(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058236
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/85 20140101AFI20240418BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240418BHJP
A63F 13/71 20140101ALI20240418BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20240418BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20240418BHJP
【FI】
A63F13/85
A63F13/79
A63F13/71
A63F13/52
A63F13/533
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165469
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100149401
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 浩史
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】栗山 幸介
(72)【発明者】
【氏名】松本 雅矩
(72)【発明者】
【氏名】得地 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】惠良 栞
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数のサービスの相互利用を促進させる。
【解決手段】本実施形態に係る情報処理装置は、ゲームをプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定する連携部と、ユーザに対して表示させる所定のコンテンツの内容を決定する内容決定部と、を備え、内容決定部は、連携が設定済みでないユーザに対して表示させる内容を第1内容に決定し、連携が設定済みであり、且つ第1サービスにて所定条件が達成済みであるユーザに対して表示させる内容を、第1内容とは異なる第2内容に決定する。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームをプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定する連携部と、
前記ユーザに対して表示させる前記所定のコンテンツの内容を決定する内容決定部と、を備え、
前記内容決定部は、
前記連携が設定済みでない前記ユーザに対して表示させる前記内容を第1内容に決定し、
前記連携が設定済みであり、且つ前記第1サービスにて所定条件が達成済みである前記ユーザに対して表示させる前記内容を、前記第1内容とは異なる第2内容に決定する、情報処理装置。
【請求項2】
前記内容が前記第1内容に決定された場合に、前記連携操作を前記ユーザへ推奨する第1推奨部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1サービスにて前記所定条件を達成した場合に、前記連携操作を前記ユーザへ推奨する第2推奨部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記内容が前記第1内容に決定された場合に、前記所定条件に関する情報を前記ユーザへ通知する、通知部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定のコンテンツは、前記第2サービスの進行を制御する2以上の選択肢を含み、
前記内容決定部は、前記内容が前記第2内容である場合に、前記第1内容に比べて、前記選択肢に付加する情報を多くする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定のコンテンツは、前記第2サービスの進行を制御する2以上の選択肢を含み、
前記第2内容の前記選択肢では、前記第1内容の前記選択肢と少なくとも1以上の前記選択肢が異なる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記内容決定部が決定した前記内容にて前記選択肢を前記ユーザの端末に表示させる表示制御部を備え、
前記第1内容において所定の選択肢が前記端末にて選択された後に、前記連携が設定済みであって前記所定条件を達成した場合に、
前記表示制御部は、前記第2サービスの進行を前記第1内容における選択肢に基づいて選択がなされる前に戻し、前記第2内容において、前記第1内容では表示されていない新たな選択肢を選択可能に前記端末に表示させる、請求項5又は6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記ゲームの実行を制御するゲーム制御部を備え、
前記ゲーム制御部は、前記連携が設定済みでない前記ユーザに対しては、前記第1サービスにて前記所定条件の達成が不可能となるように前記ゲームの実行を制御し、前記連携が設定済みである前記ユーザに対しては、前記第1サービスにて前記所定条件の達成が可能となるように前記ゲームの実行を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
プロセッサが、ゲームがプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定し、
プロセッサが、前記ユーザに対して表示させる前記所定のコンテンツの内容を決定し、
プロセッサが、前記連携が設定済みでない前記ユーザに対して表示させる前記内容を第1内容に決定し、
プロセッサが、前記連携が設定済みであり、且つ前記第1サービスにて所定条件が達成済みである前記ユーザに対して表示させる前記内容を、前記第1内容とは異なる第2内容に決定する、
情報処理方法。
【請求項10】
プロセッサに、ゲームがプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定させ、
プロセッサに、前記ユーザに対して表示させる前記所定のコンテンツの内容を決定させ、
プロセッサに、前記連携が設定済みでない前記ユーザに対して表示させる前記内容を第1内容に決定させ、
プロセッサに、前記連携が設定済みであり、且つ前記第1サービスにて所定条件が達成済みである前記ユーザに対して表示させる前記内容を、前記第1内容とは異なる第2内容に決定させる、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゲーム、動画又は電子書籍等の複数の異なる種類のコンテンツを端末装置に配信するサービスが知られている。また、それらのサービスの中には、それぞれのコンテンツ間において関連性を有するものもある。例えば、特許文献1では、第1コンテンツに関して予め設定された条件が満たされたときに、第1コンテンツに予め関連付けられた第2コンテンツをプレイ可能に制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、関連するコンテンツであればそれぞれのコンテンツをプレイ等するためのアカウント同士を連携させなくても、第1コンテンツ(例えば、動画)に設定された条件を満たせば関連する第2コンテンツ(例えば、ゲーム)がプレイ可能になる。そのため、ユーザにとっては互いのアカウントを連携させる必要性に乏しく、その結果、複数のサービスの相互利用が妨げられる虞がある。
【0005】
そこで、本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ゲームをプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定する連携部と、ユーザに対して表示させる所定のコンテンツの内容を決定する内容決定部と、を備え、内容決定部は、連携が設定済みでないユーザに対して表示させる内容を第1内容に決定し、連携が設定済みであり、且つ第1サービスにて所定条件が達成済みであるユーザに対して表示させる内容を、第1内容とは異なる第2内容に決定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末を含む情報処理システムを示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るユーザが利用可能なサービスについての説明図である。
【
図3】第2サービスにおいて表示されるコンテンツ視聴画面の一例を示す図である。
【
図4】第2サービスにおいて表示されるコンテンツ視聴画面の他の例を示す図である。
【
図5】第2サービスにおいて表示されるコンテンツ視聴画面の他の例を示す図である。
【
図6】第2サービスにおいて表示されるコンテンツ視聴画面の他の例を示す図である。
【
図7】第2サービスにおいて表示されるコンテンツ視聴画面の他の例を示す図である。
【
図8】第1サービスにおいて表示されるゲームプレイ画面の一例を示す図である。
【
図9】第1サービスにおいて表示されるゲームプレイ画面の他の例を示す図である。
【
図10】第1サービスにおいて表示されるゲームプレイ画面の他の例を示す図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の機能の説明図である。
【
図16】本発明の一実施形態に係る第1情報処理フローを示す図である。
【
図17】本発明の一実施形態に係る第2情報処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、具体的な実施形態を挙げて、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下では、説明上の便宜から、GUI(Graphic User Interface)の観点で説明する場合がある。ただし、その内容を実現するための基礎的なデータ処理技術(通信/伝送技術、データ取得技術、データ記録技術、データ加工/解析技術、画像処理技術、及び可視化技術等)は、公知の技術であるため、それに関する説明については省略することとする。
【0010】
また、本明細書において、ユーザとは、本発明の情報処理装置の機能を通じてサービスを利用する者であり、詳しくは、所定の機器を操作することにより、本発明の情報処理装置の機能がもたらす恩恵(サービス)を享受することができる。所定の機器は、ユーザが所有する機器(例えば、後述のユーザ端末12)でもよいし、店舗等に設置された機器であって、ユーザが所有していないものの店舗等に来店した際に暗証番号やパスワード等を入力したり、あるいは入金等したりすることで利用可能な端末やコンピュータであってもよい。
【0011】
<本発明の概要>
本発明は、複数の異なる種類のコンテンツの利用を促す情報処理技術に関し、具体的には、ゲームコンテンツ(以下、単にゲーム)を提供する第1サービス、及び、ゲームとは異なる他のコンテンツ(以下、単にコンテンツ)を提供する第2サービスの双方のサービスの利用促進を図る技術に関する。本発明の一つの実施形態(以下、本実施形態)に係る情報処理システム(以下、情報処理システムS)は、ゲームとコンテンツとをユーザに対して提供可能なコンピュータシステムであり、
図1に示すように、サーバコンピュータ(以下、サーバ10)により構成される情報処理装置、及び、ユーザ端末12を含む通信システムである。
【0012】
なお、本実施形態では、ゲームを提供するゲーム提供者とコンテンツを提供するコンテンツ提供者とは同一の事業者と仮定し、共通のサーバ10を利用してユーザに各サービスをそれぞれ提供するものとして説明する。ただし、ゲーム提供者とコンテンツ提供者とが別の事業者であってもよいし、それぞれのサービスにおいて異なるサーバ10を利用することしてもよい。
【0013】
(ゲームについて)
ゲームとは、ユーザがゲームプレイ用のユーザ端末12にて画面を見ながらユーザ端末12を操作してプレイする情報処理システムSを利用して提供されるオンラインゲーム等のコンテンツ(広義のコンテンツ)である。オンラインゲームには、ウェブブラウザを利用したブラウザゲーム、SNS(Social Networking Service)上で提供されるソーシャルゲーム等、モバイルゲーム等のように専用のアプリケーションソフトをダウンロードしてプレイ可能なゲーム、及びプレイバイウェブ(PBW)等の定期更新型オンラインゲーム等が含まれる。なお、ゲームのジャンルは、特に限定されるものではない。
【0014】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末12にてゲームプレイ操作を行うと、ユーザ端末12は、ゲーム提供者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるゲーム進行用のデータを受信する。ユーザ端末12では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、出力される映像及び音声を確認しながら、ゲームを進行させる。また、ユーザ端末12は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたゲーム進行用のデータを送信する。このようなサーバ10とユーザ端末12との間のデータ送受信は、ユーザがゲームのプレイを終えるまで、繰り返し実施される。
【0015】
ユーザは、ゲームにおいて、ゲーム媒体を入手(取得)して所有(所持)し、所有するゲーム媒体を使用又は消費することができる。ゲーム媒体とは、ゲームプレイを含め、ゲームを進行させるためにユーザが使用することができるゲームオブジェクトであり、例えば、ゲーム内で使用するキャラクタ、アイテム、カード及びアバター等が該当する。また、ゲーム媒体には、コイン、メダル、チケット、ゴールド又は石等、ゲーム内で他のアイテム又はキャラクタ等のゲーム媒体と交換したり、ゲームの構成単位であるクエスト、ガチャと呼ばれるランダム型アイテム提供方式である抽選、又は、その他のイベント等をプレイしたりするために消費される対価としての価値を有するゲーム内通貨等も含まれる。さらに、ゲーム内通貨には、課金により入手できる有償のゲーム内通貨と、課金をせずに入手できる無償のゲーム内通貨とが含まれる。課金とは、ユーザが、ゲーム提供者等に対してゲームの利用料金を支払うことをいい、具体的には、課金要求に応じて現金、電子マネー、クレジットカード又はプリペイドカード等を使用してゲームの利用料金を支払う。なお、ユーザは、ショップで購入したり、クエスト等のイベントをプレイ又はクリアしたり、抽選をプレイしたりすること等によって、ゲーム媒体を入手することができる。
【0016】
ゲーム媒体(ゲーム内通貨を除く)は、それぞれ個性を有しており、ゲーム媒体ごとに、名前、レアリティ、属性、外観及び能力を示す各種パラメータ(レベル、体力、攻撃力又は特殊能力等に関する値)等が設定されている。これらのパラメータは、ゲームの進行に影響を与える指標であり、数値により表現されるもの、「A、B、C・・・」のようなアルファベット等によって表記されランクとして表現されるもの、及びゲージのような指示器等の標識によって表現されるもの等を含む。また、パラメータの中には、ゲームの進行に伴って変動するものと、ゲームの進行に関係なく一定であり変化しないものとを含む。以下では、特に断る場合を除き、ゲームの進行に伴って変動するパラメータを、単にパラメータと呼ぶこととする。
【0017】
クエストは、クリアすることを主たる目的としてプレイされ、本実施形態のゲームでは複数のクエストが設定されており、クエストごとに内容(例えば、属性、難易度、出現する敵キャラクタ、クリア条件又はクリア報酬等)が異なる。また、クエストは、常時開催されているクエスト、プレイ可能期間が設定されているクエスト、又は、プレイするための特別なプレイ条件が設定されているクエスト等、複数のカテゴリに分類されており、各クエストには、難易度に応じた一又は複数のステージが用意されている。したがって、プレイヤは、プレイするクエストを選択する際には、プレイ可能な複数のクエストの中から任意のクエストを選択し、さらに、その選択したクエストの中に複数のステージが用意されている場合は、希望する難易度に応じたステージを選択することになる。そして、プレイヤは、クエストをクリアすると、クリア報酬としてそのクリアしたクエストに関連付けられたゲーム媒体等を取得することができる。なお、特別なプレイ条件が設定されているクエストとしては、例えば、ユーザのレベルが所定値以上でプレイ可能となるクエスト、又は、後述する条件を満たした場合にプレイ可能となるクエスト等が含まれる。
【0018】
本実施形態のゲームは、ユーザが単独でプレイすることは勿論、複数のユーザが各々のユーザ端末12を操作して共通のクエストを同時にプレイする所謂マルチプレイ(以下、共同プレイ)も可能である。共同プレイは、各ユーザのユーザ端末12の通信機能を通じて行われ、共同関係が形成されると、プレイの進行が共同プレイを行うユーザ間で同期される。なお、共同プレイは、複数のユーザが協力する協力プレイゲーム、及びプレイヤ同士が対戦する対戦ゲーム、いずれのタイプであってもよい。また、共同プレイを行うメンバーは特に限定されないが、ユーザと交友関係がある他のユーザであって、ユーザ同士で互いに承認した関係にあるユーザ(以下、フレンド)と一緒に共同プレイを行うこととしてもよい。なお、ユーザは、フレンドと協力してゲームを進行させることができる他、フレンドが所有するゲーム媒体を借用してゲームをプレイすることもできる。
【0019】
(コンテンツについて)
コンテンツとは、ユーザがコンテンツ視聴用のユーザ端末12にて視聴(閲覧を含む、以下同じ)等することができる動画及び静止画を含む映像及び音声等のサービスが含まれる。コンテンツには、例えば、映画、ドラマ又はアニメーション(以下、アニメ)等の映像作品、漫画(絵と文字)、小説、スポーツ等の試合動画、音楽、セミナー、ニュース、ブログ、SNS及び広告等が含まれる。また、コンテンツには、ユーザが選択した選択肢によってストーリーが分岐して進行する所謂インタラクティブコンテンツを含む。なお、コンテンツは、ゲームに対応している場合もある。例えば、ゲームのキャラクタが登場するアニメや漫画(例えば、ゲームから派生した二次創作物又はゲームの原作を含む)、及び、ゲームと同じジャンルのスポーツ動画(例えば、プロ野球のゲームであればプロ野球の試合動画)等が、ゲームに対応するコンテンツに含まれる。
【0020】
本実施形態では、ユーザがユーザ端末12にてコンテンツの視聴操作、例えば、待機画面としてのコンテンツ選択画面において任意のコンテンツを選択して視聴する操作等を行うと、ユーザ端末12は、コンテンツ提供者のサーバコンピュータ、すなわち、サーバ10から配信されるコンテンツ視聴用のデータを受信する。ユーザ端末12では、受信したデータに応じた映像及び音声が出力され、ユーザは、コンテンツ視聴画面において出力される映像及び音声を視聴等する。また、ユーザ端末12は、ユーザの操作内容を示すデータをサーバ10に向けて送信し、サーバ10は、ユーザの操作内容に応じたコンテンツ視聴用のデータを送信する。このようなサーバ10とユーザ端末12との間のデータ送受信は、ユーザがコンテンツを再生して視聴等をしている間、繰り返し実施される。
【0021】
(ゲームとコンテンツとの関係性について)
ゲーム及びコンテンツは、それぞれ、
図1に示すサーバ10とユーザが利用するユーザ端末12との通信を通じて利用できるが、本実施形態では、ゲームをプレイ又はコンテンツを視聴等するため、すなわち、第1サービス又は第2サービスを利用するためにそれぞれ専用のソフトウェアをインストールし、それぞれのサービスを利用するためのアカウントを取得してユーザ登録(会員登録)することとする。具体的には、
図2に示すように、ゲームは、例えば、ユーザ端末12にインストールされたゲームアプリ等を起動することにより、ユーザ端末12にてプレイ可能となる。一方、コンテンツは、例えば、ユーザ端末12にインストールされたコンテンツ視聴アプリ(ゲームアプリとは異なるソフトウェア)等を起動することにより、ユーザ端末12にて視聴等が可能となる。なお、ゲームアプリ及びコンテンツ視聴アプリは、同じユーザ端末12にインストールされてもよいし、それぞれのサービスが互いに異なる複数のユーザ端末12に分かれてインストールされてもよい。
【0022】
ゲームアプリ及びコンテンツ視聴アプリは、互いに異なるアプリケーションソフトウェアであり、個々に起動して固有の機能を発揮する。そして、各ソフトウェアの機能により、サーバ10から提供されたゲーム又はコンテンツをユーザ端末12においてプレイ又は視聴等できるようになる。具体的には、サーバ10から受信した情報又はデータに基づいて、それらの情報又はデータを表示、再生、又はその他の態様でユーザ端末12に出力することにより、ユーザは、ゲームアプリの起動中はゲームプレイ画面上でゲームをプレイし、コンテンツ視聴アプリの起動中はコンテンツ視聴画面上でコンテンツを視聴等する。
【0023】
本実施形態では、第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとは、互いに連携可能であり、換言すると、ゲームとコンテンツとを互いに関連付けることができる。詳しく説明すると、ユーザは、ゲームをプレイするうえで、ゲームアプリをダウンロードすると共に、ゲームをプレイするためのアカウント(以下、ゲーム用アカウント)を取得する。また、ユーザは、コンテンツを視聴等するうえで、コンテンツ視聴アプリをダウンロードすると共に、コンテンツを視聴等するためのアカウント(以下、コンテンツ用アカウント)を取得する。そして、ユーザは、これらのアカウントを紐付けるためにユーザ端末12を操作して所定の設定(以下、連携設定)を実施する。これにより、第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとが連携し、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを対応付けることができる。なお、連携設定可能なアカウントは、対応関係があるゲームとコンテンツとに限定してもよいし、対応関係がないゲームとコンテンツとの間で連携設定可能としてもよい。また、連携設定可能なアカウントは、1対1の関係である必要はなく、1対複数、又は、複数対複数の関係であってもよい。また、これらのアカウントについて、ユーザは、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを個別に取得してもよいし、両者の間で共通のアカウントを取得してもよいが、以降では、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとを個別に取得するケースを例に挙げて説明することとする。
【0024】
第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとの連携設定は、任意のタイミングで実施できてもよく、また、連携設定の具体的な手順についても特に限定されない。例えば、ゲームアプリの起動中であれば、ゲーム(厳密にはクエスト)のプレイ前、プレイ中又はプレイ後のいずれのタイミングであっても第2サービスの利用アカウントと連携設定することができてもよい。また、コンテンツ視聴アプリの起動中であれば、コンテンツの視聴前、視聴中又は視聴後のいずれのタイミングであっても第1サービスの利用アカウントと連携設定することができてもよい。さらに、ゲームアプリ及びコンテンツ視聴アプリを起動している間に表示される設定画面において、他方のソフトウェアの利用アカウントと連携設定できてもよいし、一方の利用アカウントを登録した後でもう一方の利用アカウントを登録する際に、既に登録された利用アカウントを紐付けることによってソフトウェア間の連携が設定されてもよい。
【0025】
本実施形態では、ユーザが、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとを連携設定させているか否か、且つ、ゲームのプレイに関する所定条件を達成したか否かによって、その後に表示等されるコンテンツの内容が変化する場合がある。具体的には、ユーザが、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとを連携設定していない場合、又は、ゲームのプレイに関する所定条件を達成していない場合、第1内容に相当するコンテンツの内容を表示等する。一方、ユーザが、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとを連携設定したうえで、コンテンツとは異なるゲームをプレイ等し、そのプレイ履歴がゲームのプレイに関する所定条件を達成した場合、達成した所定条件に対応して設定された第1内容とは異なる第2内容に相当するコンテンツの内容を表示等する。
【0026】
所定条件は、コンテンツの内容を決定するために、ゲームのプレイに関して規定された条件である。所定条件には、例えば、クエストクリアに関する条件、プレイ回数に関する条件、プレイ時間に関する条件、どのシーンまでプレイする等のプレイ場面に関する条件、及び、プレイ日時に関する条件等が含まれる。また、所定条件には、ユーザがゲームに対して評価、拡散、投げ銭又はコメントを行う等のユーザ操作に関する条件も含まれる。すなわち、所定条件は、ユーザのゲームに対するプレイ行動に起因する内容であって、プレイ履歴に対応する内容を含む。そして、ゲームのプレイ履歴はユーザごとに記録され、そのデータをもとに所定条件を達成したか否かが判定される。
【0027】
コンテンツの内容は、第1内容と第2内容とで異なる。第1内容と第2内容との違いとしては、例えば、異なるストーリーが展開する場合を含む。また、コンテンツがインタラクティブコンテンツの場合には、異なる選択肢が選択可能に表示される等の場合を含む。
なお、コンテンツの内容には、以下のパターンを含む。
(a)第2内容が第1内容よりも良い内容である場合
(b)コンテンツがインタラクティブコンテンツであり、第2内容の選択肢が第1内容の選択肢よりも良い内容である場合
(c)コンテンツがインタラクティブコンテンツであり、第2内容の選択肢の数が第1内容の選択肢の数よりも多い場合
(d)コンテンツがインタラクティブコンテンツであり、第2内容の選択肢に付加された情報が第1内容の選択肢に付加された情報よりも多い場合
(e)上記(a)~(d)が混在するコンテンツの内容である場合
【0028】
上記のように、アカウントの連携をした上で、所定条件の達成をすることによってコンテンツの内容が決定されるため、所定条件とコンテンツの内容とは互いに関連付けられている。また、ユーザへもたらすメリットが大きいコンテンツの内容である程、対応する所定条件の難易度は相対的に上がり、ユーザへもたらすメリットが小さいコンテンツの内容である程、対応する所定条件の難易度は相対的に下がる。例えば、前者の場合は、クエスト難易度が高かったりする。一方、後者の場合はクエスト難易度が低かったりする。
【0029】
このように本実施形態では、アカウントを連携し、ゲームをプレイすることで、コンテンツの内容が変化する。そのため、ユーザは、コンテンツの内容をより良い内容へ変化させ多彩にすることを目的とし、アカウントを連携させ、ゲームをより積極的にプレイし所定条件を達成させるようになる。その結果、内容が多彩になったアプリに対するユーザ満足度が向上し、ユーザが異なる複数のアプリをインストールしプレイする機会が増えることにもつながり、異なる複数のアプリが広く普及することになる。また、ユーザは、第1サービスと第2サービスとのアカウントの連携を設定し、第1サービスのゲームアプリでクエストのクリアを達成させようとするため、ユーザによるコンテンツプレイとゲームのプレイ等の双方の利用を効果的に促すことができる。
【0030】
(ゲーム及びコンテンツを利用する際の画面の遷移について)
ここで、本実施形態の一例として、
図3~10を参照しながら、第1サービスを利用可能なゲームアプリ及び第2サービスを利用可能な視聴アプリを利用する際の画面遷移について説明する。
図3~7は、ユーザ端末12における、第2サービスのコンテンツ視聴アプリの表示画面である。
図8~10は、ユーザ端末12における、第1サービスのゲームアプリの表示画面である。
なお、画面遷移の説明では、コンテンツがインタラクティブコンテンツである場合を例に挙げ、ゲームアプリでの所定条件がクエストクリアである場合を一例として説明する。
【0031】
先ず、コンテンツ視聴画面(
図3~7)又はゲームプレイ画面(
図8~10)上に配置された各種ボタンについて説明する。
選択肢ボタン41は、コンテンツ視聴アプリにおいて、現在進行中のストーリーでの次の展開を1以上のボタンにし、コンテンツの進行を制御する選択肢である。選択肢ボタン41は、ユーザ端末12の表示画面の下方付近に押しやすく表示されるとよい。そして、選択肢は、選択肢ごとにストーリーが異なり、選択された選択肢によってストーリー進行の経過及び結果が異なってくる場合がある。その場合、選択肢は、ストーリー進行の経過及び結果により、BAD、NORMAL、GOOD、BEST等の段階に分かれる。
連携設定ボタン42は、ゲームアプリ及びコンテンツ視聴アプリにおいて、押されると、ゲームアプリとコンテンツ視聴アプリとの利用アカウントの連携の設定を行い、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとを関連付けて登録する操作(以下、連携操作)ができるボタンであり、選択肢ボタン41の一部であることとしてもよい。そして、連携設定ボタン42は、選択肢ボタン41と同様にユーザ端末12の表示画面の下方付近に押しやすく表示されるとよい。さらに、連携設定ボタン42には、連携を設定すると新たな選択肢が増えることが記載されているとよい。なお、連携設定ボタン42が押されることにより、自動的に連携させてもよいし、連携設定ボタン42が押された後に、連携させる他の利用アカウントをユーザが選択することとしてもよい。さらに、連携設定ボタン42は、ゲームアプリ又はコンテンツ視聴アプリが、ユーザ端末12にインストールされていない場合には、ゲームアプリ又はコンテンツ視聴アプリのインストールを促してもよい。
条件通知ボタン43は、コンテンツ視聴アプリにおいて、押されると、ゲームアプリの所定条件を達成することができる画面(例えば、ゲームプレイ画面)に遷移することができるボタンであり、選択肢の一部であることとしてもよい。そして、条件通知ボタン43は、選択肢ボタン41と同様にユーザ端末12の表示画面の下方付近に押しやすく表示されるとよい。さらに、条件通知ボタン43には、第2内容(例えば、所定条件達成前にはユーザが選択できない選択肢)を表示させるために必要な所定条件が記載されているとよい。
挑戦ボタン44は、ゲームアプリにおいて、押されると、クエストへ挑戦し、実際にゲームのプレイを始めるボタンである。
【0032】
図3に示すコンテンツ視聴画面(未連携時に第1内容を表示する画面)は、利用アカウント同士の連携が設定済みでない場合、この後に展開するストーリーを選択する第1内容の選択肢を表示した画面である。
図3に示す、コンテンツ視聴画面には、現在進行中のストーリーの動画像、選択肢ボタン41、連携設定ボタン42、及び、その他ストーリーの情報等のコンテンツが表示されている。
現在進行中のストーリーの動画像は、ユーザ端末12の表示画面の中央付近に分かりやすく表示されるとよい。ユーザは、主にストーリーの動画像を視聴することによりコンテンツ視聴アプリを利用する。その他ストーリーの情報は、ストーリー上での場面の説明、登場人物の発言、及び、主人公の状況の説明等を含むストーリーに関わる詳細な情報である。選択肢ボタン41は、未連携時にユーザが選択可能な選択肢(第1内容)であり、コンテンツの進行を制御するボタンである。
【0033】
図3に示すコンテンツ視聴画面において、ユーザは選択肢ボタン41から任意のストーリーを選択でき、例えば、ユーザが「2、告げ口をする」を選択すると、
図4に示すBADストーリーのコンテンツ視聴画面に遷移し選択されたストーリーが再生される。
図3に示すコンテンツ視聴画面において、連携設定ボタン42が押されると、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとの連携設定が完了するが、ゲームアプリで所定条件を未だ達成していない場合は、
図5に示すコンテンツ視聴画面(連携時の第1内容を表示する画面)に遷移する。一方、
図3に示すコンテンツ視聴画面において、連携設定ボタン42が押され、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとの連携設定が完了し、そのうえ、ゲームアプリで既に所定条件を達成している場合、
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)へ遷移する。
このように、ユーザ端末12に第1内容のコンテンツが表示されている場合に、ユーザは、連携操作を行うことで、ユーザ端末12に表示される内容を変更することができるため、ユーザは複数のサービスの利用アカウントの連携を設定するメリットがある。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることができる。さらに、ユーザが、ストーリーを再生する前に連携の設定が促されるため、サービスの提供者は、ユーザがストーリーを再生した後に限らず、様々な機会に連携の設定を促すことができる。
【0034】
図4に示すBADストーリーのコンテンツ視聴画面は、BADストーリーにつながる選択肢が選択された場合のストーリーを表示した画面である。
図4に示すコンテンツ視聴画面には、現在進行中のストーリーの動画像、連携設定ボタン42、及び、その他ストーリーの情報等のコンテンツが表示されている。また、コンテンツ視聴画面には、選択された選択肢及び選択されなかった選択肢が確認可能に表示されていてもよい。
【0035】
図4に示すコンテンツ視聴画面において、連携設定ボタン42が押されると、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとの連携設定が完了する。そして、ゲームアプリで既に所定条件を達成している場合は、
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)、すなわち、
図4に示すコンテンツ視聴画面に至る選択肢を選択する前の状態に戻る。
一方、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとの連携設定は完了したが、ゲームアプリでの所定条件を未だ達成していない場合は、連携設定ボタン42が条件通知ボタン43へと変更された不図示のBADストーリーのコンテンツ視聴画面へと遷移する。しかし、そのコンテンツ視聴画面において、条件通知ボタン43が押され、ゲームアプリにおいてプレイした結果、所定条件が達成されれば、この場合も、
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)、すなわち、
図4に示すコンテンツ視聴画面に至る選択肢を選択する前の状態に戻る。
このように、第1内容において所定の選択肢が選択されてストーリーが進行した場合であっても、その後に互いの利用アカウントの連携を設定し、且つ、所定条件を達成すれば、選択肢を選択する前までストーリーの進行状況を巻き戻すことができ、第1内容とは異なる第2内容にて、再度選択肢を選択しなおすことができる。また、ユーザは、ストーリーを再生した後に連携の設定が促されるため、追加の選択肢があることを確認して実際に連携のメリットがあることを確認できる。
【0036】
図5に示すコンテンツ視聴画面(連携時に第1内容を表示する画面)は、利用アカウントの連携が設定済みであり所定条件を達成していない場合、この後に展開するストーリーを選択する第1内容の選択肢を表示した画面である。
図5に示す、コンテンツ視聴画面には、現在進行中のストーリーの動画像、選択肢ボタン41、条件通知ボタン43、及び、その他ストーリーの情報等のコンテンツが表示されている。
【0037】
図5に示すコンテンツ視聴画面において、ユーザは選択肢ボタン41から任意のストーリーを選択でき、例えば、ユーザが「2、告げ口をする」を選択すると、
図4に示すBADストーリーのコンテンツ視聴画面に遷移し選択されたストーリーが再生される。
図5に示すコンテンツ視聴画面において、条件通知ボタン43が押され、ゲームアプリにおいてプレイした結果、所定条件が達成されれば、
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)へ遷移する。
このように、ユーザ端末12に第1内容のコンテンツが表示されている場合に、ユーザは、ゲームアプリで所定条件を達成することで、ユーザ端末12に表示される内容を変更することができるため、ユーザはゲームアプリの所定条件を達成するメリットがある。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0038】
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)は、利用アカウントの連携が設定済みであり所定条件を達成している場合、この後に展開するストーリーを選択する第2内容の選択肢を表示した画面である。
図6に示すコンテンツ視聴画面には、現在進行中のストーリーの動画像、選択肢ボタン41、及び、その他ストーリーの情報等のコンテンツが表示されている。
図6に示すコンテンツ視聴画面において、ユーザは選択肢ボタン41から任意のストーリーを選択でき、例えば、ユーザが「2、告げ口をする」を選択すると、
図4に示すBADストーリーのコンテンツ視聴画面に遷移し選択されたストーリーが再生される。また、
図6に示すコンテンツ視聴画面において、ユーザが選択肢ボタン41から任意のストーリー(例えば、新しく追加された選択肢である「3、参加する」)を選択すると、不図示のBESTストーリーのコンテンツ視聴画面に遷移し選択されたストーリーが再生される。
このように、ユーザは、所定条件を達成し、利用アカウントの連携を設定することでより多くの選択肢からストーリーを展開できるため、ユーザは、複数のサービスの利用アカウントの連携を設定するメリットとゲームアプリの所定条件を達成するメリットとがある。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの連携と相互利用とを促進させることができる。
【0039】
図7に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)は、利用アカウントの連携が設定済みであり所定条件を達成している場合、この後に展開するストーリーを選択するための選択肢をヒント付きで表示した画面であり、第1内容のコンテンツ視聴画面に比べて選択肢に付加された情報がより多い。
図7に示すコンテンツ視聴画面には、現在進行中のストーリーの動画像、選択肢ボタン41、及び、その他ストーリーの情報等のコンテンツが表示されている。
例えば、
図7に示すコンテンツ視聴画面において、ユーザが選択肢ボタン41を長押しすると、選択肢に関する詳しい情報がより多く付加されてユーザ端末12に表示される。一方、ユーザが選択肢ボタン41を長押しないと、
図6に示すコンテンツ視聴画面と同様の画面が表示される。
このように、選択肢の内容を知る手掛かりとなるヒントが多く記載されるため、ユーザは好みのストーリーの選択肢を選択しやすくなり、ユーザは、複数のサービスの利用アカウントの連携を設定するメリットとゲームアプリの所定条件を達成するメリットとがある。また、ユーザは、好みのゲーム進行をできるようになり、結果ユーザの満足度が向上する。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの連携と相互利用とを促進させることができる。
【0040】
図8に示すゲームプレイ画面(未連携時のクエスト挑戦前の画面)は、利用アカウントの連携が設定済みでない場合、クエストへ挑戦する前にクエストの挑戦を確認する画面である。
図8に示すゲームプレイ画面には、現在進行中のクエストの動画像、連携設定ボタン42、及び、その他ゲームの情報等が表示されている。また、
図8に示すゲームプレイ画面には、挑戦ボタン44が、押すことはできないものの暗く表示されていてもよい。
現在進行中のクエストの動画像は、ユーザ端末12の表示画面の中央付近に分かりやすく表示されるとよい。ユーザは、主にゲームのクエストを挑戦することによりゲームアプリを利用する。
その他ゲームの情報は、ゲーム上での場面の説明、敵の状況、及び、ユーザの状況の説明等を含むゲームに関わる詳細な情報である。
図8に示すゲームプレイ画面において、連携設定ボタン42が押され、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとの連携設定が完了した場合、
図9に示すゲームプレイ画面(連携時のクエスト挑戦前の画面)へ遷移する。
このように、利用アカウントの連携が設定済みでないユーザは、クエストに挑戦できないので、所定条件を達成することできない。
【0041】
図9に示すゲームプレイ画面(連携時のクエスト挑戦前の画面)は、利用アカウントの連携が設定済みである場合、クエストへ挑戦する前にクエストの挑戦を確認する画面である。
図9に示すゲームプレイ画面には、現在進行中のクエストの動画像、挑戦ボタン44、及び、その他ゲームの情報等が表示されている。なお、挑戦ボタン44は、
図8に示すゲームプレイ画面においては押すことができなかったが、
図9に示すゲームプレイ画面においては押すことができる。
図9に示すゲームプレイ画面において、挑戦ボタン44が押され、クエストがクリアされ所定条件が達成された場合、ユーザは、コンテンツ視聴アプリにおいて、
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)を表示させることができる。
このように、連携が設定済みであるユーザは、クエストに挑戦できるようになり、所定条件の達成が可能となるため、ユーザは複数のサービスの利用アカウントの連携を設定するメリットがある。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることができる。
【0042】
図10に示すゲームプレイ画面(未連携時のクエスト達成後の画面)は、利用アカウントの連携が設定済みでない場合、クエストのクリアを確認する画面である。クエスト達成画面には、現在進行中のクエストの動画像、連携設定ボタン42、及び、その他ゲームの情報等が表示されている。
図10に示すゲームプレイ画面において、連携設定ボタン42が押され、コンテンツ用アカウントとゲーム用アカウントとの連携設定が完了した場合、ユーザは、コンテンツ視聴アプリにおいて、
図6に示すコンテンツ視聴画面(第2内容を表示する画面)を表示させることができる。
このように、ユーザはゲームアプリにて所定条件を達成した場合に、連携操作を行うことで、ユーザ端末12に表示される内容を第1内容から第2内容に変更することができるため、ユーザは複数のサービスの利用アカウントの連携を設定するメリットがある。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることができる。
【0043】
<本実施形態に係る情報処理装置及びユーザ端末の構成>
次に、本実施形態に係る情報処理装置を構成するサーバ10及びユーザ端末12の構成について説明する。サーバ10は、ゲームデータ及びコンテンツデータを配信可能なコンピュータの一例であり、
図1に示されるように、複数のユーザ端末12とネットワーク14を介して通信可能に接続されており、ユーザ端末12と共に情報処理システムSを構築している。ネットワーク14は、例えばインターネット又はモバイル通信ネットワークからなる通信回線網であり、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びイントラネット等を含むものであってもよい。
【0044】
本実施形態の情報処理システムSでは、上記構成により、サーバ10とユーザ端末12とが協働することにより、ゲームが進行し、コンテンツが再生される。具体的には、ゲーム進行処理又はコンテンツ配信処理の一部をサーバ10側で行い、グラフィック処理等の一部をユーザ端末12側で実行する。例えば、サーバ10側で、一定のルール、ロジック及びアルゴリズムを含むプログラムを実行する。一方、ユーザ端末12側では、サーバ10と同期しつつ、サーバ10で実行されているプログラムと同様のルール、ロジック及びアルゴリズムにより、ゲームを進行し、また、コンテンツを再生する。すなわち、ユーザ端末12は、ゲームのプレイ中、ゲームの表示画面であるゲームプレイ画面等をディスプレイ等に表示すると共に、サーバ10から随時送られてくる表示データを展開し、その表示データが示す映像及び文字情報等をゲームプレイ画面中に表示させる。また、ユーザ端末12は、コンテンツの視聴中、コンテンツの表示画面であるコンテンツ視聴画面等をディスプレイ等に表示すると共に、サーバ10から随時送られてくる表示データを展開し、その表示データが示す映像及び文字情報等をコンテンツ視聴画面中に表示させる。
【0045】
サーバ10は、本発明の情報処理装置の一例であり、ゲームの進行及びコンテンツの再生に必要なデータの生成や送受信等、ゲーム進行に関する各種の情報処理を実行するコンピュータ、より詳しくは本実施形態ではSNSサーバである。サーバ10は、1台のコンピュータで構成されてもよく、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。また、サーバ10は、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータであってもよい。この場合、ゲーム進行に関する一連の情報処理の工程(ただし、情報の入力及び表示を除く。)がサーバ10によって実行されるので、ユーザ端末12側では、サーバ10に引き渡す情報の入力、及びサーバ10から配信される情報の表示等を行えばよい。このように、サーバ10は、ゲームの進行及びコンテンツの再生に必要な情報又はデータを各ユーザへ配信し、また、各ユーザから情報又はデータを収集して記憶する。また、サーバ10は、その他、ゲームの進行及びコンテンツの再生に関する様々な情報処理を実行する。
【0046】
サーバ10は、ハードウェア機器として、
図1に示されるように、プロセッサ21、メモリ22、通信用インターフェース23、及びストレージ24を有し、これらの機器がバス25を介して電気的に接続されている。また、サーバ10には、ソフトウェアとして、オペレーティングシステム(OS)、ゲームに関する情報処理用の専用プログラム、及び、コンテンツに関する情報処理専用のプログラムがインストールされている。これらのプログラムは、本発明のプログラムに相当する。プロセッサ21が上記のプログラムにしたがって動作することで、サーバ10は、本発明の情報処理装置として機能し、ゲームの進行及びコンテンツ配信に関する一連の処理を実行する。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(メディア)から読み込むことで取得してもよく、あるいは、インターネット又はイントラネット等のネットワーク14を介して取得(ダウンロード)してもよい。
【0047】
プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、TPU(Tensor Processing Unit)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって構成されるとよい。
【0048】
メモリ22は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリによって構成されるとよい。
【0049】
通信用インターフェース23は、例えばネットワークインターフェースカード、又は通信インターフェースボード等によって構成されるとよい。通信用インターフェース23によるデータ通信の規格については、特に限定されるものではなく、無線LANによる通信、3G~5G若しくはそれ以降の世代の移動通信システムによる通信、又はLTE(Long Term Evolution)に基づく通信等が挙げられる。
【0050】
ストレージ24は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、FD(Flexible Disc)、MOディスク(Magneto-Optical disc)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDカード(Secure Digital card)、又はUSBメモリ(Universal Serial Bus memory)等によって構成されるとよい。また、ストレージ24は、サーバ10内に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。さらに、ストレージ24は、サーバ本体と通信可能に接続された外部コンピュータ(例えば、データベースサーバ)等によって構成されてもよい。なお、各種データを記録する技術としては、不正なデータ改竄等を回避する目的からブロックチェーンのような分散型台帳技術を用いてもよい。
【0051】
ユーザ端末12は、ユーザがゲームをプレイするため、及び、コンテンツを視聴等するために操作するクライアント端末である。ユーザ端末12は、例えば、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、情報入力が可能なテレビ受像機、及びウェアラブル端末等によって構成される。なお、
図1には、図示の都合上、2台のユーザ端末12を図示しているが、当然ながら、実際には、ユーザの人数に応じた台数分のユーザ端末12が存在する。
【0052】
ユーザ端末12は、サーバ10からデータを受信し、そのデータが示す画像(映像)をユーザ端末12のディスプレイ又はユーザ端末12に接続されたTV等の表示器に表示したり、音声をスピーカ等から出力したりする。すなわち、本実施形態において、ユーザ端末12は、表示部及び音声出力部として機能する。例えば、ユーザ端末12には、ゲームプレイ画面及びコンテンツ視聴画面等が表示される。
【0053】
また、ユーザ端末12は、ユーザの操作を受け付け、その操作内容に応じた情報又はデータをサーバ10に向けて送信する。例えば、ユーザは、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行うための操作、ゲームをプレイするための操作(キャラクタ選択操作、クエスト選択操作、抽選申込操作、及び、共同プレイ募集操作等を含む)、コンテンツを視聴等するための操作(コンテンツ選択操作、コンテンツ視聴操作等を含む)等をユーザ端末12にて行い、それらの操作に基づく情報又はデータをサーバ10に送信する。なお、上記操作以外にも、ユーザは、本実施形態の情報処理システムSにより提供されるサービスを享受するうえで必要な操作をユーザ端末12にて適宜行う。
【0054】
<本発明の一実施形態の情報処理装置の機能>
本実施形態に係る情報処理装置であるサーバ10の構成について、機能面から改めて説明する。
サーバ10は、
図11に示すように、記憶部30、情報取得部31、表示制御部32、連携部33、内容決定部341を含むコンテンツ管理部34、実行制御部351を含むゲーム制御部35、第1推奨部36、第2推奨部37、及び、通知部38を有する。これらのうち、記憶部30は、メモリ22又はストレージ24によって実現され、それ以外の機能部は、サーバ10を構成するハードウェア機器と、サーバ10にインストールされたプログラムとが協働することで実現される。なお、サーバ10が複数台のコンピュータによって構成される場合には、上記の機能を分散させて、複数台のコンピュータの各々が互いに異なる機能を発揮してもよい。
以下、各機能部について、それぞれ詳しく説明する。
【0055】
記憶部30は、ゲームのプレイ及びコンテンツの視聴等に必要な各種の情報を記憶する。具体的には、記憶部30は、ユーザ情報、ゲーム情報、コンテンツ情報、条件及び内容情報、並びに、その他種々の情報(例えば、ゲーム媒体情報及びクエスト情報等)を記憶する。
【0056】
ユーザに関する情報(ユーザ情報)は、
図12に示すように、各ユーザを特定する識別情報(ユーザID等)に各種情報が紐付けられ、ユーザごとに記憶されている。例えば、ユーザ情報の項目には、ユーザの名前、属性、各サービスにおけるユーザのアカウント、各アカウント間での連携設定の有無、連携設定済サービス等を示す情報が含まれる。
名前を示す情報には、ユーザの本名又はニックネーム等が含まれる。属性を示す情報には、ユーザの性別及び年齢等が含まれる。各サービスにおけるユーザのアカウントを示す情報には、ゲームをプレイすることができる第1サービスを使用するためにユーザが取得しているゲーム用アカウント、コンテンツを視聴等することができる第2サービスを使用するためにユーザが取得しているコンテンツ用アカウント、及びその他のサービスを使用するためにユーザが取得しているアカウント等の各アカウント名が含まれる。連携設定の有無を示す情報には、例えば、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとが連携設定済か否かを識別するための情報が含まれる。連携設定済サービスを示す情報には、連携設定されている場合に連携関係にあるサービス(例えば、ゲームとコンテンツ)を識別するため情報が含まれる。
なお、上記以外の情報、例えば、各アカウントの有効期限を示す情報、フレンド関係にある他のユーザを識別するための情報(フレンドのユーザID等)、並びに、連絡先、プロフィール及び趣味嗜好等のユーザの個人情報等がユーザ情報に含まれていてもよい。
【0057】
ゲームアプリの利用アカウントに関する情報(ゲーム情報)は、
図13に示すように、各ユーザの各種情報が紐付けられ、ユーザごとに生成されて記憶されている。例えば、ゲーム情報の項目には、対象となるゲームを識別するためのゲームID、ユーザランク、所有するゲーム媒体、ゲームのプレイ履歴、及び、所定条件等を示す情報が含まれる。
ゲーム媒体を示す情報には、ユーザが所有するキャラクタ、アイテム及びコイン等のゲーム媒体の種類と所有数等を示す情報が含まれる。ゲームのプレイ履歴を示す情報には、現時点でのゲームの状態(プレイ状況)、すなわち、クエストの進行状況(クエストで使用中のキャラクタのパラメータ等を含む)、並びに、クエストごとのプレイ回数及びクリア回数等を示す情報が含まれる。所定条件を示す情報には、設定された各所定条件を達成したか否か、及び、未達成の場合にはあとどれだけ視聴すれば達成できるか等の進捗等を示す情報が含まれる。なお、所定条件を達成したか否か等はプレイ履歴の情報に基づいて判断される。
なお、上記以外の情報、例えば、ログイン履歴、プレイ日時、プレイ回数及びプレイ時間等を示す情報、共同プレイを行った回数及び共同プレイを行ったユーザ等を示す情報、並びに、ゲームに課金した回数及び金額等を示す課金履歴等がゲーム情報に含まれていてもよい。
【0058】
コンテンツ視聴アプリの利用アカウントに関する情報(コンテンツ情報)は、
図14に示すように、各ユーザの各種情報が紐付けられ、ユーザごとに生成されて記憶されている。例えば、コンテンツ情報の項目には、対象となるコンテンツを識別するためのコンテンツID、コンテンツの視聴履歴、及び、コンテンツの内容等を示す情報が含まれる。
コンテンツの視聴履歴を示す情報には、コンテンツの視聴日時、視聴回数及び視聴時間等を示す情報が含まれる。コンテンツの内容を示す情報には、コンテンツの内容がいずれの内容であるか(例えば、第1内容及び第2内容等)並びに、コンテンツの内容のパターンが(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)いずれかの情報が含まれる。
なお、上記以外の情報、例えば、コンテンツに課金した回数及び金額等を示す課金履歴等がコンテンツ情報に含まれていてもよい。
【0059】
所定条件及びコンテンツの内容に関する情報(条件及び内容情報)は、
図15に示すように、所定条件に対応するコンテンツの内容に関する情報が規定されている。ただし、所定条件とコンテンツの内容の対応関係は、1対1の関係である必要はなく、1対複数、複数対1、又は、複数対複数の関係であってもよい。また、条件及び内容情報は、システム側で予め決められており、また、必要に応じて適宜変更されてもよい。
所定条件に関する情報(条件情報)は、
図15に示すように、コンテンツにおいて内容を変更させるために必要なゲームのプレイに関する所定条件である。具体的な条件情報としては、例えば、クエストのクリア、及び、ユーザの操作に関する内容が含まれる。ユーザ操作に関する内容には、例えば、評価、拡散、投げ銭、又は、コメント等を行った場合等の条件が含まれる。
コンテンツの内容に関する情報(内容情報)は、
図15に示すように、ユーザ端末12へ表示させるコンテンツの内容であり、アカウントの連携を設定した上で、ゲームのプレイに関する所定条件を満たした場合に変更され得る。具体的な内容情報としては、例えば、コンテンツの内容が第1内容から第2内容へ変更されること、コンテンツのストーリーを戻すこと、及び、コンテンツの内容に関する情報がより多く付加されること等がコンテンツの内容に含まれる。
【0060】
情報取得部31は、ユーザがユーザ端末12において行った操作に基づく情報(データ)を、ユーザ端末12と通信することによって取得する。そして、情報取得部31は、ユーザ端末12と通信し、第1サービス及び第2サービスに関する情報を取得する。
情報取得部31によって取得される情報には、例えば、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行うための操作に基づく情報、ゲームをプレイするための操作(キャラクタ選択操作、クエスト挑戦操作、抽選申込操作、及び、共同プレイ募集操作等を含む)に基づく情報、コンテンツを視聴等するための操作(選択肢選択操作、コンテンツ選択操作、コンテンツ視聴操作、評価操作、拡散操作、投げ銭操作、及び、コメント入力操作等を含む)に基づく情報等が含まれる。なお、情報取得部31によって取得される情報には、上記情報の他、各場面でユーザが行う各種の選択、指定、指示、要求、命令、許可又は拒否、登録及びその他の入力操作等に基づく情報が含まれる。
【0061】
表示制御部32は、ユーザ端末12を制御し、
図3~10に示すように、ゲームをプレイするための情報及びコンテンツを視聴等するための情報をユーザ端末12と通信して送信し、それらの情報を表示させる。
具体的には、表示制御部32は、後述する連携部33、コンテンツ管理部34、ゲーム制御部35、第1推奨部36、第2推奨部37及び通知部38等による情報処理の結果等を表示するための表示データを生成し、生成されたその表示データをネットワーク14によりユーザ端末12に向けて送信する。
例えば、表示制御部32は、第1内容のコンテンツ視聴画面、第2内容のコンテンツ視聴画面、ストーリーのコンテンツ視聴画面、及び、ゲームプレイ画面等をユーザ端末12に表示させる。特に、表示制御部32は、コンテンツ管理部34の内容決定部341が決定した表示させるコンテンツの内容(選択肢を選択可能なコンテンツ視聴画面)を表示し制御する。
詳しく説明すると、例えば、コンテンツ視聴アプリにおいて、表示制御部32は、内容決定部341が決定した第1内容をユーザ端末12に表示させストーリーを進行させる。その後、内容決定部341が決定した内容が第1内容から第2内容へ変更された場合、表示制御部32は、第1内容ではなく、内容決定部341が新たに決定した第2内容をユーザ端末12に表示させストーリーを進行させる。また、表示制御部32は、第1内容と第2内容とでストーリーが異なる場面の前まで戻し、第2内容の内容をユーザ端末12に表示させストーリーを進行させる。なお、戻された場面である第1内容及び第2内容等の内容はストーリーの進行を制御する選択肢であってもよい。
【0062】
連携部33は、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行う。
具体的には、連携部33は、
図3、4、8及び10に示される、連携設定ボタン42から、ゲームアプリとコンテンツ視聴アプリとの連携設定を行うための操作をユーザから受け付けた場合に、ユーザがゲームアプリで使用しているゲーム用アカウントと、ユーザがコンテンツ視聴アプリで使用しているコンテンツ用アカウントとを互いに紐付ける。このとき、連携部33は、ユーザ情報のうち、連携設定の有無及び連携関係にあるサービスに関する項目の情報を書き換えてユーザ情報を更新することにより、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携設定を行う。
【0063】
コンテンツ管理部34は、
図3~7に示すように、ユーザに対してコンテンツを配信し、ユーザごとにコンテンツの視聴履歴を管理し、情報取得部31が取得した各種情報に基づいてコンテンツを進行する。また、コンテンツ管理部34は、内容決定部341を有する。
具体的には、コンテンツ管理部34は、コンテンツを視聴等するための操作をユーザから受け付けた場合に、コンテンツの視聴を要求するユーザを特定し、特定されたユーザのユーザ端末12と通信することによって、その特定されたユーザに向けて選択されたコンテンツを配信する。また、コンテンツ管理部34は、ユーザごとにコンテンツの視聴履歴をカウントし、ユーザに関連付けられたコンテンツ情報のうち、コンテンツの視聴履歴に関する項目の情報を書き換えてコンテンツ情報を更新することにより、コンテンツの視聴履歴を管理する。
【0064】
内容決定部341は、コンテンツ管理部34を構成する要素の一つであり、ユーザ端末12へ表示させるコンテンツの内容(例えば、選択肢を選択可能なコンテンツ視聴画面)を、各種の条件に応じ第1内容、第2内容又はその他の内容に決定する。具体的に説明すると、内容決定部341は、連携が設定済みでない、又は、ゲームアプリにて所定条件が達成済みでないユーザのユーザ端末12へ表示させるコンテンツの内容を第1内容の選択肢に決定し、連携が設定済みであり、且つ、ゲームアプリにて所定条件が達成済みであるユーザのユーザ端末12へ表示させるコンテンツの内容を、第1内容の選択肢とは異なる第2内容の選択肢に決定する。
例えば、達成された所定条件に対応するコンテンツの内容が選択肢にヒントを付与することであれば、ユーザに関連付けられたコンテンツ情報のうち、コンテンツの内容に関する項目の情報を書き換えてコンテンツ情報を更新することにより、内容決定部341はユーザに対して選択肢にヒントを付与する。また、達成された条件に対応するコンテンツの内容が第1内容から第2内容に変化させることであれば、ユーザに関連付けられたコンテンツ情報のうち、コンテンツの内容に関する項目の情報を書き換えてコンテンツ情報を更新することにより、内容決定部341はユーザに対してコンテンツの内容が第1内容から第2内容に変化させる。
さらに、内容決定部341は、
図7に示すように、内容が第2内容である場合に、内容が第1内容に比べて、内容へ付加する情報を多くする。特に、内容決定部341は、内容が、コンテンツ視聴アプリのストーリー進行を制御する2以上の選択肢である場合に、第2内容の選択肢に付加する情報を多くする。よって、ユーザは、選択肢ごとにどのようなストーリーが展開されるか予想できる。
また、内容決定部341は、
図4に示すように、内容が決定した後にも、決定された内容と異なる他の内容に決定し直すことができてもよく、ユーザの自由に複数の内容をユーザ端末12へ表示させてもよい。例えば、内容決定部341は、ストーリーが進行した後に異なるストーリーに決定してもよい。
【0065】
ゲーム制御部35は、
図8~10に示すように、ゲームの進行に必要な情報処理を実行するものであり、情報取得部31が取得した各種情報に基づいてゲームを進行する。また、ゲーム制御部35は、実行制御部351を有し、実行制御部351は、記憶部30のゲーム情報に記憶された情報からゲームアプリの実行を制御する。
具体的には、ゲーム制御部35は、ユーザが行ったゲームをプレイするための操作に応じてキャラクタ等のゲーム媒体を動かす等、その操作に応じた演出等を実施する。また、ゲームの進行状況等に応じて、ゲーム媒体のパラメータの設定を変更する。例えば、情報取得部31が取得した情報に基づいて、ユーザの操作するキャラクタを移動させたり、他のキャラクタを攻撃させたりするように制御する。キャラクタによる攻撃が他のキャラクタ等に命中する等した場合は、キャラクタの攻撃力及び他のキャラクタの防御力等のパラメータに基づいて、他のキャラクタに関連付けられた体力等のパラメータを減少させる。
【0066】
実行制御部351は、ゲーム制御部35を構成する要素の一つであり、
図8及び9に示すように、ゲームの実行を制御する。具体的に説明すると、実行制御部351は、連携が設定済みでないユーザに対しては、ゲームアプリにて所定条件の達成が不可能となるようにゲームの実行を制御し、連携が設定済みであるユーザに対しては、ゲームアプリにて所定条件の達成が可能となるようにゲームの実行を制御する。
例えば、実行制御部351は、連携が設定済みでないユーザに対しては、
図8に示すようにゲームアプリにて、所定条件であるクエストに挑戦不可能にするため挑戦ボタン44を押せないように制御し、連携が設定済みであるユーザに対しては、
図9に示すようにゲームアプリにて、所定条件であるクエストに挑戦可能にするため挑戦ボタン44を押せるように制御する。
【0067】
第1推奨部36は、
図3に示すように、コンテンツ視聴アプリにて、内容決定部341によって、内容が第1内容に決定された場合に、連携操作をユーザへ推奨する。具体的に説明すると、第1推奨部36は、連携が設定済みでないユーザに対して、ゲームアプリとコンテンツ視聴アプリとの利用アカウントの連携設定を促す。
例えば、第1推奨部36は、
図3及び4に示すように、コンテンツ視聴アプリにて、連携が設定済みでないユーザのユーザ端末12に対して、連携設定ボタン42を表示させアカウントの連携を推奨する。また、第1推奨部36は、ゲームアプリにて、連携が設定済みでないユーザのユーザ端末12に対して、連携設定ボタン42を表示させアカウントの連携を推奨してもよい。
【0068】
第2推奨部37は、
図10に示すように、ゲームアプリにて、所定条件が達成された場合に、連携操作をユーザへ推奨する。具体的に説明すると、第2推奨部37は、連携が設定済みでないユーザに対して、ゲームアプリにて、所定条件が達成された場合に、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携を推奨し設定を促す。
例えば、第2推奨部37は、
図10に示すように、ゲームアプリにて、所定条件であるクエストがクリアされた場合に、連携が設定済みでないユーザのユーザ端末12に対して、連携設定ボタン42を表示させアカウントの連携を推奨する。
【0069】
通知部38は、
図5に示すように、コンテンツ視聴アプリにて、内容決定部341によって、コンテンツの内容が第1内容に決定された場合に、所定条件に関する情報をユーザへ通知する。具体的に説明すると、通知部38は、ゲームアプリにて所定条件が達成済みでないユーザに対して、ゲームアプリでの所定条件を通知し達成を促す。
例えば、通知部38は、
図5に示すように、コンテンツ視聴アプリにて、所定条件を達成済みでないユーザのユーザ端末12に対して、条件通知ボタン43を表示させ所定条件の達成を通知し推奨する。
【0070】
以上、サーバ10及びユーザ端末12のそれぞれの構成について説明した。なお、一般的に、サーバ10及びユーザ端末12は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本発明における情報処理システムSにおいて作用効果を奏する特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示及び説明を省略する。
【0071】
<本発明の一つの実施形態に係る情報処理方法>
次に、
図16及び
図17を参照しながら、上記構成からなる情報処理システムSにおいて実行される情報処理の流れ(以下、情報処理フロー)について説明する。本実施形態に係る情報処理フローは、本発明の情報処理方法を採用しており、コンピュータシステムとして機能する情報処理システムSを用いることで実現される。換言すると、情報処理フロー中の各ステップ(具体的には、
図16に示す各ステップ)は、本発明の情報処理方法の構成要素に該当する。なお、以下に説明する情報処理フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
【0072】
(第1情報処理フロー)
この第1情報処理フローは、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントを連携させ、ゲームのプレイに関する所定条件を満たした場合、コンテンツの内容を第1内容から第2内容に変更可能に制御するものであり、例えば、
図16に示す流れにしたがって進行する。
【0073】
図16に示すように、先ず、サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されているか判断を行う(S101)。次に、サーバ10は、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されていないと判断した場合は(S101:NO)、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第1内容に決定する(S102)。このステップ(S102)と同時に、サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成できないように制御してもよい。そして、サーバ10は、内容決定部341によって決定された第1内容をユーザ端末12の画面に表示させる(S103)。さらに、サーバ10は、ユーザ端末12の画面に連携設定ボタン42を表示させ、ユーザに対してアカウントの連携の設定を推奨する(S104)。その後、サーバ10は、ユーザからアカウントの連携の設定を受け付け(S105)た場合、アカウントの連携を設定する(S106)。サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携の設定を完了すると、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されているか判断を行う(S107)ステップへ進む。
一方、サーバ10は、ゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されていると判断した場合は(S101:YES)、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されているか判断を行う(S107)。
【0074】
サーバ10は、所定条件が達成されているか判断を行う(S107)ステップにおいて、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されていないと判断した場合は(S107:NO)、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第1内容に決定する(S108)。そして、サーバ10は、内容決定部341によって決定された第1内容をユーザ端末12の画面に表示させる(S109)。さらに、サーバ10は、ユーザ端末12の画面に条件通知ボタン43を表示させ、ユーザに対して所定条件を通知し(S110)所定条件の達成を推奨する。その後、サーバ10は、ユーザが所定条件を達成(S111)したと判断した場合、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第2内容に決定する(S112)。
一方、サーバ10は、所定条件が達成されているか判断を行う(S107)ステップにおいて、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されていると判断した場合は(S107:YES)、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第2内容に決定する(S112)。
そして、サーバ10は、内容決定部341によって決定された第2内容をユーザ端末12の画面に表示させ(S113)、処理を終了する。
以上が、本発明の情報処理フローの一例である。
【0075】
(第2情報処理フロー)
上記の第1情報処理フローでは、アカウントの連携が設定されているか判断された後に所定条件が達成されているか判断することとしたが、これに限定されない。例えば、所定条件が達成されているか判断した後に、アカウントの連携が設定されているか判断されることとしてもよい。この場合の第2情報処理フローの情報処理は、例えば、
図17に示す流れにしたがって進行する。
【0076】
図17に示すように、先ず、サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されているか判断を行う(S201)。次に、サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されていないと判断した場合は(S201:NO)、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第1内容に決定する(S202)。そして、サーバ10は、内容決定部341によって決定された第1内容をユーザ端末12の画面に表示させる(S203)。さらに、サーバ10は、ユーザ端末12の画面に条件通知ボタン43を表示させ、ユーザに対して所定条件を通知し(S204)所定条件の達成を推奨する。その後、サーバ10は、ユーザが所定条件を達成(S205)したと判断した場合、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されているか判断を行う(S206)ステップへ進む。
一方、サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントにおいて所定条件が達成されていると判断した場合は(S201:YES)、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されているか判断を行う(S206)。
【0077】
サーバ10は、アカウントの連携が設定されているか判断を行う(S206)ステップにおいて、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されていないと判断した場合は(S206:NO)、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第1内容に決定する(S207)。そして、サーバ10は、内容決定部341によって決定された第1内容をユーザ端末12の画面に表示させる(S208)。さらに、サーバ10は、ユーザ端末12の画面に連携設定ボタン42を表示させ、ユーザに対してアカウントの連携の設定を推奨する(S209)。その後、サーバ10は、ユーザからアカウントの連携の設定を受け付け(S210)た場合、アカウントの連携を設定する(S211)。その後、サーバ10は、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携の設定を完了すると、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第2内容に決定する(S212)。
一方、サーバ10は、アカウントの連携が設定されているか判断を行う(S206)ステップにおいて、ユーザのゲーム用アカウントとコンテンツ用アカウントとの連携が設定されていると判断した場合は(S206:YES)、ユーザ端末12の画面へ表示するコンテンツの内容を第2内容に決定する(S212)。
そして、サーバ10は、内容決定部341によって決定された第2内容をユーザ端末12の画面に表示させ(S213)、処理を終了する。
以上が、本発明の他の情報処理フローの一例である。
【0078】
<その他の実施形態>
以上までに本発明の具体的な実施形態を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記の実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
【0079】
上記の実施形態では、サーバ10が本発明の情報処理装置として機能しているが、これに限定されるものではなく、サーバ10が有する機能のうちの一部がユーザ端末12に備わっていてもよい。例えば、記憶部30、情報取得部31、表示制御部32、連携部33、内容決定部341を含むコンテンツ管理部34、実行制御部351を含むゲーム制御部35、第1推奨部36、第2推奨部37、及び、通知部38の一部又は全部の機能が、ユーザ端末12に備わっていてもよい。
【0080】
上記の実施形態では、ユーザ情報、ゲーム情報、コンテンツ情報、条件情報及び内容情報等は、サーバ10に記憶することとしたが、不図示のデータベースサーバを別途設けて、そのデータベースサーバに一括して記憶することとしてもよいし、ユーザ端末12側に記憶することとしてもよい。
【0081】
上記の実施形態では、ユーザは、原則として無料で全ての機能を享受することができるが、一部の機能を限定し、所定の利用料金を支払うことによって、その限定された機能が利用できる。また、所定の利用料金を支払った課金ユーザに対しては、ゲームをプレイするうえで有利になるようにその他にも各種条件等を設定してもよい。例えば、課金ユーザに対しては、課金額に応じて入手困難なゲーム媒体を入手可能としてもよい。なお、この利用料金については、従量課金制としてもよいし、サブスクリプションのように、一度支払えば一定期間(例えば、1か月間又は1年間等)、そのユーザに対して効果を有することとしてもよい。
【0082】
また、上記の実施形態についての説明において参照された図面が示す画面例も一例に過ぎず、画面の構成例、表示される情報の内容、及びGUI等は、システム設計の仕様及びユーザの好み等に応じて自由に設計することができ、また適宜変更し得るものである。
【0083】
また、上記の実施形態における各種情報の通知・連絡・提示の手段は、特に限定されず、例えば、メールによる通知・連絡・提示であってもよく、ユーザ端末12にメッセージを表示したり、音/音声を再生したりしてもよい。また、SNS(Social Networking Service)用のアカウントを有するユーザに対して情報を通知・連絡・提示する場合には、SNSでの投稿やメッセージ交換等を活用してもよい。また、メッセージ等を表示させる画面は、ユーザ端末12の初期画面(具体的には、待ち受け画面)でもよい。
【0084】
また、上記の実施形態では、第1サービスと第2サービスの組み合わせとして、ゲームを実行するサービスとコンテンツを視聴するサービスで例示したが、この組み合わせに限らない。例えば、第1サービスとして、教育(学習)のサービスを設定し、それに対しコンテンツの再生を学習の進行を達成した条件として代替するようにしてもよい。第1サービスである教育のサービスが提供するテストや学習課題の代わりに、教育に関する動画や本等が再生可能なサービスを実行することで、教育が達成できたとして達成状況を更新するように適用してもよい。
【0085】
また、上記の実施形態において、ユーザ端末12に表示させる態様には、端末自体に備わった表示器(ディスプレイ)に表示させる態様、及び、端末に有線又は無線形式で接続された表示器に表示する態様が含まれる。なお、ユーザ端末12に接続された表示器には、一般的な据え置き型のディスプレイの他に、VRゴーグル等のHMD(Head Mounted Display)が含まれ得る。
【0086】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の一つは、ゲームに対するユーザ満足度を向上させてゲームを普及させると共に、コンテンツの視聴を促進し、ゲーム市場及びコンテンツ市場の双方を活性化することである。
【0087】
[付記1]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記1]
本実施形態に係る情報処理装置は、ゲームをプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定する連携部と、ユーザに対して表示させる所定のコンテンツの内容を決定する内容決定部と、を備え、内容決定部は、連携が設定済みでないユーザに対して表示させる内容を第1内容に決定し、連携が設定済みであり、且つ第1サービスにて所定条件が達成済みであるユーザに対して表示させる内容を、第1内容とは異なる第2内容に決定する。
上記の構成によれば、第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとを連携させ、さらに、第1サービスにおいて所定条件が達成済みであるユーザに対して、第2サービスにおいて表示するコンテンツの内容を第1内容とは異なる第2内容に決定する。これにより、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0088】
[付記2]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることである。
[付記2]
内容が第1内容に決定された場合に、連携操作をユーザへ推奨する第1推奨部を備える、[付記1]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、第2サービスにおいて表示するコンテンツの内容が第1内容に決定された場合に、第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとを連携させるための連携操作をユーザへ推奨することにより、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることができる。
【0089】
[付記3]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることである。
[付記3]
第1サービスにて所定条件を達成した場合に、連携操作をユーザへ推奨する第2推奨部を備える、[付記1]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、第1サービスにて所定条件を達成した場合に、第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとを連携させるための連携操作をユーザへ推奨することにより、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることができる。
【0090】
[付記4]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記4]
内容が第1内容に決定された場合に、所定条件に関する情報をユーザへ通知する、通知部を備える、[付記1]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、第2サービスにおいて表示するコンテンツの内容が第1内容に決定された場合に、その内容を第2内容に変更するための所定条件に関する情報をユーザへ通知することにより、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0091】
[付記5]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記5]
所定のコンテンツは、第2サービスの進行を制御する2以上の選択肢を含み、内容決定部は、内容が第2内容である場合に、第1内容に比べて、選択肢に付加する情報を多くする、[付記1]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、第2サービスにおいて表示するコンテンツの内容が第2内容である場合に、第2サービスの進行を制御する選択肢に付加される情報が第1内容の場合よりも多いため、複数のサービスを連携させるメリットがユーザにあるため、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0092】
[付記6]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記6]
所定のコンテンツは、第2サービスの進行を制御する2以上の選択肢を含み、第2内容の選択肢では、第1内容の選択肢と少なくとも1以上の選択肢が異なる、[付記1]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、第2サービスにおいて表示するコンテンツの内容が第2内容である場合に、第2サービスの進行を制御する選択肢が第1内容の場合の選択肢とは異なるようにし、ユーザは異なる選択肢で異なるコンテンツを利用させることができるようにすることで、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0093】
[付記7]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記7]
内容決定部が決定した内容にて選択肢をユーザの端末に表示させる表示制御部を備え、第1内容において所定の選択肢が端末にて選択された後に、連携が設定済みであって所定条件を達成した場合に、表示制御部は、第2サービスの進行を第1内容における選択肢に基づいて選択がなされる前に戻し、第2内容において、第1内容では表示されていない新たな選択肢を選択可能に端末に表示させる、[付記6]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、第1内容において所定の選択肢が選択された後に、第1サービスの利用アカウントと第2サービスの利用アカウントとを連携させて所定条件を達成すると、第2サービスの進行を第1内容における選択肢に基づいて選択がなされる前に戻し、第1内容では表示されていない新たな選択肢を含む第2内容を表示することにより、ユーザは、新たな選択肢に基づくコンテンツを利用することができるメリットがあるため、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0094】
[付記8]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスのアカウント連携させることである。
[付記8]
ゲームの実行を制御するゲーム制御部を備え、ゲーム制御部は、連携が設定済みでないユーザに対しては、第1サービスにて所定条件の達成が不可能となるようにゲームの実行を制御し、連携が設定済みであるユーザに対しては、第1サービスにて所定条件の達成が可能となるようにゲームの実行を制御する、[付記1]に記載の情報処理装置。
上記の構成によれば、連携が設定済みであるユーザに対しては、第1サービスにて所定条件の達成が可能となるようにゲームの実行を制御するため、ユーザは複数のサービスの利用アカウントの連携を設定するメリットがある。よって、サービスの提供者は、複数のサービスの利用アカウントの連携を促進させることができる。
【0095】
[付記9]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記9] プロセッサが、ゲームがプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定し、プロセッサが、ユーザに対して表示させる所定のコンテンツの内容を決定し、プロセッサが、連携が設定済みでないユーザに対して表示させる内容を第1内容に決定し、プロセッサが、連携が設定済みであり、且つ第1サービスにて所定条件が達成済みであるユーザに対して表示させる内容を、第1内容とは異なる第2内容に決定する、情報処理方法。
上記の構成によれば、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【0096】
[付記10]に対する課題
本発明の目的の一つは、複数のサービスの相互利用を促進させることである。
[付記10] プロセッサに、ゲームがプレイ可能な第1サービスの利用アカウントと、所定のコンテンツを表示可能な第2サービスの利用アカウントとの連携を、ユーザの連携操作に基づいて設定させ、プロセッサに、ユーザに対して表示させる所定のコンテンツの内容を決定させ、プロセッサに、連携が設定済みでないユーザに対して表示させる内容を第1内容に決定させ、プロセッサに、連携が設定済みであり、且つ第1サービスにて所定条件が達成済みであるユーザに対して表示させる内容を、第1内容とは異なる第2内容に決定させる、処理を実行させるプログラム。
上記の構成によれば、複数のサービスの相互利用を促進させることができる。
【符号の説明】
【0097】
10 サーバ
12 ユーザ端末
14 通信ネットワーク
21 プロセッサ
22 メモリ
23 通信用インターフェース
24 ストレージ
25 パス
30 記憶部
31 情報取得部
32 表示制御部
33 連携部
34 コンテンツ管理部
341 内容決定部
35 ゲーム制御部
351 実行制御部
36 第1推奨部
37 第2推奨部
38 通知部
41 選択肢ボタン
42 連携設定ボタン
43 条件通知ボタン
44 挑戦ボタン
S 情報処理システム