。突起部290は、空間291にはめ込まれたカテーテル途中部14が空間291から抜け出ることを防止する。
【0071】
[カテーテル10の第2部材270への固定方法]
カテーテル10の第2部材270への固定方法を、以下に説明する。始めに、カテーテル先端部13をカテーテル挿入部37に挿入するステップ、すなわち第1実施例の固定方法のステップ(1)を同様に行う。以下において、上記に続くステップを説明する。
【0072】
(2)カテーテル途中部14の引っ掛け、及び巻きつけ
カテーテル途中部14を持ち、
図19、及び
図21に示されている3か所の空間291に順に嵌め込みながら、第2保持部283に巻きつける。
【0073】
(3)カテーテル10の取り付け完了
カテーテル途中部14の巻きつけられていない部分を持ち、軽く引っ張って、カテーテル10のたるみをなくす。以上により、第2部材270にカテーテル10を取り付けることができる。
【0074】
なお、カテーテル先端部13のみを固定し、カテーテル保持部272によるカテーテル途中部14の保持が不要な時は、第2部材270を取り付けずに、第1部材20のみで利用可能である。
【0075】
<第3実施例>
図22~
図24を参照して、本発明に係る第3実施例を説明する。第3実施例のカテーテルコネクタ300は、第1実施例のカテーテルコネクタ100の第2部材70に替えて、一部形状が異なる第2部材370を備えることのみが異なり、その他は同じである。第3実施例に関する以下の説明において、同じ部材、同じ構造は、同じ符号を用いて記載し、その説明を省略する。
【0076】
図24に示されているように、第2部材370が有する第2部材本体部71は、第1部材20を第1部材20の中心軸線X方向に相対移動させることにより第1部材20を挿入して保持可能な中空部95を内部に有している。第2部材本体部71は、第2基部73、及び第2基部73にそれぞれ接続されている2つの挟持部74を有している。第2部材本体部71は、第2基部73、及び挟持部74にわたって、外面75と、内面76とを有している。中空部95は、第2基部73、及び2つの挟持部74により囲まれた空間として形成されている。
【0077】
図22に示されているように、第2部材370は、第2部材本体部71、及びカテーテル保持部372を有している。第2部材370は、第1実施例の第2部材70に対し、カテーテル保持部372の形状が異なる。カテーテル保持部372は、第1保持部382、及び第2保持部83を有している。
【0078】
図22、及び
図23に示されているように、第2保持部83は、第1実施例の第2保持部83に対し、形状、及び配置が同じである。第1保持部382は、平面部77上に2つ設けられている。第1保持部382は、中心軸線X方向に対し垂直方向に沿って、離間して設けられている。それぞれの第1保持部382は、2つの垂直部388を有している。
図24に示されているように、それぞれの垂直部388は、第2基部73から平面部77に対し垂直に突出して形成されている。1つの第1保持部382が有する2つの垂直部388は、中心軸線X方向に対し垂直方向に沿っており、空間391を挟んで隣接してそれぞれ配置されている。互いに隣接する垂直部388は、各垂直部388の先端において、互いに向かって突出する突起部390が形成されている。空間391は、はめ込まれたカテーテル途中部14を保持する。また、突起部390は、空間391にはめ込まれたカテーテル途中部14が空間391から抜け出ることを防止する。
【0079】
[カテーテル10の第2部材370への固定方法]
カテーテル10の第2部材370への固定方法を、以下に説明する。始めに、カテーテル先端部13をカテーテル挿入部37に挿入するステップ、すなわち第1実施例の固定方法のステップ(1)を同様に行う。以下において、上記に続くステップを説明する。
【0080】
(2)カテーテル途中部14の引っ掛け、及び巻きつけ
カテーテル途中部14を持ち、カテーテル途中部14を、
図24に示されている一方の空間391に嵌め込み、第2保持部83の空間87に嵌め込みながら、巻きつけ部84に巻きつけ、他方の空間391に嵌め込む。
【0081】
(3)カテーテル10の取り付け完了
カテーテル途中部14の巻きつけられていない部分を持ち、軽く引っ張って、カテーテル10のたるみをなくす。以上により、第2部材370にカテーテル10を取り付けることができる。
【0082】
なお、カテーテル先端部13のみを固定し、カテーテル保持部372によるカテーテル途中部14の保持が不要な時は、第2部材370を取り付けずに、第1部材20のみで利用可能である。
【0083】
本発明により、カテーテルを容易かつ迅速に接続でき、カテーテルの接続状態を確実に維持できるカテーテルコネクタを提供することができる。
【符号の説明】
【0084】
10 カテーテル、13 カテーテル先端部、14 カテーテル途中部、
20 第1部材、50 レバー部、70,270,370 第2部材、
74 挟持部、 94 止め部、95 中空部、
100,200,300 カテーテルコネクタ。