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特開2024-58256緊急通知装置、緊急通知システム、および緊急通知方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058256
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】緊急通知装置、緊急通知システム、および緊急通知方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 27/00 20060101AFI20240418BHJP
   G08B 25/08 20060101ALI20240418BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240418BHJP
   A62C 13/78 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
G08B27/00 Z
G08B25/08 A
G08B25/04 K
A62C13/78 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165508
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 嘉人
【テーマコード(参考)】
5C087
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB73
5C087BB74
5C087DD03
5C087EE14
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF04
5C087GG08
5C087GG10
5C087GG17
5C087GG70
5C087GG83
(57)【要約】
【課題】複数種類の緊急事象の発生に対応し、緊急事象の発生を迅速に適切な担当者に通知することができる緊急通知装置、緊急通知システム、および緊急通知方法を提供する。
【解決手段】受信部21は、持ち出された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する。緊急通知制御部23は、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する。送信部24は、特定された担当者へ、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定された事象とを通知する信号を送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知装置であって、
緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する記憶部と、
持ち出された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶された前記緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する緊急通知制御部と、
前記特定された担当者へ、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および前記緊急対応機器の設置位置と、前記特定された事象とを通知する信号を送信する送信部と、を備えた緊急通知装置。
【請求項2】
前記緊急通知管理テーブルは、前記緊急対応機器に対応して、さらに、前記緊急対応機器によって実行される業務を定め、
前記緊急通知制御部は、さらに、前記緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する業務を特定し、
前記送信部は、前記特定された担当者へ、さらに、前記特定された業務を通知する信号を送信する、請求項1記載の緊急通知装置。
【請求項3】
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知装置であって、
緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する記憶部と、
持ち出された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶された前記緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する緊急通知制御部と、
前記緊急対応機器の設置位置に基づいて、前記事象の発生場所を推定する事象発生場所推定部と、
前記特定された担当者へ、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および前記緊急対応機器の設置位置と、前記特定された事象と、前記推定された事象の発生場所とを通知する信号を送信する送信部と、を備えた緊急通知装置。
【請求項4】
前記事象発生場所推定部は、前記緊急対応機器の設置位置と、前記緊急対応機器と同一種類の他の緊急対応機器の設置位置とに基づいて、前記事象の発生場所を推定する、請求項1~3のいずれか1項に記載の緊急通知装置。
【請求項5】
前記複数種類の緊急対応機器は、消火器、担架、AED(Automated External Defibrillator)、ハンドライト、および救助浮き輪のうちの少なくとも2種類を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の緊急通知装置。
【請求項6】
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知システムであって、複数のセンサと、機器持ち出し検出装置と、請求項1~3のいずれか1項に記載の緊急通知装置とを備え、
前記複数のセンサの各々は、対応の緊急対応機器の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を前記機器持ち出し検出装置に送信し、
前記機器持ち出し検出装置は、
前記検出信号を受信する受信部と、
センサIDに対応して、緊急対応機器と前記緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを記憶する記憶部と、
前記機器管理テーブルを参照して、前記検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを特定する持ち出し機器特定部と、
前記特定された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を前記緊急通知装置に送信する送信部と、を備える、緊急通知システム。
【請求項7】
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知方法であって、
センサが、対応の緊急対応機器の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を機器持ち出し検出装置に送信するステップと、
前記機器持ち出し検出装置が、前記検出信号を受信するステップと、
前記機器持ち出し検出装置が、センサIDに対応して、緊急対応機器と前記緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを参照して、前記検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを特定するステップと、
前記機器持ち出し検出装置が、前記特定された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を緊急通知装置に送信するステップと、
前記緊急通知装置が、緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信するステップと、
前記緊急通知装置が、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定するステップと、
前記緊急通知装置が、前記特定された担当者へ、前記受信した信号に含まれる緊急対応機器および前記緊急対応機器の設置位置と、前記特定された事象とを通知する信号を送信するステップと、を備えた緊急通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、緊急通知装置、緊急通知システム、および緊急通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消火器の放出操作又は持ち出しを自動的に検出して自衛消防隊に知らせるシステムが知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1に記載のシステムでは、消火器毎に、消火器または消火器の配置場所に消火器異状検出手段が設けられる。消火器異状検出手段は、消火器の放出操作又は持ち出しを消火器異状と捉えて消火器識別子を含む消火器異状信号を送信する。
【0004】
支援装置は、設置場所データベースを有し、消火器識別子と対応する消火器の位置とを関連付けて、建築物における位置を特定する位置情報として記憶する。支援装置は、さらに、隊員データベースを有し、自衛消防隊の隊員が携帯する端末の識別子を自衛消防隊員の氏名等の個人情報と関連付けて記憶する。
【0005】
消火器異状信号を受信した支援装置は、消火器異状信号に含まれる消火器識別子に基づいて、設置場所データベースを参照して当該消火器の位置情報を特定し、特定した位置情報と、現場確認を要請するメッセージと、火災を確認した場合に火災報知する操作を要請するメッセージとを、自衛消防隊の隊員が携帯する端末に要請画面を表示させる旨の指令信号として送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2018-075454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
大規模建物においては、緊急時に備えて、消化器だけでなく、AEDおよび担架などの緊急対応機器が設置されている。たとえば、火災発生時に、火災発見者が消化器を探し初期消火を行う。急病人がいれば、発見者は、AEDを使用する。けが人がいれば、発見者は、担架を使用する。特許文献1に記載のシステムでは、火災時における消火器の持ち出ししか検出できず、その他の緊急対応機器の持ち出しが検出できない。また、急病人がいる場合、AEDが使用された場合に緊急事態の発生を自衛消防隊の隊員に通知したとしても、自衛消防隊の隊員は、さらに、救急に対応する担当者に連絡することになる。その結果、緊急事態の発生が適切な担当者に迅速に通知されない。
【0008】
それゆえに、本開示の目的は、複数種類の緊急事象の発生に対応し、緊急事象の発生を迅速に適切な担当者に通知することができる緊急通知装置、緊急通知システム、および緊急通知方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の緊急通知装置は、複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知装置であって、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する記憶部と、持ち出された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する受信部と、記憶部に記憶された緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する緊急通知制御部と、特定された担当者へ、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定された事象とを通知する信号を送信する送信部とを備える。
【0010】
本開示の緊急通知装置は、複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知装置であって、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する記憶部と、持ち出された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する受信部と、記憶部に記憶された緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する緊急通知制御部と、緊急対応機器の設置位置に基づいて、事象の発生場所を推定する事象発生場所推定部と、特定された担当者へ、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定された事象と、推定された事象の発生場所とを通知する信号を送信する送信部とを備える。
【0011】
本開示の緊急通知システムは、複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知システムであって、複数のセンサと、機器持ち出し検出装置と、上記記載のいずれかの緊急通知装置とを備える。複数のセンサの各々は、対応の緊急対応機器の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を機器持ち出し検出装置に送信する。機器持ち出し検出装置は、検出信号を受信する受信部と、センサIDに対応して、緊急対応機器と緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを記憶する記憶部と、機器管理テーブルを参照して、検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを特定する持ち出し機器特定部と、特定された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を緊急通知装置に送信する送信部とを備える。
【0012】
本開示の緊急通知方法は、複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知方法であって、センサが、対応の緊急対応機器の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を機器持ち出し検出装置に送信するステップと、機器持ち出し検出装置が、検出信号を受信するステップと、機器持ち出し検出装置が、センサIDに対応して、緊急対応機器と緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを参照して、検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを特定するステップと、機器持ち出し検出装置が、特定された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を緊急通知装置に送信するステップと、緊急通知装置が、緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信するステップと、緊急通知装置が、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定するステップと、緊急通知装置が、特定された担当者へ、受信した信号に含まれる緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定された事象とを通知する信号を送信するステップとを備える。
【発明の効果】
【0013】
複数種類の緊急事象の発生に対応し、緊急事象の発生を迅速に適切な担当者に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施の形態1の緊急通知システムの構成を表わす図である。
図2】(a)~(d)は、緊急対応機器と、緊急対応機器の持ち出しを検出するセンサとを表わす図である。
図3】機器管理テーブルの例を表わす図である。
図4】実施の形態1の緊急通知管理テーブルの例を表わす図である。
図5】実施の形態1の緊急通知システムによる緊急通知方法の手順を表わすフローチャートである。
図6】実施の形態2の緊急通知システムの構成を表わす図である。
図7】実施の形態2の緊急通知管理テーブルの例を表わす図である。
図8】実施の形態2の緊急通知システムによる緊急通知方法の手順を表わすフローチャートである。
図9】実施の形態3の緊急通知システムの構成を表わす図である。
図10】事象発生場所マップの例を表わす図である。
図11】事象発生場所マップの別の例を表わす図である。
図12】実施の形態3の緊急通知システムによる緊急通知方法の手順を表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の緊急通知システムの構成を表わす図である。緊急通知システムは、複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知し、複数種類の緊急事象の発生に対応する。緊急通知システムは、複数のセンサ2-1~2-mと、機器持ち出し検出装置10と、緊急通知装置20と、複数の担当者のスマートフォン30-1~30-nとを備える。
【0017】
センサ2-i(i=1~m)は、対応の緊急対応機器1-i(i=1~m)の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を機器持ち出し検出装置10に送信する。m個の緊急対応機器1-1~1-mは、複数種類を含む。m個の緊急対応機器1-1~1-mは、消火器、担架、AED(Automated External Defibrillator)、ハンドライト、および救助浮き輪のうちの少なくとも2種類を含むものとしてもよい。
【0018】
以下の説明では、緊急対応機器1-1~1-mを総称して緊急対応機器1と記載し、センサ2-1~2-mを総称してセンサ2と記載することもある。スマートフォン30-1~30-nを総称してスマートフォン30と記載することもある。
【0019】
図2(a)~(d)は、緊急対応機器と、緊急対応機器の持ち出しを検出するセンサとを表わす図である。
【0020】
消火器が設置される設置台、AEDが設置される設置箱、担架を保持する壁掛けフック、救助浮き輪を保持する壁掛けフック、およびハンドライトが設置される設置箱は、それぞれ荷重センサを有する。荷重センサによって、これらの緊急対応機器の持ち出しが検出される。
【0021】
機器持ち出し検出装置10は、受信部11と、送信部12と、持ち出し機器特定部13と、機器管理テーブル記憶部14とを備える。
【0022】
受信部11は、センサ2からの検出信号を受信する。
【0023】
機器管理テーブル記憶部14は、センサIDに対応して、緊急対応機器と緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを記憶する。
【0024】
図3は、機器管理テーブルの例を表わす図である。
【0025】
たとえば、センサIDが「0001」に対応して、センサID「0001」のセンサ2によって持ち出しが検出される緊急対応機器「消火器」と、その「消火器」の設置位置「1F南階段」とが定められている。
【0026】
持ち出し機器特定部13は、機器管理テーブル記憶部14内の機器管理テーブルを参照して、検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを特定する。
【0027】
送信部12は、特定された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を緊急通知装置20に送信する。
【0028】
緊急通知装置20は、受信部21と、送信部24と、緊急通知管理テーブル記憶部22と、緊急通知制御部23とを備える。
【0029】
受信部21は、持ち出された緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を機器持ち出し検出装置10から受信する。
【0030】
緊急通知管理テーブル記憶部22は、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する。
【0031】
図4は、実施の形態1の緊急通知管理テーブルの例を表わす図である。
【0032】
事象は、大分類の事象1と、小分類の事象2とを含む。ただし、事象2は規定されない場合もある。たとえば、緊急対応機器が「消火器」に対応して、事象1として「火事」が定められ、担当者として「自衛消防隊の初期消火班」が定められている。緊急対応機器が「担架」に対応して、事象1として「救急」が定められ、事象2として「怪我」が定められ、担当者として「自衛消防隊の救護班」が定められている。
【0033】
緊急通知制御部23は、緊急通知管理テーブル記憶部22に記憶された緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する。
【0034】
送信部24は、特定された担当者へ、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定された事象とを通知する信号を送信する。
【0035】
図5は、実施の形態1の緊急通知システムによる緊急通知方法の手順を表わすフローチャートである。
【0036】
ステップS101において、センサ2が緊急対応機器の持ち出しを検出する。
【0037】
ステップS102において、センサ2がセンサIDを含む緊急対応機器の持ち出しを通知する検出信号を機器持ち出し検出装置10へ送信する。
【0038】
ステップS103において、機器持ち出し検出装置10の受信部11は、緊急対応機器の持ち出しを通知する検出信号を受信する。
【0039】
ステップS104において、機器持ち出し検出装置10の持ち出し機器特定部13は、機器管理テーブル記憶部14に記憶されている機器管理テーブルを参照して、受信した検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器、および緊急対応機器の設置位置を特定する。
【0040】
ステップS105において、機器持ち出し検出装置10の送信部12は、特定した緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置を通知する信号を送信する。
【0041】
ステップS106において、緊急通知装置20の受信部21は、緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置を通知する信号を受信する。
【0042】
ステップS107において、緊急通知装置20の緊急通知制御部23は、緊急通知管理テーブル記憶部22に記憶されている緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる緊急対応機器に対応する事象および担当者を特定する。
【0043】
ステップS108において、緊急通知装置20の送信部24は、受信した信号に含まれる緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定した事象とを通知する信号を特定した担当者のスマートフォン30に送信する。
【0044】
ステップS109において、担当者のスマートフォン30は、緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置と、事象とを通知する信号を受信する。
【0045】
ステップS110において、担当者のスマートフォン30は、受信した信号に含まれる緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置と、事象とを表示する。
【0046】
本実施の形態によれば、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを用いることによって、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象を適切な担当者に迅速に通知することができる。
【0047】
実施の形態2.
図6は、実施の形態2の緊急通知システムの構成を表わす図である。
【0048】
図6の実施の形態2の緊急通知システムが、図1の実施の形態1の緊急通知システムと相違する点は、図6の緊急通知システムの緊急通知装置20Aが、実施の形態1とは異なる緊急通知管理テーブル記憶部22Aと、緊急通知制御部23Aと、送信部24Aとを備える点である。
【0049】
緊急通知管理テーブル記憶部22Aは、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器によって実行される業務と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する。
【0050】
図7は、実施の形態2の緊急通知管理テーブルの例を表わす図である。
【0051】
たとえば、緊急対応機器が「消火器」に対応して、事象1として「火事」が定められ、業務として「初期消火」が定められ、担当者として「自衛消防隊の初期消火班」が定められている。緊急対応機器が「担架」に対応して、事象1として「救急」が定められ、事象2として「怪我」が定められ、業務として「救護」が定められ、担当者として「自衛消防隊の救護班」が定められている。
【0052】
緊急通知制御部23Aは、緊急通知管理テーブル記憶部22に記憶された緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、業務と、持ち出しを通知する担当者とを特定する。
【0053】
送信部24Aは、特定された担当者へ、受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定された事象および業務とを通知する信号を送信する。
【0054】
図8は、実施の形態2の緊急通知システムによる緊急通知方法の手順を表わすフローチャートである。
【0055】
ステップS101において、センサ2が緊急対応機器の持ち出しを検出する。
【0056】
ステップS102において、センサ2がセンサIDを含む緊急対応機器の持ち出しを通知する検出信号を機器持ち出し検出装置10へ送信する。
【0057】
ステップS103において、機器持ち出し検出装置10の受信部11は、緊急対応機器の持ち出しを通知する検出信号を受信する。
【0058】
ステップS104において、機器持ち出し検出装置10の持ち出し機器特定部13は、機器管理テーブル記憶部14に記憶されている機器管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器、および緊急対応機器の設置位置を特定する。
【0059】
ステップS105において、機器持ち出し検出装置10の送信部12は、特定した緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置を通知する信号を送信する。
【0060】
ステップS106において、緊急通知装置20Aの受信部21は、緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置を通知する信号を受信する。
【0061】
ステップS207において、緊急通知装置20Aの緊急通知制御部23Aは、緊急通知管理テーブル記憶部22に記憶されている緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる緊急対応機器に対応する事象、業務および担当者を特定する。
【0062】
ステップS208において、緊急通知装置20Aの送信部24Aは、受信した信号に含まれる緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置と、特定した事象および業務とを通知する信号を特定した担当者のスマートフォン30に送信する。
【0063】
ステップS209において、担当者のスマートフォン30は、緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置と、事象および業務とを通知する信号を受信する。
【0064】
ステップS210において、担当者のスマートフォン30は、受信した信号に含まれる緊急対応機器と、緊急対応機器の設置位置と、事象および業務とを表示する。
【0065】
本実施の形態によれば、緊緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器によって実行される業務と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを用いることによって、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と緊急対応機器によって実行される業務とを適切な担当者に迅速に通知することができる。
【0066】
実施の形態3.
図9は、実施の形態3の緊急通知システムの構成を表わす図である。
【0067】
図9の実施の形態3の緊急通知システムが、図6の実施の形態2の緊急通知システムと相違する点は、図9の実施の形態3の緊急通知システムの緊急通知装置20Bが、事象発生場所マップ記憶部26と、事象発生場所推定部25と備え、実施の形態2と相違する送信部24Bを備える点である。
【0068】
事象発生場所推定部25は、緊急対応機器の設置位置に基づいて、事象発生場所を推定する。事象発生場所推定部25は、緊急対応機器の設置位置と、同一種類の他の緊急対応機器の設置位置に基づいて、事象発生場所を推定する。事象発生場所推定部25は、緊急対応機器の設置位置を起点として、同一種類の緊急対応機器の設置位置までの領域、および同一種類の他の緊急対応機器が設置されていない領域を事象発生場所として推定してもよい。事象発生場所推定部25は、推定した事象発生場所を表わす事象発生場所マップを作成して、事象発生場所マップ記憶部26に記憶する。
【0069】
図10は、事象発生場所マップの例を表わす図である。
【0070】
センサによって、消火器Aの持ち出しが検出された場合、消火器A、B、C、Dの設置位置に基づいて、火災発生場所が推定される。
【0071】
消火器Aを起点として、X軸の正方向に消火器Bが検出されるので、発生場所のX軸の最大値は、消火器Bの設置位置の直前の位置(X1)である。消火器Aを起点として、X軸の負方向に消火器が検出されないので、発生場所のX軸の最小値は、部屋の端(X2)である。消火器Aを起点として、Y軸の正方向に消火器Cが検出されるので、発生場所のY軸の最大値は、消火器Cの設置位置の直前の位置(Y1)である。消火器Aを起点として、Y軸の負方向に消火器が検出されないので、発生場所のY軸の最小値は、部屋の端(Y2)である。
【0072】
これによって、X2≦x≦X1、かつY2≦y≦Y1の領域が、事象の発生場所として推定される。
【0073】
図11は、事象発生場所マップの別の例を表わす図である。
【0074】
図10と同様にして、X2≦x≦X1、かつY2≦y≦Y1の領域が、事象の発生場所の候補として推定される。図11の例では、消火器EがX2≦x≦X1、かつY2≦y≦Y1の領域の内部に存在する。よって、X2≦x≦X1、かつY2≦y≦Y1の領域から消火器Eの設置場所および消火器の設置場所よりも外側の領域が除外された領域が事象の発生場所として推定される。
【0075】
図12は、実施の形態3の緊急通知システムによる緊急通知方法の手順を表わすフローチャートである。
【0076】
ステップS101において、センサ2が緊急対応機器の持ち出しを検出する。
【0077】
ステップS102において、センサ2がセンサIDを含む緊急対応機器の持ち出しを通知する検出信号を機器持ち出し検出装置10へ送信する。
【0078】
ステップS103において、機器持ち出し検出装置10の受信部11は、緊急対応機器の持ち出しを通知する検出信号を受信する。
【0079】
ステップS104において、機器持ち出し検出装置10の持ち出し機器特定部13は、機器管理テーブル記憶部14に記憶されている機器管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器、および緊急対応機器の設置位置を特定する。
【0080】
ステップS105において、機器持ち出し検出装置10の送信部12は、特定した緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置を通知する信号を送信する。
【0081】
ステップS106において、緊急通知装置20Bの受信部21は、緊急対応機器および緊急対応機器の設置位置を通知する信号を受信する。
【0082】
ステップS207において、緊急通知装置20Bの緊急通知制御部23Aは、緊急通知管理テーブル記憶部22に記憶されている緊急通知管理テーブルを参照して、受信した信号に含まれる緊急対応機器に対応する事象、業務および担当者を特定する。
【0083】
ステップS307において、緊急通知装置20Bの事象発生場所推定部25は、緊急対応機器の設置位置に基づいて、事象発生場所を推定する。事象発生場所推定部25は、推定した事象発生場所を表わす事象発生場所マップを作成して、事象発生場所マップ記憶部26に記憶する。
【0084】
ステップS208において、緊急通知装置20の送信部24Aは、受信した信号に含まれる緊急対応機器と、特定した事象および業務と、事象発生場所マップのURLとを通知する信号を特定した担当者のスマートフォンに送信する。
【0085】
ステップS209において、担当者のスマートフォン30は、緊急対応機器と、事象および業務と、事象発生場所マップのURLとを通知する信号を受信する。
【0086】
ステップS210において、担当者のスマートフォン30は、受信した信号に含まれる緊急対応機器と、事象および業務と、事象発生場所マップとを表示する。
【0087】
本実施の形態によれば、緊急対応機器の位置を検出するための屋内位置測位技術を使用せずに、緊急事象の発生場所を推定して、担当者へ通知することができる。
【0088】
[付記]
上述した実施形態は、以下の付記の具体例である。
【0089】
(付記1)
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知装置であって、
緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する記憶部と、
持ち出された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶された前記緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する緊急通知制御部と、
前記特定された担当者へ、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および前記緊急対応機器の設置位置と、前記特定された事象とを通知する信号を送信する送信部と、を備えた緊急通知装置。
【0090】
(付記2)
前記緊急通知管理テーブルは、前記緊急対応機器に対応して、さらに、前記緊急対応機器によって実行される業務を定め、
前記緊急通知制御部は、さらに、前記緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する業務を特定し、
前記送信部は、前記特定された担当者へ、さらに、前記特定された業務を通知する信号を送信する、付記1記載の緊急通知装置。
【0091】
(付記3)
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知装置であって、
緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを記憶する記憶部と、
持ち出された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信する受信部と、
前記記憶部に記憶された前記緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定する緊急通知制御部と、
前記緊急対応機器の設置位置に基づいて、前記事象の発生場所を推定する事象発生場所推定部と、
前記特定された担当者へ、前記受信した信号に含まれる持ち出された緊急対応機器および前記緊急対応機器の設置位置と、前記特定された事象と、前記推定された事象の発生場所とを通知する信号を送信する送信部と、を備えた緊急通知装置。
【0092】
(付記4)
前記事象発生場所推定部は、前記緊急対応機器の設置位置と、前記緊急対応機器と同一種類の他の緊急対応機器の設置位置とに基づいて、前記事象の発生場所を推定する、付記1~3のいずれか1項に記載の緊急通知装置。
【0093】
(付記5)
前記複数種類の緊急対応機器は、消火器、担架、AED(Automated External Defibrillator)、ハンドライト、および救助浮き輪のうちの少なくとも2種類を含む、付記1~4のいずれか1項に記載の緊急通知装置。
【0094】
(付記6)
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知システムであって、複数のセンサと、機器持ち出し検出装置と、付記1~4のいずれか1項に記載の緊急通知装置とを備え、
前記複数のセンサの各々は、対応の緊急対応機器の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を前記機器持ち出し検出装置に送信し、
前記機器持ち出し検出装置は、
前記検出信号を受信する受信部と、
センサIDに対応して、緊急対応機器と前記緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを記憶する記憶部と、
前記機器管理テーブルを参照して、前記検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを特定する持ち出し機器特定部と、
前記特定された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を前記緊急通知装置に送信する送信部と、を備える、緊急通知システム。
【0095】
(付記7)
複数種類の緊急対応機器の持ち出しを通知する緊急通知方法であって、
センサが、対応の緊急対応機器の持ち出しを検出した場合に、センサIDを含む検出信号を機器持ち出し検出装置に送信するステップと、
前記機器持ち出し検出装置が、前記検出信号を受信するステップと、
前記機器持ち出し検出装置が、センサIDに対応して、緊急対応機器と前記緊急対応機器の設置位置とを定めた機器管理テーブルを参照して、前記検出信号に含まれるセンサIDに対応する緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを特定するステップと、
前記機器持ち出し検出装置が、前記特定された緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を緊急通知装置に送信するステップと、
前記緊急通知装置が、緊急対応機器と、前記緊急対応機器の設置位置とを通知する信号を受信するステップと、
前記緊急通知装置が、緊急対応機器に対応して、緊急対応機器の持ち出しの原因となる事象と、緊急対応機器の持ち出しを通知する担当者とを定めた緊急通知管理テーブルを参照して、前記受信した信号に含まれる緊急対応機器に対応する事象と、持ち出しを通知する担当者とを特定するステップと、
前記緊急通知装置が、前記特定された担当者へ、前記受信した信号に含まれる緊急対応機器および前記緊急対応機器の設置位置と、前記特定された事象とを通知する信号を送信するステップと、を備えた緊急通知方法。
【0096】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0097】
1-1~1-m 緊急対応機器、2-1~2-m センサ、10 機器持ち出し検出装置、11,21 受信部、12,24,24A,24B 送信部、13 持ち出し機器特定部、14 機器管理テーブル記憶部、20,20A,20B 緊急通知装置、22,22A 緊急通知管理テーブル記憶部、23,23A 緊急通知制御部、25 事象発生場所推定部、26 事象発生場所マップ記憶部、30-1~30-n 担当者のスマートフォン。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12