(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058211
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、方法、プログラム、およびシステム
(51)【国際特許分類】
G16H 70/40 20180101AFI20240418BHJP
【FI】
G16H70/40
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165431
(22)【出願日】2022-10-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】516231165
【氏名又は名称】株式会社ネクイノ
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】石井 健一
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
【課題】医療用製品に関してユーザに提供される情報の妥当性を担保する。
【解決手段】本開示の一態様のプログラムは、コンピュータを、医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける手段、対象ユーザに対して特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、専門家ユーザによる投稿コンテンツ、一般ユーザによる投稿コンテンツと専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または一般ユーザによる投稿コンテンツのうち専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを対象ユーザに提示する手段、として機能させるプログラム。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける手段、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザに提示する手段、
として機能させるプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、前記ユーザの属性に関する属性情報を取得する手段、としてさらに機能させ、
前記提示する手段は、前記対象ユーザと前記属性において類似する一般ユーザによる投稿コンテンツを優先的に提示する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせは、前記一般ユーザが投稿したコンテンツと当該コンテンツに紐づけて前記専門家ユーザが投稿した補足的コンテンツとの組み合わせを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツは、所定数以上の前記専門家ユーザから賛同に対応するリアクションが投稿されたコンテンツ、または前記専門家ユーザから投稿されたリアクションに対応する評価点の統計値が閾値以上であるコンテンツ、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記提示する手段は、前記対象ユーザが前記一般ユーザに該当する場合に、前記対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから前記所定のリアクションが投稿されていないコンテンツ、または前記専門家ユーザから補足的コンテンツが投稿されていないコンテンツを、前記対象ユーザに提示しない、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記提示する手段は、提示するコンテンツの投稿者が前記専門家ユーザであるか前記一般ユーザであるかを特定可能な情報をさらに提示する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、前記専門家ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴、または一般ユーザが投稿したコンテンツに対する前記専門家ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該専門家ユーザに特典を付与する手段、としてさらに機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、前記一般ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴、または前記一般ユーザが投稿したコンテンツに対して前記専門家ユーザによって投稿されたコンテンツもしくはリアクションの履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該一般ユーザに特典を付与する手段、として機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを、前記一般ユーザに対する医療用製品の提供履歴を取得する手段、としてさらに機能させ
前記コンテンツの投稿を受け付ける手段は、前記特定の医療用製品に対応する提供履歴が存在しない前記一般ユーザからの当該特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けない、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記医療用製品は、医薬品であり、
前記コンピュータを、前記一般ユーザに提供された医薬品に関する当該一般ユーザの服薬履歴を取得する手段、としてさらに機能させ、
前記コンテンツの投稿を受け付ける手段は、前記特定の医療用製品に対応する服薬履歴が存在しない前記一般ユーザからの当該特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けない、
請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記服薬履歴を取得する手段は、前記一般ユーザからの服薬状況の入力に基づいて前記服薬履歴を取得し、
前記コンピュータを、前記一般ユーザからの服薬状況の入力に応じて、当該一般ユーザに特典を付与する手段、としてさらに機能させる、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを、前記一般ユーザである第1ユーザが前記特定の医療用製品に対して投稿したコンテンツと類似するコンテンツを当該特定の医療用製品に対して投稿した別の一般ユーザである第2ユーザに関する情報を、前記第1ユーザに提示する手段、としてさらに機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
コンピュータが、
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けることと、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザに提示することと、
を実行する方法。
【請求項14】
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける手段と、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザに提示する手段と
を具備する情報処理装置。
【請求項15】
サーバとユーザによって使用されるクライアント装置とを具備するシステムであって、
前記サーバは、
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから投稿された、特定の医療用製品に関するコンテンツを当該コンテンツの投稿者の使用するクライアント装置から受信する手段と、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザの使用するクライアント装置へ送信する手段とを備える、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、方法、プログラム、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品は、その使用目的に適う作用の他に、副作用を伴うことがある。患者は、医薬品の副作用の情報を、例えば医師、薬剤師等の医療従事者から提供される。しかしながら、医療従事者は、多くの場合、自らが扱う医薬品を服用しているわけではないので、実際の使用感の情報を患者に伝えることはできない。また、副作用として生じる吐き気や頭痛などの症状の程度も、定量化できないうえに個人差があるので、医療従事者と患者との間で認識が必ずしも揃わない。すなわち、患者が、医薬品の使用感や副作用を事前に正確に想像することは困難である。
【0003】
特許文献1には、ユーザが服用した薬の名称と副作用症状等を含む服薬情報を他のユーザとシェアすることについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、ユーザは他のユーザが特定の薬を服用した際の副作用症状等の情報を知ることができる。しかしながら、非医療従事者である他のユーザによって登録される副作用症状等の情報の信頼性は担保されない。例えば副作用症状が誇張して登録されていたり、薬の服用に起因すると医学的には認められない副作用症状が登録されていたりしても、ユーザはその情報の妥当性を判断できず、薬の服用を躊躇したり、正しく使用しなかったりするおそれがある。
【0006】
本開示の目的は、医療用製品に関してユーザに提供される情報の妥当性を担保することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータを、医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける手段、対象ユーザに対して特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、専門家ユーザによる投稿コンテンツ、一般ユーザによる投稿コンテンツと専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または一般ユーザによる投稿コンテンツのうち専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを対象ユーザに提示する手段、として機能させるプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態のクライアント装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態のコンテンツデータベースのデータ構造を示す図である。
【
図6】本実施形態のリアクションデータベースのデータ構造を示す図である。
【
図7】本実施形態のコンテンツ投稿処理のフローチャートである。
【
図8】本実施形態のリアクション投稿処理のフローチャートである。
【
図9】本実施形態の情報提示処理のフローチャートである。
【
図10】本実施形態の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、クライアント装置10と、サーバ30とを備える。
クライアント装置10及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0012】
クライアント装置10は、サーバ30にリクエストを送信する情報処理装置の一例である。クライアント装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、又は、パーソナルコンピュータである。
【0013】
クライアント装置のユーザは、少なくとも専門家ユーザと、一般ユーザとに区分される。専門家ユーザとは、医療用製品に関する専門知識を有するユーザである。一般ユーザとは、専門家ユーザ以外のユーザである。専門家ユーザは、例えば以下のいずれかに該当することが届け出られ、または認証されたユーザである。
・医師
・薬剤師
・看護師
・その他の医療従事者
・医療用製品のベンダー
【0014】
サーバ30は、クライアント装置10から送信されたリクエストに応じたレスポンスをクライアント装置10に提供する情報処理装置の一例である。サーバ30は、例えば、サーバコンピュータである。
【0015】
(1-1)クライアント装置の構成
クライアント装置の構成について説明する。
図2は、本実施形態のクライアント装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
図2に示すように、クライアント装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。クライアント装置10は、ディスプレイ21に接続される。
【0017】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0018】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ)のプログラム
【0019】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0020】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、クライアント装置10の機能を実現するコンピュータである。プロセッサ12は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・CPU(Central Processing Unit)
・GPU(Graphic Processing Unit)
・ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
・FPGA(Field Programmable Array)
【0021】
入出力インタフェース13は、クライアント装置10に接続される入力デバイスから情報(例えばユーザの指示)を取得し、かつ、クライアント装置10に接続される出力デバイスに情報(例えば画像信号)を出力するように構成される。
【0022】
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイ21、スピーカ、又は、それらの組合せである。
【0023】
通信インタフェース14は、クライアント装置10と外部装置(例えばサーバ30)との間の通信を制御するように構成される。
【0024】
ディスプレイ21は、画像(静止画、または動画)を表示するように構成される。ディスプレイ21は、例えば、液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイである。
【0025】
(1-2)サーバの構成
サーバの構成について説明する。
図3は、本実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とを備える。
【0027】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0028】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーションのプログラム
【0029】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0030】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するコンピュータである。プロセッサ32は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・CPU
・GPU
・ASIC
・FPGA
【0031】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスから情報(例えばユーザの指示)を取得し、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報(例えば画像信号)を出力するように構成される。
【0032】
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0033】
通信インタフェース34は、サーバ30と外部装置(例えばクライアント装置10)との間の通信を制御するように構成される。
【0034】
(2)実施形態の一態様
本実施形態の一態様について説明する。
図4は、本実施形態の一態様の説明図である。
【0035】
図4に示すように、サーバ30は、一般ユーザGU11から、クライアント装置10-1を介して特定の医療用製品(例えば特定の医薬品)に関するコンテンツの投稿を受け付け、記憶装置31に蓄積する。同様に、サーバ30は、専門家ユーザSU12から、クライアント装置10-2を介して特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付け、記憶装置31に蓄積する。コンテンツは、典型的にはコメント(テキスト)であるが、写真(静止画)、動画、音声、またはこれらの組み合わせであってもよい。また、コンテンツは、典型的には特定の医療用製品の使用感(つまりレビュー)、副作用、感想、使用上の注意、科学的知見などを対象とするが、これに限られない。
【0036】
サーバ30は、記憶装置31に蓄積したコンテンツを、クライアント装置10-1を介して一般ユーザGU11に提示する。ただし、サーバ30は、後述するように一般ユーザGU11に提示するコンテンツを制限する。サーバ30は、記憶装置31に蓄積したコンテンツを、クライアント装置10-2を介して専門家ユーザSU12に提示する。サーバ30は、専門家ユーザSU12に提示するコンテンツを制限する必要はない。
【0037】
一般ユーザGU11および専門家ユーザSU12は、自らに提示されたコンテンツに対するリアクション、またはさらなるコンテンツ(以下、特定のコンテンツに紐付けられるコンテンツを「子コンテンツ」といい、「子コンテンツ」が紐づく特定のコンテンツを「親コンテンツ」という)を投稿することができる。
【0038】
ここで、リアクションは、例えばコンテンツに対する賛同、反対、感情(例えば喜怒哀楽)、評価(例えば評価点)の表明であってよい。子コンテンツは、例えば親コンテンツに対する賛同意見、補足意見、反対意見などを表現するテキスト、静止画、動画、音声、またはこれらの組み合わせであってよい。さらに、子コンテンツに対してリアクションやさらなる子コンテンツの投稿も可能である。つまり、子コンテンツは、他の子コンテンツの親コンテンツともなり得る。
【0039】
サーバ30は、一般ユーザGU11に対して、他の一般ユーザが投稿したコンテンツを無条件には提示しない。具体的には、サーバ30は、以下のいずれかを一般ユーザGU11に提示する。
・専門家ユーザによる投稿コンテンツ
・他の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち、専門家ユーザSU12によって子コンテンツが投稿されているコンテンツ
・他の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち、専門家ユーザSU12によって承認されているコンテンツ
【0040】
ここで、一般ユーザによる投稿コンテンツは、専門家ユーザSU12から投稿されたリアクションが所定の条件を満たすことで、承認済の状態となる。逆に、専門家ユーザSU12から投稿されたリアクションが所定の条件を満たしていない投稿コンテンツは未承認の状態である。所定の条件とは、例えば賛同を表明するリアクションが所定数(所定数は1であってもよい)以上投稿されている、または表明された評価点の統計値(例えば、最大値、最小値、平均値、中央値、最頻値、または合計)が閾値以上であること、であってもよい。
【0041】
要するに、サーバ30は、一般ユーザGU11による投稿コンテンツを、専門家ユーザSU12による監修(例えば、肯定的なリアクション、または子コンテンツの投稿)がなされるまで、他の一般ユーザ向けに提示しない。これにより、一般ユーザGU11が、専門家の発信する情報に加えて実際の使用経験に基づく他の一般ユーザが発信する情報を受け取り、かつ自ら情報を発信することの可能なナレッジコミュニティを実現することができる。そして、このナレッジコミュニティにおいて、一般ユーザGU11が受け取る情報の妥当性を担保することができる。
【0042】
(3)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0043】
(3-1)コンテンツデータベース
本実施形態のコンテンツデータベースについて説明する。
図5は、本実施形態のコンテンツデータベースのデータ構造を示す図である。
【0044】
コンテンツデータベースには、コンテンツ情報が登録される。コンテンツ情報は、クライアント装置10のユーザから投稿されたコンテンツに関する情報である。コンテンツデータベースは、コンテンツに対応する特定の医療用製品毎に構築され得る。
【0045】
図5に示すように、コンテンツデータベースは、「コンテンツID」フィールドと、「投稿日時」フィールドと、「投稿者ID」フィールドと、「投稿者種別」フィールドと、「コンテンツ詳細」フィールドと、「承認」フィールドと、「親コンテンツID」フィールドと、「専門家補足」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0046】
「コンテンツID」フィールドには、コンテンツIDが格納される。コンテンツIDは、コンテンツ情報に対応するコンテンツを識別する情報である。
【0047】
「投稿日時」フィールドには、投稿日時情報が格納される。投稿日時情報は、コンテンツ情報に対応するコンテンツの投稿日時に関する情報である。
【0048】
「投稿者ID」フィールドには、投稿者IDが格納される。投稿者IDは、コンテンツ情報に対応するコンテンツの投稿者であるユーザを識別する情報である。
【0049】
「投稿者種別」フィールドには、投稿者種別情報が格納される。投稿者種別情報は、コンテンツ情報に対応するコンテンツの投稿者であるユーザの種別に関する情報である。なお、投稿者種別情報は、投稿者IDによって決まるので、コンテンツデータベースとは独立したデータベースを参照して投稿者IDに対応する投稿者種別情報を特定してもよい。この場合に、本フィールドはコンテンツデータベースから省略可能である。投稿者種別情報は、投稿者が少なくとも一般ユーザまたは専門家ユーザのいずれであるかを特定可能に構成される。投稿者種別情報は、さらに細分化された種別を特定可能に構成されてもよい。
【0050】
「コンテンツ詳細」フィールドには、コンテンツ詳細情報が格納される。コンテンツ詳細情報は、コンテンツ情報に対応するコンテンツの詳細に関する情報である。具体的には、コンテンツ詳細情報は、コンテンツデータであってもよいし、コンテンツデータの所在を示すアドレス情報であってもよい。
【0051】
「承認」フィールドには、承認フラグが格納される。承認フラグは、コンテンツ情報に対応するコンテンツが承認済コンテンツであるか否かを示す。
【0052】
「親コンテンツIDフィールド」には、親コンテンツIDが格納される。親コンテンツIDは、コンテンツ情報に対応するコンテンツの親コンテンツを識別する情報である。なお、コンテンツが子コンテンツ出ない場合に、親コンテンツIDフィールドは空であってよい。
【0053】
「専門家補足」フィールドには、専門家補足フラグが格納される。専門家補足フラグは、コンテンツ情報に対応するコンテンツに対して専門家ユーザによる子コンテンツが投稿されているか否かを示す。
【0054】
(3-2)リアクションデータベース
本実施形態のリアクションデータベースについて説明する。
図6は、本実施形態のリアクションデータベースのデータ構造を示す図である。
【0055】
リアクションデータベースには、リアクション情報が登録される。リアクション情報は、クライアント装置10のユーザから投稿されたリアクションに関する情報である。リアクションデータベースは、リアクションが投稿されるコンテンツに対応する特定の医療用製品毎に構築され得る。
【0056】
図6に示すように、リアクションデータベースは、「リアクションID」フィールドと、「投稿日時」フィールドと、「投稿者ID」フィールドと、「リアクション種別」フィールドと、「コンテンツID」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0057】
「リアクションID」フィールドには、リアクションIDが格納される。リアクションIDは、リアクション情報に対応するリアクションを識別する情報である。
【0058】
「投稿日時」フィールドには、投稿日時情報が格納される。投稿日時情報は、リアクション情報に対応するリアクションの投稿日時に関する情報である。
【0059】
「投稿者ID」フィールドには、投稿者IDが格納される。投稿者IDは、リアクション情報に対応するリアクションの投稿者であるユーザを識別する情報である。
【0060】
「投稿者種別」フィールドには、投稿者種別情報が格納される。投稿者種別情報は、リアクション情報に対応するリアクションの投稿者であるユーザの種別に関する情報である。なお、投稿者種別情報は、投稿者IDによって決まるので、リアクションデータベースとは独立したデータベースを参照して投稿者IDに対応する投稿者種別情報を特定してもよい。この場合に、本フィールドはリアクションデータベースから省略可能である。投稿者種別情報は、投稿者が少なくとも一般ユーザまたは専門家ユーザのいずれであるかを特定可能に構成される。投稿者種別情報は、さらに細分化された種別を特定可能に構成されてもよい。
【0061】
「リアクション種別」フィールドには、リアクション種別情報が格納される。リアクション種別情報は、リアクション情報に対応するリアクションの種別に関する情報である。なお、リアクションの種別として例えばコンテンツに対する評価点が選択可能である場合に、評価点を特定可能な情報を格納するために別のフィールドがリアクションデータベースに追加されてもよい。
【0062】
「コンテンツID」フィールドには、コンテンツIDが格納される。リアクション種別情報は、リアクション情報に対応するリアクションが投稿されたコンテンツを識別する。
【0063】
(4)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
【0064】
(4-1)コンテンツ投稿処理
本実施形態のコンテンツ投稿処理について説明する。
図7は、本実施形態のコンテンツ投稿処理のフローチャートである。
【0065】
本実施形態のコンテンツ投稿処理は、例えば、一般ユーザまたは専門家ユーザが、クライアント装置10に対してコンテンツの投稿を指示し、クライアント装置10がコンテンツ投稿要求をサーバ30へ送信することで開始する。コンテンツ投稿要求には以下の情報が含まれる。
・コンテンツに対応する具体的な医療用製品を特定可能な情報
・コンテンツの投稿者(ユーザ)を特定可能な情報(例えば投稿者ID)
・コンテンツの詳細に関する情報(例えば、コンテンツデータ、またはコンテンツデータの所在を示すアドレス情報)
・コンテンツに対応する親コンテンツを特定可能な情報(例えばコンテンツID)
なお、親コンテンツが存在しない場合、つまり投稿されるコンテンツが子コンテンツでない場合に、親コンテンツを特定可能な情報はコンテンツ投稿要求に含められなくてよい。
【0066】
図7に示すように、サーバ30は、コンテンツ投稿要求の取得(S130)を実行する。
具体的には、サーバ30は、クライアント装置10からコンテンツ投稿要求を受信する。
【0067】
ステップS130の後に、サーバ30は、データベースの更新(S131)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS131において取得したコンテンツ投稿要求に基づいて、コンテンツデータベース(
図5)を更新する。
【0068】
一例として、サーバ30は、以下に説明するように、新規レコードを生成し、コンテンツデータベース(
図5)に追加する。
サーバ30は、新規のコンテンツIDを発行し、当該コンテンツIDをレコードに格納する。サーバ30は、例えばコンテンツ投稿要求の受信日時に基づく投稿日時情報を生成し、レコードに格納する。サーバ30は、コンテンツ投稿要求に基づいて投稿者を特定し、当該投稿者に対応する投稿者IDおよび投稿者種別情報をレコードに格納する。サーバ30は、コンテンツ投稿要求に基づいてコンテンツ詳細情報を生成し、レコードに格納する。サーバ30は、承認済みでないことを示す承認フラグを生成し、レコードに格納する。サーバ30は、コンテンツ投稿要求に基づいて親コンテンツを特定し、当該親コンテンツに対応する親コンテンツIDをレコードに格納する。サーバ30は、専門家ユーザによる子コンテンツが投稿されていないことを示す専門家補足フラグを生成し、レコードに格納する。
【0069】
また、サーバ30は、コンテンツ投稿要求に基づいて特定した投稿者種別が専門家ユーザであって、かつ親コンテンツIDが空でない場合に、当該親コンテンツIDに対応するコンテンツを特定する。そして、サーバ30は、特定したコンテンツの専門家補足フラグとして専門家ユーザによる子コンテンツが投稿されていないことを示す値(例えば「NO」)が格納されている場合に、専門家ユーザによる子コンテンツが投稿されていることを示す値(例えば「YES」)に書き換える。
【0070】
ステップS131の後に、サーバ30は、特典付与条件の判定(S132)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS132において更新したコンテンツデータベース(
図5)に基づいて、関連するユーザに対する特典付与条件の成立/不成立を判定する。
【0071】
特典付与条件の判定(S132)の第1例として、サーバ30は、追加されたレコードに対応するコンテンツの投稿者であるユーザのコンテンツ投稿履歴に基づいて当該ユーザに特典を付与する。例えば、サーバ30は、以下の少なくとも1つを行うことができる。
・ユーザにコンテンツの投稿数に応じて特典を付与する。
・ユーザにコンテンツの投稿頻度に応じて特典を付与する。
・ユーザが特定の条件下(例えば、同一の医療用製品を対象とする投稿コンテンツの総数が閾値以下である状況)でコンテンツを投稿したことに応じて当該ユーザに特典を付与する。
・専門家ユーザに一般ユーザのコンテンツに対する子コンテンツの投稿数に応じて特典を付与する。
・専門家ユーザに一般ユーザのコンテンツに対する子コンテンツの投稿頻度に応じて特典を付与する。
・専門家ユーザが特定の条件下(例えば、同一の医療用製品を対象とする投稿コンテンツの総数が閾値以下である状況)で一般ユーザのコンテンツに対して子コンテンツを投稿したことに応じて当該専門家ユーザに特典を付与する。
【0072】
特典付与条件の判定(S132)の第2例として、サーバ30は、追加されたレコードに対応するコンテンツの親コンテンツ(間接的な親コンテンツを含む)を特定し、特定した各親コンテンツに対する子コンテンツの投稿履歴に基づいて、当該親コンテンツの投稿者であるユーザに特典を付与する。例えば、サーバ30は、以下の少なくとも1つを行うことができる。
・特定した親コンテンツに対する他ユーザの子コンテンツの投稿数に応じて、当該親コンテンツの投稿者であるユーザに特典を付与する。
・特定した親コンテンツに対する他ユーザの子コンテンツの投稿頻度に応じて、当該親コンテンツの投稿者であるユーザに特典を付与する。
・特定した親コンテンツに対する専門家ユーザの子コンテンツの投稿数に応じて、当該親コンテンツの投稿者である一般ユーザに特典を付与する。
・特定した親コンテンツに対する専門家ユーザの子コンテンツの投稿頻度に応じて、当該親コンテンツの投稿者である一般ユーザに特典を付与する。
【0073】
ステップS132において、いずれかのユーザについて特典付与条件が成立した場合に、サーバ30は、特典の付与(S133)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS132において成立すると判定した特典付与条件に応じて、該当するユーザに特典を付与する。特典は、例えば以下の少なくとも1つであってよい。
・ポイント
・ユーザスコア
【0074】
ここで、ポイントは、他の財(サービスを含む)と交換可能に構成されてよい。ポイントは、他の様々な手段でユーザに獲得されてよい。第1例として、ユーザは、対価(例えば通貨または暗号資産などの財)の支払いと引き換えに相応のポイントを獲得できる。第2例として、ユーザは、所定の福利厚生プラン(例えば、勤務先によって提供される福利厚生プラン)に加入する場合に、当該福利厚生プランによって定められる条件が成立することで付与されるポイント(例えば毎年付与されるポイント)を獲得できる。第3例として、ユーザは、新規ユーザの勧誘、広告の視聴、ログインなどの情報処理システム1によって提供されるナレッジコミュニティサービスによって定められる所定の行動を採ることで付与されるポイントを獲得できる。
【0075】
ユーザスコアは、ユーザのナレッジコミュニティに対する貢献の指標となる。ユーザは、ユーザスコアに応じてランク分けされてもよい。ランクによって、情報処理システム1によって提供されるナレッジコミュニティまたは外部システムにおいて、ユーザに異なる権限(例えばポイントの付与条件)または特典が与えられてよい。
【0076】
ステップS132(特典付与条件が成立したユーザが存在しない場合)またはステップS133の完了を以て、サーバ30は本実施形態のコンテンツ投稿処理を終了する。
【0077】
(4-2)リアクション投稿処理
本実施形態のリアクション投稿処理について説明する。
図8は、本実施形態のリアクション投稿処理のフローチャートである。
【0078】
本実施形態のリアクション投稿処理は、例えば、一般ユーザまたは専門家ユーザが、クライアント装置10に対していずれかのコンテンツに対するリアクションの投稿を指示し、クライアント装置10がリアクション投稿要求をサーバ30へ送信することで開始する。リアクション投稿要求には以下の情報が含まれる。
・リアクションがどのコンテンツに向けられているかを特定可能な情報(例えばコンテンツID)
・リアクションの投稿者(ユーザ)を特定可能な情報(例えば投稿者ID)
・リアクションの種別を特定可能な情報(例えば、リアクション種別情報)
【0079】
図7に示すように、サーバ30は、リアクション投稿要求の取得(S230)を実行する。
具体的には、サーバ30は、クライアント装置10からリアクション投稿要求を受信する。
【0080】
ステップS230の後に、サーバ30は、データベースの更新(S231)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS231において取得したリアクション投稿要求に基づいて、リアクションデータベース(
図6)を更新する。
【0081】
一例として、サーバ30は、以下に説明するように、新規レコードを生成し、リアクションデータベース(
図6)に追加する。
サーバ30は、新規のリアクションIDを発行し、当該リアクションIDをレコードに格納する。サーバ30は、例えばリアクション投稿要求の受信日時に基づく投稿日時情報を生成し、レコードに格納する。サーバ30は、リアクション投稿要求に基づいて投稿者を特定し、当該投稿者に対応する投稿者IDおよび投稿者種別情報をレコードに格納する。サーバ30は、リアクション投稿要求に基づいてリアクションの種別を特定し、当該種別に対応するリアクション種別情報をレコードに格納する。サーバ30は、リアクション投稿要求に基づいてリアクションが投稿されたコンテンツを特定し、当該コンテンツに対応するコンテンツIDをレコードに格納する。
【0082】
また、サーバ30は、必要に応じてコンテンツデータベース(
図5)も更新する。具体的には、リアクション投稿要求に基づいて特定した投稿者種別が専門家ユーザである場合に、コンテンツIDに対応するコンテンツを特定する。サーバ30は、特定したコンテンツに対応する承認フラグを参照し、当該コンテンツが承認済コンテンツあるか否かを確認する。サーバ30は、コンテンツが承認済コンテンツでない場合に、当該コンテンツに対して専門家ユーザによって投稿されたリアクションのリアクション種別情報の履歴をリアクションデータベース(
図6)から抽出する。サーバ30は、抽出したリアクション種別情報の履歴に基づいて、コンテンツが専門家ユーザによって承認されたか否かを判定する。サーバ30は、コンテンツが専門家ユーザによって承認されたと判定した場合に、当該コンテンツに対応する承認フラグを、当該コンテンツが承認済コンテンツであることを示す値(例えば「YES」)に書き換える。
【0083】
ステップS231の後に、サーバ30は、特典付与条件の判定(S232)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS232において更新したリアクションデータベース(
図6)(またはコンテンツデータベース(
図5))に基づいて、関連するユーザに対する特典付与条件の成立/不成立を判定する。
【0084】
特典付与条件の判定(S232)の第1例として、サーバ30は、追加されたレコードに対応するリアクションの投稿者であるユーザのリアクション投稿履歴に基づいて当該ユーザに特典を付与する。例えば、サーバ30は、以下の少なくとも1つを行うことができる。
・ユーザにリアクションの投稿数に応じて特典を付与する。
・ユーザにリアクションの投稿頻度に応じて特典を付与する。
・ユーザが特定の条件下(例えば、同一のコンテンツを対象とするリアクションの投稿総数が閾値以下である状況)でリアクションを投稿したことに応じて当該ユーザに特典を付与する。
・専門家ユーザに一般ユーザの投稿コンテンツに対するリアクションの投稿数に応じて特典を付与する。
・専門家ユーザに一般ユーザの投稿コンテンツに対するリアクションの投稿頻度に応じて特典を付与する。
・専門家ユーザが特定の条件下(例えば、同一のコンテンツを対象とするリアクションの投稿総数が閾値以下である状況)で一般ユーザの投稿コンテンツに対してリアクションを投稿したことに応じて当該専門家ユーザに特典を付与する。
【0085】
特典付与条件の判定(S232)の第2例として、サーバ30は、追加されたレコードに対応するリアクションが投稿されたコンテンツを特定し、特定したコンテンツに対するリアクションの投稿履歴に基づいて当該コンテンツの投稿者であるユーザに特典を付与する。例えば、サーバ30は、以下の少なくとも1つを行うことができる。
・特定したコンテンツに対する他ユーザのリアクションの投稿数に応じて、当該コンテンツの投稿者であるユーザに特典を付与する。
・特定したコンテンツに対する他ユーザのリアクションの投稿頻度に応じて、当該コンテンツの投稿者であるユーザに特典を付与する。
・特定したコンテンツに対する専門家ユーザのリアクションの投稿数に応じて、当該コンテンツの投稿者である一般ユーザに特典を付与する。
・特定したコンテンツに対する専門家ユーザのリアクションの投稿頻度に応じて、当該コンテンツの投稿者である一般ユーザに特典を付与する。
【0086】
ステップS232において、いずれかのユーザについて特典付与条件が成立した場合に、サーバ30は、特典の付与(S233)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS232において成立すると判定した特典付与条件に応じて、該当するユーザに特典を付与する。特典は、例えば以下の少なくとも1つであってよい。
・ポイント
・ユーザスコア
【0087】
ステップS232(特典付与条件が成立したユーザが存在しない場合)またはステップS233の完了を以て、サーバ30は本実施形態のリアクション投稿処理を終了する。
【0088】
(4-3)情報提示処理
本実施形態の情報提示処理について説明する。
図9は、本実施形態の情報提示処理のフローチャートである。
図10は、本実施形態の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0089】
本実施形態の情報提示処理は、ユーザ(以下、情報を提示する対象となるユーザを「対象ユーザ」という)に対して特定の医療用製品に関する情報を提供するための所定の条件の成立に応じて開始し得る。
第1例として、サーバ30は、対象ユーザのクライアント装置10から特定の医療用製品に関する情報(例えばコンテンツ)の提供要求(例えば、ナレッジコミュニティ(例えば電子掲示板)における特定の医療用製品に関する情報の閲覧要求、特定の医療用製品を条件に含む情報検索要求)を受信したことに応じて、情報提示処理を開始する。
第2例として、サーバ30は、対象ユーザに特定の医療用製品を推奨する場合、または対象ユーザが特定の医療用製品の提供を受けた(例えば、処方された、購入した)、または使用(服薬を含む)したことを検知した場合に、情報提示処理を開始する。
【0090】
図9に示すように、サーバ30は、ユーザ種別の特定(S330)を実行する。
具体的には、サーバ30は、対象ユーザの種別(例えば、一般ユーザまたは専門家ユーザのいずれであるか)を特定する。
【0091】
ステップS330の後に、サーバ30は、提示可否の決定(S331)を実行する。
具体的には、サーバ30は、ステップS330におけるユーザ種別の特定結果に応じて、対象ユーザに対する各コンテンツの提示可否を選択する。サーバ30は、対象ユーザが専門家ユーザである場合に、特定の医療用製品に関する全コンテンツを提示可として決定する。他方、サーバ30は、対象ユーザが一般ユーザである場合(ユーザ登録またはユーザ認証が未了であるためユーザIDを取得できずユーザ種別を特定できない場合を含み得る)に、特定の医療用製品に関するコンテンツのうち他の一般ユーザによって投稿されたコンテンツの一部を提示不可として決定する。例えば、サーバ30は、他の一般ユーザによって投稿されたコンテンツのうち、専門家ユーザによって承認されておらず、かつ専門家ユーザによる子コンテンツが投稿されていないコンテンツを提示不可と決定する。換言すれば、サーバ30は、以下のコンテンツを提示可と決定し得る。
・対象ユーザ本人によって投稿されたコンテンツ
・専門家ユーザによって投稿されたコンテンツ
・他の一般ユーザによって投稿されたコンテンツのうち、専門家ユーザによって承認されたコンテンツ
・他の一般ユーザによって投稿されたコンテンツのうち、専門家ユーザによる子コンテンツが投稿されているコンテンツ
【0092】
さらに、サーバ30は、コンテンツを提示する順序を決定してもよい。
第1例として、サーバ30は、予め定められた順序でコンテンツを提示する。予め定められた順序は、例えば、コンテンツの投稿日時(子コンテンツ、もしくはリアクションの投稿日時を含み得る)の昇順もしくは降順、子コンテンツの投稿数の昇順もしくは降順、またはリアクションの投稿数の昇順もしくは降順、のいずれかであってよい。サーバ30は、対象ユーザからの指示に応じて、コンテンツの提示順序を変更してもよい。
【0093】
第2例として、サーバ30は、各ユーザの属性に関する属性情報を取得し、対象ユーザと属性において類似する一般ユーザによる投稿コンテンツの提示順序を優先的に早める。ここで属性情報とは、例えば以下の少なくとも1つに関する情報であってよい。
・体格
・体質
・持病
・性格
・気質
・使用経験のある医療用製品(特に、服用経験のある医薬品)
・投稿コンテンツの質的傾向
・投稿リアクションの質的傾向
【0094】
第3例として、サーバ30は、対象ユーザがフォローしているユーザによる投稿コンテンツ(子コンテンツを含み得る)の提示順序を優先的に早める。
【0095】
ステップS331の後に、サーバ30は、コンテンツの提示(S332)を実行する。
具体的には、サーバ30は、特定の医療用製品に関するコンテンツの情報(提示対象コンテンツに対して投稿されたリアクションおよび子コンテンツの情報を含み得る)を当該コンテンツに対する提示可否の決定結果とともに、対象ユーザのクライアント装置10へ送信する。クライアント装置10は、受信した情報に基づいてコンテンツを対象ユーザに提示する。一例として、クライアント装置10は、コンテンツを閲覧するための画面をディスプレイ21に表示する。
【0096】
図10に示す画面は、オブジェクトJ20,J21a~J21d,J22a,J23b,J24a,J25c,J26dを含む。
【0097】
オブジェクトJ20は、提示されるコンテンツに関する特定の医療用製品の情報を表示する。
オブジェクトJ21a~J21dは、ユーザから投稿されたコンテンツの詳細を表示する。
ただし、オブジェクトJ21aは、提示不可と決定されたコンテンツに対応するため、表示できないことを対象ユーザに伝えるメッセージを、当該コンテンツの詳細の代わりに表示している。
【0098】
オブジェクトJ22aは、オブジェクトJ21aに対応するコンテンツの投稿者であるユーザの情報(例えばユーザ名)を表示する。なお、
図10では符号を付していないが、オブジェクトJ21b~J21d,J26dについても、同様のオブジェクトが存在する。
【0099】
オブジェクトJ23aは、オブジェクトJ21aに対応するコンテンツの投稿者であるユーザの種別(例えば一般ユーザ)を示す情報を表示する。なお、
図10では符号を付していないが、オブジェクトJ21c~J21dについても、同様のオブジェクトが存在する。
【0100】
オブジェクトJ23bは、オブジェクトJ21bに対応するコンテンツの投稿者であるユーザの種別(例えば専門家ユーザ)を示す情報を表示する。なお、
図10では符号を付していないが、オブジェクトJ26dについても、同様のオブジェクトが存在する。
【0101】
オブジェクトJ24aは、オブジェクトJ21aに対応するコンテンツに対して投稿されたリアクションの詳細を表示する。なお、
図10では符号を付していないが、オブジェクトJ21b~J21d,J26dについても、同様のオブジェクトが存在する。
【0102】
オブジェクトJ25cは、オブジェクトJ21cに対応するコンテンツが承認済コンテンツに該当することを示す情報を表示する。
【0103】
オブジェクトJ26dは、オブジェクトJ21dに対して投稿された子コンテンツの詳細を表示する。
【0104】
ステップS332の完了を以て、サーバ30は本実施形態の情報提示処理を終了する。
【0105】
(5)小括
【0106】
本実施形態のサーバ30は、専門家ユーザおよび一般ユーザから特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける。サーバ30は、対象ユーザに対して特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、専門家ユーザによる投稿コンテンツ(例えば、オブジェクトJ21bに対応するコンテンツ)、一般ユーザによる投稿コンテンツと専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ(例えば、オブジェクトJ21d,J26dに対応するコンテンツ)、または一般ユーザによる投稿コンテンツのうち専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ(例えば、オブジェクトJ21cに対応するコンテンツ)、のうち少なくともいずれかを対象ユーザに提示する。これにより、対象ユーザは、専門家ユーザによる投稿コンテンツ、または一般ユーザによる投稿コンテンツのうち専門家ユーザによる監修がなされたコンテンツが提供されるので、妥当性の担保された情報を収集することができる。
【0107】
サーバ30は、ユーザの属性情報を取得し、対象ユーザと属性において類似する一般ユーザによる投稿コンテンツを優先的に提示してもよい。これにより、対象ユーザは、自らと属性の類似する一般ユーザが発信した特定の医療用製品の使用感等の情報を効率的に収集することができる。
【0108】
一般ユーザによる投稿コンテンツと専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせは、一般ユーザが投稿したコンテンツと当該コンテンツに紐づけて専門家ユーザが投稿した補足的コンテンツ(子コンテンツ)との組み合わせを含んでもよい。これにより、一般ユーザの投稿したコンテンツの誤りや不足部分が専門家ユーザによって投稿されたコンテンツによって補われるので、対象ユーザは、一般ユーザの発信した情報を鵜呑みにせず適切に解釈することができる。
【0109】
一般ユーザによる投稿コンテンツのうち専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツは、所定数以上の専門家ユーザから賛同に対応するリアクションが投稿されたコンテンツ、または専門家ユーザから投稿されたリアクションに対応する評価点の統計値が閾値以上であるコンテンツ、の少なくともいずれかを含んでもよい。これにより、一般ユーザの投稿したコンテンツのうち専門家ユーザによって賛同を得た、または高い評価値を得たコンテンツが提示されるので、対象ユーザは、一般ユーザが発信した情報を安心して受け取ることができる。
【0110】
サーバ30は、対象ユーザが一般ユーザに該当する場合に、対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち、専門家かユーザら承認されていないコンテンツ、または専門家ユーザから子コンテンツ(補足的コンテンツ)が投稿されていないコンテンツを、当該対象ユーザに対して提示不可と決定してもよい。これにより、一般ユーザである対象ユーザには、他の一般ユーザの投稿コンテンツのうち専門家ユーザから全く監修を受けていないコンテンツが提示されないので、当該対象ユーザが情報の妥当性が不明なコンテンツから悪影響を受けるのを防止することができる。
【0111】
サーバ30は、対象ユーザに提示するコンテンツの投稿者が専門家ユーザであるか一般ユーザであるかを特定可能な情報(例えばオブジェクトJ23a,J23b)をさらに提示してもよい。これにより、対象ユーザは、各コンテンツの投稿者が専門知識を有するか否かを認識したうえで当該コンテンツを受け取ることができる。
【0112】
サーバ30は、専門家ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴、または一般ユーザが投稿したコンテンツに対する専門家ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該専門家ユーザに特典を付与してもよい。これにより、積極的に情報発信を行ったり、一般ユーザの投稿したコンテンツの監修を行ったりするように専門家ユーザを促すことができる。
【0113】
サーバ30は、一般ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴、または一般ユーザが投稿したコンテンツに対して専門家ユーザによって投稿されたコンテンツもしくはリアクションの履歴に少なくともいずれかに基づいて、当該一般ユーザに特典を付与してもよい。これにより、積極的に情報発信を行ったり、妥当性のある情報発信を行ったりするように一般ユーザを促すことができる。
【0114】
(6)その他の変形例
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、クライアント装置10と接続されてもよい。ディスプレイ21は、クライアント装置10に内蔵されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0115】
上記説明では、各処理において各ステップを特定の順序で実行する例を示したが、各ステップの実行順序は、依存関係がない限りは説明した例に制限されない。また、上記の情報処理の各ステップは、クライアント装置10及びサーバ30の何れでも実行可能である。例えば、いずれかの装置によって行われるとして説明された処理が別の装置によって行われたり、複数の装置のやり取りによって行われるとして説明された処理が単一の装置によって行われたりしてもよい。
【0116】
上記説明では、一般ユーザがコンテンツを投稿可能な医療用製品を特に制限しない例について述べた。しかしながら、一般ユーザがコンテンツを投稿可能な医療用製品を制限してもよい。なお、リアクションの投稿についても同様の制限が可能である。
第1例として、サーバ30は、一般ユーザに対する医療用製品の提供履歴(処方履歴、または購入履歴を含み得る)を(例えば外部システムから)取得し、特定の医療用製品に対応する提供履歴が存在しない一般ユーザからの当該特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けないようにしてもよい。これにより、特定の医療用製品が実際に提供されたことが確認された一般ユーザのみがコンテンツを投稿可能となるので、信用度の低いコンテンツが他のユーザに共有されるのを防ぐことができる。
第2例として、サーバ30は、特定の医療用製品としての医薬品に関する一般ユーザの服薬履歴を(例えば外部システムから)取得し、当該医薬品に対応する服薬履歴が存在しない一般ユーザからの当該医薬品に関するコンテンツの投稿を受け付けないようにしてもよい。これにより、特定の医薬品を実際に服薬したことが確認された一般ユーザのみがコンテンツを投稿可能となるので、信用度の低いコンテンツが他のユーザに共有されるのを防ぐことができる。
【0117】
また、上記説明では、ユーザに様々な条件下で特典を付与する例を示した。しかしながら、上記例に限られず他の条件下でユーザに特典を付与することもできる。
第1例として、サーバ30は、一般ユーザから特定の医療用製品としての医薬品の服薬状況の入力に基づいて服薬履歴を取得し、かかる服薬状況の入力に応じて当該一般ユーザに特典(例えばポイントまたはユーザスコア)を付与してもよい。これにより、ユーザに服薬状況を記録するよう促すことができる。
第2例として、サーバ30は、一般ユーザが自らの健康診断の結果に関する情報(健康診断情報)をサーバ30がアクセス可能な状態にしたこと(例えば、クライアント装置10を介してサーバ30に健康診断情報を送信したこと、または外部システムにおいて保存されている健康診断情報を共有可能に設定したこと)に応じて、当該一般ユーザに特典(例えばポイントまたはユーザスコア)を付与してもよい。サーバ30は、健康診断情報に基づいて、一般ユーザの属性を特定してもよい。
【0118】
上記説明では、対象ユーザがフォローしているユーザによる投稿コンテンツの提示順序を優先的に早める例を示した。本例に関して、サーバ30は、ユーザにフォローを推奨する他のユーザの情報を提示してもよい。一例として、サーバ30は、一般ユーザである第1ユーザが特定の医療用製品に対して投稿したコンテンツと類似するコンテンツを当該医療用製品に対して投稿した別の一般ユーザである第2ユーザに関する情報を、当該第1ユーザに提示してもよい。これにより、ユーザは、投稿コンテンツの質的傾向の類似する他のユーザを容易に発見してフォローし、かかるユーザが投稿したコンテンツを効率的に収集することができる。
【0119】
上記説明では、医薬品などの医療用製品に関するコンテンツを扱うことを前提に述べた。しかしながら、本実施形態は、医療用製品に限られず様々な製品(例えば、化粧品、車両、装飾品、電気製品、等)またはサービスに適用可能である。
【0120】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0121】
1 :情報処理システム
10 :クライアント装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
21 :ディスプレイ
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
【手続補正書】
【提出日】2023-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける手段、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザに提示する手段、
として機能させ、
前記提示する手段は、前記対象ユーザが前記一般ユーザに該当する場合に、前記対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザによる監修がなされていないコンテンツを、前記対象ユーザに提示しない、
プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、前記ユーザの属性に関する属性情報を取得する手段、としてさらに機能させ、
前記提示する手段は、前記対象ユーザと前記属性において類似する一般ユーザによる投稿コンテンツを優先的に提示する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせは、前記一般ユーザが投稿したコンテンツと当該コンテンツに紐づけて前記専門家ユーザが投稿した補足的コンテンツとの組み合わせを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツは、所定数以上の前記専門家ユーザから賛同に対応するリアクションが投稿されたコンテンツ、または前記専門家ユーザから投稿されたリアクションに対応する評価点の統計値が閾値以上であるコンテンツ、の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記提示する手段は、前記対象ユーザが前記一般ユーザに該当する場合に、前記対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから前記所定のリアクションが投稿されていないコンテンツ、または前記専門家ユーザから補足的コンテンツが投稿されていないコンテンツを、前記対象ユーザに提示しない、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項6】
前記提示する手段は、提示するコンテンツの投稿者が前記専門家ユーザであるか前記一般ユーザであるかを特定可能な情報をさらに提示する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、前記専門家ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴、または一般ユーザが投稿したコンテンツに対する前記専門家ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該専門家ユーザに特典を付与する手段、としてさらに機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを、前記一般ユーザによるコンテンツもしくはリアクションの投稿履歴、または前記一般ユーザが投稿したコンテンツに対して前記専門家ユーザによって投稿されたコンテンツもしくはリアクションの履歴の少なくともいずれかに基づいて、当該一般ユーザに特典を付与する手段、として機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを、前記一般ユーザに対する医療用製品の提供履歴を取得する手段、としてさらに機能させ
前記コンテンツの投稿を受け付ける手段は、前記特定の医療用製品に対応する提供履歴が存在しない前記一般ユーザからの当該特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けない、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項10】
前記医療用製品は、医薬品であり、
前記コンピュータを、前記一般ユーザに提供された医薬品に関する当該一般ユーザの服薬履歴を取得する手段、としてさらに機能させ、
前記コンテンツの投稿を受け付ける手段は、前記特定の医療用製品に対応する服薬履歴が存在しない前記一般ユーザからの当該特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けない、
請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記服薬履歴を取得する手段は、前記一般ユーザからの服薬状況の入力に基づいて前記服薬履歴を取得し、
前記コンピュータを、前記一般ユーザからの服薬状況の入力に応じて、当該一般ユーザに特典を付与する手段、としてさらに機能させる、
請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータを、前記一般ユーザである第1ユーザが前記特定の医療用製品に対して投稿したコンテンツと類似するコンテンツを当該特定の医療用製品に対して投稿した別の一般ユーザである第2ユーザに関する情報を、前記第1ユーザに提示する手段、としてさらに機能させる、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項13】
コンピュータが、
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付けるステップと、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザに提示するステップと、
を実行し、
前記提示するステップでは、前記コンピュータは、前記対象ユーザが前記一般ユーザに該当する場合に、前記対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザによる監修がなされていないコンテンツを、前記対象ユーザに提示しない、
方法。
【請求項14】
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから、特定の医療用製品に関するコンテンツの投稿を受け付ける手段と、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザに提示する手段と
を具備し、
前記提示する手段は、前記対象ユーザが前記一般ユーザに該当する場合に、前記対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザによる監修がなされていないコンテンツを、前記対象ユーザに提示しない、
情報処理装置。
【請求項15】
サーバとユーザによって使用されるクライアント装置とを具備するシステムであって、
前記サーバは、
医療用製品に関する専門知識を有するユーザである専門家ユーザ、および前記専門家ユーザ以外の一般ユーザから投稿された、特定の医療用製品に関するコンテンツを当該コンテンツの投稿者の使用するクライアント装置から受信する手段と、
対象ユーザに対して前記特定の医療用製品に関する情報を提示するための所定の条件の成立に応じて、前記専門家ユーザによる投稿コンテンツ、前記一般ユーザによる投稿コンテンツと前記専門家ユーザによる投稿コンテンツとの組み合わせ、または前記一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザから所定のリアクションが投稿されたコンテンツ、のうち少なくともいずれかを前記対象ユーザの使用するクライアント装置へ送信する手段とを備え、
前記送信する手段は、前記対象ユーザが前記一般ユーザに該当する場合に、前記対象ユーザ以外の一般ユーザによる投稿コンテンツのうち前記専門家ユーザによる監修がなされていないコンテンツを、前記対象ユーザの使用するクライアント装置へ送信しない、
システム。