IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 不二精機株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058165
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】容器分離装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 43/56 20060101AFI20240418BHJP
   B65G 59/06 20060101ALI20240418BHJP
   B65G 59/10 20060101ALI20240418BHJP
   B65G 57/04 20060101ALI20240418BHJP
   B65G 57/081 20060101ALI20240418BHJP
   B65G 60/00 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
B65B43/56 Z
B65G59/06 104
B65G59/10
B65G57/04
B65G57/081
B65G60/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165341
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】000236746
【氏名又は名称】不二精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114731
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 重男
(72)【発明者】
【氏名】青木 太志
【テーマコード(参考)】
3E030
3F029
3F030
【Fターム(参考)】
3E030AA10
3E030BA03
3E030BB02
3E030BC04
3E030DA02
3E030FA01
3E030GA05
3F029AA07
3F029BA01
3F029CA24
3F029CA57
3F029CA82
3F029CB03
3F029CB05
3F030AA04
3F030CA03
3F030CB02
3F030CB03
(57)【要約】
【課題】残り少なくなった積層容器と新たな積層容器を合体し、容器を上方に移動する時間に合体の作業を終了し、容器が後段工程において長時間途切れなくなることを実現する。
【解決手段】下方にあった直方体吸着部5a(又は5b)が積層容器4から1枚の容器を分離して上方に移動し1枚の容器が後段工程に移動しこれを繰り返す容器分離装置において、第1工程で積層容器4が残り少なくなると水平補助棒25が突出され、水平昇降部材14が下降して、コンベア2により新たな積層容器4が間隔Tで運ばれてきて、第2工程で残り少なくなった積層容器4の水平補助棒25が溝から引っ込み、積層容器4が落下し新たな積層容器4と合体し、第3工程で水平昇降部材14が上昇し合体した積層容器4が上昇し、間隔T以内に、第1工程から第3工程(時間T’)の作業を(時間T’×枚数)にて終了する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層容器をその底面を上向の状態で吸着位置に搬送するコンベアが設けられ、複数の上記積層容器が間隔Tで上記コンベア上に並べられ、上記積層容器を水平昇降部材により上昇し、回転中央軸の腕の端部に直方体吸着部が上下に設けられ、上記両直方体吸着部の下面と上面に吸引体が設けられ、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が吸引エアにより上記積層容器の上記底面から1枚の容器を分離して、上記1枚の容器の開口を上面とする上方に移動し、上記1枚の容器が後段工程に移動し、上方にあった上記直方体吸着部が下方に移動し、上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層容器の上記底面から上記1枚の容器を分離して、上記1枚の容器の開口を上面とする上方に移動し、上記1枚の容器が後段工程に移動し、これを繰り返す容器分離装置において、
上記コンベア上に左右ガイドが設けられ、上記左右ガイドの両上端部に溝が設けられ、上記溝から水平補助棒が対向方向に設けられ、
第1工程において、上記積層容器が残り少なくなると、上記両溝から上記水平補助棒が対向方向に突出され、上記残り少なくなった積層容器が上記水平補助棒により支持され、上記水平昇降部材が下降して、新たな積層容器が上記コンベアにより運ばれてくると、検知センサS1により上記コンベアが停止され、
第2工程において、上記残り少なくなった積層容器が、上記水平補助棒が上記溝から引っ込み、上記残り少なくなった積層容器が下方に落下し、上記新たな積層容器と合体し、
第3工程において、上記水平昇降部材が上昇し、合体した上記残り少なくなった積層容器と上記新たな積層容器が上昇し、検知センサS2が上記底面を検知することで、合体した上記残り少なくなった積層容器と上記新たな積層容器の上昇が停止され、
ここまでの上記第1工程から上記第3工程の作業を、上記回転中央軸が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記1枚の容器の上記底面に吸着し、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記1枚の容器の開口を上面とする上方に移動する時間T’が、
(上記間隔T)≧(上記時間T’×(上記残り少なくなった容器の枚数))
に終了すること、を特徴とする容器分離装置。
【請求項2】
上記1枚の容器が上記直方体吸着部にて上方に運ばれると、上記水平昇降部材又は上記水平補助棒が、上記1枚分の容器の幅分、上昇することを特徴とする請求項1記載の容器分離装置。
【請求項3】
上記回転中央軸が180度回転する間に、カムが一定方向に回転することで、上下の上記直方体吸着部が、下死点から上死点を経て上記下死点に移動することを特徴とする請求項1又は2記載の容器分離装置。
【請求項4】
上記左右ガイドが離間方向に移動し、その後上記残り少なくなった積層容器が落下し、上記新たな積層容器と合体し、
その後、上記左右ガイドが近接方向に移動し、上記左右ガイドが上記積層容器の幅まで移動することを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の容器分離装置。
【請求項5】
上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層容器の上記底面から上記1枚の容器を分離して、上記1枚の容器の開口を上記上面とする上方に移動し、
上記吸引体の上記吸引エアが終了することにより、上方にあった上記1枚の容器を、左右の両側コンベアにより上記後段工程に移動することを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の容器分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁当箱等の容器を複数枚積層した状態(積層容器)から、順次、上記弁当箱等の容器を1枚ずつ分離することができる容器分離装置を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
従来、容器分離装置1には、水平回転軸4に支持杆5が設けられ、上記支持杆5の上方と下方に各々吸着部6a,6b(2個)を設け、下方においてコンベアで運ばれてきた積層された積層容器3a(底面を上にして弁当箱を例えば60枚積層する)を、下方のベローズ状の吸引体20にて、1枚の弁当箱の底面を、吸引空気により吸着し、上記水平回転軸4を180度回転し、上方に移行した上記吸着部6aが、1枚の弁当箱の上面を上にした状態で上方に運ばれ、上記弁当箱が後段工程に移行し、これを繰り返し、上記後段工程(後段工程コンベア上に上記弁当箱が流れる際に、上記弁当箱内に米飯入れや、惣菜入れ)に移行する技術が知られている(特許文献1)。
【0003】
このように、上記水平回転軸4には上記支持杆5が設けられており、上記支持杆5の上方と下方に各吸着部6a,6bが2個設けられていて、上記水平回転軸4が180度回転し、上記積層容器3aから1枚の上記弁当箱が次々に上記吸着部6aにて上方に移行し(他の1個の吸着部6bは下方に移行し)、上方に移行した上記1枚の弁当箱を後段工程に移行し、これを繰り返すことにより、上記後段工程コンベア(上記弁当箱が流れる際に、上記弁当箱内に米飯入れや、惣菜入れ)に移行する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-218190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで(図23参照)、上記従来の装置1では、上記積層容器3a(底面を上にした状態、上記弁当箱の例えば60枚)が、上記積層容器3a(上記弁当箱の例えば60枚)が間隔Tを置いて、次々に上記コンベアで運ばれてくるので、上記積層容器3a(上記弁当箱が例えば60枚)が間隔Tを置いた分、上記吸着部6aは、上方に移行した上記弁当箱が、上記後段工程コンベア上に流れる際に、上記弁当箱内に米飯入れや惣菜入れのとき、上記弁当箱が、長時間、途切れることが考えられる。
【0006】
上記積層容器3a(上記弁当箱の例えば60枚)が、次々に上方に移行した上記弁当箱が、例えば60枚は、一定の間隔で、上記後段工程コンベアを流れるので、上記弁当箱内に米飯入れや惣菜入れのとき支障はないが、上記積層容器3a(上記弁当箱の例えば60枚)と、上記積層容器3a(上記弁当箱の例えば60枚)とが、間隔Tを置いて、上記コンベア上にて運ばれるので、上記間隔Tを置いた分、上記後段工程コンベア上に、上記弁当箱が、長時間、途切れることが考えられる。
【0007】
上記弁当箱が、長時間、途切れないように、上記コンベア上の上記積層容器3a(上記弁当箱が例えば60枚)の間隔Tを狭くする等の措置をしても、上記後段工程コンベアにおいて、上記弁当箱が、長時間、途切れないようにするには、別の工夫が必要である。
【0008】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、残り少なくなった積層容器と、新たな積層容器を合体し、下方の直方体吸着部の吸引体が1枚の弁当箱を吸着し、上方に上記弁当箱(上記直方体吸着部)が移動する間に、上記合体の作業を終了し、後段工程において、複数の上記弁当箱が、長時間、途切れなくなることを実現する容器分離装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、積層容器をその底面を上向の状態で吸着位置に搬送するコンベアが設けられ、複数の上記積層容器が間隔Tで上記コンベア上に並べられ、上記積層容器を水平昇降部材により上昇し、回転中央軸の腕の端部に直方体吸着部が上下に設けられ、上記両直方体吸着部の下面と上面に吸引体が設けられ、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が吸引エアにより上記積層容器の上記底面から1枚の容器を分離して、上記1枚の容器の開口を上面とする上方に移動し、上記1枚の容器が後段工程に移動し、上方にあった上記直方体吸着部が下方に移動し、上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層容器の上記底面から上記1枚の容器を分離して、上記1枚の容器の開口を上面とする上方に移動し、上記1枚の容器が後段工程に移動し、これを繰り返す容器分離装置において、上記コンベア上に左右ガイドが設けられ、上記左右ガイドの両上端部に溝が設けられ、上記溝から水平補助棒が対向方向に設けられ、第1工程において、上記積層容器が残り少なくなると、上記両溝から上記水平補助棒が対向方向に突出され、上記残り少なくなった積層容器が上記水平補助棒により支持され、上記水平昇降部材が下降して、新たな積層容器が上記コンベアにより運ばれてくると、検知センサS1により上記コンベアが停止され、第2工程において、上記残り少なくなった積層容器が、上記水平補助棒が上記溝から引っ込み、上記残り少なくなった積層容器が下方に落下し、上記新たな積層容器と合体し、第3工程において、上記水平昇降部材が上昇し、合体した上記残り少なくなった積層容器と上記新たな積層容器が上昇し、検知センサS2が上記底面を検知することで、合体した上記残り少なくなった積層容器と上記新たな積層容器の上昇が停止され、ここまでの上記第1工程から上記第3工程の作業を、上記回転中央軸が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記1枚の容器の上記底面に吸着し、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記1枚の容器の開口を上面とする上方に移動する時間T’が、(上記間隔T)≧(上記時間T’×(上記残り少なくなった容器の枚数))に終了すること、を特徴とする容器分離装置により構成される。
【0010】
上記容器は例えば弁当箱(4’)である。上記積層容器は、上記弁当箱(4’)が例えば60枚積層されている。上記残り少なくなった積層容器は、上記弁当箱(4’)が例えば10枚積層されている。上記溝は例えば縦スリット(溝)(28,28)である。従って、第1工程から第3工程までの作業を、上記回転中央軸が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部が上記1枚の容器(例えば弁当箱(4’))の開口(4b)を上面とする上方に移動する時間T’が、(上記間隔T)≧(上記時間T’×(上記残り少なくなった容器の枚数))に終了すること、を特徴とする容器分離装置により構成される。上記残り少なくなった容器の枚数は、例えば10枚である。よって、(積層容器4の間隔T)と、((1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)(図22参照)より、等しいか、又は、短いか(=(1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)、が条件となる(図22(a)~(d)参照)。よって、上記容器(例えば弁当箱(4’))において、上記容器(例えば弁当箱(4’))が、後段工程において、一定間隔で、各容器(例えば弁当箱(4’))が移行するので、上記容器(例えば弁当箱(4’))が、後段工程において、長時間、途切れることがない。
【0011】
第2に、上記1枚の容器が上記直方体吸着部にて上方に運ばれると、上記水平昇降部材又は上記水平補助棒が、上記1枚分の容器の幅分、上昇することを特徴とする上記第1記載の容器分離装置により構成される。
【0012】
このように構成すると、1枚分の容器(例えば弁当箱(4’))の幅分、上記水平昇降部材又は上記水平補助棒が上昇するので、1枚分の容器(例えば弁当箱(4’))が次々に上方に運ばれていくので、便宜である。
【0013】
第3に、上記回転中央軸が180度回転する間に、カムが一定方向に回転することで、上下の上記直方体吸着部が、下死点から上死点を経て上記下死点に移動することを特徴とする上記第1又は2記載の容器分離装置により構成される。
【0014】
このように構成すると、積層容器の1枚の容器(例えば弁当箱(4’))の分離性が良くなる。
【0015】
第4に、上記左右ガイドが離間方向に移動し、その後上記残り少なくなった積層容器が落下し、上記新たな積層容器と合体し、その後、上記左右ガイドが近接方向に移動し、上記左右ガイドが上記積層容器の幅まで移動することを特徴とする上記第1~3の何れかに記載の容器分離装置により構成される。
【0016】
このように構成すると、上記左右ガイドが離間方向に移動するので、上記残り少なくなった積層容器(例えば弁当箱(4’))が落下するときに、引っ掛かりがなくなり、上記残り少なくなった積層容器がスムーズに落下し、上記新たな積層容器に合体することができる。
【0017】
第5に、上記回転中央軸が180度回転することで、下方にあった上記直方体吸着部の上記吸引体が上記吸引エアにより上記積層容器の上記底面から上記1枚の容器を分離して、上記1枚の容器の開口を上記上面とする上方に移動し、上記吸引体の上記吸引エアが終了することにより、上方にあった上記1枚の容器を、左右の両側コンベアにより上記後段工程に移動することを特徴とする上記第1~4の何れかに記載の容器分離装置により構成される。
【0018】
よって、上方にあった1枚の上記容器(例えば弁当箱(4’))を、上記左右の両側コンベアにより後段工程に移動し、上記後段工程において、上記容器(例えば弁当箱(4’))に例えば米飯を詰めたり、例えば惣菜を詰めたりすることが可能となる。よって、上記容器(例えば弁当箱(4’))が上記後段工程において、長時間、途切れることがない。
【発明の効果】
【0019】
本発明は上述のように、第1工程から第3工程までの作業を、上記回転中央軸が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部が上記1枚の容器(例えば弁当箱)の開口を上面とする上方に移動する間に、終了する。従って、第1工程から第3工程までの作業を、上記回転中央軸が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部が上記1枚の容器(例えば弁当箱(4’))の開口(4b)を上面とする上方に移動する時間T’が、(上記間隔T)≧(上記時間T’×(上記残り少なくなった容器の枚数))に終了すること、を特徴とする容器分離装置により構成される。上記残り少なくなった容器の枚数は、例えば10枚である。よって、(積層容器4の間隔T)と、((1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)(図22参照)より、等しいか、又は、短いか((=1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)、が条件となる(図22(a)~(d)参照)。よって、上記容器(例えば弁当箱(4’))において、上記容器(例えば弁当箱(4’))が、後段工程において、一定間隔で、各容器(例えば弁当箱(4’))が移行するので、上記容器(例えば弁当箱(4’))が、後段工程において、長時間、途切れることがない。
【0020】
また、1枚分の容器(例えば弁当箱)の幅分、上記水平昇降部材又は上記水平補助棒が上昇するので、1枚分の容器(例えば弁当箱)が次々に上方に運ばれていくので、便宜である。
【0021】
また、積層容器の1枚の容器(例えば弁当箱)の分離性が良くなる。
【0022】
また、上記左右ガイドが離間方向に移動するので、上記残り少なくなった積層容器が落下するときに、引っ掛かりがなくなり、上記残り少なくなった積層容器がスムーズに落下し、上記新たな積層容器に合体することができる。
【0023】
また、上方にあった上記1枚の容器(例えば弁当箱)を、左右の両側コンベアにより後段工程に移動し、上記後段工程において、上記容器(例えば弁当箱)に例えば米飯を詰めたり、例えば惣菜を詰めたりすることが可能となる。よって、上記容器(例えば弁当箱(4’))が上記後段工程において、長時間、途切れることがない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係る容器分離装置の斜視図である。
図2】同上容器分離装置の積層容器を載せた状態の正面図である。
図3】同上容器分離装置のガイドの駆動機構を示すものである。
図4】(a)は同上容器分離装置の積層容器を載せた状態の断面図、(b)はコンベアのスリットの端面図である。
図5】同上容器分離装置の直方体吸着部の正面図である。
図6】同上容器分離装置の直方体吸着部の背面図である。
図7】(a)(b)共に同上容器分離装置のカムの回転による下死点(b)と上死点(a)を示す図である。
図8】同上容器分離装置の片方の左ガイドについての斜視図である。
図9】(a)は、同上容器分離装置の図8のX-X線断面図、(b)は図1図8のY方向から見た正面図である(左右ガイドだけ断面図である)。
図10】(a)は同上容器分離装置の正面図、(b)は同上容器分離装置の積層容器が残り少なくなった場合の正面図である。
図11】(a)は同上容器分離装置の新たな積層容器が運ばれてきた状態の正面図、(b)は残り少なくなった積層容器と新たな積層容器が合体した状態の正面図である。
図12】同上容器分離装置の上方に運ばれた弁当箱が後方に運ばれる状態の正面図である。
図13】同上容器分離装置の弁当箱を示す斜視図であり、(a)は容器の仕切壁がある状態の弁当箱であり、(b)は上記仕切壁がない状態の弁当箱である。
図14】同上容器分離装置の制御部の電気的構成を示すブロック図である。
図15】同上容器分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
図16】同上容器分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
図17】同上容器分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
図18】同上容器分離装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。
図19】同上容器分離装置の制御部の機能ブロックである。
図20】同上容器分離装置の制御部の機能ブロックである。
図21】同上容器分離装置の(a)は残り少なくなった積層容器と新たな積層容器が合体前の概略側面図であり、(b)は残り少なくなった積層容器と新たな積層容器が合体後の概略側面図である。
図22】同上容器分離装置の(a)は積層容器の間隔T、(b)は「1枚の弁当箱が上方に移動」する時間、(c)は「1枚の弁当箱が上方に移動する時間T’」、(d)は(積層容器の間隔T)≧((1枚の弁当箱が上方に移動する時間T’)×10枚)の概念図である。
図23】従来の容器分離装置の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る容器分離装置1について説明する(図1参照)。
【0026】
上記容器分離装置1は(図1参照)、下方にコンベア2(駆動モータM1)があり、吸着位置Pには、上記コンベア2上に、左右ガイド3a,3bが板状に左右に立設されており、上記コンベア2により、積層容器4の収納スペース(例えば、底面4aを上方に積層容器4が弁当箱(容器)4’が例えば60枚積層されている、図2参照)が形成されている。上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚積層されている)は、上記コンベア2により吸着位置Pに運ばれてくる。そのとき、上記積層容器4の検知センサS1(発光受光センサ、対向部には反射ミラーが設置されている)が検知して、上記コンベア2の上記駆動モータM1の駆動を止める。上記吸着位置Pには、上部には吸着機構5(直方体吸着部5a,5b)が設けられている(図1図12参照)。
【0027】
図13(a)に示すように、上記弁当箱(容器)4’は底面4aを上方にして例えば60枚積層されている(上記積層容器4、図2参照)。上記弁当箱(容器)4’は、仕切壁4cがあるものと(図13(a)参照)と、上記仕切壁4cがないものがある(図13(b)参照)。上記弁当箱(容器)4’の形状は各種あるので、必ずしも上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’)とは限らない(上記弁当箱(容器)4’の上面を「上面4b」という)。上記弁当箱(容器)4’は各種形状があるので、図13(b)に示すように、仕切壁4cがないのもある。
【0028】
以下、上記左右ガイド3a,3bの駆動機構11を説明する(図3参照)。
後板9の裏側には、上記駆動機構11が設置されている(図3参照)。上記後板9の裏側には、一方の左ガイド3aに対応して駆動板3a’が、上下の水平長穴7a,7aを介して接続棒8,8により接続されており、他方の右ガイド3bに対応して駆動板3b’が、上下の水平長穴7b,7bを介して接続棒8,8により接続されている(図1図3参照)。上記駆動板3b’の上端には、水平の駆動シリンダ12(上記後板9の裏側に接続されている)の伸縮ロッド12aが接続されており、さらに、上記後板9の裏側には、回転円盤10が中心軸10’(後板9に軸支されている)を以って、上記駆動板3a’と上記駆動板3b’の中央に設けられており、上記駆動板3a’と上記駆動板3b’はリンク10a,10bにて接続されている。よって、水平の駆動シリンダ12の伸縮ロッド12aが縮小、伸長すると、上記リンク10a,10bを介して上記回転円盤10が正逆回転し、上記左右ガイド3a,3bを、近接方向(矢印B,B方向)、又は、互いに離間方向(矢印A,A方向)に駆動し得るように構成されている。
【0029】
上記左右ガイド3a,3bの移動ストロークは、上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’)の大きさによって異なるが、予め上記積層容器4のサイズによって上記駆動シリンダ12のストロークを決めておくこともできるし、上記伸縮ロッド12aが停止して負荷がかかったことをセンサ(図示せず)にて検知し、その後、上記駆動シリンダ12を停止することもできる。上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’)は各種存在するので、各種のサイズの上記積層容器4(例えば弁当箱(容器)4’)に対応することができる。
【0030】
上記コンベア2には(図1図4(a)(b)参照)、3本又は2本の水平のスリット34が設けられており、上記スリット34内には、3本又は2本の水平昇降部材14が設けられている(図1図4(a)(b)参照)。上記後板9には上下方向の縦長穴7cが設けられており、上記水平昇降部材14の後端に縦型の駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aが接続されている。上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aは、上記後板9の裏側に接続されている。よって、上記駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを縮小すると、上記水平昇降部材14と共に上記積層容器4が上方に上がり(矢印E方向、図4(a)参照)、1枚の上記弁当箱(容器)4’の底面4aを、上記直方体吸着部5a(又は5b)の吸引体16・・が空気を以って吸着する。
【0031】
上記後板9内にエアコンプレッサ32(図14参照)があり、上記直方体吸着部5a,5bに樹脂製のフレキシブルな吸引管(図示せず)が上記直方体吸着部5a,5bに接続され、上記エアコンプレッサ32を駆動することにより、複数の吸引体16・・から、空気が吸引される構成である。また、上記駆動シリンダ15にはリニアエンコーダ37が接続されており、上記水平昇降部材14の位置を認識している。これにより、1枚の弁当箱(容器)4’が上記積層容器4から分離して上方に移動すると、1枚分の弁当箱(容器)4’の幅分、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15a(上記水平昇降部材14)が上昇する。
【0032】
上記吸着機構5は(図1図5図12参照)、下部の上記直方体吸着部5aは、回転中央軸17の腕6a,6a、6c,6cの端部にて下方に水平に保持されており、上方の上記直方体吸着部5bは、上記回転中央軸17の腕6d,6d、6b,6bの端部にて上方に水平に保持されている。上記回転中央軸17の上記腕6a,6a、6c,6c、上記腕6d,6d、6b,6bの端部に直方体吸着部5a,5bが上下に設けられている。上記直方体吸着部5aは、下面に複数の吸引体16・・(ベローズ状(蛇腹))があり、上記直方体吸着部5bは、上面に複数の吸引体16・・(ベローズ状(蛇腹))があり(図1図5図12参照)、上記両直方体吸着部5a,5bは、下面に位置するときは、下面に上記吸引体16・・があり、上記エアコンプレッサ32を駆動して、上記積層容器4の1枚の上記底面4a(1枚の上記弁当箱(容器)4’の底面4a、図2参照)を吸着することになる(図10(a)(b)、図12参照)。
【0033】
さらに、上記積層容器4の最上部の上記底面4aを検出する検知センサS2(発光素子と対向部に受光素子)が設けられ(図2参照)、上記検知センサS2のセンサ検知位置を「検知位置39」で示す(図4(a)参照)。上記検知センサS2が検知したら、上記駆動シリンダ15の駆動を止め、上記水平昇降部材14(矢印E方向、図4(a)参照)の上昇を止める。また、上記回転中央軸17が矢印C方向に回転したときは、上記コンプレッサ32を停止して上記吸引体16・・のエアを停止する。そのとき、両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向、図1図12参照)に移動して、1枚の上記弁当箱4’を後方(後段工程)に移動する。
【0034】
次に、上記直方体吸着部5a,5bの吸着機構5を説明する(図1図5図6参照)。上記吸着機構5は、上記後板9の裏側には、水平機枠18a,18bと縦方向棒19a,19bが固定されており(図5図6参照)、スライド機構13a,13aが縦方向棒19a,19bに挿通されており、スライド機構13b,13bが縦方向棒19a,19bに挿通されている。また、上記スライド機構13a,13aには水平方向棒35aと、上記スライド機構13b,13bには水平方向棒35bが、上記スライド機構13a,13a、13b,13bに固定されている。また、上方の上記水平方向棒35aと下方の上記水平方向棒35bには、縦方向板33(図6参照)が固定されており、これにより上記水平方向棒35a,35bの間隔が保たれている。上記水平方向棒35a,35bと上記スライド機構13a,13bは、上記縦方向棒19a,19bに上下方向スライド可能に構成されている。
【0035】
上記後板9には、上下方向の縦長穴7dが形成されており、そこに上記回転中央軸17の後端が、上記縦長穴7dを介して、上記縦方向板33の裏側に達している。駆動モータM2が上記縦方向板33の側面に接続され(図6参照)、上記回転中央軸17の後端のギア(図示せず)は、上記駆動モータM2のプーリにギア(図示せず)を介して接続されている。そして、上記駆動モータM2が180度回転すると、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(図1図5図12参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)と上記直方体吸着部5b(又は5a)が上下方向に入れ替わることになる。上記縦方向棒19a,19bに、上下方向可能に、上記回転中央軸17共々、上記水平方向棒35a,35b(上記スライド機構13a,13a、13b,13b)が挿通されている。
【0036】
上記水平機枠18a,18bには上下板20が固定されており(図5図6参照)、カム21には偏心の中心軸21aが上記上下板20に軸支されている。上記カム21の駆動モータM3は上記上下板20の下方に設置されている。尚、上記駆動モータM3のプーリは、傘歯車(図示せず)を介して上記カム21の上記中心軸21aに接続されている。
【0037】
上記カム21は、図7(a)(b)に示すように(図5図6は下死点bを表している)、下死点b、上死点aが設けられており(図7(b)参照)、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転すると、カム22(偏心の中心軸22a、上記上下板20に軸支されている)のカム軸22cに、上記カム21は当接しており、上記カム22の他方の軸22bが、上方に移動して上死点aに到来し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)にさらに回転すると、上記軸22bが上記下死点bに移動することになる。上記カム21が時計方向(一定方向)に回転すると、上記上死点aと上記下死点bとを繰り返すことになる。上記軸22bは、接続部23aが接続されており(図6参照)、上記水平方向棒35bに上記接続部23aと回転軸23bが軸支されている。尚、上記スライド機構13a,13aと、上記スライド機構13b,13bと、上記水平方向棒35a,35bと、上記上下板33と、上記駆動モータM2と、上記回転中央軸17を、上記縦方向棒19a,19bに沿って上下動(上記上死点aから上記下死点b)するので、上下スライド機構24という。
【0038】
よって、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転すると、上記カム22が上記中心軸22aを以って上下方向に移動し、上記上下スライド機構24が上記縦方向棒19a,19bに沿って上下動し、上記上下スライド機構24が、上記下死点bと上記上死点aを経て、上記下死点bに移動する(図5図6図7(a)(b)参照)。そして、上記上下スライド機構24が、上記上死点aと上記下死点bに移動する間に、上記駆動モータM2が180度回転するので、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し、下方に位置した上記直方体吸着部5a(又は5b)の上記吸引体16・・が、1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4aに吸着し、上記下死点bから上記上死点aを経て、1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記上面4bを上にした状態で上方に移動し、反対に、上記直方体吸着部5b(又は5a)が上記下死点b(下方)に位置することになる。
【0039】
そして、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転して上記下死点bから上記上死点aを経て、次の上記下死点bに至ると(上記回転中央軸17(上記駆動モータM2)が矢印C方向に180度回転するので)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が、上記吸引体16・・が上記弁当箱(容器)4’の上記底面4aに吸着し、1枚の上記弁当箱(容器)4’を上方に移動し、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(吸着位置P)に到来し、上記吸引体16・・が、1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4aを吸着する。以降、この繰り返しとなる。また、上記駆動モータM2は180度回転を繰り返し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方(又は下方)に移動する。
【0040】
このように、上記上下スライド機構24が上記下死点b、上記上死点aを経て上記下死点bに移動するのは、上記積層容器4の1枚の弁当箱(容器)4’を剥ぎ取り良いからである。また、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動したとき、上記エアコンプレッサ32を駆動停止する。そこで、上記1枚の弁当箱(容器)4’の上記吸引体16・・の吸引が解除されるので、そのとき上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向、図1図12参照))に移動して、1枚の上記弁当箱(容器)4’を後方(後段工程)に移動する。そして、上記弁当箱(容器)4’を後方に移動して、上記後段工程において、米飯や惣菜を、上記弁当箱(容器)4’に入れる。これが繰り返される。よって、上記弁当箱(容器)4’が、後段工程(後段工程コンベア)において、一定間隔で、上記弁当箱(容器)4’が後段工程コンベアに流れる(図21(a)(b)参照)。
【0041】
上記左右ガイド3a,3bには、上方に例えば4本の縦スリット(溝)28,28が両側に設けられており(図8図9(a)(b)参照、両側では縦スリット(溝)28が8本)(縦スリット(溝)28,28は上端部28aがない場合もある)、上記左右ガイド3a,3bの裏側には、その両側に4本の対向する水平補助棒25,25が設けられている(両側では上記水平補助棒25は8本)。上記水平補助棒25,25の各後端部は、上記縦スリット(溝)28,28を介して、縦方向の機枠26,26に接続されており(図8図9(a)参照)、駆動シリンダ27,27及び伸縮ロッド27a,27aが機枠26,26の下端部に接続されている。
【0042】
上記水平補助棒25,25によって、上記積層容器4が残り少なくなると、上記積層容器4が上昇する(図10(b)参照)。その駆動機構は、上記駆動シリンダ27,27にアングル29,29がボール螺子30,30(図示せず)に接続されており(図8図9(b)参照)、駆動モータM4,M4’によって上記ボール螺子30,30が回転し、そこに上記ボール螺子30,30に雌螺子(図示せず)が螺合しており、上記駆動モータM4,M4’により上記ボール螺子30,30が回転することにより、上記雌螺子が上昇し、それによって、上記アングル29,29共々上記水平補助棒25,25が、上記縦スリット(溝)28,28内を上昇する。その間、1枚の上記弁当箱(容器)4’が上記直方体吸着部5a(又は5b)の上記吸引体16・・により吸着されていく(図10(b)参照)。尚、上記駆動モータM4にはロータリエンコーダ38が設けられており(図8図9(b)参照)、現在の水平補助棒25,25の位置を認識している。よって、上記ロータリエンコーダ38が上記水平補助棒25,25の位置を認識しており、上記駆動モータM4,M4’によって上記ボール螺子30,30が回転し、上記弁当箱(容器)4’が上記吸着部16・・により吸着されることにより、上記弁当箱(容器)4’が1枚分(幅分)、上記水平補助棒25,25が上昇する。
【0043】
上記積層容器4が残り枚数が減少すると(上記ロータリエンコーダ38が自己の上記水平補助棒25,25の位置を認識している)、上記駆動シリンダ27,27の上記伸縮ロッド27a,27aが伸長して、上記伸縮ロッド27a, 27aが近接方向(矢印B,B方向)に伸長して、上記水平補助棒25,25が上記縦スリット(溝)28,28から突出する(図9(a)(b)、図10(b)参照)。これにより、上記積層容器4が残り枚数が減少すると(上記積層容器4が上記弁当箱(容器)4’が、残り例えば20枚、上記水平補助棒25,25の位置は、上記ロータリエンコーダ38により検出しており、上記積層容器4が残り枚数が減少する位置は(弁当箱(容器)4’が、残り例えば20枚)、上記ロータリエンコーダ38により検出している)、上記積層容器4が残り枚数が減少すると、上記積層容器4が上記水平補助棒25,25によって支持され、上記水平昇降部材14は下降して上記コンベア2のスリット34内に格納される(矢印F方向、図9(a)(b)、図10(b)参照)。さらに、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aが伸長して、上記左右ガイド3a,3bが若干開く(上記左右ガイド3a,3bが両側とも例えば2mm程度、矢印A,A方向、図3参照、図11(a)(b)参照)。さらに、上記積層容器4が残り少なくなると(上記弁当箱(容器)4’が残り例えば10枚)(上記水平補助棒25,25の位置は、上記ロータリエンコーダ38により検出している)、上記縦スリット(溝)28,28から、上記水平補助棒25,25が引っ込む。
【0044】
その後は、新たな上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)が、間隔Tで、上記コンベア2によって運ばれてきて(図11(a)参照)、上記検知センサS1により上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)が検知され(図1図2参照)、上記駆動モータM1を以って上記コンベア2が停止する。その後、上記新たな上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)と、上記残り少なくなった上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚)と合体する。実際には、上記残り少なくなった上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚)が落下し、上記新たな上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)と合体する(図11(b)参照)。
【0045】
即ち、上記水平補助棒25,25が上記駆動シリンダ27,27の上記伸縮ロッド27a,27aが縮小し、上記水平補助棒25,25が上記縦スリット(溝)28,28から引っ込み、上記残り少なくなった上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚)が落下して、上記新しい上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)と合体する(図11(b)参照)。そして、上記駆動シリンダ15が上昇すると上記水平昇降部材14が上昇して(矢印E方向、図4(a)参照)、上記新しい積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚+例えば10枚)を吸着位置Pに移動し、上記検知センサS2が上記底面4aを検知して(検知位置39、図4(a)参照)、上記駆動シリンダ15(上記水平昇降部材14)を停止する(図4(a)参照)。その後、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aが伸縮して、上記左右ガイド3a,3bが上記積層容器4の幅まで閉鎖する(矢印B,B方向、図3参照)。
【0046】
この間(段落「0041」欄~段落「0045」欄参照)、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転して、上記直方体吸着部5a(又は5b)の上記吸引体16・・が1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4aに吸着して、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の弁当箱(容器)4’を上方に移動し、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動する(図10(a)、図12参照)。この間(段落「0041」欄~段落「0045」欄)の動作は、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転して、上記直方体吸着部5a(又は5b)の上記吸引体16・・が1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4aに吸着して、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の弁当箱(容器)4’を上方に移動し、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動する間(図10(a)、図12参照)に終了する。
【0047】
これは(図22(a)~(d)参照)、積層容器4の間隔Tより、1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動し、1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する(時間T’×例えば10枚の弁当箱(容器)4’)が短いこと(=時間T’×例えば10枚の弁当箱(容器)4’)、或いは、等しいこと、が条件となる(図22(a)~(d)参照)。よって、上記弁当箱(容器)4’(複数の弁当箱(容器)4’)が、上記後段工程(上記後段工程コンベア)において、長時間、途切れないことが、本発明の最大の特徴である。
【0048】
そして、上記直方体吸着部5a(又は5b)が、上記1枚の弁当箱(容器)4’(上面4bが開口している)を上方に移動した際に、上記吸引体16・・の空気吸引が終了して(上記エアコンプレッサ32が駆動停止して)、両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動して、上記1枚の弁当箱(容器)4’を後方(後段工程)に移動する(図21参照)。その後は、上記1枚の弁当箱(容器)4’に米飯を入れたり、惣菜を入れたりする上記後段工程(後段工程コンベア)が存在する。これは(図22参照)、積層容器4の間隔Tより、1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動し、(1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’×例えば10枚の弁当箱(容器)4’)が、短いこと(=1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’×例えば10枚の弁当箱(容器)4’)、或いは、等しいこと、が条件となる(図22(a)~(d)参照)。従って、上記1枚の弁当箱(容器)4’(複数の弁当箱(容器)4’)が、上記後段工程(上記後段工程コンベア)において、長時間、途切れないことが、本発明の最大の特徴である(図21(a)(b)参照)。
【0049】
図14は、制御部36の電気的な構成を図示している。上記制御部36はCPUを具備しており、上記制御部36は、上記検知センサS1,S2、上記駆動モータM1~M4,M4’、上記駆動シリンダ12、上記駆動シリンダ15、上記駆動シリンダ27,27、ロータリエンコーダ38、リニアエンコーダ37、エアコンプレッサ32が接続されている。図15図18は制御部36(CPU)の動作手順を示すものである。図19図20は制御部36の機能ブロックである。動作手順(図15図18参照)を示すときに、上記機能ブロック(図19図20参照)を説明する。以下、動作手順を説明する。
【0050】
制御部36(コンベア駆動手段36b、図19参照)は、駆動モータM1を駆動し、コンベア2を走行し(P1、図15参照)、上記制御部36(センサS1検知手段36a、図19参照)は、検知センサS1にて積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)が来たことを検出し(P2、図15参照)、上記制御部36(上記コンベア駆動手段36b)は、上記駆動モータM1を停止して、上記コンベア2を停止する(P3、図15図10(a)参照)。
【0051】
そして上記制御部36(水平昇降部材駆動手段36d、図19参照)は、駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを上昇して、水平昇降部材14を上昇し(矢印E方向、図2図4(a)、図10(a)参照)(P4、図15参照)、上記制御部36(センサS2検知手段36e、図19参照)が検知センサS2が底面4aを検知するまで(検知位置39、図4(a)参照)、上記水平昇降部材14を上昇し、上記センサS2検知手段36eにおいて検知センサS2が上記底面4a(検知位置39)を検知すると(図4(a)参照)(P5、図15参照)、上記駆動シリンダ15を停止して、上記水平昇降部材14を停止する(P6、図15参照)。
【0052】
その後、制御部36(エアコンプレッサ駆動手段36f、図19参照)が、エアコンプレッサ32を駆動する(P7、図15参照)。そして、上記制御部36(シリンダ駆動手段36c、図19参照)は、駆動シリンダ12の伸縮ロッド12aを縮小して、左右ガイド3a,3bを閉鎖して積層容器4の幅まで近接方向(矢印B,B方向)に閉鎖する(P8、図15参照、図1図2図3参照)。丸数字「1」から図16に移行し、複数の上記吸引体16・・がエアを吸引し、直方体吸着部5a(又は5b)の複数の上記吸引体16・・が、上記底面4aを、1枚の上記弁当箱(容器)4’に吸着し(P9、図16参照)、制御部36(モータM3駆動手段36g、図19参照)が駆動モータM3を回転し、カム21が時計方向(一定方向)に回転し(P10、図16参照)、カム22が上方に回転し上死点aに至り、上下スライド機構24が、縦方向棒19a,19bに沿って下死点bと、上死点aと、上記下死点bとの間を移動する(図6図7(a)(b)参照)。これにより、上記積層容器4から上記弁当箱(容器)4’が分離し易くなる。
【0053】
上記制御部36(モータM2駆動手段36h、図19参照)が、駆動モータM2が回転し(P11、図16参照)、回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(P11、図16参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動し(1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動し)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し、上記下死点bに至る(図7(a)(b)参照、図10(a)参照、P12、図16参照)。
【0054】
そして、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(上記下死点b)に移動し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の弁当箱(容器)4’を上方に移動する(図12参照、P13、図16参照)。その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、図19参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動停止し、上記吸引体16・・がエア吸着解除する(P14、図16参照)。その後、両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動し、1枚の弁当箱(容器)4’を後段工程(後段工程コンベア)に移動する(図12参照)(P15、図16参照)。
【0055】
その後、制御部36(水平昇降部材駆動手段36d、図19参照)が上記駆動シリンダ15(上記水平昇降部材14)を1枚分(1枚幅分)上昇する(上記リニアエンコーダ37で上記水平昇降部材14の位置を認識している)(P16、図16図4(a)参照)。そして、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、図19参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動し(P17、図16参照)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4aに、上記吸引体16・・が吸着する(P18、図16参照)。以降、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、図16参照)。即ち、上記弁当箱(容器)4’が上方に移動し、1枚の上記弁当箱(容器)4’が上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移動する(矢印D方向、図12図21(a)(b)参照)。上記弁当箱(容器)4’が、一定間隔で、上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移行し、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、図16参照)。上記積層容器4が残り枚数が減少すると(上記弁当箱(容器)4’が例えば20枚)、「これの繰り返し」から脱して(P19、図16参照)、NOとなり、ステップP20に移行する。そして、「水平補助棒25が出てから」(P20、図16参照)は、NOとなり、次に移動する(丸数字「2」から図17に移行する)。
【0056】
上記制御部36(上記モータM4,M4’駆動手段36j、図20参照)は、駆動モータM4,M4’は自己の位置(水平補助棒25,25)を上記ロータリエンコーダ38により認識しており、上記積層容器4が残り枚数が減少すると(弁当箱(容器)4’の例えば20枚)(P21、図17参照)、上記制御部36(水平補助棒駆動手段36i、図20参照)は、駆動シリンダ27,27の伸縮ロッド27a,27aを伸長して、4本(両側では8本)の水平補助棒25,25を近接方向(矢印B,B方向、図9(a)参照)に駆動する(P22、図17参照)。よって、4本(両側では8本)の縦スリット(溝)28,28から、4本(両側では8本)の上記水平補助棒25,25が近接方向(矢印B,B方向、図9(a)、図10(b)参照)に出てくる(P22、図17参照)。
【0057】
これにより、上記積層容器4が残り枚数が減少すると(上記弁当箱(容器)4’が例えば20枚)、上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば20枚)は上記水平補助棒25,25により支持される(P22、図17参照、図10(b)参照)。上記制御部36(水平昇降部材駆動手段36d、図20参照)は、上記駆動シリンダ15の伸縮ロッド15aを下降して、上記水平昇降部材14は下降して(矢印F方向、図10(b)、図9(a)(b)参照)、上記コンベア2のスリット34内に収納される(P23、図17参照)。
【0058】
その後、丸数字「4」に移行し(P9、図16参照)、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、図19参照)が、上記エアコンプレッサ32を駆動し、複数の上記吸引体16・・がエアを吸引し、上記直方体吸着部5a(又は5b)の複数の上記吸引体16・・が、上記底面4aを、1枚の上記弁当箱(容器)4’に吸着し(P9、図16参照)、上記制御部36(上記モータM3駆動手段36g、図19参照)が上記駆動モータM3を回転し、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し(P10、図16参照)、上記カム22が上方に回転し上死点aに至り、上下スライド機構24が、縦方向軸19a,19bに沿って下死点bと、上死点aと、上記下死点bとの間を移動する(図6図7(a)(b)参照)。これにより、上記積層容器4から上記弁当箱(容器)4’が分離し易くなる。
【0059】
上記制御部36(上記モータM2駆動手段36h、図19参照)が、上記駆動モータM2が回転し、上記回転中央軸17が矢印C方向に180度回転し(P11、図16参照)、上記直方体吸着部5a(又は5b)が上方に移動し(1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動し)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方に移動し、その後、上記カム21が時計方向(一定方向)に回転し、上記下死点bに至る(図7(a)(b)参照、図10(a)参照、P12、図16参照)。
【0060】
そして、上記直方体吸着部5b(又は5a)が下方(上記下死点b)に移動し、上記直方体吸着部5a(又は5b)が1枚の弁当箱(容器)4’を上方に移動する(図12参照、P13、図16参照)。その後、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、図19参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動停止し、上記吸引体16・・がエア吸着解除する(P14、図16参照)。その後、上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動し、1枚の上記弁当箱(容器)4’を上記後段工程(上記後段工程コンベア)に移動する(図12図21(a)(b)参照)(P15、図16参照)。
【0061】
その後、上記制御部36(上記モータM4,M4’駆動手段36j、図20参照)が上記駆動モータM4,M4’(上記水平補助棒25,25)を1枚分(1枚幅分)上昇する(P16、図16図10(b)参照)。そして、上記制御部36(上記エアコンプレッサ駆動手段36f、図19参照)が上記エアコンプレッサ32を駆動し(P17、図16参照)、上記直方体吸着部5b(又は5a)が1枚の上記弁当箱4’の上記底面4aに、上記吸引体16・・が吸着する(P18、図16参照)。以降、この繰り返しとなる(P19,P9~P19、図16参照)。上記積層容器4が残り少なくなると(上記弁当箱(容器)4’)の例えば10枚までは、この繰り返しとなる(P19、P9~P19、図16参照)。
【0062】
上記「水平補助棒25,25が出てから」(P20、図16参照)は、YESとなり、丸数字「5」に戻ってくる(図17参照)。上記積層容器4が残り少なくなると(上記弁当箱(容器)4’の例えば10枚)(P24、図17参照、第1工程)(上記ロータリエンコーダ38で水平補助棒25,25の位置(例えば10枚の上記弁当箱(容器)4’の上記水平補助棒25,25の位置)は認識している)。その後、上記制御部36(上記コンベア駆動手段36b、図19参照)は上記駆動モータM1を駆動して上記コンベア2を走行する(P25、図17参照、第1工程)。新たな次の積層容器4(弁当箱(容器)4’が例えば60枚)が運ばれてくる(P26、図17参照、図2参照、第1工程)。上記間隔Tはここから始まる(図21図22参照)。上記制御部36(センサS1検知手段36a、図19参照)は、上記検知センサS1の検知により、新たな積層容器4(弁当箱(容器)4’が例えば60枚)が運ばれてきたことを検知し(P27、図17参照、第1工程)、上記駆動モータM1を停止し、上記コンベア2の走行を停止する(P28、図17参照、第1工程、図2図11(a)参照)。丸数字「3」から図18に移行する。
【0063】
上記制御部36(上記シリンダ駆動手段36c、図19参照)は、上記駆動シリンダ12の上記伸縮ロッド12aを若干伸長し、上記左右ガイド3a,3bが2mm程度、離間方向に開放される(矢印A,A方向、図11(a)参照、P29、図18参照、第2工程)。そして、上記制御部36(水平補助棒駆動手段36i、図20参照)は、上記駆動シリンダ27,27の上記伸縮ロッド27a,27aを縮小して、上記縦スリット(溝)28,28から上記水平補助棒25,25が引っ込む(P30、図18参照、第2工程、矢印A,A方向、図9(a)参照)。
【0064】
そして、残り少なくなった上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚)が落下する(P31、図18参照、第2工程、図11(a)(b)参照)。上記残り少なくなった上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚)が、上記新たな上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば60枚)と合体する(P32、図18参照、第2工程、図11(b)、36k、図20参照)。
【0065】
そして制御部36(上記水平昇降部材駆動手段36d、図20参照)が、上記駆動シリンダ15の上記伸縮ロッド15aを上昇して(矢印E方向)、合体した上記積層容器4の上記水平昇降部材14を上昇する(P33、図18参照、第3工程、矢印E方向、図4(a)参照)。そして、上記制御部36(上記センサS2検知手段36e、図19参照)が、上記検知センサS2を検知(検知位置39、図4(a)参照)すると(P34、図18参照、第3工程)、上記底面4aを検知して、上記水平昇降部材14の上昇を停止し(上記駆動シリンダ15の上昇を停止し)、上記積層容器4(上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚+例えば60枚)の上昇を停止する(P35、図18参照、第3工程、図12参照)。
【0066】
ここまでの動作(上記ステップP24~ステップP35の動作(第1工程~第3工程))は、上記直方体吸着部5a(又は5b)が、1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4a(上記積層容器4の一番上の弁当箱(容器)4’の上記底面4a)に複数の上記吸引体16・・が吸着し、1枚の上記弁当箱(容器)4’を上方に運ばれるまでに、終了する。終了する時間T’は、上記積層容器4が残り例えば10枚となって、上記直方体吸着部5a(又は5b)が、1枚の上記弁当箱(容器)4’の上記底面4a(上記積層容器4の一番上の弁当箱(容器)4’の上記底面4a)に複数の上記吸引体16・・が吸着し、1枚の上記弁当箱(容器)4’を上方に運ばれるまでに、終了する(1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間=時間T’、図22(b)(c)参照)(時間T’、図22(b)(c)参照)。よって、上記積層容器4が残り例えば10枚となって、上記弁当箱(容器)4’が上方に運ばれるまでに、終了する(時間T’×上記弁当箱(容器)4’が例えば10枚)。
【0067】
この時間T’は、1枚の上記弁当箱(容器)4’が上記直方体吸着部5a(又は5b)が、上記底面4aに吸着し、1枚の弁当箱(容器)4’が上方に運ばれるまでに(時間T’)までに終了する。よって、(積層容器4の間隔T)≧((1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)(図22参照)より、等しいか、又は、短いか(残り少なくなった弁当箱(容器)4’の枚数(例えば10枚))(下方にあった上記直方体吸着部5a(又は5b)の上記吸引体16・・が上記1枚の弁当箱(容器)4’の開口を上面4bとする上方に移動する(時間T’)×(残り少なくなった弁当箱(容器)4’の枚数(例えば10枚))以内に終了すること)が条件となる(図22(a)~(d)参照)。
【0068】
よって、上記弁当箱(容器)4’は上記直方体吸着部5a(又は5b)により上方に運ばれるため(1枚の弁当箱(容器)4’=時間T’)、上記弁当箱(容器)4’が、上記後段工程(上記後段工程コンベア)において、長時間、途切れることはない((積層容器4の間隔T)≧(時間T’×例えば10枚)、図22参照)。1枚の上記弁当箱(容器)4’は、上記両側コンベア31a,31bにより後方(後段工程)に運ばれる。そして、上記直方体吸着部5a(又は5b)が、1枚の弁当箱(容器)4’(上面4bが開口している)を上方に移動した際に、上記吸引体16・・の空気吸引が終了して、上記両側コンベア31a,31bが後方(矢印D方向)に移動して、1枚の上記弁当箱(容器)4’を後方(上記後段工程)に移動する(P15、図16参照、図12図21(a)(b)参照)。その後は、弁当箱(容器)4’に米飯を入れたり、惣菜を入れたりする上記後段工程(上記後段工程コンベア)が存在する。従って、上記弁当箱(容器)4’が、一定間隔で、上記後段工程(上記後段工程コンベア)にて流れることになり、上記弁当箱(容器)4’が、長時間、途切れないことが、本発明の最大の特徴である。
【0069】
この作業の繰り返しとなる(P36、P7~P36、図18参照)。よって、丸数字「6」(ステップP7から、図15参照)に戻って、ステップP36(図18参照)の繰り返しとなる。終了ボタンが押されると(P37、図18参照)、終了(エンド)となる(図18参照)。
【0070】
本発明は以上のように、第1工程から第3工程までの作業を、上記回転中央軸17が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部5a(又は5b)が上記1枚の容器の開口を上面4bとする上方に移動する間に、終了する。従って、第1工程から第3工程までの作業を、上記回転中央軸が180度回転し、下方にあった上記直方体吸着部が上記1枚の容器(例えば弁当箱(4’))の開口(4b)を上面とする上方に移動する(時間T’×(残り少なくなった容器(例えば弁当箱(4’)の枚数))以内に終了する(この時間T’は、1枚の上記弁当箱(4’)が上記直方体吸着部5a(又は5b)が、上記底面(4a)に吸着し、1枚の弁当箱(4’)が上方に運ばれるまでに(時間T’)までに終了する。よって、(積層容器4の間隔T)≧((1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)(図22(a)~(d)参照)より、等しいか、又は、短いか(=(1枚の弁当箱(容器)4’が上方に移動する時間T’)×例えば10枚)、が条件となる(図22(a)~(d)参照)。よって、上記容器(例えば弁当箱(4’))において、上記容器(例えば弁当箱(4’))が、後段工程において、一定間隔で、各容器(例えば弁当箱(4’))が移行するので、上記容器(例えば弁当箱(4’))が、後段工程において、長時間、途切れることがない。
【0071】
また、1枚分の容器(例えば弁当箱4’)の幅分、上記水平昇降部材14又は水平補助棒25,25が上昇するので、1枚分の容器(例えば弁当箱4’)が次々に上方に運ばれていくので、便宜である。
【0072】
また、積層容器4の1枚の容器(例えば弁当箱4’)の分離性が良くなる。
【0073】
また、左右ガイド3a,3bが離間方向に移動するので、上記残り少なくなった積層容器4が落下するときに、引っ掛かりがなくなり、上記残り少なくなった積層容器4がスムーズに落下し、上記新たな積層容器4と合体することができる。
【0074】
また、上方にあった1枚の上記容器(例えば弁当箱4’)を、左右の両側コンベア31a,31bにより後方に移動し、後段工程において、1枚の容器(例えば弁当箱4’)に例えば米飯を詰めたり、例えば惣菜を詰めたりすることが可能となる。よって、上記容器(例えば弁当箱(4’))が後段工程において、途切れることがない。
【0075】
尚、弁当箱(容器)4’が、積層容器4が残り枚数が減少する枚数(例えば20枚)、積層容器4の残り少なくなる枚数(例えば10枚)は、「例えば」の数であり、上記積層容器4が残り枚数が減少する枚数は、例えば15枚、例えば30枚、例えば35枚、上記積層容器4が残り少なくなる枚数は、例えば10枚、例えば15枚、例えば5枚については、任意の数である。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明に係る容器分離装置によれば、例えば弁当箱(容器)4’の後段工程において、弁当箱(容器)4’を、長時間、途切れなくすることができ、産業上の利用価値の高いものである。
【符号の説明】
【0077】
1 容器分離装置
2 コンベア
3a 左ガイド
3b 右ガイド
4 積層容器
4a 底面
4b 上面
4’ 弁当箱(容器)
5a 直方体吸着部
5b 直方体吸着部
6a,6b 腕
6b,6d 腕
14 水平昇降部材
16 吸引体
17 回転中央軸
21 カム
25 水平補助棒
28 縦スリット(溝)
28a 上端部
31a,31b 左右の両側コンベア
a 上死点
b 下死点
P 吸着位置
S1 検知センサ
S2 検知センサ
T 間隔
T’ 時間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23