(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024058340
(43)【公開日】2024-04-25
(54)【発明の名称】精算装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240418BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240418BHJP
G06Q 30/0238 20230101ALI20240418BHJP
【FI】
G07G1/12 321L
G07G1/12 321H
G07G1/01 301E
G06Q30/02 376
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022165632
(22)【出願日】2022-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】沖山 智紀
(72)【発明者】
【氏名】安藤 峻
(72)【発明者】
【氏名】三浦 学
(72)【発明者】
【氏名】山本 龍夫
【テーマコード(参考)】
3E142
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142FA03
3E142FA06
3E142FA12
3E142GA41
5L030BB07
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】好適にポイントを利用する。
【解決手段】購入する商品の代金の精算を実行する精算装置であって、精算手段と、保有するポイントのポイント数を取得する取得手段とを備え、前記精算手段は、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、ポイントを利用した精算を実行可能であり、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、ポイントを利用した精算を実行可能でない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
購入する商品の代金の精算を実行する精算装置であって、
精算手段と、
保有するポイントのポイント数を取得する取得手段と
を備え、
前記精算手段は、
前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、ポイントを利用した精算を実行可能であり、
前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、ポイントを利用した精算を実行可能でない
ことを特徴とする精算装置。
【請求項2】
前記精算手段による精算方法を表示する表示手段
を備え、
前記表示手段は、
前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、選択可能な精算方法としてポイントを利用した精算方法を表示し、
前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、選択可能な精算方法としてポイントを利用した精算方法を表示しない
ことを特徴とする請求項1に記載の精算装置。
【請求項3】
前記所定の条件は、
ポイント数の有無に関する条件である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精算装置。
【請求項4】
前記所定の条件は、
精算に利用可能な最小のポイント数に関する条件である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の精算装置。
【請求項5】
前記表示手段は、
購入する商品に関する情報、前記取得手段で取得したポイント数を表示可能であり、
購入する商品に関する情報を表示するよりも先に、前記取得手段で取得したポイント数を表示することを特徴とする請求項2に記載の精算装置。
【請求項6】
購入する商品の代金の精算を実行する精算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
精算手段、
保有するポイントのポイント数を取得する取得手段
として機能させ、
前記精算手段は、
前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、ポイントを利用した精算を実行可能であり、
前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、ポイントを利用した精算を実行可能でない
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
閾値を超えた分のポイントを算出し、当該取引の支払いに利用するポイントとして設定するPOS端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ポイントの利用に関して改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、好適にポイントを利用することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための一態様である精算装置は、購入する商品の代金の精算を実行する精算装置であって、精算手段と、保有するポイントのポイント数を取得する取得手段とを備え、前記精算手段は、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、ポイントを利用した精算を実行可能であり、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、ポイントを利用した精算を実行可能でないことを特徴とする精算装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】登録精算装置の表示例、又は、精算装置の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態の登録精算装置10は、販売システム1(非図示)を構成する装置の1つである。販売システム1は、種々の業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンタ、家電量販店等)に導入可能である。登録精算装置10は、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する、いわゆるフルセルフのレジである。つまり、登録精算装置10は、基本的には(本来は)、顧客の操作に基づいて、商品を登録する登録処理と、登録した商品を精算する精算処理とを実行する。
【0009】
図1は、登録精算装置10の外観の一例である。
図2は、登録精算装置10の構成例である。
図1及び
図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、
図1を参照しつつ、
図2に示した登録精算装置10の構成例を説明する。
【0010】
登録精算装置10は、CPU101と、記憶部102と、表示部103と、スキャナ部104と、非現金決済部105と、現金決済部106と、印刷部108と、音声出力部109と、撮像部110と、通信部111と、サインポール112とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
【0011】
CPU101は、中央演算処理装置であり、記憶部102に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録精算装置10の動作を制御する。記憶部102は、種々の情報(例えば、CPU101が参照又は生成等する情報、外部から取得した情報等)を記憶する。記憶部102は、1以上の種々の記憶部材(例えば、メモリやストレージとなるもの。例えば、RAM、ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等)の総称である。
【0012】
表示部103は、例えば、液晶ディスプレイであって、種々の情報(画像情報を含む)を表示する。表示部103は、表示画面への操作を受付可能なタッチパネルとして構成される。スキャナ部104は、種々の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部104は、商品に付されているコードをスキャンし、商品コード(JANコード等)を読み取る。スキャナ部104は、商品コードの他に、会員カード(ポイントカード)に付されているコードをスキャンし、顧客識別情報(会員識別情報)を読み取ってもよい。
【0013】
非現金決済部(カード決済部、コード決済部)105は、非現金(例えば、クレジットカード、電子マネー等)による決済機構である。非現金決済部105は、例えば、挿入される(又は翳される)ことによって情報を読み取る読取部を備える。読取部は、クレジットカードや、電子マネーのカード(例えば、交通系カード等)の他に、例えば、会員カード(ポイントカード)に記憶されている顧客識別情報を読み取ってもよい。非現金決済部105は、読取部の他に書込部や記憶部や通信部や操作部や表示部を備えてもよい。
【0014】
なお、非現金決済部105は、複数の読取部を備えてもよい。例えば、非現金決済部105は、クレジットカード用の読取部、電子マネーA用の読取部、電子マネーB用の読取部、会員カード用の読取部といった具合に複数の読取部を備えてもよい。また、登録精算装置10は、複数の非現金決済部105を備えてもよい。例えば、登録精算装置10は、クレジットカード用の非現金決済部105-1、電子マネーA用の非現金決済部105-2、電子マネーB用の非現金決済部105-3、会員カード用の非現金決済部105-4といった具合に複数の非現金決済部105を備えてもよい。
【0015】
非現金決済部105(複数の非現金決済部105を備える場合には少なくとも1つの非現金決済部105)は、登録精算装置10とは別体であり、登録精算装置10に接続されるものであってもよい。
【0016】
現金決済部106は、現金による決済機構(釣銭機)であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。紙幣や硬貨の投入、釣り銭の取り去りはセンサによって検出される。
【0017】
印刷部108は、各種媒体(レシート、クーポン等)を印刷、発行する。媒体の取り去りはセンサによって検出される。音声出力部109は、音声を出力する。例えば、音声出力部109は、確認音、警告音、音声ガイダンス等を出力する。撮像部110は、例えば、操作者(顧客)を撮像する。登録精算装置10は、2以上の撮像部110を備え、顔と手元(釣銭機の投入口や排出口付近)とを同時に撮像してもよい。通信部111は、他の装置との間において情報を送受信する。
【0018】
サインポール112は、先端部分に発光部112aを備え、発光部112aの発光態様によって、種々の情報(店員呼出、稼働状況等)を報知する。また、サインポール112は、発光部112aの下方に小型表示部112bを備え、種々の情報を表示する。例えば、小型表示部112bは、待機中(客待ち状態)には当該装置の番号を表示し、操作中には撮像部110による撮像画像を表示してもよい。
【0019】
また、登録精算装置10は、読取部(例えば、非現金決済部105と同様の読取部)を備え、会員カードから顧客識別情報を読み取る認識装置を備えてもよい。また、登録精算装置10は、表示部103とは別に表示部103の背面に店員に種々の情報を表示する表示部を備えてもよい。また、登録精算装置10は、操作者(顧客等)の存在を検出する人感センサ等を更に備えてもよい。
【0020】
(ポイントの管理)
販売システム1では、顧客の購入金額等に応じて(例えば、購入金額200円毎の1ポイント)を付与する。付与されたポイントは、代金の精算に利用可能(例えば、1ポイントを1円として利用可能)である。夫々の顧客のポイント残高(利用可能ポイント数)は、サーバ(登録精算装置10が直接又は他の装置を介して通信可能なサーバ。非図示)によって管理される。サーバは、顧客識別情報(会員識別情報)に対応付けてポイント残高を記憶する。
【0021】
(ポイントの参照、更新)
登録精算装置10は、各取引において顧客の顧客識別情報を取得可能である(顧客の操作若しくは動作に基づいて顧客の顧客識別情報を読み取り可能である)。具体的には、登録精算装置10は、会員カードから顧客識別情報を取得する。登録精算装置10は、取得した顧客識別情報をサーバに送信する。サーバは、登録精算装置10から受信した顧客識別情報に対応付けて記憶しているポイント残高を登録精算装置10に送信する。登録精算装置10は、サーバから受信したポイント残高を表示する。また、登録精算装置10は、当該取引において付与するポイント数を取得し(当該取引の購入金額に基づいて付与するポイント数を算出し)、取得したポイント数を顧客識別情報とともにサーバに送信する。サーバは、登録精算装置10から受信したポイント数及び顧客識別情報に基づいてポイント残高を更新する。具体的には、サーバは、当該顧客識別情報に対応付けて記憶しているポイント残高に当該ポイント数を加算する。また、登録精算装置10は、当該取引において利用するポイント数を取得し(顧客から利用するポイント数の入力操作を受け付け)、取得したポイント数を顧客識別情報とともにサーバに送信する。サーバは、登録精算装置10から受信したポイント数及び顧客識別情報に基づいてポイント残高を更新する。具体的には、サーバは、当該顧客識別情報に対応付けて記憶しているポイント残高から当該ポイント数を減算する。
【0022】
なお、登録精算装置10は、スキャナ部104によって会員カードから顧客識別情報を読み取ってもよいし、非現金決済部105によって会員カードから顧客識別情報を読み取ってもよいし、認識装置によって会員カードから顧客識別情報を読み取ってもよい。
【0023】
(表示例)
図3及び
図4は、登録精算装置10の表示例(表示部103の表示例)である。
図5は、登録精算装置10の表示例(表示部103の表示例)、又は、精算装置30(後述)の表示例である。
【0024】
図3(A)は、取引開始画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、待機状態において、
図3(A)に示したような取引開始画面を表示する。
図3(A)の取引開始画面には、会員カードの所持の有無を確認するメッセージMS10が表示され、会員カードを所持している場合に操作するはいボタンBT11と、会員カードを所持していない場合に操作するいいえボタンBT12とが操作可能に表示されている。なお、
図3(B)の会員カード読取画面や
図3(C)のポイント画面等の他の画面にも存在するが、店員呼出ボタンBT17は、店員を呼び出す場合に操作するボタンである。
【0025】
図3(B)は、会員カード読取画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(A)の場面からはいボタンBT11の操作があった場合、
図3(B)に示したような会員カード読取画面を表示する。
図3(B)の会員カード読取画面には、会員カードの読み取りを指示するメッセージMS20が表示されている。なお、
図3(C)のポイント画面や
図3(D)の商品登録画面等の他の画面にも存在するが、戻るボタンBT19は、前の画面(又は所定の画面)に表示を戻す場合に操作するボタンである。
【0026】
会員カード読取画面の画像GA21は、顧客に対して会員カードの読み取り動作を案内する画像である。具体的には、画像GA21は、会員カードに記憶されている顧客識別情報を読み取るために、非現金決済部105に会員カードを翳すべき旨を案内している。なお、登録精算装置10は、非現金決済部105に代えて又は加えて、認識装置によって会員カードに記憶されている顧客識別情報を読み取ってもよい。また、会員カードにコードが付されている場合には、登録精算装置10は、スキャナ部104によって会員カードから顧客識別情報を読み取ってもよい。
【0027】
図3(C)は、ポイント画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(B)の場面から会員カードを読み取った場合(当該顧客の顧客識別情報を取得した場合)、
図3(C)に示したようなポイント画面を表示する。
図3(C)のポイント画面には、ポイント残高を表示するポイント残高表示領域HR30が設けられている。
図3(C)の例では、ポイント残高表示領域HR30には、当該顧客のポイント残高「325ポイント」が表示されている。また、
図3(C)のポイント画面には、1ポイント単位で利用可能である旨を報知するメッセージMS31が表示されている。また、
図3(C)のポイント画面には、商品の登録を開始する場合に操作する登録開始ボタンBT36が操作可能に表示されている。
【0028】
図3(D)は、商品登録画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(C)の場面から登録開始ボタンBT36の操作があった場合、
図3(D)に示したような商品登録画面を表示する。
図3(D)の商品登録画面には、商品のバーコードのスキャンを指示するメッセージMS40が表示されている。また、
図3(D)の商品登録画面には、商品の登録情報等(買上点数、合計金額、商品の登録情報)を表示する登録情報表示領域HR41が設けられている。また、
図3(D)の商品登録画面には、会員カードを読取済である旨の文言「会員カード読取済」(符号A)が表示されている。また、
図3(D)の商品登録画面には、会計に進む場合(つまり商品の登録を終了する場合)に操作する会計ボタンBT43が操作不可能に表示(例えば、グレーダウン表示)されている(図中の破線は操作不可能である旨を示している)。また、
図3(D)の商品登録画面には、バーコードが付されていない商品の登録に関連して、プリセットボタン(野菜ボタン、果物ボタン、鮮魚ボタン、精肉ボタン)の選択を指示するメッセージMS44(具体的には「バーコードがない商品は下から品目をお選びください」)が表示され、メッセージMS44の下方に夫々のプリセットボタンが操作可能に表示されている。なお、レジ袋ボタンBT18は、レジ袋を購入する場合に操作するボタンである。
【0029】
なお、登録精算装置10は、
図3(A)の場面からいいえボタンBT12の操作があった場合、
図3(B)の会員カード読取画面や
図3(C)のポイント画面を表示せずに、
図3(D)に示したような商品登録画面を表示する。
図3(C)から遷移する商品登録画面では会員カードを読取済である旨の文言(符号A)を表示するのに対し、
図3(A)から遷移する商品登録画面では会員カードを読取済である旨の文言(符号A)を表示しない。
【0030】
図3(E)は、商品登録画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(D)の場面から、1品目の商品として「〇〇マヨネーズ(単価313円)」を1個登録した場合、
図3(E)に示したような商品登録画面を表示する。
図3(E)の商品登録画面には、1品目の商品の登録に基づく情報が反映されている。具体的には、登録情報表示領域HR41には、買上点数として「1点」、合計金額として「313円」、商品の登録情報として「〇〇マヨネーズ ×1 ¥313円」が表示されている。また、
図3(E)の商品登録画面には、会計ボタンBT43が操作可能に表示されている。
【0031】
図3(F)は、支払方法選択画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(E)の場面から会計ボタンBT43の操作があった場合、
図3(F)に示したような支払方法選択画面を表示する。
図3(F)の支払方法選択画面には、支払金額(合計金額)等を表示する支払金額表示領域HR50が設けられている。支払金額表示領域HR50には、会員カードを読取済である旨の文言(符号A)と支払金額「¥313」とが表示されている。また、
図3(F)の支払方法選択画面には、支払方法(決済方法、精算方法)の選択を指示するメッセージMS51が表示され、支払方法の選択肢として、現金で支払う場合に操作する現金ボタンBT52と、クレジットカードで支払う場合に操作するクレジットカードボタンBT53と、ポイントで支払う場合(ポイントを利用する場合)に操作するポイントボタンBT54と、コード決済とする場合に操作するコード決済ボタンBT55とが操作可能に表示されている。ポイントボタンBT54の下方には、ポイント残高「325P」が表示されている(符号B)。
【0032】
図3(G)は、利用ポイント数決定画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(F)の場面からポイントボタンBT54の操作があった場合、
図3(G)に示したような利用ポイント数決定画面を表示する。
図3(G)の利用ポイント数決定画面には、支払金額表示領域HR50が設けられている。また、
図3(G)の利用ポイント数決定画面には、利用するポイント数の入力を指示するメッセージMS61が表示されている。また、
図3(G)の利用ポイント数決定画面には、ポイント残高を表示するポイント残高表示領域HR62と、数字キー等のキーボタンを表示するキーボタン表示領域HR63と、キーボタンによって入力されたポイント数(利用するポイント数)を表示する利用ポイント数表示領域HR64とが設けられている。また、
図3(G)の利用ポイント数決定画面には、利用ポイント数を決定する場合に操作する決定ボタンBT65が操作可能に表示されている。
【0033】
図3(H)は、支払確認画面の一例である。例えば、登録精算装置10は、
図3(G)の場面から決定ボタンBT65の操作があった場合、
図3(H)に示したような支払確認画面を表示する。
図3(H)の支払確認画面には、支払内容を表示する支払内容表示領域HR70が設けられている。支払金額表示領域HR70には、支払金額「¥313」とポイント支払金額「¥313」とが表示されている。また、
図3(H)の支払確認画面には、支払内容の確認後に問題がない場合(精算に進める場合)に操作するボタンとして、収書有会計ボタンBT71と領収書無会計ボタンBT72とが操作可能に表示されている。収書有会計ボタンBT71は、領収書が必要である場合に操作するボタンである。領収書無会計ボタンBT72は、領収書が不要である場合に操作するボタンである。
【0034】
登録精算装置10は、
図3(H)の場面から領収書有会計ボタンBT71の操作があった場合には、レシート受取画面(非図示)を表示するとともに明細書(買上商品の一覧を印刷した媒体)と領収書(合計金額を印刷した媒体)とを印刷、発行し、
図3(H)の場面から領収書無会計ボタンBT72の操作があった場合には、レシート受取画面を表示するとともに明細書(買上商品一覧及び合計金額を印刷した媒体)を印刷、発行する。登録精算装置10は、発行した媒体の受け取り(取り去り)を検出した場合に、
図3(A)の取引開始画面を表示する。なお、登録精算装置10は、常に、明細書(買上商品一覧)を含む領収書を発行してもよい。この場合、領収書有会計ボタンBT71と領収書無会計ボタンBT72とを別々に設けずに、1つの会計ボタンを設けてもよい。
【0035】
(ポイント残高が0ポイントの場合)
登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントであった場合、
図4(A)に示したようなポイント画面を表示する。つまり、登録精算装置10は、会員カード読取画面(
図3(B))の場面から会員カードを読み取った場合、ポイント残高が0ポイントであるか否かを判断する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントでなければ(例えば、325ポイントであれば)、
図3(C)のポイント画面を表示する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントであれば、
図4(A)のポイント画面を表示する。
【0036】
図4(A)のポイント画面には、メッセージMS31に加え、ポイントが利用できない旨を報知するメッセージMS33が表示されている。
【0037】
登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントであった場合、
図4(B)に示したような支払方法選択画面を表示する。つまり、登録精算装置10は、商品登録画面(
図3(E))の場面から会計ボタンBT43の操作があった場合、ポイント残高が0ポイントであるか否かを判断する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントでなければ(例えば、325ポイントであれば)、
図3(F)の支払方法選択画面を表示する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントであれば、
図4(B)の支払方法選択画面を表示する。
【0038】
図4(B)の支払方法選択画面には、ポイントボタンBT54が表示されていない。
図4(B)の支払方法選択画面には、ポイント残高が0ポイントであるためポイントが利用できない旨を報知するメッセージMS56が表示されている。なお、登録精算装置10は、
図4(B)の支払方法選択画面において、ポイントボタンBT54を操作不可能に表示(例えば、グレーダウン表示)してもよい。
図4(D)、
図4(F)、
図4(G)、
図4(H)、
図5(B)の支払方法選択画面についても同様である。
【0039】
(ポイントの利用に関する条件が設定されている場合)
販売システム1では、ポイントの利用に関する条件(ポイント利用条件)を設定してもよい。ポイント利用条件は、例えば、最小利用ポイント数(例えば100ポイント)であってもよい。ポイント利用条件を示した情報(ポイント利用条件設定情報)は、登録精算装置10が参照可能な場所(自装置の記憶部102、登録精算装置10がアクセス可能な装置内)に記憶される。
【0040】
ポイント利用条件が設定され、ポイント利用条件を満たしていない場合には、登録精算装置10は、
図4(C)に示したようなポイント画面を表示する。つまり、登録精算装置10は、会員カード読取画面(
図3(B))の場面から会員カードを読み取った場合、ポイント残高が0ポイントであるか否かを判断する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントであれば
図4(A)のポイント画面を表示する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントでなければ、ポイント残高がポイント利用条件を満たしているか否か(例えば、ポイント残高が100ポイント以上であるか否か)を判断する。登録精算装置10は、ポイント残高がポイント利用条件を満たしていれば(例えば、325ポイントであれば)、
図3(C)のポイント画面を表示する。登録精算装置10は、ポイント残高がポイント利用条件を満たしていなければ(例えば、85ポイントであれば)、
図4(C)のポイント画面を表示する。
【0041】
図4(C)のポイント画面には、メッセージMS31、メッセージMS33に加え、ポイント利用条件に基づく情報(
図4(C)では利用ポイントは100ポイント以上である旨)を報知するメッセージMS32が表示されている。
【0042】
ポイント利用条件が設定され、ポイント利用条件を満たしていない場合には、登録精算装置10は、
図4(D)に示したような支払方法選択画面を表示する。つまり、登録精算装置10は、商品登録画面(
図3(E))の場面から会計ボタンBT43の操作があった場合、ポイント残高が0ポイントであるか否かを判断する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントであれば
図4(B)の支払方法選択画面を表示する。登録精算装置10は、ポイント残高が0ポイントでなければ、ポイント残高がポイント利用条件を満たしているか否か(例えば、ポイント残高が100ポイント以上であるか否か)を判断する。登録精算装置10は、ポイント残高がポイント利用条件を満たしていれば(例えば、325ポイントであれば)、
図3(F)の支払方法選択画面を表示する。登録精算装置10は、ポイント残高がポイント利用条件を満たしていなければ(例えば、85ポイントであれば)、
図4(D)の支払方法選択画面を表示する。
【0043】
図4(D)の支払方法選択画面には、ポイントボタンBT54が表示されていない。
図4(D)の支払方法選択画面には、ポイント残高がポイント利用条件を満たしていないため(
図4(D)ではポイント残高は100ポイント未満であるため)、ポイントが利用できない旨を報知するメッセージMS57が表示されている。
【0044】
なお、登録精算装置10は、ポイント残高がポイント利用条件を満たしていない場合(但し、ポイント残高が0ポイントである場合を除く)、ポイント残高が支払金額以上であっても(支払金額がポイント残高以下であっても)、
図4(D)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0045】
(支払金額の一部にポイントを利用する場合)
利用ポイント数決定画面において、利用ポイント数として支払金額の全部に相当するポイント数が入力された場合(支払金額の全部にポイントを利用する場合。つまり支払残額が存在しない場合)には支払方法確認画面に進むが、利用ポイント数として支払金額の一部に相当するポイント数が入力された場合(支払金額の一部にポイントを利用する場合。つまり支払残額が存在する場合)には支払方法確認画面に進まずに、利用ポイント分を減算した支払方法選択画面を表示する。
【0046】
つまり、登録精算装置10は、顧客による利用ポイント数の指定があった場合、指定された利用ポイント数が支払金額の全部に相当するか否かを判断する。登録精算装置10は、指定された利用ポイント数が支払金額の全部に相当すれば支払方法確認画面に進み、指定された利用ポイント数が支払金額の全部に相当しなければ(つまり指定された利用ポイント数が支払金額の一部に相当すれば)、指定された利用ポイント分を減算した支払方法選択画面を表示する。例えば、登録精算装置10は、
図3(G)の利用ポイント数決定画面(支払金額は313円)において、313ポイント(支払金額の全部に相当するポイント数)が入力され決定ボタンBT65が操作された場合には
図3(H)の支払確認画面を表示し、13ポイント(支払金額の一部に相当するポイント数)が入力され決定ボタンBT65が操作された場合には
図4(E)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0047】
図4(E)の支払方法選択画面の支払金額表示領域HR50には、会員カードを読取済である旨の文言(符号A)や支払金額「¥313」に加え、ポイント支払金額「¥13」や支払残高「¥300」が表示されている。また、ポイントボタンBT54の下方には、取引開始前のポイント残高「325P」から利用ポイント分「13P」を減算したポイント残高「312P」が表示されている(符号C)。
【0048】
登録精算装置10は、利用ポイント分を減算したポイント残高が仮に0ポイントであった場合(つまり、支払金額の一部に全ポイントを利用した場合)には、再度表示する支払方法選択画面(支払残高を表示している支払方法選択画面)において、ポイントボタンBT54を表示しない。例えば、取引開始前のポイント残高が13ポイント、支払金額が313円、利用ポイント数が13ポイントであった場合、登録精算装置10は、
図4(F)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0049】
なお、登録精算装置10は、利用ポイント分を減算したポイント残高が0ポイントであるか否かにかかわらず、再度表示する支払方法選択画面においてポイントボタンBT54を表示しなくてもよいし、ポイントボタンBT54を操作不可能に表示してもよい。つまり、登録精算装置10は、
図4(E)の支払方法選択画面においてポイントボタンBT54を表示しなくてもよいし、ポイントボタンBT54を操作不可能に表示してもよい。
【0050】
また、ポイント利用条件が設定されている場合であって、利用ポイント分を減算したポイント残高がポイント利用条件を満たしていない場合には(但し、ポイント残高が0ポイントである場合を除く)、登録精算装置10は、再度表示する支払方法選択画面においてポイントボタンBT54を表示しない。例えば、最小利用ポイント数は100ポイントである旨のポイント利用条件が設定され、取引開始前のポイント残高が325ポイント、支払金額が313円、利用ポイント数が300ポイントであった場合(利用ポイント分を減算したポイント残高が100ポイントに満たない25ポイントであった場合)、登録精算装置10は、
図4(G)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0051】
(会員カードを読み取っていない場合)
登録精算装置10は、支払方法選択画面を表示する時点において会員カードを読み取っていない場合(当該顧客の顧客識別情報を取得していない場合)には、支払方法選択画面において、会員カードの読み取りに関するボタンを表示してもよい。例えば、登録精算装置10は、
図3(A)の取引開始画面においていいえボタンBT12が操作され、登録画面において「〇〇マヨネーズ(単価313円)」が登録された後に会計ボタンBT43の操作があった場合、
図4(H)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0052】
図4(H)の支払方法選択画面には、会員カードを読み取る場合に操作する会員カード読取ボタンBT58が操作可能に表示されている。また、
図3(F)の支払方法選択画面では支払金額表示領域HR50に会員カードを読取済である旨の文言「会員カード読取済」(符号A)が表示されているのに対し、
図4(H)の支払方法選択画面では支払金額表示領域HR50に会員カードを読取済でない旨の文言「会員カード未読取」(符号D)が表示されている。また、
図3(F)の支払方法選択画面ではポイントボタンBT54が表示されているのに対し、
図4(H)の支払方法選択画面ではポイントボタンBT54が表示されていない。
【0053】
(支払金額の全部にポイントを利用する旨の宣言を受け付ける場合)
登録精算装置10は、支払金額の全部にポイントを利用する旨(ポイントで支払金額の全部を支払う旨)の宣言を受け付けてもよい。例えば、登録精算装置10は、
図3(C)のポイント画面に代えて
図5(A)に示したようなポイント画面を表示してもよい。
図5(A)のポイント画面には、支払金額の全部にポイントを利用する場合にチェックするチェックボックスCB35が設けられている。
【0054】
登録精算装置10は、支払金額の全部にポイントを利用する旨が宣言され、かつ、ポイント残高が支払金額以上であった場合には、支払方法選択画面や利用ポイント数決定画面を表示せずに支払確認画面を表示する。例えば、
図5(A)のポイント画面のチェックボックスCB35がチェックされている状態で登録開始ボタンBT36が操作され、商品登録画面において「〇〇マヨネーズ(単価313円)」を1個登録した後に会計ボタンBT43が操作された場合(ポイント残高「325ポイント」>支払金額「313円」の場合)には、登録精算装置10は、
図3(F)の支払方法選択画面や
図3(G)の利用ポイント数決定画面を表示せずに、
図3(H)の支払確認画面を表示する。
【0055】
登録精算装置10は、支払金額の全部にポイントを利用する旨が宣言され、かつ、ポイント残高が支払金額未満であった場合には、利用ポイント分(取引開始前のポイント残高)を減算した支払方法選択画面を表示する。例えば、
図5(A)のポイント画面のチェックボックスCB35がチェックされている状態で登録開始ボタンBT36が操作され、商品登録画面において「〇〇マヨネーズ(単価313円)」を1個登録し、更に「〇〇ジュース(単価140円)」を1個登録した後に会計ボタンBT43が操作された場合(ポイント残高「325ポイント」<支払金額「453円」の場合)には、登録精算装置10は、
図5(B)に示したような支払方法選択画面を表示する。
【0056】
なお、ポイント利用条件が設定されている場合には、ポイント利用条件を満たしているか否かに応じてポイント画面にチェックボックスCB35を設けるか否かを決定してもよい。例えば、最小利用ポイント数は100ポイントである旨のポイント利用条件が設定されている場合、登録精算装置10はポイント残高が100ポイント以上であるか否かを判断し、ポイント残高が100ポイント以上であればチェックボックスCB35を設けたポイント画面を表示し、ポイント残高が100ポイント未満であればチェックボックスCB35を設けないポイント画面を表示してもよい。
【0057】
また、ポイント画面に代えて又は加えて他の画面において支払金額の全部にポイントを利用する旨の宣言を受け付けてもよい。例えば、会員カード読取画面(
図3(B))にチェックボックスCB35を設けてもよいし、商品登録画面(
図3(D)、
図3(E))にチェックボックスCB35を設けてもよい。ポイント利用条件が設定されている場合には、ポイント利用条件を満たしているか否かに応じて他の画面にチェックボックスCB35を設けるか否かを決定してもよい。
【0058】
(他の装置)
上記では、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する登録精算装置10(フルセルフのレジ)について説明したが、他の装置にも適用可能である。
【0059】
例えば、携帯端末(例えば、顧客の操作に基づいて商品を登録するスマートフォン。以下、携帯端末20)による商品の登録情報を取得して、顧客の操作に基づいて精算する精算装置(表示部や決済部(非現金決済部、現金決済部の一方又は両方。以下、同様)等を備える精算装置。以下、精算装置30)に適用してもよい。また、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算するセミセルフの装置群(登録装置、精算装置)における精算装置(表示部や決済部等を備える精算装置。以下、精算装置40)に適用してもよい。また、一方側(店員側)に店員用表示部や登録部(スキャナ部)等を有し、他方側(客側。店員側と逆側)に客用表示部や決済部等を有し、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する登録精算装置(以下、登録精算装置50と称する)に適用してもよい。また、一方側(店員側)に店員用表示部や店員用登録部等を有し、他方側に客用表示部や客用登録部や決済部等を有し、動作モードとして、通常モード(登録精算装置50と同様、店員の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード)や、フルセルフモード(登録精算装置10と同様、顧客の操作に基づいて商品を登録し、顧客の操作に基づいて精算する動作モード)を有する登録精算装置(以下、登録精算装置60と称する)に適用してもよい。
【0060】
(精算装置30に適用する場合)
例えば、精算装置30は、待機状態において、
図5(C)に示したような精算開始画面を表示する。
図5(C)の精算開始画面は、
図3(A)の取引開始画面と同様、メッセージMS10が表示され、はいボタンBT11やいいえボタンBT12が操作可能に表示されている。精算装置30は、
図5(C)の場面からはいボタンBT11の操作があった場合、登録精算装置10と同様、
図3(B)に示したような会員カード読取画面を表示する。
【0061】
精算装置30は、
図3(B)の場面から会員カードを読み取り、ポイント残高が325円であった場合、
図5(D)に示したようなポイント画面を表示する。
図5(D)のポイント画面には、携帯端末20の表示画面に表示されている2次元コードの読み取りを指示するメッセージMS34が表示されている。なお、精算装置30は、上記2次元コードを読み取ることによって携帯端末20によって登録された商品の登録情報を取得する。
【0062】
精算装置30は、
図5(D)の場面から上記2次元コードを読み取った場合、
図5(E)に示したような商品一覧画面を表示する。
図5(E)の商品一覧画面には、商品の登録情報等(買上点数、合計金額、価格帯毎の点数、商品の登録情報)を表示する登録情報表示領域HR42が設けられている。
図5(E)の商品一覧画面の登録情報表示領域HR42には、買上点数として「1点」、合計金額として「313円」、価格帯毎の点数として「¥1000~ 0」「¥500~¥999 0」「¥300~¥499 1」「~¥299 0」、商品の登録情報として「〇〇マヨネーズ ×1 ¥313円」が表示されている。また、
図5(E)の商品一覧画面には、
図3(E)の商品登録画面と同様、会員カードを読取済である旨の文言(符号A)が表示され、会計ボタンBT43が操作可能に表示されている。
【0063】
精算装置30は、
図5(E)の場面から会計ボタンBT43の操作があった場合、登録精算装置10と同様、
図3(F)に示したような支払方法選択画面を表示する。つまり、ポイント残高が0ポイントでなかった場合の精算装置30の画面の遷移は、
図5(C)→
図3(B)→
図5(D)→
図5(E)→
図3(F)である(
図3(F)以降の画面の遷移は登録精算装置10と同様である)。
【0064】
ポイント残高が0ポイントであった場合の精算装置30の画面の遷移は、
図5(C)→
図3(B)→
図5(F)→
図5(E)→
図4(B)である。また、ポイント利用条件(例えば、100ポイント以上)が設定されている場合であって、ポイント残高が0ポイントではないがポイント利用条件を満たしていなかった場合(例えば、85ポイントであった場合)の精算装置30の画面の遷移は、
図5(C)→
図3(B)→
図5(G)→
図5(E)→
図4(D)である。
【0065】
また、支払金額の一部にポイントを利用する場合(
図4(E)~
図4(G))や、会員カードを読み取っていない場合(
図4(H))や、支払金額の全部にポイントを利用する旨の宣言を受け付ける場合(
図5(A)、
図5(B))についても精算装置30(精算装置40等も同様)に適用可能である。例えば、登録精算装置10は、
図3(C)のポイント画面に代えて
図5(A)に示したようなポイント画面(チェックボックスCB35を設けたポイント画面)を表示してもよいと説明したが、精算装置30についても同様に、
図5(D)のポイント画面に代えて
図5(H)に示したようなポイント画面を表示してもよい。
【0066】
なお、上記では、精算装置30は、2次元コードが読み取られた場合に商品一覧画面を表示する例を説明したが、精算装置30は、操作に基づいて商品一覧画面を表示してもよい。例えば、精算装置30は、2次元コードが読み取られた場合、商品一覧ボタンを操作可能に表示した支払方法選択画面を表示し、支払方法選択画面において商品一覧ボタンの操作があった場合に商品一覧画面を表示してもよい。また、精算装置30は、ポイント画面に商品一覧ボタンを操作可能に表示し、商品一覧ボタンの操作があった場合に商品一覧画面を表示してもよい。
【0067】
また、上記では、精算装置30は、会員カードを読み取った後に2次元コードを読み取る例を説明したが、精算装置30は、2次元コードを読み取った後に会員カードを読み取ってもよい。
【0068】
(精算装置40等に適用する場合)
精算装置40の表示部の画面の遷移、登録精算装置50の客用表示部の画面の遷移、通常モードであるときの登録精算装置60の客用表示部の画面の遷移は、精算装置30と同様であってもよい。フルセルフモードであるときの登録精算装置60の客用表示部の画面の遷移は、登録精算装置10と同様であってもよい。
【0069】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態の登録精算装置10等によれば、好適にポイントを利用することができる。
【0070】
(変形例等)
以上、実施形態について説明したが、機器の構成、データの構成、処理の流れ、表示及び出力の態様などは、例えば下記(1)~(5)に示すように、適宜変更が可能である。また、下記(1)~(5)は、夫々適宜組み合わされてよい。
【0071】
(1)上記実施形態では、ポイントを利用した精算を実行させない場合(例えば、ポイント残高が0ポイントである場合、ポイント残高が最小利用ポイント数未満である場合)、ポイントボタンBT54を表示しない例やポイントボタンBT54を操作不可能に表示する例を説明したが、ポイントを利用した精算を実行させない場合の構成はこれに限定されない。例えば、ポイントを利用した精算を実行させない場合の構成として、ポイントボタンBT54を操作可能に表示するもののポイントボタンBT54の操作があってもポイントを利用した精算を実行しない構成(例えば、該操作を無効とし、エラーとする構成)としてもよい。上記の場合に、ポイントを利用した精算を実行しない旨(例えば、当該操作が無効である旨、エラーである旨)や、ポイントを利用した精算を実行しない理由(例えば、当該操作が無効である理由、エラーである理由等)を表示してもよい。つまり、ポイントを利用した精算を許可しない場合(禁止する場合)において、ポイントを利用した精算を許可しない(禁止する)態様は、どのような構成であれ結果的にポイントを利用した精算が実行されなければよく、ポイントを利用した精算を指示する操作を受け付けない構成であってもよいし、ポイントを利用した精算を指示する操作は受け付けるが該操作(指示)に従わない構成(例えば、当該操作を無効とする構成、エラーとして処理する構成)であってもよい。
【0072】
(2)上記実施形態では、登録精算装置10が購入金額に基づいて付与ポイント数を算出してサーバに送信し、サーバが登録精算装置10から受信したポイント数を用いてポイント残高を更新する例を説明したが、登録精算装置10は購入金額をサーバに送信し、サーバが付与ポイント数を算出してもよい。精算装置30等の他の装置も同様である。
【0073】
(3)上記実施形態では、登録精算装置10は、会員カードを用いて顧客識別情報を取得する例を説明したが、顧客識別情報を取得方法はこれに限定されない。精算装置30等の他の装置も同様である。
【0074】
例えば、登録精算装置10は、電子機器(例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等)を用いて顧客識別情報を取得してもよい。例えば、登録精算装置10(スキャナ部104)は、スマートフォンの表示部に表示されたコードを読み取り、顧客識別情報を取得してもよい。登録精算装置10(非現金決済部105、認識装置)は、スマートフォンとの通信(非接触通信。NFC)によって、つまりスマートフォンが翳されたり近くに寄せられたりすることによって、顧客識別情報を取得してもよい。
【0075】
また、登録精算装置10は、物(例えば、会員カード、電子機器)を用いずに顧客識別情報を取得してもよい。例えば、登録精算装置10は、顧客の入力操作によって顧客識別情報を取得してもよい。また、登録精算装置10は、撮像画像(撮像部110又は外部のカメラによる撮像画像)に基づいて顧客を特定し顧客識別情報を取得してもよい。また、登録精算装置10は、顧客の生体情報を取得して顧客を特定し顧客識別情報を取得してもよい。精算装置30等の他の装置も同様である。
【0076】
(4)上記実施形態では、顧客の所有物(会員カード)の外部(例えばサーバ)にポイント残高を記憶する例を説明したが、顧客の所有物(例えば、会員カード、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末)の内部にポイント残高を記憶してもよい。顧客の所有物の内部にポイント残高を記憶する場合には、登録精算装置10は、顧客識別情報を介さずにポイント情報にアクセス(参照、更新)可能である。つまり、上記実施形態では、登録精算装置10は、ポイント情報にアクセスするために顧客識別情報を取得する例を説明したが、顧客識別情報を取得せずにポイント情報にアクセスしてもよい。なお、顧客の所有物の内部にポイント残高を記憶する場合、登録精算装置10は、非現金決済部105(書込部)によってポイント残高を更新してもよいし、認識装置が非現金決済部105と同様の書込部を備えることによってポイント残高を更新してもよい。精算装置30等の他の装置も同様である。
【0077】
(5)各装置(登録精算装置10、携帯端末20、精算装置30、精算装置40、登録精算装置50、登録精算装置60等)における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。例えば、各装置は、入出力のインターフェース等に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。例えば、ポイントの利用した精算の許否(ポイント残高が0ポイントであるか否かの判断や、ポイント残高と最小利用ポイント数との比較)はクラウドサーバ(非図示)が行ってもよい。また、クラウドサーバが各画面(例えば、
図3~
図5に示した画面)を生成し、各装置はクラウドサーバが生成した画面を表示(例えば、ブラウジングして表示)してもよい。
【0078】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、精算装置及びプログラムに関する。
[背景技術]
閾値を超えた分のポイントを算出し、当該取引の支払いに利用するポイントとして設定するPOS端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-021178号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、ポイントの利用に関して改善の余地がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、好適にポイントを利用することができる技術を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0079】
(1)上述した課題を解決するための一態様は、購入する商品の代金の精算を実行する精算装置(例えば、登録精算装置10、精算装置30、精算装置40、登録精算装置50、登録精算装置60)であって、精算手段と、保有するポイントのポイント数(ポイント残高)を取得する取得手段とを備え、前記精算手段は、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合(例えば、ポイント残高が0ポイントでない場合、ポイント残高が最小利用ポイント数以上である場合)には、ポイントを利用した精算を実行可能であり(例えば、
図3(F)に示したようにポイントボタンBT54を操作可能に表示し、ポイントボタンBT54の操作に応じてポイントを利用した精算を実行し)、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合(例えば、ポイント残高が0ポイントである場合、ポイント残高が最小利用ポイント数未満である場合)には、ポイントを利用した精算を実行可能でない(例えば、
図4(B)や
図4(D)に示したようにポイントボタンBT54を非表示とし若しくは操作不可能に表示し、ポイントを利用した精算の実行を不可能とし、又は、ポイントボタンBT54の操作があってもエラー等とし、ポイントを利用した精算の実行を不可能とする)ことを特徴とする精算装置である。
(1)の精算装置によれば、所定の条件に応じて、好適にポイントを利用することができる。
【0080】
(2)前記精算手段による精算方法を表示する表示手段を備え、前記表示手段は、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、選択可能な精算方法としてポイントを利用した精算方法(例えば、ポイントボタンBT54)を表示し(例えば、
図3(F)参照)、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、選択可能な精算方法としてポイントを利用した精算方法を表示しない(例えば、
図4(B)、
図4(D)参照)ことを特徴とする(1)に記載の精算装置である。
(2)の精算装置によれば、所定の条件に応じて、好適にポイントの利用を案内することができる。
【0081】
(3)前記所定の条件は、ポイント数の有無に関する条件(例えば、ポイント残高が0ポイントであるか否かの条件)であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の精算装置である。
(3)の精算装置によれば、ポイント数の有無に関する条件に応じて、好適にポイントを利用することができる。
【0082】
(4)前記所定の条件は、精算に利用可能な最小のポイント数に関する条件(例えば、ポイント残高が最小利用ポイント数以上であるか否かの条件)であることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の精算装置である。
(4)の精算装置によれば、精算に利用可能な最小のポイント数に関する条件に応じて、好適にポイントを利用することができる。
【0083】
(5)前記表示手段は、購入する商品に関する情報、前記取得手段で取得したポイント数を表示可能であり、購入する商品に関する情報を表示するよりも先に、前記取得手段で取得したポイント数を表示する(例えば、
図3(C)~
図3(E)、
図5(D)~
図5(E)参照)ことを特徴とする(2)に記載の精算装置である。
(5)の精算装置によれば、購入する商品に関する情報よりも先にポイント数が表示されるため、ポイント数を確認(取得)し忘れる場面が減少する。また、特定の精算装置(例えば、登録精算装置10)では、ポイント数を確認した後に、購入する商品を登録することができる(例えば、
図3(C)~
図3(E)参照)。
【0084】
(6)上述した課題を解決するための一態様は、購入する商品の代金の精算を実行する精算装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、精算手段、保有するポイントのポイント数を取得する取得手段として機能させ、前記精算手段は、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしている場合には、ポイントを利用した精算を実行可能であり、前記取得手段で取得したポイント数が所定の条件を満たしていない場合には、ポイントを利用した精算を実行可能でないことを特徴とするプログラムである。
(6)のプログラムによれば、所定の条件に応じて、好適にポイントを利用することができる。
【0085】
なお、以上に説明した各装置(登録精算装置10、精算装置30、精算装置40、登録精算装置50、登録精算装置60等)の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上記各装置の処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0086】
10…登録精算装置、101…CPU、103…表示部、105…非現金決済部、106…現金決済部、108…印刷部、30…精算装置、40…精算装置、50…登録精算装置、60…登録精算装置